[0161] 図1a〜図1cは、1つ又は複数の完全なステッチを作りながら標的部位からデバイス188も縫合糸70も取り外すことなく軟組織又は硬組織74に縫合糸70を通すために使用されうることができる縫合糸通しデバイス188を示す。
[0162] 縫合糸通しデバイス188は、人間工学的ハンドル104、摺動管アクチュエータ6、及び遠位端2を有することができる。人間工学的ハンドル104を使用して、遠位端2を制御することができる。人間工学的ハンドル104は、側部ノブ10を有することができる。人間工学的ハンドル104は、上部ノブ12を有することができる。上部ノブ12及び/又は側部ノブ10は、個別に又は協調して、上部プッシャ86及び/又は下部プッシャ76を前進及び/又は後退させることができる。
[0163] 摺動管アクチュエータ6は、外側圧縮カバー34及び内側ロッド(外側圧縮カバー34による妨害のために図示されない)を有することができる。内側ロッドは、ハンドル104及びジョー構造28の近位端に固定して取り付けられることができる。外側圧縮カバー34は、内側ロッドの半径方向外側にあることができる。外側圧縮カバー34は、ハンドル104によって作動させることができ、例えば、トリガ8を強く握る又は解放すると、ハンドル104に対して遠位及び近位に並進させることができる。
[0164] 図2a及び図2bは、デバイス188がデバイス188内に保持される摺動リボンシャトル14又は針を有することができることを示す。シャトル14は、細長いシャトルレール16を有することができる。シャトルレール16は、シャトルレール16の片側又は両側に沿って多数のスリット20を有することができる。スリット20は、レール16に沿って規則的又は不規則な長さ間隔で配置されることができる。
[0165] シャトル14は、レール16から横方向に延びる縫合糸ホルダ18を有することができる。シャトル14、例えば、縫合糸ホルダ18は、アーム構造体の横方向サイドスロット72から延びることができる。縫合糸ホルダ18は、デバイス188の左側及び/又は右側から延びることができる。デバイス188の遠位端2は、縫合糸ホルダ18をデバイス188の一方の側から他方の側に切り替えることができるように可逆的であることができる。縫合糸ホルダ18は、ほぼ平坦な二等辺台形構成を有することができる。縫合糸ホルダ18は、縫合糸保持ノッチ100を有することができる。ノッチ100は、内孔17a、内孔17aに隣接する外孔17b、及び内孔17aと外孔17bとの間に位置する第1クリート97aを有することができる。ノッチ100は、内孔から離れた外孔の側に第2クリート97bを有することができる。ノッチ100は、縫合糸70に固定するように構成することができる。例えば、縫合糸70を圧縮して、内側クリート97a内に摩擦嵌合させることができる。
[0166] 縫合糸ホルダ18は、前部前縁及び後部前縁を有することができる。それら前縁は、レール16の長手方向軸に対して直角又は非直角に傾斜させることができる。一方又は両方の前縁を鋭くして、組織74を傷つける、例えば、軟組織74を切り開くことができる。前縁は組織74を切り開くことができ、縫合糸ホルダ18がそれぞれの前縁のすぐ後ろの組織74を通して縫合糸70を引っ張ることを可能にする。
[0167] シャトル14は、PEEKなどの可撓性ポリマー、ニチノールなどの弾性金属、本明細書で開示される任意の材料、又はそれらの組み合わせから作製することができる。シャトル14は、成形ポリマーから作製することができる。シャトル14は、例えばトラック内の湾曲部の周囲を進むときの抵抗を減らすために、予め湾曲させることができる。
[0168] 図2cは、レール16がスリット20の位置で湾曲し得ること、及び/又はレール16が予め湾曲され得ることを示す。
[0169] 図3a及び図3bは、縫合糸通しデバイス188が、縫合糸ホルダ18の内側クリート97a及び/又は外側クリート97b内に縫合糸70を捕捉することができる又は解放可能に取り付けることができることを示す。縫合糸70は、ジョー構造28の横方向に装填又は保持することができ、保持ジョーの回転の平面から外れる。デバイス188は、縫合糸通しデバイス188を抜き取ることも取り付けし直すこともなく、縫合糸70を組織74に複数回通すことができる。ジョー構造28は、ヒンジを有することなく、ジョー構造28の近位端で弾性的に変形して開くことができる。ジョーは、ジョー構造28に機械的ピボットもリンケージも使用することなく、開閉することができる。
[0170] 図4aは、縫合糸通しデバイス188が、上部ジョー30及び底部ジョー38を備えたジョー構造28を有することができることを示す。ジョー構造28全体は、ニチノール、他の弾性金属又はポリマー、本明細書に記載されている任意の他の材料、あるいはそれらの組み合わせの単一の成形、鋳造又は切断要素などの一体材料部品であり得る。ジョー構造28は、付勢されていない構成のとき(すなわち、外力が加えられていないとき)(図4dに示すように)開いた構成になるように構成することができる。
[0171] ジョー構造28は、ジョー構造長手方向軸42を有することができる。各ジョーはまた、ジョーに沿ってそれぞれのジョー長手方向軸を有することもできる。
[0172] 圧縮カバー34の内側チャネルは、ジョー構造28が閉じた構成にあるときに最小の隙間でジョー構造28にフィットするサイズ及び形状にされることができる。矢印で示すように、圧縮カバーがジョー構造28に対して遠位方向138に並進すると、圧縮カバー34は、上部及び底部ジョー38をジョー構造長手方向軸42に向かって押すことができる。ジョー構造28を、図4a〜図4cに示すように、閉じた構成に完全に圧縮することができる。このようにして、トリガ8などの作動レバーが作動されると、チャネル又は圧縮カバー34が前進してジョーをカムで閉じることができる。ジョーは組織に予め穴を開け、シャトルが組織を通過するための連続的なトラックを確立することができる。
[0173] 圧縮カバー34は、第1ジョーと第2ジョーとの間に配置された開口ボール32に取り付けることができる。
[0174] 図4bは、開口ボール32を、開口ボール32を横方向に通過するボールアクスル52に回転式又は固定式に取り付けることができることを示す。ボールアクスル52は、ボール32の側面から外に延びることができる。ボールアクスル52は、圧縮カバー34の遠位アーム54又は延長部138を通して形成されたアクスルスロット50によって摺動可能に受け入れることができる。ジョー構造28が閉じた構成にあるとき、ボールアクスル52は、例えば圧縮カバー34がジョー構造28を越えて過剰に延在することを防止するために、アクスルスロット50の近位端に当接し、締まり嵌めすることができる。ジョー構造28が開いた構成にあるとき、ボールアクスル52は、例えばジョーの過剰回転を防止し、及び/又は、ジョー構造28の内側の傾斜部44を越えてボール32を引っ張ることを防止するために、アクスルスロット50の遠位端2に当接し、締まり嵌めすることができる。
[0175] 図4cは、底部トラック66が底部トラックポート62で遠位方向に終端することができることを示す。上部トラック64は、上部トラックポート60で遠位方向に終端することができる。ジョー構造28が第1ジョー先端46が第2ジョー先端48に相互に噛み合う閉じた構成にあるとき、上部トラックポート60は底部トラックポート62に整列し、かつそれに隣接する(図示のように)か、接触することができる。上部ジョー78及び底部ジョー38のトラックは、ジョー構造28が閉じた構成にあるとき、連続的な経路を形成することができる。第1ジョー先端46は、ジョー構造28が閉じた構成にあるとき、第2ジョー先端48に相互に噛み合い、かつそれに隣接又は接触することができる。
[0176] 図4dは、圧縮カバー34を、矢印で示すように、ジョー構造28に対して近位方向126に並進することができることを示している。ボールアクスル52は、アクスルスロット50の遠位端2まで摺動することができる。次いで、アクスルスロット50は、ボールアクスル52、従って開口ボール32を近位方向に引っ張ることができる。次いで、開口ボール32は、第1ジョー及び/又は第2ジョーの内面傾斜部44を圧迫することができる。次いで、第1ジョー先端46及び/又は第2ジョー先端48は、反対側のジョー先端から離れるように回転することができる。次いで、図示のように、ジョー構造28は開いた構成にあることができる。
[0177] ジョーの近位端は、例えば、ジョーが開いた構成にあるときに圧縮カバー34の開口部の周りで曲がるように、剛性又は可撓性であり得る。ジョー全体又はジョーの近位端だけをニチノールで作ることができ、例えば、ジョーの遠位端はステンレス鋼で作られる。
[0178] 図5は、サイドスロット72がトラックの片側から横方向に延びることができることを示している。シャトル14のレール16は、サイドスロット72の高さよりも高くすることができる。レール16は大きすぎてサイドスロット72を通過することができない。縫合糸ホルダ18は、レール16からサイドスロット72を通って横方向に延びることができる。縫合糸ホルダ18は、縫合糸70をジョーから横方向に離間した状態で保持することができる。
[0179] 図6aは、上部ジョー78及び下部ジョー80を矢印で示すように閉じ、回旋腱板又は他の関節の軟組織74などの組織74を通して圧縮できることを示している。上部ジョー先端206及び/又は下部ジョー先端198は、組織74に穴を開けることができる。上部ジョー先端206及び下部ジョー先端198は、組織74内で又は組織74に隣接して相互に噛み合うことができる。上部ジョー先端206及び/又は下部ジョー先端198の接触又は相互噛み合いによって形成された穴は、シャトル14及び/又は縫合糸70が通過できる組織74の穴であり得る。圧縮カバーを遠位方向138に押して、第1ジョーを第2ジョーに向かってさらに圧縮し、例えば、ジョーの先端に組織74に穴を開けさせることができる。
[0180] 下部プッシャ76は、ハンドル104で制御するときに、矢印で示されるように遠位方向に前進させることができる。下部プッシャ76は、シャトル14をトラックに押し通し又はトラックを通して押して、遠位方向に移動させ、縫合糸70をシャトル14で搬送することができる。
[0181] 図6bは、下部プッシャ76をハンドル104で押し続けることができることを示している。下部プッシャ76はシャトル14を組織74を通して押すことができる。縫合糸ホルダ18の前縁22は組織74を切り開くことができ、縫合糸ホルダ18は、前縁22によって組織74に作られた切れ目を通して、及び/又はジョーの先端によって組織74に作られた穴を通して縫合糸を引っ張ることができる。プッシャ及びシャトル14は、ジョーの長手方向軸に沿って動くことができる。
[0182] 次いで、シャトル14は、上部ジョー78のトラック内に完全に配置され得る。次いで、下部プッシャ76を上部及び/又は下部ジョー80のトラックから引くことができ、及び/又は下部プッシャ76は所定の位置に残ることができるが、抵抗力は除去されることができ、それにより下部プッシャ76はトラック内を自由に摺動することが可能になる。
[0183] 図6cは、矢印83で示すように、圧縮カバーを(例えば、トリガ8を解放又は強く握ることにより)近位方向126に並進できることを示す。ボールアクスル52を近位方向に引っ張り、開口ボール32を上部及び/又は底部ジョー38の内面に押し付ける。従って、開口ボール32は、上部及び/又は底部ジョー38を弾性的に開くことができる。次いで、ジョーをクランプ解除し(すなわち、矢印82で示すように回転させて開き)、組織74から除去することができる。
[0184] 次いで、デバイス188は、デバイス188の遠位端2が、縫合糸が最初に組織74を通過した場所に隣接する(例えばその側方にある)位置にシフトされ得る。
[0185] 図6dは、次いでジョーを閉じて、組織74を通る縫合糸70の第1通路に隣接して組織74に穴を開けることができることを示す。次いで、上部プッシャ86を、矢印によって示されるように、ハンドル104によって遠位方向に押し遣ることができる。上部プッシャ86は、図6a及び図6bに示されている方向とは逆の方向にトラックに沿ってシャトル14を押し遣る又は押すことができる。縫合糸ホルダ18が組織74を通過するとき、縫合糸ホルダ18の後縁24は組織74を切り開き、組織74を通して縫合糸70を搬送することができる。かくして、組織74を通る縫合糸70のマットレスステッチを形成することができる。
[0186] 次いで、シャトル14は、図6aに示されるように、基準位置にあることができる。次に、上部プッシャ86を上部及び/又は下部ジョー80のトラックから引くことができ、及び/又は上部プッシャ86を所定の位置に残すことができるが、抵抗力は除去することができ、それにより上部プッシャ86はトラック内を自由に摺動することが可能になる。ジョーを再び開いて位置決めし直すことができ、デバイス188は、図6aから6dに示す方法を繰り返して別のステッチを形成することができる。ステッチが完成すると、又は2番目のステッチを提供するために、ジョーを再び開いて標的部位から除去することができる。
[0187] 図7aは、デバイス188がベース102と、ベース102から延びるハンドル104と、を有することができることを示している。デバイス188は、ベース102又はハンドル104に回転可能に取り付けられた回転レバー106を有することができる。デバイス188は、ベース102に並進可能に取り付けられかつベース102から遠位方向に延びる圧縮カバー34を有することができる。
[0188] デバイス188の遠位端2は、上部及び下部ジョー80を有することができる。上部ジョー78は、下部ジョー80に対して回転可能であり、逆もまた同様である。
[0189] 圧縮カバー34は、一方又は両方のジョーに摺動可能に取り付けることができる。回転レバー106は、圧縮カバー34に取り付けることができる。例えば、レバー106をハンドル104に向かって強く握り回転させると、ジョーに対して圧縮カバーを遠位方向138に押すことができる。圧縮カバーは、ジョーの上を遠位方向に摺動し、上部ジョー78を下部ジョー80に向かって回転させ、ジョーを閉じることができる。レバー106は、レバー106に外部圧力又は強い握りがもはや適用されなくなったときに、ハンドル104から離れる方に回転し、圧縮カバー126を近位方向に後退させ、ジョーを開いた構成に戻すようにばね付勢することができる。
[0190] 図7bは、プッシャシャフト又はボタンがベース102又はハンドル104から遠位方向に延びることができることを示している。プッシャシャフト又はボタンは、矢印で示すようにベース102及び/又はハンドル104に対して並進することができる。プッシャシャフトは、一方又は両方のプッシャを押したり引いたりするように構成することができる。プッシャシャフトを押したり引いたりすると、プッシャは並進することができる。1つのプッシャシャフト又はボタンを両方のプッシャ間で切り替えることができる。
[0191] サイドパドル112などのプッシャトグルが、ベース102の側面から延びることができる。サイドパドル112は、ベース102又はハンドル104の上面又は底面に配置することができる。サイドパドル112は、矢印で示すように、ベース102に対して回転110することができる。サイドパドル112は、サイドパドル112の位置に応じて、プッシャシャフト又はボタンを方向付けて、上部プッシャ86又は下部プッシャ76を並進させるように構成することができる。
[0192] デバイス188は、レバー106ロック120を有することができる。レバー106ロック120は、ベース102から横方向に延びることができる。ロック120は、矢印で示すように、ベース102に対して回転118することができる。ロック120は、レバー106を閉じた状態に又はベース102に対して特定の角度位置に、固定又は確保するように構成することができる。例えば、レバー106ロックは、レバー106を閉じた状態に固定し、ジョーを閉じた構成に固定することができる。
[0193] 図7cは、シャトル14が、円筒管又はスリーブであり得るレール16を有し得ることを示す。レール16は、ナイロン、本明細書に開示される他の材料、又はそれらの組み合わせから作製され得る。レール16は、丸い(例えば、半球形)又は平坦な末端の長手方向端部を有することができる。
[0194] シャトル14は、レール16から横方向に延びるワイヤループ98であり得る縫合糸ホルダ18を有することができる。ワイヤループ98はワイヤを有することができる。ワイヤループ98は、平らな平面内に延びることができる。ワイヤの終端は、例えばレール16の側面のポート又はスロットを通して、レール16に留める、例えば取り外し可能又は固定式にレール16に取り付けることができる。縫合糸70は、縫合糸70が縫合糸70通し器によって保持されている間、ワイヤループ98の周界によって規定された領域を通って延び、その中に留まることができる。
[0195] 図7dは、下部ジョー80(図示のような)及び/又は上部ジョー78が1つ又は複数の装填ノッチ又はドック96を有することができることを示している。装填ドック96は、縫合糸70の装填/取り外し用に、ワイヤループ98などの縫合糸ホルダ18を露出することができる。縫合糸ホルダ18は、装填ノッチ内に延びることができる。例えば、ワイヤループ98は、シャトル14が縫合糸70をシャトル14に出し入れするための位置にある状態で、サイドスロット72を通って保持ノッチ100内に延びることができる。例えば、シャトル14は、縫合糸ホルダ18が装填ドック96と整列されているとき、底部トラック66上のシャトル14の最近位位置にあることができる。サイドスロット72は、装填ドック96で終わることができ、例えば、装填ドック96の壁をシャトル14及び/又は縫合糸ホルダ18に対して締まり嵌めし、シャトル14がジョーに沿って近位方向にさらに並進するのを防止する。
[0196] 下部ジョー80及び/又は上部ジョー78は、下部ジョー80(図示のような)及び/又は上部ジョー78の遠位端2で内側終端面を覆うことができる隔壁90を有することができる。隔壁90は、シャトル14が隔壁90を通過するときにシャトル14の全部又は一部の周りをシールするように構成され得る可撓性材料であり得る。例えば、隔壁90は、布、又はポリウレタン又はポリエステルなどのポリマーの固体パネルから作製され得る。
[0197] 隔壁90は、隔壁レールポート92を有することができる。隔壁レールポート92は、底部トラック66及び/又は上部トラック64の終端部と整列することができる。
[0198] 隔壁90は、隔壁スロット94を有することができる。隔壁スロット94は、底部トラック66及び/又は上部トラック264のサイドスロット72と整列することができる。
[0199] 隔壁90は、シャトル14が隔壁90を通過する際にシャトル14から組織74及び生体液などの廃物を拭き取るか又はスキージするように構成することができ、例えば、廃物及び流体が上部及び/又は底部トラック66に入ることを防止又は最小化する。
[0200] 図8aは、シャトル14がシリンダを有することができるレール16を有することができ、縫合糸ホルダ18が図2b及び図2cに記載されるようなものであることができることを示す。保持ノッチ100は、角張ったクリート97を有することができる。保持ノッチ100は、レール16の側面まで延びることができる。
[0201] 図8bは、縫合糸70が保持ノッチ100に取り付けられるかそこから取り外されたときに縫合糸ホルダ18の保持ノッチ100が装填ドック96内にあることができるようにシャトル14を配置できることを示す。縫合糸70は、保持ノッチ100に押し込む(例えば取付けのために)か、そこから引く(例えば除去、取り外し、又は再位置決めのために)ことができる。長手方向に対向する一対の第1クリート97は、保持ノッチ100内で縫合糸70を外側で摩擦嵌め又は締まり嵌めすることができる。長手方向に対向する一対の第2クリート97は、保持ノッチ100内で縫合糸70を内側で摩擦嵌め又は締まり嵌めすることができる(すなわち、縫合糸70は、縫合糸70の外側の一対の第1クリート97と縫合糸70の内側の一対の第2クリート97との間で半径方向に固定することができる)。
[0202] 縫合糸70は、縫合糸70の外面を掘り進み、それを圧縮又は穿刺することができる一対の長手方向に対向するクリート97の間に半径方向に固定することができる。
[0203] シャトル14は、保持ノッチ100が装填ドック96内に露出する位置まで近位方向に移動しないように下部ジョー80によって締まり嵌めすることができる、又は別の方法で止めることができる。
[0204] 図9a、図10a、及び図10bは、デバイス188が上部ジョー78が下部ジョー80から離れるように回転して配置された状態で開いた構成にあることができることを示している。上部ジョー78は上部ジョー長手方向軸を有することができる。下部ジョー80は、下部ジョー長手方向軸132を有することができる。下部ジョー長手方向軸132(図示のような)又は上部ジョー長手方向軸124は、圧縮カバー長手方向軸と平行及び/又は同一線上にあることができる。上部法則長手方向軸124及び下部ジョー長手方向軸132は、ジョー角128で交差することができる。ジョーが開いた構成にあるとき、ジョー角128は約30°から約45°、より狭くは約30°から約40°であることができる。
[0205] 圧縮カバー34は、ジョーから離れるように、矢印126で示されるように、近位方向に並進及び後退させることができる。上部ジョー78は、上部ジョー78の近位端の一方又は両方の側面から横方向に延びることができるスロット摺動ピン130を有することができる。
[0206] 圧縮カバー34の遠位端2は、圧縮カバー34の一方又は両方の側面に1つ又は複数の傾斜スロット134を有することができる。傾斜スロット134は、傾斜スロット134が近位方向に延びるにつれて狭くなる(すなわち、傾斜スロット134が遠位方向に延びるにつれて幅広になる)ことができる。傾斜スロット134は、圧縮カバー34の長手方向軸に対してゼロでない角度(すなわち、非整列)であることができる。
[0207] スロット摺動ピン130は、傾斜スロット134を通って延びるように構成することができる。スロット摺動ピン130は、傾斜スロット134内で摺動することができる。スロット摺動ピン130は、傾斜スロット134のより狭い近位端に摩擦嵌めすることができ、例えば、ジョーを閉じた構成で摩擦嵌めし、ジョー角128のユーザに触覚フィードバックを提供する。
[0208] 図10aは、上部トラックが、圧縮カバー34の遠位開口部を越えて上部ジョー内に延びるヒンジチューブ149を通過できることを示している。ヒンジチューブ149は、例えばニチノールから作製可能である。ヒンジチューブ149は、上部ジョーが回転すると曲がることができる。ヒンジチューブ149は、上部トラック全体の統合された長さであってもよく、又は一端又は各端部で上部トラックの残りに取り付けられた別個の長さのチューブであってもよい。
[0209] 図9b及び図11aは、矢印138で示されるように、ジョーに対して圧縮カバー34を遠位方向に延ばす又は前進させることができることを示している。圧縮カバー34は、ジョーを強制的に互いに向かって回転させて閉じた構成にすることができる。例えば、上部ジョー78は矢印136で示されるように回転することができる一方で下部ジョー80は圧縮カバー34に対して回転的に固定された位置に留まる、又はその逆であり、あるいは両方のジョーが圧縮カバー34に対して回転することができる。従って、トリガ8などのレバーを作動させて、外側チューブ又は圧縮カバー34を前進させて、ジョーをカムで閉じることができる。
[0210] ジョーが閉じた構成にあるとき、ジョー角128は、約0°から約3°、より狭くは約0°から約2°、例えば約0°であり得る。
[0211] 図9c及び図11bは、上部ジョー先端206が隔壁レールポート92に押し込まれ、それを通過できることを示している。頂部又は上部トラック264は、例えば底部又は下部トラック148とともに連続ルーメン152を形成でき、例えばシャトル14がその中を摺動することができる。
[0212] 上部ジョー78のサイドスロット72は、下部ジョー80のサイドスロット72と整列することができる。縫合糸ホルダ18は、サイドスロット72を通って延び、縫合糸70をサイドスロット72内に保持することができる。縫合糸ホルダ18は、シャトル14が上部ジョー78と下部ジョー80との間で前後に並進するとき、サイドスロット72内で上部ジョー78と下部ジョー80との間で縫合糸70を前後に並進させる。
