JP2021510692A - ガレクチンの新規なガラクトシド阻害剤 - Google Patents

ガレクチンの新規なガラクトシド阻害剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、ピラノース環がD−ガラクトピラノースであり、R1が(II)(式中、星印1*は、式(I)のトリアゾール基に共有結合するヘテロ芳香族環の炭素原子を示している)からなる群より選択される一般式(I)の化合物に関連する。式(I)の化合物は、ガレクチン(例えば、ガレクチン−1など)がリガンドに結合することに関連する障害を哺乳動物(例えば、ヒトなど)において処置するための方法における使用のために適している。【化3】

Description

本発明は、哺乳動物におけるがん;線維症;瘢痕化;ケロイド形成;異常な瘢痕形成;手術癒着;病理学的血管形成;眼疾患;HIV−1疾患;炎症又は移植片拒絶を処置するための新規化合物、そのような処置を行うための医薬品としての前記化合物の使用、及びそのような処置を行うための医薬品を製造するための前記化合物の使用に関連する。本発明はまた、前記新規化合物を含む医薬組成物にも関連する。
ガレクチンは、特徴的な炭水化物認識ドメイン(CRD)を有するタンパク質である(Leffler et al.、2004)。これは、下記の2つの決定的特徴を有する、約130アミノ酸(約15kDa)の密に折り畳まれたβ−サンドイッチである:1)β−ガラクトース結合部位、及び2)約7個のアミノ酸(そのほとんど(約6個の残基)がβ−ガラクトース結合部位を構成する)からなる配列モチーフの十分な類似性。しかしながら、このβ−ガラクトース部位に隣接する部位は、天然の糖類との強固な結合のために必要であり、糖類に対する優先度の違いにより、ガレクチンには、天然の糖類についての異なる細かい特異性が与えられる。
ヒト、マウス及びラットのゲノム配列が近年完成したことにより、約15種のガレクチン及びガレクチン様タンパク質が、種間におけるわずかな違いを伴って1つの哺乳動物ゲノムにおいて明らかにされる(Leffler et al.、2004)。
ガレクチンのサブユニットは1つのペプチド鎖において1つのCRD又は2つのCRDのどちらかを含み得る。第1のカテゴリー、すなわち、モノCRD型ガレクチンは、脊椎動物では単量体又は二量体(2つのタイプ)として存在し得る。格段に最もよく研究されたガレクチンは、二量体のガレクチン−1と、溶液中では単量体であり、しかし、リガンドと遭遇したときには凝集して多量体になることがあるガレクチン−3とである(Lepur et al.、2012)。これらは、最初に発見されたガレクチンであり、多くの組織において多量に存在している。
現在、ガレクチンに関する5700件を超える刊行物がPubMedに存在しており、ほとんどが、前述のように、ガレクチン−1関連(1400超)、そしてガレクチン−3関連である(2800超)。強力な証拠により、ガレクチンについての様々な役割が、例えば、炎症及びがんならびに発達において示唆される(Blidner et al.、2015;Ebrahim et al.、2014)。
ガレクチンは、シグナルペプチドを伴わない細胞質タンパク質として遊離リボソームにおいて合成される。これらのN末端は、アセチル化され(これは細胞質タンパク質の典型的な修飾である)、ガレクチンは長期間にわたって細胞質ゾルに存在する(これは分泌型タンパク質の典型ではない)。そこから、ガレクチンは、核、特定の細胞質部位を標的化するようになり得るか、又は(ガレクチン−1について最初に示されたように(Cooper and Barondes、1991))非古典的な(非ER−ゴルジ)経路によって、すなわち、今までのところ不明ではあるが、例えば、IL−1の輸出とおそらくは類似する機構により(誘導的又は構成的に)分泌され得る(Leffler et al.、2004;Arthur et al.、2015)。ガレクチンはまた、これらすべての区画において機能し得る;ガレクチン−1については、評価の高い雑誌において発表される確かな証拠は、核におけるRNAスプライシング、細胞質ゾルにおけるH−RASの活性化、破壊された小胞の周りでの蓄積、ならびに細胞シグナル伝達及び細胞接着に対する様々な細胞外作用における役割を裏付けている(Elola et al.、2015;Aits et al.、2015;Blanchard et al.、2016)。他のガレクチンはまた、ある特定の細胞においてアポトーシスを増強し、また、細胞周期及び細胞分化を調節することによって細胞質ゾルにおいて作用し得る。ほとんどのガレクチンは、整列した超分子アレイ(Elola et al.、2015)をおそらくは形成する糖タンパク質(例えば、ラミニン、インテグリン及びIgE受容体)を架橋することによって細胞外でもまた作用しており、それにより、細胞接着の調節及び細胞内シグナルの誘導を引き起こし得る。これに関連して、近年では、結果として糖タンパク質受容体の細胞内輸送及び細胞表面提示に影響を及ぼす膜内のミクロドメイン(格子)の形成を伴うこれらのガレクチン機能の分子機構が見出されている(Elola et al.、2015)。これは、細胞培養、ヌル変異マウス、及びガレクチン又はガレクチン阻害剤により処理される動物において記録されている。
ガレクチン−1は、最初に発見され、2番目に最も研究されたガレクチンであり、ある特定の優先度により、しかし、線維芽細胞及びリンパ球のような間葉系起源の細胞については排他的でない優先度により、すべての組織において発現する。ガレクチン−1は、細胞の成長、接着、シグナル伝達、分化、発達、免疫系及び宿主病原体相互作用の調節に関与している(Blanchard et al.、2016)。がん進行の様々な段階におけるガレクチン−1の発現プロファイルと、腫瘍微小環境におけるその役割とが徹底的に検討されている。
ガレクチン−1は多種多様な現象に関わっており、そのため、阻害剤には、多数の用途があり得る。これを特異性の欠如又は科学的焦点の欠如として認識することは容易である。したがって、アスピリンとシクロオキシゲナーゼ(COX−I及びCOX−II)とに関しての類推は有用である。これらのCOXは広範囲の様々なプロスタグランジンの前駆体を産生させており、そのため、多種多様な一連の生物学的機構に関与している。それらの阻害剤、すなわち、アスピリン及び他のNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)もまた、広範囲で、多種多様な作用を有する。これにもかかわらず、これらの阻害剤は医学的に非常に有用であり、いくつかの異なる具体的な実用性を有している。
したがって、ガレクチンがCOXのように、(今までのところ不明である)いくつかの基本的な生物学的調節機構の一部であるならば、ガレクチンは、異なる状況において異なる目的のために「本来的に使用される」可能性がある。ガレクチン阻害剤はNSAIDのように、系全体を破壊するのではなく、バランスを少し傾けることが予想される。
免疫及び炎症におけるガレクチン−1
ガレクチン−1は、免疫抑制的かつ抗炎症的な役割を主に有することが見出されており(Elola et al.、2015)、だが、いくつかの場合には炎症促進性でもある場合がある。ガレクチン−1はTヘルパー細胞表面の特異的なグリコシル化パターンに結合して、活性化されたTh1細胞及びTh17細胞においてアポトーシスを選択的に誘発する(Perillo et.al.、1995)(Toscano,M.A.et al.、2007)。ガレクチン−1の免疫抑制作用により、ガレクチン−1自体が自己免疫状態及び他の炎症性状態のための潜在的処置であり得ることが示唆されている。逆に、その免疫抑制作用を、例えば、がんにおいて抑制することもまた、下記で記載されるように、処置として提案されている。
血管形成におけるガレクチン−1
ガレクチン−3と同様、ガレクチン−1は、その炭水化物結合活性を伴う方法で血管形成をある特定の状況のもとでは促進させることが示されている(Hockl et al.、2016)。特に興味深いことが、ガレクチン−1は腫瘍の血管形成をVEGFと類似する経路によって促進させ得るという観察結果である。したがって、ガレクチン−1を阻害することは、抗VEGFに基づく阻害が失敗するときには抗血管新生であり得る。抗血管新生ペプチドAnginex(及び関連化合物)がガレクチン−1に結合するという発見により、血管形成におけるガレクチン−1についての別の機構が示唆されたが、その詳細は不明のままである;Anginexは、いくつかの報告ではガレクチン−1活性を阻害するとして記載され、しかし、別の報告ではその炭水化物結合活性を強化するとして記載される。
線維症関連状態におけるガレクチン−1
線維症におけるガレクチン−3の可能な役割の着想は、マクロファージ分化に関する細胞研究及びエクスビボ研究から得られ(Mackinnon et al.、2008)、同様にまた、マクロファージ分化及び筋線維芽細胞活性化に関するインビボ研究から得られる(Mackinnon et al.、2012)。簡単に記載すると、仮説は下記の通りである:ガレクチン−3は、TGF−β受容体の細胞表面滞留を延長すること、したがって、TGF−β受容体の応答性を高めることが示されており(Partridge et al.、2004)、このことにより、M2マクロファージへの代替的なマクロファージ分化及び筋線維芽細胞の活性化が結果として調節される。ガレクチン−1もまた、TGF−β関連の機構によることを含めて、線維症において役割を果たすことが示唆されており、しかし、証拠はガレクチン−3の場合よりも明確でない。
したがって、ガレクチン−1もまた、TGF−βのシグナル伝達及び筋線維芽細胞の活性化の内因性エンハンサーであることの良好な候補であり(Kathiriya et al)、ガレクチン−1阻害剤もまた、線維症及び有害な組織再構築を処置することにおいて有用であり得る。
がんにおけるガレクチン−1
多数の免疫組織化学的研究は、ある特定のガレクチンの発現ががんでは変化していることを示している(van den Brule et al.and Bidon et al.、in Leffler(editor)、2004b)。例えば、ガレクチン−3は現在、甲状腺がんの確立された組織化学マーカーである。がんにおけるガレクチン−3の役割についての直接的な証拠が、主にRazらによって、しかし、他者によってもまた(in Leffler(editor)、2004b)、マウスモデルから得られている。対になった腫瘍細胞株(これらはガレクチン−3の低下した発現又は増加した発現を有する)において、ガレクチン−3の誘導は腫瘍及び転移をより多くもたらし、ガレクチン−3の抑制は腫瘍及び転移をより少なくしている。ガレクチン−3は、抗アポトーシス性であることによって腫瘍成長を高めること、血管形成を促進させること、又は細胞接着に影響を及ぼすことによって転移を促進させることが提案されている。さらに、近年の証拠は、ガレクチン−3が非常に重要な役割を腫瘍微小環境において果たすことを示している−これは(Ruvolo、2015)において総説される。ガレクチン−3はまた、腫瘍細胞と、免疫細胞(例えば、T−リンパ球(T細胞)など)との間での相互作用を調節すると考えられており、ガレクチン−3の阻害はT細胞活性を回復させることが示されている(Demotte et al.、2010;Kouo et al.、2015;Melero et al.、2015)。上記から、ガレクチン−3の阻害剤は有益な抗がん作用を有し得ることが明らかである。実際、ガレクチン−3を阻害することが主張されるが、証明されていない糖類が、抗がん作用を有することが報告されている。本発明者ら自身の研究において、CRDを含有するガレクチン−3のフラグメントが、ドミナントネガティブ阻害剤として作用することによってマウスモデルにおける乳がんを抑制した(John et al.、2003)。より近年には、小分子によるガレクチン−3の阻害は、細胞アッセイ及びエクスビボにおいて(Lin et al.、2009)、同様にまたインビボにおいて(Glinsky et al.、2009)、放射線及び標準的なアポトーシス促進薬物に対する腫瘍細胞感受性を実際に大きく高めることが明らかにされている。
また、ガレクチン−1はしばしば、低分化のがん細胞において過剰発現しており、ガレクチン−9又はその類縁体のガレクチン−4及びガレクチン−8が特定のがんタイプにおいて誘発される場合がある(Huflejt and Leffler、2004;Leffler(editor)、2004b)。ガレクチン−1は活性化T細胞においてアポトーシスを誘発し、自己免疫疾患に対する顕著な免疫抑制作用をインビボにおいて有する(Rabinovich et al;及びPace et al.、in Leffler(editor)、2004b)。したがって、がんにおけるこれらのガレクチンの過剰発現は、腫瘍が、宿主によって引き起こされるT細胞応答から自身を守ることを助ける可能性がある。
ガレクチン−1及びガレクチン−3についての様々なヌル変異マウスが何年も前に確立されている(Poirier、2002)。これらは動物舎条件において健康であり、一見したところ正常に繁殖する。しかしながら、近年の研究では、微妙な表現型が、ガレクチン−3ヌル変異体については、(上記で記載されるように)好中球及びマクロファージの機能において、また、骨形成において明らかにされ、ガレクチン−1ヌル変異体については神経細胞及び筋肉細胞の再生/分化において明らかにされている(Leffler et al.、2004;Poirier、2002;Watt、in Leffler(editor)、2004b)。近年、ガレクチン−7及びガレクチン−9のヌル変異マウスが作製されており、これらもまた、動物舎条件において極めて健康であり、しかし、これらはまだ詳細には分析されていない。発現部位、特異性及び他の特性における違いにより、異なるガレクチンが機能的に相互に置き換わり得ることは可能性がない。ヌル変異マウスにおける観察結果は、ガレクチンが、通常の動物舎条件において認められ得るような基本的な生命維持機能のために必須でないことを示していると考えられる。その代わり、ガレクチンは、正常な機能に対する最適化物質である、かつ/又は動物舎条件では見出されないストレス状態において不可欠であり得る。強い作用がヌル変異マウスにおいてないことは、ガレクチン阻害剤を薬物としてより好都合にし得る。ガレクチン活性が、上記で示唆されるような病理学的状態に寄与し、しかし、正常な状態にはそれほど寄与しないならば、ガレクチンの阻害は、望まれない副作用がより少なくなることになる。
したがって、免疫を抑制する、又は血管形成を高めるなどのがんにおけるガレクチン−1活性を標的とする薬物は、有用な抗がん処置になり得る。
既知の阻害剤
天然リガンド
固相結合アッセイ及び阻害アッセイにより、ガレクチンとの結合能を有する多くの糖類及び複合糖質が特定されている(Leffler、2001;Leffler et al.、2004によって総説される)。すべてのガレクチンが約0.1mM〜1mMのKによりラクトースと結合する。D−ガラクトースの親和性はその1/50〜1/100である。N−アセチルラクトサミン及び関連した二糖はラクトースとほぼ同じくらい良好に結合する。しかし、ある特定のガレクチンについては、N−アセチルラクトサミン及び関連した二糖はラクトースよりも悪く結合し得るか、又はラクトースよりも最大で10倍良好に結合し得る。ガラクトース(10mM)(Tejler et.al.、2009)及びラクトース(190μM)(van Hattum、2013)はともに、ガレクチン−1に対する親和性が低い。
ガレクチン−1のリガンドとしてこれまでに特定されている上記の天然の糖類は、胃において酸加水分解されやすいために、また、酵素分解を受けやすいために医薬組成物における活性成分としての使用には適していない。加えて、天然の糖類は本質的に親水性であり、経口投与後において胃腸管から容易に吸収されない。
ガレクチン特異性
上記で述べられる小さい天然の糖類による阻害を使用するガレクチン特異性の研究では、すべてのガレクチンが、ラクトース、LacNAc及び関連した二糖と結合すること、しかし、ガレクチン−3はある特定のより長い糖類とはるかに良好に結合することが示された(Leffler and Barondes、1986)。これらのより長い糖類は、拡張された結合性溝と結合する(例えば、ラクトース又はLacNAcにおける)ガラクトースのC−3位に付加されるさらなる糖残基を有することによって特徴づけられた。この溝の形状はガレクチン間で異なり、このことは、拡張部が同じであっても、異なるガレクチンは等しく結合しないであろうことを示唆している。
合成阻害剤
ガレクチン−1阻害剤及び治療剤としてのその可能性を含む特許総説が近年、公開された。(Blanchard、2016)。この総説に含まれる小分子単糖は、最も良くてもラクトースと類似するガレクチン−1親和性を有するとして報告されている。他方で、二糖、特にチオジガラクトシド(TDG)は、ガレクチン−1に対する高い親和性を有することが報告されている(T.Delaine、2016、ChemBioChem 10.1002/cbic.201600285)。
抗がん活性を有するアミノ酸に結合した糖類が血清中の天然化合物として最初に特定されたが、後に、合成類似体が作製されている(Glinsky et al.、1996)。それらの中で、ラクトース又はガラクトースが当該アミノ酸に結合したものは、ガレクチンを阻害し、しかし、効力は、対応する誘導体化されていない糖とほぼ同じでしかなかった。クロリンコンジュゲート化(chlorinconjugated)ラクトースは、Elisaアッセイで測定される場合、高い親和性(0.54μM)を有することが報告されている(Pandey et.al.、2002、EP1256586(A1))。ガレクチン−3を阻害する柑橘ペクチンの化学修飾された形態(Platt and Raz、1992)は、抗腫瘍活性をインビボで示す(Pienta et al.、1995;Nangia−Makker et al.、2002)。4つまでのラクトース部分を有するクラスター分子は、ガレクチン−1及びガレクチン−5に対してではなくガレクチン−3に結合するとき、強い多価効果を示した(Vrasidas et al.、2003)。7つのガラクトース残基、ラクトース残基又はN−アセチルラクトサミン残基を有するシクロデキストリン型グリコクラスターもまた、ガレクチン−3に対する強い多価効果を示し、しかし、ガレクチン−1及びガレクチン−7に対してはそれほどではなかった(Andre et al.、2004)。スターバーストデンドリマー(Andre et al.、1999)及びグリコポリマー(Pohl et al.、1999;David et al.、2004)は、ラクトース残基において多価化されたものであり、ラクトースと比較した場合、効力が少しばかり改善されたガレクチン−3阻害剤として記載されている。多価ラクトース誘導体は、ガレクチン−1に対する顕著なクラスター効果を有することが示されている(Tejler et.al.、2006)。加えて、これらの化合物は選択性が他のガレクチンを上回っていた。Anginexなどのペプチド型化合物、及び非ペプチド型トポミメティックス(Dings et.al.2012)は、アロステリックなガレクチン−1阻害剤であることが報告されている。ガレクチン−1のリガンドとしてこれまでに特定されている前述の合成化合物は、本質的に親水性であり、かつ、経口投与後において胃腸管から容易に吸収されないので、医薬組成物における活性な成分としての使用には適していない。加えて、前述の化合物は親和性及び選択性が中程度である。
上記で記載される天然オリゴ糖、グリコクラスター、グリコデンドリマー、ペプチド、非ペプチド型トポミメティック及びグリコポリマーは、大きすぎる極性を有し、また、大きすぎて吸収されず、そして、場合によっては患者において免疫応答を生じさせるのに十分な大きさである。さらに、それらは胃において酸加水分解されやすく、また、酵素加水分解を受けやすい。したがって、小さい合成分子が求められている。
チオジガラクトシドは、N−アセチルラクトサミンとおおよそ同じくらい効率的である合成された、かつ、加水分解に安定である、それにもかかわらず極性の阻害剤であることが知られている(Leffler and Barondes、1986)。芳香族アミド又は置換ベンジルエーテルをC−3’に有するN−アセチルラクトサミン誘導体は、天然のN−アセチルラクトサミン二糖との比較において20倍の改善である4.8μMもの低い先例のないIC50値を有するガレクチン−3の非常に効率的な阻害剤であることが明らかにされている(Sorme et al.、2002;Sorme et al.、2003b、2005)。これらの誘導体は、芳香族アミド部分が存在するため、全体的に極性が小さくなっており、したがって、ガレクチンをインビボで阻害するための薬剤としてより適している。さらに、C3−トリアゾリルガラクトシドは、いくつかのガレクチンの対応するC3−アミドと同じくらい強力な阻害剤であることが明らかにされている。したがって、適切に構造化されたガラクトースC3置換基はどのようなものであれ、高まったガレクチン親和性をもたらしているかもしれない。
しかしながら、C3−アミドにより、また、C3−トリアゾリルにより誘導体化された化合物は、グリコシド結合がガラクトース部分及びN−アセチルラクトサミン糖類部分に存在するため、インビボでの加水分解による分解を依然として受けやすく、また、それらはガレクチン−3の強力な小分子阻害剤であるにもかかわらず、一層さらに改善された親和性及び安定性が望ましい。それに従って、チオジガラクトシドの3,3’−ジアミド誘導体化又は3,3’−ジトリアゾリル誘導体化に基づく阻害剤が開発されており(Cumpstey et al.、2005b;Cumpstey et al.、2008;Salameh et al.、2010;WO/2005/113569及びUS2007185041;WO/2005/113568、US7,638,623 B2;T.Delaine、2016、ChemBioChem 10.1002/cbic.201600285)、これらは、加水分解及び酵素に対して不安定なO−グリコシド結合を有していない。これらの阻害剤はまた、いくつかのガレクチンについては優れた親和性(低いnM範囲におけるKdに達す親和性)を示した。それにもかかわらず、様々なガレクチンについての高い親和性を示すが、3,3’−誘導体化チオジガラクトシドは依然として、3−N−誘導体化ガラクトース組立てブロックに到達するための二重反転反応を伴う多段階合成が難点となっている。さらに、チオジガラクトシドにおける1つのガラクトース環のシクロヘキサン置換は、ガラクトース環を模倣すること、したがって、ジアミド−チオジガラクトシド誘導体及びジトリアゾリル−チオジガラクトシド誘導体の効率に近づく効率を有する、ガレクチン−1及びガレクチン−3の阻害剤をもたらすことが証明されている(WO/2010/126435)。D−ガラクトピラノースユニットを置換シクロヘキサンで置き換えることは極性を低下させ、また、十分に可能性があることとして、代謝感受性もまた低下させ、しがたって、これにより、薬物様特性が改善される。
いくつかの以前に記載された化合物は次の一般式を有する:
WO/2005/113568に記載されるような一般式:
Figure 2021510692

