JP2021514171A - 電気負荷を制御するデバイス、システムおよび方法 - Google Patents

電気負荷を制御するデバイス、システムおよび方法 Download PDF

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Abstract

負荷制御デバイス(2)の少なくとも1つの受信手段(5)を用いて、遠隔負荷制御コマンド(30)を少なくとも1つの遠隔コマンドセンター(3)から受信するステップ、および/または負荷制御デバイス(2)の少なくとも1つのローカル制御装置(21)を用いて、ローカル負荷制御コマンド(30)を生成するステップと、負荷制御デバイス(2)の少なくとも1つのコマンド処理装置(22)を用いて、遠隔負荷制御コマンド(30)および/またはローカル負荷制御コマンドのスタックを処理するステップと、少なくとも1つの命令(31)に基づいて、負荷制御デバイス(2)の少なくとも1つの負荷インタフェース装置(23)を用いて、少なくとも1つの電気負荷(11)の動作状態(A、B、C)に影響を及ぼす負荷変更動作を行うため、スタック(50)に基づいて、負荷制御動作を行うための少なくとも1つの命令(31)を含む有効な負荷制御コマンド(30)を実行するステップと、によって、少なくとも1つの電気負荷(11)の動作状態(A、B、C)を制御する、負荷制御デバイス(2)、システム(1)、および方法。【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも1つの電気負荷の動作状態を制御する負荷制御デバイスに関する。さらに、本発明は、少なくとも1つの負荷制御デバイスを備える負荷制御システムに関する。さらに、本発明は、負荷制御デバイスを用いて少なくとも1つの電気負荷の動作状態を制御する方法に関する。さらに、本発明は、プログラムがコンピュータによって実行されると、本発明による方法のステップをコンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラムに関する。最後に、本発明は、本発明によるコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ可読データキャリアならびに本発明によるコンピュータプログラムを保持するデータキャリア信号に関する。
電気負荷を制御するデバイス、システムおよび方法は、従来技術によって知られている。それらは、本明細書では概して電気負荷または単に負荷と呼ばれる、電気の消費側および発電側を制御することによって、ネットワークにおける電気の供給と発電のバランスを取る負荷管理動作を実行するのに使用される。負荷管理の一般的形態はリップル制御を使用し、負荷に付与された受信側デバイスが、特にデバイスを遮断および/または起動することによって、電気負荷の動作状態を変化させるため、主電力信号の標準周波数に重畳する高周波数信号を受信するのに使用される。例えば、リップル制御ネットワークおよびその構成要素、特に中央に配置されるリップル制御送信機などは、両方とも本発明の出願人に付与された特許文献1および特許文献2によって知られている。
さらに、本発明の出願人が代理人である特許文献3は、制御受信側の出力リレーに作用し、次いで出力リレーが特定の機能を実施するために制御される関連する電気負荷群に作用する、少なくとも1つのコマンドを含む制御メッセージの循環を伴う方法について記載している。メッセージは、現在時刻の関数である動作時間を格納させる追加のコマンドを含む。格納された時間に達すると、コマンド時間がその間に後の時間に変更されていなければ、第2のコマンドと関連付けられた機能が実施される。
本発明の出願人が代理人である特許文献4は、1日のうちに温度センサを使用してサブステーション全体の温度値を記録し、エネルギ消費カウンタを使用して固定時間にエネルギ消費値を検出することを伴う方法に関する。負荷群の負荷電力の0〜100%の範囲で既定の調節値が決定され、温度値に応じて各負荷群に対して負荷群の負荷時間が決定される。調節値および負荷時間は、エネルギと関連付けられた値および負荷時間を供給するため、送信機を介して熱負荷に送信される。
本発明の出願人に付与された特許文献5は、可聴周波数テレグラムが供給エリアの全ての地点で適正に受信されているか否かを判定するシステムおよび方法について記載している。この目的のため、供給エリアに分配され、出力された可聴周波数テレグラムを受信しそれらをバッファするモニタリング受信機をさらに含むリップル制御システムが提案されている。バッファされたテレグラムを受信し、それらをリップル制御コマンドデバイスによって出力されたテレグラムと比較するために、モニタリング中央局をモニタリング受信機に接続することができる。
本発明の出願人に付与された特許文献6は、デジタルフィルタ、ビット検出器およびデコーダ装置によって、フィルタセットを用いて遠隔制御受信機を動作させることを伴う方法に関する。スイッチング制御信号は、遠隔制御受信機を別のフィルタセットに切り替えるため、デジタルフィルタ、ビット検出器、およびデコーダ装置を通じてフィルタセットから周波数スイッチング論理に供給される。周波数スイッチング論理は、2つのフィルタセットを備えるフィルタセット部によって、デジタルフィルタに接続される。デジタルフィルタは、スイッチング制御信号によって後者のフィルタセットに切り替えられる。対応する遠隔制御受信機は、周波数スイッチングコントローラを備える。
本発明の出願人に付与された特許文献7は、ハウジングと、ハウジングに取り付けられた、制御装置を電源出力に接続するプラグと、ハウジングに取り付けられた、制御装置を電気負荷に接続するソケットと、ハウジング内に取り付けられ、プラグおよびソケットに連結された受信機装置とを有する、電気負荷を制御する制御装置について記載している。使用の際、受信機装置は、差し迫っている混雑期間を示す制御信号を受信する。制御信号を受信すると、受信機装置は、ソケットへの電力供給を中断し、つまり電気負荷をオフにする。
本発明の出願人が代理人である特許文献8は、時間行ユニットと、負荷マネージャのプロファイルグループおよびプロファイルサブグループの部分量を含むプロファイルユニットとを含む、負荷スイッチングデバイスを有するシステムについて記載している。同じ消費者タイプの全ての消費者が各プロファイルグループ内に組み入れられる。各プロファイルグループの同じ消費者タイプの消費者は、他の複数のプロファイルサブグループに区分され、負荷スイッチングデバイスの時間行に対して活性化または不活性化される。時間行は対応するプロファイルサブグループに関連付けられる。
特許文献9は、いくつかの端末装置に対して働く分配装置を介して端末装置にコマンドを送信し端末装置から測定データを受信する、制御センターを含むタイプの自動メータ読取りシステムで使用される、メータ端末装置について記載している。端末装置は、制御センターが生成するコマンドに選択的に応答して、負荷制御動作、符号化器メータ読取りおよび格納動作を実行するか、または様々なコマンドが指定する機能にしたがって、以前に格納されたメータ・データを端末装置から制御センターに転送する。
特許文献10および特許文献11は、遠隔メータ読取りシステムの遠隔装置を扱っている。遠隔装置は、所定のコールバック時間に中央処理装置群への電話を開始する。接続完了を示す肯定応答信号に応答して、遠隔装置は、自身の識別情報および収集データのインディシアを送信する。中央処理装置群は、命令語で応答して、遠隔装置の次にスケジューリングされたコールバック時間および動作モードを制御する。エラーコード、負荷管理および需要計測の提供が開示されている。
特許文献12は、一態様では、バックアップ電池が不要になる方法で負荷プロファイル記録を実行するように構成される、電子エネルギメータレジスタが関与する、負荷プロファイルおよび負荷制御を実行する方法および装置について記載している。他の態様では、公益事業の顧客が引っ越したときにコスト削減および/または生産性向上を提供するため、ならびに負荷制御コマンドが効率的に実行されていることを担保するため、メータレジスタを動作させるルーチンについて記載されている。レジスタは、一実行形態では、計測されている負荷によるエネルギ消費率に応答して回転する、渦電流ディスクおよびシャフトを含むメータに連結されるように構成される。レジスタは、その一実行形態では、マイクロプロセッサと、不揮発性メモリと、ディスク感知光学部品アセンブリとを備える。
特許文献13は、複数のネットワークサービスモジュールから複数の遠隔セルノードおよび中間データ端末を通して中央データ端末にデータを通信する、広域通信ネットワークに関する。広域通信ネットワークは、地理的範囲内に位置する、ガス、水道または電気メータなどの複数の物理的デバイスが生成したデータを収集する。遠隔セルノードは、ネットワークサービスモジュールが位置する構内の機器を動作させる制御信号を送信するように配置することができる。この送信能力は、例えば、ピーク期間の負荷制限のため、比較的高出力の機器の構内における無線制御スイッチを制御するのに使用することができる。
特許文献14は、製品の消費のモニタリングに主に基づいた、公益事業会社によって主に提供されるサービスおよび製品に関する、統合されたシステム方法および遠隔管理デバイスについて記載している。組織ならびに加入者の両方に、組織の製品とサービスの改善された管理、およびより合理的な価格設定に関する情報が(専用ソフトウェアを用いて)提供される。消費者には、大幅なエネルギ削減に寄与する、つまり環境汚染の低減に寄与する機会が与えられる。システムの他の特徴としては、請求書の発行および決済、ならびにテレ統計調査、テレマーケティング、テレ投票などの他のサービスが挙げられる。
特許文献15は、関連システムのエネルギデータをフォーマットし、格納し、取得し、診断し、変化に応答して作動し、マルチユーティリティ主メータデバイスと、公益事業のための複数のセンサと、他の設備運用データとを含む、様々な公益事業消費システムおよびソフトウェアに接続された制御センターコンピュータを有する、マルチユーティリティエネルギおよび設備自動化制御システムについて記載している。システムは、制御画面としての少なくとも1つのダッシュボード画面と、様々な公益事業設備関連の部分画面に対して別個のネットワークを選択する、複数の相互接続されたゲートウェイとを備える。センサは、コンピュータによって処理されダッシュボードに提示される設備情報の表示を使用して、複数の異なる公益事業の消費および他の関連データをモニタリングし、設備の制御を用いて性能を最適化し、購入した公益事業および他の公益事業運用のコストを低減する。
さらに、特許文献16は、開閉器パネルボックスに隣接して位置付けられてもよい自動化パネルボックスを備える、自動化およびエネルギ管理システムに関する。自動化パネルボックスは、1つまたは複数の開閉器制御モジュールと、1つまたは複数のデバイス制御モジュールと、制御モジュールに電力を提供する電力モジュールとを含む。開閉器制御モジュールは、電動開閉器を動作させる信号を提供して、管理されているデバイスに対する電力のオンオフを切り替え、デバイス制御モジュールは、個々の電気器具を制御する信号を提供する。
特許文献16に示される2つの制御モジュールはそれぞれ、最大8つの異なる開閉器または8つの異なる個々のデバイスを制御することができ、またそれぞれ、制御される各開閉器またはデバイスに対する手動のオーバーライドボタンを備え、そのオーバーライドボタンは、自動化およびエネルギ管理制御をオーバーライドしたい人が手動で押すことができる。各制御モジュールは、各開閉器(または電気器具スイッチ)の状態を持続する複数のトグル回路のうち1つを連続的に使用可能にする、計数回路を備える。設備のコンピュータは、一般に、バスを通じてモジュールと通信し、エネルギ管理の特定の自動機能をもたらすコマンドを発行する。
特許文献17は、開閉器相互接続構成、ならびに、上流側電子トリップユニットを有する少なくとも1つの上流側開閉器と、マイクロプロセッサと、上流側開閉器に接続された複数の下流側開閉器とを含む、電気回路を選択的に遮断する方法について記載している。マイクロプロセッサは、上流側回路に過負荷条件などの所定の負荷条件が発生すると、トリップコマンド信号を下流側電子トリップユニットに送信する。下流側回路は臨界または制限可能に指定することができる。上流側回路に所定の負荷条件が発生すると、マイクロプロセッサは、所定の優先順位にしたがって、トリップコマンド信号を制限可能な下流側開閉器に最初に送信する。
最後に、特許文献18は、電力分配システムをモニタリングし制御する方法およびシステムについて記載している。このシステムは、複数の開閉器と複数のノード電子ユニットとを備える。各ノード電子ユニットは、ノード電子ユニットの1つと電気的に連結されている、関連する開閉器から遠隔に取り付けられる。システムはまた、第1のデジタルネットワークと第1の中央制御装置とを備える。第1の中央制御装置および複数のノード電子ユニットは、第1のデジタルネットワークに通信可能に連結される。
特許文献18で公開されている対応する方法は、各ノード電子ユニットからのデジタル信号を中央制御装置で受信することと、デジタル信号から電力分配システムの動作状態を判定することと、デジタル信号を複数のノード電子ユニットに送信して、開閉器を中央制御装置から操作可能にすることと、を含む。中央制御装置のコマンドおよび動作と、ローカルのコマンドおよび動作との違いが、問題を示唆することがある。一実施形態では、中央制御装置のコマンドおよび動作とローカルのコマンドおよび動作との違いは、アービトレーションアルゴリズムを使用してコマンド解決モジュールによって解決されて、ノード電子ユニットから開閉器に伝送される作動コマンドを決定するのに、どのコマンドおよび動作のセットを使用するかが決定される。ローカルのコマンドおよび動作よりも、中央制御装置からのコマンドの方が実行されるべきである。手動またはローカルの開閉器の動作可能性は、中央制御装置によって始動されるロックアウトコマンドによってオーバーライドされてもよい。
従来技術による負荷管理のデバイス、システムおよび方法には、電気負荷の動作状態を変更する遠隔およびローカルのコマンドの間にある潜在的な競合が、上位のインスタンスで、すなわちより高レベルの制御設備で自動的に、または負荷自体もしくはその付近に配置されたローカルスイッチコントローラにおいて手動で解決されるという不利な点がある。したがって、知られている負荷管理の実現例は、一度に1つのコマンドを動作させるので、オペレータは一次元の時系列で切替え動作を計画しなければならない。これにより、知られている負荷管理のデバイス、システムおよび方法の柔軟性が損なわれ、管理が複雑になる。
