JP2021508507A - 噴霧乾燥トロンビン並びに噴霧乾燥トロンビンを使用及び製造する方法 - Google Patents
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Abstract
5重量%未満のアルブミンを含み、トレハロース又は他の賦形剤を含まない供給原料溶液から得られる噴霧乾燥トロンビン材料並びにトロンビン材料を製造する方法及び出血創傷を治療する方法が開示されている。使用方法は、任意選択でゼラチンと併せて、再構成した噴霧乾燥トロンビンを出血部位に局所的に適用するステップを含む。
【選択図】 なし
【選択図】 なし
Description
[0001]過剰な出血を抑制すること及び治癒を促進することは、多くの医療処置の重要な側面である。過剰な出血を抑制することは、輸血率を下げ、心臓血管手術を含めた手術での軽い合併症を防ぐことができる。
[0002]止血薬として作用し得る種々の製品が利用可能である。例えば、バリア材料は、出血を減らすのを助けることも提案されているが、多くは非生分解性材料でできており、体内に留まり、望ましくない副作用を起こす可能性がある。その上、多くの場合、インプラントを出血部位に適切に配置及び固定することが困難である。非固形の付着防止材料を使用する場合、そのような材料は、多くの場合、治療対象となる領域に入って順応するのに十分に流動性があると同時に、組織が治癒するまで出血部位に留まるのに十分に粘性がなければならないので、同様に問題があるかもしれない。これらの目的は、生体適合性及び再吸収性の要件と比較検討する必要もある。
[0003]過剰な出血を抑制し、治癒を促進するために現在使用されているいくつかの止血組成物は、水性担体を組み入れている又はヒドロゲルを形成している。これらの組成物は、粉末の形態で供給し、使用時に再構成することができ、組成物は、生体適合性であり、放出速度、組成物の持続性、薬物運搬能力、製品送達特性(注射可能性など)などを含む放出特性の最適化を可能にする。しかしながら、水性担体又はヒドロゲル組成物の初期調製は、多くの場合、時間がかかり、救急医療状況などの特定の環境では望ましくないかもしれない。さらに、止血組成物は、トロンビンなどの活性薬剤を必要とする場合があり、追加の調製及び送達ステップを必要とする。
[0004]いくつかの組成物はまた、再構成時間、安定性、又は止血性能を改善するために追加の添加剤を必要とする。これらの添加剤、例えばトレハロースにより、製品の複雑さが増し、添加剤に対して不耐性がある患者に問題が生じる可能性がある。
[0005]上記の理由により、改善された止血組成物、これらの組成物を製造する方法、並びに粉末形態で提供され、急速及び効果的に溶解及び再構成できる粉末製剤を使用して、手術又は他の外傷後の過剰な出血を抑制し、治癒を促進するための組成物を使用する関連方法を提供することが望ましい。これらの組成物は、良好に機能するために追加の添加剤を必要としない。
[概要]
[0006]医学的処置を改善するために、特に過剰な出血を防ぎ、治癒を促進するために、新しい止血組成物並びにそれを製造及び使用する方法が、本明細書に記載されている。本開示は、再構成する時間が長いこと、及び全ての患者が許容できない可能性がある成分の追加など、現在の組成物の望ましくない特徴を排除する新しい止血組成物を組み入れようとするものである。
[0006]医学的処置を改善するために、特に過剰な出血を防ぎ、治癒を促進するために、新しい止血組成物並びにそれを製造及び使用する方法が、本明細書に記載されている。本開示は、再構成する時間が長いこと、及び全ての患者が許容できない可能性がある成分の追加など、現在の組成物の望ましくない特徴を排除する新しい止血組成物を組み入れようとするものである。
[0007]本開示は、一実施形態において再構成され、創傷部位に局所的に適用される、噴霧乾燥させた粉末状のトロンビン材料を生成することによって出血を抑制するための方法を記載している。トロンビン材料は、無菌的に噴霧乾燥され、トレハロース又は類似の炭水化物、例えば安定化糖の添加を必要としない。新しい、改善された高速再構成トロンビンは、噴霧乾燥され、予想外に減少した量のアルブミンを含有する。
[0008]本明細書の開示に照らして、且つ決して本発明の範囲を限定することなく、特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第1の態様では、止血組成物は、噴霧乾燥トロンビンと5重量%未満のアルブミン、例えば、3重量%未満のアルブミン、2.5重量%未満のアルブミン、1.5重量%〜2重量%のアルブミン、2重量%〜2.5重量%のアルブミン、2.5重量%〜3.5重量%のアルブミン、2.5重量%〜3重量%のアルブミン、及び/又は2.2重量%〜2.5重量%のアルブミンを含む。
[0009]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第2の態様では、止血組成物は、実質的に炭水化物を含まなくてもよい。
[0010]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第3の態様では、止血組成物は、実質的にトレハロースを含まなくてもよい。
[0011]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第4の態様では、止血組成物は、実質的にマンニトールを含まなくてもよい。
[0012]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第5の態様では、噴霧乾燥のためのトロンビン供給原料溶液は、噴霧乾燥前に5重量%未満のアルブミン、例えば、3重量%未満のアルブミン、2.5重量%未満のアルブミン、1.5重量%〜2重量%のアルブミン、2重量%〜2.5重量%のアルブミン、2.5重量%〜3.5重量%のアルブミン、2.5重量%〜3重量%のアルブミン、及び/又は2.2重量%〜2.5重量%のアルブミンを含む。