及び
WO/2005/113569に記載されるような一般式:
Figure 2021510692

上記式において、RはD−ガラクトースであり得る。
近年に公開された(T.Delaine、2016、ChemBioChem 10.1002/cbic.201600285)には、下記の化合物が開示される:
Figure 2021510692

これは、C3位及びC3’位がチオフェントリアゾール置換基により置換され、ガレクチン−1に対する高い親和性(<10nM)を有するTDGである。
近年に公開されたUS20140099319、WO2014067986、及びT.Delaine、2016、ChemBioChem 10.1002/cbic.201600285には、トリアゾール環に対して両方のフェニル環においてメタ位にフッ素(F)を有する化合物が開示される:
Figure 2021510692

この化合物は、肺線維症のための有望な薬物候補であることが示されており、特に、高い親和性を伴ってガレクチン−3に対して非常に選択的である。
ガレクチン−3及びガレクチン−1に対する親和性を示す、C1又はC1及びC3が置換された一連の小さいガラクトピラノシドが開示されている。これらのベータ−D−ガラクトピラノシドは、Kdがガレクチン3に対しては約91μMであり、ガレクチン1に対しては190μMであるラクトースと同じ範囲にある、又はラクトースよりも小さい親和性を有するとして報告された(Giguere,D et.al.2011、2008、2006)。
Figure 2021510692

ガレクチン−1又はガレクチン−3に対する親和性がラクトースよりも良好である対応するアルファ−アノマーは開示も、言及もされていない。
本発明の化合物は、ガレクチン−1についての高い親和性を予想に反して示した新規なα−D−ガラクトピラノース化合物であり、いくつかはガレクチン−3に対する高い親和性もまた有しており、新規な強力な薬物候補であると考えられる。これらの化合物のいくつかはガレクチン−1に対する高い親和性を有しており、ガレクチン−1に対して特異的でもある。
幅広い局面において、本発明は、下記の式(1)のD−ガラクトピラノース化合物、又はその医薬的に許容され得る塩もしくは溶媒和物に関する:
Figure 2021510692

式中、ピラノース環はα−D−ガラクトピラノースであり、
は、
Figure 2021510692

(式中、星印は、式(1)のトリアゾール基に共有結合するヘテロ芳香族環の炭素原子を示している;
式中、Rは、OH及びハロゲン(好ましくは、F、Cl及びBr)からなる群から選択される;
は、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される;
は、OH及びハロゲン(好ましくは、F、Cl、及びBr)からなる群から選択される;
は、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される)
からなる群から選択される;
は、a)ハロゲン;CN;−COOH;−CONR2930(式中、R29及びR30は独立して、H、C1〜3アルキル、シクロプロピル及びイソ−プロピルから選択される);C1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるC1〜3アルキル;シクロプロピル、必要な場合にはFにより置換されるシクロプロピル;イソプロピル、必要な場合にはFにより置換されるイソプロピル;OC1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるOC1〜3アルキル;SC1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるSC1〜3アルキル;O−シクロプロピル、必要な場合にはFにより置換されるO−シクロプロピル;O−イソプロピル、必要な場合にはFにより置換されるO−イソプロピル;NR3132(式中、R31及びR32は独立して、H、C1〜3アルキル及びイソプロピルから選択される);OH;及びR33−CONH−(式中、R33は、C1〜3アルキル及びシクロプロピルから選択される)から選択される基により任意選択で置換されるアリール(例えば、フェニル又はナフチルなど);b)ハロゲン;CN;−COOH;−CONR3536(式中、R35及びR36は独立して、H、C1〜3アルキル、シクロプロピル及びイソ−プロピルから選択される);C1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるC1〜3アルキル;シクロプロピル、必要な場合にはFにより置換されるシクロプロピル;イソプロピル、必要な場合にはFにより置換されるイソプロピル;OC1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるOC1〜3アルキル;SC1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるSC1〜3アルキル;O−シクロプロピル、必要な場合にはFにより置換されるO−シクロプロピル;O−イソプロピル、必要な場合にはFにより置換されるO−イソプロピル;NR3738(式中、R37及びR38は独立して、H、C1〜3アルキル及びイソプロピルから選択される);OH;及びR39−CONH−(式中、R39は、C1〜3アルキル及びシクロプロピルから選択される)から選択される基により任意選択で置換される複素環(例えば、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルなど)から選択される。
1つの実施形態において、Rは式2から選択され、ここで、Rは、OH及びハロゲンからなる群から選択され、Rは、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される。好ましい実施形態において、RはOHであり、RはHである。条件(例えば、酸性又は塩基性など)に依存して、OH基はオキソ互変異性体形態である場合がある。別の好ましい実施形態において、Rはハロゲンであり、Rは、水素及びハロゲンからなる群から選択される。
さらにさらなる実施形態において、Rは式3から選択され、ここで、Rは、OH及びハロゲンからなる群から選択され、Rは、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される。好ましい実施形態において、RはOHであり、Rは、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される。別の好ましい実施形態において、Rはハロゲンであり、Rは、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される。
さらなる実施形態において、Bは、Cl、Br、イソプロピル、COOH、CONH、CN及びCFから選択される1つ又は2つの置換基により置換されるピリジニルから選択される。
さらなる実施形態において、Bは、ハロゲン、SC1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるSC1〜3アルキル、C1〜6アルキル及びCNから選択される基により任意選択で置換されるフェニルから選択される。
さらにさらなる実施形態において、Bは、Cl、F、Br、CF、SCF、CH及びCNから選択される1つ、2つ又は3つの置換基により置換されるフェニルから選択される。
さらなる実施形態において、Bは、Cl、F、Br、CF、SCF、CH、CON(CH及びCNから選択される1つ、2つ又は3つの置換基により置換されるフェニルから選択される。
さらにさらなる実施形態において、Bは、ハロゲン;−COOH;−CONR3536(式中、R35及びR36は独立して、H、C1〜3アルキル、シクロプロピル及びイソ−プロピルから選択される);イソプロピル、必要な場合にはFにより置換されるイソプロピル;CN;及びFにより任意選択で置換されるメチルから選択される基により任意選択で置換されるピリジニルから選択される。
さらなる実施形態において、Bは、Cl、Br、イソプロピル、COOH、CONH、CN及びCFから選択される1つ又は2つの置換基により置換されるピリジニルから選択される。
さらなる実施形態において、Bは、Cl、Br、イソプロピル、COOH、CONH、CN、CON(CH及びCFからなる群から選択される1つ又は2つの置換基により置換されるピリジニルから選択される。
さらなる実施形態において、式(1)の化合物は下記化合物のいずれか1つから選択される:
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−[4−(4−ブロモチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−2−シアノ−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロフェニル3−[4−(2−クロロチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−フルオロチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(4−フルオロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(4,5−ジフルオロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(4−(ヒドロキシチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−2−シアノ−3−ピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,5−ジクロロ−4−フルオロ−フェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3−クロロ−4−フルオロ−フェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4,5−トリクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,5−ジブロモ−4−フルオロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3−ブロモ−4−シアノフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−3−ピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3−クロロ−4−トリフルオロメチルチオフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3−クロロ−4−メチルフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−ピコリンアミド−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
2−カルボキシ−5−クロロピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(4,5−ジクロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−2−イソプロピル−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロ−6−フルオロ−フェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
4−クロロ−N,N’−ジメチルベンズアミド−2−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−N,N’−ジメチル−ピコリンアミド−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド;又は
その医薬的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
さらなる局面において、本発明は、医薬品としての使用のための式(1)の化合物に関連する。
さらにさらなる局面において、本発明は、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物と、必要な場合には医薬的に許容され得る添加剤(例えば、キャリア及び/又は賦形剤など)とを含む医薬組成物に関連する。
さらなる局面において、本発明は、ガレクチン−1がリガンドに結合することに関連する障害を哺乳動物(例えば、ヒトなど)において処置するための方法における使用のための本発明の式(1)の化合物に関連する。さらなる実施形態において、障害は、炎症;線維症、例えば、肺線維症、肝線維症、腎線維症、眼科学的線維症、ならびに皮膚及び心臓の線維症など;瘢痕化;ケロイド形成;異常な瘢痕形成;強皮症;硬化症;手術癒着;敗血症性ショック;がん、例えば、がん腫、肉腫、白血病及びリンパ腫(例えば、T細胞リンパ腫など)など;転移性がん;がんに関連づけられる血管新生;自己免疫疾患、例えば、乾癬、関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、強直性脊椎炎、全身性エリテマトーデスなど;移植片拒絶;代謝障害;心臓疾患;心不全;病理学的血管形成、例えば、眼の血管形成、又は眼の血管形成に伴う疾患もしくは状態など、例えば、がんに関連づけられる血管新生;ならびに眼疾患、例えば、加齢性黄斑変性及び角膜血管新生など;アテローム性動脈硬化;代謝性疾患、例えば、糖尿病など;肥満;喘息及び他の間質性肺疾患(ヘルマンスキー・パドラック症候群、中皮腫を含む);肝障害(例えば、非アルコール性脂肪性肝炎など)からなる群から選択される。
さらにさらなる局面において、本発明は、ガレクチン−1がリガンドに結合することに関連する障害を哺乳動物(例えば、ヒトなど)において処置するための方法であって、本発明の式(1)の少なくとも1つ化合物の治療効果的な量が、前記処置を必要としている哺乳動物に投与される方法に関連する。さらなる実施形態において、障害は、炎症;線維症、例えば、肺線維症、肝線維症、腎線維症、眼科学的線維症、ならびに皮膚及び心臓の線維症など;瘢痕化;ケロイド形成;異常な瘢痕形成;強皮症;硬化症;手術癒着;敗血症性ショック;がん、例えば、がん腫、肉腫、白血病及びリンパ腫(例えば、T細胞リンパ腫など)など;転移性がん;がんに関連づけられる血管新生;自己免疫疾患、例えば、乾癬、関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、強直性脊椎炎、全身性エリテマトーデスなど;移植片拒絶;代謝障害;心臓疾患;心不全;病理学的血管形成、例えば、眼の血管形成、又は眼の血管形成に伴う疾患もしくは状態など、例えば、がんに関連づけられる血管新生;ならびに眼疾患、例えば、加齢性黄斑変性及び角膜血管新生など;アテローム性動脈硬化;代謝性疾患、例えば、糖尿病など;肥満;喘息及び他の間質性肺疾患(ヘルマンスキー・パドラック症候群、中皮腫を含む);肝障害(例えば、非アルコール性脂肪性肝炎など)からなる群から選択される。
本発明の別の局面は、本発明の式(1)の化合物を、式(1)の当該化合物とは異なる治療活性な化合物(これは、「異なる治療活性な化合物」と交換可能である)と一緒に投与することを伴う併用療法に関する。1つの実施形態において、本発明は、ガレクチン−1がリガンドに結合することに関連する障害を哺乳動物において処置することにおける使用のための、式(1)の化合物と、異なる治療活性な化合物との組合わせに関連する。そのような障害が下記で開示される。
本発明の1つの実施形態において、本発明の式(1)の少なくとも1つの化合物の治療効果的な量が、異なる治療活性な化合物との組合わせで、その必要性のある哺乳動物に投与される。さらなる実施形態において、式(1)の化合物と、異なる治療活性な化合物と一緒での前記組合わせが、炎症;線維症、例えば、肺線維症、肝線維症、腎線維症、眼科学的線維症、ならびに皮膚及び心臓の線維症など;瘢痕化;ケロイド形成;異常な瘢痕形成;強皮症;硬化症;手術癒着;敗血症性ショック;がん、例えば、がん腫、肉腫、白血病及びリンパ腫(例えば、T細胞リンパ腫など)など;転移性がん;がんに関連づけられる血管新生;自己免疫疾患、例えば、乾癬、関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、強直性脊椎炎、全身性エリテマトーデスなど;移植片拒絶;代謝障害;心臓疾患;心不全;病理学的血管形成、例えば、眼の血管形成、又は眼の血管形成に伴う疾患もしくは状態など、例えば、がんに関連づけられる血管新生;ならびに眼疾患、例えば、加齢性黄斑変性及び角膜血管新生など;アテローム性動脈硬化;代謝性疾患、例えば、糖尿病など;肥満;喘息及び他の間質性肺疾患(ヘルマンスキー・パドラック症候群、中皮腫を含む);肝障害(例えば、非アルコール性脂肪性肝炎など)からなる群から選択される障害にり患した哺乳動物に投与される。
式(1)の化合物を異なる治療活性な化合物との組合わせで投与することによって処置され得る、管理され得る、かつ/又は防止され得るがんの例として挙げられるがんの限定されない一群が、結腸がん、乳がん、膵臓がん、卵巣がん、前立腺がん、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫(lymphangeosarcoma)、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、扁平上皮がん、基底細胞がん、腺がん、汗腺がん、皮脂腺がん、乳頭がん、乳頭状腺がん、嚢胞腺がん(cystandeocarcinoma)、髄様がん、気管支原性がん、腎細胞がん、ヘパトーマ、胆管がん、胆管細胞がん、絨毛がん、セミノーマ、胚性がん腫、ウィルムス腫瘍、子宮頸がん、精巣腫瘍、肺がん、小細胞肺がん、膀胱がん、上皮がん、神経膠芽細胞腫、ニューロノーマ(neuronoma)、頭蓋咽頭腫、シュワン細胞腫、神経膠腫、星状膠細胞腫、髄芽細胞腫、頭蓋咽頭腫、上衣細胞腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、白血病及びリンパ腫、急性リンパ球性白血病及び急性骨髄球性真性多血症(acute myelocytic polycythemia vera)、多発性骨髄腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、及び重鎖疾患、急性非リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、直腸がん、尿路がん、子宮がん、口腔がん、皮膚がん、胃がん、脳腫瘍、肝臓がん、喉頭がん、食道がん、乳がん、小児ヌル急性リンパ性白血病(ALL)、胸腺ALL、B細胞ALL、急性骨髄性白血病、骨髄単球性(myelomonocytoid)白血病、急性巨核球性(megakaryocytoid)白血病、バーキットリンパ腫、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病及びT細胞白血病、スモール及びラージ非小細胞肺がん、急性顆粒球性白血病、胚細胞腫瘍、子宮内膜がん、胃がん、頭頸部がん、慢性リンパ様白血病、ヘアリー細胞白血病及び甲状腺がんから選択される。
本発明のいくつかの局面において、本発明の式(1)の少なくとも1つの化合物と、少なくとも1つのさらなる治療剤との投与により、治療相乗作用が明らかにされる。本発明の方法のいくつかの局面において、本発明の式(1)の少なくとも1つの化合物と、さらなる治療剤との両方を投与した後で認められる処置に対する応答の測定値は、本発明の式(1)の当該少なくとも1つの化合物又は当該さらなる治療剤のどちらかを単独で投与した後で認められる処置に対する応答の同じ測定値を越えて改善される。
本発明のさらなる局面は、本発明の式(1)の化合物を、式(1)の当該化合物とは異なる抗線維化化合物と一緒に、その必要性のある哺乳動物に投与することを伴う併用療法に関する。さらなる実施形態において、そのような抗線維化化合物は、抗線維化化合物の下記の限定されない一群から選択される場合がある:ピルフェニドン、ニンテダニブ、シムツズマブ(simtuzumab)(GS−6624、AB0024)、BG00011(STX100)、PRM−151、PRM−167、PEG−FGF21、BMS−986020、FG−3019、MN−001、IW001、SAR156597、GSK2126458及びPBI−4050。
本発明のさらにさらなる局面は、式(1)の化合物をさらなる従来のがん処置との組合わせで、例えば、化学療法又は放射線療法、あるいは免疫刺激物質による処置、遺伝子治療、抗体による処置、ワクチン及び細胞療法(例えば、樹状細胞、造血幹細胞及び養子T細胞移入を含む細胞療法)などとの組合わせで、その必要性のある哺乳動物に投与することを伴う併用療法に関する。
1つの実施形態において、式(1)の化合物は、抗新生物性化学療法剤から選択される少なくとも1つのさらなる治療剤と一緒に投与される。さらなる実施形態において、抗新生物性化学療法剤は、all−transレチノイン酸、アクチミド(Actimide)、アザシチジン、アザチオプリン、ブレオマイシン、カルボプラチン、カペシタビン、シスプラチン、クロラムブシル、シクロホスファミド、シタラビン、ダウノルビシン、ドセタキセル、ドキシフルリジン、ドキソルビシン、エピルビシン、エトポシド、フルダラビン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、ヒドロキシ尿素、イダルビシン、イリノテカン、レナリドミド、ロイコボリン、メクロレタミン、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキサート、ミトキサントロン、オキサリプラチン、パクリタキセル、ペメトレキセド、レブラミド、テモゾロミド、テニポシド、チオグアニン、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン及びビノレルビンから選択される。1つの実施形態において、本発明の薬剤の組合わせでの使用のための化学療法剤はそれ自体が、異なる化学療法剤の組合わせである場合がある。好適な組合わせには、FOLFOX及びIFLが含まれる。FOLFOXは、5−フルオロウラシル(5−FU)、ロイコボリン及びオキサリプラチンを含む組合わせである。IFL処置は、イリノテカン、5−FU及びロイコボリンを含む。
本発明のさらなる実施形態において、さらなる従来のがん処置は放射線治療を含む。いくつかの実施形態において、放射線治療は、腫瘍に送達される限局性の放射線治療を含む。いくつかの実施形態において、放射線治療は全身照射を含む。
本発明の他の実施形態において、さらなるがん処置は、免疫刺激性の物質、例えば、免疫刺激性のサイトカイン及び抗体の群から選択される。そのようなサイトカインは、GM−CSF、I型IFN、インターロイキン21、インターロイキン2、インターロイキン12及びインターロイキン15からなる群から選択される場合があり、しかし、これらに限定されない。抗体は好ましくは、免疫刺激性の抗体であり、例えば、抗CD40抗体又は抗CTLA−4抗体などである。免疫刺激物質はまた、免疫抑制細胞(例えば、調節性T細胞)又は免疫抑制因子を枯渇させることができる物質である場合がある。前記物質は、例えば、E3ユビキチンリガーゼである場合がある。E3ユビキチンリガーゼ(HECTタンパク質、RINGタンパク質及びU−boxタンパク質)は、免疫細胞機能の重要な分子調節因子として明らかになっており、それぞれが、タンパク質分解のための特異的な阻害分子を標的とすることによって感染時の免疫応答の調節に関与することがある。いくつかのHECT E3タンパク質及びRING E3タンパク質は現在、免疫自己寛容の誘導及び維持にもまた関連づけられている:c−Cbl、Cbl−b、GRAIL、Itch及びNedd4はそれぞれが、T細胞増殖因子の産生及びT細胞の増殖を負方向に調節する。
本発明のいくつかの実施形態において、式(1)の化合物は、免疫チェックポイント阻害剤の部類から選択される少なくとも1つのさらなる治療剤と一緒に投与される。本発明のいくつかの実施形態において、チェックポイント阻害剤は、下記の限定されない一群の標的の1つ又は複数に対して作用している:CEACAM1、ガレクチン−9、TIM3、CD80、CTLA4、PD−1、PD−L1、HVEM、BTLA、CD160、VISTA、B7−H4、B7−2、CD155、CD226、TIGIT、CD96、LAG3、GITF、OX40、CD137、CD40、IDO及びTDO。これらは既知の標的であり、これらの標的のいくつかが、Melero et al.、Nature Reviews Cancer(2015)に記載される。
本発明のいくつかの実施形態において、式(1)の化合物は、インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ(IDO)の阻害剤から選択される少なくとも1つのさらなる治療剤と一緒に投与される。
本発明のいくつかの実施形態において、式(1)の化合物は、CTLA4経路の1つ又は複数の阻害剤から選択される少なくとも1つのさらなる治療剤と一緒に投与される。いくつかの実施形態において、CTLA4経路の阻害剤は、CTLA4に対する1つ又は複数の抗体から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、式(1)の化合物は、PD−1/PD−L経路の1つ又は複数の阻害剤から選択される少なくとも1つのさらなる治療剤と一緒に投与される。いくつかの実施形態において、PD−1/PD−L経路の1つ又は複数の阻害剤は、PD−1、PD−L1及び/又はPD−L2に対する1つ又は複数の抗体から選択される。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式IIIの化合物又はその医薬的に許容され得る塩もしくは溶媒和物を調製するプロセスであって、下記の工程a1(式中、B及びRは式1のもとで上記のように定義される)を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a1)CuIによって触媒されて、式Iの化合物を不活性溶媒(例えば、DMF又はアセトニトリルなど)において、塩基(例えば、ジイソプロピルエチルアミンなど)を使用して式IIの化合物と反応させて、式IIIの化合物を提供すること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式Vの化合物又はその医薬的に許容され得る塩もしくは溶媒和物を調製するプロセスであって、下記の工程a1(式中、X、B及びRは式1のもとで上記のように定義される)を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a2)式IVの化合物を不活性溶媒(例えば、酢酸エチルなど)においてトリフルオロメタンスルホン酸銀の存在下、式HOC(=S)NHの化合物と反応させて、式Vの化合物を提供すること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式IXの化合物(式中、Bは式1のもとで上記のように定義される)又はその医薬的に許容され得る塩もしくは溶媒和物を調製するプロセスであって、下記の工程a3及び工程a4を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a3)化合物VIを不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン又はクロロホルムなど)においてルイス酸(例えば、BFEtOなど)の存在下、塩素化試薬(例えば、ジクロロメチルメチルエーテル又はPClなど)と反応させて、式VIIの化合物を得ること。
a4)式VIIの化合物を不活性溶媒(例えば、DMFなど)において水素化ナトリウムのような塩基の存在下、VIIIのような求核試薬と反応させて、式IXの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式XIIの化合物(式中、Xはイオウとして定義され、Bは式1として定義される)又はその医薬的に許容され得る塩もしくは溶媒和物を調製するプロセスであって、下記の工程a5及び工程a6を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a5)式Xの化合物を不活性溶媒(例えば、DMFなど)において、イオウ求核試薬(例えば、チオ酢酸カリウムなど)と反応させて、化合物XIを得ること。
a6)式XIの化合物を不活性溶媒(例えば、DMFなど)において、塩基(例えば、ジメチルアミンなど)を使用して式B−Lの化合物(式中、Lは脱離基(例えば、フッ素、塩素又は臭素など)として定義される)と反応させて、式XIIの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式VIIIの化合物を調製するプロセスであって、下記の工程a7〜工程a8(式中、Bは式(1)のもとで上記のように定義される)を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a7)式XIIIの化合物は、亜硝酸ナトリウムにより処理すると、対応するジアゾ化合物を形成し得るであろう。この化合物はさらにイオウ源(例えば、キサントゲン酸エチルカリウムなど)と反応して、式XIVの化合物を形成し得るであろう。
a8)式XIVの化合物を塩基(例えば、水酸化カリウムなど)と反応させて、式VIIIの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式VIIIの化合物を調製するプロセスであって、下記の工程a9(式中、Bは式(1)のもとで上記のように定義される)を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a9)式XVの化合物を不活性溶媒(例えば、DMFなど)において塩基(例えば、NaOHなど)の存在下、NaS・10HOと反応させて、式VIIIの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式XIの化合物を調製するプロセスであって、下記の工程a10〜工程a12(式中、Bは式(1)のもとで上記のように定義される)を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a10)式XVIの化合物を不活性溶媒(例えば、DMFなど)において、塩基(例えば、水素化ナトリウムなど)を使用して活性化チオアミド(例えば、ジメチルカルバモイルクロリドなど)と反応させて、式XVIIの化合物を得ること。
a11)式XVIIの化合物を高温で加熱して、化合物XVIIIを形成させること。
a12)式XVIIIの化合物を塩基(例えば、水酸化カリウムなど)と反応させて、式VIIIの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式IIの化合物を調製するプロセスであって、下記の工程a13(式中、Rは式(1)のもとで上記のように定義される)を含むプロセスに関連する:
Figure 2021510692

