以下、実施例が適用される装置及び様々な方法について図面を参照して、より詳細に説明する。以下の説明で用いられる構成要素に対する接尾辞「モジュール」および「部」は、単に明細書を容易に作成するために付与されたり混用されるものであり、それ自体で、相互区別される意味または役割を有するものではない。
以上で、実施例を構成する全ての構成要素が1つに結合されるか、結合されて動作するものと説明されたとしても、必ずこのような実施例に限定されるものではない。即ち、実施例の目的範囲内であれば、その全ての構成要素が1つ以上に選択的に結合されて動作してもよい。また、その全ての構成要素が、それぞれ1つの独立したハードウェアとして具現されでもよいが、各構成要素の一部または全部が選択的に組合わせられて1つまたは複数のハードウェアで 組合わせられた一部または全部の機能を行うプログラムモジュールを有するコンピュータプログラムとして具現されてもよい。そのコンピュータプログラムを構成するコードおよびコードセグメントは、実施例の技術分野の当業者によって容易に推論できるだろう。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体(Computer Readable Media)に貯蔵され、コンピュータによって読み取られて実行されることで、実施例を具現することができる。コンピュータプログラムの記憶媒体としては、磁気記録媒体、光記録媒体、キャリアウェーブ媒体などを含むことができる。
実施例の説明において、各構成要素の「上または下」、「前または後」に形成されると記載される場合、「上または下」および「前または後」は、2つの構成要素が相互直接接触するか、1つ以上の他の構成要素が2つの構成要素の間に配置されて形成されるものも含む。
また、以上に記載された「含む」、「構成する」または「有する」などの用語は、特に反対となる記載がない限り、その構成要素が内在できることを意味するものであるので、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むことができるものと解釈されるべきである。技術的または科学的な用語を含む全ての用語は、特に限定されない限り、実施例の属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。辞書に定義された用語のように、一般的に用いられる用語は、関連技術の文脈上の意味と一致すると解釈されるべきであり、実施例では、明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味として解釈されない。
また、実施例の構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該構成要素の本質や順番または順序などが限定されるものではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結されたり接続されることができるが、各構成要素の間にさらに他の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」されることができると理解されたい。
そして、実施例の説明いおいて、関連する公知技術については、この分野の技術者には自明な事項として、実施例の要旨を不必要に曖昧にする恐れがあると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
実施例の説明において、無線電力充電システムにおいて無線電力を送信する装置は、説明の便宜を図り、無線電力送信機、無線電力送信装置、無線電力送信機、送信端、送信機、送信装置、送信側、無線電力伝送装置、無線電力送信機、無線充電装置などを混用して使用することにする。また、無線電力送信装置から無線電力を受信する装置の表現として、説明の便宜図り、無線電力受信装置、無線電力受信機、無線電力受信装置、無線電力受信機、受信端末機、受信側、受信装置、受信機端末などが混用されることがある。
実施例に係る無線充電装置は、パッド形態、据置台形態、AP(Access Point)形態、小型基地局形態、スタンド形態、天井埋込み形態、壁掛け形態などに構成することができ、1つの送信機は、複数の無線電力受信装置に電力を送信することもできる。
一例として、無線電力送信機は、通常的に机やテーブルの上などに置けれて用いられるだけではなく、自動車用にも開発適用されて、車両内で使用することができる。車両に設置される無線電力送信機は、簡単かつ安定的に固定および取付けることができるスタンド形態で提供される。
実施例に係る端末は、携帯電話(mobile phone)、スマートフォン(smart phone)、ノートパソコン(laptop computer)、デジタル放送用端末機、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーション、MP3 player、電動歯ブラシ、電子タグ、照明装置、リモコン、浮きなどの小型電子機器等に使用することができるが、これらに限定されず、実施例による無線電力受信手段が装着されて、バッテリーの充電が可能なモバイルデバイス機器(以下、「デバイス」と称する)であればよく、端末またはデバイスという用語は、混用されることがある。別の一実施例に係る無線電力受信機は、車両、無人航空機、エアドローンなどにも搭載可能である。
実施例に係る無線電力受信機は、少なくとも1つの無線電力伝送方式が備えられ、2つ以上の無線電力送信機から同時に無線電力を受信することもできる。ここで、無線電力伝送方式は、前記電磁誘導方式、電磁共鳴方式、RF無線電力伝送方式のうち少なくとも1つを含むことができる。一般的に、無線電力システムを構成する無線電力送信機と無線電力受信機は、インバンド通信またはBLE(Bluetooth Low Energy)通信を通じて制御信号または情報を交換することができる。ここで、インバンド通信、BLE通信は、パルス幅変調(Pulse Width Modulation)方式、周波数変調方式、位相変調方式、振幅変調方式、振幅および位相変調方式などで行われてもよい。一例として、無線電力受信機は、受信コイルを介して誘導された電流を所定のパターンでON/OFFスイッチングして帰還信号(feedbACK signal)を生成することで、無線電力送信機に各種制御信号及び情報を伝送することができる。無線電力受信機によって送信される情報は、受信電力強度の情報を含む様々な状態情報を含むことができる。このとき、無線電力送信機は、受信電力強度の情報に基づいて充電効率または電力伝送効率を算出することができる。
図1は、実施例に係る無線充電システムを説明するためのブロック図である。
図1を参照すれば、無線充電システムは、大きく無線で電力を送出する無線電力送信端10、前記送出された電力を受信する無線電力受信端20および受信された電力が供給される電子機器30で構成される。
一例として、無線電力送信端10と無線電力受信端20は、無線電力伝送に用いられる動作周波数と同じ周波数帯域を利用して情報を交換するインバンド(In-band)通信を行うことができる。別の一例として、無線電力送信端10と無線電力受信端20は、無線電力伝送に用いられる動作周波数と異なる別途の周波数帯域を利用して情報を交換する帯域外(Out-of-band)通信を行うこともできる。
一例として、無線電力送信端10と無線電力受信端20の間で交換される情報は、相互の状態情報だけではなく、制御情報も含むことがある。ここで、送受信端の間で交換される状態情報および制御情報は、後述される実施例の説明からよりより明確になるだろう。
前記インバンド通信および帯域外通信は、双方向通信を提供することができるが、これに限定されるものではなく、別の実施例においては、一方向通信または半二重方式の通信を提供することもできる。
一例として、一方向通信は、無線電力受信端20が無線電力送信端10だけで情報を伝送するものであってもよいが、これに限定されるものではなく、無線電力送信端10が無線電力受信端20に情報を伝送するものであってもよい。
半二重通信方式は、無線電力受信端20と無線電力送信端10の間の双方向通信は可能であるが、ある一時点でいずれか1つの装置のみによって情報伝送が可能な特徴がある。
実施例に係る無線電力受信端20は、電子機器30の各種状態情報を獲得することもできる。一例として、電子機器30の状態情報は、現在電力使用量情報、実行中の応用を識別するための情報、CPU使用量情報、バッテリー充電状態情報、バッテリー出力電圧/電流情報などを含むことができるが、これに限定されるものではなく、電子機器30から獲得可能であり、無線電力制御に活用可能な情報であればよい。
図2は、無線電力伝送手順を説明するための状態移行図である。
図2を参照すれば、無線電力伝送手順に応じて、送信機から受信機へのパワー伝送は、大きく選択段階(Selection Phase)210、ピング段階(Ping Phase)220、識別および構成段階(Identification and Configuration Phase)230、交渉段階(Negotiation Phase)240、補正段階(Calibration Phase)250、電力伝送段階(Power Transfer Phase)260段階および再交渉段階(Renegotiation Phase)270に区分される。
選択段階210は、パワー伝送を開始したりパワー伝送を維持する間特定エラーまたは特定イベントが感知されると、移行する段階、例えば図面符号S202、S204、S208、S210、S212を含むことができる。ここで、特定エラーおよび特定イベントは、以下の説明からより明確になるだろう。また、選択段階210で送信機はインターフェース表面に物体が存在するのかをモニタリングすることができる。もし、送信機がインターフェース表面に物体が置かれたことが感知されると、ピング段階220に移行することができる。選択段階210で送信機は非常に短いパルスのアナログピング(Analog Ping)信号を伝送し、送信コイルまたは一次コイル(Primary Coil)の電流変化に基づいてインターフェース表面の活性領域(Active Area)に物体が存在するのかを感知することができる。
