JP2021505065A - 反対に対向したトランスオーラルラウドスピーカに対するクロストークキャンセレーション - Google Patents

反対に対向したトランスオーラルラウドスピーカに対するクロストークキャンセレーション Download PDF

Info

Publication number
JP2021505065A
JP2021505065A JP2020529259A JP2020529259A JP2021505065A JP 2021505065 A JP2021505065 A JP 2021505065A JP 2020529259 A JP2020529259 A JP 2020529259A JP 2020529259 A JP2020529259 A JP 2020529259A JP 2021505065 A JP2021505065 A JP 2021505065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker
crosstalk
band
processor
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020529259A
Other languages
English (en)
Inventor
セルデス ザッカリー
セルデス ザッカリー
アンソニー マリグリオ ザ サード ジョセフ
アンソニー マリグリオ ザ サード ジョセフ
Original Assignee
ブームクラウド 360 インコーポレイテッド
ブームクラウド 360 インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ブームクラウド 360 インコーポレイテッド, ブームクラウド 360 インコーポレイテッド filed Critical ブームクラウド 360 インコーポレイテッド
Publication of JP2021505065A publication Critical patent/JP2021505065A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R3/00Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R3/12Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for distributing signals to two or more loudspeakers
    • H04R3/14Cross-over networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R5/00Stereophonic arrangements
    • H04R5/02Spatial or constructional arrangements of loudspeakers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R5/00Stereophonic arrangements
    • H04R5/04Circuit arrangements, e.g. for selective connection of amplifier inputs/outputs to loudspeakers, for loudspeaker detection, or for adaptation of settings to personal preferences or hearing impairments
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S1/00Two-channel systems
    • H04S1/002Non-adaptive circuits, e.g. manually adjustable or static, for enhancing the sound image or the spatial distribution
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S1/00Two-channel systems
    • H04S1/007Two-channel systems in which the audio signals are in digital form
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S7/00Indicating arrangements; Control arrangements, e.g. balance control
    • H04S7/30Control circuits for electronic adaptation of the sound field
    • H04S7/301Automatic calibration of stereophonic sound system, e.g. with test microphone
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S7/00Indicating arrangements; Control arrangements, e.g. balance control
    • H04S7/30Control circuits for electronic adaptation of the sound field
    • H04S7/302Electronic adaptation of stereophonic sound system to listener position or orientation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S2400/00Details of stereophonic systems covered by H04S but not provided for in its groups
    • H04S2400/13Aspects of volume control, not necessarily automatic, in stereophonic sound systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S2420/00Techniques used stereophonic systems covered by H04S but not provided for in its groups
    • H04S2420/01Enhancing the perception of the sound image or of the spatial distribution using head related transfer functions [HRTF's] or equivalents thereof, e.g. interaural time difference [ITD] or interaural level difference [ILD]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S2420/00Techniques used stereophonic systems covered by H04S but not provided for in its groups
    • H04S2420/07Synergistic effects of band splitting and sub-band processing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)
  • Stereophonic Arrangements (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

実施形態は、スピーカの周りで複数の最適なリスニング領域をもたらす反対に対向したスピーカ構成に対する音声処理に関する。システムは、反対に対向したスピーカ構成にある左側スピーカおよび右側スピーカ、ならびに左側スピーカおよび右側スピーカと接続されたクロストークキャンセレーションプロセッサを含む。クロストークキャンセレーションプロセッサは、左側および右側出力チャネルを生成するよう、クロストークキャンセレーションを入力音声信号に適用する。間隔を空けられた複数のクロストークがキャンセルされたリスニング領域を含む音を生成するよう、左側出力チャネルが左側スピーカに提供され、右側出力チャネルが右側スピーカに提供される。

