JP2021515666A - 解剖学的摘出デバイス - Google Patents

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Abstract

医用摘出デバイスは、(a)患者内に挿入されるように構成された遠位端部、および患者の外側に保持されるように構成された近位端部を備えるシースと、(b)シースの遠位端部から延在し、拡張位置と後退位置との間で再配置可能となるように構成されたバスケットであって、バスケットが、少なくとも3つのループを備え、また第1のガイドおよび第2のガイドを備え、第1のガイドが第1のループおよび第3のループの一部分を受け、第2のガイドが第1のループおよび第2のループの一部分を受け、第2のループおよび第3のループが第1のガイドと第2のガイドとの間の位置にて相互に対して固定的に取り付けられる、バスケットと、(c)シースの近位端部に対して動作的に結合され、バスケットに対して動作的に結合されたハンドル制御部であって、後退位置と拡張位置との間におけるシースに対するバスケットの再配置を助長するように構成されたハンドル制御部とを備える。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2018年3月15日に出願された「ANATOMICAL EXTRACTION DEVICE」と題する米国特許仮出願第62/643,644号に基づく利益を主張するものであり、この仮出願の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、解剖学的摘出デバイスに、より詳細には身体の管および身体の貯蔵器の中の物体を摘出するために使用され得る解剖学的摘出デバイスに関する。
遠位尿管内の小さな結石は、尿管鏡結石バスケッティングにより確実かつ決定的に摘出され得る。今日では、多様な尿管鏡バスケットが市販されている。これらの尿管鏡バスケットの多くは、カニューレを形成する管状スリーブ内に摺動可能に取り付けられたワイヤから構成される。これらのワイヤの遠位端部は、自由端部を有するかまたは遠位端部同士が相互に対して固定される場合があり、ワイヤを構成する材料の弾性により外方への延在時に拡張することが可能である。相互に連結されたワイヤの場合には、遠位プラグが、バスケットの最遠位先端部に存在し得る。バスケットの遠位端部は、端部からバスケットの機能的係合部分までの距離を生じさせ、したがって結石の捕獲をより困難にしてしまうため、このバスケットの遠位端部の存在は不利であると当業者には理論上考えられてきた。また、遠位先端部を有するいくつかのバスケットは、腎杯尿路上皮内膜を穿刺して視覚化の妨げとなる出血をもたらす恐れがあり、結石摘出を時期尚早の段階で終了させてしまう結果に至る恐れがあるという不満が当業者から上がっている。当分野では、自由端部を有するバスケットに関して同様の欠点が指摘されており、そのようなバスケットの一例が特許文献1に開示されている。
遠位先端部または自由遠位端部を有するバスケットにおける認識されている欠点に対応する手段として、いくつかの「端部開口」バスケットが展開されている。これらの「端部開口」バスケットの中でもとりわけ、特許文献2に開示される実施形態がある。しかし、特許文献2による実施形態は、意図される除去対象の物体を確実に把持することができないという非常に際立った一欠点を有する。意図される物体を越えて延在しその周囲において先端部同士を閉じ合わせることによりその物体を把持するのではなく、この特許文献2による実施形態はいずれも、物体の側部から物体を挟むように動作する。驚くことではないが、この挟み動作は特許文献2には示されていない。さらに、この挟み動作は、特許文献2によるバスケットに対する周囲圧力(比較的小径の腎導管でバスケットを引き通す結果として生じ得る)により、物体がバスケットの遠位端部から噴出してしまうため、非常に不十分なものである。換言すれば、特許文献2によるバスケットは、例えば腎結石などの捕獲対象の物体の遠位端部を遠位方向に越えて延在しないため、周囲圧力または近位方向圧力がバスケットに対して印加された場合に、バスケットに対する物体の遠位方向への運動を遅らせることは実際には不可能である。
米国特許第6,416,519号 米国特許第5,906,622号
したがって、端部開口を有するが同時に上記の問題を解消する、意図された物体を越えて延在し確実に把持するバスケットを実現する解剖学的摘出デバイスを提供する必要性が存在する。
本発明の第1の態様は、医用摘出デバイスを提供することであり、この医用摘出デバイスは、遠位端部を備える中空シースを備え、この遠位端部から、拡張位置にあるときにバスケットが延在することが可能であり、バスケットは、後退位置と拡張位置との間で再配置可能である。バスケットは、(i)中空シースにより囲まれた第1のガイドおよび第2のガイドと、(ii)第1のループ、第2のループ、および第3のループであって、第1のループが第1のガイドと第2のガイドとの間に延在する、第1のループ、第2のループ、および第3のループと、(iii)第3のループの遠位部分に対する第2のループの遠位部分の相対位置を固定する第1のアンカーと、(iv)第1のアンカーの近位において第2のループおよび第3のループを結合する第1の接合部と、(v)第1のガイドの一部分に対する第1のループの遠位部分の相対位置を固定する第2のアンカーと、(vi)ラインであって、ラインを再配置することにより、遠位端部から延在する第1のループ、第2のループ、および第3のループのうちの少なくとも2つのループの長さが増大または縮小されることの少なくとも一方がなされるように作用するように、第1のループ、第2のループ、および第3のループのうちの少なくとも2つのループの近位部分に対して動作的に結合された、ラインとを備える。
第1の態様のより詳細な実施形態では、摘出デバイスは、第4のループおよび第3のガイドをさらに備え、第4のループは、第4のガイドと第1のガイドとの間に延在し、第2のループは、第2のガイドと第3のガイドとの間に延在する。さらに別のより詳細な実施形態では、摘出デバイスは、中空シースの近位部分に対して取り付けられ、手持ち式として構成されたハンドル制御部をさらに備え、ハンドル制御部は、ラインに対して動作的に結合されたアクチュエータを備え、それによりアクチュエータの再配置は、ラインの再配置を指令するように作用する。さらに詳細な実施形態では、摘出デバイスは、中空シースの近位部分に対して再配置可能に取り付けられたハンドル制御部をさらに備え、ハンドル制御部は、中空シースに対してハンドル制御部を再配置することがラインの再配置を指令するように作用するように、ラインに対して動作的に結合される。さらに他の詳細な実施形態では、ラインは、複数のラインからなり、複数のラインのそれぞれが、第1のループ、第2のループ、および第3のループのうちの少なくとも1つに対して動作的に結合される。さらなる詳細な実施形態では、第1のガイドおよび第2のガイドの少なくとも一方が、ダクトを備え、第1のループ、第2のループ、および第3のループのうちの少なくとも2つのループの一部分が、このダクトを貫通して延在する。さらなる詳細な実施形態では、第1のガイドは第1のダクトを備え、第1のループおよび第2のループの一部分が第1のダクトを貫通して延在し、第2のガイドは第2のダクトを備え、第1のループおよび第2のループの一部分が第2のダクトを貫通して延在する。他のさらなる詳細な実施形態では、第1のガイドおよび第2のガイドの少なくとも一方がチャネルを画成し、第1のループ、第2のループ、および第3のループのうちの少なくとも2つのループの一部分がこのチャネルに沿って延在する。さらに他のより詳細な実施形態では、第1のガイドは第1のチャネルを備え、第1のループおよび第2のループの一部分が第1のチャネルに沿って延在し、第2のガイドは第2のチャネルを備え、第1のループおよび第2のループの一部分が第2のチャネルに沿って延在する。さらに他のより詳細な実施形態では、第1のループ、第2のループ、および第3のループのうちの少なくとも1つが不連続である。
第1の態様のさらに他のより詳細な実施形態では、第1のガイドおよび第2のガイドは、中空シースに対して、再配置可能にまたは固定的に、の少なくとも一方で位置決めされる。さらに他のより詳細な実施形態では、第1の接合部は、溶接部、糊、はんだ付け部、ワイヤ撚り合わせ部、およびワイヤ織り合わせ部の中の少なくとも1つを含む。さらなる詳細な実施形態では、第1のアンカーは、第1のガイド、第2のガイド、および中空シースの中の少なくとも1つに対して固定された、溶接部、糊、はんだ付け部、ワイヤ撚り合わせ部、およびワイヤ織り合わせ部の中の少なくとも1つからなる。さらに他の詳細な実施形態では、第1のアンカーおよび第2のアンカーは、共通のアンカーからなる。さらなる詳細な実施形態では、第1のループの近位部分および第3のループの近位部分が、第2のガイドに対して自由に再配置可能である。さらなる詳細な実施形態では、第1のループは、第2のループおよび第3のループに対して独立に再配置可能である。他のさらなる詳細な実施形態では、第1のループは、ラインにより第2のループおよび第3のループに対して従属的に再配置可能である。
本発明の第2の態様は、医用摘出デバイスを操作する方法を提供することであり、この方法は、(a)中空シースから延在する第1のループ、第2のループ、および第3のループの露出長さを増大させるステップであって、第1のループ、第2のループ、および第3のループが、第1のループの弧状部分に広がる第1の面と、第2のループの弧状部分に広がる第2の面と、第3のループの弧状部分に広がる第3の面と、第1のループの最遠位点、第2のループの最遠位点、および第3のループの最遠位点にわたり広がる第4の面とによって主に画定された内部空洞部を備えるバスケットを開位置において形成するように動作的に結合され、空洞部の長手方向中間部断面が、第4の面に対して垂直な長手方向軸の中間点におけるものである、ステップと、(b)接合部を再配置するために第2のループおよび第3のループの露出長さを変更するステップであって、第2のループおよび第3のループが、長手方向中間部断面の断面積よりも高い割合で第4の面の断面積を縮小させるように弧状経路で接合される、ステップとを含む。