選択段階210で物体が感知される場合、無線電力送信機は、無線電力共振回路、例えば無線電力伝送のための送信コイル及び/又は共振コンデンサの一端及び/又は他端のQ値(Quality factor)を測定することができる。
無線電力送信機は、無線電力共振回路(例えば、電力伝送コイル及び/又は共振コンデンサ)のピーク周波数を測定することができる。
Q値及び/又はピーク周波数は、以降の交渉段階240で異物質が存在するのか否かを判断することに用いられる。
ピング段階220で送信機は物体が感知されると、受信機を活性化(Wake up)させ、感知された物体が無線電力受信機であるのかを識別するためのデジタルピング(Digital Ping)を伝送する(S201)。ピング段階220で送信機はデジタルピングに対する応答シグナル、例えば信号強度パケットを受信機から受信できないと、再び選択段階210に移行することができる。また、ピング段階220で送信機は、受信機からパワー伝送が完了したことを指示する信号、即ち充電完了パケットを受信すれば、選択段階210に移行することもできる(S202)。
ピング段階220が完了すれば、送信機は、受信機を識別し、受信機構成および状態情報を収集するための識別および構成段階230に移行することができる(S203)。
識別および構成段階230で送信機は予期せぬパケットが受信されたり(unexpected packet)、予め定義された時間の間所望のパケットが受信されなかったり(time out)、パケット伝送エラーがあったり(transmission error)、パワー伝送契約が設定されないと(no power transfer contract)、選択段階210に移行することができる(S204)。
送信機は、識別および構成段階230で受信された構成パケット(Configuration packet)の交渉フィールド(Negotiation Field)値に基づいて交渉段階240への進入が必要であるのか否かを確認することができる。
確認結果、交渉が必要であれば、送信機は、交渉段階240に進入することができる(S205)。交渉段階240で送信機は所定FOD検出手順を行うことができる。
反面、確認結果、交渉が不必要な場合、送信機は直接電力伝送段階260に進入することもできる(S206)。
交渉段階340で、送信機は、基準Q値が含まれたFOD(Foreign Object Detection)状態パケットを受信することができる。または、基準ピーク周波数値が含まれたFOD状態パケットを受信することができる。または、基準Q値および基準ピーク周波数値が含まれた状態パケットを受信することができる。このとき、送信機は、基準Q値に基づいてFO検出のための臨界Q値を決定することができる。送信機は、基準ピーク周波数値に基づいてFO検出のための臨界ピーク周波数値を決定することができる。
送信機は、決定されたFO検出のための臨界Q値および現在測定されたQ値、例えばピング段階以前に測定されたQ値でありうることを利用して充電領域にFOが存在するのかを検出することができ、FO検出結果に応じて電力伝送を制御することができる。一例として、FOが検出された場合、電力伝送が中止されるが、これに限定されるものではない。
送信機は、決定されたFO検出のための臨界ピーク周波数値および現在測定されたピーク周波数値、例えばピング段階以前に測定されたピーク周波数値でありうることを利用して充電領域にFOが存在するのかを検出することができ、FO検出結果に応じて電力伝送を制御することができる。一例として、FOが検出された場合、電力伝送が中止されるが、これに限定されるものではない。
FOが検出された場合、送信機は、選択段階210に戻ることができる(S208)。反面、FOが検出されていない場合、送信機は補正段階250を経て電力伝送段階260に進入することもできる(S207およびS209)。具体的に、送信機は、FOが検出されていない場合、送信機は補正段階250で受信端に受信された電力の強度を受信し、送信端で伝送した電力の強度と比較して受信端と送信端における電力損失を測定することができる。即ち、送信機は補正段階250で送信端の送信パワーと受信端の受信パワーの間の差に基づいて電力損失を予測することができる。一実施例に係る送信機は、予測された電力損失を反映してFODを検出するための電力損失臨界値を補正することもできる。即ち、補正段階では、FOがない状態であるので、受信機のカップリング状態および受信機のフレンドリーメタル(Friendly metal)成分による電力損失を決定し、予め決定された電力損失以外の追加電力損失が発生した時異物質が存在すると判断することができる。
電力伝送段階260で、送信機は予期せぬパケットが受信されたり(unexpected packet)、予め定義された時間の間所望のパケットが受信されなかったり(time out)、予め設定されたパワー伝送契約に対する違反が発生したり(power transfer contract violation)、充電が完了した場合、選択段階210に移行することができる(S210)。
また、電力伝送段階260で、送信機は送信機状態変化などによりパワー伝送契約を再構成する必要がある場合、再交渉段階270に移行することができる(S211)。このとき、再交渉が正常的に完了すれば、送信機は、電力伝送段階260に戻ることができる(S213)。
上記したパワー伝送契約は送信機と受信機の状態および特性情報に基づいて設定されてもよい。一例として、送信機状態情報は、最大伝送可能なパワー量に対する情報、最大収容可能な受信機個数に対する情報などを含むことができ、受信機状態情報は要求電力に対する情報などを含むことができる。
送信機は、再交渉が正常的に完了しないと、当該受信機への電力伝送を中止し、選択段階210に移行することもできる(S212)。
図3は、一実施例に係る無線電力送信機の構造を説明するためのブロック図である。
図3を参照すれば、無線電力送信機300は、電源部360、直流‐直流コンバータ(DC-DC Converter)310、インバータ(Inverter)320、共振回路330、センシング部350、通信部340、アラーム部370および制御部380を含んで構成される。
共振回路330は、共振コンデンサ331およびインダクタ(または送信コイル)332)を含んで構成され、通信部340は、復調部341と変調部342の少なくとも1つを含んで構成される。
電源部360は、外部電源端子またはバッテリーからDC電力が印加されて直流‐直流コンバータ310に伝達することができる。ここで、バッテリーは、無線電力送信機300の内部に装着されて充電可能に構成されるが、これは一実施例に過ぎず、補助バッテリーまたは外装バッテリーの形態で無線電力送信機300の電源部360に所定のケーブルを介して連結されてもよい。
直流‐直流コンバータ310は、制御部380の制御に応じて電源部360から入力される直流電力の強度を特定強度の直流電力に変換することができる。一例として、直流‐直流コンバータ310は、電圧の強度調節が可能な可変電圧器として構成されるが、これに限定されるものではない。
インバータ320は、変換された直流電力を交流電力に変換することができる。
インバータ320は、備えられた複数のスイッチ制御によって入力される直流電力信号を交流電力信号に変換して出力することができる。
一例として、インバータ320は、フルブリッジ(Full Bridge)回路を含んで構成されるが、これに限定されるものではなく、ハーフブリッジ(Half Bridge)を含んで構成されてもよい。
別の一例として、インバータ320は、ハーフブリッジ回路とフルブリッジ回路を両方とも含んで構成されてもよく、この場合、制御部380は、インバータ320をハーフブリッジで動作させるのかフルブリッジで動作させるのかを動的に決定して制御することができる。
一実施例に係る無線電力送信機は、無線電力受信機によって要求される電力の強度に応じて適応的にインバータ320のブリッジモードを制御することができる。
ここで、ブリッジモードは、ハーフブリッジモードおよびフルブリッジモードを含む。一例として、無線電力受信機が5Wの低電力を要求する場合、制御部380は、インバータ320がハーフブリッジモードで動作するように制御することができる。
反面、無線電力受信機が15Wの電力を要求する場合、制御部380はフルブリッジモードで動作するように制御することができる。別の一例として、無線電力送信機は、感知された温度に応じて適応的にブリッジモードを決定し、決定されたブリッジモードに応じてインバータ320を駆動させることもできる。
一例として、ハーフブリッジモードによって無線電力を伝送する途中、無線電力送信装置の温度が所定基準値を超える場合、制御部380はハーフブリッジモードを非活性化させ、フルブリッジモードが活性化するように制御することができる。即ち、無線電力送信装置は、同じ強度の電力を伝送するためにフルブリッジ回路を通じて電圧は上昇させ、共振回路330に流れる電流の強度は減少させることで、無線電力送信装置の内部温度が所定基準値以下を維持するように制御することができる。
一般的に、電子機器に装着される電子部品に発生する熱の量は、当該電子部品に印加される電圧の強度よりも電流の強度に敏感である。
また、インバータ330は、直流電力を交流電力に変換できるだけではなく、交流電力の強度を変更させることもできる。
一例として、インバータ320は、制御部380の制御に応じて交流電力生成に用いられる基準交流信号(Reference Alternating Current Signal)の周波数を調節して、出力される交流電力の強度を調節することもできる。このために、インバータ320は、特定周波数を有する基準交流信号を生成する周波数発振器を含んで構成されるが、これは一実施例に過ぎず、別の一例は、周波数発振器がインバータ320と別個に構成されて無線電力送信機300の一側に装着されてもよい。
