JP2021517001A - 引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機 - Google Patents

Abstract

本発明は、引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機を開示する。当該複合型洗濯機は、洗濯機を装着面に支持するためのベースと、複合型洗濯機の筐体内に位置する引き出しであって、筐体に引き出しを引っ張って開閉するための開口が設けられている引き出しと、引き出しの下方に設けられ、装置本体と伸縮ロッドを含んでおり、伸縮ロッドの伸縮端が引き出しに固定され、他端が装置本体内に伸入し、装置本体が洗濯機のベースに固定接続され、装置本体が伸縮ロッドを介して引き出しを筐体の外部又は内部に向かって移動させる自動押出装置、を含む。本発明は、引き出しの外部に自動押出装置を装着することで、引き出しを自動的に開閉可能とする。これにより、ユーザは、簡単なボタン又はタッチ操作によってワンタッチで引き出しの開閉を実現可能となるため、時間と労力が削減される。また、自動押出装置は洗濯機のベースに固定されるため、加工が容易であり、引き出しの開閉が安定的且つ確実となる。【選択図】図４

Description

本発明は洗濯機の技術分野に属し、具体的には、引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機に関する。

従来技術の複合型洗濯機は、例えば、洗濯機や靴洗機等を内蔵したいという顧客の異なるニーズを満たすために、機能を多様化した引き出しを含んでいる。また、引き出しを引っ張りやすいよう、現在市場で見られる一般的な方法では、複合型洗濯機の引き出しの表面板に取っ手を装着しており、引き出しを開閉する際には手で取っ手を引き動かさねばならない。しかし、引き出し内の物の重量があまりにも重い場合には、使用者による押し引きが困難となる。特に、引き出しが洗濯機の下方に設置されている場合、使用者はしゃがまなければ引き出しを完全には開放できない。このほか、引き出しと洗濯機空間との間に装着されたスライドレールを押し込むことで引き出しの開閉を実現してもよいが、こうした外力を利用してプッシュオープンを作動させるような引き出しは、一般的に飛び出し時のストロークがやや短い。これは、飛び出し時のストロークが引き出しを作動させる作用力に正比例するためである。よって、飛び出し時のストロークを大きくしたければ対応する作動力も大きくせねばならないが、それでは引き出しの開閉操作に時間と手間がかかる。

以上に鑑みて、本発明を提案する。

本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術の瑕疵を解消し、引き出しの外部に自動押出装置を設けるとともに、自動押出装置を洗濯機のベースに固定し、簡単なボタン又はタッチ操作によって引き出しの自動開閉を実現できる引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機を提供することである。

上記の技術的課題を解決するために、本発明で採用する技術方案の基本思想について以下に述べる。

引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機であって、洗濯機を装着面に支持するためのベースと、複合型洗濯機の筐体内に位置する引き出しであって、筐体に引き出しを引っ張って開閉するための開口が設けられている引き出しと、引き出しの下方に設けられ、装置本体と伸縮ロッドを含んでおり、伸縮ロッドの伸縮端が引き出しに固定され、他端が装置本体内に伸入し、装置本体が洗濯機のベースに固定接続され、装置本体が伸縮ロッドを介して引き出しを筐体の外部又は内部に向かって移動させる自動押出装置、を含む。

前記引き出しはベースの上方に設けられている。ベースと引き出しの底部の間には一定の隙間が隔てられており、ベースと引き出しとの隙間によって内部が中空の装着空間が規定されている。自動押出装置は装着空間内に装着されてベースに固定される。

好ましくは、前記ベースの対向する両側には固定底板がそれぞれ設けられている。固定底板はいずれも引き出しの移動方向と平行である。筐体の前側には、開口の下部に位置する前遮断プレートが設けられており、２つの固定底板の前端部が前遮断プレートにそれぞれ固定接続されている。前遮断プレートには、伸縮ロッドを挿通するための開口が設けられている。

前記装着空間内には水平フレームが設けられている。水平フレームの両側は、それぞれ両側の固定底板に一対一で対応して固定接続されている。水平フレームの上端は前遮断プレートの上端よりも低くなっている。装置本体は水平フレームに装着される。