欧州特許第0729213号明細書 欧州特許第0738033号明細書 欧州特許出願公開第0821461号明細書 欧州特許出願公開第1811628号明細書 欧州特許第2258034号明細書 欧州特許第2362554号明細書 米国特許第7409270号明細書 国際公開第2012/048787号パンフレット 米国特許第4204195号明細書 米国特許第4241237号明細書 米国特許第4455453号明細書 米国特許第6115676号明細書 米国特許第6172616号明細書 米国特許第7940901号明細書 米国特許出願公開2007/143046号明細書 米国特許第5323307号明細書 米国特許第5905616号明細書 米国特許出願公開2003/205938号明細書
本発明の1つの目的は、従来技術による負荷管理のデバイス、システムおよび方法の不利な点を解決するか、少なくとも軽減することである。特に、本発明の1つの目的は、知られている負荷管理のデバイス、システムおよび方法の柔軟な操作性を提供し、それらの管理を容易にすることである。
この目的は、独立請求項1、15、16、18、19および20それぞれに係るデバイス、システム、方法、コンピュータプログラム、コンピュータ可読データキャリアおよびデータキャリア信号によって達成される。
特に、本発明によれば、目的は、少なくとも1つの電気負荷の動作状態を制御する負荷制御デバイスによって達成され、負荷制御デバイスは、
−遠隔負荷制御コマンドを少なくとも1つの遠隔コマンドセンターから受信する少なくとも1つの受信手段、および/または、
−負荷制御デバイスにおけるローカル負荷制御コマンドを生成する少なくとも1つのローカル制御装置、および、
−少なくとも1つの電気負荷の動作状態に影響を及ぼす負荷変更動作を行う少なくとも1つの負荷インタフェース装置、および
−受信手段および/または少なくとも1つの負荷インタフェース装置に接続され、遠隔負荷制御コマンドおよび/またはローカル負荷制御コマンドのスタックに基づいて、負荷制御動作に影響を与える命令を含む有効な負荷制御コマンドを生成するために、前記スタックを処理するように構成された、少なくとも1つのコマンド処理装置、
を備える。
負荷制御システムにより、システムが本発明の一実施形態による少なくとも1つの負荷制御デバイスを備えるという点で、課題が解決される。
負荷制御デバイスを用いて少なくとも1つの電気負荷の動作状態を制御する方法では、方法が以下のステップを含むという点で、課題が解決される。方法は、
−負荷制御デバイスの少なくとも1つの受信手段を用いて、遠隔負荷制御コマンドを少なくとも1つの遠隔コマンドセンターから受信するステップ、および/または
−負荷制御デバイスの少なくとも1つのローカル制御装置を用いて、ローカル負荷制御コマンドを生成するステップ、および
−負荷制御デバイスの少なくとも1つのコマンド処理装置を用いて、遠隔負荷制御コマンドおよび/またはローカル負荷制御コマンドのスタックを処理するステップ、および
−スタックに基づいて、負荷制御動作に影響を与える命令を含む有効な負荷制御コマンドを実行するステップであって、
−命令に基づいて、負荷制御デバイスの少なくとも1つの負荷インタフェース装置を用いて、少なくとも1つの電気負荷の動作状態に影響を及ぼす負荷変更動作を行うためのステップ、
を含む。
本発明によるコンピュータプログラムは、プログラムがコンピュータによって実行されると、本発明による方法のステップをコンピュータに実行させる命令を含む。
本発明によるコンピュータ可読データキャリアには、本発明によるコンピュータプログラムが格納されている。
本発明によるデータキャリア信号は、本発明によるコンピュータプログラムを保持している。
本発明によるこれらの解決策は、従来技術による負荷管理技術を上回る利点を有し、少なくとも1つのローカル制御装置と、コマンド処理装置と、負荷インタフェース装置との間での機能的分割によって、構成の柔軟性が向上し、複雑性ならびに応答性がこれら3つの装置にわたって分配される。コマンドと、行われる動作、例えば出力接点の切替えとを分離することによって、従来技術によるデバイス、システムおよび方法で可能であるよりも複雑な切替え構成ができるようになる。
さらに、負荷制御コマンドのスタッキングまたは累積に基づいて、コマンド処理装置は、複数の負荷制御コマンドを同時に扱うように構成される。複数の負荷制御コマンドとは、複数の遠隔負荷制御コマンドおよび/またはローカル負荷制御コマンドを指すことがある。それにより、コマンド処理装置は、負荷制御コマンドの少なくとも二次元の処理を提供する。複数の負荷制御コマンドを同時に扱うことで、スタッキングされた負荷制御コマンドのうち1つまたは複数から実現されてもよい命令の利用可能性によって、柔軟性がさらに向上する。命令を何も含まない負荷制御コマンドが実現されると、特別な事例が生じることがある。命令が空またはボイドであるかかる負荷制御コマンドは、例えば、排除されるべき他の負荷制御コマンドを上書きするのに使用されてもよい。
負荷制御コマンドをスタッキングすることによって、コマンド内の命令は同時に扱われてもよく、すなわち、事前定義されたタイムラインに沿って構造が互いに並列で稼働してもよい。タイムラインに沿って、異なる負荷制御コマンドからの命令が互いに重なり合ってもよい。負荷制御コマンドのスタックでは、負荷制御コマンドは互いに重畳するものと見なされてもよい。タイムラインに沿って互いに追随する複数の命令を、単一の負荷制御コマンドで実現することができる。
したがって、本発明の解決策は、負荷、電気器具および/または設備の1つを超える出力スイッチを切り替える能力を提供することによって、広範囲に分散された負荷、すなわちエネルギ消費者ならびにリソースをアドレス指定する可能性を有する。解決策を実現するデバイスは、多目的スイッチングデバイスとして使用することができる。解決策は、消費電力を減少させるか増加させるかの決定、無効電力の相殺などに対して、ローカルエネルギ測定の利用可能性を活用する、インテリジェントスイッチングデバイスとして役立ち得る計測デバイスで実現することができる。
本発明による解決策は、所望のように組み合わせることができ、各事例において、それら自体が有利である以下の更なる実施形態によって、さらに改善することができる。別段の指定がない限り、実施形態は互いに容易に組み合わせることができる。本発明によるデバイスおよびシステムの全ての装置機構は、本発明による方法のステップとして実現されてもよく、ならびに/あるいは方法のステップを構築してもよく、その逆もまた真であることを、当業者であれば容易に理解するであろう。
本発明による負荷制御デバイスの可能な一実施形態では、コマンド処理装置は、有効な負荷制御コマンドのコマンドシーケンスを生成するように構成される。コマンドのシーケンスは、スタッキングされた負荷制御コマンドから生成されてもよい。シーケンスの生成は、負荷制御コマンドおよび/またはその中の命令を連続処理することを伴ってもよい。負荷制御コマンドおよび/または命令のシーケンスは、コマンド処理装置によって負荷インタフェース装置に出力することができる。特に、コマンド処理装置内で、少なくとも1つの負荷に適用するために、負荷インタフェース装置に出力されるべき命令のシーケンスおよび/またはそれぞれの値を生成するため、負荷制御コマンドのシーケンスが処理されてもよい。コマンド処理装置による負荷制御コマンドのシーケンス化において、本発明による負荷制御デバイスによって、遠隔およびローカル両方の負荷制御コマンドによる非常に柔軟性が高く複雑な負荷管理動作が可能になる。
本発明による負荷制御デバイスの可能な一実施形態では、命令は、負荷の動作状態を少なくとも部分的に定義する命令値と、命令値の効力の持続時間を定義する持続時間値とを含む。命令は命令の配列として具体化することができ、すなわち、複数の命令値が単一の負荷制御コマンドに含まれてもよい。例えば、1つの命令値が負荷を起動させてもよく、別の命令値が負荷を停止させてもよい。持続時間値は、命令の実行と終了との間の、固定の持続時間とランダムの持続時間とを含んでもよい。それにより、本発明によれば、負荷の動作状態の定義、または動作状態ならびにそのタイミングの変更を、これまでになく正確かつ柔軟であり、それでもなお簡単で信頼性が高い方式で達成することができる。
本発明による負荷制御デバイスの可能な一実施形態では、少なくとも1つのコマンド処理装置は、それぞれのコマンド優先順位パラメータにしたがってソートされた負荷制御コマンドを列挙する優先順位テーブルを管理するように構成される。例えば、最高優先順位パラメータを有する負荷制御コマンドは、現在有効な負荷制御コマンドである。最高優先順位パラメータを有する負荷制御コマンドは、現在有効な負荷制御コマンドを簡単に特定するため、優先順位テーブルの最上位に配置することができる。現在有効な負荷制御コマンドの少なくとも1つの命令の命令値は、コマンド処理装置から負荷インタフェース装置に出力されるプロセス値を決定し、負荷インタフェース装置はそれに基づいて、制御されている少なくとも1つの負荷の動作状態を設定または変更する。優先順位の導入により、コマンド処理装置において、負荷制御コマンドの多次元処理、特に負荷制御デバイスを通して制御されている各負荷へのマルチユーザアクセスがさらに容易になる。
本発明にしたがってコマンドに優先順位をつけるという概念は、優先順位に沿って少なくとも第2の次元にコマンド管理を拡張するのに使用されてもよい。コマンドプロセッサは、優先順位レベルによって分離された、並行して稼働している複数のコマンドを扱うことができる。これによって、電気器具内で複数のユーザ/対象が共存することができるようになる。この少なくとも二次元の方策により、例えば、負荷、電気器具または設備の現在設定されている挙動を一時的に破棄する可能な限り最高の優先順位を持つ外部コマンドを伝送し、破棄コマンドが終了した後は前の挙動を継続することによって、ネットワークの危機的状況を簡単に管理することができる。
したがって、標準の挙動を破棄するコマンドを伝送するオペレータは、柔軟性をさらに向上させるとともに負荷管理動作を容易にする助けとなる、本発明による負荷制御デバイスにおける任意の独立した挙動がどのように構成されているかに関して知っている必要はない。優先順位レベルを定義するための権限は、負荷から公益事業提供者までの方向で増加してもよい。例えば、最高優先順位レベルは、公益事業提供者の中央エネルギ生成段階に与えられてもよい。中間の優先順位レベルは、中央エネルギ生成段階と制御される実際の負荷との間の、すなわち電力を分配する電気回路網のそれぞれの電力分配段階に沿った、中間段階に与えられてもよい。最低優先順位レベルは、負荷自体にローカルコマンド装置を介して与えることができる。
優先順位レベル設定の権限が異なるエンティティの階層のかかるスキームは、当然ながら、負荷自体が他の段階よりも高い優先順位を要する場合は変更されてもよい。これは、例えば、負荷が発電機を備えるような場合であり得る。特に、太陽光発電設備、風力発電所などのような再生可能エネルギ発電機は、ローカルで使用することができず、配電グリッド、他の電気エネルギ消費者などに供給する必要がある、それぞれの環境条件、すなわち強い太陽光照射または風による特定の空中電力を生成している場合、それらの発電機自体を優先させるのが必要なことがある。
本発明による負荷制御デバイスの可能な一実施形態では、個々の優先順位レベルが、優先順位テーブルのコマンド優先順位パラメータそれぞれに割り当てられる。コマンド処理装置によって、複数の負荷制御コマンドを異なる優先順位レベルで同時に扱うことができる。新たに受信され検証された負荷制御コマンドが、優先順位テーブルによる同じ優先順位レベルの負荷制御コマンドをオーバーライドすることができる。優先順位レベルは、それぞれの負荷制御コマンドのコマンド優先順位パラメータに基づいて決定される。コマンド処理装置は、優先順位パラメータを読み取り、入ってくる負荷制御コマンドを、優先順位パラメータと関連付けられたそれぞれの優先順位レベルで優先順位テーブルに挿入する。1つの優先順位レベルごとに1つのみの負荷制御コマンドが優先順位テーブルに存在する。それにより、同じ優先順位レベルを有する負荷制御コマンド同士の競合が簡単に解決されるか、またはそもそも競合が起こらない。さらに、負荷制御デバイスの特定のユーザおよび/またはオペレータに、優先順位パラメータの限度および/または閾値など、優先順位パラメータを負荷制御コマンドに割り当てるためのそれぞれの許可を付与することができる。これは、無許可および/または不適切な負荷制御コマンドが実現されるのを防ぎ、それによって誤使用に対する負荷制御デバイスの安全性を向上する助けとなる。
本発明による負荷制御デバイスの可能な一実施形態では、優先順位レベルはそれぞれ、それ自体のステートマシンを構築する。負荷制御コマンドは、それらそれぞれの優先順位にしたがって互いに独立して扱うことができる。これは、本発明による負荷制御デバイスを使用した負荷管理の解決策の柔軟性および安定性をさらに向上させる助けとなる。
本発明による負荷制御デバイスの可能な一実施形態では、ステートマシンの処理状態は、
−負荷制御コマンドの開始と命令の実行との間の期間を表す開始遅延値と、
−命令を実行する反復回数を定義する反復値と、
−負荷制御コマンドの終了を示す終了値と、
を含む。
開始遅延値は、負荷制御コマンドの開始と第1の命令との間のランダム遅延として、ならびに/または負荷制御コマンドの開始と第1の命令との間の固定の遅延として実現されてもよい。かかる開始遅延は、その命令値を実現することによって後に続く命令を遅延させる時間窓として作用する。命令の反復は、負荷制御コマンドの少なくとも1つの命令に対して、それぞれの反復回数を定義するそれぞれの命令反復値を使用することにより、命令をループさせることによって達成することができる。それにより、命令は命令反復値にしたがってループされ、すなわち繰り返される。これは、任意の命令の合計持続時間を、遅延値および持続時間値などの時間値、ならびに特に持続時間値を乗算するための反復値の両方によって決定できるという点で、本発明による負荷制御デバイスの動作をさらに容易にする助けとなる。それにより、終了値は、現在稼働中および/または終了済みの負荷制御コマンドの時間履歴を評定するために、コマンド処理装置から読み出されてもよい、履歴データ、例えばログファイルを生成するのに役立つ。
