JP2004261259A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】洗浄槽20を洗浄機本体10から引き出しおよび押し込む際、洗浄槽20を案内するスライドレール30が、洗浄機本体10に傾動自在に設置されている。そして、洗浄槽20を引き出す際に前面側に傾動し、且つ押し込む際に後面側に傾動するから、引き出しおよび押し込み操作が容易になる。また、引き出しおよび押し込みストッパ26に衝撃緩衝部材27を配置して、引き出しおよび押し込み操作完了時の衝撃を吸収する。さらに、洗浄槽20の上部開放部21を閉塞する蓋体41を具備し、蓋体40をスライドレールの傾動に先行して上昇させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚れた食器等の被洗浄物を洗浄する食器洗浄機に係り、さらに詳しくは、食器等の被洗浄物を収納する洗浄槽を洗浄機本体の前面側に引き出す食器洗浄機に関すものである。
【0002】
【従来の技術】
システムキッチンに組み込まれるようなビルトインタイプの食器洗浄機は、流し台や調理台の下部、あるいはキッチンの壁面に収容されて洗浄槽が水平に引き出されるものである。
かかる食器洗浄機は、洗浄槽に洗浄ポンプ、排水ポンプ、乾燥送風機、制御装置等が一体的に搭載されるため、引き出される部分の重量がかなり大きくなり、さらに、実使用時には洗浄槽内に食器等が収納されるため、重量が増大する。このため、引き出し操作および押し込み操作に大きな力が必要になって、力の弱い主婦や高齢者等には使い勝手が悪いという問題があった。
そこで、かかる問題を解消するため、洗浄槽を案内するスライドレールを洗浄機本体に傾斜して設置する技術が開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)
【0003】
【特許文献1】
特許第3129312号公報
【特許文献2】
特開2002−291674号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1は、スライドレールが洗浄機本体の後方に向けて傾斜したものである(奥に向かって下がっている、以下、後傾と称す)ため、洗浄槽の押し込み操作力が軽減されるものの、反面、引き出し操作力が増大している。また、引き出した状態で食器等を出し入れする際、洗浄槽が自重によって勝手に動いてしまう(押し込まれてしまう)というおそれがあった。
また、特許文献2は、スライドレールが洗浄機本体の前方に向けて傾斜したものである(前に向かって下がっている、以下、前傾と称す)ため、洗浄槽の引き出し操作力が軽減されるものの、反面、押し込み操作力が増大している。また、押し込んだ状態で洗浄する際、洗浄中に洗浄槽が自重によって勝手に動いてしまわないよう(引き出されないよう)洗浄槽を保持する手段が必要となり、且つ大きな保持力を必要としていた。このため、依然、使い勝手が悪いという問題が解消されていない。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、簡単な構造であって、洗浄槽の引き出し操作や押し込み操作が容易な使い勝っての良い食器洗浄機を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る食器洗浄機は、前面に開口部を具備する洗浄機本体と、
該開口部を通過して前記洗浄機本体から引き出し、且つ前記洗浄機本体内に押し込み自在であって、上部の開放部から食器等の被洗浄物が搬出入される洗浄槽と、
前記洗浄機本体に前記洗浄機本体の前面側および後面側に傾動自在に設置され、前記洗浄槽の前記洗浄機本体からの引き出しおよび前記洗浄機本体への押し込みを案内するスライドレールと、
前記洗浄槽の上部の開放部を閉塞または開放する、昇降または傾動自在な蓋体とを有すことを特徴とするものである。
また、前記スライドレールが、前記洗浄槽を前記洗浄機本体の前面側に引き出す際に前面側に傾動し、且つ前記洗浄槽を前記洗浄機本体に押し込む際に後面側に傾動することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1および図2は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の縦断面図および横断面図であって、洗浄槽が洗浄機本体に収納された状態を示している。
図1において、1は食器洗浄機、9は食器洗浄機1が収納された流し台、10は食器洗浄機1の洗浄機本体、20は洗浄槽、30は洗浄機本体10に傾動自在に設置されたスライドレール、40は洗浄槽10の上部の開放部を閉塞する蓋体、50はスライドレール30の回動軸31を回動する回動手段、70は蓋体40を昇降または傾動する蓋体押し下げ手段である。以下、洗浄機本体の前面側から後面側の方向(図1において右方向)をX方向、洗浄機本体の正面視にて左右方向(図2において左右方向)をY方向、垂直上方向をZ方向と称し、部位毎に説明する。
【0008】
(洗浄機本体)
洗浄機本体10は前面側(−X方向、図1において左側)に前面開口部11を具備する筐体である。洗浄機本体10は流し台9に収納されているが、本発明はこれに限定するものではなく、キッチンの壁面に収容されても、また、調理台の上に載置されてもよい。
【0009】
(洗浄槽)
図3は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機における洗浄槽を模式的に示す斜視図である。なお、図1および図2と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
洗浄槽20は、上部(Z方向)に上部開放部21を具備する筐体であって、洗浄機本体10の前面開口部11を経由して、洗浄機本体10に収納されるものである。洗浄槽20は洗浄機本体10から引き出された状態で、食器等の被洗浄物が上部開放部21から出し入れされ、洗浄機本体10に押し込まれた後、洗浄が行われる。
【0010】