好ましくは、水平フレームは水平に設置されるプレート構造である。プレート構造の両端は、それぞれ対応する側の固定底板に固定接続される水平固定部となっており、プレート構造の中央部は、装置本体を装着するための水平装着部となっている。水平装着部の両端は、下方に傾斜して延伸する傾斜部を介して、それぞれ対応する側の水平固定部に接続されている。

より好ましくは、水平固定部は、対応する側の固定底板の上側に密着状に載置されるとともに固定接続される。装置本体は、水平装着部の上側に固定装着される。

前記自動押出装置の伸縮ロッドは引き出しの移動方向と平行である。伸縮ロッドは、伸縮端が引き出しに固定接続され、他端が、ベースの前遮断プレートの開口を通じて装着空間に挿入され、且つ装置本体の内部に伸入している。

前記引き出しのうち筐体の外側に向かって移動する側にはフロントパネルが設けられている。フロントパネルには、下方に突出するよう延伸する突出部が備わっている。引き出しの押し引き方向における突出部の投影図は前遮断プレートの外周を少なくとも覆っており、引き出しが筐体内に戻ったときに、突出部がベースの前遮断プレートを完全に覆う。伸縮ロッドの伸縮端は、突出部の後端面に固定されている。

好ましくは、突出部の後端面には固定部材が固定装着されており、固定部材には、伸縮ロッドの伸縮端を挿入するための挿入孔が設けられている。伸縮端には、径方向に突出するよう延伸し、且つ挿入孔の孔径を超える当止リブが設けられている。当止リブが固定部材と突出部の間に挟持されることで、伸縮ロッドの伸縮端が引き出しのフロントパネルに固定される。

より好ましくは、伸縮ロッドは引き出しの引っ張り方向に延伸しており、伸縮ロッドの伸縮端は突出部の中央部に接続される。

装置本体は、水平フレームの水平装着部の上端面に対応して密着状に装着される。装置本体の外周には複数の貫通孔が設けられており、水平装着部には貫通孔に一対一で対応する開孔が設けられている。締結ボルトを装置本体の貫通孔と水平装着部の開孔に挿通することで、装置本体と水平フレームが締結ボルトによって固定される。

好ましくは、自動押出装置が引き出しを筐体の内外に向かって移動させるときに引き出しが受ける力を均一とするよう、前記装置本体は水平装着部の中央部に装着されている。

より好ましくは、前記締結ボルトには緩衝ゴムパッドがそれぞれ覆設されており、緩衝ゴムパッドが装置本体と水平フレームとの間に挟まれる。

前記装置本体は、スライドレール、伝動装置及び駆動装置を含む。伸縮ロッドのうち装置本体に伸入する一端は伝動装置に接続される。伝動装置は、駆動装置の駆動によって伸縮ロッドをスライドレールに沿って移動させ、続いて、伸縮ロッドが引き出しを筐体の外部又は内部に向かって移動させる。

前記駆動装置は双方向に回転可能なモータである。伝動装置は伝動ギヤ群を含む。伝動ギヤ群はモータの出力軸に装着されており、モータの駆動によって伝動ギヤ群が順方向又は逆方向に回転する。

前記伸縮ロッドのうち装置本体に伸入する一端には複数の鋸歯が横向きに配列されている。装置本体に伸入する一端は、ラック構造をなして伝動ギヤ群の出力ギヤと噛合する。伝動ギヤ群の入力ギヤは出力ギヤを伝動させる。伸縮ロッドのうち装置本体に伸入する一端と伝動ギヤ群によってラックアンドピニオン機構が構成される。

前記双方向に回転可能なモータは導線の一端に接続され、導線の他端は装置本体を貫通して端子に接続される。端子は、モータの順方向又は逆方向の回転を作動させる信号を受信することで引き出しを押し引きするよう、洗濯機の制御システムに接続される。

上記の技術方案を用いることで、本発明は従来技術と比較して以下のような有益な効果を有する。

引き出しの外部に自動押出装置を装着することで、引き出しを自動的に開閉可能となるため、引き出しにハンドルを設ける必要がない。これにより、ユーザは、簡単なボタン又はタッチ操作によってワンタッチで引き出しの開閉を実現可能なため、操作制御が容易であるとともに、時間と労力が削減される。