[0013]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第6の態様では、噴霧乾燥トロンビン材料は、本明細書に開示されているトロンビン供給原料溶液を噴霧乾燥することによって得ることができる。
[0014]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第7の態様では、トロンビンは、無菌的に噴霧乾燥することができる。
[0015]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第8の態様では、噴霧乾燥トロンビン材料は、材料の全固形分含有量に基づいて75重量%〜90重量%の総タンパク質量、例えば75重量%〜80重量%の総タンパク質量、80重量%〜85重量%の総タンパク質量、及び/又は85重量%〜90重量%の総タンパク質量を含む。
[0016]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第9の態様では、出血を抑制するための方法は、本明細書に開示されている噴霧乾燥トロンビン材料を60秒未満で再構成するステップと、再構成した噴霧乾燥トロンビン材料を創傷部位に適用するステップと、任意選択で生体適合性ポリマーを創傷部位に同時投与するステップとを含む。
[0017]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第10の態様では、生体適合性ポリマーは、ゼラチンであってもよい。
[0018]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第11の態様では、ゼラチンは架橋していてもよい。
[0019]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第12の態様では、噴霧乾燥トロンビン材料は、1重量%未満のNaClで再構成することができる。
[0020]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第13の態様では、噴霧乾燥トロンビン材料は、30秒未満、例えば、20秒未満、10秒未満、及び/又は10〜20秒で再構成することができる。
[0021]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第14の態様では、噴霧乾燥トロンビン材料は、トレハロースを含まなくてもよい。
[0022]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第15の態様では、止血組成物を製造する方法は、本明細書に開示されているトロンビン供給原料溶液を無菌的に噴霧乾燥して、噴霧乾燥トロンビン材料を得るステップを含む。
[0023]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の第16の態様では、噴霧乾燥トロンビン材料は、トレハロース及び/又はマンニトールの不在下で安定性及び力価を維持することができる。
[0024]開示された組成物及び方法の追加の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び図面に記載されており、またそれらから明らかになるであろう。本明細書に記載されている特徴及び利点は、全てを含むわけではなく、特に、多くの追加の特徴及び利点は、図面及び説明を考慮して当業者に明らかになるであろう。また、任意の特定の実施形態は、本明細書に列挙されている利点の全てを有している必要はない。さらに、本明細書で使用されている言語は、主に読み易さ及び説明目的のために選択されており、本発明の主題の範囲を限定するものではないことに留意されたい。
[0025]図面は本発明の典型的な実施形態を描写したものに過ぎず、本開示の範囲を限定するものとして考えるべきではないことを理解して、本開示は、添付の図面を用いてさらに具体的及び詳細に記述及び説明される。図を以下に列挙する。
トロンビン(噴霧乾燥されておらず、5重量%アルブミンを含有する)を含む対照の市販の止血組成物と、約2.5重量%のアルブミンを含有する供給原料から生成した本発明の噴霧乾燥トロンビン材料を含む止血組成物との比較を示すチャートであり、ブタ肝臓パンチモデルで止血成功までの時間を示しており、止血成功は出血が起こっていないことと定義される。
表1の配合に基づく本発明のトロンビン材料を含む噴霧乾燥止血組成物について凝固時間アッセイによって測定されたトロンビンの力価を示す表である。材料は、約2.2%のアルブミンを含む。
5%アルブミンを含む「現行のトロンビン」などの製剤と比較した、本発明のトロンビン材料を含み、3%未満のアルブミン(「ステップ12トロンビン」)も含む、凍結乾燥止血組成物の再構成時間を示すチャートである。
5%アルブミンを含む対照製剤(「現行」)、並びに賦形剤、例えばトレハロース(3_1は4%トレハロースを含み、3_2は2%トレハロースを含む)とトレハロース及びマンニトール(5_1は2%トレハロース及び3%マンニトールを含む)を有する製剤と比較した、3%未満のアルブミンを含む本発明のトロンビン材料を含む凍結乾燥止血組成物について、溶液中の48時間後の相対トロンビン活性を示すチャートである。
トレハロースも含む同じ配合と比較した、噴霧乾燥トロンビン材料の凝固時間アッセイによって測定されたトロンビンの力価によって測定された安定性を示す表である。
[0031]上に簡単に論じたように、この開示は、種々の実施形態において、噴霧乾燥トロンビン材料及び5重量%未満のアルブミンを含む止血組成物を使用して出血を抑制し、治癒を促進するための組成物、システム、及び方法を対象とする。止血組成物は、トレハロース、マンニトール又は他の安定化糖を含まない。止血組成物は、架橋若しくは非架橋の粉末状ゼラチン又は他の生体適合性ポリマーと同時投与することができる。同様に、この開示は、止血組成物を製造及び使用する方法を対象とする。
