JP2021515657A - 血栓摘出装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、血管から血栓を除去するための装置(1)に関し、装置(1)は、血管内で一時的に解放される拡張状態でおよびマイクロカテーテルを介して血管に導入され血管から除去される圧縮状態で提供され、装置(1)は、近位部(2)、中間部(3)および遠位部(4)を有し、中間部(3)は実質的に円筒型の構造を有し、近位部(2)は挿入補助具(5)に接続され、遠位部(4)は実質的に円筒型の基本構造を有し、中間部(3)と遠位部(4)との間に狭窄部(6)が配置され、遠位部(4)は少なくとも部分的に膜(7)で覆われている。本発明の装置(1)は、捕捉される血栓から離れ始める血栓断片が安全に保持され血管から取り除かれるという事実により特徴付けられる。

Description

本発明は、血管から血栓を除去するための装置に関し、この装置は、血管中で解放された拡張状態で、および、マイクロカテーテルを介して血管中に導入されかつ血管から除去される圧縮状態で提供され、装置は、近位部、中間部および遠位部を有し、中間部は実質的に円筒型の構造を有し、近位部は挿入補助具に接続される。
心筋梗塞、肺塞栓症、末梢血栓症、臓器塞栓症などの血栓塞栓性疾患は、通常、血栓塞栓症(以下、血栓または血餅と称される)、すなわち、血小板、フィブリノーゲン、凝固因子などでできた粘弾性血塊によって引き起こされ、血管内に留まり、完全にまたは部分的に血管を塞ぐ。臓器動脈の閉鎖はまた、随伴組織への酸素および栄養素の供給の中断につながる。機能喪失に関連する機能的代謝の障害は、構造的代謝の停止が短時間で続き、その結果関連する組織が破壊(梗塞形成)される。このようにして最も頻繁に影響を受ける器官は、心臓および脳である。しかしながら、このような変化は、四肢の動脈および肺動脈にも影響を及ぼす。さらに、静脈血栓症および血栓塞栓性閉塞は、脚および骨盤静脈で頻繁に発生する。頭蓋内洞の血栓性閉塞の疾病構造は、脳組織の静脈ドレナージの障害により、重度の脳出血を引き起こしうる。
血栓塞栓症に関連する疾病構造の重症度およびそのような疾患の罹患率を考慮して、血栓を溶解または除去するためにさまざまな技術が開発されている。
このような患者を、ストレプトキナーゼやウロキナーゼなどの血栓溶解剤、または血栓溶解の目的または血栓成長の抑制に役立つ抗凝固剤を用いて治療することが、このような状況において知られている。これらの治療法は通常時間がかかるため、血栓や塞栓の大きさを低下させるまたは取り除くのに役立つ方法としばしば組み合わされる。
観血的外科手術の他に、従来の技術は、経管的または血管内カテーテル誘導介入形態の治療法の使用を侵襲性が低いためにますます採用する。したがって、負圧を発生させる吸引カテーテルによって、または、収集バスケット、コイル、フックまたは同様の構成要素を備えたカテーテルを機械的に用いることによって、患者の体から血栓を除去することが知られている;特許文献1、特許文献2、非特許文献1を参照。
血栓溶解治療法に関連する欠点は、適切な時間枠要件が終了した後はほとんど成功しないことである。また、既知の経管的装置は、血栓を完全に除去できないことが多く、さらに、血栓またはその断片が血流中に放出され、したがってより小さい管腔の血管に進み到達および治療が困難となりうるリスクがある。
特許文献3には、装置の外面上に螺旋状に延在するスリットを備えた血栓摘出装置が知られていることが開示され、クランプブラケットが、波状に近位端においてスリットをカバーする。血栓が捕捉されると、装置はマイクロカテーテル(吸引カテーテル)に引き込まれ、血栓と一緒に血管系から取り出される。この血栓摘出装置は、小管腔または脳の血管などの非常に曲がりくねった血管から血栓を除去するのに特に適している。
基本的に、最新技術で知られている血栓摘出装置は、性能を発揮してきたが、それでもなお、途切れることのない血流によって、血栓が装置を用いて捕捉された後に装置から再び外れるという問題が生じうる。特に、血栓の固さが少ないと、血栓の一部が放出されるリスクがある。このようにして放出された血栓の部分は、血管系の他の領域に達し、そこで(虚血性の)脳卒中を引き起こす可能性がある。
米国特許第6,245,089号明細書 米国特許第5,171,233号明細書 国際公開第2012/156069号
Thomas E. Mayer et al., Stroke 2002 (9), 2232
したがって、本発明の目的は、血栓を除去するための装置を提供することにあり、これを用いて、血栓を捕捉して血管系から取り除くことができるが、この装置はまた、血栓または血栓断片が装置から分離するのを防ぐ。
本発明によれば、この目的は、血栓を血管から除去するための装置によって達成され、装置は、血管内で解放される拡張状態でおよびマイクロカテーテルを介して血管に導入され血管から除去される圧縮状態で提供され、装置は、近位部、中間部および遠位部を有し、中間部は実質的に円筒型の構造を有し、近位部は挿入補助具に接続され、遠位部は実質的に円筒型の基本構造を有し、中間部と遠位部との間に狭窄部があり、遠位部は少なくとも部分的に膜で覆われている。