自動押出装置は洗濯機のベースに固定されるため、加工が容易であり、引き出しの開閉が安定的且つ確実となる。

以下に、図面を組み合わせて、本発明の具体的実施形態につき更に詳細に述べる。

図面は、本発明の一部として本発明の更なる理解のために用いられる。また、本発明の概略的実施例及びその説明は本発明の解釈のために用いられるが、本発明を不当に限定するものではない。なお、言うまでもなく、以下で記載する図面は実施例の一部にすぎず、当業者であれば、創造的労働を要することなくこれらの図面から更にその他の図面を得ることも可能である。

図１は、本発明の実施例における複合型洗濯機の正面図である。 図２は、図１のＡ−Ａ方向の断面図である。 図３は、本発明の実施例における複合型洗濯機の下面図である。 図４は、本発明の実施例における引き出しの飛び出し状態の構造を示す図である。 図５は、図４のＢ−Ｂ方向の断面図である。 図６は、図４のＣ−Ｃ方向の断面図である。 図７は、図４のＤ−Ｄ方向の断面図である。 図８は、本発明の実施例における自動押出装置の開状態の構造を示す図である。 図９は、本発明の実施例における自動押出装置の閉状態の構造を示す図である。

なお、これらの図面及び文字記載は何らかの方式で本発明の構想の範囲を制限するとの意図ではなく、特定の実施例を参照して当業者に本発明の概念を説明するためのものである。

本発明における実施例の目的、技術方案及び利点をより明確とすべく、以下では本発明の実施例にかかる図面を組み合わせて、実施例の技術方案につき明瞭簡潔に述べる。なお、以下の実施例は本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を制限するものではない。

図１〜図３に示すように、本発明の実施例では、引き出し３を自動開閉可能な複合型洗濯機について説明する。当該複合型洗濯機は、一体型ハウジングの内部に上下に設けられる第１洗浄部１及び第２洗浄部を含む。第１洗浄部１の内部には、駆動装置によって駆動される洗浄装置が設けられており、洗浄装置は洗浄槽を含む。また、洗浄槽の内部にはパルセータ又はロールが装着されている。第１洗浄部１の下方には収容空間が設けられている。当該空間の筐体には、第１洗浄部１のハウジングの前端面２に対応して開口が設けられており、開口内に第２洗浄部が設けられている。

本発明の実施例において、第２洗浄部は、引き出し可能な引き出し３とベース１０を含む。引き出し３のフロントパネル４は筐体の開口に対応しており、且つ第１洗浄部１のハウジングの前端面２と係合する。そのため、外側からは洗濯機全体が一体に見え、外表面につなぎ目が存在しないことから、見栄えがよい。ベース１０は引き出し３の下方に位置しており、洗濯機を装着面に支持する。ベース１０は、両側に設置される固定底板６を含む。固定底板６は水平に設置され、固定底板６の前端部は、垂直に設置される前遮断プレート７にそれぞれ固定される。また、固定底板６の上方には水平フレーム８が固定されている。

図４に示すように、本発明の実施例において、引き出し３は、上部が開放された引き出し空間５とフロントパネル４を含んでいる。フロントパネル４は垂直に設置され、且つ、突出部２８が下方に突出するように延設されている。これにより、フロントパネル４は、ベース１０の前遮断プレート７よりも突出している。引き出し３が筐体の内部に戻ると、引き出し３のフロントパネル４は第１洗浄部１の前端面２と同一の垂直平面上に位置し、且つベース１０の前遮断プレート７と密着する。

本発明の実施例において、引き出し３の下方には自動押出装置１２が設けられている。自動押出装置１２は、引き出し３を移動させることで引き出し３の自動開閉を実現する。

本発明の実施例において、引き出し３の機能は多様化される。引き出し３内には、ユーザの多様化ニーズを満たすべく、衣類を洗浄するための洗浄機器、又は、衣類を乾燥させるための乾燥機器、又は、洗浄用品を入れるための保管機器等を装備させられる。