Description

本明細書で説明される主題は、音声処理に関し、特に、反対に対向した(opposite facing)スピーカ構成に対するクロストークキャンセレーションに関する。
立体音響音の再生は、2つ以上のラウドスピーカを使用して音響場の空間特性を包含する信号を符号化および再生することを伴う。立体音響音は、リスナが音響場における空間感覚を感知することを可能にする。典型的な立体音響音システムでは、2つのリスニングフィールド内の固定位置に位置付けられた2つの「インフィールド(in field)」ラウドスピーカは、ステレオ信号を音波に変換する。各々のインフィールドラウドスピーカからの音波は、音響場内で様々な方向から聞こえる音の印象を生じさせるよう、最適なリスニング領域においてリスナの両耳に向かって空間を通じて伝播する。しかしながら、立体音響音再生は、異なる位置において複数のリスナに対して適切でない1つの最適なリスニング領域をもたらし、またはリスナの移動に適合することができない。
実施形態は、スピーカの周りで複数の最適なリスニング領域(「クロストークがキャンセルされたリスニング領域」とも称される)をもたらす反対に対向したスピーカ構成に対する音声処理に関する。システムは、反対に対向したスピーカ構成にある左側スピーカおよび右側スピーカ、ならびに左側スピーカおよび右側スピーカと接続されたクロストークキャンセレーションプロセッサを含む。クロストークキャンセレーションプロセッサは、入力音声信号の左側チャネルを左側帯域内信号(in-band signal)および左側帯域外信号(out-of-band signal)に分割し、入力音声信号の右側チャネルを右側帯域内信号および右側帯域外信号に分割し、左側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって、左側クロストークキャンセレーション成分を生成し、右側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって、右側クロストークキャンセレーション成分を生成し、右側クロストークキャンセレーション成分を左側帯域内信号および左側帯域外信号と結合することによって、左側出力チャネルを生成し、左側クロストークキャンセレーション成分を右側帯域内信号および右側帯域外信号と結合することによって、右側出力チャネルを生成し、間隔を空けられた複数のクロストークがキャンセルされたリスニング領域を含む音を生成するよう、左側出力チャネルを左側スピーカに、および右側出力チャネルを右側スピーカに提供する、ように構成されている。
いくつかの実施形態では、複数のクロストークがキャンセルされたリスニング領域は、モノフィル領域によって第2のクロストークがキャンセルされたリスニング領域から分割された第1のクロストークがキャンセルされたリスニング領域を含む。
いくつかの実施形態では、反対に対向したスピーカ構成にある左側スピーカおよび右側スピーカは、相互に外側に向いた左側スピーカおよび右側スピーカを含む。
いくつかの実施形態では、反対に対向したスピーカ構成にある左側スピーカおよび右側スピーカは、間隔を空けられ、相互に内側に向いた左側スピーカおよび右側スピーカを含む。
いくつかの実施形態では、クロストークキャンセレーションプロセッサは、左側出力チャネルを別の左側スピーカに、および右側出力チャネルを別の右側スピーカに提供するように更に構成され、左側スピーカおよび別の左側スピーカは、相互に外側に向き、左側スピーカペアを形成し、右側スピーカおよび別の右側スピーカは、相互に外側に向き、右側スピーカペアを形成し、左側スピーカペアおよび右側スピーカペアは、相互に内側に向いた左側スピーカおよび右側スピーカとは間隔を空けられる。
いくつかの実施形態は、プログラムコードを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、プログラムコードは、1つ以上のプロセッサ(「プロセッサ」)によって実行されるとき、プロセッサが、入力音声信号の左側チャネルを左側帯域内信号および左側帯域外信号に分割し、入力音声信号の右側チャネルを右側帯域内信号および右側帯域外信号に分割し、左側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって、左側クロストークキャンセレーション成分を生成し、右側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって、右側クロストークキャンセレーション成分を生成し、右側クロストークキャンセレーション成分を左側帯域内信号および左側帯域外信号と結合することによって、左側出力チャネルを生成し、左側クロストークキャンセレーション成分を右側帯域内信号および右側帯域外信号と結合することによって、右側出力チャネルを生成し、音を生成するよう、左側出力チャネルを左側スピーカに、および右側出力チャネルを右側スピーカに提供する、ように構成する、コンピュータ可読媒体を含む。左側スピーカおよび右側スピーカは、間隔を空けられた複数のクロストークがキャンセルされたリスニング領域を音が提供するように反対に対向したスピーカ構成にある。
いくつかの実施形態は、入力音声信号を処理する方法を含み、入力音声信号を処理する方法は、入力音声信号の左側チャネルを左側帯域内信号および左側帯域外信号に分割するステップと、入力音声信号の右側チャネルを右側帯域内信号および右側帯域外信号に分割するステップと、左側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって、左側クロストークキャンセレーション成分を生成するステップと、右側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって、右側クロストークキャンセレーション成分を生成するステップと、右側クロストークキャンセレーション成分を左側帯域内信号および左側帯域外信号と結合することによって、左側出力チャネルを生成するステップと、左側クロストークキャンセレーション成分を右側帯域内信号および右側帯域外信号と結合することによって、右側出力チャネルを生成するステップと、音を生成するよう、左側出力チャネルを左側スピーカに、および右側出力チャネルを右側スピーカに提供するステップと、を含む。左側スピーカおよび右側スピーカは、間隔を空けられた複数のクロストークがキャンセルされたリスニング領域を音が提供するように反対に対向したスピーカ構成にある。
いくつかの実施形態に従った、反対に対向したスピーカ構成の実施例である。 いくつかの実施形態に従った、反対に対向したスピーカ構成の実施例である。 いくつかの実施形態に従った、反対に対向したスピーカ構成の実施例である。 いくつかの実施形態に従った、音声処理システムの概略ブロック図である。 いくつかの実施形態に従った、サブバンド空間(subband spatial)プロセッサの概略ブロック図である。 いくつかの実施形態に従った、クロストーク補償プロセッサの概略ブロック図である。 いくつかの実施形態に従った、クロストークキャンセレーションプロセッサの概略ブロック図である。 いくつかの実施形態に従った、反対に対向したスピーカに対して入力音声信号についてサブバンド空間拡張(subband spatial enhancement)およびクロストークキャンセレーションを実行する処理のフローチャートである。 いくつかの実施形態に従った、反対に対向したスピーカに対して入力音声信号についてクロストークキャンセレーションを実行する処理のフローチャートである。 いくつかの実施形態に従った、コンピュータシステムの概略ブロック図である。
図面が表し、詳細な説明が説明するのは、例示のみを目的として様々な非限定的な実施形態である。
ここで、実施形態への詳細な参照が行われ、その実施例は、添付図面において例示される。以下の詳細な説明では、様々な説明される実施形態の完全な理解を提供するために、多くの詳細が示される。かしながら、それらの特定の詳細なしに説明される実施形態を実施することができる。他の例では、実施形態の態様を不必要に曖昧にしないよう、公知の方法、手順、構成要素、回路、およびネットワークは詳細には説明されない。
本開示の実施形態は、反対に対向したスピーカ構成に対するクロストークキャンセレーションを伴う音声処理に関する。クロストークキャンセレーションは、トランスオーラルラウドスピーカ(trans-aural loudspeaker)上で位相反転され、フィルタリングされ、遅延されたバージョンの対側信号(contralateral signal)を同側信号(ipsilateral signal)と混合する。クロストークキャンセレーションは、式(1)に定義されたように説明される。
AiおよびAcは、同側フィルタおよび対側フィルタをそれぞれ適用する遅延正準マトリクス(delay-canonical matrices)であり、zδは、遅延演算子であり、δは、対側信号に適用されることになる(場合によっては小部分の)サンプルにおける遅延であり、TiおよびTcは、転換した同側信号および対側信号であり、xiおよびxcは、入力同側信号および対側信号である。
「反対に対向したスピーカ構成」は、相互に180度の角度に位置した複数の(例えば、左側および右側ステレオ)スピーカを指す。図1A、1B、および1Cは、いくつかの実施形態に従った、反対に対向したスピーカ構成の実施例である。図1Aを参照して、スピーカ110Lおよび110Rは、相互に離れて、外側に向かったスピーカと近接して配置され、方位付けられる。図1Bを参照して、スピーカ112Lおよび112Rは、距離dsにより間隔を空けられ、相互に内側に向かったスピーカと方位付けられる。図1Cを参照して、スピーカ114Lおよび116Lは、左側スピーカペアを形成し、スピーカ114Rおよび116Rは、右側スピーカペアを形成する。図1Aに示されたスピーカ110Lおよび110Rと同様に、スピーカ114Lおよび116Lは、相互に外側に向けられる。同様に、スピーカ114Rおよび116Rは、相互に外側に向けられる。図1Bに示されたスピーカスピーカ112Lおよび112Rと同様に、左側スピーカペアおよび右側スピーカペアは、右側スピーカペアのスピーカ114Rに対して距離dsにより分離され、スピーカ116Lおよび114Rは、相互に内側に向けられる。
適切な同調により、ステレオスピーカに対して入力音声信号について処理するクロストークキャンセレーション(CTC)は、図1A、1B、または1Cの反対に対向したスピーカ構成にあるスピーカに対してステレオ出力信号を生成するよう実行されてもよい。出力信号は、スピーカによって再生されるとき、複数の理想的なリスニング位置から動的な空間的印象を、他のいずれかの場所から一貫した満足(consistent fill)をもたらす。