別の一例として、無線電力送信機300は、インバータ320に備えられたスイッチを制御するためのゲートドライバー(Gate Driver、図示されない)さらに含んで構成される。この場合、ゲートドライバーは、制御部380から少なくとも1つのパルス幅変調信号を受信でき、受信されたパルス幅変調信号に応じてインバータ320のスイッチを制御することができる。制御部380は、パルス幅変調信号のデューティサイクル(Duty Cycle)、即ちデューティレート(Duty Rate)および位相(Phase)を制御してインバータ320出力電力の強度を制御することができる。制御部360は、無線電力受信装置から受信されるフィードバック信号に基づいて適応的にパルス幅変調信号のデューティサイクルおよび位相を制御することができる。
センシング部350は、DC変換された電力の電圧/電流などを測定して制御部380に提供することができる。また、センシング部350は、過熱が発生しているのか否か判断するために、無線電力送信機300の内部温度または充電インターフェース(表面)の内側を測定して、測定結果を制御部380に提供することもできる。一例として、制御部380は、センシング部350によって測定された電圧/電流値または内部温度値に基づいて適応的に電源部380からの電源供給を遮断することができる。このために、直流‐直流コンバータ310の一側には、電源部360から供給される電源を遮断するための所定電力遮断回路がさらに供えられてもよい。
また、センシング部350は、Q値、周波数値、等価直列抵抗値などをセンシングするための各種センシング素子を含むことができる。センシング部350は、センシングされたQ値、周波数値、等価直列抵抗値などを制御部380に提供することができる。センシング部350のセンシング方法は、以下図6〜図18を参照して説明する。
制御部380は、センシングされたQ値、周波数値、等価直列抵抗値などと受信された基準Q値および基準周波数値のうちいずれか1つ以上の値を含むFOD状態情報を利用して異物質を検出することができる。制御部380の異物質検出方法は、以下図6〜図18を参照して説明する。
変調部342は、制御部380によって生成された制御信号を変調して共振コイル330に伝達することができる。ここで、制御信号を変調するための変調方式は、FSK(Frequency Shift Keying)変調方式、マンチェスターコーディング(Manchester Coding)変調方式、PSK(Phase Shift Keying)変調方式、パルス幅変調(Pulse Width Modulation)方式、Differential bi-phase変調方式などを含むことができるが、これに限定されるものではない。
復調部341は、送信コイルを通じて受信される信号が感知されると、感知された信号を復調して制御部380に伝送することができる。一例として、復調された信号には、信号強度指示子、無線電力伝送中電力制御のためのエラー訂正(EC:Error Correction)指示子、充電完了(EOC:End Of Charge)指示子、過電圧/過電流/過熱指示子などが含まれるが、これに限定されるものではなく、無線電力受信機の状態を識別するための各種状態情報が含まれてもよい。別の例として、復調された信号は、基準Q値および基準周波数値のうちいずれか1つ以上の値を含むFOD状態情報が含まれてもよい。
一例として、無線電力送信機300は、無線電力伝送に用いられる同じ周波数を利用して無線電力受信機と通信を行うインバンド(In-Band)通信を通じて前記信号強度指示子を獲得することができる。
以上の図3の説明では、無線電力送信機300と無線電力受信機がインバンド通信を行うことを例として説明しているが、これは一実施例に過ぎず、無線電力信号伝送に用いられる周波数帯域と異なる周波数帯域を通じて近距離双方向通信を行うことができる。一例として、近距離双方向通信は、低電力Bluetooth通信、RFID通信、UWB通信、ZigBee通信のいずれか1つであってもよい。
図4は、前記図3の無線電力送信機と連動される無線電力受信機の構造を説明するためのブロック図である。
図4を参照すれば、無線電力受信機400は、受信コイル410、整流器420、直流/直流コンバータ(DC/DC Converter)430、負荷440、センシング部450、通信部460、メイン制御部470を含んで構成される。ここで、通信部460は、復調部461および変調部462の少なくとも1つを含んで構成される。
上記した図4の例に図示された無線電力受信機400は、インバンド通信を通じて無線電力送信機と情報を交換できるものと図示されているが、これは一実施例に過ぎず、別の一実施例に係る通信部460は、無線電力信号伝送に用いられる周波数帯域とは異なる周波数帯域を通じて近距離双方向通信を提供することもできる。
受信コイル410を通じて受信されるAC電力は、整流器420に伝達することができる。整流器420は、AC電力をDC電力に変換して直流/直流コンバータ430に伝送することができる。直流/直流コンバータ430は、整流器が出力するDC電力の強度を負荷440によって要求される特定強度に変換して負荷440に伝達することができる。また、受信コイル410は、複数の受信コイル(図示されない)、即ち第1〜第n受信コイルを含んで構成される。一実施例に係るそれぞれの受信コイル(図示されない)に伝達されるAC電力の周波数が相互異なってもよく、別の一実施例はLC共振特性を受信コイルごとに異なるように調節する機能が備えられた所定周波数制御器を利用して、それぞれの受信コイル別の共振周波数を異なるように設定することもできる。
センシング部450は、整流器420出力DC電力の強度を測定して、これをメイン制御部470に提供することができる。一例として、センシング部450は、無線電力受信により受信コイル410に印加される電流の強度を測定して、測定結果をメイン制御部470に伝送することもできる。別の例として、センシング部450は、無線電力受信機400の内部温度を測定して、測定された温度値をメイン制御部470に提供することもできる。
一例として、メイン制御部470は、測定された整流器が出力するDC電力の強度が所定基準値と比較して過電圧が発生しているのか否かを判断することができる。判断結果、過電圧が発生した場合、過電圧が発生したことを知らせる所定のパケットを生成して変調部462に伝送することができる。ここで、変調部462によって変調された信号は、受信コイル410または別途のコイル(図示されない)を通じて無線電力送信機に伝送される。また、メイン制御部470は、整流器が出力するDC電力の強度が所定基準値以上の場合、感知信号が受信されたと判断でき、感知信号を受信した時、当該感知信号に対応する信号強度指示子が変調部462を通じて無線電力送信機に伝送されるように制御することができる。別の一例として、復調部461は、受信コイル410と整流器420の間のAC電力信号または整流器420出力DC電力信号を復調して感知信号を受信したのかを識別し、識別結果をメイン制御部470に提供することができる。このとき、メイン制御部470は、感知信号に対応する信号強度指示子が変調部462を通じて伝送されるように制御することができる。
また、メイン制御部470は、予め貯蔵された基準Q値および基準周波数値のうちいずれか1つ以上の値を含むFOD状態パケットを変調部462を通じて無線電力送信機に伝送できるように制御することができる。
図5は、一実施例に係る無線充電システムにおける無線充電方法を説明するための図面である。
図5を参照すれば、無線電力送信機610は、選択段階で無線電力受信機620にアナログピングを伝送することができる(S601)。
無線電力送信機610は、ピング段階以前にQ値を測定することができる(S602)。一例として、無線電力送信機610は、選択段階でQ値を測定することができる(S602)。
また、無線電力送信機610は、ピング段階以前にピーク周波数値を測定することができる(S603)。一例として、無線電力送信機610は、選択段階でピーク周波数値を測定することができる(S602)。別の例として、無線電力送信機610は、選択段階で送信コイルのピーク周波数を測定してインダクタンス値を決定することができる。より具体的には、数学式1を参考すると、周波数値fは、固定されたキャパシタンス値Cと測定されたインダクタンス値を利用して決定することができる。
(数式1)
無線電力送信機610は、物体が感知されると、選択段階からピング段階に移行することができる。無線電力送信機610は、無線電力受信機620を活性化させ、受信機が無線電力受信機620であるのかを識別するためのデジタルピングを伝送することができる(S604)。無線電力受信機620は、デジタルピングに対する応答として信号強度パケットを伝送することができる(S605)。
ピング段階が完了すると、識別および構成段階で、無線電力受信機620は、識別情報を知らせるための識別パケットと構成情報を知らせるための構成パケットを伝送することができる(S606〜S607)。無線電力送信機610と無線電力受信機620は、構成パケットの交渉フィールド値が交渉段階を実行しようと指示する値であれば、交渉段階に移行することができる。
交渉段階で、無線電力受信機620は、FOを検出するためにFOD状態パケットを伝送することができる(S606)。FOD状態パケットは、基準Q値および基準周波数値のうちいずれか1つ以上の値を含むことができる。
無線電力送信機610は、第1異物質検出を行うことができる(S609)。第1異物質検出は、測定したQ値、測定した周波数値、受信したFOD状態パケットの情報を利用して異物質を検出することができる。第1異物質検出は、図7〜図12の無線充電方法を説明を参照する。
無線電力送信機610は、第1異物質検出を行った後無線充電をすることを決定すると、FOD状態パケットに対する応答としてACKを無線電力受信機620に伝送することができる(S610)。反面、無線電力送信機610は、第1異物質検出を行った後無線充電中止を決定すると、FOD状態パケットに対する応答としてNAKを無線電力受信機620に伝送することができる。