また、洗浄槽20には洗浄用手段(たとえば、洗浄用ポンプ18、洗浄用ノズル19等)が搭載されている。また、給水または排水のための可撓性を具備した給排水管12が連結されている。
そして、筐体の側面22には、略水平方向(略X方向)に走行レール23が庇状に設置され、また、走行レール23の後面側(略X方向)に走行車輪24が回転自在に設置されている(正確には左右の側面に対称的にそれぞれ一対設置されている)。
なお、図3において、走行レール23と、走行レール23に平行な設置レール23fと、走行レール23と設置レール23fとを連結する連結ウエブ23wとを有する形材を設け、設置レール23fに洗浄槽20が載置されるように固定され、また、連結ウエブ23wに走行車輪24が設置されているが、本発明はこれに限定するものではなく、該形材を設けることなく、洗浄槽20に走行レール23と走行車輪24を直接設置してもよい。
また、筐体の前面板28には、引き出し操作および押し込み操作用に把手29が設置されている。
なお、洗浄槽20は引き出された際、後記のように前傾した姿勢(走行レール23が前傾した姿勢に同じ)で食器等が出し入れされるため、出し入れされた際、上部開口部21の周囲や食器等を載置する食器篭等が略水平になるよう、当該部位を走行レール23に対して傾斜させてもよい(平行でなくてもよい)。
【0011】
(スライドレール)
図4は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機におけるスライドレールを模式的に示す斜視図である。なお、図1および図2と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
スライドレール30はY方向に設置された回動軸31に傾動自在に支持され、回動手段50によって回動される。
スライドレール30は断面コ字状の形材(チャンネル材)であって、上フランジ34(以下、上スライドレール34と称す)と、下フランジ35(以下、下スライドレール35と称す)と、ウエブ32(以下、横スライドレール32と称す、ただし図1においてはこれを両端部を断面にして図示していない)と、横スライドレール32の前面側(−X方向の端部近く)に設置されたスライド車輪33とを有している(正確には洗浄槽10の左右の側面に対峙して対称的にそれぞれ一対設置されている)。
【0012】
図5は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機における洗浄槽がスライドレールに組み込まれた状態を示す側面図であって、(a)は洗浄槽が押し込まれた状態、(b)は洗浄槽が引き出された状態である。なお、図1〜4と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図5において、洗浄槽20の走行レール23がスライド車輪33に載置され(図2において左側面部)、洗浄槽20の走行車輪24が上スライドレール34と下スライドレール35との間に挿入される(図2において右側面部)。なお、図中、スライドレール30を構成する部材に斜線を付している。
【0013】
したがって、洗浄槽20を引き出したりまたは押し込んだりすれば、スライド車輪33は走行レール23の下面に当接して転動し、また、走行車輪24は上スライドレール34の下面または下スライドレール35の上面に当接して転動する。
また、かかる洗浄槽20の引き出しまたは押し込みに際し、スライドレール30を傾動(引き出し時には前傾、押し込み時には後傾)するから、軽い操作力によって、引き出し操作または押し込み操作ができるようになる(これについては別途説明する)
さらに、走行レール23の側縁部(Y方向の端部)は、横スライドレール32によって案内されているから、洗浄槽20の引き出しに際し、洗浄槽が左右(Y方向)に振れることがない。
【0014】
(回動手段)
回動手段50はスライドレール30の回動軸31を回動するものである。回動軸31に従動プーリ55が固定され、回転機51(電動モータ、パルスモータ等)の回転軸52に駆動プーリ53が固定され、駆動プーリ53と従動プーリ55の間にベルト54が巻回されている。
したがって、回転機51が所定の回転数(または、角度)だけ回転すれば、これに伴ってスライドレール30の回動軸31が回転してスライドレール30は傾動する。
【0015】
なお、回動手段50は図示するものに限定するものではなく、たとえば、プーリに代えてスプロケットを固定して、平ベルトに代えて歯付きベルトやチェーンを巻回してもよい。このとき、プーリとベルト間の滑り(クリープ)がない。
また、回動軸31にピニオンを固定して、該ピニオンを回転するウオームまた並進するラックによって回転してもよい。ウオームを用いた場合、回転機を停止してもスライドレール30が偏荷重によって傾動することがない。さらに、回動軸31にパルスモータを直接連結してもよい。
【0016】
(ストッパ)
スライドレール30の下スライドレール35の下面で、前面側に近い端部に引き出し限界ストッパ36と、後面側に近い端部に押し込み限界ストッパ37とが設置されている。
一方、洗浄槽20の下面25にストッパ当たり部26が設けられ、洗浄槽20が引き出し限界に到達した際に引き出し限界ストッパ36に当接し、押し込み限界に到達した際にストッパ37に当接する。また、該当接時の衝撃を緩和する目的でストッパ当たり部26の両面に衝撃緩衝手段27が設置されている。
【0017】
なお、引き出し限界ストッパ36および押し込み限界ストッパ37は、スライドレール30に設置するものに限定するものではなく、洗浄機本体10に設置してもよい。また、引き出し限界ストッパ36は洗浄槽20を洗浄機本体10内に収納した後、設置されるものである。
さらに、衝撃緩衝手段27は、圧縮バネ、弾性を具備する発泡体樹脂や多孔質樹脂、空気または液体のダンパ(ショックアブソーバ)等何れを用いてもよい。また、衝撃緩衝手段27を引き出し限界ストッパ36および押し込み限界ストッパ37に設置してもよい。
【0018】
(蓋体)
