JP2021525160A - 体内流体の低温保存および再懸濁のための方法およびシステム - Google Patents

体内流体の低温保存および再懸濁のための方法およびシステム Download PDF

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Abstract

本開示は、体内流体の低温保存および再懸濁のための容器システムおよび方法を提供する。容器システムは、体内流体を低温保存液の状態で有する低温保存容器、再懸濁溶液を有する再懸濁容器、低温保存容器と再懸濁容器を無菌状態で連結する連結管、および連結管と能動的に関連した少なくとも1つの遮断要素を含む。

Description

本開示内容は、体内流体(body fluid)のための低温保存・再懸濁システムおよびその使用方法に関する。
〔関連出願の参照〕
本願は、2018年5月31日に出願された米国特許出願第62/678,765号(発明の名称:METHODS AND SYSTEMS FOR CRYOPRESERVATION AND RESUSPENSION OF BODY FLUIDS)の35U.S.C.§119(e)に基づく権益主張出願であり、この米国特許出願を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。
血液製剤および他の体内流体または生物学的製剤は、長期間貯蔵のために冷凍保存される場合がある。凍結のための製剤の準備は、例えば無菌取り扱いおよび充填作業でまたは無菌連結器具の使用により製剤の汚染を防止するやり方で行われるのが良い。製剤が種々の手段、例えば水浴により解凍された後、この製剤は、希釈、水洗、遠心分離、濾過、再懸濁または製剤貯蔵容器への接近に必要とされる類似のステップを必要とする場合のある投与/輸液のために準備されなければならない。これらのプロセスは、貯蔵容器への閉鎖系を破る場合がありしたがって製剤を潜在的な汚染にさらす場合がある。
これにより、製剤および患者へのリスクが高まり、しかも規制管轄権に基づいて準備と投与/輸液との時間間隔が4〜6時間に制限される。これら作業は、有効無菌取り扱い環境(すなわちクリーンルーム)内で実施される場合がある。しかしながら、多くの最終使用場所(例えば、一部の病院、農村医療環境、自宅環境、遠隔救急医療、または緊縮耐乏環境、例えば軍隊配備区域)には、制御された環境で無菌的に処理する有効な施設や熟練担当職員が存在しない。機能的に閉じられた作業は、無菌管溶接の使用によって容易になる場合がある。しかしながら、凍結貯蔵システムの中には、認可された無菌連結器具との適合性を実現できるようにする器具設計/材料選択にとって都合のよくないシステムが存在する。
例えば、従来型再懸濁作業は、貯蔵容器を破る必要があるので、その結果として、解凍される細胞、例えば低温保存血小板(CPP)に関して有効期限が4〜6時間である場合がある。この結果、製剤がその時間窓(ウィンドウ)内に患者に投与されない場合、貴重な製剤が無駄になる場合がある。
したがって、システムの内容物が解凍、再懸濁、および貯蔵を通して患者によって使用されるまで無菌状態のままであるように体内流体を閉鎖系内で凍結させたり再懸濁させたりするためのシステムおよび方法を開発することが要望され続けている。
本開示は、容器システムおよびその使用方法を提供する。一観点では、容器システムは、体内流体を低温保存液の状態で収容する低温保存容器と、再懸濁溶液を収容する再懸濁容器と、低温保存容器と再懸濁容器を無菌状態で連結する連結管と、連結管と能動的に関連した少なくとも1つの遮断要素とを含む。体内流体は、血小板および血液から選択されるのが良い。容器システムが凍結されると、遮断要素は、低温保存液状態の体内流体と再懸濁溶液が混じり合うことができないように閉じられる。凍結状態の容器システムが解凍可能であり、遮断要素が開かれ、再懸濁溶液の少なくとも一部分が低温保存容器に追加されて再懸濁状態の体内流体製剤が作られる。再懸濁体内流体製剤は、4時間を超える時間にわたって常温保存可能な状態にあるのが良い。再懸濁溶液は、輸液可能溶液、例えば無菌NaCl、ヒト血漿、または血小板含有溶液である。容器システムは、閉鎖・無菌系であるのが良い。
もう一つの観点では、容器システムは、体内流体を低温保存液の状態で有する低温保存容器と、低温保存容器に無菌状態でかつ流体的に連結された無菌フィルタとを含むのが良い。容器システムは、再懸濁溶液を有していて無菌フィルタに連結するよう構成された再懸濁容器をさらに含むのが良い。体内流体製剤を容器システム内で作ることができるようにするには、低温保存容器を解凍し、再懸濁容器を無菌フィルタに連結し、そして再懸濁溶液の少なくとも一部分を体内流体に加え、それにより再懸濁体内流体製剤を作る。再懸濁体内流体製剤は、4時間を超える時間にわたって常温保存可能状態にあるのが良い。体内流体は、血小板および血液から選択されるのが良い。再懸濁溶液は、輸液可能溶液、例えば無菌NaCl、ヒト血漿、または血小板含有溶液であるのが良い。容器システムは、閉鎖・無菌系であるのが良い。
一観点では、低温保存体内流体を再懸濁させる方法は、凍結状態の容器システムを解凍するステップを含むのが良く、遮断要素は、低温保存液状態の体内流体と再懸濁溶液が混じり合うことができないように閉じられ、本方法は、遮断要素を開くステップと、再懸濁溶液の少なくとも一部分を低温保存容器に加えて再懸濁体内流体製剤を作るステップとをさらに含むのが良い。本方法は、再懸濁体内流体製剤を輸液実施現場に運ぶステップをさらに含むのが良い。再懸濁体内流体製剤は、4時間を超える時間にわたって常温保存可能であるのが良い。再懸濁溶液は、輸液可能溶液、例えば無菌NaCl、ヒト血漿、または血小板含有溶液であるのが良い。本方法は、容器システムを閉鎖・無菌系として維持する。
もう一つの観点では、低温保存体内流体を再懸濁させる方法は、凍結状態の容器システムを解凍するステップと、再懸濁溶液を有する再懸濁容器を無菌フィルタに連結するステップと、再懸濁溶液の少なくとも一部分を低温保存容器に加えて再懸濁体内流体製剤を作るステップを含むのが良い。本方法は、再懸濁体内流体製剤を輸液実施現場に運ぶステップをさらに含むのが良い。再懸濁体内流体製剤は、4時間を超える時間にわたって常温保存可能であるのが良い。再懸濁溶液は、輸液可能溶液、例えば無菌NaCl、ヒト血漿、または血小板含有溶液であるのが良い。本方法は、容器システムを閉鎖・無菌系として維持する。
追加の変形例および特徴が以下の説明中に部分的に記載されており、これらは、明細書を吟味すると当業者には明らかでありまたは開示された発明内容の実施によって学習される場合がある。本開示内容の性質および利点についてのそれ以上の理解は、明細書の残りの部分および図面を参照することにより可能であり、図面は、本開示の一部をなしている。
明細書は、以下の図およびデータグラフを参照すると一層十分に理解され、以下の図およびデータグラフは、本開示の変形例として提供されており、本開示内容の範囲の完全な記載として解されるべきではない。
一形態としての容器システムの図である。 一形態としての容器システムの図である。 図1の容器システム内で凍結体内流体を準備する方法のブロック図である。 図2の容器システム内で凍結体内流体を準備する方法のブロック図である。
本開示内容は、以下に記載する図面と関連して行われる以下の詳細な説明を参照することによって理解できる。注目されるように、説明を分かりやすくするために、種々の図面中のある特定の要素は、縮尺通りには描かれていない場合がある。