[0213] 図12a〜図12cは、シャトル14がレール16、例えばシャトル背骨160、及びシャトル背骨160から側方及び/又は内方に延びるシャトル14の側方アーム又はフィンガをできることを示す。図示のように、シャトルフィンガ156は、シャトル背骨160に対して側方に、下向きに、そして内側に延びることができる。シャトル14は、シャトルフィンガ156間にスリット20又はシャトル横方向スロット158を有することができる。シャトルフィンガ156は、可撓性又は剛性であり得る。
[0214] シャトル14は、シャトル長手方向軸157を有することができる。シャトル長手方向軸157は、平坦又は曲線であることができ、例えば、約3mmから約5mm、より狭くは約3mmから約4mm、例えば約3.5mmのシャトル曲率半径154を有することができる。
[0215] シャトル背骨160は、可撓性又は剛性であり得る。シャトル14は、例えばパネルを曲げてレーザー切断することにより、材料(例えば金属)の単一パネルから作ることができる。
[0216] 縫合糸ホルダ18は、シャトル背骨160内の1つ、2つ、又はそれ以上の円形、楕円形、又は細長い長手方向スロットであり得る。例えば、縫合糸70は、一方又は両方の縫合糸ホルダ18を通って延びることができる。縫合糸70は、縫合糸ホルダ18に隣接してシャトル14に融合させることができる。取り外し可能な又は固定されたフレームをシャトル14のスロットに取り付けることができ、縫合糸70を取り外し可能なフレームに取り付けることができる。例えば、取り外し可能なフレームは、第1端部でシャトル背骨160の第1スロットに、及び第2端部でシャトル背骨160の隣接する第2スロットに取り付けられた円弧状ワイヤであり得る。
[0217] 図13aは、縫合糸ホルダ18がシャトル背骨160と一体の円弧であり得ることを示す。例えば、シャトル14は、材料(例えば、金属)の単一パネルから作製され得る。縫合糸ホルダ18の側面を切断することができ、長手方向端部をシャトル背骨160と一体化したままにすることができる。次に、縫合糸ホルダ18をシャトル背骨160の平面から離れるように曲げるか変形することができ、例えばシャトル背骨160の平面から離れた円弧を形成する。
[0218] 縫合糸70は、縫合糸70の終端に縫合糸ループ162を有することができる。縫合糸ループ162は、縫合糸ホルダ18の周りに延び、縫合糸ホルダ18を完全に又は部分的に囲むことができる。縫合糸70の残りは縫合糸ループ162と一体であることができる、又は縫合糸ループ162に取り外し可能に取り付けることができる。縫合糸ループ162は、円形又は楕円形であり得る。
[0219] 図13bは、シャトル14が1つ又は複数のシャトルノッチ166又は切欠きを有することができることを示している。例えば、シャトル14は、シャトルの各側方部位に2つのシャトルノッチ166を有することができる。シャトルノッチ166は、シャトル14に沿って長手方向に間隔を空けて分散させることができる。シャトルノッチ166は湾曲させることができる。シャトル14のノッチ以外の側面は、真っ直ぐにすることができる。
[0220] シャトルノッチ166の曲率半径は、約1mmから約2mmとすることができる。
[0221] 図14a〜図14cは、シャトル14の長手方向の終端の一方又は両方を、湾曲又は鋭利なシャトル先端164とすることができることを示している。例えば、シャトル先端164は、斜めチゼル先端又は針先端を有することができる。
[0222] シャトルホルダは、シャトル背骨160から離れる方に延びるホルダリーダ170を有することができる。シャトル背骨160から離れたホルダリーダ170の端部は、縫合糸70に取り付けられるように構成された閉じたワイヤループ98であり得る。デュアルクランプなどのループネック172が、示されるように、リーダワイヤの第1終端をホルダリーダ170上の中間点に固定することができる。ホルダリーダ170の第2終端は、シャトル長手方向スロット174を通って延び、シャトル長手方向スロット174の幅よりも大きい直径を有するクリンプ又はスエージボール又はディスクなどのリーダアンカ168で終端することができ、例えば縫合糸ホルダ18をシャトル長手方向スロット174に摺動可能に取り付ける。縫合糸ホルダ18は、リーダアンカ168によってシャトル長手方向スロット174内に摺動可能に捕捉することができる。
[0223] ホルダリーダ170は、シャトル長手方向スロット174内に並進可能及び/又は回転可能に固定することができ、又はシャトル長手方向スロット174内で摺動及び/又は回転することができる。例えば、ワイヤループ98は、シャトル14が第1方向に(例えば、上部ジョー78から下部ジョー80に向かって)並進しているときにシャトル背骨160の第1端部を越えて延びることができ、ホルダリーダ170は、シャトル14が第2方向に(例えば、下部ジョー80から上部ジョー78に向かって)並進しているときに受動的に回転及び並進することができる。
[0224] ホルダリーダ170は剛性又は可撓性であり得る。例えば、ホルダリーダ170は、ステンレス鋼、本明細書に開示される他の材料、又はそれらの組み合わせから作製され得る。
[0225] 縫合糸70は、ワイヤループ98に通す及び/又はそれに結び付けることができる。ワイヤループ98は、シャトル背骨160から離れた高さにあることができる。ワイヤループ98は、シャトル先端164の端部を越えて近位方向又は遠位方向に延びることができる。例えば、縫合糸70は、縫合糸70を切断又は損傷するリスクを最小限に抑えるために、鋭利な縁部鋭利部から離れてワイヤループ98に取り付けることができる。
[0226] 図15a及び図15bは、シャトル14の長手方向及び横方向中間部の縫合糸アタッチメント176でシャトル背骨160に縫合糸70を直接取り付ける又は融合できることを示している。縫合糸70は編組状にされることができる。
[0227] 例えば、シャトル14全体をプラスチックから作製することができ、プラスチック縫合糸に成形、オーバーモールド、又は他の方法で接合することができる。縫合糸は、シャトル14に熱的に形成することができる。縫合糸70は、例えば縫合糸アンカ178でシャトル14を通って延びることができる。縫合糸アンカ178は、シャトル14を通って延びかつシャトル14に取り付けられる縫合糸70の終端であることができる。
[0228] 図16a及び図16bは、リーダ又はワイヤループ98がシャトル背骨160の平面に垂直な平面内に部分的又は全体的に延びることができることを示している。ワイヤループ98の第1終端はリーダ第1アンカ184を有することができる。ワイヤループ98の第2終端は、リーダ第2アンカ186を有することができる。シャトル背骨160は、シャトル長手方向第1スロット180及びシャトル長手方向第2スロット182を有することができる。シャトル長手方向スロット174は、長尺状又は円形であり得る。ワイヤループ98は、例えばニチノール及び/又は鋼から作製することができ、縫合糸に結び付けることができる。
[0229] ワイヤループ98は、シャトル長手方向スロット174を通って延びることができる。リーダ第1及び第2アンカは、シャトル背骨160の下側(例えば、凹側又は半径方向内側)にあり得る。ワイヤループ98はシャトル背骨160の外側(例えば、凸側又は半径方向外側)にあり得る。リーダアンカ168の一方も両方もシャトル背骨160に固定又は一体化(例えば、溶融又は溶接)することはできない。リーダアンカ168の一方も両方も長手方向スロットに摺動可能に取り付けることはできない。ワイヤループ98は、シャトル背骨160に対して固定又は長手方向に摺動させることができる。
[0230] ワイヤループ98は、長手方向に対称又は(図示のように)非対称形状を有することができる。例えば、ワイヤループ98は、(図13a及び図13bの縫合糸ホルダ18によって示される形状と同様の)円弧であるか、長手方向シャトルの端部の1つに向かって(図示のように)非対称に張り出すことができる。
[0231] 図17aは、デバイス188が、上部ジョー78及び下部ジョー80にまたがる位置にシャトル14を有することができることを示している。ジョーは、ジョー側方隆起部190を有することができる。シャトルフィンガ156は、ジョー側方隆起部190に巻き付くことができる、例えば、シャトルをジョーにスライド可能に取り付ける。上部78又は頂部ジョー30及び底部又は下部ジョー80の終端のジョー側方隆起部190は、例えば、ジョー14が閉じた構成にあるときに整列することができ、その結果、シャトル14は、上部ジョー78及び下部ジョー80の間で連続隆起部に沿って摺動することができる。
[0232] 図17bは、デバイス188が、下部ジョー80上でジョー側方隆起部190に摺動可能に取り付けられた下部プッシャ76を有することができることを示す。下部プッシャ76は、シャトル14に当接することができる。
[0233] 図17cは、デバイス188が、上部ジョー78上でジョー側方隆起部190に摺動可能に取り付けられた上部プッシャ86を有することができることを示す。上部プッシャ86及び/又は下部プッシャ76は、シャトル14のような形状であり得る。シャトル14は、下部ジョー80の真っ直ぐな長さの上で押されることができる。シャトル14は、ジョーの真っ直ぐな長さの上にあるとき、直線状の構成に変形し、ジョーの湾曲した長さの上にあるとき、湾曲した構成に変形することができる。
[0234] プッシャは、フィンガ、長手方向スロット、背骨、及びフィンガ間の横方向スロットを有するシャトル14とほぼ同様の形状にすることができる。例えば同じ標的部位に複数の縫合糸70を送達するために、単一のデバイス188で1つより多くのプッシャを同時に使用することができる(例えば、図17b〜図17dのプッシャがシャトル14である場合、及び追加のプッシャが使用される場合)。
[0235] 図17dは、シャトル14が、図示のように、下部プッシャ76によって上部ジョー78に押され得ることを示している。次いで、下部プッシャ76は、下部ジョー80上に後退することができる。
[0236] 図18a及び図18bは、上部及び/又は下部ジョー80がそれぞれジョー背骨208を有することができることを示す。ジョー背骨208は、ジョー制御延長部長手方向軸に向かって(図示のように)又はジョー制御延長部長手方向軸から離れる方にジョーの残りの部分から内側に延びることができる。例えば、ジョー背骨は、ジョーがジョー長手方向延長部191、202からそれぞれのジョー先端により近い及びそれぞれのジョー先端内の内側に湾曲したジョー内側延長部へと延びる場所より遠位のジョーの遠位終端2まで、ジョーの残りの部分から遠位方向に延びることができる。
[0237] 本明細書の他の箇所で説明するように、ジョーは、ジョー側方隆起部190又はレール16を有することができる。ジョーはT字形の断面を持つことができる。
[0238] シャトル14は、シャトル下方延長部196をそれぞれ有することができるシャトルフィンガ156を有することができる。シャトルフィンガ156は、それぞれのシャトル背骨160から横方向に延びるシャトル側方延長部192をそれぞれ有することができる。シャトルフィンガ156は、側方延長部の側方終端から下方に(例えば、ジョー構造の長手方向軸に向かって)それぞれ延びることができるシャトル下方延長部196を有することができる。シャトルフィンガ156は、シャトル下方延長部196から内向きに延びることができるシャトル内方延長部194を有することができる。シャトル背骨160及び/又は側方延長部、下方延長部、及び内方延長部は、ジョー側方隆起部190に摺動可能に巻き付くことができる。
[0239] 上部ジョー先端206及び/又は下部ジョー先端198は、鈍い、ベベル状にされた(例えば、針先)、チゼル(例えば、図18a及び図18bに示すように、両側でベベル状にされた)、円錐、Sprotte、ダイヤモンド、Tuohy先端、又はそれらの組み合わせを有することができる(例えば、上部ジョー先端206は第1先端形状を有することができ、下部ジョー先端198は第2先端形状を有することができる)。ジョー先端の遠位側のベベルは、ジョー先端の近位側のベベルと同じ角度及び長さ、又はより小さい角度及びより長い長さを有することができる。
[0240] 上部ジョー先端206は、ジョーが閉じた構成にあるとき、先端ギャップ290を有するか、下部ジョー先端198に接触することができる。
[0241] 図19a及び図19bは、一方又は両方のジョーのジョー背骨208が、それぞれのジョー先端又はジョー内側延長部の前で終了することができることを示している。
[0242] ジョー先端の近位側のベベルは、ジョー先端の遠位側のベベルよりも小さい角度及び長い長さを有することができる。
[0243] 図20a及び図20bは、上部ジョー78のジョー背骨208が上部ジョー78の真っ直ぐな長さに沿って延びることができ、上部ジョー内側延長部204又は上部ジョー先端206で又はその近位で終わることができることを示す。上部ジョー78のジョー側方隆起部190は、上部ジョー78の終端遠位先端まで延びることができる。
[0244] 下部ジョー80のジョー背骨208は、下部ジョー80の終端遠位先端まで延びることができる。
[0245] 下部ジョー80のジョー側方隆起部190は、下部ジョー80の真っ直ぐな長さに沿って延びることができ、下部ジョー内側延長部200又は下部ジョー先端198で又はその近位で終わることができる。
[0246] ジョーが閉じた構成にあるとき、下部ジョー先端198は、上部ジョー先端206の近位に配置され、上部ジョー先端206に重なることができる。上部ジョー先端206及び下部ジョー先端198は、先端界面211に沿って重なることができる。例えば、下部ジョー80のジョー背骨208の遠位端2は、上部ジョー先端206の近位側に重なり、それに対して摺動することができる。上部ジョー先端206は、先端界面211で下部ジョー先端198に接触することができる、又は先端界面211における上部ジョー先端206と下部ジョー先端198との間に隙間が存在し得る。
[0247] 先端界面211は、ジョー構造長手方向軸42に対して先端界面軸214を有することができる。先端界面軸214は、約90°の先端界面角度212でジョー構造長手方向軸42と交差することができる。
[0248] 上部ジョー先端206は、先端界面211において下部ジョー先端198より遠位にあり得る。
[0249] ジョーが閉じた構成にあるとき、上部ジョー78のジョー側方隆起部190の遠位終端は、下部ジョー80のジョー側方隆起部190の遠位終端と接触することができる、又はできない。
[0250] 図21a及び図21bは、先端界面211が、ジョー構造長手方向軸42に対して先端界面軸214を有することができることを示している。下部ジョー先端198は、先端界面211において上部ジョー先端206より遠位にあり得る。先端界面角度212は、約30°〜約60°、より狭くは30°〜約45°、例えば約35°とすることができる。
[0251] 図22a〜図22cは、下部ジョー先端198(図示のように)又は上部ジョー先端206の遠位端2が先端座部216を有することができることを示している。先端座部216は、反対側のジョー先端の形状を受け入れるように成形できる。例えば、先端座部216は、三角形(例えば、A字形又はV字形)とすることができる。
[0252] 先端座部216は、ジョーが閉じた構成にあるとき、上部ジョー先端206の側面及び遠位側面を取り囲むことができる。先端座部216は、ジョーが閉じた構成にあるとき、上部ジョー先端206と接触することができる、又はできない(すなわち、隙間があってもよい)。
[0253] 先端座部216を有するジョー(図示のように底部ジョー38)のジョー側方隆起部190は、下部ジョー先端198の終端及び先端座部216まで延びることができる。先端座部216の反対側のジョー(図示のように上部ジョー78)のジョー側方隆起部190は、それぞれのジョー先端の終端の点まで狭まり得る。狭まったジョー側方隆起部190は、先端座部216内に受け入れることができる。
[0254] 図23a及び図23bは、上部ジョー78及び/又は下部ジョー80が円形又は楕円形の断面を有することができることを示している。上部ジョー78及び/又は下部ジョー80は、例えば約0.030インチから約0.100インチ、例えば約0.060インチの直径を有する中実又は中空のロッドから作製することができる。
[0255] 上部及び/又は下部ジョー先端198の終端は、円錐形状を有することができる。下部ジョー先端198の終端は、円錐形状と逆又は反対であり得る、例えば上部ジョー先端206を受け入れるようなサイズ及び形状であり得る先端座部216を有することができる。
[0256] シャトル14は、円形又は楕円形の断面を有することができる。
[0257] プッシャは、シャトルフィンガ156及びシャトル背骨160と同様に、プッシャ背骨218から延びるプッシャフィンガ219を有することができる。プッシャフィンガ219は、三角形とすることができる。
[0258] 図24a〜図24cは、例えば、標的部位で患者に挿入されたカニューレ226を通して経皮的に展開されるために、デバイス188の遠位端2をカニューレ226に挿入できることを示す。カニューレ226は、カニューレ内径228を有することができる。カニューレ内径228は、約4mmから約8mm、例えば7mm、又は6.86mm(0.270インチ)、又は15フレンチゲージ(5mm(0.197インチ))とすることができる。
[0259] シャトル14は、シャトル高さ220を有することができる。シャトル高さ220は、約0.020インチから0.060インチ、例えば約0.041インチとすることができる。
[0260] 圧縮カバー34は、1つ又は複数のジョー制御延長部40に取り付けるか、それと一体化することができる。例えば、ジョー制御延長部40は、圧縮カバー34の横方向遠位端2から延びることができる。ジョー制御延長部40は、直接又は間接的にジョーに摺動可能に取り付けることができる、又はそれと接触することができる。ジョー制御延長部40は、ジョー制御延長部40がジョーに対して近位方向に並進するとき、ジョーを互いに離れるように押し、ジョー制御延長部40がジョーに対して遠位方向に並進するとき、ジョーを互いに近づくように押すことができる。
[0261] 1つ又は複数の上部カムピン222は、上部ジョー78の近位端の一方又は両方の側面から横方向に延びることができる。1つ又は複数の下部カムピン232は、上部カムピン222と同じ又は異なる長手方向位置で下部ジョー80の近位端の一方又は両方の側面から横方向に延びることができる。
[0262] ジョー制御延長部40は、1つ又は複数の上部カムスロット230及び1つ又は複数の下部カムスロット224を有することができる。上部カムスロット230及び/又は下部カムスロット224は、直線、曲線、斜め(図示のように)又はそれらの組み合わせであり得る。カムピンは、それぞれのカムスロットの内側に、それを通して配置することができる。カムピンはカムスロット内で摺動することができる。
[0263] ジョー制御延長部40がジョーに対して遠位方向に並進すると、カムピンはそれぞれのカムスロット内で近位方向に摺動し、ジョーを互いに離れるように回転させることができる。ジョー制御延長部40がジョーに対して近位方向に並進すると、カムピンはカムスロット内で遠位方向に摺動し、ジョーを互いに向かって回転させることができる。
[0264] ジョーは、ジョー延長部長さ234を有することができる。ジョー延長部長さ234は、ジョー制御延長部40の遠位端2からジョー先端の近位側までの長さとすることができる。ジョーが閉じた構成にあるときのジョー延長部長さ234は、約5mmから約30mm、例えば約16mm及び15.95mmであり得る。
[0265] ジョーは、ジョーの直線長さに沿ってジョー直線ギャップ236を有することができる。ジョー直線ギャップ236は、約1mmから約3.5mm、例えば約1.1mm又は約3.2mmとすることができる。例えば、カニューレ内径228は5mmとすることができ、ジョー直線ギャップ236は約1.1mmとすることができる。
[0266] ジョーは別個であっても、ジョー本体に一体化されていてもよい。ジョー本体に一体化されたジョーは、開いた構成に移動すると、互いに離れて回転するように変形することができる。
[0267] 図25a〜図25fは、上部ジョー先端206及び/又は下部ジョー先端198が縫合糸ホルダスロット238を有することができることを示している。縫合糸ホルダスロット238は、それぞれのジョー先端の外面に沿って内側に延びることができる。縫合糸ホルダスロット238は、ジョー先端の外面からそれぞれのトラックまで延びることができる。縫合糸ホルダ18は、縫合糸ホルダスロット238を通してアクセス可能であるか、又はそこから延びることができる。縫合糸70(図示せず)は、縫合糸ホルダスロット238の内部又は外部で縫合糸ホルダ18に取り付けられるか、又はそれと一体化することができる。
[0268] 上部トラック264は、上部ジョー先端シャトルポート240で遠位方向に終端することができる。下部トラック148は、下部ジョー先端シャトルポート256で遠位方向に終端することができる。シャトル14は、シャトル14ポートのそれぞれの外に又は中に延び、それを通過することができる。使用中、シャトルポートから延びる鋭利なシャトル先端164は、ジョーが閉じた構成に回転するとき、組織74を貫通し、切断し、切開することができる。
[0269] 上部ジョー78及び/又は下部ジョー80は、ジョーストッパ242を有することができる。ジョーストッパ242は、ジョーに対する圧縮カバー34の遠位方向の並進を当接及び停止することができる特徴、形状又は構成であり得る。例えば、圧縮カバー34の遠位終端は、ジョーが閉じた構成にあるときにジョーストッパ242に当接することができる。
[0270] ジョーの半径方向内面は、半径方向内側傾斜部250を有することができる。
[0271] 上部ジョー78及び/又は下部ジョー80は、ジョー摺動部244を有することができる。ジョー摺動部244は、圧縮カバー34がジョーに対して近位方向に後退した126位置にあり、及び/又はジョーが開いた構成にあるとき、ジョーストッパ242と圧縮カバー34との間のジョーの半径方向外面であり得る。ジョー摺動部244は、遠位長手方向にジョー構造長手方向軸42から半径を増加させることができる(例えば、ジョー摺動部244の長手方向寸法が大きくなるほど、ジョー摺動部244の半径方向寸法が大きくなる)。圧縮カバーがジョーに対して遠位方向138に並進すると、圧縮カバー34の半径方向内側の遠位縁は、ジョー摺動部244に沿って摺動し、ジョー摺動部244をジョー構造長手方向軸42に向かって押すことができる。圧縮カバー34からジョー摺動部244に送達される半径方向圧縮力は、それぞれのジョーにトルクを生成し、各ジョーをジョー構造長手方向軸42及び対向するジョーに向かって回転させることができる。
[0272] デバイス188は、ジョー制御延長部40を有することができる。ジョー制御延長部40は、ジョー構造長手方向軸42に沿って延びることができる。ジョー制御延長部40は、ジョー先端の近位でジョー間に延びることができる。ジョー制御延長部40は、ジョー制御延長部ヘッド254で終わることができる。
[0273] ジョー制御延長部ヘッド254は、1つ又は2つのローブ又はカムを有することができる。各ローブは、ジョー制御延長部40の長手方向軸からジョーに向かって延びることができる。ローブは、図4a、4d、及び本明細書の他の場所に示されている開口ローラボールと同様に作用することができる。上部ジョー78及び下部ジョー80は、それぞれ上部及び内部ジョー半径方向内側傾斜面250を有することができる。内側傾斜面は、ジョー制御延長部ヘッド254がジョーに対して近位方向に後退させられた位置にあるとき、ジョー先端より近位及びジョー制御延長部ヘッド254より遠位のジョーの半径方向内面であり得る。半径方向内側傾斜面250は、遠位長手方向にジョー構造長手方向軸42から半径を増加させることができる(例えば、半径方向内側傾斜面250の長手方向寸法が大きくなるほど、半径方向内側傾斜面250の半径方向寸法が大きくなる)。ジョー制御延長部40がジョーに対して近位方向に並進又は後退すると、ローブは、ジョーの半径方向内側傾斜面250に対して摺動し、ジョーを互いに押し離して開いた構成にすることができる。
[0274] ジョーが開いた構成にあるとき、圧縮カバー34は、ジョー摺動部244の近位端に、又は近位端を近位方向に過ぎて配置することができ、ジョー延長部ヘッドは、半径方向内側傾斜面250の近位端に、又は近位端を近位方向に過ぎて配置することができる。