血栓断片を捕捉するために遠位領域にポリマースキンを備えた血栓摘出装置が最新技術からすでに知られている;しかしながら、これらの装置において、膜は、血栓断片が装置内のポリマースキンによって捕捉されるように伸ばされて配置される。ポリマースキンは血液に対して実質的に不浸透性であるという事実により、血栓を最終的に除去するために装置をマイクロカテーテルに引き込むときに問題が発生する。本発明は、発生する可能性のある任意の血栓断片が実際の装置の外側、すなわち狭窄部の領域で捕捉されるという事実に基づき、遠位部で伸ばされ配置される膜が、その外表面によって、血栓断片が血管系のより遠位領域に入ることを確実に防ぐ。装置がマイクロカテーテルに引き込まれると、狭窄ゾーン内に捕捉された血栓断片は、装置が引き抜かれたときに最終的にマイクロカテーテルに取り込まれ収容されるまで、血管の内壁に沿って引き出される。この点で、装置および血栓を収容するためのマイクロカテーテルは、通常はいわゆる吸引カテーテルであり、同時に特定の吸引効果を生じ、血栓および捕捉された血栓断片が吸引カテーテルに入ることをさらに確実にすることに留意されたい。
この実施形態では、膜は本質的に漏斗形状を有し、漏斗の細い端部は狭窄部を指し、広い端部は遠位方向を指す。周囲に亘って、膜は血管の内壁と接触し、かつ、血栓の破片や破片を捕らえることができる。本発明によれば、狭窄部なる用語は、狭窄の領域における装置の直径が、中間部の直径および遠位部の直径の両方よりも著しく小さいことを意味すると理解される。狭窄部の領域の直径は、好ましくは、遠位部および中間部の直径の80%以下、好ましくは70%以下、より好ましくは60%以下、特に約50%である。
本発明の装置は、マイクロカテーテルを使用して、血栓を除去するために使用される血管系中の位置に移動される。ここで、装置は、血栓の領域で解放されてそれを囲む。通常、解放/放出は、血栓自体または血栓の遠位で発生する。そのような解放は、挿入補助具を使用して装置を遠位方向に前進させるか、または、挿入補助具を使用して装置を同時に固定しながらマイクロカテーテルを近位方向に引き抜くことによって達成される。解放によって、装置がマイクロカテーテルから移動して拡張が生じうることが理解される。装置は血管内に恒久的に留まるようには設計されていないため、装置は通常、挿入補助具に接続されたままである。挿入補助具は通常は挿入ワイヤーである。解放されると、装置は拡張状態になり、血管の内腔に適合し、血管の内壁に接触する。概して、拡張状態は、装置に予め印可された二次構造を形成する。特に、これは、装置が全体的または部分的に形状記憶材料、特に形状記憶金属から製造されている場合に特に当てはまります。二次構造は、通常、熱処理によって刻印されます。拡張状態は通常、以前にデバイスに刻印された二次構造です。これは、デバイスが全体的または部分的に形状記憶材料、特に形状記憶金属から作製される場合に特に当てはまる。二次構造の印可は、通常は熱処理によって達成される。
血栓は、装置が拡張する際におよび/または引き抜き中に、装置によって捕捉される。血栓が装置内に位置するまたは装置が部分的に血栓を貫通するとすぐに、装置はマイクロ(吸引)カテーテルの方向に引き抜かれる。引き抜きは、挿入補助具を近位方向に動かすことによって達成される。挿入補助具は装置の近位部に接続されているため、装置の近位部もまたカテーテルの方向に移動し、最終的に装置および血栓がカテーテル中に完全に収容される。血管壁に付着している血栓の断片は、ストラット(strut)の剪断作用によって除去および搬送される。したがって、血栓はカテーテルに引き込まれ、カテーテルと共に身体から取り除かれる。
すでに述べたように、分離した任意の血栓断片も同様に引き込まれることをさらに確実にするために、通常は特定の量の吸引がカテーテルの方向で行われる。
「近位」および「遠位」という用語は、装置を挿入する際に主治医の方向を指すパーツへの近位、および主治医から離れる方向を指すパーツへの遠位として称されるものとして理解されるべきである。通常、装置はしたがってマイクロカテーテルを用いて遠位方向に進められる。「軸方向」という用語は、近位から遠位に伸長する装置の縦軸を称し、「半径方向」という用語は、それに垂直に伸長するレベル/平面を称する。
好ましくは、装置の少なくとも中間部は、その外面に亘って分布する多数のオープンセルを有する。言い換えれば、ストラットまたはブレイス(brace)で構成された格子またはメッシュ構造が形成され、円筒形の基本構造は、外面に多数の開口部またはメッシュを有する。オープンセルのサイズは、一方では捕捉された血栓がセルを通過できないが装置によってしっかりと保持され、かつ、他方では血流が確保されるような寸法である。さらに、メッシュ構造は、ストラットが解放されると所定の位置に保持するために血栓を貫通するかまたは完全に切断するように構築される。
中間部に加えて、近位部および/または遠位部もまた、外面に分布したオープンセルを有する同様の構造を有することができる。この点で、近位部は通常は挿入補助具/挿入ワイヤーの方向でテーパー状になり直径が減少するのに対して遠位部は狭窄部によって中間部から分離され膜によって少なくとも部分的に被覆されるという事実を除いて、近位部、中間部、および遠位部の構造は有意に異ならない。
