[関連出願への相互参照]
この出願は、2017年11月28日付で中国国家知的財産局に出願された"ローカルネットワーク及びデバイスにアクセスするための方法"と題する中国特許出願番号第201711216504.7号に基づく優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[技術分野]
本発明は、通信分野、特に、ローカルネットワーク及びデバイスにアクセスするための方法に関する。
ローカルネットワークは、例えば、企業のオフィス、大型の商店街、又はブックバー等の場所をカバーするネットワーク等の、企業の構内、公共のサービスプレイス、又はホットスポットエリアをカバーするネットワークである。ユーザ機器は、ローカルネットワークを介して、企業ネットワーク/キャンパスネットワーク/ライブラリネットワークの仮想プライベートネットワーク(Virtual Private Network, VPN)等のイントラネットにアクセスすることが可能である。例えば、企業の構内に入るといったようにローカルネットワークのカバレッジエリアに入るときに、ユーザ機器は、そのイントラネットにアクセスすることが可能である。
従来技術においては、トラッキングエリア識別情報(Tracking area identity, TAI)は、ローカルネットワークがカバーする対応する位置エリアを識別するのに使用される。モバイルネットワーク計画の際に、主として、無線カバレッジ等の要因に基づいて、トラッキングエリアを分割する。例えば、都市部エリア及び郊外エリアにおけるユーザ密度、地理的連続性、及び山岳又は河川の境界を考慮する。トラッキングエリアのカバレッジエリアをローカルネットワークのカバレッジエリアと同じとなるように保証することは困難である。無線カバレッジを頻繁に調整し及び変更すると、ローカルネットワークの対応する位置エリアは、それに応じて変化する。したがって、それに応じてローカルネットワークのためのネットワーク側での制御ポリシーを変更する必要があり、その結果、複雑なネットワークシステム管理につながる。加えて、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を低下させる。
従来技術の欠陥を取り除くために、本発明の複数の実施形態は、ローカルネットワーク及びデバイスにアクセスするための方法を提供して、ローカルネットワークのカバレッジエリアを正確に識別し、ローカルネットワークにおいて対応するポリシー制御を実行し、そして、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を改善する。
第1の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、ローカルネットワークにアクセスするための方法を提供し、当該方法は、基地局がブロードキャストするシステムメッセージをユーザ機器によって受信するステップと、前記システムメッセージに基づいて、サービスエリアが変更されているということを決定するステップと、前記サービスエリアが変更されているということをネットワークデバイスに通知し、それによって、前記ネットワークデバイスは、前記サービスエリアに対応する前記ローカルネットワークにアクセスするか又は前記ローカルネットワークから離れるためのポリシー制御を実行する、ステップと、を含む。
上記の方法によって、ローカルネットワークへのアクセスは、正確に制御されるとともに、無線ネットワークの計画及び調整に影響されることはなく、上記の方法は、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を大幅に向上させる。
ある1つの可能な設計において、前記システムメッセージに基づいて、サービスエリアが変更されているということを決定する前記ステップは、前記ユーザ機器によって、前記受信したシステムメッセージが前記サービスエリアの識別子を含むということに基づいて、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入るということを決定するステップを含み、前記サービスエリアが変更されているということをネットワークデバイスに通知する前記ステップは、前記ユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに、サービスエリアに入るという通知メッセージを送信するステップを含み、前記サービスエリアに入るという通知メッセージは、前記ユーザ機器が入る前記サービスエリアの前記識別子を含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記システムメッセージに基づいて、サービスエリアが変更されているということを決定する前記ステップは、前記ユーザ機器によって、前記受信したシステムメッセージが前記サービスエリアの識別子を含んでいないということに基づいて、前記ユーザ機器が前記サービスエリアから離れるということを決定するステップを含み、前記サービスエリアが変更されているということをネットワークデバイスに通知する前記ステップは、前記ユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに、サービスエリアから離れるという通知メッセージを送信するステップを含み、前記サービスエリアから離れるという通知メッセージは、前記ユーザ機器が離れる前記サービスエリアの前記識別子を含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、基地局がブロードキャストするシステムメッセージを受信する前記ステップの前に、当該方法は、前記ネットワークデバイスが送信するサービスエリアの識別子のリストを前記ユーザ機器によって受信するステップをさらに含み、サービスエリアの識別子の前記リストは、サービスエリアの1つ又は複数の識別子を含み、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入るか又は前記サービスエリアから離れた後に前記ネットワークデバイスに通知メッセージを送信するように前記ユーザ機器に指示する。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、基地局がブロードキャストするシステムメッセージを受信する前記ステップの前に、当該方法は、前記ネットワークデバイスが送信するサービスエリアから離れることを報告する指示メッセージを前記ユーザ機器によって受信するステップをさらに含み、前記サービスエリアから離れることを報告する指示メッセージは、前記サービスエリアの前記識別子を含み、前記ユーザ機器が前記サービスエリアから離れた後に前記ネットワークデバイスに前記通知メッセージを送信するように前記ユーザ機器に指示する。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記サービスエリアの前記識別子は、前記ローカルネットワークのサービスエリアに対応し、前記サービスエリアは、1つ又は複数の位置エリアを含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
第2の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、ローカルネットワークにアクセスするための方法を提供し、当該方法は、ネットワークデバイスによって、ユーザ機器のサービスエリア変更情報にサブスクライブするステップであって、前記ユーザ機器の前記サービスエリア変更情報は、前記ユーザ機器が前記ローカルネットワークのサービスエリアに入るか又はサービスエリアから離れるということを示す、ステップと、前記ユーザ機器の前記サービスエリア変更情報を受信するステップと、前記受信したサービスエリア変更情報に基づいて、前記ユーザ機器が前記ローカルネットワークにアクセスするか又は前記ローカルネットワークから離れる場合のポリシー制御を実行するステップと、を含む。
上記の方法によって、ローカルネットワークへのアクセスは、正確に制御されるとともに、無線ネットワークの計画及び調整に影響されることはなく、上記の方法は、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を大幅に向上させる。
ある1つの可能な設計において、ネットワークデバイスによって、ユーザ機器のサービスエリア変更情報にサブスクライブする前記ステップは、特に、前記ネットワークデバイスによって前記ユーザ機器に、サービスエリアの識別子のリストを送信するステップを含み、サービスエリアの識別子の前記リストは、1つ又は複数のサービスエリアの識別子を含み、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入るか又は前記サービスエリアから離れた後に前記ネットワークデバイスに通知メッセージを送信するように前記ユーザ機器に指示し、サービスエリアの前記リストは、前記ユーザ機器のサブスクリプションデータに含まれている前記ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、ポリシーデータに含まれている前記ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、又は、前記ネットワークデバイスのローカル構成に含まれている前記ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、のうちの少なくとも1つである。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、ネットワークデバイスによって、ユーザ機器のサービスエリア変更情報にサブスクライブする前記ステップは、特に、前記ネットワークデバイスによって基地局に、サービスエリアサブスクリプションメッセージを送信するステップを含み、前記サービスエリアサブスクリプションメッセージは、サービスエリアの識別子のリストを含み、サービスエリアの識別子の前記リストは、1つ又は複数のサービスエリアの識別子を含み、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入った後に前記ネットワークデバイスにサービスエリア報告メッセージを送信するように前記基地局に指示し、サービスエリアの前記リストは、前記ネットワークデバイスがローカルに構成する前記ユーザ機器のアクセスを可能にするローカルネットワークのリストである。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記サービスエリアサブスクリプションメッセージは、ユーザ機器識別情報をさらに含み、前記ユーザ機器識別情報は、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入った後に前記ネットワークデバイスに前記サービスエリア報告メッセージを送信するように前記基地局に指示し、サービスエリアの前記リストは、前記ユーザ機器のサブスクリプションデータに含まれている前記ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、ポリシーデータに含まれている前記ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、又は前記ネットワークデバイスのローカル構成に含まれている前記ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、のうちの少なくとも1つである。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、当該方法は、前記基地局が送信する前記サービスエリア報告メッセージを前記ネットワークデバイスによって受信するステップであって、前記メッセージは、前記ユーザ機器が入る前記サービスエリアの識別子を含む、ステップと、前記ネットワークデバイスによって前記ユーザ機器に、サービスエリアから離れることを報告する指示メッセージを送信するステップと、をさらに含み、前記サービスエリアから離れることを報告する指示メッセージは、前記サービスエリアの前記識別子を含み、前記ユーザ機器が前記サービスエリアから離れた後に前記ネットワークデバイスに通知メッセージを送信するように前記ユーザ機器に指示する。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記ユーザ機器の前記サービスエリア変更情報を受信する前記ステップは、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入るということを示す通知メッセージを受信するステップであり、前記サービスエリアに入るという通知メッセージは、前記サービスエリアの前記識別子を含み、前記ユーザ機器が前記ローカルネットワークにアクセスする場合のポリシー制御を実行する前記ステップは、前記サービスエリアの前記識別子に対応するローカルゲートウェイと前記ユーザ機器との間のセッションを確立するステップを含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記ユーザ機器の前記サービスエリア変更情報を受信する前記ステップは、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入るということを示す通知メッセージを受信するステップであり、前記サービスエリアに入るという通知メッセージは、前記サービスエリアの前記識別子を含み、前記ユーザ機器が前記ローカルネットワークにアクセスする場合のポリシー制御を実行する前記ステップは、トラフィック配信デバイスを介して、前記ユーザ機器から前記サービスエリアの前記識別子に対応するローカルゲートウェイへとセッションを確立し、そして、前記トラフィック配信デバイスを介して、前記ユーザ機器からパブリックゲートウェイへとセッションを確立するステップを含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記ユーザ機器の前記サービスエリア変更情報を受信する前記ステップは、前記ユーザ機器が前記サービスエリアから離れるということを示す通知メッセージを受信するステップであり、前記ユーザ機器が前記ローカルネットワークから離れる場合のポリシー制御を実行する前記ステップは、前記ネットワークデバイスによって、前記ユーザ機器と前記ローカルゲートウェイとの間の前記セッションを削除するステップを含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記サービスエリアの前記識別子は、前記ローカルネットワークのサービスエリアに対応し、前記サービスエリアは、1つ又は複数の位置エリアを含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
第3の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、サービスエリアの通知方法を提供し、当該方法は、基地局によってユーザ機器に、システムメッセージをブロードキャストするステップを含み、前記システムメッセージは、サービスエリアの識別子を含み、前記ユーザ機器が現在位置しているサービスエリアを前記ユーザ機器に通知し、前記サービスエリアの前記識別子は、ローカルネットワークのサービスエリアに対応し、前記サービスエリアは、1つ又は複数の位置エリアを含む。
上記の方法によって、ローカルネットワークへのアクセスは、正確に制御されるとともに、無線ネットワークの計画及び調整に影響されることはなく、上記の方法は、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を大幅に向上させる。
第4の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、サービスエリアの通知方法を提供し、当該方法は、基地局によって、ネットワークデバイスが送信するサービスエリアサブスクリプションメッセージを受信するステップであって、前記サービスエリアサブスクリプションメッセージは、サービスエリアの識別子のリストを含み、サービスエリアの識別子の前記リストは、1つ又は複数のサービスエリアの識別子を含み、ユーザ機器が前記サービスエリアに入った後に前記ネットワークデバイスにサービスエリア報告メッセージを送信するように前記基地局に指示する、ステップと、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入った後に、前記基地局によって前記ネットワークデバイスに、前記サービスエリア報告メッセージを送信するステップと、を含む。
上記の方法によって、ローカルネットワークへのアクセスは、正確に制御されるとともに、無線ネットワークの計画及び調整に影響されることはなく、上記の方法は、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を大幅に向上させる。
第5の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、ユーザ機器を提供し、そのユーザ機器は、上記の方法におけるそのユーザ機器の動作を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、例えば、受信ユニット、決定ユニット、及び通知ユニットを含むといったように、上記の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
ある1つの可能な設計において、ユーザ機器の構成は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、上記の方法を実行する際にそのユーザ機器を支援するアプリケーションプログラムコードを格納するように構成され、プロセッサは、メモリの中に格納されているプログラムを実行するように構成される。ユーザ機器は、他のデバイスと通信するように構成される通信インターフェイスをさらに含んでもよい。
第6の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、ネットワークデバイスを提供し、そのネットワークデバイスは、上記の方法におけるネットワークデバイスの動作を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、例えば、サブスクリプションユニット、受信ユニット、及び制御ユニットを含むといったように、上記の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
ある1つの可能な設計において、ネットワークデバイスの構成は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、上記の方法の実行を支援するプログラムコードを格納するように構成され、プロセッサは、メモリの中に格納されているプログラムを実行するように構成される。ネットワークデバイスは、他のデバイスと通信するように構成される通信インターフェイスをさらに含んでもよい。
第7の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、基地局を提供し、その基地局は、上記の方法における基地局の動作を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、例えば、システムメッセージ生成ユニット及びシステムメッセージブロードキャストユニット、又は、受信ユニット及び報告ユニットを含むといったように、上記の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
ある1つの可能な設計において、基地局の構成は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、上記の方法の実行を支援するプログラムコードを格納するように構成され、プロセッサは、メモリの中に格納されているプログラムを実行するように構成される。基地局は、他のデバイスと通信するように構成される通信インターフェイスをさらに含んでもよい。
第8の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのコンピュータ記憶媒体は、上記のネットワークデバイス、基地局、又はユーザ機器が使用するコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成される。そのコンピュータソフトウェア命令は、上記の複数の態様を実行するように設計されるプログラムを含む。
本発明の複数の実施形態によって提供されるローカルネットワークにアクセスするための上記の複数の技術的解決方法において、サービスエリアの中のユーザのアクセスにのためにポリシー制御を実行し、それによって、そのローカルネットワークへのアクセスは、正確に制御されるとともに、無線ネットワークの計画及び調整に影響されることはなく、それらの複数の技術的解決方法は、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を大幅に向上させる。
本発明のある1つの実施形態にしたがってローカルネットワークにアクセスするためのシステムのアーキテクチャの概略的な図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがってローカルネットワークにアクセスするための他のシステムのアーキテクチャの概略的な図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがったユーザ機器の登録プロセスの概略的なフローチャートである。
本発明のある1つの実施形態にしたがってユーザ機器がローカルネットワークにアクセスする場合の概略的なフローチャートである。
本発明のある1つの実施形態にしたがってユーザ機器がローカルネットワークから離れる場合の概略的なフローチャートである。
本発明のある1つの実施形態にしたがってユーザ機器がローカルネットワークにアクセスする場合の他の概略的なフローチャートである。
本発明のある1つの実施形態にしたがってユーザ機器がローカルネットワークから離れる場合の他の概略的なフローチャートである。
本発明のある1つの実施形態にしたがってユーザ機器がローカルネットワークにアクセスし、そして、ローカルネットワークから離れる場合のさらに別の概略的なフローチャートである。
本発明のある1つの実施形態にしたがったユーザ機器の概略的な構成図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがったユーザ機器の他の概略的な構成図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがったネットワークデバイスの概略的な構成図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがったネットワークデバイスの他の概略的な構成図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがった基地局の概略的な構成図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがった基地局の他の概略的な構成図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがった基地局のさらに別の概略的な構成図である。
本発明の目的、技術的解決方法、及び利点をより明確にするために、以下の記載は、さらに、複数の添付の図面を参照して、本発明の複数の実施形態を詳細に説明する。本発明のそれらの複数の実施形態を詳細に説明する前に、本発明のそれらの複数の実施形態の適用シナリオを最初に説明する。
本発明のそれらの複数の実施形態によって提供されるローカルネットワークにアクセスするための方法は、モバイル通信ネットワークシステムに適用される。適用シナリオのある1つの例は、以下のようになる。すなわち、ある企業の従業員は、その企業のローカルネットワークにサブスクライブする。その従業員が、その企業の本社、工場、又はR&Dセンター等のある特定のエリアに入るときに、その従業員のユーザ機器は、無線通信ネットワークを使用することによって、その企業のローカルネットワークに直接的にアクセスして、その企業の内部情報を取得してもよい。他の適用シナリオの例は、以下のようになる。すなわち、商店街及び図書館等の一部の公共サービス施設については、公衆のユーザ機器は、それらの公共サービス施設のローカルネットワークにサブスクライブすることなく、あるサービスエリアの中の商店街及び図書館のローカルネットワークにアクセスして、商品及び書籍に関する情報を取得することが可能である。無線通信ネットワークによってカバーされるとともに、企業、商店街、又は図書館のローカルネットワークにアクセスすることが可能であるこれらのエリアは、そのローカルネットワークの複数のサービスエリアとなっている。
