JP2021519278A - N−(3−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)ベンズアミド誘導体 - Google Patents

N−(3−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)ベンズアミド誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)(I)【化1】(式中、置換基は、本明細書中で定義される通りである)の化合物又はその薬学的に許容される塩、その化合物の調製における中間体、その化合物を含む医薬組成物及び疾患の処置におけるその化合物の使用に関する。

Description

本発明は、N−(3−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)ベンズアミド誘導体、その調製、それを含む医薬組成物並びにブルトン型チロシンキナーゼによって媒介される症状、疾患及び障害の処置におけるその使用に関する。
ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)は、B細胞受容体(BCR)シグナリングについての臨界ノードであり、且つ癌内の重要な標的である。多くの癌及びリンパ腫は、BTKを発現し、且つBTK機能に依存する。また、腫瘍浸潤B細胞におけるBCRシグナリングは、固形癌の腫瘍促進微環境に関係していた(J.A.Burger and A.Wiestner,Nat Rev Cancer 2018,18,148)。インヒビタ、特にシステイン−481を介してBTKに不可逆的に結合するインヒビタを用いたBTKの薬理学的阻害が戦略として確立されており、BTKは、分子イブルチニブの主要な標的である(J.A.Burger and J.J.Buggy,Leukemia and Lymphoma 2013,54,2385)。これは、いくつかの癌の処置について示されており(C−S Lee et al.,J. Oncol.Pharm.Practice 2016,22,92−104.V.Kaur&A.Swami,Ann.Hematol.2017,96,1175)、且つ少なくとも1つの以前の処置を受けたマントル細胞リンパ腫の患者の処置について示されているアカラブルチニブについても示されている(Wang M et al,Lancet 2018,391,Issue 10121,659−667)。
また、BTKは、自己免疫疾患において必須の役割を果たしている。BTK欠損マウスは、慢性関節リウマチ(L.Jansson and R.Holmdahl,Clinical and experimental immunology 1993,94,459;L.E.Nyhoff et al,Arthritis Rheumatol.2016,68,1856)、全身エリテマトーデス(Steinberg,B.J.et al.,J.Clin.Invest.1982,70,587−597)並びにアレルギー性疾患及びアナフィラキシー(Hata,D.et al.,J.Exp.Med.1998,187,1235−1247)についての標準的な臨床前モデルで保護されるため、BTKの薬理学的阻害は、免疫不全の処置に有用であり得る。
上述に鑑みて、BTKのモジュレータは、癌等の増殖性障害及び免疫(例えば、自己免疫)障害の処置に有用であり得る。
BTK依存性疾患、特に現在利用可能な薬物に耐性を示すか又は十分に反応しないものを処置する新しい薬物が必要とされている。
BTKタンパク質の分解を誘導することによってBTKタンパク質を減らすか又は除去するように設計された分子(以下では「BTKディグレーダ」と記載する)は、広範なBTK媒介疾患、例えば増殖性障害(癌等)及び免疫不全を処置するのに有効であり得る。更に、BTKディグレーダは、不可逆性のBTKインヒビタ(BTKに共有結合する)に対する耐性の状況で有効であり得る。耐性は、例えば、システイン−481のセリンへの突然変異(又は他のアミノ酸置換)により生じ得る。
BTKディグレーダについての潜在的指標として、以下に限定されないが、造血起源の癌、例えばホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、移植後リンパ増殖性障害、有毛細胞白血病、組織球性新生物、樹枝状新生物、B細胞新生物、例えば慢性リンパ性白血病(CLL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、小リンパ性リンパ腫(SLL)、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫、バーキットリンパ腫、辺縁帯リンパ腫、免疫芽細胞大細胞型リンパ腫、リヒター症候群、前駆体Bリンパ芽球性リンパ腫、原発性多発性骨髄腫及び続発性多発性骨髄腫、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾臓辺縁帯リンパ腫、形質細胞骨髄腫、形質細胞腫、節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、節点辺縁帯B細胞リンパ腫、縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、脈管内大細胞型B細胞性リンパ腫、原発性滲出性リンパ腫、リンパ腫肉芽腫症並びに急性リンパ芽球性白血病が挙げられる。
また、BTKディグレーダについての潜在的指標として、以下に限定されないが、自己免疫障害、例えば慢性関節リウマチ、全身エリテマトーデス、アレルギー性疾患、アナフィラキシー及び炎症症状が挙げられる。更に、BTKディグレーダについての潜在的指標として、慢性移植片対宿主疾患(cGvHD)及び免疫グロブリン軽鎖アミロイド症(AL)が挙げられる。
潜在的治療アプローチとしてのタンパク質標的の誘導される分解の原理は、例えば、C.M.Crews,2018,J.Med.Chem.,61(2),403−404及びその中の引用文献中に記載されている。イブルチニブ下部構造をBTK結合部分として組み込み、且つ分解のためのE3ユビキチンリガーゼIAPへの標的タンパク質の動員のためにE3リガーゼIAP結合部分を組み込むBTKディグレーダ分子は、国際公開第2016/169989号パンフレットにおいて第12頁に記載されている。2つの構造的に異なる部分をBTK結合構成要素として組み込む2つの更なるBTKディグレーダ分子は、Huang et al.,2018,Cell Chemical Biology 25,88−99に記載されている。その刊行物に記載される分子は、ユビキチン化及びそれに伴う分解のための、セレブロン(CRBN)を含むE3リガーゼ複合体へのBTKの動員のために免疫調節性イミド薬物(IMiD)部分(ポマリドミド)を組み込む。また、Huang et al.に記載されているのは、BTKを含む複数の標的を分解させ、且つまたジンクフィンガーDNA結合タンパク質IKZF1(Ikaros)を含むある種の非キナーゼ標的を分解させることが報告されている雑多なキナーゼバインダに基づく分子(TL12−186)である。IKZF1及び関連タンパク質IKZF3(Aiolos)は、ポマリドミド及びレナリドマイドによって分解することが知られている(Kroenke,J.et al.2014,Science 343,301−305;Petzold et al.,Nature 2016,532,127−130;Bjorklund et al.,2015,Blood Cancer Journal,5,e354;Lu et al.,2014,Science,343,305−309;Gandhi et al.,2014,Br.J.Haematol.164,811−821)。
本発明は、本明細書中で以下に定義されるように、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。式(I)の化合物は、BTKディグレーダであるため、BTKによって媒介される症状、疾患及び障害の処置に潜在的に有用である。
本発明の一態様において、式(I)
Figure 2021519278

(式中、
、R1a、R及びR2aは、各存在において独立して、H及びFから選択され;
は、H又はFであり;
は、H、F、Cl、−CH、−OCH及び−OCHCHから選択され;
は、式(A)又は(B):
Figure 2021519278

の基であり、式中、
1aは、−(CH1〜3−及び−CHC(CH−から選択され、ここで、は、式(I)におけるX1a基のフェニル環への付着点を示し;
1bは、−O−、−OCH−及び−CHO−から選択され、ここで、は、式(I)におけるX1b基のフェニル環への付着点を示し;
2aは、式(C)、(D)、(E)、(F)及び(G):
Figure 2021519278

から選択され、式中、**は、X1aへの付着点を示し;
2bは、式(E1)及び式(F1):
Figure 2021519278

から選択され、式中、**は、X1bへの付着点を示し;
は、CH又はNであり;
は、CH又はNであり;
は、H又は−CHであり;
は、H又は−CHOHであり;
は、H又は−CHOHであり;
Zは、不在又は−(CH2〜3NH−であり、ここで、は、式(C)におけるZのN原子への付着点を示し;
は、−O−、−C(O)−、−(CH1〜3−、−(CHO−及び−CHCH(CHOH)O−から選択され、ここで、は、式(E)及び式(E1)におけるZのXへの付着点を示し;
2aは、不在又はNH(CH**であり;
2bは、−(CH3〜4NH(CH**であり;
は、不在又は**−(CHNH−であり、Z2a及びZは、両方とも同時に不在でなく;
ここで、Z2a、Z2b及びZのそれぞれにおける**は、式(F)及び式(F1)における各N原子への付着点を示し;
qは、0又は1であり;及び
n及びpは、独立して、0又は1であり;
(i)式(E)又は式(E1)におけるZ−O−である場合、X及びXは、Nではなく、及び(ii)式(E)又は式(E1)におけるZ−(CH−O−又は−CHCH(CHOH)O−である場合、Xは、Nでない)
の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。
本発明は、式(I)の新規のN−(3−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)ベンズアミド化合物に関し、これは、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)の分解をもたらす。その化合物は、BTK(BTK突然変異体、とりわけBTKインヒビタ、特にイブルチニブ等の不可逆性BTKインヒビタに対する耐性を付与するものを含む)をE3リガーゼに動員することにより、BTKの分解を誘導することで、プロテアソームによるBTKのユビキチン化及びその以降の分解を促進するように設計されている。本発明の化合物は、E3−リガーゼセレブロン(CRBN)に結合する、新規のリガンドに結合した新規のBTK結合ドメイン部分を含む。
したがって、本発明の化合物は、増殖的自己免疫疾患、特にBTKによって媒介される障害及び疾患(例えば、システイン−481のセリンへの突然変異(又は他のアミノ酸置換)により、耐性が生じたものを含む)を含む広範な疾患及び障害の処置に潜在的に有用であり得る。本発明の化合物は、IMiD、例えばサリドマイド、レナリドマイド及びポマリドミドにより、且つまた前掲のタンパク質分解分子TL12−186によって分解することが示されている、他のタンパク質、特に他のチロシンキナーゼタンパク質並びに/又はIKZF1及び/若しくはIKZF3等のタンパク質の(非チロシンキナーゼ)IKZFファミリーに対するBTK分解の選択性を更に示し得る。本発明の化合物は、キナーゼ選択性並びに/又は他のオフターゲットタンパク質、例えばイオンチャネル及びGタンパク質結合受容体(GPCR)に対する選択性を更に示し得る。
したがって、式(I)の化合物(その薬学的に許容される塩を含む)は、BTKによって媒介される症状、疾患及び障害、とりわけ増殖的な症状、疾患及び障害、例えば癌、特に造血器癌(B細胞新生物、例えば慢性リンパ性白血病(CLL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、小リンパ性リンパ腫(SLL)、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫、バーキットリンパ腫、辺縁帯リンパ腫、免疫芽細胞大細胞型リンパ腫、リヒター症候群、前駆体Bリンパ芽球性リンパ腫、原発性多発性骨髄腫及び続発性多発性骨髄腫、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾臓辺縁帯リンパ腫、形質細胞骨髄腫、形質細胞腫、節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、節点辺縁帯B細胞リンパ腫、縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、脈管内大細胞型B細胞性リンパ腫、原発性滲出性リンパ腫、リンパ腫肉芽腫症並びに急性リンパ芽球性白血病を含む)の処置に用いるのに適していると考えられる。
別の態様において、本発明は、BTKが媒介する症状、疾患又は障害を処置、予防又は改善する方法に使用するための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
別の態様において、本発明は、(例えば、治療的に有効な量の)式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩及び1つ以上の薬学的に許容されるキャリアを含む組成物を提供する。
別の態様において、本発明は、(例えば、治療的に有効な量の)式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩及び1つ以上の治療的に活性な薬剤を含む組合せを提供する。
本発明の種々の実施形態が本明細書中に記載される。各実施形態で指定された特徴は、他の指定された特徴と組み合わされて本発明の更なる実施形態を提供し得ることが認識されるであろう。また、本発明の種々の(列挙される)実施形態が本明細書中に記載される。
置換基の定義は、該当する場合、式(I)、(I’)、(I’’)、(I’’’)及び(Ia)の化合物にあてはまる。
置換基の定義は、最終生成物及び対応する中間体にあてはまる。
したがって、本発明は、式(I)
Figure 2021519278

(式中、
、R1a、R及びR2aは、各存在において独立して、H及びFから選択され;
は、H又はFであり;
は、H、F、Cl、−CH、−OCH及び−OCHCHから選択され;
は、式(A)又は(B):
Figure 2021519278

の基であり、式中、
1aは、−(CH1〜3−及び−CHC(CH−から選択され、ここで、は、式(I)におけるX1a基のフェニル環への付着点を示し;
1bは、−O−、−OCH−及び−CHO−から選択され、ここで、は、式(I)におけるX1b基のフェニル環への付着点を示し;
2aは、式(C)、(D)、(E)、(F)及び(G):
Figure 2021519278

から選択され、式中、**は、X1aへの付着点を示し;
2bは、式(E1)及び式(F1):
Figure 2021519278

から選択され、式中、**は、X1bへの付着点を示し;
は、CH又はNであり;
は、CH又はNであり;
は、H又は−CHであり;
は、H又は−CHOHであり;
は、H又は−CHOHであり;
Zは、不在又は−(CH2〜3NH−であり、ここで、は、式(C)におけるZのN原子への付着点を示し;
は、−O−、−C(O)−、−(CH1〜3−、−(CHO−及び−CHCH(CHOH)O−から選択され、ここで、は、式(E)及び式(E1)におけるZのXへの付着点を示し;
2aは、不在又はNH(CH**であり;
2bは、−(CH3〜4NH(CH**であり;
は、不在又は**−(CHNH−であり、Z2a及びZは、両方とも同時に不在でなく;
ここで、Z2a、Z2b及びZのそれぞれにおける**は、式(F)及び式(F1)における各N原子への付着点を示し;
qは、0又は1であり;及び
n及びpは、独立して、0又は1であり;
(i)式(E)又は式(E1)におけるZ−O−である場合、X及びXは、Nではなく、及び(ii)式(E)又は式(E1)におけるZ−(CH−O−又は−CHCH(CHOH)O−である場合、Xは、Nでない)
の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
特に明記しない限り、用語「本発明の複数の化合物」又は「本発明の1つの化合物」は、式(I)、その下位式の化合物及び例示の化合物、並びにそれらの塩、並びに全ての立体異性体(ジアステレオ異性体及び鏡像異性体を含む)、回転異性体、互変異性体、並びに同位体標識された化合物(重水素置換を含む)、並びに生得的に形成された部分を指す。
特に明記しない限り、本発明で用いられる表現は、以下の意味を有する。本明細書中で用いられる用語−(CH1〜3−は、専ら炭素原子及び水素原子からなり、不飽和を含有せず、1〜3個の炭素原子を有し、且つ単一の結合によって各末端の他の分子に付着する(特に)直鎖状の炭化水素鎖ビラジカルを指す。そのような基について、特定の位置の他の分子に付着する末端は、インジケータ記号又は**によって指定され得る。類似した用語、例えば−(CHO−、−(CH2〜3NH−、−(CH3〜4NH(CH−及び−(CHNH−を組み込む基は、それに応じて解釈されるべきである。
列挙される実施形態:
実施形態1.先に記載された式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態2.Rは、Hである、実施形態1に従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態3.R1aは、Fである、実施形態1又は2に従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態4.Rは、Hである、実施形態1〜3のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態5.R2aは、Fである、実施形態1〜4のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態6.Rは、Hである、実施形態1〜5のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態7.Rは、F、−CH及び−OCHから選択される、実施形態1〜6のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態8.Rは、Fである、実施形態1〜7のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態9.Rは、−CHである、実施形態1〜7のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態10.Rは、−OCHである、実施形態1〜7のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態11.Xは、式(A):
Figure 2021519278

の基である、実施形態1〜10のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態12.1aは、−(CH1〜3−である、実施形態11に従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態13.1aは、−CH−及び−(CH−から選択される、実施形態12に従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態14.X2aは、式(C)、(E)及び(F):
Figure 2021519278

から選択される、実施形態11〜13のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態15.X2aは、式(C)及び(E):
Figure 2021519278

から選択される、実施形態14に従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態16.Rは、Hである、実施形態1〜15のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態17.Rは、Hである、実施形態1〜16のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態18.qは、1である、実施形態1〜17のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態19.n及びpは、両方とも1である、実施形態1〜18のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態20.Zは、不在である、実施形態1〜19のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態21.X及びXは、両方ともCHである、実施形態1〜20のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態22.X及びXは、両方ともNである、実施形態1〜20のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態23.Zは、−O−である、実施形態1〜21のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態24.Zは、−(CH−である、実施形態22に従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態25.Z2aは、−NH(CH**である、実施形態1〜24のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態26.Z2aは、−NH(CH**である、実施形態13に従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態27.Zは、不在である、実施形態1〜26のいずれか1つに従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態28.Zは、不在である、実施形態1に従う式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態29.式(Ia)
Figure 2021519278

(式中、
は、H又はFであり;
は、H、F、Cl、−CH、−OCH及び−OCHCHから選択され;
は、式(A)又は(B):
Figure 2021519278

の基であり、式中、
1aは、−(CH1〜3−及び−CHC(CH−から選択され、ここで、は、式(Ia)におけるX1a基のフェニル環への付着点を示し;
1bは、−O−、−OCH−及び−CHO−から選択され、ここで、は、式(Ia)におけるX1b基のフェニル環への付着点を示し;
2aは、式(C)、(D)、(E)、(F)及び(G):
Figure 2021519278

から選択され、式中、**は、X1aへの付着点を示し;
2bは、式(E1)及び式(F1):
Figure 2021519278

から選択され、式中、**は、X1bへの付着点を示し;
は、CH又はNであり;
は、CH又はNであり;
は、H又は−CHであり;
は、H又は−CHOHであり;
は、H又は−CHOHであり;
Zは、不在又は−(CH2〜3NH−であり、ここで、は、式(C)におけるZのN原子への付着点を示し;
は、−O−、−C(O)−、−(CH1〜3−、−(CHO−及び−CHCH(CHOH)O−から選択され、ここで、は、式(E)及び式(E1)におけるZのXへの付着点を示し;
2aは、不在又はNH(CH**であり;
2bは、−(CH3〜4NH(CH**であり;
は、不在又は**−(CHNH−であり、Z2a及びZは、両方とも同時に不在でなく;
ここで、Z2a、Z2b及びZのそれぞれにおける**は、式(F)及び式(F1)における各N原子への付着点を示し;
qは、0又は1であり;及び
n及びpは、独立して、0又は1であり;
(i)式(E)又は式(E1)におけるZ−O−である場合、X及びXは、Nではなく、及び(ii)式(E)又は式(E1)におけるZ−(CH−O−又は−CHCH(CHOH)O−である場合、Xは、Nでない)
の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態30.Xは、
Figure 2021519278

(式中、は、式(I)におけるフェニル環への付着点を示す)
から選択される、実施形態1〜10のいずれか1つに従う式(I)又は実施形態29に従う式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態31.Rは、Hである、実施形態29又は実施形態30に従う式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態32.Rは、Hである、実施形態29〜31のいずれか1つに従う式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態33.qは、1である、実施形態29〜32のいずれか1つに従う式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態34.nは、1である、実施形態29〜33のいずれか1つに従う式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態35.pは、1である、実施形態29〜34のいずれか1つに従う式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態36.Zは、不在である、実施形態29〜35に従う式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態37.X及びXは、両方ともCHである、実施形態29〜36のいずれか1つに従う式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態38.X及びXは、両方ともNである、実施形態29〜36のいずれか1つに従う式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態39.Zは、−O−及び−(CH1〜3−から選択される、実施形態29〜38のいずれか1つに従う式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態40.Zは、−O−及び−(CH−から選択される、実施形態39に従う式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態41.Xは、
Figure 2021519278

(式中、は、式(I)又は式(Ia)におけるフェニル環に付着される原子を示す)
から選択される、実施形態1〜10のいずれか1つに従う式(I)又は実施形態29に従う式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態42.Xは、
Figure 2021519278

(式中、は、式(I)又は式(Ia)におけるフェニル環に付着される原子を示す)
から選択される、実施形態41に従う式(I)又は式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態43.Zは、−O−であり、X及びXは、両方ともCHである、実施形態41又は42に従う式(I)又は式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態44.Zは、−(CH−であり、X及びXは、両方ともNである、実施形態41又は42に従う式(I)又は式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態45.R及びRは、両方ともHである、実施形態41〜44のいずれか1つに従う式(I)又は式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態46.n、p及びqは、それぞれ1である、実施形態41〜45のいずれか1つに従う式(I)又は式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態47.Zは、不在である、実施形態41〜46のいずれか1つに従う式(I)又は式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態48.Xは、
Figure 2021519278

Figure 2021519278

Figure 2021519278

Figure 2021519278

(式中、は、式(I)又は式(Ia)におけるフェニル環に付着される原子を示す)
から選択される、実施形態1〜10、29及び30のいずれか1つに従う式(I)若しくは(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態49.Xは、
Figure 2021519278

(式中、は、式(I)又は式(Ia)におけるフェニル環に付着される原子を示す)
から選択される、実施形態48に従う式(I)又は式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態50.rac−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
(R)−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
(S)−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−エトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(((1−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(3−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)プロピル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(((1−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((1−(3−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)プロピル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
rac−N−(3−(6−(4−((1−(2−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((1−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)−2−メチルプロピル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(((1−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−カルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
rac−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
(S)−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
(R)−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)ブチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−N,4−ジメチルベンズアミド、
5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−4−メチルベンズアミド、
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−N,4−ジメチルベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((8−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(4−((2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)ブトキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンズアミド)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((1−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ブチル)アミノ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((((1s,4s)−4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキシル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−N−メチルベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((1−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((9−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((3−((2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)プロポキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(((1r,4r)−4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキシル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−(3−(4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンズアミド)プロピル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((8−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((1−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((2−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((2−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(((1s,4s)−4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキシル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((((1r,4r)−4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキシル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((9−(3−(4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンズアミド)プロピル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、又は
N−(3−(6−(4−((1−(2−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
である、式(I)又は式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態51.N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ブチル)アミノ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、及び
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
である、式(I)又は式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
実施形態52.化合物N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩。
実施形態53.化合物N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩。
実施形態54.化合物N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩。
実施形態55.化合物N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩。
実施形態56.化合物N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩。
実施形態57.化合物N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩。
実施形態58.化合物N−(3−(6−(4−(((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ブチル)アミノ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩。
実施形態59.化合物N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩。
出発物質及び手順の選択に応じて、化合物は、考えられる立体異性体の1つの形態において又は立体異性体の混合物、例えば純粋な光学異性体若しくは立体異性体混合物、例えばラセミ体及びジアステレオ異性体混合物として存在し得る(不斉炭素原子の数によって決まる)。本発明は、ラセミ混合物、ジアステレオマー混合物及び光学的に純粋な形態を含む考えられる全ての立体異性体を含むことが意図される。光学的に活性な−(R)立体異性体及び(S)−立体異性体は、キラルシントン又はキラル試薬を用いて調製され得るか、又は従来の技術を用いて分割され得る。化合物が二重結合を含有する場合、置換基は、E配置又はZ配置であり得る。化合物が二置換シクロアルキルを含有する場合、シクロアルキル置換基は、シス配置を有するか又はトランス配置を有し得る。また、全ての互変異性の形態が含まれることが意図される。
式(I)又は式(Ia)の化合物は、種々の互変異性の形態で存在し得る。式(I)又は式(Ia)の化合物の全ての互変異性の形態が本発明によって包含される。例えば、式(I)の化合物は、式(I’)及び式(I’’)
Figure 2021519278

(式中、R、R1a、R、R2a、X、R及びRは、式(I)又は式(Ia)に従って定義される通りである)
に従う互変異性の形態で存在し得る。
本明細書中で用いられる用語「1つの塩」又は「複数の塩」は、本発明の化合物の酸付加塩又は塩基付加塩を指す。「塩」として、特に「薬学的に許容される塩」が挙げられる。
用語「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物の生物学的な有効性及び特性を保持し、且つ典型的には生物学的にもそうでなくても不所望でない塩を指す。本発明の化合物は、アミノ基及び/若しくはカルボキシル基又はそれらに類似する基の存在により、酸塩及び/又は塩基塩を形成することができる場合がある。
本発明の薬学的に許容される塩は、従来の化学方法により、塩基性部分又は酸性部分から合成することができる。通常、そのような塩は、その化合物の遊離酸形態を適切な塩基の化学量論的量と反応させることにより、又はその化合物の遊離塩基形態を適切な酸の化学量論的量と反応させることにより調製することができる。そのような反応は、典型的には、水、有機溶媒又はこれら2つの混合液中で実行される。通常、実行可能な場合、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、アセトニトリル又はテトラヒドロフランのような非水性媒体の使用が所望される。適切な更なる塩のリストは、例えば、“Remington’s Pharmaceutical Sciences”,20th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,(1985)及び“Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use”(Stahl and Wermuth)(Wiley−VCH,Weinheim,Germany,2002)中に見出すことができる。
また、塩基性基及び酸基の両方が同じ分子中に存在する場合、本発明の化合物は、内部塩、例えば双性イオン分子を形成し得る。
本発明の化合物は、化合物が少なくとも1つの塩基性基、例えばアミノ基を含有することにより、酸付加塩を形成するのに特に適している。
薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸及び有機酸により形成することができる。
塩が由来し得る無機酸の例として、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸及びリン酸が挙げられる。
塩が由来し得る有機酸の例として、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸及びスルホサリチル酸が挙げられる。
薬学的に許容される塩基付加塩は、無機塩基及び有機塩基により形成することができる。
塩が由来し得る無機塩基の例として、アンモニウム塩及び周期表のI族〜XII族の金属が挙げられる。特定の実施形態において、塩は、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、銀、亜鉛及び銅に由来する。特に適切な塩として、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム及びマグネシウムの塩が挙げられる。
塩が由来し得る有機塩基の例として、第一級、第二級及び第三級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン並びに塩基性イオン交換樹脂が挙げられる。特定の有機アミンとして、イソプロピルアミン、ベンザチン、コリナート、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、リシン、メグルミン、ピペラジン及びトロメタミンが挙げられる。
別の態様において、本発明は、本発明の化合物を酢酸塩、アスコルビン酸塩、アジピン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、臭化物/臭化水素酸塩、重炭酸塩/炭酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、カンファースルホン酸塩、カプリン酸塩、塩化物/塩酸塩、クロルテオフィロン酸塩、クエン酸塩、エタンジスルホン酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルクロン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グルタル酸塩、グリコール酸塩、馬尿酸塩、ヨウ化水素酸塩/ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、硫酸メチル、ムコ酸塩、ナフトエ酸塩、ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オクタデカン酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素塩/リン酸二水素塩、ポリガラクツロ酸塩、プロピオン酸塩、セバシン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、スルホサリチル酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩、トリフェニル酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩又はキシナホ酸塩の形態で提供する。
本明細書中で与えられるあらゆる式は、化合物の非標識形態及び同位体標識された形態を表すことも意図されている。同位体標識された化合物は、1つ以上の原子が、選択された原子量又は質量数を有する原子によって置換されていること以外、本明細書中で与えられる式によって示される構造を有する。本発明の化合物中に組み込まれ得る同位体の例として、水素の同位体が挙げられる。
本発明の別の態様において、式(I’’’)
Figure 2021519278

(式中、R、R1a、R、R2a、Rは、式(I)又は式(Ia)について定義された通りであり、Rは、−C(R10、−OC(R10又は−OC(R10C(R10であり、Xは、
Figure 2021519278