本明細書では、体内流体の低温保存および再懸濁のための容器システムおよび方法が開示される。一形態では、図1に見えるように、容器システムは、低温保存容器、再懸濁容器、低温保存容器と再懸濁容器を無菌状態で連結する連結管、および連結管と能動的に関連した少なくとも1つの遮断要素を含むのが良い。容器システムは、体内流体に応じて、2から10年までの間、一緒に凍結可能である。別の形態では、図2に見えるように、容器システムは、低温保存容器および低温保存容器に無菌状態でかつ流体的に連結された無菌フィルタを含む。この容器システムは、解凍後に無菌フィルタに連結されるよう構成された再懸濁容器をさらに含むのが良い。
これらシステムは、解凍後の無菌連結/管溶接を必要とせず、しかも無菌充填または滅菌作業のために有効な制御された環境を必要としない。適当な解決策を備えたシステムの使用により、最終的な解凍済みかつ調製後の体内流体製剤は、治療ロジスティクスを助けるための適当な条件下において長期間にわたって維持可能である。このシステムは、体内流体製剤ロスを阻止することができ、というのは、解凍済みのかつ再懸濁済みの体内流体製剤は、無菌でありかつ調製後4〜6時間を超えても使用できるよう安定しているからである。例えば、本明細書において説明する容器システムを用いて再懸濁された血小板は、4時間超の、最高少なくとも14日までの保存可能期間を持つことができる。他の再懸濁体内流体の保存可能期間は、少なくとも3か月であるのが良い。
また、解凍済みのかつ調製済みの体内流体製剤は、適当な条件下で治療現場まで運ぶことができる。治療現場の非限定的な例としては、病院での輸血または輸液業務、救急車またはヘリコプター内におけるファースト・レスポンダ、医療輸送および避難キャリヤ、地上作戦時のファースト・レスポンダ、例えば特殊部隊が挙げられる。保存可能期間の延長は、民間用途および軍事用途にとって重要な場合がある。解凍に続く有効期限を延長することによって、物流面における調製上の難題が大幅に軽減され、無駄が減少し、しかも貯蔵および準備または作製現場から遠隔に位置する場合のある医療現場への製剤の移動が可能になる。解凍済み体内流体を用いると、体内流体を必要とする患者を治療することができる。一実施例では、容器システム内の解凍済みCPPを血小板欠乏症または血小板機能異常症の患者中の急性出血の治療に用いることができる。
2つの無菌連結状態容器を備えた容器システム
本明細書において、体内流体の冷凍保存および再懸濁のための容器システムが提供されている。図1に見えるように、容器システム100は、低温保存容器102と、再懸濁容器104と、低温保存容器と再懸濁容器を無菌状態で連結する連結管110と、連結管と能動的に関連した少なくとも1つの遮断要素114とを含む。
本システムは、凍結に先立って、低温保存または凍結容器にあらかじめ取り付けられた再懸濁容器を含み、その結果、閉鎖容器システムが投与/輸液のために体内流体製剤を解凍して準備するよう利用できるようになっている。容器システムは、無菌組立体を形成するよう任意の有効な方法のやり方によって乾燥状態に準備されて滅菌され、かかる方法としては、酸化エチレン、電子ビーム、γ線が挙げられる。
低温保存容器102は、凍結状態の体内流体を保持することができる任意の容器であって良い。低温保存容器は、軟質であっても良く硬質であっても良い。低温保存容器を構成することができる材料の非限定的な例としては、エチルビニルアセテート(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリオレフィンポリマー、例えばポリエチレン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。一形態では、低温保存容器は、低温保存袋であるのが良い。低温保存袋は、低温保存流体と適合性がある。例えば、低温保存袋は、ジメチル・フルホキシド(DMSO)に対して適合性がある。一形態では、低温保存容器は、EVA凍結袋であるのが良い。
低温保存容器102には1つまたは2つ以上の無菌コネクタが流体的に結合されているのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも1つの無菌コネクタを有する。一形態では、低温保存容器は、少なくとも2つの無菌コネクタを有する。一形態では、低温保存容器は、少なくとも3つの無菌コネクタを有する。無菌コネクタは、他の容器を低温保存容器に無菌状態で連結することができ、その結果、一容器の内容物を別の容器に無菌状態で移送することができるようになっている。無菌コネクタにより、流体移送のための管の無菌溶接および/または流体の無菌充填のための連結が可能である。一形態では、無菌コネクタは、DMSOと適合性がある。低温保存容器は、輸液のために所望量の体内流体を収容するのに十分な容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも1mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも5mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも10mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも25mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも100mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも200mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも500mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも800mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも1000mLの容積を有するのが良い。
低温保存容器は、体内流体を低温保存液の状態で収容している。一形態では、体内流体は、無菌管溶接部または流体を移送する他の無菌方法によって低温保存容器に加えられる。低温保存容器内に収容できる体内流体の非限定的な例としては、血小板、全血、赤血球、血漿、臍帯血、幹細胞、間葉系間質/幹細胞、他の生物学的製剤、および/またはこれらの組み合わせが挙げられる。体内流体は、人間または動物に使用するための人間または動物の体内流体であるのが良い。一形態では、体内流体は、健常なボランティア同種ドナーから集められた血漿中の血小板である。体内流体は、必要ならば滅菌されるのが良い。一形態では、集められた血小板には、25Gyを照射するのが良い。
一形態では、体内流体は、低温保存容器内の低温流体と組み合わせられる。低温流体は、クリーンルーム(例えば、ISO5分類)内でまたは体内流体を収容した低温保存容器への低温流体容器の無菌溶接を用いて体内流体に無菌的に加えられるのが良い。低温流体の例としては、DMSO、グリセロール、または凍結体内流体を保存することができる任意の流体が挙げられる。一形態では、低温流体は、27%DMSOである。一形態では、体内流体混合物は、DMSO低温保存血小板(CPP)である。