a12)式XIXの化合物(式中、Lは脱離基(例えば、塩素又は臭素など)として定義される)を不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフラン(THF)など)において、パラジウム触媒(例えば、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物など)、ヨウ化銅、及びジイソプロピルエチルアミンのような塩基を使用して、トリメチルシラン−アセチレンと反応させて、式IIの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式IVの化合物を調製するプロセスであって、下記の工程a14〜工程a16(式中、B及びRは式(1)のもとで上記のように定義される)を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a14)式Iの化合物を、塩基(例えば、ジイソプロピルエチルアミンなど)を使用して不活性溶媒(例えば、DMF又はアセトニトリルなど)において、CuIを使用して式R−CHCHOH−CC−Hの化合物と反応させ、式XXの化合物を得ること。
a15)式XXの化合物を不活性溶媒(例えば、DCMなど)において、酸化試薬(例えば、Dess−Martinペルヨージナンなど)と反応させて、式XXIの化合物を得ること。
a16)式XXIの化合物を最初に不活性溶媒(例えば、DCMなど)において塩基(例えば、TEAなど)の存在下、TBSOTfと反応させることによって臭素を導入して、中間体を得て、この中間体をさらに、不活性溶媒(例えば、THFなど)においてNBSと反応させて、式IVの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式XXIIIの化合物を調製するプロセスであって、下記の工程a17を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a17)式XXIIの化合物(式中、Bは上記のように定義され、Lは脱離基(例えば、臭素など)である)を必要な場合には高温で、不活性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミドなど)においてCuCNと反応させて、式XXIIIの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式XXVの化合物を調製するプロセスであって、下記の工程a18を含むプロセスに関連する。
Figure 2021510692

a18)式XXIVの化合物(式中、Bは上記のように定義され、Lは脱離基(例えば、ヨウ素など)を必要な場合には高温で、KF及びCuIと反応させて、中間体を得て、この中間体をさらにトリメチル(トリフルオロメチル)シランと反応させて、中間体を得て、この中間体を不活性溶媒(例えば、1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)など)に溶解し、3,5−ジクロロ−2−ヨードピリジンを加えて、式XXVの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式XXVIIの化合物を調製するプロセスであって、下記の工程a19を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a20)式XXVIの化合物(式中、Rは上記のように定義される)をイソアミルニトリルと反応させ、続いて、CuL(式中、Lは塩素又は臭素のようなハロゲンとして定義される)と反応させて、式XXVIIの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式XXXIIの化合物を調製するプロセスであって、下記の工程a20を含むにプロセス関連する;
Figure 2021510692

a20)式XXVIIIの化合物を塩基(例えば、水素化ナトリウムなど)の存在下、水又は保護されたヒドロキシ基(例えば、ベンシルオキシ(bensyloxy)など)と反応させて、式XXIXの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式XXXIVの化合物を調製するプロセスであって、下記の工程a21を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a21)式XXXIIIの化合物(式中、Rは上記のように定義される)をハロゲン化のための化合物(例えば、式POLの化合物(式中、Lは、フッ素、塩素又は臭素のようなハロゲンとして定義される)(例えば、POCl)など)と反応させて、式XXXIの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式XXXIVの化合物を調製するプロセスであって、下記の工程a22〜工程a23を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a22)式XXXIIの化合物をLawessons試薬などの試薬と反応させて、式XXXIIIの化合物を得ること。
a23)式XXXIIIの化合物を不活性溶媒(例えば、DCMなど)において塩基(例えば、重炭酸ナトリウムなど)の存在下、RCHClC(=O)Clなどの試薬と反応させて、式XXXIVの化合物を得ること。
さらなる局面において、本発明は、下記の式XXXVの化合物(式中、Xはハロゲン(例えば、Cl、Br、Fなど)であり、B及びRは上記の式1のもとで定義される通りである)を調製するプロセスであって、下記の工程a24を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a24)式Vの化合物をハロゲン化のための化合物(例えば、POCl、POBr、Yarovenkos試薬又はDASTなど)と反応させて、式XXXVの化合物を得ること。
さらにさらなる局面において、本発明は、下記の式XXXVIIの化合物(式中、Xはハロゲン(例えば、Cl、Br、Fなど)であり、B及びRは上記の式1のもとで定義される通りである)を調製するプロセスであって、下記の工程a25を含むプロセスに関連する;
Figure 2021510692

a25)式XXXVIの化合物をハロゲン化のための化合物(例えば、POCl、POBr、Yarovenkos試薬又はDASTなど)と反応させて、式XXXVIIの化合物を得ること。
式(1)の本件化合物は、特にピラノース環がα−D−ガラクトピラノースであることにおいて先行技術の化合物とは異なる。アルファアノマー及びベータアノマーは非常に異なる異性体であり、両方のアノマーの活性が同じである、又は類似していると予想することは当業者には明白であるとは決して見なされないことを強調することは重要である。その結果、アルファアノマー及びベータアノマーは一般に、同じ活性を有しておらず、このことは、当業者にとっての共通した知識である。本発明の化合物は、ガレクチン−1についての非常に高い親和性及び特異性を予想に反して示している新規なα−D−ガラクトピラノース化合物であり、新規な強力な薬物候補であると見なされる。本発明の新規なα−D−ガラクトピラノース化合物のいくつかは、ガレクチン−1及びガレクチン−3の両方の親和性を有しており、そのようなものとして、選択的なガレクチン−1阻害剤と比較してより幅広い疾患処置プロファイルを有している。
幅広い局面において、本発明は、R及びBが定義される通りである上記式(1)の化合物に関する。下記において、さらなる実施形態が記載される。
1つの実施形態において、R
Figure 2021510692

であり、
式中、星印は、式(1)のトリアゾール基に共有結合するヘテロ芳香族環の炭素原子を示している;
式中、Rは、OH及びハロゲンからなる群から選択される;かつ
は、水素(H)、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される。
1つの実施形態において、Rは、OH、クロロ、ブロモ及びフルオロからなる群から選択される。好ましい実施形態において、RはOHである。別の好ましい実施形態において、RはClである。さらなる好ましい実施形態において、RはBrである。さらにさらなる好ましい実施形態において、RはFである。
さらなる実施形態において、Rは、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される。
別の実施形態において、RはOHであり、Rは、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される。RがOHであり、RがHであるとき、条件(例えば、酸性又は塩基性など)に依存して、OH基はオキソ互変異性体形態である場合がある。
さらなる実施形態において、Rはハロゲンであり、Rは、水素及びハロゲンからなる群から選択される。典型的には、Rはハロゲンであり、RはHである。さらなる実施形態において、R及びRの両方がハロゲンであり、例えば、Cl又はFなどである。
が式2である上記化合物は、ガレクチン−1及びガレクチン−3の両方に対する親和性が高い。
さらなる実施形態において、R
Figure 2021510692