図1は、本発明のある1つの実施形態にしたがったローカルネットワークのシステムである。そのシステムによって、ユーザ機器は、そのローカルネットワークにアクセスすることが可能である。図1は、ユーザ機器(User Equipment, UE)101、基地局102、パブリックゲートウェイ103、ローカルゲートウェイ104、ネットワークデバイス105、サブスクリプション管理デバイス106、及びポリシー管理デバイス107を含む。
ユーザ機器101は、携帯電話又は他のモバイルデバイスであってもよく、無線通信ネットワークを介してパブリックネットワークに接続される。あるサービスエリアに移動した後に、ユーザ機器は、ローカルネットワークにアクセスしてもよい。そのローカルネットワークにサブスクライブするユーザ機器の場合には、そのユーザ機器は、ネットワークデバイスが送信するそのサブスクライブされるローカルネットワークのサービスエリア情報を受信する。
基地局102は、無線通信ネットワークにユーザ機器を接続するように構成される。サービスエリアの中の基地局は、ブロードキャストメッセージに現在のサービスエリアの識別子を追加して、その基地局のカバレッジエリアの中のユーザ機器に通知してもよい。
パブリックゲートウェイ103は、例えば、インターネット等のパブリックネットワークにユーザ機器を接続するように構成される。
ローカルゲートウェイ104は、例えば、ある企業の内部ネットワークVPN等のローカルネットワークにユーザ機器を接続するように構成される。
ネットワークデバイス105は、ユーザ機器のためのデバイス登録、セキュリティ認証、モビリティ管理、及び位置管理等を管理するように構成される。例えば、ネットワークデバイス105は、4Gコアネットワークの中のモビリティ管理エンティティMMEであってもよい。
サブスクリプション管理デバイス106は、認証及び認可等のユーザ機器のサブスクリプションデータ及び機能を管理するように構成される。ローカルネットワークにサブスクライブしているユーザの場合には、サブスクリプションデバイスは、そのユーザがサブスクライブしているローカルネットワークに関する情報を格納する。例えば、ある企業Aの従業員は、その企業のローカルネットワークにサブスクライブし、その企業Aのローカルネットワークは、2つの都市の中に3つの異なるサービスエリアを含んでいる。この場合には、サブスクリプション管理デバイスが格納しているユーザデータのある1つの例は、以下のようになる。
ユーザ機器1390000001は、ある企業E0001のローカルネットワークにサブスクライブし、そのローカルネットワークは、3つのサービスエリア0102、0106、及び0306を有する。
サービスエリアの識別子は、ローカルネットワークに含まれているカバレッジエリア及びそのローカルネットワークに対応する。そのカバレッジエリアは、1つ又は複数の位置エリアを含み、その位置エリアは、複数のセル/トラッキングエリア(Tracking Area)等の無線カバレッジエリアを含んでもよい。同じローカルネットワークの複数の異なる位置エリアは、上記の表に示されているように、サービスエリアの複数の異なる識別子に対応していてもよい。企業E0001のローカルネットワークは、都市A及び都市Bの2つの都市をカバーする。都市Aの中の複数の位置エリアのうちのいくつかは、サービスエリア識別子0102に対応し、都市Aの中の残りの位置エリアは、サービスエリア識別子0106に対応し、都市Bの中の位置エリアは、サービスエリア識別子0315に対応する。代替的に、あるサービスエリアの同じ識別子は、同じローカルネットワークの複数の異なる位置エリアの中で使用されてもよい。例えば、企業識別子E0001は、サービスエリアの識別子として使用されてもよく、ローカルネットワークがカバーする位置エリアは、すべて、そのサービスエリアの同じ識別子に対応する。
ポリシー管理デバイス107は、ユーザ機器の課金及びサービス品質(Quality of Service, QoS)等に対してポリシー制御を実行するように構成される。ポリシー管理デバイスは、データベースからユーザ機器のポリシーデータを取得してもよく、そのポリシーデータは、ユーザ機器のローカルネットワークに関する情報を含んでもよい。詳細については、サブスクリプション管理デバイスが格納するユーザデータの例を参照すべきである。
いくつかのシナリオにおいて、同じセッションについて、ユーザ機器は、ローカルネットワーク及びパブリックネットワークの双方にアクセスする必要がある。したがって、システムの中にトラフィック配信デバイスを配置してもよい。図2に示されているように、トラフィック配信デバイス108は、パブリックゲートウェイ103又はローカルゲートウェイ104にUEのサービスデータパケットを配信するように構成される。
図1及び図2におけるシステムアーキテクチャは、第3世代(3G)モバイル通信ネットワーク、第4世代(4G)モバイル通信ネットワーク、及び次世代(5G)モバイル通信ネットワーク等の複数のネットワークに対応していてもよい。ネットワークデバイスは、モビリティ管理エンティティ(Mobility management entity, MME)、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Function, AMF)、又はセッション管理機能(Session Management Function, SMF)等であってもよい。パブリックゲートウェイは、サービスゲートウェイ(Serving Gateway, SGW)、データゲートウェイ(Packet data network-Gateway, PDN-GW)、又はユーザプレーン(User Plane, UP)機能ネットワーク要素等であってもよい。サブスクリプション管理デバイスは、ホーム加入者サーバ(Home Subscriber Server, HSS)又は統合データ管理(Unified Data Management, UDM)機能であってもよい。ポリシー管理デバイスは、ポリシー機能(Policy function, PCF)又はポリシー及び課金規則機能(Policy and Charging Rules Function, PCRF)であってもよい。
図1及び図2に示されているシステムに適用されると、ローカルネットワークにユーザ機器を接続するための方法は、本発明のある1つの実施形態によって提供される。ある方法において、企業の従業員がその企業のローカルネットワークにサブスクライブするシナリオの場合に、ユーザ機器は、最初に、ローカルネットワークにアクセスすることが可能であるサービスエリアの識別子のリストを取得し、それによって、サービスエリアに移動するときに、そのユーザ機器は、基地局から受信したブロードキャストメッセージに基づいて、そのユーザ機器がそのサービスエリアに入り、そして、そのローカルネットワークにアクセスするということを決定する。
ネットワークデバイスは、ユーザ機器の登録、アタッチ処理、位置エリア更新、又はユーザ機器の構成更新等の複数の手順において、複数のサービスエリアの識別子のリストを配信してもよい。ユーザ機器がオペレータにサブスクライブし、"ローカルネットワークアクセス"サービスを有効化するときに、そのリストは、生成され、そして、オペレータのサブスクリプション管理デバイスの中に格納される。図3は、ユーザ機器の登録手順によってサービスエリアの識別子のリストを取得する方法であり、その方法は、具体的には、以下のステップを含む。
301: ユーザ機器は、基地局に登録要求メッセージを送信し、基地局は、ネットワークデバイスにその登録要求メッセージを転送する。一般的に、登録手順は、ユーザ機器の電源投入等の操作によってトリガされてもよい。
302: 登録要求メッセージを受信した後に、その登録要求メッセージがユーザ機器識別情報を含んでいない場合に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器からユーザ機器識別情報を取得する。ユーザ機器識別情報は、国際移動体加入者識別情報(International Mobile Subscriber Identification Number, IMSI)又はネットワークアクセス識別子(Network Access Identifier, NAI)等であってもよい。
303: ネットワークデバイスは、ユーザ機器識別情報に基づいて、そのユーザ機器を認証し、そして、そのユーザ機器の妥当性を検査する。
304: 認証に成功した後に、ネットワークデバイスは、サブスクリプション管理デバイスに登録し、そして、そのユーザ機器のサブスクリプションデータの取得を要求し、その要求メッセージは、ユーザ機器識別情報を搬送する。
305: サブスクリプション管理デバイスは、ネットワークデバイスに応答メッセージを返送し、その応答メッセージは、ユーザ機器のサブスクリプションデータを含み、サブスクリプションデータは、ユーザ機器がサブスクライブするサービスエリアの識別子のリストを含み、例えば、サブスクリプションデータは、以下の表のデータを含む。
306: ネットワークデバイスは、ポリシー管理デバイスにポリシー取得要求メッセージを送信し、そのメッセージは、ユーザ機器のポリシーデータを取得するのに使用される。
307: ポリシー管理デバイスは、ポリシー取得応答メッセージを返送し、そのメッセージは、ユーザ機器のポリシーデータを含み、そのポリシーデータは、ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアの識別子のリストを含む。
308: ネットワークデバイスは、ユーザ機器に登録受け入れメッセージを送信し、そのメッセージは、ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアの識別子のリストを含む。例えば、ユーザ機器が受信するメッセージは、3つのサービスエリア識別子、すなわち、0102、0106、及び0315を含む。
309: ユーザ機器は、登録完了メッセージを返送する。
5Gネットワークにおいては、サービスベースのアーキテクチャを使用し、シグナリング手順のために、クライアントサーバ通信モードを使用するということに留意すべきである。それに対応して、以下のように上記の手順を修正する。
ステップ303a: ネットワークデバイスは、サブスクリプション管理デバイスが提供するサービスを使用することによって、ユーザを認証する。
ステップ304a: ネットワークデバイスは、Nudm_UECM_Registration操作を使用することによって、サブスクリプション管理デバイスにユーザ機器情報を登録し、Nudm_SDM_Get操作を使用することによって、ユーザ機器のサブスクリプションデータを取得し、そして、Nudm_SDM_Subscribe操作を使用することによって、ユーザ機器情報の変更をサブスクライブする。
ステップ305a: サブスクリプション管理デバイスは、Nudm_UECM_Registration操作応答、Nudm_SDM_Get操作応答、及びNudm_SDM_Subscribe操作応答を返送する。
ステップ306a: ネットワークデバイスは、Npcf_AMPolicyControl_Get操作を使用することによって、ポリシー管理デバイスからユーザ機器のポリシーデータを取得する。
ステップ307a: ポリシー管理デバイスは、Npcf_AMPolicyControl_Get操作応答を返送する。
上記の手順において、ネットワークデバイスは、登録受け入れメッセージを使用することによって、ユーザ機器にサービスエリアの識別子のリストを送信する。実際には、その情報は、また、アタッチメッセージ、位置エリア更新メッセージ、又はユーザ機器の構成更新メッセージ等の他のメッセージの中で搬送されてもよい。
代替的に、ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアの識別子のリストは、ネットワークデバイスによってローカルに構成されてもよい。サブスクリプションデータの中のサービスエリアの識別子のリスト、ポリシーデータの中のサービスエリアの識別子のリスト、及びネットワークデバイスがローカルに構成するサービスエリアの識別子のリストがすべて存在するときに、ネットワークデバイスは、オペレータポリシーに基づいて、ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアの識別子のリストを決定してもよい。例えば、サブスクリプションデータの中のサービスエリアの識別子のリスト、ポリシーデータの中のサービスエリアの識別子のリスト、及びネットワークデバイスがローカルに構成するサービスエリアの識別子のリストの共通部分セットは、ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアの識別子のリストとして使用される。他の例では、ネットワークデバイスがローカルに構成するサービスエリアの識別子のリストを優先する。
サブスクリプション管理デバイスにあるサブスクリプションデータ、ポリシー管理デバイスにあるポリシーデータ、及びネットワークデバイスにあるローカル構成データは、すべて、ユーザ機器のサービスエリアの識別子のリストを含んでいてもよいということに留意すべきである。具体的な実装においては、複数の方法のうちの1つ又は複数は、オペレータによって使用されてもよく、それによって、ユーザ機器は、サービスエリアの識別子のリストにサブスクライブするか、又は、サービスエリアの識別子のリストは、ユーザ機器のために構成される。一般的に、サブスクリプション管理デバイスにあるサブスクリプションデータは、静的なデータであり、ほとんど変更されない。対照的に、ポリシー管理デバイスにあるポリシーデータは、比較的動的であり、追加され、更新され、又は削除されてもよい。ネットワークデバイスにあるローカル構成は、ローミング加入者の管理及び制御を強化するのに使用されてもよい。
例えば、サブスクリプション管理デバイスにあるサブスクリプションデータを使用する方法。企業Aの従業員が、ユーザ機器の登録の際に、その企業Aのローカルネットワークにサブスクライブするときに、サブスクリプション管理デバイスは、サブスクリプションデータを取得する時点において、ネットワークデバイスにその企業Aのサービスエリアの識別子のリストを送信する。
代替的に、ユーザ機器は、アプリケーションサーバを使用することによって、サービスエリアの識別子のリストを直接的に取得してもよい。例えば、従来技術を使用することによってパブリックネットワークインターネットにアクセスした後に、ユーザ機器は、そのUEにあるアプリケーションクライアントを使用することによって、アプリケーションサーバにアクセスする。アプリケーションサーバは、オペレータのアプリケーションサーバであってもよく、又は、企業のアプリケーションサーバであってもよい。認証の後に、アプリケーションサーバは、そのUEにサービスエリアの識別子のリストを送信してもよい。例えば、企業Aの従業員は、企業Aのアプリケーションに従業員ID及びパスワード等の情報を入力する。その従業員に関する情報が正しいということを検証した後に、企業Aのアプリケーションサーバは、その従業員に、企業Aのネットワークに対応するサービスエリアの識別子のリストを送信する。
サービスエリアの識別子のリストを取得した後に、ユーザ機器がサービスエリアに移動する場合に、そのユーザ機器は、ローカルネットワークにアクセスしてもよい。図4は、ユーザ機器がローカルネットワークにアクセスする場合の概略的なフローチャートであり、以下のステップを含む。
401: サービスエリアに移動するときに、ユーザ機器は、そのサービスエリアにおいて、基地局がブロードキャストするシステムメッセージを受信し、そのシステムメッセージは、現在のセル識別情報及びサービスエリアの識別子を含む。例えば、システムメッセージは、以下の表のデータを含む。
システムメッセージを受信した後に、ユーザ機器は、現時点でそのユーザ機器が入るセルに対応するサービスエリア識別子"0106"が、ネットワークデバイスが配信するサービスエリアの識別子のリストの中に含まれているということを決定し、その次に、そのネットワークデバイスに通知する手順を開始する。
ユーザ機器は、あらかじめそのサービスエリアの中には存在せず、ユーザ機器は、移動してそのサービスエリアに入るときに、そのネットワークデバイスに通知する手順を開始するということに留意すべきである。具体的にいうと、基地局がブロードキャストするとともに、他のセルの中でユーザ機器が以前に受信したシステムメッセージは、サービスエリアのいかなる識別子も含まないか、又は、そのシステムメッセージは、サービスエリアの識別子を含むが、上記のサービスエリアの識別子を含まない。その基地局のカバレッジエリアの中のセルが、ローカルネットワークのカバレッジエリアの中にあるときに、ブロードキャストされるシステムメッセージは、セル識別情報に対応するそのサービスエリアの識別子を含んでいてもよい。そのセルがローカルネットワークのカバレッジエリアの中にはない場合に、ブロードキャストされるシステムメッセージは、セル識別情報を含むが、そのサービスエリアの識別子は含まない。
402: ユーザ機器は、ネットワークデバイスに、サービスエリアに入るという通知メッセージを送信し、基地局は、そのメッセージを転送し、そのメッセージは、現時点でユーザ機器が入るサービスエリアの識別子を含む。
403: ユーザ機器が送信するサービスエリアに入るという通知メッセージを受信した後に、ネットワークデバイスは、そのメッセージの中のサービスエリアの識別子に基づいて、そのユーザ機器がそのサービスエリアにアクセスすることを許可されているか否かを検査し、そして、そのサービスエリアの識別子が、ネットワークデバイスがユーザ機器に配信するサービスエリアの識別子のリストの中に含まれている場合には、そのユーザ機器は、そのサービスエリアにアクセスすることを許可される。
ユーザ機器がそのサービスエリアにアクセスすることを許可されているということを確認した後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器に、サービスエリアに入るという応答メッセージを送信し、そのメッセージは、ユーザ機器が入るサービスエリアに対応するローカルネットワークに関する情報を搬送し、ローカルネットワークに関する情報は、ローカルネットワークの名称又はサービス継続モード等を含む。ローカルネットワークに関する情報は、ネットワークデバイスにおいて構成されてもよく、又は、サブスクリプション管理デバイス、ポリシー管理デバイス、又は運用及び保守(operation and maintenance, O&M)センター等の他のノードからネットワークデバイスによって取得されてもよい。
サービスエリアに入るという通知メッセージ及びサービスエリアに入るという応答メッセージは、例であるにすぎず、それらのメッセージのための具体的な名称は、この実施形態においては限定されない。代替的に、専用のメッセージの代わりに、例えば、サービスエリアに入るという指標を追加したメッセージを使用することによって、といったように、他の機能と共有されるメッセージを使用することによって、ネットワークデバイスに通知してもよい。
404: ユーザ機器は、ネットワークデバイスにセッション確立要求メッセージを送信して、ローカルネットワークへのセッションを確立することを要求する。そのメッセージは、ネットワークデバイスが配信するローカルネットワークに関する情報を搬送する。
405: メッセージを受信した後に、ネットワークデバイスは、例えば、ユーザ機器が確立するセッションに対応する課金又はQoSポリシーを取得するといったように、ポリシー管理デバイスからセッションに関連するセッション管理ポリシーを取得することを要求する。
406: ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイにセッション確立要求を送信して、ユーザ機器とローカルゲートウェイとの間のセッションを確立する。
407: ローカルゲートウェイは、セッションの確立に成功したということを示すセッション確立応答メッセージを返送する。
ステップ406又は407において、ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイのために、そのセッションに関連するサービスデータパケット転送情報を指定してもよく、そのサービスデータパケット転送情報は、そのローカルゲートウェイのIPアドレス及びそのローカルゲートウェイのトンネルエンドポイント識別子等の情報を含む。代替的に、ローカルゲートウェイは、そのセッションに関連するサービスデータパケット転送情報を割り当ててもよい。
408: ネットワークデバイスは、ユーザ機器のセッションを確立することを基地局に要求し、基地局にローカルゲートウェイのサービスデータパケット転送情報を送信し、そして、基地局に送信されるメッセージに、ユーザ機器に送信されるセッション確立応答メッセージを追加する。基地局は、この対話の中で、基地局のサービスデータパケット転送情報を割り当て、そのサービスデータパケット転送情報は、そのローカルゲートウェイのIPアドレス及びそのローカルゲートウェイのトンネルエンドポイント識別子等の情報を含む。
409: 基地局は、ユーザ機器との無線接続再構成を実行し、サービスデータパケットを転送するための無線ベアラを確立し、そして、ユーザ機器に、ネットワークデバイスがユーザ機器に送信するセッション確立応答メッセージを転送する。
410: ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイにセッション更新要求メッセージを送信し、基地局のサービスデータパケット転送情報は、そのメッセージを使用することによってローカルゲートウェイに転送される。
411: ローカルゲートウェイは、セッション更新応答メッセージを返送する。
上記の手順を完了した後に、ユーザ機器とローカルゲートウェイとの間で、ローカルネットワークのサービスデータパケットを転送するのに使用されるチャネルを確立し、ユーザ機器は、ローカルネットワークにアクセスすることが可能となる。
5Gネットワークにおいては、サービスベースのアーキテクチャ手順を使用し、シグナリング手順のために、クライアントサーバ通信モードを使用するということに留意すべきである。以下のように上記の手順を修正する。
ステップ405a: ネットワークデバイスは、Npcf_SMPolicyControl_Get操作を使用することによって、ポリシー管理デバイスからユーザ機器のポリシーデータを取得する。ポリシー管理デバイスは、Npcf_SMPolicyControl_Get操作応答を返送する。
ローカルネットワークにアクセスした後に、ユーザ機器がサービスエリアから離れる場合に、そのユーザ機器は、基地局が新たな位置においてブロードキャストするシステムブロードキャストメッセージを使用することによって、新たなセルがそのローカルネットワークのサービスエリアに属していないということを発見してもよく、そして、そのとき、ユーザ機器は、そのユーザ機器がサービスエリアからすでに離れているということを決定する。したがって、そのユーザ機器は、そのユーザ機器がサービスエリアから離れるということをネットワークデバイスに報告し、そのネットワークデバイスは、ユーザ機器とローカルゲートウェイとの間のセッションを削除する。具体的なプロセスは、図5に示されており、以下のステップを含む。
501: ユーザ機器は、ネットワークデバイスに、サービスエリアから離れるという通知メッセージを送信し、基地局は、そのメッセージを転送し、そのメッセージは、ユーザ機器が転出するサービスエリアの識別子を含む。
502: ユーザ機器から通知メッセージを受信した後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器に、サービスエリアから離れるという応答メッセージを送信する。
503: ユーザ機器がサービスエリアから離れから離れるということを知った後に、ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイにセッション削除要求メッセージを送信して、そのサービスエリアに対応するローカルネットワークの中のユーザ機器のセッションを削除することを要求する。
504: ローカルゲートウェイは、そのローカルネットワークの中のそのセッションの削除に成功したということを示すセッション削除応答メッセージを返送する。