低温保存流体は、これが全混合物の体積を基準として3%〜10%であるよう加えられるのが良い。一形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として少なくとも3%であるのが良い。一形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として少なくとも6%であるのが良い。一形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として少なくとも8%であるのが良い。一形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として少なくとも10%であるのが良い。他の形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として3%以下であるのが良い。他の形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として6%以下であるのが良い。他の形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として8%以下であるのが良い。他の形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として10%以下であるのが良い。
低温保存流体を体内流体に加えた後、混合物を低温保存袋内で例えば遠心分離によって濃縮するのが良い。次に低温保存袋内の体内流体混合物の体積(量)が体内流体および低温保存流体の開始体積(量)未満になるよう、上澄みを低温保存袋から除去するのが良い。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも1mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも5mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも10mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも15mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも20mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも25mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも35mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも50mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも100mLである。他の形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、20mL以下である。他の形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、25mL以下である。他の形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、35mL以下である。他の形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、50mL以下である。他の形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、100mL以下である。例えば、血小板は、低温保存容器内において遠心分離によって20mL〜35mLに濃縮されるのが良い。
容器システム100は、再懸濁容器104をさらに含み、この再懸濁容器内には再懸濁溶液が収容されている。再懸濁容器は、凍結可能な任意の容器であって良い。再懸濁容器は、軟質であっても良く硬質であっても良い。再懸濁容器を構成することができる材料の非限定的な例としては、EVA、PVC、PTFE、ポリオレフィンポリマー、例えばポリエチレン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。一形態では、再懸濁容器は、袋であるのが良い。再懸濁袋は、低温保存流体と適合性があるのが良い。例えば、再懸濁袋は、DMSO適合性である。一形態では、低温保存容器は、EVA凍結袋であるのが良い。
再懸濁容器104には1つまたは2つ以上の無菌コネクタ108が流体結合されるのが良い。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも1つの無菌コネクタを有する。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも2つの無菌コネクタを有する。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも3つの無菌コネクタを有する。無菌コネクタは、低温保存容器を再懸濁容器に無菌状態で連結することができ、その結果、再懸濁容器の内容物を低温保存容器に無菌状態で移送することができるようになっている。一形態では、再懸濁容器は、流体移送のための管の無菌溶接および/または流体の無菌充填のための連結を可能にする無菌コネクタ116を有するのが良い。一形態では、無菌コネクタは、DMSO適合性である。無菌コネクタの非限定的な例としては、N/F弁や非通気弁が挙げられる。再懸濁容器は、輸液のために所望量の再懸濁溶液を収容するのに十分な容積を有するのが良い。一形態では、再懸濁容器は、15mL以下の容積を有するのが良い。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも15mLの容積を有するのが良い。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも30mLの容積を有するのが良い。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも50mLの容積を有するのが良い。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも100mLの容積を有するのが良い。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも500mLの容積を有するのが良い。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも1000mLの容積を有するのが良い。
再懸濁溶液は、体内に導入可能に体内流体と混合されるのに十分な任意の生体適合性溶液であって良い。一形態では、再懸濁溶液は、有効輸液可能溶液である。輸液可能溶液の非限定的な例としては、無菌NaCl、ヒト血漿、および血小板貯蔵溶液が挙げられる。一形態では、再懸濁溶液は、0.9%NaClである。幾つかの形態では、無菌再懸濁溶液は、無菌連結部によるか制御された環境内における無菌充填作業によるかのいずれかで再懸濁容器に加えられる。他の形態では、再懸濁容器を充填し、次いで水蒸気、γ線、Eビームなどで最終滅菌を行う。
容器システム100は、低温保存容器と再懸濁容器を無菌状態で連結する連結管110をさらに含む。連結管は、クランプされたり例えば−80℃で凍結されたりするのに耐えるよう構成されている。一形態では、連結管は、DMSO適合性であるのが良い。連結管は、EVA、PVC、またはこれらの組み合わせ(これらには限定されない)で構成されるのが良い。一形態では、連結管は、同時押し出しPVC/EVA管である。連結管は、任意の無菌コネクタまたは取り付け具に無菌溶接されるのが良い。
