以下、添付図面を参照して本開示の例示的な実施例を更に詳細に記載する。本開示の例示的な実施例を図面に示しているが、本開示は、ここで説明した実施例に限定されることなく様々な形態で実現されることが理解されるべきである。これらの実施例を示すことは、本開示をより徹底的に理解してもらい、本開示の範囲を当業者に全面的に伝えるためである。
本願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、類似対象を区別するためのものであり、特定の順番や前後順を記載するために用いられない。このようなデータは、ここに記載した本願の実施例が例えばここに図示又は記載したもの以外の順番でも実施できるように、適宜に交換可能であることが理解されるべきである。また、「含む」、「有する」及びそれらのあらゆる変形は、非排他的に含むことを意味する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、明確に列挙されているステップ又はユニットに限定されず、明確に列挙されていないものや、これらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んてもよい。
4G及び5G通信システムにおける無線リソース制御層アイドル状態RRC_idle(Radio Resource Control idle)にある端末は、ネットワーク機器から送信されるページング信号に、予め設定された時間で検出を行う必要がある。具体的なページング信号プロセスとして、ページング無線ネットワーク一時的識別子P−RNTI(Paging Radio Network Temporary Identity)に対応するPDCCHにブラインド検出を行い、このPDCCHが検出されていない場合、今回の検出を終了し、PDCCHが存在することが検出された場合、このPDCCHによって指示されるPDSCH(Physical Downlink Share Channel)に対して検出をさらに行い、検出されたPDSCHがこの端末のページング信号でなければ、検出を終了する。RRC_idle状態では、端末は、ページング信号に対して検出を周期的に行い、毎回PDCCHとPDSCHの検出は消費電力が大きいが、自身に属するページング信号を検出する確率は低いため、端末の省電力化に不利である。
非連続受信DRX(Discontinuous Reception)シーンにおいて、DRXの基本メカニズムは、図1に示すように、接続(RRC_connected)状態にある端末のためのDRX周期(cycle)を設定することである。図1は、DRX周期の時間領域の概略図である。このDRX cycleは、端末がPDCCHを傍受して受信する活性化期間(On Duration)と、端末が下りチャネルのデータを受信せずに電力消費を節約する休止期間(Opportunity for DRX)とを含む。すなわち、時間領域において、時間は、1つずつ連続するDRX cycleに分割される。ここで、DRX開始オフセット(drxStartOffset)は、DRX cycleの開始サブフレームを指示することに用いられ、ロングDRX周期(longDRX−Cycle)は、long DRX cycleが何個のサブフレームを占有するかを指示することに用いられる。ここで、この2つのパラメータは、ともにlongDRX−CycleStartOffsetフィールドによって特定される。活性化期間タイマ(On Duration Timer)は、DRX cycleの開始サブフレームから、PDCCHの傍受が必要な連続サブフレーム数(すなわち、活性化期間が持続するサブフレーム数)を指定する。
多くの場合において、あるサブフレームで1つの端末がスケジューリングされてデータを受信又は送信した後、次の複数のサブフレームにわたってスケジューリングされ続ける可能性が高く、次のDRX cycleまで受信又は送信を待つと、これらのデータは、余分な遅延をもたらす。そのような遅延を低減するために、端末は、スケジューリングされた後に持続的に活性化期間にあり、すなわち、設定された活性化期間にPDCCHを傍受し続ける。具体的には、端末は、初回データ伝送を行うようにスケジューリングされると、タイムアウトしない間に端末が常に活性化期間にある非活性化タイマ(drx−InactivityTimer)が起動又は再起動される。ここで、drx−InactivityTimerは、初回伝送のUL(Uplink)又はDL(Downlink)ユーザデータを指示するPDCCHを端末が正しく復号した後、活性状態に持続的に位置する連続サブフレーム数を指定する。すなわち、端末からの初回伝送データがスケジューリングされる毎に、このタイマが再起動する。
本開示の一部実施例は、端末に応用される情報検出方法を提供する。図2に示すように、この方法は、以下のステップ21〜22を含む。
ステップ21において、第1時刻と第2時刻との間の時間ギャップを取得する。
ここで、第1時刻は、早期指示信号が存在する時刻であり、第2時刻は、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻である。早期指示信号は、ウェイクアップ信号WUS及びスリープ信号GTSの少なくとも1つを含む。第1時刻又は第2時刻は、ネットワーク機器によって端末に設定される。又は、第1時刻又は第2時刻は、端末の識別情報に基づいて端末によって特定される。
DRXシーンにおいて、Paging信号又はPDCCHのブラインド検出の電力消費を更に節約するために、WUS及びGTSの概念が提案されており、ここで、WUSとGTSをまとめて早期指示信号という。ここで、idle状態又はRRC connected状態の各DRX周期において、又はRRC connected状態(DRX OFF)において、端末がPaging信号又はPDCCHに対してブラインド検出を行う前に、ネットワーク機器は、まず端末にWUSを伝送し、端末は、対応する時刻に醒めてこのWUSに対し検出を行う。端末がこのWUSを検出すると、端末は、Paging信号又はPDCCHに対してブラインド検出を行う。そうでない場合、この端末は、Paging信号又はPDCCHに対してブラインド検出を行わず、休止し続ける。図3に示されるように、ネットワーク機器が端末にWUSを設定すると仮定すると、端末は、物理チャネルでWUSに対し検出を行い、WUSが検出されると、次のDRX周期内でPDCCH検出を行う必要があると特定し、WUSが検出されていなければ、次のDRX周期内でPDCCH検出を行う必要がないと特定し、休止状態を継続する。又は、idle状態又はRRC connected状態の各DRX周期において、端末がPaging信号又はPDCCHに対しブラインド検出を行う前に、ネットワーク機器は、GTSを端末に送信してもよく、端末は、対応する時刻に醒めてこのGTSに対し検出を行う。端末がこのGTSを検出すると、端末は、Paging信号又はPDCCHに対しブラインド検出を行わず、休止を継続する。そうでない場合、端末は、Paging信号又はPDCCHに対しブラインド検出を行う。ここで、WUS又はGTSの検出は、Paging信号又はPDCCHのブラインド検出よりも複雑度が低く、且つ省電力である。
更に、早期指示信号は、非連続送信with DTX(Discontinuous Transmission)又はwithout DTXであってもよい。with DTXを例とすると、早期指示信号がWUSシーケンスを搬送する場合、端末がこのWUSシーケンスを検出すると、次のDRX周期内でPDCCH検出を行う必要があると特定し、このWUSシーケンスを検出していない場合、次のDRX周期内でPDCCH検出を行う必要がないと特定する。同様に、早期指示信号がGTSシーケンスを搬送する場合、このGTSシーケンスが検出されていない場合、次のDRX周期内でPDCCH検出を行う必要があると特定し、このGTSシーケンスが検出されると、次のDRX周期内でPDCCH検出を行う必要がないと特定する。without DTXを例とすると、早期指示信号がWUSシーケンスを搬送する場合、WUSシーケンスが第1シーケンスフォーマットであることが検出されると、次のDRX周期内で対応するPDCCHに対し検出を行う必要があると特定し、WUSが第2シーケンスフォーマットであることが検出されると、次のDRX周期内で対応するPDCCHに対し検出を行う必要がないと特定し、端末は、スリープを継続する。同様に、早期指示信号がGTSシーケンスを搬送する場合、GTSシーケンスが第3シーケンスフォーマットであることが検出されると、次のDRX周期内で対応するPDCCHに対し検出を行う必要があると特定し、GTSが第4シーケンスフォーマットであることが検出されると、次のDRX周期内で対応するPDCCHに対し検出を行う必要がないと特定し、端末は、スリープを継続する。
ここで、Idle状態において、第1時刻と第2時刻との間の時間ギャップは、WUS存在する時刻と、そのWUSに対応するPaging信号が存在する時刻との間の時間間隔、即ちWUSとページング機会PO(paging occasion)との間の時間ギャップである。RRC_connected状態において、第1時刻と第2時刻との間の時間ギャップは、WUSが存在する時刻(例えば、存在するスロット又は存在するサブフレーム)と、そのWUSに対応するPDCCHが存在する時刻との間の時間ギャップである。
ステップ22において、時間ギャップに基づいて、早期指示信号の時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHの時刻を特定する。
ここで、ステップ22は、以下の方式によって実現可能であるが、それに限られない。
方式1:第1時刻が特定された場合、第1時刻と時間ギャップとに基づいて、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻を特定する。
ここで、第1時刻は、ネットワーク機器によって端末に設定される。又は、第1時刻は、端末の識別情報(UE ID)に基づいて端末によって特定される。すなわち、端末は、時間ギャップ及び早期指示信号が存在する時刻に基づいて、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻を特定する。ここで、早期指示信号が存在する時刻は、ネットワーク機器によって設定され、又は、UE IDに基づいて端末によって特定される。
方式2:第2時刻が特定された場合、第2時刻と時間ギャップとに基づいて、早期指示信号が存在する時刻を特定する。
ここで、第2時刻は、ネットワーク機器によって端末に設定される。又は、第2時刻は、端末の識別情報(UE ID)に基づいて端末によって特定される。すなわち、端末は、時間ギャップ及び早期信号指示に対応するPDCCHが存在する時刻に基づいて、早期指示信号の検出時刻を特定する。ここで、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻は、ネットワーク機器によって設定され、又は、UE IDに基づいて端末によって特定される。
1つの実施例において、ステップ22の後に、特定された早期指示信号が存在する時刻で早期指示信号に対し検出を行うこと、又は、特定された早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻でPDCCHに対し検出を行うことを更に含む。
なお、ステップ22では早期指示信号が存在する時刻のみを特定した場合、特定された早期指示信号が存在する時刻で早期指示信号に検出を行うステップを実行するが、ステップ22では早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻のみを特定した場合、特定された早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻でPDCCHに対し検出を行うステップを実行する。
選択可能に、早期指示信号の時刻を特定するステップは、早期指示信号の最大持続時間の開始時刻又は終了時刻を特定すること、又は、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻又は終了時刻を特定することを含む。