505: ネットワークデバイスは、基地局にセッション削除要求メッセージを送信し、そのメッセージは、ユーザ機器に送信されるセッション削除指示メッセージを含む。
506: 基地局は、ユーザ機器に無線接続再構成要求を送信して、その基地局とそのユーザ機器との間の無線ベアラを削除し、そのメッセージは、ユーザ機器に送信されるセッション削除指示メッセージを含む。
507: ユーザ機器は、基地局に無線接続再構成応答メッセージを返送し、そのメッセージは、ユーザ機器がネットワークデバイスに返送するセッション削除指示応答メッセージを搬送する。
508: 基地局は、ネットワークデバイスにセッション削除応答メッセージを返送し、そのメッセージは、ユーザ機器がネットワークデバイスに返送するセッション削除指示応答メッセージを搬送する。
509: ネットワークデバイスは、セッション管理ポリシー削除メッセージを送信して、ネットワークデバイスとポリシー管理デバイスとの間のPDU-CANセッションを削除する。
5Gネットワークにおいては、サービスベースのアーキテクチャ手順を使用し、シグナリング手順のために、クライアントサーバ通信モードを使用するということに留意すべきである。それに対応して、以下のように上記の手順を修正する。
ステップ509a: ネットワークデバイスは、Npcf_SMPolicyControl_Delete操作を使用することによって、ユーザ機器のポリシーデータを削除することをポリシー管理デバイスに要求する。ポリシー管理デバイスは、Npcf_SMPolicyControl_Delete操作応答を返送する。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、ローカルネットワークにユーザ機器を接続するための他の方法を提供し、その他の方法は、図2に示されているシステムに適用される。この方法においては、トラフィック配信デバイスは、ユーザ機器がローカルゲートウェイへのローカルネットワークにアクセスするときにトラフィックを配信し、そして、ユーザ機器がパブリックゲートウェイへのパブリックネットワークにアクセスするときに生成されるトラフィックを配信するのに使用される。具体的なプロセスは、図6に示され、以下のステップを含む。
601: サービスエリアに移動するときに、ユーザ機器は、基地局がブロードキャストするシステムメッセージを受信し、そのシステムメッセージは、現在のセル識別情報及びサービスエリアの識別子を含む。システムメッセージを受信した後に、ユーザ機器は、現時点でそのユーザ機器が入るセルに対応するサービスエリアの識別子が、ネットワークデバイスが配信するサービスエリアの識別子のリストの中に含まれているということを決定し、その次に、そのネットワークデバイスに通知する手順を開始する。
ユーザ機器は、あらかじめそのサービスエリアの中には存在せず、移動してそのサービスエリアに入るときに、そのネットワークデバイスに通知する手順を開始する。具体的にいうと、基地局がブロードキャストするとともに、ユーザ機器が以前に受信したシステムメッセージは、サービスエリアのいかなる識別子も含まないか、又は、そのシステムメッセージの中に含まれているサービスエリアの識別子は、上記のサービスエリアの識別子ではない。
602: ユーザ機器は、ネットワークデバイスに、サービスエリアに入るという通知メッセージを送信し、基地局は、そのメッセージを転送し、そのメッセージは、現時点でユーザ機器が入るサービスエリアの識別子を含む。
603: ユーザ機器が送信するサービスエリアに入るという通知メッセージを受信した後に、ネットワークデバイスは、そのメッセージの中のサービスエリアの識別子を取得し、そのユーザ機器がそのサービスエリアにアクセスすることを許可されているか否かを検査し、そして、そのサービスエリアの識別子が、ネットワークデバイスがユーザ機器に配信するサービスエリアの識別子のリストの中に含まれている場合には、そのユーザ機器は、そのサービスエリアにアクセスすることを許可される。
ユーザ機器がそのサービスエリアにアクセスすることを許可されているということを確認した後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器に、サービスエリアに入るという応答メッセージを送信する。
604: ユーザ機器は、確立されたセッションを現時点で有しており、ユーザ機器がサービスエリアに入るということを知った後に、ネットワークデバイスは、既存のセッションに基づいて、そのサービスエリアに対応するローカルゲートウェイ、すなわち、セッションアンカー(PDU session anchor, PSA)を追加することを決定し、トラフィック配信(Uplink Classifier, the UL CL)デバイスを挿入し、それによって、ローカルゲートウェイから、ローカルネットワークの中のユーザ機器のサービスデータパケットを転送し、パブリックゲートウェイから、マクロネットワークの中のユーザ機器のサービスデータパケットを転送する。
ネットワークデバイスは、ローカルネットワークのポリシーにしたがって、既存のセッションに基づいてトラフィック配信デバイスを挿入するべきであるか否かを決定してもよい。ローカルネットワークのポリシーは、ネットワークデバイスにおいて構成されてもよく、ポリシー管理デバイス又は運用及び保守センター等の他のノードから取得されてもよい。
ネットワークデバイスは、サービスエリアの識別子に基づいて、ローカルゲートウェイを選択し、そして、そのローカルゲートウェイにセッション確立要求メッセージを送信し、そのセッション確立要求メッセージは、ユーザ機器とローカルゲートウェイとの間のセッションを確立するのに使用される。
605: ローカルゲートウェイは、セッションの確立に成功したということを示すセッション確立応答メッセージを返送する。
ステップ604又は605において、ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイのために、そのセッションに関連するサービスデータパケット転送情報を指定してもよく、そのサービスデータパケット転送情報は、ローカルゲートウェイのIPアドレス及びローカルゲートウェイのトンネルエンドポイント識別子等の情報を含む。代替的に、ローカルゲートウェイは、そのセッションに関連するサービスデータパケット転送情報を割り当ててもよい。
606. ネットワークデバイスは、トラフィック配信デバイスにセッション確立要求メッセージを送信し、そのセッション確立要求メッセージは、アップリンクサービスデータパケットのためのトラフィック配信規則をトラフィック配信デバイスに通知するのに使用される。具体的にいうと、ローカルゲートウェイを使用することによって、サービスエリアに対応するローカルネットワークの中のサービスデータパケットを転送し、パブリックゲートウェイを使用することによって、他のサービスデータパケットを転送する。セッション確立要求メッセージは、ローカルゲートウェイのサービスデータパケット転送情報、及び、パブリックゲートウェイのサービスデータパケット転送情報とサービスフィルタとの間の対応関係を搬送し、そのサービスフィルタは、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号、及びプロトコル番号の5つのタプル等の情報を含む。
加えて、上記のメッセージは、基地局のサービスデータパケット転送情報を搬送し、そのサービスデータパケット転送情報は、トラフィック配信デバイスと基地局との間でダウンリンクサービスデータパケットを転送するためのチャネルを確立するのに使用される。
607: トラフィック配信デバイスは、セッションの確立に成功したということを示すセッション確立応答メッセージを返送する。
ステップ606又は607において、ネットワークデバイスは、トラフィック配信デバイスのために、そのセッションに関連するサービスデータパケット転送情報を指定してもよく、そのサービスデータパケット転送情報は、トラフィック配信デバイスのIPアドレス及びトラフィック配信デバイスのトンネルエンドポイント識別子等の情報を含む。代替的に、トラフィック配信デバイスは、そのセッションに関連するサービスデータパケット転送情報を割り当ててもよい。
608: ネットワークデバイスは、パブリックゲートウェイにセッション更新要求メッセージを送信し、そのメッセージは、トラフィック配信デバイスのサービスデータパケット転送情報を搬送し、そのサービスデータパケット転送情報は、パブリックゲートウェイとトラフィック配信デバイスとの間でダウンリンクサービスデータパケットを転送するためのチャネルを確立するのに使用される。
609: パブリックゲートウェイは、セッション更新応答メッセージを返送する。
610: ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイにセッション更新要求メッセージを送信し、そのメッセージは、トラフィック配信デバイスのサービスデータパケット転送情報を搬送し、そのサービスデータパケット転送情報は、ローカルゲートウェイとトラフィック配信デバイスとの間でダウンリンクサービスデータパケットを転送するためのチャネルを確立するのに使用される。
611: ローカルゲートウェイは、セッション更新応答メッセージを返送する。
612: ネットワークデバイスは、基地局にセッション更新要求メッセージを送信し、そのメッセージは、トラフィック配信デバイスのサービスデータパケット転送情報を搬送し、そのサービスデータパケット転送情報は、基地局とトラフィック配信デバイスとの間でアップリンクサービスデータパケットを転送するためのチャネルを確立するのに使用される。
613: 基地局は、セッション更新応答メッセージを返送する。
上記の方法においては、ネットワークデバイスは、既存のセッションに基づいて、ユーザ機器のためのローカルゲートウェイにセッションアンカーを追加し、そして、トラフィック配信デバイスを挿入し、それによって、ユーザ機器がローカルネットワークにアクセスするときに生成されるサービスデータパケットをローカルゲートウェイに配信することが可能である。
同様に、ローカルネットワークにアクセスした後に、ユーザ機器がサービスエリアから離れるから離れる場合に、そのユーザ機器は、基地局が新たな位置においてブロードキャストするシステムブロードキャストメッセージを使用することによって、新たなセルがそのローカルネットワークのサービスエリアに属していないということを発見してもよく、そして、そのとき、ユーザ機器は、そのユーザ機器がサービスエリアからすでに離れているということを決定する。したがって、そのユーザ機器は、そのユーザ機器がサービスエリアから離れるということをネットワークデバイスに報告し、そのネットワークデバイスは、ユーザ機器とローカルゲートウェイとの間のセッションを削除する。ネットワークデバイスは、トラフィック配信デバイスの除去等の操作を実行する。具体的なプロセスは、図7に示されており、以下のステップを含む。
701: ユーザ機器は、ネットワークデバイスに、サービスエリアから離れるという通知メッセージを送信し、基地局は、そのメッセージを転送し、そのメッセージは、ユーザ機器が転出するサービスエリアの識別子を含む。
702: ユーザ機器から通知メッセージを受信した後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器に、サービスエリアから離れるという応答メッセージを送信する。
703: ユーザ機器がサービスエリアから離れるということを知った後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器のために追加されたローカルゲートウェイのセッションアンカーを削除し、そして、トラフィック配信のために使用されるトラフィック配信デバイスを除去する必要がある。ネットワークデバイスは、基地局にセッション更新要求メッセージを送信し、そのメッセージは、パブリックゲートウェイのサービスデータパケット転送情報を搬送し、そのサービスデータパケット転送情報は、基地局とパブリックゲートウェイとの間でアップリンクサービスデータパケットを転送するためのチャネルを確立するのに使用される。
704: 基地局は、セッション更新応答メッセージを返送する。
705: ネットワークデバイスは、パブリックゲートウェイにセッション更新要求メッセージを送信し、そのメッセージは、基地局のサービスデータパケット転送情報を搬送し、そのサービスデータパケット転送情報は、基地局とパブリックゲートウェイとの間にあるとともにダウンリンクサービスデータパケットを転送するのに使用されるダウンリンクチャネルを確立するのに使用される。
706: パブリックゲートウェイは、セッション更新応答メッセージを返送する。
707: ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイにセッション削除要求メッセージを送信し、そのセッション削除要求メッセージは、ローカルゲートウェイのセッションアンカーを削除するのに使用される。
708: ローカルゲートウェイは、セッション削除応答メッセージを返送する。
709: ネットワークデバイスは、トラフィック配信デバイスにセッション削除要求メッセージを送信し、そのセッション削除要求メッセージは、トラフィック配信デバイスを除去するのに使用される。
710: トラフィック配信デバイスは、セッション削除応答メッセージを返送する。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、ローカルネットワークにユーザ機器を接続するための他の方法を提供し、その他の方法は、図1及び図2に示されているシステムに適用される。この方法においては、ユーザ機器は、ある企業のローカルネットワークサービスにサブスクライブすることなく、あるサービスエリアにおいて、例えば、商店街又は図書館のローカルネットワーク等のその企業のローカルネットワークにアクセスすることが可能である。具体的には、その方法は、図8に示され、以下のステップを含む。
801: ネットワークデバイスは、基地局にサービスエリアサブスクリプションメッセージを送信して、その基地局に通知し、その基地局は、ユーザ機器がサービスエリアに入った後に、ネットワークデバイスに通知する。そのサービスエリアサブスクリプションメッセージは、また、サービスエリアのリストを含んでもよく、サービスエリアのリストは、ユーザ機器がこれらの特定のサービスエリアに入った後にネットワークデバイスに通知するように基地局に指示する。
サービスエリアのリストは、ネットワークデバイスがローカルに構成するすべてのユーザ機器のアクセスを可能にするローカルネットワークのリストであってもよい。
ネットワークデバイスは、基地局とサービスエリアとの間の対応関係を格納してもよい。ネットワークデバイスが基地局に送信するサービスエリアサブスクリプションメッセージは、基地局が位置している1つ又は複数のサービスエリアの識別子を含む。代替的に、ネットワークデバイスは、そのネットワークデバイスのカバレッジエリアの中の基地局のすべてにサービスエリアサブスクリプションメッセージを送信してもよく、そのメッセージは、ネットワークデバイスがローカルに構成するすべてのユーザ機器のアクセスを可能にするローカルネットワークのリストを搬送する。
サービスエリアサブスクリプションメッセージは、デバイスの粒度でのメッセージであってもよい。具体的にいうと、複数のユーザ機器の各々がサービスエリアに入るときに、基地局は、ネットワークデバイスに通知する。
サービスエリアサブスクリプションメッセージは、代替的に、ユーザの粒度でのメッセージであってもよい。具体的にいうと、複数の特定のユーザ機器のうちのいくつかがサービスエリアに入るときに、基地局は、ネットワークデバイスに通知する。特定ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアは、ユーザ機器のサブスクリプションデータに含まれているアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、ポリシーデータに含まれている特定ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、又はネットワークデバイスのローカル構成に含まれている特定ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、のうちの少なくとも1つに属している。
802: ユーザ機器がサービスエリアに入った後に、そのサービスエリアの中の基地局は、ネットワークデバイスにサービスエリア報告メッセージを送信し、そのメッセージは、ユーザ機器が入るサービスエリアの識別子を含む。
803. メッセージを受信した後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器がそのサービスエリアに入るということを知り、ローカルネットワークの制御ポリシーにしたがって、そのサービスエリアの中で移動するときにそのユーザ機器を追跡する必要があるということを知り、そして、サービスエリアから離れることを報告する指示メッセージを送信し、そのサービスエリアから離れることを報告する指示メッセージは、そのサービスエリアの識別子を含む。そのサービスエリアから離れることを報告する指示メッセージは、ユーザ機器が、そのサービスエリアから離れるときに、ネットワークデバイスに通知する必要があるということを示すのに使用される。
804: ネットワークデバイスは、ユーザ機器がサービスエリアに入っている場合のポリシー制御を実行する。詳細については、図4及び図6に対応する複数の実施形態を参照すべきであり、それらの複数の実施形態においては、ネットワークデバイスは、ローカルネットワークへのユーザ機器のアクセスを制御する。詳細は、繰り返しては説明されない。
805: ローカルネットワークを使用した後に、ユーザ機器がそのサービスエリアから離れ、基地局がブロードキャストするとともにユーザ機器が受信するシステムメッセージが、そのサービスエリアの識別子を含んでいない場合に、ユーザ機器は、そのユーザ機器がサービスエリアから離れるということを知り、そして、その次に、ネットワークデバイスに、サービスエリアから離れるという通知メッセージを送信し、そのサービスエリアから離れるという通知メッセージは、サービスエリア識別子の識別子を搬送する。それに対応して、ユーザ機器がアイドルモードにあるときに、そのユーザ機器は、最初に、接続モードに移行するためのサービス要求手順を開始する必要があり、そして、その次に、ネットワークデバイスに、サービスエリアから離れるという通知メッセージを送信する。
ステップ803におけるサービスエリアから離れることを報告する指示メッセージ及びステップ805におけるサービスエリアから離れるという通知メッセージは、例としての名称であるにすぎず、それらの複数のメッセージのための具体的な名称は、この実施形態においては限定されない。代替的に、専用メッセージの代わりに、例えば、サービスエリアから離れることを報告する指示情報要素又はサービスエリアから離れるという通知情報要素を追加したメッセージを使用することによって、といったように、他の機能と共有されているメッセージを使用することによって、上記のことを実装してもよい。
806: ユーザ機器がサービスエリアから離れるということを知った後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器がサービスエリアの外に移動している場合のポリシー制御を実行する。詳細については、図5及び図7に対応する複数の実施形態を参照すべきであり、それらの複数の実施形態においては、ネットワークデバイスは、ユーザ機器とローカルネットワークとの間の接続を削除するように制御を実行する。具体的なステップは、繰り返しては説明されない。
本発明においては、ユーザ機器がサービスエリアに対応するローカルネットワークにアクセスするか又はそのローカルネットワークから離れる場合にネットワークデバイスが実行するポリシー制御は、例えば、ネットワークデバイスが実行するサービス制限、ユーザ機器における企業の名称の表示、歓迎すべきSMSメッセージ、カスタマイズされたサービスプッシュ通知、又は差分課金等のローカルネットワークにおけるさまざまな個人向けのサービスをさらに含んでもよい。本明細書においては、1つずつ例を列挙しない。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、ユーザ機器の概略的な構成図を提供する。図9に示されているように、そのユーザ機器は、受信ユニット901、決定ユニット902、及び通知ユニット903を含む。
受信ユニットは、基地局がブロードキャストするシステムメッセージを受信するように構成される。
決定ユニットは、システムメッセージに基づいて、サービスエリアが変更されているということを決定するように構成される。
通知ユニットは、サービスエリアが変更されているということをネットワークデバイスに通知するように構成され、それによって、ネットワークデバイスは、サービスエリアに対応するローカルネットワークにアクセスするか又はそのローカルネットワークから離れるためのポリシー制御を実行する。
さらに、これらのユニットは、上記の方法における複数の関連する機能を実装し、詳細は、繰り返しては説明されない。
この実施形態においては、ユーザ機器は、機能ユニットの形態で提示される。本明細書における"ユニット"は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、回路、1つ又は複数のソフトウェアプログラム又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ及びメモリ、集積論理回路、及び/又は上記の複数の機能を提供することが可能である他のデバイスであってもよい。単純な実施形態においては、当業者は、プロセッサ、メモリ、及び通信インターフェイスを使用することによって、ユーザ機器を実装することが可能であるということを理解することが可能である。
本発明の複数の実施形態におけるユーザ機器は、さらに、図10のコンピュータデバイス(又はシステム)の方式で実装されてもよい。図10は、本発明のある1つの実施形態にしたがったコンピュータデバイスの概略的な図である。そのコンピュータデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ1001、通信バス1002、メモリ1003、及び少なくとも1つの通信インターフェイス1004を含み、I/Oインターフェイス1005をさらに含んでもよい。
プロセッサは、ユニバーサル中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、又は本発明の複数の解決方法におけるプログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよい。
通信バスは、上記の複数の構成要素の間で情報を伝送するためのチャネルを含んでもよい。通信インターフェイスは、トランシーバータイプのいずれかの装置を使用することによって、イーサネット、無線アクセスネットワーク(RAN)、又は無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks, WLAN)等の通信ネットワーク或いは他のデバイスと通信するように構成される。
メモリは、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、又は、静的な情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの静的な記憶デバイス、或いは、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、又は、情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの動的な記憶デバイスであってもよく、或いは、電気的に消去可能且つプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory, CD-ROM)又は他のコンパクトディスク記憶装置、(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク、及びブルーレイディスク等を含む)光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶デバイス、又は、命令又はデータ構造の形態で予期されるプログラムコードを搬送し又は格納することが可能であるとともに、コンピュータによってアクセスすることが可能であるいずれかの他の媒体であってもよい。このことは、限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、バスを使用することによってプロセッサに接続される。代替的に、メモリは、プロセッサと一体化されていてもよい。