第2の態様のさらなる詳細な実施形態では、第1のループ、第2のループ、および第3のループの露出長さを増大させるステップは、中空シースに対する第1のガイドおよび第2のガイドの相対位置を維持するステップを含み、第1のループは、第1のガイドと第2のガイドとの間に延在する。さらに他のより詳細な実施形態では、第1のループ、第2のループ、および第3のループの露出長さを増大させるステップは、中空シースに対して第1のガイドおよび第2のガイドを再配置するステップを含み、露出長さは、中空シースを越えて各ガイドから延在する各ループの長さからなる。
本発明の第3の態様は、医用摘出デバイスを操作する方法を提供することである。この方法は、(a)中空シースの遠位端部を越えて延在する受入れ領域を画定するために第1のループ、第2のループ、および第3のループを再配置するステップであって、定置状態にある受入れ領域は、テーパ状であり、中空シースに向かう方向へと縮小する断面積を有し、第1のループ、第2のループ、および第3のループは、協働して遠位端部に開口を画定し、この開口は、物体が開口を通って受入れ領域内へ通過することを可能にする、ステップと、(b)接合部を再配置するステップであって、第1のループ、第2のループ、および第3のループのうちの少なくとも2つが、開口のサイズを縮小させ、受入れ領域内の物体が縮小されたサイズの開口を通過するのを阻止するように、弧状経路で接合される、ステップとを含む。
本発明の第4の態様は、医用摘出デバイスを作製する方法を提供することである。この方法は、(a)第1のループ、第2のループ、および第3のループのうちの少なくとも1つを幾何学的構成で配置するステップであって、これらのループのうちの少なくとも2つが、等式A=360/Nを利用して相互に対して角度設定され、ここでAが少なくとも2つのループ間の角度を示し、Nがループの総数を示す、ステップと、(b)第1のループの第1の部分および第3のループの第1の部分が第1のガイドに対しておよび相互に対して再配置可能になるように、少なくとも第1のループの第1の部分および第3のループの第1の部分を、第1のガイドに沿っておよび第1のガイドの中に、の少なくとも一方において位置決めするステップと、(c)第1のループの第2の部分が第2のガイドに対して固定され、第2のループの第1の部分が第2のガイドに対しておよび第1のループに対して再配置可能になるように、少なくとも第2のループの第1の部分および第1のループの第2の部分を、第2のガイドに沿ってまたは第2のガイドの中に、の少なくとも一方において位置決めするステップと、(d)少なくとも第3のループの第2の部分および第2のループの第2の部分を接合部にて直接結合するステップと、(e)中空シースが第1のループ、第2のループ、および第3のループを少なくとも部分的に囲むように、中空シースの少なくとも部分的に内部に第1のループ、第2のループ、および第3のループを位置決めするステップと、(f)駆動ラインの再配置が、中空シースを越えて延在する第1のループ、第2のループ、および第3のループの露出長さを同時的に増大または縮小させるように作用するように、第1のループ、第2のループ、および第3のループのそれぞれの第1の部分に対して駆動ラインを動作的に結合するステップとを含む。
本発明の第5の態様は、医用摘出デバイスを提供することである。この医用摘出デバイスは、(a)患者内に挿入されるように構成された遠位端部、および患者の外側に保持されるように構成された近位端部を備えるシースと、(b)シースの遠位端部から延在し、拡張位置と後退位置との間で再配置可能であるように構成されたバスケットであって、バスケットが、少なくとも3つのループを備え、また、第1のガイドおよび第2のガイドを備え、第1のガイドが、第1のループおよび第3のループの一部分を受け、第2のガイドが、第1のループおよび第2のループの一部分を受け、第2のループおよび第3のループが、第1のガイドおよび第2のガイドの間の位置において相互に対して固定的に取り付けられる、バスケットと、(c)シースの近位端部に対して動作的に結合され、バスケットに対して動作的に結合されたハンドル制御部であって、後退位置と拡張位置との間におけるシースに対するバスケットの再配置を助長するように構成される、ハンドル制御部とを備える。
本開示による第1の例示の医用摘出デバイスの上方からの斜視図である。 シースを越えて延在するバスケットを示す、図1の第1の例示の医用摘出デバイスの遠位端部の他から切り離された斜視図である。 第1の例示の医用摘出デバイスのシースの断面図である。 ワイヤおよびガイドのそれぞれが示され、ガイドが第1の例示の医用摘出デバイスのシースに対して固定された、シースの遠位端部の直前の位置における、シースを貫通して延在する例示の構成要素の断面図である。 ワイヤおよびガイドのそれぞれが示され、ガイドが代替的な第1の例示の医用摘出デバイスのシースに対して再配置可能である、シースの遠位端部の直前の位置における、シースを貫通して延在する例示の構成要素の断面図である。 ワイヤおよびガイドのそれぞれが示され、ガイドが第1の例示の医用摘出デバイスのシースに対して固定された、シースの遠位端部の直前の位置における、例示のシースの断面図およびシースを貫通して延在する例示の構成要素の斜視図である。 バスケットが除去対象の物体に到達する直前の、腎経路内の尿管鏡を貫通して延在する第1の例示の医用摘出デバイスの遠位端部の側面図である。 バスケットが除去対象の物体を受けるために開いている、腎経路内の尿管鏡を貫通して延在する第1の例示の医用摘出デバイスの遠位端部の側面図である。 バスケットが除去対象の物体を囲むために包囲位置まで再配置された、腎経路内の尿管鏡を貫通して延在する第1の例示の医用摘出デバイスの遠位端部の側面図である。 バスケットが除去対象の物体を囲む包囲位置まで再配置された、腎経路内の尿管鏡を貫通して延在する第1の例示の医用摘出デバイスの遠位端部の側面図であり、物体除去の直前において除去対象の物体のより近傍にガイドが位置するオプションの再配置を示す図である。 本開示による第2の例示の医用摘出デバイスの上方からの斜視図である。 バスケットがシースを越えて延在するのを示す、図11の第2の例示の医用摘出デバイスの遠位端部の他から切り離された斜視図である。 ワイヤおよびガイドのそれぞれが示され、ガイドが第2の例示の医用摘出デバイスのシースに対して固定された、シースの遠位端部の直前の位置における、シースを貫通して延在する例示の構成要素の断面図である。 ワイヤおよびガイドのそれぞれが示され、ガイドが代替的な第2の例示の医用摘出デバイスのシースに対して再配置可能である、シースの遠位端部の直前の位置における、シースを貫通して延在する例示の構成要素の断面図である。 ワイヤおよび2つのガイドのそれぞれが示され、ガイドが第2の例示の医用摘出デバイスのシースに対して固定された、シースの遠位端部の直前の位置における、例示のシースの断面図およびシースを貫通して延在する例示の構成要素の斜視図である。 ワイヤおよび他の2つのガイドのそれぞれが示され、ガイドが第2の例示の医用摘出デバイスのシースに対して固定された、シースの遠位端部の直前の位置における、例示のシースの断面図および図15Aのシースを貫通して延在するいくつかの他の例示の構成要素の斜視図である。 バスケットだけが後退位置にある、腎経路内の尿管鏡を貫通して延在する第2の例示の医用摘出デバイスの遠位端部の側面図である。 バスケットが除去対象の物体を受けるために開いている、腎経路内の尿管鏡を貫通して延在する第2の例示の医用摘出デバイスの遠位端部の側面図である。 バスケットが開き、除去対象の物体を受けつつある、腎経路内の尿管鏡を貫通して延在する第2の例示の医用摘出デバイスの遠位端部の側面図である。 バスケットが除去対象の物体を保持するために後退された、腎経路内の尿管鏡を貫通して延在する第2の例示の医用摘出デバイスの遠位端部の側面図である。 本開示による第1の例示の医用摘出デバイスおよび第2の例示の医用摘出デバイスの代替的な例示の実施形態の上方からの斜視図である。 デバイスがデュアルラインと各ラインごとの個別のアクチュエータとを備える、例示のシースの断面図およびシースを貫通して延在するいくつかの他の例示の構成要素の斜視図である。 開位置または拡張位置における図1の第1の例示の医用摘出デバイスのバスケットの上方からの斜視図である。 閉位置または後退位置における図1の第1の例示の医用摘出デバイスのバスケットの上方からの斜視図である。 物体がバスケットにより捕獲された、閉位置または後退位置における図1の第1の例示の医用摘出デバイスのバスケットの上方からの斜視図である。 開位置または拡張位置における図11の第2の例示の医用摘出デバイスのバスケットの上方からの斜視図である。 閉位置と開位置との間の中間位置における第2の例示の医用摘出デバイスのバスケットの上方からの斜視図である。 閉位置または後退位置における第2の例示の医用摘出デバイスのバスケットの上方からの斜視図である。 物体がバスケットにより捕獲された、閉位置または後退位置における第2の例示の医用摘出デバイスのバスケットの上方からの斜視図である。 開位置または拡張位置における図1の第1の例示の医用摘出デバイスのバスケットの上方からの斜視図であり、閉位置または後退位置における同例示のバスケットを仮想線で示した図である。 開位置または拡張位置における図11の第2の例示の医用摘出デバイスのバスケットの上方からの斜視図であり、閉位置または後退位置における同例示のバスケットを仮想線で示した図である。
本発明の実施形態の以下の詳細な説明は、本質的に例示的なものであり、本発明に対する限定を構成するようには意図されない点を理解されたい。また、当業者により予期される例示の実施形態の変更は、本発明の範囲および趣旨の範囲内に同時に含まれる点を理解されたい。また、本開示の範囲から逸脱することなく、複数の実施形態間の特徴の組合せ、再構成、および/または交換がなされ得る点を理解されたい。
図1〜図10および図22〜図24を参照すると、医用摘出デバイス100の第1の例示の実施形態は、細長中空シース102を備え、この細長中空シース102の遠位端部において、再配置可能バスケット104が細長中空シース102から延在する。バスケット104は、ライン108(1つまたは複数のラインからなり得る)によりハンドル制御部106に対して動作的に連結され、ライン108は、シースの中空部分を貫通して延在し、シースに対して長手方向に再配置可能であり、それによりバスケットを開くこと(すなわち拡張位置)と閉じること(すなわち後退位置)とを助長する。シース102の近位面は、ハンドル制御部106に対して固定され得るか、または再配置可能に取り付けられ得る。