「オープンセル」という用語は、セルが膜によって周囲から分離されているかどうかにかかわらず、格子構造を称する、すなわち、膜で覆われたセルもオープンセルと称される。膜による被覆は、膜が格子構造の外側または内側に適用されているかどうかまたは格子構造が膜に埋め込まれているかどうかにかかわらず、構造の任意の被覆を意味すると理解される。
装置または少なくとも中間部の格子構造は、編組構造にすることができる、すなわち、個々のワイヤーまたはストラットを形成するワイヤーバンドルで構成されてもよく、これは互いに編まれ、ワイヤー/ワイヤーバンドルの交点で互いに上下に伸びる。しかしながら、格子構造がレーザーを用いて適切な直径の管から切り出される切断構造が好ましい。材料は通常金属であるが、プラスチック材料を用いてもよい。材料は、従来のカテーテルの直径まで収縮できる十分な弾性を持ち、さらに、カテーテルから解放されたときに所望の直径まで拡張することができなければならない。さらに、格子構造を電解研磨することによって、より滑らかでより丸みを帯びたものにし、したがってより外傷を少なくすることが便宜である。これによって、細菌やその他の不純物が構造に付着するリスクが軽減される。ストラットまたはワイヤーは、円形、楕円形、正方形、長方形、または台形の断面を有することができ、正方形、長方形、または台形の断面の場合、エッジは丸まっていることが有利である。薄いストリップの形の平らなウェブ/ワイヤー、特に金属ストリップを使用してもよい。長方形または台形の実施形態の場合、断面の狭い側は血管壁に面していることが好ましく、これによってメッシュ構造中への血栓の貫通が容易になる。
鉄合金(ステンレス鋼、ばね鋼)およびコバルト−クロム合金に加えて、例えば二元ニッケル−チタン合金(ニチノール)および三元ニッケル−チタン−クロム合金(クロムドープ合金)などの形状記憶合金が、特に使用に適する。特にニチノールは、神経血管領域の自己拡張構造での使用が知られています。
本発明により提案される装置は、最初は平坦な構造として製造され、次いで円筒形の構造に圧延されうる。装置は、装置の少なくとも一部の外面に亘って装置の長手方向に延びるスリットを有することができる。スリットは、例えば、装置の縦軸に平行に伸びる、または外面に亘って螺旋状または渦巻状に伸びてもよい。後者の場合、スリットは、360°の完全なコイル/螺旋を形成してもよいが、例えば約180°または120°の部分的なコイル/螺旋のみを形成するよう配置されてもよい。スリットの螺旋状構成によって、スリットに沿った装置のエッジが、引っ張られたときに血管壁の円周に沿って接線方向に移動するという追加の利点が提供され、これによって剪断効果が改良される。さらに、スリットの螺旋またはコイル状の伸長によって、湾曲した血管へのより良い適応が可能である態様で、屈曲剛性が改善(低減)される。これにより、装置の配置だけでなく複雑な血管構造からの血餅の抽出も容易になる。装置の外面はこのスリットの領域において開いており、カテーテルから取り外されると装置は血管内腔によって許容される範囲にのみ展開が可能であるので、適用の位置におけるスリットの幅は血管の内腔によって特定される。
スリットは、装置の全長にわたって延在してもよいが、スリットは装置の長さの一部のみに亘って延びることが好ましい。国際特許出願公開第2012/56069号に記載されているように、装置の近位部においてクリップをスリットの上に延在するように配置してもよい。このクリップは、自己拡張構造の半径方向の力を増加させるだけでなく、スリットに平行する装置の対向して配置されるエッジを互いに相対的な位置に固定するのに役立つ。
装置の縦軸に直交する外面上で互いに隣接して配置されているオープンセルの数は、少なくとも2、好ましくは3〜5である。隣接するセルは、構造が切り開かれて平らに広げられたときに装置の縦軸に直交して互いに隣接するセルである。オープンセルの正しい選択は、とりわけ、装置が使用される血管のサイズに依存する。概して、血管の直径が大きいほど、並行して配置される隣接セルの数が多くなる、なぜならば、拡張状態では装置が大きい全周領域をカバーしなければならないからである。さらに、該して、オープンセルの数が少ないほど、装置の柔軟性が高まり、これは、装置を密集して曲がりくねった血管内で誘導する必要がある場合に有利でありうる。一方、外表面積が同じ場合に、開口部の数がより少ないということは、開口部のサイズが大きくなることも意味する。開口部のサイズは、血栓または血栓の破片が開口部から外に出ることを防ぐように選択すされる。概して、装置の縦軸に直交する外面上で外周に沿って互いに隣接するオープンセルの数が3〜5である装置を使用することが良好な実践であることが証明された。
装置の遠位部に取り付けられた膜が、好ましくは中央に配置される少なくとも1つの開口部がある場合が有用であることが分かった。膜が全体として漏斗の形状をしている場合、開口部は中央で漏斗の薄い端部に位置する。開口部により、ほとんど液体不透過性の膜を使用する場合でも、装置を通る血流が確保され、したがって虚血のリスクが軽減される。さらに、開口部は、血液の鬱血を防ぐためカテーテルの方向へ装置を簡単に引き抜くことを容易にする。