から選択され、
各R、R及びR10は、各存在において独立して、H又は重水素から選択され、記号#は、各存在において独立して、H又は重水素によって置換され得るHによって置換されることが示される位置を示す)
の化合物が提供される。
特定の同位体、特に重水素(すなわちH又はD)の組込みは、より大きい代謝安定性、例えばインビボ半減期の延長、投薬要件の緩和又は治療指数若しくは忍容性の向上に由来する特定の治療利益を与える場合がある。重水素は、これに関連して、式(I)及び式(Ia)の化合物の置換基とみなされることが理解される。重水素の濃度は、同位体濃縮係数によって定義され得る。本明細書中で用いられる用語「同位体濃縮係数」は、同位体存在量と、指定された同位体の自然の存在量との間の比率を意味する。本発明の化合物中の置換基が重水素であると表される場合、その化合物は、指定された各重水素原子の同位体濃縮係数が少なくとも3500(指定された各重水素原子において52.5%の重水素組込み)、少なくとも4000(60%の重水素組込み)、少なくとも4500(67.5%の重水素組込み)、少なくとも5000(75%の重水素組込み)、少なくとも5500(82.5%の重水素組込み)、少なくとも6000(90%の重水素組込み)、少なくとも6333.3(95%の重水素組込み)、少なくとも6466.7(97%の重水素組込み)、少なくとも6600(99%の重水素組込み)又は少なくとも6633.3(99.5%の重水素組込み)である。用語「同位体濃縮係数」は、重水素について記載されるのと同様に、あらゆる同位体にあてはめることができることが理解されるべきである。
本発明の化合物中に組み込むことができる同位体の他の例として、水素、炭素、窒素、酸素、フッ素及び塩素の同位体、例えばそれぞれH、11C、13C、14C、15N、18F、35S、36Cl及び125Iが挙げられる。したがって、本発明は、例えば、放射性同位体、例えばH及び14Cを含む上述の同位体のいずれか1つ以上を組み込む化合物又は非放射性同位体、例えばH及び13Cが存在するものを含むことが理解されるべきである。そのような同位体標識された化合物は、代謝研究(14Cによる)、反応動態研究(例えば、H又はHによる)、検出若しくは撮像技術、例えば陽電子放射断層撮影(PET)若しくは単一光子放射断層撮影(SPECT)(薬物又は基質の組織分布アッセイを含む)又は患者の放射性処置に有用である。特に、18F標識化合物は、PET研究又はSPECT研究に特に所望され得る。式(I)の同位体標識された化合物は、通常、以前に使用された非標識試薬の代わりに適切な同位体標識された試薬を用いる、当業者に知られている従来の技術により又は添付の実施例に記載されるプロセスに類似のプロセスにより調製することができる。
本明細書中で用いられる用語「医薬組成物」は、少なくとも1つの薬学的に許容されるキャリアと一緒の、経口投与又は非経口投与に適した形態における本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩を指す。
本明細書中で用いられる用語「薬学的に許容されるキャリア」は、医薬組成物の調製又は使用に有用な物質を指し、例として、当業者に知られている適切な希釈剤、溶媒、分散系媒体、界面活性剤、抗酸化剤、保存剤、等張剤、緩衝剤、乳化剤、吸収遅延剤、塩、薬物安定化剤、バインダー、賦形剤、崩壊剤、潤滑剤、湿潤剤、甘味剤、香味剤、染料及びそれらの組合せが挙げられる(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Ed.Mack Printing Company,1990,pp.1289−1329を参照されたい)。
本発明の化合物の用語「治療的に有効な量」は、対象の生物学的又は医学的応答を誘発する、例えば酵素又はタンパク質活性を引き下げるか又は阻害するか、或いは病徴を改善するか、症状を緩和するか、疾患経過を減速若しくは遅延させるか、又は疾患を予防するなどの本発明の化合物の量を指す。一実施形態において、用語「治療的に有効な量」は、対象に投与された場合、(1)(i)BTKによって媒介されるか、(ii)BTK活性と関連するか、若しくは(iii)BTKの活性(正常又は異常)によって特徴付けられる症状、障害若しくは疾患を少なくとも部分的に緩和し、予防し、且つ/若しくは改善するか;(2)BTKの活性を引き下げるか若しくは阻害するか;又は(3)BTKの発現を引き下げるか若しくは阻害するのに有効である本発明の化合物の量を指す。これらの効果は、例えば、BTKを分解させることによりBTKの量を引き下げることによって達成され得る。別の実施形態において、用語「治療的に有効な量」は、細胞、組織、非細胞の生体材料又は培地に投与された場合、BTKの活性を少なくとも部分的に引き下げるか若しくは阻害するか;又は例えばBTKを分解させることにより、BTKの発現を少なくとも部分的に引き下げるか若しくは阻害するのに有効である本発明の化合物の量を指す。
本明細書中で用いられる用語「対象」は、霊長類(例えば、ヒト、男性又は女性)、イヌ、ウサギ、モルモット、ブタ、ラット及びマウスを指す。特定の実施形態において、対象は、霊長類である。一実施形態において、対象は、ヒトである。
本明細書中で用いられる用語「阻害」又は「阻害する」は、所定の症状、病徴、障害若しくは疾患の引下げ若しくは抑制又は生物活性若しくは生物学的プロセスのベースライン活性の大きい低下を指す。
本明細書中で用いられる用語「分解させる」又は「分解」は、BTKの生物活性(とりわけ異常な活性)を引き下げるか又は除外する程度への、細胞のプロテアソーム系による標的タンパク質、例えばBTKの部分的又は完全な分解を指す。分解は、E3リガーゼ、特にタンパク質セレブロンを含むE3リガーゼ複合体の媒介によって達成され得る。本明細書中で用いられる用語「BTK活性の調節」又は「BTK活性を調節する」は、BTK活性の変更、とりわけ引下げ、抑制又は除去を意味する。これは、BTKを分解させることによって達成され得る。分解したBTKの量は、本発明の化合物による処置の前に測定された、存在するBTKの初期の量又はレベルと、本発明の化合物による処置後のBTK残留量とを比較することによって測定することができる。一実施形態において、初期のレベルと比較してBTKの少なくとも約30%が分解する。一実施形態において、初期のレベルと比較してBTKの少なくとも約40%が分解する。一実施形態において、初期のレベルと比較してBTKの少なくとも約50%が分解する。一実施形態において、初期のレベルと比較してBTKの少なくとも約60%が分解する。一実施形態において、初期のレベルと比較してBTKの少なくとも約70%が分解する。一実施形態において、初期のレベルと比較してBTKの少なくとも約80%が分解する。一実施形態において、初期のレベルと比較してBTKの少なくとも約90%が分解する。一実施形態において、初期のレベルと比較してBTKの少なくとも約95%が分解する。一実施形態において、初期のレベルと比較してBTKの95%超が分解する。一実施形態において、初期のレベルと比較してBTKの少なくとも約99%が分解する。
一実施形態において、BTKは、初期のレベルと比較して約30%〜約99%の量が分解する。一実施形態において、BTKは、初期のレベルと比較して約40%〜約99%の量が分解する。一実施形態において、BTKは、初期のレベルと比較して約50%〜約99%の量が分解する。一実施形態において、BTKは、初期のレベルと比較して約60%〜約99%の量が分解する。一実施形態において、BTKは、初期のレベルと比較して約70%〜約99%の量が分解する。一実施形態において、BTKは、初期のレベルと比較して約80%〜約99%の量が分解する。一実施形態において、BTKは、初期のレベルと比較して約90%〜約99%の量が分解する。一実施形態において、BTKは、初期のレベルと比較して約95%〜約99%の量が分解する。一実施形態において、BTKは、初期のレベルと比較して約90%〜約95%の量が分解する。
本明細書中で用いられる用語「BTKの選択性」は、例えば、本発明の化合物がBTKを別のタンパク質に優先して又は別のタンパク質よりも大きい程度で分解させることを意味する。
本明細書中で用いられる用語、あらゆる疾患若しくは障害を「処置する」又はあらゆる疾患若しくは障害の「処置」は、疾患若しくは障害を緩和若しくは改善すること(すなわち疾患の進行若しくはその臨床病徴の少なくとも1つを減速させるか若しくは抑制すること);又は疾患若しくは障害(患者にとって識別可能でない場合があるものを含む)と関連した少なくとも1つの物理的パラメータ若しくはバイオマーカーを緩和若しくは改善することを指す。
本明細書中で用いられる用語、あらゆる疾患若しくは障害を「予防する」又はあらゆる疾患若しくは障害の「予防」は、疾患若しくは障害の予防的処置;又は疾患若しくは障害の発症若しくは経過を遅延させることを指す。
本明細書中で用いられる対象は、その対象が生物学的に、医学的に又はそのような処置からクオリティオブライフにおいて利益を得る場合、処置が「必要である」。
本明細書中で用いられる、本発明に関連して(とりわけ特許請求の範囲に関連して)用いられる用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その」及び類似の用語は、本明細書中で特に明記しない限り又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数及び複数の両方を包含すると解釈されるべきである。
本明細書中に記載される全ての方法は、本明細書中で特に明記しない限り又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、適切なあらゆる順序で実行することができる。本明細書中で提供されるあらゆる全ての例又は例示的な文言(例えば、「等」又は「例えば」)の使用は、単に本発明をよりよく明らかにすることのみが意図され、特許請求されない限り、本発明の範囲に対する限定をもたらさない。
本発明の化合物のあらゆる非対称の原子(例えば、炭素)は、ラセミ体で又は鏡像異性体的に濃縮されて、例えば(R)−、(S)−又は(R,S)−配置で存在し得る。特定の実施形態において、各非対称原子は、(R)−配置又は(S)−配置の鏡像異性過剰が少なくとも50%、鏡像異性過剰が少なくとも60%、鏡像異性過剰が少なくとも70%、鏡像異性過剰が少なくとも80%、鏡像異性過剰が少なくとも90%、鏡像異性過剰が少なくとも95%又は鏡像異性過剰が少なくとも99%である。不飽和二重結合を有する原子において置換基は、可能な場合、シス(Z)−形態で存在するか又はトランス(E)−形態で存在し得る。
したがって、本明細書中で用いられる本発明の化合物は、考えられる立体異性体、回転異性体、アトロプ異性体、互変異性体又はそれらの混合物の1つの形態、例えば実質的に純粋な幾何学的(シス又はトランス)立体異性体、偏左右異性体、光学異性体(対掌体)、ラセミ体又はそれらの混合物としてのものであり得る。
立体異性体の生じたあらゆる混合物は、構成成分の物理化学的差異に基づいて、例えばクロマトグラフィ及び/又は分別晶出により、純粋な又は実質的に純粋な幾何異性体又は光学異性体、ジアステレオ異性体、ラセミ体に分離することができる。
本発明の化合物又は中間体の生じたあらゆるラセミ体は、知られている方法により、例えば光学活性酸又は光学活性塩基により得たそのジアステレオマー塩の分離により、且つ光学活性酸性化合物又は光学活性塩基性化合物を遊離させることにより、鏡像異性体に分割することができる。そのため、塩基性部分は、特に、例えば光学活性酸、例えば酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジ−O,O’−p−トルオイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸又はカンファー−10−スルホン酸により形成された塩の分別晶出により、本発明の化合物を鏡像異性体に分割するのに使用され得る。また、本発明のラセミ化合物又はラセミ中間体は、キラルクロマトグラフィ、例えばキラル吸着剤を用いた高圧液体クロマトグラフィ(HPLC)によって分割することができる。
本出願の化合物は、市販の出発物質、文献で知られている化合物を用いて、有機合成の当業者に周知のいくつかの方法において、又は容易に調製される中間体から、当業者に知られているか若しくは本明細書中の教示を考慮して当業者に明らかであろう標準的な合成方法及び手順を使用することによって調製することができる。全ての例について、潜在的な代替の直交保護基戦略を、例えばProtective Groups in Organic Synthesis,3rd edition,John Wiley&Sons:New York,1999又はProtecting Groups,3rd edition,Thieme,Stuttgart,2004に記載されるような標準的な教科書の知識に従って用いることができる。当業者であれば、本明細書中で開示される化合物中に立体中心が存在するかを認識するであろう。
本発明の化合物は、以下のスキームに従って合成することができる。化合物は、関連する反応手順を、様々な反応順序を可能にするモジュラー様式で用いて、最終分子を構築する種々の方法でアセンブルされ得る。いくつかの反応型がその化合物を製造するのに特に有用である。本発明の化合物の全ては、DMF又はDMA等の溶媒中でカップリング試薬(例えば、HATU又はHBTU)及び塩基(例えば、DIPEA又はNMM)を用いる、アミン及びカルボン酸間のアミドカップリング反応によって通常形成されるアミド官能基を含有する。代わりに、カルボン酸は、最初に、そのペンタフルオロフェノールエステルに変換され得る。これにより、DMF等の溶媒中のTEA等の塩基の存在下でのアミンとの以降の容易な反応でアミドを形成することができる。炭素−窒素結合を含有する本発明の化合物は、多くの場合、アミン及びアルデヒド又はケトンから始まる還元的アミノ化反応を用いて製造することができる。反応は、THF及びMeOH等の溶媒混合液中のNaBHCN、ZnCl及びTEA等の条件を用いて起こる。また、炭素−窒素結合を、通常、THF等の溶媒中の塩基(TEA等)の存在下での、ハロゲン化アルキル又はアルキルメシラート等の脱離基を含有する適切な反応パートナーとのアミンの求核置換反応によって形成することができる。また、エーテルを含有する化合物は、求核置換反応により、この場合にはアルコールを、THF等の溶媒中での塩基(TEA等)の存在下でハロゲン化ベンジル等の脱離基を含有する適切なパートナーと反応させることにより製造することができる。エーテルを含有する本発明の化合物を製造する別の一般に有用な方法は、光延反応である。この反応において、フェノール及び別のアルコールは、THF等の溶媒中でのホスフィン(トリフェニルホスフィン等)及びアゾジカルボン酸エステル(ジエチルアゾジカルボン酸エステル又はジイソプロピルアゾジカルボン酸エステル等)の存在下で互いに反応する。本発明の化合物の合成にとって有用性が高い別の反応は、2つの芳香族基を互いに結合するパラジウム(Pd)触媒クロスカップリング反応である。特に有用なのは、ジオキサン/水等の溶媒混合液中の触媒(例えば、PdCl(dppf))及び塩基(例えば、NaCO又はCsCO)を用いる、芳香族ハロゲン化物と芳香族ボロン酸又はエステルとの間の鈴木カップリング反応である。
具体的には、式(I)の化合物は、R、R1a、R、R2a、X、R、R、X1a及びX2aが以前に定義された通りであるスキーム1において示されるように製造され得る。Mは、Hとして又は−SOPh若しくは−SEM等の保護基として定義され、及びLGは、メシラート(OM)等の脱離基として定義される。
そのため、式(I)の化合物は、DMF又はDMA等の溶媒中でカップリング試薬(例えば、HATU)及び塩基(例えば、DIPEA又はNMM)を用いたアミン及びカルボン酸間のアミドカップリング形成により、式(II)の化合物及び式(III)の化合物から製造され得る。代わりに、式(I)の化合物は、DMF等の溶媒中でTEAにより処理することによる、式(II)のアミンと酸(IIIa)のペンタフルオロフェニルエステルとの間のアミドカップリングによって製造され得る。式(II)の化合物は、式(IV)の化合物から製造され得る。Mが−SOPh等の保護基である式(IV)の化合物について、脱保護は、溶媒混合液(例えば、DMSO、THF及び水)中の塩基(例えば、NaOH)を用いて達成され得;Mが−SEM保護基である場合、DCM等の溶媒中でTFA等の酸を用いた脱保護が利用され得、且つできる限り以降のアミン脱保護工程と組み合わされ得る。DCM等の溶媒中で酸(例えば、TFA)を用いたt−ブトキシカルボニル(Boc)基の更なる脱保護は、式(II)の化合物を提供する。
Figure 2021519278
式(IV)の化合物は、溶媒混合液(例えば、DMF及びACN)中で塩基(例えば、KCO)を用いて、例えば求核置換反応において、式(VI)の化合物との式(V)の化合物の反応によって提供され得る。代わりに、式(IV)の化合物は、THF及びMeOH等の溶媒混合液中でNaBHCN、ZnCl及びTEAを用いる条件下で例えば還元的アミノ化反応において、式(VI)の化合物との式(VII)の化合物の反応によって提供され得る。
式(V)の化合物は、R、R1a、R、R2a、X、M及びLGが以前に定義された通りであるスキーム2に従って製造され得る。基−B(ORは、ボロン酸又はボロン酸エステル官能基(環状ボロナート、例えばホウ素ピナコールエステルを含む)を定義する。そのため、Pd触媒カップリング、例えば溶媒混合液(例えば、ジオキサン/水)中で触媒(例えば、PdCl(dppf))及び塩基(例えば、CsCO)を用いた式(VIII)の化合物と式(IX)の化合物との間の鈴木反応に続く、第2の工程における、例えばTHF等の溶媒中でMsO及びTEAを用いたメシル化による、X1aに連結されたアルコール官能基の脱離基LGへの変換は、式(V)の化合物を提供する。式(VIII)の化合物は、Pd触媒カップリング、例えば溶媒混合液(例えば、ジオキサン/水)中で触媒(例えば、PdCl(dppf))及び塩基(例えば、CsCO)を用いた式(X)の化合物と式(XI)の化合物との間の鈴木反応によって製造され得る。
Figure 2021519278
類推により、式(VII)の化合物は、R、R1a、R、R2a、M、LG及び−B(ORが以前に定義された通りであるスキーム3に従って製造され得る。
そのため、Pd触媒カップリング、例えば溶媒混合液(例えば、ジオキサン/水)中で触媒(例えば、PdCl(dppf))及び塩基(例えば、CsCO)を用いた式(XII)の化合物と式(IX)の化合物との間の鈴木反応は、式(VII)の化合物を提供する。また、式(XII)の化合物は、Pd触媒カップリング、例えば溶媒混合液(例えば、ジオキサン/水)中で触媒(例えば、PdCl(dppf))及び塩基(例えば、CsCO)を用いた式(X)の化合物と式(XIII)の化合物との間の鈴木反応によって製造され得る。
Figure 2021519278
また、式(II)の化合物は、スキーム4に従って製造され得る。そのため、例えばMがHである場合、THF及びMeOH等の溶媒混合液中のNaBHCN、ZnCl及びTEA等の条件を用いた式(XIV)及び式(XV)の化合物間の還元的アミノ化に続く、DCM等の溶媒中での酸(例えば、TFA)によるアミンの脱保護は、式(II)の化合物を与える。式(XIV)の化合物は、式(VII)の化合物から始まる類似のシーケンスによって製造され、式(VII)の化合物は、THF及びMeOH等の溶媒混合液中のNaBHCN、ZnCl及びTEA等の条件を用いたN−(t−ブトキシカルボニル)ピペラジンによる還元的アミノ化に続く、DCM等の溶媒中での酸(例えば、TFA)によるアミンの脱保護を受けて、(XIV)を提供し得る。
Figure 2021519278
式(IV)の化合物は、式(XVI)の化合物から、スキーム5に従い、Pd触媒カップリング、例えば溶媒混合液(例えば、ジオキサン/水)中の触媒(例えば、PdCl(dppf))及び塩基(例えば、CsCO)を用いた鈴木反応を用いて、式(IX)の化合物と反応させることによって製造され得る。また、式(XVI)の化合物は、したがって、式(XVII)の化合物から、Pd触媒カップリング、例えば溶媒混合液(例えば、ジオキサン/水)中の触媒(例えば、PdCl(dppf))及び塩基(例えば、CsCO)を用いた式(X)の化合物との鈴木反応によって製造され得る。
Figure 2021519278
式(XVII)の化合物は、スキーム6に示されるように、ジオキサン等の溶媒中のボロン酸エステルダイマー(例えば、ビス(ピナコラート)ジボロン)、PdCl(dppf)等のPd触媒及びKOAc等の塩基を用いた、化合物(XVIII)から始まるハロゲン−ホウ素交換反応によって製造され得る。Halがハロゲンを表す場合の化合物(XVIII)は、例えば、式(XIX)中のHal及びLGが両方とも臭素である場合、アセトニトリル等の溶媒中のKCO等の塩基を用いた求核置換反応を用いて化合物(XIX)及び化合物(VI)からアクセスされ得る。
また、式(XVII)の特定の化合物は、ツーステッププロセス(初めにヒドロキシル基を脱離基、例えばメシラートに変換するのに続く、式(VI)の化合物による求核置換反応)を介して式(XI)の化合物からアクセスされ得る。化合物型(XI)は、ハロゲンホウ素交換反応を用いて化合物型(XIXa)に由来し得る。
式(XVIIIa)によって記載される化合物(XVIII)の特定のサブセットは、ハロフェニル酢酸誘導体(XX)及び式(VI)の化合物から、ツーステップ手順(DMF又はDMA等の溶媒中のカップリング試薬(例えば、HATU)及び塩基(例えば、DIPEA又はNMM)を用いたアミドカップリング反応に続く、THF等の溶媒中の触媒(例えば、ZrCl)の存在下でのMeMgBr等のグリニャール試薬の添加を包含する)で合成され得る。化合物(XVIIIa)は、化合物(XVIII)について記載される変換に類似した様式でハロゲン−ホウ素交換によって化合物(XVII)に変換され得る。
Figure 2021519278
式(I)の化合物は、スキーム7に従い、式(XXI)の化合物及び式(VIIa)の化合物(M=Hの場合の化合物型(VII)の特定の実施形態)から、例えばTHF及びMeOH等の溶媒混合液中のNaBHCN、ZnCl及びTEAを用いた還元的アミノ化カップリングを用いて製造され得る。代わりに、式(I)の化合物は、溶媒混合液(例えば、DMF及びACN)中の塩基(例えば、KCO)を用いた求核置換反応において、式(Va)の化合物(M=Hの場合の化合物型(V)の特定の実施形態)の式(XXI)の化合物との反応によって製造され得る。
Figure 2021519278
式(XXI)の化合物は、式(VI)の化合物及び式(III)の化合物から、DMF又はDMA等の溶媒中のカップリング試薬(例えば、HATU)及び塩基(例えば、DIPEA又はNMM)を用いたアミドカップリング反応に続く、DCM等の溶媒中の酸(例えば、TFA)を用いたアミンのt−ブトキシカルボニル(Boc)基の脱保護によって合成される。
Zが不在でない式(I)の化合物は、THF及びMeOH等の溶媒混合液中の例えばNaBHCN、ZnCl及びTEAを用いた還元的アミノ化カップリングにおいて、式(XXII)の化合物を式(XXIII)の化合物と反応させることによって製造され得る(Z、R、R1a、R、R2a、X1a、R、R、R、R、n、p及びqは、以前に定義された通りである)。類推により、化合物(XXIV)及び化合物(XXIII)は、類似の条件下で反応して、スキーム8に従って式(I)の化合物を提供し得る。
Figure 2021519278
式(XVI)の化合物は、スキーム9に従い、Pd触媒カップリング、例えば溶媒混合液(例えば、ジオキサン/水)中の触媒(例えば、PdCl(dppf))及び塩基(例えば、CsCO)による鈴木反応を用いて、式(X)の化合物及び式(XXV)の化合物から合成され得る。
Figure 2021519278
式(XXV)の化合物は、以前に記載される反応条件下で種々の手順を用いて製造され得る。例えば、スキーム10において、共通のボロン酸/エステル出発物質(XXVIII)から始まって、構造(XXIX)の化合物を用いた光延反応に続く脱保護は、式(XXVI)の中間体を提供し、これは、次に、式(XXVII)の化合物による求核置換反応を受けて、式(XXV)の化合物を供給し得る。ある場合には、(XXVIII)の、式(XXX)の化合物による光延反応は、(XXV)を直接提供し得る。
Figure 2021519278
また、式(XXV)の化合物は、共通の出発物質4−ブロモベンジルブロミド(XXXI)から合成され得る。この場合、スキーム11において示されるように、THF等の溶媒中のカリウムt−ブトキシド等の塩基を用いた化合物(XXX)による求核置換反応に続く、以前に記載される条件を用いたハロゲン−ホウ素交換は、(XXV)に直接至り得る。他の場合、化合物(XXXII)による求核置換反応に続くハロゲン−ホウ素交換及びBoc脱保護は、新しい中間体(XXXIII)を与え、これは、型(XXVII)の化合物による更なる求核置換反応において反応して、以前に記載されるものと類似の反応条件下で(XXV)に至り得る。
Figure 2021519278
当業者に周知であるように、反応シーケンス順序は、多くの場合、変わりながらも類似の化合物に至り得る。スキーム12は、既に記載されたものと類似の手順を用いて式(IV)の化合物を構築する代わりの方法を示す。そのため、Pd触媒カップリング、例えば溶媒混合液(例えば、ジオキサン/水)中の触媒(例えば、PdCl(dppf))及び塩基(例えば、CsCO)に化合物(X)及び化合物(XXVIII)を用いる鈴木反応は、中間体(XXXIV)を与え、これは、式(XXXII)の化合物による光延反応を受けて、中間体(XXXV)を提供し得る。次に、化合物(XXXV)は、更なる鈴木カップリングを受け、このとき、式(IX)の化合物及び以降の脱保護シーケンスにより式(XXXVI)の化合物が与えられ得る。式(XXXVI)の化合物は、式(XXXVII)の化合物による還元的アミノ化を受けて、式(IV)の化合物を与え得る。
Figure 2021519278
また、式(XXXVI)の化合物は、式(XXXVIII)の化合物による還元的アミノ化を受けて、式(IV)の化合物を与え得る。この場合、スキーム13に示されるように、2つの生成物(QがHであるか、又はQがCHOHである)が生成され得る。代わりに、QがHである化合物(IV)は、(XXXVIII)の代わりに、マスクされたアルデヒド(XXXIX)を用いて調製され得る。
Figure 2021519278
スキーム14は、式(IV)の化合物を提供する更なるアプローチを示す。そのため、式(XL)の中間体は、例えば、化合物(XXVIII)と化合物(XXIX)との間の光延反応によって生成され得る。代わりに、(XL)は、式(XXXI)及び式(XXXII)の化合物間の求核置換に続くハロゲン−ホウ素交換反応からツーステップで生成され得る。式(X)の化合物によるPd触媒カップリング反応における中間体(XL)の反応は、式(XLI)の化合物を与え、これは、式(IX)の化合物による更なるPd触媒カップリング反応に続く脱保護を受けて、式(XLII)の化合物を与え得る。化合物(XLII)は、式(XXXVII)の化合物による還元的アミノ化反応を受けて、(IV)を提供し得る。
Figure 2021519278
式(I)の化合物は、スキーム15に示されるように、式(XLIV)の中間体から製造され得、これは、それ自体、直接的類推により、スキーム14において化合物(XL)に製造され得る。そのため、中間体(XLIV)は、(XLIII)と組み合わされた(XXVIII)又は(XXXI)に由来する。次に、化合物(XLIV)は、Pd触媒カップリング反応及び脱保護シーケンスの2つを受けて、(XLV)を供給する。化合物(XLV)は、還元的アミノ化反応において、式(XLVI)の化合物と反応して、(I)を供給し得る。化合物(XLVI)は、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンとのアミドカップリング反応に続く、スワーン酸化等の酸化反応(例えば、塩化オキサリル及びDMSOに続く、DCM等の溶媒中のTEAの添加を用いる)を用いて、式(III)の化合物から製造される。
Figure 2021519278
式(III)のジヒドロウラシル分子は、およそ120℃に加熱された酢酸中の尿素を用いた式(XLVII)の分子の環化によって製造され得る。化合物(XLVII)は、したがって、典型的にはおよそ100℃の温度におけるアクリル酸中での加熱(スキーム16)により、対応するアニリン誘導体(XLVIII)から合成される。式(IIIa)の化合物は、DMF等の溶媒中のDIPEA等の塩基の存在下でのペンタフルオロフェニル−2,2,2−トリフルオロアセタートとの反応により、式(III)の化合物から合成され得る。
Figure 2021519278
式(IX)の化合物は、スキーム17に従い、式(XLIX)及び(L)の化合物間のアミドカップリング反応、カップリング試薬(例えば、HATU)及びDMF又はDMA等の溶媒中の塩基(例えば、DIPEA又はNMM)を用いて製造される。
Figure 2021519278
先で記載される一般的な方法を用いた中間体及び例の具体的な調製を実験の部において詳細に記載する。
更なる実施形態において、式(III)
Figure 2021519278

(式中、Rは、H及びFから選択され;Rは、H、F、Cl、−CH、−OCH及び−OCHCHから選択される)
に従う化合物又はその塩が提供される。
別の実施形態において、式(IIIa)
Figure 2021519278

(式中、Rは、H及びFから選択され;Rは、H、F、Cl、−CH、−OCH及び−OCHCHから選択される)
に従う化合物又はその塩が提供される。
別の実施形態において、式(XXIa)
Figure 2021519278

(式中、Rは、H及びFから選択され;Rは、H、F、Cl、−CH、−OCH及び−OCHCHから選択される)
に従う化合物又はその塩が提供される。
更なる実施形態において、以下からなる群から選択される化合物又はその塩が提供される。
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸:
Figure 2021519278

3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチル安息香酸:
Figure 2021519278

3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロ安息香酸:
Figure 2021519278

3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−エトキシ安息香酸:
Figure 2021519278

tert−ブチル9−(4−ブロモフェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート:
Figure 2021519278

5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−4−メチル安息香酸:
Figure 2021519278

4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)安息香酸:
Figure 2021519278

ペンタフルオロフェニル3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾアート:
Figure 2021519278

