以下、本出願の実施例における技術的解決策を本出願の実施例における図面を参照して明確かつ完全に説明する。
本出願の実施例の技術案は、例えば、グローバル移動通信システム(GSM:Global System of Mobile communication)、コード分割多重アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域コード分離多重アクセス(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、LTEシステム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割二重化(TDD:Time Division Duplex)、ユニバーサル移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、ワイマックス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム、ニューラジオ(NR:New Radio)または未来の5Gシステムなど、様々な通信システムに適用されることができることを理解されたい。
特に、本出願の実施例の技術案は、例えば、スパースコード多重アクセス(SCMA:Sparse Code Multiple Access)システム、低密度シグネチャ(LDS:Low Density Signature)システムなど、非直交多重アクセス技術に基づく様々な通信システムに適用されることができ、もちろん、通信分野では、SCMAシステムやLDSシステムは、他の名称で呼ばれることもあり、さらに、本出願の実施例の技術案は、例えば、非直交多重アクセス技術を使用した直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC:Filter Bank Multi−Carrier)、汎用周波数分割多重(Generalized Frequency Division Multiplexing、GFDM)、フィルタリングされた直交周波数分割多重(F−OFDM:Filtered−OFDM)システムなど、非直交多重アクセス技術を使用したマルチキャリア伝送システムに適用されることができる。
本出願の実施例における端末機器は、ユーザ機器(UE:User Equipment)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、移動ステーション、移動局、遠隔局、遠隔端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置を指し得る。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)ステーション、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイスまたは無線モデムに接続されたその他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイスおよび5Gネットワークの端末機器または将来進化するPLMNの端末機器などであってもよく、本出願の実施例は限定されない。
本出願の実施例におけるネットワーク機器は、端末機器と通信する機器であってもよく、前記ネットワーク機器は、GSMまたはCDMAの基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAシステムの基地局(NB:NodeB)であってもよく、LTEシステムの進化型基地局(eNBまたはeNodeB:Evolutional NodeB)であってもよく、クラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)シナリオでのワイヤレスコントローラであってもよく、または前記ネットワーク機器は、リレーステーション、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイスおよび未来5Gネットワークのネットワーク機器または未来進化のPLMNネットワークのネットワーク機器などであってもよく、本出願の実施例は限定されない。
図1は、本出願の実施例の適用シナリオの概略図である。図1における通信システムは、端末機器10およびネットワーク機器20を含み得る。ネットワーク機器20は、端末機器10に通信サービスを提供し、コアネットワークにアクセスするように構成され、端末機器10は、ネットワーク機器20によって送信された同期信号や放送信号などを検索してネットワークにアクセスし、それにより、ネットワークと通信する。図1で示された矢印は、端末機器10とネットワーク機器20との間のセルラリンクを介して実行されるアップリンク伝送/ダウンリンク伝送を示す。