無線電力受信機620は、パワー伝送契約のために電力送信機能力(Capability)パケットを要請する一般要求パケットを伝送することができる(S611)。無線電力送信機620は、一般要求パケットの応答として電力送信機能力パケットを伝送することができる(S612)。この場合、電力送信機能力パケットの保障(Guaranteed)電力は、第1保障電力値であってもよい。
潜在的な電力値は、周辺要件などによる電力制限に関係なく無線電力送信機が送出できる最大送出電力値であってもよい。一例として、第1保障電力値は、無線電力送信機の電源部から提供される供給電源に基づいて、無線電力送信機の数や無線電力受信機の数による電力制限などを受けない潜在的な電力値に近い値であってもよい。別の例として、第1保障電力値は、無線電力送信機の数や無線電力受信機の数による電力制限などの条件(環境条件)において無線電力送信機が送出できる最大送出電力値であってもよい。環境条件とは、送信機の温度、送信機の電力ソースの可用量、異物質の存在またはフレンドリーメタルの影響などを意味することができる。無線電力受信機620は、電力送信機能力パケットの第1保障電力値に基づいて、パワー伝送契約の保障電力値を提案するための特別要求パケットを伝送することができる(S613)。注意すべきことは、電力送信機能力パケットの第1保障電力とパワー伝送契約の保障電力は、区別されるものである。例えば、無線電力受信機620は、電力送信機能力パケットの第1保障電力値と同一またはより小さい値でパワー伝送契約の保障電力値を要求することができる。説明の便宜を図り、無線電力受信機620は、パワー伝送契約の保障電力値で電力送信機能力パケットの第1保障電力値と同じ値で要求する。無線電力送信機610は、パワー伝送契約の保障電力値を要求するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S614)。即ち、無線電力送信機610は、無線電力受信機が提案したパワー伝送契約の保障電力値を受諾した場合である。即ち、パワー伝送契約は、第1保障電力値で完了することができる。以後、無線電力受信機620は、パワー伝送契約が完了すると、交渉段階を終了するための特別要求パケットを伝送することができる(S615)。無線電力送信機610は、交渉段階を終了するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S616)。即ち、無線電力送信機610は、交渉段階終了に対する受諾としてACKパケットを伝送することができる。
補正段階で、無線電力受信機620は、受信電力パケットを無線電力送信機610に伝送することができる(S617)。この場合、受信電力パケットは、24ビット受信電力パケットであってもよい。無線電力送信機610は、無線充電を行うために受信電力パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S618)。
無線電力送信機610は、補正を実行するのか否かを決定することができる(S619)。補正を実行するのか否かの決定は、図6〜図13bの補正実行段階に進入する場合である。一例として、補正実行と決定すると、補正実行は、無線電力送信機610がS617で受信する受信電力パケットの無線電力受信機610の受信電力値と測定した送信電力値を利用して電力損失を予測することができる。また、補正実行は、無線電力送信機610が予測された電力損失値を利用して電力伝送段階で行う第2異物質検出(S623)に利用される電力損失臨界値を補正することができる。また、補正実行は、無線電力送信機610が予測された電力損失値を利用して送信電力の強度を増加させることができる。無線電力送信機は、異物質が存在するのか否かによって(存在時)、無線電力送信機610は、前記補正を実行しなくてもよい。
補正段階が完了すれば、第1保障電力で電力伝送段階を行うことができる。無線電力受信機620は、無線電力送信機610の送信コイルの電流を制御するために1つ以上の制御エラーパケットを伝送することができる(S620)。無線電力送信機610は、無線電力受信機620から伝送される制御エラーパケットに基づいて、送信コイルの電流を制御して送信電力を調節することができる。無線電力受信機620は、定期的にまたは任意に受信電力パケットを伝送することができる(S621)。
無線電力送信機610は、第2異物質検出を行うことができる(S622)。一例として、無線電力送信機610は、受信された受信電力パケットの数である電力値と測定された送信電力値を利用して電力損失を判断し、電力損失値に応じて異物質が存在するのか否かを検出することができる。即ち、電力損失値が所定の臨界電力損失値を超えると、異物質が存在すると判断することができる。この場合、無線電力送信機610は、充電を中止するために、受信電力パケットに対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機620に送信することができる(S623)。以後、無線電力送信機610は、無線充電を中止することができる(S624)。別の例として、無線電力送信機610は、受信電力パケットの受信の有無に関係なく測定された内部温度値を利用して異物質が存在するのか否かを検出することができる。即ち、内部温度値が所定の臨界温度値を超えると、異物質が存在すると判断することができる。この場合、無線電力送信機610は、無線充電を中止することができる。
よって、実施例に係る無線充電システムは、無線充電方法およびそのための装置およびシステムを提供することができる。また、実施例に係る無線充電システムは、異物質を正確に判断することができる。また、実施例に係る無線充電システムは、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。
図6は一実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法を説明するための図面であり、図7はQ値に応じた異物質検出方法を説明するための図面である。
図6を参照すれば、無線電力送信機における無線充電方法は、ピング段階以前にQ値を測定する段階(S701)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用してQ値を測定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準Q値を含むFOD状態パケットを受信する段階(S702)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、交渉段階で通信部を利用してFOD状態パケットを受信することができる。基準Q値は、無線電力受信機に貯蔵されたQ値で特定コイルユニットで測定されるQ値であってもよい。ここで、特定コイルユニットとは、Q値を比較するために基準とするコイルユニットであり、無線電力送信機は、コイルユニットの特性に応じて基準コイルユニットで測定される値と類似するようにQ値を補正(Calibration)しなければならない。または、逆に基準コイルユニットで測定される基準Q値を無線電力送信機で測定される値に補正することもできる。
しかし、基準Q値を無線電力送信機の特性に合うように補正(変換)することまたは測定された値を前記特定コイルユニットに合うように補正(変換)することは非常に難しい。Q値は、コイルユニットの固有特性値であり、特性に応じてエネルギーの貯蔵および損失が異なって現れるためである。よって、Q値を利用した異物質検出はエラーがありえる。例えば、無線電力受信機のみが充電領域内に配置された状態においても測定誤差及び/又は補正誤差によって異物質と判断されることがある。携帯電話などのような無線電力受信機が装着された端末機には、無線電力受信機以外の部品が多数存在し、基準Q値が非常に低いことがある。もし、測定されたQ値または補正されたQ値が基準Q値より大きい(差例えば、許容誤差以上)を有する場合、異物質として誤ったアラーム(false alarm)を生成することがある。そのために、第1異物質検出段階で異物質を判断した場合であっても、電力伝送を中止することなく追加的な動作によって異物質が存在するのか否かを確定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、臨界Q値を決定する段階(S703)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、受信した基準Q値を利用して臨界Q値を算出することができる。一例として、無線電力送信機は、基準Q値において、少なくとも10%より小さい値を臨界Q値として決定することができる。10%は、基準Q値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定Q値が基準Q値より小さくなることを利用して異物質を検出することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、許容Q値を決定する段階(S704)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、決定された臨界Q値を利用して許容Q値を算出することができる。一例として、図7のように、無線電力送信機は、臨界Q値(Qth)において0%以上20%以下に減少した値を許容Q値(Qp)として決定することができる。より具体的には、無線電力送信機は、臨界Q値において20%減少した値を許容Q値として決定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、測定したQ値が決定された許容Q値以上であるのかを判断する段階(S705)を含むことができる。