及び1−(2−メトキシ−5−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボニル)フェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン:
Figure 2021519278
これらの実施形態の化合物は、本発明の化合物の調製に有用である。
本発明は、本プロセスのあらゆる変形形態を更に含み、ここで、そのあらゆるステージにおいて入手可能な中間体が出発物質として用いられ、且つ残りの工程が実行されるか、又は出発物質が反応条件下においてインサイチュで形成されるか、又は反応構成要素がその塩若しくは光学的に純粋な材料の形態で用いられる。また、本発明の化合物及び中間体は、当業者に一般的に知られている方法に従い、例えば結果として生じた化合物の還元、酸化及び/若しくは他の官能化により、且つ/又は任意選択的に存在するあらゆる保護基若しくはリンカー部分の切断により、且つそのように入手可能な化合物の回収により互いに変換され得る。
別の態様において、本発明は、本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物を提供する。
別の態様において、本発明は、治療的に有効な量の本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物を提供する。
更なる実施形態において、組成物は、少なくとも2つの薬学的に許容されるキャリア、例えば本明細書中に記載されるものを含む。医薬組成物は、特定の投与経路、例えば経口投与、非経口投与(例えば、注射、点滴、経皮投与又は局所投与による)及び直腸投与のために製剤化され得る。また、局所投与は、吸入又は鼻腔内施用に関し得る。本発明の医薬組成物は、固体形態(限定されないが、カプセル、タブレット、ピル、顆粒、粉末又は坐薬を含む)で製造されるか、又は液体形態(限定されないが、溶液、懸濁液又はエマルジョンを含む)で製造され得る。タブレットは、当技術分野において知られている方法に従ってフィルムコーティング又は腸溶コーティングされ得る。
典型的には、医薬組成物は、活性成分を以下の1つ以上と一緒に含むタブレット又はゼラチンカプセルである。
a)希釈剤、例えばラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース及び/又はグリシン;
b)潤滑剤、例えばシリカ、タルク、ステアリン酸、そのマグネシウム若しくはカルシウム塩及び/又はポリエチレングリコール;また、タブレット用について、
c)バインダー、例えばケイ酸アルミニウムマグネシウム、デンプンペースト、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及び/又はポリビニルピロリドン;必要に応じて、
d)崩壊剤、例えばデンプン、アガー、アルギン酸若しくはそのナトリウム塩又は沸騰性混合物;及び
e)吸収剤、着色剤、香料及び甘味料。
式(I)又は式(Ia)の化合物又はその医薬的に許容される塩は、価値がある薬理学的特性、例えばBTKディグレーダとして作用することによる例えばBTK活性の調節を示す。これを、例えば本明細書中に記載されるBTK又はBTK C481S突然変異融合タンパク質を過剰発現する操作された細胞株を蛍光リードアウトに用いることにより、細胞において且つ内因性BTKを発現する細胞株においてインビトロで判定することができる。また、本発明の化合物の薬理学的有用性を、例えばTMD8腫瘍等の腫瘍を有するマウス等の動物に本発明の化合物を投与して、化合物の投薬の結果としての腫瘍組織におけるBTKの低下及び腫瘍容積の低下を測定することによってインビボで判定することができる。したがって、式(I)又は式(Ia)の化合物は、BTKによって媒介される疾患の処置に有用であり得る。
式(I)又は式(Ia)の化合物は、BTKによって媒介される疾患の研究にとって例えばツール化合物として有用であり得る。
本発明の化合物は、遊離形態又は薬学的に許容される塩の形態において、癌、例えば固形腫瘍癌及び造血器癌から選択される癌の予防又は処置に有用であり得る。
固形腫瘍癌の例として、中枢神経系癌、脳癌、乳癌、頭頸部癌、肺癌;食道癌及び食道胃接合部癌、胃癌、結腸直腸癌、直腸癌、肛門癌、肝胆道癌、膵癌、非黒色腫皮膚癌、黒色腫、腎臓癌、前立腺癌、膀胱癌、子宮癌、子宮頸癌、卵巣癌、骨癌、神経内分泌系癌、中皮腫癌、精巣癌、胸腺腫及び胸腺癌並びに甲状腺癌が挙げられる。
造血器癌の例として、B細胞新生物(稀なB細胞悪性腫瘍を含む)、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、移植後リンパ増殖性障害、有毛細胞白血病、組織球性新生物及び樹枝状新生物が挙げられる。
B細胞新生物の例として、慢性リンパ性白血病(CLL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、小リンパ性リンパ腫(SLL)、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫、バーキットリンパ腫、辺縁帯リンパ腫、免疫芽細胞大細胞リンパ腫、リヒター症候群、前駆体Bリンパ芽球性リンパ腫、原発性多発性骨髄腫及び続発性多発性骨髄腫、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾臓辺縁帯リンパ腫、形質細胞骨髄腫、形質細胞腫、節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、節点辺縁帯B細胞リンパ腫、縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、脈管内大細胞型B細胞性リンパ腫、原発性滲出性リンパ腫、リンパ腫肉芽腫症並びに急性リンパ芽球性白血病が挙げられる。
特定の実施形態において、癌は、慢性リンパ性白血病(CLL)、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、小リンパ性リンパ腫(SLL)及びワルデンシュトレームマクログロブリン血症から選択される。
更なる実施形態において、癌は、慢性リンパ性白血病(CLL)である。
別の実施形態において、癌は、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)である。
本発明の化合物は、癌(例えば、CLL、DLBCL、MCL、SLL及びワルデンシュトレームマクログロブリン血症)がイブルチニブに対する耐性を獲得した対象の処置において、例えば、例えばシステイン−481のセリンへの突然変異(すなわち突然変異C481S)により耐性が生じた癌において、特定の用途があり得る。そのような対象は、例えば、イブルチニブで既に処置されていることができるか又は処置され続けており、対象は、イブルチニブによる処置に対して応答が引き下げられているか又はもはや応答していない。したがって、本発明の化合物は、イブルチニブ耐性を示す癌、とりわけイブルチニブ耐性を示すCLL、DLBCL、MCL、SLL及びワルデンシュトレームマクログロブリン血症、特にイブルチニブ耐性を示すCLLの処置に有益に用いられ得る。
別の実施形態において、本発明の化合物は、遊離形態又は薬学的に許容される塩の形態において、自己免疫障害、炎症性障害、アレルギー性疾患、アナフィラキシー、アレルギー性喘息及び気道疾患の予防又は処置並びに移植に有用であり得る。例えば、本発明の化合物は、遊離形態又は薬学的に許容される塩の形態において、喘息;慢性閉塞性肺疾患(COPD);移植拒絶;抗体産生、抗原提示、サイトカイン産生又はリンパ器官形成が異常であるか又は不所望である疾患;慢性関節リウマチ;全身発症若年性特発性関節炎(SOJIA);痛風;天疱瘡;特発性血小板減少紫斑病;全身エリテマトーデス;多発性硬化症;重症性筋無力症;シェーグレン症候群;自己免疫溶血性貧血;抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連脈管炎;クリオグロブリン血症;血栓性血小板減少紫斑病;慢性自己免疫蕁麻疹;アレルギー(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、アレルギー性鼻炎);アテローム性動脈硬化症;1型糖尿病;2型糖尿病;炎症性腸疾患;潰瘍性大腸炎;クローン病;膵炎;糸球体腎炎;グッドパスチャー症候群;橋本病;グレーブス病;抗体媒介移植拒絶(AMR);移植片対宿主病(GvHD);慢性移植片対宿主病(cGvHD);B細胞媒介超急性;急性慢性移植拒絶;血栓塞栓性障害;心筋梗塞症;狭心症;卒中;虚血性障害;肺塞栓;真性赤血球増加症;本態性血小板血症;及び骨髄化生による骨髄線維症の予防又は処置に有用であり得る。
別の実施形態において、本発明の化合物は、遊離形態又は薬学的に許容される塩の形態において、免疫グロブリン軽鎖アミロイド症(AL)の予防又は処置に有用であり得る。
更なる態様において、本発明は、本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩の、治療における使用を提供する。一実施形態において、本発明は、本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩の、BTKによって媒介される疾患の予防又は処置における使用を提供する。別の実施形態において、本発明は、本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩の、癌の予防又は処置における使用を提供する。更なる実施形態において、癌は、造血器癌である。更なる実施形態において、造血器癌は、慢性リンパ性白血病(CLL)、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、小リンパ性リンパ腫(SLL)及びワルデンシュトレームマクログロブリン血症、とりわけCLL又はDLBCLである。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ブチル)アミノ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
更なる態様において、本発明は、治療に使用するための本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。一実施形態において、本発明は、BTKによって媒介される疾患の予防又は処置に使用するための本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。一実施形態において、本発明は、癌の予防又は処置に使用するための本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。更なる実施形態において、癌は、造血器癌である。更なる実施形態において、造血器癌は、慢性リンパ性白血病(CLL)、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、小リンパ性リンパ腫(SLL)及びワルデンシュトレームマクログロブリン血症、とりわけCLL又はDLBCLである。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ブチル)アミノ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
更なる態様において、本発明は、BTKによって媒介される疾患を処置する方法であって、BTKによって媒介される疾患の処置を必要とする患者に治療的に許容可能な量の本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を提供する。一実施形態において、本発明は、癌を処置する方法であって、癌の処置を必要とする患者に治療的に許容可能な量の本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を提供する。更なる実施形態において、癌は、造血器癌である。更なる実施形態において、造血器癌は、慢性リンパ性白血病(CLL)、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、小リンパ性リンパ腫(SLL)及びワルデンシュトレームマクログロブリン血症、とりわけCLL又はDLBCLである。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ブチル)アミノ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
更なる態様において、本発明は、本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩の、医薬の製造のための使用を提供する。一実施形態において、本発明は、本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩の、BTKによって媒介される疾患の予防又は処置のための医薬の製造のための使用を提供する。一実施形態において、本発明は、本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩の、癌の予防又は処置のための医薬の製造のための使用を提供する。更なる実施形態において、癌は、造血器癌である。更なる実施形態において、造血器癌は、慢性リンパ性白血病(CLL)、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、小リンパ性リンパ腫(SLL)及びワルデンシュトレームマクログロブリン血症、とりわけCLL又はDLBCLである。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ブチル)アミノ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、化合物は、N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の医薬組成物又は組合せは、約50〜70kgの対象について約1〜1000mgの活性成分又は約1〜500mg、約1〜250mg、約1〜150mg、約0.5〜100mg若しくは約1〜50mgの活性成分の単位投薬量であり得る。化合物、医薬組成物又はその組合せの治療的に有効な投薬量は、対象の種、体重、年齢及び個々の症状、処置されることとなる障害若しくは疾患又はその重症度に依存する。通常の技術を有する医師、臨床医又は獣医であれば、障害又は疾患の経過を予防、処置又は阻害するのに必須の活性成分のそれぞれの有効量を容易に決定することができる。
先で引用された投薬量特性は、哺乳動物、例えばマウス、ラット、イヌ、サル又は単離した臓器、組織及びその調製物を有利に用いたインビトロ試験及びインビボ試験で明示可能である。本発明の化合物は、溶液、例えば水性溶液の形態においてインビトロで且つ例えば懸濁液として又は水性溶液で経腸的に、非経口的に、有利には静脈内にインビボで施用され得る。インビトロ投薬量は、約10−6モル〜10−10モルの濃度に及び得る。治療的に有効なインビボ量は、投与経路に応じて、約0.1〜500mg/kg又は約1〜100mg/kgに及び得る。
本発明の化合物は、1つ以上の他の治療剤と同時に又はその前若しくは後に投与され得る。本発明の化合物は、同じ又は異なる投与経路によって別々に投与され得るか、又は他の薬剤と同じ医薬組成物中で一緒に投与され得る。治療剤は、例えば、本発明の化合物と組み合わせて患者に投与される場合、治療的に活性であるか又は治療活性を増強する化合物、ペプチド、抗体、抗体フラグメント又は核酸である。
一実施形態において、本発明は、本発明の化合物及び少なくとも1つの他の治療剤を、同時に、別々に又は順次的に治療に用いる組み合わせた調製物として含む生成物を提供する。一実施形態において、治療は、BTKによって媒介される疾患又は症状の処置である。別の実施形態において、治療は、本明細書中に記載される癌の処置である。組み合わせた調製物として提供される生成物として、本発明の化合物及び他の治療剤を同じ医薬組成物中に一緒に含む組成物又は別個の形態、例えばキットの形態の本発明の化合物及び他の治療剤が挙げられる。
一実施形態において、本発明は、本発明の化合物及び別の治療剤を含む医薬組成物を提供する。別の実施形態において、本発明は、治療的に有効な量の本発明の化合物及び別の治療剤を含む医薬組成物を提供する。
任意選択的に、医薬組成物は、先に述べたように、薬学的に許容されるキャリアを含み得る。
一実施形態において、本発明は、少なくとも1つが本発明の化合物を含有する2つ以上の別個の医薬組成物を含むキットを提供する。一実施形態において、キットは、前記組成物を別々に保持する手段、例えばコンテナ、分かれたボトル又は分かれたホイルパケットを含む。そのようなキットの例として、典型的にはタブレット、カプセル等をパッケージングするのに用いられるブリスターパックがある。
本発明のキットは、様々な投薬間隔において別個の組成物を投与するか又は別個の組成物を互いに対して漸増させるための例えば経口及び非経口の様々な剤型を投与するために用いられ得る。遵守を補助するために、本発明のキットは、典型的には、投与についての指示を含む。
本発明の併用療法において、本発明の化合物及び他の治療剤は、同じ製造業者又は異なる製造業者によって製造及び/又は製剤化され得る。更に、本発明の化合物及び他の治療薬は、(i)組合せ生成物の、医師へのリリースよりも前に(例えば、本発明の化合物及び他の治療剤を含むキットの場合);(ii)投与の直前に医師自身によって(又は医師のガイダンスの下で);(iii)例えば本発明の化合物及び他の治療剤の順次投与中に患者自身において併用療法とまとめられ得る。
したがって、本発明は、BTKによって媒介される疾患又は症状を処置するための別の治療剤の使用も提供し、他の治療剤は、本発明の化合物と共に投与される。
また、本発明は、BTKによって媒介される疾患又は症状を処置する方法に使用するための本発明の化合物を提供し、本発明の化合物は、別の治療剤と共に投与される。
また、本発明は、BTKによって媒介される疾患又は症状を処置する方法に使用するための別の治療剤を提供し、他の治療剤は、本発明の化合物と共に投与される。
また、本発明は、BTKによって媒介される疾患又は症状を処置するための本発明の化合物の使用を提供し、患者は、別の治療剤で以前に(例えば、24時間以内に)処置されている。
また、本発明は、BTKによって媒介される疾患又は症状を処置するための別の治療剤の使用を提供し、患者は、本発明の化合物で以前に(例えば、24時間以内に)処置されている。
また、本発明は、癌を処置するための別の治療剤の使用を提供し、他の治療剤は、本発明の化合物と共に投与される。
また、本発明は、癌を処置する方法に使用するための本発明の化合物を提供し、本発明の化合物は、別の治療剤と共に投与される。
また、本発明は、癌を処置する方法に使用するための別の治療剤を提供し、他の治療剤は、本発明の化合物と共に投与される。
また、本発明は、癌を処置するための本発明の化合物の使用を提供し、患者は、別の治療剤で以前に(例えば、24時間以内に)処置されている。
また、本発明は、癌を処置するための別の治療剤の使用を提供し、患者は、本発明の化合物で以前に(例えば、24時間以内に)処置されている。
一実施形態において、他の治療剤は、以下から選択される:
アポトーシスモジュレータ、抗CD20抗体、抗CD22抗体、PI3Kインヒビタ、チロシンキナーゼインヒビタ、免疫チェックポイント剤、CART治療剤、免疫調節物質、二重特異性抗体標的化CD20及びCD3、抗体−薬物コンジュゲート(ADC)、プロテアソームインヒビタ、エピジェネティックモディファイア、抗CD38 mAb、抗SLAMF7剤、XPO1インヒビタ並びに他の薬剤、例えば化学療法剤。
一実施形態において、アポトーシスモジュレータは、Bcl2インヒビタ(例えば、アンチマイシン、オバトクラックス、ベネトクラックス(Venclexta(登録商標))、エチル−2−アミノ−6−シクロペンチル−4−(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチル)−4H−クロモン−3−カルボキシラート(HA14−1)、オブリメルセン(G3139、Genasense(登録商標))、Bak BH3ペプチド、(−)−ゴシポール(AT−101、BL−193)、Navitoclax(ABT−263))、Mcl1インヒビタ(例えば、AMG176、S63845、AZD5991、MIK665)及びMDM2/p53インヒビタ(例えば、NVP−HDM201、NVP−CGM−097、ALRN−6924、イダサヌトリン、AMG232及びDS−3032B)から選択される。
一実施形態において、抗CD20抗体は、リツキシマブ、オビヌツズマブ、オファツムマブ、オクレリズマブ及びウブリツキシマブから選択される。
一実施形態において、抗CD22抗体は、イノツズマブ、エプラツズマブ、ベクツモマブ及びモキセツモマブパスから選択される。
一実施形態において、PI3Kインヒビタは、デュベリシブ、ウムブラリシブトシラート、INCB050465、アピリモドメシラート(LAM−002)、コパンリシブヒドロクロリド(Aliqopa(登録商標))、テナリシブ、ピクチリシブ(GDC 0941)、ソノリシブ(PX866)、ピララリシブ(SAR 245408又はXL 147)、アルペリシブ(BYL719)及びレニオリシブ(CDZ173)から選択される。
一実施形態において、チロシンキナーゼインヒビタは、BTKインヒビタ、例えばイブルチニブ、アカラブルチニブ、ザヌブルチニブ(BGB−3111)、チラブルチニブ(ONO−4059)、ARQ531、CC−292(AVL−292)、CT−1530、DTRMWXHS−12、GDC−0853、M7583及びベカブルチニブ(SNS−062)、SYKインヒビタ、例えばエントスプレチニブ(GS9973)、フォスタマチニブ及びHMPL−523、SYK/JAKインヒビタセルデュラチニブ(PRT062070)、SYK/FLTインヒビタ、例えばTAK−659、FLT3インヒビタ、例えばFF−10101、FLT3/BTKインヒビタ(CG806)、JAKインヒビタ(例えば、イタシチニブ、INCB052793、BMS911543、フェドラチニブ、WP−1066、NS−018及びルキソリチニブ(Jakavi(登録商標))等)、エルロチニブヒドロクロリド(Tarceva(登録商標))、リニファニブ(ABT869)、スニチニブマラート(Sutent(登録商標))、ボスチニブ(bosulif(登録商標))、ダサチニブ(Sprycel(登録商標))、パゾパニブ(Votrient(登録商標))、ソラフェニブ(Nexavar(登録商標))、Zactima(ZD6474)、イマチニブ又はイマチニブメシラート(Gilvec(登録商標)及びGleevec(登録商標))及びトザセルチブ(VX680又はMK0457)から選択される。
一実施形態において、免疫チェックポイント剤は、抗PD−1剤であり、抗PD−L1剤は、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、チスレリズマブ、アテゾリズマブ、イピリムマブ、セミプリマブ、TLR4アゴニスト、CCR4 mAbモガムリズマブ及びCD47 mAb融合タンパク質(TTI−621)から選択される。
一実施形態において、CART治療は、CD19、BCMA CART、CD20、CD79b、CD22、CD30から選択される。
一実施形態において、免疫調節物質は、レナリドマイド(Revlimid(登録商標))、サリドマイド(Thalomid(登録商標))、アバドミド(CC−122)及びポマリドミド(Actimid(登録商標)、Imnovid(登録商標)、Pomalyst(登録商標))から選択される。
一実施形態において、二重特異性抗体標的化CD20及びCD3は、REGN−1979、XmAb−13676、BTCT−4465−A、CD20−TCB及び8RG−6026から選択される。
一実施形態において、ADCは、CD79 ADCポラツズマブベドチン、CD30 ADCブレンツキシマブベドチン、CD25 ADCカミダンルマブテシリン及びCD19 ADCロンカスツキシマブテシリンから選択される。
一実施形態において、プロテアソームインヒビタは、ボルテゾミブ(Velcade(登録商標))、カルフィルゾミブ(Kyprolis(登録商標))、マリゾミブ(NPI−0052)、イキサゾミブシトラート(MLN−9708、Ninlaro(登録商標))、デランゾミブ(CEP−18770)及びオプロゾミブ(ONX−0912)から選択される。
一実施形態において、エピジェネティックモディファイア、例えばHDACメチル化インヒビタ及びDNAメチル化インヒビタは、ボリノスタット(Zolinza(登録商標))、ロミデプシン(Istodax(登録商標))、アザシチジン(Mylosar(登録商標)、Vidaza(登録商標))、ピロキサミド、スピルコスタチンA、ミルプロイン(バルプロ酸)、エンチノスタット及びグアデシタビンから選択される。
一実施形態において、抗CD38 mAbは、ダラツムマブ及びイサツキシマブから選択される。
一実施形態において、抗SLAMF7剤は、エロツズマブである。
一実施形態において、XPO1インヒビタは、セリネクソール及びエルタネクソルから選択される。
一実施形態において、本発明の化合物と組み合わされ得る他の薬剤、例えば一般的な化学療法剤は、アナストロゾール(Arimidex(登録商標))、ベンダムスチン(Treanda(登録商標))、ビカルタミド(Casodex(登録商標))、ブレオマイシンサルファート(Blenoxane(登録商標))、ブスルファン(Myleran(登録商標))、ブスルファン注射(Busulfex(登録商標))、カペシタビン(Xeloda(登録商標))、N4−ペントキシカルボニル−5−デオキシ−5−フルオロシチジン、カルボプラチン(Paraplatin(登録商標))、カルムスチン(BiCNU(登録商標))、クロラムブシル(Leukeran(登録商標))、シスプラチン(Platinol(登録商標))、クラドリビン(Leustatin(登録商標))、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標)又はNeosar(登録商標))、シタラビン、シトシンアラビノシド(Cytosar−U(登録商標))、シタラビンリポソーム注射(DepoCyt(登録商標))、ダカルバジン(DTIC−Dome(登録商標))、ダクチノマイシン(アクチノマイシンD、Cosmegan)、ダウノルビシンヒドロクロリド(Cerubidine(登録商標))、ダウノルビシンシトラートリポソーム注射(DaunoXome(登録商標))、デキサメタゾン、ドセタキセル(Taxotere(登録商標))、ドキソルビシンヒドロクロリド(Adriamycin(登録商標)、Rubex(登録商標))、エピルビシン(Ellence(登録商標))、エトポシド(Vepesid(登録商標))、フルダラビンホスファート(Fludara(登録商標))、5−フルオロウラシル(Adrucil(登録商標)、Efudex(登録商標))、フルタミド(Eulexin(登録商標))、テザシチビン、ゲムシタビン(ジフルオロデオキシシチジン)、ヒドロキシウレア(Hydrea(登録商標))、イダルビシン(Idamycin(登録商標))、イホスファミド(IFEX(登録商標))、イリノテカン(Camptosar(登録商標))、L−アスパラギナーゼ(ELSPAR(登録商標))、ロイコボリンカルシウム、メルファラン(Alkeran(登録商標))、6−メルカプトプリン(Purinethol(登録商標))、メトトレキサート(Folex(登録商標))、ミトキサントロン(Novantrone(登録商標))、マイロターグ、パクリタキセル(Taxol(登録商標))、nab−パクリタキセル(Abraxane(登録商標))、フェニックス(イットリウム90/MX−DTPA)、ペントスタチン、カルムスチンインプラントによるポリフェプロサン20(Gliadel(登録商標))、タモキシフェンシトラート(Nolvadex(登録商標))、テニポシド(Vumon(登録商標))、6−チオグアニン、チオテパ、チラパザミン(Tirazone(登録商標))、注射用トポテカンヒドロクロリド(Hycamptin(登録商標))、ビンブラスチン(Velban(登録商標))、ビンクリスチン(Oncovin(登録商標))、ビノレルビン(Navelbine(登録商標))、ROR mAbシルムツズマブ、デュアルPI3K/HDACインヒビタ(CUDC−907)、Betインヒビタ(INCB357643)、ALKインヒビタ(クリゾチニブ)、EZH1/2インヒビタ(DS−3201b)、MAPKインヒビタ、Aplidin、プリチデプシン(eEF1A2インヒビタ)、Wntインヒビタ、放射性医薬品、イディオタイプワクチン、ペグフィルグラスチム(Neulasta(登録商標))、サイトプルリキン(IRX−2)から選択される。
更なる実施形態において、他の治療剤は、以下から選択される:
ベネトクラックス、オブリメルセン、ナビトクラックス、MIK665、NVP−HDM201、リツキシマブ、オビヌツズマブ、オファツムマブ、オクレリズマブ、ウブリツキシマブ、イノツズマブ、エプラツズマブ、ベクツモマブ、モキセツモマブパス、デュベリシブ、ウムブラリシブトシラート、INCB050465、レニオリシブ(CDZ173)、アピリモドメシラート(LAM−002)、コパンリシブヒドロクロリド、テナリシブ、ピクチリシブ、アルペリシブ、イブルチニブ、アカラブルチニブ、ザヌブルチニブ(BGB−3111)、チラブルチニブ(ONO−4059)、ARQ531、CC−292(AVL−292)、CT−1530、DTRMWXHS−12、GDC−0853、M7583、ベカブルチニブ(SNS−062)、エントスプレチニブ(GS9973)、フォスタマチニブ、HMPL−523、セルデュラチニブ(PRT062070)、(TAK−659)、FF−10101、FLT3/BTKインヒビタ(CG806)、イタシチニブ、INCB052793、BMS911543、フェドラチニブ、WP−1066、NS−018、ルキソリチニブ(Jakavi(登録商標))、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、チスレリズマブ、アテゾリズマブ、イピリムマブ、セミプリマブ、TLR4アゴニスト、CCR4 mAbモガムリズマブ、CD47 mAb融合タンパク質(TTI−621)、CD19、BCMA CART、CD20、CD79b、CD22、CD30、レナリドマイド、サリドマイド、アバドミド、ポマリドミド、XmAb−13676、CD79 ADCポラツズマブベドチン、CD30 ADCブレンツキシマブベドチン、CD25 ADCカミダンルマブテシリン、CD19 ADCロンカスツキシマブテシリン、カルフィルゾミブ、ボルテゾミブ、イキサゾミブ、マリゾミブ、オプロゾミブ、アザシチジン、ロミデプシン、ボリノスタット、グアデシタビン、ダラツムマブ、イサツキシマブ、エロツズマブ、セリネクソール、エルタネクソル、フルダラビン、カルムスチン、シクロホスファミド、クロラムブシル、ベンダムスチン、メルファラン、クラドリビン、ダカルバジン、ペントスタチン、ビンクリスチン、エトポシド、エピルビシン、ドキソルビシン、アントラサイクリン及び抗葉酸剤。
更なる実施形態において、他の治療剤は、Bcl2インヒビタ及びBTKインヒビタから選択される。
更なる実施形態において、他の治療剤は、ベネトクラックス、イブルチニブ及びアカラブルチニブから選択される。
特定の処置利益を提供し得る個々の具体的な組合せは、以下から選択される化合物を含む:
N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ブチル)アミノ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、及び
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、又は
その薬学的に許容される塩(ベネトクラックスと組み合わせて)。
特定の処置利益を提供し得る具体的な個々の更なる組合せは、以下から選択される化合物を含む:
N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ブチル)アミノ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、及び
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、又は
その薬学的に許容される塩(イブルチニブと組み合わせて)。
特定の処置利益を提供し得る具体的な個々の更なる組合せは、以下から選択される化合物を含む:
N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
N−(3−(6−(4−(((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ブチル)アミノ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、及び
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、又は
その薬学的に許容される塩(アカラブルチニブと組み合わせて)。
これらの組合せは、上述の本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩及びベネトクラックス、イブルチニブ又はアカラブルチニブを含む医薬組成物として提供され得る。
代わりに、これらの組合せは、上述の本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩をベネトクラックス、イブルチニブ又はアカラブルチニブと同時に、別々に又は順次的に治療に用いるための組み合わされた調製物として提供され得る。
とりわけ、イブルチニブとのこれらの組合せは、造血器癌、特にCLL及びDLBCLの処置において特に有効であり得る。
本発明の化合物の活性は、本明細書中に記載される以下のインビトロ方法によって評価することができる。
本発明の化合物は、以下の実施例に記載されるように調製することができる。
以下の実施例は、本発明を例示するものであり、本発明の限定であると解釈されるべきでない。温度は、摂氏度で与えられる。用いられる略語は、当技術分野における従来のものであり、以下に一覧にする。
本発明の化合物を合成するのに利用した出発物質、構築ブロック、試薬、酸、塩基、脱水剤、溶媒及び触媒は、全て市販されているか、又は当業者に知られている有機合成法によって生成することができる。更に、本発明の化合物は、以下の実施例に示すように、当業者に知られている有機合成法によって生成することができる。
略語:
ACN アセトニトリル
OAc アセタート
AcOH 酢酸
aq. 水性
BISPIN ビス(ピナコラート)ジボロン
BOC tert−ブトキシカルボニル
br 広い
CHX シクロヘキサン
d ダブレット
DCM ジクロロメタン
dd ダブレットのダブレット
DEA ジエチルアミン
DEAD ジエチルアゾジカルボキシラート
DIAD ジイソプロピルアゾジカルボキシラート
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMA N,N−ジメチルアセトアミド
DMEM ダルベッコ改変イーグル培地
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
e.g. 例えば
eq. 当量
ESI エレクトロスプレーイオン化
EtO ジエチルエーテル
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
FCS 仔ウシ血清
h 時間
HATU 1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート
HBTU 2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート
HPLC 高圧液体クロマトグラフィ
HV 高真空
iPrOH イソプロパノール
LC−MS 液体クロマトグラフィ及び質量分析
m マルチプレット
m/z 質量電荷比
MeOH メタノール
mg ミリグラム
min 分
ml ミリリットル
mmol ミリモル
MS 質量分析
MsO メタンスルホン酸無水物
NaBH(OAc) ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド
NaBHCN ナトリウムシアノボロヒドリド
NaPyr. ピルビン酸ナトリウム
NEAA 非必須アミノ酸
NMM N−メチルモルホリン
NMP N−メチル−2−ピロリドン
NMR 核磁気共鳴
PBS リン酸緩衝生理食塩水
PG 保護基
Pd(PPh テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
PdCl(dppf) [1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド
PdCl(dppf)−CHCl [1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド−ジクロロメタン付加物
PdCl(PPh ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド
ppm 100万分の1
rac ラセミ
RM 反応混合液
Rt 保持時間
RT 室温
s シングレット
sat. 飽和
SFC 超臨界流体クロマトグラフィ
t トリプレット
TBME tert−ブチルメチルエーテル
TBTU O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
分析方法
一般的な条件:
NMR:
TopSpinプログラム制御下でICON−NMRを用いたBruker AVANCE 400MHz、500MHz又は600MHz NMRスペクトロメータで、NMRスペクトルを記録した。スペクトルは、特に明記しない限り、298Kにおいて測定し、且つ知られている溶媒共鳴を参照した。
LC−MS:
エレクトロスプレー、化学及び電子衝撃イオン化方法を用いた質量スペクトルをLC−MS、SFC−MS又はGC−MSシステムで以下の配置の広範な機器から取得した:フォトダイオードアレイ検出器及びシングル四重極質量検出器を用いたWaters Acquity UPLC/SQDシステム又はG 6110シリーズ質量分析計を備えたAgilent 1200システム。[M+H]は、化学種のプロトン化された分子イオンを指す。
方法A:
カラム:Waters Acquity HSS T3 1.8μm 2.1×50mm又は2.1×100mm
カラム温度:60℃
溶離液:A:aq.ギ酸(0.05%)+aq.酢酸アンモニウム(3.75mM)
B:ギ酸(0.04%)を含有するACN
流量:1.0ml/分
勾配:1.4分で5%〜98%B
方法B:
カラム:Waters Acquity HSS T3 1.8μm 2.1×50mm又は2.1×100mm
カラム温度:60℃
溶離液:A:aq.ギ酸(0.05%)+aq.酢酸アンモニウム(3.75mM)
B:ギ酸(0.04%)を含有するACN
流量:0.8ml/分
勾配:9.4分で5%〜98%B
方法C:
カラム:Waters Acquity HSS T3 1.8μm 2.1×50mm又は2.1×100mm
カラム温度:50℃
溶離液:A:aq.ギ酸(0.05%)+aq.酢酸アンモニウム(3.75mM)
B:ギ酸(0.04%)を含有するACN
流量:1.2ml/分
勾配:1.4分で2%〜98%B
方法D:
カラム:SunFire C18、4.6×50mm、3.5μm
カラム温度:50℃
溶離液:A:aq.TFA(0.01%)
B:TFA(0.01%)を含有するアセトニトリル
流量:2.0ml/分
勾配:1.4分で5%〜95%B
方法E:
カラム:SunFire C18、4.6×50mm、3.5μm
カラム温度:50℃
溶離液:A:aq.TFA(0.01%)
B:TFA(0.01%)を含有するアセトニトリル
流量:2.0ml/分
勾配:1.2分で5%〜95%B、1.3分間95%B
方法F:
カラム:Phenomenex、3.0×30mm、5μm
カラム温度;50℃
溶離液:A:aq.炭酸水素アンモニウム(10mM)
B:アセトニトリル
流量:1.5ml/分
勾配:1.5分で5%〜95%B、0.7分間95%B
方法G:
カラム:XBridge C18、4.6×50mm、3.5μm
カラム温度:40℃
溶離液:A:aq.炭酸水素アンモニウム(10mM)
B:アセトニトリル
流量:2.0ml/分
勾配:1.5分で5%〜95%B
方法H:
カラム:XBridge C18、4.6×50mm、3.5μm
カラム温度:50℃
溶離液:A:aq.炭酸水素アンモニウム(10mM)
B:アセトニトリル
流量:1.8ml/分
勾配:1.5分で5%〜95%B、1.5分間95%B
方法I:
カラム:SunFire C18、3×30mm、2.5μm
カラム温度:50℃
溶離液:A:aq.TFA(0.01%)
B:TFA(0.01%)を含有するアセトニトリル
流量:1.5ml/分
勾配:1.5分で5%〜95%B
方法J:
カラム:XBridge C18、4.6×50mm、3.5μm
カラム温度:40℃
溶離液:A:aq.炭酸水素アンモニウム(10mM)
B:アセトニトリル
流量:1.8ml/分
勾配:1.4分で5%〜95%B、1.6分間95%B
キラル分析HPLC法:
方法K:
機器:Agilent 1200システム
カラム:Chiralpak ID 5μm 4.6×250mm
カラム温度:RT
溶離液:Hept:DCM:MeOH(40:35:25)+DEA(0.1%)
流量:1.0mL/分
勾配:アイソクラティック
検出:254nmでのUV
分取クロマトグラフィ法
順相及び逆相フラッシュクロマトグラフィ精製をCombiFlash(登録商標) Rf200又はRf+システムで実行した。代わりに、逆相でのクロマトグラフィ精製をInterchim Puriflash 4250システム又はBiotageシステムで実行した。モディファイアとしてMeOHを用いたWaters 2998フォトダイオードアレイ検出器又はWaters MSシングル四重極検出によるWaters分取SFC−100−MSシステムを用いて、超臨界流体クロマトグラフィ(SFC)分離を実行した。通常、背圧は、120バーであり、フローは、100g CO/分であり、及びカラム温度は、40℃であった。逆相HPLC精製をWaters 2998フォトダイオードアレイ検出器又はWaters MSシングル四重極検出によるWaters HPLC分取システムで実行した。
アキラル分取HPLC法:
方法L:
機器:Gilson GX−281
カラム:SunFire C18
カラム温度:RT
移動相:TFA(0.1%)を含有する水中ACN
フロー:40ml/分
検出:UV@254nm
キラル分取クロマトグラフィ法:
方法M:
機器:Gilson Trilution I HPLC System
カラム:ChiralPak ID、5μM、250×20mm
カラム温度:RT
移動相:DEA(0.05%)を含有するヘプタン/DCM/MeOH(40:35:25)
フロー:10ml/分
検出:UV@254nm
固相抽出に用いた材料:
以下の固相抽出(SPE)カートリッジを製造業者の通知に従って用いて、様々な塩から対応する遊離塩基を生成した。PL−HCO3 MP SPEカートリッジをAgilent StratosPhereから購入した(参照:PL−HCO3 MP樹脂、1.8mmol/g、100A、150〜300μm、500mg、6ml)。SCXカートリッジをAgilentから購入した(参照:HF Mega DE−SCX、2g、12ml)。
中間体の合成
中間体1
4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンズアルデヒド
Figure 2021519278

工程1:(4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)メタノール
アルゴン下のエチル4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンゾアート(10.2g、33.8mmol)のTHF懸濁液(100ml)(公開されている米国特許第6140332号明細書、第45欄、実施例30に記載される手順に従って調製し得る)に水素化アルミニウムリチウム(1M)のTHF溶液(50.7ml、50.7mmol)を0〜5℃でゆっくり加えた。添加中、RMをTHF(5ml)で希釈した。添加後、RMを0℃において10分間撹拌してからRTに温めた。RTにおいて3h撹拌した後、RMを、水及びNaOH(15%)のaq.溶液の混合液を用いて0℃においてクエンチした。混合液をHyflo(登録商標)で濾過して、固体をTHFで洗浄して、組み合わせた濾液を濃縮して、表題化合物(9.32g)を得た。
方法A:Rt=0.78min;[M+H]=260.1.
工程2:4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンズアルデヒド
(4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)メタノール(9.32g、32.7mmol)及び二酸化マンガン(28.4g、327mmol)のTHF懸濁液(250ml)をRTにおいて一晩撹拌した。付加的な二酸化マンガン(8.52g、98mmol)をRMに加えて、撹拌をRTにおいてもう一晩続けた。RMをHyflo(登録商標)で濾過して、固体をTHFで洗浄した。組み合わせた濾液を濃縮して、THFで再希釈して、ここでもHyflo(登録商標)で濾過して濃縮して、表題化合物を固体(5.68g)として得た。
方法A:Rt=0.88min;[M+H]=258.1.
中間体2
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)安息香酸(6.35g、32.0mmol)、HATU(17.06g、44.9mmol)及びDIPEA(16.79ml、96mmol)のDMF混合液(100ml)をRTにおいて30分間撹拌した。次に、5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(国際公開第2013/008095A1号パンフレット、第37頁、中間体5に記載される手順に従って調製することができる)(8.47g、32.0mmol)を加えて、RMを50℃において一晩撹拌した。RMをEtOAcで希釈して、有機相をNaHCO及びブラインのsat.aq.溶液で洗浄した。組み合わせた水性相をここでもEtOAcで抽出して、組み合わせた有機相をNaSO上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、MeOH(DCM中)(0〜10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製した。結果として生じた固体をEtOと共に摩砕して、濾過して、固体をジイソプロピルエーテルで洗浄して、乾燥させて、表題化合物を固体(9.28g)として得た。
方法A:Rt=1.28min;[M+H]=432.3.
注:中間体2の代替調製物は、国際公開第2013/008095A1号パンフレット、第81頁、中間体35に記載されている。
中間体3
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンズアルデヒド(中間体1、150mg、0.553mmol)、2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体2、328mg、0.608mmol)、NaCO(2M)のaq.溶液(0.553ml、1.106mmol)及びPdCl(PPh(19.41mg、0.028mmol)の1−プロパノール懸濁液(4ml)を、マイクロ波照射を用いて140℃において15分間加熱した。懸濁液を濾過して、固体を1−プロパノール、水及び1−プロパノールで洗浄した。残った固体を乾燥させて、表題化合物を固体(178mg)として得た。
方法A:Rt=0.99min;[M+H]=527.2.
中間体4
rac−2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−((7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:rac−tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、300mg、0.570mmol)、rac−tert−ブチル1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(219mg、0.684mmol)及びTEA(0.119ml、0.855mmol)のTHF混合液(3ml)にZnCl(0.5M)のTHF溶液(1.197ml、0.598mmol)を加えた。結果として生じたRMをアルゴン下でRTにおいて3h撹拌してから、固体NaBHCN(71.6mg、1.140mmol)を加えた。RMをRTにおいて一晩撹拌してから、DCMで希釈して、水及びブラインで洗浄した。有機相をMgSO上で乾燥させて、濃縮して、MeOH(DCM中)(0〜20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(273mg)として得た。
方法A:Rt=0.87min;[M+H]=795.6.
工程2:rac−2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−((7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
rac−tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(273mg、0.343mmol)及びTFA(0.794ml、10.30mmol)のDCM溶液(3ml)をRTにおいて2h撹拌して、濃縮して、乾燥させて、表題化合物を固体TFA塩(288mg)として得た。
方法A:Rt=0.63min;[M+H]=695.5.
中間体5
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸
Figure 2021519278