NRシステムにおいて、端末は、アップリンク伝送のための複数のPanelを有することができ、1つのpanelは1セットの物理アンテナを含み、各panelは、独立した無線周波数チャネルを有することができる。端末は、複数のpanelでデータを同時に伝送することができるが、異なるpanelに対応するチャネル条件は異なるため、異なるpanelは、それぞれのチャネル情報に従って、送信電力などの異なる伝送パラメータを使用する必要がある。これらの伝送パラメータを取得するために、異なるpanelに異なるSRSリソースを構成する必要があり、例えば、1つのpanelは、1つのSRSリソースセットに対応することができ、ネットワーク側は、SRSリソース指示(SRI:SRS Resource Indicator)を介して、1つのSRSリソースセットを指示することができる。端末は、SRIまたはSRIによって指示されたSRSリソースに従って、アップリンク伝送に対応する電力制御パラメータを取得し、それにより、アップリンクデータに対応する送信電力を取得することができる。
現在、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)の送信電力は、次の式を介して計算することができる。
図2は、本出願の実施例の電力制御方法100の例示的なブロック図を示す。図2に示されたように、前記方法100は、次のステップを含む。
ステップS110において、端末機器は、ネットワーク機器によって送信された、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)をスケジューリングするために使用されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信し、前記DCIは、第1のサウンディング参照信号リソース指示(SRI)を含む。
ステップS120において、前記端末機器は、前記DCIに従って、前記第1のSRIに対応するアップリンク電力制御パラメータの値を決定する。
ステップS130において、前記端末機器は、前記第1のSRIに対応するアップリンク電力制御パラメータの値に従って、前記PUSCHによって搬送された、前記第1のSRIに対応する第1のアップリンクデータの実際の送信電力を決定する。
例示的に、前記ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)は第2のSRIをさらに含み得、前記第1のSRIおよび前記第2のSRIは、独立したアップリンク電力制御パラメータの値にそれぞれ対応する。
具体的に、ネットワーク機器は、端末機器に前記第1のSRIおよび前記第2のSRIそれぞれに対応するアップリンク電力制御パラメータの値を事前に構成し、例えば、ネットワーク機器は、SRIとアップリンク電力制御パラメータの値の対応関係を事前に構成し、ネットワーク機器は、PUSCHをスケジューリングするために使用されるDCIにおいて、前記第1のSRIおよび前記第2のSRIを搬送することができ、それにより、端末機器が前記DCIに従って各SRIに対応するアップリンク電力制御パラメータの値を決定することができ、さらに、各SRIに対応するアップリンクデータの実際の送信電力を決定することができる。例えば、上記の式に基づいて、ネットワーク機器は、上位層シグナリングを介して各SRIに対応する{j、k、l}の値を事前に構成し、異なる値は異なるアップリンク電力制御パラメータの値を取得することができるため、各SRIは、1セットのアップリンク電力制御パラメータの値に対応することができる。
したがって、本出願の実施例の電力制御方法は、より高いスペクトル効率に達するのに有益である。
例示的に、前記端末が前記DCIを受信する前に、前記方法は、前記端末機器が、前記ネットワーク機器によって送信された第1の構成情報を受信することであって、前記第1の構成情報は、前記第1のSRIの値とアップリンク電力制御パラメータの値の対応関係を指示することをさらに含み、前記端末機器が、前記DCIに従って、前記第1のSRIに対応するアップリンク電力制御パラメータの値を決定することは、前記端末機器が、前記DCIに含まれる前記第1のSRIの値、および前記対応関係に従って、前記第1のSRIに対応するアップリンク電力制御パラメータの値を決定することを含む。
例示的に、前記端末がネットワーク機器によって送信された前記DCIを受信する前に、前記方法は、前記ネットワーク機器によって送信された第2の構成情報を受信することであって、前記第2の構成情報は、前記第2のSRIの値に対応するアップリンク電力制御パラメータの値を指示し、ここで、前記第2のSRIの値に対応するアップリンク電力制御パラメータの値および前記第1のSRIの値に対応するアップリンク電力制御パラメータの値は、前記ネットワーク機器によって独立して構成されることをさらに含む。