であり、
式中、星印は、式(1)のトリアゾール基に共有結合するヘテロ芳香族環の炭素原子を示している;
式中、Rは、OH及びハロゲン(好ましくは、F、Cl及びBr)からなる群から選択される;かつ、Rは、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される。好ましい実施形態において、RはOHである。
1つの実施形態において、RはOHであり、Rは、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される。Rが、Rが3である式(1)の本件化合物においてOHであるとき、データは、そのような化合物がガレクチン1選択性を有すること、特にRがOHであり、RがHであるときには、そのような化合物は非常に選択的なガレクチン−1阻害剤であることを示す。
さらなる実施形態において、Rはハロゲンであり、Rは、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される。典型的には、Rは、Cl及びFから選択される。さらなる実施形態において、Rは、Cl及びFから選択され、RはHである。
さらなる実施形態において、Bは、ハロゲン、SC1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるSC1〜3アルキル、C1〜6アルキル及びCNから選択される基により任意選択で置換されるフェニルから選択される。
さらにさらなる実施形態において、Bは、Cl、F、Br、CF、SCF、CH及びCNから選択される1つ、2つ又は3つの置換基により置換されるフェニルから選択される。典型的には、当該フェニルは、少なくとも2つのCl(例えば、3つのCl又は2つのClなど)と、1つのFとにより置換される。別の実施形態において、当該フェニルは、1つのClと、1つのFとにより置換される。さらなる実施形態において、当該フェニルは、少なくとも1つのBr(例えば、2つのBrなど)と、1つのFとにより、又は1つのBrと、1つのCNとにより置換される。さらにさらなる実施形態において、当該フェニルは、1つのハロゲン(例えば、Clなど)と、CF、SCF及びCHから選択される1つの置換基とにより置換される。
さらなる実施形態において、Bは、ハロゲン及びCONR3536(式中、R35及びR36は独立して、H、C1〜3アルキル、シクロプロピル及びイソ−プロピルから選択される)から選択される基により任意選択で置換されるフェニルから選択される。1つの実施形態において、Bは、ハロゲンから選択される基により、例えば、1つ、2つ又は3つのハロゲンなどにより、例えば、Cl及びFにより、例えば、2つのCl及び1つのF、又は1つのCl及び2つのFなどにより置換されるフェニルから選択される。別の実施形態において、Bは、ハロゲン(例えば、Clなど)及びCONR3536(式中、R35及びR36は独立して、H及びC1〜3アルキル(例えば、メチルなど)から選択される)から選択される基により置換されるフェニルから選択される。したがって、一例において、Bは、1つのハロゲン(例えば、Clなど)と、1つの−CONR3536(式中、R35及びR36はともにメチルである)とにより置換されるフェニルから選択される。
さらなる実施形態において、Bは、ハロゲン;−COOH;−CONR3536(式中、R35及びR36は独立して、H、C1〜3アルキル、シクロプロピル及びイソ−プロピルから選択される);イソプロピル、必要な場合にはFにより置換されるイソプロピル;CN;及びFにより任意選択で置換されるメチルから選択される基により任意選択で置換されるピリジニルから選択される。
さらなる実施形態において、Bは、Cl、Br、COOH、CONH、イソプロピル、CN及びCFから選択される2つの置換基により置換されるピリジニルから選択される。典型的には、個々の実施形態において、置換基はBr及びCFであり、又はBr及びCNであり、又はCl及びCNであり、又はCl及びCFである。他の個々の実施形態において、置換基は、Cl及びCONH、Cl及びCOOH、Br及びイソプロピルである。
さらなる実施形態において、Bは、ハロゲン(例えば、Clなど)及びCONR3536(式中、R35及びR36は独立して、H及びC1〜3アルキル(例えば、メチルなど)から選択される)から選択される基により置換されるピリジニルから選択される。したがって、一例において、Bは、1つのハロゲン(例えば、Clなど)と、1つの−CONR3536(式中、R35及びR36はともにメチルである)とにより置換されるピリジニルから選択される。
さらなる実施形態において、式(1)の化合物は、下記化合物のいずれか1つから選択される:
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−[4−(4−ブロモチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−2−シアノ−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロフェニル3−[4−(2−クロロチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−フルオロチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(4−フルオロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(4,5−ジフルオロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(4−(ヒドロキシチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−2−シアノ−3−ピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,5−ジクロロ−4−フルオロ−フェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3−クロロ−4−フルオロ−フェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,4,5−トリクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3,5−ジブロモ−4−フルオロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3−ブロモ−4−シアノフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−3−ピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3−クロロ−4−トリフルオロメチルチオフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
3−クロロ−4−メチルフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−ピコリンアミド−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
2−カルボキシ−5−クロロピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(4,5−ジクロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−ブロモ−2−イソプロピル−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド。
さらにさらなる実施形態において、式(1)の化合物は、下記化合物のいずれか1つから選択される:
3,4−ジクロロ−6−フルオロ−フェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
4−クロロ−N,N’−ジメチルベンズアミド−2−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
5−クロロ−N,N’−ジメチル−ピコリンアミド−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド。
当業者は、プロセスa1〜プロセスa23における工程の順序を適合させること又は変更することが必要であるかもしれないこと、そして、順序のそのような変更が、プロセス工程の反応スキーム及び付随する説明において上記で記載されるようなプロセスの様々な局面によって包含されることを理解するであろう。
さらに、当業者は、上記及び下記において記載されるプロセス、中間体化合物の官能基が、保護基によって保護される必要があるかもしれないことを理解するであろう。
保護することが望ましい官能基には、ヒドロキシ、アミノ及びカルボン酸が含まれる。ヒドロキシのための好適な保護基には、任意選択で置換された、かつ/又は不飽和のアルキル基(例えば、メチル、アリル、ベンジル又はtert−ブチル)、トリアルキルシリル基又はジアリールアルキルシリル基(例えば、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル又はトリメチルシリル)、AcO(アセトキシ)、TBS(t−ブチルジメチルシリル)、TMS(トリメチルシリル)、PMB(p−メトキシベンジル(p−methoxybensyl)及びテトラヒドロピラニルが含まれる。カルボン酸のための好適な保護基には、(C1〜6)−アルキルエステル又はベンジルエステルが含まれる。アミノのための好適な保護基には、t−ブチルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、2−(トリメチルシリル)−エトキシ−メチル又は2−トリメチルシリルエトキシカルボニル(Teoc)が含まれる。Sのための好適な保護基には、S−C(=N)NH、TIPSが含まれる。
官能基の保護及び脱保護は上述のプロセスにおいていずれかの反応の前又は後に行われ得る。
さらに、当業者は、本発明の化合物を代替となる、場合によってはより都合のよい様式で得るために、本明細書中上記で述べられる個々のプロセス工程が異なる順序で行われ得ること、及び/又は個々の反応が経路全体での異なる段階で行われ得ること(すなわち、特定の反応に関連して本明細書中上記で述べられる中間体に対する異なる中間体に対して、置換基が加えられ得ること、及び/又は化学変換が行われ得ること)を理解するであろう。このことは、保護基が必要であることを否定する場合があり、又は保護基が必要であることを必要にする場合がある。
さらにさらなる実施形態において、化合物(1)はフリー形態である。本明細書中で使用されるような「フリー形態(である)」は、置換基に依存して、酸形態もしくは塩基形態としての、又は中性化合物としてのどちらであれ、式(1)の化合物を意味する。加えて、フリー形態は酸塩又は塩基塩をどのようなものであれ有しない。1つの実施形態において、フリー形態は無水物である。別の実施形態において、フリー形態は溶媒和物であり、例えば、水和物などである。
さらなる実施形態において、式(1)の化合物は結晶性形態である。当業者は、多形体を見出すために試験を行う場合があり、そのような多形体は、本明細書中で使用されるような用語「結晶性形態」によって包含されることが意図される。
本明細書中に開示される化合物及び医薬組成物が上記処置のために使用されるとき、少なくとも1つの化合物の治療効果的な量が、前記処置を必要としている哺乳動物に投与される。
用語「C1〜xアルキル」は、本明細書中で使用される場合、1個〜x個の炭素原子(例えば、C1〜5又はC1〜6)を含有するアルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシルなどを意味する。
用語「分岐C3〜6アルキル」は、本明細書中で使用される場合、3個〜6個の炭素原子を含有する分岐したアルキル基、例えば、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチル、イソペンチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、2−メチルペンチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチルなどを意味する。
用語「C3〜7シクロアルキル」は、本明細書中で使用される場合、3個〜7個の炭素原子を含有する環状のアルキル基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及び1−メチルシクロプロピルなどを意味する。
用語「C5〜7シクロアルキル」は、本明細書中で使用される場合、5個〜7個の炭素原子を含有する環状のアルキル基、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルなどを意味する。
用語「オキソ」は、本明細書中で使用される場合、二重結合を伴う酸素原子を意味し、これはまた、=Oとしても示される。
用語「CN」は、本明細書中で使用される場合、ニトリルを意味する。
用語「5員又は6員のヘテロ芳香族環」は、本明細書中で使用される場合、1つの5員ヘテロ芳香族環又は1つの6員ヘテロ芳香族環を意味する。5員ヘテロ芳香族環は5個の環原子を含有しており、そのうちの1個〜4個が、N、O及びSから選択されるヘテロ原子である。6員ヘテロ芳香族環は6個の環原子を含有しており、そのうちの1個〜5個が、N、O及びSから選択されるヘテロ原子である。例には、チオフェン、フラン、ピラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン及びピリダジンが含まれる。そのようなヘテロ芳香族環が置換基であるとき、それらは、チオフェニル、フラニル、ピラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル及びピリダジニルと呼ばれる。オキサゾイル、チアゾイル、チアジアゾリル、オキサジアゾイル及びピリドニルもまた含まれる。
用語「複素環(例えば、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルなど)」は、本明細書中で使用される場合、1つ又は複数のヘテロ原子を含有する1つ又は複数の3員〜7員の環系からなる複素環であって、そのような環系は任意選択で芳香族であってもよい複素環を意味する。用語「ヘテロアリール」は、本明細書中で使用される場合、O、S及びNから選択される1つ又は複数のヘテロ原子(例えば、1個〜10個など、例えば、1個〜6個)を含有する単環又は二環の芳香族環系を意味し、これには、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、チアジアゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリドニル、ピリミドニル、キノリニル、アザキオノリル(azaquionolyl)、イソキノリニル、アザイソキノリル、キナゾリニル、アザキナゾリニル、ベンソザゾイル(bensozazoyl)、アザベンソキサゾイル(azabensoxazoyl)、ベンソチアゾイル(bensothiazoyl)又はアザベンソチアゾイル(azabensothiazoyl)が含まれるが、これらに限定されない。用語「ヘテロシクロアルキル」は、本明細書中で使用する場合、O、S及びNから選択される1つ又は複数のヘテロ原子(例えば、1個〜7個など、例えば、1個〜5個)を含有する単環又は二環の3員〜7員の脂肪族複素環を意味し、これには、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチピラニル(tetrahydrothipyranyl)又はピペリドニルが含まれるが、これらに限定されない。
用語「処置」及び用語「処置する」は、本明細書中で使用される場合、状態(例えば、疾患又は障害など)と闘うという目的のための患者の管理及び看護を意味する。この用語は、患者がり患している所与の状態のためのあらゆる処置、例えば、活性な化合物を投与して、症状又は合併症を緩和すること、疾患、障害又は状態の進行を遅らせること、症状及び合併症を緩和又は軽減すること、ならびに/あるいは疾患、障害又は状態を治癒させること又は排除すること、同様にまた、状態を防止することなどを包含することが意図され、ただし、防止は、疾患、状態又は障害と闘うという目的のための患者の管理及び看護として理解されなければならず、活性な化合物を投与して、症状又は合併症の発症を防止することを包含する。処置は急性期様式又は慢性期様式のどちらでも行われ得る。処置されることになる患者は好ましくは哺乳動物であり、特にヒトであり、しかし、イヌ、ネコ、ウシ、ヒツジ及びブタなどの動物もまた含む場合がある。
本発明の式(1)の化合物の「治療効果的な量」という用語は、本明細書中で使用される場合、所与の疾患及びその合併症を治癒するために、緩和するために、又はそれらの臨床発現を部分的に阻止するために十分な量を意味する。これを達成するために十分な量が、「治療効果的な量」として定義される。それぞれの目的のための効果的な量は、疾患又は傷害の重篤度、同様にまた、対象の体重及び全身状態に依存するであろう。適切な投薬量を決定することが、値の行列を作製し、行列内の種々の点を試験すること(このことは、訓練された医師又は獣医の通常の技能の全くの範囲内である)によって、日常的な実験を使用して達成され得ることが理解されるであろう。
さらにさらなる局面において、本発明は、式(1)の化合物と、必要な場合には医薬的に許容され得る添加剤(例えば、キャリア又は賦形剤など)とを含む医薬組成物に関連する。
本明細書中で使用される場合、「医薬的に許容され得る添加剤」は、限定されないが、医薬組成物を作製するために本発明の化合物を配合するときに使用することを当業者が検討するであろうキャリア、賦形剤、希釈剤、補助剤、着色剤、芳香剤、防腐剤などを含むことが意図される。
本発明の組成物において使用され得る補助剤、希釈剤、賦形剤及び/又はキャリアは、式(1)の化合物及び医薬組成物のそれ以外の成分と適合し、かつ、そのレシピエントに対して有害ではないという意味で医薬的に許容され得るものでなければならない。組成物は、有害反応(例えば、アレルギー反応など)を引き起こし得る物質を何ら含有してはならないことが好ましい。本発明の医薬組成物において使用され得る補助剤、希釈剤、賦形剤及びキャリアは、当業者には広く知られている。
上記で述べられたように、本明細書中に開示されるような組成物、特に医薬組成物は、本明細書中に開示される化合物に加えて、少なくとも1つの医薬的に許容され得る補助剤、希釈剤、賦形剤及び/又はキャリアをさらに含む場合がある。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、1重量%〜99重量%の前記少なくとも1つの医薬的に許容され得る補助剤、希釈剤、賦形剤及び/又はキャリアと、1重量%〜99重量%の本明細書中に開示されるような化合物とを含む。有効成分と、医薬的に許容され得る補助剤、希釈剤、賦形剤及び/又はキャリアとの合計量は、組成物、特に医薬組成物の100重量%を超えてはならない。
いくつかの実施形態において、本明細書中に開示されるような1つの化合物のみが、上記で議論される目的のために使用される。
いくつかの実施形態において、本明細書中に開示されるような化合物の2つ以上が、上記で議論される目的のために組合わせで使用される。
本明細書中に示される化合物を含む組成物、特に医薬組成物は、経口投与、静脈内投与、局所投与、腹腔内投与、鼻腔投与、口腔投与、舌下投与又は皮下投与のために、あるいは、例えば、エアロゾル又は空中浮遊微細粉末の形態での気道を介した投与のために適合化される場合がある。したがって、医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、粉末剤、ナノ粒子、結晶、無定形物質、溶液、経皮パッチ又は坐剤の形態である場合がある。
プロセスのさらなる実施形態が本明細書中における実験の節に記載されており、それぞれの個々のプロセス、同様にまた、それぞれの出発物質が、様々な実施形態の一部を形成し得る実施形態を構成する。
上記の実施形態は、本明細書中に記載される局面のいずれか1つ(例えば、「処置方法」、「医薬組成物」、「医薬品としての使用のための化合物」、又は「方法における使用のための化合物」など)を言及するとして、同様にまた、実施形態が本発明のある特定の局面(1つ又は複数)に関連することが明記される場合を除き、本明細書中に記載される実施形態のいずれか1つを言及するとして理解されなければならない。
刊行物、特許出願及び特許を含めて、本明細書中に引用されるすべての参考文献は、あたかもそれぞれの参考文献が個々に、かつ具体的に、参照によって組み込まれることが示され、かつ、その全体において本明細書中に示されたのと同じ程度に参照によってここに組み込まれる。
すべての見出し及び小見出しは、本明細書中では便宜のためだけに使用されており、本発明を限定するものとして決して解釈してはならない。
本明細書中に別途示される場合、又はそうでなければ文脈によって明確に否定される場合を除き、上記要素の、そのすべての可能な変化での組合わせはどれも、本発明によって包含される。
本発明を説明するという状況で使用されるような用語“a”及び用語“an”及び用語“the”ならびに類似する指示対象は、本明細書中に別途示される場合又は文脈によって明確に否定される場合を除き、単数及び複数の両方を包含するように解釈されるものとする。
本明細書中における値の範囲の列挙は、本明細書中に別途示される場合を除き、範囲に含まれるそれぞれの別個の値を個々に言及する簡略法として役立つために単に意図されるだけであり、それぞれの別個の値が、個々に本明細書中に記載されたかのように本明細書に組み込まれる。別途明記される場合を除き、本明細書中に提供されるすべての正確な値は、対応する概略値を表している(例えば、特定の要因又は測定に関して提供されるすべての正確な例示的値は、適する場合には“about”(約、ほぼ)によって修飾される対応する概略測定値もまた提供すると見なすことが可能である。
本明細書中に記載されるすべての方法は、本明細書中に別途示される場合、又はそうでなければ文脈によって明確に否定される場合を除き、どのような順序であれ好適な順序で行うことができる。
ありとあらゆる例、又は本明細書中に提供される例示的文言(例えば、“such as”(例えば、・・・など))の使用は、単に本発明をよりよく明らかにするために意図されており、別途示される場合を除き、本発明の範囲に関しての限定とならない。本明細書における文言はどれも、そのくらい明示的に述べられている場合を除き、どのような要素も本発明の実施に不可欠であることを示しているとして解釈してはならない。
本明細書中における特許文書の引用及び組み込みは便宜のためだけに行われており、そのような特許文書の有効性、特許性及び/又は実施可能性の見解を何ら反映していない。
1つ又は複数の要素に関して“comprising”(含む)、“having”(有する)、“including”(含む)又は“containing”(含有する)などの用語を使用する、どのような局面又は実施形態であれ本発明の局面又は実施形態の本明細書中での説明は、別途述べられる場合又は文脈によって明確に否定される場合を除き、その特定の要素(1つ又は複数)「からなる(consist of)」、その特定の要素(1つ又は複数)「から本質的になる(consist essentially of)」、又はその特定の要素(1つ又は複数)を「実質的に含む(substantially comprise)」本発明の類似する局面又は実施形態のための支持を提供するために意図される(例えば、特定の要素を含むとして本明細書中に記載される組成物は、別途述べられる場合又は文脈によって明確に否定される場合を除き、その要素からなる組成物もまた記載するとして理解されなければならない。本発明は、本明細書中に示される局面又は請求項において列挙される主題のすべての改変及び同等物を適用可能な法律によって許される最大限の範囲で含む。
本発明は以下の例によってさらに例示され、しかしながら、以下の例は、保護の範囲を限定するものとして解釈してはならない。前述の説明及び以下の例において開示される特徴は、単独で、また、どのような組合わせであれその組合わせでの両方で、本発明をその多種多様な形態で実現するために必須である場合がある。
実験手順(Kd値の評価)
ガレクチンについての例1〜例33の親和性を、下記に記載されるような、化合物がガレクチンとフルオレセインタグ化糖類プローブとの間での相互作用の阻害剤として使用される蛍光異方性アッセイによって求めた:Sorme,P.、Kahl−Knutsson,B.、Huflejt,M.、Nilsson,U.J.and Leffler H.(2004)、Fluorescence polarization as an analytical tool to evaluate galectin−ligand interactions.Anal.Biochem.334:36−47(Sorme et al.、2004);及びMonovalent interactions of Galectin−1 By Salomonsson,Emma;Larumbe,Amaia;Tejler,Johan;Tullberg,Erik;Rydberg,Hanna;Sundin,Anders;Khabut,Areej;Frejd,Torbjorn;Lobsanov,Yuri D.;Rini,James M.et al、Biochemistry(2010)、49(44)、9518−9532(Salomonsson et al.、2010)。
Figure 2021510692