3−アミノ−4−メトキシ安息香酸(5.0g、29.3mmol)をアクリル酸(8.05ml、117mmol)中に懸濁させて、結果として生じた懸濁液を100℃において3h撹拌して、RMをRTに冷却した。AcOH(33ml)を加えて、撹拌した懸濁液を100℃において10分間加熱してから、尿素(11.00g、183mmol)を加えて、RMを120℃において一晩撹拌した。溶液を水及び濃縮水性HCl(37%)の氷冷混合液中に加えた。撹拌後、結果として生じた懸濁液を冷蔵庫内で5℃において一晩保存してから、濾過して、固体を水で洗浄して、乾燥させて、固体を得た。固体をHCl(0.05M)のaq.溶液中で摩砕して、濾過して、固体をTBMEで洗浄して、減圧下で40℃において乾燥させて、表題化合物を固体(6.29g)として得た。
方法A:Rt=0.48min;[M+H]=265.2.
中間体6
N−(3−(6−(4−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、510mg、0.969mmol)、tert−ブチル3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(271mg、1.065mmol)、TEA(0.135ml、0.969mmol)及びZnCl(0.5M)のTHF溶液(2.325ml、1.162mmol)の混合液をMeOH(10ml)中でRTにおいて6h撹拌した。固体NaBHCN(67.0mg、1.065mmol)を加えて、RMをRTにおいて一晩撹拌した。RMをEtOAcで希釈して、有機相をNaHCOのsat.aq.溶液及びブラインで洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濃縮して、MeOH(DCM中)(0〜50%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(550mg)として得た。
方法A:Rt=4.60min;[M+H]=765.4.
工程2:N−(3−(6−(4−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(0.55g、0.683mmol)のDCM溶液(40ml)にTFA(1.053ml、13.66mmol)をRTにおいて加えた。結果として生じたRMをRTにおいて一晩撹拌して、蒸発させ、ACN及び水の混合液中に再溶解させ、凍結乾燥させて、表題化合物を固体TFA塩(0.76g)として得た。
方法B:Rt=2.84min;[M+H]=665.6.
中間体7
4−クロロ−6−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2021519278

工程1:4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
アルゴン下に置いた火炎乾燥フラスコ内にミネラルオイル(1.563g、39.1mmol)中NaH(60%)をDMF(60ml)中に懸濁させて、混合液を0℃に冷却した。4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(4g、26.0mmol)のDMF溶液(20ml)を10分にわたってゆっくり加えて、RMを、水素放出が終わるまで10分間撹拌した。ベンゼンスルホニルクロリド(3.36ml、26.0mmol)を加えて、RMをRTにおいて1h撹拌した。水を加えて、結果として生じた沈殿物を濾過して、固体を乾燥させて、表題化合物を固体(7.418g)として得た。
方法C:Rt=1.01min;[M+H]=294.1.
工程2:4−クロロ−6−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
−78℃のアルゴン雰囲気下の4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの乾燥THF撹拌溶液(80ml)にリチウムジイソプロピルアミドモノ−テトラヒドロフラン(1.5M)のCHX溶液(5.22ml、7.83mmol)を15分にわたって加えた。1h後、ヨウ素(1.987g、7.83mmol)のTHF溶液(20ml)を−78℃において15分にわたって滴加した。結果として生じた溶液を−78℃において3h撹拌した。水(2ml)を加えて、混合液をRTに温めた。混合液をDCMで希釈して、有機相をブラインで洗浄して、NaSO上で乾燥させて、蒸発乾固させた。結果として生じた固体をACNと共に摩砕して、濾過して、乾燥させて、表題化合物を固体(1.513g)として得た。
方法C:Rt=1.12min;[M+H]=419.9.
中間体8
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチル安息香酸
Figure 2021519278

工程1:3−((2−カルボキシエチル)アミノ)−4−メチル安息香酸
3−アミノ−4−メチル安息香酸(15.12g、100mmol)のトルエン懸濁液(25ml)を加熱して還流させた。アクリル酸(27.5ml、400mmol)及びトルエン(10ml)を加えると、混合液が均一な溶液になり始め、且つRMを100℃において3h撹拌してから、RTに冷却した。分離した固体を濾過によって収集して、固体をトルエンで洗浄して、乾燥させて、表題化合物を固体(17.87g)として得た。
方法A:Rt=0.61min;[M+H]=224.1.
工程2:3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチル安息香酸
3−((2−カルボキシエチル)アミノ)−4−メチル安息香酸(893mg、4mmol)及び尿素(601mg、10mmol)のAcOH懸濁液(12ml)を120℃において一晩撹拌した。RMをRTに冷却して、破砕した氷の上に注いで、結果として生じた混合液をHCl(1M)のaq.溶液でpH0に酸性化した。固体を濾過によって収集して、冷水で洗浄して、乾燥させて、表題化合物を固体(661mg)として得た。
方法A:Rt=0.51min;[M+H]=249.1.
中間体9
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロ安息香酸
Figure 2021519278

工程1:3−(2−カルボキシエチルアミノ)−4−フルオロ安息香酸
25℃の3−アミノ−4−フルオロ安息香酸(9.3g、60mmol)及びアクリル酸(13.0g、180mmol)の混合液にAcOH(40ml)及び濃HSO(0.5ml)を加えた。混合液を100℃において5.5h撹拌した。表題化合物を含有する粗混合液(13.6g)を更に精製することなく次の工程に直接用いた。
方法D:Rt=1.298min;[M+H]=228.
工程2:3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロ安息香酸
AcOH(60ml)及び尿素(18.0g、300.0mmol)を3−(2−カルボキシエチルアミノ)−4−フルオロ安息香酸の粗混合液(13.6g、60.0mmol)に加えて、結果として生じたRMを120℃において26h撹拌して、蒸発させた。氷及び水に続いて、HClの濃縮aq.溶液(37%)を加えた。結果として生じた混合液を濾過して、濾液を固体NaClで飽和して、15℃において20h静置した。沈殿物を収集して、乾燥させて、第1の収穫物(5g)を得た。濾液を蒸発させて、残留物をHOで希釈して、結果として生じた混合液を15℃において20h静置した。沈殿物を濾過して、乾燥させて、第2の収穫物(4g)を得た。組み合わせた収穫物(9g)にAcOHを加えて、混合液を10分間超音波処理した。TBMEを加えて、TBME相をデカントし、これをもう1回繰り返した。残留物を蒸発させて、AcOH及びTBMEを加えて、混合液を超音波処理した。追加のTBMEを加えて、TBME相をデカントし、これをもう1回繰り返した。TBMEを加えて、混合液を15℃において20h静置して、TBME相をデカントした。混合液を蒸発乾固させて、HCl(0.001M)のaq.溶液を加えて、混合液を濾過して、固体をHCl(0.001M)のaq.溶液、ACNで洗浄して、乾燥させて、表題化合物を固体(4.0g)として得た。
方法D:Rt=1.164min;[M+H]=253.1.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ13.16(br s,1H),10.54(s,1H),8.02(dd,J=7.4,2.0Hz,1H),7.93(ddd,J=8.3,4.7,2.1Hz,1H),7.44(dd,J=9.8,8.9Hz,1H),3.77(t,J=6.6Hz,2H),2.74(t,J=6.6Hz,2H).
中間体10
tert−ブチル4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(ピリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
500ml丸底フラスコにピリジン−4−オール(5g、52.6mmol)、THF(200ml)、tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシラート(13.3g、65.8mmol)及びトリフェニルホスフィン(18g、68.4mmol)を加えた。DEAD(12g、68.4mmol)をRTにおいて滴加して、添加後、RMをRTにおいて3h撹拌した。RMを濃縮して、メタノール(DCM中)(1:30)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(10g)として得た。
方法E:Rt=1.35min;MSm/z[M+H]279.
工程2:tert−ブチル4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
不活性雰囲気下でパージして維持した500ml丸底フラスコにtert−ブチル4−(ピリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(2g、7.2mmol)、EtOH(100ml)、AcOH(5ml)及びPd/C(10%)(0.4g)を加えた。RMを水素(4MPa)雰囲気下で80℃において16h撹拌した。混合液をCelite(登録商標)で濾過して、濾液を濃縮して、MeOH(DCM中)(1:10)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(0.5g)として得た。
方法D:Rt=1.32min;MSm/z[M+H]285.3.
中間体11
N−(3−(6−(4−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
25ml丸底フラスコにtert−ブチル3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(118mg、0.450mmol)、TEA(0.100ml、0.717mmol)、2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、220mg、0.409mmol)及びMeOH(4ml)を加えた。ZnCl(0.5M)のTHF溶液(1ml、0.500mmol)を加えて、結果として生じたRMをRTにおいて一晩撹拌した。固体NaBHCN(30mg、0.477mmol)を加えて、RMをRTにおいて5h撹拌して、蒸発させて、残留物を、MeOH(DCM中)(0〜50%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(354mg)として得た。
方法A:Rt=0.96min;[M+H]=765.4.
工程2:N−(3−(6−(4−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(354mg、0.407mmol)のMeOH溶液(2ml)にHCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(2ml、8.00mmol)を加えて、RMをRTにおいて1h撹拌した。RMを濃縮して、DCMと共蒸発させて、乾燥させて、表題化合物を固体HCl塩(340mg)として得た。
方法A:Rt=0.65min;[M+H]=665.5.
中間体12
2−(4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)エタノール
Figure 2021519278

4−クロロ−6−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.2g、4.29mmol)、4−(2−ヒドロキシエチル)フェニルボロン酸(750mg、4.29mmol)、NaCO(2.0M)のaq.溶液(4.72ml、9.45mmol)、PdCl(PPh(154mg、0.215mmol)及び1−プロパノール(36ml)の混合液を含有する100ml丸底フラスコをRTにおいてNでパージしてから、105℃において一晩撹拌した。混合液を濃縮乾固させて、EtOAc(CHX中)(40〜100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(762mg)として得た。
方法A:Rt=0.82min;[M+H]=274.0.
中間体13
4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチルメタンスルホナート
Figure 2021519278

工程1:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
RTにおいて、2−(4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)エタノール(中間体12、888mg、2.60mmol)及び2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体2、1567mg、3.63mmol)を1−プロパノール(12ml)及びNaCO(2.0M)の水溶液(2.60ml、5.19mmol)の混合液中に懸濁した。アルゴンをRMに2分間通過させて、PdCl(PPh(91mg、0.130mmol)を加えた。混合液を、マイクロ波放射を用いて、140℃において20分間加熱した。RMをEtOAc、水及びブラインで希釈して、相を分離して、有機相をMgSO上で乾燥させて、Isolute(登録商標)HM−N上に吸着させて乾燥させた。MeOH(DCM中)(0〜20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによる精製により、表題化合物を固体(863mg)として得た。
方法A:Rt=0.92min;[M+H]=543.3.
工程2:4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチルメタンスルホナート
RTにおいて且つアルゴン下において、2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(89mg、0.164mmol)を乾燥THF(2ml)及びTEA(0.114ml、0.820mmol)中に溶解させて、混合液を0℃に冷却した。MsO(57.1mg、0.328mmol)を加えて、RMを0℃において30分間撹拌して、氷水でクエンチして、DCMを加えて、相を分離した。水性相をDCMで抽出して、組み合わせた有機相をMgSO上で乾燥させた。蒸発により、表題化合物を固体(94mg)として得た。
方法A:Rt=1.01min;[M+H]=621.2.
中間体14
tert−ブチル4−((4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
Figure 2021519278

アルゴン下の4−クロロ−6−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(848mg、3.03mmol)及び(4−(((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)ボロン酸(1.068g、3.19mmol)の1−プロパノール懸濁液(20ml)にPdCl(PPh(106mg、0.152mmol)に続いて、NaCO(2.0M)の水溶液(3.03ml、6.07mmol)を加えた。RMを100℃において一晩撹拌してから、EtOAcで希釈した。有機相を分離して、水及びブラインで洗浄して、MgSO上で乾燥させた。蒸発後、残留物を、EtOAc(CHX中)(0〜100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物(844mg)を得た。
方法A:Rt=1.29min;[M+H]=443.3.
中間体15
4−クロロ−6−ヨード−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2021519278

0℃の4−クロロ−6−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(10g、35.8mmol)のDMF溶液(120ml)にミネラルオイル(1.7g、42.5mmol)中NaH(60%)をアルゴン下で少量ずつ加えた。結果として生じた懸濁液を0℃において30分間撹拌して、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(7.5ml、42.3mmol)を加えて、RMを1hにわたってRTに温めた。次に、RMを氷水中に慎重に注いで、EtOで抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄して、蒸発させた。残留物をACNで希釈して、結果として生じた混合液を濾過して、表題の化合物を固体(8.052g)として得た。濾液を濃縮して、冷MeOH中で摩砕して、濾過して、表題化合物の第2の収穫物を固体(3.120g)として得た。
方法A:Rt=1.48min;[M+H]=410.1.
中間体16
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:4−(4−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノール
1,4−ジオキサン(15ml)及び水(15ml)の混合液中の4−クロロ−6−ヨード−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体15、1333mg、3.254mmol)、CsCO(2.651g、11.33mmol)及び4−ヒドロキシフェニルボロン酸(840mg、2.67mmol)の溶液をアルゴンで脱気した。PdCl(dppf)−CHCl付加物(266mg、0.325mmol)を加えて、RMを100℃において1.5h撹拌した。RMをHyflo(登録商標)で濾過して、固体をMeOHで洗浄した。組み合わせた濾液を濃縮して、EtOAcと水に分配した。相を分離して、有機相をブラインで洗浄して、MgSO上で乾燥させて、蒸発させて、表題化合物を固体(575mg)として得た。
方法A:Rt=1.30min;[M+H]=376.
工程2:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ヒドロキシフェニル)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
1,4−ジオキサン(10ml)及び水(10ml)の混合液中の4−(4−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノール(1635mg、2.044mmol)、KCO(1119mg、8.1mmol)及び2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体2、1811mg、4.2mmol)の溶液をアルゴンで脱気した。PdCl(dppf)(238mg、0.325mmol)を加えて、RMを100℃において1.5h撹拌した。RMをHyflo(登録商標)で濾過して、固体をMeOHで洗浄した。組み合わせた濾液を濃縮して、EtOAcと水に分配した。相を分離して、有機相をブラインで洗浄して、MgSO上で乾燥させて、蒸発させて、MeOH(DCM中)(0〜7.5%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(1.214g)として得た。
方法A:Rt=1.35min;[M+H]+=645.3.
工程3:tert−ブチル4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ヒドロキシフェニル)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(749mg、0.999mmol)、1−Boc−4−ヒドロキシピペリジン(221mg、1.099mmol)及びトリフェニルホスフィン(365mg、1.392mmol)のTHF溶液(10ml)にDEAD(40%)のトルエン溶液(0.550ml、1.390mmol)をアルゴン下でRTにおいて滴加した。結果として生じたRMをRTにおいて一晩撹拌した。追加の1−Boc−4−ヒドロキシピペリジン(79mg、0.393mmol)を加えて、RMをRTにおいて2h撹拌して、溶媒を除去した。残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラムクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(421mg)として得た。
方法A:Rt=1.64min;[M+H]=828.5.
工程4:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(416.6mg、0.503mmol)及びTFA(1ml、12.98mmol)のDCM溶液(5ml)をRTにおいて2h撹拌して、濃縮して、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(101mg)として得た。
方法A:Rt=0.77min;[M+H]=598.4.
中間体17
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)ピペラジン−1−カルボキシラート
1−Boc−ピペラジン(95mg、0.500mmol)、TEA(0.100ml、0.717mmol)及び2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、250mg、0.465mmol)をRTにおいてMeOH(4ml)中に溶解させた。ZnCl(0.5M)のTHF溶液(1ml、0.500mmol)を加えて、結果として生じた混合液をRTにおいて3日間撹拌した。固体NaBHCN(32mg、0.509mmol)を加えて、RMをRTにおいて一晩撹拌して、溶媒を除去して、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(370mg)として得た。
方法A:Rt=0.94min;[M+H]=697.5.
工程2:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)ピペラジン−1−カルボキシラート(360mg、0.431mmol)のMeOH溶液(2ml)にHCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(2ml、8.00mmol)を加えて、RMをRTにおいて4h撹拌した。RMを濃縮して、乾燥させて、表題化合物を固体HCl塩(281mg)として得た。
方法A:Rt=0.76min;[M+H]=597.5.
中間体18
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)ピペラジン−1−カルボキシラート
1−Boc−ピペラジン(170mg、0.912mmol)、TEA(0.300ml、2.152mmol)及び2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、400mg、0.760mmol)をRTにおいてMeOH(6ml)中に溶解させた。ZnCl(0.7M)のTHF溶液(1.2ml、0.840mmol)を加えて、結果として生じた混合液をRTにおいて5h撹拌した。固体NaBHCN(50mg、0.796mmol)を加えて、RMをRTにおいて3日間撹拌して、溶媒を蒸発させて、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(328mg)として得た。
方法A:Rt=0.94min;[M+H]=697.5.
工程2:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)ピペラジン−1−カルボキシラート(328mg、0.360mmol)のMeOH溶液(2.0ml)にHCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(2ml、8.00mmol)を加えて、RMをRTにおいて4h撹拌した。RMを濃縮して、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(278mg)として得た。
方法A:Rt=0.74min;[M+H]=597.4.
中間体19
tert−ブチル4−(2−オキソエトキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(アリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
ミネラルオイル(964mg、24.10mmol)中NaH(60%)を1−Boc−4−ヒドロキシピペリジン(1000mg、4.82mmol)の無水THF溶液(45ml)にアルゴン下でRTにおいて少量ずつ加えて、撹拌を30分間続けた。アリルブロミド(0.500ml、5.78mmol)を滴加して、RMをRTにおいて40時間撹拌してから、氷水でクエンチした。混合液をEtOAcで抽出して、組み合わせた有機相をNaSO上で乾燥させて、濃縮して、EtOAc(CHX中)(0〜20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を無色の液体(1130mg)として得た。
方法A:Rt=1.13min;[M−tBu+H]=186.1.
工程2:tert−ブチル4−(2−オキソエトキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−(アリルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(1120mg、4.64mmol)の無水DCM溶液(40ml)を−78℃に冷却して、オゾンを70分間RMに通して泡立てた。RMをRTに温めて、ポリマー結合トリフェニルホスフィン(5g、16.00mmol)を加えた。RMをRTにおいて30分間撹拌して、Celite(登録商標)で濾過して、固体をDCMで洗浄した。組み合わせた濾液を蒸発乾固させて、表題化合物を無色の油(1147mg)として得て、更に精製することなく用いた。
中間体20
rac−1−(5−(7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボニル)−2−メトキシフェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
Figure 2021519278

工程1:rac−tert−ブチル9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
rac−tert−ブチル1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(200mg、0.703mmol)、3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、204mg、0.774mmol)及びNMM(0.387ml、3.52mmol)のDMF溶液(3ml)にHATU(401mg、1.055mmol)を加えて、RMをRTにおいて2h撹拌してから、水中に注いで、濾過した。濾液をDCMで抽出して、組み合わせた有機相をブラインで洗浄して、MgSO上で乾燥させて、蒸発させて、MeOH(DCM中)(0〜20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(241mg)として得た。
方法A:Rt=0.77min;[M+H]=531.3.
工程2:rac−1−(5−(7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボニル)−2−メトキシフェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
rac−tert−ブチル9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(241mg、0.454mmol)及びTFA(1.050ml、13.63mmol)のDCM溶液(4ml)をRTにおいて2h撹拌して、濃縮して、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(228mg)として得た。
方法A:Rt=0.38min;[M+H]=431.2.
中間体21
1−(2−メトキシ−5−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボニル)フェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
アルゴン下のRTのtert−ブチル3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(432mg、1.698mmol)及びNMM(0.392ml、3.57mmol)のDMF溶液(4ml)に3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、471mg、1.783mmol)に続いてHATU(743mg、1.953mmol)を加えた。RMをRTにおいて2.5h撹拌して、NaHCOの飽和aq.溶液を加えた。EtOAcを加えて、両方の相を分離した。水性相をEtOAcで抽出して、組み合わせた有機相を水及びブラインで洗浄して、MgSO上で乾燥させて、濃縮して、表題化合物を固体(900mg)として得た。
方法A:Rt=0.91min;[M+H]=501.4.
工程2:1−(2−メトキシ−5−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボニル)フェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
tert−ブチル9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(805mg、1.415mmol)のDCM溶液(19ml)にTFA(3.27ml、42.5mmol)を加えた。RMをRTにおいて1h撹拌して、濃縮して、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(5〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(767mg)として得た。
方法A:Rt=0.40min;[M+H]=401.3.
中間体22
5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−4−メチル安息香酸
Figure 2021519278

工程1:5−アミノ−2−フルオロ−4−メチル安息香酸
RTのメチル5−アミノ−2−フルオロ−4−メチルベンゾアート(250mg、1.365mmol)の撹拌THF溶液(5.4ml)に水酸化リチウム一水和物(128mg、3.02mmol)の水溶液(1.35ml)を加えた。結果として生じたRMをRTにおいて一晩撹拌した。RMを濃縮して、水(5ml)で再希釈して、HCl(2M)のaq.溶液(1.5ml)を、混合液が4のpHに達するまで加えた。混合液を氷水浴中で冷却して、濾過して、固体を水及びEtOで洗浄して、固体を乾燥させて、表題化合物を固体(217mg)として得た。
方法A:Rt=0.46min;[M+H]=170.1.
工程2:5−((2−カルボキシエチル)アミノ)−2−フルオロ−4−メチル安息香酸
5−アミノ−2−フルオロ−4−メチル安息香酸(216mg、1.277mmol)及びアクリル酸(0.354ml、5.11mmol)のトルエン混合液(0.5ml)をNでフラッシュして、100℃において3.5h撹拌した。RMを濃縮して、表題化合物を固体(352mg)として得た。
方法A:Rt=0.58min;[M+H]=242.1.
工程3:5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−4−メチル安息香酸
5−((2−カルボキシエチル)アミノ)−2−フルオロ−4−メチル安息香酸(350mg、1.277mmol)及び尿素(460mg、7.66mmol)のAcOH混合液(1ml)を120℃において一晩撹拌して、RTに冷却した。結果として生じた油を水(1〜2ml)で希釈して、混合液をクラッシュアイス上に注いだ。HCl(1M)のaq.溶液を加えて、撹拌を、全ての氷が溶融するまで続けた。結果として生じた混合液を濾過して、固体をACNで洗浄して、乾燥させて、表題化合物を固体(250mg)として得た。
方法A:Rt=0.48min;[M+H]=267.1
中間体23
ペンタフルオロフェニル3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾアート
Figure 2021519278

250ml丸底フラスコに3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、28g、106mmol)、ペンタフルオロフェニル2,2,2−トリフルオロアセタート(36g、127mmol)及びDMF(50ml)を加えた。DIPEA(76ml、424mmol)を0℃において加えて、RMをRTにおいて2h撹拌して、水で希釈した。混合液をEtOAcで抽出して、組み合わせた有機相をブラインで洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、EtOAc(石油エーテル中)(10〜30%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(40g)として得た。
方法H:Rt=1.51min,[M+H]=432.
中間体24
tert−ブチル9−(4−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
Figure 2021519278

工程1:2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エタン−1−オール
2−(4−ブロモフェニル)エタン−1−オール(60g、300mmol)、BISPIN(84g、330mmol)、KOAc(90g、900mmol)及びPdCl(dppf)(6.6g、9mmol)の1,4−ジオキサン混合液(600ml)をN下で85℃において16h撹拌した。RMをRTに冷却して、濾過して、濾液を濃縮して、残留物を、EtOAc(石油エーテル中)(0〜30%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(100g)として得た。
方法J:Rt=1.87min,[M+NH=266.
工程2:4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェネチルメタンスルホナート
2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エタン−1−オール(100g、300mmol)及びTEA(240g、2400mmol)のDCM混合液(1300ml)を0℃において20分間撹拌した。MsCl(136g、1200mmol)のDCM溶液(200ml)を滴加して、RMをRTにおいて16h撹拌して、水を加えた。相を分離して、有機相をNaSO上で乾燥させて、濃縮して、残留物を、EtOAc(DCM中)(0〜50%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(87g)として得た。
方法E:Rt=1.92min,[M+H]=327.
工程3:tert−ブチル9−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
tert−ブチル3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(34g、133mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェネチルメタンスルホナート(86g、172mmol)、KCO(47g、345mmol)及びKI(2.3g、13.8mmol)のACN混合液(1000ml)を60℃において16h撹拌した。RMを濾過して、濾液を濃縮して、残留物を、MeOH(DCM中)(0〜10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(49g)として得た。
方法I:Rt=1.47min,[M+H]=485.
工程4:tert−ブチル9−(4−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
1,4−ジオキサン及び水(5:1)の混合液(480ml)中のtert−ブチル9−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(38g、79mmol)、4−クロロ−6−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体7、37g、88mmol)、KCO(22g、160mmol)及びPdCl(dppf)(5.8g、8mmol)の混合液をN下で80℃において16h撹拌した。RMをEtOAc中に注いで、有機相を分離して、水で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、残留物を、MeOH(DCM中)(0〜10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(34g)として得た。
方法I:Rt=1.99min,[M+H]=650.
最終化合物の合成
化合物1
rac−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

rac−2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−((7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体4、100mg、0.108mmol)及び3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、31.5mg、0.119mmol)の混合物にHATU(61.8mg、0.163mmol)及びNMM(0.060ml、0.542mmol)を加えた。RMをRTにおいて2h撹拌して、溶液を水中に注いで、濾過して、固体を乾燥させて、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(10〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩として得た。固体をMeOH中に溶解させて、SCXカートリッジで濾過して、組み合わせた濾液を濃縮して、表題化合物(19.6mg)を得た。
方法B:Rt=3.41min;[M+H]=941.6.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.53(s,1H),9.92(s,1H),9.62(d,J=3.1Hz,1H),8.85(s,1H),7.99(s,2H),7.8−7.6(m,2H),7.50−7.25(m,6H),7.25−7.05(m,2H),6.81(s,1H),3.86(s,4H),3.75−3.6(m,6H),3.29(s,3H),2.69(t,J=6.7Hz,4H),2.19(s,4H),2.1−1.6(m,2H),1.6−1.4(m,11H),1.4−1.25(m,3H).
化合物2及び化合物3:
(R)−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、及び
(S)−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