図6および図7は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機における蓋体押し下げ手段を示す縦断面図および横断面図であって、図6は蓋体が持ち上げられた状態、図7は蓋体が押し下げられた状態を示す。なお、図1〜5と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図6において、蓋体40は洗浄槽10の上部の上部開放部21を閉塞する板状体であって、上部開放部21との当接部(蓋体の下面)に図示しない封止材(シールパッキン)が設置されている。また、蓋体40は洗浄機本体10の天面13に設置された引っ張りバネ71によって上方向に弾性的に懸吊されている。
蓋体40の上面には断面コ字状の蓋体固定具41のウエブが固定され、そのフランジには蓋体支持軸42が設置されている。また、蓋体支持軸42には上面が平坦な伝達板43が固定されている。
【0019】
一方、洗浄機本体10の天面13には、断面コ字状の蓋体ガイド72のウエブが設置され、そのフランジにはガイド長孔73が穿設されている。
そして、ガイド長孔73に蓋体支持軸42が貫通しているから、蓋体40はガイド長孔73にガイドされながら引っ張りバネ71によって持ち上げられている。このとき、蓋体支持軸42がガイド長孔73の上端に当接している。
さらに、洗浄機本体10の天面13には偏心カム74(外郭に回転中心からの距離が長い範囲と短い範囲とがあるカム)が固定されたカム軸75が回転自在に配置され、カム軸75の端部が洗浄機本体10の前面に突出し、該突出部に蓋体駆動ノブ76が固定されている。また、偏心カム74には蓋体40に設置された伝達板43が当接している。
したがって、偏心カム74は洗浄機本体10の外部から回転操作(手動操作)され、該回転によって、蓋体が押し下げられるものである。
【0020】
図7において、偏心カム74を洗浄機本体10の外部から回転して、偏心カム74の回転中心から遠い範囲を鉛直下方に向け、伝達板43を最大下降位置まで押し下げている。このとき、蓋体40は洗浄槽20の上部開放部21に当接しているから、蓋体40は図示しない封止手段を介して洗浄槽20の上部開放部21を密閉することになる。
なお、伝達板43を2枚構成として、該2枚の伝達板43の間に偏心カム74を配置して、偏心カム74の回転中心から遠い範囲を鉛直上方に向けた際、上側の伝達板を持ち上げるようにすれば、引っ張りバネ71の設置を省略することができる。
なお、押圧手段70は、回転する偏心カム74によるものに限定するものではなく、回転する端面カム、斜面を具備する並進カム、ラック/ピニオン機構、パンタグラフ式のリンク、電動シリンダによる直接昇降等何れであってもよい。また、手動操作に代えて自動操作にしてもよい(これについては別途説明する)
【0021】
(センサ)
図8は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機におけるセンサの配置を示す縦断面図である。なお、図1〜7と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
洗浄槽20の前面板28の裏側に制御装置100(以下、マイコンと称す)が収納され、前面板28の表側に操作表示部200が設けられている。
また、洗浄槽本体10の前面の近くに、前傾したスライドレール30または洗浄槽20が当接する前傾限界検知センサ131と、
洗浄槽本体10の後面の近くに、後傾したスライドレール30または洗浄槽20が当接する後傾限界検知センサ132と、
洗浄槽本体10の後面の近くに、押し込められた洗浄槽20が当接する押し込み確認センサ121と、
洗浄槽本体10の天面13の近くに、上昇した蓋体40が当接する蓋体上昇確認センサ141がそれぞれ設置されている。
【0022】
図8において、蓋体40は持ち上げられてスライドレール30が前傾しているため、蓋体上昇確認センサ141がオン状態で、前傾限界検知センサ131がオン状態で、後傾限界検知センサ132はオフ状態である。また、洗浄槽本体10は引き出された状態のため、押し込み確認センサ121はオフ状態である。
【0023】
なお、前記センサの設置位置は図示するものに限定するものではない。
前傾限界検知センサ131および後傾限界検知センサ132を共に、洗浄機本体10の後面近くまたは前面近く、あるいは、回転軸31にセンサアームを固定して、該センサアームが当接する位置に設置してもよい(すなわち、回転軸31の回動角度を直接検知してもよい)。
また、押し込み確認センサ121を洗浄機本体10の前面近くに設置して、洗浄槽20の前面板28が当接するようにしてもよい。
また、蓋体上昇確認センサ141を偏心カム74またはカム軸75に固定してセンサアームが当接する位置に設置してもよい(すなわち、偏心カム74の回転角度を直接検知してもよい)。
【0024】
なお、前記センサは接触式(いわゆる、タッチセンサ)を図示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、電磁特性や静電特性を利用した非接触式のセンサ(いわゆる、近接センサ)であってもよい。さらに、距離計または回転計によって距離または回転角を計測し、該計測値が所定の値に到達したことで状態を判断してもよい。
【0025】
(操作表示部)
図9は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機における操作表示部を示す正面図である。図9において、操作表示部200は操作釦と表示ランプから構成されている。
すなわち、洗浄機への主電源の投入/遮断を入力する電源釦211と、洗浄槽を引き出し操作または押し込み操作の合図を入力する引き出し/押し込み釦212と、洗浄のコースを選択するコース選択釦214と、洗浄の開始/停止を入力するスタート/ストップ釦213とが設けられている(以下、これらの釦をまとめて操作釦210と称す)。
【0026】
なお、引き出し/押し込み釦212は同一の操作でもって、引き出し操作合図または押し込み操作合図を交互に入力するものであるが、これを2個の釦に分けて、引き出し釦と押し込み釦とにしてもよい。