メモリは、本発明の複数の解決方法を実行するのに使用されるアプリケーションプログラムコードを格納するように構成され、その実行は、プロセッサによって制御される。プロセッサは、メモリの中に格納されているアプリケーションプログラムコードを実行するように構成される。
特定の実装においては、プロセッサは、1つ又は複数のCPUを含んでもよく、各々のCPUは、シングルコアプロセッサ(single-core)であってもよく又はマルチコア(multi-Core)プロセッサであってもよい。本明細書におけるプロセッサは、(例えば、コンピュータプログラム命令等の)データを処理するように構成される1つ又は複数のデバイス、回路、及び/又は処理コアを指してもよい。
特定の実装において、ある1つの実施形態では、コンピュータデバイスは、入力/出力(I/O)インターフェイスをさらに含んでもよい。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、発光ダイオード(light emitting diode, LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube, CRT)ディスプレイデバイス、又はプロジェクタ(projector)等であってもよい。入力デバイスは、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、又はセンシングデバイスであってもよい。
コンピュータデバイスは、汎用コンピュータデバイスであってもよく又は専用コンピュータデバイスであってもよい。特定の実装においては、コンピュータデバイスは、デスクトップコンピュータ、携帯用コンピュータ、ネットワークサーバ、パームトップコンピュータ(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、通信デバイス、組み込み型デバイス、又は、図10のデバイスと同様の構造を有するデバイスであってもよい。コンピュータデバイスのタイプは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
図1又は図2におけるユーザ機器は、図10に示されているデバイスであってもよく、メモリは、1つ又は複数のソフトウェアモジュールを格納する。ユーザ機器は、プロセッサ及びメモリの中のプログラムコードを使用することによって、ソフトウェアモジュールを実装して、上記の複数の方法を実装してもよい。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのコンピュータ記憶媒体は、図9又は図10に示されているデバイスが使用するコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成される。そのコンピュータソフトウェア命令は、プログラムを含み、そのプログラムは、上記の方法の実施形態を実行するように設計される。格納されているプログラムを実行することによって、上記の方法を実装することが可能である。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、ネットワークデバイスの概略的な構成図を提供する。図11に示されているように、そのネットワークデバイスは、サブスクリプションユニット1101、受信ユニット1102、及び制御ユニット1103を含む。
サブスクリプションユニットは、ユーザ機器のサービスエリア変更情報にサブスクライブするように構成され、ユーザ機器のサービスエリア変更情報は、ユーザ機器がローカルネットワークのサービスエリアに入るか又はそのサービスエリアから離れるということを示す。
受信ユニットは、ユーザ機器のサービスエリア変更情報を受信するように構成される。
制御ユニットは、受信したサービスエリア変更情報に基づいて、ユーザ機器がローカルネットワークにアクセスするか又はそのローカルネットワークから離れる場合のポリシー制御を実行するように構成される。
さらに、これらのユニットは、上記の方法における複数の関連する機能を実装し、詳細は、繰り返しては説明されない。
この実施形態においては、ネットワークデバイスは、機能ユニットの形態で提示される。本明細書における"ユニット"は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、回路、1つ又は複数のソフトウェアプログラム又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ及びメモリ、集積論理回路、及び/又は上記の複数の機能を提供することが可能である他のデバイスであってもよい。単純な実施形態においては、当業者は、プロセッサ、メモリ、及び通信インターフェイスを使用することによって、ネットワークデバイスを実装することが可能であるということを理解することが可能である。
本発明の複数の実施形態におけるネットワークデバイスは、さらに、図12のコンピュータデバイス(又はシステム)の方式で実装されてもよい。図12は、本発明のある1つの実施形態にしたがったコンピュータデバイスの概略的な図である。そのコンピュータデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ1201、通信バス1202、メモリ1203、及び少なくとも1つの通信インターフェイス1204を含み、I/Oインターフェイス1205をさらに含んでもよい。
プロセッサは、ユニバーサル中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、又は本発明の複数の解決方法におけるプログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよい。
通信バスは、上記の複数の構成要素の間で情報を伝送するためのチャネルを含んでもよい。通信インターフェイスは、トランシーバータイプのいずれかの装置を使用することによって、イーサネット、無線アクセスネットワーク(RAN)、又は無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks, WLAN)等の通信ネットワーク或いは他のデバイスと通信するように構成される。
メモリは、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、又は、静的な情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの静的な記憶デバイス、或いは、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、又は、情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの動的な記憶デバイスであってもよく、或いは、電気的に消去可能且つプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory, CD-ROM)又は他のコンパクトディスク記憶装置、(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク、及びブルーレイディスク等を含む)光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶デバイス、又は、命令又はデータ構造の形態で予期されるプログラムコードを搬送し又は格納することが可能であるとともに、コンピュータによってアクセスすることが可能であるいずれかの他の媒体であってもよい。このことは、限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、バスを使用することによってプロセッサに接続される。代替的に、メモリは、プロセッサと一体化されていてもよい。
メモリは、本発明の複数の解決方法を実行するのに使用されるアプリケーションプログラムコードを格納するように構成され、その実行は、プロセッサによって制御される。プロセッサは、メモリの中に格納されているアプリケーションプログラムコードを実行するように構成される。
特定の実装においては、プロセッサは、1つ又は複数のCPUを含んでもよく、各々のCPUは、シングルコアプロセッサ(single-core)であってもよく又はマルチコア(multi-Core)プロセッサであってもよい。本明細書におけるプロセッサは、(例えば、コンピュータプログラム命令等の)データを処理するように構成される1つ又は複数のデバイス、回路、及び/又は処理コアを指してもよい。
特定の実装において、ある1つの実施形態では、コンピュータデバイスは、入力/出力(I/O)インターフェイスをさらに含んでもよい。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、発光ダイオード(light emitting diode, LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube, CRT)ディスプレイデバイス、又はプロジェクタ(projector)等であってもよい。入力デバイスは、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、又はセンシングデバイスであってもよい。
コンピュータデバイスは、汎用コンピュータデバイスであってもよく又は専用コンピュータデバイスであってもよい。特定の実装においては、コンピュータデバイスは、デスクトップコンピュータ、携帯用コンピュータ、ネットワークサーバ、パームトップコンピュータ(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、通信デバイス、組み込み型デバイス、又は、図12のデバイスと同様の構造を有するデバイスであってもよい。コンピュータデバイスのタイプは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
図1又は図2におけるネットワークデバイスは、図12に示されているデバイスであってもよく、メモリは、1つ又は複数のソフトウェアモジュールを格納する。ネットワークデバイスは、プロセッサ及びメモリの中のプログラムコードを使用することによって、ソフトウェアモジュールを実装して、上記の複数の方法を実装してもよい。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのコンピュータ記憶媒体は、図11又は図12に示されているデバイスが使用するコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成される。そのコンピュータソフトウェア命令は、プログラムを含み、そのプログラムは、上記の方法の実施形態を実行するように設計される。格納されているプログラムを実行することによって、上記の方法を実装することが可能である。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、基地局の概略的な構成図を提供する。図13に示されているように、その基地局は、システムメッセージ生成ユニット1301及びシステムメッセージブロードキャストユニット1302を含む。
システムメッセージ生成ユニットは、システムメッセージを生成するように構成され、システムメッセージは、サービスエリアの識別子を含む。
システムメッセージブロードキャストユニットは、ユーザ機器にシステムメッセージをブロードキャストして、そのユーザ機器が現在位置しているサービスエリアをユーザ機器に通知するように構成される。
サービスエリアの識別子は、ローカルネットワークのサービスエリアに対応し、サービスエリアは、1つ又は複数の位置エリアを含む。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、基地局の概略的な構成図を提供する。図14に示されているように、その基地局は、受信ユニット1401及び報告ユニット1402を含む。
受信ユニットは、ネットワークデバイスが送信するサービスエリアサブスクリプションメッセージを受信するように構成され、サービスエリアサブスクリプションメッセージは、サービスエリアの識別子のリストを含み、サービスエリアの識別子のリストは、1つ又は複数のサービスエリアの識別子を含み、ユーザ機器がサービスエリアに入った後にネットワークデバイスにサービスエリア報告メッセージを送信するように基地局に指示する。
報告ユニットは、ユーザ機器がサービスエリアに入った後に、ネットワークデバイスにサービスエリア報告メッセージを送信するように構成される。
さらに、これらのユニットは、上記の方法における複数の関連する機能を実装し、詳細は、繰り返しては説明されない。
この実施形態においては、基地局は、機能ユニットの形態で提示される。本明細書における"ユニット"は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、回路、1つ又は複数のソフトウェアプログラム又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ及びメモリ、集積論理回路、及び/又は上記の複数の機能を提供することが可能である他のデバイスであってもよい。単純な実施形態においては、当業者は、プロセッサ、メモリ、及び通信インターフェイスを使用することによって、基地局を実装することが可能であるということを理解することが可能である。
本発明の複数の実施形態における基地局は、さらに、図15のコンピュータデバイス(又はシステム)の方式で実装されてもよい。図15は、本発明のある1つの実施形態にしたがったコンピュータデバイスの概略的な図である。そのコンピュータデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ1501、通信バス1502、メモリ1503、及び少なくとも1つの通信インターフェイス1504を含み、I/Oインターフェイス1505をさらに含んでもよい。
プロセッサは、ユニバーサル中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、又は本発明の複数の解決方法におけるプログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよい。
通信バスは、上記の複数の構成要素の間で情報を伝送するためのチャネルを含んでもよい。通信インターフェイスは、トランシーバータイプのいずれかの装置を使用することによって、イーサネット、無線アクセスネットワーク(RAN)、又は無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks, WLAN)等の通信ネットワーク或いは他のデバイスと通信するように構成される。
メモリは、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、又は、静的な情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの静的な記憶デバイス、或いは、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、又は、情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの動的な記憶デバイスであってもよく、或いは、電気的に消去可能且つプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory, CD-ROM)又は他のコンパクトディスク記憶装置、(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク、及びブルーレイディスク等を含む)光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶デバイス、又は、命令又はデータ構造の形態で予期されるプログラムコードを搬送し又は格納することが可能であるとともに、コンピュータによってアクセスすることが可能であるいずれかの他の媒体であってもよい。このことは、限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、バスを使用することによってプロセッサに接続される。代替的に、メモリは、プロセッサと一体化されていてもよい。
メモリは、本発明の複数の解決方法を実行するのに使用されるアプリケーションプログラムコードを格納するように構成され、その実行は、プロセッサによって制御される。プロセッサは、メモリの中に格納されているアプリケーションプログラムコードを実行するように構成される。
特定の実装においては、プロセッサは、1つ又は複数のCPUを含んでもよく、各々のCPUは、シングルコアプロセッサ(single-core)であってもよく又はマルチコア(multi-Core)プロセッサであってもよい。本明細書におけるプロセッサは、(例えば、コンピュータプログラム命令等の)データを処理するように構成される1つ又は複数のデバイス、回路、及び/又は処理コアを指してもよい。
特定の実装において、ある1つの実施形態では、コンピュータデバイスは、入力/出力(I/O)インターフェイスをさらに含んでもよい。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、発光ダイオード(light emitting diode, LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube, CRT)ディスプレイデバイス、又はプロジェクタ(projector)等であってもよい。入力デバイスは、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、又はセンシングデバイスであってもよい。
コンピュータデバイスは、汎用コンピュータデバイスであってもよく又は専用コンピュータデバイスであってもよい。特定の実装においては、コンピュータデバイスは、デスクトップコンピュータ、携帯用コンピュータ、ネットワークサーバ、パームトップコンピュータ(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、通信デバイス、組み込み型デバイス、又は、図15のデバイスと同様の構造を有するデバイスであってもよい。コンピュータデバイスのタイプは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
図1又は図2における基地局は、図15に示されているデバイスであってもよく、メモリは、1つ又は複数のソフトウェアモジュールを格納する。ネットワークデバイスは、プロセッサ及びメモリの中のプログラムコードを使用することによって、ソフトウェアモジュールを実装して、上記の複数の方法を実装してもよい。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのコンピュータ記憶媒体は、図13、図14、又は図15に示されているデバイスが使用するコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成される。そのコンピュータソフトウェア命令は、プログラムを含み、そのプログラムは、上記の方法の実施形態を実行するように設計される。格納されたプログラムを実行することによって、上記の方法を実装することが可能である。
本発明は、複数の実施形態を参照して説明されているが、保護を請求する本発明を実装する過程において、当業者は、複数の添付の図面、開示されている内容、及び添付の複数の請求項を参照することによって、複数の開示されている実施形態の他の変形例を理解し、そして、実装することが可能である。それらの複数の請求項において、"含む"(comprising)は、他の構成要素又は他のステップを除外するものではなく、"ある1つの"又は"1つの"は、複数の場合を除外するものではない。単一のプロセッサ又は他のユニットは、それらの複数の請求項において列挙されている複数の機能を実装することが可能である。いくつかの手段が、互いに異なる複数の従属請求項に記載されているが、このことは、これらの手段を組み合わせて、より良好な効果を生み出すことが不可能であるということを意味するものではない。
当業者は、方法、装置(デバイス)、又はコンピュータプログラム製品として、本発明の複数の実施形態を提供してもよいということを理解するはずである。したがって、本発明は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによる実施形態の形態を使用することが可能である。さらに、本発明は、コンピュータプログラム製品の形態を使用することが可能であり、そのコンピュータプログラム製品は、コンピュータにより使用可能なプログラムコードを含むとともに、(これらには限定されないが、磁気ディスクメモリ、CD-ROM、及び光メモリ等を含む)1つ又は複数のコンピュータにより使用可能な記憶媒体によって実装される。コンピュータプログラムは、適切な媒体の中に格納され/分散させられ、他のハードウェアと共にハードウェアの一部として提供され又は使用され、或いは、例えば、インターネットにより又は他の有線通信システム又は無線通信システムを介してといったように、他の形態で分散させられていてもよい。
本発明は、本発明の複数の実施形態にしたがった方法、装置(デバイス)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明されている。それらのフローチャート及び/又はブロック図の中の各々のプロセス及び/又は各々のブロック、及び、それらのフローチャート及び/又はブロック図の中のプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実施するのに、コンピュータプログラム命令を使用してもよいということを理解すべきである。汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み型のプロセッサ、又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに、これらのコンピュータプログラム命令を提供して、ある1つの機械を生成してもよく、それによって、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサが実行する命令は、それらのフローチャートの中の1つ又は複数のプロセス及び/又はそれらのブロック図の中の1つ又は複数のブロックにおけるある特定の機能を実装するための装置を生成する。
これらのコンピュータプログラム命令は、また、コンピュータ読み取り可能なメモリの中に格納されてもよく、そのコンピュータ読み取り可能なメモリは、ある特定の方式で動作するようにコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスに命令することが可能であり、それによって、そのコンピュータ読み取り可能なメモリの中に格納されている命令は、ある1つの結果物を生成し、その結果物は、指示装置を含む。その指示装置は、それらのフローチャートの中の1つ又は複数のプロセス及び/又はそれらのブロック図の中の1つ又は複数のブロックにおけるある特定の機能を実行する。
また、あるコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスに、これらのコンピュータプログラム命令をロードしてもよく、それによって、そのコンピュータ又は他のプログラム可能なデバイスによって、一連の操作及びステップを実行し、それにより、コンピュータにより実装される処理を生成する。したがって、そのコンピュータ又は他のプログラム可能なデバイスによって実行される命令は、それらのフローチャートの中の1つ又は複数のプロセス及び/又はそれらのブロック図の中の1つ又は複数のブロックにおけるある特定の機能を実装するためのステップを提供する。
本発明は、本発明の複数の特定の特徴及び実施形態を参照して説明されているが、それらの複数の特定の特徴及び実施形態に対して、さまざまな修正及び組み合わせを行うことが可能であるということは明らかである。それに対応して、明細書及び複数の添付の図面は、添付の特許請求の範囲が定義する本発明の例示的な説明であるにすぎず、本発明の範囲に属する修正、変形、組み合わせ、又は均等物のうちのいずれか又はすべてとして考慮される。明らかなことではあるが、当業者は、本発明の範囲から離れることなく、本発明に対してさまざまな修正及び変形を行うことが可能である。それらの修正及び変形が、以下の請求項に記載された発明及びそれらの等価な技術が定義する保護の範囲に属する限りにおいて、本発明は、これらの修正及び変形にも及ぶように意図されている。