即ち、ネットワーク機器は、端末機器にSRIの値とアップリンク電力制御パラメータの値との間の対応関係を事前に構成し、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)などの上位層シグナリングを介して端末機器に指示することができる。または、前記対応関係をプロトコルによって合意されてもよい。前記対応関係は、SRIとアップリンク電力制御パラメータの値との間の直接的なマッピング関係であってもよく、間接的なマッピング関係であってもよく、例えば、前記対応関係は、SRIによって指示されたSRSリソースの数とアップリンク電力制御パラメータの値との間のマッピングであってもよく、本出願の実施例はこれらに対して限定しないことを理解されたい。
例示的に、前記第1のSRIおよび前記第2のSRIは、独立したアップリンク電力制御パラメータ候補値に対応してもよい。例えば、前記第1のSRIおよび前記第2のSRIの両方とも2bitsであり、4つの可能なアップリンク電力制御パラメータの値にそれぞれ対応することができる。前記第1のSRIおよび前記第2のSRIは、ネットワーク側によって独立して構成されることができ、異なる値に構成されてもよく、同じ値に構成されてもよい。
例示的に、前記アップリンク電力制御パラメータは、アップリンクデータの送信電力を決定するために使用されるパスロス値、または前記パスロス値を測定するために使用されるダウンリンク信号の情報を含む。
前記ダウンリンク信号は、ダウンリンク同期信号ブロック(SSB:Synchronous Signal Block)であってもよく、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS:Channel State Information−Reference Signals)であってもよい。前記ダウンリンク信号の情報は、ネットワーク側によって事前に構成された複数のダウンリンク参照信号における、上記の式のkなど、前記パスロス値を測定するために使用される目標ダウンリンク参照信号のインデックスであってもよい。即ち、端末機器は、前記第1のSRIの値に従って、対応する1つのダウンリンク信号のインデックスkを決定することができ、前記インデックスkによって指示されたダウンリンク信号に基づいてダウンリンクパスロス測定を実行し、それにより、前記パスロス値を取得する。
例示的に、前記アップリンク電力制御パラメータは、開ループ電力制御パラメータおよび/または閉ループ電力制御パラメータを含む。
具体的に、前記開ループ電力制御パラメータの値は、目標電力Poの指示情報であってもよく、パスロス係数aの指示情報であってもよく、閉ループ電力調整函数f(i)の指示情報であってもよい。例えば、前記開ループ電力制御パラメータの値は、上記の式のjなど、ネットワーク側によって事前に構成された複数の目標功率Poにおける1つの値のインデックスであってもよく、上記の式のjなど、ネットワーク側によって事前に構成された複数のパスロス係数aにおける1つの値のインデックスであってもよく、上記の式のlなど、閉ループ電力制御のプロセスインデックスであってもよい。
例示的に、前記端末機器が、前記DCIに従って、前記第1のSRIに対応するアップリンク電力制御パラメータの値を決定することは、前記端末機器が、前記DCIに従って、前記第1のSRIに対応する最大送信電力の値を決定することを含み、前記端末機器が、前記アップリンク電力制御パラメータの値に従って、前記PUSCHによって搬送された、前記第1のSRIに対応する第1のアップリンクデータの実際の送信電力を決定することは、前記端末機器が、前記第1のSRIに対応する最大送信電力の値に従って、前記第1のアップリンクデータの実際の送信電力を決定することを含む。
端末機器は、前記DCIに従って、前記DCIにおける各SRIに対応する最大送信電力の値を決定することができ、その後、前記各SRIに対応する最大送信電力の値およびアップリンク送信電力の計算式に従って、前記各SRIに対応するアップリンクデータの実際の送信電力を決定することができる。
例示的に、前記端末機器が、前記第1のSRSリソース指示に対応するアップリンク電力制御パラメータの値に従って、前記PUSCHによって搬送された、前記第1のSRSリソース指示に対応する第1のアップリンクデータの実際の送信電力を決定することは、前記端末機器が、前記第1のSRSリソース指示に対応するアップリンク電力制御パラメータの値に従って、前記第1のアップリンクデータの初期送信電力を決定することと、前記端末機器が、前記第1のアップリンクデータの初期送信電力、前記PUSCHによって搬送されたアップリンクデータの総初期送信電力および前記端末機器のアップリンク最大送信電力に従って、前記第1のアップリンクデータの実際の送信電力を決定することとを含む。
例示的に、前記第1のアップリンクデータは、前記PUSCHによって搬送されるデータの一部である。