ここで、ネットワーク機器は、端末の早期指示信号に対し1組の実際持続時間を設定する。ここで、1組の実際持続時間は、少なくとも1つの実際持続時間を含む。ここで、ネットワーク機器は、1つのセル内の全ての端末に対し、限られた数の持続時間(WUS actual duration)を設定し、例えば、繰り返し回数は、それぞれ、1回、10回、又は100回である。実際伝送時間は、最大持続時間内で1つの可能な位置(唯一の位置)しかなく、すなわち、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻と、その最大持続時間の開始時刻との間に第1時間長のインターバルを有する。ここで、第1時間長は、0個の時間領域伝送単位以上である。第1時間長が0個の時間領域伝送単位である場合、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻は最大持続時間の開始時刻とは同じである(すなわち、一致する)。又は、早期指示信号の実際持続時間の終了時刻とその最大持続時間の終了時刻との間に第2時間長のインターバルを有する。ここで、第2時間長は、0個の時間領域伝送単位以上である。第2時間長が0個の時間領域伝送単位である場合、早期指示信号の実際持続時間の終了時刻は最大持続時間の終了時刻とは同じである(すなわち、一致する)。前記実際持続時間は、少なくとも一つであり、且つ各実際持続時間の開始時刻が前記早期指示信号の最大持続時間の開始時刻とは同じであり、又は、前記実際持続時間は、少なくとも一つであり、且つ各実際持続時間の終了時刻が前記最大持続時間の終了時刻とは同じである。
実際持続時間が少なくとも2つである場合、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻又は終了時刻を特定するステップの後に、少なくとも2つの実際持続時間に対しブラインド検出を行うことを更に含む。すなわち、ネットワーク機器が端末の早期指示信号に対し1組の実際持続時間を設定する場合、早期指示信号の開始時刻又は終了時刻を特定した後、端末は、早期指示信号の開始時刻又は終了時刻に基づいて、複数種類の可能な実際持続時間に対しブラインド検出を行う。
一部の選択可能な実施例において、第1時刻は、早期指示信号の最大持続時間の開始時刻又は終了時刻である。すなわち、早期指示信号が存在する時刻は、早期指示信号の最大持続時間の開始時刻又は終了時刻である。ここで、早期指示信号の最大持続時間の解釈として、早期指示信号の伝送信頼性を高めるために、異なる端末や異なるセルに異なる早期指示信号の繰り返し回数を設定する。異なる繰り返し回数は、1つの時間領域伝送単位に対し時間的に繰り返し送信を行うことに基づいて実現される。この時間領域伝送単位は、1つのフレーム、サブフレーム(subframe)、スロット(slot)、又は時間領域シンボル(OFDMシンボル)である。セル中心の端末に対しては、早期指示信号の繰り返し回数は、1回であり、セル端に位置する端末に対しては、早期指示信号の繰り返し回数は、100回である。ここで、繰り返し回数が高い信号ほどそのカバー性能が良好である。早期指示信号の最大繰り返し回数に対応する持続時間は、早期指示信号の最大持続時間(maximum duration)である。ここで、早期指示信号の最大持続時間は、セルのカバレッジを特定する。早期指示信号の最大持続時間は、システム情報ブロック(SIB)メッセージによって端末に通知される。
又は、第1時刻は、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻又は終了時刻である。すなわち、早期指示信号が存在する時刻は、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻又は終了時刻である。ここで、早期指示信号の実際繰り返し回数に対応する持続時間は、早期指示信号の実際持続時間(actual duration)である。ここで、実際伝送時間は、最大持続時間内で1つの可能な位置(唯一の位置)しかなく、すなわち、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻と、その最大持続時間の開始時刻との間に第1時間長のインターバルを有する。ここで、第1時間長は、0個の時間領域伝送単位以上である。第1時間長が0個の時間領域伝送単位である場合、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻は最大持続時間の開始時刻とは同じである(すなわち、一致する)。又は、早期指示信号の実際持続時間の終了時刻とその最大持続時間の終了時刻との間に第2時間長のインターバルを有する。ここで、第2時間長は、0個の時間領域伝送単位以上である。第2時間長が0個の時間領域伝送単位である場合、早期指示信号の実際持続時間の終了時刻は最大持続時間の終了時刻とは同じである(すなわち、一致する)。
1つの選択可能な実施例において、ネットワーク機器は、端末の早期指示信号に対し1組の実際持続時間を設定してもよい。ここで、1組の実際持続時間は、少なくとも1つの実際持続時間を含む。ここで、ネットワーク機器は、1つのセル内の全ての端末に対し、限られた数の持続時間(WUS actual duration)を設定し、例えば、繰り返し回数は、それぞれ、1回、10回、又は100回である。上記数種類のWUS actual durationは、ネットワーク機器からRRC(Radio Resource Control)シグナリングなどのシグナリングを介して端末に送信される。WUSの1回の繰り返しは、時間的に1つのスロット又はサブフレームのすべてのOFDMシンボル又は一部のOFDMシンボルを占有し、例えば1つのサブフレームの後方11個のOFDMシンボルを占有する。ここで、WUSの複数の繰り返しは、連続又は非連続のスロット又はサブフレームを占有する。更に、本実施例において、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻が最大持続時間の開始時刻に一致するとは、複数種類の実際持続時間のうちの各実際伝送時間の開始時刻が早期指示信号の最大持続時間の開始時刻に一致することを意味する。同様に、早期指示信号の実際持続時間の終了時刻が最大持続時間の終了時刻に一致するとは、複数種類の実際持続時間の各実際伝送時間の終了時刻が早期指示信号の最大持続時間の終了時刻に一致することを意味する。
一部の選択可能な実施例において、第2時刻は、PDCCHが存在する時間領域伝送単位の開始時刻又は終了時刻であり、ここで、時間領域伝送単位は、フレーム、サブフレーム、スロット及び時間領域シンボル(OFDMシンボル)のいずれか1つを含む。すなわち、PDCCHが存在する時刻は、PDCCHが存在するOFDMシンボル、スロット、サブフレーム又はフレームの開始時刻又は終了時刻である。
選択可能に、時間ギャップの時間長は、早期指示信号を受信する受信機のタイプと、端末の所定挙動と、早期指示信号の周波数領域伝送リソース及び早期指示信号に対応するPDCCHの周波数領域伝送リソースとの少なくとも1つに関連する。
時間ギャップの時間長は、早期指示信号を受信する受信機のタイプに関連する。ここで、受信機のタイプは、マスタ受信機及び非マスタ受信機(又は、他の受信機、専用受信機と呼ばれる)を含む。すなわち、端末が独立した非マスタ受信機を用いて早期指示信号を受信した場合に、対応する時間ギャップの時間長は、マスタ受信機を用いて早期指示信号を受信した場合に、対応する時間ギャップの時間長とは異なる。ここで、端末が独立した非マスタ受信機を用いて早期指示信号を受信する場合、マスタ受信機は、早期指示信号以外の信号を受信することに用いられる。選択可能に、早期指示信号が独立した受信機(非マスタ受信機)を用いて受信される場合、端末は、この独立した受信機が非常に小さい帯域幅しかサポートしなかったり、一部のモジュールを削除したりして、省エネのためにいくつかの最適化を行う。マスタ受信機は、早期指示信号以外の信号を受信することに用いられる。端末がマスタ受信機を介して早期指示信号及び早期指示信号に対応するPDCCHを受信する場合、端末がRF retuningを行う必要がなく、それにより、時間ギャップをより短くすることができる。ここで用いられる受信機は、異なり、特定される時間ギャップの値も異なる。選択可能に、端末は、時間ギャップの値及びWUSをサポートするか否かを同時に報告してもよい。
時間ギャップの時間長は、端末の所定挙動に関連する。ここで、所定挙動は、端末が早期指示信号のみに基づいて下り同期を行うこと、又は、端末が早期指示信号とSSB(Synchronous Signal Block)とに基づいて下り同期を行うこと、又は、端末が同期信号ブロックのみに基づいて下り同期を行うことを含む。すなわち、時間ギャップは、端末の所定挙動に関連し、この所定挙動は、端末がWUS又はGTSのみで下り同期を行うこと、又は、端末がWUS、GTS及びSSBで下り同期を行うこと、又は、端末がSSBのみで下り同期を行うことを含む。ここで、端末がSSBのみで下り同期を行うとは、端末がWUSを受信する前にSSBで下り同期を行う場合と、端末がWUSを受信した後であってPDCCHを受信する前にSSBで下り同期を行う場合とがある。上記SSBは、NRシステムのみを対象としているが、本実施例は、他のシステムの場合を排除するものではない。具体的には、本実施例は、NB−IoTシステムにおいて、端末がNPSS/NSSS(Narrowband Primary Synchronization Signal/Narrowband Secondary Synchronization Signal)に基づいて下り同期を行うこと、LTEシステムやMTCシステムにおいて、端末がPSS/SSS(Primary Synchronization Signal/Secondary Synchronization Signal)に基づいて下り同期を行うこと、5G NR(New Radio)システムにおいて、端末がSSBに基づいて下り同期を行うことを更に含む。1つの実施例において、時間ギャップは、UEの挙動に関連し、挙動は、端末がWUSで下り同期を行うこと、又は、端末がSSBで周期的に下り同期を行うことを含む。端末がWUSのみで下り同期を行う場合、ネットワーク機器が連続した複数のページング周期(paging cycle)にわたってDTXを送信すると、後続の端末が非DTXのWUSを受信する際に下り同期のための時間が比較的長くなる可能性があり、WUSからWUSに対応するPDCCH間の時間ギャップが長くなる。端末が周期的にSSBで下り同期を行うと、端末は、良好な下り同期を維持するように、その周期の大きさを柔軟に設定でき、後続の端末が非DTXのWUSを受信する際に下り同期のための時間が比較的短くなり、WUSからWUSに対応するPDCCH間の時間ギャップが長くなる。そのため、端末の挙動が異なり、端末が報告する第1時間ギャップの値も異なる。ここで、端末がSSBのみで下り同期を行うとは、端末がWUSを受信する前にSSBで下り同期を行う場合と、端末がWUSを受信した後であってPDCCHを受信する前にSSBで下り同期を行う場合とがある。
時間ギャップの時間長は、早期指示信号の周波数領域伝送リソース及び早期指示信号に対応するPDCCHの周波数領域伝送リソースに関連する。すなわち、時間ギャップは、端末がWUS又はGTSを受信する周波数領域リソース、及び端末がPDCCHを受信する周波数領域リソースに関連する。1つの実施例では、端末がWUS又はGTSを受信する周波数領域リソースの中心周波数は、PDCCHを受信する周波数領域リソースの中心周波数とが異なることに対応する時間ギャップは、端末がWUS又はGTSを受信する周波数領域リソースの中心周波数は、PDCCHを受信する周波数領域リソースの中心周波数とが同じであることに対応する時間ギャップよりも長い。ここで、周波数領域リソースは、帯域幅部分BWP(Bandwidth Part)、帯域幅(bandwidth)、又はチャネル(channel)である。ここで、端末がWUS又はGTSを受信する周波数領域リソースの中心周波数は、端末がPDCCHを受信する周波数領域リソースの中心周波数が異なる場合に対応するRF retuning(Radio Frequency retuning)の時間は、端末がWUS又はGTSを受信する周波数領域リソースの中心周波数は、端末がPDCCHを受信する周波数領域リソースの中心周波数が同じである場合に対応するRF retuningの時間よりも長い。従って、中心周波数が異なる場合に対応する時間ギャップは、中心周波数が同じである場合に対応する時間ギャップよりも長い。