例として、図3を参照すると、シース102は、全体的に平滑な弧状外部周縁部と、中空の内部チャネルとを形成するように作製され得る。例として、シース102は、最外部から最内部の順に、テフロン層120、第1のポリイミド層122、ステンレス鋼編組層124、および中空内部チャネルを画成する第2のポリイミド層126を備える、多層構造体からなり得る。例示的な形態では、シース102は、実質的に一定の断面、または長手方向に沿って変化する断面を有し得る。さらに、シース102は、円形断面、長円形断面、またはライン108が中で再配置可能となり得る長手方向チャネルを形成する任意の他の形状の断面を有し得る。さらなる例として、シース102は、任意には、後退位置にある場合にバスケット104のすべての部分または一部分を収容する、1.0〜12.0Frの範囲内の最大外寸を有し得る。
例示の形態では、図4を参照すると、バスケット104は、2つ以上の可撓性ワイヤ140、142、144が貫通して延在する2つ以上のガイド130、132を備え得る。例として、ガイド130、132はそれぞれ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、またはポリイミド等の、しかしそれらに限定されない適切なプラスチック材料から作製され得る。しかし、これらのガイド130、132は、金属および合金などの、しかしそれらに限定されないプラスチック以外の材料から作製されてもよい点にも留意されたい。ガイド130、132は、変形可能であってもよく、代替的には弾性変形可能であってもよい。ガイド130、132はそれぞれ、シース102に対して確定的に固定されてもよく(接着剤160または他の接合手段などにより)、またはシースに対して再配置可能であってもよい。さらなる例として、ガイド130、132の少なくとも一部分が、シース102により囲まれてもよい。例示の形態において、ガイド130、132はそれぞれ、貫通して延在する中空導管を画成し、それによりこれらのガイドを貫通して延在するまたはこれらのガイドの周囲に延在する1つまたは複数のワイヤ140、142、144の再配置が可能となるようにサイズ設定される。
バスケット104のワイヤ140、142、144は、閉位置または後退位置から開位置または拡張位置までの間でのバスケットの再配置を助長するためにライン108に対して動作的に結合され得る。例示の形態では、各ワイヤ140、142、144は、再配置および任意に弾性変形されることが可能である単一のワイヤストランドまたは複数のワイヤストランドからなり得る。例として、これらのワイヤ140、142、144は、金属、合金、ポリマー、またはポリマー合金を含んでもよく、任意に湾曲状(非直線状)形状を具現化するように形状硬化され得る。ワイヤ140、142、144を作製するために使用され得る例示の合金としてはニチノールが挙げられるが、これに限定されない。ワイヤまたはワイヤストランドは、長手方向の長さに沿って均一な断面を具現化してもよく、または長手方向の長さに沿って変化する断面を有してもよい。ワイヤまたはワイヤストランドの断面は、円形形状、長円形形状、半円形状、三角形状、矩形形状、星形形状、または任意の他の断面であってもよい。さらなる例として、ワイヤ140、142、144は、均一な円形断面と、0.0001インチ〜0.05インチの間の範囲の、例えば0.003インチなどの外径とを有するニチノールの単一のストランドからなるものであってもよい。さらなる例として、各ワイヤは、ガイド130、132の長手方向主要寸法の2倍超である全長を有してもよい。
この例示の実施形態では、バスケット104は、3つのワイヤ140、142、144を備え、これらのワイヤのそれぞれがループを形成し、このループは、ループにより画成された内部領域内で物体を捕獲するためにシース102に対して再配置可能である。例として、これらのループは、三角形構成で配置されてもよい。例として、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142は、位置154(すなわち接合部)にて相互に対して固定関係にて接合されてもよい。この固定関係は、接合部154における第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の長手方向再配置を阻止するために、溶接、糊付け、はんだ付け、撚り合わせ、織り合わせ、または任意の他の手段の結果として実現されるものであってもよい。代替的には、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142は、接合部154の上流側に一体の単一ワイヤを備え、接合部154の下流側で分岐することにより2つの別個のワイヤ140、142を形成してもよい。いかなる場合においても、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の上流側部分は、シース102またはガイド130、132の少なくとも一方に関連付けられたアンカー158に対して動作的に結合される。この第1の例示の摘出デバイスに関連して用いられる場合、「上流側の」は、接合部154とアンカー158との間における第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の部分を指し、この場合にアンカーは、第1のワイヤおよび第2のワイヤを固定位置に保持する。
第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の下流側部分は、ガイド130、132のそれぞれ一方の中へと延在し得る。例示の形態では、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の下流側部分は、ガイド130、132のそれぞれに沿ってまたはそれぞれの中で自由に再配置可能であってもよく、または第1のワイヤ140および第2のワイヤ142のいずれかの下流側部分が、ガイド130、132に対して定置され(例えばアンカー位置158に対して取り付けられるなど)、一方で第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の他方の第2の下流側部分が、自由に再配置可能であり、ライン108に対して動作的に結合されてもよい。この様式では、ガイド130、132の遠位端部から露出された第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の両下流側部分は、第1のループおよび第2のループを形成するように動作する。この第1の例示の摘出デバイス100に関連して使用される場合、「下流側の」は、接合部154とワイヤがライン108に対して動作的に結合される位置との間における第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の部分を指す。
また、第3のワイヤ144が、ライン108に対して動作的に結合されてもよく、対向側の端部にてアンカー158に対して動作的に結合されてもよい。例示の形態では、第3のワイヤ144は、第3のループを形成し得る。例として、第3のワイヤ144の両対向側部分が、ガイド130、132のそれぞれ一方を貫通してまたはそれらに沿って延在する。第1のワイヤ140および第2のワイヤ142がガイド130、132内においてそれぞれ自由に再配置可能である場合に、第3のワイヤ144の少なくとも一部分が、アンカー158に対して固定的に取り付けられ、第3のワイヤの別の部分が、ガイド130、132の少なくとも一方に沿ってまたはその中で自由に再配置可能であってもよい。結果として、一方のガイド130は、そのガイドに沿ってまたはその中で自由に再配置可能である2つ以上のワイヤ140、144を収容し、他方のガイド132は、そのガイド132に対して自由に再配置可能であるワイヤ142とガイド132に対して自由に再配置可能ではない第2のワイヤ142とを有し得る。例示の形態では、アンカー158に対して固定的に取り付けられたワイヤ144は、接着剤160、または溶接およびろう付けなどの、しかしそれらに限定されない、任意の他の接合手段もしくは保持手段を利用してアンカー158に対して固定され得る。上記で参照したように、ライン108は、3つのワイヤ140、142、144の中の少なくとも2つに対して動作的に結合され得ることにより、オペレータは、ハンドル制御部106を使用してバスケット104を完全後退位置と完全拡張位置との間で再配置することが可能となる。例として、ライン108は、任意数の材料および構造を備えてもよく、例えば、限定するものではないが、平行に、撚り合わされた、または編組されたのいずれかにおいて、金属、合金、単一のワイヤ、複数のワイヤを備え得る。例示の形態では、ライン108は、円形断面を有し約0.015インチの直径を有するニチノールの単一ワイヤを備える。しかし、ライン108の直径は、より大きなシース直径がより大きなライン直径に対応し得るように、またその逆に、より小さなシース直径がより小さなライン直径に対応し得るように、シース102のサイズに対して比例するものであってもよく、またはサイズ設定されてもよい点に留意されたい。
例示の形態では、ハンドル制御部106は、シース102に対して固定的にまたは再配置可能に取り付けられ得る、相互に取り付けられた相補的ハウジング半部202、204を備える。これらのハウジング半部202、204は、第1のアクチュエータ210が中で再配置され得る内部領域を画定する。第1のアクチュエータ210は、これらの半部202、204の少なくとも一方の中で開口212を貫通して延在し(さらに半部202、204は協働して開口212を画定し得る)、ライン108に対して動作的に結合され得る。この様式では、アクチュエータ210の再配置により、シース102に対してライン108の長手方向の再配置が引き起こされ得る。
また、第1のアクチュエータ210に対してではなくハウジング半部202、204に対してライン108を動作的に結合することが、本開示の範囲内に含まれる。この場合に、これらのハウジング半部は、シース102に対して再配置可能であり、付勢開バスケット位置または付勢閉バスケット位置のいずれかを実現するようにシース102に対してばね付勢され得る。かかる設定において、第1のアクチュエータ210は、シース102に対して動作的に結合され得る。したがって、シース102に対するハウジング半部202、204の長手方向運動は、シース102に対する対応する長手方向運動をライン108に対して伝達するように作用する。さらに、ライン108のこの長手方向運動は、3つのワイヤ140、142、144の中の少なくとも2つ(および任意に3つのワイヤすべて)によるバスケット104を開閉させる運動へと対応的に転換される。
