JP2021502980A5 - - Google Patents

Claims (15)

1. 癌の処置に使用するための、ヒトＣＤ３９（ＮＴＰＤアーゼ１）タンパク質のＡＴＰアーゼ活性に結合して阻害することができる抗体を含む組成物であって、ここで該抗体が白金薬剤と組み合わせて投与される、組成物。
2. 抗体が、可溶性細胞外ドメインヒトＣＤ３９タンパク質のＡＴＰアーゼ活性に結合して阻害することができ、任意選択により、抗体が、溶液中のヒト細胞外ドメインＣＤ３９タンパク質のＡＴＰアーゼ活性の減少を、７０％を超えて引き起こすことができ、ここで抗体が、外因的に添加されたＡＴＰ、任意選択により２０μＭの濃度で添加されたＡＴＰの存在下で可溶性細胞外ドメインヒトＣＤ３９タンパク質のＡＴＰアーゼ活性を阻害する、請求項１に記載の組成物。
3. 外因的に添加されたＡＴＰ抗体の存在下でＣＤ３９のＡＴＰアーゼ活性に結合して阻害することができる抗体が、単球由来の樹状細胞（ｍｏＤＣ）が抗体及びＡＴＰと共にインビトロでインキュベートされると、単球由来の樹状細胞において活性化の細胞表面マーカーの発現の増加を引き起こすことができる抗体であり、任意選択により、外因的に添加されたＡＴＰが０．１２５ｍＭ、０．２５ｍＭ又は０．５ｍＭで提供される、請求項１または２に記載の組成物。
4. 白金薬剤が、オキサリプラチン、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、フェナントリプラチン、ピコプラチン、またはサトラプラチンである、上記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
5. 白金薬剤が、ＣＤ３９のＡＴＰアーゼ活性に結合して阻害することができる抗体の投与の１から４８時間後に投与される、上記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
6. 癌が卵巣癌である、上記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
7. 癌が胃または食道癌である、上記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
8. 癌が肺癌である、上記の請求項のいずれか一項に記載の組成物
9. 癌が結腸癌である、上記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
10. 癌が頭及び首の癌である、上記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
11. 癌が白金耐性癌である、上記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
12. ＣＤ３９のＡＴＰアーゼ活性を中和する抗体が、ヒトＣＤ１６、ＣＤ３２ａ、ＣＤ３２ｂ及び／又はＣＤ６４ポリペプチドへの結合を実質的に欠く、上記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
13. 抗体が、それぞれの場合において、抗体と配列番号１のアミノ酸配列を含む野生型ＣＤ３９ポリペプチドとの間の結合と比較して、
    −（ａ）突然変異Ｑ９６Ａ、Ｎ９９Ａ、Ｅ１４３Ａ及びＲ１４７Ｅ（配列番号１を基準とする）を含む突然変異体ＣＤ３９ポリペプチド；
    −（ｂ）突然変異Ｒ１３８Ａ、Ｍ１３９Ａ及びＥ１４２Ｋ（配列番号１を基準とする）を含む突然変異体ＣＤ３９ポリペプチド；
    −（ｃ）突然変異Ｋ８７Ａ、Ｅ１００Ａ及びＤ１０７Ａ（配列番号１を基準とする）を含む突然変異体ＣＤ３９ポリペプチド；及び／又は
    −（ｄ）突然変異Ｎ３７１Ｋ、Ｌ３７２Ｋ、Ｅ３７５Ａ、Ｋ３７６Ｇ及びＶ３７７Ｓ、及び残基３７６と３７７（配列番号１を基準とする）との間のバリンの挿入を含む突然変異体ＣＤ３９ポリペプチド
    への結合が減少した、上記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
14. 抗体が、アミノ酸配列ＤＹＮＭＨ（配列番号５）を含むＨＣＤＲ１；アミノ酸配列ＹＩＶＰＬＮＧＧＳＴＦＮＱＫＦＫＧ（配列番号６）を含むＨＣＤＲ２；アミノ酸配列ＧＧＴＲＦＡＹ（配列番号７）を含むＨＣＤＲ３；アミノ酸配列ＲＡＳＥＳＶＤＮＦＧＶＳＦＭＹ（配列番号８）を含むＬＣＤＲ１；アミノ酸配列ＧＡＳＮＱＧＳ（配列番号９）を含むＬＣＤＲ２領域；及びアミノ酸配列ＱＱＴＫＥＶＰＹＴ（配列番号１０）を含むＬＣＤＲ３領域を含む、上記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。
15. 白金薬剤が、白金薬剤を含む組み合わせレジメンにおいて投与され、ここで白金薬剤を含む組み合わせレジメンがフォリン酸、５−Ｆｕ及びオキサリプラチンを含む、上記の請求項のいずれか一項に記載の組成物。