連結管は、低温保存容器および再懸濁容器を連結状態で貯蔵するのに十分な長さを有するのが良い。一形態では、連結管の長さは、少なくとも5cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも10cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも15cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも20cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも25cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも30cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも40cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも50cmである。他の形態では、連結管の長さは、5cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、10cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、15cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、20cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、25cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、30cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、40cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、50cm以下である。一形態では、連結管の長さは、19cmである。他の形態では、連結管は、多数のセグメントを有しても良くまたはYアダプタ112を用いて分割されても良い。例えば、連結管の第1の区分は、第1の端部が低温保存容器に設けられた無菌コネクタに連結されるとともに第2の端部がYアダプタに連結されるのが良い。連結管の第2の区分は、第1の端部がYアダプタの1つの枝に連結されるとともに第2の端部が再懸濁容器に設けられた無菌コネクタに連結されるのが良い。連結管の第1および第2の区分は、互いに異なる材料で作られるのが良い。
容器システム100は、連結管と能動的に関連した少なくとも1つの遮断要素114をさらに含む。遮断要素は、例えば−80℃で凍結時に閉鎖位置に位置したままであるよう構成される。一形態では、遮断要素は、クランプ、弁(例えば、止水栓)、破断可能な取り付け具(脆い)、または流体移送のために容器相互間で管の無菌開放を可能にする他の適当な取り付け具であるのが良い。一実施例では、遮断要素は、ローラークランプである。遮断要素は、オフ位置にあるときに低温保存容器および再懸濁容器の内容物を分離し、開き位置ではこれら内容物の混合を可能にするよう構成されている。一形態では、容器システムは、凍結され、遮断要素は、低温保存液中の体内流体と再懸濁溶液が混じり合うことができないよう閉じられる。もう一つの形態では、凍結容器システムは、解凍され、遮断要素は、開かれ、そして再懸濁溶液の少なくとも一部分が低温保存容器に加えられる。
容器システムは、体内流体が解凍されて輸液されるのに必要になるまで無菌連結状態で凍結されるのが良い。無菌連結状態は、低温保存容器および再懸濁容器が連結管と連結された状態を含む。幾つかの形態では、容器システムは、−15℃以下から少なくとも−196℃までの温度で凍結される。一形態では、容器システムは、−15℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−25℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−50℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−65℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−70℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−75℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−80℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−100℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−150℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−196℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、この容器システムを厚紙血漿凍結容器内に配置し、これを−80℃に設定されたチェスト型機械的フリーザ内で凍結し、そしてこれを−65℃で凍結状態に保持することによって凍結される。容器システムは、体内流体に応じて2年間〜10年間凍結可能である。
図3は、患者の体内への輸液のために凍結体内流体を準備する方法300を提供している。本方法では、ステップ302において、容器システムを凍結し、ステップ304において、低温保存容器と再懸濁容器の両方の内容物を解凍し、ステップ308において、遮断要素を開き、そしてステップ310において再懸濁溶液の一部分を体内流体中に混入するのが良い。解凍は、伝導熱または放射熱で行われるのが良く、この場合、これと同時に混合が行われても良くまたは行われなくても良い。解凍の方法としては、水浴またはマイクロ波加熱が挙げられるが、これらには限定されない。一実施例では、凍結CPPが30〜37℃水浴で解凍することによって輸液可能に準備され、そして再懸濁溶液中で再懸濁される。一形態では、再懸濁溶液は、注入または注入のための無菌0.9%NaClまたは血漿である。再懸濁溶液は、解凍に続く有効期間で加えられ、有効期間は、即座であっても良くまたは本システムの延長休息後であっても良い。本方法は、オプションとして、解凍後かつ再懸濁溶液の追加前にステップ306において室温での最高30分までの休息期間を含むのが良い。休息期間の必要性は、再懸濁溶液の選択に基づくのが良い。
容器の内容物を組み合わせた後、連結管を高周波シーラ、ヒートシーラ、またはクランプで封止する。最終製剤を適当な条件下において保持するとともに/あるいは閉鎖系の破れに起因して制限されることがない輸液時間になるまで運ぶことができる。輸液時間は、最終製剤の他の生物学的および物理化学的特徴、例えば温度、袋内における細胞濃縮、最終の再懸濁溶液、容器の通気性その他に基づいて制限される場合がある。