[関連出願への相互参照]
この出願は、2017年11月28日付で中国国家知的財産局に出願された"ローカルネットワーク及びデバイスにアクセスするための方法"と題する中国特許出願番号第201711216504.7号に基づく優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[技術分野]
本発明は、通信分野、特に、ローカルネットワーク及びデバイスにアクセスするための方法に関する。
ローカルネットワークは、例えば、企業のオフィス、大型の商店街、又はブックバー等の場所をカバーするネットワーク等の、企業の構内、公共のサービスプレイス、又はホットスポットエリアをカバーするネットワークである。ユーザ機器は、ローカルネットワークを介して、企業ネットワーク/キャンパスネットワーク/ライブラリネットワークの仮想プライベートネットワーク(Virtual Private Network, VPN)等のイントラネットにアクセスすることが可能である。例えば、企業の構内に入るといったようにローカルネットワークのカバレッジエリアに入るときに、ユーザ機器は、そのイントラネットにアクセスすることが可能である。
従来技術においては、トラッキングエリア識別情報(Tracking area identity, TAI)は、ローカルネットワークがカバーする対応する位置エリアを識別するのに使用される。モバイルネットワーク計画の際に、主として、無線カバレッジ等の要因に基づいて、トラッキングエリアを分割する。例えば、都市部エリア及び郊外エリアにおけるユーザ密度、地理的連続性、及び山岳又は河川の境界を考慮する。トラッキングエリアのカバレッジエリアをローカルネットワークのカバレッジエリアと同じとなるように保証することは困難である。無線カバレッジを頻繁に調整し及び変更すると、ローカルネットワークの対応する位置エリアは、それに応じて変化する。したがって、それに応じてローカルネットワークのためのネットワーク側での制御ポリシーを変更する必要があり、その結果、複雑なネットワークシステム管理につながる。加えて、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を低下させる。
従来技術の欠陥を取り除くために、本発明の複数の実施形態は、ローカルネットワーク及びデバイスにアクセスするための方法を提供して、ローカルネットワークのカバレッジエリアを正確に識別し、ローカルネットワークにおいて対応するポリシー制御を実行し、そして、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を改善する。
第1の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、ローカルネットワークにアクセスするための方法を提供し、当該方法は、基地局がブロードキャストするシステムメッセージをユーザ機器によって受信するステップと、前記システムメッセージに基づいて、サービスエリアが変更されているということを決定するステップと、前記サービスエリアが変更されているということをネットワークデバイスに通知し、それによって、前記ネットワークデバイスは、前記サービスエリアに対応する前記ローカルネットワークにアクセスするか又は前記ローカルネットワークから離れるためのポリシー制御を実行する、ステップと、を含む。
上記の方法によって、ローカルネットワークへのアクセスは、正確に制御されるとともに、無線ネットワークの計画及び調整に影響されることはなく、上記の方法は、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を大幅に向上させる。
ある1つの可能な設計において、前記システムメッセージに基づいて、サービスエリアが変更されているということを決定する前記ステップは、前記ユーザ機器によって、前記受信したシステムメッセージが前記サービスエリアの識別子を含むということに基づいて、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入るということを決定するステップを含み、前記サービスエリアが変更されているということをネットワークデバイスに通知する前記ステップは、前記ユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに、サービスエリアに入るという通知メッセージを送信するステップを含み、前記サービスエリアに入るという通知メッセージは、前記ユーザ機器が入る前記サービスエリアの前記識別子を含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記システムメッセージに基づいて、サービスエリアが変更されているということを決定する前記ステップは、前記ユーザ機器によって、前記受信したシステムメッセージが前記サービスエリアの識別子を含んでいないということに基づいて、前記ユーザ機器が前記サービスエリアから離れるということを決定するステップを含み、前記サービスエリアが変更されているということをネットワークデバイスに通知する前記ステップは、前記ユーザ機器によって前記ネットワークデバイスに、サービスエリアから離れるという通知メッセージを送信するステップを含み、前記サービスエリアから離れるという通知メッセージは、前記ユーザ機器が離れる前記サービスエリアの前記識別子を含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、基地局がブロードキャストするシステムメッセージを受信する前記ステップの前に、当該方法は、前記ネットワークデバイスが送信するサービスエリアの識別子のリストを前記ユーザ機器によって受信するステップをさらに含み、サービスエリアの識別子の前記リストは、サービスエリアの1つ又は複数の識別子を含み、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入るか又は前記サービスエリアから離れた後に前記ネットワークデバイスに通知メッセージを送信するように前記ユーザ機器に指示する。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、基地局がブロードキャストするシステムメッセージを受信する前記ステップの前に、当該方法は、前記ネットワークデバイスが送信するサービスエリアから離れることを報告する指示メッセージを前記ユーザ機器によって受信するステップをさらに含み、前記サービスエリアから離れることを報告する指示メッセージは、前記サービスエリアの前記識別子を含み、前記ユーザ機器が前記サービスエリアから離れた後に前記ネットワークデバイスに前記通知メッセージを送信するように前記ユーザ機器に指示する。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記サービスエリアの前記識別子は、前記ローカルネットワークのサービスエリアに対応し、前記サービスエリアは、1つ又は複数の位置エリアを含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
第2の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、ローカルネットワークにアクセスするための方法を提供し、当該方法は、ネットワークデバイスによって、ユーザ機器のサービスエリア変更情報にサブスクライブするステップであって、前記ユーザ機器の前記サービスエリア変更情報は、前記ユーザ機器が前記ローカルネットワークのサービスエリアに入るか又はサービスエリアから離れるということを示す、ステップと、前記ユーザ機器の前記サービスエリア変更情報を受信するステップと、前記受信したサービスエリア変更情報に基づいて、前記ユーザ機器が前記ローカルネットワークにアクセスするか又は前記ローカルネットワークから離れる場合のポリシー制御を実行するステップと、を含む。
上記の方法によって、ローカルネットワークへのアクセスは、正確に制御されるとともに、無線ネットワークの計画及び調整に影響されることはなく、上記の方法は、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を大幅に向上させる。
ある1つの可能な設計において、ネットワークデバイスによって、ユーザ機器のサービスエリア変更情報にサブスクライブする前記ステップは、特に、前記ネットワークデバイスによって前記ユーザ機器に、サービスエリアの識別子のリストを送信するステップを含み、サービスエリアの識別子の前記リストは、1つ又は複数のサービスエリアの識別子を含み、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入るか又は前記サービスエリアから離れた後に前記ネットワークデバイスに通知メッセージを送信するように前記ユーザ機器に指示し、サービスエリアの前記リストは、前記ユーザ機器のサブスクリプションデータに含まれている前記ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、ポリシーデータに含まれている前記ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、又は、前記ネットワークデバイスのローカル構成に含まれている前記ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、のうちの少なくとも1つである。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、ネットワークデバイスによって、ユーザ機器のサービスエリア変更情報にサブスクライブする前記ステップは、特に、前記ネットワークデバイスによって基地局に、サービスエリアサブスクリプションメッセージを送信するステップを含み、前記サービスエリアサブスクリプションメッセージは、サービスエリアの識別子のリストを含み、サービスエリアの識別子の前記リストは、1つ又は複数のサービスエリアの識別子を含み、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入った後に前記ネットワークデバイスにサービスエリア報告メッセージを送信するように前記基地局に指示し、サービスエリアの前記リストは、前記ネットワークデバイスがローカルに構成する前記ユーザ機器のアクセスを可能にするローカルネットワークのリストである。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記サービスエリアサブスクリプションメッセージは、ユーザ機器識別情報をさらに含み、前記ユーザ機器識別情報は、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入った後に前記ネットワークデバイスに前記サービスエリア報告メッセージを送信するように前記基地局に指示し、サービスエリアの前記リストは、前記ユーザ機器のサブスクリプションデータに含まれている前記ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、ポリシーデータに含まれている前記ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、又は前記ネットワークデバイスのローカル構成に含まれている前記ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、のうちの少なくとも1つである。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、当該方法は、前記基地局が送信する前記サービスエリア報告メッセージを前記ネットワークデバイスによって受信するステップであって、前記メッセージは、前記ユーザ機器が入る前記サービスエリアの識別子を含む、ステップと、前記ネットワークデバイスによって前記ユーザ機器に、サービスエリアから離れることを報告する指示メッセージを送信するステップと、をさらに含み、前記サービスエリアから離れることを報告する指示メッセージは、前記サービスエリアの前記識別子を含み、前記ユーザ機器が前記サービスエリアから離れた後に前記ネットワークデバイスに通知メッセージを送信するように前記ユーザ機器に指示する。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記ユーザ機器の前記サービスエリア変更情報を受信する前記ステップは、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入るということを示す通知メッセージを受信するステップであり、前記サービスエリアに入るという通知メッセージは、前記サービスエリアの前記識別子を含み、前記ユーザ機器が前記ローカルネットワークにアクセスする場合のポリシー制御を実行する前記ステップは、前記サービスエリアの前記識別子に対応するローカルゲートウェイと前記ユーザ機器との間のセッションを確立するステップを含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記ユーザ機器の前記サービスエリア変更情報を受信する前記ステップは、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入るということを示す通知メッセージを受信するステップであり、前記サービスエリアに入るという通知メッセージは、前記サービスエリアの前記識別子を含み、前記ユーザ機器が前記ローカルネットワークにアクセスする場合のポリシー制御を実行する前記ステップは、トラフィック配信デバイスを介して、前記ユーザ機器から前記サービスエリアの前記識別子に対応するローカルゲートウェイへとセッションを確立し、そして、前記トラフィック配信デバイスを介して、前記ユーザ機器からパブリックゲートウェイへとセッションを確立するステップを含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記ユーザ機器の前記サービスエリア変更情報を受信する前記ステップは、前記ユーザ機器が前記サービスエリアから離れるということを示す通知メッセージを受信するステップであり、前記ユーザ機器が前記ローカルネットワークから離れる場合のポリシー制御を実行する前記ステップは、前記ネットワークデバイスによって、前記ユーザ機器と前記ローカルゲートウェイとの間の前記セッションを削除するステップを含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
他の可能な設計において、前記サービスエリアの前記識別子は、前記ローカルネットワークのサービスエリアに対応し、前記サービスエリアは、1つ又は複数の位置エリアを含む。したがって、システムの柔軟性は、さらに改善される。
第3の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、サービスエリアの通知方法を提供し、当該方法は、基地局によってユーザ機器に、システムメッセージをブロードキャストするステップを含み、前記システムメッセージは、サービスエリアの識別子を含み、前記ユーザ機器が現在位置しているサービスエリアを前記ユーザ機器に通知し、前記サービスエリアの前記識別子は、ローカルネットワークのサービスエリアに対応し、前記サービスエリアは、1つ又は複数の位置エリアを含む。
上記の方法によって、ローカルネットワークへのアクセスは、正確に制御されるとともに、無線ネットワークの計画及び調整に影響されることはなく、上記の方法は、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を大幅に向上させる。
第4の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、サービスエリアの通知方法を提供し、当該方法は、基地局によって、ネットワークデバイスが送信するサービスエリアサブスクリプションメッセージを受信するステップであって、前記サービスエリアサブスクリプションメッセージは、サービスエリアの識別子のリストを含み、サービスエリアの識別子の前記リストは、1つ又は複数のサービスエリアの識別子を含み、ユーザ機器が前記サービスエリアに入った後に前記ネットワークデバイスにサービスエリア報告メッセージを送信するように前記基地局に指示する、ステップと、前記ユーザ機器が前記サービスエリアに入った後に、前記基地局によって前記ネットワークデバイスに、前記サービスエリア報告メッセージを送信するステップと、を含む。
上記の方法によって、ローカルネットワークへのアクセスは、正確に制御されるとともに、無線ネットワークの計画及び調整に影響されることはなく、上記の方法は、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を大幅に向上させる。
第5の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、ユーザ機器を提供し、そのユーザ機器は、上記の方法におけるそのユーザ機器の動作を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、例えば、受信ユニット、決定ユニット、及び通知ユニットを含むといったように、上記の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
ある1つの可能な設計において、ユーザ機器の構成は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、上記の方法を実行する際にそのユーザ機器を支援するアプリケーションプログラムコードを格納するように構成され、プロセッサは、メモリの中に格納されているプログラムを実行するように構成される。ユーザ機器は、他のデバイスと通信するように構成される通信インターフェイスをさらに含んでもよい。
第6の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、ネットワークデバイスを提供し、そのネットワークデバイスは、上記の方法におけるネットワークデバイスの動作を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、例えば、サブスクリプションユニット、受信ユニット、及び制御ユニットを含むといったように、上記の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
ある1つの可能な設計において、ネットワークデバイスの構成は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、上記の方法の実行を支援するプログラムコードを格納するように構成され、プロセッサは、メモリの中に格納されているプログラムを実行するように構成される。ネットワークデバイスは、他のデバイスと通信するように構成される通信インターフェイスをさらに含んでもよい。
第7の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、基地局を提供し、その基地局は、上記の方法における基地局の動作を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、例えば、システムメッセージ生成ユニット及びシステムメッセージブロードキャストユニット、又は、受信ユニット及び報告ユニットを含むといったように、上記の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
ある1つの可能な設計において、基地局の構成は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、上記の方法の実行を支援するプログラムコードを格納するように構成され、プロセッサは、メモリの中に格納されているプログラムを実行するように構成される。基地局は、他のデバイスと通信するように構成される通信インターフェイスをさらに含んでもよい。
第8の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのコンピュータ記憶媒体は、上記のネットワークデバイス、基地局、又はユーザ機器が使用するコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成される。そのコンピュータソフトウェア命令は、上記の複数の態様を実行するように設計されるプログラムを含む。
本発明の複数の実施形態によって提供されるローカルネットワークにアクセスするための上記の複数の技術的解決方法において、サービスエリアの中のユーザのアクセスにのためにポリシー制御を実行し、それによって、そのローカルネットワークへのアクセスは、正確に制御されるとともに、無線ネットワークの計画及び調整に影響されることはなく、それらの複数の技術的解決方法は、ローカルネットワークを使用する場合のユーザ体験を大幅に向上させる。
本発明のある1つの実施形態にしたがってローカルネットワークにアクセスするためのシステムのアーキテクチャの概略的な図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがってローカルネットワークにアクセスするための他のシステムのアーキテクチャの概略的な図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがったユーザ機器の登録プロセスの概略的なフローチャートである。
本発明のある1つの実施形態にしたがってユーザ機器がローカルネットワークにアクセスする場合の概略的なフローチャートである。
本発明のある1つの実施形態にしたがってユーザ機器がローカルネットワークから離れる場合の概略的なフローチャートである。
本発明のある1つの実施形態にしたがってユーザ機器がローカルネットワークにアクセスする場合の他の概略的なフローチャートである。
本発明のある1つの実施形態にしたがってユーザ機器がローカルネットワークから離れる場合の他の概略的なフローチャートである。
本発明のある1つの実施形態にしたがってユーザ機器がローカルネットワークにアクセスし、そして、ローカルネットワークから離れる場合のさらに別の概略的なフローチャートである。
本発明のある1つの実施形態にしたがったユーザ機器の概略的な構成図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがったユーザ機器の他の概略的な構成図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがったネットワークデバイスの概略的な構成図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがったネットワークデバイスの他の概略的な構成図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがった基地局の概略的な構成図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがった基地局の他の概略的な構成図である。
本発明のある1つの実施形態にしたがった基地局のさらに別の概略的な構成図である。
本発明の目的、技術的解決方法、及び利点をより明確にするために、以下の記載は、さらに、複数の添付の図面を参照して、本発明の複数の実施形態を詳細に説明する。本発明のそれらの複数の実施形態を詳細に説明する前に、本発明のそれらの複数の実施形態の適用シナリオを最初に説明する。
本発明のそれらの複数の実施形態によって提供されるローカルネットワークにアクセスするための方法は、モバイル通信ネットワークシステムに適用される。適用シナリオのある1つの例は、以下のようになる。すなわち、ある企業の従業員は、その企業のローカルネットワークにサブスクライブする。その従業員が、その企業の本社、工場、又はR&Dセンター等のある特定のエリアに入るときに、その従業員のユーザ機器は、無線通信ネットワークを使用することによって、その企業のローカルネットワークに直接的にアクセスして、その企業の内部情報を取得してもよい。他の適用シナリオの例は、以下のようになる。すなわち、商店街及び図書館等の一部の公共サービス施設については、公衆のユーザ機器は、それらの公共サービス施設のローカルネットワークにサブスクライブすることなく、あるサービスエリアの中の商店街及び図書館のローカルネットワークにアクセスして、商品及び書籍に関する情報を取得することが可能である。無線通信ネットワークによってカバーされるとともに、企業、商店街、又は図書館のローカルネットワークにアクセスすることが可能であるこれらのエリアは、そのローカルネットワークの複数のサービスエリアとなっている。