さらに、選択した洗浄のコースを表示するコース表示ランプ(標準ランプ221、念入りランプ222、予約ランプ223、乾燥ランプ224)と、蓋体を開く操作が可能であることを示す「ふた開閉可」ランプ225とが配置されている(以下、これらのランプをまとめて表示ランプ220と称す)。
【0027】
(制御系)
図10は本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機における制御系を示すブロック図である。図10において、引き出し/押し込み釦212に引き出し操作合図または押し込み操作合図が入力され、前記各センサの検知信号が入力されると、マイコン100は所定の演算に基づいて駆動回路150に制御信号を送信し、また、表示ランプ220に所定の表示信号を送信する。
そして、駆動回路150はスライドレール30の傾動手段50に前傾または後傾を指令する(具体的には、回転機51に正転または逆転を指令する)。なお、図10において、洗浄自体を制御するための制御系については、記載を省略している。
【0028】
(傾動手段の制御)
図11および図12は、それぞれ本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機におけるスライドレールの傾動手段の制御を示すフローチャートおよび洗浄槽の動作を模式的に示す工程図である。なお、図1〜10と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図11において、洗浄が終了している状態(S0、図12の(a))において、手動操作によって蓋体40を引き上げる(S1、図12の(b))。
【0029】
そして、引き出し/押し込み釦212に引き出し操作合図が入力されると、洗浄槽マイコン100は、洗浄中でないこと(洗浄が終了しているまたは洗浄待機中であることに同じ)、洗浄槽20が洗浄機本体10に押し込められていること(押し込み確認センサ121がオンの状態であること)、蓋体40が上昇していること(すなわち、蓋体上昇確認センサ141がオンの状態であること)、スライドレール30が後傾していること(すなわち、後傾限界検知センサ132がオンの状態であること)を確認して、スライドレール30の回動手段50の回転機51に回転指令を発する(前傾指令に同じ、S2、図12の(c))。
【0030】
そして、スライドレール30が前傾して、前傾限界検知センサ131がオンの状態になったところで、回転機51に停止指令を発する(S3)。
その後、スライドレール30の傾斜角度が変化して(負荷によってベルトやモータにクリープが発生した場合)、前傾限界検知センサ131がオフの状態になった場合には、回転機51に再度回転指令を発する(前傾指令に同じ、S4)。
【0031】
よって、洗浄槽20は手動操作によって容易に引き出されることになる(図12の(d)。
そして、洗浄槽20に食器等が出し入れされた後、引き出し/押し込み釦212に押し込み操作合図が入力されると(S5)、
洗浄槽マイコン100は、洗浄中でないこと(洗浄が終了しているまたは洗浄待機中であることに同じ)、蓋体40が上昇していること(すなわち、蓋体上昇確認センサ141がオンの状態であること)、スライドレール30が前傾していること(すなわち、前傾限界検知センサ132がオンの状態であること)を確認して、回動手段50の回転機51に回転指令を発する(後傾指令に同じ、S6、図12の(e))。
【0032】
そこで、スライドレール30が後傾して、後傾限界検知センサ132がオンの状態になったところで、回転機51に停止指令を発する(S7)。
その後、スライドレール30の傾斜角度が変化して、後傾限界検知センサ132がオフの状態になった場合には、回転機51に再度回転指令を発する(後傾指令に同じ、S8)。
そして、洗浄槽20が手動操作によって洗浄機本体10に押し込められて、押し込み確認センサ121がオンの状態になったことが確認されると、「ふた開閉可」ランプを点灯する(S9、図12の(f))。
さらに、手動操作によって蓋体40が洗浄槽20の上部開放部21を閉塞する(S10、図12の(g))。ここで、洗浄開始の条件が整うことになる。なお、蓋体40による上部開放部21の閉塞を確認するためのセンサを設置してもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】
[実施の形態2]
図13は本発明の実施の形態2に係る食器洗浄機の縦断面図であって、洗浄槽を引き出した状態で後傾している(押し込み操作の初期に同じ)。なお、実施の形態1(図1〜12)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
(回動手段)
図13において、食器洗浄機2の回動手段300はスライドレール30の回動軸31を回動するものである。回動軸31にピニオン304が固定され、洗浄機本体10に設置された回転機301(電動モータ、パルスモータ等)の回転軸302にウオ−ムギア303が固定され、ピニオン304にウオ−ムギア303が噛み合っている。
したがって、回転機301が所定の角度だけ回転すれば、これに伴ってスライドレール30の回動軸31が回動してスライドレール30は傾動する。
このとき、スライドレール30に作用する偏荷重によってウオ−ムギア304が回動することがないから、回転機301の回転角(または回転数)を制御しておけば、スライドレール30は所定の傾斜を維持する。よって、前傾限界センサと後傾限界センサを撤去している。
【0034】
(ストッパ)
洗浄槽20の下面25にストッパ当たり部26が設けられている。一方、洗浄機本体10にブラケット14および16が設置され、それぞれ、引き出し限界ストッパおよび押し込み限界ストッパ37として機能している。そして、ストッパ当たり部26が当接する面に当接時の衝撃を緩和する目的で衝撃緩衝手段15および17が設置されている。
【0035】
(蓋体)
蓋体押し下げ手段400は、両端が相互に回動自在に軸支された4枚のリンクプレート411、412、413、414からなるリンク構造である。