Figure 2021510692

Figure 2021510692

Figure 2021510692

Figure 2021510692

Figure 2021510692
例及び中間体の合成
一般的手順
核磁気共鳴(NMR)スペクトルを400MHzのBruker AVANCE III 500装置において、又は400MHzでのVarian装置において25℃で記録した。
化学シフトが、残留溶媒を内部標準として使用してppm(d)単位で報告される。
ピーク多重度が下記のように表される:s、一重線;d、二重線;dd、二重線の二重線;t、三重線;dt、三重線の二重線;q、四重線;m、多重線;br s、幅広い一重線。
LC−MSを、ES(+)イオン化モードで作動するAgilent MSD質量分析計に接続されたAgilent 1200 HPLCにおいて取得した。カラム:XBridge C18(4.6×50mm、3.5μm)又はSunFire C18(4.6×50mm、3.5μm)。溶媒A:水+0.1%TFA、及び溶媒B:アセトニトリル+0.1%TFA、又は溶媒A:水(10mM炭酸水素アンモニウム)、及び溶媒B:アセトニトリル。波長:254nM。代替として、LC−MSを、ES(+)イオン化モードで作動するAgilent MSD質量分析計に接続されたAgilent 1100 HPLCにおいて取得した。カラム:Waters symmetry 2.1×30mm C18、又はChromolith RP−18 2×50mm。溶媒A:水+0.1%TFA、及び溶媒B:アセトニトリル+0.1%TFA。波長:254nm。
調製用HPLCを、Gilson 215において行った。流量:25mL/分、カラム:XBrige prep C18 10μm OBD(19×250mm)カラム。波長:254nM。溶媒A:水(10mM炭酸水素アンモニウム)、及び溶媒B:アセトニトリル。
代替として、分取用HPLCをGilsonシステムにおいて取得した。流量:15 10124EP00
52ml/分、カラム:kromasil 100−5−C18カラム。波長:220nm。溶媒A:水+0.1%TFA、及び溶媒B:アセトニトリル+0.1%TFA。
下記の略語が使用される:
aq:水性
Calcd:計算値
CHCN:アセトニトリル
CuI:ヨウ化銅
DCM:ジクロロメタン
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
ESI−MS:エレクトロスプレーイオン化質量分析
EtOAc又はEA:酢酸エチル
GC:ガスクロマトグラフィー
h:時間
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
LC:液体クロマトグラフィー
MeCN:アセトニトリル
mL:ミリリットル
MeOH:メタノール
MeOD:重水素化メタノール
mm:ミリメートル
mM:ミリモル濃度
MS:質量分析法
nm:ナノメートル
NaI:ヨウ化ナトリウム
NaOMe:ナトリウムメトキシド
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
:窒素ガス
NMR:核磁気共鳴
PE:石油エーテル
pH:酸性度
PMB:p−メトキシベンジル
Prep:調製(用)
rt:室温
TEA:トリエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
TMS:トリメチルシリル
UV:紫外
Å:オングストローム
例1
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(50.0mg、0.0699mmol)をMeOH/TEA/HO(1/0.6/0.2)(1.8mL)に溶解した溶液を室温で4hにわたって撹拌した。反応混合物を蒸発乾固し、粗生成物をPrep−HPLCによって精製して、表題化合物(24.0mg、58%)を白色固体として得た。
Figure 2021510692
例2
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−[4−(4−ブロモチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−ブロモチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(22.0mg、0.0290mmol)をMeOH(15mL)に溶解し、続いてTEA(14.6mg、0.145mmol)を加えた。混合物をrtで6時間にわたって撹拌した。混合物を2MのHClの添加によってpH=6に酸性化した。混合物を逆相クロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(3.80mg 20.7%)を白色固体として得た。
Figure 2021510692
例3
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(110mg、0.175mmol)をMeOH/TEA/HO(0.5/0.3/0.1)(5mL)に溶解した溶液を室温で4hにわたって撹拌した。混合物を蒸発乾固し、粗生成物をPrep−HPLCによって精製して、表題化合物を得た(50.0mg、56.9%の収率)。
Figure 2021510692
例4
5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(40.0mg、0.0597mmol)をMeOH/TEA/HO(0.5/0.3/0.1)(5mL)に溶解した溶液を室温で4hにわたって撹拌した。混合物を蒸発乾固し、粗生成物をPrep−HPLCによって精製して、20.0mg(62%)の表題化合物を得た。
Figure 2021510692
例5
5−クロロ−2−シアノ−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−クロロ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(46.0mg、0.0733mmol)を5mLのMeOH/TEA/HO(5/3/1)に溶解した溶液を室温で4hにわたって撹拌した。混合物を蒸発乾固し、粗生成物をPrep−HPLCによって精製して、表題化合物(21.4mg、58.1%)を白色固体として得た。
Figure 2021510692
例6
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(57.0mg、0.0908mmol)を5mLのMeOH/TEA/HO(5/3/1)に溶解した溶液を室温で4hにわたって撹拌した。混合物を蒸発乾固し、粗生成物をPrep−HPLCによって精製して、表題化合物(25.9mg、56.9%)を白色固体として得た。
Figure 2021510692
例7
3,4−ジクロロフェニル3−[4−(2−クロロチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル3−[4−(2−クロロチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(10.0mg、0.0157mmol)をMeOH/TEA/HO(0.5/0.3/0.1)(1mL)に溶解した溶液を室温で4hにわたって撹拌した。混合物を蒸発乾固し、粗生成物をprep−HPLCによって精製して、表題化合物を白色固体として得た(1.91mg、0.00322mmol、収率:20.5%)。
Figure 2021510692
例8
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−フルオロチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

この化合物は、上記で記載されるようなプロセスa24又はプロセスa1により作製される。
例9
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(4−フルオロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

この化合物は、上記で記載されるようなプロセスa25又はプロセスa1により作製される。
例10
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(4,5−ジフルオロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

この化合物は、上記で記載されるようなプロセスa25又はプロセスa1により作製される。
例11
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(4−ヒドロキシチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(4−ヒドロキシチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(60.0mg、0.0972mmol)のMeOH(2mL)における溶液、pHをナトリウムメトキシドの添加によって8〜9に調節した。反応液を室温で2hにわたって撹拌した。混合物を低温のもとで蒸発乾固し、粗生成物をPrep−HPLCによって精製して、表題化合物を得た(10.0mg、21%)。
Figure 2021510692
例12
3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(23.0mg、0.0372mmol)をMeOH/TEA/HO(0.5/0.3/0.1)(0.9mL)に溶解した溶液を室温で4hにわたって撹拌した。混合物を蒸発乾固し、粗生成物をPrep−HPLCによって精製して、表題化合物を白色固体として得た(10.0mg、27%)。
Figure 2021510692
例13
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(60.0mg、0.099mmol)をMeOH(5.00mL)に溶解した溶液に、TEA(0.841mL、6.03mmol)及び水(280mg、16mmol)を加えた。混合物を室温で一晩にわたって撹拌し、その後、溶媒を除いた。残渣をC−18カラムによって精製して、表題化合物を得た(16.0mg、0.053mmol、収率:54%)。
Figure 2021510692
例14
5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(25.0mg、0.0383mmol)をMeOH(5.00mL)に溶解した溶液に、TEA(0.841mL、6.03mmol)及び水(280mg、15.6mmol)を加えた。混合物をrtで一晩にわたって撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをPrep HPLCによって精製して、表題化合物を得た(8.00mg、0.015mmol、収率:40%)。
Figure 2021510692
例15
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(45.0mg、0.069mmol)をMeOH(5.00mL)に溶解した溶液に、TEA(0.841mL、6.03mmol)及び水(280mg、15.6mmol)を加えた。混合物をrtで一晩にわたって撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをPrep HPLCによって精製して、表題化合物を得た(16.0mg、0.0303mmol、収率:44.1%)。
Figure 2021510692
例16
5−クロロ−2−シアノ−3−ピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−クロロ−2−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(45.0mg、0.0739mmol)をMeOH(5.00mL)に溶解した溶液に、TEA(0.841mL、6.03mmol)及び水(280mg、15.6mmol)を加えた。混合物をrtで一晩にわたって撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをPrep−HPLCによって精製して、表題化合物を得た(20.0mg、0.0414mmol、収率:56.1%)。
Figure 2021510692
例17
5−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(12.0mg、0.0184mmol)をMeOH(5.00mL)に溶解した溶液に、TEA(0.841mL、6.03mmol)及び水(280mg、15.6mmol)を加えた。混合物をrtで一晩撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをC−18カラムによって精製して、表題化合物を得た(2.45mg、0.00466mmol、収率:25.3%)。
Figure 2021510692
例18
3,5−ジクロロ−4−フルオロ−フェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,5−ジクロロ−4−フルオロ−フェニル3−2,4,6−トリ−O−アセチル−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(70.0mg、0.110mmol)をMeOH/TEA/HO(5/3/1)(2mL)に溶解した溶液を室温で4hにわたって撹拌した。混合物を蒸発乾固し、粗生成物をprep−HPLCによって精製して、表題化合物を白色固体として得た(9.00mg、0.0177mmol、収率:16.0%)。
Figure 2021510692
例19
3−クロロ−4−フルオロ−フェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692
例20
3,4,5−トリクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4,5−トリクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(35.0mg、0.0537mmol)をMeOH(2mL)に溶解した溶液に、TEA(1.00mL、7.17mmol)及び水(19.3mg、1.07mmol)を加えた。混合物をrtで一晩にわたって撹拌した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(MeCN/HO=10/1〜95/5、C−18カラム、10mL/分、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(15.0mg、0.030mmol、収率:52%)。
Figure 2021510692
例21
3,5−ジブロモ−4−フルオロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,5−ジブロモ−4−フルオロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(50.0mg、0.0690mmol)をMeOH/EtN/HO(0.5/0.3/0.1)(0.9mL))に溶解した溶液を室温で4時間にわたって撹拌し、その後、溶媒をエバポレーションによって除いた。残渣を分取用HPLC(X−Select10um 19250mm、20mL/分、MeOH/HO(10mM NHHCO)=20%〜90%)によって精製して、表題化合物を白色固体として得た(16.0mg、0.0267mmol、収率:38.7%)。
Figure 2021510692
例22
3−ブロモ−4−シアノフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3−ブロモ−4−シアノフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(30.0mg、0.0460mmol)をMeOH(5.00mL)に溶解した溶液に、TEA(0.841mL、6.03mmol)及び水(280mg、15.6mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(MeCN/HO=1/20〜3/1、C−18カラム、20mL/分、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(95.0%、20.0mg、0.0361mmol、収率:78.5%)。
Figure 2021510692
例23
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−3−ピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(65.0mg、0.0933mmol)をMeOH/EtN/HO(5/3/1、8mL)に溶解した溶液を室温で一晩撹拌した。溶媒をエバポレーションによって除いて、粗生成物を得て、これをPrep HPLC(X−Select10um 19250mm、20mL/分、MeCN/HO(10mM NHHCO)=20%〜80%)によって精製して、表題化合物を白色固体として得た(21.0mg、0.0368mmol、収率:39.5%)。
Figure 2021510692
例24
3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル2,4,6−トリO−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(30.0mg、0.0461mmol)をMeOH(5.00mL)に溶解した溶液に、TEA(704mg、6.96mmol)及び水(323mg、17.9mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(MeCN/HO=1/20〜1/5、C−18カラム、20mL/分、UV 254)によって精製して、1−(3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1,3−ジデオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシドを得た(9.00mg、収量:36.5%)。
Figure 2021510692
例25
3−クロロ−4−トリフルオロメチルチオフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

この化合物は、上記で記載されるようなプロセスa1又はプロセスa2により作製される。
例26
3−クロロ−4−メチルフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3−クロロ−4−メチルフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(50.0mg、0.0837mmol)をMeOH/EtN/HO(5/3/1)(8mL)に溶解した溶液を室温で一晩撹拌した。溶媒を除いた後、残渣をPrep HPLC(X−Select10um 19250mm、20mL/分、MeCN/HO(10mM NHHCO)=30%〜90%)によって精製して、表題化合物(20.6mg、0.0437mmol、収率:52.2%)を白色固体として得た。
Figure 2021510692
例27
5−クロロ−ピコリンアミド−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

この化合物は、上記で記載されるようなプロセスa1又はプロセスa2により作製される。
例28
2−カルボキシ−5−クロロピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−クロロ−2−(メトキシカルボニル)ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(200.0mg、0.311mmol)のMeOH(5mL)における撹拌された溶液に、TEA(2mL)及びHO(1mL)を加えた。反応液を室温で24時間にわたって撹拌した。LiOH.HO(65.4mg、1.56mmol)を加え、反応液を室温で4時間にわたって撹拌した。酸性樹脂を溶液に加え、pH値を3〜4に調節した。ろ過後、溶媒を除き、得られた残渣を分取用HPLC(X−Select10um 19250mm、20mL/分、MeCN/HO=0%〜10%)によって2回精製して、表題化合物を得た(10mg、0.02mmol、収率:6.4%)。
Figure 2021510692
例29
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(4,5−ジクロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(4,5−ジクロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(45.0mg、0.0601mmol)をMeOH/TEA/HO(5/3/1)(2mL)に溶解した溶液を室温で4時間にわたって撹拌した。溶媒をエバポレーションし、粗生成物をprep HPLC(X−Select10μm 19250mm、20mL/分、MeCN/HO(10mM NHHCO)=20%〜80%)によって精製して、表題化合物を得た(26.0mg、0.0417mmol、収率:69.5%)。
Figure 2021510692
例30
5−ブロモ−2−イソプロピル−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

この化合物は、上記で記載されるようなプロセスa1又はプロセスa25により作製される。
例31
3,4−ジクロロ−6−フルオロ−フェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4−ジクロロ−6−フルオロ−フェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(53.0mg、0.0834mmol)をMeOH(3mL)に溶解した溶液に、TEA(1.50mL、10.8mmol)及び水(500mg、27.8mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(MeCN/HO=1/20〜1/5、C−18カラム、15mL/分、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(97.0%、15.6mg、0.0297mmol、収率:35.6%)。
Figure 2021510692
例32
4−クロロ−N,N’−ジメチルベンズアミド−2−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−クロロ−N,N’−ジメチル−ベンズアミド−2−イル3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(53mg、0.13mmol)、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(39mg、0.20mmol)及びCuI(2.5mg、0.013mmol)をMeCN(3mL)に溶解し、続いて、DIPEA(68μL、0.40mmol)を加え、撹拌を16h、50℃で行った。混合物を濃縮し、HPLC(C18、HO/MeCN/0.1%TFA)によって精製し、凍結乾燥することにより、表題化合物を白色粉末として得た(53mg、76%)。
Figure 2021510692
例33
5−クロロ−N,N’−ジメチル−ピコリンアミド−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

CuSO・5HO(5.5mg、0.022mmol)及びL−アスコルビン酸ナトリウム塩(8.7mg、0.044mmol)をHO(0.5mL)に溶解した溶液を、5−クロロ−2−(ジメチルカルバモイル)−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(116mg、0.22mmol)、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(65mg、0.33mmol)及びKCO(303mg、2.19mmol)をMeOH(3mL)及びTHF(3mL)に溶解した溶液に加えた。50℃で20h撹拌した後、CuI(10mg、0.053mmol)を加え、50℃でのさらに20hの撹拌の後、混合物を濃縮した。HPLC(C18、HO/MeCN/0.1%TFA)によって精製し、凍結乾燥することにより、表題化合物を白色粉末として得た(6mg、5%)。
Figure 2021510692
例1〜例33を作製するために使用される中間体
中間体1
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
3−ブロモ−5−フルオロ−2−ヨード−ピリジン
Figure 2021510692