DEA(0.05%)を含有するヘプタン、DCM及びMeOH(40:35:25)の混合液で10ml/分の流量において溶出するChiralpak IDカラム(5μm、250×20mm)HPLC(方法M)を用いたrac−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(7.7mg、7.9μmol)のキラル分離により、表題化合物を単一の鏡像異性体として以下の順序で得た。
第1の溶出鏡像異性体:1.2mg
方法K:Rt=29.5min
方法B:Rt=3.44min;[M+H]=941.5
H NMR(400MHz、DMSO−d)は、先で報告したラセミ体についてのNMRに従う。
第2の溶出鏡像異性体:2.0mg
方法K:Rt=37.5min
方法B:Rt=3.46min;[M+H]=941.4
H NMR(400MHz、DMSO−d)は、先で報告したラセミ体についてのNMRに従う。
化合物4:
N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−エトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−エトキシ安息香酸
3−アミノ−4−エトキシ安息香酸(2.7g、14.90mmol)をアクリル酸(4.09ml、59.6mmol)中に懸濁させて、RMを110℃において1h撹拌した。尿素(5.37g、89mmol)及びAcOH(18ml)を加えて、RMを130℃において2h撹拌した。RMを水でクエンチして、HClのaq.濃縮溶液(37%)で酸性化して、EtOAcで抽出した。有機相を組み合わせて、蒸発させた。水を加えて、混合液を濾過して、固体を水及びEtOAcで洗浄して、表題化合物を固体(1.1g)として得た。
方法A:Rt=0.56min;[M+H]=279.1.
工程2:N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−エトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
TBTU(38.4mg、0.119mmol)に続いて2,4,6−コリジン(0.2ml、1.508mmol)を3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−エトキシ安息香酸(33.2mg、0.119mmol)のDMF溶液(0.5ml)に加えた。RMをRTにおいて15分間撹拌した。N−(3−(6−(4−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体6、60mg、0.060mmol)を加えて、RMをRTにおいて3日間撹拌した。RMをDMF(2ml)で希釈して、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(5〜100%の直線的勾配)で溶出するSunFire C18カラムHPLC(方法L)によって精製して、表題化合物を固体TFA塩(32.8mg)として得た。
方法B:Rt=3.74min;[M+H]=925.3.
H NMR(400MHz,メタノール−d)δ8.91(s,1H),8.06(d,J=8.1Hz,2H),7.90(t,J=7.9Hz,1H),7.74−7.68(m,1H),7.66(d,J=8.1Hz,2H),7.52−7.37(m,4H),7.25(dd,J=8.5,2.7Hz,1H),7.19(d,J=8.5Hz,1H),7.00(s,1H),4.41(s,2H),4.19(q,J=7.0Hz,2H),3.8−3.5(m,6H),3.45−3.15(m,4H),2.82(t,J=6.7Hz,2H),2.23(s,3H),2.07(m,2H),1.9−1.4(m,6H),1.58(s,6H),1.45(t,J=7.0Hz,3H).
化合物5:
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル9−(4−ブロモフェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
250ml丸底フラスコにACN(50ml)中のtert−ブチル3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(5g、19.7mmol)、KCO(4.07g、29.5mmol)及び1−ブロモ−4−(2−ブロモエチル)ベンゼン(5.2g、17.6mmol)を加えた。RMをN下でRTにおいて16h撹拌した。RMを濃縮して、水で希釈して、DCMで抽出した。組み合わせた有機相を濃縮して、MeOH(DCM中)(1:100)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(4.8g)として得た。
方法F:Rt=1.91min;MSm/z[M+H]438.1.
工程2:tert−ブチル9−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
250ml丸底フラスコにtert−ブチル9−(4−ブロモフェネチル)−3,9−ジアザスピロ−[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(4.8g、11mmol)、BISPIN(3.4g、13.2mmol)、KOAc(2.2g、22mmol)、PdCl(dppf)(0.8g、1.1mmol)及びDMSO(60ml)を加えた。RMを80℃において16h撹拌してから、水で希釈した。混合液をEtOAcで抽出して、組み合わせた有機相を水及びブラインで洗浄して、濃縮して、EtOAc(石油エーテル中)(0〜100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(4.0g)として得た。
方法E:Rt=1.67min;MSm/z[M+H]485.
工程3:tert−ブチル9−(4−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
25ml丸底フラスコにtert−ブチル9−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(889mg、1.83mmol)、4−クロロ−6−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体7、700mg、1.67mmol)、NaCO(354mg、3.34mmol)及びPdCl(dppf)(124mg、0.17mmol)を加えた。ACN(10ml)及び水(2ml)を加えて、RMをN下で80℃において16h撹拌した。RMをEtOAcで希釈して、混合液を濾過して、濾液を濃縮して、EtOAc(石油エーテル中)(0〜100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(600mg)として得た。
方法F:Rt=1.85min;MSm/z[M+H]650.
工程4:tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
25ml丸底フラスコにtert−ブチル9−(4−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(400mg、0.62mmol)、2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体2、265mg、0.62mmol)、NaCO(130mg、1.23mmol)及びPdCl(dppf)(44mg、0.06mmol)を加えた。ACN(10ml)及び水(2ml)を加えて、RMをN下で80℃において16h撹拌した。RMをEtOAcで希釈して、混合液を濾過して、濾液を濃縮して、EtOAc(石油エーテル中)(0〜100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(200mg)として得た。
方法E:Rt=1.74min;MSm/z[M+H]919.
工程5:tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
10ml丸底フラスコにtert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(200mg、0.22mmol)及びDMSO(2ml)を加えた。NaOH(35mg、0.87mmol)の水溶液(1ml)をRTにおいて加えて、RMをRTにおいて1h撹拌して、EtOAcで希釈した。相を分離して、有機相を水及びブラインで洗浄して、乾燥させて、濃縮して、表題化合物を固体(170mg)として得た。
方法E:Rt=1.64min;MSm/z[M+H]779.
工程6:N−(3−(6−(4−(2−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
10ml丸底フラスコにtert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(160mg、0.21mmol)、EtOH(2ml)及びDCM(0.5ml)を加えた。HCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(1.5ml、6mmol)を0℃において加えた。RMをRTに温めて、撹拌を2h続けた。RMを濃縮して、表題化合物を固体HCl塩(130mg)として得た。
方法E:Rt=1.45min;MSm/z[M+H]679.
工程7:N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
10ml丸底フラスコにDMF(2ml)中のN−(3−(6−(4−(2−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(100mg、0.13mmol)、3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチル安息香酸(中間体8、33mg、0.13mmol)、HATU(59mg、0.16mmol)及びDIPEA(34mg、0.27mmol)を加えた。RMをRTにおいて2h撹拌して、混合液を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するXBridge C18カラム分取HPLCによって精製して、表題化合物を固体(40mg)として得た。
方法G:Rt=1.92min;MSm/z[M+H]909.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.72(br.s,1H),10.37(br.s,1H),9.93(br.s,1H),8.80(s,1H),7.89(d,J=8.1Hz,2H),7.73(t,J=7.9Hz,1H),7.7−7.6(m,1H),7.5−7.4(m,2H),7.4−7.3(m,4H),7.3−7.2(m,2H),6.77(s,1H),5.4−5.3(m,1H),3.9−3.8(m,1H),3.6−3.5(m,3H),2.9−2.7(m,4H),2.6−2.5(m,2H),2.4−2.3(m,4H),2.21(s,3H),2.17(s,3H),1.7−1.3(m,16H).
化合物6:
N−(3−(6−(4−(((1−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(4−ブロモベンジルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
ミネラルオイル(1.17g、29.25mmol)中NaH(60%)の5℃のDMF懸濁液(30ml)にtert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシラート(4.03g、20.0mmol)のDMF溶液(15ml)を5℃において滴加した。RMを5℃において1h撹拌してから、1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼン(7.0g、28.0mmol)を5℃において加えた。RMをRTに温めて、撹拌を18h続けた。氷冷した水(250ml)を加えて、混合液をEtOAc及び石油エーテル(2:1)の混合液で抽出して、組み合わせた有機相をMgSO上で乾燥させて、濃縮して、EtOAc(石油エーテル中)(0〜20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(6.1g)として得た。
方法H:Rt=2.301min;[M−100+H]=270.
工程2:tert−ブチル4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
不活性雰囲気下に置いたtert−ブチル−4−(4−ブロモベンジルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(2.0g、5.4mmol)、BISPIN(2.7g、10.8mmol)、KOAc(1.59g、16.2mmol)及びPdCl(dppf)(630mg、0.86mmol)の混合物に1,4−ジオキサン(45ml)を加えて、RMをN下で85℃において18h撹拌した。RMを蒸発させて、EtOAc(石油エーテル中)(0〜20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(2.1g)として得た。
方法F:Rt=1.698min,[M−100+H]=318.
工程3:4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン
5℃のtert−ブチル−4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(2.1g、5.0mmol)のDCM溶液(10ml)にHCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(5ml、20mmol)をゆっくり加えた。RMを30℃に温めて、撹拌を2h続けた。RMを濃縮して、残留物を石油エーテル及びTBMEの混合液(2:1)中で摩砕して、濾過して、固体を乾燥させて、表題化合物を固体HCl塩(1.2g)として得た。
方法E:Rt=1.743min,[M+H]=318.2.
工程4:tert−ブチル4−(2−(メチルスルホニルオキシ)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(2g、8.72mmol)及びTEA(1.77g、17.44mmol)のDCM混合液(50ml)にメタンスルホニルクロリド(1.2g、10.47mmol)を滴加して、RMをRTにおいて16h撹拌した。RMをDCM(100ml)で希釈して、水及びブラインで洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濃縮して、表題化合物を固体(2.6g)として得た。
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ4.24(t,J=6.3Hz,2H),3.91(d,J=9.9Hz,2H),3.17(s,3H),2.68(s,2H),1.71−1.48(m,5H),1.39(s,9H),1.07−0.94(m,2H).
工程5:tert−ブチル4−(2−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
不活性雰囲気下の4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン(700mg、1.98mmol)、tert−ブチル−4−(2−(メチルスルホニルオキシ)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(913mg、2.97mmol)、KCO(821mg、5.94mmol)及びNaI(445mg、1.5mmol)の混合物にACN(20ml)を加えて、RMをN下でRTにおいて16h撹拌した。次に、RMをEtOAc(100ml)で希釈して、濾過して、濾液を濃縮して、表題化合物を固体(1g)として得た。
方法I:Rt=1.527min;[M+H]=529.
工程6:tert−ブチル4−(2−(4−(4−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2、3d]ピリミジン−6−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
不活性雰囲気下のtert−ブチル−4−(2−(4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(472mg、0.89mmol)、4−クロロ−6−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体7、250mg、0.60mmol)、NaCO(126mg、1.19mmol)及びPdCl(dppf)(49mg、0.06mmol)の混合物にACN(5ml)及び水(1ml)を加えて、RMを80℃において16h撹拌した。RMをEtOAc(100ml)で希釈して、濾過して、濾液を濃縮して、MeOH(DCM中)(0〜15%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(500mg)として得た。
方法I:Rt=1.553min;[M+H]=694.
工程7:tert−ブチル4−(2−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
不活性雰囲気下の2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体2、149mg、1.2mmol)、tert−ブチル−4−(2−(4−(4−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(200mg、1mmol)、NaCO(92mg、0.86mmol)及びPdCl(dppf)(24mg、0.03mmol)の混合物にACN(5ml)及び水(1ml)を加えて、RMをN下で80℃において16h撹拌した。次に、RMをEtOAc(100ml)で希釈して、濾過して、濾液を濃縮して、メタノール(DCM中)(0〜15%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(260mg)として得た。
方法G:Rt=2.875min,[M+H]=694.
工程8:tert−ブチル4−(2−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル−4−(2−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(200mg、0.21mmol)のDMSO溶液(2ml)にNaOH(33mg、0.83mmol)の水溶液(1ml)をRTにおいてゆっくり加えた。RMをRTにおいて2h撹拌して、混合液を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(0.1%)中)(5〜95%)で溶出するXBridge C18カラム逆相HPLCによって精製して、表題化合物を固体(150mg)として得た。
方法J:Rt=2.419min,[M+H]=823.
工程9:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((1−(2−(ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イルオキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル4−(2−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(150mg、0.16mmol)のDCM溶液(4ml)を0℃において冷却した。HCl(6M)の1,4−ジオキサン溶液(1ml、6mmol)をゆっくり加えた。RMをRTに温めて、撹拌を2h続けた。RMを濃縮して、表題化合物を固体HCl塩(115mg)として得た。
方法I:Rt=1.142min;[M+H]=723.
工程10:N−(3−(6−(4−(((1−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((1−(2−(ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イルオキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(80mg、0.11mmol)、3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロ安息香酸(中間体9、31mg、0.12mmol)、HATU(50mg、0.13mmol)、DIPEA(29mg、0.22mmol)及びDMF(2ml)の混合液をRTにおいて2h撹拌した。混合液を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(0.1%)中)(5〜95%)で溶出するXBridge C18カラム(21.2×250mm、10μm)逆相HPLCによって精製して、表題化合物を固体(53mg)として得た。
方法D:Rt=1.319min,[M+H]=957.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.77(s,1H),9.94(s,1H),8.85(s,1H),7.96(d,J=8.2Hz,2H),7.73(t,J=8.0Hz,1H),7.67−7.65(dd,J=9.2Hz,1H),7.49(dd,J=7.6Hz,1H),7.44−7.36(m,6H),7.24(dd,J=8.3,2.6Hz,1H),6.84(s,1H),5.30(s,1H),4.53(s,2H),3.75(t,J=6.6Hz,2H),3.41−3.36(m,2H),2.99−2.93(m,1H),2.77−2.61(m,4H),2.49−2.35(m,2H),2.28−2.24(m,2H),2.18(s,3H),2.04−1.93(m,3H),1.92−1.79(m,2H),1.88−1.85(m,2H),1.75−1.46(m,3H),1.45(s,6H),1.39−1.31(m,2H),1.13−1.04(m,2H).
化合物7:
N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(ピペラジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
100ml丸底フラスコにtert−ブチル4−(ブロモメチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(1.0g、3.59mmol)、ピペラジン(3.1g、31.95mmol)及びACN(20ml)を加えた。RMを80℃において16h撹拌した。混合液を濃縮して、残留物を、MeOH(DCM中)(0〜10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(400mg)として得た。
方法G:Rt=1.56min;MSm/z[M+H]284.
工程2:tert−ブチル4−((4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
25ml丸底フラスコにtert−ブチル4−(ピペラジン−1−イルメチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(400mg、1.41mmol)、KCO(585mg、4.23mmol)及びDMSO(5ml)を加えて、RMをRTにおいて30分間撹拌した。ZnCl(1.0M)のTHF溶液(1.55ml、1.55mmol)及び2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、743mg、1.41mmol)を加えた。RMをRTにおいて30分間撹拌して、固体NaBHCN(266mg、4.23mmol)及びMeOH(5ml)を加えて、RMをRTにおいて16h撹拌した。混合液を濃縮して、残留物を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、120g)クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(500mg)として得た。
方法G:Rt=2.44min;MSm/z[M+H]794.
工程3:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((4−(ピペリジン−4−イルメチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドヒドロクロリド
25ml丸底フラスコにDCM(3ml)中tert−ブチル4−((4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(150mg、0.19mmol)を加えた。HCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(3.0ml、12.0mmol)をゆっくり加えた。RMをRTにおいて3h撹拌して、濃縮して、残留物を更に精製することなく次の工程に直接用いた。表題化合物を固体HCl塩(138mg)として得た。
方法G:Rt=1.98min;MSm/z[M+H]694.
工程4:N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
25ml丸底フラスコに2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((4−(ピペリジン−4−イルメチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(138mg、0.19mmol)、3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、55mg、0.21mmol)、DIPEA(123mg、0.95mmol)及びDMF(3ml)を加えた。次に、HATU(86mg、0.23mmol)を加えて、RMをRTにおいて2h撹拌した。混合液を濃縮して、残留物を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するXBridge C18カラム(21.2×250mm、10μm)分取HPLCによって精製して、表題化合物を固体(65mg)として得た。
方法J:Rt=1.76min;MSm/z[M+H]940.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.77(s,1H),10.34(s,1H),9.96(s,1H),8.84(s,1H),7.94(d,J=8.2Hz,2H),7.81−7.58(m,2H),7.46−7.33(m,5H),7.31(d,J=2.1Hz,1H),7.24(dd,J=8.8,2.7Hz,1H),7.15(dd,J=8.6Hz,2.6Hz,1H),6.83(s,1H),5.31(s,1H),3.84(s,3H),3.59(t,J=6.6Hz,2H),3.49(s,2H),3.20−2.70(m,4H),2.68(m,2H),2.48−2.36(m,8H),2.22−2.10(m,5H),1.82−1.61(m,3H),1.45(s,6H),1.04(m,2H).
化合物8:
N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(1−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
100ml丸底フラスコに2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、4.35g、8.26mmol)及びtert−ブチル4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(中間体10、2.35g、9.09mmol)及びDMSO(30ml)を加えた。ZnCl(1M)のTHF溶液(9.1ml、9.1mmol)を加えて、混合液をRTにおいて45分間撹拌した。固体NaBHCN(1.56g、24.8mmol)を加えて、混合液をRTにおいて30分間撹拌した。MeOH(20ml)を加えて、撹拌を16h続けた。混合液を濃縮して、残留物を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、120g)クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(4.0g)として得た。
方法E:Rt=1.58min;MSm/z[M+H]795.
工程2:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
50ml丸底フラスコにtert−ブチル4−(1−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(4.5g、5.66mmol)、1,4−ジオキサン(20ml)及びMeOH(2ml)を加えた。HCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(4ml、16mmol)をゆっくり加えた。混合液をRTにおいて1h撹拌してから、濃縮して、表題化合物を固体HCl塩(5.0g)として得た。この材料を更に精製することなく次の工程に用いた。
方法F:Rt=1.27min;MSm/z[M+H]695.
工程3:N−(3−(6−(4−((4−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
100ml丸底フラスコに3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、1.6g、6.23mmol)、DMF(25ml)及びHATU(2.58g、6.79mmol)を加えた。RMをRTにおいて0.5h撹拌した。2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(5g、6.84mmol)及びDIPEA(2.19g、16.98mmol)を加えて、混合液をRTにおいて3h撹拌して、混合液を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、120g)クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(4.17g)として得た。
方法J:Rt=1.78min;MSm/z[M+H]941.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.77(s,1H),10.34(s,1H),9.95(s,1H),8.85(s,1H),7.94(d,J=7.5Hz,2H),7.73(t,J=7.9Hz,1H),7.66(d,J=9.1Hz,1H),7.47−7.31(m,6H),7.24(dd,J=8.8,2.7Hz,1H),7.15(d,J=8.6Hz,1H),6.83(s,1H),5.31(s,1H),3.84(s,3H),3.74−3.38(m,8H),3.20(t,J=9.7Hz,2H),2.68−2.57(m,4H),2.18(s,3H),2.18−2.05(m,2H),1.84−1.74(m,4H),1.49−1.40(m,10H).
化合物9:
N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

N−(3−(6−(4−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体11、50mg、0.068mmol)、3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、17.91mg、0.068mmol)及びHBTU(30.8mg、0.081mmol)のDMF溶液(3ml)にDIPEA(0.071ml、0.407mmol)を加えた。RMをアルゴン下でRTにおいて2h撹拌して、水を加えて、結果として生じた懸濁液を濾過して、固体を水で洗浄して、乾燥させて、MeOH(CO中)(30〜45%)で溶出するPrinceton PPUカラム(250×30mm、100Å、5μm)SFCによって精製して、表題化合物(15mg)を得た。
方法B:Rt=3.67min,[M+H]=911.6.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.74(s,1H),10.31(s,1H),9.93(d,J=2.6Hz,1H),8.85(s,1H),7.94(d,J=8.2Hz,2H),7.74(t,J=7.9Hz,1H),7.66(m,1H),7.47−7.34(m,5H),7.32(d,J=2.1Hz,1H),7.24(dd,J=8.8,2.8Hz,1H),7.15(d,J=8.6Hz,1H),6.82(s,1H),5.29(s,1H),3.85(s,3H),3.60(t,J=6.6Hz,2H),3.55−3.25(m,6H),2.68(t,J=6.4Hz,2H),2.42−2.28(m,4H),2.18(s,3H),1.6−1.35(m,8H),1.46(s,6H).
化合物10:
N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−((1−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
でフラッシュしたRTのACN及びDMF(4:1)の混合液中の4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチルメタンスルホナート(中間体13、334mg、0.538mmol)及びtert−ブチル4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(中間体10、306mg、1.076mmol)の混合液(13.5ml)にKCO(446mg、3.23mmol)を加えた。結果として生じたRMを50℃において3日間撹拌した。RMを氷水浴中で撹拌下において冷却して、混合液が3〜4のpHに達するまで、TFAでゆっくり酸性化した。結果として生じた混合液をRTに温めて、部分的に濃縮して、Isolute(登録商標)上に吸着させて、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物をTFA塩(225mg)として得た。
方法A:Rt=0.99min;[M+H]=809.6.
工程2:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(2−(4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
RTのtert−ブチル4−((1−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(223mg、0.194mmol)のDCM溶液(3.7ml)にTFA(0.447ml、5.81mmol)を加えた。結果として生じた溶液をRTにおいて1h撹拌して、DCM及びACNの混合液で希釈して、濃縮して、乾燥させて、樹脂を得た。樹脂をACN及び水の混合液中に再溶解させて、凍結乾燥させて、表題化合物を固体TFA塩(225mg)として得た。
方法A:Rt=0.67min;[M+H]=709.5.
工程3:N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
でフラッシュした2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(2−(4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(120mg、0.114mmol)、3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチル安息香酸(中間体8、29.8mg、0.120mmol)及びHBTU(46.4mg、0.120mmol)の乾燥DMF混合液(2.25ml)にDIPEA(140μl、0.799mmol)をゆっくり加えた。結果として生じた溶液をRTにおいて1.5h撹拌してから、ACNで希釈して、Isolute(登録商標)上に吸着させて、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(10〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、PL−HCO MP SPEカートリッジによる、純粋な標的化合物を含有する画分の濾過及び凍結乾燥後、表題化合物を固体(66mg)として得た。
方法B:Rt=3.85min;[M+H]=939.6.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.70(s,1H),10.36(s,1H),9.91(s,1H),8.76(s,1H),7.89(d,J=8.07Hz,2H),7.73(t,J=7.89Hz,1H),7.63(d,J=9.05Hz,1H),7.37−7.46(m,2H),7.31−7.36(m,2H),7.16−7.31(m,4H),6.73(s,1H),5.29(s,1H),3.96(m,1H),3.81(m,1H),3.68(m,1H),3.38−3.59(m,3H),3.20(m,2H),2.69−2.83(m,6H),2.52−2.55(m,2H),2.21(s,3H),2.17(s,3H),2.11(t,J=10.15Hz,2H),1.62−1.94(m,4H),1.32−1.51(m,10H).
化合物11:
N−(3−(6−(4−(3−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)プロピル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:3−(4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)プロパン−1−オール
4−(3−ヒドロキシプロピル)ベンゼンボロン酸(2.511g、13.95mmol)及び4−クロロ−6−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(3.44g、12.31mmol)をRTにおいて1−プロパノール(100ml)中に溶解させて、NaCO(2M)のaq.溶液(13.54ml、27.1mmol)を加えた。アルゴンを5分間混合液に通して泡立てて、PdCl(PPh(0.432g、0.615mmol)を加えた。RMを105℃において22h撹拌してから、RTまで一晩冷やした。溶媒を除去して、残留物を水及びTHF(3:2)の混合液中で超音波処理した。混合液を濾過して、固体を水で洗浄して、乾燥させて、表題化合物を固体(2.4g)として得た。
方法A:Rt=0.86min;[M+H]=288.2.
工程2:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
3−(4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)プロパン−1−オール(1.5g、4.85mmol)及び2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体2、2.1g、4.87mmol)を1−プロパノール(36ml)中にRTにおいて懸濁させて、NaCO(2M)のaq.溶液(5.1ml、10.20mmol)を加えた。アルゴンを1分間混合液に通して泡立てて、PdCl(PPh(0.180g、0.256mmol)を加えた。RMを、マイクロ波放射を用いて140℃において20分間加熱した。RMをEtOAcで希釈して、Hyflo(登録商標)で濾過した。濾液を蒸発させて、THF及びHOの混合液(1:1)で再希釈して、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機相をMgSO上で乾燥させて、蒸発させた。残留物をDCM及びMeOHの混合液中で摩砕して、濾過して、固体をDCMで洗浄して、乾燥させて、表題化合物を固体(1.696g)として得た。
方法A:Rt=0.95min;[M+H]=557.4.
工程3:3−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)プロピルメタンスルホナート
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(1032mg、1.539mmol)を乾燥THF(16ml)中にアルゴン下でRTにおいて溶解させて、TEA(0.858ml、6.16mmol)を加えた。混合液を0℃に冷却して、MsO(536mg、3.08mmol)を加えて、RMを0℃において40分間撹拌した。RMを氷水でクエンチして、DCMで抽出して、組み合わせた有機相をMgSO上で乾燥させて、濃縮して、表題化合物を固体(1.33g)として得た。
方法A:Rt=1.03min;[M+H]=635.3.
工程4:tert−ブチル9−(3−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)プロピル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
3−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)プロピルメタンスルホナート(0.977g、1.539mmol)を乾燥DMF(4ml)及びACN(16ml)の混合液中にアルゴン下でRTにおいて溶解させた。KCO(1.063g、7.70mmol)及び3,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.783g、3.08mmol)を加えて、RMを60℃において13.5h撹拌した。混合液を蒸発乾固させて、結果として生じた残留物をEtOAc及び水の混合液中に取って、相を分離した。aq.層をEtOAcで抽出して、組み合わせた有機相を臭化リチウムのaq.溶液、ブライン及び水の混合液(1:1)、且つブラインで洗浄して、MgSO上で乾燥させて、濃縮して、乾燥させて、表題化合物を固体(1.76g)として得た。
方法A:Rt=1.00min;[M+H]=793.5.
工程5:N−(3−(6−(4−(3−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)プロピル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル9−(3−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)プロピル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(1.545g、1.539mmol)のDCM(10ml)及びTFA(4ml、51.9mmol)溶液をRTにおいて30分間撹拌して、混合液を蒸発させて、Isolute(登録商標)HM−N上に吸着させて、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(5〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(1.337g)として得た。
方法A:Rt=0.75min;[M+H]=693.5.
工程6:N−(3−(6−(4−(3−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)プロピル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
N−(3−(6−(4−(3−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)プロピル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドトリフルオロアセタート(200mg、0.193mmol)を乾燥DMF(3ml)中にアルゴン下でRTにおいて溶解させて、DIPEA(0.270ml、1.546mmol)及び3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、58mg、0.220mmol)に続いてHBTU(86mg、0.227mmol)を加えた。RMをRTにおいて20分間撹拌して、ACNで希釈して、Isolute(登録商標)HM−N上に吸着させて乾燥させて、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(5〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、化合物をTFA塩として得た。PL−HCO3 MP SPEカートリッジによる濾過に続く凍結乾燥により、表題化合物を固体TFA塩(100mg)として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.76(s,1H),10.33(s,1H),9.95(s,1H),9.0−9.25(m,1H),8.85(s,1H),7.95(d,J=8.1Hz,2H),7.73(t,J=7.9Hz,1H),7.65(d,J=10.0Hz,1H),7.48−7.28(m,6H),7.25−7.21(m,1H),7.16(d,J=8.6Hz,1H),6.84(s,1H),5.30(s,1H),3.84(s,3H),3.6−3.3(m,7H),3.2−2.9(m,4H),2.75−2.6(m,4H),2.17(s,3H),2.1−1.9(m,2H),1.9−1.8(m,2H),1.7−1.25(m,12H).
方法B:Rt=3.91min[M+H]=939.7.
化合物12:
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル9−(4−ブロモフェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
250ml丸底フラスコにACN(50ml)中のtert−ブチル3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(5g、19.7mmol)、KCO(4.07g、29.5mmol)及び1−ブロモ−4−(2−ブロモエチル)ベンゼン(5.2g、17.6mmol)を加えた。RMをN下でRTにおいて16h撹拌して、濃縮して、水及びDCMの混合液中に再希釈した。相を分離して、aq.相をDCMで抽出して、組み合わせた有機相を濃縮して、MeOH(DCM中)(1:100)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(4.8g)として得た。
方法F:Rt=1.91min;MSm/z[M+H]438.1.
工程2:tert−ブチル9−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
250ml丸底フラスコにtert−ブチル9−(4−ブロモフェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(4.8g、11mmol)、BISPIN(3.4g、13.2mmol)、KOAc(2.2g、22mmol)、PdCl(dppf)(0.8g、1.1mmol)及びDMSO(60ml)を加えた。RMを80℃において16h撹拌して、水で希釈して、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機相を水及びブラインで洗浄して、濃縮して、EtOAc(石油エーテル中)(0〜100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(4.0g)として得た。
方法E:Rt=1.67min;MSm/z[M+H]485.
工程3:tert−ブチル9−(4−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
25ml丸底フラスコにtert−ブチル9−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(889mg、1.83mmol)、4−クロロ−6−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体7、700mg、1.67mmol)、NaCO(354mg、3.34mmol)及びPdCl(dppf)(124mg、0.17mmol)を加えた。ACN(10ml)及び水(2ml)を加えて、RMをN下で80℃において16h撹拌した。RMをEtOAcで希釈して、濾過して、濾液を濃縮して、EtOAc(石油エーテル中)(0〜100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(600mg)として得た。
方法F:Rt=1.85min;MSm/z[M+H]650.
工程4:tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
25ml丸底フラスコにtert−ブチル9−(4−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(400mg、0.62mmol)、2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体2、265mg、0.62mmol)、NaCO(130mg、1.23mmol)及びPdCl(dppf)(44mg、0.06mmol)を加えた。ACN(10ml)及び水(2ml)を加えて、RMをN下で80℃において16h撹拌した。RMをEtOAcで希釈して、濾過して、濾液を濃縮して、EtOAc(石油エーテル中)(0〜100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(200mg)として得た。
方法E:Rt=1.74min;MSm/z[M+H]919.
工程5:tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
10ml丸底フラスコにtert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(200mg、0.22mmol)及びDMSO(2ml)を加えた。NaOH(35mg、0.87mmol)の水溶液(1ml)をRTにおいて加えて、RMを1h撹拌してから、EtOAcで希釈した。相を分離して、有機相を水及びブラインで洗浄して、乾燥させて、濃縮して、表題化合物を固体(170mg)として得た。
方法E:Rt=1.64min;MSm/z[M+H]779.
工程6:N−(3−(6−(4−(2−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
10ml丸底フラスコにtert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(160mg、0.21mmol)、EtOH(2ml)及びDCM(0.5ml)を加えた。HCl(6N)の1,4−ジオキサン溶液(1.5ml、6mmol)を0℃において加えて、RMをRTに温めて、撹拌を2h続けた。RMを濃縮して、表題化合物を固体HCl塩(130mg)として得た。
方法E:Rt=1.45min;MSm/z[M+H]679.
工程7:3−(2−カルボキシエチルアミノ)安息香酸
500ml丸底フラスコに3−アミノ安息香酸(10g、72.92mmol)、アクリル酸(6.83g、94.79mmol)及びトルエン(200ml)を加えて、RMを120℃において48h撹拌して、RTに冷却して、濾過した。固体をトルエンで洗浄して、乾燥させて、表題化合物を固体(14.0g)として得た。
方法D:Rt=1.19min;MSm/z[M+H]210.
工程8:3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)安息香酸
50ml丸底フラスコに3−(2−カルボキシエチルアミノ)安息香酸(2g、9.56mmol)、AcOH(25ml)及び尿素(1.72g、28.68mmol)を加えて、RMを120℃において16h撹拌した。溶媒を蒸発させて、水(20ml)を加えて、混合液を濾過して、固体を水で洗浄して、乾燥させて、固体を得た。固体をDMF中に再溶解させて、混合液をRTにおいて2h撹拌して、濾過して、固体を水で洗浄して、乾燥させて、表題化合物を固体(800mg)として得た。
方法D:Rt=1.13min;MSm/z[M+H]235.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ13.12(s,1H),10.46(s,1H),7.89(s,1H),7.80(d,J=7.6Hz,1H),7.59(d,J=8.6Hz,1H),7.53(t,J=7.8Hz,1H),3.84(t,J=6.6Hz,2H),2.73(t,J=6.6Hz,2H).
工程9:N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
N−(3−(6−(4−(2−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(137mg、0.182mmol)及び3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)安息香酸(43mg、0.182mmol)のDMF溶液(2.5ml)を含有する25ml丸底フラスコにDIPEA(141mg、1.09mmol)及びHATU(73mg、0.191mmol)を5℃において加えた。RMを25℃において1h撹拌して、濾過して、濾液を濃縮して、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するXBridge C18カラム(250×21.2mm、10μm)分取HPLCによって精製して、表題化合物を固体(50mg)として得た。
方法G:Rt=2.003min,MSm/z[M+H]895.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.72(s,1H),10.42(s,1H),9.94(s,1H),8.83(s,1H),7.89(d,J=8.1Hz,2H),7.73(t,J=7.6Hz,1H),7.65(d,J=10.7Hz,1H),7.50−7.35(m,5H),7.31(d,J=8.2Hz,2H),7.25−7.20(m,2H),6.79(s,1H),5.30(s,1H),3.82(t,J=6.7Hz,2H),3.65−3.50(m,2H),2.76(t,J=7.6Hz,2H),2.71(t,J=6.6Hz,2H),2.60−2.50(m,2H),2.45−2.35(m,6H),2.17(s,3H),1.55−1.45(m,6H),1.45(s,6H),1.40−1.30(m,2H).
化合物13:
N−(3−(6−(4−(((1−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−((4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(中間体14、560mg、1.264mmol)、2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体2、709mg、1.0644mmol)及び1−プロパノール(10ml)中NaCO(2M)のaq.溶液(1.26ml、2.53mmol)の混合液にPdCl(PPh(89mg、0.126mmol)を加えた。結果として生じたRMを、マイクロ波放射を用いて140℃において15分間加熱した。混合液をHyflo(登録商標)で濾過して、濾液を濃縮して、EtOAc(CHX中)(0〜95%)で溶出するシリカクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(526mg)として得た。
方法A:Rt=1.29min;[M+H]=712.5.
工程2:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((ピペリジン−4−イルオキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル4−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(526mg、0.739mmol)を乾燥DCM(4ml)中に溶解させて、TFA(1.708ml、22.17mmol)を加えて、結果として生じた混合液をRTにおいて2h撹拌した。RMを蒸発乾固させて、表題化合物をTFA塩として且つ油として(536mg)得た。
方法A:Rt=0.79min;[M+H]=612.5.
工程3:tert−ブチル4−(2−(4−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((ピペリジン−4−イルオキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(536mg、0.739mmol)、tert−ブチル(2−オキソエチル)カルバマート(201mg、0.886mmol)及びTEA(0.309ml、2.216mmol)のMeOH混合液(5ml)にZnCl(0.5M)のTHF溶液(1.625ml、0.812mmol)を加えて、RMをアルゴン下でRTにおいて3h撹拌した。固体NaBHCN(20.06mg、0.319mmol)を加えて、RMをRTにおいて一晩撹拌した。RMをEtOAcで希釈して、aq.相をNaHCO及びブラインのaq.溶液で洗浄した。有機相をMgSO上で乾燥させて、Isolute(登録商標)上に吸収させて乾燥させて、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(400mg)として得た。
方法B:Rt=4.90min;[M+H]=823.6.
工程4:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(((1−(2−(ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル4−(2−(4−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(400mg、0.427mmol)のDCM(10ml)及びTFA(0.987ml、12.81mmol)溶液をアルゴン下でRTにおいて2h撹拌した。RMを濃縮して、表題化合物を固体TFA塩(500mg)として得た。
方法A:Rt=0.70min;[M+H]=723.6.
工程5:N−(3−(6−(4−(((1−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(((1−(2−(ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドトリフルオロアセタート(120mg、0.102mmol)、3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、27.0mg、0.102mmol)及びHBTU(46.5mg、0.123mmol)のDMF溶液(3ml)にDIPEA(0.107ml、0.613mmol)を加えて、RMをアルゴン下でRTにおいて2h撹拌した。水を加えて、結果として生じた白色の沈殿物を濾過して、水で洗浄して、乾燥させて、MeOH(CO中)(22〜55%)で溶出するReprospher PEIカラム(250×30mm、100Å、5μm)SFCによって精製してから、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(18〜48%)で溶出するXBridge C18 OBDカラム(100×30mm、5μm)逆相HPLCによって精製して、PL−HCO3 MP SPEカートリッジによる濾過及び凍結乾燥後に表題化合物を固体(35.9mg)として得た。
方法B:Rt=4.11min;[M+H]=970.5.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.73(s,1H),10.35(s,1H),9.95(s,1H),8.79(s,1H),7.98(d,J=8.0Hz,2H),7.80−7.56(m,2H),7.52−7.12(m,9H),6.79(s,1H),5.32(s,1H),4.54(s,2H),4.35(m,1H),3.85(s,3H),3.61(t,J=6.7Hz,2H),3.10−2.60(m,6H),2.28(t,J=7.4Hz,2H),2.19(s,3H),2.02(t,J=10.6Hz,2H),1.95−1.82(m,2H),1.69(m,2H),1.47(m,10H),1.39(m,2H),1.10(m,2H).
化合物14:
N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