[0032]本明細書に開示された止血組成物は、噴霧乾燥トロンビン材料を含んでいてもよい。トロンビンは、無菌的に噴霧乾燥することができる。噴霧乾燥していないトロンビン製剤と対照的に、噴霧乾燥トロンビン材料は、凝固時間測定によって測定されたトロンビン活性を維持しながら優れた再構成時間をもたらす。噴霧乾燥トロンビン材料は、材料の全固形分含有量に基づいて75重量%〜90重量%の総タンパク質量、例えば75重量%〜80重量%の総タンパク質量、80重量%〜85重量%の総タンパク質量、及び/又は85重量%〜90重量%の総タンパク質量を含んでいてもよい。噴霧乾燥トロンビン材料は、実質的に球状粒子の形態であってもよい。
[0033]止血組成物は、500〜2000IU/mL、好ましくは600〜1000IU/mL、より好ましくは700〜1500IU/mLのトロンビンを含んでいてもよい。
[0034]止血組成物は、5重量%未満のアルブミンをさらに含んでいてもよい。組成物は、3%未満のアルブミン、又は3%未満若しくは2.5%〜2%若しくは2%〜2.5%若しくは好ましくは2.2%〜2.5%のアルブミンを含んでいてもよい。或いは、止血組成物は、10〜30mg/mL、好ましくは15〜25mg/mLのアルブミンを含んでいてもよい。
[0035]止血組成物はまた、商業的に許容され得る界面活性剤を含んでいてもよい。例えば、組成物は、ポリソルベート80などの非イオン性界面活性剤を含んでいてもよい。
[0036]止血組成物は、トレハロース、マンニトール又は任意の他の炭水化物を含まなくてもよい。以前の乾燥トロンビン製剤は、乾燥時間を改善し、タンパク質の安定性及び保持された活性を維持するために、トレハロース、マンニトール又は他の炭水化物の添加を必要とした。噴霧乾燥トロンビン材料を含む本発明の止血組成物は、炭水化物添加剤を少しも必要としないで、安定性を維持し、高レベルのトロンビン活性を保持する。
[0037]場合によっては、止血組成物は、追加の活性薬剤をさらに含んでいてもよい。活性薬剤は、抗生物質、抗腫瘍薬、静菌剤、殺菌剤、抗ウイルス薬、麻酔薬、抗炎症性剤、ホルモン、抗血管新生剤、抗体、酵素、酵素阻害剤、及び神経伝達物質からなる群から選択される。場合によっては、活性薬剤は、追加の止血物質である。
[0038]止血組成物は、NaCl又は任意の他の生物学的に許容され得る希釈剤に溶解させることができる。希釈剤は、適当な緩衝液、二次結合剤、添加剤、防腐剤、酸化防止剤、生物活性剤などが添加されていてもよい。
[0039]本開示の止血組成物は、他の材料及び成分、例えば、凝結防止剤、流動促進剤、帯電防止剤など、例えばステアリン酸亜鉛、炭水化物及びアルコール、並びに吸収速度の制御などの他の目的を意図した他の材料とさらに組み合わせることができる。
[0040]本開示の止血組成物は、トロンビンに加えて活性薬剤を含有していてもよい。例示的な活性薬剤には、無機及び有機生物学的活性分子、例えば酵素、酵素阻害剤、抗生物質、抗腫瘍薬、静菌剤、殺菌剤、抗ウイルス薬、止血薬(例えば、フィブリノゲン及び凝固因子)、局所麻酔薬、抗炎症性剤、ホルモン、抗血管新生剤、抗体、神経伝達物質、精神活性剤、生殖器官に影響を与える薬物及びオリゴヌクレオチド、例えばアンチセンスオリゴヌクレオチド、又は無機成分、例えばヒドロキシアパタイト、及び塩化第二鉄があり得るが、それだけには限定されない。いくつかの実施形態では、止血組成物は、フィブリノゲンを含まない。組成物は、実質的にフィブリノゲンを含まなくてもよい。
[0041]止血組成物は、単独で、又は別の粉末及び適切な希釈剤と共に提供されて、局所外科用途に適した流動性止血剤を形成することができる。或いは、止血組成物は、単独で又は別の粉末と共に粉末止血剤として出血部位に投与することができる。
[0042]例えば、止血組成物は、ゼラチン粉末と共に同時投与することができる。ゼラチンは、架橋又は非架橋であってもよい。止血組成物はまた、他の生体適合性ポリマーと共に投与してもよい。
[0043]同時投与した生体適合性ポリマーは、タンパク質、炭水化物若しくは炭水化物誘導体、非生物学的ヒドロゲル形成ポリマー若しくはコポリマー、又はヒドロゲルを形成できる他の生体適合性ポリマー若しくはポリマーの組み合わせであってもよい。適当なポリマーには、タンパク質、例えばゼラチン、コラーゲン、アルブミン、ヘモグロビン、フィブロネクチン、フィブリノゲン、フィブロイン、エラスチン、ケラチン、ラミニン、カゼインなど、フィブロネクチン領域又はコラーゲン断片などその部分が含まれるが、それだけには限定されない。適当な炭水化物及び炭水化物誘導体ポリマーには、ヘパリン、ヘパリン硫酸、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ケラチン硫酸を含むグリコサミノグリカン、及び/又は他の細胞外マトリックスタンパク質、デンプン、セルロース、ヘミセルロース、キシラン、アガロース、アルギン酸塩、キトサン、などがあるが、それだけには限定されない。例示的な非生物学的ヒドロゲル形成ポリマー及びコポリマーには、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリビニルポリマー、ポリラクチド−グリコリド、ポリカプロラクトン、ポリオキシエチレン、ポリエチレングリコール、及びそのコポリマーがあるが、それだけには限定されない。表面の変化は、凝固をさらに誘発する可能性がある。
[0044]場合によっては、生体適合性ポリマーは、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリビニルポリマー、ポリラクチド−グリコリド、ポリカプロラクトン、ポリオキシエチレン(polyoxyethelene)、及びそのコポリマーからなる群から選択される架橋した非生物学的ヒドロゲル形成ポリマー又はコポリマーである。