蓋体40の上面には蓋体ブラケット401が設置され、蓋体ブラケット401に蓋体ピン402が設置され、蓋体ピン402にリンクプレート411および412の下端が軸支されている。
一方、洗浄機本体10の天板13には天板ブラケット403が設置され、天板ブラケット403に天板ピン404が設置され、天板ピン404にリンクプレート413および414の上端が軸支されている。
また、リンクプレート411の上端および414の下端が移動駒405に、リンクプレート412の上端および413の下端が移動駒406に軸支されている。
そして、移動駒405および406を貫通して移動ネジ407が螺合し、移動ネジ407は回転機408によって回転駆動されるものである。
したがって、回転機408の回転によって移動駒405および406が近接すると、蓋体40は押し下げられ、反対にて移動駒405および406が遠ざかると、蓋体40は持ち上げられることになる。
このとき、蓋体40の自重によってリンクが変形することがない(縦長の菱形になることがない)から、回転機408の回転角(または回転数)を制御しておけば、蓋体40は所定の位置を維持する。よって、蓋体上昇確認センサ141を撤去している。
【0036】
(操作表示部)
食器洗浄機2は、蓋体40を自動で昇降するため、洗浄槽20の前面板28に設置された操作表示部200に「ふた開閉可」ランプは設置されていない。
【0037】
(制御系)
食器洗浄機2における制御系は、蓋体40をの昇降指令が追加されたものの、実施の形態1(食器洗浄機1)と基本的に同じである。
【0038】
(傾動手段の制御)
図14は本発明の実施の形態2に係る食器洗浄機におけるスライドレールの傾動手段の制御を示すフローチャートである。なお、図13と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
すなわち、引き出し/押し込み釦212に引き出し操作合図が入力されると(S11)、
洗浄槽マイコン100は、洗浄中でないこと(洗浄が終了しているまたは洗浄待機中であることに同じ)、洗浄槽20が洗浄機本体10に押し込められていること(押し込み確認センサ121がオンの状態であること)、スライドレール30が後傾していること(回転機301が所定の位置で停止していること)を確認して、蓋体40を引き上げる蓋体上昇指令を回転機408に発する(S12)。
【0039】
そして、蓋体40が上昇したところで(回転機408が所定の回転をしたところに同じ)、スライドレール30を傾動するため回動手段303の回転機301に回転指令(前傾指令に同じ)を発する(S13)。
そして、回転機301は所定の回転をして停止する(S14)。
このとき、ライドレール30は所定の角度前傾している。よって、洗浄槽20は手動操作によって容易に引き出されることになる。
【0040】
そして、洗浄槽20に食器等が出し入れされた後、引き出し/押し込み釦212に押し込み操作合図が入力されると(S15)、
洗浄槽マイコン100は、洗浄中でないこと(洗浄が終了しているまたは洗浄待機中であることに同じ)、蓋体40が上昇していること(回転機408が所定の位置で停止しているに同じ)、スライドレール30が前傾していること(回転機301が所定の位置で停止しているに同じ)を確認して、回動手段300の回転機301に回転指令(後傾指令に同じ)を発する(S16)。
【0041】
そして、回転機301は所定の回転をして停止する(S17)。
このとき、ライドレール30は所定の角度後傾している。よって、洗浄槽20は手動操作によって容易に押し込むことができる。
さらに、洗浄槽20が手動操作によって洗浄機本体10に押し込められて、押し込み確認センサ121がオンの状態になったことが確認されると、マイコン100は蓋体40を下降する蓋体下降指令を回転機408に発する(S18)。
そして、蓋体40が洗浄槽20の上部開放部21を閉塞する(回転機408が所定の回転をするに同じ、S19)。ここで、洗浄開始の条件が整うことになる。
【0042】
[実施の形態3]
図15は本発明の実施の形態3に係る食器洗浄機の縦断面図であって、洗浄槽を押し込んだ状態で後傾している。図15において、3は食器洗浄機、500は洗浄槽を傾動する傾動手段、600は蓋体を昇降する蓋体押し下げ手段である。
なお、実施の形態1(図1〜12)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。また、引き出し限界ストッパや押し込み限界ストッパの図示を省略している。
【0043】
(スライドレール)
図15において、傾動手段500は、スライドレール30の前面側の端部を回動支点にして、後面側の端部を昇降するものである。
すなわち、スライドレール30の前面側の端部に下向きにブラケット501が設置され、ブラケット501に回動ピン502が設置されている。回動ピン502は洗浄機本体10に設置された図示しない軸受けに軸支されている。また、スライドレール30の後面側の端部には、下向きに昇降棒503が設置され、昇降棒503の下端にはカムローラ504が回転自在に設置されている。
一方、洗浄機本体10には並進自在(図中、左右方向に移動自在)な並進カム505が配置され、並進カム505は連結棒506を介して電動シリンダ507によって並進駆動されるものである。
並進カム505には、上平坦部508aと、傾斜部508bと、下平坦部508cを有するカム溝508が設けられ、カム溝508にカムローラ504が移動自在に侵入している。
【0044】
したがって、並進カム505が前進(図中、左方向に移動)すると、カムローラ504はカム溝508の下平坦部508cに侵入するから、昇降棒503は引き下げられてスライドレール30は最大後傾角度でもって後傾する(図15に示す姿勢に同じ)。
一方、並進カム505が後退(図中、右方向に移動)すると、カムローラ504はカム溝508の傾斜部508bに侵入し、昇降棒503は除々に押し上げられてスライドレール30は除々に前傾する。そして、カムローラ504はカム溝508の上平坦部508aに到達し、スライドレール30は最大前傾角度でもって前傾することになる。
【0045】