直前で論じた例示の制御のいずれにおいても、シース102に対する第1のアクチュエータ210またはハウジング半部202、204の移動は、この運動/移動範囲がバスケット104の完全延在と完全後退との間(すなわち開閉間)における移動範囲に対応するように制限され得る。換言すれば、第1のアクチュエータ210またはハウジング半部202、204がシース102に対してその運動範囲の一方の末端に位置する場合に、バスケット104は、完全に後退され得る一方で、第1のアクチュエータまたはハウジング半部がシースに対してその運動範囲の他方の末端に位置する場合に、バスケットは完全に延在され得る。結果として、シース102に対して第1のアクチュエータ210またはハウジング半部202、204を再配置することは、バスケットを完全後退位置と完全拡張位置との間で再配置することによってバスケット104の相対形状を操作するように作用する。
図11を参照すると、必須要件ではないが、ハンドル制御部106は、ハウジング半部202、204に対してやはり再配置可能である第2のアクチュエータ220を備え得る。ガイド130、132の1つまたは複数が、シース102に対して剛体的には取り付けられず、シースに対して長手方向に再配置可能であり得る状況では、第2のアクチュエータ220は、シースの内部に沿って延在する中空導管230に対して動作的に結合され得る。例示の形態では、導管230は、シース102の最小の内部軸方向主要寸法よりも小さい外部軸方向主要寸法を有してもよく、それにより導管はシースに対して長手方向に再配置可能となり得る。さらに、導管230は、長手方向に延在する連続内部空洞部を有してもよく、この空洞部内にはライン108が貫通して延在し得る。かかる状況では、ライン108は、導管230およびシース102に対して独立に長手方向に再配置可能となり得る。同様に、導管230は、ライン108およびシース102に対して独立に長手方向に再配置可能となり得る。この様式において、半部202、204に対する第2のアクチュエータ220の長手方向運動は、シース102内の導管230に対して対応する長手方向運動を伝達するように作用し得る。さらに、導管230のこの長手方向運動は、シース102に対してガイド130、132を延在および後退させるこれらのガイドの運動へと対応的に転換され得る。この例示の実施形態では、第2のアクチュエータ220の移動は、その運動範囲がシース102に対するガイド130、132の延在および後退の範囲に対応するように制限され得る。換言すれば、第2のアクチュエータ220がその運動範囲の一方の末端に位置する場合に、ガイド130、132は、シース102内において完全に後退され得る一方で、第2のアクチュエータがその運動範囲の他方の末端に位置する場合に、ガイド130、132は、シース102外へと完全に(または略完全に)延在され得る。結果として、ハウジング半部202、204に対して第2のアクチュエータ220を再配置することは、バスケット104の相対形状を操作するように作用し得る。
特に図1、図7〜図10、図22〜図24、および図29を参照すると、前述の第1の医用摘出デバイス100は、解剖学的空洞部の内部から様々な物体を摘出するために使用され得る。例示的説明として、摘出デバイス100の使用が腎結石除去手技の文脈で説明される。しかし、この医用摘出デバイス100の使用は、腎結石除去手技に限定されず、むしろこの説明は、摘出デバイス100の用途である多数の手技の中の1つに過ぎない点が、当業者には理解されよう。
最初に、患者の体内の腎臓への適切な腎経路180が調査され、また適当な視覚化が、腎経路を横断するスコープ190(例えば尿管鏡)により実現され得る。標的物体170(例えば腎結石)の位置が推定されると、シース102に対して結合された摘出デバイス100のバスケット104の端部が、スコープ190に通して前進され得る。このとき、バスケットは、スコープ190の遠位端部を越えてバスケットおよびシースの遠位端部を前進させるために、図7および図23に示すように後退位置にある。シース102およびバスケット104の継続的な前進は、除去対象の物体170が位置する標的領域にバスケット104が到達するまで、継続され得る。バスケット104が、スコープ190による視覚的検査によって判定されるように所望の領域に到達した後に、オペレータは、ハンドル制御部106(すなわち相補的ハウジング半部202、204)を把持し、シース102に対してライン108を再配置するためにハウジング半部202、204に対してアクチュエータ210、220の一方または両方を再配置する(またはシースに対してハンドルハウジングを再配置する)ことにより、バスケットを後退位置から開位置へと再配置し得る。
ハンドル制御部106が第2のアクチュエータ220を備える状況では、第2のアクチュエータおよび第1のアクチュエータ210は、閉位置または後退位置から開位置または拡張位置へとバスケットを動かすために、同時に再配置され得る、または相互に独立して再配置され得る。例示の形態では、第2のアクチュエータ220は、遠位方向に(バスケット104に向かっておよびハンドルハウジング202、204に対して)再配置可能であってもよく、それにより導管230は、シース102を貫通して長手方向に動かされ、シースを越えて(またはより遠くへ越えて)延在するようにガイド130、132を送る。次いで、ハンドル制御部106のオペレータは、遠位方向に(バスケット104に向かっておよびハンドルハウジング202、204に対して)第1のアクチュエータ210を再配置することにより、ライン108は、シース102を長手方向に通り動かされ、ガイド130、132を越えて延在するワイヤ140、144の長さを増大させ、ワイヤ142の長さを増大させ得る。図7および図8は、ガイド130、132がシース102から少なくとも部分的に延在され(第2のアクチュエータ220を介して、または作動されない場合には初期設定により)、ワイヤ140、142、144が少なくとも部分的に延在される、バスケット104の例示の位置を示し、これは、部分開位置または完全開位置(すなわち、拡張位置)と一致する。この開位置または拡張位置は、図8に示すように捕獲対象として意図される標的物体170(例えば腎結石)が開いたバスケット104の中に受けられ得るように、摘出デバイス100の遠位部分全体が再配置される間にわたって維持され得る。
標的物体170が開いたバスケット104の中に少なくとも部分的に受けられた後に、第1のアクチュエータ210は、近位方向に(バスケット104から離れるようにおよびハンドルハウジング202、204に対して)再配置され、それによりライン108は、シース102を通り長手方向に動かされ、ガイド130、132を越えて延在するワイヤ140、142、144の長さが縮小され、ループに関連付けられるワイヤの長さが縮小され得る。ワイヤ140、144のこの縮小された長さは、標的物体170の背後に到達するように弧状に曲がって弧状経路内を動く先端部を備える接合部154の長さと一致するため、そのことにより、図9、図24、および図29に示すような、物体がバスケット外に出るのを阻止するためのバックストップが形成される。標的物体170のサイズと、摘出デバイス100の遠位部分全体が近位方向へと再配置される(例えば腎経路180からのバスケット104および物体170の最終的な除去を目的として)ときに物体がバスケット104内に留まるか否かに関するオペレータの確信度とに応じて、オペレータは、第2のアクチュエータ220を遠位方向に(バスケット104に向かっておよびハンドルハウジング202、204に対して)再配置し、それによりガイド130、132をシース102に通してさらに長手方向へと動かし、ガイド130、132を越えて延在するワイヤ140、142、144の長さを縮小し、ループに関連付けられるワイヤの長さを縮小し、それによって図10に示すように標的物体の周囲のループを引き締めることができる。バスケット104内に標的物体170が捕獲された後に、摘出デバイス100および物体170は、腎経路180から除去され得る。
代替的に、ガイド130、132がシース102に対して再配置可能ではない状況では、第1のアクチュエータ210は、バスケットが標的物体170に到達すると閉位置または後退位置から開位置または拡張位置へと動かされるように、再配置されてもよい。例示の形態では、ハンドル制御部106のオペレータは、第1のアクチュエータ210を遠位方向に(バスケット104に向かって)再配置し、それによりシース102に通して長手方向にライン108を動かし、ガイド130、132を越えて延在するワイヤ140、144の長さを増大させ、ワイヤ142の長さを増大させ、それによってシースから延在する3つのループのそれぞれの長さを増大させ得る。図7、図8、および図22は、バスケット104の例示の開位置または拡張位置を示し、ガイド130、132は、シース102から部分的に延在され、ワイヤ140、142、144は、ガイドおよびシースから部分的に延在される。この開位置または拡張位置は、図8に示すように捕獲対象の標的物体170(例えば腎結石)が開いたバスケット104内に受けられ得るように、摘出デバイス100の遠位部分全体がさらに遠位方向に再配置される間にわたって維持され得る。標的物体170が開いたバスケット104内に少なくとも部分的に受けられた後に、第1のアクチュエータ210は、近位方向に(バスケット104から離れるように)再配置され、それによりライン108は、シース102を通って長手方向に動かされ、ガイド130、132を越えて延在するワイヤ140、142、144の長さが縮小され、これに対応してガイドを越えて延在するループの長さが縮小され得る。ワイヤ140、142、144のこの縮小された長さは、標的物体170の背後に到達するように弧状に曲がって弧状経路内を動く先端部を備える接合部154の長さと一致するため、そのことにより、図9、図23、および図29に示すような、物体がバスケット104外に出るのを阻止するためのバックストップが形成される。接合部154が、標的物体170の背後に再配置された後に、摘出デバイス100および標的物体170は、腎経路180から除去され得る。
図11〜図20、図25〜図28、および図30を参照すると、医用摘出デバイス300の第2の例示の実施形態は細長中空シース102を備え、この細長中空シース102の遠位端部において、再配置可能バスケット304が細長中空シース102から延在する。本明細書において、第1の例示の実施形態と共通する参照数字は、第1の例示の実施形態の要素と同一であるまたは実質的に異なるものではない要素を示す。したがって、簡略化を目的として、2つの実施形態間に共通する要素の説明は省かれている。