[0045]場合によっては、架橋ポリマーは、任意選択の非架橋ポリマーの乾燥マトリックス中に分散される。任意選択の非架橋の生体適合性ポリマーは、タンパク質又は炭水化物(又は炭水化物誘導体)であってもよく、架橋ポリマーと同じポリマーであってもよい。例示的なタンパク質には、ゼラチン、コラーゲン、アルブミン、エラスチン、ケラチンなどがあるが、それだけには限定されない。例示的な炭水化物及び炭水化物誘導体には、グリコサミノグリカン、アルギン酸塩、デンプン、セルロース、その誘導体などがあるが、それだけには限定されない。非架橋ポリマーはまた、非生物学的な水溶性ポリマー、例えば上記のヒドロゲル形成ポリマー及びコポリマーのいずれかであってもよい。本開示に基づく止血組成物と共に同時投与することができる例示的な生体適合性材料は、非架橋ゼラチンポリマーの乾燥マトリックス又は乾燥ゼラチンマトリックス中に分散した粒子として存在する乾燥架橋ゼラチンポリマーを含む。
[0046]本開示の止血組成物が同時投与され得る生体適合性ポリマーは、生物学的及び非生物学的ポリマーから形成することができる。適当なポリマーは、例えば、米国特許第6,063,061号、第6,066,325号、第6,706,690号、第7,435,425号、第7,547,446号、第8,092,820号、第8,303,981号、第8,357,378号、第8,512,729号、第8,603,511号、第8,940,335号、第9,084,728号、及び第9,408,945号に記載されており、その完全な開示は、参照により本明細書に組み込まれ、信頼される。適当な生物学的ポリマーには、タンパク質、例えばゼラチン、可溶性コラーゲン、アルブミン、ヘモグロビン、カゼイン、フィブロネクチン、エラスチン、ケラチン、ラミニン、並びにその誘導体及び組み合わせがある。1つの好ましい使用は、ゼラチン又は可溶性非繊維状コラーゲン、より好ましくはゼラチンの使用であり、例示的なゼラチン製剤が以下に記載されている。適当な非生物学的ポリマーは、2つのメカニズム、すなわち、(1)ポリマー主鎖の崩壊又は(2)水溶性をもたらす側鎖の分解のいずれかによって分解可能になるように選択されるであろう。例示的な非生物学的ヒドロゲル形成ポリマーは、合成物質、例えばポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリビニル樹脂、ポリラクチド−グリコリド、ポリカプロラクトン、ポリオキシエチレン、ポリエチレングリコール、並びにその誘導体及び組み合わせを含む。
[0047]例えば、止血組成物は、XLイコデキストリンなどの粉末状非ゼラチンマトリックスと一緒に、粉末又は流動性形態のいずれかで同時投与することができる。或いは、止血組成物は、生理食塩水又は塩化カルシウムなどの適当な希釈剤と混合した粉末状非ゼラチンマトリックスと一緒に粉末又は流動性形態のいずれかで同時投与することができる。止血組成物は、粉末状フィブリノゲンと一緒に粉末形態で投与してもよく、又は止血組成物は、再構成したフィブリノゲンと一緒に流動性形態で投与してもよい。
[0048]本開示に基づく止血組成物と同時投与するのに適した架橋ポリマーは、米国特許第6,066,325号に詳細に記載されており、その完全な開示は、参照により本明細書に組み込まれ、信頼される。生体適合性ポリマーは、分子架橋されていてもよい。用語「分子架橋」は、物質が、元素、基、又は化合物のいずれかから構成されるブリッジによって結合しているポリマー分子(すなわち、個々の鎖)を含み、この場合、ポリマー分子の骨格原子は、化学結合によって連結されていることを意味することができる。或いは、架橋ポリマーは、静電気、イオン又は疎水性などの非共有相互作用によって形成することができる。架橋は、種々の手段によって行なうことができる。
[0049]分子架橋ゼラチンを生成する例示的な方法は、以下の通りである。ゼラチンを入手し(それは目標サイズに予め粉砕してもよい)、水性緩衝液中に入れて、典型的には、1重量%〜70重量%、通常3重量%〜10重量%の固形分含有量を有する非架橋ヒドロゲルを形成する。ゼラチンは、典型的には、グルタルアルデヒド(例えば、0.01%w/w〜0.5%w/w、水性緩衝液中においてpHを9〜9.5に維持しながら0〜15℃で少なくとも終夜及び好ましくは15〜25時間及び理想的には17〜21時間)、過ヨウ素酸ナトリウム(例えば、0.05M、0〜15℃で48時間保持)又は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(「EDC」)(例えば、0.5%w/w〜1.5%w/w、室温で終夜)のいずれかに曝露することによって、或いはは約0.3〜3メガラドのγ線又は電子線照射に曝露することにより、架橋される。架橋剤に曝露する前に、ゼラチンは、30〜35℃で15〜25分間加熱することによって予熱し、次いで10〜20℃未満に冷却し、理想的には、添加剤を含む組成物では20分間35℃に加熱し、又は添加剤を含まない組成物では27℃で1時間加熱し次いで冷却する。或いは、ゼラチン粒子は、1重量%〜70重量%、通常3重量%〜10重量%の固形分含有量を有していてよく、架橋剤、典型的にはグルタルアルデヒド(例えば、0.01%w/w〜0.5%w/w、室温で終夜)に曝露することにより架橋されている。アルデヒドの場合には、pHは、約6〜11に、好ましい一実施形態では7〜10に保持され得る。グルタルアルデヒドで架橋するとき、架橋は、シッフ塩基を介して又は別の反応によって形成され、その後の還元、例えば、水素化ホウ素ナトリウムでの処理によって安定化され得るようである。架橋後、得られた顆粒は、水で洗浄され、任意選択でアルコールですすがれ、乾燥され得る。或いは、ゼラチンは、架橋前又は架橋後に機械的に破壊され、本開示の止血組成物と同時投与することができる。
[0050]本開示のさらなる態様として、血液活性物質は、上記のように、架橋された生体適合性ポリマーの粒子を水性媒体に懸濁することによって製造することができる。次いで水性媒体は、乾燥させて、乾燥ポリマー粒子を含む固相を形成する。凍結乾燥(冷凍乾燥)は、1つの乾燥技術である。空気乾燥、熱アシスト乾燥(heat−assisted drying)、噴霧乾燥、流動床乾燥、成形、及び他の方法も特定の状況下で使用することができる。