一形態では、解凍されて再懸濁された体内流体は、4時間を超える保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも4時間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも12時間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも24時間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも2日間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも5日間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも2週間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも1か月間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも2か月間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも3か月間の保存可能期間を有する。幾つかの形態では、再懸濁体内流体の有効期限は、再懸濁溶液の種類、再懸濁体内流体の体積、体内流体の内容物などの関数であると言える。
一体形無菌フィルタを備えた容器システム
本明細書では、体内流体の低温保存および再懸濁のための無菌容器システムであって、一体型無菌フィルタを備えた無菌容器システムが提供される。図2を参照すると、容器システム200は、低温保存容器202および低温保存容器に無菌状態でかつ流体的に連結された無菌フィルタ214を含む。低温保存容器202は、体内流体を低温保存駅の状態で収容することができる。一形態では、無菌フィルタ214は、低温保存容器202の凍結に先立って低温保存容器202に連結される。一形態では、容器システム200は、無菌フィルタ214に連結されるよう構成された再懸濁容器204をさらに含むのが良い。再懸濁容器204は、再懸濁溶液を収容するのが良い。再懸濁容器は、凍結されても良く凍結されなくても良い。再懸濁容器は、低温保存容器にあらかじめ取り付けられても良くもしくはこれに取り付けられなくても良く、あるいは低温保存容器と一緒に凍結されても良い。一形態では、再懸濁容器から無菌フィルタへの連結は、別の装置(溶液投与装置)によって行われても良く、あるいは再懸濁容器に一体的に取り付けられても良い。例えば、再懸濁容器は、ルアー連結具を介して無菌フィルタに結合するのが良い。別の形態では、無菌フィルタへの無菌連結を可能にする低温保存容器の遠位ポートに設けられた無菌のドック入れ可能な管片を備えても良い。
本システムは、凍結に先立って低温保存または凍結容器にあらかじめ取り付けられた無菌フィルタを含み、その結果、閉鎖容器システムが投与/輸液のために体内流体製剤を解凍して準備するよう利用できるようになっている。容器システムは、無菌組立体を形成するよう任意の有効な方法のやり方によって乾燥状態に準備されて滅菌され、かかる方法としては、酸化エチレン、電子ビーム、γ線が挙げられる。
低温保存容器202は、凍結体内流体を収容することができる任意の容器であって良い。低温保存容器は、軟質であっても良く硬質であっても良い。低温保存容器を構成することができる材料の非限定的な例としては、EVA、PVC、PTFE、ポリオレフィンポリマー、例えばポリエチレン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。一形態では、低温保存容器は、低温保存袋であるのが良い。低温保存袋は、低温保存流体と適合性がある。例えば、低温保存袋は、DMSOに対して適合性がある。一形態では、低温保存容器は、エチレンビニルアセテート(EVA)凍結袋であるのが良い。
低温保存容器202には1つまたは2つ以上の無菌コネクタ206が流体的に結合されているのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも1つの無菌コネクタを有する。一形態では、低温保存容器は、少なくとも2つの無菌コネクタを有する。一形態では、低温保存容器は、少なくとも3つの無菌コネクタを有する。無菌コネクタ206は、他の容器を低温保存容器に無菌状態で連結することができ、その結果、一容器の内容物を別の容器に無菌状態で移送することができるようになっている。無菌コネクタにより、流体移送のための管の無菌溶接および/または流体の無菌充填のための連結が可能である。一形態では、無菌コネクタは、DMSOと適合性がある。低温保存容器は、輸液のために所望量の体内流体を収容するのに十分な容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも1mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも5mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも10mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも25mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも200mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも500mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも800mLの容積を有するのが良い。一形態では、低温保存容器は、少なくとも1000mLの容積を有するのが良い。
低温保存容器は、体内流体を低温保存液の状態で収容している。低温保存容器内に収容できる体内流体の非限定的な例としては、血小板、全血、赤血球、血漿、臍帯血、幹細胞、間葉系間質/幹細胞、他の生物学的製剤、および/またはこれらの組み合わせが挙げられる。体内流体は、人間または動物に使用するための人間または動物の体内流体であるのが良い。一形態では、体内流体は、健常なボランティア同種ドナーから集められた血漿中の血小板である。体内流体は、必要ならば滅菌されるのが良い。一形態では、集められた血小板には、25Gyを照射するのが良い。
一形態では、体内流体は、低温保存容器内の低温流体と組み合わせられる。低温流体は、クリーンルーム(例えば、ISO5分類)内でまたは体内流体を収容した低温保存容器への低温流体容器の無菌溶接を用いて体内流体に無菌的に加えられるのが良い。低温流体の例としては、DMSO、グリセロール、または凍結体内流体を保存することができる任意の流体が挙げられる。一形態では、低温流体は、27%DMSOである。一形態では、体内流体混合物は、DMSO低温保存血小板(CPP)である。低温保存流体は、これが全混合物の体積を基準として3%〜10%であるよう加えられるのが良い。一形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として少なくとも3%であるのが良い。一形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として少なくとも6%であるのが良い。一形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として少なくとも8%であるのが良い。一形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として少なくとも10%であるのが良い。他の形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として3%以下であるのが良い。他の形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として6%以下であるのが良い。他の形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として8%以下であるのが良い。他の形態では、低温保存流体は、体内流体との混合物の体積を基準として10%以下であるのが良い。