ここで、時間ギャップは、端末によって特定される。又は、時間ギャップは、ネットワーク機器によって端末に設定される。又は、時間ギャップは、プロトコルによって予め定義される。具体的には、前記時間ギャップは、端末によって特定される第1時間ギャップ、ネットワーク機器によって端末に設定される第2時間ギャップ、プロトコルによって予め定義される第3時間ギャップのうちの少なくとも1つを含む。
ここで、時間ギャップの異なる特定方式に基づいて、本開示の一部実施例において、以下のシーンについて更に説明する。
シーン1:時間ギャップは、第1時間ギャップのみを含み、すなわち時間ギャップは、端末によって自ら特定される。
このシーンでは、端末は、早期指示信号を受信する受信機のタイプと、端末の所定挙動と、早期指示信号の周波数領域伝送リソース及び早期指示信号に対応するPDCCHの周波数領域伝送リソースとの少なくとも1つに基づいて、時間ギャップの長さを特定する。
ここで、端末は、第1時間ギャップを特定した後、第1時間ギャップをネットワーク機器に報告する。ここで、端末が報告する第1時間ギャップは、1ビットで報告されてもよく、例えば、0は、第1時間ギャップが10msであることを示し(WUSを受信するのはマスタ受信機である)、1は、第1時間ギャップが30msであることを示す(WUSを受信するのは個別の非マスタ受信機である)。又は、端末が報告する第1時間ギャップは、2ビットで報告されてもよく、例えば、00は、第1時間ギャップが10msであることを示し(WUSを受信するのはマスタ受信機であり、且つUEが周期的なSSBによる下り同期をサポートする)、01は、第1時間ギャップが20msであることを示し(WUSを受信するのはマスタ受信機であり、且つ端末が周期的なSSBによる下り同期をサポートしない。又はWUSを受信するのはマスタ受信機であり、且つ端末が周期的なSSBによる下り同期をサポートするが、周期が長い。又はWUSを受信するのはマスタ受信機であり、且つ端末がWUSによる下り同期のみをサポートする)、10は、第1時間ギャップが40msであることを示し(WUSを受信するのは個別の受信機であり、且つUEが周期的なSSBによる下り同期をサポートする)、11は、第1時間ギャップが80msであることを示す(WUSを受信するのは、個別の受信機であり、且つ端末が周期的なSSBによる下り同期をサポートしない。又はWUSを受信するのは、個別の受信機であり、且つUEが周期的なSSBによる下り同期をサポートするが、期間が長い。又は、WUSを受信するのは、個別の受信機であり、且つWUSによる下り同期のみをサポートする)。
シーン2:時間ギャップは、第2時間ギャップのみを含み、すなわち、時間ギャップは、ネットワーク機器によって端末に設定される。
このシーンでは、ネットワーク機器は、早期指示信号を受信する受信機のタイプと、端末の所定挙動と、早期指示信号の周波数領域伝送リソース及び早期指示信号に対応するPDCCHの周波数領域伝送リソースとの少なくとも1つに基づいて、時間ギャップの長さを特定して端末に設定する。
このシーンでは、ネットワーク機器が時間ギャップを特定する前に、ネットワーク機器によって時間ギャップの時間長を特定するために、端末は、早期指示信号を受信する受信機のタイプ及び端末の所定挙動(又は端末の挙動能力)とをネットワーク機器に報告する。
選択可能に、ネットワーク機器は、異なる能力の端末に関する異なる第1時間ギャップのうちの最大値を第2時間ギャップに特定し、前記第2時間ギャップを端末に通知する。
選択可能に、時間ギャップは、1つの端末又は端末群に対し、所定シグナリングを介してネットワーク機器によって設定される。ここで、所定シグナリングは、ブロードキャストシグナリング、RRCシグナリング、MAC(Media Access Control)CE(Control Element)及びPDCCHのうちの少なくとも1つを含む。ここで、ブロードキャストシグナリングは、MIB(Master Information Block)とSIB(System Information Block)などを含む。
別の選択可能な実施例において、ステップ21の後に、時間ギャップに基づいて下り同期の目標同期方式を特定することを更に含む。ここで、目標同期方式は、早期指示信号に基づいて下り同期を行うこと、又は、早期指示信号と同期信号ブロックとに基づいて下り同期を行うこと、又は、同期信号ブロックに基づいて下り同期を行うことを含む。すなわち、時間ギャップがネットワーク機器によって設定された第2時間ギャップである場合、端末は、第2時間ギャップに基づいて、関連する挙動を特定する。例えば、端末は、WUS又はGTSで下り同期を行い、又は、周期的にSSBで下り同期を行い、又は、WUS又はGTSとSSBとの連携で下り同期を行う。
具体的には、ネットワーク機器によって端末に設定される第2時間ギャップの値が異なると、端末の挙動にも影響を与える。ネットワーク機器によって端末に設定されるWUSからWUSに対応するPDCCH間の時間ギャップが長い場合、端末がWUSによる下り同期しかできない可能性があり、ネットワーク機器が複数のpaging cycleにわたって連続してDTXを送信しても、後続の端末が非DTXのWUSを受信する際に、下り同期のための時間に余裕がある。ネットワーク機器によって端末に設定されるWUSと、WUSに対応するPDCCHとの間の時間ギャップが短い場合、端末が周期的にSSB(SS block)で下り同期を行うことになる。端末は、良好な下り同期を維持するために、その周期の大きさを柔軟に設定する。それにより、後続の端末が非DTXのWUSを受信する際に下り同期のための時間は、基地局によって端末に設定される第2時間ギャップを超えない。
シーン3:時間ギャップは、第1時間ギャップと第2時間ギャップとを含み、すなわち、時間ギャップは、第1時間ギャップに基づいて、ネットワーク機器によって端末に設定される第2時間ギャップである。
このシーンでは、端末は、早期指示信号を受信する受信機のタイプと、端末の所定挙動と、早期指示信号の周波数領域伝送リソース及び早期指示信号に対応するPDCCHの周波数領域伝送リソースとの少なくとも1つに基づいて、第1時間ギャップの長さを特定する。
ここで、端末は、第1時間ギャップを特定した後、第1時間ギャップをネットワーク機器に報告する。その報告方式は、シーン1における方式で行われてもよいので、ここでは繰り返して記載しない。ネットワーク機器は、第1時間ギャップを取得した後、第1時間ギャップを参照して、第2時間ギャップを端末に設定する。ここでネットワーク機器が第2時間ギャップを端末に送信する方式は、シーン2における指示方法を参照してもよいので、ここでは繰り返して記載しない。
選択可能に、ネットワーク機器は、異なる端末から報告される異なる第1時間ギャップのうちの最大値を第2時間ギャップに特定し、前記第2時間ギャップを端末に通知する。例えば、一部の端末から10msの時間ギャップを報告し、ほかの端末から30msの時間ギャップを報告する場合、ネットワーク機器は、すべての端末のニーズを満たすことができるよう、第2時間ギャップを30msに設定する。
シーン4:時間ギャップは、第3時間ギャップを含み、すなわち、時間ギャップは、プロトコルによって予め定義される。
このシーンでは、時間ギャップは、プロトコルによって予め定義された一定の時間長である。例えば、プロトコルによって予め定義された時間ギャップは、M個の時間領域伝送単位(サブフレーム、スロット又はOFDMシンボルなど)である場合、早期指示信号が存在する時刻が特定されると、早期指示信号が存在する時刻及びM個の時間領域伝送単位に基づいて、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻が特定される。同様に、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻が特定されると、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻及びM個の時間領域伝送単位に基づいて、早期指示信号が存在する時刻が特定される。
選択可能に、プロトコルによって予め定義される第2時間ギャップは、異なる能力の端末に関する異なる第1時間ギャップのうちの最大値である。例えば、一部の端末では10msの時間ギャップをサポートし、ほかの端末では30msの時間ギャップをサポートする場合、プロトコルによって予め定義される第2時間ギャップは、30msであり、すべての端末のニーズを満たすことができる。
別の選択可能な実施例において、ステップ21の後に、時間ギャップに基づいて下り同期の目標同期方式を特定することを更に含む。ここで、目標同期方式は、早期指示信号に基づいて下り同期を行うこと、又は、早期指示信号と同期信号ブロックとに基づいて下り同期を行うこと、又は、同期信号ブロックに基づいて下り同期を行うことを含む。すなわち、時間ギャップがプロトコルによって予め定義される第3時間ギャップである場合、端末は、第3時間ギャップに基づいて、関連する挙動を特定する。例えば、端末は、WUS又はGTSで下り同期を行い、又は、周期的にSSBで下り同期を行い、又は、WUS又はGTSとSSBとの連携で下り同期を行う。
以上、本開示の一部実施例の情報検出方法の一部の実施例を紹介したが、以下、それについて、図面及び具体的な実現方式を通じて更に説明する。
実施例1
実施例1は、上記方式1に対応し、すなわち、早期指示信号の存在する時刻が既知のシーンである。
端末は、時間ギャップ及び早期指示信号が存在する時刻(すなわち第1時刻)に基づいて、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻を特定する。ここで、早期指示信号が存在する時刻は、ネットワーク機器によって設定され、又は、UE IDに基づいて特定される。ここで、早期指示信号に対応するPDCCHは、早期指示信号の指示で、端末によって検出を行うPDCCHである。
ここで、端末は、UE IDに基づいて、早期指示信号が存在する時刻を算出する。具体的には、N(N>0)個の下りスロット、サブフレーム又はフレームに端末の識別情報(UE ID)をハッシュ関数などの関数でマッピングする。ここで、UE IDは、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、P−TMSI(Packet−Temporary mobile subscriber identification)、TMSI(Temporary mobile subscriber identification)、又はショートフォーマットを含む。
ここで、第1時刻は、早期指示信号の最大持続時間の開始時刻又は終了時刻であり、早期指示信号の最大繰り返し回数に対応する持続時間は、早期指示信号の最大持続時間(maximum duration)である。ここで、早期指示信号の最大持続時間は、セルのカバレッジを特定する。早期指示信号の最大持続時間は、システム情報ブロック(SIB)メッセージによって端末に通知される。
又は、第1時刻は、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻又は終了時刻であり、ネットワーク機器は、1つのセル内の全ての端末に対し、限られた数の持続時間(WUS actual duration)を設定し、RRCシグナリングなどのシグナリングを介して端末に送信する。