本発明による負荷制御デバイスの可能な一実施形態では、優先順位テーブルには、停電の時間にわたる、優先順位テーブルに含まれる少なくとも1つの負荷制御コマンドの持続性を定義する持続性値が属する。持続性値は、好ましくは、優先順位テーブル全体に属する。持続性値により、負荷制御コマンドおよび/または優先順位テーブルを、例えば、停電、あるいは故障状態、保守点検作業など、負荷制御デバイスに接続された負荷および/または電気器具の一般的機能性に影響を及ぼす他の基本的イベントの時間にわたって、持続するものとして定義することができる。かかる基本的イベントが経過した後、持続性値に応じて、優先順位テーブルは再インストールされ、「残り」時間パラメータを何ら変更することなく、あるいは時間パラメータを所望のように調節して実行される。
他の負荷制御コマンドとは異なる持続性値を有する、特定の負荷制御コマンドを提供するのが望ましいことがある。例えば、一方では、所望量の温水を提供するため、1日4時間の累積時間の間加熱されるべきであるボイラーに対する負荷制御コマンド(すなわち、「Boiler 4h」)には、停電による加熱プロセスの中断後、丸4時間の加熱が完了するような形で加熱プロセスが再開されることを担保する、持続性値が提供されるべきである。そうでなければ、ボイラーのエネルギ供給は、所望量の温水を提供するには不十分となる。他方で、街灯用途のための負荷制御コマンドには、通常、照明が不要な日中に街灯の動作を再開することには意味がないため、事前定義された累積時間量にわたって通電されることを確保する持続性値を提供する必要はない。ボイラーおよび街灯は2つの異なる電気器具なので、2つの異なる電気器具に関連する優先順位テーブルそれぞれにそれぞれの持続性値を割り当てることによって、それぞれの負荷制御コマンドに異なる持続性値を簡単に提供することができる。
別の方法として、またはそれに加えて、持続性値が、単一の負荷制御コマンドあるいは負荷制御コマンド群、例えばローカル負荷制御コマンドおよび/または遠隔制御コマンドに属してもよいということは、理論上可能である。例えば、持続性はローカル負荷制御コマンドに属してもよく、停電の場合、遠隔負荷制御コマンドは省略される。負荷制御コマンドのかかる選択的扱いは、負荷制御デバイスで稼働している負荷制御コマンドの状態に関する情報が、遠隔コマンドセンターに容易に利用可能ではないとき、停電後に負荷制御デバイスの既定の状態を回復する助けとなる。
本発明による負荷制御デバイスの可能な一実施形態では、少なくとも1つのコマンド処理装置は、少なくとも1つの電気負荷の個々の技術的特性を定義する特性ベクトルに基づいて、負荷をアドレス指定するように構成される。特性ベクトルは、例えばインストールタイプ群、エネルギ接点群などにまとめて属する、グループ情報の入れ物と見なされてもよい。コマンド処理装置は、特性ベクトルがそれぞれの負荷インタフェース装置によってアドレス指定可能な負荷に適合するか否かを先に評価した後に、特性ベクトルを実現してもよい。例えば負荷の名前、タイプ、目的など、少なくとも1つの負荷の個々の技術的特性を定義する特性ベクトルの評価が成功すると、コマンド処理装置は、有効な負荷制御コマンドを決定し、そこからそれぞれの命令を導出してもよい。命令に基づいて、コマンド処理装置は、次に、プロセス値に対応する事前定義された負荷制御動作を実行するために、負荷インタフェース装置に渡されるそれぞれのプロセス値を生成することができる。負荷制御コマンドから導出した命令に基づいて、コマンド処理装置は、それぞれの負荷の動作状態を順に決定する一連のプロセス値を生成する。これは、それぞれの負荷との通信を単純化する助けとなる。
それぞれのコマンドをポイント・ツー・ポイントの形でデバイス内の専用スイッチに伝送することを通常伴う、従来技術によるコマンドの切替えをアドレス指定する解決策とは対照的に、本発明による特性ベクトルの概念は、多次元の特性によって負荷および/または電気器具をアドレス指定できるようにする、柔軟なコマンドアドレス指定を提供する。例示のコマンド「エネルギ接点C1またはC2でフィーダ/エリアBに接続されたタイプA1またはA2の全負荷のスイッチを切る」は、特性ベクトル{A1,B,C2}を有する電気器具の基準を満たす。これにより、柔軟性がさらに向上し、本発明による少ない管理の解決策の運用が容易になる。
本発明による負荷制御デバイスの可能な一実施形態では、コマンド群ベクトルは複数の特性ベクトルを含む。コマンド群ベクトルは、複数の特性ベクトルを構築する特性ベクトルのアレイを含んでもよい。各々のコマンド群ベクトルが電気器具の特性ベクトルに等しい少なくとも1つの要素を有する場合、電気器具をアドレス指定してもよい。かかるコマンド群ベクトルの概念は、本発明による負荷制御デバイスを利用して、複数の電気器具およびそれぞれの負荷をアドレス指定するのをさらに容易にする。
本発明による負荷制御デバイスの可能な実施形態では、負荷制御デバイスは、電気器具に関連する複数の負荷を動作させるように構成された、少なくとも1つの電気器具制御装置を備える。電気器具制御装置はそれぞれの電気器具に関連付けられる。電気器具制御装置により、それぞれの電気器具に関連する制御されるべき全ての負荷が、それぞれの負荷制御コマンドでアドレス指定されてもよい。負荷制御デバイスは、複数の電気器具制御装置を備えてもよく、それらが次いで、制御されるべき複数の負荷を有する複数の真の電気器具をアドレス指定してもよい。これは、本発明による負荷制御デバイスを介して、負荷制御コマンドを用いて特定の電気器具をアドレス指定するのをさらに容易にする助けとなる。
特に、制御されるべき電気器具は、負荷管理動作を実行するオペレータのためのインタフェースとして作用する、それぞれの電気器具制御装置によって直接アドレス指定することができる。オペレータは、電気器具制御装置を通して電気器具内の負荷にアクセスすることができる。電気器具は、オペレータには、それぞれの負荷を有する単一のデバイスのように見える。従来技術によれば、電気器具に関連付けられた、ならびに/または電気器具の一部である、リレーなどのような、どちらかと言うと物理的な出力要素、すなわち固有の物理的出力デバイスを、オペレータがアドレス指定しなければならず、それによって負荷制御動作が面倒になっていた。それとは対照的に、本発明による負荷制御デバイスは、電気器具を電気器具制御装置によって表現またはモデル化し、それによって電気器具内の負荷を、物理的出力要素のレベルではなく電気器具レベルで仮想的に制御できるようにする。したがって、本発明による負荷制御デバイスは、それぞれの電気器具制御装置によって電気器具の負荷のアドレス指定を設置の際にマッピングすることができ、動作中にオペレータが実行する必要がないので、電気器具を直感的かつ経済的に制御できるようにするため、負荷制御動作を容易にする助けとなる。
本発明による負荷制御デバイスの可能な一実施形態では、各電気器具制御装置は、ローカル制御装置、負荷インタフェース装置およびコマンド処理装置の少なくとも1つを備える。本発明による負荷制御デバイスのこれらおよび他のユニットは、電気器具制御装置内で、または電気器具制御装置としてグループ化されてもよい。それにより、アドレス指定すべき各々の電気器具に対して、少なくとも1つのそれぞれのローカル制御装置、負荷インタフェース装置、および/またはコマンド処理装置が利用可能にされてもよい。これは、本発明による負荷制御デバイスを使用することにより、負荷管理の柔軟性をさらに向上させる助けとなる。
本発明による負荷制御デバイスの可能な一実施形態では、負荷制御デバイスは、複数の電気器具制御装置に共通する少なくとも1つのイベントを定義するように構成された共通ソースモジュールを備える。共通ソースモジュールは、各電気器具制御装置のローカル制御装置に接続されてもよい。全ての電気器具に共通のイベントは、共通ソースモジュールの押しボタンまたは他の物理的入力など、共通ソースモジュールの特定の能力によって始動させることができる。
パワーアップまたはパワーダウンのような外部イベントの認識も、共通ソースモジュールで実現されてもよい。天文暦からの日の出および日没イベントなどの内部イベントは、地理的座標のみに応じて決まる場合があり、したがって、特定の数の負荷および/または電気器具に対するイベントのソースとして見なされることもある。かかる外部および内部イベントは、本明細書では共通ソースと呼ばれる。かかる共通ソースが全ての負荷および/または電気器具に役立つ場合、共通のソースに対する全ての構成を工場設定中または少なくとも設置中に行うことが必須になることがある。後で変更することで、電気器具に対する意図しない副作用が生じることがある。
本発明の一実施形態による可能な解決策は、これら全ての共通ソースが、少なくとも1つのローカル制御装置それぞれにおける特定のスクリプトIDの呼出しを始動することを伴うことがある。活性化されたスクリプトは、次に、適切なコマンドをそれぞれの少なくとも1つのコマンド処理装置に伝送することができる。それにより、それぞれのローカル制御装置がそれぞれの共通ソースに基づいたトリガまたは命令の挙動に関与するので、イベントが負荷および/または電気器具から分離されてもよい。これは、遠隔制御コマンドとローカル制御コマンドとの間の競合を信頼性高く明確に解決する助けとなる。
本発明による負荷制御デバイスの可能な一実施形態では、負荷制御デバイスは、受信した遠隔負荷制御コマンドを少なくとも1つの電気器具制御装置にディスパッチするように構成された、コマンドディスパッチモジュールを備える。負荷制御デバイスに伝送された遠隔負荷制御コマンドは、受信手段からコマンドディスパッチモジュールに転送されてもよく、ならびに/あるいはコマンドディスパッチモジュールによって受信され、該モジュールがこれらのコマンドを負荷制御デバイス内の全てのコマンド処理装置および/または電気器具にさらに分配してもよい。換言すれば、コマンドディスパッチモジュールは、遠隔負荷制御コマンドを複数のコマンド処理装置および/または電気器具制御装置にディスパッチしてもよい。未来の実行タイムスタンプを含む遠隔負荷制御コマンドは、コマンドディスパッチモジュールに格納および/またはバッファされ、次に実行タイムスタンプの時間に分配されてもよい。これは、本発明による負荷制御デバイスが関与する負荷管理の解決策の信頼性を向上させる助けとなる。
本発明による方法の可能な一実施形態では、方法は、スタックに基づいて一連のプロセス値を提供するステップをさらに含み、それらのプロセス値は、少なくとも1つの負荷の動作状態を順に決定する。好ましくは、プロセス値は、コマンド処理装置によって生成され、コマンド処理装置によって負荷インタフェース装置に出力される。例えば、プロセス値はそれぞれ、現在実行中である負荷制御コマンドの命令の命令値に基づく。したがって、一連のプロセス値は、負荷制御コマンドのスタックから導出される負荷制御コマンドのシーケンスに基づく。プロセス値を生成する単純な手法は、それぞれの命令値をプロセス値として使用するというものである。したがって、オペレータは、負荷制御動作を行うための命令値を簡単に定義することができ、それらの命令値は次に、所望の負荷制御動作を実行するために、コマンド処理装置から負荷インタフェース装置に渡される。
以下、本発明について、有利な実施形態を使用するとともに図面を参照して、さらに詳細に、例示的な形で記載する。記載する実施形態は可能な構成にすぎず、上述したような個々の特徴を互いに独立して提供することができ、または図面では省略される場合がある。
本発明の一実施形態に係る、負荷制御デバイスを備える負荷管理システムの例示的なアーキテクチャの概要を模式的に示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る、負荷制御コマンドの命令に関する例示の要素を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る、負荷制御コマンドのタイミングに関する例示の要素を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る、負荷制御デバイスのコマンドディスパッチモジュールを示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る、負荷制御デバイスの共通ソースモジュールを示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る、負荷制御デバイスの電気器具制御装置を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る、負荷制御デバイスのコマンド処理装置を示す概略図である。 本発明による方法における、負荷制御コマンドを扱う優先順位テーブルの例示的実施形態を示す図である。 本発明による方法における、電気器具および/または負荷をアドレス指定するための群ベクトルを列挙するベクトルテーブルの例示的実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、負荷制御デバイスの負荷インタフェース装置を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る、負荷制御デバイスによって扱われる負荷制御コマンドの例示的シーケンスを示す概略図である。 街灯用途を制御するように構成された、本発明の一実施形態に係る負荷制御デバイスの例示的実施形態を示す概略図である。 複数の電気器具制御装置を備える、本発明の一実施形態に係る負荷制御デバイスの例示的実施形態を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る、負荷制御デバイスのローカル制御装置のユーザインタフェースを例示的に示す概略図である。
図1は、本発明の一実施形態による、負荷制御デバイス2を備える負荷管理システム1の例示的なアーキテクチャの概要を模式的に示す概略図を示している。負荷制御デバイス2は、エネルギおよび/または情報送信線4を介して遠隔コマンドセンター3に接続され、それぞれの受信手段5を通してエネルギおよび/または情報を遠隔コマンドセンター3から受信する。負荷制御システム1は、負荷制御デバイス2を用いて、少なくとも1つの電気負荷11をそれぞれ備える電気器具10a、10bを制御するように構成される。