2,3−ジブロモ−5−フルオロ−ピリジン(5.00g、19.6mmol)をMeCN(20mL)に溶解した溶液に、NaI(8.82g、58.9mmol)及びトリメチルシリルクロリド(2.12g、19.6mmol)を加えた。反応液を室温で2hにわたってN下で撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE)によって精製して、表題化合物を得た(3.5g、44.8%)。
Figure 2021510692
3−ブロモ−5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン
Figure 2021510692

KF(423mg、7.29mmol)とヨード銅(1.26g、6.63mmol)とを十分に混合し、その後、均一な緑がかった色が得られるまで穏やかに振とうしながら、真空(1mmHg)下、ブンゼンバーナーの炎により加熱した。NMP(20mL)、(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(942mg、6.63mmol)を加えた。混合物を50℃で45分間にわたって撹拌し、続いて3−ブロモ−5−フルオロ−2−ヨード−ピリジン(2g、6.63mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩にわたって撹拌した。反応をGC−MSによって監視した。水(20mL)を混合物に加え、EAにより抽出した(30mL、3回)。一緒にした有機層をブラインにより洗浄し、エバポレーションして、粗生成物を得て、これをBiotage(登録商標)でのフラッシュクロマトグラフィー(EA/PE=1%〜50%、ISCO(登録商標)40g、25mL/分、順相シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物(1.15g、71.1%)を白色固体として得た。
Figure 2021510692
3−チオール5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン
Figure 2021510692

3−ブロモ−5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(1.15g、4.71mmol)をDMF(20mL)に溶解した溶液に、硫化ナトリウム(1.245g、5.18mmol)を加えた。反応混合物を室温で3hにわたって撹拌した。pHを、10%のNaOH(aq)を加えることによってpHを約9に調節した。混合物をEtOにより抽出し(30mL、3回)、水層を2MのNaHSOにより酸性化して、pHを約3にした。混合物をEAにより抽出した(20mL、3回)。一緒にした有機層をブラインにより洗浄し、エバポレーションして、粗生成物を得て、これを、Biotage(登録商標)を使用するフラッシュクロマトグラフィー(EA/PE=1%〜50%、ISCO(登録商標)20g、15mL/分、順相シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物(729mg、60%)を褐色オイルとして得た。
Figure 2021510692
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

CsCO(1.40g、4.29mmol)を、5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−チオール(738mg、2.86mmol)をDMF(20mL)に溶解した溶液に0℃で加えた。溶液をrtで30分間にわたって撹拌した。その後、2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(1.00g、2.86mmol)を混合物に加えた。反応液を50℃で2hにわたって撹拌した。混合物を室温に冷却し、続いて、水(30mL)を加えた。水相をEtOAcにより抽出し(30mL、3回)、一緒にした有機層をブラインにより洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。これを、Biotage(登録商標)でのフラッシュクロマトグラフィー(EA/PE=5%〜40%、ISCO(登録商標)40g、30mL/分、順相シリカゲル、uv 254)によって精製して、目的化合物(226mg、13.8%)を白色固体として得た。
Figure 2021510692
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(80.0mg、0.140mmol)をCHCN(2mL)に溶解した溶液に、TEA(0.0976mL)0.700mmol)、ヨウ化銅(I)(8.00mg、0.0420mmol)、CsF(31.9mg、0.210mmol)、2−(4−クロロチアゾール−2−イル)エチニル−トリメチル−シラン(45.3mg、0.210mmol)を加えた。反応液を室温で20h、窒素雰囲気のもとで撹拌した。水(5mL)及びDCM(5mL)を加え、相を分離した。水相をDCMにより抽出し(10mL、2回)、一緒にした有機相を水(10mL)及びブライン(10mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除き、粗物質をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)によって精製して、表題化合物(50.0mg、50%)を白色固体として得た。
Figure 2021510692
中間体2
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−ブロモチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
4−ブロモ−2−((トリメチルシリル)エチニル)チアゾール
Figure 2021510692

2,4−ジブロモチアゾール(500mg、2.07mmol)をCHCN(10mL)に溶解した溶液に、CuI(20mg、0.10mmol)、TEA(1.4mL)、Pd(PPhCl(73mg、0.10mmol)、エチニル(トリメチル)シラン(304mg、3.10mmol)を加えた。混合物をN下、50℃で20hにわたって加熱した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製して、表題化合物を得た(350mg、65.3%)。
Figure 2021510692
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−ブロモチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(38.0mg、0.0665mmol)をCHCN(5mL)に溶解した溶液に、2−(4−ブロモチアゾール−2−イル)エチニル−トリメチル−シラン(26.0mg、0.0998mmol)、DIPEA(0.0569mL)0.333mmol)、ヨウ化銅(I)(12.7mg、0.0665mmol)及びCsF(10.1mg、0.0665mmol)を加えた。混合物を一晩、N雰囲気のもとで加熱還流した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(22.0mg、43.6%)を白色固体として得た。
Figure 2021510692
中間体3
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
及び
中間体4
5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
アセチル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(3.49g、10.0mmol)をDMF(40mL)に溶解した溶液に、チオ酢酸カリウム(2.28g、20.0mmol)及び4Åモレキュラーシーブ(3.5g)を加えた。反応液をrtで一晩撹拌し、続いて溶媒を真空下で除いた。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を得た(2.2g、57%)。
Figure 2021510692
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド及び5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

アセチル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(900mg、2.31mmol)をDMF(10mL)に溶解した溶液に、2−シアノ−3−ブロモ−5−クロロ−ピリジン(1379mg、4.62mmol)及びジエチルアミン(502mg、2.31mmol)を加えた。混合物をN雰囲気のもと、rtで一晩撹拌した。溶媒を除き、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物の標題混合物を得た(450mg)。
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692
中間体3
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

及び
中間体4
5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

アセトニトリル(5mL)における5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド及び5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシドの混合物(107mg、0.203mmol)に、2−(4−クロロチアゾール−2−イル)エチニル−トリメチル−シラン(65mg、0.304mmol)を加えた。トリエチルアミン(102mg、1.01mmol)、ヨウ化銅(I)(11.6mg、0.061mmol)及びCsF(46.3mg、0.305mmol)を加えた。反応液を室温で一晩撹拌した。混合物を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=5/1)によって精製して、中間体3及び中間体4を得た。
中間体3
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、110mg
Figure 2021510692

及び
中間体4
5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、40mg
Figure 2021510692
中間体5
5−クロロ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
及び
中間体6
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
4−クロロ−2−((トリメチルシリル)エチニル)チアゾール
Figure 2021510692

2−ブロモ−4−クロロチアゾール(500mg、2.52mmol)をTHF(10mL)に溶解した溶液に、ヨウ化銅(I)(24mg、0.13mmol)、TEA(1.76mL)12.6mmol)、[(CP]PdCl(88.4mg、0.126mol)、エチニル(トリメチル)シラン(0.495g、5.04mmol)を加えた。混合物をN雰囲気のもと、3hにわたって撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製して、110mg(20%)の表題化合物を得た。
Figure 2021510692
5−クロロ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
及び
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

アセチル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(784mg、2.01mmol)及び3−ブロモ−5−クロロ−ピリジン−2−カルボニトリル(876mg、4.03mmol)をDMF(30mL)に溶解した。ジエチルアミン(295mg、4.03mmol)を加えた。反応液を室温で20hにわたって撹拌した。水(50mL)及びDCM(50mL)を加えた。相を分離し、水相をDCMにより抽出し(50mL、2回)、一緒にした有機相を水(100mL)及びブライン(100mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=3/1)によって精製して、表題化合物混合物を得た(265mg、25%)。
5−クロロ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692
中間体5
5−クロロ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
及び
中間体6
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

DCM(5mL)における5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド及び5−クロロ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシドの混合物(100mg、0.189mmol)に、TEA(0.132mL、0.946mmol)、ヨウ化銅(I)(10.8mg、0.0568mmol)、CsF(43.1mg、0.284mmol)、2−(4−クロロチアゾール−2−イル)エチニル−トリメチル−シラン(61.3mg、0.284mmol)を加えた。反応液を室温で4hにわたってN雰囲気のもとで撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を加えた。相を分離し、水相をDCMにより抽出し(10mL、2回)、一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=4/1)によって精製して、中間体5及び中間体6を得た。
中間体5
5−クロロ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、46.0mg(38.7%)。
Figure 2021510692

中間体6
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、57.0mg(45%)
Figure 2021510692
中間体7
3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
4−ブロモ−2−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]チアゾール
Figure 2021510692

(4−メトキシフェニル)メタノール(313mg、2.26mmol)をTHF(5mL)に溶解した溶液に、NaH(59.3mg、2.47mmol)を加えた。混合物を室温で0.5hにわたって撹拌した。その後、2,4−ジブロモチアゾール(500mg、2.06mmol)を加えた。反応液を室温で一晩にわたって撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製して、500mg(80.9%)の表題化合物を得た。
Figure 2021510692
2−[2−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]チアゾール−4−イル]エチニル−トリメチル−シラン
Figure 2021510692

4−ブロモ−2−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]チアゾール(500mg、1.67mmol)をDMF(5mL)に溶解した溶液に、ヨウ化銅(I)(15.9mg、0.0833mmol)、TEA(1.16mL)8.33mmol)、Pd(PPhCl(58.5mg、0.0833mmol)、エチニル(トリメチル)シラン(469mg、4.77mmol)を加えた。混合物をN下、50℃で20hにわたって加熱した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製して、表題化合物を得た(60.0mg、11.3%)。
Figure 2021510692
3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−((4−メトキシベンジル)オキシ)チアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(60.0mg、0.122mmol)(これはWO2016/120403に従って調製した)をCHCN(5mL)に溶解した溶液に、TEA(0.0849mL)0.609mmol)、ヨウ化銅(I)(6.96mg、0.0366mmol)、CsF(27.8mg、0.183mmol)、2−[2−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]チアゾール−4−イル]エチニル−トリメチル−シラン(58.0mg、0.183mmol)を加えた。反応液を室温で20hにわたってN雰囲気のもとで撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を加えた。相を分離し、水相をDCMにより抽出し(5mL、2回)、一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)によって精製して、生成物を得た(55.0mg、61.2%)。
Figure 2021510692
3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−((4−メトキシベンジル)オキシ)チアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(55.0mg、0.0746mmol)をDCM(5mL)に溶解した溶液に、TFA(0.0277mL)0.373mmol)を加えた。反応液を室温で4hにわたって撹拌した。混合物を蒸発乾固し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)によって精製して、表題化合物を得た(30.0mg、0.0356mmol、収率:47.8%)。
Figure 2021510692
3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル3−[4−(2−クロロチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(60.0mg、0.0972mmol)をPOCl(2mL)に溶解し、反応液を100℃に一晩加熱した。反応液を室温に冷却し、飽和NaHCO(aq)の中に注いだ。水相をDCMにより抽出し(5mL、2回)、一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)によって精製して、10.0mg(16.2%)の表題化合物を得た。
Figure 2021510692
中間体11
3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(4−カルバモイル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(4.00g、8.12mmol)(これはWO2016/120403に従って調製した)をCHCN(20mL)に溶解した溶液に、TEA(5.66mL)40.6mmol)、ヨウ化銅(I)(77.4mg、0.406mmol)、プロパ−2−インアミド(842mg、12.2mmol)を加えた。反応液を室温で20hにわたってN雰囲気のもとで撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を加えた。相を分離し、水相をDCMにより抽出し(5mL、2回)、一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)によって精製して、1.20g(26.3%)の表題化合物を得た。
Figure 2021510692
3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(4−カルバモチオイル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(4−カルバモイル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(1.20g、2.1mmol)をDCM(20mL)に溶解した溶液に、Lawessons試薬(1.73g、4.3mmol)を加えた。混合物を室温で20hにわたって撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)によって精製して、表題化合物を得た(650mg、1.13mmol、収率:52.7%)。
Figure 2021510692
3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(4−ヒドロキシチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4−ジクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(4−カルバモチオイル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(100mg、0.173mmol)をDCM(5mL)に溶解した溶液に、NaHCO(145mg、1.73mmol)、2−クロロアセチルクロリド(156mg、1.39mmol)を加えた。反応液を室温で20hにわたってN雰囲気のもとで撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を加えた。相を分離し、水相をDCMにより抽出し(5mL、2回)、一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)によって精製して、表題化合物を得た(60.0mg、0.0972mmol、収率:56.1%)。
Figure 2021510692
中間体12
中間体7を参照のこと。
中間体13
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
及び
中間体14
5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
4−ブロモ−2−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]チアゾール
Figure 2021510692

(4−メトキシフェニル)メタノール(6.256g、45.3mmol)をTHF(100mL)に溶解した溶液に、NaH(1.087g、45.3mmol)を加えた。混合物を室温で0.5hにわたって撹拌した。その後、2,4−ジブロモチアゾール(10.0g、41.2mmol)を加えた。反応液を室温で一晩撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製して、表題化合物を得た(7.00g、23.3mmol、収率:56.6%)。
Figure 2021510692
2−[2−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]チアゾール−4−イル]エチニル−トリメチル−シラン
Figure 2021510692

4−ブロモ−2−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]チアゾール(7.00g、23.3mmol)をDMF(70mL)に溶解した溶液に、ヨウ化銅(I)(222mg、1.17mmol)、TEA(16.3mL、117mmol)、Pd(PPhCl(819mg、1.17mmol)、エチニル(トリメチル)シラン(3.4g、35.0mmol)を加えた。混合物をN雰囲気のもと、50℃で20hにわたって加熱した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製して、表題化合物を得た(2.5g、7.9mmol、収率:34%)。
Figure 2021510692
4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール
Figure 2021510692

2−[2−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]チアゾール−4−イル]エチニル−トリメチル−シラン(2.50g、7.87mmol)のTFA/DCM(20mL、v/v=1/20)における溶液を室温で4hにわたって撹拌した。その後、pHを、NaHCO(aq)の添加によってpH7〜8に調節した。相を分離し、有機層を乾燥し、濃縮乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物を得た(1.2g、6.08mmol、収率:77.2%)。
Figure 2021510692
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド及び5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

アセチル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(900mg、2.31mmol)をDMF(10mL)に溶解した溶液に、2−シアノ−5−ブロモ−3−クロロ−ピリジン(1379mg、4.62mmol)及びジエチルアミン(502mg、2.31mmol)を加えた。混合物をN2下、rtで一晩撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物の標題混合物を得た(450mg)。
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
及び
5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド及び5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシドをアセトニトリル(5mL)に溶解した溶液に対して、また、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(112mg、0.568mmol)をアセトニトリル(5ml)に溶解した。トリエチルアミン(102mg、1.01mmol)、ヨウ化銅(I)(21.6mg、0.114mmol)及びCsF(46.3mg、0.305mmol)を加えた。反応液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、2つの表題化合物を得た:
5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、60.0mg(26.0%)。
Figure 2021510692

5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、25mg(10%)
Figure 2021510692
中間体15
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
及び
中間体16
5−クロロ−2−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
及び
5−クロロ−2−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

アセチル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(900mg、2.31mmol)をDMF(10mL)に溶解した溶液に、2−シアノ−3−ブロモ−5−クロロ−ピリジン(1379mg、4.62mmol)及びジエチルアミン(502mg、2.31mmol)を加えた。混合物をN雰囲気のもと、rtで一晩撹拌した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題生成物混合物を得た(450mg)。
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−クロロ−2−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド及び5−クロロ−2−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド及び5−クロロ−2−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシドの混合物(200mg)をアセトニトリル(5mL)に溶解した溶液に、アセトニトリル(5ml)に溶解した4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(112mg、0.568mmol)を加え、続いて、トリエチルアミン(102mg、1.01mmol)、ヨウ化銅(I)(21.6mg、0.114mmol)及びCsF(46.3mg、0.305mmol)を加えた。反応液を室温で一晩撹拌した。混合物を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=5/1)によって精製して、2つの表題化合物を得た。
5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド。45mg(17%)
Figure 2021510692

5−クロロ−2−シアノ−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、45mg(18%)
Figure 2021510692
中間体17
5−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(15.0mg、0.0285mmol)(WO2016/120403)をCHCN(2mL)に溶解した溶液に、TEA(0.0198mL、0.142mmol)、ヨウ化銅(I)(1.63mg、0.00854mmol)、CsF(6.49mg、0.0427mmol)、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(8.43mg、0.0427mmol)を加えた。反応液を室温で、撹拌とともに、20hにわたってN雰囲気のもとで撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を加え、相を分離した。水相をDCMにより抽出し(5mL、2回)、一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)によって精製して、表題化合物を得た(12mg、0.0184mmol、収率:64.6%)。
Figure 2021510692
中間体18
3,5−ジクロロ−4−フルオロ−フェニル3−2,4,6−トリ−O−アセチル−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
3,5−ジクロロ−4−フルオロ−ベンゼンチオール
Figure 2021510692