[0051]同時投与のための生体適合性ポリマーは、別々に滅菌されてもよく、又は本開示のポリマー及び止血組成物の両方が滅菌され、無菌条件下で実施される処理にかけられてもよい。滅菌は、電子線、γ照射を介して、又は酸化エチレン若しくは他の化学滅菌剤などによって行なうことができる。好ましくは、本開示の止血組成物は、無菌的に噴霧乾燥され、最終滅菌を必要としない。
[0052]本明細書に開示された止血組成物は、粉末、ペレット、プラグ、チューブ、スプリットチューブ、シリンダー、不規則又は規則的な顆粒又は粒子などとして形成され得る。止血組成物は、隙間のあるルースパウダーで圧縮せずに提供することができる。材料のこのような形態は、無菌で(例えば、無菌処理により)製造してもよく、又は滅菌され、キットの一部として無菌パックで提供してもよい。滅菌は、電子線、γ照射を介して、又は酸化エチレン若しくは他の化学滅菌剤などによって行なうことができる。固形形態の材料を含有する無菌パックに加えて、キットも、滅菌された止血組成物を再構成し、再構成した滅菌材料を組織内の標的部位(例えば、創傷又は他の出血組織部位)に送達デバイス又は送達システムで配置することによって出血を抑制するための方法を説明する使用説明書を含有していてもよい。
[0053]止血組成物は、組成物が0.01mm〜1mm;又はより具体的には、0.01mm〜0.1mmの範囲のサブユニット又は粒径を有するようなサイズ及び寸法である。
[0054]本開示に基づく組成物は、生体適合性材料を含む乾燥止血材料を含んでいてもよい。用語「生体適合性」は、材料が規格♯ISO 10993−1(国際標準化機構、ジュネーブ、スイス)の規準を満たすであろうことを意味することができる。一般に、生体適合性材料は、発熱物質を含まず、ヒト組織に適用したときに有害な生物学的作用を引き起こさない。本開示の組成物は、再吸収可能であり得る。用語「再吸収可能」は、組成物が、患者の体内の標的部位の上又は中に直接配置するとき、1年未満、通常1日〜120日の期間にわたって、分解又は溶解することを意味することができる。
[0055]用語「ヒドロゲル」は、組成物が、大量の水又は水性緩衝液を吸収する、親水性の架橋した生物学的又は非生物学的ポリマーを含むことを意味することができる。ヒドロゲルは、遊離水をほとんど又は全く含まず、すなわち、簡単なろ過でヒドロゲルから水を取り除くことはできない。
[0056]用語「標的部位」は、治療効果のために再構成した止血組成物が送達されるべき位置、例えば出血部位であり得る。通常、標的部位は、目的の組織位置になるであろう。しかしながら、場合によっては、止血材料は、目的の位置に近い位置に投与又は分配することができる。
[0057]止血組成物は、微粉砕された又は粉末状の乾燥固体として提供でき、これは、さらに粉末化することにより破壊して、通常小さな範囲内で狭く規定される所望のサイズを有する粒子を得ることができる。ふるい分け、サイクロン分級などのさらなるサイズ選択及び改変ステップを行なうこともできる。以下に記載した例示的な止血組成物について、乾燥粒径は、0.01mm〜1.5mmの範囲であり得、好ましい一実施形態では0.05mm〜1.0mmの範囲である。例示的な粒径分布は、粒子の95重量%超が、0.05mm〜0.7mmの範囲にあるようである。粉末状止血組成物は、噴霧乾燥によって形成することができる。粒径分布は、ふるい分け、凝集、さらなる摩砕などの従来の技術によって、さらに制御及び改良することができる。
[0058]本開示の噴霧乾燥トロンビン材料を含む止血組成物は、使用前に再構成することができる。噴霧乾燥トロンビン材料は、塩化ナトリウム、塩化カルシウム又は類似の希釈剤中で再構成することができる。非噴霧乾燥製剤及び5%以上のアルブミンを含む製剤と対照的に、本開示の噴霧乾燥トロンビン材料を含む止血組成物は、60秒未満の時間で再構成することができる。図3に示す通り、他のトロンビン材料は、1分以上の再構成時間を必要とするが、本発明の止血組成物は、30秒以下で再構成した。或いは、本発明の止血組成物は、1分未満、又は5〜30秒又は15〜30秒で再構成することができる。
[0059]本開示の組成物は、擦過又は損傷組織表面、例えば、肝臓、脾臓、心臓、腎臓、腸、血管、血管器官などを含めた任意の臓器表面での出血を抑制する(止血を引き起こす)のに特に適している。
[0060]本開示に基づくキットは、本開示の乾燥止血組成物1の顆粒又は他の形態、例えばペレット、粉末などを含んでいてもよい。材料は、無菌処理によって無菌的に形成される。或いは、材料は、γ照射、酸化エチレン、電子線照射などを使用して最終滅菌することができる。まだ滅菌された形態で、材料は、無菌包装、例えばパウチ、チューブ、トレイ、箱などで包装されることになる。止血組成物を再構成し、その組成物を血液の存在下、例えば、創傷、又は手術部位で、組織上に配置する方法を説明する使用説明書は、キットの一部として提供することもできる。例示的なキットには、乾燥させた粉末状ゼラチンと一緒にシリンジ中に存在する乾燥止血組成物(例えば、2.5%未満のアルブミンを含み、トレハロースを含まない噴霧乾燥トロンビン材料)、アプリケーターチップ、シリンジで使用するように構成された送達デバイス、及び使用説明書が含まれる。
[0061]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、出血を抑制するための方法は、噴霧乾燥トロンビンを含む止血組成物を生成するステップと、止血組成物を再構成するステップと、その後それを創傷部位に局所的に適用するステップとを含む。
[0062]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、噴霧乾燥トロンビン材料は、乾燥した架橋ゼラチンポリマー粒子と併せて提供される。或いは噴霧乾燥トロンビン材料は、乾燥した非架橋ゼラチンポリマー粒子と提供してもよい。