1つの選択可能な実施例において、ネットワーク機器は、UEに対し、WUS actual durationのような早期指示信号のactual durationを通知しない可能性がある。端末によるWUS検出の複雑度を低減するために、端末は、WUSの各actual durationに対し1回だけブラインド検出を行い、各WUS actual durationは、WUSの最初のサブフレームから検出を開始する。例えば、ネットワーク機器は、本セルには計3つのWUS actual durationがあり、WUSの繰り返し回数がそれぞれ1回、10回、100回であることをUEに通知する。WUS actual durationの開始サブフレームは、無線フレーム0番のサブフレーム0番であり、WUS maximum durationの開始サブフレームに一致する。端末は、無線フレーム0番のサブフレーム0番に対し順にWUS検出を行い、無線フレーム0番のサブフレーム0番からサブフレーム9番までの合計10サブフレームに対しWUS検出を行い(この10サブフレームに対し検出を行う際、端末は、そのうちN(N>1、N<10、Nは整数)のサブフレームでウェイクアップ信号を検出できたら検出を停止する)、無線フレーム0番のサブフレーム0番から無線フレーム9番のサブフレーム99番までの計100サブフレームに対しWUS検出を行う(この100サブフレームに検出を行う際、UEは、そのうちN(N>1、N<100、Nは整数)のサブフレームでウェイクアップ信号を検出できたら検出を停止する)。上記検出の順序は、調整可能である。そのうちのある検出でWUSの検出に成功すると、端末は、ブラインド検出を停止する。ここで、サブフレーム番号0〜99は、WUSを伝送できる連続するサブフレームの番号である。もちろん、WUSを伝送するサブフレームは、非連続であってもよい。上記のサブフレームは、スロットslot又は時間領域OFDMシンボルであってもよい。
又は、WUS actual durationは、WUSシーケンスによって指示される。具体的には、異なるWUSシーケンス(例えば、異なる複数のルートシーケンス、異なるスクランブリングコードシーケンスを有する複数のシーケンス、又は異なるサイクリックシフトにより生成された複数のシーケンス)は、それぞれ異なるWUS actual durationに対応する。
図4に示すように、T1は、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻であり、T1は、早期指示信号の最大持続時間の開始時刻でもあり、すなわち早期指示信号の最大実際持続時間の開始時刻と早期指示信号の最大持続時間の開始時刻とは一致する。T2は、早期指示信号の実際持続時間の終了時刻である。T3は、早期指示信号の最大持続時間の終了時刻である。T4は、早期指示信号に対応するPDCCHの開始時刻である。T5は、早期指示信号に対応するPDCCHの終了時刻である。よって、時間ギャップは、図4の3つの場合、すなわち、時間ギャップG1=T4−T3、又は時間ギャップG2=T4−T2、又は時間ギャップG3=T4−T1のいずれか1つである。
これに対応して、端末は、時間ギャップG(G1、G2又はG3)及びT1、T2、T3のいずれかに基づいてT4を特定する。すなわち、T4=T3+G1、又はT4=T2+G2、又はT4=T1+G3。上記実施例1におけるT4は、T5に置き換えてもよい。
又は、図5に示すように、T1は、早期指示信号の最大持続時間の開始時刻であり、T2は、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻であり、T3は、早期指示信号の最大持続時間の終了時刻であり、T3は、早期指示信号の実際持続時間の終了時刻でもあり、すなわち、早期指示信号の最大持続時間の終了時刻と早期指示信号の実際持続時間の終了時刻とは一致し、T4は、早期指示信号に対応するPDCCHの開始時刻であり、T5は、早期指示信号に対応するPDCCHの終了時刻である。そして、時間ギャップは、図5の3つの場合、すなわち、時間ギャップG1=T4−T3、又は時間ギャップG2=T4−T2、又は時間ギャップG3=T4−T1のいずれか1つである。これに対応して、端末は、時間ギャップG(G1、G2又はG3)及びT1、T2、T3のいずれか1つに基づいてT4を特定する。すなわち、T4=T3+G1、又はT4=T2+G2、又はT4=T1+G3。ここで、T4は、T5に置き換えてもよい。
実施例2
実施例2は、方式2に対応し、すなわち、早期指示信号に対応するPDCCHの存在する時刻が既知のシーンである。
端末は、時間ギャップ及び早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻(すなわち第2時刻)に基づいて、早期指示信号が存在する時刻を特定する。ここで、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻は、ネットワーク機器によって設定され、又は、UE IDに基づいて特定される。ここで、早期指示信号に対応するPDCCHは、早期指示信号の指示で、端末によって検出を行うPDCCHである。
ここで、端末は、UE IDに基づいて、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻を算出する。具体的には、N(N>0)個の下りスロット又はサブフレームに端末の識別(UE ID)をハッシュ関数などの関数でマッピングする。UE IDは、IMSI、P−TMSI、TMSI又はショートフォーマットを含む。
図4に示すように、T1は、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻であり、T1は、早期指示信号の最大持続時間の開始時刻でもあり、すなわち早期指示信号の最大実際持続時間の開始時刻と早期指示信号の最大持続時間の開始時刻とは一致する。T2は、早期指示信号の実際持続時間の終了時刻である。T3は、早期指示信号の最大持続時間の終了時刻である。T4は、早期指示信号に対応するPDCCHの開始時刻である。T5は、早期指示信号に対応するPDCCHの終了時刻である。よって、時間ギャップは、図4の3つの場合、すなわち、時間ギャップG1=T4−T3、又は時間ギャップG2=T4−T2、又は時間ギャップG3=T4−T1のいずれか1つである。
これに対応して、端末は、時間ギャップG(G1、G2又はG3)及びT4、T5のいずれかに基づいてT1又はT2又はT3特定する。すなわち、T1=T4−G3又はT2=T4−G2又はT3=T4−G1。上記実施例におけるT4は、T5に置き換えてもよい。
又は、図5に示すように、T1は、早期指示信号の最大持続時間の開始時刻であり、T2は、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻であり、T3は、早期指示信号の最大持続時間の終了時刻であり、T3は、早期指示信号の実際持続時間の終了時刻でもあり、すなわち、早期指示信号の最大持続時間の終了時刻と早期指示信号の実際持続時間の終了時刻とは揃い、T4は、早期指示信号に対応するPDCCHの開始時刻であり、T5は、早期指示信号に対応するPDCCHの終了時刻である。
よって、時間ギャップは、図5の3つの場合、すなわち、時間ギャップG1=T4−T3、又は時間ギャップG2=T4−T2、又は時間ギャップG3=T4−T1のいずれか1つであり得る。
これに対応して、端末は、時間ギャップG(G1、G2又はG3)及びT4に基づいてT1又はT2又はT3を特定する。すなわち、T1=T4−G3又はT2=T4−G2又はT3=T4−G1。上記実施例におけるT4は、T5に置き換えてもよい。
1つの選択可能な実施例において、ネットワーク機器は、端末に対しその早期指示信号のactual durationを通知しない可能性がある。端末による早期指示信号検出の複雑度を低減するために、端末は、早期指示信号の各actual durationに対し1回だけブラインド検出を行い、各早期指示信号のactual durationは、早期指示信号の最初のサブフレームから検出を開始する。例えば、ネットワーク機器は、本セルには計3つの早期指示信号のactual durationがあり、早期指示信号の繰り返し回数がそれぞれ1回、10回、100回であることを端末に通知する。早期指示信号のactual durationの終了サブフレームは、無線フレーム9番のサブフレーム9番であり、早期指示信号のmaximum durationの終了サブフレームに一致する。端末は、無線フレーム9番のサブフレーム9番に対し順に早期指示信号検出を行い、無線フレーム9番のサブフレーム0番から無線フレーム9番のサブフレーム9番までの合計10サブフレームに対し早期指示信号検出を行い(この10サブフレームに対し検出を行う際、端末は、そのうちN(N>1、N<10、Nは整数)のサブフレームでウェイクアップ信号を検出できたら検出を停止する)、無線フレーム0番のサブフレーム0番から無線フレーム9番のサブフレーム9番までの計100サブフレームに対し早期指示信号検出を行う(この100サブフレームに対し検出を行う際、端末は、そのうちN(N>1、N<100、Nは整数)のサブフレームでウェイクアップ信号を検出できたら検出を停止する)。上記検出の順序は、調整可能である。そのうちのある検出で早期指示信号の検出に成功すると、端末は、ブラインド検出を停止する。ここで、サブフレーム番号0〜99は、早期指示信号を伝送できる連続するサブフレーム又は非連続のサブフレームの番号である。もちろん、早期指示信号を伝送するサブフレームは、非連続であってもよい。上記のサブフレームは、スロットslot又は時間領域OFDMシンボルであってもよい。
又は、早期指示信号actual durationは、早期指示信号のシーケンスによって指示される。具体的には、異なる早期指示信号のシーケンス(例えば、異なる複数のルートシーケンス、異なるスクランブリングコードシーケンスを有する複数のシーケンス、又は異なるサイクリックシフトにより生成された複数のシーケンス)は、それぞれ異なる早期指示信号actual durationに対応する。
本開示の一部実施例の情報検出方法において、端末は、第1時刻と第2時刻との間の時間ギャップを特定し、この時間ギャップに基づいて、早期指示信号の時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHの時刻を特定することによって、対応する時刻になると検出を行うことができるので、端末によるブラインド検出の複雑度及び検出電力消費を更に低下させることができる。又は、本開示の一部実施例において、異なるタイプ及び能力の端末に応じて異なる時間長の時間ギャップを特定することができるので、早期指示信号から対応するPDCCHまでの必要のない遅延を短縮することができる。
上記実施例は、異なるシーンにおける情報検出方法をそれぞれ詳細に紹介したが、以下、本実施例は、それに対応する端末について、図面を通じて更に紹介する。
本開示の一部実施例の情報検出方法において、第1時刻と第2時刻との間の時間ギャップを特定し、この時間ギャップに基づいて、早期指示信号の時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHの時刻を特定することによって、端末が対応する時刻になると検出を行うことができるので、端末によるブラインド検出の複雑度及び検出電力消費を更に低下させることができる。又は、本開示の一部実施例において、異なるタイプ及び能力の端末に応じて異なる時間長の時間ギャップを特定することができるので、早期指示信号から対応するPDCCHまでの必要のない遅延を短縮することができる。
以上の実施例は、異なるシーンにおける情報検出方法をそれぞれ詳細に紹介したが、以下、本実施例は、それに対応する端末について、図面を参照して更に紹介する。
図6に示すように、本開示の一部実施例における端末600は、上記の実施例における第1時刻と第2時刻との間の時間ギャップを取得し、時間ギャップに基づいて、早期指示信号が存在する時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻を特定する方法の細部を実現し、同じ効果を奏することもできる。ここで、第1時刻は、早期指示信号が存在する時刻であり、第2時刻は、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻である。この端末600は、具体的には、早期指示信号が存在する時刻である第1時刻と、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻である第2時刻との間の時間ギャップを取得するための第1取得モジュール610と、時間ギャップに基づいて、早期指示信号が存在する時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻を特定するための第1特定モジュール620とを含む。