例えば、図1A、1B、および1Cの反対に対向したスピーカ構成の各々は、スピーカアレイの前方に対して、θu=0(例えば、リスナ140aによって示される)およびθu=π(例えば、リスナ140cによって示される)において中心に置かれた2つの最適なリスニング領域180をもたらす。モノフィル領域(mono fill region)182は、θu=π/2(例えば、リスナ140bによって示される)およびθu=(3π)/2において中心に置かれる。最適なリスニング領域180とモノフィル領域182との間で定義された遷移ゾーン(transition zone)では、サウンドステージの段階的な低下(gradual collapse)およびモノフィルへの遷移が感知される。
図1A、1B、および1Cに示されるように、スピーカがオムニ(omni)からカージオイド(cardioid)にわたるパターンを示し(すなわち、πラジアンにおいて転極がない)、筐体が構造結合(structure-coupling)および大気結合(air-borne coupling)を最小化するように構築される場合、単一経路CTC処理(single-path CTC processing)は、最適なリスニング領域180内でクロストークの多くをキャンセルすることができる。特に、CTC処理は、軸外放射効果(off-axis radiation effect)をモデル化する。更に、各々のスピーカが、最適なリスニング領域180の外側に存在する点において、CTC処理の結果として左側信号および右側信号の組み合わせを効果的に提示していることを理由に、空間的効果は、一貫したモノフィルと置き換えられる。
関連するクラスのスピーカ構成は、180度未満、例えば、30度〜180度でスピーカにより構築されてもよい。このケースでは、2つの最適なリスニング位置のうちの1つは、その撮像のクリスプ性(crispness)に起因して特権状態を有し、二次的な最適なリスニング位置に提示されたサウンドステージは、鮮明性がいくらか劣って定義される。
音声処理システムの実施例
図2は、いくつかの実施形態に従った、音声処理システム200の概略ブロック図である。システム200は、入力音声信号Xを空間的に拡張し、空間的に拡張した音声信号に対してクロストークキャンセレーションを実行する。システム200は、左側入力チャネルXLおよび右側入力チャネルXRを含む入力音声信号Xを受信し、入力チャネルXLおよびXRを処理することによって、左側出力チャネルOLおよび右側出力チャネルORを含む出力音声信号Oを生成する。図2には示されないが、空間的拡張プロセッサ222は更に、増幅器を含み、増幅器は、クロストークキャンセレーションプロセッサ260からの出力音声信号Oを増幅し、出力チャネルXLおよびXRを音に変換する、図1A〜1Cに示される反対に対向したスピーカなどの出力デバイスに信号Oを提供する。例えば、図1Aの反対に対向したスピーカ構成に対して、左側出力チャネルOLは、左側スピーカ110Lに提供され、右側出力チャネルORは、右側スピーカ110Rに提供される。図1Bの反対に対向したスピーカ構成に対して、左側出力チャネルOLは、左側スピーカ112Lに提供され、右側出力チャネルORは、右側スピーカ112Rに提供される。図1Cの反対に対向したスピーカ構成に対して、左側出力チャネルOLは、左側スピーカ114Lおよび116Lを含む左側スピーカペアに提供され、右側出力チャネルORは、右側スピーカ114Rおよび116Rを含む右側スピーカペアに提供される。
システム200は、サブバンド空間プロセッサ205、クロストーク補償プロセッサ240、コンバイナ250、およびクロストークキャンセレーションプロセッサ260を含む。システム200は、入力チャネルXLおよびXRのクロストーク補償およびサブバンド空間的処理を実行し、サブバンド空間的処理の結果をクロストーク補償の結果と結合し、次いで、結合した結果に対してクロストークキャンセレーションを実行する。
サブバンド空間プロセッサ205は、空間的周波数帯域分割器210、空間的周波数帯域プロセッサ220、および空間的周波数帯域コンバイナ230を含む。空間的周波数帯域分割器210は、入力チャネルXLおよびXR、ならびに空間的周波数帯域プロセッサ220に結合される。空間的周波数帯域分割器210は、左側入力チャネルXLおよび右側入力チャネルXRを受信し、入力チャネルを空間的(または、「サイド(side)」)成分Xsおよび非空間的(または、ミッド(mid)」)成分Xmに処理する。例えば、空間的成分Xsは、左側入力チャネルXLと右側入力チャネルXRとの間の差に基づいて生成されてもよい。非空間的成分Xmは、左側入力チャネルXLおよび右側入力チャネルXRの和に基づいて生成されてもよい。空間的周波数帯域分割器210は、空間的成分Xsおよび非空間的成分Xmを空間的周波数帯域プロセッサ220に提供する。
空間的周波数帯域プロセッサ220は、空間的周波数帯域分割器210および空間的周波数帯域コンバイナ230に結合される。空間的周波数帯域プロセッサ220は、空間的周波数帯域分割器210から空間的成分Xsおよび非空間的成分Xmを受信し、受信した信号を拡張する。特に、空間的周波数帯域プロセッサ220は、空間的成分Xsから拡張空間的成分Esを生成し、非空間的成分Xmから拡張非空間的成分Emを生成する。
例えば、空間的周波数帯域プロセッサ220は、拡張空間的成分Esを生成するようサブバンド利得を空間的成分Xsに適用し、拡張非空間的成分Emを生成するようサブバンド利得を非空間的成分Xmに適用する。いくつかの実施形態では、空間的周波数帯域プロセッサ220は、加えてまたは代わりに、拡張空間的成分Esを生成するようサブバンド遅延を空間的成分Xsに提供し、拡張非空間的成分Emを生成するようサブバンド遅延を非空間的成分Xmに提供する。サブバンド利得および/または遅延は、空間的成分Xsおよび非空間的成分Xmの異なる(例えば、n個の)サブバンドに対して異なってもよく、または同一であってもよい(例えば、2つ以上のサブバンドに対して)。空間的周波数帯域プロセッサ220は、拡張空間的成分Esおよび拡張非空間的成分Emを生成するよう、相互に空間的成分Xsおよび非空間的成分Xmの異なるサブバンドに対して利得および/または遅延を調節する。空間的周波数帯域プロセッサ220は次いで、拡張空間的成分Esおよび拡張非空間的成分Emを空間的周波数帯域コンバイナ230に提供する。
空間的周波数帯域コンバイナ230は、空間的周波数帯域プロセッサ220に結合され、更にコンバイナ250に結合される。空間的周波数帯域コンバイナ230は、空間的周波数帯域プロセッサ220から拡張空間的成分Esおよび拡張非空間的成分Emを受信し、拡張空間的成分Esおよび拡張非空間的成分Emを左側拡張チャネルELおよび右側拡張チャネルERに結合する。例えば、左側拡張チャネルELは、拡張空間的成分Esおよび拡張非空間的成分Emの和に基づいて生成されてもよく、右側拡張チャネルERは、拡張非空間的成分Emと拡張空間的成分Esとの間の差に基づいて生成されてもよい。空間的周波数帯域コンバイナ230は、左側拡張チャネルELおよび右側拡張チャネルERをコンバイナ250に提供する。
クロストーク補償プロセッサ240は、クロストークキャンセレーションにおけるスペクトル的な欠陥(spectral defect)またはアーチファクトを補償するよう、クロストーク補償を実行する。クロストーク補償プロセッサ240は、入力チャネルXLおよびXRを受信し、クロストークキャンセレーションプロセッサ260によって実行される拡張非空間的成分Emおよび拡張空間的成分Esの後続のクロストークキャンセレーションにおいていずれかのアーチファクトを補償するための処理を実行する。いくつかの実施形態では、クロストーク補償プロセッサ240は、左側クロストーク補償チャネルZLおよび右側クロストーク補償チャネルZRを含むクロストーク補償信号Zを生成するフィルタを適用することによって、非空間的成分Xmおよび空間的成分Xsに対して拡張(enhancement)を実行してもよい。他の実施形態では、クロストーク補償プロセッサ240は、非空間的成分Xmに対してのみ拡張を実行してもよい。
コンバイナ250は、左側拡張補償チャネルTLを生成するよう、左側拡張チャネルELを左側クロストーク補償チャネルZLと結合し、右側拡張補償チャネルTRを生成するよう、右側拡張チャネルERを右側クロストーク補償チャネルZRと結合する。コンバイナ250は、クロストークキャンセレーションプロセッサ260に結合され、左側拡張補償チャネルTLおよび右側拡張補償チャネルTRをクロストークキャンセレーションプロセッサ260に提供する。
クロストークキャンセレーションプロセッサ260は、左側拡張補償チャネルTLおよび右側拡張補償チャネルTRを受信し、左側出力チャネルOLおよび右側出力チャネルORを含む出力音声信号Oを生成するよう、チャネルTL、TRに対してクロストークキャンセレーションを実行する。
いくつかの実施形態では、音声処理システム200のサブバンド空間プロセッサ205は、無効にされてもよく、またはバイパスとして動作してもよい。音声処理システム200は、空間的拡張なしにクロストークキャンセレーションを適用してもよい。いくつかの実施形態では、サブバンド空間プロセッサ205は、システム200から省略される。コンバイナ250は、サブバンド空間プロセッサ205の出力の代わりに、入力チャネルXLおよびXRに結合され、チャネルTLおよびTRを含む補償された信号Tを生成するよう、入力チャネルXLおよびXRを左側クロストーク補償チャネルZLおよび右側クロストーク補償チャネルZRと結合する。クロストークキャンセレーションプロセッサ260は、出力チャネルOLおよびORを含む出力信号Oを生成するよう、補償された信号Tに対してクロストークキャンセレーションを適用する。
サブバンド空間プロセッサ205に関する追加の詳細は、図3に関連して以下で議論され、クロストーク補償プロセッサ240に関する追加の詳細は、図4に関連して以下で議論され、クロストークキャンセレーションプロセッサ260に関する追加の詳細は、図5に関連して以下で議論される。
サブバンド空間プロセッサの実施例
図3は、いくつかの実施形態に従った、サブバンド空間プロセッサ205の概略ブロック図である。サブバンド空間プロセッサ205は、空間的周波数帯域分割器210、空間的周波数帯域プロセッサ220、および空間的周波数帯域コンバイナ230を含む。空間的周波数帯域分割器210は、空間的周波数帯域プロセッサ220に結合され、空間的周波数帯域プロセッサ220は、空間的周波数帯域コンバイナ230に結合される。