負荷制御デバイス2は、電気器具10a、10bをそれぞれ制御する、電気器具制御装置20a、20bを備える。電気器具制御装置20a、20bはそれぞれ、ローカル制御装置21と、コマンド処理装置22と、負荷インタフェース装置23とを備える。ローカル制御装置21は共通ソースモジュール24に接続される。負荷インタフェース装置23は、電気負荷11を切り替えるように構成された、出力モジュール25に、例えばリレーなどのデジタル出力に接続される。さらに、遠隔コマンドセンター3から受信した情報および/またはエネルギを電気器具制御装置20a、20bにディスパッチするコマンドディスパッチモジュール26が受信手段5に提供される。負荷制御デバイス2内で、負荷制御装置21、コマンド処理装置22、負荷インタフェース装置23、共通ソースモジュール24、出力モジュール25および/またはコマンドディスパッチモジュール26が、同様にそれぞれのエネルギおよび/または情報送信線4を介して、互いに接続されてもよい。
さらに、本発明の方法にしたがって、負荷制御デバイス2および/または遠隔コマンドセンター3を制御するコンピュータプログラム6が提供される。コンピュータプログラム6は、コンピュータ可読データキャリア7に格納可能であり、エネルギおよび/または情報送信線4を介してキャリア信号8の形態で送信可能である。したがって、コンピュータプログラム6または少なくともそのそれぞれの部分は、本発明による方法にしたがって、電気器具10a、10bおよび/または負荷11を制御するために、受信手段5、電気器具制御装置20a、20bならびにローカル制御装置21、コマンド処理装置22および負荷インタフェース装置23それぞれによって実行されてもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係る命令31を含む負荷制御コマンド30を示す概略図を示している。負荷制御コマンド30は、例えばコマンドディスパッチモジュール26を介して遠隔コマンドセンター3から、またはローカル制御モジュール21から、コマンド処理装置22に伝送することができる。負荷制御コマンド30のパラメータは、アドレス指定される負荷11のタイプもしくは挙動に関する情報、負荷制御コマンド30の起点、ならびに/または負荷制御コマンド30に含まれる任意の命令31の優先順位および持続時間を含んでもよいが、それらに限定されない。
命令31は、少なくとも1つの命令値32、固定の持続時間値33および/またはランダムの持続時間値34を含む。固定の持続時間値33および/またはランダムの持続時間値34は、例えば整数値としての、値v(縦軸)のそれぞれの次元に沿って測定された命令値32がどのくらいの期間有効であるかに関する、タイムラインt(横軸)に沿った時間情報を表す。結果として、命令31の例示的構造は、複数のプラットフォームにわたる規格で直列化および非直列化されてもよく、したがって本発明による制御システム1の様々な異なる実施形態で適用されてもよい、データ構造を定義する一般のインタフェース記述言語である抽象構文記法1(ASN.1)では、次のように示すことができる。
instructions::=array of instruction
instruction::=structure

instruction_value:
fix_duration:
random_duration:
図3は、本発明の一実施形態による、負荷制御コマンド30のタイミングに関する例示の要素を示す概略図を示している。負荷制御コマンド30は、固定の開始遅延値35、ランダムの開始遅延値36および/または反復値37を備える。終了値38は、負荷制御コマンド30の終了後に、コマンド処理装置22によって生成および/または設定される。固定の開始遅延値35およびランダムの開始遅延値36は、後に続く命令31をコマンド開始時間値39後に遅延させるのに使用される時間窓を定義する。固定の開始遅延値35は第1の時間窓を定義し、その後に、ランダムの開始遅延36によって定義された第2の時間窓が始まるか、またはランダムの開始が展開した値が「0」の場合、命令31が実行されている。ランダムの開始遅延36によって定義される第2の時間窓は固定の時間窓であり、その中でランダムの時点が命令31の実行に対して選ばれる。
コマンド開始時間値39は、負荷制御コマンド30のポジティブ検証後に、負荷制御コマンド30が負荷制御デバイス2において、特にコマンド処理装置22の少なくとも1つにおいて活性化される時間を指定する。コマンド開始時間値39は、一般に、それぞれの負荷制御コマンド30がコマンド処理装置22に到達する時間によって決定され、通常、例えば1秒未満であるべきである、負荷制御コマンド30の検証および実行に必要な時間に応じて決まる。開始遅延値35、36の後、負荷制御コマンド30に含まれる少なくとも1つの命令31が、持続時間値33、34の合計、および場合によってはそれぞれの命令31の繰返しを指定する反復値37に対して有効になる。コマンド開始時間値39後の時間、ならびに負荷制御コマンド30に含まれる命令31全てに対する全ての開始遅延値35、36、持続時間値33、34および/または反復値37の合計が、コマンド終了時間値40を定義する。それぞれの負荷制御コマンドが別の負荷制御コマンド30によって上書きされた場合、コマンド終了時間値40を先行させてもよい。
反復値37によって、1つまたは複数の命令31をループさせることができる。持続時間値33、34によって定義される命令31の持続時間が、次に、反復値37によって定義される特定の数、例えば整数にしたがって繰り返される、すなわちループされる。換言すれば、反復値37は命令31の繰返し回数を定義する。本発明の実施形態による反復値37の定義は、ASN.1形式で次のように示すことができる。
instructions_iteration=0:命令は無制限に処理される。
instructions_iteration=1:命令は一回処理される。
instructions_iteration>1:命令は表示される回数処理される。
無制限の反復を停止および/または中止するために、それぞれの負荷制御コマンド30を別の負荷制御コマンド30で上書きすることができ、それによって終了する。
図4は、負荷制御デバイス2のコマンドディスパッチモジュール26を示す概略図を示している。コマンドディスパッチモジュール26は、受信手段5の一部であるか、または少なくともそれに接続することができるので、コマンドディスパッチモジュール26は、ポイント・ツー・ポイントまたはブロードキャスト信号として遠隔コマンドセンター3から負荷制御デバイス2に伝送される、全ての遠隔負荷制御コマンド30に対する単一のエントリポイントとして作用してもよい。コマンドディスパッチモジュール26は、遠隔負荷制御コマンド30を負荷制御デバイス2内の全てのまたは選択された電気器具制御装置20に分配する。デバイス内の特定の電気器具制御装置20のアドレス指定は、それぞれの電気器具10に関連する群情報に負荷制御コマンド30を適用することによって行われる。好ましくは、遠隔負荷制御コマンド30および他の任意の外部コマンドのための遠隔コマンドセンター3に対するインタフェースとして作用する、1つの負荷制御デバイス2ごとに、1つのみのコマンドディスパッチモジュール26が存在する(図10も参照)。
分配の機能性に加えて、コマンドディスパッチモジュール26はまた、負荷制御コマンド30の遅延分配のため、該コマンドをバッファまたは格納するように構成された、バッファまたは他の任意の種類の格納手段を備えてもよい。次に、分配の遅延を、例えば、遠隔負荷制御コマンド30とともに入ってくるそれぞれの日時情報によって定義することができる。コマンド。通信チャネルを提供するそれぞれのエネルギおよび/または情報送信線が低速であるかまたは信頼性が低いことが分かっている場合、負荷制御コマンド30のバッファおよび格納が必要であり、また、負荷制御コマンド30が同じときに、すなわち同時に複数の負荷制御デバイス2で処理されることが決まっている場合に使用することができる。好ましくは、遠隔負荷制御コマンド30の格納は持続的である。
コマンドディスパッチモジュール26によって適切に扱えるようにするために、遠隔負荷制御コマンド30は、遠隔負荷制御コマンド30の分配を遅延させるのに使用される日時情報と、以下のASN.1形式を取ることができるバッファおよび/または格納管理のためのコマンドIDとを備えることができる。
external_command::=structure

command_id:double−long−unsigned; number to identify the load control command 30
date_time:octet−string(12);
Execution date and time
command:structure; load control command 30
日時構造の内容は、例えば、DLMS Blue Book Version12.1にしたがって定義することができる。DLMS、すなわちデバイス言語メッセージ仕様は、DLMS User Associationによって開発され維持されている一連の規格であり、IEC TC13 WG14によってIEC 62056の一連の規格に適合されている。国際電気標準会議によるIEC 62056は、Advanced Metering Systems(AMR)内での、特に電気メータ間におけるデータ交換に関する一連の規格である。IEC 62056規格はDLMS/COSEM仕様を国際規格にしたものである。
遠隔負荷制御コマンド30の処理は、このパラメータの内容に応じて決まる場合がある。以下の規則が負荷制御コマンド30に適用されてもよい。
−タイムスタンプ(date_time)が未来のとき、コマンドは格納される、
−タイムスタンプが過去の場合、ディスパッチされない、
−空のタイムスタンプの場合、即時にディスパッチされる、
−記憶機構内では、タイムスタンプが不可制御デバイス2の時間に等しいとき、ディスパッチされる、ならびに/あるいは、
−過去のタイムスタンプを有する(例えば、停電、時間変更などによる)記憶機構内では、ディスパッチされずに記憶機構から除去される。
コマンド識別子パラメータを使用して、所与の数字によって負荷制御コマンドを識別して、遠隔負荷制御コマンド30の格納を管理することができる。コマンドIDは、格納時間の間、負荷制御システム1において固有のものであるべきである。以下の規則をコマンドIDに適用することができる。格納された遠隔負荷制御コマンド30と同一のコマンドIDを有する遠隔負荷制御コマンド30は、
−タイムスタンプが現在よりも大きい場合、格納された負荷制御コマンド30を上書きし、ならびに/あるいは、
−タイムスタンプが現在よりも小さいかまたは空の場合、格納された負荷制御コマンド30を消去する。
バッファされ、格納された、ローカルおよび/または有効な負荷制御コマンド30とは異なり、遠隔負荷制御コマンドは、日時情報ならびにコマンドIDを有することができる。遠隔負荷制御コマンド30は、日時情報に基づいて遅延させて実行するため、コマンドディスパッチモジュール26および/またはコマンド処理装置22によって格納することができる。ローカル負荷制御コマンド30は、ローカル制御装置21から専用のコマンド処理装置に直接伝送することができ、コマンドディスパッチモジュール26を通る必要はない。ローカル負荷制御装置からのローカル負荷制御コマンド30は、常に適正にアドレス指定されているもの(例えば、電気器具制御装置20内部)と見なされてもよいので、空の群情報を有することができる。
図5は、本発明の一実施形態による、負荷制御デバイス2の共通ソースモジュール24を示す概略図を示している。全ての電気器具制御装置20a〜dに共通のイベントは、例えばセンサ、押しボタン、または負荷制御デバイス2にあるかもしくはそれに関連する他の物理的入力など、所望の能力および使用可能性を提供する、特定のローカル始動手段41によって始動することができる。パワーアップまたはパワーダウンのような外部イベントも、ローカル始動手段41として含めることができる。日の出および日没イベントなどの内部イベントは、例えば天文暦の形態の、カレンダー手段42を利用して生成することができ、地理的座標のみに応じて決まるものと見なされてもよく、したがって、全ての電気器具制御装置20a〜cに対するイベントのソースでもある。これらのイベントは全て、本明細書では、共通情報ソースと呼ばれる。
共通情報ソースが全ての電気器具制御装置20a〜cに役立つ場合、共通ソースに関する全ての構成が工場設定の間に、または少なくとも負荷制御デバイス2の設置時に作成されることが好ましい。後で変更すると、電気器具制御装置20a〜cで意図しない副作用が起こることがある。可能な解決策は、全ての共通情報ソースが各電気器具制御装置20a〜c内のコール固有のスクリプトIDを始動するというものであり得る。次に、活性化スクリプトが適切なコマンドをコマンド処理装置に伝送する。この技術により、ローカル制御装置21がローカル始動手段41および/またはカレンダー手段42の挙動に関与することができるので、イベントは電気器具制御装置20a〜cから分離されてもよい。
本発明の一実施形態による負荷制御デバイス2のかかる例示的実施形態では、負荷制御デバイス2のファームウェアには頻繁にアクセスする、ならびに/または変更を加える必要がないので、該ファームウェアにおいて、共通ソースモジュール24の構成を製造中に、ならびに/または初期設定で作成することができる。負荷制御デバイス2の設置時にローカルで実施される構成は、例えば、カレンダー手段のパラメータを適宜調節するために、負荷制御デバイスのローカライゼーションを伴ってもよい。イベント挙動を構成するため、専用スクリプトIDを指定することができる。それにより、挙動は、全ての電気器具制御装置20a〜cのそれぞれの負荷制御装置21で構成される。これらの専用スクリプトIDは負荷制御システム1に特異的であることができる。
図6は、負荷制御デバイス2の電気器具制御装置20、特にそのローカル制御装置21を示す概略図を示している。ローカル制御装置21は、例えば、目前の遠隔コマンドセンター3からの遠隔負荷制御コマンド30を用いずに、ローカルパラメータに基づいて温度調節するために夜間にスイッチを入れる必要がある、ヒートポンプまたはボイラーのような電気器具10に必要なことがある独立モードで、電気器具10を動作させるのに使用される要素を含む。各電気器具10は、電気器具10および負荷11を所望の形で制御するために、必要なローカル負荷制御需要30を発行するのに必要に応じて構成することができる、電気器具自体の、指定された、ならびに/あるいは専用のローカル制御装置24を備えることができる(図10も参照)。