[0275] ジョー制御延長部40は、制御レール248に取り付けられるか、又はそれと一体化することができる。制御レール248は、ジョー制御延長部40の一方又は両方の側面から半径方向に延びることができる、例えば、対向するジョー又は反対側の拡張部ヘッドローブ252によって規定される平面に対して直角の平面内に延びることができる。
[0276] 圧縮カバー34は、制御レールスロット246を有することができる。制御レールスロット246は、圧縮カバー34の遠位終端まで延びることができる。制御レール248は、制御レールスロット246に固定されるか、又はその中を長手方向に並進することができる。制御レール248は、例えば、制御レール248がジョーに対して近位又は遠位の長手方向位置にあるとき、制御レールスロット246の近位端に対して締まり嵌め、当接、又は停止することができる。制御レール248は、遠位方向及び/又は長手方向に圧縮カバー34と一致して(すなわち、同時に)長手方向に移動することができる。制御レール248は、遠位方向及び/又は長手方向にジョー制御延長部40と一致して長手方向に移動することができる。
[0277] デバイス188は、圧縮カバー34の半径方向内側に上部ソケットアーム258及び下部ソケットアーム270を有することができる。上部ソケットアーム258及び下部ソケットアーム270は、単一の一体化要素(例えば、中空シリンダ)又は個別の要素とすることができる。上部ソケットアーム258は、下部ソケットアーム270の反対側にあり得る。上部ソケットアーム258は、下部ソケットアーム270に並進可能に固定され得る(すなわち、下部ソケットアーム270と一致して並進するように機械的に取り付けられ得る)。ジョー制御延長部40は、上部ソケットアーム258と下部ソケットアーム270との間、又は単一ソケットアーム(一体化要素として上部ソケットアーム258及び下部ソケットアーム270を含む)内部の中空チャネル内を長手方向に延びることができる。ソケットアームの遠位終端は、ジョーが開いた構成にあるとき、圧縮カバー34の遠位終端まで又はその近位に延びることができる。
[0278] 上部ジョー78の近位終端は、横方向に細長い上部ジョー軸受262を有することができる。上部ジョー軸受262は、上部ジョー78の近位端の残りから半径方向外向きに延びることができる。
[0279] 上部ソケットアーム258の遠位端2は、横方向に細長い上部ジョーソケット260を有することができる。上部ジョーソケット260は、内側に開くことができ、上部ジョー軸受262の直径とほぼ等しいか、それよりわずかに大きい直径を有することができる。
[0280] 上部ジョー78ヒンジは、上部ジョー軸受262及び上部ジョーソケット260を有することができる。上部ジョー78は、上部ジョー軸受262の横軸の周りを回転することができる。上部ジョー軸受262は、上部ジョーソケット260内で回転することができる。
[0281] 下部ジョー80の近位終端は、横方向に細長い下部ジョー軸受266を有することができる。下部ジョー軸受266は、下部ジョー80の近位端の残りから半径方向外向きに延びることができる。
[0282] 下部ソケットアーム270の遠位端2は、横方向に細長い下部ジョーソケット268を有することができる。下部ジョーソケット268は、内側に開くことができ、下部ジョー軸受266の直径とほぼ等しいか、それよりわずかに大きい直径を有することができる。
[0283] 下部ジョー80ヒンジは、下部ジョー軸受266及び下部ジョーソケット268を有することができる。下部ジョー80は、下部ジョー軸受266の横軸の周りを回転することができる。下部ジョー軸受266は、下部ジョーソケット268内で回転することができる。
[0284] 上部プッシャ86及び/又は下部プッシャ76は、関節セグメント286を有することができる全長又は遠位端2のみを有することができる。関節セグメント286は、それぞれのプッシャの長手方向軸に垂直な軸の周りで互いに対して回転することができる。関節セグメント286は、別個のヒンジ(例えば、ピン又はスナップ接続)によって接続することができ、又はシャトル横方向スロット158の形状と同様に、プッシャの側面に切り込まれた長手方向に一致する又は長手方向に食い違う横方向スロットとすることができる。上部プッシャ86及び下部プッシャ76のいずれか又は両方の近位端は、連続した、セグメント化されていない、平坦で均一な材料のリボンを有することができる。
[0285] 上部プッシャ86及び/又は下部プッシャ76のそれぞれは、シャトル座部274を有することができる遠位終端を有することができる。シャトル座部274は、シャトル先端164の形状と逆の形状であることができる。例えば、シャトル先端164が角度の付いた端部を有する場合、シャトル座部274は反対の角度を有することができる。シャトル先端164が凸状湾曲端部を有する場合、シャトル座部274は、シャトル先端164と同じ曲率半径を有する凹状湾曲端部を有することができる。
[0286] 図26a〜図26dは、圧縮カバー34が、ジョーに対して矢印で示すように遠位方向に並進できることを示している。圧縮カバー34は、制御レールスロット246の縁部を介して制御レール248に並進力を送達することができる。制御レール248は、ジョー制御延長部40に並進力を送達することができる。ジョー制御延長部40は、圧縮カバー34と同時に、矢印で示されるように遠位方向に並進することができる。圧縮カバー34は、ジョー摺動部244を半径方向内側に押しながら、ジョー摺動部244上で並進138することができる。ジョー制御延長部ヘッド254は、矢印280で示されるように、ジョーに対して遠位方向に移動することができ、例えば、締まり嵌めすることもジョー制御延長部ヘッド254に当接することもなくジョーを閉じることができる。上部ジョー78及び/又は下部ジョー80は、矢印で示すように半径方向内側に回転することができる。
[0287] ジョーが閉じた構成にあるとき、圧縮カバー34は、ジョーストッパ242に、又はそれに隣接して配置することができ、ジョー延長部ヘッドは、半径方向内側傾斜面250の近位端に、又は近位端を近位方向に過ぎて配置することができる。
[0288] ジョーが閉じた構成にあるとき、シャトル14が上部トラック264にある場合、上部プッシャ86は、上部トラック264を通って遠位方向に並進することができる。上部プッシャ86の遠位終端はシャトル14に当接できる。次いで、上部プッシャ86は、上部トラック264を通してシャトル14を押し、上部ジョー先端シャトルポート240から、下部ジョー先端シャトルポート256に押し込むことができる。
[0289] ジョーが閉じた構成にあるとき、シャトル14が下部トラック148にある場合、下部プッシャ76は、下部トラック148を通って遠位方向に並進することができる。下部プッシャ76の遠位終端は、シャトル14に当接することができる。次に、下部プッシャ76は、下部トラック148を通してシャトル14を押し、下部ジョー先端シャトルポート256から、上部ジョー先端シャトルポート240に押し込むことができる。
[0290] シャトル14が上部トラック264から下部トラック148へ、又はその逆に押されると、シャトル14は、上部トラック264及び下部トラック148の経路をたどって、矢印で示すように曲線的に並進282することができる。
[0291] ジョーが閉じた構成にあるとき、シャトル14は、矢印で示されるように、上部ジョー78から下部ジョー80に移動して上部ジョー78に戻り、上部ジョー78から下部ジョー80への、及び任意選択的に下部ジョー80から上部ジョー78への動きを2回以上繰り返すことができる。
[0292] デバイス188は、ジョーが開いた構成にあるときにプッシャ及びシャトル14の並進を防ぐことができるプッシャロックアウトを有することができる。
[0293] デバイス188は、プッシャのいずれかがそれぞれのジョー先端シャトルポートから延出するとき、及び/又はシャトル14が同時に上部ジョー78及び下部ジョー80内にあるとき、ジョーの開放を防止するジョーロックアウトを有することができる。
[0294] 図27は、上部プッシャ86がジョーに対して遠位方向に並進できることを示している。上部プッシャ86は、矢印284及び288によって示されるように、上部トラック264に沿って曲線的に並進することができる。上部プッシャ86の遠位終端は、上部ジョー先端シャトルポート240から出てそこから延びることができる。上部プッシャ86の遠位終端にあるV字形(又はA字形)又は湾曲した(例えばU字形)シャトル座部274は、シャトルの終端にあるV字形(又はA字形)又は湾曲した(例えばU字形)シャトル先端164に当接することができる。上部プッシャ86は、上部トラック264を介してシャトル14を、上部ジョー先端シャトルポート240と下部ジョー先端シャトルポート256との間の隙間を横切って下部トラック148に押し込むことができる。シャトル14は、トラックに沿って、矢印に示すように、曲線状の並進282を有することができる。
[0295] 下部プッシャ76は、(示されるような)下部プッシャ関節セグメントを有さないか又は1つ有することができ、あるいは図27の上部プッシャ86と同様の多数の関節セグメントを有することができる。
[0296] 図28は、例えば図13a及び図13bに示すように、縫合糸70を縫合糸ホルダ18に直接結び付けるか又は接着できることを示している。縫合糸70は、縫合糸ループ162を有することができる。縫合糸ループ162は、縫合糸ホルダ18を取り囲むことができる。
[0297] 図29は、ジョーが閉じた構成にあるとき、上部ジョー先端206の終端が下部先端ジョーの終端に接触することができるか、それに対して先端ギャップ290を有することができることを示している。先端ギャップ290は、約0インチから約0.020インチ、例えば約0.008インチとすることができる。
[0298] シャトル14は、シャトル幅292を有することができる。シャトル幅292は、約0.030インチから約0.100インチまで、例えば約0.060インチとすることができる。
[0299] シャトル14は、ニッケルチタン合金(例えば、ニチノール)、ステンレス鋼、本明細書に開示される他の材料、又はそれらの組み合わせから作製され得る。
[0300] 図30a、図30b及び図31は、レバー106又はハンドル104が、ジョーの回転、及び開閉を制御できることを示している。
[0301] ハンドル104は、ハンドルピボット302を有することができる。ハンドルピボット302は、ハンドル104をベース102に回転可能に取り付けることができる回転可能なピンジョイントであり得る。ハンドル104は、ハンドルピボット302の周りでベース102に対して回転することができる。
[0302] ハンドル104は、ソケットアーム及び/又は圧縮カバー34(図示のように)に取り付けることができる。例えば、圧縮カバー34は、半径方向及び/又は横方向に延びるカバーピン304を有することができる。カバーピン304は、ジョー制御延長部40に取り付けることができる。ハンドル104は、圧縮カバー34の両方の側面に1つ又は2つの伝達ポート314又はループ296を有することができる。カバーピン304は、伝達ループ296を通って延びることができる。
[0303] ソケットアームの他方(図示)及びハンドル104に取り付けられていない圧縮カバー34は、ベース102に取り付けることができる。
[0304] ハンドル104をベース102に向かって強く握り回転させることにより、圧縮カバー34及びジョー制御延長部40をジョーに対して遠位方向に延ばす138ことができ、又は圧縮カバー34及びジョー制御延長部40に対してジョーを近位方向に後退させる126ことができる。ハンドル104が回転すると、ジョーは開いた構成に移動できる。例えば、ハンドル104の底部がベース102に向かって近位方向に回転すると、伝達ループ296は、ジョーに向かって遠位方向に回転し、カバーピン304及び圧縮カバー34を遠位方向に押すことができる。伝達ループ296は、圧縮カバー34及び/又はジョー制御延長部40を強制的に遠位方向に並進させ、例えばジョーを閉じることができる。
[0305] 上部ソケットアーム258の近位端及び下部ソケットアーム270の近位端は、一体要素であるか、ソケットアームブレース300により固定的に取り付けられ得る。
[0306] 上部プッシャ86の近位終端は、上部プッシャ86シャフト及び/又は上部プッシャボタン210aに取り付けるか、又は一体化することができる。下部プッシャ76の近位終端は、下部プッシャシャフト及び/又は下部プッシャボタン210bに取り付けるか、又は一体化することができる。上部プッシャボタン210a及び下部プッシャボタン210bの近位遠位端2は、互いに上下に、又は並んで(例えば、示されるように左右に)存在することができる。デバイス188は、上部プッシャボタン210aを押す(例えば、遠位方向に並進させる)ことが上部プッシャ86を遠位方向に進めることができ、下部プッシャボタン210bを押す(例えば、遠位方向に並進させる)ことが上部プッシャ86を遠位方向に進めることができるように構成することができる。上部プッシャボタン210を押すことは、下部プッシャ76及び/又は下部プッシャボタン210bを近位方向に後退させることができる。下部プッシャボタン210bを押すと、上部プッシャ86及び/又は上部プッシャボタン210を近位方向に後退させることができる。
[0307] 上部及び下部プッシャボタン210bの遠位端2の内側は、それぞれ上部プッシャボタンギア310及び下部プッシャボタンギア306を有することができる。上部プッシャボタンギア310は、下部プッシャボタンギア306に面することができる。
[0308] プッシャトグルノブ294は、ベース102に回転可能に取り付けることができる。プッシャトグルノブ294は、プッシャトグルノブギア308に一体化又は回転可能に固定することができる。プッシャトグルノブギア308は、第1側で上部プッシャボタンギア310と、及び上部プッシャボタンギア310の反対側で下部プッシャボタンギア306と回転可能に接合しかつ相互に噛み合うことができる。
[0309] 上部プッシャボタンが遠位方向284に並進すると、上部プッシャボタンギア310は、プッシャトグルギアを回転させることができ、例えば、プッシャトグルノブ294の上部も上部プッシャボタン210aが遠位方向284に並進したことを示す位置に回転させることができる。プッシャトグルノブ294の上部の上面又は円周は、上部プッシャ86又は下部プッシャ76が並進されたかどうか、及びどれだけ移動したかを示すことができる、例えば、一方のトラックから延びる、又は両方のトラックを同時に横切って延びる上部トラック264、下部トラック148内のシャトル14の位置を示す、矢印などのインジケータを有することができる。プッシャトグルギアは、下部プッシャボタンギア306を同時に近位方向に並進させることができる。例えば、上部プッシャ86が遠位方向に並進されると、下部プッシャ76は同じ速度で同時に近位方向に並進されることができる。
[0310] 下部プッシャボタン210bが遠位方向に並進すると、下部プッシャボタンギア306はプッシャトグルギアを回転させることができ、例えば、プッシャトグルノブ294の上部も上部プッシャボタン210aが遠位方向284に並進したことを示す位置に回転させる。プッシャトグルギアは、上部プッシャボタンギア310を同時に近位方向に並進させることができる。例えば、下部プッシャ76が遠位方向に並進されると、上部プッシャ86は、同じ速度で同時に近位方向に並進されることができる。
[0311] プッシャトグルノブ294を回転させ、プッシャトグルノブ294に加えられたトルクをプッシャトグルノブギア308を介して及び上部プッシャボタンギア310及び/又は下部プッシャボタンギア306へ伝達することによって、プッシャボタンの近位終端を押して又は押すことなく上部プッシャ86及び下部プッシャ76を並進させることができる。
[0312] 図32a及び図32bは、プッシャトグルノブ294を回転させ、プッシャトグルノブ294に加えられるトルクをプッシャトグルノブギア308を介して及び上部プッシャボタンギア310及び/又は下部プッシャボタンギア306へ伝達することによって、プッシャボタンの近位終端を押して又は押すことなく上部プッシャ86及び下部プッシャ76を並進させることができることを示す。
[0313] プッシャトグルノブ294の直径は、図30a、30b及び図31に示されるように、ベース102の幅よりも小さくてもよく、又は図32a及び図32bに示されるように、ベース102の幅及び高さよりも大きく、そしてハンドル104、及び圧縮カバー34と同じサイズ又はそれらより大きくてもよい。
[0314] 使用方法の変形例では、ジョーが閉じた構成にあるときに、ジョーを含むデバイス188の遠位端2を経皮カニューレ226を通して挿入することができる。デバイス188の遠位端2が標的部位でカニューレ226の遠位端2を出ると、ハンドル104を解放してベース102から離れるように回転させることができる。ベース102から離れるハンドルの回転は、ジョーを開いた構成に移動させることができる。次いで、標的部位が上部ジョー遠位先端206と下部ジョー遠位先端198との間にあるようにデバイス188の遠位端2をさらに位置付けることができる。次に、ハンドル104を強く握ってハンドル104をベース102に向かって回転させることができる。ベース102に向かうハンドルの回転は、ジョーを閉じた構成に移動させ、標的部位で組織74を一緒につまむことができる。シャトル14は、シャトル14が装填されるジョー内に完全に後退させられるか、シャトル先端164が、シャトルが現在装填されているいずれかのジョーから延びることができる。シャトル先端164は、ジョーが閉じられるとき、又はジョーが閉じられシャトル14が並進された後、組織74を貫通することができる。
[0315] ジョーが閉じた後、上部プッシャボタン210a又は下部プッシャボタン210b(例えば、それぞれシャトル14が現在収まっているいずれかのトラックに付随する)を押して、それぞれのプッシャを遠位方向に前進させることができる。それぞれのプッシャは、上部ジョー78と下部ジョー80との間のギャップを通して(そのようなギャップが存在する場合)、又は一方のジョーから他方のジョーに直接、シャトル14を遠位方向に押すことができる。シャトル14は、シャトル14の経路をたどるか、シャトル14に隣接する経路をたどるように、縫合糸70を引っ張ることができる。それぞれの押しボタンが完全に押し下げられると、デバイス188は音及び/又は触覚的応答(例えば、ボタン又はプッシャ及びトラックのスナップ又は戻り止めからの)を発し、及びプッシャトグルノブ294は、シャトル14がジョーをまたいで完全に並進したことを示すインジケータ(例えば、線又は矢印)を有することができる。
[0316] 次に、ハンドル104をベース102から離れるように回転させることができる。例えば、ハンドル104を解放し、バネ荷重をかけてベース102から離れた位置に戻すことができる。ハンドルの回転は、伝達ループ296を近位方向に並進することができる。伝達ループ296は、圧縮カバー34及びジョー制御延長部40を近位方向に引っ張って並進させ、ジョーを開くことができる。
[0317] 次に、ジョー先端が、例えば縫合が完了した場合、完全に除去され、又は新しいステッチを配置するためにそれらの以前の位置に隣接して移動されるように、デバイス188を再配置することができる。次いで、ハンドル104を強く握って、ジョーを閉じることができる。次に、シャトル14が配置されているトラックのプッシャボタンを押すことができる。次いで、シャトル14は、上述のように反対側のジョーまで移動し、組織74を通して縫合糸70を引っ張り、ステッチを形成することができる。
[0318] 上記の方法は、所望のステッチの長さ及び位置を形成するために必要に応じて繰り返され得る。
[0319] 本明細書に記載のデバイス188及び/又は他のデバイス188又は装置のいずれか又はすべての要素は、例えば、単一又は複数のステンレス鋼合金、ニッケルチタン合金(例えば、ニチノール)、コバルトクロム合金(例えば、Elgin Specialty Metals(Elgin,IL)のELGILOY(登録商標);Carpenter Metals Corp.(Wyomissing,PA)のCONICHROME(登録商標))、ニッケルコバルト合金(例えば、Magellan Industrial Trading Company,Inc.(Westport,CT)のMP35N(登録商標))、モリブデン合金(例えば、モリブデンTZM合金)、タングステン−レニウム合金、ポリエチレンテラファタレート(PET)/ポリエステルなどのポリマー(例えば、E.I.Du Pont de Nemours and Company(Wilmington,DE)のDACRON(登録商標))、ポリプロピレン、(PET)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、発泡PTFE(ePTFE)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)(同じくポリアリールエーテルケトンケトン)、ナイロン、ポリエーテルブロックコポリアミドポリマー(例えば、ATOFINA(Paris,France)のPEBAX(登録商標))、脂肪族ポリエーテルポリウレタン(例えば、Thermedics Polymer Products(Wilmington,MA)のTECOFLEX(登録商標))、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン、熱可塑性樹脂、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリエチルアクリレート(PEA)、ポリジオキサノン(PDS)、及び擬ポリアミノチロシンベースの酸などの吸収性又は再吸収性ポリマー、押出しコラーゲン、シリコーン、亜鉛、エコー源性、放射性、放射線不透過性材料、生体材料(例:死体組織74、コラーゲン、同種移植片、自家移植片、異種移植片、骨セメント、細片化骨、骨形成性粉末、骨のビーズ)本明細書に列挙される他の材料のいずれか又はそれらの組み合わせから作製することができる。放射線不透過性材料の例は、硫酸バリウム、酸化亜鉛、チタン、ステンレス鋼、ニッケルチタン合金、タンタル、及び金である。
[0320] 本明細書の開示内容全体を通してシャトル14は縫合糸70に取り付けることができる。従って、縫合糸70はシャトル14に取り付けることができ、シャトル14の動きに追従することができる。同様に、縫合糸70はシャトル14に着脱可能であり、例えば、所望の縫合又は縫合が完了する前に取り付け、後で分離することができる。
[0321] シャトル14は、ジョー構造28内で、例えば、ジョートラック(例えば、ジョートラック66及び64)内で並進可能(例えば、摺動可能)であり得る。シャトルは、ジョー構造28内で、例えば、ジョートラック(例えば、ジョートラック66及び64)内で並進(例えば、摺動)するように構成され得る。
[0322] 図33Aは、縫合糸ホルダ18をシャトル14に取り付けるか一体化できることを示している。例えば、縫合糸ホルダ18は、シャトル背骨160と一体化したブリッジとすることができる。シャトル背骨160の一部は、縫合糸ホルダ18を規定することができる。別の例として、縫合糸ホルダ18は、シャトル14に取り外し可能に取り付けることができる。縫合糸ホルダ18は、シャトルの第1側面とシャトルの第2側面との間に延びることができる。縫合糸ホルダ18は、シャトルの第1長手方向側面とシャトルの第2長手方向側面との間に延びることができる。縫合糸ホルダ18は、シャトル14の長手方向中心、シャトル14の近位端、又はシャトル14の遠位端にあり得る。縫合糸ホルダ18の中心は、シャトルの横方向中心、シャトルの第1側面、又はシャトルの第2側面にあり得る。縫合糸ホルダ18は、シャトル背骨160の平面内にあってもよく、シャトル背骨160の平面から離れるように延びてもよく、又はその両方であってもよい。例えば、図33Aは、縫合糸ホルダ18がシャトル背骨160の平面から延びないことを示している。縫合糸ホルダ18の平面は、シャトル背骨160の平面と同一平面又は一致することができる。これは、シャトル及び縫合糸ホルダ14、18がより少ない空間を占めることを有利に可能にし得、それにより、縫合糸70のベースをシャトル14に近づけるため、シャトル14が上部及び下部ジョー30、38の間を通過する際の周囲組織への外傷を最小限に抑える。縫合糸70をシャトル14に近づけると、縫合糸160がシャトル背骨160の平面外の構造(例えば、図13a及び図13bの縫合糸ホルダ18)に接続される場合と比較して、周囲組織に対する縫合糸70の力が減少する。シャトル及び縫合糸ホルダ18は、モノリシック構造であり得る。縫合糸ループ162は、縫合糸ホルダ18の周りに延び、縫合糸ホルダ18を完全に又は部分的に取り囲むことができる。縫合糸70の残りは、縫合糸ループ162と一体化するか、又は縫合糸ループ162に取り外し可能に取り付けることができる。縫合糸ループ162は、縫合糸接合部73で縫合糸70に取り付けることができる、又はそれと一体化できる。縫合糸接合部73は、結び目、編組、又はその両方とすることができる。縫合糸ループ162は、円形、楕円形、又はスタジアム形状であり得る。