図1は、本発明のある1つの実施形態にしたがったローカルネットワークのシステムである。そのシステムによって、ユーザ機器は、そのローカルネットワークにアクセスすることが可能である。図1は、ユーザ機器(User Equipment, UE)101、基地局102、パブリックゲートウェイ103、ローカルゲートウェイ104、ネットワークデバイス105、サブスクリプション管理デバイス106、及びポリシー管理デバイス107を含む。
ユーザ機器101は、携帯電話又は他のモバイルデバイスであってもよく、無線通信ネットワークを介してパブリックネットワークに接続される。あるサービスエリアに移動した後に、ユーザ機器は、ローカルネットワークにアクセスしてもよい。そのローカルネットワークにサブスクライブするユーザ機器の場合には、そのユーザ機器は、ネットワークデバイスが送信するそのサブスクライブされるローカルネットワークのサービスエリア情報を受信する。
基地局102は、無線通信ネットワークにユーザ機器を接続するように構成される。サービスエリアの中の基地局は、ブロードキャストメッセージに現在のサービスエリアの識別子を追加して、その基地局のカバレッジエリアの中のユーザ機器に通知してもよい。
パブリックゲートウェイ103は、例えば、インターネット等のパブリックネットワークにユーザ機器を接続するように構成される。
ローカルゲートウェイ104は、例えば、ある企業の内部ネットワークVPN等のローカルネットワークにユーザ機器を接続するように構成される。
ネットワークデバイス105は、ユーザ機器のためのデバイス登録、セキュリティ認証、モビリティ管理、及び位置管理等を管理するように構成される。例えば、ネットワークデバイス105は、4Gコアネットワークの中のモビリティ管理エンティティMMEであってもよい。
サブスクリプション管理デバイス106は、認証及び認可等のユーザ機器のサブスクリプションデータ及び機能を管理するように構成される。ローカルネットワークにサブスクライブしているユーザの場合には、サブスクリプションデバイスは、そのユーザがサブスクライブしているローカルネットワークに関する情報を格納する。例えば、ある企業Aの従業員は、その企業のローカルネットワークにサブスクライブし、その企業Aのローカルネットワークは、2つの都市の中に3つの異なるサービスエリアを含んでいる。この場合には、サブスクリプション管理デバイスが格納しているユーザデータのある1つの例は、以下のようになる。
ユーザ機器1390000001は、ある企業E0001のローカルネットワークにサブスクライブし、そのローカルネットワークは、3つのサービスエリア0102、0106、及び0315を有する。
サービスエリアの識別子は、ローカルネットワークに含まれているカバレッジエリア及びそのローカルネットワークに対応する。そのカバレッジエリアは、1つ又は複数の位置エリアを含み、その位置エリアは、複数のセル/トラッキングエリア(Tracking Area)等の無線カバレッジエリアを含んでもよい。同じローカルネットワークの複数の異なる位置エリアは、上記の表に示されているように、サービスエリアの複数の異なる識別子に対応していてもよい。企業E0001のローカルネットワークは、都市A及び都市Bの2つの都市をカバーする。都市Aの中の複数の位置エリアのうちのいくつかは、サービスエリア識別子0102に対応し、都市Aの中の残りの位置エリアは、サービスエリア識別子0106に対応し、都市Bの中の位置エリアは、サービスエリア識別子0315に対応する。代替的に、あるサービスエリアの同じ識別子は、同じローカルネットワークの複数の異なる位置エリアの中で使用されてもよい。例えば、企業識別子E0001は、サービスエリアの識別子として使用されてもよく、ローカルネットワークがカバーする位置エリアは、すべて、そのサービスエリアの同じ識別子に対応する。
ポリシー管理デバイス107は、ユーザ機器の課金及びサービス品質(Quality of Service, QoS)等に対してポリシー制御を実行するように構成される。ポリシー管理デバイスは、データベースからユーザ機器のポリシーデータを取得してもよく、そのポリシーデータは、ユーザ機器のローカルネットワークに関する情報を含んでもよい。詳細については、サブスクリプション管理デバイスが格納するユーザデータの例を参照すべきである。
いくつかのシナリオにおいて、同じセッションについて、ユーザ機器は、ローカルネットワーク及びパブリックネットワークの双方にアクセスする必要がある。したがって、システムの中にトラフィック配信デバイスを配置してもよい。図2に示されているように、トラフィック配信デバイス108は、パブリックゲートウェイ103又はローカルゲートウェイ104にUEのサービスデータパケットを配信するように構成される。
図1及び図2におけるシステムアーキテクチャは、第3世代(3G)モバイル通信ネットワーク、第4世代(4G)モバイル通信ネットワーク、及び次世代(5G)モバイル通信ネットワーク等の複数のネットワークに対応していてもよい。ネットワークデバイスは、モビリティ管理エンティティ(Mobility management entity, MME)、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Function, AMF)、又はセッション管理機能(Session Management Function, SMF)等であってもよい。パブリックゲートウェイは、サービスゲートウェイ(Serving Gateway, SGW)、パケットデータネットワークゲートウェイ(Packet data network-Gateway, PDN-GW)、又はユーザプレーン(User Plane, UP)機能ネットワーク要素等であってもよい。サブスクリプション管理デバイスは、ホーム加入者サーバ(Home Subscriber Server, HSS)又は統合データ管理(Unified Data Management, UDM)機能であってもよい。ポリシー管理デバイスは、ポリシー制御機能(Policy control function, PCF)又はポリシー及び課金規則機能(Policy and Charging Rules Function, PCRF)であってもよい。
図1及び図2に示されているシステムに適用されると、ローカルネットワークにユーザ機器を接続するための方法は、本発明のある1つの実施形態によって提供される。ある実装において、企業の従業員がその企業のローカルネットワークにサブスクライブするシナリオの場合に、ユーザ機器は、最初に、ローカルネットワークにアクセスすることが可能であるサービスエリアの識別子のリストを取得し、それによって、サービスエリアに移動するときに、そのユーザ機器は、基地局から受信したブロードキャストメッセージに基づいて、そのユーザ機器がそのサービスエリアに入り、そして、そのローカルネットワークにアクセスするということを決定する。
ネットワークデバイスは、ユーザ機器の登録、アタッチ処理、位置エリア更新、又はユーザ機器の構成更新等の複数の手順において、複数のサービスエリアの識別子のリストを配信してもよい。ユーザ機器がオペレータにサブスクライブし、"ローカルネットワークアクセス"サービスを有効化するときに、そのリストは、生成され、そして、オペレータのサブスクリプション管理デバイスの中に格納される。図3は、ユーザ機器の登録手順によってサービスエリアの識別子のリストを取得する方法であり、その方法は、具体的には、以下のステップを含む。
301: ユーザ機器は、基地局に登録要求メッセージを送信し、基地局は、ネットワークデバイスにその登録要求メッセージを転送する。一般的に、登録手順は、ユーザ機器の電源投入等の操作によってトリガされてもよい。
302: 登録要求メッセージを受信した後に、その登録要求メッセージがユーザ機器識別情報を含んでいない場合に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器からユーザ機器識別情報を取得する。ユーザ機器識別情報は、国際移動体加入者識別情報(International Mobile Subscriber Identity, IMSI)又はネットワークアクセス識別子(Network Access Identifier, NAI)等であってもよい。
303: ネットワークデバイスは、ユーザ機器識別情報に基づいて、そのユーザ機器を認証し、そして、そのユーザ機器の妥当性を検査する。
304: 認証に成功した後に、ネットワークデバイスは、サブスクリプション管理デバイスに登録し、そして、そのユーザ機器のサブスクリプションデータの取得を要求し、その要求は、ユーザ機器識別情報を搬送する。
305: サブスクリプション管理デバイスは、ネットワークデバイスに応答メッセージを返送し、その応答メッセージは、ユーザ機器のサブスクリプションデータを含み、サブスクリプションデータは、ユーザ機器がサブスクライブするサービスエリアの識別子のリストを含み、例えば、サブスクリプションデータは、以下の表のデータを含む。
306: ネットワークデバイスは、ポリシー管理デバイスにポリシー取得要求メッセージを送信し、そのメッセージは、ユーザ機器のポリシーデータを取得するのに使用される。
307: ポリシー管理デバイスは、ポリシー取得応答メッセージを返送し、そのメッセージは、ユーザ機器のポリシーデータを含み、そのポリシーデータは、ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアの識別子のリストを含む。
308: ネットワークデバイスは、ユーザ機器に登録受け入れメッセージを送信し、そのメッセージは、ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアの識別子のリストを含む。例えば、ユーザ機器が受信するメッセージは、3つのサービスエリア識別子、すなわち、0102、0106、及び0315を含む。
309: ユーザ機器は、登録完了メッセージを返送する。
5Gネットワークにおいては、サービスベースのアーキテクチャ手順を使用し、シグナリング手順のために、クライアントサーバ通信モードを使用するということに留意すべきである。それに対応して、以下のように上記の手順を修正する。
ステップ303a: ネットワークデバイスは、サブスクリプション管理デバイスが提供するサービスを使用することによって、ユーザ機器を認証する。
ステップ304a: ネットワークデバイスは、Nudm_UECM_Registration操作を使用することによって、サブスクリプション管理デバイスにユーザ機器情報を登録し、Nudm_SDM_Get操作を使用することによって、ユーザ機器のサブスクリプションデータを取得し、そして、Nudm_SDM_Subscribe操作を使用することによって、ユーザ機器情報の変更をサブスクライブする。
ステップ305a: サブスクリプション管理デバイスは、Nudm_UECM_Registration操作応答、Nudm_SDM_Get操作応答、及びNudm_SDM_Subscribe操作応答を返送する。
ステップ306a: ネットワークデバイスは、Npcf_AMPolicyControl_Get操作を使用することによって、ポリシー管理デバイスからユーザ機器のポリシーデータを取得する。
ステップ307a: ポリシー管理デバイスは、Npcf_AMPolicyControl_Get操作応答を返送する。
上記の手順において、ネットワークデバイスは、登録受け入れメッセージを使用することによって、ユーザ機器にサービスエリアの識別子のリストを送信する。実際には、サービスエリアの識別子のリストは、また、アタッチメッセージ、位置エリア更新メッセージ、又はユーザ機器の構成更新メッセージ等の他のメッセージの中で搬送されてもよい。
代替的に、ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアの識別子のリストは、ネットワークデバイスによってローカルに構成されてもよい。サブスクリプションデータの中のサービスエリアの識別子のリスト、ポリシーデータの中のサービスエリアの識別子のリスト、及びネットワークデバイスがローカルに構成するサービスエリアの識別子のリストがすべて存在するときに、ネットワークデバイスは、オペレータポリシーに基づいて、ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアの識別子のリストを決定してもよい。例えば、サブスクリプションデータの中のサービスエリアの識別子のリスト、ポリシーデータの中のサービスエリアの識別子のリスト、及びネットワークデバイスがローカルに構成するサービスエリアの識別子のリストの共通部分セットは、ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアの識別子のリストとして使用される。他の例では、ネットワークデバイスがローカルに構成するサービスエリアの識別子のリストを優先する。
サブスクリプション管理デバイスにあるサブスクリプションデータ、ポリシー管理デバイスにあるポリシーデータ、及びネットワークデバイスにあるローカル構成データは、すべて、ユーザ機器のサービスエリアの識別子のリストを含んでいてもよいということに留意すべきである。具体的な実装においては、複数の方法のうちの1つ又は複数は、オペレータによって使用されてもよく、それによって、ユーザ機器は、サービスエリアの識別子のリストにサブスクライブするか、又は、サービスエリアの識別子のリストは、ユーザ機器のために構成される。一般的に、サブスクリプション管理デバイスにあるサブスクリプションデータは、静的なデータであり、ほとんど変更されない。対照的に、ポリシー管理デバイスにあるポリシーデータは、比較的動的であり、追加され、更新され、又は削除されてもよい。ネットワークデバイスにあるローカル構成は、ローミング加入者の管理及び制御を強化するのに使用されてもよい。
例えば、サブスクリプション管理デバイスにあるサブスクリプションデータを使用する方法。企業Aの従業員が、ユーザ機器の登録の際に、その企業Aのローカルネットワークにサブスクライブするときに、サブスクリプション管理デバイスは、サブスクリプションデータを取得する時点において、ネットワークデバイスにその企業Aのサービスエリアの識別子のリストを送信する。
代替的に、ユーザ機器は、アプリケーションサーバを使用することによって、サービスエリアの識別子のリストを直接的に取得してもよい。例えば、従来技術を使用することによって、インターネット等のパブリックネットワークにアクセスした後に、ユーザ機器は、そのUEにあるアプリケーションクライアントを使用することによって、アプリケーションサーバにアクセスする。アプリケーションサーバは、オペレータのアプリケーションサーバであってもよく、又は、企業のアプリケーションサーバであってもよい。認証の後に、アプリケーションサーバは、そのUEにサービスエリアの識別子のリストを送信してもよい。例えば、企業Aの従業員は、企業Aのアプリケーションに従業員ID及びパスワード等の情報を入力する。その従業員に関する情報が正しいということを検証した後に、企業Aのアプリケーションサーバは、その従業員に、企業Aのネットワークに対応するサービスエリアの識別子のリストを送信する。
サービスエリアの識別子のリストを取得した後に、ユーザ機器がサービスエリアに移動する場合に、そのユーザ機器は、ローカルネットワークにアクセスしてもよい。図4は、ユーザ機器がローカルネットワークにアクセスする場合の概略的なフローチャートであり、以下のステップを含む。
401: サービスエリアに移動するときに、ユーザ機器は、そのサービスエリアにおいて、基地局がブロードキャストするシステムメッセージを受信し、そのシステムメッセージは、現在のセル識別情報及びサービスエリアの識別子を含む。例えば、システムメッセージは、以下の表のデータを含む。
システムメッセージを受信した後に、ユーザ機器は、現時点でそのユーザ機器が入るセルに対応するサービスエリア識別子"0106"が、ネットワークデバイスが配信するサービスエリアの識別子のリストの中に含まれているということを決定し、その次に、そのネットワークデバイスに通知する手順を開始する。
ユーザ機器は、あらかじめそのサービスエリアの中には存在せず、ユーザ機器は、移動してそのサービスエリアに入るときに、そのネットワークデバイスに通知する手順を開始するということに留意すべきである。具体的にいうと、基地局がブロードキャストするとともに、他のセルの中でユーザ機器が以前に受信したシステムメッセージは、サービスエリアのいかなる識別子も含まないか、又は、そのシステムメッセージは、サービスエリアの識別子を含むが、上記のサービスエリアの識別子を含まない。その基地局のカバレッジエリアの中のセルが、ローカルネットワークのカバレッジエリアの中にあるときに、ブロードキャストされるシステムメッセージは、セル識別情報に対応するそのサービスエリアの識別子を含んでいてもよい。そのセルがローカルネットワークのカバレッジエリアの中にはない場合に、ブロードキャストされるシステムメッセージは、セル識別情報を含むが、そのサービスエリアの識別子は含まない。
402: ユーザ機器は、ネットワークデバイスに、サービスエリアに入るという通知メッセージを送信し、基地局は、そのメッセージを転送し、そのメッセージは、現時点でユーザ機器が入るサービスエリアの識別子を含む。
403: ユーザ機器が送信するサービスエリアに入るという通知メッセージを受信した後に、ネットワークデバイスは、そのメッセージの中のサービスエリアの識別子に基づいて、そのユーザ機器がそのサービスエリアにアクセスすることを許可されているか否かを検査し、そして、そのサービスエリアの識別子が、ネットワークデバイスがユーザ機器に配信するサービスエリアの識別子のリストの中に含まれている場合には、そのユーザ機器は、そのサービスエリアにアクセスすることを許可される。
ユーザ機器がそのサービスエリアにアクセスすることを許可されているということを確認した後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器に、サービスエリアに入るという応答メッセージを送信し、そのメッセージは、ユーザ機器が入るサービスエリアに対応するローカルネットワークに関する情報を搬送し、ローカルネットワークに関する情報は、ローカルネットワークの名称又はサービス継続モード等を含む。ローカルネットワークに関する情報は、ネットワークデバイスにおいて構成されてもよく、又は、サブスクリプション管理デバイス、ポリシー管理デバイス、又は運用及び保守(operation and maintenance, O&M)センター等の他のノードからネットワークデバイスによって取得されてもよい。
サービスエリアに入るという通知メッセージ及びサービスエリアに入るという応答メッセージは、例であるにすぎず、それらのメッセージのための具体的な名称は、この実施形態においては限定されない。代替的に、専用のメッセージの代わりに、例えば、サービスエリアに入るという指標を追加したメッセージを使用することによって、といったように、他の機能と共有されるメッセージを使用することによって、ネットワークデバイスに通知してもよい。
404: ユーザ機器は、ネットワークデバイスにセッション確立要求メッセージを送信して、ローカルネットワークへのセッションを確立することを要求する。そのメッセージは、ネットワークデバイスが配信するローカルネットワークに関する情報を搬送する。
405: メッセージを受信した後に、ネットワークデバイスは、例えば、ユーザ機器が確立するセッションに対応する課金又はQoSポリシーを取得するといったように、ポリシー管理デバイスからセッションに関連するセッション管理ポリシーを取得することを要求する。
406: ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイにセッション確立要求を送信して、ユーザ機器とローカルゲートウェイとの間のセッションを確立する。
407: ローカルゲートウェイは、セッションの確立に成功したということを示すセッション確立応答メッセージを返送する。
ステップ406又は407において、ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイのために、そのセッションに関連するサービスデータパケット転送情報を指定してもよく、そのサービスデータパケット転送情報は、そのローカルゲートウェイのIPアドレス及びそのローカルゲートウェイのトンネルエンドポイント識別子等の情報を含む。代替的に、ローカルゲートウェイは、そのセッションに関連するサービスデータパケット転送情報を割り当ててもよい。
408: ネットワークデバイスは、ユーザ機器のセッションを確立することを基地局に要求し、基地局にローカルゲートウェイのサービスデータパケット転送情報を送信し、そして、基地局に送信されるメッセージに、ユーザ機器に送信されるセッション確立応答メッセージを追加する。基地局は、この対話の中で、基地局のサービスデータパケット転送情報を割り当て、そのサービスデータパケット転送情報は、そのローカルゲートウェイのIPアドレス及びそのローカルゲートウェイのトンネルエンドポイント識別子等の情報を含む。
409: 基地局は、ユーザ機器との無線接続再構成を実行し、サービスデータパケットを転送するための無線ベアラを確立し、そして、ユーザ機器に、ネットワークデバイスがユーザ機器に送信するセッション確立応答メッセージを転送する。
410: ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイにセッション更新要求メッセージを送信し、基地局のサービスデータパケット転送情報は、そのメッセージを使用することによってローカルゲートウェイに転送される。
411: ローカルゲートウェイは、セッション更新応答メッセージを返送する。
上記の手順を完了した後に、ユーザ機器とローカルゲートウェイとの間で、ローカルネットワークのサービスデータパケットを転送するのに使用されるチャネルを確立し、ユーザ機器は、ローカルネットワークにアクセスすることが可能となる。
5Gネットワークにおいては、サービスベースのアーキテクチャ手順を使用し、シグナリング手順のために、クライアントサーバ通信モードを使用するということに留意すべきである。以下のように上記の手順を修正する。
ステップ405a: ネットワークデバイスは、Npcf_SMPolicyControl_Get操作を使用することによって、ポリシー管理デバイスからユーザ機器のポリシーデータを取得する。ポリシー管理デバイスは、Npcf_SMPolicyControl_Get操作応答を返送する。
ローカルネットワークにアクセスした後に、ユーザ機器がサービスエリアから離れる場合に、そのユーザ機器は、基地局が新たな位置においてブロードキャストするシステムブロードキャストメッセージを使用することによって、新たなセルがそのローカルネットワークのサービスエリアに属していないということを発見してもよく、そして、そのとき、ユーザ機器は、そのユーザ機器がサービスエリアからすでに離れているということを決定する。したがって、そのユーザ機器は、そのユーザ機器がサービスエリアから離れるということをネットワークデバイスに報告し、そのネットワークデバイスは、ユーザ機器とローカルゲートウェイとの間のセッションを削除する。具体的なプロセスは、図5に示されており、以下のステップを含む。
501: ユーザ機器は、ネットワークデバイスに、サービスエリアから離れるという通知メッセージを送信し、基地局は、そのメッセージを転送し、そのメッセージは、ユーザ機器が転出するサービスエリアの識別子を含む。
502: ユーザ機器から通知メッセージを受信した後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器に、サービスエリアから離れるという応答メッセージを送信する。
503: ユーザ機器がサービスエリアから離れるということを知った後に、ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイにセッション削除要求メッセージを送信して、そのサービスエリアに対応するローカルネットワークの中のユーザ機器のセッションを削除することを要求する。
504: ローカルゲートウェイは、そのローカルネットワークの中のそのセッションの削除に成功したということを示すセッション削除応答メッセージを返送する。