ローカル制御装置21はコマンド処理装置22にインタフェース接続する。ローカル制御装置24は、コマンドディスパッチモジュール26から、またはそれを介して受信した、遠隔負荷制御コマンド30と同一の構造を有してもよい、ローカル負荷制御コマンド30を伝送する。ローカル制御装置24内では、例えば、全ての既知または新規のDLMSクラスを使用して、特定の挙動を構成することができる。電気器具10を互いから明確に隔離するため、ローカル制御装置24で使用されるDLMSオブジェクトが他の電気器具10と干渉しないことは必須である(図10も参照)。
一例として、電気器具10の使用時間(TOU)を定義、指定および/または記録するアクティビティカレンダー要素43が、毎日および季節ごとの切替え動作などの静的挙動を構成するのに使用されてもよい。したがって、負荷制御デバイス2の各々の電気器具制御装置20は、それ自体の専用のアクティビティカレンダー要素43を備えることができる。電気器具10における独立した挙動を構成するのに使用されるDLMSクラスは、目前の出力モジュール25のそれぞれの数にしたがってインスタンス化されるべきであり、例えば、それぞれの出力モジュール25を構築する4つのリレーによって切り替えられる4つの負荷11を有する電気器具10を制御する電気器具制御装置20に対して、4つのインスタンスが提供されるべきである。
ローカルスクリプトテーブル要素44(例えば、DLMS blue book class_id=9にしたがって定義される)は、コマンド処理装置22に対するインタフェースとして作用する。スクリプトテーブル要素44では、スクリプトIDを、負荷制御コマンド30を表すデータに接続することができる。この負荷制御コマンド30は挙動を構成し、その挙動はコマンド処理装置22で処理される。共通ソースイベントを定義、指定、および/または記録する共通スクリプトテーブル要素45は、具体的には共通ソースモジュール24がアクセスするため、ローカル制御装置21で使用することができる。共通ソースモジュール24によって生成されてもよい専用スクリプトIDを考慮に入れると、共通スクリプトテーブル要素45は、共通ソースモジュール24からの専用スクリプトIDと、ローカル制御装置21に使用される任意のスクリプトIDとの間の干渉を回避する助けとなる。共通ソースイベントを使用不能にするには、対応するスクリプトIDを共通スクリプトテーブル要素45から消去することができる。既存の共通ソースモジュール24のオブジェクトは、一般にイベントを始動し、スクリプトIDの伝送はしないことに鑑みて、共通ソーススクリプトテーブル要素45は、特にかかるイベントを受信するために実現されるべきである。
負荷管理動作では、電気器具10の設置時の間のイベントに対して特別な挙動が必要なことがある。例えば、設置中、例えば押しボタン挙動など、ローカル始動手段41によって始動される挙動は、管理される電気器具10および/または負荷11を試験するように構成されるべきである。設置後、エンドユーザの挙動がそれぞれのローカル始動手段41によって活性化されるべきである。さらに、設置後または設置中の第1のパワーアッププロセスに関して、例えばボイラー加熱に好ましいように、電気器具10へのエネルギ供給を増加または促進するのに、特定のパワーアップ挙動が求められる場合がある。設置後、パワーアップの挙動は正常および/または標準のニーズに合わせて適合される。
かかる特別な挙動を実現するため、共通ソースイベントに対する共通スクリプトテーブル要素45は、特定のハードウェア状況への接続を実現する。例えば、端末カバー開放などの物理的イベントを、それぞれの手段によって検出することができる。かかる物理的イベントが起こった場合、共通ソースモジュール24および/またはローカル制御装置21は、例えば、端末カバー開放の場合の「HW secured」スクリプトIDであることができ、次に、本実施例では端末カバーを閉止するような、特定のハードウェア状況を終了させる別の物理的イベントによって不活性化される、それぞれの追加のスクリプトIDを活性化させるべきである。電気器具10の挙動の任意の構成を、ローカル制御装置21を用いて実施することができるため、電気器具10の動作状態を、例えば「HW secured」に設定するローカル負荷制御コマンド30を、遠隔コマンドセンター3および/または共通ソースモジュール24を通して、他の「通常の」イベントによって開始される他の任意の負荷制御コマンド30をオーバーライドする優先順位で、簡単に発行することができる。
例えば、データオブジェクトに格納される単純なオクテット列の形態(DLMS blue book class_id=1を参照)の、ローカル制御タイプ要素46が、電気器具10および/または負荷11の少なくとも1つの独立した挙動を定義する、ローカル負荷制御装置21のタイプを識別するのに使用されてもよい。電気器具10および/または負荷11のオペレータおよび/またはエンドユーザは、特定の電気器具10および/または負荷11に対するローカル始動手段41および/またはカレンダー手段42など、限定された数の固定のローカル制御を作成してもよい。ローカル制御タイプ要素46を用いて、それぞれの固定のローカル制御の識別を、遠隔コマンドセンター3からのエネルギおよび/または情報送信線4を介してローカル制御装置21の構成を読み出すことによるよりも、単純にすることができる。
例えば、電気器具10が、4時間の加熱を必要とするボイラーとして具体化される場合、可能な有利なローカル制御挙動は、次のように定義されてもよい。
−Boiler 4h Shading 20:00
−Boiler 4h Shading 22:00
−Boiler 4h Shading 24:00
−Boiler 4h Shading 02:00
全ての既知または新規のDLMSクラスを含む、他のDLMSオブジェクトなどの補助制御要素47は、次の要件が満たされている限り、電気器具10および/または負荷11を構成するのに使用されてもよい。
−例えば、DLMSオブジェクトまたは一連のDLMSオブジェクトとして具体化される、補助制御要素47は、スクリプトテーブル要素のスクリプトIDを始動させることができ、ならびに/あるいは、
−例えば、DLMSオブジェクトとして具体化され、ローカル制御装置21に使用される、補助制御要素47は、存在する電気器具10の数と同じ数だけインスタンス化される。
さらに、単一アクションスケジュール要素48が、例えば補助制御要素47から導出される、ならびに/または該要素と関連する、ローカル制御装置21によって実施される特定の単一アクションをスケジュールするのに使用されてもよい。したがって、単一アクションスケジュール要素48は、他の全ての要素43、44、45、46、47のように、標準化された形で定義され操作されてもよい。全てのDLMSオブジェクトは、それらそれぞれの長い名前を用いて、アドレス指定される特定の要素と、すなわち電気器具制御装置20ならびにそれぞれの電気器具10および/または負荷11と、直接接続してもよい(図10も参照)。それにより、本発明による負荷制御デバイス2の複数世代にわたる標準的な使用を、互いの相互運用性をできるだけ高くして実現することができる。
しかしながら、ローカル制御装置21をローカル制御タイプ要素46に強制的に直接接続させることができないというDLMSオブジェクトの性質に鑑みて、複数のDLMSオブジェクトを使用して、ローカル制御を設定もしくは変更するプロセスを事前定義することなく、電気器具10および/または負荷11の独立した挙動を作成することができる。1つのローカル制御装置21から別のものへの切替えは、少なくとも現在はDLMSオブジェクト自体が直接対応していないので、面倒なことがある。したがって、遠隔コマンドセンター3のアプリケーション層で、電気器具10および/または負荷11の独立した挙動を構成するのが有利である。
図7は、コマンド処理装置22を示す概略図を示している。コマンド処理装置22は、ローカル制御装置21を負荷インタフェース装置23に接続し、また、負荷制御コマンド30を受信および解釈すること、電気器具10および/または負荷20に関する群情報および特性情報を用いて、負荷制御コマンド30をフィルタ処理すること、負荷制御コマンド30をそれらの優先順位にしたがってソートすること、アクティブな負荷制御コマンド30の命令値32、持続時間値33、34、および/または遅延値35、36を管理すること、ならびに/あるいは負荷制御コマンド30の持続性を管理することを含む機能を提供する。好ましくは、各々の電気器具制御装置に対して、少なくとも1つのコマンド処理装置22が提供される。
負荷制御コマンド30は、ローカル制御装置21および/または遠隔コマンドセンター3から生じることができる。遠隔コマンドセンター3で生じる負荷制御コマンド30は、コマンドディスパッチモジュール26を用いて、それぞれの指定された電気器具制御装置20にディスパッチされてもよい。コマンド処理装置21のインタフェースは、ローカル制御装置21、ならびにコマンドディスパッチモジュール26、および/または遠隔コマンドセンター3それぞれから入ってくる負荷制御コマンド30に対して同一であってもよい。
図8は、コマンド処理装置22によって負荷制御コマンド30を管理する優先順位テーブル49の例示的実施形態を示している。図示される優先順位テーブル49の例示的スナップショットでは、ローカルコマンド30の垂直方向および/または水平方向のスタック50が形成される。コマンド処理装置22は、優先順位テーブル49を管理し、コマンド処理装置22が扱うスタック50を形成する際の負荷制御コマンド30の活性化を決定する該コマンドの重要度または格付けを定義する、コマンド優先順位パラメータ51a〜dを使用してもよい。スタック50の図示される例示的実施形態では、負荷制御コマンド30は、それぞれの優先順位レベル52a〜dで互いに上下に配置される。例えば、スタック50の最上位にある最高コマンド優先順位パラメータ51を有するアクティブな負荷制御コマンド30は、その命令値32を書き込んで、ならびに/または渡して、負荷制御コマンド30のステータスを指定し、それがさらに負荷インタフェース装置23で処理される。
各優先順位レベル52、例えば、スタック50の垂直方向配置における、優先順位テーブル49内の各ラインは、それ自体がステートマシン53を構築する。アクティブな負荷制御コマンド30の可能な処理状態は、上記図2および図3に関して定めたような、持続時間値33、34、および/または開始遅延値35、36によって表現され、それぞれの変数「StartDelay」、「InstructionProcessing_(1...n)」、および「Terminated」を用いて表現することもできる。ステートマシン53それぞれの処理状態変数55a〜dの残り時間値54は、事前定義した時間間隔ごと(例えば、1秒ごと)に増分される。
処理状態変数55は、それぞれの命令31の残り時間値54がゼロに達すると、自動的に変化する。換言すれば、処理状態変数55は、対応する命令31を表すか、またはそれから導出される。ステートマシン53の命令値32は、それぞれのアクティブなまたは処理済みの命令31にしたがって設定される。命令31 No.xから命令31 No.(x+1)への状態変化は、例えば、命令値を優先順位テーブル49の値フィールドに書き込むことによって、命令31 No.(x+1)の新しい命令値32を有効にする。それぞれの負荷制御コマンド30からの最後の命令31が経過すると、対応する残り時間値54はゼロに達しており、処理状態変数55は、負荷制御コマンド30の全ての命令31の終了を表す「Terminated」などに設定される。
負荷制御コマンド30のうちいくつかは、優先順位テーブル49の異なる優先順位レベル52で同時に稼働することができる(図8を参照)。しかしながら、新しく受信され検証された、すなわち新規の負荷制御コマンド30は、好ましくは、優先順位テーブル49の同じ優先順位レベル52にある稼働中の負荷制御コマンド30を上書きする。結果的に、1つの優先順位レベル52ごとに1つのみの負荷制御コマンド30が優先順位テーブル49に列挙される。処理状態55d(「StartDelay」)の間、それぞれのステートマシン53dに対して設定される値vは、現在有効な負荷制御コマンド30の命令値32によって表される属性「process_value」の実際の値vに等しいものであり得る。
図9は、コマンド処理装置21を用いて電気器具10および/または負荷をアドレス指定する負荷制御コマンド30に含まれてもよい、群ベクトル57a〜cを列挙するベクトルテーブル56の例示的実施形態を示している。負荷制御コマンド30は、コマンド処理装置22に格納された特性ベクトル59a〜dを用いて評価および/または検証することができる、ベクトル情報58a〜dを備える。群ベクトル57a〜cは、特定の電気器具10および/または負荷11をアドレス指定するのに使用され、群ベクトル57a〜cの行をそれぞれ備えるベクトルアレイ59を形成することができる。好ましくは、負荷制御システム1では、電気器具10および/または負荷11は、特定のDLMSオブジェクトによってではなく、電気器具10および/または負荷11に関連付けられたそれぞれの特性ベクトル60a〜eを用いてアドレス指定される。群ベクトル57a〜cによって、全ての指定された電気器具制御装置20に伝送されるべき負荷制御コマンド30をブロードキャストすることができる。
ASN.1フォーマットの群ベクトル57a〜cの例示的構造は、それぞれの変数定義を有する以下の形態を取ってもよい。
command_group_vectors::=array group_vector
group_vector::=array long−unsigned
ベクトルアレイ59を表す変数「command_group_vectors」は、好ましくは、それぞれの群ベクトル57を表す変数「group_vector」のアレイとして具体化される。変数「group_vector」は、好ましくは、対応する個々の識別子、分母などを含む、各電気器具10、各負荷11および/またはそれぞれの負荷制御装置20のそれぞれの個々の特性ベクトル60を用いて、負荷制御デバイス2でアドレス指定される様々な電気器具10、負荷11および/またはそれぞれの負荷制御装置20を反映する識別子のリストを含む。
かかる構造により、以下の例示のベクトル形態でアドレス情報を伝送することができる。
[array of load types][array of locations][array of contracts][array of...]