具体的に、前記DCIは、N個の伝送層を含むアップリンクデータ伝送をスケジューリングすることができ、前記アップリンクデータは、前記N(Nは0より大きい整数である)個の伝送層におけるM(MはNより小さく且つ0より大きい整数であり、通常、M=1である)個の伝送層のデータである。前記アップリンクデータが前記DCIによってスケジューリングされたPUSCHによって搬送されたデータの一部であり、例えば、前記PUSCHによって搬送された複数のデータ伝送層における一部のデータ伝送層であると、端末は、前記データの電力制御を実行するために、各伝送される一部のデータのすべてに、対応するSRIを決定する必要がある。例えば、前記PUSCHが2層のデータを搬送して伝送すると、各層のデータに1つのSRIを指示することができ、前記PUSCHが4層のデータを搬送して伝送すると、各2層のデータに1つのSRIを指示することができる。前記アップリンクデータは、前記DCIによってスケジューリングされたPUSCHによって搬送された一部のデータであり、例えば、前記PUSCHによって搬送された複数のデータ伝送層における一部のデータ伝送層であると、端末は、本出願によって提供された技術案に従って、各データ伝送層のすべてにそれぞれの実際の送信電力を決定する必要がある。
例示的に、前記方法は、前記端末機器が前記実際の送信電力に従って、前記ネットワーク機器に前記第1のアップリンクデータを送信することをさらに含む。
もちろん、端末によって計算された実際の送信電力は、実際には、前記アップリンクデータを送信するために使用されると限らず、PUSCHの現在の電力ヘッドルームレポート(PHR:Power Headroom Report)を計算してネットワーク側に報告し、または参考として、他のアップリンク信号の送信電力を計算するために使用されることもできる。例えば、端末は、計算したアップリンクデータの実際の送信電力に、特定のオフセット値を加えたものに従って、SRSの送信電力を取得することができるが、この場合、アップリンク伝送が実際に存在するとは限らない。
図3は、本出願の実施例の電力制御方法200の例示的なブロック図である。図3に示されたように、前記方法200は、次の内容の一部またはすべてを含む。
ステップS210において、端末機器が第1のサウンディング参照信号リソース指示(SRI)に対応するアップリンク電力制御パラメータの値に従って、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によって搬送された、前記第1のSRIに対応する第1のアップリンクデータの実際の送信電力を決定するために、ネットワーク機器は、前記PUSCHをスケジューリングするために使用されるダウンリンク制御情報(DCI)を前記端末機器に送信し、前記DCIは、前記第1のSRIを含み、前記DCIは、前記端末機器が前記第1のSRIに対応するアップリンク電力制御パラメータの値を決定するために使用される。
したがって、本出願の実施例の電力制御方法は、より高いスペクトル効率に達するのに有益である。
例示的に、本出願の実施例において、前記ネットワーク機器が前記DCIを前記端末機器に送信する前に、前記方法は、前記ネットワーク機器が第1の構成情報を前記端末機器に送信することであって、前記第1の構成情報は、前記第1のSRIの値とアップリンク電力制御パラメータの値の対応関係を指示することをさらに含む。
例示的に、本出願の実施例において、前記ネットワーク機器が前記DCIを前記端末機器に送信する前に、前記方法は、前記ネットワーク機器が第2の構成情報を前記端末機器に送信することであって、前記第2の構成情報は、前記第2のSRIの値に対応するアップリンク電力制御パラメータの値を指示し、ここで、前記第2のSRIの値に対応するアップリンク電力制御パラメータの値および前記第1のSRIの値に対応するアップリンク電力制御パラメータの値は、前記ネットワーク機器によって独立して構成されることをさらに含む。
例示的に、本出願の実施例において、前記アップリンク電力制御パラメータは、アップリンクデータの送信電力を決定するために使用されるパスロス値、または前記パスロス値を測定するために使用されるダウンリンク信号の情報を含む。
例示的に、本出願の実施例において、前記アップリンク電力制御パラメータは、開ループ電力制御パラメータおよび/または閉ループ電力制御パラメータを含む。
例示的に、本出願の実施例において、前記第1のアップリンクデータは、前記PUSCHによって搬送されるデータの一部である。
例示的に、本出願の実施例において、前記方法は、前記ネットワーク機器が、前記端末機器が前記実際の送信電力に基づいて送信した前記第1のアップリンクデータを受信することをさらに含む。
本明細書における「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書で常に互換的に使用されることを理解されたい。本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられたオブジェクトを説明する単なる関連付けであり、3種類の関係が存在することができることを示し、例えば、Aおよび/またはBは、Aが独立で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが独立で存在する場合など3つの場合を表す。さらに、本明細書における記号「/」は、一般的に、コンテキストオブジェクトが「または」の関係であることを示す。