ここで、端末600は、特定された早期指示信号が存在する時刻で早期指示信号に対し検出を行い、又は、特定された早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻でPDCCHに対し検出を行うための第1検出モジュールを更に含んでもよい。
ここで、第1特定モジュール620は、第1時刻が特定された場合、第1時刻と時間ギャップとに基づいて、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻を特定するための第1特定サブモジュールを含む。
ここで、第1特定モジュール620は、第2時刻が特定された場合、第2時刻と時間ギャップとに基づいて、早期指示信号が存在する時刻を特定するための第2特定サブモジュールを更に含む。
ここで、前記第2特定サブモジュールは、前記早期指示信号の最大持続時間の開始時刻又は終了時刻を特定するための第1特定ユニット、又は、前記早期指示信号の実際持続時間の開始時刻又は終了時刻を特定するための第2特定ユニットを含む。
ここで、前記実際持続時間は、少なくとも一つであり、且つ各実際持続時間の開始時刻が前記早期指示信号の最大持続時間の開始時刻とは同じである。又は、前記実際持続時間は、少なくとも一つであり、且つ各実際持続時間の終了時刻が前記最大持続時間の終了時刻とは同じである。
ここで、前記端末は、前記実際持続時間が少なくとも2つである場合、前記少なくとも2つの実際持続時間に対しブラインド検出を行うためのブラインド検出モジュールを更に含む。
ここで、前記第1時刻は、前記早期指示信号の最大持続時間の開始時刻又は終了時刻であり、又は、前記第1時刻は、前記早期指示信号の実際持続時間の開始時刻又は終了時刻である。
ここで、前記第2時刻は、PDCCHが存在する時間領域伝送単位の開始時刻又は終了時刻であり、ここで、時間領域伝送単位は、時間領域シンボル、サブフレーム及びスロットのいずれか1つを含む。
ここで、時間ギャップの時間長は、早期指示信号を受信する受信機のタイプと、端末が早期指示信号のみに基づいて下り同期を行う挙動、又は、端末が早期指示信号及び同期信号ブロックに基づいて下り同期を行う挙動、又は、端末が同期信号ブロックのみに基づいて下り同期を行う挙動を含む端末の所定挙動と、早期指示信号の周波数領域伝送リソース及び早期指示信号に対応するPDCCHの周波数領域伝送リソースとの少なくとも1つに関連する。
ここで、第1時刻又は第2時刻は、ネットワーク機器によって端末に設定される。又は、第1時刻又は第2時刻は、端末の識別情報に基づいて端末によって特定される。
ここで、時間ギャップは、端末によって特定される。又は、時間ギャップは、ネットワーク機器によって端末に設定される。又は、時間ギャップは、プロトコルによって予め定義される。
ここで、時間ギャップは、ブロードキャストシグナリング、RRCシグナリング、MAC CE及びPDCCHのうちの少なくとも1つを含む所定シグナリングを介して、ネットワーク機器によって1つの端末又は端末群に設定される。
ここで、端末600は、時間ギャップがネットワーク機器によって端末に設定される場合、又は、時間ギャップがプロトコルによって予め定義される場合、早期指示信号に基づいて下り同期を行う方式、又は、早期指示信号及び同期信号ブロックに基づいて下り同期を行う方式、又は、同期信号ブロックに基づいて下り同期を行う方式を含む下り同期の目標同期方式を、時間ギャップに基づいて特定するための第2特定モジュールを更に含む。
なお、本開示の一部実施例の端末は、第1時刻と第2時刻との間の時間ギャップを特定し、この時間ギャップに基づいて、早期指示信号の時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHの時刻を特定することによって、対応する時刻になると検出を行うことができるので、端末によるブラインド検出の複雑度及び検出電力消費を更に低下させることができる。又は、本開示の一部実施例において、異なるタイプ及び能力の端末に応じて異なる時間長の時間ギャップを特定することができるので、早期指示信号から対応するPDCCHまでの必要のない遅延を短縮することができる。
上記目的をよりよく実現するために、更に、図7は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造図である。この端末70は、ラジオ周波数ユニット71と、ネットワークモジュール72と、音声出力ユニット73と、入力ユニット74と、センサ75と、表示ユニット76と、ユーザ入力ユニット77と、インタフェースユニット78と、メモリ79と、プロセッサ710と、電源711などの構成要素を含むが、これらに限定されない。図7に示される端末の構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示されるよりも多い又は少ない構成要素を含むことができ、又は特定の構成要素を組み合わせることができ、又は異なる構成要素の配置を含むことができることを、当業者は理解可能である。本開示の実施例において、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップパソコン、車載端末、ウェアラブルデバイス及び歩数計などを含むが、それらに限定されない。
ここで、ラジオ周波数ユニット71は、プロセッサ710による制御でデータを送受信することに用いられる。プロセッサ710は、早期指示信号が存在する時刻である第1時刻と、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻である第2時刻との間の時間ギャップを取得することと、時間ギャップに基づいて、早期指示信号が存在する時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻を特定することとに用いられる。
本開示の一部実施例の端末は、第1時刻と第2時刻との間の時間ギャップを特定し、この時間ギャップに基づいて、早期指示信号の時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHの時刻を特定することによって、対応する時刻になると検出を行うことができるので、端末によるブラインド検出の複雑度及び検出電力消費を更に低下させることができる。又は、本開示の一部実施例において、異なるタイプ及び能力の端末に応じて異なる時間長の時間ギャップを特定することができるので、早期指示信号から対応するPDCCHまでの必要のない遅延を短縮することができる。
本開示の一部実施例において、ラジオ周波数ユニット71は、情報の送受信又は通話中で信号の送受信に用いられ、具体的に、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ710による処理に供し、また、アップリンクデータを基地局に送信する。一般に、ラジオ周波数ユニット71は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、結合器、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限定されない。また、ラジオ周波数ユニット71は、無線通信システムを介してネットワークや他の機器と通信を行うこともできる。
端末は、ネットワークモジュール72を介して、電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスを支援するなど、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
音声出力ユニット73は、ラジオ周波数ユニット71やネットワークモジュール72が受信した音声データや、メモリ79に記憶された音声データを音声信号に変換して音声として出力することができる。また、音声出力ユニット73は、端末70が実行する特定の機能に関する音声(例えば、呼出信号着信音、メッセージ着信音等)を出力してもよい。音声出力ユニット73は、スピーカ、ブザー及びレシーバなどを含む。
入力ユニット74は、音声や映像の信号を受信することに用いられる。入力ユニット74は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードでカメラなどの画像キャプチャ装置によって取得された静止画又は動画の画像データを処理するGPU(Graphics Processing Unit) 741と、マイク742とを含む。処理された画像フレームは、表示ユニット76上に表示され得る。グラフィックスプロセッサ741で処理された画像フレームは、メモリ79(又は他の記憶媒体)に記憶され得るか、又はラジオ周波数ユニット71又はネットワークモジュール72を介して送信され得る。マイク742は、音声を受信し、音声データに加工することができる。処理された音声データは、電話通話モードの場合、ラジオ周波数ユニット71を介して移動体通信基地局に送信可能な形式に変換して出力することができる。
端末70は、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ75を更に含む。具体的には、光センサは、周辺光センサ及び近接センサを含む。周辺光センサは、周辺光の明暗に応じて表示パネル761の輝度を調節し、近接センサは、端末70が耳に移動したときに表示パネル761及び/又はバックライトを消灯する。モーションセンサの1種として、加速度計センサは、様々な方向(一般的には3軸)の加速度の大きさを検出でき、静止時は重力の大きさ及び方向を検出でき、端末姿勢の認識(例えば、縦横画面切替、関連ゲーム、磁力計姿勢キャリブレーション)、振動認識関連機能(たとえば、歩数計、ストローク)などに用いることができる。センサ75は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを更に含むことができるが、ここでは枚挙しない。
表示ユニット76は、ユーザが入力した情報やユーザに提供した情報を表示するために用いられる。表示ユニット76は、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light−Emitting Diode)などからなる表示パネル761を含んでもよい。
ユーザ入力ユニット77は、数字や文字情報の入力を受け付け、端末のユーザ設定や機能制御に関するキー信号の入力を生成することに用いられる。具体的に、ユーザ入力ユニット77は、タッチパネル771と、その他の入力装置772とを含む。タッチパネル771は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作を取得可能である(たとえばユーザが指やスタイラスなどの任意の適切な物体や付属部材を用いたタッチパネル771の上又はタッチパネル771の付近での操作)。タッチパネル771は、タッチ検出装置とタッチコントローラの2つの部分を含みうる。ここで、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出してタッチコントローラに伝達する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からのタッチ情報を受信し、それを接点座標に変換してプロセッサ710に送り、プロセッサ710からの命令を受信して実行する。なお、タッチパネル771は、抵抗膜式、静電容量式、赤外線、表面弾性波など、種々の方式を用いて実現することができる。ユーザ入力ユニット77は、タッチパネル771の他に、他の入力機器772を含んでもよい。具体的に、他の入力機器772は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、音量調節キー、スイッチキーなど)、トラックボール、マウス、レバーを含むが、ここでは枚挙しない。