[0323] シャトル14は、0、1つ、又は複数の縫合糸穴404、例えば、0から4つ又はそれ以上(この範囲内の1つごとの縫合糸穴増分を含む)の縫合糸穴404を有することができる。例えば、図33Aは、シャトル14が第1縫合糸穴404a及び第2縫合糸穴404bを有することができることを示している。シャトル穴404(例えば、第1及び第2縫合糸穴404a、404b)は、規則的又は不規則な形状、例えば、湾曲、多角形、又はその両方を有することができる。縫合糸穴404は、1つ又は複数の湾曲面又は湾曲縁部によって、例えばシャトル14の1つ又は複数の湾曲面又は湾曲縁部によって規定することができる。縫合糸穴404は、1つ又は複数の平坦面又は直線縁部によって、例えばシャトル14の1つ又は複数の平坦面又は直線縁部によって規定することができる。縫合糸穴404は、円形、楕円形、長方形、スタジアム、馬蹄形、星形、スロット、又はそれらの任意の組み合わせの断面形状を有することができる。シャトルが湾曲状又は平坦であるとき、縫合糸穴404はそのような断面形状を有することができる。縫合糸穴404は、一定の断面積又は先細状の断面積を有することができる。
[0324] シャトル先端164は、ベベル状である、非ベベル状である、又はその両方であることができる。例えば、図33Aは、シャトル先端164が非ベベル状であることを示している。シャトル先端164は、1つ又は複数の非ベベル面406、例えば、1〜4つ又はそれ以上(この範囲内の1つごとの非ベベル面の増分(例えば、1つの非ベベル面、2つの非ベベル面)を含む)の非ベベル面406を有することができる。例えば、図33Aは、シャトル先端164が第1非ベベル面406aと第2非ベベル面406bとを有することができることを示している。シャトル先端164の非ベベル部分は、上部及び下部プッシャ86、76からの力の伝達を有利に改善することができ、それにより、プッシャ86及び76がシャトル14を押しやすくする。ベベル面(例えば、図14a〜図14cに示されるベベル面)と比較してシャトル先端164が非ベベル面406を有するとき、プッシャ(例えば、プッシャ86及び76)からの力のより大きな成分をシャトル14の長手方向軸に沿って伝達することができる。ベベル面の場合、シャトル14に加えられる力の一部は、ベベル面から垂直に離れて下部及び上部トラック66、64を規定する面に向けられる。プッシャがベベル面に対して長手方向の力を加えると、プッシャによってシャトル14に加えられる長手方向の力の一部は、シャトル14の長手方向軸から離れる横方向成分に変換される。
[0325] 図33Aはさらに、シャトル先端164をテーパ状にして終端先端165を形成できることを示している。終端先端165は、丸い表面又は平らな表面の縁部又は一部であり得る。シャトル先端164のテーパ部分は、第1ベベル、例えば、シャトル14の長手方向軸(例えば、中央長手方向軸)に向かう第1横方向ベベルであり得る。それにより、非ベベル面406は、第1方向にベベル状にされた第1組織切断面を形成し得る。先の段落内で言及されたベベルは、第2ベベル、例えば、第1ベベルの横軸に垂直な横軸に対して、及びシャトル14の長手方向軸(例えば、中央長手方向軸)に向かって斜めにされた第2横方向ベベルを指すことができる。そのような第2ベベルは、図14a〜図14cに示されている。第2ベベルは、第1方向とは異なる第2方向に面するテーパに沿った第2ベベルを規定することができる。第2ベベルは、第2組織切断面を形成することができる。シャトル先端164は、組織を貫通するか、又は切断することができる。シャトル先端164のテーパ部分は、組織を貫通するか、又は切断することができる。非ベベル面406(例えば、表面406a及び406b)は、組織を貫通するか、又は切断することができる。シャトル先端164が第1及び第2ベベルを有する場合、第1及び第2ベベルは、組織を貫通するか、又は組織を切断することができる。図33Aは、シャトル先端164が非鋭利であり得ることを示し、これは、縁部がテーパ状にされて第1切断面を形成する一方で切断面406自体が面取り又は非面取り状にされ得ることを意味する。シャトル先端164は、非鋭利であり、依然として組織を切断又は貫通することができ、ここで鋭利又は非鋭利は、それぞれ、(例えば、図14a〜図14cに示されるような)第2ベベルの存在又は非存在を指し得る。
[0326] 図33Aは、デバイス188が1つ又は複数の雄シャトルストッパ412及び1つ又は複数の雌シャトルストッパ416を有することができることをさらに示す。デバイス188は、例えば、1〜10又はそれ以上(この範囲内の1つごとの雄シャトルストッパの増分(例えば1、2、3、4又はそれ以上の雄シャトルストッパ)を含む)の雄シャトルストッパ412を有することができる。デバイス188は、例えば、1〜10又はそれ以上(この範囲内の1つごとの雌シャトルストッパの増分(例えば、1、2、3、4又はそれ以上の雌シャトルストッパ)を含む)の雌シャトルストッパ416を有することができる。例えば、図33A〜図34Bは、シャトル14がシャトル第1ストッパ412a及びシャトル第2ストッパ412bを有することができること、下部ジョー(例えば、ジョー38、80)が下部ジョー雌ストッパ416aを有することができること、及び上部ジョー(例えば、ジョー30、ジョー78)が、シャトル第2ストッパ412bに解放可能に取り付けられるように構成された上部ジョーストッパ416bを有することができることを示している。図33A〜図34Bでは、下部ジョー及び上部ジョーの半分は透明に示され、それにより、シャトル14をジョートラック(例えば、下部及び上部トラック66、64)内でより簡単に見ることができ、また雄及び雌ストッパ412、416をより簡単に見ることができる。
[0327] 各雄シャトルストッパ412は、例えば、摩擦嵌め、スナップ嵌め、磁気嵌め、ラチェット嵌め、又はそれらの任意の組み合わせを介して、対応する雌シャトルストッパ416に解放可能に嵌合、取り付け、又は係合することができる。例えば、シャトル第1ストッパ412aは、下部ジョー雌ストッパ416aに解放可能に取り付けるように構成することができ、シャトル第2ストッパ412bは、上部ジョー雌ストッパ416bに解放可能に取り付けるように構成することができる。2つのストッパ(例えば、雄及び雌ストッパ412、416)が互いに解放可能に取り付けられている場合、ストッパを互いに解放するために閾値解放力が必要となる可能性がある。閾値解放力は、約1.0ニュートンから約10.0ニュートンまで又はそれ以上であり得、この範囲内の0.5ニュートンごとの増分を含む(例えば、4.0ニュートン、4.5ニュートン、5.0ニュートン)。別の例として、解放力は、約0.5lbsから約1.5lbsまでであり得、この範囲内の0.1lbごとの増分(例えば、1.0lb)を含む。
[0328] 雄シャトルストッパ412(戻り止め及び雄型戻り止めとも呼ばれる)は、突出部、こぶ、隆起部、アーム、延長部、屈曲部、戻り止め屈曲部、又はそれらの任意の組み合わせなどの正の特徴であり得る。雄シャトルストッパ412は、直線状及び/又は曲線状であり得る。雄シャトルストッパ412は、可撓性、剛性、又はその両方であり得る(例えば、第1部分は可撓性であり得、第2部分は剛性であり得る)。雄シャトルストッパ412は、1つ又は複数のばねであり得る。雌シャトルストッパ416(戻り止め及び雌型戻り止めとも呼ばれる)は、空隙、空間、ポケット、ノッチ、穴、貫通穴、凹部、戻り止め凹部、又はそれらの任意の組み合わせなどの負の特徴であり得る。雌シャトルストッパ416は、可撓性、剛性、又はその両方であり得る(例えば、第1部分は可撓性であり得、第2部分は剛性であり得る)。雄及び雌シャトルストッパ412、416は、雄及び雌ストッパを互いに解放可能に取り付けられた状態に保つために、互いに引き付ける磁石を含むことができる。
[0329] 雄シャトルストッパ412は雄表面414を有することができ、雌シャトルストッパ416は雌表面418を有することができる。雄及び雌表面414、418は、互いに係合する、互いに摺動可能に係合する、互いに接触する、又はそれらの任意の組み合わせを行うように構成することができる。雌シャトルストッパ416は、雄シャトルストッパ412と係合する、摺動可能に係合する、又は接触する、あるいはそれらの任意の組み合わせを行うように構成されたリップ420を有することができる。雄シャトルストッパ412は、リップ420と係合する、摺動可能に係合する、又は接触する、あるいはそれらの任意の組み合わせを行うように構成することができる。
[0330] 雄−雌ストッパ対ごとに、雄及び雌表面414、418は互いに係合することができる、及び/又は雄シャトルストッパ412は、例えば、雄ストッパ412が雌ストッパ416に押し込まれるとき、雄ストッパ412が雌ストッパ416から引き出されるとき、雌ストッパ416が雄ストッパ412上に押し付けられるとき、雌ストッパ416が雄ストッパ412から引き出されるとき、雄及び雌ストッパ412、416が互いに取り付けられているとき(停止位置、捕捉位置、固定位置とも呼ばれる)、又はそれらの任意の組み合わせのとき、リップ420と係合することができる。別の例として、例えば、2つの雌ストッパ416が磁石を含む場合、2つの雌ストッパ416は互いに係合することができる。さらに別の例として、例えば、2つの雄ストッパが磁石を含む場合、2つの雄ストッパ412は互いに係合することができる。雄及び/又は雌ストッパ412、414は、フック又はフック状の特徴を形成して、他のストッパを解放可能に捕捉することができる。
[0331] 雄ストッパ412は雌ストッパ416に対して移動可能である、又はその逆、あるいはその両方が可能である。雌ストッパ416は雄ストッパ412に対して移動可能である、又はその逆、あるいはその両方が可能である。例えば、図33Aは、雄シャトルストッパ412が、下部ジョートラックにおいて、例えば下部ジョー雌シャトルストッパ416aに向かう第1方向において及び下部ジョー雌シャトルストッパ416aから離れる第2方向において、又はその逆において、並進可能(例えば、摺動可能に並進可能)であり得、その結果、下部ジョー雌シャトルストッパ416aは雄シャトルストッパ412に向かって及びそれから離れるように並進可能である(例えば、雌シャトルストッパ416がシャトル14に一体化又は取り付けられ、雄シャトルストッパ412が下部ジョーに一体化又は取り付けられる構成の場合)ことを示している。別の例として、図34Aは、雄シャトルストッパ412が、上部ジョートラックにおいて、例えば上部ジョー雌シャトルストッパ416bに向かう第1方向において及び上部ジョー雌シャトルストッパ416bから離れる第2方向において、又はその逆において、並進可能(例えば、摺動可能に移動可能)であり得、その結果、上部ジョー雌シャトルストッパ416bは雄シャトルストッパ412に向かって及びそこから離れるように並進可能である(例えば、雌シャトルストッパ416がシャトル14に一体化又は取り付けられ、雄シャトルストッパ412が上部ジョーに一体化又は取り付けられる構成の場合)ことを示している。第1及び第2方向は、互いに反対であり得る。
[0332] 図33A及び図33Bは、シャトル14が下部ジョートラック内を下部ジョーシャトルストッパ416aに向かって第1方向に並進される(例えば、上部ジョープッシャ86によって押される、下部ジョープッシャ76によって引っ張られる、又はその両方)ときに、リップ420がシャトル第1ストッパ412aに対して力を及ぼし、シャトル第1ストッパ412aをシャトル14の長手方向軸に向かって屈曲させることができることを示している。この屈曲により、シャトル第1ストッパ412aを下部ジョーシャトルストッパ416aに嵌めることができる。リップ420を通過すると、シャトル第1ストッパ412aは、その中立位置又はより屈曲の少ない位置に跳ね返り、シャトル第1ストッパ412aと下部ジョーシャトルストッパ416aとの間の解放可能なアタッチメントを介してシャトル14を下部ジョーに解放可能にロックすることができる。図33A及び図33Bはさらに、シャトル14が下部ジョートラック内を下部ジョーシャトルストッパ416aから離れる第2方向(例えば第1方向と反対)に並進される(例えば、上部ジョープッシャ86によって押される、下部ジョープッシャ76によって引っ張られる、又はその両方)ときに、雌面418がシャトル第1ストッパ412aに対して力を及ぼし、シャトル第1ストッパ412aをシャトル14の長手方向軸に向かって屈曲させることができることを示している。この屈曲によりシャトル第1ストッパ412aをリップ420の下及びそれを越えて摺動させることができる。第2方向にリップ420を通過すると、シャトル第1ストッパ412aは、その中立位置(非屈曲位置とも呼ばれる)に跳ね返ることができる。シャトル第1ストッパ412aが屈曲すると、それは第1縫合糸穴404a内に偏向することができる。
[0333] 図34A及び図34Bは、シャトル14が上部ジョートラック内を上部ジョーシャトルストッパ416bに向かって第1方向に並進される(例えば、上部ジョープッシャ86によって押される、上部ジョープッシャ76によって引っ張られる、又はその両方)ときに、リップ420がシャトル第2ストッパ412bに対して力を及ぼし、シャトル第2ストッパ412bをシャトル14の長手方向軸に向かって屈曲させることができることを示している。この屈曲により、シャトル第2ストッパ412bを上部ジョーシャトルストッパ416bに嵌めることができる。リップ420を通過すると、シャトル第2ストッパ412bは、その中立位置又はより屈曲の少ない位置に跳ね返り、シャトル第2ストッパ412bと上部ジョーシャトルストッパ416bとの間の解放可能なアタッチメントを介してシャトル14を上部ジョーに解放可能にロックすることができる。図34A及び図34Bはさらに、シャトル14が上部ジョートラック内を上部ジョーシャトルストッパ416bから離れる第2方向(例えば第1方向と反対)に並進される(例えば、上部ジョープッシャ86によって押される、上部ジョープッシャ76によって引っ張られる、又はその両方)ときに、雌面418がシャトル第2ストッパ412bに対して力を及ぼし、シャトル第2ストッパ412bをシャトル14の長手方向軸に向かって屈曲させることができることを示している。この屈曲によりシャトル第2ストッパ412bをリップ420の下及びそれを越えて摺動させることができる。第2方向にリップ420を通過すると、シャトル第2ストッパ412bは、その中立位置(非屈曲位置とも呼ばれる)に跳ね返ることができる。シャトル第1ストッパ412aが屈曲すると、それは第2縫合糸穴404b内に偏向することができる。
[0334] リップ420は、閾値解放力による雌ストッパ416a及び416bから出る第2方向に沿ったシャトル第1及び第2ストッパ412a、412bの通過に抵抗することができる。雌面418はリップ420の内面とすることができる。リップ420は、閾値解放力又はより小さい力(例えば、閾値解放力の10%から75%の力)による雌ストッパ416a及び416bへの第1方向に沿ったシャトル第1及び第2ストッパ412a、412bの通過に抵抗することができる。
[0335] デバイス188は、デバイスの遠位端2(例えば、ハンドル104よりもジョーに近い)及び/又はデバイスの近位端(例えば、ジョーよりもハンドル104に近い)にゼロ、1つ又は複数の雄シャトルストッパ412及びゼロ、1つ又は複数の雌シャトルストッパ416を有することができる。例えば、上部ジョー(例えば、上部ジョー78)は、1つ又は複数の雄シャトルストッパ412、1つ又は複数の雌シャトルストッパ416、又はそれらの任意の組み合わせを有することができる。下部ジョー(例えば、下部ジョー80)は、1つ又は複数の雄シャトルストッパ412、1つ又は複数の雌シャトルストッパ416、又はそれらの任意の組み合わせを有することができる。シャトルストッパ412及び/又は416は、ジョー、ジョートラック、又はその両方に取り付けるか、一体化することができる。シャトル14は、1つ又は複数の雄シャトルストッパ412、1つ又は複数の雌シャトルストッパ416、又はそれらの任意の組み合わせを有することができる。雄シャトルストッパ412は、シャトル14の長手方向軸から離れる方に及び/又はそれに向かって延びることができる。雄シャトルストッパ412は、ジョートラック(例えば、トラック66及び64)の長手方向軸から離れる方に及び/又はそれに向かって延びることができる。雌シャトルストッパ416は、シャトル14の長手方向軸から離れる方に及び/又はそれに向かって延びることができる。雌シャトルストッパ416は、ジョートラック(例えば、トラック66及び64)の長手方向軸から離れる方に及び/又はそれに向かって延びることができる。
[0336] 例えば、図33Aは、シャトル14がシャトル第1戻り止め屈曲部412a及びシャトル第2戻り止め屈曲部412bを有することができること、及び下部及び上部ジョートラック(例えば、トラック66及び64)が戻り止め凹部416(例えば、下部ジョー戻り止め凹部416a及び上部ジョー戻り止め凹部416b)を規定できることを示す。下部ジョー及び上部ジョーはそれぞれ、1つ又は複数の戻り止め凹部416を規定することができる。例えば、シャトル第1戻り止め屈曲部412aは、下部ジョー戻り止め凹部416aに解放可能に取り付けることができ、第2戻り止め屈曲部412bは、上部ジョー戻り止め凹部416bに解放可能に取り付けることができる。図33Aは、第1及び第2戻り止め412a、412bが、シャトルの長手方向軸(例えば、中心長手方向軸)からシャトル14の長手方向中心に向かって延びることができることを示す。第1及び第2戻り止め412a、412bは、他方の戻り止めと同じ又は異なるシャトル14の長手方向中心から離れた寸法であり得る。
[0337] 図33A〜図34Bは、ジョー縫合糸スロット238、例えば、下部ジョー縫合糸スロット238a及び上部ジョー縫合糸スロット238bの表面422をさらに示している。
[0338] 図33B及び図34Bは、シャトル先端164が、約0.05mmから約0.75mm(この範囲内の0.05mmごとの増分(例えば、0.15mm、0.20mm、0.25mm)を含む)のシャトル先端幅408を有することができることを示している。シャトル先端幅408は、非ベベル面406の幅であり得る。
[0339] 図33B及び図34Bは、シャトル410が約0.05mm〜約0.75mm(この範囲内の0.05mmごとの増分(例えば、0.15mm、0.20mm、0.25mm)を含む)のシャトル幅410を有することができることをさらに示す。シャトル先端幅408は、シャトル幅410と同じであっても異なっていてもよい。シャトル先端幅408は、シャトル幅410より小さくても、等しくても、大きくてもよい。例えば、シャトル先端幅408は約0.15mmであり得、及びシャトル幅410は約0.25mmであり得、又はその逆であり得る。
[0340] シャトル14は、材料の単一のパネル(例えば、金属)から作ることができる。縫合穴404を切断して、シャトル及び戻り止め412を残すことができる。次に、シャトル14を曲げることができ、その結果、戻り止め412がシャトル背骨160の平面から延びることができる。
[0341] 図33A〜図34Bは、シャトル14がジョー内に完全に並進したときに、シャトル先端164の一部423がジョーの外側に露出したままであることをさらに示している。露出部分423は、約0.25mmから約5.00mm又はそれ以上(この範囲内の0.25mmごとの増分(例えば、0.50mm、1.00mm、1.50mm)を含む)までであり得る露出長さ424を有することができる。露出部分423は、下部ジョー及び上部ジョーが閉じた場合にそれらを整列することができる。露出部分423は、下部ジョーと上部ジョーが互いに閉じられ、シャトル14が他方のジョーに並進する前に組織を貫通することができる。これは、ジョーのクランプ力を有利に活用して、シャトル14で組織を切断することができる。シャトル14が下部ジョーから上部ジョーに、又はその逆に並進すると、露出部分423の一部は組織を貫通することができる。
[0342] 図35は、下部及び上部ジョーが閉じられ、シャトル14が下部又は上部プッシャ76、86を介して他方のジョーに並進される前に、露出部分423の全部又は一部が他方のジョー内にあり得ることを示す。例えば、ジョーが開いた構成から閉じた構成に移動し、図33A及び図33Bに示されるように露出部分423が上部ジョー(例えば、ジョー30、ジョー78)から延びた状態にあるとき、露出部分423はジョーが閉じている間の上部及び/又は下部プッシャを介した下部ジョーへのシャトル14の並進(例えば、同時並進)の有無にかかわらず、閉じているジョーを介して下部ジョー(例えば、ジョー38、ジョー80)に移動することができる。
[0343] 図35はさらに、雌シャトルストッパ416が外面419及び内面418(雌面とも呼ばれる)を有することができることを示している。外面419は、平坦でも湾曲していてもよい。外面419は、戻り止め412が曲がる傾斜面を規定することができる。外面419は、シャトルの長手方向軸に対してある角度で平面を規定することができる。例えば、外面419の平面は、シャトルの中心長手方向軸に垂直又は実質的に垂直であり得る。内面は平坦でも湾曲していてもよい。内面418は、戻り止め412が曲がる傾斜面を規定することができる。
[0344] 図35はさらに、下部ジョー及び上部ジョーが閉じられると、下部ジョートラック66及び上部ジョートラック64が互いに連続するように、ジョーがシャトル14のための連続トラックを規定できることを示す。上部ジョー及び底部ジョーのトラックは、ジョー構造28が閉じた構成にあるときに連続的な経路を形成することができる。
[0345] 図35は、第1ジョー先端(例えば、ジョー先端46、ジョー先端206)が、第2ジョー先端(例えば、ジョー先端48、ジョー先端198)と噛み合うように構成され得ることをさらに示す。例えば、第1ジョー先端は、ジョー構造28が閉じた構成にあるとき、第2ジョー先端と噛み合い、それに隣接又は接触することができる。ジョー先端は鋭くすることができる。ジョー先端はテーパ状にすることができる。ジョー先端は鋭くし、ジョー構造28が閉じた構成にあるときに連続したトラックを形成するように互いに着座し合うことができる。ジョー先端は、下部ジョーと上部ジョーのトラック66、64を互いに接続するために、互いに着座し合うことができる。
[0346] 図36Aは、シャトル14が第1シャトル先端164a及び第2シャトル先端164bを有することができることを示している。
[0347] 図36Aは、シャトル14がゼロ、1つ、又は複数のシャトル穴405、例えば1から6又はそれ以上(この範囲内の1ごとのシャトル穴の増分(例えば、2つのシャトル穴、4つのシャトル穴)を含む)のシャトル穴505を有することができることをさらに示している。シャトル14は、第1シャトル穴405a及び第2シャトル穴405bを有することができる。シャトル穴405(例えば、穴405a及び405b)は、縫合糸穴404(例えば、穴404a及び404b)と同じであっても異なっていてもよい。雄及び/又は雌シャトルストッパ412、416は、例えば、穴405及び/又は404に出入りする屈曲、曲げ、並進、及び/又は回転により、シャトル穴405、縫合糸穴404、又はそれらの任意の組み合わせに出入りすることができる。
[0348] 図36Aは、雄シャトルストッパ412が変曲点426を有することができることをさらに示している。
[0349] 図36Aは、1つ又は複数の磁石が、戻り止めの第1側で、例えば、第1表面414(雄表面とも呼ばれる)上で又は下で戻り止め412に取り付けられるか、一体化され得ることをさらに示す。磁石428は、磁石428とは反対の双極子を有する上部ジョー又は下部ジョーに取り付けられた又は一体化された磁石に磁気的に引き付けられるように構成され得る。
[0350] 図36Bは、1つ又は複数の磁石428が、戻り止め412の第2表面415に、例えば、戻り止め412の下側に取り付けられるか又は一体化され得ることを示す。