ネットワーク機器によって説明されたネットワーク機器と端末機器との間の相互作用および関連特性、機能などは、端末機器の関連特性、機能に対応することを留意されたい。関連内容を前記方法100で詳細に説明したため、簡潔のために、ここでは繰り返さない。
本出願の様々な実施例において、前記各プロセスの番号の大きさは実行する前後順番を意味せず、各プロセスの実行順番は、その機能と内部論理によって決定されるべきであり、本出願の実施例の実施プロセスに対してあらゆる制限を構成してはならないことも理解されたい。
以上、本願実施例に係る電力制御方法について詳細に説明したが、以下、本願実施例に係る電力制御の装置について、図4ないし図7を参照して説明する。方法の実施例に記載の技術的特徴は、以下の装置の実施例に適用可能である。
図4は、本出願の実施例の端末機器300の例示的なブロック図を示す。図4に示されたように、前記端末機器300は、
ネットワーク機器によって送信された物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)をスケジューリングするために使用されるダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように構成される第1の受信ユニット310であって、前記DCIは、第1のサウンディング参照信号リソース指示(SRI)を含む第1の受信ユニット310と、
前記DCIに従って、前記第1のSRIに対応するアップリンク電力制御パラメータの値を決定するように構成される第1の決定ユニット320と、
前記第1のSRIに対応するアップリンク電力制御パラメータの値に従って、前記PUSCHによって搬送された、前記第1のSRIに対応する第1のアップリンクデータの実際の送信電力を決定するように構成される第2の決定ユニット330とを含む。
したがって、本出願の実施例の端末機器は、より高いスペクトル効率に達するのに有益である。
例示的に、本出願の実施例において、前記端末機器は、前記第1の受信ユニットが前記DCIを受信する前に、前記ネットワーク機器によって送信された第1の構成情報を受信するように構成される第2の受信ユニットであって、前記第1の構成情報は、前記第1のSRIの値とアップリンク電力制御パラメータの値の対応関係を指示する第2の受信ユニットをさらに含む。
前記第1の決定ユニットは、具体的に、前記DCIに含まれる前記第1のSRIの値、および前記対応関係に従って、前記第1のSRIに対応するアップリンク電力制御パラメータの値を決定するように構成される。
例示的に、本出願の実施例において、前記第1の決定ユニットは、具体的に、前記DCIに従って、前記第1のSRIに対応する最大送信電力の値を決定するように構成される。
前記第2の決定ユニットは、具体的に、前記第1のSRIに対応する最大送信電力の値に従って、前記第1のアップリンクデータの実際の送信電力を決定するように構成される。
例示的に、本出願の実施例において、前記第1の決定ユニットは、具体的に、据前記DCIに含まれるSRIの数に従って、前記第1のSRIに対応する最大送信電力の値を決定するように構成される。
例示的に、本出願の実施例において、前記第1の決定ユニットは、具体的に、前記DCIに含まれる、前記第1のSRIによって指示されたSRSリソースの数に従って、前記第1のSRIに対応する最大送信電力の値を決定するように構成される。
例示的に、本出願の実施例において、前記第2の決定ユニットは、具体的に、前記第1のSRIに対応するアップリンク電力制御パラメータの値に従って、前記第1のアップリンクデータの初期送信電力を決定し、前記第1のアップリンクデータの初期送信電力、前記PUSCHによって搬送されたアップリンクデータの総初期送信電力および前記端末機器のアップリンク最大送信電力に従って、前記第1のアップリンクデータの実際の送信電力を決定するように構成される。
例示的に、本出願の実施例において、前記DCIは第2のSRIをさらに含み、前記第1のSRIおよび前記第2のSRIは、独立したアップリンク電力制御パラメータの値にそれぞれ対応する。
例示的に、本出願の実施例において、前記端末機器は、前記第1の受信ユニットが前記DCIを受信する前に、前記ネットワーク機器によって送信された第2の構成情報を受信するように構成される第3の受信ユニットであって、前記第2の構成情報は、前記第2のSRIの値に対応するアップリンク電力制御パラメータの値を指示し、ここで、前記第2のSRIの値に対応するアップリンク電力制御パラメータの値および前記第1のSRIの値に対応するアップリンク電力制御パラメータの値は、前記ネットワーク機器によって独立して構成される第3の受信ユニットをさらに含む。
例示的に、本出願の実施例において、前記アップリンク電力制御パラメータは、アップリンクデータの送信電力を決定するために使用されるパスロス値、または前記パスロス値を測定するために使用されるダウンリンク信号の情報を含む。