バスケット304は、ライン108(1つまたは複数のラインからなり得る)によりハンドル制御部106に対して動作的に連結され、ライン108は、シースの中空部分を貫通して延在し、シースに対して長手方向に再配置可能であり、それによりバスケットを開くこと(すなわち拡張位置)と閉じること(すなわち後退位置)とを助長する。シース102の近位面は、ハンドル制御部106に対して固定され得るか、または再配置可能に取り付けられ得る。
例として、図12を参照すると、バスケット304は、2つ以上の可撓性ワイヤ140、142、344、346がそれぞれ貫通して延在する3つ以上のガイド130、132、334、336を備え得る。例えば、ガイド130、132、334、336はそれぞれ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、またはポリイミド等の、しかしそれらに限定されない適切なプラスチック材料から作製され得る。しかし、これらのガイド130、132、334、336は、金属および合金などの、しかしそれらに限定されないプラスチック以外の材料から作製されてもよい点にも留意されたい。ガイド130、132、334、336は、変形可能であってもよく、代替的には弾性変形可能であってもよい。ガイド130、132、334、336はそれぞれ、シース102に対して確定的に固定されてもよく(接着剤360または他の接合手段などにより)、またはシースに対して再配置可能であってもよい。さらなる例として、ガイド130、132、334、336の少なくとも一部分が、シース102により囲まれてもよい。例示の形態において、ガイド130、132、334、336はそれぞれ、貫通して延在する中空導管を画成し、それによりこれらのガイドを貫通して延在する1つまたは複数のワイヤ140、142、344、346の再配置が可能となるようにサイズ設定される。
バスケット304のワイヤ140、142、344、346は、閉位置または後退位置と開位置または延在位置との間でのバスケットの再配置を助長するためにライン108に対して動作的に結合され得る。例示の形態では、各ワイヤ140、142、344、346は、再配置および任意に弾性変形されることが可能である単一のワイヤまたは複数のワイヤストランドからなり得る。例として、これらのワイヤ140、142、344、346は、金属または合金を含んでもよく、任意に湾曲状(非直線状)形状を具現化するように形状硬化され得る。ワイヤ140、142、344、346を作製するために使用され得る例示の合金としてはニチノールが挙げられるが、これに限定されない。ワイヤまたはワイヤストランドは、長手方向の長さに沿って均一な断面を具現化してもよく、または長手方向の長さに沿って変化する断面を有してもよい。ワイヤまたはワイヤストランドの断面は、円形形状、長円形形状、半円形状、三角形状、矩形形状、星形形状、または任意の他の断面であってもよい。さらなる例として、ワイヤ140、142、344、346は、均一な円形断面と、0.0001インチ〜0.05インチの間の範囲の、例えば0.003インチなどの外径とを有するニチノールの単一のストランドからなるものであってもよい。さらなる例として、各ワイヤは、ガイド130、132、334、336の長手方向主要寸法の2倍超である全長を有し得る。
この例示の実施形態では、バスケット304は、4つのワイヤ140、142、344、346を備え、これらのワイヤが協働して4つのループ150、152、354、356を形成し、これらのループは、ループ内部に物体を捕獲するためにシース102に対して再配置可能である。例示の形態では、これらのループは、矩形構成で配置されてもよい。例として、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142は、接合部154にて相互に対して固定関係にて接合される。この固定関係は、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の長手方向再配置が接合位置154にて相互に独立したものにならぬように、溶接、糊付け、はんだ付け、撚り合わせ、織り合わせ、または任意の他の手段の結果として実現されるものであってもよい。代替的には、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142は、接合部154の上流側に一体の単一ワイヤを備え、接合部154の下流側で分岐することにより2つの別個のワイヤ140、142を形成してもよい。いかなる場合においても、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の上流側部分は、シース102またはガイド130、132の少なくとも一方に関連付けられたアンカー158に対して動作的に結合される。この第2の例示の摘出デバイス300に関連して用いられる場合、「上流側の」は、接合部154とアンカー158との間における第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の部分を指し、この場合にアンカーは、第1のワイヤおよび第2のワイヤを固定位置に保持する。第2の例示の摘出デバイス300に関連して使用される場合、「下流側の」は、接合部154とワイヤがライン108に対して動作的に結合される位置との間における第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の部分を指す。いかなる場合においても、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の下流側部分は、ガイド130、132の一方を貫通して延在してもよく、ラインの後退により第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の下流側部分がガイド130、132内へと後退され、ラインの延在(シース102の遠位端部に向かうラインの長手方向再配置)によりワイヤ140、142がガイド130、132を越えてさらに延在されるように、ライン108に対して動作的に結合され得る。対照的に、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の上流側部分は、他のガイド334を貫通して延在し、ガイド334から延在するワイヤの長さが比較的一定になるようにアンカー158に対して動作的に結合される。
既述のように、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の下流側部分は、ガイド130、132の一方の中へとそれぞれ延在する。例示の形態では、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の下流側部分は、ガイド130、132のそれぞれに沿ってまたはそれぞれの中で自由に再配置可能であってもよく、または第1のワイヤ140および第2のワイヤ142のいずれかの下流側部分が、ガイド130、132に対して定置され、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142の第2の下流側部分が、自由に再配置可能であり、ライン108に対して動作的に結合されてもよい。この様式では、第1のワイヤ140および第2のワイヤ142は、第1のループ150および第2のループ152を形成するように動作する。
また、第3のワイヤ344が、ライン108に対して動作的に結合され、第3のループ354を形成するように動作し得る。例として、第3のワイヤ344の両対向側の端部が、ガイド132、336のそれぞれを貫通して延在する。第1のワイヤ140および第2のワイヤ142がそれぞれのガイド130、132内において自由に再配置可能である場合には、第3のワイヤ344の少なくとも一方の対向側の端部が、アンカー158に対して固定的に取り付けられ得る一方で、第3のワイヤの他方の部分は、ガイド336内において自由に再配置可能であってもよい(図15Bを参照)。結果として、1つのガイド336は、そのガイド内で自由に再配置可能であり得る2つのワイヤを収容することになり、2つの他のガイド130、132が、内部において自由に再配置可能である第1のワイヤ140、142と、内部において自由に再配置可能ではない第2のワイヤ344、346とをそれぞれ有してもよく、第4のガイド334が、アンカー158を介してこのガイドに対して定位置に固定され得る2つのワイヤを収容することになる。例示の形態では、ワイヤ140、142、344がそれぞれ、接着剤、溶接、およびろう付けなどの、しかしそれらに限定されない様々な装着または接合の形態を利用してアンカー158に対して取り付けられ得る。
最後に、第4のワイヤ346が、やはりライン108に対して動作的に結合されてもよく、第4のループ356を形成するように動作する。例として、第4のワイヤ346の両対向側部分が、ガイド130、336のそれぞれ一方を貫通して延在する。第1のワイヤ140および第2のワイヤ142がそれぞれのガイド130、336内において自由に再配置可能である場合には、第4のワイヤ344の少なくとも前出の部分の一方が、アンカー158に対して固定的に取り付けられ、第4のワイヤの他方の端部が、ガイド336内において自由に再配置可能である。結果として、このガイド336は、そのガイド内で自由に再配置可能である2つのワイヤを収容することになり、隣接するガイド130は、内部において自由に再配置可能である1つのワイヤ140と、内部において自由に再配置可能ではない第2のワイヤ346とを有し得る。例示の形態では、第4のワイヤ346は、接着剤160、または溶接およびろう付けなどの、しかしそれらに限定されない任意の他の接合手段を利用してアンカー158に対して固定的に取り付けられ得る。上記で言及したように、ライン108は、オペレータによるハンドル制御部106の操作によってバスケット304が後退/閉位置と開/拡張位置との間で再配置されるように、4つのワイヤ140、142、344、346の中の少なくとも3つに対して動作的に結合される。例として、ライン108は、任意数の材料および構造を備えてもよく、例えば、限定するものではないが、平行に、撚り合わされた、または編組されたのいずれかにおいて、金属、合金、単一のワイヤ、複数のワイヤを備え得る。例示の形態では、ライン108は、円形断面を有し約0.015インチの直径を有するニチノールの単一ワイヤを備える。しかし、ライン108の直径は、より大きなシース直径がより大きなライン直径に対応し得るように、またその逆に、より小さなシース直径がより小さなライン直径に対応し得るように、シース102のサイズに対して比例するものであってもよい、またはサイズ設定されてもよい点に留意されたい。