空間的周波数帯域分割器210は、左側入力チャネルXLおよび右側入力チャネルXRを受信し、それらの入力を空間的成分Xsおよび非空間的成分Xmに変換するL/R−M/S変換器302を含む。空間的成分Xsは、左側入力チャネルXLおよび右側入力チャネルXRを減算することによって生成されてもよい。非空間的成分Xmは、左側入力チャネルXLおよび右側入力チャネルXRを加算することによって生成されてもよい。
空間的周波数帯域プロセッサ220は、非空間的成分Xmを受信し、拡張非空間的サブバンド成分Emを生成するよう、サブバンドフィルタのセットを適用する。空間的周波数帯域プロセッサ220はまた、空間的サブバンド成分Xsを受信し、拡張非空間的サブバンド成分Emを生成するよう、サブバンドフィルタのセットを適用する。サブバンドフィルタは、ピークフィルタ、ノッチフィルタ、ロウパスフィルタ、ハイパスフィルタ、ロウシェルフフィルタ、ハイシェルフフィルタ、バンドパスフィルタ、バンドストップフィルタ、および/または全てのパスフィルタの様々な組み合わせを含むことができる。
いくつかの実施形態では、空間的周波数帯域プロセッサ220は、非空間的成分Xmのn個の周波数サブバンドの各々に対するサブバンドフィルタおよび空間的成分Xsのn個の周波数サブバンドの各々に対するサブバンドフィルタを含む。n=4個のサブバンドについて、例えば、空間的周波数帯域プロセッサ220は、サブバンド(1)に対するミッドイコライゼーション(EQ:mid equalization)フィルタ304(1)、サブバンド(2)に対するミッドEQフィルタ304(2)、サブバンド(3)に対するミッドEQフィルタ304(3)、およびサブバンド(4)に対するミッドEQフィルタ304(4)を含む、非空間的成分Xmに対する一連のサブバンドフィルタを含む。各々のミッドEQフィルタ304は、拡張非空間的成分Emを生成するよう、非空間的成分Xmの周波数サブバンド部分にフィルタを適用する。
空間的周波数帯域プロセッサ220は更に、サブバンド(1)に対するサイドイコライゼーション(EQ)フィルタ306(1)、サブバンド(2)に対するサイドEQフィルタ306(2)、サブバンド(3)に対するサイドEQフィルタ306(3)、およびサブバンド(4)に対するサイドEQフィルタ306(4)を含む、空間的成分Xsの周波数サブバンドに対する一連のサブバンドフィルを含む。各々のサイドEQフィルタ306は、拡張空間的成分Esを生成するよう、空間的成分Xsの周波数サブバンド部分にフィルタを適用する。
非空間的成分Xmおよび空間的成分Xsのn個の周波数サブバンドの各々は、周波数の範囲に対応してもよい。例えば、周波数サブバンド(1)は、0〜300ヘルツに対応してもよく、周波数サブバンド(2)は、300〜510ヘルツに対応してもよく、周波数サブバンド(3)は、510〜2700ヘルツに対応してもよく、周波数サブバンド(4)は、2700ヘルツ〜ナイキスト周波数に対応してもよい。いくつかの実施形態では、n個の周波数サブバンドは、臨界帯域の統一されたセット(consolidated set)である。臨界帯域は、多種多様な音楽ジャンルからの音声サンプルのコーパスを使用して判定されてもよい。24個のバーク尺度臨界帯域にわたるミッド成分とサイド成分との長期平均エネルギー比は、サンプルから判定される。同様の長期平均比との隣接した周波数帯域は次いで、臨界帯域のセットを形成するよう共にグループ化される。周波数サブバンドの範囲と共に、周波数サブバンドの数が調節されてもよい。
いくつかの実施形態では、ミッドEQフィルタ304またはサイドEQフィルタ306は、式(2)によって定義される伝達関数を有するバイクアッドフィルタ(biquad filter)を含んでもよい。
zは、複素変数である。フィルタは、式(3)によって定義されるようなダイレクトフォームIトポロジ(direct form I topology)を使用して実装されてもよい。
Xは入力ベクトルであり、Yは出力である。他のトポロジは、それらの最大ワード長および飽和挙動(saturation behavior)に応じて、特定のプロセッサに対して利点を有することがある。
バイクアッドは次いで、実数値入力および出力を有するいずれかの二次フィルタを実装するために使用されてもよい。離散時間フィルタを設計するために、連続時間フィルタが設計され、双線形転換(bilinear transform)を介して離散時間に転換される。更に、中心周波数および帯域幅におけるいずれかの結果として生じるシフトに対する補償は、周波数ワーピング(warping)を使用して達成されてもよい。
例えば、ピークフィルタは、式(4)によって定義されるS平面伝達関数(S-plane transfer function)を含んでもよく、
sは複素変数であり、Aはピークの振幅であり、Qはフィルタ「品質」である(
として正準に導出された)。デジタルフィルタ係数は、
であり、
ω0は、ラジアンおよび
におけるフィルタの中心周波数である。
空間的周波数帯域コンバイナ230は、ミッド成分およびサイド成分を受信し、成分の各々に利得を適用し、ミッド成分およびサイド成分を左側チャネルおよび右側チャネルに変換する。例えば、空間的周波数帯域コンバイナ230は、拡張非空間的成分Emおよび拡張空間的成分Esを受信し、拡張非空間的成分Emおよび拡張空間的成分Esを左側空間的拡張チャネルELおよび右側空間的拡張チャネルERに変換する前に、大域的ミッド利得(global mid gain)および大域的サイド利得(global side gain)を実行する。
特に、空間的周波数帯域コンバイナ230は、大域的ミッド利得308、大域的サイド利得310、ならびに大域的ミッド利得308および大域的サイド利得310に結合されたM/S−L/R変換器312を含む。大域的ミッド利得308は、拡張非空間的成分Emを受信し、利得を適用し、大域的サイド利得310は、拡張空間的成分Esを受信し、利得を適用する。M/S−L/R変換器312は、大域的ミッド利得308から拡張非空間的成分Emを受信し、大域的サイド利得310から拡張空間的成分Esを受信し、それらの入力を左側拡張チャネルELおよび右側拡張チャネルERに変換する。
図4は、いくつかの実施形態に従った、クロストーク補償プロセッサ240の概略ブロック図である。クロストーク補償プロセッサ240は、左側入力チャネルXLおよび右側入力チャネルXRを受信し、入力チャネルに対してクロストーク補償を適用することによって、左側出力チャネルおよび右側出力チャネルを生成する。クロストーク補償プロセッサ240は、L/R−M/S変換器402、ミッド成分プロセッサ420、サイド成分プロセッサ430、およびM/S−L/R変換器414を含む。
クロストーク補償プロセッサ240は、入力チャネルHFLおよびHFRを受信し、左側クロストーク補償チャネルZLおよび右側クロストーク補償チャネルZRを生成するための前処理を実行する。チャネルZL、ZRは、クロストークキャンセレーションなどのクロストーク処理においていずれかのアーチファクトを補償するために使用されてもよい。L/R−M/S変換器402は、左側チャネルXLおよび右側チャネルXRを受信し、入力チャネルXL、XRの非空間的成分Xmおよび空間的成分Xsを生成する。左側チャネルおよび右側チャネルは、左側チャネルおよび右側チャネルの非空間的成分を生成するよう加算されてもよく、左側チャネルおよび右側チャネルの空間的成分を生成するよう減算されてもよい。
ミッド成分プロセッサ420は、m個のミッドフィルタ440(a)、440(b)〜440(m)などの複数のフィルタ440を含む。ここで、m個のミッドフィルタ440の各々は、非空間的成分Xmおよび空間的成分Xsのm個の周波数帯域のうちの1つを処理する。ミッド成分プロセッサ420は、非空間的成分Xmを処理することによって、ミッドクロストーク補償チャネルZmを生成する。いくつかの実施形態では、ミッドフィルタ440は、シミュレーションを通じてクロストーク処理により非空間的成分Xmの周波数応答プロットを使用して構成される。加えて、周波数応答プロットを分析することによって、クロストーク処理のアーチファクトとして発生する、予め定められた閾値(例えば、10デシベル)を上回る周波数応答プロットにおけるピークまたはトラフ(trough)などのいずれかのスペクトル的な欠陥が推定されてもよい。それらのアーチファクトは、クロストーク処理におけるそれらの対応する同側信号との、遅延されおよび反転した対側信号との加算から主にもたらされ、それによって、最終的にレンダリングされた結果へのコムフィルタのような周波数応答を効果的に導入する。ミッドクロストーク補償チャネルZmは、推定されたピークまたはトラフを補償するよう、ミッド成分プロセッサ420によって生成されてもよく、m個の周波数帯域の各々は、ピークまたはトラフに対応する。特に、クロストーク処理において適用される特定の遅延、フィルタリング周波数、および利得に基づいて、ピークおよびトラフは、周波数応答において上下にシフトし、スペクトルの特定の領域におけるエネルギーの変動する増幅および/または減衰を生じさせる。ミッドフィルタ440の各々は、ピークおよびトラフのうちの1つ以上を調節するように構成されてもよい。
サイド成分プロセッサ430は、m個のサイドフィルタ450(a)、450(b)〜450(m)などの複数のフィルタ450を含む。サイド成分プロセッサ430は、空間的成分Xsを処理することによって、サイドクロストーク補償チャネルZsを生成する。いくつかの実施形態では、クロストーク処理による空間的成分Xsの周波数応答プロットは、シミュレーションを通じて取得されてもよい。周波数応答プロットを分析することによって、クロストーク処理アーチファクトとして発生する、予め定められた閾値(例えば、10デシベル)を上回る周波数応答プロットにおけるピークまたはトラフなどのいずれかのスペクトル的な欠陥が推定されてもよい。サイドクロストーク補償チャネルZsは、推定されたピークまたはトラフを補償するよう、サイド成分プロセッサ430によって生成されてもよい。特に、クロストーク処理において適用される特定の遅延、フィルタリング周波数、および利得に基づいて、ピークおよびトラフは、周波数応答において上下にシフトし、スペクトルの特定の領域におけるエネルギーの変動する増幅および/または減衰を生じさせる。サイドフィルタ450の各々は、ピークおよびトラフのうちの1つ以上を調節するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ミッド成分プロセッサ420およびサイド成分プロセッサ430は、異なる数のフィルタを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、ミッドフィルタ440およびサイドフィルタ450は、式(5)によって定義される伝達関数を有するバイクアッドフィルタを含んでもよく、