[0063]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、噴霧乾燥トロンビン材料を含む止血組成物は、アルブミンも含む。組成物は、5重量%未満のアルブミン、又は1.5重量%〜2重量%若しくは2重量%〜2.5重量%若しくは2.5重量%〜3.5重量%若しくは2.5重量%〜3重量%、又は好ましくは2.2重量%〜2.5重量%のアルブミンを含んでいてもよい。
[0064]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、噴霧乾燥トロンビン材料を含む止血組成物は、炭水化物を少しも含有していない場合がある。例えば、止血組成物は、トレハロースを含有していない場合がある。止血組成物はまた、マンニトール又は任意の他の安定化糖を含有していない場合がある。止血組成物は、よく再構成し、トレハロース及びマンニトールの不在下で安定性及び性能を維持する。止血組成物は、実質的にトレハロースを含まなくてもよく、及び/又は実質的にマンニトールを含まなくてもよい。
[0065]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、噴霧乾燥トロンビン材料を含む止血組成物は、デタージェントを含んでいてもよい。止血組成物は、ポリソルベート80、好ましくはツイーン80などの非イオン性界面活性剤を含んでいてもよい。
[0066]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、噴霧乾燥トロンビン材料を含む止血組成物は、生理食塩水溶液、又は類似の溶液、又は水に溶解させることができる。噴霧乾燥トロンビン材料を含む止血組成物は、2重量%未満、好ましくは1重量%未満の塩化ナトリウム(NaCl)の溶液に溶解させることができる。溶液中の止血組成物はまた、1〜10mg/ML、好ましくは2〜7mg/mL、又は3〜6mg/mLのNaClを含んでいてもよい。
[0067]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、トロンビン材料は、無菌的に噴霧乾燥される。
[0068]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、噴霧乾燥トロンビン材料は、噴霧乾燥前のその形態と比較して同様の活性を保持し、好ましくは40%〜100%、又は45%〜95%又は70%〜90%、又は85%〜95%又は95%〜100%の活性を保持した。
[0069]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、噴霧乾燥トロンビン材料は、他の市販されているトロンビン製剤、例えばフロシール(FLOSEAL)(登録商標)VH S/D(別名フロシール(登録商標)ヘモスタティックマトリックス(HEMOSTATIC MATRIX)VH S/D、フロシール(登録商標)ヘモスタティックマトリックス、及びフロシール(登録商標))(Baxter Healthcare Corporation)と比較して同様の活性を保持し、好ましくは80%〜100%、又は90%〜100%又は95%〜100%の活性を保持した。
[0070]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、出血は、噴霧乾燥トロンビン材料を含む止血組成物を生成すること、材料を再構成すること、及びそれを架橋ゼラチンなどの生体適合性ポリマーと一緒に出血部位に適用することによって抑制することができる。
[0071]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、噴霧乾燥トロンビン材料を含む止血組成物は、60秒未満で再構成することができ、特に噴霧乾燥トロンビン材料を含む止血組成物は30秒未満、又は好ましくは10秒未満で再構成することができる。
[0072]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、噴霧乾燥トロンビン材料を含む止血組成物は、5重量%未満、好ましくは3重量%未満のアルブミンと共に、且つトレハロース又はマンニトールを添加しないで無菌的噴霧乾燥によって製造することができる。組成物は、実質的にトレハロース及びマンニトールを含まない。
[0073]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、止血組成物は、それぞれ独立に生成することができる。或いは、止血組成物は、シーラントとして、若しくは粉末状止血剤として、又は好ましい実施形態では、流動性止血剤として提供することができる。
[0074]特に指定のない限り、本明細書に列挙されている任意の他の態様と組み合わせることができる、本開示の一態様では、止血組成物は、製剤で、又はシーラントとして提供することができる。止血組成物は、フィブリノゲンと併せて生成することができる。或いは止血組成物は、フィブリノゲンの不在下で生成することができ、実質的にフィブリノゲンを含まなくてもよい。
実施例1−噴霧乾燥トロンビン材料を製造する方法
[0075]噴霧乾燥トロンビン材料は、表1に示す組成物で噴霧乾燥する前に、2〜8℃で終夜解凍した初期の凍結バルク原薬(BDS)から生成した。この製剤は、噴霧乾燥の前に蒸気熱処理及び溶剤/界面活性剤処理を受けた。
[0075]噴霧乾燥トロンビン材料は、表1に示す組成物で噴霧乾燥する前に、2〜8℃で終夜解凍した初期の凍結バルク原薬(BDS)から生成した。この製剤は、噴霧乾燥の前に蒸気熱処理及び溶剤/界面活性剤処理を受けた。
[0076]
ブチ(Buchi)(登録商標)ミニスプレードライヤー(B−290)を使用して、初期バルク原薬から粉末状トロンビンを生成した。噴霧乾燥させた物質のアリコートを使用して、トロンビン粉末特性評価を行なった。電量カールフィッシャー滴定を使用して残留湿気(RM)分析(百分率として報告)を行なった。マルバーンマスターサイザーを使用して粒径分布(PSD)測定を行ない、結果をD値として報告した。