[0351] 図36Bは、終端先端165が鋭利な縁部を有することができることをさらに示している。鋭利な縁部は組織を貫通するように構成することができる。
[0352] 図36Cは、戻り止め412(例えば戻り止め412a及び412b)が、シャトル背骨160の平面からシャトル14の長手方向軸から離れて延びることができることを示す。
[0353] シャトルの長手方向軸(例えば、長手方向軸157)は、平坦又は湾曲していてもよい。図36Cは、シャトルの曲率半径154が約2.00mm〜約5.00mm又はそれ以上(この範囲内の0.01mmごとの増分(例えば、2.84mm)を含む)であり得ることを示している。
[0354] シャトル14は、真っ直ぐであるか、又は予め形成された曲げ又は曲線を有することができる(例えば、曲率半径154を有する)。シャトル14は、曲率半径154の約40%から約200%(この範囲内の1%ごとの増分(例えば、50%)を含む)の曲率半径を有する予め形成された曲げを有することができる。
[0355] シャトル14の曲率は一定とすることができる。シャトル14の曲率は固定することができる。シャトル14は柔軟であり得る。シャトル14は剛性であり得る。シャトルは、湾曲構成と直線構成の間を移行することができる。この範囲内で予め形成された曲げを有することにより、シャトル14の歪みを低減することができる。例えば、ジョー内及び/又はジョー間を移動するときにシャトル14が直線構成と湾曲構成との間で変化する変動に対して歪みを低減することができる。
[0356] 図37A〜図37Eは、シャトル14が図示のように配置された雄型戻り止め412を有することができることを示している。図37A〜図37Dは、戻り止め412がシャトル14の本体から離れる方向に延びるアームであり得ることを示す。図37Eは、戻り止め412がシャトル14の表面上のこぶであり得ることを示す。
[0357] 図38A及び図38Bは、シャトル14が1つ又は複数の雌シャトルストッパ416、例えば、第1、第2、第3、及び第4雌シャトルストッパ416a、416b、416c、及び416dを有することができることを示す。シャトルストッパ416は、シャトル背骨160を部分的に(例えば、凹部)又は完全に(例えば、貫通孔)延びるスロットであり得る。雄シャトルストッパ412は、ジョーに取り付けられるか、又はジョーと一体化され得、図38A及び図38Bに示す雌型戻り止めに取り外し可能に取り付けられるように構成することができる。
[0358] 図38Bは、シャトル14が1つ又は複数の雄型及び雌型戻り止め412、416を有することができることをさらに示す。例えば、シャトル14は、第1、第2、第3、及び第4雌シャトルストッパ416a、416b、416c、及び416dを有することができ、及び第1、第2、第3、及び第4雄シャトルストッパ412a、412b、412c、及び412dを有することができる。雄シャトルストッパ412(例えば、412a、412b、412c、及び412d)は、例えば、シャトルトラック(例えば、64及び66)内にあるか又はそれを規定するジョー構造28に一体化又は取り付けられた雌シャトルストッパ416に解放可能に取り付けるように構成することができる。雌シャトルストッパ416(例えば、416a、416b、416c、及び416d)は、例えば、シャトルトラック(例えば64及び66)内にあるか又はそれを規定するジョー構造28に一体化又は取り付けられた雄シャトルストッパ412に解放可能に取り付けるように構成することができる。図38Bは、シャトル14が、シャトルの周囲に沿って1つ又は複数の雌シャトルストッパ416を規定できることをさらに示している。例えば、第5雌シャトルストッパ416eを、第1雄シャトルストッパ412aと第3雄シャトルストッパ412cとの間に規定することができる。別の例として、第6雌シャトルストッパ416fを、第2雄シャトルストッパ412bと第4雄シャトルストッパ412dとの間に規定することができる。シャトル14は、シャトルストッパ412a、412b、412c、412d、416a、416b、416c、416d、416e及び416fの任意の組み合わせを有することができる。
[0359] 図38B及び図38Cは、シャトル14がシャトル背骨160の平面に平行な第1横軸に沿ってシャトル14の長手方向軸から離れて延びる戻り止め(例えば、戻り止め412及び/又は416)を有することができることを示す。図38Cは、戻り止め(例えば、戻り止め412及び/又は416)が、第1横軸に垂直な第2横軸に沿ってシャトル背骨160の平面内に留まることができることを示す。
[0360] 図39Aは、下部ジョー及び上部ジョープッシャ76、86が直線構成を有することができることを示している。
[0361] 図39Bは、例えば、ジョートラック(66及び64)の一方又は両方内にあるとき、下部ジョー及び上部ジョープッシャ76、86が曲折可能であり、湾曲した構成を取り得ることを示す。下部及び上部ジョープッシャ76、86は、プッシャがジョートラック(例えば、66及び64)の一方又は両方を通って並進するにつれて、直線構成及び湾曲構成の間で変化することができる。近位部分は直線にとどまることができ、遠位部分は直線及び湾曲構成から変化することができる。プッシャは、約1.00mmから約5.00mm(この範囲内の0.01mmごとの増分(例えば、2.84mm)を含む)のプッシャ曲率半径432を有することができる。プッシャ曲率半径432は、最大プッシャ曲率半径であり得る。
[0362] 図39Cは、下部ジョー及び上部ジョープッシャ76、86が予め形成された曲線434を有することができることを示している。予め形成された曲線434は、約2.00mm〜約10.00mm(この範囲内の0.01mmごとの増分(例えば5.84mm)を含む)の予め形成されたプッシャ曲率半径436を有することができる。シャトル14は、曲率半径154の約40%から約200%(この範囲内の1%ごとの増分(例えば、50%)を含む)の曲率半径を有する予め形成された屈曲部を有することができる。プッシャを曲線で予め形成することにより、プッシャが直線構成から湾曲構成に移行するとき、又は湾曲のより小さい構成から湾曲のより大きい構成に及びその逆に移行するときのプッシャの歪みを有利に減らすことができる。例えば、最大プッシャ曲率半径の50%の曲率半径を有する予め形成された曲線で製造されたプッシャは、プッシャの歪みを50%減らすことができる。
[0363] 図39Dは、予め形成された下部ジョー及び上部ジョープッシャ76、86が曲折可能であり、例えば、ジョートラック(66及び64)の一方又は両方内にあるとき、より大きい及びより小さい湾曲構成を取り得ることを示す。これらは、図39Aに示されている直線構成と図39Dに示されている湾曲構成との間で変化することができる。下部及び上部ジョープッシャ76、86は、プッシャがジョートラック(例えば、66及び64)の一方又は両方を通って並進するにつれて、直線構成及び湾曲構成の間で変化することができる。近位部分は直線にとどまることができ、遠位部分は直線構成及び湾曲構成から変化することができる。
[0364] 図40A〜図40Dは、それぞれ図39A〜図39Dに示されているプッシャの斜視図である。図40B〜図40Dは、プッシャ76及び86が示されているようなシャトル座部274を有することができることを示している。シャトル座部274は、雄型又は雌型であり、シャトル先端164の形状と逆であってよい。例えば、図40B〜図40Dは、シャトル座部274がシャトル先端164を受け入れるように構成されたノッチ形状を有し得ることを示す。シャトル座部274は、シャトル先端164の終端遠位面、例えば、非ベベル面406、ベベル面、又はその両方を押すように構成されたベベル面又は非ベベル面438を有することができる。
[0365] 予め形成されたプッシャ76及び86は、スロット付き又はスロットなしで形成することができる。例えば、スロットは、シャトル横方向スロット158の形状と同様に、プッシャの側面に切り込まれた長手方向に一致する、又は長手方向に食い違う横方向スロットであり得る。
[0366] 図41A〜図41Eは、予め形成されていない及び予め形成されたプッシャ76及び86が1つ又は複数のスロット440及び/又は1つ又は複数の開窓442を有することができることを示している。スロット440はシャトル横方向スロット158の形状に類似していてもよく、又はそれらは異なっていてもよい。スロット440は、プッシャを部分的に(例えば、凹部)又は完全に(例えば、貫通スロット)通って延びることができる。開窓442は、プッシャを通って部分的に(例えば、凹部)又は完全に(例えば、貫通穴)延びることができる。スロット440は、プッシャ長手方向軸444に対して長手方向成分及び/又は横方向成分を有することができる。開窓442は、一定の断面積、テーパ状断面積、又はその両方を有することができる。開窓442は、規則的又は不規則な形状、例えば、曲線、多角形、又はその両方を有することができる。開窓442は、1つ又は複数の湾曲面又は湾曲縁部、例えば、プッシャの1つ又は複数の湾曲面又は湾曲縁部によって規定することができる。開窓442は、円形、楕円形、長方形、スタジアム、馬蹄形、星形、スロット、又はそれらの任意の組み合わせの断面形状を有することができる。プッシャ76及び86は、図41A〜図41Eに示される特徴の任意の組み合わせを有することができる。
[0367] 図41Aは、スロット440が横方向スロットであり得ることを示している。
[0368] 図41Bは、スロット440が長手方向スロットであり得ることを示している。
[0369] 図41Cは、スロット440が横方向スロット、長手方向スロットであり得、及び/又はプッシャ長手方向軸444に対して長手方向及び横方向に延びることができることを示す。図41Cは、プッシャが湾曲した及び多角形の開窓442(例えば、円形及び/又は長方形の開窓442)を有することができることをさらに示す。
[0370] 図41Dは、開窓442が、プッシャの長手方向中心、プッシャの端部、プッシャの中心と端部の間、又はそれらの任意の組み合わせにあり得ることを示す。図41Dは、シャトル座部274が湾曲面又は縁部を有することができることをさらに示している。
[0371] 図41A、図41B、図41E及び図41Fは、プッシャ76及び86の遠位先端がスロット440及び/又は開窓442を有することができることを示している。
[0372] 図41Fは、プッシャ76及び86の遠位先端を通る様々な配向スロット440及び開窓442を示す。
[0373] 図42A〜図42Dは、プッシャ76及び86が、一緒に接続された複数のリンク445、例えば、2〜50又はそれ以上(この範囲内の1リンクごとの増分(例えば、10リンク)を含む)のリンク445を含むことができることを示す。リンク445は、遠位終端リンク445a、複数の中間リンク445b、及び近位終端リンク445cを含むことができる。リンク445は、雄コネクタ446(例えば、ボール)及び/又は雌コネクタ448(例えば、ソケット)を有することができる。例えば、図42Aは、遠位終端リンク445aが雄又は雌コネクタ446、448(例えば雌コネクタ448)を有することができること、及び中間リンクが1つ又は複数(例えば2つ)雄コネクタ446及び1つ又は複数(例えば2つ)の雌コネクタ448を有することができること、及び近位終端リンク445cは、雄又は雌コネクタ446、448(例えば、雄コネクタ446)を有することができることを示している。リンク445により、プッシャ76及び86は曲折可能になり得る。例えば、リンク445は、プッシャ76及び86が図39B〜図39Cに示される曲線をとることを可能にし得る。別の例として、リンク445は、関節セグメント286と同じでも異なっていてもよい。
[0374] 図42Bは、リンク445が、約0.05mmから約0.75mm(この範囲内の0.05mmごとの増分(例えば、0.15mm、0.20mm、0.25mm)を含む)のリンク幅450を有することができることを示している。リンク幅450は、シャトル先端幅408及び/又はシャトル幅410と同じでも異なっていてもよい。リンク幅450は、シャトル先端幅408より小さくても、等しくても、大きくてもよく、及び/又はシャトル幅410より小さくても、等しくても、大きくてもよい。例えば、リンク幅450は約0.30mmであり得、シャトル先端幅408及び/又はシャトル幅410は約0.15mmであり得、又はその逆もあり得る。
[0375] 図42Cは、遠位終端リンク445aが図示の形状を有するシャトル座部274を有することができることを示している。シャトル座部は、第1座部274a及び第2座部274bを有することができる。第2座部は、シャトル14とプッシャ76及び86との間の望ましくない動きをさらに防止することができる。第2座部274bは、例えば2つの構成要素と湿潤組織環境との間の圧縮によって生じる吸引のため、プッシャとシャトルが共に動かなくなるのを防止又は阻止するのに役立つように、シャトル先端154の遠位端の周りに空間を提供することができる。
[0376] 図42Dは、約0.01mmから約0.10mm(この範囲内の0.01mmごとの増分(例えば、0.02mm)を含む)の切断幅452でリンクを切断(例えば、レーザ切断)できることを示している。別の例として、リンク445を別個に切断し、次いで、例えば、スナップ嵌め、摩擦嵌め、磁気嵌め、又はそれらの任意の組み合わせにより、永久的又は取り外し可能に一緒に取り付けることができる。
[0377] シャトル14、第1プッシャ76(下部ジョープッシャとも呼ばれる)、第2プッシャ86(上部ジョープッシャとも呼ばれる)は、PEEKなどの可撓性ポリマー、ニチノールなどの弾性金属、本明細書に開示される任意の材料、又はそれらの組み合わせから作ることができる。シャトル及びプッシャ14、76、86は、歪み低減コーティングでコーティングすることができる。
[0378] 図43Aは、第1ジョー先端(例えば、ジョー先端46、ジョー先端206)が第2ジョー先端(例えば、ジョー先端48、ジョー先端198)と互いに噛み合うことができることを示している。例えば、第1ジョー先端は、ジョー構造28が閉じた構成にあるとき、第2ジョー先端と噛み合い、隣接又は接触することができる。ジョー先端は鋭くすることができる。ジョーの先端はテーパ状にすることができる。ジョー先端は鋭く、ジョー構造28が閉じた構成にあるときに連続したトラックを形成するように互いに着座し合うことができる。ジョー先端は、下部ジョーと上部ジョーのトラック66、64を互いに接続するために、互いに着座し合うことができる。
[0379] 相互噛み合い可能なジョーは、例えば、単一の連続トラックを形成するためにシャトルトラック66及び64を整列させることができる。別の例として、相互噛み合い可能なジョーは、シャトルトラック66と64の間に空間ができるようにシャトルトラック66と64を整列させることができる。相互噛み合い可能なジョーは、ジョー構造28が例えば図43Aに示されるように閉じた構成にあるとき、第1及び第2ジョーが相互に移動することを抑制又は防止することができる。抑制又は防止できる動きには、対向するジョーの長手方向軸(例えば中央長手方向軸)から離れる横方向の動きが含まれ得る。相互噛み合い可能なジョーは、予め組織を貫通することができる。このようにして、ジョーはトラック整列装置及び組織カッターとして機能することができる。
[0380] 第1ジョー先端(例えば、ジョー先端46、ジョー先端206)は、ジョー構造28が閉じた構成にあるときに第2ジョーに当接するように構成された第1ジョー座部454を有する第1ジョー運動制御装置453と、組織切断面456と、組織逃がしポケット458とを有することができる。例えば、第1ジョーは、第1及び第2切断面456a及び456bを有することができる。第2ジョー先端(例えば、ジョー先端48、ジョー先端198)は、ジョー構造28が閉じた構成にあるときに第1ジョーに当接するように構成された第2ジョー座部460を有する第2ジョー運動制御装置459と、組織切断面462と、組織逃がしポケット464(図示せず)とを有することができる。例えば、第2ジョーは、第1及び第2切断面462a及び462bを有することができる。
[0381] ジョーが開いた構成から閉じた構成に移動すると、第1及び第2ジョーの第1切断面456a、462aは、互いを越えて摺動して組織を切断することができる。ジョーが閉じられると、第1及び第2ジョーの第2切断面456b、462bが、互いを越えて摺動して組織を切断することができる。ジョーが閉じた構成にあるとき、第2ジョーの第1切断面462aを規定する第2ジョーのジョー歯463は、第1ジョー座部454に当接することができる。ジョーが閉じた構成にあるとき、第1ジョーの第2切断面456bを規定する第1ジョーのジョー歯457は、第1ジョー座部454に当接することができる。組織が切断面によって切断されるとき、組織逃がしポケット458及び464は、組織が移動する空間を提供することができる。ポケット458及び464は、ジョーが組織(例えば、組織74)に形成する穴を減少することができる。組織逃がしポケット458及び464は、ジョーが開いた構成から閉じた構成に移動するとき、ジョーがより少ない組織を圧縮することを可能にする。
[0382] 図43Bは、第1ジョーの運動制御装置453に対して着座した第2ジョーのジョー歯463を示す。図43Bは、ジョーが閉じた構成にあるとき、第1及び第2ジョーの第1切断面456a、462aが互いに接触できることをさらに示している。
[0383] 図43Cは、透明なものとして示される第1ジョーの横方向半分470aを通して見ることができる組織逃がしポケット464を示す。第1ジョーの他方の横方向半分470bは透明な状態ではなく、組織逃がしポケット464を規定する。
[0384] 図43Dは、組織逃がしポケット458及び464の変形例を示す。図43Dは、第2ジョートラック66への開口部472をさらに示す。
[0385] 図43E及び図43Fは、部分的に閉じた構成から完全に閉じた構成に移動する第1及び第2ジョーを示している。
[0386] 図43G〜図43Iは、ジョーが図43Gに示した構成から図43Iに示した構成へ移動されるとジョー歯及びシャトル露出部分423が組織を貫通するように、シャトルが下部ジョー内にある状態で部分的に閉じた構成から完全に閉じた構成に連続的に移動する第1及び第2ジョーを示す。シャトル14は本明細書で説明及び/又は例示されるシャトルのいずれかとすることができる。
[0387] 図43Jは、シャトルが下部ジョー先端に着座したジョー構造28の変形例を示す。
[0388] 図43Kは、シャトルが下部ジョーから上部ジョーへ、又はその逆に、連続トラック(例えば、トラック66及び64によって規定されたもの)内を並進しているときの第1及び第2ジョーの間の移動中のシャトル14を示す。
[0389] 図43Lは、シャトル先端164が上部ジョープッシャ86のシャトル座部274と接触した状態で、下部ジョーに着座したシャトル14を示している。これは上部ジョープッシャ86が最大限延長した状態で上部ジョートラック内に留まるように延びることができる最大範囲であり得、又は、それは上部ジョープッシャ86が最大限延長した状態で上部ジョートラックの外に延びるようにシャトル14を押し続けることができる。最大限延長した状態で、上部ジョープッシャ86は下部ジョートラック内に延びることができる。例えば、上部ジョーのシャトル座部274は、上部ジョーを出て、下部ジョートラック(例えば、トラック66)内に延びることができる。
[0390] 図43Mは、シャトル先端部164が下部ジョープッシャ76のシャトル座部274と接触した状態で上部ジョーに着座したシャトル14を示す。これは下部ジョープッシャ76が最大限延長した状態で下部ジョートラック内に留まるように延びることができる最大範囲であり得、又は、それは下部ジョープッシャ76が最大限延長した状態で下部ジョートラックの外に延びるようにシャトル14を押し続けることができる。最大限延長した状態で、下部ジョープッシャ76は上部ジョートラック内に延びることができる。例えば、下部ジョーのシャトル座部274は、下部ジョーを出て、上部ジョートラック(例えば、トラック64)内に延びることができる。
[0391] 図43L及び図43Mはさらに、シャトル14がプッシャ76及び86と接触するときにシャトル及びプッシャ14、76、86の平面が互いに同一平面又は実質的に同一平面になることができ、及び/又は互いに平行又は実質的に平行になることができることを示す。
[0392] 図43Nは、シャトル14がプッシャ76及び86と接触したときにシャトル及びプッシャ14、76、86が互いに角度をなすようにシャトル14とプッシャ76及び86とが互いに平面外で接触できることを示している。
[0393] 図44A及び図44Bは、それぞれ完全に閉じた構成及び完全に開いた構成のデバイス188の変形例を示す。
[0394] 図44A及び図44Bは、ジョー制御延長部40を固定できること、及びジョー78及び80がジョー制御延長部40に対して移動できることを示している。例えば、ジョー78及び80は、それぞれ開くため及び閉じるために、ジョー制御延長部40に対して遠位方向及び近位方向に移動することができる。ジョー78及び80は、デバイス長手方向軸476に沿って長手方向に移動することができる。ジョー78及び80は、圧縮カバー34に出入りすることができる。ジョー78及び80は、圧縮カバー34に出入りするようにジョー78及び80を並進(例えば摺動可能に並進)することができるハンドル制御装置に接続された管474に取り付けることができる。図44A及び図44Bは、ジョー78及び80がハンドルに向かって及び圧縮カバー34内に近位方向に並進するときに、圧縮カバー34が上部ジョー表面79及び下部ジョー表面81と係合して、ジョーを強制的に閉じることができることを示している。ジョー制御延長部40に対する第1方向のジョー78及び80の移動(例えば、遠位方向への移動)は、図44Aに示す閉じた構成から図44Bに示す開いた構成へジョーを開いて動かすことができる。圧縮カバー34に対する第2方向のジョー78及び80の移動(例えば、近位方向への移動)は、図44Bに示される開いた構成から図44Aに示される閉じた構成にジョーを閉じて移動させることができる。第1及び第2方向は、互いに反対であり得る。別の例として、ジョーを固定し、ジョー制御延長部をジョーに対して動かすことができる。圧縮カバー34は長手方向に固定するか長手方向に移動可能にすることができる。
[0395] 延長部ヘッド254は、ジョーが延長部ヘッド254上で圧縮カバー34から出ると、ジョーが互いに対して開くような図示の形状を有することができる。
[0396] 図44Aは、例示の目的でシャトル14のないデバイス188を示し、図44Bは、シャトル14を備えた図44Aのデバイス188を示す。
[0397] 図45A及び図45Bは、それぞれ完全に開いた構成及び完全に閉じた構成のデバイス188の変形例を示す。
[0398] 図45A及び図45Bは、ハンドル104がジョー制御装置8(トリガとも呼ばれる)、ジョー制御装置解放装置478及びシャトル制御装置479を有することができることを示す。ジョー制御装置8は、図45Bに示す構成にジョー制御装置8を移動するために、1本以上の指で方向484に引くことができる。ジョー制御装置8は、並進及び/又は回転することができる。ジョー制御装置8が方向484に移動すると、ジョー78及び80は、開いた構成からより開いていない構成(例えば、図45Bに示す閉じた構成)に移動することができる。ジョー制御装置8が方向484とは反対の方向に移動すると、ジョー78及び80は、閉じた構成から開いた構成(例えば、図45Bの閉じた構成から図45Aに示した完全な開いた構成)に移動できる。
[0399] 別の例として、ハンドル104は、押されるとジョーを閉じるように構成された第1押しボタンと、押されるとジョーを開くように構成された第2押しボタンとを有することができる。
[0400] ジョー制御装置解放装置478は、押しボタン、スイッチ、ノブ、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。ジョー78及び80が完全に閉じた構成にあるとき、ジョー制御装置8はロックすることができる。ジョー制御装置解放装置478を作動させると、ジョー制御8をロック位置から解放することができる。ジョー制御装置解放装置478は、例えばそれを押すことによって作動させることができる。ジョー制御装置解放装置478を押すと、ジョー制御装置8は、図45Aに示される位置に手動で戻されてジョーを完全に開くことができる、又はジョー制御装置8は図45Aに示される位置に自動的に戻ることができる。