zは複素変数であり、a0、a1、a2、b0、b1、およびb2はデジタルフィルタ係数である。そのようなフィルタを実装する1つの方式は、式(6)によって定義されるダイレクトフォームIトポロジであり、
Xは入力ベクトルであり、Yは出力である。それらの最大ワード長および飽和挙動に応じて、他のトポロジが使用されてもよい。
バイクアッドは次いで、実数値入力および出力を有する二次フィルタを実装するために使用されてもよい。離散時間フィルタを設計するために、連続時間フィルタが設計され、双線形転換を介して離散時間に転換される。更に、中心周波数および帯域幅におけるいずれかの結果として生じるシフトは、周波数ワーピングを使用して補償されてもよい。
ピークフィルタは、式(7)によって定義されるS平面伝達関数を有してもよく、
sは複素変数であり、Aはピークの振幅であり、Qはフィルタ「品質」であり、デジタルフィルタ係数は、
によって定義され、ω0はラジアンおよび
におけるフィルタの中心周波数である。
更に、フィルタ品質Qは、式(8)によって定義されてもよく、
Δfは帯域幅であり、fcは中心周波数である。
M/S−L/R変換器414は、ミッドクロストーク補償チャネルZmおよびサイドクロストーク補償チャネルZsを受信し、左側クロストーク補償チャネルZLおよび右側クロストーク補償チャネルZRを生成する。概して、ミッドチャネルおよびサイドチャネルは、ミッド成分およびサイド成分の左側チャネルを生成するよう加算されてもよく、ミッドチャネルおよびサイドチャネルは、ミッド成分およびサイド成分の右側チャネルを生成するよう減算されてもよい。
クロストークキャンセレーションプロセッサの実施例
図5は、いくつかの実施形態に従った、クロストークキャンセレーションプロセッサ260の概略ブロック図である。クロストークキャンセレーションプロセッサ260は、コンバイナ250から左側拡張補償チャネルTLおよび右側拡張補償チャネルTRを受信し、左側出力チャネルOLおよび右側出力チャネルORを生成するよう、チャネルTL、TRに対してクロストークキャンセレーションを実行する。
クロストークキャンセレーションプロセッサ260は、帯域内−帯域外分割器(in-out band divider)510、インバータ520および522、対側推定器530および540、コンバイナ550および552、ならびに帯域内−帯域外コンバイナ(in-out band combiner)560を含む。それらの構成要素は共に、入力チャネルTL、TRを帯域内成分および帯域外成分に分割し、出力チャネルOL、ORを生成するよう、帯域内成分に対してクロストークキャンセレーションを実行するよう動作する。
入力音声信号Tを異なる周波数帯域成分に分割し、選択的な成分(例えば、帯域内成分)に対してクロストークキャンセレーションを実行することによって、特定の周波数帯域に対してクロストークキャンセレーションが実行されてもよく、他の周波数帯域における劣化を防止する。入力音声信号Tを異なる周波数帯域に分割することなくクロストークキャンセレーションが実行される場合、そのようなクロストークキャンセレーションの後の音声信号は、低周波数(例えば、350ヘルツを下回る)、高周波数(例えば、12000ヘルツを上回る)、またはその両方において非空間的成分および空間的成分における著しい減衰または増幅を示すことがある。影響力がある空間的キュー(impactful spatial cue)の大部分が存在する、帯域内(例えば、250ヘルツ〜14000ヘルツ)に対してクロストークキャンセレーションを選択的に実行することによって、混合におけるスペクトルにわたって、特に非空間的成分における均衡した全体的なエネルギーを維持することができる。
帯域内−帯域外分割器510は、入力チャネルTL、TRをそれぞれ、帯域内チャネルTL,In、TR,Inに分割し、帯域外チャネルTL,Out、TR,Outに分割する。特に、帯域内−帯域外分割器510は、左側拡張補償チャネルTLを左側帯域内チャネルTL,Inおよび左側帯域外チャネルTL,Outに分割する。同様に、帯域内−帯域外分割器510は、右側拡張補償チャネルTRを右側帯域内チャネルTR,Inおよび右側帯域外チャネルTR,Outに分割する。各々の帯域内チャネルは、例えば、250ヘルツ〜14キロヘルツを含む周波数範囲に対応するそれぞれの入力チャネルの部分を網羅する。周波数帯域の範囲は、例えば、スピーカパラメータに従って調節可能であってもよい。
インバータ520および対側推定器530は共に、左側帯域内チャネルTL,Inに起因した対側音成分を補償するよう、左側対側キャンセレーション成分SLを生成するように動作する。同様に、インバータ522および対側推定器540は共に、右側帯域内チャネルTR,Inに起因した対側音成分を補償するよう、右側対側キャンセレーション成分SRを生成するように動作する。
1つのアプローチでは、インバータ520は、帯域内チャネルTL,Inを受信し、反転した帯域内チャネルTL,In’を生成するよう、受信した帯域内チャネルTL,Inの極性を反転する。対側推定器530は、反転した帯域内チャネルTL,In’を受信し、フィルタリングを通じて対側音成分に対応する反転した帯域内チャネルTL,In’の一部を抽出する。反転した帯域内チャネルTL,In’に対してフィルタリングが実行されることを理由に、対側推定器530によって抽出された部分は、対側音成分に帰属する帯域内チャネルTL,Inの部分の反転になる。よって、対側推定器530によって抽出された部分は、左側対側キャンセレーション成分SLになり、左側対側キャンセレーション成分SLは、帯域内チャネルTL,Inに起因した対側音成分を減少させるよう、同等の帯域内チャネルTR,Inに追加されてもよい。いくつかの実施形態では、インバータ520および対側推定器530は、異なるシーケンスにおいて実装される。
インバータ522および対側推定器540は、右側対側キャンセレーション成分SRを生成するよう、帯域内チャネルTR,Inに対して同様の動作を実行する。したがって、その詳細な説明は、簡潔にするために本明細書では省略される。
一実施例の実装態様では、対側推定器530は、フィルタ532、増幅器534、および遅延ユニット536を含む。フィルタ532は、反転した入力チャネルTL,In’を受信し、フィルタリング関数を通じて、対側音成分に対応する反転した帯域内チャネルTL,In’の一部を抽出する。フィルタの実装態様の実施例は、5000ヘルツ〜10000ヘルツで選択された中心周波数および0.5〜1.0で選択されたQを有するNotchまたはHighshelfフィルタである。デシベル(GdB)の利得は、式(9)から導出されてもよく、
Dは、例えば、48キロヘルツのサンプリングレートにおいて、サンプルにおける遅延ユニット536による遅延量である。代替的な実装態様は、5000ヘルツ〜10000ヘルツで選択された角周波数および0.5〜1.0で選択されたQを有するロウパスフィルタである。その上、増幅器534は、対応する利得係数GL,Inによって抽出した部分を増幅し、遅延ユニット536は、左側対側キャンセレーション成分SLを生成するよう、遅延関数Dに従って増幅器534からの増幅した出力を遅延させる。対側推定器540は、フィルタ542、増幅器544、および右側対側キャンセレーション成分SRを生成するよう反転した帯域内チャネルTR,In’に対して同様の動作を実行する遅延ユニット546を含む。一実施例では、対側推定器530、540は、以下の式に従って、左側対側キャンセレーション成分SLおよび右側対側キャンセレーション成分SRを生成し、
F[]はフィルタ関数であり、D[]は遅延関数である。
クロストークキャンセレーションの構成は、スピーカパラメータによって判定されてもよい。一実施例では、フィルタ中心周波数、遅延量、増幅器利得、およびフィルタ利得は、リスナ(例えば、リスナ140a)に対する2つのスピーカの間で形成された角度に従って判定されてもよい。いくつかの実施形態では、スピーカの角度の間の値は、他の値を補間するために使用される。いくつかの実施形態では、スピーカからの感知された音の「元点(origin)」は、実際のスピーカの錐面(cone)とは空間的に異なってもよく、例えば、リスナの頭に対する直交したスピーカの方位からもたらされてもよい。ここで、クロストークキャンセレーションの構成は、リスナに対するスピーカの実際の角度ではなく、感知された角度に基づいて同調されてもよい。
コンバイナ550は、左側帯域内補償チャネルULを生成するよう、右側対側キャンセレーション成分SRを左側帯域内チャネルTL,Inと結合し、コンバイナ552は、右側帯域内補償チャネルURを生成するよう、左側対側キャンセレーション成分SLを右側帯域内チャネルTR,Inと結合する。帯域内−帯域外コンバイナ560は、左側出力チャネルOLを生成するよう、左側帯域内補償チャネルULを帯域外チャネルTL,Outと結合し、右側出力チャネルORを生成するよう、右側帯域内補償チャネルURを帯域外チャネルTR,Outと結合する。
したがって、左側出力チャネルOLは、対側音に帰属する帯域内チャネルTR,Inの部分の反転に対応する右側対側キャンセレーション成分SRを含み、右側出力チャネルORは、対側音に帰属する帯域内チャネルTL,Inの部分の反転に対応する左側対側キャンセレーション成分SLを含む。この構成では、右側の耳に到達した右側出力チャネルORに従ったスピーカ110Rによって出力された同側音成分の波面は、左側出力チャネルOLに従ったラウドスピーカ110Lによって出力された対側音成分の波面をキャンセルすることができる。同様に、左側の耳に到達した左側出力チャネルOLに従ったスピーカ110Lによって出力された同側音成分の波面は、右側出力チャネルORに従ったスピーカ110Rによって出力された対側音成分の波面をキャンセルすることができる。よって、空間的検出性を高めるために、対側音成分を減少させることができる。
音声システム処理の実施例
図6は、いくつかの実施形態に従った、反対に対向したスピーカに対して入力音声信号についてサブバンド空間拡張およびクロストークキャンセレーションを実行する処理600のフローチャートである。処理600は、音声処理システム200によって実行されるとして議論されるが、他のタイプのコンピューティングデバイスまたは回路が使用されてもよい。処理600は、より少ないステップまたは追加のステップを含んでもよく、異なる順序でステップが実行されてもよい。