例示の形態では、第2の例示の実施形態の医用摘出デバイス300は、ハンドル制御部106を備え、このハンドル制御部106は、シース102に対して固定的にまたは再配置可能に取り付けられ得る、相互に取り付けられた相補的ハウジング半部202、204を備える。これらのハウジング半部202、204は、第1のアクチュエータ210が中で再配置され得る内部領域を画定する。第1のアクチュエータ210は、これらの半部202、204の少なくとも一方の中で開口212を貫通して延在し(さらに半部202、204は協働して開口212を画定し得る)、ライン108に対して動作的に結合され得る。この様式では、アクチュエータ210の再配置により、シース102に対してライン108の長手方向の再配置が引き起こされ得る。さらに、ライン108のこの長手方向運動は、4つのワイヤ140、142、344、346の中の少なくとも3つによるバスケット304を拡張および後退させる運動へと対応的に転換される。この例示の実施形態では、第1のアクチュエータ210の移動は、この運動範囲がバスケット304の拡張および後退の範囲に対応するように制限され得る。換言すれば、第1のアクチュエータ210がその運動範囲の一方の末端に位置する場合に、バスケット304は、完全に後退され得る一方で、第1のアクチュエータがその運動範囲の他方の末端に位置する場合に、バスケットは、完全に拡張され得る。結果として、第1のアクチュエータ210を再配置することは、バスケット304の相対形状を操作するように作用する。
また、第1のアクチュエータ210に対してではなくハウジング半部202、204に対してライン108を動作的に結合することが、本開示の範囲内に含まれる。この場合に、これらのハウジング半部は、シース102に対して再配置可能であり、付勢開バスケット304位置または付勢閉バスケット304位置のいずれかを実現するようにシース102に対してばね付勢され得る。かかる状況において、第1のアクチュエータ210は、シース102に対して動作的に結合され得る。したがって、シース102に対するハウジング半部202、204の長手方向運動は、シース102に対する対応する長手方向運動をライン108に対して伝達するように作用し得る。さらに、ライン108のこの長手方向運動は、4つのワイヤ140、142、344、346の中の少なくとも3つ(および任意に4つのワイヤすべて)によるバスケット304を開閉させる運動へと対応的に転換される。
直前で論じた例示の制御のいずれにおいても、シース102に対する第1のアクチュエータ210またはハウジング半部202、204の移動は、この運動/移動範囲がバスケット304の完全延在と完全後退との間(すなわち開閉間)における移動範囲に対応するように制限され得る。換言すれば、第1のアクチュエータ210またはハウジング半部202、204がシース102に対してその運動範囲の一方の末端に位置する場合に、バスケット304は、完全に後退され得る一方で、第1のアクチュエータまたはハウジング半部がシースに対してその運動範囲の他方の末端に位置する場合に、バスケットは、完全に延在され得る。結果として、シース102に対して第1のアクチュエータ210またはハウジング半部202、204を再配置することは、バスケットを完全後退位置と完全拡張位置との間で再配置することによってバスケット304の相対形状を操作するように作用する。
必須ではないが、ハンドル制御部106は、ハウジング半部202、204に対してやはり再配置可能である第2のアクチュエータ220を備え得る。ガイド130、132、334、336の1つまたは複数が、シース102に対して剛体的には取り付けられず、シースに対して長手方向に再配置可能であり得る状況では、第2のアクチュエータ220は、シース102の内部に沿って延在する中空導管230に対して動作的に結合され得る。例示の形態では、導管230は、シース102の最小内寸よりも小さい外部最大寸法を有してもよく、それにより導管はシースに対して長手方向に再配置可能となり得る。さらに、導管230は、長手方向に延在する連続内部空洞部を有してもよく、この空洞部内において、ライン108が貫通して延在し得る。かかる状況では、ライン108は、導管230およびシース102に対して独立に長手方向に再配置可能となり得る。同様に、導管230は、ライン108およびシース102に対して独立に長手方向に再配置可能となり得る。この様式において、第2のアクチュエータ220の長手方向運動は、シース102内の導管230に対して対応する長手方向運動を伝達するように作用する。さらに、導管230のこの長手方向運動は、シース102に対してガイドを延在および後退させるこれらのガイド130、132、334、336の運動へと対応的に転換される。この例示の実施形態では、第2のアクチュエータ220の移動は、その運動範囲がシース102に対するガイド130、132、334、336の延在および後退の範囲に対応するように制限され得る。換言すれば、第2のアクチュエータ220がその運動範囲の一方の末端に位置する場合に、ガイド130、132、334、336は、シース102内において完全に(または略完全に)後退され得る一方で、第2のアクチュエータがその運動範囲の他方の末端に位置する場合に、ガイド130、132、334、336は、完全にシース102外へと(または略シース102外へと)延在され得る。結果として、第2のアクチュエータ220を遠位方向に再配置することは、バスケット304の相対形状を操作するように作用し得る。
前述の第2の医用摘出デバイス300は、解剖学的空洞部の内部から様々な物体を摘出するために使用され得る。例示的説明として、摘出デバイス300の使用は腎結石除去手技の文脈で説明される。しかし、この医用摘出デバイス300の使用は、腎結石除去手技に限定されず、むしろこの説明は、摘出デバイス300の用途である多数の手技の中の1つに過ぎない点が、当業者には理解されよう。
最初に、患者の体内の腎臓への適切な腎経路180が調査され、また適当な視覚化が、腎経路を横断するスコープ190(例えば尿管鏡)により実現され得る。標的物体170(例えば腎結石)の位置が推定されると、シース102に対して結合された摘出デバイス300のバスケット304の端部が、スコープ190に通して前進され得る。このとき、バスケットは、スコープ190の遠位端部を越えてバスケットおよびシースの遠位端部を前進させるために、図16に示すように後退位置にある。シース102およびバスケット304の継続的な前進は、除去対象の物体170が位置する標的領域にバスケット304が到達するまで続けられ得る。バスケット304が、スコープ190による視覚的検査によって判定されるように所望の領域に到達した後に、オペレータは、ハンドル制御部106(すなわち相補的ハウジング半部202、204)を把持し、シース102に対してライン108を再配置するためにハウジング半部202、204に対してアクチュエータ210、220の一方または両方を再配置する(またはシースに対してハンドルハウジングを再配置する)ことにより、バスケットを後退位置から開位置へと再配置し得る。
ハンドル制御部106が第2のアクチュエータ220を備える状況では、第2のアクチュエータおよび第1のアクチュエータ210は、閉位置または後退位置から開位置または拡張位置へとバスケットを動かすために、同時に再配置され得るか、または相互に独立して再配置され得る。例示の形態では、第2のアクチュエータ220は、遠位方向に(バスケット304に向かっておよびハンドルハウジング202、204に対して)再配置可能であってもよく、それにより導管230は、シース102を貫通して長手方向に動かされ、シースを越えて(またはより遠くへ越えて)延在するようにガイド130、132、334、336を送る。次いで、ハンドル制御部106のオペレータは、遠位方向に(バスケット304に向かっておよびハンドルハウジング202、204に対して)第1のアクチュエータ210を再配置することにより、ライン108は、シース102を長手方向に通り動かされ、ガイド130、132、334、336を越えて延在するワイヤ140、142、344、346の長さおよびループのサイズを増大させ得る。図17および図25は、ガイド130、132、334、336がシース102から少なくとも部分的に延在され(第2のアクチュエータ220を介して、または作動されない場合には初期設定により)、ワイヤ140、142、344、346が少なくとも部分的に延在される、バスケット304の例示の位置を示し、これは、部分開位置または完全開位置(すなわち、拡張位置)と一致する。この開位置または拡張位置は、図18に示すように捕獲対象として意図される標的物体170(例えば腎結石)が開いたバスケット304の中に受けられ得るように、摘出デバイス300の遠位部分全体が再配置される間にわたって維持され得る。
図16は、ガイド130、132、334、336がシース102から部分的に延在され(第2のアクチュエータ220を介して)、ワイヤ140、142、344、346が部分的に延在される、バスケット304の例示の位置を示し、このワイヤ位置は、後退位置と一致する。この後退位置は、摘出デバイス300の遠位部分全体が標的物体170(例えば腎結石)の近傍に到達するように再配置される間にわたって維持され得る。図17に示すように、バスケット304が標的物体170の近傍に位置するときに、第1のアクチュエータ210は、バスケット304を拡張するまたは開くためにハウジング半部202、204に対して再配置され得る。バスケット304を開いた後に、バスケットは、標的物体170が図18に示すように開いたバスケット内に受けられるように、さらに遠位方向へと位置決めされ得る。