3,5−ジクロロ−4−フルオロアニリン(1g、5.58mmol)を濃HCl(20mL)に溶解した溶液を0℃〜5℃に冷却した。亜硝酸ナトリウム(424mg、6.14mmol)の水(1mL)における溶液を撹拌とともに20分かけて滴下して加えた。得られた溶液を0℃〜5℃で1hにわたって撹拌した。キサントゲン酸エチルカリウム(1.33g、8.37mmol)を加え、反応混合物を70℃で一晩撹拌した。得られた溶液をEtOAcにより抽出した(20mL、3回)。一緒にした有機層をブライン(20mL)により洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得て、これをFCによって精製して、粗生成物を得た。粗生成物をEtOH(20mL)に溶解し、続いて、2M NaOH(5.6mL)を加えた。混合物を70℃で2hにわたって撹拌した。混合物をDCM(30mL)により抽出し、水層のpHをNaHSO(aq)によってpH5〜6に調節し、続いて、DCM(30mL)を加えた。有機層を単離し、洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固して、表題化合物(90.2mg)を得て、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。
Figure 2021510692
3,5−ジクロロ−4−フルオロ−フェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

CsCO(149mg、0.458mmol)を3,5−ジクロロ−4−フルオロ−ベンゼンチオール(90.2mg、0.458mmol)のDMF(5mL)における溶液に0℃で加えた。溶液をrtで30分間にわたって撹拌した。その後、2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(80.0mg、0.229mmol)を混合物に加えた。反応液を50℃で2hにわたって撹拌した。混合物を室温に冷却し、水(50mL)を加えた。反応混合物をEtOAcにより抽出し(15mL、3回)、一緒にした有機層をブラインにより洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。これを、Biotage(登録商標)でのフラッシュクロマトグラフィー(EA/PE=5%〜40%、30mL/分、順相シリカゲル、uv 254)によって精製して、表題化合物を得た(80mg、0.157mmol、収率:68.5%)。
Figure 2021510692
3,5−ジクロロ−4−フルオロ−フェニル3−2,4,6−トリ−O−アセチル−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,5−ジクロロ−4−フルオロ−フェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(80.0mg、0.157mmol)をCHCN(5mL)に溶解した溶液に、TEA(0.109mL、0.784mmol)、ヨウ化銅(I)(1.63mg、0.00854mmol)、CsF(35.7mg、0.235mmol)、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(46.4mg、0.235mmol)を加えた。反応液を室温で20hにわたってN雰囲気のもとで撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を加え、相を分離した。水相をDCMにより抽出し(5mL、2回)、一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)によって精製して、表題化合物を得た(70.0mg、0.110mmol、収率:70.3%)。
Figure 2021510692
中間体20
3,4,5−トリクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
3,4,5−トリクロロベンゼンチオール
Figure 2021510692

3,4,5−トリクロロアニリン(1000mg、5.09mmol)の水性HCl(10mL)における溶液に、NaNO(702mg、10.2mmol)を加えた。混合物を0℃で2時間にわたって撹拌した。その後、キサントゲン酸エチルカリウム(1632mg、10.2mmol)の水溶液(10mL)を上記混合物に加え、反応液を55℃で1時間にわたって撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcにより抽出し(15mL、2回)、一緒にした有機層を濃縮して、残渣を得た。残渣をEtOH(5mL)に溶解し、2M NaOH水溶液(2mL)を加えた。混合物を70℃で窒素雰囲気のもと、2時間にわたって撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を加えた。分離後、水相をDCMにより抽出し(5mL、2回)、その後、pHを飽和NaHSO水溶液によりpH=6〜7に調節した。得られた溶液をDCMにより抽出し(5mL、2回)、一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水NaSOで乾燥した。溶媒を除くことにより、表題化合物(50.0%の純度、710mg、1.66mmol、収率:32.7%)を得て、これを、さらなる精製を何ら行うことなく次の工程に使用した。
3,4,5−トリクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4,5−トリクロロベンゼンチオール(300mg、1.41mmol)をDMF(10mL)に溶解した溶液に、2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(442mg、1.26mmol)及びCsCO(687mg、2.11mmol)を加えた。混合物を窒素雰囲気のもと、室温で一晩撹拌した。反応混合物を20mLの水の中に注ぎ、EAにより抽出した(10mL、2回)。有機層を水により洗浄した(5mL、5回)。有機層を濃縮して、褐色の残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=8/1〜2/1、シリカ−CS 12g、30mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(200mg、0.380mmol、収率:27.0%)。
Figure 2021510692
3,4,5−トリクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,4,5−トリクロロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(200mg、0.380mmol)をDMF(10mL)に溶解した溶液に、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(150mg、0.759mmol)、ヨウ化銅(I)(21.7mg、0.114mmol)、CsF(115mg、0.759mmol)及びDIPEA(0.195mL、1.14mmol)を加えた。混合物を窒素雰囲気のもと、室温で一晩撹拌した。反応混合物を20mLの水の中に注ぎ、EtOAcにより抽出した(10mL、2回)。有機層を水により洗浄した(5mL、5回)。有機層を濃縮して、黒褐色の残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1〜1/1、シリカ−CS 4g、10mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(35.0mg、0.0537mmol、収率:14.1%)。
Figure 2021510692
中間体21
3,5−ジブロモ−4−フルオロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
(3,5−ジブロモ−4−フルオロ−フェニル)スルファニルメタンチオン酸O−エチル
Figure 2021510692

NaNO(192mg、2.79mmol)の水(1mL)における溶液を、3,5−ジブロモ−4−フルオロ−アニリン(500mg、1.86mmol)の水性濃HCl/HO(1/3、12mL)における撹拌された溶液に0℃〜5℃で20分かけて滴下して加えた。得られた反応混合物を0℃〜5℃で1時間にわたって撹拌し、その後、キサントゲン酸エチルカリウム(894mg、5.58mmol)の2mLの水における溶液に滴下して加えた。反応混合物を50℃で2時間にわたって撹拌した。得られた反応混合物を冷却し、EtOAcにより抽出した(10mL、3回)。一緒にした有機層をブライン(20mL)により洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1〜10/1、シリカ−CS 12g、20mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(400mg、1.07mmol、収率:57.5%)。
Figure 2021510692
3,5−ジブロモ−4−フルオロ−ベンゼンチオール
Figure 2021510692

(3,5−ジブロモ−4−フルオロ−フェニル)スルファニルメタンチオン酸O−エチル(400mg、1.07mmol)をEtOH(5mL)に溶解した溶液に、NaOH(2M水溶液、2mL)を加えた。混合物を窒素雰囲気のもと、70℃で2時間にわたって撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を加えた。相を分離し、水相をDCMにより抽出した(5mL、2回)。水溶液のpHを飽和NaHSO水溶液によりpH=6〜7に調節した。得られた溶液をDCMにより抽出した(15mL、2回)。一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、粗生成物(250mg、0.874mmol、収率:81.8%)を得て、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
Figure 2021510692
3,5−ジブロモ−4−フルオロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

CsCO(279mg、0.858mmol)を3,5−ジブロモ−4−フルオロ−ベンゼンチオール(245mg、0.858mmol)のDMF(5mL)における溶液に0℃で加えた。溶液を室温で30分間にわたって撹拌した。その後、2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(200mg、0.572mmol)を混合物に加えた。反応液を室温で一晩にわたって撹拌した。その後、反応液をEtOAcにより抽出した(5mL、3回)。一緒にした有機層をブラインにより洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1〜4/1、シリカ−CS 12g、20mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(180mg、0.300mmol、収率:52.5%)。
Figure 2021510692
3,5−ジブロモ−4−フルオロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3,5−ジブロモ−4−フルオロフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(90.0mg、0.150mmol)をDMF(3mL)に溶解した溶液に、TEA(0.105mL、0.751mmol)、ヨウ化銅(I)(8.58mg、0.0451mmol)、CsF(34.2mg、0.225mmol)、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(44.5mg、0.225mmol)を加えた。反応液を室温で窒素雰囲気のもと、20時間にわたって撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を加えた。相を分離し、水相をDCMにより抽出した(5mL、2回)。一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1〜2/1、シリカ−CS 4g、12mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(50.0mg、0.0690mmol、収率:46.0%)。
Figure 2021510692
中間体22
3−ブロモ−4−シアノフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
3−ブロモ−4−シアノフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(544mg、1.56mmol)及び2−ブロモ−4−スルファニル−ベンゾニトリル(500mg、2.33mmol)をDMF(10mL)に溶解した溶液に、CsCO(3000mg、9.2mmol)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を20mLの水の中に注ぎ、EtOAcにより抽出した(15mL、3回)。一緒にした有機層をブラインにより洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して、褐色残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1〜3/1、シリカ−CS 12g、20mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(0.3g、収率:37%)。
Figure 2021510692
3−ブロモ−4−シアノフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3−ブロモ−4−シアノフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(15.0mg、0.0284mmol)をMeCN(2.0mL)に溶解した溶液に、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(13.9mg、0.0706mmol)、ヨウ化銅(I)(1.63mg、0.00853mmol)、CsF(8.64mg、0.0569mmol)及びDIPEA(18.4mg、0.143mmol)を加えた。混合物を室温で3時間にわたって撹拌し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=8/1〜3/1、シリカ−CS 4g、10mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(15mg、80.8%の収率)。
Figure 2021510692
中間体23
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
3−ブロモ−5−フルオロ−2−ヨード−ピリジン
Figure 2021510692

MeCN(50mL)における2,3−ジブロモ−5−フルオロ−ピリジン(5.00g、19.6mmol)、NaI(8.821g、58.9mmol)及びクロロ(トリメチル)シラン(2.131g、19.6mmol)の混合物を45分間にわたって加熱還流した。その後、反応混合物を水酸化ナトリウムの2.0M水溶液(10mL)の中に注ぎ、ジエチルエーテルにより抽出した(20mL、3回)。一緒にした有機層をブラインにより洗浄し、エバポレーションして、粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(EA/PE=1%〜10%、シリカ−CS 40g、25mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、目的化合物を灰色固体として得た(2.2g、37.2%の収率)。
Figure 2021510692
3−ブロモ−5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン
Figure 2021510692

3−ブロモ−5−フルオロ−2−ヨード−ピリジン(800mg、2.65mmol)をDMF(15mL)に溶解した溶液に、CuI(3.533g、18.6mmol)、フルオロスルホニルジフルオロ酢酸メチル(3.564g、18.6mmol)を加えた。混合物を窒素雰囲気のもと、80℃で3hにわたって加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)を加え、続いてEtOAcにより抽出した(15mL、3回)。一緒にした有機層をブラインにより洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(EA/PE=5%〜40%、シリカ−CS 40g、30mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(400mg、1.64mmol、収率:61.9%)。
Figure 2021510692
5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−チオール
Figure 2021510692

3−ブロモ−5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(410mg、1.68mmol)をDMF(10mL)に溶解した溶液に、NaS(393mg、5.04mmol)を加えた。混合物を窒素雰囲気のもと、室温で8時間にわたって撹拌した。10%のNaOH水溶液を混合物に加えて、pHを9に調節した。混合物をEtOにより抽出し(30mL、3回)、水層を2MのNaHSOにより酸性化して、pH=3にした。混合物をEAにより抽出した(20mL、3回)。一緒にした有機層をブラインにより洗浄し、エバポレーションして、粗生成物を得た(280mg、1.09mmol、収率:64.6%)。
Figure 2021510692
5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

CsCO(405mg、1.24mmol)を5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−チオール(300mg、1.16mmol)のDMF(8mL)における溶液に0℃で加えた。溶液をrtで30分間にわたって撹拌した。その後、2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(290mg、0.829mmol)を混合物に加えた。反応液を室温で一晩にわたって撹拌した。水(30mL)を加えた。その後、混合物をEtOAcにより抽出した(30mL、3回)。一緒にした有機層をブラインにより洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(EA/PE=5%〜40%、シリカ−CS 40g、30mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(220mg、0.385mmol、収率:46.4%)。
Figure 2021510692
5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(70.0mg、0.123mmol)をDMF(5mL)に溶解した溶液に、TEA(0.0854mL、0.613mmol)、ヨウ化銅(I)(7.00mg、0.0368mmol)、CsF(37.2mg、0.245mmol)、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(48.4mg、0.245mmol)を加えた。反応液を室温で20hにわたって、窒素雰囲気のもとで撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を加えた。水相を分離し、DCMにより抽出し(5mL、2回)、一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1、シリカ−CS 12g、20mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(65.0mg、0.0933mmol、収率:76.2%)。
Figure 2021510692
中間体24
3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(500mg、1.43mmol)及び3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンチオール(454mg、2.145mmol)をDMF(10mL)に溶解した溶液に、CsCO(1.4g、4.3mmol)を加え、溶液を室温で一晩撹拌した。反応液を30mLの水の中に注ぎ、EtOAcにより抽出した(15mL、3回)。一緒にした有機層をブラインにより洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。この粗目的物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1〜3/1、シリカ−CS 12g、20mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(0.386g、収率:51.3%)。
Figure 2021510692
3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル2,4,6−トリO−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(15.0mg、0.0260mmol)をMeCN(2.0mL)に溶解した溶液に、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(14mg、0.0708mmol)、ヨウ化銅(I)(1.63mg、0.00856mmol)、CsF(8.67mg、0.0570mmol)及びDIPEA(18.4mg、0.143mmol)を加えた。混合物を室温で3時間にわたって撹拌し、続いて溶媒をエバポレーションした。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1〜1/1、シリカ−CS 4g、12mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(15mg、80.8%の収率)。
Figure 2021510692
中間体26
3−クロロ−4−メチルフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
3−クロロ−4−メチルフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

CsCO(838mg、2.57mmol)を2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(300mg、0.858mmol)及び3−クロロ−4−メチル−ベンゼンチオール(272mg、1.72mmol)のDMF(5mL)における溶液に室温で加えた。反応液を室温で一晩撹拌した。水(20mL)により希釈した後、反応混合物をEtOAcにより抽出した(10mL、3回)。一緒にした有機層をブラインにより洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1〜3/1、シリカ−CS 12g、20mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物(270mg、0.572mmol、収率:66.7%)を淡黄色固体として得た。
Figure 2021510692
3−クロロ−4−メチルフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

3−クロロ−4−メチルフェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(100mg、0.212mmol)をDMF(5mL)に溶解した溶液に、DIPEA(0.181mL、1.06mmol)、ヨウ化銅(I)(12.1mg、0.0636mmol)、CsF(64.4mg、0.424mmol)、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(83.6mg、0.424mmol)を加えた。反応液を室温で窒素雰囲気のもと一晩撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を加えた。分離した水相をDCMにより抽出し(5mL、2回)、一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=8/1〜1/1、シリカ−CS 12g、20mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物(50.0mg、0.0837mmol、収率:39.5%)を淡黄色固体として得た。
Figure 2021510692
中間体28
5−クロロ−2−(メトキシカルボニル)ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
5−クロロ−3−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)ピリジン
Figure 2021510692

5−クロロ−3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸(1000mg、5.70mmol)をMeOH(20mL)に溶解した溶液に、塩化チオニル(1355mg、11.4mmol)を加えた。混合物を窒素雰囲気のもと、室温で一晩撹拌した。濃縮後、残渣をDCM(20mL)により希釈し、pHをKCO水溶液によりpH=8〜9に調節した。有機層を真空濃縮して、表題化合物を得た(720mg、3.80mmol、収率:66.7%)。
Figure 2021510692
5−クロロ−2−(メトキシカルボニル)ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−クロロ−3−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)ピリジン(300mg、1.58mmol)をDMF(20mL)に溶解した溶液に、2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(1232mg、3.17mmol)及びジエチルアミン(231mg、3.17mmol)を加えた。反応液を窒素雰囲気のもと、室温で一晩撹拌した。反応混合物を20mLの水の中に注ぎ、続いてEtOAcにより抽出した(10mL、3回)。一緒にした有機層を水(10mL、3回)及びブライン(10mL、3回)により洗浄した。EtOAc溶液をNaSOで乾燥し、ろ過した。ろ液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1〜2/1、シリカ−CS 12g、15mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(240mg、0.464mmol、収率:29.3%)。
Figure 2021510692
5−クロロ−2−(メトキシカルボニル)ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−クロロ−2−(メトキシカルボニル)ピリジン−3−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(240mg、0.464mmol)をDMF(10mL)に溶解した溶液に、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(183mg、0.929mmol)、ヨウ化銅(I)(26.5mg、0.139mmol)、CsF(141mg、0.929mmol)及びDIPEA(0.318mL、1.86mmol)を加えた。反応液を窒素雰囲気のもと、一晩撹拌した。反応混合物を20mLの水の中に注ぎ、続いてEtOAcにより抽出した(10mL、3回)。一緒にした有機層を水(10mL、3回)及びブライン(10mL、3回)により洗浄した。EtOAc溶液をNaSOで乾燥し、ろ過した。ろ液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=8/1〜1/2、シリカ−CS 12g、15mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(150mg、0.234mmol、収率:40.3%)。
Figure 2021510692
中間体29
5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(4,5−ジクロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
2−(4,5−ジクロロチアゾール−2−イル)エチニル−トリメチル−シラン
Figure 2021510692

2,4,5−トリクロロチアゾール(500mg、2.39mmol)をDMF(5mL)に溶解した溶液に、CuI(15.2mg、0.0796mmol)、TEA(1.11mL、7.96mmol)、PdCl(PPh(55.9mg、0.0796mmol)及びエチニル(トリメチル)シラン(313mg、3.18mmol)を加えた。反応液を窒素雰囲気のもと、30℃で20時間にわたって撹拌した。溶媒を真空下で除くことにより、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=50/1〜10/1、シリカ−CS 20g、20mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(200mg、0.799mmol、収率:50.2%)。
Figure 2021510692
5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(4,5−ジクロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