特性ベクトル60を用いて群ベクトル57を評価および/または検証するため、電気器具10、負荷11、および/またはそれぞれの負荷制御装置20は、好ましくは、各々の群ベクトル57が、以下の例示の論理によって表されてもよい、それぞれの特性ベクトル60に等しい少なくとも1つの要素を含む場合にアドレス指定される。
[element_1a OR Element_2a OR...] AND [element_1b OR Element_2b OR...] AND [...] AND [...]...
特性ベクトル60を用いて群ベクトル57を評価する際の特別な事例は、群ベクトル57が空の場合に起こることがある。空の群ベクトル57の評価は、特に、ローカル制御装置21に対して、ならびに/または該装置を用いて生成される負荷制御コマンド30の場合に、常に真であることができる。空の特性ベクトル60は、空の群ベクトル57によってのみアドレス指定することができ、通常、ローカル制御装置21によって伝送される負荷制御コマンド30がそれに当てはまるはずである。
特性ベクトル60は、図9に示されるように、群ベクトル57を用いてアドレス指定される。
例えば次のものを含む、負荷の群ベクトル57a
Boiler 4h
Boiler 8h
Public Light
Heating
例えば次のものを含む、場所の群ベクトル57b
Feeder 1
Feeder 2
Main Road
Minor Road
例えば次のものを含む、契約の群ベクトル57c
Green Current
Blue Current
Red Current
それぞれの例示的な個別の電気器具10は、図9に示されるような、対応する特性ベクトル60a〜eを有する。
特性ベクトル60a
Appliance 10a(No.1):Boiler 4h;Feeder 1;Green Current;
特性ベクトル60b
Appliance 10a(No.1):Boiler 4h;Feeder 1;Green Current;
Appliance 10b(No.2):Boiler 4h;Feeder 1;
特性ベクトル60c
Appliance 10a(No.1):Boiler 4h;Feeder 1;Green Current;
Appliance 10b(No.2):Boiler 4h;Feeder 1;
Appliance 10c(No.3):Boiler 8h
特性ベクトル60d
Appliance 10f(No.5):Public Light;Minor Road;
特性ベクトル60e
Appliance 10e(No.4):Public Light;Main Road;
Appliance 10f(No.5):Public Light;Minor Road;
上述の特性ベクトル60の定義にしたがって、それぞれのコマンド群ベクトルを含む負荷制御コマンド30は、図9に示されるように、それぞれの電気器具10をアドレス指定するであろう。評価が成功した場合、それぞれの負荷制御コマンド30が受け入れられ、優先順位テーブル49に書き込まれる(図8を参照)。例えば、変数「process_value」は次に、最高ランクである稼働中の負荷制御コマンド30の、すなわち優先順位テーブル49における最高優先順位レベル52の負荷制御コマンド30の命令値32を含んでもよく、このコマンドはそれによって有効な負荷制御コマンド30となる。変数「process_value」のそれぞれの値は、有効な負荷制御値30に関する変化のたびに、負荷インタフェース装置23に伝送され、値はそれによって継続的に更新される。
別の方法としてまたはこれに加えて、電気器具名称属性「appliance_name」を本発明による方法で使用することができる。属性「appliance name」は、Dataオブジェクトに格納される記号列として具体化することができる(DLMS blue book class_id=1を参照)。その目的により、電気器具10を識別するのに使用することができる。好ましくは、属性「appliance name」は、それぞれの特性ベクトル60および/または電気器具制御装置20を認識および/または適用せずに、負荷制御システム1内の電気器具10を見つけるのに使用される。
要約すると、本発明による負荷制御デバイス2を用いて少なくとも1つの電気器具10および/または負荷11の動作状態を制御する方法は、以下の部分、要素、属性、変数および/または値を利用してもよい。
−「command(data)」:負荷制御コマンド30のデータインタフェース
−「characteristics_vector」:電気器具10および/または負荷11の特性ベクトル60
−「process_value」:最高コマンド優先順位パラメータ51を有する負荷制御コマンド30の命令値32
−「priority_table」:全ての「稼働中の」負荷制御コマンド30を含む優先順位テーブル49
−「priority_persistence」:例えば、優先順位テーブル49を特定の持続性に設定するブール変数
−「appliance_name」例えば、電気器具10および/または負荷11を識別するオクテット列
さらに、属性「process_value」は、停電または他のシステムの重要なイベントの間は持続するように扱うことができる。それを達成するために、停電の時間にわたって優先順位テーブル49を持続させることができる。停電後、優先順位テーブル49は、ステートマシン55a〜dの残り時間値54を何ら変更せずに、再インストールされ実行される。優先順位テーブル49は、それぞれのエネルギおよび/または情報送信線4を介してコマンド処理装置22から読み出して、例えば遠隔コマンドセンター3によって解析することもできる。
図10は、負荷制御デバイス2の負荷インタフェース装置23を示す概略図を示している。負荷インタフェース装置23は、コマンド処理装置22と出力モジュール25、例えばデジタル出力との間に、定義されたインタフェースを提供する。コマンド処理装置22から負荷インタフェース装置23への出力は、それぞれの命令値32による無符号の整数値であることができ、出力モジュール25の状態または動作にマッピングされるべきである。
出力モジュール25は、求められる任意の数および形態で組み合わされてもよい。各出力モジュール25またはモジュール群は、制御されるべき電気器具10および/または負荷20に関連付けられた、ならびに/あるいはその一部である物理的出力要素70に、すなわち、リレーなどの特定の物理的出力デバイスに接続される。出力25のいくつかをまとめて、単一のオンオフ状態よりも多くの出力状態を可能にすることができる。かかる構成は、例えば、再生可能エネルギに関するドイツ法(Emeuerbare Energien Gesetz(EEG))の下で稼働する電気器具10に関する利点であり、この法にしたがって、例えば、PV設備の製造を電気器具10と同等にするのに4つの出力モジュール25を使用することができる。また、アナログ信号/データまたは単純な事前定義されたシリアルデータを、複数の出力モジュール25を介して電気器具10に伝送することができる。
好ましくは、電気器具10および/または負荷11の設置中に、物理的な出力側に電気器具10および/または負荷11が定義される。負荷タイプ要素80は、管理された電気器具10および/または負荷11を識別する。各電気器具10および/または負荷11に対して、負荷インタフェース装置23が必要である。1つの負荷インタフェース装置23は1つまたは複数の出力モジュールを管理することができる。負荷インタフェース装置23の例示の包括的実施形態では、複数の出力モジュール25が単一の負荷インタフェース装置23によって働く。かかる構成は、出力モジュールを有する全ての負荷制御デバイス2に使用することができる。別の方法として、またはそれに加えて、負荷インタフェース装置23は、アナログ使用の場合に、他のDLMSオブジェクトなどの補助制御要素47を実装することができる。
負荷タイプ要素80は、Dataオブジェクトに格納された単純なオクテット列として実装されてもよく(例えば、DLMS blue book class_id=1を参照)、管理された電気器具10および/または負荷11を識別する。好ましくは、類似の電気器具10および/または負荷11は、同じ負荷インタフェース装置23を用いて制御される。負荷タイプ要素80の可能な例は次の通りである。
−Boiler 4h
−Boiler 2h
−EEG 10kW
負荷タイプ要素80は、特性ベクトル60の一部を構築または少なくとも形成するのに使用することができる(図9を参照)。それにより、負荷タイプ要素80を使用して、管理される電気器具10および/または負荷101、ならびに/あるいは、設置中に事前定義された構成と併せて使用される場合に特に有用であることがある、負荷インタフェース装置23の構成を、識別することができる。一般に、負荷インタフェース装置23は、設置、配置、または他の変更の間のみ改変される。出力モジュール25は、物理的出力(例えば、ハードウェア装置)として作用する、それぞれの物理的出力要素70に関連付けられたインタフェースクラスにしたがって定義されてもよい。かかるインタフェースクラスは、物理的出力要素70として使用される、単安定および双安定のリレーまたはデジタルIOなどを切り替えるように設計された、新しいDLMSクラスを構築してもよい。
物理的出力要素80の例示的な機能性としては以下のものが挙げられる。
−反転出力信号:反転エアギャップスイッチが出力モジュール25に接続されている場合に使用される。
−自動確認機能:磁気的または機械的な不正行為の試みに対抗して現在の状態の再始動が使用される。
−状態変化のログ収集。
さらに、インタフェーススクリプトテーブル要素81(例えば、DLMS blue book class_id=9を参照)を使用して、出力モジュール25における特定の挙動を実現することができる。例えば、最初に全ての出力モジュール25をオフにし、次に出力モジュール25のうち特定の1つだけをオンにするなど、グループイベントに関するスクリプトを、スクリプトテーブル要素81を用いて実現することができる。出力モジュール25の動作状態と物理的出力要素70との間の偏差は、例えば、リレーモニタリング用途に用いられるものとして、特定のDLMSオブジェクトを用いてモニタリングすることができる。
図11は、負荷制御デバイス2が扱う負荷制御コマンド30の例示的なシーケンス90を示す概略図を示している。本実施例では、シーケンス90は、1つの電気器具10ごとのそれぞれの負荷11として多数の電球を、特に2つの電球を備える、街灯用途の形態の電気器具10を制御するのに使用される。図11に示される例では、電気器具10はそれぞれ、電灯内部の2つの電球のうち1つのスイッチを切ることによって調光することができる。したがって、電気器具10の第1の動作状態Aでは、本例の場合は2つの負荷11、すなわち電球の両方がオンにされる。電気器具10の第1の動作状態Aでは、両方の負荷11、すなわち電球がオンにされる。電気器具10の第2の動作状態Bでは、2つの負荷11のうち一方がオンにされ、他方はオフにされる。電気器具10の第3の動作状態Cでは、両方の負荷11がオフにされる。
対応する負荷制御コマンド30a〜dは、コマンド処理装置22によって管理される優先順位テーブル49において管理されるそれぞれの優先順位レベル52で、コマンドそれぞれのコマンド優先順位パラメータ51の順序でスティック50として互いに上下に積み重ねられる。それに加えて、負荷制御コマンド30a〜dは、それぞれのコマンドソース91によって識別される。負荷制御コマンド30aは、最高コマンド優先順位パラメータ51を有するアクティブな負荷制御コマンド30なので、現在有効な負荷制御コマンド30である。負荷制御コマンド30aのコマンドソース91はアクティビティカレンダー要素43である。
第1の負荷制御コマンド30aは、値「2」に対して設定されるコマンド優先順位パラメータ51を有し、第1の動作状態Aと第2の動作状態Bとの間の変更を行うように構成される。したがって、負荷制御コマンド30aは、第1の命令31aと第2の命令31bとを含む。第1の命令30aは、それぞれの命令値32、持続時間値33、34、遅延値35、36および反復値37を含む。本実施例では、命令値32は、第2の動作状態Bを誘起するように事前定義され、固定の持続時間値33は、例えば、4時間に相当する14,400秒の値に設定され、ランダムの持続時間値34はゼロであり、固定の開始遅延値35はゼロの値に設定され、ランダムの開始遅延値36はゼロの値に設定され、反復値37は値「1」に設定される。
第2の命令31bは、第2の命令31bの命令値32がボイドであり、すなわちアクションは行われず、第2の命令31bの固定の持続時間値33が72,000秒、すなわち20時間であるという点で、第1の命令31aと異なっており、第1の命令値31aの固定の持続時間値33を補完して、両方の命令31a、31bの持続時間全体を86,400秒、すなわち24時間もしくは1日にしている。第2の命令31bのランダムの持続時間値34、固定の開始遅延値35およびランダムの開始遅延値36はゼロであり、反復値37はやはり値「1」に設定される。したがって、第2の命令31bは、電気器具10が単純に第2の動作状態Bを取るのではなく、すなわち、電気器具10が第1の動作状態Aまたは第3の動作状態Cのどちらかを有し、つまり本実施例では、街灯が調光されるのではなく、完全に点灯されるか消灯される、という効果を有する。
第2の負荷制御コマンド30bは、カレンダー手段42、例えば天文時計から生じ、値「2」に設定されたコマンド優先順位パラメータ51を有し、第1の動作状態Aと第3の動作状態Cとの間の変更を行うように構成され、したがって第1の負荷制御コマンド30aを補完する。したがって、第2の負荷制御コマンド30bは、第3の命令31cと、第4の命令31dと、第5の命令31eとを含む。第3の命令31cは、値「2」に設定された命令値32を有し、したがって、第1の動作状態Aを誘起する、すなわち街灯を完全に点灯させるように構成される。第3の命令31cの固定の持続時間値33は、カレンダー手段42の夜間イベントを参照して、86,400秒、すなわち24時間もしくは1日の値に設定される。結果として、第3の命令31cは、電気器具10が稼働しているべきである、すなわち街灯が点灯しているべきである、夜間の間に有効になる。