例示的に、本出願の実施例において、前記アップリンク電力制御パラメータは、開ループ電力制御パラメータおよび/または閉ループ電力制御パラメータを含む。
例示的に、本出願の実施例において、前記第1のアップリンクデータは、前記PUSCHによって搬送されるデータの一部である。
例示的に、本出願の実施例において、前記端末機器は、前記実際の送信電力に従って、前記ネットワーク機器に前記第1のアップリンクデータを送信するように構成される送信ユニットをさらに含む。
本出願の実施例の端末機器300は、本出願の方法の実施例における端末機器に対応されることができ、そして端末機器300における各ユニットの前記操作および他の操作および/または機能は、それぞれ図2の方法における端末機器の対応するプロセスを実現するためであり、簡潔性のために、ここでは繰り返さないことを理解されたい。
図5は、本出願の実施例のネットワーク機器400の例示的なブロック図を示す。図5に示されたように、前記ネットワーク機器400は、
端末機器が前記第1のサウンディング参照信号リソース指示(SRI)に対応するアップリンク電力制御パラメータの値に従って、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によって搬送された、前記第1のSRIに対応する第1のアップリンクデータの実際の送信電力を決定するために、前記PUSCHをスケジューリングするために使用されるダウンリンク制御情報(DCI)を前記端末機器に送信するように構成される第1の送信ユニット410であって、前記DCIは、第1のSRIを含み、前記DCIは、前記端末機器が前記第1のSRIに対応するアップリンク電力制御パラメータの値を決定するために使用される第1の送信ユニット410を含む。
したがって、本出願の実施例の端末機器は、より高いスペクトル効率に達するのに有益である。
例示的に、本出願の実施例において、前記ネットワーク機器は、前記第1の送信ユニットが前記DCIを送信する前に、第1の構成情報を前記端末機器に送信するように構成される第2の送信ユニットであって、前記第1の構成情報は、前記第1のSRIの値とアップリンク電力制御パラメータの値の対応関係を指示する第2の送信ユニットをさらに含む。
例示的に、本出願の実施例において、前記DCIは第2のSRIをさらに含み、前記第1のSRIおよび前記第2のSRIは、独立したアップリンク電力制御パラメータの値にそれぞれ対応する。
例示的に、本出願の実施例において、前記ネットワーク機器は、前記第1の送信ユニットが前記DCIを送信する前に、第2の構成情報を前記端末機器に送信するように構成される第3の送信ユニットであって、前記第2の構成情報は、前記第2のSRIの値に対応するアップリンク電力制御パラメータの値を指示し、前記第2のSRIの値に対応するアップリンク電力制御パラメータの値および前記第1のSRIの値に対応するアップリンク電力制御パラメータの値は、前記ネットワーク機器によって独立して構成される第3の送信ユニットをさらに含む。
例示的に、本出願の実施例において、前記アップリンク電力制御パラメータは、アップリンクデータの送信電力を決定するために使用されるパスロス値、または前記パスロス値を測定するために使用されるダウンリンク信号の情報を含む。
例示的に、本出願の実施例において、前記アップリンク電力制御パラメータは、開ループ電力制御パラメータおよび/または閉ループ電力制御パラメータを含む。
例示的に、本出願の実施例において、前記第1のアップリンクデータは、前記PUSCHによって搬送されるデータの一部である。
例示的に、本出願の実施例において、前記ネットワーク機器は、端末機器が前記実際の送信電力に基づいて送信した前記第1のアップリンクデータを受信するように構成される受信ユニットをさらに含む。
本出願の実施例のネットワーク機器400は、本出願の方法の実施例におけるネットワーク機器に対応されることができ、そしてネットワーク機器400における各ユニットの前記操作および他の操作および/または機能は、それぞれ図3の方法におけるネットワーク機器の対応するプロセスを実現するためであり、簡潔性のために、ここでは繰り返さないことを理解されたい。
図6に示されたように、本出願の実施例は、端末機器500をさらに提供し、前記端末機器500は、図2の方法100に対応する端末機器のコンテンツを実行するように構成されることができる図4における端末機器300であってもよい。前記端末機器500は、入力インターフェース510、出力インターフェース520、プロセッサ530およびメモリ540を含み、前記入力インターフェース510、出力インターフェース520、プロセッサ530およびメモリ540はバスシステムを介して接続する。前記メモリ540はプログラム、命令またはコードを記憶するように構成される。前記プロセッサ530は、入力インターフェース510が信号を受信するように制御し、出力インターフェース520が信号を送信するように制御しおよび前記方法の実施例の動作を完了するために、前記メモリ540のプログラム、命令またはコードを実行するように構成される。