低温保存流体を体内流体に加えた後、混合物を低温保存袋内で例えば遠心分離によって濃縮するのが良い。次に低温保存袋内の体内流体混合物の体積(量)が体内流体および低温保存流体の開始体積(量)未満になるよう、上澄みを低温保存袋から除去するのが良い。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも1mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも5mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも10mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも15mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも20mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも25mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも35mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも50mLである。一形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、少なくとも100mLである。他の形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、20mL以下である。他の形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、25mL以下である。他の形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、35mL以下である。他の形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、50mL以下である。他の形態では、凍結されるべき濃縮体内流体混合物の体積は、100mL以下である。例えば、血小板は、低温保存容器内において遠心分離によって20mL〜35mLに濃縮されるのが良い。
容器システム200は、低温保存容器202に無菌状態で連結された無菌フィルタ214をさらに含む。無菌フィルタ214は、任意の流体、例えば低温保存容器に加えられる再懸濁溶液を無菌状態で濾過するよう構成されている。一実施例では、無菌フィルタ214は、0.22μm以下の細孔径を有する。一形態では、無菌フィルタは、0.1μmの限外濾過カットオフを有する。無菌フィルタ214は、メンブレンフィルタ(不織布、織布または0.22μm未満の穴をメンブレンに作る他の手段)または半透過性透析型メンブレンであるのが良い。一形態では、無菌フィルタは、低温保存容器と一体化される。無菌フィルタ214は、低温保存容器に設けられた無菌コネクタ206に連結されても良く、あるいは無菌コネクタに流体結合された連結管210に連結されても良い。無菌フィルタは、連結部が凍結プロセスおよび解凍プロセス全体を通じて無菌状態のままであるよう低温保存容器と一体化される。無菌フィルタは、いったん解凍されるとフィルタの機能を損なうことなく少なくとも−80℃または少なくとも−196℃まで凍結可能である。一形態では、無菌フィルタは、再懸濁容器を無菌フィルタに連結するルアー連結部を有するのが良い。
幾つかの形態では、連結管210は、多数のセグメントを有しても良くまたはYアダプタ212を用いて分割されても良い。例えば、連結管の第1の区分は、第1の端部が低温保存容器に設けられた無菌コネクタに連結されるとともに第2の端部がYアダプタに連結されるのが良い。連結管の第2の区分は、第1の端部がYアダプタの1つの枝に連結されるとともに第2の端部が再懸濁容器に設けられた無菌コネクタに連結されるのが良い。連結管の第1および第2の区分は、互いに異なる材料で作られるのが良い。もう一つの形態では、無菌フィルタは、Yアダプタの枝に直に連結されるのが良い。
容器システム200は、連結管またはYアダプタと能動的に関連した少なくとも1つの遮断要素213をさらに含む。遮断要素は、例えば−80℃で凍結時に閉鎖位置に位置したままであるよう構成される。一形態では、遮断要素は、クランプ、弁(例えば、止水栓)、破断可能な取り付け具(脆い)、または流体移送のために低温保存容器と無菌フィルタとの間の管の無菌開放を可能にする他の適当な取り付け具であるのが良い。一実施例では、遮断要素は、ローラークランプである。遮断要素は、オフ位置にあるときに低温保存容器の内容物が無菌フィルタに入るのを阻止し、開き位置では再懸濁溶液の通過を可能にするよう構成されている。一形態では、容器システムは、凍結され、遮断要素は、低温保存液中の体内流体が無菌フィルタに到達することができないよう閉じられる。もう一つの形態では、凍結容器システムは、解凍され、遮断要素は、開かれ、そして再懸濁溶液の少なくとも一部分が無菌フィルタを通って低温保存容器に加えられる。
容器システム200は、再懸濁容器204をさらに含み、この再懸濁容器内には再懸濁溶液が収容されている。再懸濁容器は、凍結可能な任意の容器であって良い。再懸濁容器は、軟質であっても良く硬質であっても良い。再懸濁容器を構成することができる材料の非限定的な例としては、EVA、PVC、PTFE、ポリオレフィンポリマー、例えばポリエチレン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。一形態では、再懸濁容器は、袋であるのが良い。もう一つの形態では、再懸濁容器は、注射器(シリンジ)である。再懸濁容器は、低温保存流体と適合性があるのが良い。例えば、再懸濁容器は、DMSO適合性である。一形態では、低温保存容器は、EVA凍結袋であるのが良い。
再懸濁溶液は、体内に導入可能に体内流体と混合されるのに十分な任意の生体適合性溶液であって良い。一形態では、再懸濁溶液は、有効輸液可能溶液である。輸液可能溶液の非限定的な例としては、無菌NaCl、ヒト血漿、および血小板貯蔵溶液が挙げられる。一形態では、再懸濁溶液は、0.9%NaClである。幾つかの形態では、無菌再懸濁溶液は、無菌連結部によるか制御された環境内における無菌充填作業によるかのいずれかで再懸濁容器に加えられる。他の形態では、再懸濁容器を充填し、次いで水蒸気、γ線、Eビームなどで最終滅菌を行う。