ブチ(Buchi)(登録商標)ミニスプレードライヤー(B−290)を使用して、初期バルク原薬から粉末状トロンビンを生成した。噴霧乾燥させた物質のアリコートを使用して、トロンビン粉末特性評価を行なった。電量カールフィッシャー滴定を使用して残留湿気(RM)分析(百分率として報告)を行なった。マルバーンマスターサイザーを使用して粒径分布(PSD)測定を行ない、結果をD値として報告した。
[0077]Stago Start止血分析装置を用いてトロンビン凝固時間アッセイを使用してヒト血漿の存在下での酵素活性を測定した。噴霧乾燥機操作パラメーター(出口温度、ノズルガス圧、及び供給速度)及び粉末特性評価の結果は、表2に示す。
実施例2−市販の製剤と比較したトロンビン材料を含む本発明の止血組成物の止血効果
[0078]オスの家畜ブタ(ブタ肝臓パンチモデル)の肝臓損傷を治療するための流動性止血剤として噴霧乾燥及び再構成された本発明のトロンビン材料を含む止血組成物の止血効果を評価した。対照グループには、噴霧乾燥よりも凍結乾燥を行なった。
[0078]オスの家畜ブタ(ブタ肝臓パンチモデル)の肝臓損傷を治療するための流動性止血剤として噴霧乾燥及び再構成された本発明のトロンビン材料を含む止血組成物の止血効果を評価した。対照グループには、噴霧乾燥よりも凍結乾燥を行なった。
[0079]止血組成物とフロシール(登録商標)VH S/D(別名フロシール(登録商標)ヘモスタティックマトリックス VH S/D、フロシール(登録商標)ヘモスタティックマトリックス、及びフロシール(登録商標))(Baxter Healthcare Corporation)、ヒト由来トロンビン溶液と組み合わせたウシ由来ゼラチンマトリックスとの比較について、適用後10分での止血成功を評価した。フロシール(登録商標)製品は、トロンビン材料を含み、約5%のアルブミンを含む。
[0080]止血組成物は、920IU/mLのトロンビン、4.1mg/mLの塩化ナトリウム、22.00mg/mLのヒト血清アルブミン、及び0.004mg/mLのツイーン80を含んでいた。
[0081]研究のために、2000IU/シリンジ内の止血組成物57mgを、滅菌した架橋ウシゼラチン(フロシール(登録商標)顆粒)0.73gを含む5mLのオスシリンジに共充填した。
[0082]対照組成物(フロシール(登録商標)マトリックス)は、500IU/mLのトロンビン、4.5mg/mLの塩化ナトリウム、及び50mg/mLのアルブミンを含んでいた。
[0083]フロシール(登録商標)マトリックスは、製造業者の使用説明書(Baxter Healthcare Corporation、2014年)に従って調製した。トロンビン溶液は、予め充填された塩化ナトリウム溶液シリンジをバイアルアダプターのルアーコネクターに取り付けることによって調製した。次いで、トロンビンバイアルのゴム栓を開け、塩化ナトリウム溶液の全ての内容物をトロンビンバイアルに移した。次いでトロンビンバイアルを通気し、トロンビンが完全に溶解するまでかき混ぜた。フロシール(登録商標)VH S/Dは、空の5mLシリンジにトロンビン溶液を指示されたマーク(4mL)まで充填し、次いでゼラチンマトリックスシリンジを、トロンビン溶液を含有するシリンジに接続することによって調製した。次にトロンビン溶液をゼラチンマトリックスシリンジに入れ、混合物をシリンジ間で少なくとも20回往復させた。適用する前に、調製したフロシール(登録商標)材料のアリコート1mLを、3mLシリンジに分配して、約1mLの適用量を提供した。
[0084]2つの材料の調製後、止血剤の適用前の30±15分の待ち時間は、研究全体を通して維持された。その上、この30±15の時間枠内で止血マトリックスの1mL部分を病変ごとに適用した。
[0085]止血成功までの時間の評価を、フロシール(登録商標)VH S/D製品を対照として新規な止血組成物と比較して測定した。止血成功は出血なしと定義した。図1に示す通り、600秒までに、新規な止血組成物は、93.9%の止血成功を示したが、対照は87.7%しか止血成功に達しなかった。
[0086]したがって、研究の条件下で、本開示の新規な止血組成物の止血効果は、フロシール(登録商標)VH S/Dに匹敵した。
実施例3−噴霧乾燥トロンビンのトロンビン力価
[0087]本発明のトロンビン材料を含む新規な止血組成物のトロンビン力価は、噴霧乾燥トロンビンと供給原料溶液(対照)を比較することによって評価した。トロンビン力価及び含有量を、凝固時間法によって測定した。
[0087]本発明のトロンビン材料を含む新規な止血組成物のトロンビン力価は、噴霧乾燥トロンビンと供給原料溶液(対照)を比較することによって評価した。トロンビン力価及び含有量を、凝固時間法によって測定した。
[0088]図2に示す通り、噴霧乾燥トロンビンは、供給原料溶液と比較して力価及び含有量を維持していた。
[0089]したがって、研究の条件下で、本開示の新規な止血組成物の止血効果は、供給原料溶液に匹敵した。
実施例4−トレハロースを含む及びトレハロースを含まない噴霧乾燥トロンビンの止血効果
[0090]噴霧乾燥トロンビン材料及び3%未満のアルブミンを含む止血組成物は、トレハロースも含む同じ配合と比較した。
[0090]噴霧乾燥トロンビン材料及び3%未満のアルブミンを含む止血組成物は、トレハロースも含む同じ配合と比較した。
[0091]2つの製剤は、凝固時間法によりトロンビン力価及び含有量を測定することによって比較した。
[0092]驚くべきことに、トレハロースを実質的に含まない製剤は、トレハロースを含む製剤に匹敵した。
実施例5−噴霧乾燥トロンビンの酵素活性の維持
[0093]凍結乾燥トロンビン材料、具体的には、708IU/mLのトロンビン、4.3mg/mLのNaCl及び1.7重量%のアルブミン(「ステップ12製剤」)を含む止血組成物は、5重量%のアルブミンを含むもの(「対照」)を含む種々の代替製剤と比較し、また、トレハロース(2%トレハロースを含む配合3_2及び4%トレハロースを含む配合3_1)とマンニトール及びトレハロース(2%トレハロース及び3%マンニトールを含む配合5_1)などの追加の賦形剤を含む製剤と比較した。