本発明の実施例において、洗濯機の筐体には、自動押出装置１２を制御する制御システム及び制御パネルが装着されている。制御パネルには制御ボタンが設けられており、ユーザは、制御パネル上の簡単なボタン又はタッチ操作によって引き出し３の自動開閉を実現可能である。

図４〜図７に示すように、本実施例では、自動押出装置１２について説明する。自動押出装置１２は、引き出し３とベース１０にそれぞれ固定接続される。自動押出装置１２は伸縮ロッド１４と装置本体１３を含んでおり、装置本体１３が伸縮ロッド１４を伸縮移動させる。伸縮ロッド１４は水平に設置され、且つ、引き出し３の移動方向に対し平行となっている。伸縮ロッド１４は、伸縮端２６が引き出し３のフロントパネル４に固定接続され、他端がベース１０の前遮断プレート７を貫通して装置本体１３内に伸入している。

図８〜図９に示すように、本実施例において、装置本体１３は伝動装置と駆動装置を含み、伸縮ロッド１４のうち装置本体１３に伸入する一端が伝動装置に接続されている。伝動装置は、駆動装置の駆動によって伸縮ロッド１４を移動させ、続いて、伸縮ロッド１４が引き出し３を筐体の外部又は内部に向かって移動させる。

本実施例において、駆動装置は双方向に回転可能なモータであり、伝動装置は伝動ギヤ群１８を含んでいる。伝動ギヤ群１８はモータの出力軸に装着されており、モータの駆動によって伝動ギヤ群１８が順方向又は逆方向に回転する。

本実施例において、伸縮ロッド１４のうち装置本体１３に伸入する一端には複数の鋸歯が横向きに配列されている。これにより、装置本体１３に伸入する一端は、ラック構造をなして伝動ギヤ群１８の出力ギヤ１７と噛合する。また、伝動ギヤ群１８の入力ギヤ１６が出力ギヤ１７を伝動させる。伸縮ロッド１４のうち装置本体１３に伸入する一端と伝動ギヤ群１８によって、ラックアンドピニオン機構が構成されている。

本実施例では、モータが伝動ギヤ群１８を回転させ、伝動ギヤ群１８の回転によって伝動ギヤ群１８と噛合する伸縮ロッド１４が移動する。伸縮ロッド１４は引き出し３のフロントパネル４に固定されているため、伸縮ロッド１４が移動することで引き出し３も移動し、引き出し３の自動開閉が実現される。また、モータの順回転又は逆回転を制御することで引き出し３の開閉が実現されるため、引き出しの開閉制御が簡単且つ便利である。また、伝動ギヤ群１８と伸縮ロッド１４の噛合は構造がシンプルであり、且つ、引き出しの移動過程における安定性が効果的に向上する。

本実施例では、引き出し３の自動開閉の円滑性を向上させるべく、引き出し３の移動方向と平行なスライドレール２１を自動押出装置１２の装置本体１３内に設け、伸縮ロッド１４をスライドレール２１に設置している。伸縮ロッド１４は伝動ギヤ群１８によってスライドレール２１沿いに移動するため、移動過程における引き出し３の円滑性が効果的に向上する。

図８〜図９に示すように、本実施例において、伝動ギヤ群１８は入力ギヤ１６と出力ギヤ１７を含んでいる。伝動ギヤ群１８の入力ギヤ１６はモータの出力軸に装着されている。また、出力ギヤ１７と入力ギヤ１６は同軸に接続されている。モータの回転速度が引き出し３に予め設定された移動速度と一致しない場合には、引き出しの自動開閉の安定性を保証するために、モータの回転速度を伝動ギヤ群１８で調整したあとに、伝動ギヤ群１８が適切な回転速度で伸縮ロッド１４をスライドレール２１に沿って移動させる。そして、伸縮ロッド１４が引き出し３を移動させることで、予め設定された速度で引き出し３が移動する。

本実施例における第１の具体的実施例によれば、入力ギヤ１６と出力ギヤ１７が互いに噛合するギヤ群をなしており、且つ、入力ギヤ１６の直径が出力ギヤ１７の直径よりも小さい。

本実施例における第２の具体的実施例によれば、入力ギヤ１６と出力ギヤ１７がいずれも駆動する。入力ギヤ１６はベルトを介して出力ギヤ１７を回転駆動させる。且つ、入力ギヤ１６の直径は出力ギヤ１７の直径よりも小さい。