無線電力送信機は、Q値が許容Q値以上であれば、無線充電を行うと決定することができる(S706)。無線電力送信機は、Q値が許容Q値未満であれば、無線充電を中止すると決定することができる(S714)。例えば、図8のように、送信電力の周波数が第1周波数である時、無線電力送信機は、測定したQ値が第1Q値(Q1)、第2Q値(Q2)、第3Q値(Q3)であってもよい。第1Q値(Q1)であると測定された場合、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在しない確率が非常に高いので、異物質が存在しないと判断することができる。第3Q値(Q3)であると測定された場合、第3Q値(Q3)は臨界Q値(Qth)より非常に低いので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在する確率が非常に高いので、異物質が存在すると判断することができる。第2Q値(Q2)であると測定された場合、第2Q値(Q2)は臨界Q値(Qth)と許容Q値(Qp)の間であるので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在すると誤認識する恐れがある。これを防止するために、無線電力送信機は、測定されたQ値が許容Q値以上であれば、無線充電を行うことができる。以後、無線電力送信機は、S711の電力伝送段階で第2異物質検出を行って、より正確に異物質が存在するのか否かを判断することができる。よって、無線電力送信機は、Q値が許容Q値以上であれば、無線充電を行うと決定することができる。これによって、一実施例は、異物質を正確に判断することができる。また、一実施例は、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。また、一実施例は、従来異物質が存在すると誤認識して無線充電が行われない問題を解決することができる。
無線電力送信機は、無線充電を行うと決定すると、FOD状態パケット受信に対する応答としてACKパケットを無線電力受信機に送信することができる(S707)。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機がQ値が臨界Q値以上であるのかを判断する段階(S708)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、交渉段階で無線充電を行うと決定した後、補正段階に移行し、補正を行うか否かを決定するために、Q値が臨界Q値以上であるのかを判断することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機がQ値が臨界Q値以上であれば、補正段階に移行して補正を実行する段階(S709)を含むことができる。一例として、補正実行は、無線電力送信機が受信電力パケットの無線電力受信機の受信電力値と測定した送信電力値を利用して電力損失を予測することができる。また、補正実行は、無線電力送信機が予測された電力損失値を利用して送信電力の強度を増加させることができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機がQ値が臨界Q値未満であれば、補正段階なしに電力伝送段階(S710)に移行することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、電力伝送段階に移行した後受信電力パケットを受信すれば、第2異物質検出を行う段階(S711)を含むことができる。無線電力送信機は、第2異物質検出を行って、異物質が検出されたと判断されると、無線充電を中止することができる(S712、S713)。また、無線電力送信機は、第2異物質検出を行って、異物質が検出されていないと判断されると、電力伝送段階を維持することができ、受信電力パケットを受信すれば、再び第2異物質検出を行うことができる(S712、S711)。一例として、電力伝送段階で無線電力送信機は、受信された受信電力パケットの数である電力値と測定された送信電力値を利用して電力損失を判断し、電力損失値に応じて異物質が存在するのか否かを検出することができる。無線電力送信機は、電力損失値が所定の臨界電力損失値を超えると、異物質が存在すると判断することができる。この場合、無線電力送信機は充電を中止するために、受信電力パケットに対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信することができる。以後、無線電力送信機は、無線充電を中止することができる。別の例として、無線電力送信機は、受信電力パケットの受信の有無に関係なく測定された内部温度値を利用して異物質が存在するのか否かを検出することができる。即ち、内部温度値が所定の臨界温度値を超えると、異物質が存在すると判断することができる。この場合、無線電力送信機は、無線充電を中止することができる。よって、一実施例は、交渉段階で異物質検出が疑われる場合にも、無線充電を中止せず無線充電を行った後電力伝送段階で再度異物質検出をして、異物質が存在するのか否かを正確に判断することができる。
無線電力送信機は、S714で無線充電を中止すると決定すると、FOD状態パケット受信に対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信することができる(S715)。以後、無線電力送信機は、無線充電を中止することができる(S713)。
図8は別の実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法を説明するための図面であり、図9はピーク周波数値に応じた異物質検出方法を説明するための図面である。
図8を参照すれば、無線電力送信機における無線充電方法は、ピング段階以前にピーク周波数値を測定する段階(S901)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用して送信電力のピーク周波数値を測定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準ピーク周波数値を含むFOD状態パケットを受信する段階(S902)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、交渉段階で通信部を利用してFOD状態パケットを受信することができる。基準ピーク周波数値は、無線電力受信機に貯蔵された受信電力のピーク周波数値であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、臨界ピーク周波数値を決定する段階(S903)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、受信した基準ピーク周波数値を利用して臨界ピーク周波数値を算出することができる。一例として、無線電力送信機は、基準ピーク周波数値において10%増加した値を臨界ピーク周波数値として決定することができる。10%は、基準ピーク周波数値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定ピーク周波数値が基準ピーク周波数値より大きくなることを利用して異物質を検出することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、許容ピーク周波数値を決定する段階(S904)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、決定された臨界ピーク周波数値を利用して許容ピーク周波数値を算出することができる。一例として、図9のように、無線電力送信機は、臨界ピーク周波数値(Fth)において0%以上20%以下に増加した値を許容ピーク周波数値(fp)として決定することができる。より具体的には、無線電力送信機は、臨界ピーク周波数値において20%増加した値を許容ピーク周波数値として決定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、測定したピーク周波数値が決定された許容ピーク周波数値以下であるのかを判断する段階(S905)を含むことができる。
無線電力送信機は、ピーク周波数値が許容ピーク周波数値以下であれば、無線充電を行うと決定することができる(S906)。無線電力送信機は、ピーク周波数値が許容ピーク周波数値超えると、無線充電を中止すると決定することができる(S914)。例えば、図9のように、無線電力送信機は、測定したピーク周波数が第1ピーク周波数値(f1)、第2ピーク周波数値(f2)、第3ピーク周波数値(f3)であってもよい。第1ピーク周波数値(f1)であると測定された場合、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在しない確率が非常に高いので、異物質が存在しないと判断することができる。第3ピーク周波数値(f3)であると測定された場合、第3ピーク周波数値(f3)は臨界ピーク周波数値(Fth)より非常に高いので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在する確率が非常に高いので、異物質が存在すると判断することができる。第2ピーク周波数値(f2)であると測定された場合、第2ピーク周波数値(f2)は臨界ピーク周波数値(Qth)と許容ピーク周波数値(fp)の間であるので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在すると誤認識する恐れがある。これを防止するために、無線電力送信機は、測定されたピーク周波数値が許容ピーク周波数値以上であれば、無線充電を行うことができる。以後、無線電力送信機は、S911の電力伝送段階で第2異物質検出を行って、より正確に異物質が存在するのか否かを判断することができる。よって、無線電力送信機は、ピーク周波数値が許容ピーク周波数値以下であれば、無線充電を行うと決定することができる。これによって、別の実施例は、異物質を正確に判断することができる。また、別の実施例は、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。また、別の実施例は、従来異物質が存在すると誤認識して無線充電が行われない問題を解決することができる。