再懸濁容器204には1つまたは2つ以上の無菌コネクタ208が流体結合されるのが良い。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも1つの無菌コネクタを有する。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも2つの無菌コネクタを有する。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも3つの無菌コネクタを有する。無菌コネクタは、再懸濁容器を無菌フィルタ214に無菌状態で連結することができ、その結果、再懸濁容器の内容物を低温保存容器に無菌状態で移送することができるようになっている。一形態では、再懸濁容器は、流体移送のための管の無菌溶接および/または流体の無菌充填のための連結を可能にする無菌コネクタ216を有するのが良い。一形態では、無菌コネクタは、DMSO適合性である。無菌コネクタの非限定的な例としては、N/F弁や非通気弁が挙げられる。再懸濁容器は、輸液のために所望量の再懸濁溶液を収容するのに十分な容積を有するのが良い。一形態では、再懸濁容器は、15mL以下の容積を有するのが良い。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも15mLの容積を有するのが良い。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも30mLの容積を有するのが良い。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも50mLの容積を有するのが良い。一形態では、再懸濁容器は、少なくとも100mLの容積を有するのが良い。
一形態では、再懸濁容器204の無菌コネクタ208は、連結管に連結されるのが良く、この連結管は、次に、無菌フィルタ214に連結される。一形態では、連結管は、DMSO適合性であるのが良い。連結管は、EVA、PVC、またはこれらの組み合わせ(これらには限定されない)で構成されるのが良い。一形態では、連結管は、同時押し出しPVC/EVA管である。連結管は、任意の無菌コネクタまたは取り付け具に無菌溶接されるのが良い。
一形態では、連結管の長さは、少なくとも5cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも10cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも15cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも20cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも25cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも30cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも40cmである。一形態では、連結管の長さは、少なくとも50cmである。他の形態では、連結管の長さは、5cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、10cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、15cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、20cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、25cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、30cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、40cm以下である。他の形態では、連結管の長さは、50cm以下である。一形態では、連結管の長さは、19cmである。
容器システムは、体内流体が解凍されて輸液されるのに必要になるまで無菌連結状態で凍結されるのが良い。無菌連結状態は、低温保存容器が無菌フィルタと一体化された状態を含む。幾つかの形態では、容器システムは、−15℃以下から少なくとも−196℃までの温度で凍結される。一形態では、容器システムは、−15℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−25℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−50℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−65℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−70℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−75℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−80℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−100℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−150℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、−196℃以下の温度まで凍結される。一形態では、容器システムは、この容器システムを厚紙血漿凍結容器内に配置し、これを−80℃に設定されたチェスト型機械的フリーザ内で凍結し、そしてこれを−65℃で凍結状態に保持することによって凍結される。容器システムは、体内流体に応じて2年間〜10年間凍結可能である。
図4は、患者の体内への輸液のために凍結体内流体を準備する方法400を提供している。本方法では、ステップ402において、容器システムを凍結し、ステップ404において、低温保存容器と再懸濁容器の両方の内容物を解凍し、ステップ408において、再懸濁容器を無菌フィルタに連結し、そしてステップ410において再懸濁溶液の一部分を体内流体中に混入するのが良い。解凍は、伝導熱または放射熱で行われるのが良く、この場合、これと同時に混合が行われても良くまたは行われなくても良い。解凍の方法としては、水浴またはマイクロ波加熱が挙げられるが、これらには限定されない。一実施例では、凍結CPPが30〜37℃水浴で解凍することによって輸液可能に準備され、そして再懸濁溶液中で再懸濁される。一形態では、再懸濁溶液は、注入または注入のための無菌0.9%NaClまたは血漿である。再懸濁溶液は、解凍に続く有効期間で加えられ、有効期間は、即座であっても良くまたは本システムの延長休息後であっても良い。本方法は、オプションとして、解凍後かつ再懸濁溶液の追加前にステップ406において室温での最高30分までの休息期間を含むのが良い。休息期間の必要性は、再懸濁溶液の選択に基づくのが良い。
容器の内容物を組み合わせた後、連結管を高周波シーラ、ヒートシーラ、またはクランプで封止する。最終製剤を適当な条件下において保持するとともに/あるいは閉鎖系の破れに起因して制限されることがない輸液時間になるまで運ぶことができる。輸液時間は、最終製剤の他の生物学的および物理化学的特徴、例えば温度、袋内における細胞濃縮、最終の再懸濁溶液、容器の通気性その他に基づいて制限される場合がある。