中間部と遠位部との間に配置される狭窄部は、好ましくは熱処理により生じる。換言すれば、その通常の円筒構造を有する装置が最初に製造され、その後、熱処理が行われて狭窄部が作製され、この狭窄部は本発明の記載された実施形態の本質的な特徴を構成する。この目的のために、装置は熱にさらされて一定の条件を生じ、この条件下で、特にニチノールなどの形状記憶材料が使用される場合に、装置は特に適切に変形されて狭窄部を生成しうる。
上記の実施形態とは独立して考慮されるべき代替の実施形態によれば、本発明は、血管から血栓を除去するための装置に関し、この装置は、血管内で解放される拡張状態でおよびマイクロカテーテルを介して血管に導入され血管から除去される圧縮状態で提供され、装置は、近位部、中間部および遠位部を有し、少なくとも中間部および遠位部は、装置の外面に亘って分布する複数のオープンセルを形成する実質的に円筒型の構造のストラットを有し、近位部は挿入補助具に接続され、ストラットは遠位部の遠位端において内側に曲がり、遠位部は少なくとも部分的に膜で覆われている。
この代替の実施形態によれば、装置から分離し始める血栓または血栓から分離する血栓断片は、膜で覆われている装置の遠位端によって捕捉される。これに関して、遠位部の遠位端に位置するストラットを内側に曲げ、遠位端を全体的に丸くすることが非常に重要である。このようにして、遠位端は、オープンセルまたはメッシュを含む隆起形状を形成する。したがって、遠位端は著しく非外傷性になり、血管壁を損傷するリスクが低減される。さらに、ストラットが遠位端で内側に曲げられるという事実によって、膜が所定の位置にしっかりと保持され、膜が破裂するリスクを高めるため任意の点で過度に伸ばされることをしない。ストラットが内側に、すなわち、装置を通って中央に伸びる装置の縦軸の方向に曲げられるので、装置の遠位端は、全体として丸みを帯びた形状を有し、したがって血管内で容易に誘導できる。
本発明のこの第2の実施形態では、膜は概して開口部を有しないという事実によって、膜は、液体、この場合は特に血液に対して少なくとも部分的に透過性でなければならない。このようにして、血管を通る全体的な血流が確実に維持される。さらに、血液が膜の一方の側から他方の遠位側に膜を通過できる場合、カテーテルへの装置の引き込みが容易になる。
膜の透過性は、多かれ少なかれ有効なフィルター効果を達成するために必要に応じて調整することができる。一方では、高い透過性は血流に有利であり、他方では、小さな血栓断片でさえも確実に捕らえるのに低い透過性が有利である。
第1の実施形態と同様に、第2の実施形態においても、装置の縦軸に直交する外面上で互いに隣接して位置するオープンセルの数が、少なくとも2、好ましくは3〜5の範囲である場合が有用である。オープンセルの最適な数の選択に適用される基準に関して、第1の実施形態について上で述べたことが同様に適用される。
一般に、本発明の第1の実施形態に関連してなされた陳述は、装置の構造または文脈が他に暗示または要求しない限り、第2の実施形態に同様に適用される。特に、格子/メッシュ構造、個々のオープンセルを含む構造、使用される材料、または装置を通るスリットの提供、並びに装置の取り扱いに関する記述は、第2の実施形態にも適用される。
遠位部の遠位端でのストラットの曲げは、好ましくは、熱処理によって達成される。言い換えれば、その通常の円筒構造を有する装置が最初に製造され、その後、熱処理が行われて遠位端においてストラットの校正に特定の影響が与えられる。この目的のために、装置は熱にさらされて一定の条件を生じ、この条件下で、特にニチノールなどの形状記憶材料が使用される場合に、装置は特に適切に変形されて遠位端の丸み付けが達成される。
挿入補助具は最新技術において十分によく知られているので、挿入補助具は好ましくは挿入ワイヤーであることが本発明の両方の実施形態に適用される。挿入補助具は、1つまたは複数の結合点で装置の近位部に接続されうる。通常、装置のストラットは、挿入補助具の方向で近位部に収束する。1つまたは複数の結合点が、中央に伸びる装置の縦軸に対して外面の方向でシフトして配置される、すなわち、半径方向外向きに位置することが便宜である。接続または結合点のそのような偏心した配置は、血流ができるだけ妨げられないという利点を供給する。マイクロカテーテルから装置が解放されると、結合点は血管壁と接触して位置する可能性がある。
有意には、装置は、主治医がそれを視覚化できるようにする1つまたは複数の放射線不透過性マーカーを備える。放射線不透過性マーカーは、例えば、白金、パラジウム、白金−イリジウム、タンタル、金、タングステン、またはその他の放射線不透過性の金属で構成されうる。これにより、主治医は、装置が除去される血栓に対して正しく配置されているかどうかを確認し、必要であれば修正を行うことが可能となる。装置の少なくとも一部の領域に、放射線不透過性材料のコーティング、例えば金のコーティングを提供することも考えられる。このコーティングは、例えば、 1〜6μmの厚さを有する。放射線不透過性材料によるコーティングは、装置全体に適用される必要はない。しかしながら、放射線不透過性コーティングが施されている場合でも、1つまたは複数の追加の放射線不透過性マーカーを配置することが有用でありうる。別の可能性は、白金などの放射線不透過性材料からなる螺旋またはワイヤーで個々のストラットを覆うことである。