無線電力送信機は、無線充電を行うと決定すると、FOD状態パケット受信に対する応答としてACKパケットを無線電力受信機に送信することができる(S907)。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機がピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以下であるのかを判断する段階(S908)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、交渉段階で無線充電を行うと決定した後、補正段階に移行し、補正を行うか否かを決定するためにピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以下であるのかを判断することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機がピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以下であれば、補正段階に移行して補正を実行する段階(S909)を含むことができる。一例として、補正実行は、無線電力送信機が受信電力パケットの無線電力受信機の受信電力値と測定した送信電力値を利用して電力損失を予測することができる。また、補正実行は、無線電力送信機が予測された電力損失値を利用して送信電力の強度を増加させることができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機がピーク周波数値が臨界ピーク周波数値超えると、補正段階なしに電力伝送段階(S910)に移行することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、電力伝送段階に移行した後受信電力パケットを受信すれば、第2異物質検出を行う段階(S911)を含むことができる。無線電力送信機は、第2異物質検出を行って、異物質が検出されたと判断されると、無線充電を中止することができる(S912、S913)。また、無線電力送信機は、第2異物質検出を行って、異物質が検出されていないと判断されると、電力伝送段階を維持することができ、受信電力パケットを受信すれば、再び第2異物質検出を行うことができる(S912、S911)。一例として、電力伝送段階で無線電力送信機は、受信された受信電力パケットの数である電力値と測定された送信電力値を利用して電力損失を判断し、電力損失値に応じて異物質が存在するのか否かを検出することができる。無線電力送信機は、電力損失値が所定の臨界電力損失値を超えると、異物質が存在すると判断することができる。この場合、無線電力送信機は充電を中止するために、受信電力パケットに対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信することができる。以後、無線電力送信機は、無線充電を中止することができる。別の例として、無線電力送信機は、受信電力パケットの受信の有無に関係なく測定された内部温度値を利用して異物質が存在するのか否かを検出することができる。即ち、内部温度値が所定の臨界温度値を超えると、異物質が存在すると判断することができる。この場合、無線電力送信機は、無線充電を中止することができる。よって、別の実施例は、交渉段階で異物質検出が疑われる場合にも、無線充電を中止せず無線充電を行った後電力伝送段階で再度異物質検出をして、異物質が存在するのか否かを正確に判断することができる。
無線電力送信機は、S914で無線充電を中止すると決定すると、FOD状態パケット受信に対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信することができる(S915)。以後、無線電力送信機は、無線充電を中止することができる(S913)。
図10は、さらに別の実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法を説明するための図面であり、図11は等価直列抵抗値に応じた異物質検出方法を説明するための図面である。
図10を参照すれば、無線電力送信機における無線充電方法は、ピング段階以前に等価直列抵抗値を測定する段階(S1101)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用して等価直列抵抗値を測定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準Q値および基準ピーク周波数値を含むFOD状態パケットを受信する段階(S1102)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、交渉段階で通信部を利用してFOD状態パケットを受信することができる。基準Q値と基準ピーク周波数値は、無線電力受信機に貯蔵されたQ値とピーク周波数値であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、臨界等価直列抵抗値を決定する段階(S1103)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、受信した基準Q値および基準ピーク周波数値を利用して基準等価直列抵抗値を決定することができる。より具体的には、基準等価直列抵抗値(ESRr)は、基準ピーク周波数値(fr)、基準Q値(Qr)、基準インダクタンス値(Lr)を数学式2に代入して算出することができる。数学式3を参考すると、基準インダクタンス値(Lr)は、無線電力受信機の固定されたキャパシタンス値(Cr)と受信された基準ピーク周波数値(fr)を利用して決定することができる。
(数式2)
(数式3)
一例として、無線電力送信機は、基準等価直列抵抗値において10%増加した値を臨界等価直列抵抗値(ESRth)として決定することができる。別の例として、無線電力送信機は、基準等価直列抵抗の最大値(ESRmax)を臨界等価直列抵抗値(ESRth)として決定することができる。10%は、基準等価直列抵抗値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定等価直列抵抗値が基準等価直列抵抗値より大きくなることを利用して異物質を検出することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、許容等価直列抵抗値を決定する段階(S1104)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、決定された臨界等価直列抵抗値を利用して許容等価直列抵抗値を算出することができる。一例として、図12のように、無線電力送信機は、臨界等価直列抵抗値(ESRth)において0%以上20%以下に増加した値を許容等価直列抵抗値(ESRp)であると決定することができる。より具体的には、無線電力送信機は、臨界等価直列抵抗値において20%増加した値を許容等価直列抵抗値として決定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、測定した等価直列抵抗値が決定された許容等価直列抵抗値以下であるのかを判断する段階(S1105)を含むことができる。
無線電力送信機は、等価直列抵抗値が許容等価直列抵抗値以下であれば、無線充電を行うと決定することができる(S1106)。無線電力送信機は、等価直列抵抗値が許容等価直列抵抗値超えると、無線充電を中止すると決定することができる(S1114)。例えば、図11のように、無線電力送信機は、測定した等価直列抵抗値が第1等価直列抵抗値(ESR1)、第2等価直列抵抗値(ESR2)、第3等価直列抵抗値(ESR3)であってもよい。第1等価直列抵抗値(ESR1)であると測定された場合、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在しない確率が非常に高いので、異物質が存在しないと判断することができる。第3等価直列抵抗値(ESR3)であると測定された場合、第3等価直列抵抗値(ESR3)は臨界等価直列抵抗値(ESRth)より非常に高いので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在する確率が非常に高いので、異物質が存在すると判断することができる。第2等価直列抵抗値(ESR2)であると測定された場合、第2等価直列抵抗値(ESR2)は臨界等価直列抵抗値(ESRth)と許容等価直列抵抗値(ESRp)の間であるので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在すると誤認識する恐れがある。これを防止するために、無線電力送信機は、測定された等価直列抵抗値が許容等価直列抵抗値以上であれば、無線充電を行うことができる。以後、無線電力送信機は、S1111の電力伝送段階で第2異物質検出を行って、より正確に異物質が存在するのか否かを判断することができる。よって、無線電力送信機は、等価直列抵抗値が許容等価直列抵抗値以下であれば、無線充電を行うと決定することができる。これによって、さらに別の実施例は、異物質を正確に判断することができる。また、さらに別の実施例は、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。また、さらに別の実施例は、従来異物質が存在すると誤認識して無線充電が行われない問題を解決することができる。