このとき、上平坦部508aおよび下平坦部508cにおいて、カムローラ504は水平方向の力を受けないから、スライドレール30から受ける力の大小または回転モーメントの大小に係わらず移動することがない。すなわち、並進カム505は機械的な傾動制止手段(ストッパ)としても機能する。
なお、並進カム505の移送手段は電動シリンダ507に限定するものではなく、並進カム505にラックを設け、該ラックに噛み合ったピニオンを回転してもよい。
【0046】
(蓋体押し下げ手段)
蓋体押し下げ手段600は、蓋体40の前面側の端部を回動支点にして、後面側の端部を昇降するものである。
すなわち、蓋体40の前面側の端部に上向きにブラケット601が設置され、ブラケット601に回動ピン602が設置されている。回動ピン602は洗浄機本体10の天板13に設置された図示しない軸受け(天板ブラケット19に設置されている)に軸支されている。また、蓋体40の後面側の端部には、上向きにローラ支持板603が設置され、ローラ支持板603にはカムローラ604が回転自在に設置されている。
【0047】
一方、洗浄機本体10の天板13には、紙面の奥行き方向(Y方向)を回転軸606とする回転自在な回転カム605が配置され、回転カム605は図示しないパルスモータによって回転駆動されるものである。
回転カム605には、回転軸606から遠い外側部608aと、回転軸606に近い内側部608cと、外側部608aと内側部608cとを滑らかに連結する傾斜部608bとを有するカム溝608が設けられ、カム溝608にカムローラ604が移動自在に侵入している。
【0048】
したがって、回転カム605が正転(図中、時計回りに回転)すると、カムローラ604はカム溝608の外側部508aに侵入するから、蓋体40の後面側は押し下げられる。よって、蓋体40は回動ピン602を回転中心にして回転し、洗浄槽20の上部開放部21を閉塞する。
一方、回転カム605が逆転(図中、反時計回りに回転)すると、カムローラ604はカム溝608の傾斜部608bに侵入し、蓋体40の後面側は除々に引き上げられ、上部開放部21の閉塞が開放される。そして、カムローラ604はカム溝608の内側部608aに到達すると、蓋体40は上部開放部21から十分離隔するから、洗浄槽20が前傾しても両者が干渉することがない。
また、外側部608aおよび内側部608cを、それぞれ回転軸606を中心とする2つの同心円上の円弧状に形成しておけば、カムローラ604は水平方向の力を受けないから、蓋体40の自重によって回転カム605が回転することがない。すなわち、回転カム605は機械的な昇降制止手段(ストッパ)としても機能する。
【0049】
(傾動手段の制御)
実施の形態3に係る食器洗浄機におけるスライドレールの傾動手段の制御は実施の形態2(図14に示すフローチャート)に同じでるため、説明を省略する。
【0050】
[実施の形態4]
(電気的制動手段)
図16は本発明の実施の形態4に係る食器洗浄機の洗浄槽の制動手段を示す模式図であって、電気的手段である。かかる制動手段は実施の形態1〜3に設置されるものである。なお、実施の形態1〜3と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図16において、食器洗浄機4は電気的制動手段700を有している。すなわち、洗浄機本体の前面と後面の略中間位置に中間位置センサ701を設置し、洗浄槽20の下面25に設置されたストッパ当たり部26が中間位置センサ701の位置を通過したことを検知するものである。
中間位置センサ701が洗浄槽20が通過したことを検知すると、該検知信号がマイコン100に入力される。そうすると、マイコン100は傾動手段(回動手段50、回動手段300または傾動手段500)に、スライドレール30(斜線にて表示する)を水平にする水平方向に傾動する指令(水平指令)を発する。
【0051】
つまり、洗浄槽20が、前傾したスライドレール30を略半分引き出されたところで、スライドレール30が水平方向に回動するから、引き出しの後半は、洗浄槽20が緩やかな傾斜になった(たとえば、水平になった)スライドレール30上を移動することになる。よって、余計な加速がなくなり、引き出し限界ストッパ36への衝突が緩和される。
また、同様に、洗浄槽20は後傾したスライドレール30を略半分押し込まれたところで、スライドレール30が水平方向に回動するから、押し出しの後半は、洗浄槽20が緩やかな傾斜になった(たとえば、水平になった)スライドレール30上を移動することになる。よって、余計な加速がなくなり、押し込み限界ストッパ37への衝突が緩和される。
【0052】
よって、引き出しや押し込み操作が、円滑且つ静寂になり、また、収納された食器等が移動したり相互に接触したりすることがなくなる。
なお、中間位置センサ701の設置位置は図示するものに限定するものではなく、何れの位置であってもよい。また、複数カ所に設置して、引き出し時と押し込み時とでそれぞれ別々に使用してもよい。
また、前傾時、水平傾動時および後傾時におけるスライドレール30を傾動する速度(回動軸の回動時の角速度および角加速度)をそれぞれ変化させてもよい。
さらに、位置センサに代えて、所定位置に洗浄槽20の移動速度を検知する速度センサを設置し、該速度センサの検知結果に基づいて所定の演算をして前記水平指令を発してもよい。また、これらセンサの型式は限定するものではない。
なお、かかる位置センサまたは速度センサと、マイコン100の演算部の当該演算部と、駆動回路150の当該処理部とを合わせて電気的制動手段700と総称する。
【0053】
[実施の形態5]
(機械的制動手段)
図17は本発明の実施の形態5に係る食器洗浄機の洗浄槽の制動手段を示す模式図であって、機械的手段である。かかる制動手段は実施の形態1〜4に設置されるものである。なお、実施の形態1〜4と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図17において、食器洗浄機5は機械的制動手段800を有している。機械的制動手段800は、スライドレール30の上スライドレール34の前面側に設置された所定長さで前面側に傾斜した上スライドスロープ801と、下スライドレール35の後面側に設置された所定長さで前面側に傾斜した下スライドスロープ802とを合わせたものである。