第2の負荷制御コマンド30bの第4の命令31dは、値「0」に設定されるように設定された命令値32を有し、したがって、第3の動作状態Cを誘起する、すなわち街灯を完全に消灯させるように構成される。第4の命令31dの固定の持続時間値33も、カレンダー手段42の日中イベントを参照して、86,400秒、すなわち24時間もしくは1日の値に設定される。結果として、第3の命令31cは、電気器具10が稼働しているべきでない、すなわち街灯が点灯しているべきでない、夜間の間に有効になる。
第3の命令31cと同様に、第5の命令31eは、「2」に設定された命令値32を有し、したがって、第1の動作状態Aを誘起する、すなわち街灯を完全に点灯させるように構成される。第3の命令31cの固定の持続時間値33は、カレンダー手段42の夜間イベントを参照して、86,400秒、すなわち24時間もしくは1日の値に設定される。結果として、第5の命令31cは、電気器具10が稼働しているべきである、すなわち街灯が点灯しているべきである、夜間の間に有効になる。あるいは、第3〜第5の命令31c、31d、31eはまた、命令31c、31d、31eのそれぞれ1つに対して負荷制御コマンド30が生成されるという点で提供されてもよい。換言すれば、特定の電気器具10および/または負荷11に対する複数の命令31は、命令31c、31d、31eのそれぞれに対してそれぞれの負荷制御コマンド30を作成することによって、または複数の命令31c、31d、31eを含む単一の負荷制御コマンド30によって提供されてもよい。
第3の負荷制御コマンド30cは、ローカル始動手段41、例えば光センサから生じ、値「1」に設定されたコマンド優先順位パラメータ51を有し、第1の動作状態Aと第3の動作状態Cとの間の変更を行うように構成され、したがって第2の負荷制御コマンド30bと競合する。したがって、第3の負荷制御コマンド30cは、第6の命令31fと第7の命令31gとを含む。第6の命令31fは、値「0」に設定された命令値32を有し、したがって、第3の動作状態Cを誘起する、すなわち街灯を完全に消灯させるように構成される。第6の命令31fの固定の持続時間値33は、3,600秒、すなわち1時間の値に設定される。結果として、第6の命令31cは、電気器具10が自然光条件に応じてオフにされるべきである、すなわち自然光がローカル始動手段41で設定した特定の閾値を上回ると街灯がオフにされるべきである、夕暮れの間に有効になる。
第7の命令31gは、値「2」に設定された命令値32を有し、したがって、第1の動作状態Aを誘起する、すなわち街灯を完全に点灯させるように構成される。第6の命令31fの固定の持続時間値33は、3,600秒、すなわち1時間である。結果として、第7の命令31cは、電気器具10が自然光条件に応じてオンにされるべきである、すなわち自然光がローカル始動手段41で設定した特定の閾値を下回ると街灯がオンにされるべきである、夜明けの間に有効になる。第6の命令36fおよび第7の命令36g両方のランダムの持続時間値34および遅延値35、36は、ゼロの値に設定され、それらの反復値37は値「1」に設定される。
第4の負荷制御コマンド30dは、遠隔コマンドセンター3から生じ、値「3」に設定されたコマンド優先順位パラメータ51を有し、例えば、本実施例では花火大会の間は街灯をオフにするような、アプリケーション10を完全にオフにすることを要する特別なイベントにより、第3の動作状態Cの誘起をもたらすために用いられる。したがって、第4の不可制御コマンド30dは、値「0」に設定された命令値32を有し、したがって、第3の動作状態Cを誘起する、すなわち街灯を完全に消灯させるように構成された、第8の命令31hを含む。第8の命令31hの固定の持続時間値33は、3,600秒、すなわち1時間である。第8の命令36hのランダムの持続時間値34および遅延値35、36は、ゼロの値に設定され、反復値37は値「1」に設定される。
図11に示される負荷制御コマンド30a〜dのスタック50によって、第1の時点T1、例えば0:00時では、第1の負荷制御コマンド30aは最高優先順位レベル52を有し、したがって第2の動作状態Bを誘起し、すなわち街灯は点灯しているが、それぞれのTOUにしたがって街灯を完全に点灯しておく必要がない、1日間の間に調光される。第2の時点T2、例えば4AMでは、第1の負荷制御コマンド30aは依然として稼働していてもよいが、第2の命令31bの命令値32に基づいて、第1の負荷制御コマンド30は非アクティブであり、すなわち無効であり、したがって、第1の負荷制御コマンド30aが有効になるときに最低優先順位レベル52を有する、現在稼働している第2の負荷制御コマンド30bが、動作状態Aを誘起し、すなわち街灯は、まだ夜間である天文イベントに基づいて、完全に点灯しようとしている。
第3の時点T3、例えば6AM頃では、第3の負荷制御コマンド30cが稼働し始め、第3の負荷制御コマンド30cが第2の負荷制御コマンド30bよりも高い優先順位レベル52を有する一方で、第1の負荷制御コマンド30aが依然として非アクティブであることにより、1時間の間、第3の負荷制御コマンド30cが第2の負荷制御コマンド30bをオーバーライドする。したがって、第3の時点T3から、自然光レベルが十分であることをローカル始動手段41が感知したことに基づいて、街灯は1時間消灯される。その期間の後、第2の負荷制御コマンド30bがやはり最高優先順位レベル52を有することに基づいて、第4の命令31dが有効であり、したがって、次は天文暦の昼間であることに基づいて、街灯のオフ設定を継続する。
第4の時点T4、例えば5PM頃では、第3の負荷制御コマンド30cはやはり、1時間の間、第2の負荷制御コマンド30bをオーバーライドする。したがって、第4の時点T4から、自然光レベルが十分でないことをローカル始動手段41が感知したことに基づいて、街灯は1時間点灯される。その期間の後、第2の負荷制御コマンド30bがやはり最高優先順位レベル52を有することに基づいて、第5の命令31dが有効であり、したがって、次は天文暦の夜間であることに基づいて、街灯のオン設定を継続する。
第5の時点T5、例えば10PM頃では、スタック50の最高優先順位レベル52を有する第4の負荷制御コマンド30cが稼働し始め、1時間の間、第2の負荷制御コマンド30bを直ぐにオーバーライドする。したがって、第5の時点T5から、遠隔コマンドセンター3によって実現される特別なイベントに基づいて、街灯が1時間消灯される。その期間の後、第2の負荷制御コマンド30bがやはり最高優先順位レベル52を有することに基づいて、第5の命令31dがやはり有効であり、天文暦の夜間であることに基づいて街灯を点灯する。
図12は、第1の時点T1で例示の第1の負荷制御コマンド30aを実行する、負荷制御デバイス2の例示的実施形態を示す概略図を示している。本実施例では、第1の時点T1では、TOUとしてのアクティビティカレンダー要素43がローカル制御装置21のローカルスクリプトテーブル要素44を目標にして、それによって第1の時点T1でイベントが始動して、インタフェーススクリプトテーブル要素80で定義されたIDを活性化する。活性化されたIDにしたがって、2つの出力モジュール25a、25bのうち1つが、それぞれのエネルギおよび/または情報送信線4によって該モジュールに接続された物理的出力要素70を動作させる。物理的出力要素70、例えば開放されているリレーを動作させることによって、電気器具10は、第1の時点T1で動作状態Bに移行する。
負荷11の1つをオフにすることによる電気器具10の消費エネルギの低減を表すこの調光機能は、この例示的実施形態では、電気器具10、コマンド処理装置22、および負荷インタフェース装置23のオブジェクトを通していくつかのアクションを行う、第1の時点T1、例えば0:00AMにおける使用時間(TOU)イベントの形態の、アクティビティカレンダー要素43を用いて達成される。対応する負荷制御コマンド30は、全ての対応するパラメータおよび値が以下のような括弧内で設定される、「Half Night Dimming Command」の形態で構成することができる。
“Command(1,0,0,[{1,0,14400}],1,0,[])”
ここで、パラメータおよび値は、左から右へと見ていくと以下の通りである。
−1:負荷制御コマンド30を識別する数字
−0:ランダムの開始遅延値35(秒単位の時間窓)
−0:ランダムの開始遅延値36(秒単位の時間)
−[{1,0,14400}]、1つのエントリを有する命令31のアレイ
・1、命令値32(2つの負荷10のうち1つ、例えば調光電球を消灯することを示す、動作状態Bに相当)
・0、ランダムの持続時間値34
・14400、固定の持続時間値33(秒単位=4時間)
−1:反復値37、すなわち命令31は1回反復される
−2、コマンド優先順位パラメータ51
−[]、群ベクトル57(「command_group_vectors」)
・[]:command_group_vectors(空、すなわち群を含まない)
次のステップで、ローカルスクリプトテーブル要素44はソースであり、コマンド処理装置22を目標にする。したがって、定義されたIDを有するローカルスクリプトテーブル要素44内のそれぞれは、コマンド処理装置22に伝送される上述の「Half Night Dimming Command」を含む。
更なるステップで、コマンド処理装置22はソースとして作用し、インタフェーススクリプトテーブル要素81を目標にする。したがって、コマンド処理装置22は第1の負荷制御コマンド30aを構文解析する。第1の負荷制御コマンド30aの群ベクトル57が空であることに鑑みて、第1の負荷制御コマンド30aが検証され、したがって受け入れられる。開始遅延値35、36は両方とも値「0」に設定されるので、命令処理が起こる前の待機時間はない。命令パラメータ「{1,0,14400}」およびそれぞれの命令値32「1」は、「2」の優先順位レベル52で優先順位テーブル49に設定される。これはそれぞれの瞬間の最高優先順位レベル52なので、プロセス値はその値を1に変更する。このプロセス値は、負荷インタフェース装置23のインタフェーススクリプトテーブル要素81に転送される。
最終ステップで、インタフェーススクリプトテーブル要素81はソースとして作用し、1つの出力モジュール25a、25bを目標にする。負荷インタフェース装置23におけるインタフェーススクリプトテーブル要素81のそれぞれのエントリは、出力モジュール25a、25bの1を値「0」に設定することによって、例えば、出力モジュール25aに対応するオブジェクト「Digital Output 2」の属性「状態」を値「0」に設定することによって、第2の動作状態Bを誘起するアクションを含む。
図13は、複数の電気器具制御装置20a〜dを備える負荷制御デバイス2の例示的実施形態を示す概略図を示している。例えば、明確に定義されたLM/Gridシステムでは、十分定義されたローカル制御装置21、コマンド処理装置22、低インタフェース装置23ならびに電気器具制御装置20a〜dおよび/またはそれぞれの電気器具10および/もしくは負荷11を識別するそれぞれの特性ベクトル60a〜dを用いて、有限数のデバイス構成を作ることができる。設置時に、これらの事前定義され構成された負荷制御デバイス2の1つを設置することができ、管理された電気器具10および/または負荷11を適正な事前定義された物理的出力要素70に接続する必要がある。
別の方法として、またはそれに加えて、負荷制御デバイス2を「空」であるものとして設置し、次に全ての管理された電気器具10および/または負荷11をそれぞれの物理的出力要素70、すなわちリレーに接続し、次に、例えば紙に記入することによって、それぞれの性質および構成を記録することが可能である。その後、記録にしたがって負荷制御デバイス2全体を構成することが可能である。
かかる設置方法は、設置するオペレータが簡単に使用できるが、適正な設置を保証しないことがある。したがって、負荷制御デバイス2を設置するより確実な手法は、負荷制御デバイス2におけるローカルツールとして提供されてもよい、ユーザインタフェース100を利用するものであり、負荷制御システム1における各々の管理されたタイプの電気器具10および/または負荷11に対して事前定義された設定を選択することが可能になる(図14を参照)。
一般に、設置中に新しい構成を作成することは意図されない。負荷インタフェース装置23およびユーザインタフェース100のセットが事前定義されるべきである。管理された電気器具10および/または負荷11を負荷制御デバイス2に接続した後、負荷インタフェース装置23の1つを管理された電気器具10および/または負荷11のそれぞれに割り当てることによって、構成が実施されるべきである。それに加えて、必須ではないが、ローカル制御装置21の1つを管理された電気器具10および/または負荷11のそれぞれに割り当てることができる。
さらに、特性ベクトル60に関する情報は、システム管理の一部であり、通常は設置時に設定されない。標準的な特性ベクトル60が必要に応じて構成されてもよい。特性ベクトル60が設定されない限り、遠隔負荷制御コマンド30は電気器具制御装置2a〜dをアドレス設定することはできない。それに加えて、負荷制御デバイス2のデバイス続き番号ならびにアドレスおよび/またはオペレータ名を記録することができる。
図14は、ローカル制御装置21のユーザインタフェース100の例示の概略図を示している。ユーザインタフェース100は、対応する電気器具10および/または負荷11を識別するためのベクトル情報58を選択する負荷選択フィールド101、それぞれの出力モジュール25および/または物理的出力要素70を選択する出力選択フィールド102、それぞれの負荷タイプ要素80を選択する負荷タイプフィールド103、それぞれの電気器具10および/または負荷11の動作中に反転または非反転極性を選択する逆フィールド104ならびに/あるいはそれぞれのフィールドからの選択をローカル制御装置21に送信するボタンなどの発信要素105を備える。