音声処理システム200(例えば、サブバンド空間プロセッサ205)は、拡張信号Eを生成するよう、入力音声信号Xに対してサブバンド空間的処理を適用する(605)。例えば、サブバンド空間プロセッサ205は、拡張空間的成分Esを生成するよう、サブバンド利得を空間的またはサイド成分Xsに適用し、拡張非空間的成分Emを生成するよう、サブバンド利得を非空間的またはミッド成分Xmに適用する。
音声処理システム200(例えば、クロストーク補償プロセッサ240)は、クロストーク補償信号Zを生成するよう、入力音声信号Xに対してクロストーク補償処理を適用する(610)。例えば、クロストーク補償プロセッサ240は、入力チャネルXL、XRの非空間的成分Xmにフィルタを適用し、入力チャネルXL、XRの空間的成分Xsにフィルタを適用する。それらのフィルタは、クロストークキャンセレーションまたは他のクロストーク処理により生じることがあるスペクトル的な欠陥を調節する。
音声処理システム200(例えば、コンバイナ250)は、拡張補償信号Tを生成するよう、拡張信号Eをクロストーク補償信号Zと結合する(615)。拡張補償信号Tは、クロストーク補償信号Zによってクロストークキャンセレーションに対して補償された拡張信号Eの空間的拡張を含む。
音声処理システム200(例えば、クロストークキャンセレーションプロセッサ260)は、左側出力チャネルOLおよび右側出力チャネルORを含む出力信号Oを生成するよう、拡張補償信号Tに対してクロストークキャンセレーションを適用する(620)。例えば、クロストークキャンセレーションプロセッサ260は、左側拡張補償チャネルTLおよび右側拡張補償チャネルTRを受信する。クロストークキャンセレーションプロセッサ260は、左側拡張補償チャネルTLを左側帯域内信号および左側帯域外信号に分割し、右側拡張補償チャネルTRを右側帯域内信号および右側帯域外信号に分割する。クロストークキャンセレーションプロセッサ260は、左側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって左側クロストークキャンセレーション成分を生成し、右側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって右側クロストークキャンセレーション成分を生成する。クロストークキャンセレーションプロセッサ260は、右側クロストークキャンセレーション成分を左側帯域内信号および左側帯域外信号と結合することによって左側出力チャネルOLを生成し、左側クロストークキャンセレーション成分を右側帯域内信号および右側帯域外信号と結合することによって右側出力チャネルORを生成する。
音声処理システム200は、左側出力チャネルOLを反対に対向したスピーカ構成にある1つ以上の左側スピーカに提供し、右側出力チャネルORを反対に対向したスピーカ構成にある1つ以上の右側スピーカに提供する(625)。
図7は、いくつかの実施形態に従った、反対に対向したスピーカに対して入力音声信号についてクロストークキャンセレーションを実行する処理700のフローチャートである。処理700は、音声処理システム200によって実行されるものとして議論されるが、他のタイプのコンピューティングデバイスまたは回路が使用されてもよい。処理700は、より少ないステップまたは追加のステップを含んでもよく、異なる順序でステップが実行されてもよい。処理600とは異なり、処理700は、サブバンド空間的処理を含まない。
音声処理システム200(例えば、クロストーク補償プロセッサ240)は、クロストーク補償信号Zを生成するよう、入力音声信号Xに対してクロストーク補償処理を適用する(705)。
音声処理システム200(例えば、コンバイナ250)は、補償信号Tを生成するよう、入力信号Xをクロストーク補償信号Zと結合する(710)。ここで、入力信号Xから拡張信号Eを生成するためにサブバンド空間的処理は実行されない。代わりに、クロストーク補償信号Zは、入力信号Xと結合される。音声処理システム200のサブバンド空間プロセッサ205は、無効にされてもよく、またはバイパスとして動作してもよい。いくつかの実施形態では、サブバンド空間プロセッサ205は、システム200から省略される。
音声処理システム200(例えば、クロストークキャンセレーションプロセッサ260)は、左側出力チャネルOLおよび右側出力チャネルORを含む出力信号Oを生成するよう、補償信号Tに対してクロストークキャンセレーションを適用する(715)。例えば、クロストークキャンセレーションプロセッサ260は、補償信号Tの左側補償チャネルTLおよび右側補償チャネルTRを受信する。クロストークキャンセレーションプロセッサ260は、左側補償チャネルTLを左側帯域内信号および左側帯域外信号に分割し、右側補償チャネルTRを右側帯域内信号および右側帯域外信号に分割する。クロストークキャンセレーションプロセッサ260は、左側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって左側クロストークキャンセレーション成分を生成し、右側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって右側クロストークキャンセレーション成分を生成する。クロストークキャンセレーションプロセッサ260は、右側クロストークキャンセレーション成分を左側帯域内信号および左側帯域外信号と結合することによって左側出力チャネルOLを生成し、左側クロストークキャンセレーション成分を右側帯域内信号および右側帯域外信号と結合することによって右側出力チャネルORを生成する。
音声処理システム200は、左側出力チャネルOLを反対に対向したスピーカ構成にある1つ以上の左側スピーカに提供し、右側出力チャネルORを反対に対向したスピーカ構成にある1つ以上の右側スピーカに提供する(720)。
コンピューティングシステムの実施例
本明細書において説明されたシステムおよび処理は、組み込み電子回路または電気システムにおいて具体化されてもよいことに留意されよう。システムおよび処理はまた、1つ以上の処理システム(たとえば、デジタルシグナルプロセッサ)およびメモリ(たとえば、プログラムされたリードオンリメモリまたはプログラム可能ソリッドステートメモリ)を含むコンピューティングシステム、または特定用途向け集積回路(ASIC)もしくはフィールドプログラマブル−ゲートアレイ(FPGA)回路などのいくつかの他の回路内において具体化されてもよい。
図8は、一実施形態に従った、コンピュータシステム800の実施例を例示する。音声処理システム200は、システム1000上で実装されてもよい。例示されるのは、チップセット804に結合された少なくとも1つのプロセッサ802である。チップセット804は、メモリコントローラハブ820および入力/出力(I/O)コントローラハブ822を含む。メモリ806およびグラフィックアダプタ812は、メモリコントローラハブ820に結合され、ディスプレイデバイス818は、グラフィックアダプタ812に結合される。記憶装置808、キーボード810、ポインティングデバイス814、およびネットワークアダプタ816は、I/Oコントローラハブ822に結合される。コンピュータ800の他の実施形態は、異なるアーキテクチャを有する。例えば、メモリ806は、いくつかの実施形態では、プロセッサ802に直接結合される。
記憶装置808は、ハードドライブ、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD−ROM)、DVD、またはソリッドステートメモリデバイスなどの1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。メモリ806は、プロセッサ802によって使用される1つ以上の命令およびデータから構成されてもよいソフトウェア(または、プログラムコード)を保持する。例えば、メモリ806は、プロセッサ802によって実行されるとき、プロセッサ802に、処理600および700など、本明細書で議論される機能性を実行させ、または構成する命令を記憶してもよい。ポインティングデバイス814は、データをコンピュータシステム800に入力するために、キーボード810と組み合わせて使用される。グラフィックアダプタ812は、画像および他の情報をディスプレイデバイス818に表示する。いくつかの実施形態では、ディスプレイデバイス818は、ユーザ入力および選択を受信するためのタッチスクリーン機能を含む。ネットワークアダプタ816は、コンピュータシステム800をネットワークに結合する。コンピュータ800のいくつかの実施形態は、図8に示された構成要素とは異なる構成要素および/または他の構成要素を有する。例えば、コンピュータシステム800は、ディスプレイデバイス、キーボード、および他の構成要素を有しないサーバであってもよく、または他のタイプの入力デバイスを使用してもよい。
追加の考慮事項
開示された構成は、いくつかの利点および/または有利な点を含むことができる。例えば、入力信号を不一致のラウドスピーカに出力することができ、音場の空間感覚を保存または拡張することができる。スピーカが不一致であり、またはリスナがスピーカに対して理想的なリスニング位置にないときでさえ、高品質リスニング経験を達成することができる。
本開示を読めば、当業者は、本明細書で開示された原理の追加の代替的実施形態を理解するであろう。したがって、特定の実施形態および用途が示されて説明されてきたが、開示された実施形態は、本明細書で開示された正確な構造や構成要素に限定されるものではないことを理解されよう。本明細書で説明された範囲から逸脱することなく、当業者には明らかである様々な修正、変更、および変形が、本明細書で開示された方法および装置の配置、動作および詳細において行われてもよい。
本明細書で説明されたステップ、動作、または処理のいずれかは、1つ以上のハードウェアモジュールまたはソフトウェアモジュールを単独でまたは他のデバイスとの組み合わせで実行または実装されてもよい。一実施形態では、ソフトウェアモジュールは、説明されたステップ、動作、もしくは処理のいずれかまたは全てを実行するためにコンピュータプロセッサによって実行することができるコンピュータプログラムコードを含むコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読媒体)を含むコンピュータプログラム製品により実装されてもよい。