特に本発明の第2の実施形態の場合、膜被覆の近位端の領域、すなわち、近位端から見て膜被覆が開始する位置において、放射線不透過性マーカーを提供することが便宜である。装置が吸引カテーテルに引き込まれるとき、治療を行う医師は、放射線不透過性マーカーの位置から、被覆の近位端が吸引カテーテルの遠位入口にいつ到達するかを特定することができる。捕捉された血栓断片の「絞り出し(squeezed out)」を回避するために装置を吸引カテーテルにさらに引き込まず、代わりに、装置が完全に引き込まれていない状態で吸引カテーテルを移動して近位方向に戻し、その後血管系から取り外すことが望ましい場合がある。
装置が膜で覆われている場合、これは内側または外側の格子構造に取り付けることができる。しかしながら、格子構造は好ましくは膜に埋め込まれている。これは、最初に格子構造を提示し、次に格子構造が埋め込まれた膜が作製されるように周りをファイバーで包むかまたは編組することによって達成することができる。関連する処理、例えばいわゆるエレクトロスピニングは、最新技術から十分に知られている。
第1の膜がその上に適用されるマンドレルをまず提供することも可能である。その後、第2の膜が最終的に適用される前に格子構造自体が第1の膜に適用される。したがって、装置を構成する個々のストラットが膜で囲まれる。膜が必ずしも配置される必要がないまたは所望でない装置の領域においては、後に取り外されてもよい。
本発明に従って膜が言及される限り、これは2つ以上の膜も意味しうることが明確に理解されるべきである。したがって、装置のより広い領域をカバーする連続膜でもよいが、装置の特定の領域をカバーするいくつかの個別の膜を提供することも考えられる。これらの個々の膜は互いに隣接して配置されて均一な表面を形成してもよいが、血栓断片を捕捉するという本発明の装置に関連する目的が保証されている限り、膜間にギャップが存在してもよい。膜は、複数の層から構成されてもよい。複数の膜または膜層が互いの上に配置されている場合、この配置はまた、本発明の意味での膜として理解されるべきである。
使用されるのが好ましいエレクトロスピニング法では、フィブリルまたはファイバーは、電流を与えることにより、ポリマー溶液から分離されて基板上に堆積される。堆積によって、フィブリルは不織布に凝集する。概して、フィブリルは100〜3000nmの範囲の直径を有する。エレクロスピニングによって得られる膜は、非常に均一な構造を有する。膜は、丈夫で機械的に弾力性があり、開口部がそこから伝搬する亀裂を生じることなく機械的に穴を開けることができる。フィブリルの厚さおよび多孔度を、プロセスパラメータを適切に選択することにより制御することができる。膜の製造およびこの目的に適した材料に関連して、国際特許出願公開第2008/049386号、独国特許出願公開28 06 030号明細書、およびそこに引用されている文献に特に注意がされる。
エレクトロスピニングを用いる代わりに、浸漬または「スプレーコーティング」などの噴霧処理により膜を製造することもできる。
膜は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、またはポリオレフィンなどのポリマー材料から製造できる。例えば、クロロホルムなどの溶媒に適用することができるポリカーボネートウレタン(PCU)が特に好ましい。特に、膜と格子構造との一体的な接続が望ましい。格子構造を形成するストラットへの膜の接着は、ストラットをシラン化することによってさらに改良することができる。
結合点は、挿入補助具/ガイドワイヤーおよび装置の近位部が一緒になる単純な溶接点でもよい。装置を取り外すことを可能にする従来の結合要素も考えられる。本発明により提案される装置は、例えばステントと異なり、配置部位にとどまることは通常意図されていないが、例外的な場合には、例えば患者を損傷しうるので引き抜きが医学的な理由で指示されない場合に必要とされうる。このような場合、装置はステントのように体内に留まり、血餅内にダクトまたはチャネルを形成するという点で有効に利用され、したがって、血栓はメッシュ構造によって血管壁に押し付けられ、血流は膜の透過性(開口部の有無にかかわらず)によって維持される。例えばポリカーボネートウレタンで作製されうる膜は、時間の経過とともに体内で溶解するため、血流にそれ以上の影響はない。
閉塞コイルまたはステント用の取り外し可能な結合要素は、特に電解、熱、または機械的取り外し技術に基づくものが文献に広く記載されている。電解腐食性部分が電気エネルギーを与えることによって溶解され、装置と挿入補助具との間の接続が切断される、電解剥離システムが特に好ましい。予め腐食したステンレス鋼要素、マグネシウム要素、またはコバルト−クロム合金が、適切な取り外し要素である。機械的取り外し技術は、通常、装置が挿入補助具から外されるように装置が取り外されると解放される閉鎖位(form closure)を伴う。
挿入ワイヤーは一体設計でもよく、この場合、ワイヤーは基本的に連続的形態を有する。しかしながら、異なる材料の有利な特徴を組み合わせることも可能であり、例えば、挿入ワイヤーのより近位に位置する部分が前進の動きを容易にするステンレス鋼から作製される一方で、挿入ワイヤーのより遠位の部分が高い柔軟性を提供するニチノールのようなニッケル−チタン合金から作製されてもよい。ニッケル−チタン合金からなる遠位部はまた、ねじれのリスクが最小限に抑えられる(「ねじれ抵抗」)という利点を有する。一方、ステンレス鋼のようなより硬い材料は、トルクの伝達が可能になり前進の動きを改良する点で有利であるため、挿入ワイヤーの近位部に使用することが有利である。