RTの3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロ安息香酸(中間体9、8.89mg、0.035mmol)のDMA溶液(0.5ml)にHATU(15.46mg、0.041mmol)に続いてDIPEA(0.047ml、0.271mmol)を加えた。15分後、N−(3−(6−(4−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体6、31mg、0.027mmol)を加えて、RMをRTにおいて一晩撹拌した。RMをEtOAcで希釈して、有機相をNaHCO及びブラインのaq.溶液で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濃縮して、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(10〜100%)で溶出するReprosil(登録商標)C18カラム逆相HPLCによって精製した。純粋な化合物を含有する画分を組み合わせて、NaHCOのaq.溶液で塩基性化して、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機相をNaSO上で乾燥させて、濃縮して、残留物を水及びACNの混合液中に溶解させて、凍結乾燥させて、表題化合物を固体(18.5mg)として得た。
方法B:Rt=3.64min;[M+H]=899.8.
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ12.79(s,1H),10.55(s,1H),9.98(s,1H),8.87(s,1H),8.08−7.90(m,2H),7.74(t,J=7.8Hz,1H),7.67(d,J=10.9Hz,1H),7.51(d,J=6.6Hz,1H),7.46−7.35(m,6H),7.25(dd,J=8.7,2.6Hz,1H),6.85(br.s,1H),5.32(s,1H),3.76(t,J=6.6Hz,2H),3.67−3.44(m,4H),3.42−3.32(m,2H),2.73(t,J=6.6Hz,2H),2.55−2.51(m,2H),2.42−2.31(m,2H),2.18(s,3H),1.57−1.35(m,8H),1.46(s,6H).
化合物15:
N−(3−(6−(4−((1−(3−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)プロピル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(3−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)プロピル)ピペリジン−1−カルボキシラート
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体16、101mg、0.142mmol)、TEA(0.060ml、0.430mmol)及びtert−ブチル4−(3−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボキシラート(45mg、0.186mmol)をRTにおいてMeOH(1.5ml)中に溶解させた。ZnCl(0.7M)のTHF溶液(0.250ml、0.175mmol)を加えて、RMをアルゴン下でRTにおいて一晩撹拌した。固体NaBHCN(11mg、0.175mmol)を加えて、RMをRTにおいて一晩撹拌した。溶媒を除去して、結果として生じた残留物を更に精製することなく次の工程に直接用いた(134mg)。
方法A:Rt=1.05min;[M+H]=823.5.
工程2:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((1−(3−(ピペリジン−4−イル)プロピル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
粗tert−ブチル4−(3−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)プロピル)ピペリジン−1−カルボキシラート(117mg、0.142mmol)のDCM(1.5ml)及びTFA(0.150ml、1.947mmol)溶液をRTにおいて2.5h撹拌して、溶媒を除去して、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(135mg)として得た。
方法A:Rt=0.72min;[M+H]=723.6.
工程3:N−(3−(6−(4−((1−(3−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)プロピル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、45mg、0.170mmol)のDMF溶液(1ml)にNMM(0.050ml、0.455mmol)に続いてHATU(65mg、0.170mmol)を加えた。RMを30分間撹拌した後、2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((1−(3−(ピペリジン−4−イル)プロピル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドトリフルオロアセタート(0.142mmol)及びNMM(0.050ml、0.455mmol)のDMF溶液(0.5ml)を滴加して、RMをRTにおいて2.5h撹拌した。混合液を濃縮して、ACN(NHHCOのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(93mg)として得た。
方法B:Rt=3.99min;[M+H]=969.7.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.64(s,1H),10.31(s,1H),9.92(s,1H),8.80(s,1H),7.89(d,J=8.3Hz,2H),7.72(t,J=7.9Hz,1H),7.68−7.57(m,1H),7.47−7.26(m,4H),7.26−7.18(m,1H),7.13(d,J=8.5Hz,1H),7.02(d,J=8.4Hz,2H),6.70(s,1H),5.29(s,1H),4.45(m,1H),3.82(s,3H),3.58(t,J=6.8Hz,2H),3.00−2.63(m,6H),2.21(m,7H),1.93(m,2H),1.63(m,4H),1.44(m,10H),1.22(m,3H),1.15−0.97(m,2H).
化合物16:
N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(2−オキソエチル)ピペラジン−1−カルボキシラート
−78℃の塩化オキサリルの撹拌無水DCM(10ml)溶液(0.380ml、4.25mmol)にDMSO(0.538ml、7.58mmol)を加えた。RMを30分間撹拌してから、DCM(10ml)中1−Boc−4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン(500mg、2.106mmol)を加えた。RMを−78℃において30分間撹拌した後、TEA(2.4ml、17.22mmol)を加えて、撹拌を1.5h続ける一方、RMをRTに温めた。RMをNaHCOのsat.aq.溶液の添加によってクエンチしてから、DCMで抽出した。組み合わせた有機相をNaSO上で乾燥させて、蒸発乾固させて、残留物を、EtOAc及びMeOH(4:1)(EtOAc中)(0〜30%)の混合液で溶出するシリカクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(371mg)として得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.57(d,J=1.5Hz,1H),3.31(dd,J=10.0,5.0Hz,4H),3.18(d,J=1.5Hz,2H),2.38(t,J=5.1Hz,4H),1.38(s,9H).
工程2:tert−ブチル4−(2−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシラート
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(中間体17、265mg、0.384mmol)、TEA(0.200ml、1.435mmol)及びtert−ブチル4−(2−オキソエチル)ピペラジン−1−カルボキシラート(96mg、0.399mmol)をMeOH(2ml)中にRTにおいて溶解させた。ZnCl(0.5M)のTHF溶液(0.850ml、0.425mmol)を加えて、RMをRTにおいて7h撹拌した。固体NaBHCN(27mg、0.430mmol)を加えて、RMをRTにおいて一晩撹拌して、濃縮して、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(259mg)として得た。
方法D:Rt=0.58min;[M+H]=809.6.
工程3:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((4−(2−(ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル4−(2−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシラート(259mg、0.109mmol)のMeOH溶液(2ml)にHCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(2ml、8.00mmol)を加えて、RMをRTにおいて1h撹拌して、濃縮して、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(91mg)として得た。
方法A:Rt=0.65min;[M+H]=709.6.
工程4:N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、20mg、0.074mmol)をDMF(0.5ml)中にRTにおいて溶解させて、NMM(0.050ml、0.455mmol)及びHATU(30mg、0.077mmol)を加えて、RMをRTにおいて30分間撹拌した。2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((4−(2−(ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドトリフルオロアセタート(91mg、0.059mmol)及びNMM(0.050ml、0.455mmol)のDMF溶液(0.5ml)を滴加して、RMをRTにおいて2.5h撹拌した。混合液を濃縮して、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、PL−HCO3 MP SPEカートリッジによる濾過、凍結乾燥及びMeOH(CO中)(22〜52%)で溶出するTorus 2PICカラム(250×30mm、130Å、5μm)SFCによる追加の精製後に表題化合物を固体(34mg)として得た。
方法B:Rt=3.07min;[M+H]=955.5.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.75(s,1H),10.31(s,1H),9.92(s,1H),8.83(s,1H),7.92(m,2H),7.68(m,2H),7.36(m,6H),7.19(m,2H),6.81(s,1H),5.28(s,1H),3.82(s,3H),3.75−2.85(m,14H),2.64(m,8H),2.16(m,6H),1.44(m,6H).
化合物17:
N−(3−(6−(4−((4−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(2−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドトリフルオロアセタート(中間体18、200mg、0.228mmol)、TEA(0.100ml、0.717mmol)及びN−Boc−4−ピペリジンアセトアルデヒド(70mg、0.293mmol)をMeOH(2ml)中にRTにおいて溶解させて、ZnCl(0.7M)のTHF溶液(0.370ml、0.259mmol)を加えて、RMをアルゴン下でRTにおいて5h撹拌した。固体NaBHCN(16mg、0.255mmol)を加えて、RMをRTにおいて一晩撹拌して、溶媒を除去して、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(236mg)として得た。
方法A:Rt=0.96min;[M+H]=808.5.
工程2:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((4−(2−(ピペリジン−4−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル4−(2−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(230mg、0.249mmol)のMeOH溶液(2ml)にHCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(1.5ml、6.00mmol)を加えて、RMをRTにおいて2h撹拌した。RMを濃縮して、表題化合物を固体HCl塩(234mg)として得た。
方法A:Rt=0.68min;[M+H]=708.5.
工程3:N−(3−(6−(4−((4−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、41mg、0.155mmol)をDMF(1ml)中に溶解させて、NMM(0.050ml、0.455mmol)及びHATU(58mg、0.153mmol)を加えて、RMをRTにおいて30分間撹拌した。2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((4−(2−(ピペリジン−4−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(100mg、0.122mmol)及びNMM(0.050ml、0.455mmol)のDMF溶液(0.5ml)を滴加して、RMをRTにおいて一晩撹拌した。混合液を濃縮して、ACN(NHHCOのaq.溶液(0.1%)中)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(78mg)として得た。
方法B:Rt=3.77min;[M+H]=954.5.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.76(s,1H),10.32(s,1H),9.94(s,1H),8.85(s,1H),7.94(d,J=7.6Hz,2H),7.82−7.60(m,2H),7.53−7.06(m,8H),6.83(s,1H),5.30(s,1H),3.83(s,3H),3.53(m,4H),3.00−2.3(m,16H),2.17(s,3H),1.91−0.91(m,13H).
化合物18:
rac−N−(3−(6−(4−((1−(2−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:rac−tert−ブチル4−((1−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドトリフルオロアセタート(中間体16、124mg、0.171mmol)、TEA(0.100ml、0.717mmol)及びtert−ブチル4−(2−オキソエトキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(中間体19、60mg、0.222mmol)をMeOH(2ml)中にRTにおいて溶解させて、ZnCl(0.7M)のTHF溶液(0.300ml、0.210mmol)を加えて、RMをアルゴン下でRTにおいて一晩撹拌した。固体NaBHCN(13mg、0.207mmol)を加えて、RMをRTにおいて一晩撹拌して、濃縮して、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(78mg)として得た。
方法A:Rt=0.94min;[M+H]=855.5.
工程2:rac−2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−((1−(3−ヒドロキシ−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)プロピル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
rac−tert−ブチル4−((1−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)−3−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラートトリフルオロアセタート(75mg、0.079mmol)のDCM(1ml)及びTFA(0.100ml、1.3mmol)溶液をRTにおいて2h撹拌して、濃縮して、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(67mg)として得た。
方法A:Rt=0.67min;[M+H]=755.5.
工程3:rac−N−(3−(6−(4−((1−(2−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、20mg、0.076mmol)のDMF溶液(0.5ml)にNMM(0.050ml、0.455mmol)及びHATU(30mg、0.079mmol)を加えて、RMをRTにおいて30分間撹拌した。rac−2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−((1−(3−ヒドロキシ−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)プロピル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(65mg、0.065mmol)及びNMM(0.050ml、0.455mmol)のDMF溶液(0.5ml)を滴加して、RMをRTにおいて2h撹拌した。溶媒を除去して、残留物を、ACN(NHHCOのaq.溶液(0.1%)中)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、MeOH(CO中)(22〜55%)で溶出するTorus 2PICカラム(250×30mm、130Å、5μm)SFCによる追加の精製後に表題化合物を固体(30mg)として得た。
方法B:Rt=3.77min;[M+H]=1001.6.
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ13.99(s,1H),10.31(s,1H),10.08(s,1H),9.22(s,1H),8.04(m,2H),7.86(d,J=9.9Hz,1H),7.72(t,J=7.8Hz,1H),7.44−7.38(m,3H),7.36(m,1H),7.32(s,1H),7.15(m,4H),4.75−4.35(m,1H),3.94(m,1H),3.82(m,4H),3.75−3.50(m,6H),3.50−3.32(m,2H),3.32−3.07(m,5H),2.66(t,J=6.8Hz,2H),2.28(m,1H),2.19(s,3H),2.14−2.01(m,2H),2.00−1.77(m,3H),1.63−1.45(m,3H),1.44(s,6H).
化合物19:
N−(3−(6−(4−((1−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−((4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドトリフルオロアセタート(中間体16、127mg、0.170mmol)、TEA(0.075ml、0.538mmol)及び1−Boc−ピペリジン4−カルボキサルデヒド(40mg、0.182mmol)をRTにおいてMeOH(2ml)中に溶解させて、ZnCl(0.7M)のTHF溶液(0.300ml、0.210mmol)を加えて、RMをアルゴン下でRTにおいて7h撹拌した。固体NaBHCN(13mg、0.207mmol)を加えて、RMをRTにおいて4日間撹拌して、溶媒を除去して、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(174mg)として得た。
方法D:Rt=0.75min;[M+H]=795.5.
工程2:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((1−(ピペリジン−4−イルメチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル4−((4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシラートトリフルオロアセタート(170mg、0.190mmol)のDCM(2ml)及びTFA(0.100ml、1.298mmol)溶液をRTにおいて1h撹拌して、RMを濃縮して、表題化合物を固体TFA塩(202mg)として得た。
方法D:Rt=0.52min;[M+H]=695.6.
工程3:N−(3−(6−(4−((1−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
RTの3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、60mg、0.227mmol)のDMF溶液(1ml)にNMM(0.050ml、0.455mmol)及びHATU(87mg、0.042mmol)を加えて、RMをRTにおいて30分間撹拌した。2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((1−(ピペリジン−4−イルメチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドトリフルオロアセタート(0.190mmol)及びNMM(0.050ml、0.455mmol)のDMF溶液(1ml)を滴加して、RMをRTにおいて2.5h撹拌した。溶媒を除去して、残留物を、ACN(NHHCOのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、ACN(NHOHのaq.溶液(0.1%)中)(30〜65%)で溶出するXBridgeカラム(50×250mm、5μm)逆相HPLCによる追加の精製後に表題化合物を固体(47mg)として得た。
方法B:Rt=3.95min;[M+H]=941.8.
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ12.69(s,1H),10.36(s,1H),9.97(s,1H),8.83(s,1H),7.92(d,J=8.4Hz,2H),7.74(m,1H),7.66(d,J=10.2Hz,1H),7.46−7.39(m,2H),7.37(m,1H),7.33(m,1H),7.24(m,1H),7.16(m,1H),7.05(d,J=8.3Hz,2H),6.76−6.70(s,1H),5.33(s,1H),4.48(m,1H),3.85(s,3H),3.61(t,J=6.6Hz,2H),3.20−2.75(m,4H),2.18(m,7H),1.97(m,2H),1.80−1.55(m,5H),1.46(s,6H),1.08(m,2H).
化合物20:N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)−2−メチルプロピル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル9−(2−(4−ブロモフェニル)アセチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
アルゴン下のRTの3,9−ジアザ−スピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(1269mg、4.99mmol)の乾燥DMF溶液(12ml)にDIPEA(1.743ml、9.98mmol)、4−ブロモフェニル酢酸(1073mg、4.99mmol)及び乾燥DMF(6ml)を加えた。固体HBTU(2081mg、5.49mmol)を加えて、RMをRTにおいて1h撹拌して、水中に注いで、結果として生じた混合液を1h撹拌した。液体をデカントして、水を加えて、混合液を超音波処理した。液体をここでもデカントして、残留物をDCM中に溶解させて、溶液をMgSO上で乾燥させて、蒸発させて、表題化合物を油(2.2g)として得た。
方法A:Rt=1.22min;[M+H]=451.2.
工程2:tert−ブチル9−(1−(4−ブロモフェニル)−2−メチルプロパン−2−イル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
アルゴン下の−50℃のtert−ブチル9−(2−(4−ブロモフェニル)アセチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(1.9g、4.21mmol)の乾燥THF溶液(15ml)に、オーブン乾燥させたZrCl(1.079g、4.63mmol)を加えて、RMを−50℃〜−45℃で30分間撹拌した。メチルマグネシウムブロミド(3M)のEtO溶液(8.42ml、25.3mmol)を10分にわたって滴加する一方、反応温度を−45℃〜−40℃で維持した。RMを−20℃に温めてから、氷浴中で15分間、その後、RTにおいて2h撹拌した。NHClのsat.aq.溶液及びEtOAcを加えて、相を分離した。水性相をEtOAcで抽出して、組み合わせた有機相をMgSO上で乾燥させて、蒸発させて、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(10〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(70mg)として得た。
方法A:Rt=0.95min;[M+H]=465.2.
工程3:tert−ブチル9−(2−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
tert−ブチル9−(1−(4−ブロモフェニル)−2−メチルプロパン−2−イル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(70mg、0.121mmol)の乾燥1,4−ジオキサン溶液(2ml)にKOAc(35.6mg、0.362mmol)及びBISPIN(36.8mg、0.145mmol)を加えて、アルゴンを混合液中に5分間通した。混合液を35℃において加熱して、PdCl(dppf)(4.42mg、6.04μmol)を加えて、RMをここでもアルゴンでフラッシュしてから、90℃において6h撹拌した。溶媒を除去して、残留物をシリカ上に吸収させて、EtOAc(CHX中)(10〜100%)後にMeOH(DCM中)(0〜20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(94mg)として得た。
方法A:Rt=1.09min;[M+H]=513.4.
工程4:tert−ブチル9−(1−(4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
tert−ブチル9−(2−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(94mg、0.182mmol)及び4−クロロ−6−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(51mg、0.182mmol)を1−プロパノール(5ml)及びNaCO(2M)のaq.溶液(0.182ml、0.365mmol)の混合液中にRTにおいて懸濁させた。アルゴンを混合液中に通して、PdCl(PPh(12.81mg、0.018mmol)を加えて、RMをアルゴン雰囲気下で100℃において23h撹拌した。1−プロパノール(3ml)及びNaCO(2M)のaq.溶液(0.540ml、1.08mmol)を加えて、アルゴンをRM中に5分間通して、PdCl(PPh(15mg、0.021mmol)を加えて、RMを110℃において7h撹拌した。RMをEtOAcで希釈して、混合液をMgSO上で乾燥させて、Isolute(登録商標)HM−N上に吸着させて乾燥させて、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(5〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(33mg)として得た。
方法A:Rt=0.94min;[M+H]=538.3.
工程5:tert−ブチル9−(1−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
RTのtert−ブチル9−(1−(4−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(33mg、0.019mmol)の1−プロパノール溶液(1ml)に2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体2、36mg、0.083mmol)、1−プロパノール(1.5ml)及びNaCO(2M)のaq.溶液(0.08ml、0.160mmol)を加えた。アルゴンを混合液中に通して、PdCl(PPh(1.330mg、1.895μmol)を加えて、RMを、マイクロ波放射を用いて140℃において20分間加熱した。RMをEtOAcで希釈して、混合液をMgSO上で乾燥させて、Isolute(登録商標)HMN上に吸着させて乾燥させて、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(5〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(9mg)として得た。
方法A:Rt=1.00min;[M+H]=807.4.
工程6:N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)−2−メチルプロピル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル9−(1−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−イル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(9mg、8.70μmol)のDCM(0.8ml)及びTFA(0.8ml)溶液をRTにおいて10分間撹拌した。溶媒を蒸発させて、残留物をDMF(0.8ml)及びNMM(0.022ml、0.200mmol)中に溶解させた。3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、4.60mg、0.017mmol)及びHATU(6.61mg、0.017mmol)を加えて、RMをアルゴン下でRTにおいて15h撹拌した。混合液をIsolute(登録商標)上に吸着させて乾燥させて、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(5〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(6.5mg)として得た。
方法B:Rt=3.91min;[M+H]=953.7.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.83(s,1H),10.34(s,1H),9.95(s,1H),8.88(s,1H),7.99(d,J=8.2Hz,2H),7.73(t,J=7.9Hz,1H),7.70−7.50(m,1H),7.50−7.25(m,6H),7.25(d,J=8.8Hz,1H),7.17(d,J=8.7Hz,1H),6.89(s,1H),3.85(s,3H),3.70−3.40(m,6H),3.20−3.00(m,2H),2.70−2.60(m,2H),2.18(s,3H),2.1−1.9(m,3H),1.75−1.55(m,4H),1.45(s,6H),1.45−1.20(m,12H).
化合物21:
N−(3−(6−(4−(((1−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(2−クロロエチル)ピペラジン−1−カルボキシラート
250ml丸底フラスコにtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラート(10g、53.7mmol)、ACN(100ml)及びKCO(11.1g、80.6mmol)を加えて、混合液を5℃に冷却した。1−ブロモ−2−クロロエタン(15.0g、104mmol)を5℃においてゆっくり加えて、RMをRTに温めて、撹拌を18h続けた。RMを濾過して、濾液を濃縮して、EtOAc(石油エーテル中)(0〜50%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(4.2g)として得た。
方法J:Rt=1.93min,MSm/z[M+H]249.
工程2:tert−ブチル4−(4−ブロモベンジルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
250ml丸底フラスコにミネラルオイル(1.17g、29.25mmol)及びDMF(30ml)中NaH(60%)を加えて、混合液を5℃に冷却した。tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシラート(4.03g、20.0mmol)のDMF溶液(15ml)を5℃において滴加して、RMを5℃において1h撹拌した。1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼン(7.0g、28.0mmol)を5℃において加えて、RMを30℃において18h撹拌してから、氷水で希釈した。相を分離して、aq.相をEtOAc及び石油エーテル(2:1)の混合液で抽出して、組み合わせた有機相を乾燥させて、濃縮して、EtOAc(石油エーテル中)(0〜20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(6.1g)として得た。
方法H:Rt=2.30min,MSm/z[M−100+H]270.
工程3:tert−ブチル4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
不活性雰囲気下でパージして維持した100ml丸底フラスコにtert−ブチル4−(4−ブロモベンジルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(2.0g、5.4mmol)、BISPIN(2.7g、10.8mmol)、KOAc(1.59g、16.2mmol)及びPdCl(dppf)(630mg、0.86mmol)を加えた。1,4−ジオキサン(45ml)を加えて、RMをN下で85℃において18h撹拌した。RMを蒸発させて、残留物を、EtOAc(石油エーテル中)(0〜20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(2.1g)として得た。
方法F:Rt=1.70min,MSm/z[M−100+H]318.
工程4:4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン
50ml丸底フラスコにtert−ブチル4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(2.1g、5.0mmol)及びDCM(10ml)を加えて、溶液を5℃に冷却した。HCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(5ml、20mmol)をゆっくり加えて、RMを30℃において2h撹拌した。混合液を濃縮して、石油エーテル及びTBME(2:1)の混合液と共に摩砕して、固体を濾過して、表題化合物を固体HCl塩(1.2g)として得た。
方法E:Rt=1.74min,MSm/z[M+H]318.
工程5:4−((1−(2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イルオキシ)メチル)フェニルボロン酸
100ml丸底フラスコ内に4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジルオキシ)ピペリジンヒドロクロリド(530mg、1.5mmol)、KCO(518mg、3.75mmol)、NaI(80mg、0.53mmol)、ACN(30ml)及びtert−ブチル4−(2−クロロエチル)ピペラジン−1−カルボキシラート(374mg、1.5mmol)を加えた。RMを30℃において24h撹拌して、濃縮して、DMF(9ml)中に再希釈して、60℃において6h撹拌して、濾過して、表題化合物を固体(670mg)として得た。
方法I:Rt=1.02min,MSm/z[M+H]448.
工程6:tert−ブチル4−(2−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシラート
不活性雰囲気下でパージして維持した100ml丸底フラスコに4−((1−(2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イルオキシ)メチル)フェニルボロン酸(604mg、1.35mmol)のDMF溶液(9ml)、4−クロロ−6−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体7、680mg、1.62mmol)、NaCO(300mg、2.83mmol)及びPdCl(dppf)(120mg、0.16mmol)を加えた。ACN(25ml)及び水(7ml)を加えて、RMをN下で95℃において1h撹拌した。混合液に2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体2、815mg、1.89mmol)、NaCO(520mg、4.9mmol)及びPdCl(dppf)(80mg、0.11mmol)を加えて、RMをN下で100℃において16h撹拌した。混合液を濃縮して、水を加えて、濾過して、固体を、EtOAc(石油エーテル中)(0〜50%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(1.3g)として得た。
方法I:Rt=1.51min,MSm/z[M+H]965.
工程7:tert−ブチル4−(2−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシラート
100ml丸底フラスコ内にtert−ブチル4−(2−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシラート(1.3g、1.35mmol)のDMSO溶液(12ml)を加えて、NaOH(630mg、15.75mmol)の水溶液(2.6ml)を0℃において加えた。RMを30℃において1h撹拌してから、氷水を加えた。固体を濾過して、DCM中に再溶解させて、溶液をNaSO上で乾燥させて、濃縮して、残留物を、メタノール(DCM中)(0〜60%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(600mg)として得た。
方法I:Rt=1.34min,MSm/z[M+H]825.
工程8:2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((1−(2−(ピペラジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イルオキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
100ml丸底フラスコにtert−ブチル4−(2−(4−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−カルボキシラート(200mg、0.24mmol)、DCM(1.5ml)及びEtOH(4.5ml)を加えた。HCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(1.8ml、7.2mmol)を5℃においてゆっくり加えて、RMを30℃において4h撹拌した。RMを濃縮して、石油エーテル及びTBME(1:1)の混合液、TBME並びにDCM及びTBME(1:2)の混合液と共に摩砕して、濾過して、表題化合物を固体HCl塩(160mg)として得た。
方法I:Rt=1.15min,MSm/z[M+H]725.
工程9:N−(3−(6−(4−(((1−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
100ml丸底フラスコに2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(6−(4−((1−(2−(ピペラジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イルオキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(160mg、0.21mmol)、3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、63mg、0.24mmol)、DMF(2.5ml)及びDIPEA(163mg、1.26mmol)を加えて、混合液を5℃に冷却した。HATU(90mg、0.24mmol)を加えて、RMを5℃において1h撹拌した。混合液を濾過して、濾液を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するXBridge C18カラム(21.2×250mm、10μm)分取HPLCによって精製して、表題化合物を固体(79mg)として得た。
方法G:Rt=1.95min,MSm/z[M+H]970.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.78(s,1H),10.34(s,1H),9.95(s,1H),8.85(s,1H),7.96(d,J=8.2Hz,2H),7.73(t,J=8.0Hz,1H),7.66(dd,J=9.8,1.7Hz,1H),7.45−7.39(m,4H),7.37(dd,J=8.4,2.1Hz,1H),7.33(d,J=2.0Hz,1H),7.24(dd,J=8.8,2.7Hz,1H),7.15(d,J=8.6Hz,1H),6.85(s,1H),5.31(s,1H),4.53(s,2H),3.84(s,3H),3.59(t,J=6.6Hz,2H),3.54−3.40(m,4H),3.39−3.36(m,1H),2.74−2.64(m,4H),2.45−2.36(m,8H),2.17(s,3H),2.07(t,J=9.3Hz,2H),1.89−1.80(m,2H),1.54−1.47(m,2H),1.45(s,6H).
化合物22:
N−(3−(6−(4−((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−カルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(ピペラジン−1−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート
ジ(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン(1.95g、12.0mmol)のTHF溶液(35ml)を含有する100ml丸底フラスコにtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラート(1.863g、10.0mmol)を0℃において加えた。結果として生じた溶液を0℃において2h撹拌してから、ピペラジン(2.59g、30.0mmol)を加えて、RMを65℃において16h撹拌してから、追加のピペラジン(0.86g、10.0mmol)を加えて、RMを65℃において24h撹拌した。溶媒を除去して、残留物をHO中に再溶解させて、NaCOを加えて、混合液をDCMで抽出した。組み合わせた有機相をNaSO上で乾燥させて、溶媒を除去した。残留物をTBMEと共に摩砕して、混合液を濾過して、固体をTBMEで洗浄して、乾燥させて、表題化合物を固体(2.0g)として得た。
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ3.30(s,4H),3.11−3.02(m,8H),2.67−2.61(m,4H),2.36(s,1H),1.40(s,9H).
工程2:tert−ブチル4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、555mg、2.1mmol)及びHATU(783mg、2.06mmol)のDMF溶液(8ml)を含有する100ml丸底フラスコにDIPEAを加えて(517mg、4.0mmol)、RMを15℃において5分間撹拌してから、tert−ブチル4−(ピペラジン−1−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(587mg、2.0mmol)を加えた。溶液を15℃において1h撹拌して、KHPOを含有する氷水中に注いで、混合液をDCMで抽出した。組み合わせた有機相をNaSO上で乾燥させて、蒸発させて、表題化合物を固体(1.1g)として得た。
方法F:Rt=1.113min,MSm/z[M+Na]567.
工程3:1−(2−メトキシ−5−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
tert−ブチル4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(1.1g、2.0mmol)のDCM溶液(10ml)を含有する100ml丸底フラスコにアニソール(1ml)及びTFA(3.5ml)を加えた。RMを15℃において3h撹拌して、溶媒を除去して、残留物をTBMEと共に摩砕して、混合液を濾過して、固体を乾燥させて、表題化合物を固体TFA塩(1.0g)として得た。
方法F:Rt=0.750min,MSm/z[M+Na]445.
工程4:N−(3−(6−(4−((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−カルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
1−(2−メトキシ−5−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオントリフルオロアセタート(440mg、0.788mmol)及びDIPEA(70mg、0.542mmol)のMeOH溶液(5ml)を含有する50ml丸底フラスコに2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、206mg、0.391mmol)のDMSO溶液(5ml)を10℃において加えて、混合液を5分間撹拌した。ZnCl(1M)のTHF溶液(0.41ml、0.41mmol)を加えて、RMを22℃において2h撹拌した。固体NaBHCN(30mg、0.477mmol)を加えて、撹拌を22℃において18h続けた。溶媒を除去して、氷水及びKHPOを加えて、混合液を濾過して、濾液を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(0.0075M)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、40g)の逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(63mg)として得た。
方法D:Rt=1.223min,MSm/z[M+H]955.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.78(s,1H),10.36(s,1H),9.96(s,1H),8.85(s,1H),7.96(d,J=8.1Hz,2H),7.73(m,1H),7.66(d,J=9.9Hz,1H),7.44−7.36(m,6H),7.24(dd,J=8.7,2.7Hz,1H),7.16(d,J=8.4Hz,1H),6.84(s,1H),5.31(s,1H),3.84(s,3H),3.60(t,J=6.6Hz,2H),3.53(s,2H),3.49−3.41(m,2H),3.31(s,2H),3.24−3.13(m,8H),2.68(t,J=6.5Hz,2H),2.40−2.34(m,4H),2.18(s,3H),1.45(s,6H).
化合物23:
rac−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、200mg、0.380mmol)、rac−1−(5−(7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボニル)−2−メトキシフェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオントリフルオロアセタート(中間体20、228mg、0.418mmol)及びTEA(0.079ml、0.570mmol)のTHF混合液(3ml)にZnCl(0.5M)のTHF溶液(0.798ml、0.399mmol)を加えた。RMをアルゴン下でRTにおいて3h撹拌して、固体NaBHCN(47.7mg、0.760mmol)を加えて、RMをRTにおいて4h撹拌した。混合液をDCMで希釈して、有機相を水で洗浄して、濃縮して、残留物をIsolute(登録商標)上に吸収させて乾燥させて、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(10〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、PL−HCO3 MP SPEカートリッジによる濾過及び凍結乾燥後に表題化合物を固体(161mg)として得た。
方法B:Rt=3.53min;[M+H]=942.3.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.77(s,1H),10.33(s,1H),9.95(s,1H),8.85(s,1H),8.2−7.85(m,2H),7.73(t,J=8Hz,1H),7.66(d,J=8.8Hz,1H),7.57−7.28(m,6H),7.24(dd,J=8.8,2.5Hz,1H),7.14(d,J=8.6Hz,1H),6.84(s,1H),5.30(s,1H),4.38(br.s,1H),3.84(s,3H),3.7−3.40(m,6H),3.3−3.0(m,4H),2.75−2.55(m,3H),2.35−2.25(m,2H),2.18(s,3H),2.0−1.7(m,2H),1.58−1.15(m,6H),1.45(s,6H).
化合物24及び化合物25:
(R)−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、及び
(S)−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