本実施例における第３の具体的実施例によれば、入力ギヤ１６と出力ギヤ１７がいずれもスプロケットである。入力ギヤ１６はスプロケットによって出力ギヤ１７を回転駆動させる。且つ、入力ギヤ１６の直径は出力ギヤ１７の直径よりも小さい。

入力ギヤ１６の直径は出力ギヤ１７の直径よりも小さいため、モータの回転速度が速い場合に、伝動ギヤ群１８が更に減速作用を発揮可能となることが効果的に保証される。これにより、伸縮ロッド１４はモータよりも遅い速度で動作し、引き出し３を遅い速度で移動させられるため、引き出し３が予め設定された速度で開閉動作を完了することが保証される。

モータの回転速度が遅い場合には、入力ギヤ１６の直径を出力ギヤ１７の直径よりも大きく設計すればよい。この場合、伝動ギヤ群１８は加速作用を発揮するため、伸縮ロッド１４はモータよりも速い速度で動作し、引き出し３を遅い速度で移動させることが可能である。これにより、引き出し３が予め設定された速度で開閉動作を完了することが保証される。

図８〜図９に示すように、本実施例において、自動押出装置１２の駆動モータは導線１９の一端に接続され、導線１９の他端は装置本体１３を貫通して端子２０に接続される。また、端子２０は、モータの順方向又は逆方向の回転を作動させる信号を受信するよう、筐体の制御システムに接続される。

図８に示すように、本実施例において、ユーザは引き出し３を開放したい場合、筐体上の制御パネルの開ボタンを押下する。すると、制御システムが端子２０にモータの順方向回転を作動させる信号を送り、モータが、順方向回転信号を受信して入力ギヤ１６を順方向に回転駆動させる。そして、これに伴い、出力ギヤ１７が逆方向に回転し、伸縮ロッド１４をスライドレール２１に沿って前方へと運動させる。これにより、引き出しが前方へ押されて移動し、引き出し３の自動開放が実現される。

図９に示すように、本実施例において、ユーザは引き出し３を閉止したい場合、筐体上の制御パネルの閉ボタンを押下する。すると、制御システムが端子２０にモータの逆方向回転を作動させる信号を送り、モータが、逆方向回転信号を受信して入力ギヤ１６を逆方向に回転駆動させる。そして、これに伴い、出力ギヤ１７が正方向に回転し、伸縮ロッド１４をスライドレール２１に沿って後方へと運動させる。これにより、引き出しが後方へ押されて移動し、引き出し３の自動閉止が実現される。

図４〜図７に示すように、本実施例において、ベース１０は引き出し３の下方に位置している。ベース１０と引き出し３の底部の間には一定の隙間が隔てられており、ベース１０と引き出し３との隙間によって内部が中空の装着空間２７が規定されている。これにより、自動押出装置１２が装着空間２７内に装着される。

本実施例において、ベース１０の対向する両側には固定底板６がそれぞれ設けられている。固定底板６はいずれも水平に設置され、且つ引き出し３の移動方向と平行である。また、筐体の前側には、開口の下部に位置する前遮断プレート７が設けられており、固定底板６の前端部が前遮断プレート７にそれぞれ固定されている。前遮断プレート７は垂直に設置され、且つ、引き出しの押し引き側に位置して第１洗浄部１のハウジングの前端面２に対応している。前遮断プレート７の上端は引き出し３の引き出し空間５の底端よりも低くなっている。且つ、前遮断プレート７の上端は引き出し３のフロントパネル４の底端よりも高くなっており、前遮断プレート７の底端はフロントパネル４の底端と面一である。引き出し３が筐体内に押し込まれると、引き出し３のフロントパネル４が前遮断プレート７と密着し、フロントパネル４が完全に前遮断プレート７を覆う。これにより、前遮断プレート７は、引き出し３がそれ以上筐体内に移動しないよう阻止する。また、前遮断プレート７には、自動押出装置１２の伸縮ロッド１４を挿通するための開口が設けられている。