無線電力送信機は、無線充電を行うと決定すると、FOD状態パケット受信に対する応答としてACKパケットを無線電力受信機に送信することができる(S1107)。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機が等価直列抵抗値が臨界等価直列抵抗値以下であるのかを判断する段階(S1108)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、交渉段階で無線充電を行うと決定した後、補正段階に移行し、補正を行うか否かを決定するために等価直列抵抗値が臨界等価直列抵抗値以下であるのかを判断することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機が等価直列抵抗値が臨界等価直列抵抗値以下であれば、補正段階に移行して補正を実行する段階(S1109)を含むことができる。一例として、補正実行は、無線電力送信機が受信電力パケットの無線電力受信機の受信電力値と測定した送信電力値を利用して電力損失を予測することができる。また、補正実行は、無線電力送信機が予測された電力損失値を利用して送信電力の強度を増加させることができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機が等価直列抵抗値が臨界等価直列抵抗値超えると、補正段階なしに電力伝送段階(S910)に移行することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、電力伝送段階に移行した後受信電力パケットを受信すれば、第2異物質検出を行う段階(S1111)を含むことができる。無線電力送信機は、第2異物質検出を行って、異物質が検出されたと判断されると、無線充電を中止することができる(S1112、S1113)。また、無線電力送信機は、第2異物質検出を行って、異物質が検出されていないと判断されると、電力伝送段階を維持することができ、受信電力パケットを受信すれば、再び第2異物質検出を行うことができる(S1112、S1111)。一例として、電力伝送段階で無線電力送信機は、受信された受信電力パケットの数である電力値と測定された送信電力値を利用して電力損失を判断し、電力損失値に応じて異物質が存在するのか否かを検出することができる。無線電力送信機は、電力損失値が所定の臨界電力損失値を超えると、異物質が存在すると判断することができる。この場合、無線電力送信機は充電を中止するために、受信電力パケットに対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信することができる。以後、無線電力送信機は、無線充電を中止することができる。別の例として、無線電力送信機は、受信電力パケットの受信の有無に関係なく測定された内部温度値を利用して異物質が存在するのか否かを検出することができる。即ち、内部温度値が所定の臨界温度値を超えると、異物質が存在すると判断することができる。この場合、無線電力送信機は、無線充電を中止することができる。よって、さらに別の実施例は、交渉段階で異物質検出が疑われる場合にも、無線充電を中止せず無線充電を行った後電力伝送段階で再度異物質検出をして、異物質が存在するのか否かを正確に判断することができる。
無線電力送信機は、S1114で無線充電を中止すると決定すると、FOD状態パケット受信に対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信することができる(S1115)。以後、無線電力送信機は、無線充電を中止することができる(S1113)。
図12aおよび図12bは、さらに別の実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法を説明するための図面である。
図12aおよび図12bを参照すれば、無線電力送信機における無線充電方法は、ピング段階以前にQ値、ピーク周波数値および等価直列抵抗値を測定する段階(S1201)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用してQ値、ピーク周波数値および等価直列抵抗値を測定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準Q値および基準周波数値を含むFOD状態パケットを受信する段階(S1202)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、交渉段階で通信部を利用してFOD状態パケットを受信することができる。基準Q値と基準ピーク周波数値は、無線電力受信機に貯蔵されたQ値とピーク周波数値であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、臨界Q値、臨界周波数値、臨界等価直列抵抗値を決定する段階(S1203)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、受信した基準Q値を利用して臨界Q値を算出することができる。一例として、無線電力送信機は、基準Q値において10%減少した値を臨界Q値として決定することができる。10%は、基準Q値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定Q値が基準Q値より小さくなることを利用して異物質を検出することができる。また、無線電力送信機は、受信した基準周波数値を利用して臨界ピーク周波数値を算出することができる。一例として、無線電力送信機は、基準周波数値において10%増加した値を臨界周波数値として決定することができる。10%は、基準ピーク周波数値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定ピーク周波数値が基準ピーク周波数値より大きくなることを利用して異物質を検出することができる。また、無線電力送信機は、受信した基準Q値および基準ピーク周波数値を利用して基準等価直列抵抗値を決定することができる。一例として、無線電力送信機は、基準等価直列抵抗値において10%増加した値を臨界等価直列抵抗値(ESRth)として決定することができる。別の例として、無線電力送信機は、基準等価直列抵抗の最大値(ESRmax)を臨界等価直列抵抗値(ESRth)として決定することができる。10%は、基準等価直列抵抗値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定等価直列抵抗値が基準等価直列抵抗値より大きくなることを利用して異物質を検出することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、許容Q値、許容周波数値、許容等価直列抵抗値を決定する段階(S1204)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、図6のS704のように決定された臨界Q値を利用して許容Q値を算出することができる。また、無線電力送信機は、図8のS904のように決定された臨界ピーク周波数値を利用して許容ピーク周波数値を算出することができる。また、無線電力送信機は、図10のS1104のように決定された臨界等価直列抵抗値を利用して許容等価直列抵抗値を算出することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、測定したQ値が決定された許容Q値以上であるのかを判断する段階(S1205)を含むことができる。無線電力送信機は、Q値が許容Q値以上ではない場合、無線充電を中止すると決定することができる(S1218)。
無線電力送信機における無線充電方法は、Q値が許容Q値以上であれば、測定した等価直列抵抗値が決定された許容等価直列抵抗値以下であるのかを判断する段階(S1206)を含むことができる。無線電力送信機は、等価直列抵抗値が許容等価直列抵抗値以下ではない場合、無線充電を中止すると決定することができる(S1218)。
無線電力送信機における無線充電方法は、等価直列抵抗値が許容等価直列抵抗値以下であれば、測定したピーク周波数値が決定された許容ピーク周波数値以下であるのかを判断する段階(S1207)を含むことができる。無線電力送信機は、ピーク周波数値が許容ピーク周波数値以下ではない場合、無線充電を中止すると決定することができる(S1218)。
無線電力送信機における無線充電方法は、ピーク周波数値が許容ピーク周波数値以下であれば、無線充電を行うと決定することができる(S1208)。即ち、無線電力送信機は、異物質検出に利用される測定値が無線充電の基準となる臨界値に到達できないものの許容値に到達すれば、無線充電を行うと決定することができる。これによって、さらに別の実施例は、異物質を正確に判断することができる。また、さらに別の実施例は、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。また、さらに別の実施例は、従来異物質が存在すると誤認識して無線充電が行われない問題を解決することができる。
無線電力送信機は、無線充電を行うと決定すると、FOD状態パケット受信に対する応答としてACKパケットを無線電力受信機に送信することができる(S1209)。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機がQ値が臨界Q値以上であるのかを判断する段階(S1210)を含むことができる。無線電力送信機は、無線電力送信機がQ値が臨界Q値以上ではない場合、補正段階なしに電力伝送段階(S1214)に移行することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、Q値が臨界Q値以上であれば、無線電力送信機が等価直列抵抗値が臨界等価直列抵抗値以上であるのかを判断する段階(S1211)を含むことができる。無線電力送信機は、等価直列抵抗値が臨界等価直列抵抗値以下ではない場合、補正段階なしに電力伝送段階(S1214)に移行することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、等価直列抵抗値が臨界等価直列抵抗値以下であれば、無線電力送信機がピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以上であるのかを判断する段階(S1212)を含むことができる。無線電力送信機は、無線電力送信機がピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以下ではない場合、補正段階なしに電力伝送段階(S1214)に移行することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機がピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以下であれば、補正段階に移行して補正を実行する段階(S1213)を含むことができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、電力伝送段階に移行した後受信電力パケットを受信すれば、第2異物質検出を行う段階(S1215)を含むことができる。