[0401] シャトル制御装置479は、ボタン、スイッチ、ノブ、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。例えば、図45A及び図45Bは、シャトル制御装置479が枢動可能なスイッチであり得ることを示している。ジョー78及び80が図45Aの開いた構成にあるとき、シャトル制御装置479をロックすることができる。ジョーを閉じると、シャトル制御装置を方向486と方向488に回転させることができる。方向486と488は互いに反対方向に向けることができる。シャトル制御装置479が方向486に移動(例えば回転)すると、上部プッシャ86はシャトル14を下部ジョー80に移動させることができる。シャトル制御装置479が方向488に移動(例えば回転)すると、下部プッシャ76はシャトル14を上部ジョー78に移動させることができる。シャトル制御装置479はバットウィング形状を有することができ、これは人間工学的な利点を提供することができる。
[0402] 別の例として、ハンドル104は、押されると上部プッシャ86を動かすように構成された第1押しボタンと、押されると下部プッシャ76を動かすように構成された第2押しボタンとを有することができる。
[0403] 図45A及び図45Bは、デバイス188がルアー接続を有するフラッシュポート482を有することができることをさらに示している。洗浄液(例えば、酵素洗浄剤)をフラッシュポート482を介してデバイスに流して、それを洗浄することができる。
[0404] 図45Cは、シャトル制御装置479が中立位置を有することができることを示している。シャトル制御装置479が中立位置にあるとき、プッシャ76及び86の1つ又はどちらもシャトル14と接触することはできない。シャトル制御装置479が中立位置にあるとき、シャトル14はジョーから排出され得る。
[0405] 図45Dは、方向486に移動されたときの完全前進位置にあるシャトル制御装置479を示す。シャトル制御装置479が方向486に完全前進位置にあるとき、上部プッシャ86は完全前進位置にあり、下部プッシャ76は完全後退位置にあり得る。例えば、上部プッシャ86は、下部ジョー80に向かって完全に前進することができ、それによりシャトル14を下部ジョー80に押し込むことができる。上部プッシャ86は、シャトル14の戻り止め(雄及び/又は雌型戻り止め412、416)が下部ジョー80の戻り止め(雄及び/又は雌型戻り止め412、416)と解放可能に係合する地点までシャトル14を下部ジョー80に押し込むことができる。
[0406] 図45Eは、方向488に移動されたときの完全前進位置にあるシャトル制御装置479を示す。シャトル制御装置479が方向488に完全前進位置にあるとき、下部プッシャ76は完全前進位置にあり、上部プッシャ86は完全後退位置にあり得る。例えば、下部プッシャ76は、上部ジョー78に向かって完全に前進することができ、それによってシャトル14を上部ジョー78に押し込むことができる。下部プッシャ76は、シャトル14の戻り止め(雄及び/又は雌型戻り止め412、416)が上部ジョー78の戻り止め(雄及び/又は雌型戻り止め412、416)と解放可能に係合する地点までシャトル14を上部ジョー78に押し込むことができる。
[0407] 図45Fは、シャトル制御装置479がリンケージ491を介して上部プッシャスライダ492に結合できることを示す。上部プッシャスライダ492は上部プッシャ86に結合することができる。図45Fは、シャトル制御装置479がリンケージ489を介して下部プッシャスライダ490に結合できることをさらに示す。下部プッシャスライダ490は、下部プッシャ76に結合することができる。上部プッシャスライダ492は、シャトル制御装置479が方向486に移動されると、ジョーに向かって移動することができ、それにより上部プッシャ遠位端を下部ジョー80に向かって及び/又はその中へ押すことができる。下部プッシャスライダ490は、シャトル制御装置479が方向488に移動されると、ジョーに向かって移動することができ、それによって下部プッシャ遠位端を下部ジョー78に向かって及び/又はその中に押すことができる。
[0408] 図45G及び図45Hは、シャトル制御装置479がそれぞれ図45D及び図45Eに示される位置にあるときのリンケージ491の位置を示す。
[0409] 図45I及び図45Jは、シャトル制御装置ロックピン494の変形例を示す。ロックピン494は、ジョー(例えばジョー78及び80)が例えば図45Aに示されるような開いた構成にあるとき、シャトル14が上部又は下部ジョー内にある状態でシャトル制御装置494を定位置にロックすることができる。ジョー制御装置8は、ジョー制御装置8が引っ張られてジョーが完全に閉じた構成にあるときに、シャトル制御装置479をロック解除するために、回転及び/又は並進してロックピン494と係合し、ロックピン494をロックピンチャネル497に押し込むように構成されたロックピン制御装置496を有することができる。ロックピン494は、バネなどの付勢要素495でロック位置に付勢されることができる。
[0410] 図45K及び図45Lは、デバイス188がオーバーストローク補正カム経路502及びオーバーストローク補正カム504を有することができることを示している。ジョー制御装置解放装置478が作動すると、ジョー制御装置8は方向506に移動することができ、これにより完全前進位置にあるプッシャスライダに完全に前進したプッシャを約0.2mmから約1.0mm後退させて、ハンドル104とデバイス188の遠位端との間のさまざまな構造の張力及び圧縮力によって生じたオーバーストロークを補償及び修正することができる。
[0411] 図45Mは、ジョーが完全に開いた構成にあるときのジョー制御装置8を示している。
[0412] 図46A〜図46Kは、デバイス188の構成要素のいくつかの分解された変形を示している。
[0413] 図46Aは、デバイス188の管510の変形例を示す。
[0414] 図46Bは、上部プッシャ86の変形例を示す。
[0415] 図46Cは、下部プッシャ76の変形例を示す。
[0416] 図46Dは、デバイス188の管512の変形例を示す。管512は管510にフィットすることができる。
[0417] 図46Eは、圧縮カバー34の変形例を示す。
[0418] 図46F及び図46Gは、下部ジョー80の第1及び第2側面の変形例を示す。
[0419] 図46H及び図46Iは、上部ジョー78の第1及び第2側面の変形例を示す。
[0420] 図46Jはコネクタ514を示す。
[0421] 図46Kは、コネクタ514のピン516を示している。
[0422] 本出願全体を通して、上部ジョー及び下部ジョーは、それぞれ、第1ジョー及び第2ジョーとも呼ばれ得る。本出願全体を通して、上部ジョー及び下部ジョーは、それぞれ第2ジョー及び第1ジョーとも呼ばれ得る。
[0423] 図47A〜図47Dは、デバイス188が1つ又は複数のシャトルストッパ520を有することができることを示している。デバイス188は、例えば、1〜10個又はそれ以上(この範囲内の1シャトルストッパ520ごとの増分(例えば1、2、3、4個又はそれ以上のシャトルストッパ520)を含む)のシャトルストッパ520を有することができる。上部ジョー(例えば、ジョー30、ジョー78)及び/又は下部ジョー(例えば、ジョー38、80)はそれぞれ、1つ又は複数のシャトルストッパ520を有することができる。上部ジョーは、例えば、1〜5個又はそれ以上のシャトルストッパ520(例えば、1、2、3、4、5個、又はそれ以上のシャトルストッパ520)を有することができる。下部ジョーは、例えば、1〜5個又はそれ以上のシャトルストッパ520(例えば、1、2、3、4、5個又はそれ以上のシャトルストッパ520)を有することができる。上部ジョーと下部ジョーは、互いに同じ又は異なる数のシャトルストッパを有することができる。例えば、下部ジョーと上部ジョーはそれぞれ1、2、3個、又はそれ以上のシャトルストッパを有することができる。図47A及び図47Bは、下部ジョー(例えば、ジョー38、80)がシャトル14と解放可能に係合するように構成された下部ジョーシャトルストッパ520aを有することができることを示し、図47C及び図47Dは、上部ジョー(例えば、ジョー30、ジョー78)が、シャトル14と解放可能に係合するように構成された上部ジョーシャトルストッパ520bを有することができることを示している。図47A〜図47Dの下部及び上部ジョーの半分(例えば、デバイス長手方向軸のデバイスの片側の下部及び上部ジョーの横半分)は、シャトル14がジョートラック(例えば、下部及び上部トラック66、64)内でより簡単に見えるように、及びシャトルストッパ520(例えば、シャトルストッパ520a及び520b)をより簡単に見ることができるように、透明な状態で示されている。
[0424] シャトルストッパ520(例えば、下部ジョーシャトルストッパ520a及び上部ジョーシャトルストッパ520b)は、プロング、アーム、突起、延長部、屈曲部、戻り止め、戻り止め屈曲部、雄型戻り止め、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。シャトルストッパ520は、直線状及び/又は曲線状であり得る。シャトルストッパは、開いた形状(例えばバー、円弧、プレート)又は閉じた形状(例えばリング状)とすることができる。シャトルストッパ520は、可撓性、剛性、又はその両方であり得る(例えば、第1部分は可撓性であり得、第2部分は剛性であり得る)。シャトルストッパ520は、1つ又は複数のバネであり得る。シャトルストッパ520は、ニッケルチタン合金(例えば、ニチノール)、ステンレス鋼、複合材料、又はそれらの任意の組み合わせから作ることができる。シャトルストッパ520は、シャトルストッパ第1長手方向端部521a及びシャトルストッパ第2長手方向端部521bを有することができる。シャトルストッパ第1長手方向端部521aは、シャトルストッパ第1長手方向端部終端521aTEを有することができる。シャトルストッパ第2長手方向端部521bは、シャトルストッパ第2長手方向端部終端521bTEを有することができる。
[0425] 図47A〜図47Dは、各シャトルストッパ520(例えば、シャトルストッパ520a、520b)がシャトルストッパ溝522内にあり得ることをさらに示す。各シャトルストッパ溝522は、ジョー(例えば、第1ジョー、第2ジョー、下部ジョー、上部ジョー)内にあり得る。例えば、各下部ジョーシャトルストッパ部520aは、下部ジョーシャトルストッパ溝522a内にあり得、各上部ジョーシャトルストッパ部520bは、上部ジョーシャトルストッパ溝522b内にあり得る。下部ジョーシャトルストッパ520aは、下部ジョーシャトルストッパ溝522aに収容することができ、上部ジョーシャトルストッパ520bは、上部ジョーシャトルストッパ溝522bに収容することができる。シャトルストッパ溝522は、シャトルストッパ溝522がシャトルトラックと交差するようにシャトルトラック(例えば、下部及び上部ジョーシャトルトラック66、64)に開口するシャトルストッパ溝開口部523を有することができる。シャトルストッパ520(例えば、シャトルストッパ520a、520b)は、シャトルストッパ溝522からシャトルトラック内に延びることができる。例えば、シャトルストッパ溝開口部は、シャトルストッパ520の長手方向端部(例えば、521a、521b)がシャトルストッパ溝からシャトルトラック内に延びることができるように、シャトルストッパ溝の長手方向終端にあり得る。このような場合、シャトルストッパの長手方向終端(521aTE、521bTE)はシャトルトラック内に配置することができる。別の例として、シャトルストッパ溝開口部は、シャトルストッパ第1及び第2長手方向終端間のシャトルストッパ520の長手方向中央部分がシャトルトラック内に延びる(例えばその中に弧を描く)ように、シャトルストッパ第1長手方向終端とシャトルストッパ第2長手方向終端との間にあり得る。例えば、図47A〜図47Dは、シャトルストッパ第1長手方向端部終端521aTEがシャトルトラック内にあり得るように、シャトルストッパ第1長手方向端部521aがシャトルトラック(例えばシャトルトラック66、64)内に延びることができることを示す。シャトルストッパ第1長手方向端部521aは、シャトルストッパ第2長手方向端部521bよりもデバイス長手方向軸476から遠くにあり得る。シャトルストッパ第1長手方向終端521aは、シャトル14がシャトルストッパ520上にあるとき、例えばシャトル14がシャトルストッパ520上を通過するとき及びシャトルがシャトルストッパ520上に静止しているとき、シャトル14に接触するように構成することができる。
[0426] シャトルストッパ溝522(例えば、溝522a、522b)は、シャトルトラックの湾曲部分に開口することができる。シャトルストッパ溝522(例えば、溝522a、522b)は、シャトルトラックの直線部分に開口することができる。例えば、図47A及び図47Bは、下部ジョーシャトル溝522aが下部ジョーシャトルトラックの湾曲部分で下部ジョーシャトルトラックと交差できることを示している。図47C及び図47Dは、上部ジョーシャトル溝522bが上部ジョーシャトルトラックの湾曲部分で上部ジョーシャトルトラックと交差できることを示している。別の例として、第1シャトルストッパ溝は、第1ジョーシャトルトラックの直線部分に開口することができ、第2シャトルストッパ溝は、第1ジョーシャトルトラックの湾曲部分に開口することができる。さらに別の例として、第1シャトルストッパ溝は、第2ジョーシャトルトラックの直線部分に開口することができ、第2シャトルストッパ溝は、第2ジョーシャトルトラックの湾曲部分に開口することができる。
[0427] シャトルストッパ520(例えば、ストッパ520a、520b)は、デバイス長手方向軸476に対して角度528をなすことができる。シャトルストッパ溝522(例えば、溝522a、522b)は、デバイス長手方向軸476に対して角度528をなすことができる。シャトルストッパ520及び/又はシャトルストッパ溝522を通る軸529は、角度528でデバイス長手方向軸と交差することができる。軸529は、シャトルストッパ520を通る、シャトルストッパ溝522を通る、又はその両方を通る長手方向軸(例えば、中心長手方向軸)であり得る。角度528は、約10度から約170度まで、より狭くは約10度から約80度まで、又はさらに狭くは約30度から約60度まで(これらの範囲内の1度ごとの増分(例えば10度、30度、40度、45度、50度、60度、80度)を含む)とすることができる。
[0428] シャトルストッパ520の角度528は、例えばデバイス長手方向軸476に沿った遠位から近位までを含めて、シャトル14がジョー内に(例えば、シャトルトラックに沿って)移動するときに、シャトル14の全部又は一部がシャトルストッパ520を通過することを可能にし得る。シャトル14がジョーの中に駆動される(例えば、押される、引っ張られる、又はその両方)と、シャトルストッパ520は曲がり、シャトル14を捕捉し、シャトル14を所定の位置に保持することができる。シャトルストッパ520は、外向きの力(例えば、シャトル14をジョーに押し込んだ力の方向と反対の方向を有する力)がシャトル14に加えられたときに、シャトル14を適所に受動的に保持することができる。図47A及び図47Bは、下部ジョーの内向き方向524及び外向き方向526を示している。図47C及び図47Dは、上部ジョーの内向き方向524及び外向き方向526を示している。内向き及び外向き方向524、526は、例えば、シャトルトラックの長手方向軸に沿って互いに反対であり得る。シャトル14は、例えば、ジョー及びシャトル14に対するシャトルストッパ520の配置により、シャトルストッパ520によって受動的に保持することができる。例えば、シャトルストッパ520は、シャトル14と受動的に係合することができる。これは、シャトル14がジョーの中に前進し、シャトル14がジョーの外に前進できるように、シャトル14と積極的に係合解除できるようになっているからである。
[0429] 図47b及び図47Dは、シャトル14が1つ又は複数の縫合糸穴404、例えば、第1及び第2縫合糸穴404a、404bを有することができることをさらに示している。図47B及び図47Dは、シャトル14が下部ジョー及び上部ジョーの中に完全に前進したとき、シャトルストッパ520が縫合糸穴404(例えば、第1及び第2縫合糸穴404a、404b)又は縫合糸と接合も係合もしないことをさらに示している。別の例として、シャトル14が下部ジョー及び上部ジョーの中に完全に前進すると、シャトルストッパ520は、1つ以上の縫合穴404、縫合糸、又は任意の組み合わせと接合することができる。例えば、シャトルストッパ520は、縫合穴404の1つ又は複数の中に延びることにより、縫合穴404の1つ又は複数と接合することができる。
[0430] 図47A〜図47Dは、シャトル14がシャトルストッパ520(例えば、ストッパ520a、520b)と係合したとき、シャトル14が他方のジョーに移動できるように、シャトル14をシャトルストッパ520から解放するために閾値解放力が必要となる可能性があることを示す。シャトル14に外向きの力を加えることにより、閾値解放力に到達及び/又はそれを超過することができる。シャトル14に外向きの力を加えて、解放力に達し、シャトル14を他方のジョーに移動させることができる。閾値解放力が達成又は超過されると、シャトル14は、シャトル14が一方のジョーから出て他方のジョーに移動できるように(例えば、第1ジョーから第2ジョーへ、及びその逆)、シャトルストッパ520に対して移動(例えば摺動)することができる。閾値解放力が達成又は超過されると、シャトルストッパ面とシャトル面との間の静止摩擦を、シャトルストッパ520の偏向の有無にかかわらず克服することができる。シャトルストッパ520の偏向は、シャトルストッパ520の座屈、曲げ、屈曲、圧縮(例えば、長手方向圧縮、横方向圧縮、短縮)、張力(例えば、伸張、延長)又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。閾値解放力が達成又は超過されると、シャトルストッパ溝522の1つ又は複数の壁の偏向の有無にかかわらず、シャトルストッパ面とシャトル面との間の静止摩擦を克服することができる。シャトルストッパ溝522の偏向は、シャトルストッパ溝522の座屈、曲げ、屈曲、延長、又はそれらの任意の組み合わせを含み得、並びにシャトル14に外向きの力が加えられるとシャトルストッパ520が1つ又は複数の壁に押し付けられることによるシャトルストッパ溝522を規定する壁の1つ又は複数の変形の有無にかかわらず任意の組み合わせにおいてそれらを含み得る。閾値解放力は、約1.0ニュートンから約10.0ニュートンまで又はそれ以上(この範囲内の0.5ニュートンごとの増分(例:4.0ニュートン、4.5ニュートン、5.0ニュートン)を含む)であり得る。別の例として、解放力は、約0.5lbsから約1.5lbsまで(この範囲内の0.1lbごとの増分(例えば、1.0lb)を含む)であり得る。シャトル14が第1ジョーの中にあるとき、外向きの力(例えば、閾値解放力)は第2ジョーに向かうことができる。シャトル14が第2ジョーの中にあるとき、外向きの力(例えば、閾値解放力)は、第1ジョーに向かうことができる。シャトル14が第1ジョーにあるとき、外向きの力(例えば、閾値解放力)をシャトル14に加えて、シャトル14がシャトルトラック内で第2ジョーに向かって移動できるようにすることができる。シャトル14が第2ジョー内にあるとき、外向きの力(例えば、閾値解放力)をシャトル14に加えて、シャトル14がシャトルトラック内で第1ジョーに向かって移動できるようにすることができる。
[0431] デバイス188は、シャトルストッパ解放装置(シャトルストッパ制御装置とも呼ばれる)を有することができる。シャトルストッパ解放装置はシャトルストッパ520を押すことができ、シャトル14がシャトルストッパ520から解放されることを可能にする。シャトルストッパ解放装置はシャトル14であることができる。例えば、シャトル14がシャトルストッパ解放装置であり得るように、解放力をシャトル14に加え(例えばプッシャを介して)、シャトル14をシャトルストッパ520から解放することができる。シャトル14がシャトル14(例えば縫合糸をジョーの間で前後に運ぶ)及びシャトルストッパ解放装置の両方として機能するようにシャトル14をシャトルストッパ520から解放するためにシャトル14に(例えばプッシャから)解放力を加えることができる。別の例として、シャトルストッパ解放装置はシャトル14でなくてもよく、それによりシャトルストッパ解放装置はシャトルストッパ520と選択的に係合及び係合解除することができる。そのような場合、シャトルストッパ解放装置は、シャトル14が他方のジョーまで移動され得るようにシャトル14をシャトルストッパ520から解放するために必要であり得る閾値解放力を低減又は排除することができる。シャトルストッパ解放装置は、シャトル14がシャトルストッパ520と接触しているとき、シャトルストッパ520と選択的に係合及び係合解除することができる。シャトル14がシャトルストッパ520と接触していないとき、シャトルストッパ解放装置はシャトルストッパ520と選択的に係合及び係合解除することができる。シャトルストッパ解放装置は、外向きの力が(例えばプッシャを介して)シャトル14に加えられる前、外向きの力が(例えばプッシャを介して)シャトル14に加えられる間、外向きの力が(例えばプッシャを介して)シャトル14に加えられた後、又はそれらの任意の組み合わせにおいて、シャトルストッパ520と選択的に係合及び係合解除することができる。シャトルストッパ解放装置は、内向きの力が(例えばプッシャを介して)シャトル14に加えられる前、内向きの力が(例えばプッシャを介して)シャトル14に加えられる間、内向きの力が(例えばプッシャを介して)シャトル14に加えられた後、又はそれらの任意の組み合わせにおいて、シャトルストッパ520と選択的に係合及び係合解除することができる。例えば、シャトル14が第1ジョー内に完全に前進し、シャトル14がシャトルストッパ520と係合すると、シャトルストッパ解放装置はシャトルストッパ520を押してシャトル14をシャトルストッパ520のグリップから解放することができる。
[0432] 図47Aは、シャトル14がジョー(例えば、下部ジョー38、80)内に移動したとき、シャトル14がシャトルストッパ520に接触してその上を摺動できることをさらに示している。シャトルは方向524に移動できるのでシャトル14がシャトルストッパ520と接触しその上を摺動すると、シャトルストッパ520は偏向することができる、又はその両方である。例えば、シャトルストッパ第1長手方向端部521aは、偏向第1方向に偏向することができる。偏向第1方向は、並進成分、回転成分、又はその両方を有することができる。例えば、図47Aは、偏向第1方向が回転530a、並進531a、又は回転530aと並進531aの両方を含むことができることを示している。回転530aは、図47Aに示される向きで時計回りの回転であり得、並進531aは、図47Aに示される向きで右への並進であり得る。図47Aは、シャトルがジョー(例えば、下部ジョー38、80)内で完全前進位置にあるとき、シャトルストッパ520が第1方向に偏向され得ることをさらに示している。シャトル14が方向524でシャトルストッパ520に対して摺動するとき、シャトルストッパ520は、シャトルストッパ第1偏向位置を有することができる。シャトル14がジョー内に完全に前進し、シャトルストッパ520と接触すると、シャトルストッパはシャトルストッパ第1偏向位置を有することができる。
[0433] 図47Aは、シャトル14がジョー(例えば、下部ジョー38、80)から外に移動されると、シャトル14がシャトルストッパ520に接触してその上を摺動できることをさらに示している。シャトル14が閾値解放力を克服したとき、及び/又はシャトルストッパ解放装置がシャトルストッパ520をシャトル14から切り離したとき、シャトル14はシャトルストッパ520を越えて並進することができる。シャトルが方向526を移動するときにシャトル14がシャトルストッパ520と接触しその上を摺動すると、シャトルストッパ520は偏向することができる。例えば、シャトルストッパ第1長手方向端部521aは、偏向第2方向に偏向することができる。偏向第2方向は、並進成分、回転成分、又はその両方を有し得る。例えば、図47Aは、偏向第2方向が回転530b、並進531b、又は回転530bと並進531bの両方を含むことができることを示している。回転530bは、図47Aに示される向きで反時計回り回転であり得、並進531bは、図47Aに示される向きで左への並進であり得る。シャトル14が方向526でシャトルストッパ520に対して摺動するとき、シャトルストッパ520は、シャトルストッパ第2偏向位置を有することができる。シャトルがシャトルストッパ520を越えて完全に後退又は前進すると、シャトルストッパ520はシャトルストッパ中立位置で存在し得る。シャトルストッパ中立位置は、シャトルストッパ第1偏向位置とシャトルストッパ第2偏向位置との間の位置であり得る。