本実施例では、ベース１０と引き出し３により形成される装着空間２７内に水平フレーム８が装着されている。水平フレーム８は固定底板６の上方に固定されている。また、水平フレーム８の両側は、それぞれ両側の固定底板６に一対一で対応して固定接続されている。水平フレーム８は水平に設置されるプレート構造である。プレート構造の両端は、それぞれ対応する側の固定底板６に接続される水平固定部２３となっている。また、プレート構造の中央部は、装置本体１３を装着するための水平装着部２４となっており、水平装着部２４の両端は、下方に傾斜して延伸する傾斜部２５を介して、それぞれ対応する側の水平固定部２３に接続されている。

好ましくは、水平固定部２３は、対応する側の固定底板６の上側に密着状に載置される。また、水平固定部２３は、対応する側の固定底板６にそれぞれネジ１１により固定接続される。装置本体１３は、水平装着部２４の上側に固定装着される。

本実施例において、水平装着部２４は水平固定部２３よりも高くなっており、水平装着部２４とベース１０の底部の間に一定の距離が存在している。そのため、底部の溜水によって水平装着部２４上の装置本体１３が水没することで、自動押出装置１２の機能が損なわれ、正常な動作が不可能になるとの事態が回避される。また、水平装着部２４の高さはベース１０の前遮断プレート７の上端よりも低くなっているため、自動押出装置１２の装置本体１３を水平フレーム８に装着したときに、伸縮ロッド１４の高さが前遮断プレート７の上端を超えることがない。よって、伸縮ロッド１４は、前遮断プレート７を貫通して引き出し３に固定可能となる。

本実施例において、引き出し３のうち筐体の外側に向かって移動する側にはフロントパネル４が設けられている。また、フロントパネル４には、下方に突出するよう延伸する突出部２８が備わっている。引き出しの押し引き方向における突出部２８の投影図は、前遮断プレート７の外周を少なくとも覆っているため、引き出し３が筐体内に戻ったとき、突出部２８はベースの前遮断プレート７を完全に覆う。

本実施例において、自動押出装置１２の伸縮ロッド１４は引き出し３の移動方向と平行である。伸縮ロッド１４は、伸縮端２６が引き出し３に固定接続されている。また、他端が、ベース１０の前遮断プレート７の開口を通じて装着空間２７に挿入され、且つ装置本体１３内に伸入している。

本実施例において、伸縮ロッド１４の伸縮端２６は突出部２８の後端面に固定されている。突出部２８の後端面には固定部材２９が固定装着されており、固定部材２９には、伸縮ロッド１４の伸縮端２６を挿入するための挿入孔３０が設けられている。また、挿入孔３０に挿入される伸縮端２６は不規則形状となっている。これにより、伸縮ロッド１４を突出部２８に装着する際に逆向きに装着されるとの事態が回避される。伸縮端２６には、径方向に突出するよう延伸し、且つ挿入孔３０の孔径を超える当止リブが設けられている。当止リブが固定部材２９と突出部２８の間に挟持されることで、伸縮ロッド１４の伸縮端２６が引き出し３のフロントパネル４に固定される。

好ましくは、伸縮ロッド１４は引き出し３の引っ張り方向に延伸し、且つ、伸縮ロッド１４の伸縮端２６が突出部２８の中央部に接続される。これにより、引き出しが受ける力のバランスを取ることができる。

図４〜図７に示すように、本実施例において、自動押出装置１２の装置本体１３は、水平フレーム８の水平装着部２４の上端面に対応して密着状に装着される。装置本体１３の上端は、引き出し３の引き出し空間５の底端よりも低くなっているため、自動押出装置１２の動作時に、装置本体１３と引き出し３の底部が擦れて自動押出装置１２と引き出し３が破損するとの事態が回避される。また、装置本体１３の外周には貫通孔２２が設けられており、水平フレーム８の水平装着部２４には貫通孔２２に一対一で対応する開孔が設けられている。締結ボルト９を装置本体１３の貫通孔２２と水平装着部２４の開孔に挿通することで、装置本体１３は締結ボルト９によって水平フレーム８に固定される。

好ましくは、装置本体１３は水平フレーム８の中央部に固定される。よって、自動押出装置１２の動作時に、伸縮ロッド１４が引き出し３に付与する力のバランスを取りやすく、外部又は内部への引き出し３の移動が容易となる。