更に、タッチパネル771は、表示パネル761に重ねられる。タッチパネル771は、その上又はその近くでタッチ操作を検出すると、プロセッサ710に送信して、タッチイベントのタイプを特定する。次いで、プロセッサ710は、タッチイベントのタイプに応じて、対応する視覚的出力を表示パネル761に提供する。図7では、タッチパネル771と表示パネル761は、独立した2つの部品として端末の入出力機能を実現するが、実施例によっては、タッチパネル771と表示パネル761を一体化して端末の入出力機能を実現することもでき、具体的にここでは限定しない。
インタフェースユニット78は、外部装置と端末70とを接続するためのインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又はバッテリ充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置を接続するためのポート、オーディオ入出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドホンポート等を含む。インターフェイスユニット78は、外部装置から入力(たとえば、データ情報、電力など)を受信し、受信した入力を端末70内の1つ以上の要素に伝送するために使用されてもよく、又は端末70と外部装置との間でデータを伝送するために使用されてもよい。
メモリ79は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを格納するために使用される。メモリ79は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(たとえば、音声再生機能、画像再生機能など)などを格納することができるプログラム格納領域と、データ格納領域とを主に含んでもよい。データ格納領域は、音声データや電話帳など、携帯電話機の使用に応じて作成されたデータを記憶することができる。更に、メモリ79は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ又は他の揮発性固体記憶デバイスを含んでもよい。
プロセッサ710は、端末の制御センタであり、各種インタフェースや回線を用いて端末全体の各部を接続し、メモリ79に格納されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行、メモリ79に格納されたデータを呼び出して端末の各種機能及び処理データを実行し、端末全体の監視を行う。プロセッサ710は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。選択可能に、プロセッサ710は、オペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションなどを主に処理するアプリケーションプロセッサと、ワイヤレス通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上述のモデムプロセッサは、プロセッサ710に統合されなくてもよいことが理解される。
端末70は、各構成要素に電力を供給するためのバッテリのような電源711を更に含んでもよい。選択可能に、電源711は、電源管理システムを介してプロセッサ710に論理的に接続されてもよく、電源管理システムを介して充電、放電、及び消費電力管理などを管理する機能を実現してもよい。
また、端末70は、図示しない機能モジュールを更に含んでもよく、ここでの説明は省略する。
選択可能に、本開示の一部実施例は、プロセッサ710と、メモリ79と、メモリ79に記憶され、前記プロセッサ710で動作可能なコンピュータプログラムとを含む端末を更に提供し、このコンピュータプログラムがプロセッサ710によって実行されると、上記情報検出方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同一の技術効果を奏することもできるので、繰り返しを避けるためにここでは繰り返して記載しない。ここで、端末は、無線端末であってもよく有線端末であってもよい。無線端末とは、音声及び/又は他のサービスデータ接続性をユーザに提供する機器を指し、無線接続機能の携帯式機器、又は、無線モデムに接続される他の処理機器を有する。無線端末は、RAN(Radio Access Network)を介して1つ又は複数のコアネットワークと通信可能である。無線端末は、移動電話(又は「セルラー」電話と称される)などの移動端末、移動端末を有するコンピュータなどである。たとえば、端末は、携帯式、ポータブル式、ハンドヘルド式、コンピュータ内蔵式又は車載の移動装置であり、無線アクセスネットワークとは音声及び/又はデータのやり取りを行う。例えば、PCS(Personal Communication Service)電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話機、WLL(Wireless Local Loop)局、PDA(Personal Digital Assistant)などの機器である。無線端末は、システム、サブスクライバーユニット(Subscriber Unit)、サブスクライバー局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、モバイル(Mobile)、リモートステーション(Remote Station)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザ機器(User Device or User Equipment)と呼ばれてもよいが、ここでは限定されない。
本開示の一部実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の情報検出方法の実施例の各プロセスが実現され、かつ同じ技術効果を奏することもできるため、繰り返しを避けるために、ここでは繰り返して記載しない。ここで、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、揮発性記憶媒体又は非揮発性記憶媒体であり、又は、揮発性記憶媒体及び非揮発性記憶媒体両方を含んでもよく、たとえば、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなど等である。
以上の実施例は、端末側から本開示の情報検出方法を紹介したが、以下、本実施例は、ネットワーク機器側の情報伝送方法について、図面を通じて更に紹介する。
図8に示すように、本開示の一部実施例のネットワーク機器に応用される情報伝送方法は、以下のステップを含む。ステップ81において、早期指示信号が存在する時刻である第1時刻と、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻である第2時刻との間の時間ギャップを取得する。早期指示信号は、ウェイクアップ信号WUSとスリープ信号GTSの少なくとも1つを含む。時間ギャップは、端末によって特定されて報告される。又は、時間ギャップは、ネットワーク機器によって特定される。第1時刻又は第2時刻は、ネットワーク機器によって端末に設定される。又は、第1時刻又は第2時刻は、端末の識別情報に基づいて端末によって特定される。ステップ82において、時間ギャップに基づいて、早期指示信号を伝送する時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHを伝送する時刻を特定する。
ここで、ステップ82は、以下の方式で実現可能であるが、それらに限定されない。方式1に対応し、第1時刻が特定された場合、第1時刻と時間ギャップとに基づいて、早期指示信号に対応するPDCCHを伝送する時刻を特定する。ここで、第1時刻は、ネットワーク機器によって特定される。又は、第1時刻は、端末の識別情報(UE ID)に基づいて端末によって特定されて報告される。又は、方式2に対応し、第2時刻が特定された場合、第2時刻と時間ギャップとに基づいて、早期指示信号を伝送する時刻を特定する。ここで、第2時刻は、ネットワーク機器によって特定される。又は、第2時刻は、端末の識別情報(UE ID)に基づいて端末によって特定されて報告される。
1つの実施例において、ステップ82の後に、特定された早期指示信号を伝送する時刻で早期指示信号を伝送するステップ、又は、特定された早期指示信号に対応するPDCCHを伝送する時刻でPDCCHを伝送するステップを更に含む。
選択可能に、前記早期指示信号を伝送する時刻を特定するステップは、早期指示信号を伝送する最大持続時間の開始時刻又は終了時刻を特定すること、又は、早期指示信号を伝送する実際持続時間の開始時刻又は終了時刻を特定することを含む。ここで、実際持続時間は、少なくとも一つであり、且つ各実際持続時間の開始時刻が早期指示信号の最大持続時間の開始時刻とは同じである。又は、実際持続時間は、少なくとも一つであり、且つ各実際持続時間の終了時刻が最大持続時間の終了時刻とは同じである。
一部の実施例において、第1時刻は、早期指示信号の最大持続時間の開始時刻又は終了時刻である。すなわち、早期指示信号が存在する時刻は、早期指示信号の最大時刻時間の開始時刻又は終了時刻である。ここで、早期指示信号の最大持続時間の解釈として、早期指示信号の伝送信頼性を向上させるために、異なる端末又は異なるセルに対し、異なる早期指示信号の繰り返し回数をセットすることができ、異なる繰り返し回数は、1つの時間領域伝送単位に対し時間的に繰り返し送信を行うことに基づいて実現される。この時間領域伝送単位は、1つのフレーム、サブフレーム(subframe)、スロット(slot)又は時間領域シンボル(OFDMシンボル)である。具体的な設定方式は、端末側の実施例を参照すればよく、ここでは繰り返して記載しない。
又は、第1時刻は、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻又は終了時刻であり、すなわち、早期指示信号が存在する時刻は、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻又は終了時刻である。ここで、早期指示信号の実際の繰り返し回数に対応する持続時間は、早期指示信号の実際持続時間(actual duration)である。
ここで、実際伝送時間は、最大持続時間内で1つの可能な位置(唯一の位置)しかなく、すなわち、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻と、その最大持続時間の開始時刻との間に第1時間長のインターバルを有する。ここで、第1時間長は、0個の時間領域伝送単位以上である。第1時間長が0個の時間領域伝送単位である場合、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻と最大持続時間の開始時刻とは同じである(すなわち、一致する)。又は、早期指示信号の実際持続時間の終了時刻とその最大持続時間の終了時刻との間に第2時間長のインターバルを有する。ここで、第2時間長は、0個の時間領域伝送単位以上である。第2時間長が0個の時間領域伝送単位である場合、早期指示信号の実際持続時間の終了時刻と最大持続時間の終了時刻とは同じである(すなわち、一致する)。
選択可能に、第2時刻は、PDCCHが存在する時間領域伝送単位の開始時刻又は終了時刻であり、ここで、時間領域伝送単位は、時間領域シンボル、サブフレーム及びスロットのいずれか1つを含む。すなわち、PDCCHが存在する時刻は、PDCCHが存在するスロット、サブフレーム又は時間領域シンボルの開始時刻又は終了時刻である。
ここで、時間ギャップの時間長は、早期指示信号を受信する受信機のタイプと、端末の所定挙動と、早期指示信号の周波数領域伝送リソース及び早期指示信号に対応するPDCCHの周波数領域伝送リソースとの少なくとも1つに関連する。
時間ギャップの時間長は、早期指示信号を受信する受信機のタイプに関連する。ここで、受信機のタイプは、マスタ受信機及び非マスタ受信機(又は、他の受信機、専用受信機と呼ばれる)を含む。すなわち、端末が独立した非マスタ受信機を用いて早期指示信号を受信した場合に対応する時間ギャップの時間長は、マスタ受信機を用いて早期指示信号を受信した場合に対応する時間ギャップの時間長とは異なる。