Claims (21)

  1. 入力音声信号を処理するシステムであって、
    反対に対向したスピーカ構成にある左側スピーカおよび右側スピーカと、
    クロストークキャンセレーションプロセッサと、を備え、前記クロストークキャンセレーションプロセッサは、
    前記入力音声信号の左側チャネルを左側帯域内信号および左側帯域外信号に分割し、
    前記入力音声信号の右側チャネルを右側帯域内信号および右側帯域外信号に分割し、
    前記左側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって、左側クロストークキャンセレーション成分を生成し、
    前記右側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって、右側クロストークキャンセレーション成分を生成し、
    前記右側クロストークキャンセレーション成分を前記左側帯域内信号および前記左側帯域外信号と結合することによって、左側出力チャネルを生成し、
    前記左側クロストークキャンセレーション成分を前記右側帯域内信号および前記右側帯域外信号と結合することによって、右側出力チャネルを生成し、
    間隔を空けられた複数のクロストークがキャンセルされたリスニング領域を含む音を生成するよう、前記左側出力チャネルを前記左側スピーカに、および前記右側出力チャネルを前記右側スピーカに提供する、
    ように構成されている、ことを特徴とするシステム。
  2. 前記複数のクロストークがキャンセルされたリスニング領域は、モノフィル領域によって第2のクロストークがキャンセルされたリスニング領域から分割された第1のクロストークがキャンセルされたリスニング領域を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記反対に対向したスピーカ構成にある前記左側スピーカおよび前記右側スピーカは、相互に外側に向いた前記左側スピーカおよび右側スピーカを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  4. 前記反対に対向したスピーカ構成にある前記左側スピーカおよび前記右側スピーカは、間隔を空けられ、相互に内側に向いた前記左側スピーカおよび右側スピーカを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  5. 前記クロストークキャンセレーションプロセッサは、前記左側出力チャネルを別の左側スピーカに、および前記右側出力チャネルを別の右側スピーカに提供するように更に構成され、
    前記左側スピーカおよび前記別の左側スピーカは、相互に外側に向き、左側スピーカペアを形成し、
    前記右側スピーカおよび前記別の右側スピーカは、相互に外側に向き、右側スピーカペアを形成し、
    前記左側スピーカペアおよび右側スピーカペアは、相互に内側に向いた前記左側スピーカおよび前記右側スピーカとは間隔を空けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  6. クロストークキャンセレーションによって生じる1つ以上のスペクトル的な欠陥を調節する、クロストーク補償を前記入力音声信号に対して適用するように構成されたクロストーク補償プロセッサを更に備えた、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  7. 前記クロストーク補償を前記入力音声信号に対して適用するように構成された前記クロストーク補償プロセッサは、前記入力音声信号のミッド成分および前記入力音声信号のサイド成分のうちの少なくとも1つに1つ以上のフィルタを適用するように構成された前記クロストーク補償プロセッサを含む、ことを特徴とする請求項6に記載のシステム。
  8. 前記入力音声信号のミッドサブバンド成分およびサイドサブバンド成分を利得調節するように構成されたサブバンド空間プロセッサを更に備えた、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  9. プログラムコードを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記プログラムコードは、プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサが、
    入力音声信号の左側チャネルを左側帯域内信号および左側帯域外信号に分割し、
    前記入力音声信号の右側チャネルを右側帯域内信号および右側帯域外信号に分割し、
    前記左側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって、左側クロストークキャンセレーション成分を生成し、
    前記右側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって、右側クロストークキャンセレーション成分を生成し、
    前記右側クロストークキャンセレーション成分を前記左側帯域内信号および前記左側帯域外信号と結合することによって、左側出力チャネルを生成し、
    前記左側クロストークキャンセレーション成分を前記右側帯域内信号および前記右側帯域外信号と結合することによって、右側出力チャネルを生成し、
    音を生成するよう、前記左側出力チャネルを左側スピーカに、および前記右側出力チャネルを右側スピーカに提供し、前記左側スピーカおよび前記右側スピーカは、間隔を空けられた複数のクロストークがキャンセルされたリスニング領域を前記音が提供するように反対に対向したスピーカ構成にある、
    ように構成する、ことを特徴とする非一時的コンピュータ可読媒体。
  10. 前記複数のクロストークがキャンセルされたリスニング領域は、モノフィル領域によって第2のクロストークがキャンセルされたリスニング領域から分割された第1のクロストークがキャンセルされたリスニング領域を含む、ことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
  11. 前記反対に対向したスピーカ構成にある前記左側スピーカおよび前記右側スピーカは、相互に外側に向いた前記左側スピーカおよび右側スピーカを含む、ことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
  12. 前記反対に対向したスピーカ構成にある前記左側スピーカおよび前記右側スピーカは、間隔を空けられ、相互に内側に向いた前記左側スピーカおよび右側スピーカを含む、ことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
  13. 前記記憶されたプログラムコードは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに、前記左側出力チャネルを別の左側スピーカに、および前記右側出力チャネルを別の右側スピーカに提供させ、
    前記左側スピーカおよび前記別の左側スピーカは、相互に外側に向き、左側スピーカペアを形成し、
    前記右側スピーカおよび前記別の右側スピーカは、相互に外側に向き、右側スピーカペアを形成し、
    前記左側スピーカペアおよび右側スピーカペアは、相互に内側に向いた前記左側スピーカおよび前記右側スピーカとは間隔を空けられる、
    ことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
  14. 実行されるとき、前記プロセッサに、クロストークキャンセレーションによって生じる1つ以上のスペクトル的な欠陥を調節する、クロストーク補償を前記入力音声信号に対して適用させる記憶されたプログラムコードを更に含む、ことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
  15. 実行されるとき、前記プロセッサに、前記クロストーク補償を前記入力音声信号に対して適用させる前記プログラムコードは、実行されるとき、前記プロセッサに、前記入力音声信号のミッド成分および前記入力音声信号のサイド成分のうちの少なくとも1つに1つ以上のフィルタを適用させるプログラムコードを更に含む、ことを特徴とする請求項14に記載のコンピュータ可読媒体。
  16. 実行されるとき、前記プロセッサに、前記入力音声信号のミッドサブバンド成分およびサイドサブバンド成分を利得調節させる記憶されたプログラムコードを更に含む、ことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
  17. 入力音声信号を処理する方法であって、
    前記入力音声信号の左側チャネルを左側帯域内信号および左側帯域外信号に分割するステップと、
    前記入力音声信号の右側チャネルを右側帯域内信号および右側帯域外信号に分割するステップと、
    前記左側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって、左側クロストークキャンセレーション成分を生成するステップと、
    前記右側帯域内信号をフィルタリングし、および時間的に遅延させることによって、右側クロストークキャンセレーション成分を生成するステップと、
    前記右側クロストークキャンセレーション成分を前記左側帯域内信号および前記左側帯域外信号と結合することによって、左側出力チャネルを生成するステップと、
    前記左側クロストークキャンセレーション成分を前記右側帯域内信号および前記右側帯域外信号と結合することによって、右側出力チャネルを生成するステップと、
    音を生成するよう、前記左側出力チャネルを左側スピーカに、および前記右側出力チャネルを右側スピーカに提供するステップであって、前記左側スピーカおよび前記右側スピーカは、間隔を空けられた複数のクロストークがキャンセルされたリスニング領域を前記音が提供するように反対に対向したスピーカ構成にある、ステップと、
    を備えた、ことを特徴とする方法。
  18. 前記複数のクロストークがキャンセルされたリスニング領域は、モノフィル領域によって第2のクロストークがキャンセルされたリスニング領域から分割された第1のクロストークがキャンセルされたリスニング領域を含む、ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 前記反対に対向したスピーカ構成にある前記左側スピーカおよび前記右側スピーカは、相互に外側に向いた前記左側スピーカおよび右側スピーカを含む、ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  20. 前記反対に対向したスピーカ構成にある前記左側スピーカおよび前記右側スピーカは、間隔を空けられ、相互に内側に向いた前記左側スピーカおよび右側スピーカを含む、ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  21. 前記左側出力チャネルを別の左側スピーカに、および前記右側出力チャネルを別の右側スピーカに提供するステップを更に備え、
    前記左側スピーカおよび前記別の左側スピーカは、相互に外側に向き、左側スピーカペアを形成し、
    前記右側スピーカおよび前記別の右側スピーカは、相互に外側に向き、右側スピーカペアを形成し、
    前記左側スピーカペアおよび右側スピーカペアは、相互に内側に向いた前記左側スピーカおよび前記右側スピーカとは間隔を空けられる、
    ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
JP2020529259A 2017-11-29 2018-11-26 反対に対向したトランスオーラルラウドスピーカに対するクロストークキャンセレーション Pending JP2021505065A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762592302P 2017-11-29 2017-11-29
US62/592,302 2017-11-29
US16/147,308 2018-09-28
US16/147,308 US10511909B2 (en) 2017-11-29 2018-09-28 Crosstalk cancellation for opposite-facing transaural loudspeaker systems
PCT/US2018/062491 WO2019108490A1 (en) 2017-11-29 2018-11-26 Crosstalk cancellation for opposite-facing transaural loudspeaker systems