挿入補助具なる用語は、広く解されるべきであり、用語の必ずしも用語の従来の意味の範囲内における挿入ワイヤーを称するものではない。例えば、中空の内側スペースを有する他の細長い挿入補助具を用いてもよい。
概して、本発明による装置は、5mm〜40mmの範囲の長さ(挿入補助具なし)および1.5mm〜7mmの直径を有し、その寸法は、血栓が除去される血管の寸法により特定される。示される図面は、装置の遊離かつ弛緩した状態を指す、すなわち、カテーテルが外力を印加しない。装置を形成するストラットは、例えば、それぞれ20〜60μmの範囲の直径である幅を有してもよい。
装置自体の他に、本発明はまた、装置を製造する方法に関する。これは、中間部と遠位部との間に位置する狭窄部を作製し、ストラットに遠位端において丸みをつけることが、熱処理によって行われることを特徴とする。
さらに、本発明はまた、血管から血栓を除去することを目的として、本発明により提案される装置の使用に関する。
本発明は、それぞれの実施形態を図示する図面を参照して以下のように一例として詳細に説明される。図面は本発明の好ましい実施形態の変形を示しているが、本発明はそれに限定されないことに留意すべきである。技術的に便宜である限り、本発明は、概して、特許請求の範囲または本発明に関連するものとして明細書に述べられている技術的特徴の任意の随意的な組み合わせを含む。
本発明の説明は以下の図面によって提供される。
膜を有しない展開した形状の第1の実施形態の第1のバリエーションに従った装置を示す図 膜を有しない図示された第1の実施形態の第1のバリエーションに従った装置の側面図 膜を有しない図示された第1の実施形態の第1のバリエーションに従った装置の正面図 膜を有する図示された第1の実施形態の第1のバリエーションに従った装置の側面図 膜を有する図示された第1の実施形態の第1のバリエーションに従った装置の正面図 膜を有しない展開した形状の第1の実施形態の第2のバリエーションに従った装置を示す図 膜を有しない図示された第1の実施形態の第2のバリエーションに従った装置の側面図 膜を有しない図示された第1の実施形態の第2のバリエーションに従った装置の正面図 膜を有する図示された第1の実施形態の第2のバリエーションに従った装置の側面図 膜を有する図示された第1の実施形態の第2のバリエーションに従った装置の正面図 膜を有しない展開した形状の第2の実施形態に従った装置を示す図 遠位端を丸み付けする前の膜を有しない図示された第2の実施形態に従った装置の側面図 遠位端を丸み付けした後の膜を有しない図示された第2の実施形態に従った装置の側面図 遠位端を丸み付けした後の膜を有する図示された第2の実施形態に従った装置の側面図 遠位端を丸み付けした後の膜を有する図示された第2の実施形態に従った装置の正面図 図10aのバリエーションとして、遠位端を丸み付けした後の膜を有する図示された第2の実施形態に従った装置の側面図 図10bのバリエーションとして、遠位端を丸み付けした後の膜を有する図示された第2の実施形態に従った装置の正面図
図1において、本発明により提案される装置1は、第1の実施形態の第1のバリエーションに従って説明され、装置1は、まだ膜のない展開した形態で図示される。実際には、図面から装置1は本質的に円筒形である。装置1は、近位に位置する断面がテーパー状かつ収束する部分2、並びに中間の円筒部3および遠位部4を備える。これは、オープンセル9を形成する個々のストラット8から構成される。この場合、装置1の縦軸に直交して互いに隣接して位置するオープンセル9の数は3つである。示された一点鎖線は、装置1の反対側にあるストラット8への接続を示している。
中間部3と遠位部4との間には、装置1がより少ないストラット8を示す領域があり、この領域は、装置1を円筒形にする処理中に狭窄部が形成されることを可能とするように提供される。
図2aは、図1に示される装置が側面図で示されているが、膜はまだ配置されていない。さらに、個々のオープンセル9は示されていない。近位部2、中間部3および遠位部4が再び示され、狭窄部6は中間部3と遠位部4との間に位置し、この狭窄部は、ストラット8の熱処理によって生成される。近位端において、装置1は結合点11で終了し、それを介して挿入補助具5に接続される。
図2bでは、図1および2に示される装置1が正面図で示されているが、ここでも本発明の固有の部分を形成する膜はない。3つのオープンセル9がそれぞれ、装置1の外面上で互いに隣接して配置されることが示される。
図3aは、図2aの図に対応するが、装置1に膜7が適用された後である。図3bの正面図から、膜7が中央に開口部10を有し、これが血流を恒久的に維持する目的を果たしていることが分かる。
図4では、装置1のバリエーションを提供するために、図1と同様の表現が選択されている。基本的に、図4は図1に類似するが、この場合、互いに隣接して配置されたオープンセル9の数は4であり、これらのセル9は、装置1の外面上で半径方向に並行して自然に配置され、全体として円筒構造を形成する。