DEA(0.05%)を含有するヘプタン、DCM及びMeOH(40:35:25)の混合液で10ml/分の流量において溶出するChiralpak IDカラム(5μm、250×20mm)HPLC(方法M)を用いたrac−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(50mg、50.6μmol)のキラル分離により、表題化合物を単一の鏡像異性体として以下の順序で得た。
第1の溶出鏡像異性体:14.7mg;
方法K:Rt=30.8min;
方法B:Rt=3.45min;[M+H]=941.5.
H NMR(400MHz、DMSO−d)は、先で報告したラセミ体についてのNMRに従う。
第2の溶出鏡像異性体:12.7mg;
方法K:Rt=42.3min;
方法B:Rt=3.48min;[M+H]=941.5.
H NMR(400MHz、DMSO−d)は、先で報告したラセミ体についてのNMRに従う。
化合物26:
N−(3−(6−(4−((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)ブチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)ブチル)ピペラジン−1−カルボキシラート
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、150mg、0.539mmol)、4−(4−アミノ−ブチル)−ピペラジン−1カルボン酸tert−ブチルエステル(146mg、0.539mmol)、HATU(293mg、0.755mmol)及びNMM(0.300ml、2.70mmol)のDMF溶液(5ml)をRTにおいて3h撹拌した。反応混合液を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(348mg)として得た。
方法A:Rt=0.98min;[M+H]=504.3.
工程2:3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ−N−(4−(ピペラジン−1−イル)ブチル)ベンズアミド
tert−ブチル4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)ブチル)ピペラジン−1−カルボキシラート(305mg、0.469mmol)のMeOH溶液(2ml)及びHCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(4ml、16mmol)をRTにおいて1.5h撹拌した。溶媒を除去して、残留物をACN及び水の混合液中に再溶解させて、凍結乾燥させて、表題化合物を固体HCl塩(249mg)として得た。
方法A:Rt=0.70min;[M+H]=404.4.
工程3:N−(3−(6−(4−((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)ブチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ−N−(4−(ピペラジン−1−イル)ブチル)ベンズアミドヒドロクロリド(136mg、0.303mmol)、TEA(0.100ml、0.717mmol)及び2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、163mg、0.303mmol)をMeOH(2ml)中にRTにおいて溶解させて、ZnCl(0.5M)のTHF溶液(0.75ml、0.375mmol)を加えて、RMをRTにおいて一晩撹拌した。固体NaBHCN(22mg、0.350mmol)を加えて、RMをRTにおいて一晩撹拌して、溶媒を除去した。残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(2〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、PL−HCO MP SPEカートリッジによる濾過及び凍結乾燥後に固体を得た。MeOH(CO中)(33〜50%)で溶出するReprospher PEIカラム(250×30mm、100Å、5μM)SFCによるこの材料の追加の精製により、表題化合物を固体(95mg)として得た。
方法B:Rt=3.68min;[M+H]=914.5.
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ12.74(s,1H),10.33(s,1H),9.93(s,1H),8.84(s,1H),8.33(t,J=5.6Hz,1H),7.93(d,J=7.8Hz,2H),7.83(dd,J=8.7,2.3Hz,1H),7.78−7.68(m,2H),7.64(d,J=9.7Hz,1H),7.39(m,4H),7.22(dd,J=8.9,2.8Hz,1H),7.15(d,J=8.7Hz,1H),6.81(s,1H),5.28(s,1H),3.84(s,3H),3.57(t,J=6.7Hz,2H),3.48(s,2H),3.25−3.18(m,2H),2.67(t,J=6.6Hz,2H),2.43−2.24(m,10H),2.16(s,3H),1.45(m,10H).
化合物27:
N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
100ml丸底フラスコに3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチル安息香酸(中間体8、195mg、0.787mmol)、TEA(0.33ml、2.36mmol)、THF(8ml)及びHATU(420mg、1.1mmol)を加えた。RMをRTにおいて5分間撹拌した;tert−ブチル3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(200mg、0.787mmol)を0℃において少量ずつ加えて、混合液をRTにおいて1h撹拌した。混合液を濃縮して、残留物を、EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(350mg)として得た。
方法J:Rt=1.77min;MSm/z[M+H]485
工程2:1−(2−メチル−5−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボニル)フェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
100ml丸底フラスコにtert−ブチル9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(0.35g、0.723mmol)及びDCM(5ml)を加えて、混合液を0℃に冷却した。HCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(20ml、80mmol)を滴加して、RMをRTに温めて、撹拌を3h続けた。RMを濃縮して、更に精製することなく次の工程に直接用いて、表題化合物を固体HCl塩(0.32g)として得た。
方法D:Rt=1.62min;MSm/z[M+H]384.
工程3:N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
100ml丸底フラスコ内に1−(2−メチル−5−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボニル)フェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンヒドロクロリド(0.32g、0.723mmol)、2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、0.25g、0.462mmol)、MeOH(10ml)及びTHF(30ml)を加えた。ZnCl(1M)のTHF溶液(1.38ml、0.462mmol)を0℃において加えて、RMをRTに温めて、撹拌を2h続けた。固体NaBHCN(87mg、1.38mmol)を加えて、RMをRTにおいて16h撹拌した。混合液を濾過して、固体をMeOH(10ml)で洗浄して、組み合わせた濾液を濃縮した。残留物を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するXBridge C18カラム(21.2×250mm、10μm)分取HPLCによって精製して、表題化合物を固体(109mg)として得た。
方法I:Rt=1.28min;MSm/z[M+H]896.
H−NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.75(s,1H),10.37(s,1H),9.95(s,1H),8.85(s,1H),7.94(d,J=8.0Hz,2H),7.75(t,J=8.0Hz,1H),7.67(d,J=9.0Hz,1H),7.43−7.30(m,6H),7.24(d,J=7.5Hz,2H),6.82(s,1H),5.3(s,1H),3.85−3.75(m,1H),3.56−3.49(m,5H),3.37−3.27(m,2H),2.77−2.6(m,2H),2.39−2.29(m,4H),2.21(s,3H),2.17(s,3H),1.49−1.37(m,8H),1.45(s,6H).
化合物28:
5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−N,4−ジメチルベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル(5−(5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−N,4−ジメチルベンズアミド)ペンチル)カルバマート
雰囲気下の5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−4−メチル安息香酸(中間体22、80mg、0.300mmol)、5−(メチルアミノ)−N−Boc−ペンタンアミン(73.7mg、0.331mmol)及びHBTU(128mg、0.331mmol)の乾燥DMF溶液(3ml)にDIPEA(210μl、1.202mmol)を加えて、結果として生じたRMをRTにおいて1h撹拌した。RMをDCMで希釈して、クエン酸バッファ(pH=4、Sigma−Aldrich 33643)を加えた。相を分離して、aq.相をDCMで抽出して、組み合わせた有機相をMgSO上で乾燥させて、蒸発させて、残留物を、iPrOH(DCM中)(1〜6%)で溶出するシリカクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(124mg)として得た。
方法A:Rt=0.88min;[M+H]=465.4.
工程2:N−(5−アミノペンチル)−5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−N,4−ジメチルベンズアミド
HCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(1.827ml、7.31mmol)中tert−ブチル(5−(5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−N,4ジメチルベンズアミド)ペンチル)カルバマート(123mg、0.244mmol)懸濁液をN雰囲気下でRTにおいて2h撹拌した。RMを濃縮して、ACN及び水の混合液中に再溶解させて、凍結乾燥させて、表題化合物を固体HCl塩(116mg)として得た。
方法A:Rt=0.46min;[M+H]=365.3.
工程3:5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−N,4−ジメチルベンズアミド
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、60mg、0.114mmol)、N−(5−アミノペンチル)−5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−N,4−ジメチルベンズアミドヒドロクロリド(59.8mg、0.125mmol)及びTEA(0.017ml、0.125mmol)のMeOH混合液(2.1ml)にZnCl(0.5M)のTHF溶液(0.251ml、0.125mmol)を加えた。結果として生じた混合液をN雰囲気下でRTにおいて3h撹拌した。固体NaBHCN(8.29mg、0.125mmol)を加えて、RMをRTにおいて18h撹拌した。RMをACNで希釈して、Isolute(登録商標)上に吸着させて乾燥させて、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、PL−HCO3 MP SPEカートリッジによる濾過及び凍結乾燥後に表題化合物を固体(77mg)として得た。
方法A:Rt=0.81min;[M+H]=875.4.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.71(s,1H),10.35(s,1H),9.92(s,1H),8.83(s,1H),7.91(m,2H),7.72(t,J=7.89Hz,1H),7.64(m,J=9.70Hz,1H),7.44−7.35(m,4H),7.31(dd,J=6.48,2.81Hz,1H),7.24−7.18(m,2H),6.81(s,1H),5.28(s,1H),3.80−3.62(m,3H),3.51−3.40(m,2H),3.11(m,1H),2.93(s,1H),2.80(s,3H),2.64−2.77(m,2H),2.52(m,1H),2.39(m,1H),2.17(d,J=7.34Hz,6H),1.41−1.57(m,9H),1.25−1.36(m,2H),1.02−1.14(m,1H).
化合物29:
5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−4−メチルベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル(5−(5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−4−メチルベンズアミド)ペンチル)カルバマート
雰囲気下の5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−4−メチル安息香酸(中間体22、80mg、0.300mmol)、N−Boc−カダベリン(0.071ml、0.331mmol)及びHBTU(128mg、0.331mmol)のDMF溶液(3ml)にDIPEA(210μl、1.202mmol)を加えた。結果として生じたRMをRTにおいて2.5h撹拌して、RMをDCM及びクエン酸バッファ(pH=4、Sigma−Aldrich 33643)で希釈して、相を分離して、aq.相をDCMで抽出した。組み合わせた有機相をMgSO上で乾燥させて、濾過して、蒸発させて、残留物を、iPrOH(DCM中)(1〜6%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(117mg)として得た。
方法A:Rt=0.86min;[M+H]=451.3.
工程2:N−(5−アミノペンチル)−5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−4−メチルベンズアミド
雰囲気下のHCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(1.753ml、7.01mmol)中tert−ブチル(5−(5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−4−メチルベンズアミド)ペンチル)カルバマート(117mg、0.234mmol)懸濁液をRTにおいて2h撹拌した。RMを濃縮して、ACN及び水の混合液中に再溶解させて、凍結乾燥させて、表題化合物を固体HCl塩(106mg)として得た。
方法A:Rt=0.43min;[M+H]=351.2.
工程3:5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−4−メチルベンズアミド
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、53mg、0.101mmol)、N−(5−アミノペンチル)−5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−4−メチルベンズアミドヒドロクロリド(50.4mg、0.111mmol)及びTEA(0.015ml、0.111mmol)のMeOH混合液(2ml)にZnCl(0.5M)のTHF溶液(0.221ml、0.111mmol)を加えた。RMをN雰囲気下でRTにおいて3h撹拌した。固体NaBHCN(7.32mg、0.111mmol)を加えて、RMをRTにおいて18h撹拌した。混合液をACNで希釈して、Isolute(登録商標)上に吸着させて乾燥させて、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(10〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、PL−HCO MP SPEカートリッジによる濾過及び凍結乾燥後に表題化合物を固体(65mg)として得た。
方法A:Rt=0.80min;[M+H]=861.5.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.71(s,1H),10.35(s,1H),9.92(s,1H),8.83(s,1H),8.18−8.24(m,1H),7.90(d,J=8.19Hz,2H),7.72(t,J=7.95Hz,1H),7.64(d,J=10.51Hz,1H),7.50(d,J=6.97Hz,1H),7.37−7.43(m,4H),7.17−7.24(m,2H),6.80(s,1H),5.28(s,1H),3.67−3.80(m,4H),3.45−3.52(m,1H),3.21(m,2H),2.67−2.80(m,2H),2.43−2.47(m,2H),2.17(d,J=7.46Hz,6H),1.40−1.52(m,10H),1,29−1.38(m,2H).
化合物30:
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−N,4−ジメチルベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル(5−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−N,4−ジメチルベンズアミド)ペンチル)カルバマート
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチル安息香酸(中間体8、125mg、0.504mmol)、5−(メチルアミノ)−N−Boc−ペンタンアミン(124mg、0.554mmol)及びHBTU(214mg、0.554mmol)の乾燥DMF溶液(5ml)にDIPEA(352μl、2.014mmol)を加えて、結果として生じたRMをN雰囲気下でRTにおいて1h撹拌した。RMをDCM及びクエン酸バッファ(pH=4、Sigma−Aldrich 33643)で希釈して、相を分離して、aq.相をDCMで抽出して、組み合わせた有機相をMgSO上で乾燥させて、濃縮して、残留物を、iPrOH(DCM中)(2〜10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(188mg)として得た。
方法A:Rt=0.86min;[M+H]=447.4.
工程2:N−(5−アミノペンチル)−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−N,4−ジメチルベンズアミド
HCl(4M)の1,4−ジオキサン(2.89ml、11.56mmol)溶液中tert−ブチル(5−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−N,4−ジメチルベンズアミド)ペンチル)カルバマート(187mg、0.385mmol)の懸濁液をN雰囲気下でRTにおいて1h撹拌した。RMを濃縮して、残留物をACN及び水の混合液中に再溶解させて、凍結乾燥させて、表題化合物を固体HCl塩(171mg)として得た。
方法A:Rt=0.43min;[M+H]=347.3.
工程3:3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−N,4−ジメチルベンズアミド
2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、90mg、0.171mmol)、N−(5−アミノペンチル)−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−N,4−ジメチルベンズアミドヒドロクロリド(90mg、0.171mmol)及びTEA(0.026ml、0.188mmol)のMeOH混合液(3.5ml)にZnCl(0.5M)のTHF溶液(0.376ml、0.188mmol)を加えた。RMをN雰囲気下でRTにおいて3h撹拌した。固体NaBHCN(12.44mg、0.188mmol)を加えて、撹拌をRTにおいて18h続けた。混合液をACNで希釈して、Isolute(登録商標)上に吸着させて乾燥させて、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、PL−HCO MP SPEカートリッジによる濾過及び凍結乾燥後に表題化合物を固体(110mg)として得た。
方法A:Rt=0.80min;[M+H]=857.6.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.72(s,1H),10.34(s,1H),9.92(s,1H),8.83(s,1H),7.91(d,J=8.07Hz,2H),7.68−7.76(m,1H),7.64(d,J=9.78Hz,1H),7.35−7.45(m,4H),7.25−7.32(m,2H),7.22(m,2H),6.80(s,1H),5.28(s,1H),3.63−3.81(m,3H),3.46−3.53(m,1H),3.39(m,2H),3.16(m,1H),2.88(m,3H),2.64−2.76(m,2H),2.52−2.61(m,1H),2.38(m,1H),2.18(s,3H),2.16(s,3H),1.44(m,10H),1.31(m,1H),1.09(m,1H).
化合物31:
N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

1−(2−メトキシ−5−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボニル)フェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体21、94mg、0.182mmol)をアルゴン雰囲気下でRTにおいて乾燥ACN(2ml)中に溶解させて、KCO(144mg、1.042mmol)に続いて、乾燥DMF(1ml)及び乾燥ACN(1ml)の混合液中の4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチルメタンスルホナート(中間体13、94mg、0.151mmol)の溶液を加えた。RMを55℃において24h撹拌させた後に0℃に冷却してから、TFA(0.198ml、2.57mmol)を加えた。混合液をIsolute(登録商標)HMN上に吸着させて乾燥させて、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(5〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、PL−HCO3 MP SPEカートリッジによる濾過及び凍結乾燥後に表題化合物を固体(21.2mg)として得た。
方法B:Rt=3.69min;[M+H]=925.5.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.71(s,1H),10.31(s,1H),9.92(s,1H),8.83(s,1H),7.88(d,J=7.8Hz,2H),7.72(t,J=7.8Hz,1H),7.64(d,J=10.0Hz,1H),7.46−7.26(m,6H),7.22(d,J=8.7Hz,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),6.79(s,1H),5.28(s,1H),3.83(s,3H),3.58(t,J=6.5Hz,2H),3.6−3.3(m,4H),2.8−2.7(m,2H),2.67(t,J=6.2Hz,2H),2.6−2.5(m,2H),2.45−2.35(m,4H),2.16(s,3H),1.60−1.30(m,8H),1.44(s,6H).
化合物31の第2の及び代替の合成経路を以下に記載する。
工程1:tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
ジオキサン(100ml)及び水(20ml)中のtert−ブチル9−(4−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(中間体24、6.2g、9.55mmol)、2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体2、4.32g、10.03mmol)、KCO(2.64g、19.1mmol)及びPdCl(dppf)(698mg、0.955mmol)の混合液をN下で80℃において4h撹拌した。混合液を水で希釈して、相を分離して、有機相をEtOAcで抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濃縮して、残留物を、EtOAc(DCM中)(0〜100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(5.1g)として得た。
方法D:Rt=1.53min;[M+H]=919.0.
工程2:tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート
0℃において冷却したtert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(5.1g、5.55mmol)のDMSO溶液(50ml)にNaOH(888mg、22.2mmol)の水溶液(2ml)をゆっくり加えた。RMをRTにおいて2h撹拌して、水で希釈して、相を分離して、有機相をEtOAcで抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濃縮して、表題化合物を固体(4.5g)として得た。
方法D:Rt=1.42min;[M+H]=779.
工程3:N−(3−(6−(4−(2−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
RTにおいて撹拌したtert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−カルボキシラート(4.5g、5.5mmol)のDCM溶液(100ml)にHCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(10ml、40mmol)をゆっくり加えた。RMをRTにおいて8h撹拌して、濃縮して、表題化合物を固体HCl塩(4.5g)として得た。
方法I:Rt=0.59min;[(M+H)/2]=340.
工程4:N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
RTのN−(3−(6−(4−(2−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドヒドロクロリド(4.5g、5.5mmol)及びDIPEA(2.8g、22mmol)のDMF(100ml)溶液にペンタフルオロフェニル3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾアート(中間体23、2.5g、5.8mmol)を加えて、RMをRTにおいて3h撹拌した。RMを水中に注いで、混合液を濾過して、固体を水で洗浄して、乾燥させて、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するC18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(3.7g)として得た。
方法E:Rt=1.44min;[M/2+H]=463.5.
化合物32:
N−(3−(6−(4−((2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシラート
25ml丸底フラスコに3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、100mg、0.38mmol)、tert−ブチル2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシラート(94mg、0.42mmol)、DMF(2ml)及びDIPEA(147mg、1.14mmol)をRTにおいて加えた。HATU(174mg、0.46mmol)を加えて、RMをRTにおいて16h撹拌した。混合液を濃縮して、残留物を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(0.05%)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、80g)逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(151mg)として得た。
方法G:Rt=1.90min,MSm/z[M−55]417.
工程2:1−(2−メトキシ−5−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボニル)フェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
tert−ブチル2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシラート(151mg、0.32mmol)のDCM溶液(1ml)にHCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(1ml、4mmol)を加えた。RMをRTにおいて3h撹拌した。RMを濃縮して、更に精製することなく次の工程に直接用いた。表題化合物を固体HCl塩(119mg)として得た。
方法G:Rt=1.42min,MSm/z[M+H]373.
工程3:N−(3−(6−(4−((2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
25ml丸底フラスコに1−(2−メトキシ−5−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボニル)フェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンヒドロクロリド(119mg、0.32mmol)、KCO(132mg、0.96mmol)及びDMSO(2ml)を加えた。混合液をRTにおいて30分間撹拌した後、ZnCl(1M)のTHF溶液(0.35ml、0.35mmol)、2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、168mg、0.32mmol)及びNaBHCN(30mg、0.48mmol)を連続して加えた。RMをRTにおいて30分間撹拌して、MeOH(2ml)を加えて、結果として生じた混合液をRTにおいて16h撹拌した。混合液を濃縮して、残留物を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(0.05%)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、80g)逆相クロマトグラフィによって精製し、加えて、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するXBridge C18カラム(21.2×250mm、10μm)分取HPLCによって再精製して、表題化合物を固体(64mg)として得た。
方法J:Rt=1.707min,MSm/z[M+H]883.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.76(s,1H),10.34(s,1H),9.95(s,1H),8.85(s,1H),7.94(d,J=8.2Hz,2H),7.77−7.65(m,1H),7.65−7.57(m,2H),7.55(s,1H),7.48−7.35(m,4H),7.27−7.20(m,1H),7.20−7.10(m,1H),6.83(s,1H),5.30(s,1H),4.03(s,2H),3.85(s,3H),3.72(s,2H),3.58(t,J=6.6Hz,2H),3.47(s,2H),2.70−2.60(m,2H),2.40−2.20(m,4H),2.18(s,3H),1.8−1.6(m,4H),1.45(s,6H).
化合物33:
N−(3−(6−(4−((4−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(1−(ベンジルオキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート
1−(ベンジルオキシカルボニル)ピペリジン−4カルボン酸(2.63g、10mmol)のTHF溶液(50ml)を含有する250ml丸底フラスコ内にHATU(4.56g、12mmol)を加えて、混合液をRTにおいて30分間撹拌した。tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラート(1.86g、10mmol)及びDIPEA(2.58g、20mmol)を加えて、RMをRTにおいて2h撹拌した。溶媒を除去して、残留物をEtOAc中に溶解させて、水及びブラインで洗浄して、組み合わせた有機相をNaSO上で乾燥させて、蒸発させて、残留物を、MeOH(DCM中)(0〜15%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(4.17g)として得た。
方法G:Rt=1.94min;MSm/z[M+H]432.
工程2:tert−ブチル4−(ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート
不活性雰囲気下でパージして維持した500ml丸底フラスコにtert−ブチル4−(1−(ベンジルオキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(4.17g、9.67mmol)、THF(120ml)及びPd/C(1g、10w/w%)を加えた。RMをH雰囲気下でRTにおいて16h撹拌した。RMを濾過して、濾液を濃縮して、表題化合物を固体(2.85g)として得た。
方法J:Rt=1.51min;MSm/z[M+H]298.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ3.43(d,J=26.3Hz,4H),3.29(d,J=25.9Hz,4H),2.91(d,J=12.2Hz,2H),2.70−2.59(m,1H),2.55−2.51(m,1H),2.48−2.4(m,1H),1.59−1.32(m,13H).
工程3:tert−ブチル4−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート
250ml丸底フラスコに3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、197mg、0.75mmol)、DMF(5ml)及びHATU(309mg、0.81mmol)を加えて、RMをRTにおいて0.5h撹拌した。tert−ブチル4−(ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(200mg、0.68mmol)及びKCO(280mg、2.03mmol)を加えて、RMをRTにおいて3h撹拌した。混合液を水中に注いで、EtOAc及びDCMで抽出して、組み合わせた有機相をブラインで洗浄して、NaSO上で乾燥させて、蒸発させて、残留物を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、40g)逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(380mg)として得た。
方法J:Rt=1.63min;MSm/z[M+H]544.
工程4:1−(2−メトキシ−5−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
100ml丸底フラスコにtert−ブチル4−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(350mg、0.64mmol)、MeOH(0.5ml)及び1,4−ジオキサン(4ml)を加えて、RMを5℃に冷却した。HCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(1ml、4mmol)をゆっくり加えて、RMをRTにおいて1h撹拌して、濃縮して、残留物をDMF(2ml)中に再溶解させて、NaHCO(200mg)を加えた。混合液をRTにおいて0.5h撹拌してから、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、40g)逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(233mg)として得た。
方法F:Rt=0.75min;MSm/z[M+H]444.
工程5:N−(3−(6−(4−((4−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
10ml丸底フラスコに1−(2−メトキシ−5−(4−(ピペラジン−1−カルボニル)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)−ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(233mg、0.53mmol)、2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、251mg、0.48mmol)及びDMSO(2ml)を加えた。RTにおいて、ZnCl(1M)のTHF溶液(0.5ml、0.5mmol)を加えて、RMを30分間撹拌した。固体NaBHCN(60mg、0.96mmol)を加えて、RMをRTにおいて30分間撹拌した。MeOH(2ml)を加えて、結果として生じたRMをRTにおいて16h撹拌して、濃縮して、水中に注いで、濾過して、固体を水で洗浄して、乾燥させてから、残留物を、MeOH(DCM中)(0〜10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(209mg)として得た。
方法J:Rt=1.22min;MSm/z[M+H]955.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.77(s,1H),10.32(s,1H),9.94(s,1H),8.85(s,1H),7.96(d,J=8.2Hz,2H),7.78−7.61(m,2H),7.45−7.15(m,8H),6.84(s,1H),5.30(s,1H),3.80(s,3H),3.64−3.32(m,8H),3.22−2.93(m,4H),2.69−2.64(m,2H),2.41−2.33(m,5H),2.18(s,3H),1.76−1.38(m,10H).
化合物34:
N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート
3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、1.20g、4.54mmol)をDMF(15ml)中に溶解させて、tert−ブチル4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(中間体10、1.292g、4.54mmol)及びDIPEA(1.586ml、9.08mmol)に続いてHBTU(2.067g、5.45mmol)を加えて、RMをRTにおいて2.5h撹拌した。RMを氷水中に注いで、混合液をDCMで抽出した。組み合わせた有機相をMgSO上で乾燥させて、蒸発させて、残留物を、MeOH(DCM中)(0〜20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、油を得た。油をEtOAc中に溶解させて、溶液を水及びブライン(1:1)の混合液、ブラインで洗浄して、MgSO上で乾燥させて、濃縮して、表題化合物を固体(2.43g)として得た。
方法A:Rt=0.93min;[M+H]=531.4.
工程2:1−(2−メトキシ−5−(4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
tert−ブチル4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(1g、1.885mmol)をDCM(3ml)中にRTにおいて溶解させて、TFA(3ml、38.9mmol)を加えて、RMをRTにおいて2h撹拌した。RMを蒸発乾固させて、乾燥させて、表題化合物をTFA塩(1.15g)として得た。
方法A:Rt=0.43min;[M+H]=431.4.
工程3:N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェネチルメタンスルホナート(中間体13、300mg、0.411mmol)を乾燥DMF及び乾燥ACN2:5混合液(7ml)中にアルゴン雰囲気下でRTにおいて溶解させて、1−(2−メトキシ−5−(4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボニル)フェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオントリフルオロアセタート(460mg、0.845mmol)、KCO(341mg、2.465mmol)及び乾燥ACN(3ml)を加えた。RMを50℃において63h撹拌して、0℃に冷却して、ACNで希釈して、TFA(0.380ml、4.93mmol)を加えた。混合液をIsolute(登録商標)HM−N上に吸着させて乾燥させて、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(5〜100%)で溶出するRedisep(登録商標)C18カラム逆相クロマトグラフィによって精製して、PL−HCO3 MP SPEカートリッジによる濾過及び凍結乾燥後に表題化合物を固体(190mg)として得た。
方法B:Rt=3.88min;[M+H]=955.6.
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ12.74(s,1H),10.35(s,1H),9.95(s,1H),8.84(s,1H),7.89(d,J=8.1Hz,2H),7.73(t,J=7.8Hz,1H),7.66(d,J=10.0Hz,1H),7.45−7.39(m,2H),7.38(dd,J=8.4,2.2Hz,1H),7.34(d,J=2.1Hz,1H),7.32(d,J=8.1Hz,2H),7.23(dd,J=8.8,2.8Hz,1H),7.15(d,J=8.6Hz,1H),6.8−6.75(m,1H),5.31(s,1H),3.84(s,3H),3.7−3.6(m,2H),3.59(t,J=6.6Hz,3H),3.5−3.4(m,1H),3.20(t,J=11.3Hz,2H),2.8−2.7(m,4H),2.7−2.6(m,2H),2.6−2.5(m,2H),2.17(s,3H),2.15−2.05(m,2H),1.75−1.60(m,4H),1.45(s,6H),1.45−1.3(m,4H).
化合物35:
N−(3−(6−(4−((8−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル8−(2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)エチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボキシラート
50ml丸底フラスコにtert−ブチル2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボキシラート(320mg、1.41mmol)、2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアルデヒド(321mg、1.70mmol)、MeOH(15ml)及びAcOH(20滴)を15℃において加えて、RMを15℃において1h撹拌した。固体NaBHCN(133mg、2.12mmol)を加えて、RMを15℃において6h撹拌した。RMを濃縮して、EtOAc及びNaHCOのaq.溶液(10%)の混合液中に再溶解させて、相を分離した。aq.相をEtOAcで抽出して、組み合わせた有機相を水で洗浄して、濃縮して、更に精製することなく次の工程に直接用いた。表題化合物を固体(520mg)として得た。
方法F:Rt=1.44min;MSm/z[M+H]414.
工程2:tert−ブチル2−(2−アミノエチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート
100mlの丸底フラスコにtert−ブチル8−(2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)エチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボキシラート(320mg、0.774mmol)、EtOH(15ml)及びヒドラジン水和物(240mg、4.8mmol)を15℃において加えた。RMを40℃において18h撹拌して、濾過して、濃縮して、残留物をDCM及びNaHCOのaq.溶液(10%)の混合液中に再溶解させた。相を分離して、aq.相をDCMで抽出して、組み合わせた有機相を濃縮して、残留物を、MeOH(DCM中)(0〜7%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(160mg)として得た。
方法J:Rt=1.57min;MSm/z[M+H]284.
H NMR(500MHz,CDCl)δ3.45−3.27(m,4H),2.77(t,J=6.2Hz,2H),2.58(s,2H),2.48(t,J=6.2Hz,2H),2.39(s,2H),1.66−1.61(m,2H),1.51(dd,J=9.5,5.1Hz,4H),1.45(s,9H).
工程3:tert−ブチル8−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボキシラート
50ml丸底フラスコに3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、150mg、0.56mmol)、tert−ブチル2−(2−アミノエチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート(100mg、0.62mmol)、DIPEA(220mg、1.70mmol)、DMF(4ml)及びHATU(323mg、0.85mmol)をRTにおいて加えた。RMをRTにおいて3h撹拌して、濃縮して、残留物を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、80g)逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(175mg)として得た。
方法G:Rt=1.66min;MSm/z[M+H]530.
工程4:N−(2−(2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)エチル)−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド
100ml丸底フラスコにtert−ブチル8−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−カルボキシラート(175mg、0.33mmol)のDCM溶液(5ml)を加えて、TFA(1ml)をRTにおいてゆっくり加えた。RMをRTにおいて3h撹拌して、濃縮して、残留物を更に精製することなく次の工程に直接用いた。表題化合物をTFA塩としての油として得た(170mg)。
方法G:Rt=1.20min;MSm/z[M+H]430.
工程5:N−(3−(6−(4−((8−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
50ml丸底フラスコにN−(2−(2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)エチル)−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミドトリフルオロアセタート(170mg)、DMSO(5ml)及びKCO(114mg、0.83mmol)を加えて、溶液をRTにおいて30分間撹拌した。2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、145mg、0.27mmol)及びZnCl(1M)のTHF溶液(0.3ml、0.3mmol)をRTにおいて加えて、RMをRTにおいて30分間撹拌した。固体NaBHCN(26mg、0.41mmol)を加えて、RMをRTにおいて30分間撹拌してから、MeOH(5ml)を加えて、RMをRTにおいて16h撹拌した。混合液を濃縮して、残留物を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、40g)逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(130mg)として得た。
方法G:Rt=1.86min;MSm/z[M+H]940.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.77(s,1H),10.37(s,1H),9.96(s,1H),8.86(s,1H),8.30(br.s,1H),7.94(d,J=8.0Hz,2H),7.83(d,J=8.5Hz,1H),7.76−7.72(m,2H),7.66(d,J=8.5Hz,1H),7.44−7.35(m,4H),7.24(dd,J=8.7,2.6Hz,1H),7.18(d,J=8.8Hz,1H),6.84(s,1H),5.31(s,1H),3.85(s,3H),3.62−3.55(m,4H),2.72−2.55(m,5H),2.47−2.22(m,9H),2.18(s,3H),1.60−1.39(m,6H),1.45(s,6H).
化合物36:
N−(3−(6−(4−(4−((2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)ブトキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ブチルカルバマート
不活性雰囲気下でパージして維持した100ml丸底フラスコに4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノール(1.95g、8.86mmol)、tert−ブチル4−ヒドロキシブチルカルバマート(1.843g、9.75mmol)、トリフェニルホスフィン(3.483g、13.3mmol)及び乾燥THF(50ml)を加えた。RMを0℃に冷却して、DIAD(3.223g、15.98mmol)を20分間にわたって0℃において滴加した。次にRMをRTに温めて、撹拌を16h続けた。混合液を濃縮して、残留物を、EtOAc(石油エーテル中)(10〜25%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(3.19g)として得た。
方法H:Rt=2.26min;MSm/z[M+H−55]336.
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.73(dd,J=8.5,1.7Hz,2H),6.90−6.85(m,2H),4.61(s,1H),4.00(t,J=6.2Hz,2H),3.25−3.14(m,2H),1.86−1.77(m,2H),1.71−1.63(m,2H),1.44(s,9H),1.33(s,14H).
工程2:tert−ブチル3−(4−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノキシ)プロピルカルバマート
不活性雰囲気下でパージして維持した100ml丸底フラスコにtert−ブチル4−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ブチルカルバマート(1.500g、3.836mmol)、4−クロロ−6−ヨード−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体7、1.768g、4.22mmol)、PdCl(dppf)−CHCl付加物(235mg、0.288mmol)及びNaHCO(806mg、9.591mmol)を加えた。1,4−ジオキサン(16ml)及び水(4ml)を加えて、RMを90℃において2h撹拌した。混合液を濃縮して、水で再希釈して、DCMで抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濃縮して、EtOAc(石油エーテル中)(10〜40%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(1.08g)として得た。
方法J:Rt=2.27min;MSm/z[M+H]543.2.
工程3:tert−ブチル3−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノキシ)プロピルカルバマート
不活性雰囲気下でパージして維持した100ml丸底フラスコにtert−ブチル3−(4−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノキシ)プロピルカルバマート(515mg、0.814mmol)、2−フルオロ−N−(5−フルオロ−2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体2、374mg、0.867mmol)、PdCl(dppf)−CHCl付加物(69mg、0.084mmol)及びNaCO(223mg、2.1mmol)を加えた。ACN(8ml)及び水(2ml)を加えて、RMを90℃において1h撹拌した。混合液を濃縮して、水で再希釈して、DCMで抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濃縮して、残留物を、EtOAc(石油エーテル中)(10〜50%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を油(509mg)として得た。
方法J:Rt=2.21min;MSm/z[M+H]812.3.
工程4:N−(3−(6−(4−(3−アミノプロポキシ)フェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
100ml丸底フラスコにDCM(9ml)及びEtOH(3ml)中tert−ブチル3−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェノキシ)プロピルカルバマート(280mg、0.49mmol)を加えた。HCl(4M)の1,4−ジオキサン溶液(4.93ml、19.72mmol)をゆっくり加えて、RMをRTにおいて2h撹拌した。混合液を濃縮して、DCM及びMeOH(1:1)の混合液で再希釈して、混合液がpH9に達するまで、NaHCOのaq.飽和溶液を加えた。混合液を濃縮して、シリカゲル上に吸着させて乾燥させて、MeOH(DCM中)(4〜8%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を白色の固体(280mg)として得た。
方法E:Rt=1.58min;MSm/z[M+H]712.2.
工程5:N−(3−(6−(4−(3−アミノプロポキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
100ml丸底フラスコにN−(3−(6−(4−(3−アミノプロポキシ)フェニル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(200mg、0.28mmol)、DMSO(2ml)及びNaOHのaq.溶液(1.1ml、1.1mmol、1.0M)を加えた。RMをRTにおいて1h撹拌して、HCl(1.0M)のaq.溶液でpH6に酸性化してから、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、25g)逆相クロマトグラフィによって直接精製して、表題化合物を固体(152mg)として得た。
方法J:Rt=2.15min;MSm/z[M+H]572.3.
工程6:1−(5−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
100ml丸底フラスコに2−(ピペラジン−1−イル)エタノール(400mg、3.07mmol)、3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシ安息香酸(中間体5、812mg、3.07mmol)、HATU(1.286g、3.39mmol)、DIPEA(794mg、6.15mmol)及びDMF(5ml)を加えた。RMをRTにおいて16h撹拌してから、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、80g)逆相クロマトグラフィによって直接精製して、表題化合物を固体(382mg)として得た。
方法F:Rt=1.53min;MSm/z[M+H]377.2.
工程7:2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)アセトアルデヒド
不活性雰囲気下でパージして維持した100ml丸底フラスコにDCM(3ml)及び塩化オキサリル(0.21ml、2.53mmol)を加えた。DMSO(0.36ml、5.05mmol)の乾燥DCM溶液(1ml)を−78℃において加えて、RMを−78℃において30分間撹拌した後、1−(5−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−カルボニル)−2−メトキシフェニル)ジヒドロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(380mg、1.01mmol)のDCM溶液(6ml)を加えた。混合液を−78℃において1h撹拌してから、TEA(1.4ml、10.11mmol)を−78℃において加えて、混合液を30分の期間内でRTに温めた。混合液を水で希釈して、クロロホルム及びiPrOH(3:1)の混合液で抽出して、組み合わせた有機相をNaSO上で乾燥させて、濃縮して、残留物を、MeOH(DCM中)(2〜5%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を固体(225mg)として得た。
方法H:Rt=1.23min;MSm/z[M+H]375.1.
工程8:N−(3−(6−(4−(4−((2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)ブトキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
100ml丸底フラスコにN−(3−(6−(4−(3−アミノプロポキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(156mg、0.27mmol)、新しく調製した2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)アセトアルデヒド(100mg、0.27mmol)及び乾燥THF(6ml)を加えた。ZnCl(1M)のTHF溶液(0.4ml、0.4mmol)をゆっくり加えて、混合液をRTにおいて30分間撹拌した後、固体NaBHCN(50mg、0.8mmol)及びMeOH(1ml)を0℃において加えて、RMをRTにおいて16h撹拌した。混合液がpH6に達するまで、HCl(1M)のaq.溶液を加えて、混合液を濃縮して、シリカゲル上に吸着させて、MeOH(DCM中)(2〜5%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製した。精製した材料を、ACN(炭酸水素アンモニウムのaq.溶液(10mM)中)で溶出するAgela C18カラム(球形20〜35μm、100Å、40g)逆相クロマトグラフィによって再精製して、表題化合物を固体(80mg)として得た。
方法J:Rt=1.89min;MSm/z[M+H]944.
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ12.7(br.s,1H),10.34(s,1H),9.95(s,1H),8.82(s,1H),7.92(d,J=8.8Hz,2H),7.73(t,J=7.9Hz,1H),7.65(d,J=9.2Hz,1H),7.5−7.3(m,4H),7.23(dd,J=8.8,2.7Hz,1H),7.14(d,J=8.6Hz,1H),7.02(d,J=8.9Hz,2H),6.72(s,1H),5.30(s,1H),4.03(t,J=6.5Hz,2H),3.84(s,3H),3.6−3.4(m,6H),2.8−2.5(m,6H),2.45−2.30(m,6H),2.17(s,3H),1.8−1.7(m,2H),1.6−1.5(m,2H),1.45(s,6H),1.2(s,1H).
化合物37:
N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンズアミド)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
Figure 2021519278