[0093]凍結乾燥トロンビン材料、具体的には、708IU/mLのトロンビン、4.3mg/mLのNaCl及び1.7重量%のアルブミン(「ステップ12製剤」)を含む止血組成物は、5重量%のアルブミンを含むもの(「対照」)を含む種々の代替製剤と比較し、また、トレハロース(2%トレハロースを含む配合3_2及び4%トレハロースを含む配合3_1)とマンニトール及びトレハロース(2%トレハロース及び3%マンニトールを含む配合5_1)などの追加の賦形剤を含む製剤と比較した。
[0094]図4に示す通り、本開示に基づくステップ12製剤は、溶液(0.9%NaCl 5mLで希釈)中で48時間後に相対的なトロンビン活性が最も高かった。活性の測定は、たまったヒト血漿を使用した凝固に基づくアッセイによって、開始時、24時間後、及び48時間で行なった。
[0095]したがって、本開示に基づく止血組成物であって、賦形剤を追加していないものが最も効果的であった。
実施例6−噴霧乾燥トロンビンの再構成時間
[0096]表1の配合に基づいて調製した噴霧乾燥トロンビンを含む止血組成物を、溶解及び再構成時間について試験した。5%以上のアルブミンを含む非噴霧乾燥製剤とは対照的に、本発明の止血組成物は、10〜20秒の溶解時間であった。
[0096]表1の配合に基づいて調製した噴霧乾燥トロンビンを含む止血組成物を、溶解及び再構成時間について試験した。5%以上のアルブミンを含む非噴霧乾燥製剤とは対照的に、本発明の止血組成物は、10〜20秒の溶解時間であった。
実施例7−トレハロースを含む及びトレハロースを含まない噴霧乾燥トロンビンの安定性
[0097]噴霧乾燥トロンビン材料及び3%未満のアルブミンを含む止血組成物(BAX−DEV−19)は、トレハロースも含む同じ配合(BAX−DEV−20)と比較して、6カ月の期間にわたって製剤の安定性を評価した。凝固時間法によって測定したトロンビン力価により安定性を測定した。
[0097]噴霧乾燥トロンビン材料及び3%未満のアルブミンを含む止血組成物(BAX−DEV−19)は、トレハロースも含む同じ配合(BAX−DEV−20)と比較して、6カ月の期間にわたって製剤の安定性を評価した。凝固時間法によって測定したトロンビン力価により安定性を測定した。
[0098]非無菌条件でトロンビンのバルク噴霧乾燥を使用して実験室規模で試料を調製した。止血組成物は、乾燥剤と一緒に二重ホイルに入れて6mLのガラスバイアルに0.4g充填して供給し、2℃〜8℃で保存した。
[0099]図5に示す通り、トレハロースを含まない噴霧乾燥トロンビンは、トレハロースを含む噴霧乾燥トロンビン製剤と同様の手段で、6カ月間にわたって安定性を維持した。
[00100]請求項を含む本明細書で使用されるように、用語「及び/又は」は、包括的又は排他的のいずれかである接続詞である。したがって、用語「及び/又は」は、群の中の2つ以上のものの存在を表すか、又は1つの選択が代替物の群から行われ得ることを表すかのいずれかである。
[00101]本開示の多くの特徴及び利点は、記述による説明から明白であり、したがって、添付の請求項は、本開示の全てのそのような特徴及び利点を網羅することを意図している。さらに、多くの修正及び変更が、当業者に容易に想起されるため、本開示は、図示及び説明されるような正確な構造及び動作に限定されない。したがって、説明される実施形態は、制限的ではなく例示的と解釈されるべきであり、本開示は、本明細書で挙げられる詳細に限定されるべきではないが、現在又は将来に予測可能であるか又は予測不可能であるかにかかわらず、以下の請求項及びそれらの均等物の全範囲によって定義されるべきである。
Claims (19)
- 噴霧乾燥トロンビン及び5重量%未満のアルブミンを含む、止血組成物。
- 3重量%未満のアルブミンを含む、請求項1に記載の止血組成物。
- 2.5重量%未満のアルブミンを含む、請求項1に記載の止血組成物。
- 炭水化物を実質的に含まない、請求項1に記載の止血組成物。
- トレハロースを実質的に含まない、請求項1に記載の止血組成物。
- マンニトールを実質的に含まない、請求項1に記載の止血組成物。
- 噴霧乾燥前に5重量%未満のアルブミンを含む、噴霧乾燥のためのトロンビン供給原料溶液。
- 請求項7に記載のトロンビン供給原料溶液を噴霧乾燥することによって得られる噴霧乾燥トロンビン材料。
- 前記トロンビンが無菌的に噴霧乾燥されている、請求項8に記載の組成物。
- 材料の全固形分含有量に基づいて75〜90重量%の総タンパク質量を含む、噴霧乾燥トロンビン材料。
- 出血を抑制するための方法であって、
噴霧乾燥トロンビン材料を60秒未満で再構成するステップと、
前記再構成した噴霧乾燥トロンビン材料を創傷部位に適用するステップと、
任意選択で生体適合性ポリマーを前記創傷部位に同時投与するステップと
を含む、方法。 - 前記生体適合性ポリマーがゼラチンである、請求項11に記載の方法。
- 前記ゼラチンが架橋している、請求項12に記載の方法。
- 前記噴霧乾燥トロンビン材料が、1重量%未満のNaClで再構成される、請求項11に記載の方法。
- 前記噴霧乾燥トロンビン材料が、30秒未満で再構成される、請求項11に記載の方法。
- 前記噴霧乾燥トロンビン材料が、10〜20秒で再構成される、請求項11に記載の方法。
- 前記噴霧乾燥トロンビン材料が、請求項1に記載のトロンビン供給原料組成物を噴霧乾燥することによって得られる、請求項11に記載の方法。
- 前記噴霧乾燥トロンビン材料が、前記組成物の全固形分含有量に基づいて75〜90重量%の総タンパク質量を含む、請求項11に記載の方法。
- 前記噴霧乾燥トロンビン材料がトレハロースを含まない、請求項11に記載の方法。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US201762611963P | 2017-12-29 | 2017-12-29 | |
US62/611,963 | 2017-12-29 | ||
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