図5aは、図4によるバリエーションを側面図で示し、まだ膜が配置されていない。図2aとは対照的に、オープンセル9を形成するストラット8もここに示されている。中間部3と遠位部4との間の狭窄部6がここでも見られる。
図5bは、図5aに示される装置を正面図で示し、同様に膜がない。外面上で互いに隣接して配置されるオープンセル9の数が4であることに留意すべきである。
図5aに示される実施形態を図6aに示すが、ここでは、完成後、すなわち膜7を含む。図6bの関連する正面図では、膜7が中央開口部10を有することが示される。
図7では、装置1の第2の実施形態が示され、依然として膜はなく、中間部3と遠位部4との間に狭窄部はない。図7は、装置1の展開された表示を図示する。一点鎖線は、実際において、反対側に位置するオープンセル9がこれに従うことを示す。近位部2は、近位端に向かって密接に収束する。
図8は、図7の第2の実施形態による装置の展開プロセスを示しており、図8では、装置1はすでに円筒形に形成されている。オープンセル9を形成するストラット8は、近位部2において結合点11に最終的に収束し、装置1はこの結合点を介して挿入補助具5に接続される。遠位部4における遠位端はまだ丸みづけられていないことが図8から分かる。
丸みづけられた構成が図9に示されている、すなわち、ここでは、遠位部4の遠位端におけるストラット12が内側に曲げられ、その結果、遠位部4は全体として湾曲または隆起形状を有する。膜7はまだ配置されていない。
最後に、図10aは、図7から9までの完成した装置1を側面図で示している。この図は、膜が遠位部4に配置されたという点で、図9に示される図とは異なる。対応する正面図は図10bに示され、ここでは、膜7に加えて、内側に曲がったストラット12も示される。
図11aは、図10aに示される装置1のバリエーションであり、オープンセル9が膜7によって覆われている遠位部4が、さらに近位方向に延びる。他方、正面図11bは、図10bに示されたバリエーションと異ならない。
図11aは、図10aに示される装置1のバリエーションであり、オープンセル9が膜7によって覆われている遠位部4が、さらに近位方向に延びる。他方、正面図11bは、図10bに示されたバリエーションと異ならない。
他の実施形態
1. 血管から血栓を除去するための装置であって、
前記装置(1)は、血管内で一時的に解放される拡張状態でおよびマイクロカテーテルを介して血管に導入され血管から除去される圧縮状態で提供され、
前記装置(1)は、近位部(2)、中間部(3)および遠位部(4)を有し、前記中間部(3)は実質的に円筒型の構造を有し、前記近位部(2)は挿入補助具(5)に接続され、
前記遠位部(4)は実質的に円筒型の基本構造を有し、前記中間部(3)と前記遠位部(4)との間に狭窄部(6)が配置され、前記遠位部(4)は少なくとも部分的に膜(7)で覆われていることを特徴とする、
装置。
2. 少なくとも前記中間部(3)は、その外面に亘って分布する多数のオープンセル(9)を含むことを特徴とする、実施形態1に記載の装置。
3. 前記装置の縦軸に直交する前記外面上で互いに隣接して配置されているオープンセル(9)の数が、少なくとも2、好ましくは3〜5であることを特徴とする、実施形態2に記載の装置。
4. 前記膜(7)が、少なくとも1つの開口部(10)を備えることを特徴とする、実施形態1〜3のいずれかに記載の装置。
5. 前記開口部(10)が、前記膜(7)の中央に位置することを特徴とする、実施形態4に記載の装置。
6. 血管から血栓を除去するための装置であって、
前記装置(1)は、血管内で一時的に解放される拡張状態でおよびマイクロカテーテルを介して血管に導入され血管から除去される圧縮状態で提供され、
前記装置(1)は、近位部(2)、中間部(3)および遠位部(4)を有し、少なくとも前記中間部(3)および遠位部(4)は、前記装置(1)の外面に亘って分布する複数のオープンセル(9)を形成する実質的に円筒型の構造のストラット(8)を有し、前記近位部(2)は挿入補助具(5)に接続され、
前記ストラット(8)は前記遠位部(4)の遠位端において内側に曲がり、前記遠位部(4)は少なくとも部分的に膜(7)で覆われていることを特徴とする、
装置。
7. 前記膜(7)は、液体に対して少なくとも部分的に透過性であることを特徴とする、実施形態6に記載の装置。
8. 前記装置(1)の縦軸に直交する前記外面上で互いに隣接して配置されているオープンセル(9)の数が、少なくとも2、好ましくは3〜5であることを特徴とする、実施形態6または7に記載の装置。
9. 前記装置(1)が、膜(7)による被覆の前記近位端の領域において1つまたは複数の放射線不透過性マーカーを備えることを特徴とする、実施形態6または7に記載の装置。
10. 前記挿入補助具(5)が、1つまたは複数の結合点(11)において前記装置(1)の前記近位部(2)に接続され、前記結合点(11)が、前記装置(1)の中央に伸びる縦軸に関して前記外面の方向に半径方向にずらして配置されることを特徴とする、実施形態1〜9のいずれかに記載の装置。
11. 前記装置(1)の少なくとも一部の前記外面に亘って前記装置(1)の長手方向に延びるスリットを特徴とする、実施形態1〜10のいずれかに記載の装置。
12. 前記スリットが、前記装置(1)の縦軸に平行に伸びることを特徴とする、実施形態11に記載の装置。