好ましくは、締結ボルト９のうち水平フレーム８寄りの一端には緩衝ゴムパッドがそれぞれ覆設されており、緩衝ゴムパッドが水平フレーム８と装置本体１３の間に挟まれる。これにより、自動押出装置１２の動作時に、自動押出装置１２が駆動モータの影響又は伸縮ロッド１４の移動により震動し、続いて自動押出装置１２が水平フレーム８及びベース１０も震動させることで、筐体の動作時に激しい揺れが発生するとの事態が回避される。

以上は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を何らかの形式に限定するものではない。本発明については好ましい実施例によって上記のように開示したが、本発明を限定するとの主旨ではない。本発明の技術方案を逸脱しない範囲において、当業者が上記で提示した技術内容を用いて実施可能なわずかな変形或いは補足は、同等に変形された等価の実施例とみなされ、いずれも本発明の技術方案の内容を逸脱するものではない。また、本発明の技術的本質に基づいて上記の実施例に加えられる簡単な修正、同等の変形及び補足は、いずれも本発明の方案の範囲内とされる。

１ 第１洗浄部
２ 前端面
３ 引き出し
４ フロントパネル
５ 引き出し空間
６ 固定底板
７ 前遮断プレート
８ 水平フレーム
９ 締結ボルト
１０ ベース
１１ ネジ
１２ 自動押出装置
１３ 装置本体
１４ 伸縮ロッド
１５ モータ
１６ 入力ギヤ
１７ 出力ギヤ
１８ 伝動ギヤ群
１９ 導線
２０ 端子
２１ スライドレール
２２ 貫通孔
２３ 水平固定部
２４ 水平装着部
２５ 傾斜部
２６ 伸縮端
２７ 装着空間
２８ 突出部
２９ 固定部材
３０ 挿入孔

Claims (10)