時間ギャップの時間長は、端末の所定挙動に関連する。ここで、所定挙動は、端末が早期指示信号のみに基づいて下り同期を行うこと、又は、端末が早期指示信号と同期信号ブロックとに基づいて下り同期を行うこと、又は、端末が同期信号ブロックのみに基づいて下り同期を行うことを含む。端末がWUSのみで下り同期を行う場合、ネットワーク機器が連続した複数のページング周期(paging cycle)にわたってDTXを送信すると、後続の端末が非DTXのWUSを受信する際に下り同期のための時間が比較的長くなる可能性があり、WUSとWUSに対応するPDCCHとの間の時間ギャップが長くなる。端末が周期的にSSBで下り同期を行うと、端末は、良好な下り同期を維持するように、その周期の大きさを柔軟に設定でき、後続の端末が非DTXのWUSを受信する際に下り同期のための時間が比較的短くなり、WUSとWUSに対応するPDCCHとの間の時間ギャップが長くなる。そのため、端末の挙動が異なり、端末が報告する第1時間ギャップの値も異なる。
時間ギャップの時間長は、早期指示信号の周波数領域伝送リソース及び早期指示信号に対応するPDCCHの周波数領域伝送リソースに関連する。1つの実施例では、端末がWUS又はGTSを受信する周波数領域リソースの中心周波数とPDCCHを受信する周波数領域リソースの中心周波数とが異なることに対応する時間ギャップは、端末がWUS又はGTSを受信する周波数領域リソースの中心周波数とPDCCHを受信する周波数領域リソースの中心周波数とが同じであることに対応する時間ギャップよりも長い。ここで、周波数領域リソースは、BWP、bandwidth、又はchannelである。
ここで、時間ギャップは、端末によって特定されて報告される。又は、時間ギャップは、ネットワーク機器によって特定される。又は、前記時間ギャップは、プロトコルによって予め定義される。具体的には、上記時間ギャップは、端末によって特定される第1時間ギャップと、ネットワーク機器によって端末に対し特定される第2時間ギャップのうちの少なくとも1つを含む。
時間ギャップが第2時間ギャップを含む場合、シーン2及びシーン3に対応し、ネットワーク機器は、以下の方式で第2時間ギャップを端末に設定し、すなわち、所定シグナリングを介して、時間ギャップを端末に送信する。ここで、所定シグナリングは、ブロードキャストシグナリング、RRCシグナリング、MAC CE及びPDCCHのうちの少なくとも1つを含む。
なお、上記の端末側に適用する実施例は、すべてネットワーク機器の実施例に適用するため、ここでは繰り返して記載しない。本開示の一部実施例の情報伝送方法において、ネットワーク機器が第1時刻と第2時刻との間の時間ギャップを特定し、この時間ギャップに基づいて、早期指示信号の伝送時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHの伝送時刻を特定することによって、端末が時間ギャップに基づいて対応する時刻を特定し、対応する時刻で検出を行うことができるので、端末によるブラインド検出の複雑度及び検出電力消費を更に低下させることができる。又は、本開示の一部実施例において、異なるタイプ及び能力の端末に応じて異なる時間長の時間ギャップを特定することができるので、早期指示信号から対応するPDCCHまでの必要のない遅延を短縮することができる。
以上の実施例は、異なるシーンにおける情報伝送方法を紹介したが、以下、それに対応するネットワーク機器について、図面を通じて更に紹介する。
図9に示すように、本開示の一部実施例のネットワーク機器900は、上記実施例で第1時刻と第2時刻との間の時間ギャップを取得し、時間ギャップに基づいて、早期指示信号を伝送する時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHを伝送する時刻を特定する方法の細部を実現可能であり、同じ効果を奏することもできる。このネットワーク機器900は、具体的には、早期指示信号が存在する時刻である第1時刻と、早期指示信号に対応するPDCCHが存在する時刻である第2時刻との間の時間ギャップを取得するための第2取得モジュール910と、時間ギャップに基づいて、早期指示信号を伝送する時刻を伝送する時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHを伝送する時刻を特定するための第3特定モジュール920とを含む。
ここで、ネットワーク機器900は、特定された早期指示信号を伝送する時刻で早期指示信号を伝送し、又は、特定された早期指示信号に対応するPDCCHを伝送する時刻でPDCCHを伝送するための第1伝送モジュールを更に含んでもよい。
ここで、第3特定モジュール920は、第1時刻が特定された場合、第1時刻と時間ギャップとに基づいて、早期指示信号に対応するPDCCHを伝送する時刻を特定するための第3特定サブモジュールを含む。
ここで、第3特定モジュール920は、第2時刻が特定された場合、第2時刻と時間ギャップとに基づいて、早期指示信号を伝送する時刻を特定するための第4特定サブモジュールを含む。
ここで、前記第4特定サブモジュールは、前記早期指示信号を伝送する最大持続時間の開始時刻又は終了時刻を特定するための第3特定ユニット、又は、前記早期指示信号を伝送する実際持続時間の開始時刻又は終了時刻を特定するための第4特定ユニットを含む。
ここで、前記実際持続時間は、少なくとも一つであり、且つ各実際持続時間の開始時刻が前記早期指示信号の最大持続時間の開始時刻とは同じである。又は、実際持続時間は、少なくとも一つであり、且つ各実際持続時間の終了時刻が前記最大持続時間の終了時刻とは同じである。
ここで、第1時刻は、早期指示信号の最大持続時間の開始時刻又は終了時刻であり、又は、第1時刻は、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻又は終了時刻である。
ここで、実際持続時間の開始時刻と最大持続時間の開始時刻は、第1時間長のインターバルを有する。又は、実際持続時間の終了時刻と最大持続時間の終了時刻は、第2時間長のインターバルを有する。
ここで、実際持続時間の開始時刻は、最大持続時間の開始時刻とは同じであり、又は、実際持続時間の終了時刻は、最大持続時間の終了時刻とは同じである。
ここで、第2時刻は、PDCCHが存在する時間領域伝送単位の開始時刻又は終了時刻であり、ここで、時間領域伝送単位は、時間領域シンボル、サブフレーム及びスロットのいずれか1つを含む。
ここで、時間ギャップの時間長は、早期指示信号を受信する受信機のタイプと、端末が早期指示信号のみに基づいて下り同期を行う挙動、又は、端末が早期指示信号及び同期信号ブロックに基づいて下り同期を行う挙動、又は、端末が同期信号ブロックのみに基づいて下り同期を行う挙動を含む端末の所定挙動と、早期指示信号の周波数領域伝送リソース及び早期指示信号に対応するPDCCHの周波数領域伝送リソースとの少なくとも1つに関連する。
ここで、時間ギャップは、端末によって特定されて報告される。又は、時間ギャップは、ネットワーク機器によって特定される。又は、時間ギャップは、プロトコルによって予め定義される。
ここで、ネットワーク機器900は、時間ギャップがネットワーク機器によって特定される場合、ブロードキャストシグナリング、RRCシグナリング、MAC CE及びPDCCHのうちの少なくとも1つを含む所定シグナリングを介して、時間ギャップを端末に送信するための送信モジュールを更に含む。
なお、本開示の一部実施例のネットワーク機器は、第1時刻と第2時刻との間の時間ギャップを特定し、この時間ギャップに基づいて、早期指示信号の伝送時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHの伝送時刻を特定する。これによって、端末は、時間ギャップに基づいて、対応する時刻を特定し、対応する時刻で検出を行うことができるので、端末によるブラインド検出の複雑度及び検出電力消費を更に低下させることができる。又は、本開示の一部実施例において、異なるタイプ及び能力の端末に応じて異なる時間長の時間ギャップを特定することができるので、早期指示信号から対応するPDCCHまでの必要のない遅延を短縮することができる。
なお、以上のネットワーク機器及び端末の各モジュールの分割は、あくまでも論理的機能の分割であり、実際の実現においては、全部又は一部が1つの物理的実体に統合されてもよいし、物理的に分離されてもよい。これらのモジュールは、全てソフトウェアで処理素子によって呼び出される形態で実現されてもよいし、全てハードウェアとして実現されてもよいし、更に、一部のモジュールを処理素子呼び出しソフトウェア、一部のモジュールをハードウェアとして実現することも可能である。例えば、特定モジュールは、個別に設けられた処理素子であってもよいし、上記装置のいずれかのチップに集積されて実現されてもよく、また、プログラムコードの形態で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のある1つの処理素子によって上記特定モジュールの機能が呼び出されて実行されるようにしてもよい。他のモジュールの実現は、同様である。また、これらのモジュールは、全部又は一部が一体化されていてもよいし、独立して実現されていてもよい。ここでいう処理素子とは、信号の処理能力を有する集積回路のことである。実施において、上記方法の各ステップ又は上記の各モジュールは、プロセッサ素子内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。
例えば、上記モジュールは、上記方法を実施するように構成された1つ又は複数の集積回路、例えば、1つ又は複数のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ又は複数のDSP(digital signal processor)、又は1つ又は複数のFPGA(Field Programmable Gate Array)などである。また、上記モジュールが、処理素子でプログラムコードを呼び出す形態で実現される場合、この処理素子は、CPU(Central Processing Unit)などの汎用プロセッサ、又は、プログラムコードを呼び出すことができる他のプロセッサである。また、これらのモジュールは、一体化されてSOC(system−on−a−chip)の形態で実現されてもよい。
上記目的をよりよく実現するために、本開示の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、プロセッサで動作可能なコンピュータプログラムを含むネットワーク機器を更に提供し、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行すると、上記の情報伝送方法のステップを実現する。発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の情報伝送方法のステップが実現される。
具体的には、本開示の実施例は、ネットワーク機器を更に提供する。図10に示すように、このネットワーク機器1000は、アンテナ101と、ラジオ周波数装置102と、ベースバンド装置103を含む。アンテナ101は、ラジオ周波数装置102に接続される。上り方向では、ラジオ周波数装置102は、アンテナ101を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置103に送信して処理する。下り方向では、ベースバンド装置103は、送信すべき情報を処理してラジオ周波数装置102に送信する。ラジオ周波数装置102は、受信した情報を処理してアンテナ101を介して送信する。
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置103に位置してもよく、上記実施例でネットワーク機器によって実行される方法は、ベースバンド装置103で実現可能である。このベースバンド装置103は、プロセッサ104とメモリ105を含む。
ベースバンド装置103は、例えば少なくとも1つのベースバンドボードを含む。このベースバンドボードには、複数のチップが設けられている。図10に示すように、そのうちの1つのチップは、例えばプロセッサ104である。プロセッサ104は、メモリ105に接続され、メモリ105の中のプログラムを呼び出すことによって、上記方法実施例に示されるネットワーク機器の操作を実行する。