物体170が、開いたバスケット304内に少なくとも部分的に受けられた後に、第1のアクチュエータ210は、近位方向に(バスケット304から離れるようにおよびハンドルハウジング202、204に対して)再配置され、それによりライン108は、シース102を通り長手方向に動かされ、ガイド130、132、334、336を越えて延在するワイヤ140、142、344、346の長さは、縮小され、ループ150、152、354、356に関連付けられるワイヤの長さが、縮小され得る。ワイヤ140、142、344、346のこの縮小された長さは、標的物体170の背後に到達するように弧状に曲がって弧状経路内を動く先端部を形成する接合部154の長さと一致するため、そのことにより、物体がバスケット304外に出るのを阻止するためのバックストップが形成される(図19、図28、および図30を参照)。標的物体170のサイズと、摘出デバイス300の遠位部分全体が近位方向へと再配置される(例えば腎経路180からのバスケット304および標的物体170の最終的な除去を目的として)ときに物体がバスケット304内に留まるか否かに関するオペレータの確信度とに応じて、オペレータは、第2のアクチュエータ220を遠位方向に(バスケット304に向かって)再配置し、それによりガイド130、132、334、336をシース102に通してさらに長手方向へと動かし、ガイド130、132、334、336を越えて延在するワイヤ140、142、344、346の長さを縮小し、ループ150、152、354、356に関連付けられるワイヤの長さを縮小し、それによって物体の周囲のループ150、152、354、356を引き締めることができる(図28を参照)。バスケット304内に標的物体170が捕獲された後に、摘出デバイス300および標的物体は、腎経路180から除去され得る。
代替的に、ガイド130、132、334、336がシース102に対して再配置可能ではない状況では、第1のアクチュエータ210は、バスケットが標的物体170に到達すると閉位置または後退位置から開位置または延在位置へと動かされるように、再配置されてもよい。例示の形態では、ハンドル制御部106のオペレータは、第1のアクチュエータ210を遠位方向に(バスケット304に向かって)再配置し、それによりシース102に通して長手方向にライン108を動かし、ガイド130、132、334、336を越えて延在するワイヤ140、142、344、346の長さを増大させ、それによってシースから延在する各ループ150、152、354、356の長さを増大させ得る。図17および図25は、ガイド130、132、334、336がシース102から部分的に延在され、ワイヤ140、142、344、346がガイドおよびシースから延在される、バスケット304の例示の位置を示し、これは、バスケットの開位置または拡張位置と一致する。この開位置または拡張位置は、図18に示すように捕獲対象の標的物体170(例えば腎結石)が開いたバスケット304内に受けられ得るように、摘出デバイス300の遠位部分全体がさらに遠位方向に再配置される間にわたって維持され得る。標的物体170が開いたバスケット304内に少なくとも部分的に受けられた後に、第1のアクチュエータ210は、近位方向に(バスケット304から離れるように)再配置され、それによりライン108は、シース102を通り長手方向に動かされ、ガイド130、132、334、336を越えて延在するワイヤ140、142、344、346の長さは、縮小され、ループ150、152、354、356に関連付けられるワイヤの長さが、縮小され得る。ワイヤ140、142、344、346のこの縮小された長さは、標的物体170の背後に到達するように弧状に曲がって弧状経路内を動く先端部を形成する接合部154の長さと一致するため、そのことにより、標的物体がバスケット304外に出るのを阻止するためのバックストップが形成される(図19、図28、および図30を参照)。接合部154が、標的物体170の背後に再配置された後に、摘出デバイス300および物体170は、腎経路180から除去され得る。
また、アクチュエータ210がシース102に対して取り付けられ、ライン108がハウジング半部202、204に対して取り付けられる状況における前述のものとは逆の方向へとアクチュエータ210を再配置することが、本開示の範囲内に含まれる。例として、かかる状況では、第1のアクチュエータ210は、バスケットを開くまたは拡張するために近位方向に(バスケット104から離れるようにおよびハンドルハウジング202、204に対して)、およびバスケットを後退させるまたは閉じるために遠位方向に(バスケットに向かって)再配置され得る。
また、図20および図21に示すように、摘出デバイス100、300のハンドル制御部106の一部として第3の制御部260を設けることが、本開示の範囲内に含まれる。この第3の制御部260は、第2のライン262に対して取り付けられ、第2のライン262は、シース102を貫通して延在し、他の場合であればアンカー158に対して結合され得るワイヤ140、142、144、344、346の中の少なくとも1つの部分に対して動作的に結合される。このようにすることで、デバイス100、300のオペレータが標的物体170の保持中に接合部154をさらに外方へと延在させることを希望する度合いにおいて、オペレータは、接合部154をガイド130、132、334、336の中の1つまたは複数からさらに遠くにまたはそれらのより近くに再配置するために、第3の制御部260を遠位方向に(バスケット104、304に向かって)または近位方向に(バスケットから離れるように)再配置することができる。
また、各バスケット104、304は、単一の接合部を有するものとして例示的に説明されたが、バスケット104、304が、各ループが相互に対して結合される複数の接合部を有することもまた、本開示の範囲内に含まれる点を理解されたい。追加の各接合部は、本明細書において開示される接合部154と同様に形成されてもよい。
さらに、各摘出デバイス100、300はアンカー158を有するものとして説明されたが、各アンカーが1つまたは複数のワイヤに対して取り付けられる複数のアンカーを有するこれらの摘出デバイス100、300を提供することが本開示の範囲内に含まれる点を理解されたい。
上記の説明および本発明の概要から、本明細書において説明される方法および装置は本発明の例示の実施形態をなすが、本明細書に含まれる本発明は厳密な上記の実施形態に対して限定されず、以下において提案される新規性のポイントによって定義されるような本発明の範囲から逸脱することなく変更がなされてもよい点が理解されるべきであることが、当業者には明らかであろう。同様に、本発明の固有のおよび/または想定外の利点が、本明細書において明確には論じられていない場合であっても存在する場合があるため、本発明の範囲内に含まれるためには、本明細書において開示される本発明の特定の利点または目的のいずれかまたはすべてに合致することは必須ではない点が理解されよう。
100 医用摘出デバイス
102 細長中空シース
104 バスケット
106 ハンドル制御部
108 ライン
120 テフロン層
122 第1のポリイミド層
124 ステンレス鋼編組層
126 第2のポリイミド層
130 ガイド
132 ガイド
140 可撓性ワイヤ
142 可撓性ワイヤ
144 可撓性ワイヤ
150 ループ
152 ループ
154 接合部、接合位置
158 アンカー、アンカー位置
160 接着剤
170 標的物体
180 腎経路
190 スコープ
202 相補的ハウジング半部、ハンドルハウジング
204 相補的ハウジング半部、ハンドルハウジング
210 第1のアクチュエータ
212 開口
220 第2のアクチュエータ
230 中空導管
260 第3の制御部
262 第2のライン
300 医用摘出デバイス、第2の医用摘出デバイス
304 再配置可能バスケット
334 ガイド
336 ガイド
344 ワイヤ
346 ワイヤ
354 ループ
356 ループ

Claims (23)

  1. 医用摘出デバイスであって、
    遠位端部を備える中空シースであって、前記遠位端部から、拡張位置にあるときにバスケットが延在することが可能であり、前記バスケットは、後退位置と前記拡張位置との間で再配置可能である、中空シースを備え、前記バスケットは、
    前記中空シースにより囲まれた第1のガイドおよび第2のガイドと、
    第1のループ、第2のループ、および第3のループであって、前記第1のループは前記第1のガイドと前記第2のガイドとの間に延在する、第1のループ、第2のループ、および第3のループと、
    前記第3のループの遠位部分に対する前記第2のループの遠位部分の相対位置を固定する第1のアンカーと、
    前記第1のアンカーの近位において前記第2のループおよび前記第3のループを結合する第1の接合部と、
    前記第1のガイドの一部分に対する前記第1のループの遠位部分の相対位置を固定する第2のアンカーと、
    ラインであって、前記ラインを再配置することにより、前記遠位端部から延在する前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループのうちの少なくとも2つのループの長さが増大または縮小されることの少なくとも一方がなされるように作用するように、前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループのうちの少なくとも2つのループの近位部分に対して動作的に結合された、ラインと
    を備える、医用摘出デバイス。
  2. 第4のループおよび第3のガイドをさらに備え、
    前記第4のループは、前記第4のガイドと前記第1のガイドとの間に延在し、
    前記第2のループは、前記第2のガイドと前記第3のガイドとの間に延在する、請求項1に記載の医用摘出デバイス。
  3. 前記中空シースの近位部分に対して取り付けられ、手持ち式として構成されたハンドル制御部をさらに備え、前記ハンドル制御部は、ラインに対して動作的に結合されたアクチュエータを備え、前記アクチュエータの再配置は、前記ラインの再配置を指令するように作用する、請求項1または2に記載の医用摘出デバイス。
  4. 前記中空シースの近位部分に対して再配置可能に取り付けられたハンドル制御部をさらに備え、前記ハンドル制御部は、前記中空シースに対して前記ハンドル制御部を再配置することが前記ラインの再配置を指令するように作用するように、前記ラインに対して動作的に結合される、請求項1から3のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  5. 前記ラインは、複数のラインからなり、前記複数のラインのそれぞれが、前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループのうちの少なくとも1つに対して動作的に結合される、請求項1から4のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  6. 前記第1のガイドおよび前記第2のガイドの少なくとも一方が、ダクトを備え、前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループのうちの少なくとも2つのループの一部分が、前記ダクトを貫通して延在する、請求項1から5のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  7. 前記第1のガイドは第1のダクトを備え、前記第1のループおよび前記第2のループの一部分が前記第1のダクトを貫通して延在し、