【0054】
図17の(a)は、スライドレール30が後傾して洗浄槽20が押し込まれた状態であって、洗浄槽20の走行車輪24は下スライドスロープ802に当接している。このとき、洗浄槽20の走行レールは後傾しているから洗浄槽20が自然に前方に動き出すことがない。
すなわち、洗浄槽20は押し込み限界に近づいたところで、走行車輪24は後傾した下スライドレール35から前傾した下スライドスロープ802に乗り移るため、走行車輪20は斜面を登ることになり洗浄槽20の移動は減速されるものである。つまり、洗浄槽20の移動のエネルギが洗浄槽20を持ち上げる仕事に消費される。
また、洗浄中に洗浄槽が自然に移動しないよう(引き出されないよう)、下スライドスロープ802の傾斜は下スライドスロープ802に作用する法線方向の力と摩擦力との合力が下スライドスロープ802の登り方向(図中、右方向)になるよう、または略水平になるようにすることが好ましい。
一方、洗浄槽20を引き出す際は、下スライドスロープ802が、前傾した下スライドレール35よりも急な傾斜になるから、引き出し操作がさらに容易になる。
【0055】
図17の(b)は、スライドレール30が前傾して洗浄槽20が引き出された状態であって、洗浄槽20の走行車輪24は上スライドスロープ801に当接している。このとき、洗浄槽20の走行レールは前傾しているから洗浄槽20が自然に後方に動き出すことがない。
すなわち、洗浄槽20が引き出し限界に近づいたところで、走行車輪24は前傾した上スライドレール34からさらに前傾した上スライドスロープ801に乗り移るため、引き出された洗浄槽20の移動は減速されるものである。
つまり、スライドローラ33を支点にしてオーバーハングしている洗浄槽20の荷重が、走行車輪24に作用するから、上スライドスロープ801と走行車輪24の間には引き戻す方向(+X方向)の力が作用するとともに、大きな摩擦力が働く。また、洗浄槽20の移動のエネルギが、スライドローラ33を支点にして洗浄槽20を持ち上げる(図中、時計回りに回転させる)仕事に消費される。一方、洗浄槽20を押し込む際は、洗浄槽20の位置エネルギが、スライドローラ33を支点にして洗浄槽20を反時計回りに回転させながら洗浄機本体10側(+X方向)に押し込む仕事に使われるから、押し込み操作がより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の縦断面図。
【図2】本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の横断面図。
【図3】図1に示す食器洗浄機の洗浄槽を模式的に示す斜視図。
【図4】図1に示す食器洗浄機のスライドレールを模式的に示す斜視図。
【図5】図1に示す洗浄槽がスライドレールに組み込まれた斜視図。
【図6】図1に示す食器洗浄機の蓋体押し下げ手段を示す縦断面図。
【図7】図1に示す食器洗浄機の蓋体押し下げ手段を示す横断面図。
【図8】図1に示す食器洗浄機におけるセンサの配置を示す縦断面図。
【図9】図1に示す食器洗浄機における操作表示部を示す正面図。
【図10】図1に示す食器洗浄機における制御系を示すブロック図。
【図11】図1に示す食器洗浄機の傾動手段の制御フローチャート。
【図12】図1に示す食器洗浄機の洗浄槽の動作を示す模式工程図。
【図13】本発明の実施の形態2に係る食器洗浄機の縦断面図。
【図14】図13に示す食器洗浄機の傾動手段の制御フローチャート。
【図15】本発明の実施の形態3に係る食器洗浄機の縦断面図。
【図16】本発明の実施の形態4に係る食器洗浄機の洗浄槽の制動手段を示す図。
【図17】本発明の実施の形態5に係る食器洗浄機の洗浄槽の制動手段を示す図。
【符号の説明】
1 食器洗浄機、9 流し台、10 洗浄機本体、20 洗浄槽、23 走行レール、24 走行車輪、30 スライドレール、33 スライド車輪、34 上スライドレール、35 下スライドレール、40 蓋体、50 回動手段、70 蓋体押し下げ手段、100マイコン、200 操作表示部。
Claims (22)
- 前面に開口部を具備する洗浄機本体と、
該開口部を通過して前記洗浄機本体から引き出し、且つ前記洗浄機本体内に押し込み自在であって、上部の開放部から食器等の被洗浄物が搬出入される洗浄槽と、
前記洗浄機本体に、前記洗浄機本体の前面側および後面側に傾動自在に設置され、前記洗浄槽の前記洗浄機本体からの引き出しおよび前記洗浄機本体への押し込みを案内するスライドレールと、
前記洗浄槽の上部の開放部を閉塞または開放する、昇降または傾動自在な蓋体とを有すことを特徴とする食器洗浄機。 - 前記スライドレールが、前記洗浄槽を前記洗浄機本体の前面側に引き出す際に前面側に傾動し、且つ前記洗浄槽を前記洗浄機本体に押し込む際に後面側に傾動することを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
- 前記スライドレールが、前記洗浄槽を前記洗浄機本体の前面側に引き出す際、引き出し初期に前面側に傾動し、引き出し途中で水平側に傾動することを特徴とする請求項2記載の食器洗浄機。
- 前記スライドレールが、前記洗浄槽を前記洗浄機本体内に押し込む際、押し込み初期に後面側に傾動し、押し込み途中で水平側に傾動することを特徴とする請求項2記載の食器洗浄機。
- 前記スライドレールが、前記洗浄機本体に回動自在に軸支された回動軸を具備し、該回動軸を回動する回動手段を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の食器洗浄機。
- 前記スライドレールが前記洗浄機本体に回動自在に軸支された回動軸を具備し、前記スライドレールの該回動軸から偏位した位置を昇降する昇降手段を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の食器洗浄機。