5−ブロモ−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(中間体23)(50.0mg、0.0875mmol)をDMF(3mL)に溶解した溶液に、TEA(0.0610mL、0.438mmol)、ヨウ化銅(I)(5.00mg、0.0263mmol)、CsF(26.6mg、0.175mmol)及びトリメチル−[2−(2−ピリジル)エチニル]シラン(140mg、0.57mmol)を加えた。反応液を窒素雰囲気のもと、室温で20時間にわたって撹拌した。水(10mL)及びDCM(10mL)を加えた。分離後、水相をDCMにより抽出した(5mL、2回)。一緒にした有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=8/1〜2/1、シリカ−CS 12g、15mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(45.0mg、0.0601mmol、収率:68.6%)。
Figure 2021510692
中間体31
3,4−ジクロロ−6−フルオロ−フェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
4,5−ジクロロ−2−フルオロ−ベンゼンチオール
Figure 2021510692

4,5−ジクロロ−2−フルオロ−アニリン(500mg、2.78mmol)をHCl(10mL)に溶解した溶液に、NaNO(383mg、5.56mmol)を加えた。反応液を0℃で2時間にわたって撹拌した。エチルキサンチン酸カリウム塩(891mg、5.56mmol)の水(10mL)における溶液を反応混合物に加え、55℃で1時間にわたって撹拌した。溶媒を真空下で除き、残渣をEtOH(5mL)により希釈し、続いて、2M NaOH(2mL)を加えた。混合物を70℃で窒素雰囲気のもと、2時間にわたって加熱した。室温に冷却した後、反応液に10mLの水及び10mLのDCMを加えた。分離後、水相をDCMにより抽出し(5mL、2回)、pHを飽和NaHSOによりpH=6〜7に調節した。得られた溶液をDCMにより抽出し(5mL、3回)、一緒にした有機相を水(10mL)及びブライン(10mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除くことにより、粗生成物(60.0%の純度、547mg、収率:50.2%)を得て、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
4,5−ジクロロ−2−フルオロ−フェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

4,5−ジクロロ−2−フルオロ−ベンゼンチオール(410mg、2.08mmol)をDMF(10mL)に溶解した溶液に、2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(655mg、1.87mmol)及びCsCO(1017mg、3.12mmol)を加えた。混合物を窒素雰囲気のもと、室温で一晩撹拌した。反応混合物を20mLの水の中に注ぎ、続いてEtOAcにより抽出した(10mL、3回)。一緒にした有機層を水(10mL、3回)及びブライン(10mL、3回)により洗浄した。EtOAc溶液をNaSOで乾燥し、ろ過した。ろ液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1〜3/1、シリカ−CS 20g、20mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(220mg)、0.431mmol、収率:17.2%)。
Figure 2021510692
3,4−ジクロロ−6−フルオロ−フェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

4,5−ジクロロ−2−フルオロ−フェニル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(100mg、0.196mmol)をDMF(3mL)に溶解した溶液に、4−(2−トリメチルシリルエチニル)チアゾール−2−オール(77.3mg、0.392mmol)、ヨウ化銅(I)(11.2mg、0.0588mmol)、CsF(59.5mg、0.392mmol)及びDIPEA(0.101mL、0.588mmol)を加えた。反応液を窒素雰囲気のもと、室温で一晩撹拌した。反応混合物を8mLの水の中に注ぎ、続いてEtOAcにより抽出した(5mL、3回)。一緒にした有機層を水(5mL、3回)及びブライン(5mL、3回)により洗浄した。EtOAc溶液をNaSOで乾燥し、ろ過した。ろ液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=8/1〜1/1、シリカ−CS 12g、15mL/分、シリカゲル、UV 254)によって精製して、表題化合物を得た(17.0mg、0.0268mmol、収率:13.7%)。
Figure 2021510692
中間体32
5−クロロ−N,N’−ジメチル−ベンズアミド−2−イル3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド
Figure 2021510692

1,2,4,6−テトラ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシド(12.0g、32.1mmol)、PCl(7.5g、36.0mmol)及びBFOEt(50μL、8.16mmol)をDCM(150mL)において1hにわたって撹拌し、その後、NaHCO(飽和)とDCMとの間で分配した。有機相を乾燥し、濃縮し、エーテル/石油エーテルにおいて粉砕して、表題化合物を結晶性固体として得た(10.2g、91%)。
Figure 2021510692
4−クロロ−2−スルファニルベンゾニトリル
Figure 2021510692

4−クロロ−2−フルオロ−ベンゾニトリル(8.0g、50.4mmol)、NaHS・HO(50.4mmol、4.006g)及びDMF(30mL)を氷浴で1時間にわたって撹拌した。混合物をジエチルエーテルとHCl(0.5M)との間で分配し、その後、有機相をNaOH(2M、50ml)により抽出した。水相を少し濃縮し、その後、HClにより酸性化し、これにより、沈殿物を得て、これを単離し、乾燥して、表題化合物を得た(5.1g、59%)。
Figure 2021510692
4−クロロ−ベンゾニトリル−2−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(9.6g、27.3mmol)、4−クロロ−2−スルファニルベンゾニトリル(5.1g、30.06mmol)、CsCO(17.8g、54.7mmol)及びDMF(40mL)を室温で20hにわたって撹拌し、その後、ジエチルエーテル/EtOAc/aq.HCl/水の間で分配した。有機相を分離し、濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/EtOAc)に供し、表題化合物を得た(5.63g、42%)。
Figure 2021510692
5−クロロ−N,N’−ジメチル−ベンズアミド−2−イル3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

4−クロロ−ベンゾニトリル−2−イル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド(200mg、0.41mmol)のEtOH(12mL)及びNaOH(aq.2M、6mL)における溶液を8h、80℃で撹拌した。溶液をHCl(12M)により酸性化し(pH2〜3)、濃縮し、MeOHを加えた。形成された懸濁物をろ過し、エバポレーションして、暗褐色の残渣を得て、これをEtOAcと水との間で分配した。有機相を乾燥し、エバポレーションした。得られたカルボン酸を1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(63mg、0.41mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(79mg、0.41mmol)と一緒にDMF(2mL)に溶解した。ジメチルアミン(0.41mL、THFにおいて2M、0.83mmol)を混合物に加え、混合物を40℃で5h撹拌した。混合物を濃縮し、HPLC(C18、HO/MeCN/0.1%TFA)によって精製し、凍結乾燥することにより、表題化合物を白色粉末として得た(53mg、32%)。
Figure 2021510692
中間体33
5−クロロ−2−(ジメチルカルバモイル)−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
3−ブロモ−5−クロロ−N、N’−ジメチル−ピリジン−2−カルボキサミド
Figure 2021510692

ジメチルアミン(1.16mL、THFにおいて2M、2.31mmol)を、3−ブロモ−5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸(455mg、1.92mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(354mg、2.31mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(443mg、2.31mmol)をDMF(6mL)及びEtN(0.32mL、2.31mmol)に溶解した溶液に加えた。rtで22h撹拌した後、混合物をEtOAcにより希釈し、水により洗浄した。水相をEtOAcにより抽出し、一緒にした有機相を乾燥し、エバポレーションし、クロマトグラフィー(SiO、EtOAc/石油エーテル)によって精製して、表題化合物を得た(346mg、68%)。
Figure 2021510692
5−クロロ−3−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチルスルファニル]−N,N’−ジメチル−ピリジン−2−カルボキサミド
Figure 2021510692

3−ブロモ−5−クロロ−N,N’−ジメチル−ピリジン−2−カルボキサミド(346mg、1.31mmol)、Pd(dba)(45mg、0.079mmol)及び4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(38mg、0.066mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)における窒素パージされた溶液に、(2,4−ジメトキシフェニル)メタンチオール(266mg、1.44mmol)を1,4−ジオキサン(3mL)及びDIPEA(0.45mL、2.63mmol)に溶解した溶液を加え、得られた混合物を100℃で4h加熱した。混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、EtOAc/石油エーテル)によって精製して、表題化合物を得た(332mg、69%)。
Figure 2021510692
5−クロロ−N,N’−ジメチル−3−スルファニル−ピリジン−2−カルボキサミド
Figure 2021510692

TFA(1.5mL)を5−クロロ−3−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチルスルファニル]−N,N’−ジメチル−ピリジン−2−カルボキサミド(332mg、0.91mmol)のDCM(3mL)及びEtSiH(1.5mL)における溶液に加え、混合物をrtで5日間撹拌した。混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、EtOAc/石油エーテル)によって精製して、表題化合物を得た(159mg、81%)。
Figure 2021510692
5−クロロ−2−(ジメチルカルバモイル)−3−ピリジル2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
Figure 2021510692

NaH(84mg、油中60%、2.20mmol)を5−クロロ−N,N’−ジメチル−3−スルファニル−ピリジン−2−カルボキサミド(159mg、0.73mmol)及び2,4,6−トリ−O−アセチル−3−アジド−3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシルクロリド(385mg、1.10mmol)のDMF(5mL)における溶液に加え、混合物をrtで5h撹拌した。混合物をEtOAcにより希釈し、水により2回洗浄し、ブラインにより1回洗浄した。有機相を乾燥し、エバポレーションし、クロマトグラフィー(SiO、EtOAc/石油エーテル)によって精製して、表題化合物を得た(202mg、52%)。
Figure 2021510692

Claims (18)

  1. 下記の式(1)のD−ガラクトピラノース化合物であって、
    Figure 2021510692

    式中、ピラノース環はα−D−ガラクトピラノースであり、
    は、
    Figure 2021510692

    (式中、星印は、式(1)のトリアゾール基に共有結合するヘテロ芳香族環の炭素原子を示し;
    式中、Rは、OH及びハロゲンからなる群から選択され;
    は、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択され;
    は、OH及びハロゲンからなる群から選択され;
    は、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される)
    からなる群から選択され;
    は、a)ハロゲン;CN;−COOH;−CONR2930(式中、R29及びR30は独立して、H、C1〜3アルキル、シクロプロピル及びイソ−プロピルから選択される);C1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるC1〜3アルキル;シクロプロピル、必要な場合にはFにより置換されるシクロプロピル;イソプロピル、必要な場合にはFにより置換されるイソプロピル;OC1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるOC1〜3アルキル;SC1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるSC1〜3アルキル;O−シクロプロピル、必要な場合にはFにより置換されるO−シクロプロピル;O−イソプロピル、必要な場合にはFにより置換されるO−イソプロピル;NR3132(式中、R31及びR32は独立して、H、C1〜3アルキル及びイソプロピルから選択される);OH;及びR33−CONH−(式中、R33は、C1〜3アルキル及びシクロプロピルから選択される)から選択される基により任意選択で置換されるアリール(例えば、フェニル又はナフチルなど);b)ハロゲン;CN;−COOH;−CONR3536(式中、R35及びR36は独立して、H、C1〜3アルキル、シクロプロピル及びイソ−プロピルから選択される);C1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるC1〜3アルキル;シクロプロピル、必要な場合にはFにより置換されるシクロプロピル;イソプロピル、必要な場合にはFにより置換されるイソプロピル;OC1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるOC1〜3アルキル;O−シクロプロピル、必要な場合にはFにより置換されるO−シクロプロピル;SC1〜3アルキル、必要な場合にはFにより置換されるSC1〜3アルキル;O−イソプロピル、必要な場合にはFにより置換されるO−イソプロピル;NR3738(式中、R37及びR38は独立して、H、C1〜3アルキル及びイソプロピルから選択される);OH;及びR39−CONH−(式中、R39は、C1〜3アルキル及びシクロプロピルから選択される)から選択される基により任意選択で置換される複素環(例えば、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルなど)から選択される
    上記D−ガラクトピラノース化合物、又はその医薬的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  2. が式2から選択され、ここで、Rは、OH及びハロゲンからなる群から選択され、Rは、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. がOHであり、RがHである、請求項2に記載の化合物。
  4. がハロゲンであり、Rが、水素及びハロゲンからなる群から選択される、請求項2に記載の化合物。
  5. が式3から選択され、ここで、Rは、OH及びハロゲンからなる群から選択され、Rは、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  6. がOHであり、Rが、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される、請求項5に記載の化合物。
  7. がハロゲンであり、Rが、水素、C1〜6アルキル及びハロゲンからなる群から選択される、請求項5に記載の化合物。
  8. が、ハロゲン、Fにより任意選択で置換されるSC1〜3アルキル、C1〜6アルキル、CN、及びCONR3536(式中、R35及びR36は独立して、H、C1〜3アルキル、シクロプロピル及びイソ−プロピルから選択される)から選択される基により任意選択で置換されるフェニルから選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. が、Cl、F、Br、CF、SCF、CH、CON(CH及びCNから選択される1つ、2つ又は3つの置換基により置換されるフェニルから選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  10. が、ハロゲン;−COOH;−CONR3536(式中、R35及びR36は独立して、H、C1〜3アルキル、シクロプロピル及びイソ−プロピルから選択される);イソプロピル、必要な場合にはFにより置換されるイソプロピル;CN;及びFにより任意選択で置換されるメチルから選択される基により任意選択で置換されるピリジニルから選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  11. が、Cl、Br、イソプロピル、COOH、CONH、CN、CON(CH及びCFからなる群から選択される1つ又は2つの置換基により置換されるピリジニルから選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−[4−(4−ブロモチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−クロロ−2−シアノ−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3,4−ジクロロフェニル3−[4−(2−クロロチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−フルオロチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(4−フルオロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(4,5−ジフルオロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(4−(ヒドロキシチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3,4−ジクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−クロロ−6−シアノ−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−ブロモ−2−シアノ−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−ブロモ−6−シアノ−3−ピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−クロロ−2−シアノ−3−ピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−クロロ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3,5−ジクロロ−4−フルオロ−フェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3−クロロ−4−フルオロ−フェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3,4,5−トリクロロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3,5−ジブロモ−4−フルオロフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3−ブロモ−4−シアノフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−3−ピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3−クロロ−4−トリフルオロメチルチオフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3−クロロ−4−メチルフェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−クロロ−ピコリンアミド−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    2−カルボキシ−5−クロロピリジル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−ブロモ−6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル3−デオキシ−3−[4−(4,5−ジクロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−ブロモ−2−イソプロピル−ピリジン−3−イル3−[4−(4−クロロチアゾール−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−3−デオキシ−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    3,4−ジクロロ−6−フルオロ−フェニル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    4−クロロ−N,N’−ジメチルベンズアミド−2−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド、
    5−クロロ−N,N’−ジメチル−ピコリンアミド−3−イル3−デオキシ−3−[4−(2−ヒドロキシチアゾール−4−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−1−チオ−α−D−ガラクトピラノシド
    から選択される請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物、又はその医薬的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  13. 医薬品としての使用のための、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物、及び任意選択で医薬的に許容され得る添加剤(例えば、キャリア又は賦形剤など)を含む医薬組成物。
  15. ガレクチン−1がリガンドに結合することに関連する障害を哺乳動物(例えば、ヒトなど)において処置するための方法における使用のための、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  16. 障害が、炎症;線維症、例えば、肺線維症、肝線維症、腎線維症、眼科学的線維症、ならびに皮膚及び心臓の線維症など;瘢痕化;ケロイド形成;異常な瘢痕形成;強皮症;硬化症;手術癒着;敗血症性ショック;がん、例えば、がん腫、肉腫、白血病及びリンパ腫(例えば、T細胞リンパ腫など)など;転移性がん;がんに関連づけられる血管新生;自己免疫疾患、例えば、乾癬、関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、強直性脊椎炎、全身性エリテマトーデスなど;移植片拒絶;代謝障害;心臓疾患;心不全;病理学的血管形成、例えば、眼の血管形成、又は眼の血管形成に伴う疾患もしくは状態など、例えば、がんに関連づけられる血管新生;ならびに眼疾患、例えば、加齢性黄斑変性及び角膜血管新生など;アテローム性動脈硬化;代謝性疾患、例えば、糖尿病など;肥満;喘息及び他の間質性肺疾患(ヘルマンスキー・パドラック症候群、中皮腫を含む);肝障害(例えば、非アルコール性脂肪性肝炎など)からなる群から選択される、請求項15に記載の使用のための化合物。
  17. ガレクチン−1がリガンドに結合することに関連する障害を哺乳動物(例えば、ヒトなど)において処置するための方法であって、請求項1〜12のいずれか一項に記載の少なくとも1つ化合物の治療効果的な量が、処置を必要としている哺乳動物に投与される、上記方法。
  18. 障害が、炎症;線維症、例えば、肺線維症、肝線維症、腎線維症、眼科学的線維症、ならびに皮膚及び心臓の線維症など;瘢痕化;ケロイド形成;異常な瘢痕形成;強皮症;硬化症;手術癒着;敗血症性ショック;がん、例えば、がん腫、肉腫、白血病及びリンパ腫(例えば、T細胞リンパ腫など)など;転移性がん;がんに関連づけられる血管新生;自己免疫疾患、例えば、乾癬、関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、強直性脊椎炎、全身性エリテマトーデスなど;移植片拒絶;代謝障害;心臓疾患;心不全;病理学的血管形成、例えば、眼の血管形成、又は眼の血管形成に伴う疾患もしくは状態など、例えば、がんに関連づけられる血管新生;ならびに眼疾患、例えば、加齢性黄斑変性及び角膜血管新生など;アテローム性動脈硬化;代謝性疾患、例えば、糖尿病など;肥満;喘息及び他の間質性肺疾患(ヘルマンスキー・パドラック症候群、中皮腫を含む);肝障害(例えば、非アルコール性脂肪性肝炎など)からなる群から選択される、請求項17に記載の方法。
JP2020538084A 2018-01-10 2019-01-09 ガレクチンの新規なガラクトシド阻害剤 Pending JP2021510692A (ja)

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