このベースバンド装置103は、ラジオ周波数装置102との情報のやり取りに用いられるネットワークインターフェース106を更に含んでもよい。このインタフェースは、例えば汎用共通無線インタフェースCPRI(common public radio interface)である。
ここのプロセッサは、1つのプロセッサであってもよく、複数の処理素子の総称であってもよい。例えば、このプロセッサは、CPUであってもよく、ASICであってもよく、又は、上記のネットワーク機器によって実行される方法を実施するために構成される1つ又は複数の集積回路、例えば、1つ又は複数の集積回路、例えば1つ又は複数のDSP、又は1つ又は複数のFPGAなどである。記憶素子は、1つのメモリであってもよく、複数の記憶素子の総称であってもよい。
メモリ105は、揮発性メモリ又は非揮発性メモリであり、又は、揮発性メモリと非揮発性メモリの両方を含む。非揮発性メモリは、ROM(Read−Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electrically EP ROM)又はフラッシュメモリである。揮発性メモリは、RAM(Random Access Memory)であり、外部のキャッシュに用いられる。多くの形態のRAMが使用可能であるが、その例として、例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDRSDRAM(Double Data Rate SDRAM)、ESDRAM(Enhanced SDRAM)、SLDRAM(Synchlink DRAM)、DRRAM(Direct Rambus RAM)が挙げられるが、それらに限られない。本開示の実施例に記載のメモリ105は、これらに限られず、これら及びこれら以外の任意の適合する種類のメモリを含むとする。
具体的には、本開示の一部実施例のネットワーク機器は、メモリ105に記憶され、プロセッサ104で動作可能なコンピュータプログラムを更に含む。プロセッサ104は、メモリ105の中のコンピュータプログラムを呼び出して、図9に示す各モジュールによって実行される方法を実行する。
具体的には、コンピュータプログラムは、プロセッサ104によって呼び出されると、早期指示信号が存在する時刻である第1時刻と、早期指示信号に対応する物理下り制御チャネルPDCCHが存在する時刻である第2時刻との間の時間ギャップを取得することと、時間ギャップに基づいて、早期指示信号を伝送する時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHを伝送する時刻を特定することとを実行することに用いられる。
具体的には、コンピュータプログラムは、プロセッサ104によって呼び出されると、第1時刻が特定された場合、第1時刻と時間ギャップとに基づいて、早期指示信号に対応するPDCCHを伝送する時刻を特定することを実行することに用いられる。
具体的には、コンピュータプログラムは、プロセッサ104によって呼び出されると、第2時刻が特定された場合、第2時刻と時間ギャップとに基づいて、早期指示信号を伝送する時刻を特定することを実行することに用いられる。
具体的には、コンピュータプログラムは、プロセッサ104によって呼び出されると、早期指示信号を伝送する最大持続時間の開始時刻又は終了時刻を特定すること、又は、早期指示信号を伝送する実際持続時間の開始時刻又は終了時刻を特定することを実行することに用いられる。
ここで、実際持続時間は、少なくとも一つであり、且つ各実際持続時間の開始時刻が早期指示信号の最大持続時間の開始時刻とは同じであり、又は、実際持続時間は、少なくとも一つであり、且つ各実際持続時間の終了時刻が最大持続時間の終了時刻とは同じである。
ここで、第1時刻は、早期指示信号の最大持続時間の開始時刻又は終了時刻であり、又は、第1時刻は、早期指示信号の実際持続時間の開始時刻又は終了時刻である。
ここで、第2時刻は、PDCCHが存在する時間領域伝送単位の開始時刻又は終了時刻であり、ここで、時間領域伝送単位は、時間領域シンボル、サブフレーム及びスロットのいずれか1つを含む。
ここで、時間ギャップの時間長は、早期指示信号を受信する受信機のタイプと、端末が早期指示信号のみに基づいて下り同期を行う挙動、又は、端末が早期指示信号及び同期信号ブロックに基づいて下り同期を行う挙動、又は、端末が同期信号ブロックのみに基づいて下り同期を行う挙動を含む端末の所定挙動と、早期指示信号の周波数領域伝送リソース及び早期指示信号に対応するPDCCHの周波数領域伝送リソースとの少なくとも1つに関連する。
ここで、時間ギャップは、端末によって特定されて報告される。又は、時間ギャップは、ネットワーク機器によって特定される。又は、時間ギャップは、プロトコルによって予め定義される。
ここで、時間ギャップがネットワーク機器によって特定される場合、コンピュータプログラムは、プロセッサ104によって呼び出されると、ブロードキャストシグナリング、RRCシグナリング、MAC CE及びPDCCHのうちの少なくとも1つを含む所定シグナリングを介して、時間ギャップを端末に送信することを実行することに用いられる。
ここで、ネットワーク機器は、GSM(Global System of Mobile communication)又はCDMA(Code Division Multiple Access)における基地局BTS(Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)における基地局NB(NodeB)であってもよく、更に、LTEにおけるeNB又はeNodeB(Evolutional Node B)であってもよく、又は中継局やアクセスポイントであり、又は将来の5Gネットワークにおける基地局などであり、ここでは限定されない。
本開示の実施例におけるネットワーク機器は、ネットワーク機器が第1時刻と第2時刻との間の時間ギャップを特定し、この時間ギャップに基づいて、早期指示信号の伝送時刻又は早期指示信号に対応するPDCCHの伝送時刻を特定する。これによって、端末は、時間ギャップに基づいて、対応する時刻を特定し、対応する時刻で検出を行うことができるので、端末によるブラインド検出の複雑度及び検出電力消費を更に低下させることができる。又は、本開示の一部実施例において、異なるタイプ及び能力の端末に応じて異なる時間長の時間ギャップを特定することができるので、早期指示信号から対応するPDCCHまでの必要のない遅延を短縮することができる。
本明細書に開示された実施例に記載の各例のユニット及びアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現可能であることは、当業者が理解できる。これらの機能がいったいハードウェアによって実行されるか、それともソフトウェアによって実行されるかは、技術手段の特定な応用や設計の制限条件によって決められる。当業者は、各特定な応用に対し、異なる方法によって記載の機能を実現することができるが、これらの実現は、本開示の範囲を超えたものとされるべきではない。
記載の便利や簡潔化のために、以上記載したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法実施例における対応プロセスを参照されたく、ここでは繰り返して記載しない。これは、当業者にとって自明である。
本願で提供されるいくつかの実施例において、開示された装置及び方法は、他の方式で実施されることを理解されたい。以上記載した装置実施例は、単に例示的なものである。例えば、記載したユニットの区分は、単に論理機能の区分であり、実際に実現する際に別の区分方式がある。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせてもよく、別のシステムに一体化されてもよく、又は、一部の特徴は、無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示されており又は議論されている各構成部分の相互間の結合や直接結合や通信接続は、インタフェース、装置又はユニットを介した間接結合や通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形式であってもよい。
以上個別部品として説明したユニットは、物理的に離間したものであってもよく、そうでなくてもよい。ユニットとして示した部品は、物理ユニットであってもよく、そうでなくてもよい。すなわち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに位置してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又はすべてのユニットを選択して本開示の実施例の目的を実現する。
また、本開示の各実施例における各機能的ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されていてもよいし、物理的に別々に存在していてもよいし、2つ以上が一体化されてもよい。
前記機能は、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現され独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的又は従来技術に貢献した部分、又は当該技術手段の部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法のすべて又は一部のステップをコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器であってもよい)に実行させるいくつかの指令を含む。前記記憶媒体は、USBディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる様々な媒体を含む。
なお、本開示の装置と方法において、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再度の組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再度の組み合わせは、本開示の同等効果手段と見なされるべきである。しかも、上記一連の処理を実行するステップは、自然に説明順に時間順で実行されるが、必ず時間順に実行される必要がない。一部のステップは、並行に実行されてもよく、又は、互いに独立に実行されてもよい。当業者にとって、本開示の方法及び装置のすべて又は任意のステップや部品は、任意の計算装置(プロセッサ、記憶媒体などを含む)や計算装置のネットワークでハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせによって実現されることが理解できる。これは、当業者が本開示の説明を閲読して基本的なプログラミング技能を活用して実現できることである。
従って、本開示の目的は、任意の計算装置で1つ又は一連のプログラムを実行することによっても実現される。前記計算装置は、周知されている汎用装置である。従って、本開示の目的は、前記方法又は装置を実現するプログラムコードを含むプログラムプロダクトの提供のみでも実現される。すなわち、このようなプログラムプロダクトも本開示を構成し、しかもこのようなプログラムプロダクトを記憶した記憶媒体も本開示を構成する。明らかに、前記記憶媒体は、任意の周知される記憶媒体又は将来開発される任意の記憶媒体である。なお、本開示の装置と方法において、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再度の組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再度の組み合わせは、本開示の同等効果手段と見なされるべきである。しかも、上記一連の処理を実行するステップは、自然に説明順に時間順で実行されるが、必ず時間順に実行される必要がない。一部のステップは、並行に実行されてもよく、又は、互いに独立に実行されてもよい。
以上記載されたのは、本開示の選択可能な実施形態である。当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲内にある。