- 前記回動軸が、洗浄機本体の前記開口部の近傍に設置されることを特徴とする請求項5または6記載の記載の食器洗浄機。
- 前記洗浄機本体または前記スライドレールに、前記洗浄槽の引き出しを制止する引き出し限界ストッパと、前記洗浄槽の押し込みを制止する押し込み限界ストッパとが設置され、
該引き出し限界ストッパまたは押し込み限界ストッパに、若しくは前記洗浄機本体または前記スライドレールにおける前記引き出し限界ストッパまたは押し込み限界ストッパに当接する部位に、衝撃緩衝手段が設置されることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の食器洗浄機。 - 前記スライドレールが、前記洗浄機本体の前面側から後方側に向けて配置された上スライドレールと、該上スライドレールと略平行に配置された下スライドレールと、前面側近くに設置された回転自在なスライド車輪とを有し、
前記洗浄槽が、後面側近くに設置されて前記上スライドレールまたは下スライドレールに当接して回転する走行車輪と、前記前面側から後方側に向けて配置されて前記スライド車輪に載置されて移動する走行レールとを有することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の食器洗浄機。 - 前記上スライドレールの前面側の所定範囲が、前面側に傾斜し、前記下スライドレールの後面側の所定範囲が、前面側に傾斜することを特徴とする請求項9記載の食器洗浄機。
- 前記走行レールと、前記走行レールに平行な設置レールと、前記走行レールと設置レールとを連結する連結ウエブとを具備する設置用形材を有し、前記連結ウエブに前記走行車輪が設置され、且つ前記設置用形材に前記洗浄槽が設置されることを特徴とする請求項9または10記載の食器洗浄機。
- 前記蓋体を押し下げる蓋体押し下げ手段を有することを特徴とする前記1乃至11の何れかに記載の食器洗浄機。
- 前記蓋体が前記洗浄機本体に回動自在に軸支された蓋体回動軸を具備し、該蓋体回動軸から偏位した位置を昇降する蓋体昇降手段を有することを特徴とする前記1乃至12の何れかに記載の食器洗浄機。
- 前記蓋体押し下げ手段または蓋体昇降手段が、前記洗浄機本体の前面に突出した蓋体操作部を具備し、該蓋体操作部を操作することによって、前記蓋体が前記洗浄槽の開放部を閉塞または開放することを特徴とする請求項12または13記載の食器洗浄機。
- 前記洗浄槽を引き出すための引き出し合図が入力される引き出し釦と、
前記洗浄槽を押し込むための押し込み合図が入力される押し込み釦と、
前記引き出し釦からの引き出し合図に基づいて前記スライドレールを前面側に傾動させる前傾指令を、前記回動手段または昇降手段に発し、さらに、前記押し込み釦からの押し込み合図に基づいて前記スライドレールを後面側に傾動させる後傾指令を、前記回動手段または昇降手段に発する制御手段とを有することを特徴とする請求項5乃至14の何れかに記載の食器洗浄機。 - 前記洗浄槽が前記洗浄機本体から所定の距離だけ引き出されたことを検知する引き出し途中検知センサを具備し、
前記制御手段が、該引き出し途中検知センサの検知信号に基づいて前記スライドレールの傾斜角度を変更する傾斜変更指令を、前記回動手段または昇降手段に発することを特徴とする請求項15食器洗浄機。 - 前記洗浄槽が前記洗浄機本体から所定の距離まで押し込められたことを検知する押し込み途中検知センサを具備し、
前記制御手段が、該押し込み途中検知センサの検知結果に基づいて前記スライドレールの傾斜角度を変更する傾斜変更指令を、前記回動手段または昇降手段に発することを特徴とする請求項15または16記載の食器洗浄機。 - 前記洗浄槽の引き出し途中または押し込み途中における前記洗浄槽の引き出し速度または押し込み速度を検知する途中速度検知手段を具備し、
前記制御手段が、該途中速度検知手段の検知結果に基づいて前記スライドレールの傾斜角を変更する傾斜変更指令を、前記回動手段または昇降手段に発することを特徴とする請求項15記載の食器洗浄機。 - 前記傾斜変更指令が、前記スライドレールを略水平にする水平指令であることを特徴とする請求項16乃至18の何れかに記載の食器洗浄機。
- 前記スライドレールの前傾限界姿勢を検知する前傾限界検知センサと、前記スライドレールの後傾限界姿勢を検知する後傾限界検知センサとを具備し、
前記制御手段が、前記前傾限界検知センサまたは後傾限界検知センサの検知結果に基づいて、前記スライドレールの当該姿勢を維持する姿勢維持指令を、前記回動手段または昇降手段に発することを特徴とする請求項15または19記載の食器洗浄機。 - 前記洗浄槽が前記洗浄機本体に押し込まれた状態であることを確認する押し込み確認センサを有し、
前記制御手段が、前記押し込み確認センサが前記洗浄槽が押し込まれた状態であることを確認している状態で、前記引き出し合図が入力されたとき、前記洗浄槽の上部の開放部を開放する蓋体開放指令を前記蓋体押し下げ手段または蓋体昇降手段に発し、その後、前記前傾指令を前記回動手段または昇降手段に発し、
さらに、前記制御手段が前記押し込み合図に基づいて前記後傾信号を発した後で、前記押し込み確認センサが前記洗浄槽が押し込まれた状態であることを確認したとき、前記洗浄槽の上部の開放部を閉塞する蓋体閉塞指令を前記蓋体押し下げ手段または蓋体昇降手段に発することを特徴とする請求項12または13記載の食器洗浄機。 - 前記洗浄槽が前記洗浄機本体に押し込まれた状態であることを確認する押し込み確認センサを有し、
洗浄が終了した後であって、前記押し込み確認センサが前記洗浄槽が押し込まれた状態であることを確認している状態で、前記引き出し合図が入力されるまでの間、
および、前記押し込み合図が入力された後であって、前記押し込み確認センサが前記洗浄槽が押し込まれた状態であることを確認している状態で、洗浄が開始されるまでの間、前記蓋体操作部を操作可能であることを示す蓋体操作可能表示が点灯することを特徴とする請求項14記載の食器洗浄機。
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