したがって、本出願の実施例の端末機器は、より高いスペクトル効率に達するのに有益である。
本出願の実施例において、前記プロセッサ530は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)であってもよく、前記プロセッサ530は、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアデバイスなどであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、または前記プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
前記メモリ540は、読み取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含むことができ、プロセッサ530に命令およびデータを提供する。メモリ540の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリを含むこともできる。例えば、メモリ540は、さらに機器のタイプの情報を記憶することもできる。
実現プロセスにおいて、前記方法の各内容は、プロセッサ630内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形によって完成することができる。本出願の実施例と組み合わせて開示される方法の内容は、ハードウェアプロセッサに直接に具現されて実行し、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行して完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリまたは電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなど従来の記憶媒体に配置されることができる。前記記憶媒体は、メモリ540に配置され、プロセッサ530は、メモリ540の情報を読み取り、そのハードウェアに結合して前記方法の内容を完成する。繰り返しを避けるため、ここでは詳しく説明しない。
一具体的な実施形態において、端末機器300における第1の決定ユニットおよび第2の決定ユニットは、図6におけるプロセッサ530によって実現されることができ、端末機器300の送信ユニットは、図6における出力インターフェース520によって実現されることができ、端末機器300の第1の受信ユニット、第2の受信ユニットおよび第3の受信ユニットは、図6における入力インターフェース510によって実現されることができる。
図7に示されたように、本出願の実施例は、ネットワーク機器600をさらに提供し、前記ネットワーク機器600は、図3の方法200に対応するネットワーク機器のコンテンツを実行するように構成されることができる、図5におけるネットワーク機器400であってもよい。前記ネットワーク機器600は、入力インターフェース610、出力インターフェース620、プロセッサ630およびメモリ640を含み、前記入力インターフェース610、出力インターフェース620、プロセッサ630およびメモリ640はバスシステムを介して接続する。前記メモリ640はプログラム、命令またはコードを記憶するように構成される。前記プロセッサ630は、入力インターフェース610が信号を受信するように制御し、出力インターフェース620が信号を送信するように制御しおよび前記方法の実施例の動作を完了するために、前記メモリ640のプログラム、命令またはコードを実行するように構成される。
したがって、本出願の実施例のネットワーク機器は、より高いスペクトル効率に達するのに有益である。
本出願の実施例において、前記プロセッサ630は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)であってもよく、前記プロセッサ630は、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアデバイスなどであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、または前記プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
前記メモリ640は、読み取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含むことができ、プロセッサ630に命令およびデータを提供する。メモリ640の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリを含むこともできる。例えば、メモリ640は、さらに機器のタイプの情報を記憶することもできる。