[0434] 図47Aは、シャトルストッパ第1長手方向端部521aが偏向すると、シャトルストッパ第2長手方向端部521bを固定できることをさらに示す。シャトルストッパ第1長手方向端部521aが偏向すると、シャトルストッパ第2長手方向端部521bは偏向することができる。
[0435] 図47Cは、シャトル14がジョー(例えば、上部ジョー30、78)内に移動したとき、シャトル14がシャトルストッパ520に接触してその上を摺動できることをさらに示している。シャトルは方向524に移動できるのでシャトル14がシャトルストッパ520と接触しその上を摺動すると、シャトルストッパ520は偏向することができる、又はその両方である。例えば、シャトルストッパ第1長手方向端部521aは、偏向第1方向に偏向することができる。偏向第1方向は、並進成分、回転成分、又はその両方を有することができる。例えば、図47Cは、偏向第1方向が回転530a、並進531a、又は回転530aと並進531aの両方を含むことができることを示している。回転530aは、図47Cに示される向きで時計回りの回転であり得、並進531aは、図47Cに示される向きで右への並進であり得る。図47Cは、シャトルがジョー(例えば、上部ジョー30、78)内で完全前進位置にあるとき、シャトルストッパ520が第1方向に偏向され得ることをさらに示している。シャトル14が方向524でシャトルストッパ520に対して摺動するとき、シャトルストッパ520は、シャトルストッパ第1偏向位置を有することができる。シャトル14がジョー内に完全に前進し、シャトルストッパ520と接触すると、シャトルストッパはシャトルストッパ第1偏向位置を有することができる。
[0436] 図47Cは、シャトル14がジョー(例えば、上部ジョー30、78)から外に移動されると、シャトル14がシャトルストッパ520に接触してその上を摺動できることをさらに示している。シャトル14が閾値解放力を克服したとき、及び/又はシャトルストッパ解放装置がシャトルストッパ520をシャトル14から切り離したとき、シャトル14はシャトルストッパ520を越えて並進することができる。シャトルが方向526を移動するときにシャトル14がシャトルストッパ520と接触しその上を摺動すると、シャトルストッパ520は偏向することができる。例えば、シャトルストッパ第1長手方向端部521aは、偏向第2方向に偏向することができる。偏向第2方向は、並進成分、回転成分、又はその両方を有し得る。例えば、図47Cは、偏向第2方向が回転530b、並進531b、又は回転530bと並進531bの両方を含むことができることを示している。回転530bは、図47Aに示される向きで反時計回り回転であり得、並進531bは、図47Aに示される向きで左への並進であり得る。シャトル14が方向526でシャトルストッパ520に対して摺動するとき、シャトルストッパ520は、シャトルストッパ第2偏向位置を有することができる。シャトルがシャトルストッパ520を越えて完全に後退又は前進すると、シャトルストッパ520はシャトルストッパ中立位置で存在し得る。シャトルストッパ中立位置は、シャトルストッパ第1偏向位置とシャトルストッパ第2偏向位置との間の位置であり得る。
[0437] 図47Cは、シャトルストッパ第1長手方向端部521aが偏向すると、シャトルストッパ第2長手方向端部521bを固定できることをさらに示す。シャトルストッパ第1長手方向端部521aが偏向すると、シャトルストッパ第2長手方向端部521bは偏向することができる。
[0438] シャトルストッパ溝522は、一定の幅又はテーパ状の幅を有することができる。テーパ状の幅は、シャトルストッパ第1長手方向端部521aの偏向に対応することができる。別の例として、シャトルストッパ溝は、一定の幅の部分とテーパ状の幅の部分とを有することができる。例えば、シャトルストッパ第1長手方向端部521aを収容するシャトルストッパ溝522の部分は、開口部523に向かって広くなるテーパ状の幅を有し、シャトルストッパ第2長手方向端部521bを収容するシャトルストッパ溝522の部分は、シャトルストッパ第2長手方向端部521bの偏向を防止又は最小化するために一定の幅を有することができる。
[0439] 図47A〜図47Dは、シャトル溝522がチャンバ532を有することができることをさらに示している。チャンバ532は、シャトルストッパ偏向チャンバ、シャトルストッパ解放装置チャンバ、又はその両方であり得る。シャトルストッパ第1長手方向端部521aが偏向すると、チャンバ532内にあるシャトルストッパ520の部分は、シャトルストッパ520(例えば、シャトルストッパ520a)の残りに対するシャトルストッパ第1長手方向端部終端521aTEの偏向に対応するように偏向することができる。別の例として、シャトルストッパ溝522は、チャンバ532を横切って延びることができる。さらに別の例として、上部ジョー、下部ジョー、又はその両方は、溝第1部分522a、溝第2部分522b、及び溝第3部分522cを有することができる。溝第2部分522bは、チャンバ532の全部又は一部を含むことができる。さらに別の例として、チャンバ532は貫通孔であることができる。貫通孔は、ジョー内部のシャトルストッパ解放装置トラックの終端であることができる。
[0440] 図47A〜図47Dは、下部ジョー及び上部ジョーが第1縫合糸ストッパ534a、第2縫合糸ストッパ534b、又はその両方を有することができることをさらに示している。第1縫合糸ストッパ534aは、縫合糸70に接触するように構成することができる。第1縫合糸ストッパ534aは、縫合糸ループ162に接触するように構成することができる。第1縫合糸ストッパ534aは、縫合糸70又は縫合糸ループ162を捕捉することによって第1又は第2シャトルストッパとして機能することができる。縫合糸70又は縫合糸ループ162が第1縫合糸ストッパ534aに接触すると、シャトル14のジョー内へのさらなる移動を阻止又は防止することができる。第2縫合糸ストッパ534bは、縫合糸70に接触するように構成することができる。第2縫合糸ストッパ534bは、縫合糸ループ162に接触するように構成することができる。第2縫合糸ストッパ534bは、縫合糸70又は縫合糸ループ162を捕捉することによって第1又は第2シャトルストッパとして機能することができる。縫合糸70又は縫合糸ループ162が第2縫合糸ストッパ534bに接触すると、シャトル14のジョーへのさらなる移動を阻止又は防止することができる。第1及び第2縫合糸ストッパ534a、534bは、縫合糸70が縫合糸ホルダスロットを越えてシャトルトラックに入るのを阻止又は防止することができる。シャトルトラック(例えば、トラック64及び66)は、第1高さ536a及び第2高さ536bを有することができる。第1高さ536aは、第2高さ536bより大きくてもよい。第1高さ536aは、テーパ面(例えば、滑らかな傾斜)又は垂直面(例えば、段差)であり得る第2縫合糸ストッパ534bで、第2高さ536bまで減少することができる。第2高さ536bは、例えば、縫合糸70が縫合糸ホルダスロット238を越えてシャトルトラックに引き込まれる又は押し込まれることを阻止又は防止するために、第1高さ536aよりも低くすることができる。
[0441] 図47B及び図47Dはさらに、シャトル穴404がシャトルストッパ520上に延在又は係合しなくてもよいことを示す。別の例として、シャトル穴はシャトルストッパ520上に延在及び/又は係合することができる。
図47B及び図47Dは、シャトルストッパ第1長手方向端部終端521aTEがシャトル14の幅を横切って延びることができることをさらに示している。
[0442] デバイス188は、0、1、又は複数のシャトルストッパを有することができる。例えば、シャトルは0、1、又は複数のシャトルストッパ(例えば、ストッパ412、413)を有することができ、上部ジョーは0、1、又は複数のシャトルストッパ(例えば、ストッパ520)を有することができ、下部ジョーは0、1、又は複数のシャトルストッパ(例えばストッパ520)を有することができ、又はそれらの任意の組み合わせを有することができる。
[0443] 図47Eは、シャトル14及びシャトルストッパ520を見ることができるように上部ジョー及び下部ジョーを透明な状態で示された下部ジョー及び上部ジョーと共に示している。
[0444] 図47A〜図47Eは、プッシャを透明なものとして及び/又は後退位置にあるものとして示している。
[0445] 図47Fは、デバイス188がシャトルストッパ制御装置537(シャトルストッパ咬合器及びシャトルストッパ解除装置とも呼ばれる)を有することができることを示している。シャトルストッパ制御装置537は、シャトルストッパ係合部538を有することができる。シャトルストッパ係合部538は、シャトルストッパ520と相互作用することができる、例えば、シャトルストッパ520と係合及び係合解除することができる。シャトルストッパ制御装置537は、チャンバ532内にあることができる。シャトルストッパ溝522の一部は、チャンバ532と重なり合うことができる。例えば、シャトルストッパ溝522の第2部分522bは、チャンバ532と重なり合うことができる。シャトルストッパ係合部538は、シャトルストッパ溝522に出入りするように移動可能であり得る。シャトルストッパ係合部538は、チャンバ532の第1端部からチャンバ532の第2端部へ、及びその逆に移動可能であり得る。シャトルストッパ係合部538は、チャンバ532の第1端部からチャンバ532の第2端部に向かって、及びその逆に移動可能であり得る。
[0446] 図47Gは、シャトルストッパ係合部538がシャトルストッパ520の幅を横切って延在できることを示している。
[0447] 図47F及び図47Gは、チャンバ532内で中立位置にあるシャトルストッパ520と、シャトルストッパ溝522内で非係合位置にあるシャトルストッパ係合部538とをさらに示す。例えば図47F及び図47Gに示されるように、シャトルストッパ係合部538が非係合位置にあるとき、シャトルストッパ係合部538はシャトルストッパ520に接触してもしなくてもよい。例えば、図47F及び図47Gは、シャトルストッパ係合部538が非係合位置にあるとき、シャトルストッパ係合部538はシャトルストッパ520に接触しないことを示す。例えば、図47F及び図47Gに示されるように、シャトルストッパ520が中立位置にあるとき、シャトルストッパ520は、部分的に偏向するか、ゼロの偏向を有することができる。例えば、図47F及び図47Gは、シャトルストッパ520が中立位置にあるとき、シャトルストッパ520は非偏向構成(弛緩構成とも呼ばれる)を有することができることを示している。
[0448] シャトルストッパ係合部538が非係合位置にあるとき、図47Fは、シャトルストッパ係合部538を方向539aに(例えば、シャトルストッパ520に向かって)移動させてシャトルストッパ520と接合又は係合できることを示す。シャトルストッパ係合部538がシャトルストッパ520に係合する(例えば押し当てられる)と、シャトルストッパ520は偏向する(例えば撓む)ことができ、シャトル14を解放することを可能にする。シャトルストッパ係合部538が係合位置にあるとき、図47Fは、シャトルストッパ520と係合解除するために、シャトルストッパ係合部538を方向539bに(例えば、シャトルストッパ520から離れる方に)移動させることができることを示している。
[0449] 図47F及び図47Gは、さらに、チャンバ532が偏向空間532Dを有することができることを示す。シャトルストッパ520の一部(例えば、シャトルストッパ第1及び第2端部終端部521aTE、521bTEの間のシャトルストッパ520の中間部分)は、例えばシャトルストッパ係合部538を介して、シャトル14を介して、又は両方を介して偏向空間532Dに偏向可能であり得る。
[0450] 図47F及び図47Gは、さらに、シャトル14が他方のジョーの中にあってもよいことを示す。別の例として、図47F及び図47Gは、さらに、シャトル14が図示のジョーの中にあるが、透明な状態であることを示す。
[0451] 図47F及び図47Gはさらに、ジョーの半分(例えば、デバイス長手方向軸476の片側の横半分)が透明に示されていることを示している。
[0452] 図47F及び図47Gは、プッシャを透明なものとして及び/又は後退位置の中にあるとして示す。
[0453] 図47F及び図47Gに示すジョーは上部ジョーとすることができる。図47F及び図47Gに示すジョーは下部ジョーとすることができる。
[0454] 図47Hは、図示の形状及び特徴を有する例示的なシャトルストッパ520を示す。シャトルストッパは例えばロッド又はプレートであることができる。例えば、図47Hは、シャトルストッパ520が可撓性プレートとすることができることを示している。
[0455] 図47I及び図47Jは、互いに係合されたシャトルストッパ520及びシャトル14を示す。シャトルストッパ520は、スピードナットの機能の仕方と同様に、シャトル14がジョー内の前進位置から方向526にジョーから移動されるか又は移動される(例えば、押される、引かれる)ことを試みると、シャトル14と係合することができる。図47I及び図47Jに示されているジョー内の前進位置は、シャトルトラック内のシャトル14の部分的前進位置又はシャトルトラック内のシャトル14の完全前進位置であり得る。シャトルストッパ520がシャトル14と係合するとき(例えば、部分的又は完全前進位置にあるとき)、シャトルストッパ520は、シャトル14が方向526にジョーから移動する(例えば、引かれる、押される)ことを防止又は阻止することができる。シャトルストッパ520がシャトル14と係合するとき(例えば、部分的前進位置にあるとき)、シャトルストッパ520は、シャトル14が、例えば、完全前進位置に達するまで、方向524にジョーの中にさらに移動される(例えば、引かれる、押される)ことを可能にし得る。例えば、シャトル14がシャトルストッパ520と係合するとき、他方のジョーに向かう外向き方向526のシャトルの動きは防止又は阻止される。図47I及び図47Jは、シャトル14が方向526に一方のジョーから他方のジョーへ(例えば、第1ジョーから第2ジョーへ)移動しようとするが、シャトル14は、シャトルストッパ520が(例えば、シャトルストッパ係合部538を介して)シャトル14から係合解除されるまで、及び/又は閾値解放力がシャトル14とシャトルストッパ520との間に到達されるまで、方向526の移動又はさらなる移動を阻止又は防止されることを示している。
[0456] シャトル14をシャトルストッパ520と係合させるために、シャトル14は、例えば、完全前進位置から部分的前進位置まで、又は第1部分的前進位置から第2部分的前進位置まで(ここで第1部分的前進位置は第2部分的前進位置よりも完全前進位置に近い)、シャトルトラックに沿って方向526に約0.25mmから約2.00mm(この範囲内の0.05mm及び0.25mmごとの増分を含む)のシャトル捕捉距離を移動することができる。シャトル捕捉距離は、シャトルストッパ520が方向526に沿ったさらなる移動を完全に阻止又は防止するまで、シャトル14が方向526に移動できる距離であり得る。シャトル捕捉距離は、シャトル14の移動がシャトルストッパ520と完全に係合し、それによりシャトルストッパ520がシャトル14から係合解除されるまで方向526に沿ったさらなる移動を阻止又は防止する前、シャトル14がシャトルトラック内を(例えば方向526に)移動できる作動距離であり得る。
[0457] 図47Iはさらに、シャトルストッパ520とシャトル14が互いに係合するとき、シャトルストッパ520が、シャトルストッパ第1長手方向端部521a(例えば、シャトルストッパ第1長手方向端部終端521aTE)が偏向第2方向(例えば、回転530b、並進531b、又は回転530bと並進531bの両方)に偏向されているシャトルストッパ第1偏向構成を有することができることをさらに示している。シャトル14が方向526に移動されてシャトルストッパ520を作動する又はそれと係合するときのシャトルストッパ520に対するシャトル14の力は、シャトルストッパ第1長手方向端部521a(例えば、シャトルストッパ第1長手方向端部終端521aTE)が、例えば、シャトルストッパ中立構成(例えば、図47F〜図47Hに示す)からシャトルストッパ第1偏向構成へ、又はシャトルストッパ第2偏向構成からシャトルストッパ第1偏向構成へ、偏向第2方向(例えば、回転530b、並進531b、又は回転530bと並進531bの両方)に偏向することを引き起こすことができる。第2偏向構成は、シャトルストッパ第1長手方向端部521a(例えば、シャトルストッパ第1長手方向端部終端521aTE)が偏向第1方向(例えば、回転530a、並進531a又は回転530aと並進531aの両方)に偏向されたときのシャトルストッパ520の構成であり得、これは、例えば、シャトル14がジョー内に前進している間、シャトル14がシャトルストッパ520上を方向524に移動されるとき、及び/又はシャトル14が部分的又は完全にジョー内に進められた後にシャトルストッパ520上の静的位置にあるときに起こり得る。
[0458] 図47Jは、シャトルストッパ係合部538がシャトルストッパ520の幅を横切って延びることができることをさらに示している。
[0459] 図47I及び図47Jは、非係合構成のシャトルストッパ520及びシャトル係合部538をさらに示す。
[0460] 図47I及び図47Jはさらに、ジョーの半分(例えば、デバイス長手方向軸476の片側の横半分)が透明な状態で示されていることを示している。
[0461] 図47I及び図47Jは、プッシャを透明なもの及び/又は後退位置にあるとして示している。
[0462] 図47I及び図47Jに示されるジョーは上部ジョーであり得る。図47I及び図47Jに示されるジョーは下部ジョーであり得る。
[0463] 図47K及び図47Lは、互いに係合したシャトルストッパ520及びシャトルストッパ係合部538を示す。シャトルストッパ520及びシャトルストッパ係合部538が互いに係合すると、シャトルストッパ第1長手方向端部521a(例えば、シャトルストッパ第1長手方向端部終端521aTE)は、シャトル14と接触してもしなくてもよい。例えば、図47I及び図47Jは、シャトルストッパ520及びシャトルストッパ係合部538が互いに係合すると、シャトルストッパ第1長手方向端部521a(例えば、シャトルストッパ第1長手方向端部終端521aTE)の一部がシャトル14と接触できることを示す。シャトルストッパ係合部538をシャトルストッパ520と係合させるために、シャトルストッパ係合部538をチャンバ532内でシャトルストッパ520に向かって(例えば、方向539aに)移動させることができる。シャトルストッパ係合部538がシャトルストッパ520と係合する(例えばそれを押す)と、シャトルストッパ係合部538はシャトルストッパ520を偏向する(例えば、撓ませる、曲げる、座屈させる)ことができ、それによりシャトル14を解放することを可能にする。例えば、シャトルストッパ係合部538は、シャトルストッパ第1長手方向端部521aがシャトル14から離れるように、例えば偏向第1方向(例えば、回転530a、並進531a、又は回転530aと並進531aの両方)に偏向できるように、シャトルストッパ520の中央部分を撓ませる又は曲げることができる。シャトルストッパ係合部538は、シャトルストッパ520を、シャトルストッパ第1偏向構成からシャトルストッパ中立構成に偏向させることができる。別の例として、シャトルストッパ係合部538は、シャトルストッパ520を、シャトルストッパ第1偏向構成からシャトルストッパ第2偏向構成に偏向させることができる。さらに別の例として、シャトルストッパ係合部538は、シャトルストッパ520を、シャトルストッパ第1偏向構成から、偏向第1方向(例えば、回転530a、並進531a、又は回転530aと並進5311aの両方)の偏向から生じるいずれかの偏向位置、例えば、シャトルストッパ第1偏向構成とシャトルストッパ中立構成との間の偏向構成、及びシャトルストッパ中立構成とシャトルストッパ第2偏向構成との間の偏向構成に偏向させることができる。図47K及び図47Lは、シャトルストッパ520がシャトルストッパ係合部538との係合を介してシャトル14から係合解除されるとき、シャトルストッパ520の中間部分が偏向する偏向空間532Dをチャンバ532が有することができることをさらに示している。シャトルストッパ係合部538をシャトルストッパ520から係合解除するために、シャトルストッパ係合部538をシャトルストッパ520から離れるように(例えば、方向539bに)チャンバ532内で移動することができる。
[0464] 図47Lは、シャトルストッパ係合部538がシャトルストッパ520の幅を横切って延びることができることを示している。
[0465] 図47K及び図47Lはさらに、ジョーの半分(例えば、デバイス長手方向軸476の片側の横半分)が透明な状態で示されていることを示している。
[0466] 図47K及び図47Lは、プッシャを透明なものとして及び/又は後退位置にあるものとして示している。
[0467] 図47K及び図47Lに示されるジョーは上部ジョーであり得る。図47K及び図47Lに示すジョーは下部ジョーであり得る。
[0468] 図47Mは、シャトルストッパ制御装置537が制御アーム540を有することができることを示している。シャトルストッパ係合部538は、制御アーム540に取り付けるか、一体化することができる。シャトル制御アームは、可撓性又は剛性であることができる。制御アームは、例えば、ロッド又はケーブル、例えば、解放ロッド又は解放ケーブルであり得る。シャトルストッパ制御装置537は、シャトルストッパテープであり得る。制御アーム540は、例えば、それぞれ、シャトルストッパ係合部538をシャトルストッパ520に向かって(例えば、方向539a)動かすことによって、及びシャトルストッパ係合部538をシャトルストッパ520から遠ざけるように(例えば、方向539b)動かすことによって、シャトルストッパ係合部538をシャトルストッパ520と係合及び係合解除することができる。シャトルストッパ制御装置537は、ジョー制御延長部40(ジョーセパレータとも呼ばれる)又はデバイスのハンドル内の機構によって作動及び/又は作動解除することができる。例えば、シャトルストッパ制御装置537は、例えば制御装置をシャトルストッパ制御装置の関節運動位置に押し込む、引き込む、又は回転させることによって、デバイスのハンドル内又はハンドル上の制御装置の1つ又は複数で制御することができる。シャトルストッパ制御装置537は、例えば、ジョー制御延長部40(ジョーセパレータとも呼ばれる)と係合可能及び係合解除可能にすることによって、又はデバイスのハンドル内の機構によって制御することができる。例えば、ジョー制御延長部40又はデバイスのハンドル上の制御装置の1つ又は複数は、シャトルストッパ制御装置537の動きを制御するためにシャトルストッパ制御装置537と(例えば、制御アーム540と)解放可能に係合可能であり得る。シャトルストッパ制御装置537(及びそれによりシャトルストッパ係合部538)は、ジョー制御延長部40(ジョーセパレータとも呼ばれる)によって、又はデバイスのハンドル内の機構によって作動させることができる。ジョーセパレータ40は、ジョーの開放、ジョーの閉鎖、又はジョーの開放とジョーの閉鎖の両方を制御することができる。
[0469] シャトルストッパ制御装置537は、直線状又は曲線状であり得る。例えば、図47Mは、シャトルストッパ制御装置537がL字形状を有することができ、シャトルストッパ係合部538がL字形状の短い脚部であり、制御アーム540がL字形状の長い脚部であることを示している。
[0470] 図47Mはさらに、シャトル及びシャトルストッパ制御装置537が見えるように、下部ジョー又は上部ジョーが透明な状態で示され、他方のジョー(例えば、それぞれ上部ジョー又は下部ジョー)の半分が透明な状態で示されることを示す。