1. 引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機であって、
   洗濯機を装着面に支持するためのベースと、
   前記複合型洗濯機の筐体内に位置する引き出しであって、前記筐体に前記引き出しを引っ張って開閉するための開口が設けられている引き出しと、
   前記引き出しの下方に設けられ、装置本体と伸縮ロッドを含んでおり、前記伸縮ロッドの伸縮端が前記引き出しに固定され、他端が前記装置本体内に伸入し、前記装置本体が前記洗濯機の前記ベースに固定接続され、前記装置本体が前記伸縮ロッドを介して引き出しを前記筐体の外部又は内部に向かって移動させる自動押出装置、を含むことを特徴とする複合型洗濯機。
2. 前記引き出しは前記ベースの上方に設けられ、前記ベースと前記引き出しの底部の間には一定の隙間が隔てられており、前記ベースと前記引き出しとの前記隙間によって内部が中空の装着空間が規定されており、前記自動押出装置は前記装着空間内に装着されて前記ベースに固定され、
   好ましくは、前記ベースの対向する両側には固定底板がそれぞれ設けられており、前記固定底板はいずれも前記引き出しの移動方向と平行であり、前記筐体の前側には、前記開口の下部に位置する前遮断プレートが設けられており、２つの前記固定底板の前端部が前記前遮断プレートにそれぞれ固定接続され、前記前遮断プレートには、前記伸縮ロッドを挿通するための開口が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機。
3. 前記装着空間内には水平フレームが設けられており、前記水平フレームの両側は、それぞれ両側の前記固定底板に一対一で対応して固定接続されており、前記水平フレームの上端は前記前遮断プレートの上端よりも低くなっており、前記装置本体は前記水平フレームに装着され、
   好ましくは、前記水平フレームは水平に設置されるプレート構造であり、前記プレート構造の両端は、それぞれ対応する側の前記固定底板に固定接続される水平固定部となっており、前記プレート構造の中央部は、前記装置本体を装着するための水平装着部となっており、前記水平装着部の両端は、下方に傾斜して延伸する傾斜部を介して、それぞれ対応する側の前記水平固定部に接続されており、
   より好ましくは、前記水平固定部は、対応する側の前記固定底板の上側に密着状に載置されるとともに固定接続され、前記装置本体は、前記水平装着部の上側に固定装着されることを特徴とする請求項２に記載の引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機。
4. 前記自動押出装置の前記伸縮ロッドは前記引き出しの移動方向と平行であり、前記伸縮ロッドは、前記伸縮端が前記引き出しに固定接続され、前記他端が、前記ベースの前遮断プレートの開口を通じて装着空間に挿入され、且つ前記装置本体の内部に伸入していることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機。
5. 前記引き出しのうち前記筐体の外側に向かって移動する側にはフロントパネルが設けられており、前記フロントパネルには、下方に突出するよう延伸する突出部が備わっており、前記引き出しの押し引き方向における前記突出部の投影図は前記前遮断プレートの外周を少なくとも覆っており、前記引き出しが前記筐体内に戻ったときに、前記突出部が前記ベースの前記前遮断プレートを完全に覆い、前記伸縮ロッドの前記伸縮端は前記突出部の後端面に固定されており、
   好ましくは、前記突出部の前記後端面には固定部材が固定装着されており、前記固定部材には、前記伸縮ロッドの前記伸縮端を挿入するための挿入孔が設けられており、前記伸縮端には、径方向に突出するよう延伸し、且つ前記挿入孔の孔径を超える当止リブが設けられており、前記当止リブが前記固定部材と前記突出部の間に挟持されることで、前記伸縮ロッドの前記伸縮端が前記引き出しの前記フロントパネルに固定され、
   より好ましくは、前記伸縮ロッドは前記引き出しの引っ張り方向に延伸しており、前記伸縮ロッドの前記伸縮端は前記突出部の中央部に接続されることを特徴とする請求項４に記載の引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機。
6. 前記装置本体は、水平フレームの水平装着部の上端面に対応して密着状に装着され、前記装置本体の外周には複数の貫通孔が設けられており、前記水平装着部には前記貫通孔に一対一で対応する開孔が設けられており、締結ボルトを前記装置本体の前記貫通孔と前記水平装着部の前記開孔に挿通することで、前記装置本体と前記水平フレームを前記締結ボルトによって固定し、
   好ましくは、前記自動押出装置が前記引き出しを前記筐体の内外に向かって移動させるときに前記引き出しが受ける力を均一とするよう、前記装置本体は前記水平装着部の中央部に装着され、
   より好ましくは、前記締結ボルトには緩衝ゴムパッドがそれぞれ覆設されており、前記緩衝ゴムパッドが前記装置本体と前記水平フレームとの間に挟まれることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機。
7. 前記装置本体は、スライドレール、伝動装置及び駆動装置を含み、前記伸縮ロッドのうち前記装置本体に伸入する一端は前記伝動装置に接続され、前記伝動装置は、前記駆動装置の駆動によって前記伸縮ロッドを前記スライドレールに沿って移動させ、続いて、前記伸縮ロッドが前記引き出しを前記筐体の外部又は内部に向かって移動させることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に記載の引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機。
8. 前記駆動装置は双方向に回転可能なモータであり、前記伝動装置は伝動ギヤ群を含み、前記伝動ギヤ群は前記モータの出力軸に装着されており、前記モータの駆動によって前記伝動ギヤ群が順方向又は逆方向に回転することを特徴とする請求項７に記載の引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機。
9. 前記伸縮ロッドのうち前記装置本体に伸入する一端には複数の鋸歯が横向きに配列されており、前記装置本体に伸入する一端は、ラック構造をなして前記伝動ギヤ群の出力ギヤと噛合し、前記伝動ギヤ群の入力ギヤは前記出力ギヤを伝動させ、前記伸縮ロッドのうち前記装置本体に伸入する一端と前記伝動ギヤ群によってラックアンドピニオン機構が構成されることを特徴とする請求項８に記載の引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機。
10. 双方向に回転可能な前記モータは導線の一端に接続され、前記導線の他端は前記装置本体を貫通して端子に接続され、前記端子は、前記モータの順方向又は逆方向の回転を作動させる信号を受信することで前記引き出しを押し引きするよう、洗濯機の制御システムに接続されることを特徴とする請求項９に記載の引き出しを自動開閉可能な複合型洗濯機。

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