実現プロセスにおいて、前記方法の各内容は、プロセッサ630内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形によって完成することができる。本出願の実施例と組み合わせて開示される方法の内容は、ハードウェアプロセッサに直接に具現されて実行し、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行して完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリまたは電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなど従来の記憶媒体に配置されることができる。前記記憶媒体は、メモリ640に配置され、プロセッサ630は、メモリ640の情報を読み取り、そのハードウェアに結合して前記方法の内容を完成する。繰り返しを避けるため、ここでは詳しく説明しない。
一具体的な実施形態において、ネットワーク機器400における第1の送信ユニット、第2の送信ユニットおよび第3の送信ユニットは、図7における出力インターフェース620によって実現されることができ、ネットワーク機器400における受信ユニットは、図7における入力インターフェース610によって実現されることができる。
当業者は、本明細書で開示される実施例と組み合わせて説明された各例示のユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現することができることを理解するであろう。これらの機能がハードウェアの形態で実行されるかソフトウェアの形で実行されるかは、技術的解決策の特定のアプリケーションと設計上の制約条件に依存する。専門技術者は、特定のアプリケーションごとに対して、異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は本出願の範囲を超えると見なされるべきではない。
当業者は、説明の便宜上および簡潔にするために、上記に説明されたシステム、装置およびユニットの具体的な作業プロセスは、前述方法の実施例における対応するプロセスを参照することができることを明確に理解することができ、ここでは繰り返さない。
本出願によって提供されるいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置および方法は、他の方法を通じて実現され得ることを理解されたい。例えば、上記で説明された装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分離は、論理機能の分離に過ぎず、実際の実現時には別の分離方法があり、例えば、複数のユニットまたはコンポーネントを別のシステムに統合または集積したり、または一部の特徴を無視したり、または実行しないことができる。なお、表示または議論された相互結合または直接結合または通信接続は、電気的、機械的または他の形態の一部のインターフェース、装置またはユニットを介した関節結合または通信接続であり得る。
前記分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されている場合とされていない場合があり、ユニットとして表示された部材は、物理ユニットである場合もそうでない場合もあり、1箇所に配置される場合もあれば、複数のネットワークユニットに分散される場合もある。実際のニーズにしたがって、その中のユニットの一部または全部を選択して本実施例の技術案の目的を実現することができる。
さらに、本出願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットが物理的に別個に存在してもよく、2つまたは2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形で実現され、独立した製品として販売または使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は、本質的にまたは先行技術に対して寄与する部分または前記技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形で具現されることができ、前記コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク機器等であり得る)に本出願の各実施例のすべてまたは一部のステップを実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスク等のプログラムコードを記憶することができる様々な媒体を含む。
上記の内容は、本出願の具体的な実施形態に過ぎないが、本出願の保護範囲はこれに限定されず、当業者は、本出願に開示された技術的範囲内で容易に想到し得る変更または置換は、すべて本出願の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。