505: ネットワークデバイスは、基地局にセッション削除要求メッセージを送信し、そのメッセージは、ユーザ機器に送信されるセッション削除指示メッセージを含む。
506: 基地局は、ユーザ機器に無線接続再構成要求を送信して、その基地局とそのユーザ機器との間の無線ベアラを削除し、そのメッセージは、ユーザ機器に送信されるセッション削除指示メッセージを含む。
507: ユーザ機器は、基地局に無線接続再構成応答メッセージを返送し、そのメッセージは、ユーザ機器がネットワークデバイスに返送するセッション削除指示応答メッセージを搬送する。
508: 基地局は、ネットワークデバイスにセッション削除応答メッセージを返送し、そのメッセージは、ユーザ機器がネットワークデバイスに返送するセッション削除指示応答メッセージを搬送する。
509: ネットワークデバイスは、セッション管理ポリシー削除メッセージを送信して、ネットワークデバイスとポリシー管理デバイスとの間のPDU-CANセッションを削除する。
5Gネットワークにおいては、サービスベースのアーキテクチャ手順を使用し、シグナリング手順のために、クライアントサーバ通信モードを使用するということに留意すべきである。それに対応して、以下のように上記の手順を修正する。
ステップ509a: ネットワークデバイスは、Npcf_SMPolicyControl_Delete操作を使用することによって、ユーザ機器のポリシーデータを削除することをポリシー管理デバイスに要求する。ポリシー管理デバイスは、Npcf_SMPolicyControl_Delete操作応答を返送する。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、ローカルネットワークにユーザ機器を接続するための他の方法を提供し、その他の方法は、図2に示されているシステムに適用される。この方法においては、トラフィック配信デバイスは、ユーザ機器がローカルゲートウェイへのローカルネットワークにアクセスするときにトラフィックを配信し、そして、ユーザ機器がパブリックゲートウェイへのパブリックネットワークにアクセスするときに生成されるトラフィックを配信するのに使用される。具体的なプロセスは、図6に示され、以下のステップを含む。
601: サービスエリアに移動するときに、ユーザ機器は、基地局がブロードキャストするシステムメッセージを受信し、そのシステムメッセージは、現在のセル識別情報及びサービスエリアの識別子を含む。システムメッセージを受信した後に、ユーザ機器は、現時点でそのユーザ機器が入るセルに対応するサービスエリアの識別子が、ネットワークデバイスが配信するサービスエリアの識別子のリストの中に含まれているということを決定し、その次に、そのネットワークデバイスに通知する手順を開始する。
ユーザ機器は、あらかじめそのサービスエリアの中には存在せず、移動してそのサービスエリアに入るときに、そのネットワークデバイスに通知する手順を開始する。具体的にいうと、基地局がブロードキャストするとともに、ユーザ機器が以前に受信したシステムメッセージは、サービスエリアのいかなる識別子も含まないか、又は、そのシステムメッセージの中に含まれているサービスエリアの識別子は、上記のサービスエリアの識別子ではない。
602: ユーザ機器は、ネットワークデバイスに、サービスエリアに入るという通知メッセージを送信し、基地局は、そのメッセージを転送し、そのメッセージは、現時点でユーザ機器が入るサービスエリアの識別子を含む。
603: ユーザ機器が送信するサービスエリアに入るという通知メッセージを受信した後に、ネットワークデバイスは、そのメッセージの中のサービスエリアの識別子を取得し、そのユーザ機器がそのサービスエリアにアクセスすることを許可されているか否かを検査し、そして、そのサービスエリアの識別子が、ネットワークデバイスがユーザ機器に配信するサービスエリアの識別子のリストの中に含まれている場合には、そのユーザ機器は、そのサービスエリアにアクセスすることを許可される。
ユーザ機器がそのサービスエリアにアクセスすることを許可されているということを確認した後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器に、サービスエリアに入るという応答メッセージを送信する。
604: ユーザ機器は、確立されたセッションを現時点で有しており、ユーザ機器がサービスエリアに入るということを知った後に、ネットワークデバイスは、その確立されたセッションに基づいて、そのサービスエリアに対応するローカルゲートウェイ、すなわち、セッションアンカー(PDU session anchor, PSA)を追加することを決定し、トラフィック配信(Uplink Classifier, the UL CL)デバイスを挿入し、それによって、ローカルゲートウェイから、ローカルネットワークの中のユーザ機器のサービスデータパケットを転送し、パブリックゲートウェイから、マクロネットワークの中のユーザ機器のサービスデータパケットを転送する。
ネットワークデバイスは、ローカルネットワークのポリシーにしたがって、既存のセッションに基づいてトラフィック配信デバイスを挿入するべきであるか否かを決定してもよい。ローカルネットワークのポリシーは、ネットワークデバイスにおいて構成されてもよく、ポリシー管理デバイス又は運用及び保守センター等の他のノードから取得されてもよい。
ネットワークデバイスは、サービスエリアの識別子に基づいて、ローカルゲートウェイを選択し、そして、そのローカルゲートウェイにセッション確立要求メッセージを送信し、そのセッション確立要求メッセージは、ユーザ機器とローカルゲートウェイとの間のセッションを確立するのに使用される。
605: ローカルゲートウェイは、セッションの確立に成功したということを示すセッション確立応答メッセージを返送する。
ステップ604又は605において、ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイのために、そのセッションに関連するサービスデータパケット転送情報を指定してもよく、そのサービスデータパケット転送情報は、ローカルゲートウェイのIPアドレス及びローカルゲートウェイのトンネルエンドポイント識別子等の情報を含む。代替的に、ローカルゲートウェイは、そのセッションに関連するサービスデータパケット転送情報を割り当ててもよい。
606. ネットワークデバイスは、トラフィック配信デバイスにセッション確立要求メッセージを送信し、そのセッション確立要求メッセージは、アップリンクサービスデータパケットのためのトラフィック配信規則をトラフィック配信デバイスに通知するのに使用される。具体的にいうと、ローカルゲートウェイを使用することによって、サービスエリアに対応するローカルネットワークの中のサービスデータパケットを転送し、パブリックゲートウェイを使用することによって、他のサービスデータパケットを転送する。セッション確立要求メッセージは、ローカルゲートウェイのサービスデータパケット転送情報、及び、パブリックゲートウェイのサービスデータパケット転送情報とサービスフィルタとの間の対応関係を搬送し、そのサービスフィルタは、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号、及びプロトコル番号の5つのタプル等の情報を含む。
加えて、上記のメッセージは、基地局のサービスデータパケット転送情報を搬送し、そのサービスデータパケット転送情報は、トラフィック配信デバイスと基地局との間でダウンリンクサービスデータパケットを転送するためのチャネルを確立するのに使用される。
607: トラフィック配信デバイスは、セッションの確立に成功したということを示すセッション確立応答メッセージを返送する。
ステップ606又は607において、ネットワークデバイスは、トラフィック配信デバイスのために、そのセッションに関連するサービスデータパケット転送情報を指定してもよく、そのサービスデータパケット転送情報は、トラフィック配信デバイスのIPアドレス及びトラフィック配信デバイスのトンネルエンドポイント識別子等の情報を含む。代替的に、トラフィック配信デバイスは、そのセッションに関連するサービスデータパケット転送情報を割り当ててもよい。
608: ネットワークデバイスは、パブリックゲートウェイにセッション更新要求メッセージを送信し、そのメッセージは、トラフィック配信デバイスのサービスデータパケット転送情報を搬送し、そのサービスデータパケット転送情報は、パブリックゲートウェイとトラフィック配信デバイスとの間でダウンリンクサービスデータパケットを転送するためのチャネルを確立するのに使用される。
609: パブリックゲートウェイは、セッション更新応答メッセージを返送する。
610: ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイにセッション更新要求メッセージを送信し、そのメッセージは、トラフィック配信デバイスのサービスデータパケット転送情報を搬送し、そのサービスデータパケット転送情報は、ローカルゲートウェイとトラフィック配信デバイスとの間でダウンリンクサービスデータパケットを転送するためのチャネルを確立するのに使用される。
611: ローカルゲートウェイは、セッション更新応答メッセージを返送する。
612: ネットワークデバイスは、基地局にセッション更新要求メッセージを送信し、そのメッセージは、トラフィック配信デバイスのサービスデータパケット転送情報を搬送し、そのサービスデータパケット転送情報は、基地局とトラフィック配信デバイスとの間でアップリンクサービスデータパケットを転送するためのチャネルを確立するのに使用される。
613: 基地局は、セッション更新応答メッセージを返送する。
上記の方法においては、ネットワークデバイスは、既存のセッションに基づいて、ユーザ機器のためのローカルネットワークにセッションアンカーを追加し、そして、トラフィック配信デバイスを挿入し、それによって、ユーザ機器がローカルネットワークにアクセスするときに生成されるサービスデータパケットをローカルゲートウェイに配信することが可能である。
同様に、ローカルネットワークにアクセスした後に、ユーザ機器がサービスエリアから離れる場合に、そのユーザ機器は、基地局が新たな位置においてブロードキャストするシステムブロードキャストメッセージを使用することによって、新たなセルがそのローカルネットワークのサービスエリアに属していないということを発見してもよく、そして、そのとき、ユーザ機器は、そのユーザ機器がサービスエリアからすでに離れているということを決定する。したがって、そのユーザ機器は、そのユーザ機器がサービスエリアから離れるということをネットワークデバイスに報告し、そのネットワークデバイスは、ユーザ機器とローカルゲートウェイとの間のセッションを削除する。ネットワークデバイスは、トラフィック配信デバイスの除去等の操作を実行する。具体的なプロセスは、図7に示されており、以下のステップを含む。
701: ユーザ機器は、ネットワークデバイスに、サービスエリアから離れるという通知メッセージを送信し、基地局は、そのメッセージを転送し、そのメッセージは、ユーザ機器が転出するサービスエリアの識別子を含む。
702: ユーザ機器から通知メッセージを受信した後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器に、サービスエリアから離れるという応答メッセージを送信する。
703: ユーザ機器がサービスエリアから離れるということを知った後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器のために追加されたローカルゲートウェイのセッションアンカーを削除し、そして、トラフィック配信のために使用されるトラフィック配信デバイスを除去する必要がある。ネットワークデバイスは、基地局にセッション更新要求メッセージを送信し、そのメッセージは、パブリックゲートウェイのサービスデータパケット転送情報を搬送し、そのサービスデータパケット転送情報は、基地局とパブリックゲートウェイとの間でアップリンクサービスデータパケットを転送するためのチャネルを確立するのに使用される。
704: 基地局は、セッション更新応答メッセージを返送する。
705: ネットワークデバイスは、パブリックゲートウェイにセッション更新要求メッセージを送信し、そのメッセージは、基地局のサービスデータパケット転送情報を搬送し、そのサービスデータパケット転送情報は、基地局とパブリックゲートウェイとの間にあるとともにダウンリンクサービスデータパケットを転送するのに使用されるダウンリンクチャネルを確立するのに使用される。
706: パブリックゲートウェイは、セッション更新応答メッセージを返送する。
707: ネットワークデバイスは、ローカルゲートウェイにセッション削除要求メッセージを送信し、そのセッション削除要求メッセージは、ローカルゲートウェイのセッションアンカーを削除するのに使用される。
708: ローカルゲートウェイは、セッション削除応答メッセージを返送する。
709: ネットワークデバイスは、トラフィック配信デバイスにセッション削除要求メッセージを送信し、そのセッション削除要求メッセージは、トラフィック配信デバイスを除去するのに使用される。
710: トラフィック配信デバイスは、セッション削除応答メッセージを返送する。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、ローカルネットワークにユーザ機器を接続するための他の方法を提供し、その他の方法は、図1及び図2に示されているシステムに適用される。この方法においては、ユーザ機器は、ある企業のローカルネットワークサービスにサブスクライブすることなく、あるサービスエリアにおいて、例えば、商店街又は図書館のローカルネットワーク等のその企業のローカルネットワークにアクセスすることが可能である。具体的には、その方法は、図8に示され、以下のステップを含む。
801: ネットワークデバイスは、基地局にサービスエリアサブスクリプションメッセージを送信して、その基地局に通知し、その基地局は、ユーザ機器がサービスエリアに入った後に、ネットワークデバイスに通知する。そのサービスエリアサブスクリプションメッセージは、また、サービスエリアのリストを含んでもよく、サービスエリアのリストは、ユーザ機器がこれらの特定のサービスエリアに入った後にネットワークデバイスに通知するように基地局に指示する。
サービスエリアのリストは、ネットワークデバイスがローカルに構成するすべてのユーザ機器のアクセスを可能にするローカルネットワークのリストであってもよい。
ネットワークデバイスは、基地局とサービスエリアとの間の対応関係を格納してもよい。ネットワークデバイスが基地局に送信するサービスエリアサブスクリプションメッセージは、基地局が位置している1つ又は複数のサービスエリアの識別子を含む。代替的に、ネットワークデバイスは、そのネットワークデバイスのカバレッジエリアの中の基地局のすべてにサービスエリアサブスクリプションメッセージを送信してもよく、そのメッセージは、ネットワークデバイスがローカルに構成するすべてのユーザ機器のアクセスを可能にするローカルネットワークのリストを搬送する。
サービスエリアサブスクリプションメッセージは、デバイスの粒度でのメッセージであってもよい。具体的にいうと、複数のユーザ機器の各々がサービスエリアに入るときに、基地局は、ネットワークデバイスに通知する。
サービスエリアサブスクリプションメッセージは、代替的に、ユーザの粒度でのメッセージであってもよい。具体的にいうと、複数の特定のユーザ機器のうちのいくつかがサービスエリアに入るときに、基地局は、ネットワークデバイスに通知する。特定ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアは、ユーザ機器のサブスクリプションデータに含まれているアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、ポリシーデータに含まれている特定ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、又はネットワークデバイスのローカル構成に含まれている特定ユーザ機器のアクセスを可能にするサービスエリアのリスト、のうちの少なくとも1つに属している。
802: ユーザ機器がサービスエリアに入った後に、そのサービスエリアの中の基地局は、ネットワークデバイスにサービスエリア報告メッセージを送信し、そのメッセージは、ユーザ機器が入るサービスエリアの識別子を含む。
803. メッセージを受信した後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器がそのサービスエリアに入るということを知り、ローカルネットワークの制御ポリシーにしたがって、そのサービスエリアの中で移動するときにそのユーザ機器を追跡する必要があるということを知り、そして、サービスエリアから離れることを報告する指示メッセージを送信し、そのサービスエリアから離れることを報告する指示メッセージは、そのサービスエリアの識別子を含む。そのサービスエリアから離れることを報告する指示メッセージは、ユーザ機器が、そのサービスエリアから離れるときに、ネットワークデバイスに通知する必要があるということを示すのに使用される。
804: ネットワークデバイスは、ユーザ機器がサービスエリアに入っている場合のポリシー制御を実行する。詳細については、図4及び図6に対応する複数の実施形態を参照すべきであり、それらの複数の実施形態においては、ネットワークデバイスは、ローカルネットワークへのユーザ機器のアクセスを制御する。詳細は、繰り返しては説明されない。
805: ローカルネットワークを使用した後に、ユーザ機器がそのサービスエリアから離れ、基地局がブロードキャストするとともにユーザ機器が受信するシステムメッセージが、そのサービスエリアの識別子を含んでいない場合に、ユーザ機器は、そのユーザ機器がサービスエリアから離れるということを知り、そして、その次に、ネットワークデバイスに、サービスエリアから離れるという通知メッセージを送信し、そのサービスエリアから離れるという通知メッセージは、サービスエリアの識別子を搬送する。それに対応して、ユーザ機器がアイドルモードにあるときに、そのユーザ機器は、最初に、接続モードに移行するためのサービス要求手順を開始する必要があり、そして、その次に、ネットワークデバイスに、サービスエリアから離れるという通知メッセージを送信する。
ステップ803におけるサービスエリアから離れることを報告する指示メッセージ及びステップ805におけるサービスエリアから離れるという通知メッセージは、例としての名称であるにすぎず、それらの複数のメッセージのための具体的な名称は、この実施形態においては限定されない。代替的に、専用メッセージの代わりに、例えば、サービスエリアから離れることを報告する指示情報要素又はサービスエリアから離れるという通知情報要素を追加したメッセージを使用することによって、といったように、他の機能と共有されているメッセージを使用することによって、上記のことを実装してもよい。
806: ユーザ機器がサービスエリアから離れるということを知った後に、ネットワークデバイスは、ユーザ機器がサービスエリアの外に移動している場合のポリシー制御を実行する。詳細については、図5及び図7に対応する複数の実施形態を参照すべきであり、それらの複数の実施形態においては、ネットワークデバイスは、ユーザ機器とローカルネットワークとの間の接続を削除するように制御を実行する。具体的なステップは、繰り返しては説明されない。
本発明においては、ユーザ機器がサービスエリアに対応するローカルネットワークにアクセスするか又はそのローカルネットワークから離れる場合にネットワークデバイスが実行するポリシー制御は、例えば、ネットワークデバイスが実行するサービス制限、ユーザ機器における企業の名称の表示、歓迎すべきSMSメッセージ、カスタマイズされたサービスプッシュ通知、又は差分課金等のローカルネットワークにおけるさまざまな個人向けのサービスをさらに含んでもよい。本明細書においては、1つずつ例を列挙しない。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、ユーザ機器の概略的な構成図を提供する。図9に示されているように、そのユーザ機器は、受信ユニット901、決定ユニット902、及び通知ユニット903を含む。
受信ユニットは、基地局がブロードキャストするシステムメッセージを受信するように構成される。
決定ユニットは、システムメッセージに基づいて、サービスエリアが変更されているということを決定するように構成される。
通知ユニットは、サービスエリアが変更されているということをネットワークデバイスに通知するように構成され、それによって、ネットワークデバイスは、サービスエリアに対応するローカルネットワークにアクセスするか又はそのローカルネットワークから離れるためのポリシー制御を実行する。
さらに、これらのユニットは、上記の方法における複数の関連する機能を実装し、詳細は、繰り返しては説明されない。
この実施形態においては、ユーザ機器は、機能ユニットの形態で提示される。本明細書における"ユニット"は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、回路、1つ又は複数のソフトウェアプログラム又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ及びメモリ、集積論理回路、及び/又は上記の複数の機能を提供することが可能である他のデバイスであってもよい。単純な実施形態においては、当業者は、プロセッサ、メモリ、及び通信インターフェイスを使用することによって、ユーザ機器を実装することが可能であるということを理解することが可能である。
本発明の複数の実施形態におけるユーザ機器は、さらに、図10のコンピュータデバイス(又はシステム)の方式で実装されてもよい。図10は、本発明のある1つの実施形態にしたがったコンピュータデバイスの概略的な図である。そのコンピュータデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ1001、通信バス1002、メモリ1003、及び少なくとも1つの通信インターフェイス1004を含み、I/Oインターフェイス1005をさらに含んでもよい。
プロセッサは、ユニバーサル中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、又は本発明の複数の解決方法におけるプログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよい。
通信バスは、上記の複数の構成要素の間で情報を伝送するためのチャネルを含んでもよい。通信インターフェイスは、トランシーバータイプのいずれかの装置を使用することによって、イーサネット、無線アクセスネットワーク(RAN)、又は無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network, WLAN)等の通信ネットワーク或いは他のデバイスと通信するように構成される。
メモリは、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、又は、静的な情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの静的な記憶デバイス、或いは、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、又は、情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの動的な記憶デバイスであってもよく、或いは、電気的に消去可能且つプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory, CD-ROM)又は他のコンパクトディスク記憶装置、(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク、及びブルーレイディスク等を含む)光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶デバイス、又は、命令又はデータ構造の形態で予期されるプログラムコードを搬送し又は格納することが可能であるとともに、コンピュータによってアクセスすることが可能であるいずれかの他の媒体であってもよい。このことは、限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、バスを使用することによってプロセッサに接続される。代替的に、メモリは、プロセッサと一体化されていてもよい。