一形態では、解凍されて再懸濁された体内流体は、4時間を超える保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも4時間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも12時間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも24時間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも2日間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも5日間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも2週間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも1か月間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも2か月間の保存可能期間を有する。一形態では、再懸濁された体内流体は、少なくとも3か月間の保存可能期間を有する。幾つかの形態では、再懸濁体内流体の有効期限は、再懸濁溶液の種類、再懸濁体内流体の体積、体内流体の内容物などの関数であると言える。
いくつかの形態を説明したが、当業者であれば、種々の改造例、変形構成例、および均等例を本発明の精神から逸脱することなく使用できることは理解されよう。加うるに、多くの周知のプロセスおよび要素は、本発明を不必要に不明瞭にするのを避けるために説明されていない。したがって、上記説明は、本発明の範囲を限定するものとして受け取られるべきではない。
当業者であれば理解されるように、現時点において開示した形態は、一例としての教示を提供するものであって本発明を限定するものではない。したがって、上記説明に含まれまたは添付の図面に示された事項は、例示として解されるべきであって、本発明を限定する意味で解されるべきではない。以下の特許請求の範囲は、本明細書において説明したすべての属概念としての特徴およびすべての主概念としての特徴ならびに言葉の問題として、属概念としての特徴と主概念としての特徴に属すると言えるかもしれない本発明の方法およびシステムの範囲の記述を含むことが意図されている。

Claims (30)

  1. 容器システムであって、
    体内流体を低温保存液の状態で収容する低温保存容器と、
    再懸濁溶液を収容する再懸濁容器と、
    前記低温保存容器と前記再懸濁容器を無菌状態で連結する連結管と、
    前記連結管と能動的に関連した少なくとも1つの遮断要素とを含む、容器システム。
  2. 前記体内流体は、血小板および血液から選択される、請求項1記載の容器システム。
  3. 前記容器システムは、凍結されており、前記遮断要素は、前記低温保存液状態の前記体内流体と前記再懸濁溶液が混じり合うことができないように閉じられている、請求項1または2記載の容器システム。
  4. 前記凍結状態の容器システムが解凍され、前記遮断要素が開かれ、前記再懸濁溶液の少なくとも一部分が前記低温保存容器に追加されて再懸濁状態の体内流体製剤が作られる、請求項3記載の容器システム。
  5. 前記再懸濁体内流体製剤は、4時間を超える時間にわたって常温保存可能な状態にある、請求項4記載の容器システム。
  6. 前記再懸濁溶液は、輸液可能溶液である、請求項1〜5のうちいずれか一に記載の容器システム。
  7. 前記輸液可能溶液は、無菌NaCl、ヒト血漿、および血小板含有溶液から選択される、請求項6記載の容器システム。
  8. 前記容器システムは、閉鎖・無菌系である、請求項1〜7のうちいずれか一に記載の容器システム。
  9. 容器システムであって、
    体内流体を低温保存液の状態で有する低温保存容器と、
    前記低温保存容器に無菌状態でかつ流体的に連結された無菌フィルタとを含む、容器システム。
  10. 再懸濁溶液を有していて前記無菌フィルタに連結するよう構成された再懸濁容器をさらに含む、請求項9記載の容器システム。
  11. 体内流体製剤を前記容器システム内で作るには、前記低温保存容器を解凍し、前記再懸濁容器を前記無菌フィルタに連結し、そして前記再懸濁溶液の少なくとも一部分を体内流体に加え、それにより再懸濁体内流体製剤を作る、請求項10記載の容器システム。
  12. 前記再懸濁体内流体製剤は、4時間を超える時間にわたって常温保存可能状態にある、請求項11記載の容器システム。
  13. 前記体内流体は、血小板および血液から選択される、請求項9〜12のうちいずれか一に記載の容器システム。
  14. 前記再懸濁溶液は、輸液可能溶液である、請求項10〜12のうちいずれか一に記載の容器システム。
  15. 前記輸液可能溶液は、無菌NaCl、ヒト血漿、および血小板含有溶液から選択される、請求項6記載の容器システム。
  16. 前記容器システムは、閉鎖・無菌系である、請求項9〜15のうちいずれか一に記載の容器システム。
  17. 低温保存体内流体を再懸濁させる方法であって、
    凍結状態の容器システムを解凍するステップを含み、前記容器システムは、
    体内流体を低温保存液の状態で収容する低温保存容器と、
    再懸濁溶液を収容する再懸濁容器と、
    前記低温保存容器と前記再懸濁容器を無菌状態で連結する連結管と、
    前記連結管と能動的に関連した少なくとも1つの遮断要素とを含み、
    前記遮断要素は、前記低温保存液状態の前記体内流体と前記再懸濁溶液が混じり合うことができないように閉じられ、
    前記遮断要素を開くステップを含み、
    前記再懸濁溶液の少なくとも一部分を前記低温保存容器に加えて再懸濁体内流体製剤を作るステップを含む、方法。
  18. 前記体内流体は、血小板および血液から選択される、請求項17記載の方法。
  19. 前記再懸濁体内流体製剤を輸液実施現場に運ぶステップをさらに含む、請求項17または18記載の方法。
  20. 前記再懸濁体内流体製剤は、4時間を超える時間にわたって常温保存可能である、請求項17〜19のうちいずれか一に記載の方法。
  21. 前記再懸濁溶液は、輸液可能溶液である、請求項17〜20のうちいずれか一に記載の方法。
  22. 前記輸液可能溶液は、無菌NaCl、ヒト血漿、および血小板含有溶液から選択される、請求項21記載の方法。
  23. 前記容器システムは、閉鎖・無菌系である、請求項17〜22のうちいずれか一に記載の方法。
  24. 低温保存体内流体を再懸濁させる方法であって、
    凍結状態の容器システムを解凍するステップを含み、前記容器システムは、
    体内流体を低温保存液の状態で有する低温保存容器と、
    前記低温保存容器に無菌状態でかつ流体的に連結された無菌フィルタとを含み、
    再懸濁溶液を有する再懸濁容器を前記無菌フィルタに連結するステップを含み、
    前記再懸濁溶液の少なくとも一部分を前記低温保存容器に加えて再懸濁体内流体製剤を作るステップを含む、方法。
  25. 前記体内流体は、血小板および血液から選択される、請求項24記載の方法。
  26. 前記再懸濁体内流体製剤を輸液実施現場に運ぶステップをさらに含む、請求項24または25記載の方法。
  27. 前記再懸濁体内流体製剤は、4時間を超える時間にわたって常温保存可能である、請求項24〜26のうちいずれか一に記載の方法。
  28. 前記再懸濁溶液は、輸液可能溶液である、請求項24〜27のうちいずれか一に記載の方法。
  29. 前記輸液可能溶液は、無菌NaCl、ヒト血漿、および血小板含有溶液から選択される、請求項28記載の方法。
  30. 前記容器システムは、閉鎖・無菌系である、請求項24〜29のうちいずれか一に記載の方法。
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