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021505065A true JP2021505065A (ja) 2021-02-15

Family

ID=66633760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020529259A Pending JP2021505065A (ja) 2017-11-29 2018-11-26 反対に対向したトランスオーラルラウドスピーカに対するクロストークキャンセレーション

Country Status (7)

Country Link
US (4) US10511909B2 (ja)
EP (1) EP3718313A4 (ja)
JP (1) JP2021505065A (ja)
KR (3) KR102179779B1 (ja)
CN (2) CN111492669B (ja)
TW (2) TWI747252B (ja)
WO (1) WO2019108490A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11432069B2 (en) * 2019-10-10 2022-08-30 Boomcloud 360, Inc. Spectrally orthogonal audio component processing
WO2021138517A1 (en) 2019-12-30 2021-07-08 Comhear Inc. Method for providing a spatialized soundfield
KR20220047050A (ko) 2020-10-08 2022-04-15 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 모듈, 배터리 랙, 및 전력 저장 장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015144394A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 新日本無線株式会社 音響信号処理装置
JP2015144395A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 新日本無線株式会社 音響信号処理装置
US20170208411A1 (en) * 2016-01-18 2017-07-20 Boomcloud 360, Inc. Subband spatial and crosstalk cancellation for audio reproduction

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BG60225B2 (en) * 1988-09-02 1993-12-30 Q Sound Ltd Method and device for sound image formation
US5199075A (en) * 1991-11-14 1993-03-30 Fosgate James W Surround sound loudspeakers and processor
US5553147A (en) * 1993-05-11 1996-09-03 One Inc. Stereophonic reproduction method and apparatus
US5870484A (en) * 1995-09-05 1999-02-09 Greenberger; Hal Loudspeaker array with signal dependent radiation pattern
US5995631A (en) * 1996-07-23 1999-11-30 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho Sound image localization apparatus, stereophonic sound image enhancement apparatus, and sound image control system
US7254239B2 (en) 2001-02-09 2007-08-07 Thx Ltd. Sound system and method of sound reproduction
TWM271332U (en) * 2004-05-28 2005-07-21 Ruei-Shu Huang Earphone with the multi-channel directional conductors structure
KR100739762B1 (ko) 2005-09-26 2007-07-13 삼성전자주식회사 크로스토크 제거 장치 및 그를 적용한 입체 음향 생성 시스템
JP4289343B2 (ja) * 2005-10-20 2009-07-01 ヤマハ株式会社 スピーカ駆動装置
EP2070391B1 (en) * 2006-09-14 2010-11-03 LG Electronics Inc. Dialogue enhancement techniques
CN101212834A (zh) * 2006-12-30 2008-07-02 上海乐金广电电子有限公司 音频系统的串扰消除装置
US8705748B2 (en) 2007-05-04 2014-04-22 Creative Technology Ltd Method for spatially processing multichannel signals, processing module, and virtual surround-sound systems
DE102007032272B8 (de) * 2007-07-11 2014-12-18 Institut für Rundfunktechnik GmbH Verfahren zur Simulation einer Kopfhörerwiedergabe von Audiosignalen durch mehrere fokussierte Schallquellen
JP5527878B2 (ja) * 2009-07-30 2014-06-25 トムソン ライセンシング 表示装置及び音声出力装置
EP2405670B1 (en) * 2010-07-08 2012-09-12 Harman Becker Automotive Systems GmbH Vehicle audio system with headrest incorporated loudspeakers
KR101768260B1 (ko) * 2010-09-03 2017-08-14 더 트러스티즈 오브 프린스턴 유니버시티 스피커를 통한 오디오에 대한 스펙트럼적으로 채색되지 않은 최적의 크로스토크 제거
JP5964311B2 (ja) 2010-10-20 2016-08-03 ディーティーエス・エルエルシーDts Llc ステレオイメージ拡張システム
BR112013033386B1 (pt) * 2011-07-01 2021-05-04 Dolby Laboratories Licensing Corporation sistema e método para geração, codificação e renderização de sinal de áudio adaptável
US8638959B1 (en) * 2012-10-08 2014-01-28 Loring C. Hall Reduced acoustic signature loudspeaker (RSL)
JP5708724B2 (ja) 2013-07-09 2015-04-30 沖電気工業株式会社 音響再生装置及びプログラム
EP3081013A1 (en) * 2013-12-09 2016-10-19 Huawei Technologies Co., Ltd. Apparatus and method for enhancing a spatial perception of an audio signal
DE102014217344A1 (de) * 2014-06-05 2015-12-17 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Lautsprechersystem
CN107004427B (zh) * 2014-12-12 2020-04-14 华为技术有限公司 增强多声道音频信号内语音分量的信号处理装置
US9847081B2 (en) 2015-08-18 2017-12-19 Bose Corporation Audio systems for providing isolated listening zones
CA3011628C (en) * 2016-01-18 2019-04-09 Boomcloud 360, Inc. Subband spatial and crosstalk cancellation for audio reproduction
WO2017153872A1 (en) * 2016-03-07 2017-09-14 Cirrus Logic International Semiconductor Limited Method and apparatus for acoustic crosstalk cancellation
US10405095B2 (en) * 2016-03-31 2019-09-03 Bose Corporation Audio signal processing for hearing impairment compensation with a hearing aid device and a speaker
CN107105366B (zh) * 2017-06-15 2022-09-23 歌尔股份有限公司 一种多通道回声消除电路、方法和智能设备

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015144394A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 新日本無線株式会社 音響信号処理装置
JP2015144395A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 新日本無線株式会社 音響信号処理装置
US20170208411A1 (en) * 2016-01-18 2017-07-20 Boomcloud 360, Inc. Subband spatial and crosstalk cancellation for audio reproduction

Also Published As

Publication number Publication date
US11218806B2 (en) 2022-01-04
CN114885260A (zh) 2022-08-09
CN111492669A (zh) 2020-08-04
US10511909B2 (en) 2019-12-17
US20200068305A1 (en) 2020-02-27
TWI747252B (zh) 2021-11-21
US20190166426A1 (en) 2019-05-30
KR102416854B1 (ko) 2022-07-05
US11689855B2 (en) 2023-06-27
EP3718313A1 (en) 2020-10-07
TWI689918B (zh) 2020-04-01
CN111492669B (zh) 2022-05-13
TW202030721A (zh) 2020-08-16
TW201926323A (zh) 2019-07-01
US20220095050A1 (en) 2022-03-24
WO2019108490A1 (en) 2019-06-06
KR102358310B1 (ko) 2022-02-08
KR20220018625A (ko) 2022-02-15
KR20200130506A (ko) 2020-11-18
KR20200083640A (ko) 2020-07-08
KR102179779B1 (ko) 2020-11-17
EP3718313A4 (en) 2021-07-21
US20230276174A1 (en) 2023-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10721564B2 (en) Subband spatial and crosstalk cancellation for audio reporoduction
TWI620172B (zh) 產生第一聲音及第二聲音之方法、音訊處理系統及非暫時性電腦可讀媒體
JP5816072B2 (ja) バーチャルサラウンドレンダリングのためのスピーカアレイ
US11689855B2 (en) Crosstalk cancellation for opposite-facing transaural loudspeaker systems
US11051121B2 (en) Spectral defect compensation for crosstalk processing of spatial audio signals
Cecchi et al. Sub-band adaptive crosstalk cancellation: A novel approach for immersive audio

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200721

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200721

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200721

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210706