ユーザインタフェース100は、オペレータ(図示なし)が、対応するベクトル情報58を負荷選択フィールド101から選択することによって制御される、電気器具10および/または負荷11をアドレス指定できるようにする。次に、特定の電気器具10および/または負荷11が負荷タイプフィールド103から選ばれてもよい。それにより、負荷制御コマンド30を、それぞれの電気器具10および/または負荷11に対して簡単に指定することができる。発信要素105が動作すると、負荷制御コマンド30は次に、選択された電気器具10および/または負荷11に伝送される。結果として、オペレータは、それぞれの物理的出力要素70によって電気器具10および/または負荷11をアドレス指定するために複雑なマッピング動作を実行する必要なく、負荷選択フィールド101および/または負荷タイプフィールド103におけるそれぞれのベクトル情報58に基づいて、電気器具10および/または負荷11を簡単にアドレス指定することができる。本発明によれば、オペレータの観点で、制御される電気器具10および/または負荷11を直接選択することができる。
上述の実施形態からの逸脱は、本発明の範囲内で可能である。
負荷制御システム1は、コンピュータ可読データキャリア7に格納することができ、負荷制御システム1の構成要素のいずれかによってキャリア信号8として伝送、ブロードキャスト、および/または受信するのに適合された、コンピュータプログラム6を用いて、任意の種類および数の電気器具10および/またはそれぞれの負荷11の動作状態A、B、Cを制御する所望の負荷管理構成を実現するために必要な、任意の数および形態で、負荷制御デバイス2、遠隔コマンドセンター3ならびに/あるいはエネルギおよび/または情報送信線4を備えてもよい。したがって、負荷制御デバイス2および遠隔コマンドセンター3は、所望の任意の数および形態で、電子データの処理、格納、インタフェースおよび/または操作手段を備えてもよい。エネルギおよび/または情報送信線4は、エネルギ、特に電気エネルギ、ならびに/あるいは任意の種類のコンピュータ・ソフトウェアプログラム、インタフェース、モジュールおよび/または機能ならびに例えば、広域自動車通信システム(GSM)、DLMS/COSEM、電力線通信(PLC)などの通信システムを含む、アナログおよび/またはデジタルデータなどの情報を転送する、任意の種類の有線および/または無線手段として具体化することができる。
負荷制御デバイス2は、負荷管理機能および対応するイベントを実現するのに望ましい任意の数および形態で、命令値32、持続時間値33、34、遅延値35、36、反復値37、終了値38、コマンド開始時間値39および/またはコマンド開始時間値40を有する命令31を含んでもよい、負荷制御コマンド30を処理するのに必要な任意の数および形態で、電気器具制御装置20、ローカル制御装置21、コマンド処理装置22、負荷インタフェース装置23、共通ソースモジュール24、出力モジュール25および/またはコマンドディスパッチモジュール26を備えてもよい。
したがって、負荷制御デバイス2はさらに、負荷管理機能および対応するイベントを実現するのに必要な任意の数および形態で、ローカル始動手段41、カレンダー手段42、アクティビティカレンダー要素43、ローカルスクリプトテーブル要素44、共通スクリプトテーブル要素45、ローカル制御タイプ要素46、補助制御要素47、単一アクションスケジュール要素48、物理的出力要素70、負荷タイプ要素80、および/またはインタフェーススクリプトテーブル要素81、ユーザインタフェース100、負荷選択フィールド101、出力選択ビュー102、負荷タイプフィールド103、反転フィールド104、および/または発信要素105を備えてもよい。優先順位テーブル49および/またはスタック50は、シーケンス90および/またはコマンドソース91を管理するために、コマンド優先順位パラメータ51、優先順位レベル52、ステートマシン53、残り時間値54、処理状態変数55、ベクトルテーブル56、群ベクトル57、ベクトル情報58、ベクトルアレイ59、および/または特性ベクトル60を管理するのに必要に応じて構成することができる。
負荷制御システム1の要素、装置、およびモジュールによって実施される機能は、負荷制御デバイス2および/または遠隔コマンドセンター3の単一のエンティティおよび/または複数のエンティティによって実施するために、ハードウェアおよび/またはソフトウェアとして実現されてもよい。したがって、負荷制御デバイス2および/または負荷コマンドセンター3は、少なくとも1つのコンピュータと、(マイクロ)プロセッサまたは他のタイプのプロセッサと、コンピュータ可読データキャリア7などの少なくとも1つのコンピュータ可読媒体とを備えてもよく、該媒体は、任意の種類の内部および/または外部RAMおよび/またはROMメモリデバイスもしくはデータ記憶装置、ならびに対応する恒久的もしくは非恒久的コンピュータおよび/または機械可読媒体として具体化されてもよく、例えば、クラウド記憶デバイス、マイクロチップ、フラッシュドライブ、EEPROM、磁気ディスク、カード、テープ、ドラム、パンチカードおよび紙テープ、光学ディスク、バーコード、スマートコード、ならびに/あるいは磁気インク文字を含むがそれらに限定されず、例えば、(マイクロ)プロセッサ、論理ゲート、スイッチ、インタフェース、ゲートウェイ、送受信機、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理コントローラ、および/または埋込みマイクロコントローラによって実行可能な、コンピュータプログラム6などのコンピュータ可読プログラム・コード(例えば、ソフトウェアもしくはファームウェア)を格納する。特に、負荷制御デバイス2および/または遠隔コマンドセンター3は、本明細書に記載したような、任意の種類の処理、生成、決定および/または制御ステップを実施するように構成されてもよい。
1 負荷制御システム
2 負荷制御デバイス
3 遠隔コマンドセンター
4 エネルギおよび/または情報送信線
6 コンピュータプログラム
7 コンピュータ可読データキャリア
8 データキャリア信号
5 受信手段
10、10a〜f 電気器具
11 負荷
20、20a〜d 電気器具制御装置
21 ローカル制御装置
22 コマンド処理装置
23 負荷インタフェース装置
24 共通ソースモジュール
25 出力モジュール
26 コマンドディスパッチモジュール
30、30a〜d 負荷制御コマンド
31、31a〜h 命令
32 命令値
33 固定の持続時間値
34 ランダムの持続時間値
35 固定の開始遅延値
36 ランダムの開始遅延値
37 反復値
38 終了値
39 コマンド開始時間値
40 コマンド終了時間値
41 ローカル始動手段
42 カレンダー手段
43 アクティビティカレンダー要素
44 ローカルスクリプトテーブル要素
45 共通スクリプトテーブル要素
46 ローカル制御タイプ要素
47 補助制御要素
48 単一アクションスケジュール要素
49 優先順位テーブル
50 スタック
51、51a〜d コマンド優先順位パラメータ
52、52a〜d 優先順位レベル
53、53a〜d ステートマシン
54 残り時間値
55、55a〜d 処理状態変数
56 ベクトルテーブル
57、57a〜c 群ベクトル
58、58a〜d ベクトル情報
59 ベクトルアレイ
60、60a〜e 特性ベクトル
70 物理的出力要素
80 負荷タイプ要素
81 インタフェーススクリプトテーブル要素
90 シーケンス
91 コマンドソース
100 ユーザインタフェース
101 負荷選択フィールド
102 出力選択フィールド
103 負荷タイプフィールド
104 反転フィールド
105 発信要素
A 第1の動作状態
B 第2の動作状態
C 第3の動作状態
T1 第1の時点
T2 第2の時点
T3 第3の時点
T4 第4の時点
T5 第5の時点
t 時間
v 値

Claims (20)

  1. 少なくとも1つの電気負荷(11)の動作状態(A、B、C)を制御する負荷制御デバイス(2)であって、
    遠隔負荷制御コマンド(30)を少なくとも1つの遠隔コマンドセンター(3)から受信する少なくとも1つの受信手段(5)、および/または、
    前記負荷制御デバイス(2)におけるローカル負荷制御コマンド(30)を生成する少なくとも1つのローカル制御装置(21)、および、
    前記少なくとも1つの電気負荷(11)の前記動作状態(A、B、C)に影響を及ぼす負荷変更動作を行う少なくとも1つの負荷インタフェース装置(23)、および、
    前記受信手段(5)および/または前記少なくとも1つの負荷インタフェース装置(23)に接続され、前記遠隔負荷制御コマンド(30)および/または前記ローカル負荷制御コマンドのスタック(50)に基づいて、負荷制御動作に影響を与える少なくとも1つの命令(31)を含む有効な負荷制御コマンド(30)を生成するために、前記スタックを処理するように構成される少なくとも1つのコマンド処理装置(22)、
    を備える負荷制御デバイス(2)。
  2. 前記コマンド処理装置(22)が、有効な負荷制御コマンド(30)のコマンドシーケンス(90)を生成するように構成される請求項1に記載の負荷制御デバイス(2)。
  3. 前記命令(31)が、前記負荷(11)の前記動作状態(A、B、C)を少なくとも部分的に定義する命令値(32)と、前記命令値(32)の効力の持続時間を定義する持続時間値(33、34)とを含む請求項1または2に記載の負荷制御デバイス(2)。
  4. 前記少なくとも1つのコマンド処理装置(22)が、各コマンド優先順位パラメータ(51)にしたがってソートされた前記負荷制御コマンド(30)を列挙する優先順位テーブル(49)を管理するように構成される請求項1から3のいずれか一項に記載の負荷制御デバイス(2)。
  5. 個々の優先順位レベル(52)が、前記優先順位テーブル(49)の前記コマンド優先順位パラメータ(51)のそれぞれに割り当てられる請求項4に記載の負荷制御デバイス(2)。
  6. 前記優先順位レベル(52)のそれぞれが、それ自体のステートマシン(53)を構成する請求項5に記載の負荷制御デバイス(2)。
  7. 前記ステートマシン(53)の処理状態が、
    負荷制御コマンド(30)の開始と前記少なくとも1つの命令(31)の実行との間の期間を表す開始遅延値(35、36)と、
    前記命令(31)を実行する反復回数を定義する反復値(37)と、
    負荷制御コマンド(30)の終了を示す終了値(38)と、
    を含む、請求項6に記載の負荷制御デバイス(2)。
  8. 前記優先順位テーブル(49)に、停電の時間にわたる、前記負荷制御コマンド(30)の持続性を定義する持続性値が属する請求項4から7のいずれか一項に記載の負荷制御デバイス(2)。
  9. 前記少なくとも1つのコマンド処理装置(22)が、前記少なくとも1つの電気負荷(11)の個々の技術的特性を定義する特性ベクトル(60)に基づいて、負荷(11)をアドレス指定するように構成される請求項1から8のいずれか一項に記載の負荷制御デバイス(2)。
  10. コマンド群ベクトル(57)が複数の前記特性ベクトル(60)を含む請求項1から9のいずれか一項に記載の負荷制御デバイス(2)。
  11. 前記負荷制御デバイス(2)が、電気器具(10)に関連する複数の負荷(11)を動作させるように構成された、少なくとも1つの電気器具制御装置(20)を備える請求項1から10のいずれか一項に記載の負荷制御デバイス(2)。
  12. 各電気器具制御装置(20)が、前記ローカル制御装置(21)、前記負荷インタフェース装置(23)、および前記コマンド処理装置(22)の少なくとも1つを備える請求項11に記載の負荷制御デバイス(2)。
  13. 前記負荷制御デバイス(2)が、複数の前記電気器具制御装置(20)に共通する少なくとも1つのイベントを定義するように構成された共通ソースモジュール(24)を備える請求項11または12に記載の負荷制御デバイス(2)。
  14. 前記負荷制御デバイス(2)が、受信した遠隔負荷制御コマンド(30)を前記少なくとも1つの電気器具制御装置(20)にディスパッチするように構成されたコマンドディスパッチモジュール(26)を備える請求項11から13のいずれか一項に記載の負荷制御デバイス(2)。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の少なくとも1つの負荷制御デバイス(2)を備える負荷制御システム(1)。
  16. 負荷制御デバイス(2)を用いて少なくとも1つの電気負荷(11)の動作状態(A、B、C)を制御する方法であって、
    前記負荷制御デバイス(2)の少なくとも1つの受信手段(5)を用いて、遠隔負荷制御コマンド(30)を少なくとも1つの遠隔コマンドセンター(3)から受信するステップ、および/または
    前記負荷制御デバイス(2)の少なくとも1つのローカル制御装置(21)を用いて、ローカル負荷制御コマンド(30)を生成するステップ、および、
    前記負荷制御デバイス(2)の少なくとも1つのコマンド処理装置(22)を用いて、前記遠隔負荷制御コマンド(30)および/または前記ローカル負荷制御コマンドのスタック(50)を処理するステップ、および、
    前記スタック(50)に基づいて、前記負荷制御動作に影響を与える少なくとも1つの命令(31)を含む有効な負荷制御コマンド(30)を実行するステップであって、前記少なくとも1つの命令(31)に基づいて、前記負荷制御デバイス(2)の少なくとも1つの負荷インタフェース装置(23)を用いて、前記少なくとも1つの電気負荷(11)の前記動作状態(A、B、C)に影響を及ぼす負荷変更動作を行うためのステップ、
    を含む方法。
  17. 前記スタック(50)に基づいて一連のプロセス値を提供するステップを含み、前記プロセス値が、前記少なくとも1つの負荷(11)の前記動作状態(A、B、C)を順に決定する、請求項16に記載の方法。
  18. プログラム(6)がコンピュータによって実行されると、請求項16または17に記載の方法の前記ステップを前記コンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラム(6)。
  19. 請求項18に記載の前記コンピュータプログラム(6)が格納されたコンピュータ可読データキャリア(7)。
  20. 請求項18に記載の前記コンピュータプログラムを保持するデータキャリア信号(8)。
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