メモリは、本発明の複数の解決方法を実行するのに使用されるアプリケーションプログラムコードを格納するように構成され、その実行は、プロセッサによって制御される。プロセッサは、メモリの中に格納されているアプリケーションプログラムコードを実行するように構成される。
特定の実装においては、プロセッサは、1つ又は複数のCPUを含んでもよく、各々のCPUは、シングルコアプロセッサ(single-core)であってもよく又はマルチコア(multi-Core)プロセッサであってもよい。本明細書におけるプロセッサは、(例えば、コンピュータプログラム命令等の)データを処理するように構成される1つ又は複数のデバイス、回路、及び/又は処理コアを指してもよい。
特定の実装において、ある1つの実施形態では、コンピュータデバイスは、入力/出力(I/O)インターフェイスをさらに含んでもよい。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、発光ダイオード(light emitting diode, LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube, CRT)ディスプレイデバイス、又はプロジェクタ(projector)等であってもよい。入力デバイスは、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、又はセンシングデバイスであってもよい。
コンピュータデバイスは、汎用コンピュータデバイスであってもよく又は専用コンピュータデバイスであってもよい。特定の実装においては、コンピュータデバイスは、デスクトップコンピュータ、携帯用コンピュータ、ネットワークサーバ、パームトップコンピュータ(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、通信デバイス、組み込み型デバイス、又は、図10のデバイスと同様の構造を有するデバイスであってもよい。コンピュータデバイスのタイプは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
図1又は図2におけるユーザ機器は、図10に示されているデバイスであってもよく、メモリは、1つ又は複数のソフトウェアモジュールを格納する。ユーザ機器は、プロセッサ及びメモリの中のプログラムコードを使用することによって、ソフトウェアモジュールを実装して、上記の複数の方法を実装してもよい。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのコンピュータ記憶媒体は、図9又は図10に示されているデバイスが使用するコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成される。そのコンピュータソフトウェア命令は、プログラムを含み、そのプログラムは、上記の方法の実施形態を実行するように設計される。格納されているプログラムを実行することによって、上記の方法を実装することが可能である。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、ネットワークデバイスの概略的な構成図を提供する。図11に示されているように、そのネットワークデバイスは、サブスクリプションユニット1101、受信ユニット1102、及び制御ユニット1103を含む。
サブスクリプションユニットは、ユーザ機器のサービスエリア変更情報にサブスクライブするように構成され、ユーザ機器のサービスエリア変更情報は、ユーザ機器がローカルネットワークのサービスエリアに入るか又はそのサービスエリアから離れるということを示す。
受信ユニットは、ユーザ機器のサービスエリア変更情報を受信するように構成される。
制御ユニットは、受信したサービスエリア変更情報に基づいて、ユーザ機器がローカルネットワークにアクセスするか又はそのローカルネットワークから離れる場合のポリシー制御を実行するように構成される。
さらに、これらのユニットは、上記の方法における複数の関連する機能を実装し、詳細は、繰り返しては説明されない。
この実施形態においては、ネットワークデバイスは、機能ユニットの形態で提示される。本明細書における"ユニット"は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、回路、1つ又は複数のソフトウェアプログラム又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ及びメモリ、集積論理回路、及び/又は上記の複数の機能を提供することが可能である他のデバイスであってもよい。単純な実施形態においては、当業者は、プロセッサ、メモリ、及び通信インターフェイスを使用することによって、ネットワークデバイスを実装することが可能であるということを理解することが可能である。
本発明の複数の実施形態におけるネットワークデバイスは、さらに、図12のコンピュータデバイス(又はシステム)の方式で実装されてもよい。図12は、本発明のある1つの実施形態にしたがったコンピュータデバイスの概略的な図である。そのコンピュータデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ1201、通信バス1202、メモリ1203、及び少なくとも1つの通信インターフェイス1204を含み、I/Oインターフェイス1205をさらに含んでもよい。
プロセッサは、ユニバーサル中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、又は本発明の複数の解決方法におけるプログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよい。
通信バスは、上記の複数の構成要素の間で情報を伝送するためのチャネルを含んでもよい。通信インターフェイスは、トランシーバータイプのいずれかの装置を使用することによって、イーサネット、無線アクセスネットワーク(RAN)、又は無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network, WLAN)等の通信ネットワーク或いは他のデバイスと通信するように構成される。
メモリは、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、又は、静的な情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの静的な記憶デバイス、或いは、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、又は、情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの動的な記憶デバイスであってもよく、或いは、電気的に消去可能且つプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory, CD-ROM)又は他のコンパクトディスク記憶装置、(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク、及びブルーレイディスク等を含む)光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶デバイス、又は、命令又はデータ構造の形態で予期されるプログラムコードを搬送し又は格納することが可能であるとともに、コンピュータによってアクセスすることが可能であるいずれかの他の媒体であってもよい。このことは、限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、バスを使用することによってプロセッサに接続される。代替的に、メモリは、プロセッサと一体化されていてもよい。
メモリは、本発明の複数の解決方法を実行するのに使用されるアプリケーションプログラムコードを格納するように構成され、その実行は、プロセッサによって制御される。プロセッサは、メモリの中に格納されているアプリケーションプログラムコードを実行するように構成される。
特定の実装においては、プロセッサは、1つ又は複数のCPUを含んでもよく、各々のCPUは、シングルコアプロセッサ(single-core)であってもよく又はマルチコア(multi-Core)プロセッサであってもよい。本明細書におけるプロセッサは、(例えば、コンピュータプログラム命令等の)データを処理するように構成される1つ又は複数のデバイス、回路、及び/又は処理コアを指してもよい。
特定の実装において、ある1つの実施形態では、コンピュータデバイスは、入力/出力(I/O)インターフェイスをさらに含んでもよい。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、発光ダイオード(light emitting diode, LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube, CRT)ディスプレイデバイス、又はプロジェクタ(projector)等であってもよい。入力デバイスは、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、又はセンシングデバイスであってもよい。
コンピュータデバイスは、汎用コンピュータデバイスであってもよく又は専用コンピュータデバイスであってもよい。特定の実装においては、コンピュータデバイスは、デスクトップコンピュータ、携帯用コンピュータ、ネットワークサーバ、パームトップコンピュータ(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、通信デバイス、組み込み型デバイス、又は、図12のデバイスと同様の構造を有するデバイスであってもよい。コンピュータデバイスのタイプは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
図1又は図2におけるネットワークデバイスは、図12に示されているデバイスであってもよく、メモリは、1つ又は複数のソフトウェアモジュールを格納する。ネットワークデバイスは、プロセッサ及びメモリの中のプログラムコードを使用することによって、ソフトウェアモジュールを実装して、上記の複数の方法を実装してもよい。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのコンピュータ記憶媒体は、図11又は図12に示されているデバイスが使用するコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成される。そのコンピュータソフトウェア命令は、プログラムを含み、そのプログラムは、上記の方法の実施形態を実行するように設計される。格納されているプログラムを実行することによって、上記の方法を実装することが可能である。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、基地局の概略的な構成図を提供する。図13に示されているように、その基地局は、システムメッセージ生成ユニット1301及びシステムメッセージブロードキャストユニット1302を含む。
システムメッセージ生成ユニットは、システムメッセージを生成するように構成され、システムメッセージは、サービスエリアの識別子を含む。
システムメッセージブロードキャストユニットは、ユーザ機器にシステムメッセージをブロードキャストして、そのユーザ機器が現在位置しているサービスエリアをユーザ機器に通知するように構成される。
サービスエリアの識別子は、ローカルネットワークのサービスエリアに対応し、サービスエリアは、1つ又は複数の位置エリアを含む。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、基地局の概略的な構成図を提供する。図14に示されているように、その基地局は、受信ユニット1401及び報告ユニット1402を含む。
受信ユニットは、ネットワークデバイスが送信するサービスエリアサブスクリプションメッセージを受信するように構成され、サービスエリアサブスクリプションメッセージは、サービスエリアの識別子のリストを含み、サービスエリアの識別子のリストは、1つ又は複数のサービスエリアの識別子を含み、ユーザ機器がサービスエリアに入った後にネットワークデバイスにサービスエリア報告メッセージを送信するように基地局に指示する。
報告ユニットは、ユーザ機器がサービスエリアに入った後に、ネットワークデバイスにサービスエリア報告メッセージを送信するように構成される。
さらに、これらのユニットは、上記の方法における複数の関連する機能を実装し、詳細は、繰り返しては説明されない。
この実施形態においては、基地局は、機能ユニットの形態で提示される。本明細書における"ユニット"は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、回路、1つ又は複数のソフトウェアプログラム又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ及びメモリ、集積論理回路、及び/又は上記の複数の機能を提供することが可能である他のデバイスであってもよい。単純な実施形態においては、当業者は、プロセッサ、メモリ、及び通信インターフェイスを使用することによって、基地局を実装することが可能であるということを理解することが可能である。
本発明の複数の実施形態における基地局は、さらに、図15のコンピュータデバイス(又はシステム)の方式で実装されてもよい。図15は、本発明のある1つの実施形態にしたがったコンピュータデバイスの概略的な図である。そのコンピュータデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ1501、通信バス1502、メモリ1503、及び少なくとも1つの通信インターフェイス1504を含み、I/Oインターフェイス1505をさらに含んでもよい。
プロセッサは、ユニバーサル中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、又は本発明の複数の解決方法におけるプログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよい。
通信バスは、上記の複数の構成要素の間で情報を伝送するためのチャネルを含んでもよい。通信インターフェイスは、トランシーバータイプのいずれかの装置を使用することによって、イーサネット、無線アクセスネットワーク(RAN)、又は無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network, WLAN)等の通信ネットワーク或いは他のデバイスと通信するように構成される。
メモリは、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、又は、静的な情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの静的な記憶デバイス、或いは、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、又は、情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの動的な記憶デバイスであってもよく、或いは、電気的に消去可能且つプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory, CD-ROM)又は他のコンパクトディスク記憶装置、(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク、及びブルーレイディスク等を含む)光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶デバイス、又は、命令又はデータ構造の形態で予期されるプログラムコードを搬送し又は格納することが可能であるとともに、コンピュータによってアクセスすることが可能であるいずれかの他の媒体であってもよい。このことは、限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、バスを使用することによってプロセッサに接続される。代替的に、メモリは、プロセッサと一体化されていてもよい。
メモリは、本発明の複数の解決方法を実行するのに使用されるアプリケーションプログラムコードを格納するように構成され、その実行は、プロセッサによって制御される。プロセッサは、メモリの中に格納されているアプリケーションプログラムコードを実行するように構成される。
特定の実装においては、プロセッサは、1つ又は複数のCPUを含んでもよく、各々のCPUは、シングルコアプロセッサ(single-core)であってもよく又はマルチコア(multi-Core)プロセッサであってもよい。本明細書におけるプロセッサは、(例えば、コンピュータプログラム命令等の)データを処理するように構成される1つ又は複数のデバイス、回路、及び/又は処理コアを指してもよい。
特定の実装において、ある1つの実施形態では、コンピュータデバイスは、入力/出力(I/O)インターフェイスをさらに含んでもよい。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、発光ダイオード(light emitting diode, LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube, CRT)ディスプレイデバイス、又はプロジェクタ(projector)等であってもよい。入力デバイスは、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、又はセンシングデバイスであってもよい。
コンピュータデバイスは、汎用コンピュータデバイスであってもよく又は専用コンピュータデバイスであってもよい。特定の実装においては、コンピュータデバイスは、デスクトップコンピュータ、携帯用コンピュータ、ネットワークサーバ、パームトップコンピュータ(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、通信デバイス、組み込み型デバイス、又は、図15のデバイスと同様の構造を有するデバイスであってもよい。コンピュータデバイスのタイプは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
図1又は図2における基地局は、図15に示されているデバイスであってもよく、メモリは、1つ又は複数のソフトウェアモジュールを格納する。ネットワークデバイスは、プロセッサ及びメモリの中のプログラムコードを使用することによって、ソフトウェアモジュールを実装して、上記の複数の方法を実装してもよい。
本発明のある1つの実施形態は、さらに、コンピュータ記憶媒体を提供し、そのコンピュータ記憶媒体は、図13、図14、又は図15に示されているデバイスが使用するコンピュータソフトウェア命令を格納するように構成される。そのコンピュータソフトウェア命令は、プログラムを含み、そのプログラムは、上記の方法の実施形態を実行するように設計される。格納されたプログラムを実行することによって、上記の方法を実装することが可能である。
本発明は、複数の実施形態を参照して説明されているが、保護を請求する本発明を実装する過程において、当業者は、複数の添付の図面、開示されている内容、及び添付の複数の請求項を参照することによって、複数の開示されている実施形態の他の変形例を理解し、そして、実装することが可能である。それらの複数の請求項において、"含む"(comprising)は、他の構成要素又は他のステップを除外するものではなく、"ある1つの"又は"1つの"は、複数の場合を除外するものではない。単一のプロセッサ又は他のユニットは、それらの複数の請求項において列挙されている1つ又は複数の機能を実装することが可能である。いくつかの手段が、互いに異なる複数の従属請求項に記載されているが、このことは、これらの手段を組み合わせて、より良好な効果を生み出すことが不可能であるということを意味するものではない。
当業者は、方法、装置(デバイス)、又はコンピュータプログラム製品として、本発明の複数の実施形態を提供してもよいということを理解するはずである。したがって、本発明は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによる実施形態の形態を使用することが可能である。さらに、本発明は、コンピュータプログラム製品の形態を使用することが可能であり、そのコンピュータプログラム製品は、コンピュータにより使用可能なプログラムコードを含むとともに、(これらには限定されないが、磁気ディスクメモリ、CD-ROM、及び光メモリ等を含む)1つ又は複数のコンピュータにより使用可能な記憶媒体によって実装される。コンピュータプログラムは、適切な媒体の中に格納され/分散させられ、他のハードウェアと共にハードウェアの一部として提供され又は使用され、或いは、例えば、インターネットにより又は他の有線通信システム又は無線通信システムを介してといったように、他の形態で分散させられていてもよい。
本発明は、本発明の複数の実施形態にしたがった方法、装置(デバイス)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明されている。それらのフローチャート及び/又はブロック図の中の各々のプロセス及び/又は各々のブロック、及び、それらのフローチャート及び/又はブロック図の中のプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実施するのに、コンピュータプログラム命令を使用してもよいということを理解すべきである。汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み型のプロセッサ、又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに、これらのコンピュータプログラム命令を提供して、ある1つの機械を生成してもよく、それによって、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサが実行する命令は、それらのフローチャートの中の1つ又は複数のプロセス及び/又はそれらのブロック図の中の1つ又は複数のブロックにおけるある特定の機能を実装するための装置を生成する。
これらのコンピュータプログラム命令は、また、コンピュータ読み取り可能なメモリの中に格納されてもよく、そのコンピュータ読み取り可能なメモリは、ある特定の方式で動作するようにコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスに命令することが可能であり、それによって、そのコンピュータ読み取り可能なメモリの中に格納されている命令は、ある1つの結果物を生成し、その結果物は、指示装置を含む。その指示装置は、それらのフローチャートの中の1つ又は複数のプロセス及び/又はそれらのブロック図の中の1つ又は複数のブロックにおけるある特定の機能を実行する。
また、あるコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスに、これらのコンピュータプログラム命令をロードしてもよく、それによって、そのコンピュータ又は他のプログラム可能なデバイスによって、一連の操作及びステップを実行し、それにより、コンピュータにより実装される処理を生成する。したがって、そのコンピュータ又は他のプログラム可能なデバイスによって実行される命令は、それらのフローチャートの中の1つ又は複数のプロセス及び/又はそれらのブロック図の中の1つ又は複数のブロックにおけるある特定の機能を実装するためのステップを提供する。
本発明は、本発明の複数の特定の特徴及び実施形態を参照して説明されているが、それらの複数の特定の特徴及び実施形態に対して、さまざまな修正及び組み合わせを行うことが可能であるということは明らかである。それに対応して、明細書及び複数の添付の図面は、添付の特許請求の範囲が定義する本発明の例示的な説明であるにすぎず、本発明の範囲に属する修正、変形、組み合わせ、又は均等物のうちのいずれか又はすべてとして考慮される。明らかなことではあるが、当業者は、本発明の範囲から離れることなく、本発明に対してさまざまな修正及び変形を行うことが可能である。それらの修正及び変形が、以下の請求項に記載された発明及びそれらの等価な技術が定義する保護の範囲に属する限りにおいて、本発明は、これらの修正及び変形にも及ぶように意図されている。