工程1:tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボキシラート
tert−ブチル1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボキシラート(155mg、0.605mmol)及び2−フルオロ−N−(5−フルオロ−3−(6−(4−ホルミルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(中間体3、350mg、0.665mmol)のTHF混合液(6ml)を60℃において一晩撹拌した。固体NaBH(OAc)(384mg、1.814mmol)を加えて、撹拌を60℃において9h、且つRTにおいて一晩続けた。RMをEtOAcで希釈して、NaHCO及びブラインのaq.溶液で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥させて、濃縮して、表題化合物を固体(0.42g)として得た。
方法A:Rt=0.90min;[M+H]=767.5.
工程2:N−(3−(6−(4−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
tert−ブチル9−(4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−4−カルボキシラート(0.42g、0.531mmol)のDCM溶液(5ml)にTFA(1.228ml、15.94mmol)を加えた。RMをRTにおいて1h撹拌して、蒸発させて、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(5〜95%)で溶出するReprosil(登録商標)C18カラム逆相HPLCによって精製して、表題化合物を固体TFA塩(0.11g)として得た。
方法A:Rt=0.68min;[M+H]=667.5.
工程3:3−((2−カルボキシエチル)アミノ)−4−クロロ安息香酸
水及びAcOH(5:1)の混合液(4.8ml)中の3−アミノ−4−クロロ安息香酸(0.63g、3.67mmol)の混合液にアクリル酸(0.264ml、3.86mmol)を加えた。RMを110℃において5h後に120℃において一晩、撹拌した。追加量のアクリル酸(1.260ml、18.36mmol)を加えて、RMを120℃において一晩撹拌して、RTに冷却して、濾過した。固体を水及びジイソプロピルエーテルで洗浄して、乾燥させて、表題化合物を固体(0.67g)として得た。
方法A:Rt=0.65min;[M+H]=244.1.
工程4:4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)安息香酸
3−((2−カルボキシエチル)アミノ)−4−クロロ安息香酸(0.64g、2.469mmol)にAcOH(14.14ml、247mmol)に続いて尿素(2.97g、49.4mmol)を加えて、RMを120℃において一晩撹拌した。追加量の尿素(2.97g、49.4mmol)を加えて、RMを120℃において一晩撹拌してから、RTにおいて3日間そのままにした。RMをNaOHのaq.溶液で希釈して、EtOAcで抽出した。相を分離して、aq.相をHClの氷冷濃縮aq.溶液(pH=1)中に注いで、混合液をDCMで抽出した。組み合わせた有機相をNaSO上で乾燥させて、濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテル及びEtOAc(10:1)の混合液中に取って、超音波処理して、濾過した。固体をジイソプロピルエーテルで洗浄して、乾燥させて、表題化合物を固体(0.11g)として得た。
方法A:Rt=0.50min;[M+H]=267.1.
工程5:N−((1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル)−4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンズアミド
4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)安息香酸(95mg、0.329mmol)のDMA混合液(2ml)にHATU(163mg、0.428mmol)に続いてDIPEA(0.230ml、1.315mmol)を加えた。15分後、(1,3−ジオキソラン−2−イル)メタンアミン(40.7mg、0.395mmol)を加えて、RMをRTにおいて一晩撹拌した。RMを濾過して、濾液を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(5〜95%)で溶出するReprosil(登録商標)C18カラム逆相HPLCによって精製して、表題化合物を固体(30mg)として得た。
方法A:Rt=0.53min;[M+H]=354.2.
工程6:4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−N−(2−オキソエチル)ベンズアミド
N−((1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル)−4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンズアミド(30mg、0.085mmol)をギ酸(0.325ml、8.48mmol)中に溶解させて、RMをRTにおいて一晩撹拌した。次に、RMを水で希釈して、凍結乾燥させて、表題化合物を固体(20mg)として得た。
方法A:Rt=0.44min;[M+H]=310.1.
工程7:N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンズアミド)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
N−(3−(6−(4−(1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イルメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミドトリフルオロアセタート(0.050g、0.065mmol)及び4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−N−(2−オキソエチル)ベンズアミド(0.02g、0.065mmol)のMeOH混合液(3ml)にTEA(0.027ml、0.194mmol)に続いてZnCl(0.5M)のTHF溶液(0.142ml、0.071mmol)を加えて、RMをRTにおいて3h撹拌した。固体NaBHCN(4.46mg、0.071mmol)を加えて、RMをRTにおいて一晩撹拌して、濾過した。濾液を濃縮して、数滴のTFAを加えて、残留物を、ACN(TFAのaq.溶液(0.1%)中)(5〜95%)で溶出するReprosil(登録商標)C18カラム逆相HPLCによって精製した。純粋な材料を含有する画分を組み合わせて、NaHCOのaq.溶液で塩基性化して、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機相を濃縮して、残留物を、数滴の水を含有するtert−ブタノール中に溶解させて、凍結乾燥させて、表題化合物を固体(30.5mg)として得た。
方法B:Rt=3.42min;[M+H]=960.6.
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ12.79(s,1H),10.56(s,1H),9.97(s,1H),8.87(s,1H),8.52(t,J=5.7Hz,1H),8.02−7.89(m,3H),7.81(dd,J=8.4,2.2Hz,1H),7.74(t,J=7.9Hz,1H),7.72−7.64(m,2H),7.49−7.34(m,4H),7.25(dd,J=8.8,2.8Hz,1H),6.9−6.8(m,1H),5.32(s,1H),3.8−3.7(m,1H),3.67−3.57(m,4H),3.55−3.45(m,2H),3.4−3.3(m,2H),3.32(s,2H),2.8−2.7(m,2H),2.41(s,1H),2.45−2.2(m,9H),1.8−1.7(m,2H),1.51(m,2H),1.46(s,6H).
表1に記載する化合物を、先に記載する化合物と同様に且つ一般的な合成スキームにおいて概説する原理に従って得た。
Figure 2021519278
Figure 2021519278
Figure 2021519278
Figure 2021519278
アッセイの説明
本発明の化合物を以下の細胞アッセイにおいて試験した。得られたデータを表2に示す。表2中の用語を以下のように定義する:DC50は、50%の最大分解が観察された濃度を指す;degAmaxは、分解の程度であり、値は、最大分解が見られる濃度において残留するタンパク質%を指す;Prol GI50は、増殖データを指し、且つインキュベーション時間の終わりに、ビヒクル処理対照と比較して、50%の増殖阻害が観察された濃度を定義する。TMD8細胞は、BTK依存性であり、及びOCI−LY3細胞は、BTK独立性である。
HEK293A細胞におけるBTK−GFP及びIKZF3−GFPタンパク質存在量フローサイトメトリアッセイ:
BTK−GFP及びRFP又はIKZF3−GFP及びRFPを、安定的に組み込まれたバイシストロン性BTK−GFP−iresRFP構築体又はIKZF3−GFP−iresRFP構築体からそれぞれ発現するHEK293A細胞(Invitrogen R70507)において、BTK又はIKZF3の分解を測定した。フローサイトメトリによって測定したGFPシグナルの低下は、ディグレーダ処理後のBTK分解又はIKZF3分解についてのリードアウトとして機能した。
i)pLenti6−BTK−GFP−Ires−RFPセンサーベクター及びIKZF3−GFP−Ires−RFPセンサーベクターのクローニング
バイシストロン性BTK−GFP−iresRFP構築体は、デスティネーションカセット(DEST)の下流のユニークXho1部位中にGFPを導入し、且つ内部リボソームエントリ部位(Ires)の後方にRFPをクローニングしたpLenti6−DESTベクター骨格に基づく。詳細には、NanoLuciferase(NLuc)をGFPにより、且つFireFly luciferase(FF)をRFPにより、pLenti6−DEST−NLuc−Ires−FFから置換することによりセンサー構築体を操作した。2つのPmlI間でIres−eGFPを置換する平滑末端クローニングを用いて、eGFPをpLenti6−DEST−Ires−eGFPから合成スタッファエレメント(Ires−FFをコードし、FFは、2つのNhe1制限部位が側面に位置する)で置換することにより、pLenti6−DEST−NLuc−Ires−FFセンサー構築体をクローニングした。NanoLuciferase(NLuc)によるC末端タギングを可能にするために、Xho1消化を用いて線状化pLenti6−DEST−Ires−FF中にライゲートするためのXho1部位を有するリンカープライマーを用いて、pNL1.1(Promega #N1001)からNLucを増幅して、構築体pLenti6−DEST−NLuc−Ires−FFを得た。
Gibsonアセンブリを用いてpLenti6−DEST−GFP−Ires−RFPをクローニングするためのベースベクターとして、pLenti6−DEST−NLuc−Ires−FFを機能させて、FFをRFPで且つNLucをGFPで置換した。第1のラウンドにおいて、以下のGibsonアセンブリリンカープライマー(Gibson−Nhe1 RFPfw、CGATGAATTCGCCACCgctagcATGGTGAGCAAGGGCGAGGAGC(配列番号1);Gibson−Nhe1 RFP−Stoprev、CTCATTACTAACCGGctagcTTACTTGTACAGCTCGTCCATGC(配列番号2))を用いて、RFPを鋳型から増幅することにより、FFをRFPによって置換して、Nhe1で消化したpLenti6−DEST−NLuc−Ires−FF中にクローニングし、且つゲル精製して、FFフラグメントを除去した。結果として生じたpLenti6−DEST−NLuc−Ires−RFPベクターを鋳型として機能させて、以下のGibsonアセンブリリンカープライマー(Gibson−Xho1 GFPfw、CCAGCACAGTGGCGGCCGCTCGAGcATGGTGAGCAAGGGCGAGGAGCTGTTCACC(配列番号3);Gibson−Xho1 GFP−Stoprev、CCGCGGGCCCTCTAGACTCGAGTTACTTGTACAGCTCGTCCATGCCGAGAGT(配列番号4))を用いて、GFPを鋳型から増幅することにより、NLucをGFPで置換して、Xho1で消化したpLenti6−DEST−NLuc−Ires−RFP中にクローニングし、且つゲル精製して、NLucフラグメントを除去した。GibsonアセンブリMaster Mix(New England Biolabs NEB E2611L)により、製造業者のマニュアルに従って全てのGibsonアセンブリ反応を実行して、デスティネーションベクターpLenti6−DEST−GFP−Ires−RFPを得て、Gatewayクローニングを可能とした。
BTKのゲートウェイクローニング及びC末端GFPタギングを可能にするために、BTKオープンリーディングフレーム(ORF)を、最初に、ゲートウェイBP反応を製造業者のマニュアルに従って用いて(Invitrogen 11789−013)、pcDNA−DEST40−BTKベクター(InvitrogenライブラリID INV_20090504v1)からpDONR221(Invitrogen 12536−017)ベクター中に移して、新規の構築体pENTR221−BTKを得た。C末端タギングのために、QuikChange Lightning突然変異誘発キット(Agilent Technologies #210518)を製造業者のマニュアルに従って用いて、以下のプライマー(pENTR221−BTK Quikchange STOP−Leu fw、gtcatggatgaagaatccTTGaacccagctttcttgtac;pENTR221−BTK Quikchange STOP−Leu REVC、gtacaagaaagctgggttCAAggattcttcatccatgac)による突然変異誘発反応を実行して、STOPコドンをロイシンに突然変異させて、pENTR221−BTK(STOP−Leu)を得た。
最終のpLenti6−BTK−GFP−Ires−RFPセンサー構築体を得るために、Gateway LR反応を、Lr Clonaseキット(Invitrogen 11791−019)を製造業者のマニュアルに従って用いて、pLenti6−DEST−GFP−Ires−RFPとpENTR221−BTK(STOP−Leu)との間で実行した。記載した全てのベクターを確認のために配列決定した。
類推により、Lr Clonaseキット(Invitrogen 11791−019)を製造業者のマニュアルに従って用いて、pENTR221−IKZF3(STOP−Leu)構築体から、以前に記載したpLenti6−DEST−GFP−Ires−RFPベクター中へのIKZF3のゲートウェイクローニングにより、バイシストロン性pLenti6−IKZF3−GFP−iresRFPを操作した。記載した全てのベクターを確認のために配列決定した。
IKZF3のゲートウェイクローニング及びC末端GFPタギングを可能にするために、QuikChange Lightning突然変異誘発キット(Agilent Technologies #210518)を製造業者のマニュアルに従って用いて、以下のプライマー(pENTR221−IKZF3 Quikchange STOP−Leu fw、AGAGCCCTGCTGAAGttgaaccCAGCTTTcttgtac(配列番号5);pENTR221−IKZF3 Quikchange STOP−Leu REVC、gtacaagAAAGCTGggttcaaCTTCAGCAGGGCTCT(配列番号6))による突然変異誘発反応を実行して、pENTR221−IKZF3(Invitrogen #INVE089_A8)からSTOPコドンをロイシンに突然変異させて、pENTR221−IKZF3(STOP−Leu)を得た。
ii)安定発現293A BTK−GFP−Ires−RFPセンサー細胞及びIKZF3−GFP−Ires−RFPセンサー細胞の操作
以前に記載したpLenti6−BTK−GFP−Ires−RFPセンサー構築体又はpLenti6−IKZF3−GFP−Ires−RFPセンサー構築体を用いたレンチウイルスベクター形質導入により、293A BTK−GFP−Ires−RFPセンサー細胞及びIKZF3−GFP−Ires−RFPセンサー細胞を生成した。500ng pLenti6−BTK−GFP−Ires−RFP又はpLenti6−IKZF3−GFP−Ires−RFP、500ng delta8.71及び200ng pVSVG(97μl OptiMEM無血清培地中3μlのLipofectamine2000(Invitrogen #11668−019)との5分のプレインキュベーション後に混合した100μl OptiMEM無血清培地(Invitrogen # 11058−021)中に希釈した)の共形質移入により、レンチウイルス粒子をHEK293FT細胞(Invitrogen R70007)内で生成した。ミックスをRTにおいてもう20分間インキュベートしてから、6ウェルプレートのウェル内の1mlの新しく調製したHEK293FT細胞の懸濁液(濃度1.2×10細胞/ml)に加えた。形質移入の1日後、培地を1.5mlの完全増殖培地(DMEM高グルコース+10%FCS+1%L−グルタミン+1%NEAA+1%NaPyr)で置換した。ウイルス形質導入粒子を含有する48h後形質移入上清を収集して、−80℃において凍結した。
ウイルス粒子による形質導入の2日前に1×10HEK293A細胞(Invitrogen R70507)を6ウェルプレートのウェル内の2ml増殖培地中に播種した。感染を、8μg/mlポリブレンを含む1ml培地中において、ウイルス形質導入粒子を含有する90μlの収集上清により実行した。感染の24h後、安定的に形質移入された細胞を8μg/mlの濃度のブラストサイジンで選択した。
iii)定量的BTK−GFP及びIKZF3−GFP存在量測定
安定HEK293A−BTK−GFP−iresRFP細胞を完全増殖培地(DMEM高グルコース+10%FCS+1%L−グルタミン+1%NEAA+1%NaPyr)内で維持した(継代を1週あたり2回実行した)。0日目に、HEK293A−BTK−GFP−iresRFP又はHEK293A−IKZF3−GFP−iresRFP及びHEK293A−iresRFP細胞を96ウェルマイクロタイタープレート内に260μl完全培地中10000細胞/ウェルにおいて播種した。1日目に、細胞を、HP D300 Digital Dispenser(Tecan)を用いて、化合物の10ポイントの1:3希釈系列で二反復において処理した。DMSO濃度をプレートの全体にわたって0.1%に標準化した。2日目に、37℃でのインキュベーションの24h後、処理培地を破棄して、細胞を100μl/ウェルPBSでリンスしてから、40μlトリプシン/ウェルを5分間用いて剥離した。トリプシンを100μl/ウェルPBS+20%FCS)で中和した。BD FACS CANTO II(Becton Dickinson)を用いて、フローサイトメトリをサンプルに実行した。次に、前方散乱光(FSC)対側方散乱光(SSC)プロットを用いて、細胞同定を実行した。単一細胞識別を、SSC−幅(SSC−W)対SSC−高(SSC−H)プロットを用いて実行する。5,000個の単一細胞についてのメジアンGFP値を用いて、BTKレベルを求める。HEK293A−iresRFP由来のメジアンGFP値をバックグラウンドシグナルとして用いて、0%BTKシグナルを定義する。DMSO処理HEK293A−BTK−GFP−iresRFP又はHEK293A−IKZF3−GFP−iresRFP由来のメジアンGFP値を用いて、以降のDC50曲線(50%BTK分解の濃度)についての100%BTKシグナルを定義する。GFP及びRFPを、それぞれFITC及びPEと呼ばれるチャンネルにおいて読む。
化合物の10化合物濃度(出発濃度10μM、3倍希釈工程)に対するGFPシグナル(フローサイトメトリによって測定した)の相対低下をプロットする濃度応答曲線により、DC50値を生成できた。
IKZF3存在量アッセイのために、文献分子のポマリドミド及びレナリドマイドを陽性対照化合物として試験した。データを表3に示しており、DC50は、50%最大分解が観察された濃度を指し;deg Amaxは、分解の程度であり、値は、最大分解が見られる濃度において残留するタンパク質%を指す。
TMD8細胞におけるBTK(C481S)−GFPタンパク質存在量フローサイトメトリアッセイ:
BTK(C481S)の分解を、安定的に組み込まれた第2世代のバイシストロン性BTK(C481S)−GFP−CHYSEL−mCherry構築体からBTK(C481S)−GFP及びmCherryを発現するTMD8細胞において測定した。フローサイトメトリによって測定したGFPシグナルの低下は、ディグレーダ処理後のBTK(C481S)分解についてのリードアウトとして機能した。
pLenti6−BTK(C481S)−GFP−CHYSEL−mCherryセンサーベクターのクローニング
BTK(C481S)タンパク質存在量センサーは、第2世代のバイシストロン性構築体に基づいており、ここで、2つのリーディングフレームBTK(C481S)及びmCherry対照がシス作用性ヒドロラーゼエレメントによって分けられており(Lo et al.,2015 Cell Reports 13,2634を参照されたい)、Iresを、以前に記載した第1世代のベクターから置き換えている。
バイシストロン性BTK(C481S)−GFP−CHYSEL−mCherry構築体は、pLenti6−DESTベクター骨格に基づいており、ここで、GFP−CHYSEL−mCherryカセットがGibsonアセンブリによって合成され、且つDESTカセットの下流に挿入されて、新しいゲートウェイ適合ベクターpLenti6−DEST−GFP−CHYSEL−mCherryが生じて、pENTR221−BTK(C481S)(STOP−Leu)によるゲートウェイクローニングにより、最終のセンサー構築体pLenti6−BTK(C481S)−GFP−CHYSEL−mCherryを得ることができた。QuikChange Lightning突然変異誘発キット(Agilent Technologies#210518)を用いて製造業者のマニュアルに従って実行して、以下のプライマー(BTK C481S Quikchange fw、gagtacatggccaatggctCcctcctgaactacctgagg(配列番号7);BTK C481S Quikchange REVC、cctcaggtagttcaggaggGagccattggccatgtactc(配列番号8))によるpENTR221−BTK(STOP−Leu)での突然変異誘発反応によって野生型BTKをBTK(C481S)に突然変異させることにより、pENTR221−BTK(C481S)(STOP−Leu)を生成した。
合成した構築体のシーケンス(Xho1部位を太字で示し、mCherry−ORFを小文字で示す):
Figure 2021519278
安定発現TMD8 BTK(C481S)−GFP−CHYSEL−mCherryセンサー細胞の操作
以前に記載したpLenti6−BTK(C481S)−GFP−CHYSEL−mCherryセンサー構築体を用いたレンチウイルスベクター形質導入により、TMD8 BTK(C481S)−GFP−CHYSEL−mCherryセンサー細胞を生成した。500ng pLenti6−BTK−GFP−Ires−RFP又はpLenti6−IKZF3−GFP−Ires−RFP、500ng delta8.71及び200ng pVSVG(97μl OptiMEM無血清培地中3μlのLipofectamine2000(Invitrogen #11668−019)との5分のプレインキュベーション後に混合した100μl OptiMEM無血清培地(Invitrogen #11058−021)中に希釈した)の共形質移入により、レンチウイルス粒子をHEK293FT細胞(Invitrogen R70007)内で生成した。ミックスをRTにおいてもう20分間インキュベートしてから、6ウェルプレートのウェル内の1mlの新しく調製したHEK293FT細胞の懸濁液(濃度1.2×10細胞/ml)に加えた。形質移入の1日後、培地を1.5mlの完全増殖培地(DMEM高グルコース+10%FCS+1%L−グルタミン+1%NEAA+1%NaPyr)で置換した。ウイルス形質導入粒子を含有する48h後形質移入上清を収集して、−80℃において凍結した。
ウイルス粒子による形質導入の2日前に1×10HEK293A細胞(Invitrogen R70507)を6ウェルプレートのウェル内の2ml増殖培地中に播種した。感染を、8μg/mlポリブレンを含む1ml培地中において、ウイルス形質導入粒子を含有する90μlの収集上清により実行した。感染の24h後、安定的に形質移入された細胞を8μg/mlの濃度のブラストサイジンで選択した。
DLBCL(びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫)細胞の細胞生存度アッセイ:
細胞増殖に及ぼすBTK化合物の効果をResazurin(Sigma、#R7017)ベースの細胞生存度アッセイによって測定した。TMD8(BTK化合物感受性)細胞及びOCI−LY3(BTK化合物非感受性)細胞を対応する化合物と37℃、5%COにおいて72hインキュベートした。Resazurinは、実質的に非蛍光性である非毒性の細胞浸透性の基質である。生きている細胞に入ると直ちに、Resazurin(Sigma、#R7017)は、高度に蛍光性のResorufinに還元される。代謝活性を、蛍光シグナル(ex.530nm;em.600nm)を測定することによって評価した。
TMD8細胞及びOCI−Ly3細胞を0日目において96ウェルプレート(Costar#3904)内に150μl/ウェルあたり1×10細胞の細胞密度において三反復で播種した。実験の始めに両方の細胞株の基礎代謝活性を評価するための追加のプレートを調製した。その基準プレートについて、Resazurin(Sigma、#R7017)を播種の3h後に加えて13μg/mlの最終濃度にして、37℃、5%COにおいて2hインキュベートした。インキュベーション後、96ウェルプレートの蛍光シグナル強度をMithras LB940マルチモードプレートリーダーで530/600nmにおいて測定した(Berthold Technologies、ドイツ)。
同時に、播種の3h後、試験プレートを種々の濃度の化合物又はビヒクル(DMSO)のみで3日間処理した。プレートへの化合物添加は、HP D300デジタルディスペンサ(TECAN、スイス)を用いて実行した。化合物をOCI−LY3細胞について10μM及びTMD8細胞について1μMの開始濃度でそれぞれ8ポイントの段階希釈(1:4)で三反復において試験した。細胞の相対的増殖を評価するために、Resazurinを各ウェルの培地に直接加えて、13μg/mlの最終濃度にした。プレートを37℃、5%COにおいて2hインキュベートして、72hのエンドポイントを得た。インキュベーション後、96ウェルプレートの蛍光シグナル強度をMithras LB940マルチモードプレートリーダーで530/600nmにおいて測定した(Berthold Technologies、ドイツ)。Resorufin色素の形成は、代謝活性のある細胞の数と直接相関する。各三反復処理について、平均及び標準偏差を、曲線適合ソフトウェアを介して算出且つ分析して、50%増殖阻害(GI50)値をもたらす各化合物濃度を求めた。化合物毎にGI50値を典型的に少なくとも2つの完全に独立した実験から求めた。
OCI−LY3細胞を、University Health Network、Toronto、カナダとのライセンス契約を通して取得した。細胞を、10%FCS(HHyClone、GE#SH30066.03、lot AB217603)、2mM L−グルタミン(BioConcept、#5−10K50−H、lot.LA03467P)、1mMピルビン酸ナトリウム(BioConcept、#5−60F00−H、lot.LB10510P)、10mM HEPES(Gibco、#15630−056、lot.1854074)、1%Pen/Strep(BioConcept、#4−01F00−H、lot.LB04235P)を補充したRPMI1640培地(Gibco、#61870−010、lot.1894759)中で培養する。
TMD8細胞を、東京医科歯科大学、日本とのライセンス契約を通して取得した。細胞を、10%FCS(HyClone、GE#SH30066.03、lot AB217603)、2mM L−グルタミン(BioConcept、#5−10K50−H、lot.LA03467P)、1%Pen/Strep(BioConcept、#4−01F00−H、lot.LB04235P)を補充したMEM Alpha(BioConcept、#1−23F01−I、lot.LB04262P)中で培養する。
Figure 2021519278
Figure 2021519278
Figure 2021519278

Claims (14)

  1. 式(I)
    Figure 2021519278

    (式中、
    、R1a、R及びR2aは、各存在において独立して、H及びFから選択され;
    は、H又はFであり;
    は、H、F、Cl、−CH、−OCH及び−OCHCHから選択され;
    は、式(A)又は(B):
    Figure 2021519278

    の基であり、式中、
    1aは、−(CH1〜3−及び−CHC(CH−から選択され、ここで、は、式(I)におけるX1a基のフェニル環への付着点を示し;
    1bは、−O−、−OCH−及び−CHO−から選択され、ここで、は、式(I)におけるX1b基のフェニル環への付着点を示し;
    2aは、式(C)、(D)、(E)、(F)及び(G):
    Figure 2021519278

    から選択され、式中、**は、X1aへの付着点を示し;
    2bは、式(E1)及び式(F1):
    Figure 2021519278

    から選択され、式中、**は、X1bへの付着点を示し;
    は、CH又はNであり;
    は、CH又はNであり;
    は、H又は−CHであり;
    は、H又は−CHOHであり;
    は、H又は−CHOHであり;
    Zは、不在又は−(CH2〜3NH−であり、ここで、は、式(C)におけるZのN原子への付着点を示し;
    は、−O−、−C(O)−、−(CH1〜3−、−(CHO−及び−CHCH(CHOH)O−から選択され、ここで、は、式(E)及び式(E1)におけるZのXへの付着点を示し;
    2aは、不在又はNH(CH**であり;
    2bは、−(CH3〜4NH(CH**であり;
    は、不在又は**−(CHNH−であり、Z2a及びZは、両方とも同時に不在でなく;
    ここで、Z2a、Z2b及びZのそれぞれにおける**は、式(F)及び式(F1)における各N原子への付着点を示し;
    qは、0又は1であり;及び
    n及びpは、独立して、0又は1であり;
    (i)式(E)又は式(E1)におけるZ−O−である場合、X及びXは、Nではなく、及び(ii)式(E)又は式(E1)におけるZ−(CH−O−又は−CHCH(CHOH)O−である場合、Xは、Nでない)
    の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  2. 式(Ia)
    Figure 2021519278

    の、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  3. は、Hである、請求項1又は2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  4. は、−OCHである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  5. は、式(A):
    Figure 2021519278

    の基であり、及びX2aは、式(C)、(E)及び(F):
    Figure 2021519278

    (式中、**は、X1aへの付着点を示す)
    から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  6. は、
    Figure 2021519278

    (式中、は、式(I)又は式(Ia)におけるフェニル環に付着される原子を示す)
    から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  7. rac−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    (R)−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    (S)−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−7−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−エトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(((1−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(3−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)プロピル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(((1−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((1−(3−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)プロピル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((4−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    rac−N−(3−(6−(4−((1−(2−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((1−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)−2−メチルプロピル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(((1−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−カルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    rac−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    (S)−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    (R)−N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−1−(ヒドロキシメチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)ブチル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−N,4−ジメチルベンズアミド、
    5−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−2−フルオロ−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−4−メチルベンズアミド、
    3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−N,4−ジメチルベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((4−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(2−(4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((8−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(4−((2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)ブトキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((4−(2−(4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンズアミド)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((1−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((4−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(((4−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ブチル)アミノ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((((1s,4s)−4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキシル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−N−(5−((4−(4−(5−フルオロ−3−(2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド)−2−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)ベンジル)アミノ)ペンチル)−N−メチルベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((1−(2−(1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((9−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((3−((2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)アミノ)プロポキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(((1r,4r)−4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキシル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(2−(9−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−フルオロベンゾイル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)エチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((4−(3−(4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンズアミド)プロピル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((8−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メチルベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((1−(2−(4−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)メトキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((2−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((2−(2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンズアミド)エチル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−(((1s,4s)−4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキシル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((2−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((((1r,4r)−4−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)シクロヘキシル)オキシ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、
    N−(3−(6−(4−((9−(3−(4−クロロ−3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)ベンズアミド)プロピル)−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド、又は
    N−(3−(6−(4−((1−(2−((1−(3−(2,4−ジオキソテトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)オキシ)エチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
    である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩及び1つ以上の薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩及び1つ以上の治療的に活性な薬剤を含む組合せ。
  10. 医薬として使用するための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  11. BTKによって媒介される疾患の予防又は処置に使用するための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  12. 癌の処置に使用するための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  13. 前記癌は、慢性リンパ性白血病(CLL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、小リンパ性リンパ腫(SLL)、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫、バーキットリンパ腫、辺縁帯リンパ腫、免疫芽細胞大細胞型リンパ腫、リヒター症候群及び前駆体Bリンパ芽球性リンパ腫、原発性及び続発性多発性骨髄腫、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾臓辺縁帯リンパ腫、形質細胞骨髄腫、形質細胞腫、節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、節点辺縁帯B細胞リンパ腫、縦隔(胸腺)大細胞型B細胞性リンパ腫、脈管内大細胞型B細胞性リンパ腫、原発性滲出性リンパ腫、リンパ腫肉芽腫症及び急性リンパ芽球性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、移植後リンパ増殖性障害、有毛細胞白血病、組織球性及び樹枝状新生物から選択される、請求項12に記載の使用のための化合物又はその薬学的に許容される塩。
  14. 自己免疫障害、炎症性障害、アレルギー性疾患、アナフィラキシー、アレルギー性喘息及び気道疾患の処置並びに移植に使用するための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
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