13. 前記スリットが、前記外面に亘って螺旋状に伸びることを特徴とする、実施形態11に記載の装置。
14. 前記装置(1)の少なくとも一部の領域が、放射線不透過性マーカーを備えることを特徴とする、実施形態1〜13のいずれかに記載の装置。
15. 前記中間部(3)と前記遠位部(4)との間に狭窄部を作製すること、および、前記ストラット(8)に前記遠位部(4)の遠位端において丸みをつけることが、熱処理によって行われることを特徴とする、実施形態1〜14のいずれかに記載の装置。

Claims (15)

  1. 血管から血栓を除去するための装置であって、
    前記装置(1)は、血管内で一時的に解放される拡張状態でおよびマイクロカテーテルを介して血管に導入され血管から除去される圧縮状態で提供され、
    前記装置(1)は、近位部(2)、中間部(3)および遠位部(4)を有し、前記中間部(3)は実質的に円筒型の構造を有し、前記近位部(2)は挿入補助具(5)に接続され、
    前記遠位部(4)は実質的に円筒型の基本構造を有し、前記中間部(3)と前記遠位部(4)との間に狭窄部(6)が配置され、前記遠位部(4)は少なくとも部分的に膜(7)で覆われていることを特徴とする、
    装置。
  2. 少なくとも前記中間部(3)は、その外面に亘って分布する多数のオープンセル(9)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記装置の縦軸に直交する前記外面上で互いに隣接して配置されているオープンセル(9)の数が、少なくとも2、好ましくは3〜5であることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
  4. 前記膜(7)が、少なくとも1つの開口部(10)を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記開口部(10)が、前記膜(7)の中央に位置することを特徴とする、請求項4に記載の装置。
  6. 血管から血栓を除去するための装置であって、
    前記装置(1)は、血管内で一時的に解放される拡張状態でおよびマイクロカテーテルを介して血管に導入され血管から除去される圧縮状態で提供され、
    前記装置(1)は、近位部(2)、中間部(3)および遠位部(4)を有し、少なくとも前記中間部(3)および遠位部(4)は、前記装置(1)の外面に亘って分布する複数のオープンセル(9)を形成する実質的に円筒型の構造のストラット(8)を有し、前記近位部(2)は挿入補助具(5)に接続され、
    前記ストラット(8)は前記遠位部(4)の遠位端において内側に曲がり、前記遠位部(4)は少なくとも部分的に膜(7)で覆われていることを特徴とする、
    装置。
  7. 前記膜(7)は、液体に対して少なくとも部分的に透過性であることを特徴とする、請求項6に記載の装置。
  8. 前記装置(1)の縦軸に直交する前記外面上で互いに隣接して配置されているオープンセル(9)の数が、少なくとも2、好ましくは3〜5であることを特徴とする、請求項6または7に記載の装置。
  9. 前記装置(1)が、膜(7)による被覆の前記近位端の領域において1つまたは複数の放射線不透過性マーカーを備えることを特徴とする、請求項6または7に記載の装置。
  10. 前記挿入補助具(5)が、1つまたは複数の結合点(11)において前記装置(1)の前記近位部(2)に接続され、前記結合点(11)が、前記装置(1)の中央に伸びる縦軸に関して前記外面の方向に半径方向にずらして配置されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記装置(1)の少なくとも一部の前記外面に亘って前記装置(1)の長手方向に延びるスリットを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 前記スリットが、前記装置(1)の縦軸に平行に伸びることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  13. 前記スリットが、前記外面に亘って螺旋状に伸びることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  14. 前記装置(1)の少なくとも一部の領域が、放射線不透過性マーカーを備えることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の装置。
  15. 前記中間部(3)と前記遠位部(4)との間に狭窄部を作製すること、および、前記ストラット(8)に前記遠位部(4)の遠位端において丸みをつけることが、熱処理によって行われることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の装置。
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WO2023145888A1 (ja) * 2022-01-28 2023-08-03 ニプロ株式会社 ステントリトリーバおよびステント

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