[0471] 図47Mは、プッシャを透明なものとして及び/又は後退位置にあるものとしてさらに示す。
[0472] シャトル14及びシャトルストッパ制御装置537(例えば、シャトルストッパ係合部538、シャトルストッパ制御装置制御アーム540)は、上部ジョー、下部ジョー、又は両方のジョーの中にあってもよい。図47Mに示されているジョーは下部ジョーであり得る。図47Mに示されているジョーは上部ジョーであり得る。
[0473] 図47Nは、シャトルストッパ制御装置337(シャトルストッパテープとも呼ばれる)がジョーのトラック542(シャトルストッパ制御装置トラック又は制御装置トラックとも呼ばれる)内にあり得ることを示している。シャトルストッパ係合部538又はその一部は、制御装置トラック542内にあり得る。制御アーム540又はその一部は、制御装置トラック542内にあり得る。トラック542は、溝であり得る。トラック542はチャネルであり得る。制御装置537は、トラック542内を(例えば、方向539aに)前進可能であり得、トラック542内を(例えば、方向539bに)後退可能であり得る。例えば、制御装置537をトラック542内で前進及び後退させてシャトルストップ520と係合及び係合解除すること、又は逆のことをすることができる。制御装置337(例えば、シャトルストッパ係合部538、制御アーム540、又はその両方)は、制御装置トラック542内で移動可能(例えば、摺動可能、並進可能)であり得る。ユーザがシャトルストッパ520を解放したい場合、制御アーム540を制御装置トラック542内で前方に摺動(例えば、並進)させてシャトルストッパ係合部538をシャトルストッパ520に押し付け、シャトルストッパ520を、例えばシャトルストッパ第1偏向構成からシャトルストッパ中立構成へ、シャトルストッパ第1偏向構成からシャトルストッパ第2偏向構成へ撓ませる。シャトルストッパ制御装置537は、ジョーセパレータ40によって、又はデバイス188のハンドル内の機構によって作動させることができる。シャトルストッパ制御装置537が作動すると、シャトルストッパ制御装置537は前進位置に存在し得る。ユーザがシャトルストッパ520でシャトル14を捕捉したい場合、例えば、シャトルストッパ係合部538がシャトルストッパ520から係合解除されている間に、シャトル14をシャトルストッパ520上で前方に摺動させる(例えば、並進させる)ことができる。シャトルストッパ係合部538がシャトルストッパ520から係合解除されると、シャトルストッパ制御部537は後退位置に存在し得る。シャトルストッパ制御装置の前進位置は、シャトルストッパ制御装置537の中立位置とすることができる。シャトルストッパ制御装置の後退位置は、シャトルストッパ制御装置537の中立位置とすることができる。シャトルストッパ制御装置の前進位置と後退位置の間の位置は、シャトルストッパ制御装置537の中立位置であり得る。
[0474] シャトルストッパ制御装置537は、L字形の短い脚部を有していても有していなくてもよい。例えば、図47Nは、図47Mに示されている形状などのL字形の短い脚部を備えたシャトルストッパ制御装置537を示している。別の例として、図47Nは、L字形の短い脚部のない(例えば、l字形)シャトルストッパ制御装置537を示し、ここで制御アーム540の遠位終端がシャトルストッパ係合部538であり得る。シャトルストップ520に接触するように構成されたシャトルストッパ制御装置537の部分が、シャトルストッパ係合部538であり得る。シャトルストップ520に接触するように構成されたシャトルストッパ制御装置537の任意の部分が、シャトルストッパ係合部538であり得る。
[0475] 図47Nは、チャンバ532が制御装置トラック542から分離できるか、又はその一部であり得ることをさらに示している。
[0476] 図47Nは、互いに係合したシャトルストップ520及びシャトル14をさらに示す。
[0477] 図47Nは、互いに係合していないシャトルストッパ520及びシャトルストッパ係合部538をさらに示す。
[0478] 図47Nはさらに、シャトルストッパ520がシャトルストッパ係合部538によって偏向されないように、非係合位置にあるシャトルストッパ制御装置537を示す。シャトルストッパ制御装置537が非係合位置にあるとき、シャトルストッパ制御装置537は後退位置に存在し得る。後退位置は、シャトルストッパ制御装置537のデフォルト位置であり得る。
[0479] 図47Nは、シャトルストッパ制御装置537がシャトルストッパ520と接合又は係合するために方向539aに(例えば、シャトルストッパ520に向かって)移動できること、及びシャトルストッパ制御装置537がシャトルストッパ520との係合を解除するために方向539bに(例えば、シャトルストップ520から離れる方に)移動できることをさらに示す。
[0480] 図47Nは、ジョーの半分(例えば、デバイス長手方向軸476の片側の横半分)が透明な状態で示されていることをさらに示している。別の例として、図47Nは、取り外したジョーの側面の取り外し可能なカバーをさらに示している。取り外し可能なカバーは、例えば、修理、交換、清掃、又はそれらの任意の組み合わせのために、ジョーの内部構成要素へのアクセスを有利に改善することができる。さらに別の例として、図47Nは、デバイス188の断面をとることなく制御装置537及び制御装置トラック542が見えるように、デバイス188の側面図であり得る。
[0481] 図47Nに示されるジョーは上部ジョーであり得る。図47Nに示されるジョーは下部ジョーであり得る。
[0482] 図47Oは、シャトルストッパ520とシャトル14が互いに係合するとき、及びシャトルストッパ520とシャトルストッパ係合部538が互いに係合されないとき、シャトル14、シャトルストッパ520及びシャトルストッパ制御装置537が互いに見えるように、ジョーを透明な状態で示す。
[0483] 図47Pは、シャトル14が見えるようにジョーの半分(例えば、デバイス長手方向軸476の片側の横半分)が透明な状態で示された図47Nの斜視図を示す。図47Pは、制御アーム540の遠位終端がシャトルストッパ係合部538であり得ることをさらに示している。
[0484] 図47Qは、互いに接触しているシャトルストッパ520及びシャトル14をさらに示す。別の例として、図47Qは、互いに接触していないシャトルストッパ520及びシャトル14をさらに示す。
[0485] 図47Qは、互いに係合したシャトルストッパ520及びシャトルストッパ係合部538をさらに示す。ユーザがシャトルストッパ係合部538をシャトルストッパ520と係合させてシャトル14をシャトルストッパ520から解放したい場合、制御アーム540を制御装置トラック542内で前方に摺動(例えば、並進)させてシャトルストッパ係合部538をシャトルストッパ520に押し付けて、シャトルストッパ520を、例えば、シャトルストッパ第1偏向構成からシャトルストッパ中立構成に、シャトルストッパ第1偏向構成からシャトルストッパ第2偏向構成に偏向させることができる。
[0486] 図47Rは、シャトルストッパ520とシャトルストッパ係合部538が互いに係合したときに、シャトル14、シャトルストッパ520、及びシャトルストッパ制御装置537が互いに見えるように、ジョーを透明な状態で示す。
[0487] 図47Sは、シャトル14が見えるようにジョーの半分(例えば、デバイス長手方向軸476の片側の横半分)が透明な状態で示されている図47Qの斜視図を示す。図47Sはさらに、シャトルストッパ係合部538の第1部分がシャトルストッパ538と係合するとき、シャトルストッパ係合部の第2部分がシャトルストッパ520と係合してもしなくてもよいことを示す。例えば、図47Sは、係合部538の第2部分(図47S中で538とラベル付けされた部分)は、シャトルストッパ係合部538の第1部分(図47S中でジョーによって隠されている部分)がシャトルストッパ520と接触しているとき、シャトルストッパ520に接触しないことを示す。
[0488] 図47Tは、シャトルストッパ制御装置337が近位係合部544(シャトルストッパ制御装置近位係合部とも呼ばれる)を有することができることを示している。近位係合部544は、制御アーム540に取り付けるか、一体化することができる。近位係合部544は、制御装置337の近位端にあることができる。近位係合部544は、制御装置337の近位終端にあることができる。近位係合部544は、制御アーム540からデバイス長手方向軸476に向かって延びる突出部、例えば、アーム又は脚部である。例えば、近位係合部544は、ノッチを有する脚部であり得る。ジョー制御延長部40又はデバイスのハンドル内の機構は、近位係合部544と係合することによりシャトルストッパ制御装置537を作動することができる。ジョー制御延長部40又はデバイスのハンドル内の機構は、近位係合部544から係合解除することによって、シャトルストッパ制御装置537を停止することができる。例えば、図47Tは、近位係合部が、ジョー制御延長部が係合できる表面546を有することができることを示している。ジョー制御延長部40は、ジョー制御延長部アーム548を有することができる。ジョー制御延長部アーム548は、近位係合部544と、例えば表面546と係合することができる。表面546は、近位係合部544のノッチの一部とすることができる。近位係合部のノッチは、ジョー制御延長部40の捕捉部となり得る。
[0489] 図47Tはさらに、ジョーが開いているとき、シャトルストッパ制御装置537がシャトルストッパ520と係合されないことを示している。ジョーが開いているとき、シャトルストッパ制御装置537はシャトルストッパ520と接触してもしなくてもよい。例えば、図47Tは、ジョーが開いているとき、シャトルストッパ制御装置537がシャトルストッパ520と接触していないことを示している。
[0490] 図47Tは、ジョーが開いているとき、ジョー制御延長部40がシャトルストッパ制御装置537と係合されない(例えば、近位係合部544と係合されない、及び/又は制御アーム540と係合されない)ことをさらに示す。ジョーが開いているとき、ジョー制御延長部40は、シャトルストッパ制御装置537と接触してもしなくてもよい(例えば、近位係合部544と係合されない、及び/又は制御アーム540と係合されない)。例えば、図47Tは、ジョーが開いているとき、ジョー制御延長部40がシャトルストッパ制御装置537と接触していないことを示している。
[0491] 図47Tはさらに、ジョーが開いているとき、シャトルストッパ制御部537がトラック542内の後退位置にあり得ることを示している。シャトルストッパ制御部537がトラック542内の後退位置にあるとき、シャトルストッパ制御装置537の第1端部(例えば、近位係合部544の第1端部)は、ジョーの第1表面551aに接触及び/又は載置することができる。シャトルストッパ制御装置537がトラック542内の後退位置にあるとき、近位係合部544とジョーの第2表面551bとの間に空間552(ギャップとも呼ばれる)が存在し得る。シャトルストッパ制御部537が図47Tに示された後退位置からトラック542内で前進しているとき、近位係合部544は、近位係合部544の第2端部がジョーの第2表面551bに接触するまで空間552を通って前進することができる。ジョーの第1表面551aは、方向539bにおけるシャトルストッパ制御装置537の動きを制限することができる。例えば、シャトルストッパ制御装置537の第1端部(例えば、近位係合部544の第1端部)がジョーの第1表面551aと接触しているとき、シャトルストッパ制御装置537は完全後退位置にあり得る。ジョーの第2表面551bは、方向539aにおけるシャトルストッパ制御装置537の動きを制限することができる。例えば、近位係合部544の第2端部がジョーの第2表面551bと接触しているとき、シャトルストッパ制御装置537は完全前進位置にあり得る。ジョーの第2表面551bは、例えば、シャトルストッパ制御装置537がシャトルストッパ520を過剰に偏向してシャトルストッパ520をシャトル14との係合から解放することを防ぐことができる。
[0492] 図47Tは、ジョーが方向550aに前進可能であり得、方向550bに後退可能であり得ることをさらに示す。ジョーは、方向550a及び550bに移動可能、例えば、これらの方向に並進可能又は摺動可能であり得る。ジョーは、圧縮カバー34及びジョー制御延長部40に対して移動可能であり得る。ジョーが方向550a及び550bに移動するとき、圧縮カバー34及びジョー制御延長部40は固定位置にあり得る。例えば、ジョーが方向550a及び550bにそれぞれ前進及び後退するとき、圧縮カバー34及びジョー制御延長部40は、ジョーが圧縮カバー34及びジョー制御延長部40に対して前進及び後退できるように固定されたままであり得る。別の例として、ジョーが方向550a及び550bに移動されるとき、ジョー、圧縮カバー34、ジョー制御延長部40、又はそれらの任意の組み合わせは、方向550a及び/又は方向550bに移動可能であり得る。例えば、ジョーが方向550a及び550bにそれぞれ前進及び後退するとき、圧縮カバー34及びジョー制御延長部40は、ジョーが前進又は後退する前、後、又は同時に方向550a及び/又は550bに移動可能であり得る。
[0493] 図47Tはさらに、開いた構成、例えば、部分的に開いた構成又は完全に開いた構成にあるジョーを示している。ジョーが部分的に開いた構成にあるとき、図47Tに示すように、ジョーを圧縮カバー34から部分的に前進させ、ジョー制御延長部40の上に置くことができる。ジョーが完全に開いた構成にあるとき、図47Tに示すようにジョーを完全前進位置に置くことができる。ジョーが部分的に開いた構成又は完全に開いた構成にあるとき、シャトルストッパ制御装置537の第1端部(例えば、近位係合部544の第1端部)は、ジョーの第1表面551aに接触及び/又は載ることができる。
[0494] 図47Tはさらに、シャトルストッパ制御装置537がトラック542内を走ることができ、トラック542がジョー内にあり得ることを示している。トラック542は、ジョーの外側(例えば、図47Tに示されるように)又はジョーの内側にあってもよい。
[0495] 図47Uは、ジョーが閉じられる(例えば、圧縮カバー34内に後退させられる)と、ジョー制御延長部40が、下部ジョー及び上部ジョーの近位係合部544に押し込まれ得ることを示す。例えば、ジョーが閉じられると、ジョー制御延長部40は、上部ジョー及び下部ジョーの近位係合部544と受動的に接触し、それを押すことができる。それにより、ジョーの後退は、シャトル制御装置537をジョー制御延長部40に押し込むことができる。別の例として、図47Uは、ジョーが閉じる(例えば、圧縮カバー34内に後退する)と、ジョー制御延長部40が下部ジョーと上部ジョーの近位係合部540に向かって前方に押し込められ得ることを示している。これにより、ジョー制御延長部40の前進はシャトル制御装置537内に押し込められ得る。例えば、ジョーが閉じると、又はジョーが閉じた後、ジョー制御延長部40は圧縮カバー34から前進させられ、上部ジョーと下部ジョーの近位係合部544と接触し、それを押すことができる。
[0496] 図47Uは、ジョーが完全に閉じられ、部分的後退位置にあるとき、圧縮カバー40の遠位端とジョーストッパ242との間に空間554(ギャップとも呼ばれる)が存在し得ることをさらに示す。ジョーが完全に閉じられ、部分的後退位置にあるとき、ジョー制御延長部40は、シャトルストッパ制御装置537から延びる近位係合部544(例えば、近位係合部544の表面546)との接触を開始することができる。空間544は、約0.01インチから約0.10インチ(この範囲内の0.01インチごとの増分(例えば、0.02インチ)を含む)の長手方向の長さ(例えば、デバイス長手方向軸476に沿った測定値)を有することができる。
[0497] 図47Vは、ジョーが圧縮カバー34内に完全に後退させられたとき、ジョーストッパ242が圧縮カバー40の遠位端に接触できることを示している。ジョーが、例えば図47Uに示される部分的後退位置から、圧縮カバー34の中に完全に後退させられると、ジョーは方向550bに移動し(例えば、方向550bに0.01インチから0.10インチ移動できる)、空間554を閉じることができる。ジョーが圧縮カバー34内に最終距離後退させられ空間554を閉じると、ジョーはシャトルストッパ制御装置537を同じ量だけジョー制御延長部40の中に移動させることができる。ジョーが圧縮カバー34内に最終距離後退させられ空間554を閉じると、ジョー制御延長部40を同じ量だけ前方に押し遣ることができる(例えば、ジョー制御延長部40が固定位置にあるときにジョーとジョー制御延長部40との間の相対運動によって引き起こされるように、又はジョーが固定位置にあるときにジョーとジョー制御延長部40との間の相対運動によって引き起こされるように、又はジョーとジョー制御延長部40の両方の動きによって引き起こされるように)。それにより、ジョー制御延長アーム548の先端は、シャトルストッパ制御装置537を前方に押し遣り、シャトルストッパ520を撓ませてシャトル14から係合解除することができる。この設計は、いったんジョーが完全にクランプされると、シャトル14がシャトルストッパ520から自動的に係合解除されることを有利に可能にする。ここでジョーが図47Vに示すように圧縮カバー34内に完全に後退させられたときにジョーは完全にクランプされたと考えることができる。
[0498] 別の例として、図47Uに示されるようにジョーが圧縮カバー34内に部分的に後退させられると、圧縮カバー34は方向550aに移動し(例えば、方向550bに0.01インチから0.10インチ移動できる)、空間554を閉じ、ジョーを圧縮カバー34内に完全に後退させることができる。ジョーが圧縮カバー34内に最終距離後退させられて空間554を閉じるとき、ジョーは同じ量だけシャトルストッパ制御装置537をジョー制御延長部40内に移動させることができる。
[0499] 図47Vは、シャトルストッパ制御装置537がトラック542内の前進位置にあるとき、近位係合部544とジョーの第1表面551aとの間に空間553(ギャップとも呼ばれる)が存在し得ることをさらに示す。シャトルストッパ制御部537が図47Vに示される前進位置からトラック542内に後退させられると、近位係合部544の第1端部がジョーの第1表面551aに接触するまで近位係合部544を空間553を介して後退させることができる。ジョーが開かれたとき、例えばジョーが圧縮カバー34から出てジョー制御延長部40上で前進したとき、シャトルストッパ制御部537を後退させることができる。ジョーが閉じた構成から開かれると、シャトルストッパ制御装置537は、例えば、トラック542内で方向539bに摺動することにより、受動的に後退し、その後退位置に戻ることができる。別の例として、ジョーが閉じた構成から開かれると、ジョー制御延長部40又はデバイスのハンドル内の機構は、近位係合部544と係合することによりシャトルストッパ制御装置537を後退させることができる。例えば、近位係合部44とジョー制御延長アーム548の先端は、互いに磁気的に引き付け合うことができ、その結果、ジョーが圧縮カバー34から前進するときにジョーが前進するにつれてジョー制御延長部40がシャトルストッパ制御装置537に取り付けられたままであることができるようにする。このようにして、ジョー制御延長部40は、それ自体は後退させられていないが、ジョーが前進したときにシャトルストッパ制御装置537を後退位置に引き戻すことができる。磁石に加えて、又は磁石の代わりに、摩擦嵌め及びスナップ嵌め構成などの他の解放されるアタッチメント構成を使用することができる。ジョー制御延長部とシャトルストッパ制御装置537との間のそのような解放可能な係合は、近位係合部544がジョーの第1表面551aに接触し、ジョーが前進し続けて、例えばジョーを完全に開くときに、克服することができる。
[0500] 図47Wは、カバー556をジョーの外面に配置して、シャトルストッパ制御装置537を収容、遮蔽、及び/又は保護できることを示している。図47Wは、カバー556がジョーの上にあるとき、近位係合部544の一部を露出したままにできることを示している。
[0501] 図48Aは、デバイス188が穴あけ具558を有することができることを示している。穴あけ具558は鋭い先端を有することができる。穴あけ具558は鋭い先端を有することができる。各ジョーは、鋭いニチノール又は鋭い先端を持つ他の可撓性テープ(穴あけ具558とも呼ばれる)を収容することができる。穴あけ具558は、例えば、穴あけテープであり得る。各ジョーは、穴あけ具558が移動可能な穴あけ具トラック560を有することができる。例えば、穴あけ具558は、穴あけ具トラック560内で並進可能又は摺動可能とすることができる。穴あけ具558は、穴あけ具トラック560内で前進及び後退可能とすることができる。第1ジョーは穴あけ具トラック560を有することができる。第2ジョーは穴あけ具トラック560を有することができる。
[0502] 穴あけ具558は、例えば、シャトル14が通過する経路を提供するために、組織に事前に穴をあけることができる。シャトル14が後退され、ジョーが閉じられると、穴あけ具558は前方に駆動され、組織に穴をあけることができる。次いで、穴あけ具558を後退させ、シャトル14をジョーの間で通過させることができる。
[0503] デバイス188は、1つの穴あけ具558を有することができる。穴あけ具558は、第1ジョー又は第2ジョーの中にあることができる。例えば、図48Aは、デバイス188が1つの穴あけ具558を有することができることを示している。穴あけ具558は下部ジョー又は上部ジョーの中にあり得る。例えば、図48Aは、穴あけ具558が上部ジョーの中にあり得ることを示している。
[0504] デバイス188は、2つの穴あけ具558、例えば、第1穴あけ具及び第2穴あけ具を有することができる。例えば、図48Aは、上部ジョー(例えば、ジョー30、78)が穴あけ具558を有することができることを示している。穴あけ具558は、下部ジョー(例えば、38、80)内に延びて組織に穴をあけ、その後後退して上部ジョーに戻り、シャトル14のスペースのための空間が下部ジョーの中に通じることを可能にする。
[0505] 図48Aは、シャトル14が穴あけ具558の半径方向外側にあり得ることをさらに示す。別の例として、穴あけ具558は穴あけ具558の半径方向外側にあり得る。
[0506] 図48Bは、部分的前進位置にある穴あけ具558を示している。
[0507] 図48Cは、完全前進位置にある穴あけ具558を示している。
[0508] 図48D及び図48Eは、完全後退位置にある穴あけ具を示している。
[0509] 図48F及び図48Gは、シャトル14がジョーの間を通過することを可能にするために、穴あけ具558が前進して組織に穴をあけ、次いで後退(例えば、完全に後退)した後、一方のジョーから他方に通過するシャトル14を示す。
[0510] 図48H及び図48Iは、デバイス188が上部ジョーに第1穴あけ具558を、第2ジョーに第2穴あけ具558を有することができることを示している。
[0511] 図48A〜図48Iは、例えば、穴あけ具558が形成した組織中の同じ穴をシャトル14が通過できるように、穴あけ具トラック560が、下部ジョー及び上部ジョー内のシャトルトラックと統合できることをさらに示す。別の例として、穴あけ具トラック560及び下部ジョー及び上部ジョー内のシャトルトラックは、ジョー内で統合しなくてもよく、その場合、穴あけ具558のジョーからの出口角度及びシャトル14のジョーからの出口角度は、穴あけ具558が組織に事前に穴をあけた後、シャトル14が穴をあける組織が少なくなるように交差することができる。そのような場合、シャトル14の経路と穴あけ具558の経路は、ジョーの間の空間内で交差することができる。
[0512] 本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本開示及び使用される均等物に対して様々な変更及び修正を行うことができることは当業者には明らかである。いずれの変形例で示される要素も、特定の変形例の例示であり、本開示内の他の変形例で使用することができる。本明細書で単数形として記載される要素は、複数形にすることができる(すなわち、「1つ」として記載されるものはすべて2つ以上であり得る)。属要素の種要素は、その属の他の種要素の特性又は要素を持つことができる。本発明を実施するための上記の構成、要素又は完全な組立体及び方法及びそれらの要素、並びに本発明の態様の変形は、任意の組み合わせで互いに組み合わせて修正することができる。