    前記第2のガイドは第2のダクトを備え、前記第1のループおよび前記第2のループの一部分が前記第2のダクトを貫通して延在する、請求項1から5のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  8. 前記第1のガイドおよび前記第2のガイドの少なくとも一方がチャネルを画成し、前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループのうちの少なくとも2つのループの一部分が前記チャネルに沿って延在する、請求項1から5のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  9. 前記第1のガイドは第1のチャネルを備え、前記第1のループおよび前記第2のループの一部分が前記第1のチャネルに沿って延在し、
    前記第2のガイドは第2のチャネルを備え、前記第1のループおよび前記第2のループの一部分が前記第2のチャネルに沿って延在する、請求項1から5のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  10. 前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループのうちの少なくとも1つが不連続である、請求項1から9のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  11. 前記第1のガイドおよび前記第2のガイドは、前記中空シースに対して、再配置可能にまたは固定的に、の少なくとも一方で位置決めされる、請求項1から10のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  12. 前記第1の接合部は、溶接部、糊部、はんだ付け部、ワイヤ撚り合わせ部、およびワイヤ織り合わせ部の中の少なくとも1つを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  13. 前記第1のアンカーは、前記第1のガイド、前記第2のガイド、および前記中空シースの中の少なくとも1つに対して固定された、溶接部、糊部、はんだ付け部、ワイヤ撚り合わせ部、およびワイヤ織り合わせ部の中の少なくとも1つからなる、請求項1から12のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  14. 前記第1のアンカーおよび前記第2のアンカーは、共通のアンカーを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  15. 前記第1のループの近位部分および前記第3のループの近位部分が、前記第2のガイドに対して自由に再配置可能である、請求項1から14のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  16. 前記第1のループは、前記第2のループおよび前記第3のループに対して独立に再配置可能である、請求項1から15のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  17. 前記第1のループは、前記ラインにより前記第2のループおよび前記第3のループに対して従属的に再配置可能である、請求項1から15のいずれか一項に記載の医用摘出デバイス。
  18. 医用摘出デバイスを操作する方法であって、
    中空シースから延在する第1のループ、第2のループ、および第3のループの露出長さを増大させるステップであって、前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループは、前記第1のループの弧状部分に広がる第1の面と、前記第2のループの弧状部分に広がる第2の面と、前記第3のループの弧状部分に広がる第3の面と、前記第1のループの最遠位点、前記第2のループの最遠位点、および前記第3のループの最遠位点にわたり広がる第4の面とによって主に画定された内部空洞部を備えるバスケットを開位置において形成するように動作的に結合され、前記空洞部の長手方向中間部断面が、前記第4の面に対して垂直な長手方向軸の中間点におけるものである、ステップと、
    接合部を再配置するために前記第2のループおよび前記第3のループの露出長さを変更するステップであって、前記第2のループおよび前記第3のループは、前記長手方向中間部断面の断面積よりも高い割合で前記第4の面の断面積を縮小させるように弧状経路で接合される、ステップと
    を含む、方法。
  19. 前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループの前記露出長さを増大させる前記ステップは、前記中空シースに対する第1のガイドおよび第2のガイドの相対位置を維持するステップを含み、前記第1のループは、前記第1のガイドと前記第2のガイドとの間に延在する、請求項18に記載の方法。
  20. 前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループの前記露出長さを増大させる前記ステップは、前記中空シースに対して第1のガイドおよび第2のガイドを再配置するステップを含み、前記露出長さは、前記中空シースを越えて各ガイドから延在する各ループの長さからなる、請求項18に記載の方法。
  21. 医用摘出デバイスを操作する方法であって、
    中空シースの遠位端部を越えて延在する受入れ領域を画定するために第1のループ、第2のループ、および第3のループを再配置するステップであって、定置状態にある前記受入れ領域は、テーパ状であり、前記中空シースに向かう方向へと縮小する断面積を有し、前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループは、協働して遠位端部に開口を画定し、前記開口は、物体が前記開口を通って前記受入れ領域内へ通過することを可能にする、ステップと、
    接合部を再配置するステップであって、前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループのうちの少なくとも2つが、前記開口のサイズを縮小させ、前記受入れ領域内の物体が前記縮小されたサイズの開口を通過するのを阻止するように、弧状経路で接合される、ステップと
    を含む、方法。
  22. 医用摘出デバイスを作製する方法であって、
    第1のループ、第2のループ、および第3のループのうちの少なくとも1つを幾何学的構成で配置するステップであって、前記ループのうちの少なくとも2つが、等式A=360/Nを利用して相互に対して角度設定され、ここでAは前記少なくとも2つのループ間の角度を示し、Nはループの総数を示す、ステップと、
    前記第1のループの第1の部分および前記第3のループの第1の部分が第1のガイドに対しておよび相互に対して再配置可能になるように、少なくとも前記第1のループの前記第1の部分および前記第3のループの前記第1の部分を、前記第1のガイドに沿っておよび前記第1のガイドの中に、の少なくとも一方において位置決めするステップと、
    前記第1のループの第2の部分が第2のガイドに対して固定され、前記第2のループの第1の部分が前記第2のガイドに対しておよび前記第1のループに対して再配置可能になるように、少なくとも前記第2のループの前記第1の部分および前記第1のループの前記第2の部分を、前記第2のガイドに沿ってまたは前記第2のガイドの中に、の少なくとも一方において位置決めするステップと、
    少なくとも前記第3のループの第2の部分および前記第2のループの第2の部分を接合部にて直接結合するステップと、
    中空シースが前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループを少なくとも部分的に囲むように、前記中空シースの少なくとも部分的に内部に、前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループを配置するステップと、
    駆動ラインの再配置が、前記中空シースを越えて延在する前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループの露出長さを同時的に増大または縮小させるように作用するように、前記第1のループ、前記第2のループ、および前記第3のループのそれぞれの前記第1の部分に対して前記駆動ラインを動作的に結合するステップと
    を含む、方法。
  23. 医用摘出デバイスであって、
    患者内に挿入されるように構成された遠位端部、および前記患者の外側に保持されるように構成された近位端部を備えるシースと、
    前記シースの遠位端部から延在し、拡張位置と後退位置との間で再配置可能であるように構成されたバスケットであって、前記バスケットは、少なくとも3つのループを備え、また、第1のガイドおよび第2のガイドを備え、前記第1のガイドは、前記第1のループおよび前記第3のループの一部分を受け、前記第2のガイドは、前記第1のループおよび前記第2のループの一部分を受け、前記第2のループおよび前記第3のループは、前記第1のガイドおよび前記第2のガイドの間の位置において相互に対して固定的に取り付けられる、バスケットと、
    前記シースの近位端部に対して動作的に結合され、前記バスケットに対して動作的に結合されたハンドル制御部であって、前記後退位置と前記拡張位置との間における前記シースに対する前記バスケットの再配置を助長するように構成される、ハンドル制御部と
    を備える、医用摘出デバイス。
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