無線電力送信機は、第2異物質検出を行って、異物質が検出されたと判断されると、無線充電を中止することができる(S1216、S1217)。また、無線電力送信機は、第2異物質検出を行って、異物質が検出されていないと判断されると、電力伝送段階を維持することができ、受信電力パケットを受信すれば、再び第2異物質検出を行うことができる(S1216、S1215)。一例として、電力伝送段階で無線電力送信機は、受信された受信電力パケットの数である電力値と測定された送信電力値を利用して電力損失を判断し、電力損失値に応じて異物質が存在するのか否かを検出することができる。無線電力送信機は、電力損失値が所定の臨界電力損失値を超えると、異物質が存在すると判断することができる。この場合、無線電力送信機は充電を中止するために、受信電力パケットに対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信することができる。以後、無線電力送信機は、無線充電を中止することができる。別の例として、無線電力送信機は、受信電力パケットの受信の有無に関係なく測定された内部温度値を利用して異物質が存在するのか否かを検出することができる。即ち、内部温度値が所定の臨界温度値を超えると、異物質が存在すると判断することができる。この場合、無線電力送信機は、無線充電を中止することができる。よって、別の実施例は、交渉段階で異物質検出が疑われる場合にも、無線充電を中止せず無線充電を行った後電力伝送段階で再度異物質検出をして、異物質が存在するのか否かを正確に判断することができる。
無線電力送信機は、S1218で無線充電を中止すると決定すると、FOD状態パケット受信に対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信することができる(S1219)。以後、無線電力送信機は、無線充電を中止することができる(S1217)。
図13は、さらに別の実施例に係る無線充電システムにおける無線充電方法を説明するための図面である。
図13を参照すれば、無線電力送信機1310は、選択段階で無線電力受信機1320にアナログピングを伝送することができる(S1301)。
無線電力送信機1310は、ピング段階以前にQ値を測定することができる(S1302)。一例として、無線電力送信機1310は、選択段階でQ値を測定することができる(S1302)。
無線電力送信機1310は、物体が感知されると、選択段階からピング段階に移行することができる。無線電力送信機1310は、無線電力受信機1320を活性化させ、受信機が無線電力受信機1320であるのかを識別するためのデジタルピングを伝送することができる(S1303)。無線電力受信機1320は、デジタルピングに対する応答として信号強度パケットを伝送することができる(S1304)。
ピング段階が完了すると、識別および構成段階で、無線電力受信機1320は、識別情報を知らせるための識別パケットと構成情報を知らせるための構成パケットを伝送することができる(S1305〜S1306)。無線電力送信機1310と無線電力受信機1320は、構成パケットの交渉フィールド値が交渉段階を実行しようと指示する値であれば、交渉段階に移行することができる。
交渉段階で、無線電力受信機1320は、FOを検出するためにFOD状態パケットを伝送することができる(S1307)。FOD状態パケットは、基準Q値を含むことができる。
無線電力送信機1310は、異物質検出を行うことができる(S1308)。異物質検出は、測定したQ値、受信したFOD状態パケットの情報を利用して異物質を検出することができる。異物質検出は、図14aおよび図15aの無線充電方法に対する説明を参照する。
無線電力送信機1310は、異物質検出を行った後異物質が存在すると判断すると、FOD状態パケットに対する応答としてNAKを無線電力受信機1320に伝送することができる(S1309)。反面、無線電力送信機1310は、異物質検出を行った後異物質が存在しないと判断すると、FOD状態パケットに対する応答としてACKを無線電力受信機1320に伝送することができる。
無線電力送信機1310は、NAKを送信すると、無線充電を行うのか否かを決定することができる(S1310)。無線充電を行うのか否かの決定は、測定したQ値、受信したFOD状態パケットの情報を利用することができる。無線充電を行うのか否かの決定は、図14aおよび図15bの無線充電方法に対する説明を参照する。
無線電力受信機1320は、パワー伝送契約のために電力送信機能力(Capability)パケットを要請する一般要求パケットを伝送することができる(S1311)。
無線電力送信機1320は、NAKを送信した後無線充電を行うと決定すると、一般要求パケットの応答として電力送信機能力パケットを伝送することができる(S1312)。この場合、電力送信機能力パケットの保障(Guaranteed)電力は、第2保障電力値であってもよい。反面、無線電力送信機1320は、S1309でACKを送信すれば、電力送信機能力パケットの保障(Guaranteed)電力は、第1保障電力値であってもよい。一例として、第1保障電力値は、第2保障電力値より大きくてもよい。特に、第2保障電力値は、無線電力送信機1310の最小保障電力強度であってもよい。別の例として、第1保障電力値は、5W以上15W以下であってもよい。第2保障電力値は、5W以下であってもよい。
無線電力受信機1320は、電力送信機能力パケットの第2保障電力値に基づいて、パワー伝送契約の保障電力値を提案するための特別要求パケットを伝送することができる(S1313)。注意すべきことは、電力送信機能力パケットの第2保障電力とパワー伝送契約の保障電力は、区別されるものである。例えば、無線電力受信機1320は、電力送信機能力パケットの第2保障電力値と同一またはより小さい値でパワー伝送契約の保障電力値を要求することができる。説明の便宜を図り、無線電力受信機1320は、パワー伝送契約の保障電力値で電力送信機能力パケットの第2保障電力値と同じ値で要求する。無線電力送信機1310は、パワー伝送契約の保障電力値を要求するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S1314)。即ち、無線電力送信機1310は、無線電力受信機が提案したパワー伝送契約の保障電力値を受諾した場合である。即ち、パワー伝送契約は、第2保障電力値で完了することができる。以後、無線電力受信機1320は、パワー伝送契約が完了すると、交渉段階を終了するための特別要求パケットを伝送することができる(S1315)。無線電力送信機1310は、交渉段階を終了するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S1316)。即ち、無線電力送信機1310は、交渉段階終了に対する受諾としてACKパケットを伝送することができる。
無線電力送信機1310は、電力伝送段階に移行した後充電領域など無線電力送信機内の内部温度を測定することができる(S1317)。特に、無線電力送信機1310は、交渉段階でFOD状態パケットに対する応答としてNAKを送信すれば、交渉段階終了後補正段階ではなく電力伝送段階に移行することができる。
無線電力送信機1310は、伝送電力強度を増加させるのか否かを決定することができる(S1319)。伝送電力強度増加決定は、測定した内部温度、貯蔵された予め設定された一定期間と予め設定された温度を利用することができる。伝送電力強度増加決定は、図14bの無線充電方法に対する説明を参照する。無線電力送信機1310は、伝送電力強度を増加させると決定すると、再交渉段階を行うことができる。より具体的には、無線電力受信機1320は、受信電力パケットを無線電力送信機1310に伝送することができる(S1319)。この場合、受信電力パケットは、24ビット受信電力パケットであってもよい。無線電力送信機1310は、伝送電力強度を増加させると決定すると、受信電力パケットに対する応答としてNAKパケットを伝送することができる(S1320)。以後、無線電力送信機1310は、再交渉パケットを受信して再交渉段階への移行を受諾するACKパケットを送信することができる(S1321〜S1322)。無線電力受信機1320は、電力送信機能力パケットを要請する一般要求パケットを伝送することができる(S1323)。無線電力送信機1310は、一般要求パケットの応答として電力送信機能力パケットを伝送することができる(S1324)。この場合、電力送信機能力パケットの保障電力は、第3保障電力値であってもよい。一例として、第3保障電力値は、第2保障電力値より大きくてもよい。別の例として、第3保障電力値は、5W以上15W以下であってもよい。無線電力受信機1320は、電力送信機能力パケットの第3保障電力値に基づいて、パワー伝送契約の保障電力値を提案するための特別要求パケットを伝送することができる(S1325)。注意すべきことは、電力送信機能力パケットの保障電力とパワー伝送契約の保障電力は、区別されるものである。例えば、無線電力受信機1320は、電力送信機能力パケットの第3保障電力値と同一またはより小さい値でパワー伝送契約の保障電力値を提案することができる。説明の便宜を図り、無線電力受信機1320は、パワー伝送契約の保障電力値で電力送信機能力パケットの第3保障電力値と同じ値で提案する。無線電力送信機1310は、パワー伝送契約の保障電力値を提案するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S1326)。即ち、無線電力送信機1310は、無線電力受信機が提案したパワー伝送契約の保障電力値を受諾した場合である。即ち、パワー伝送契約は、第3保障電力値で完了することができる。以後、無線電力受信機1320は、パワー伝送契約が完了すると、再交渉段階を終了するための特別要求パケットを伝送することができる(S1327)。無線電力送信機1310は、再交渉段階を終了するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S1327)。即ち、無線電力送信機1310は、交渉段階終了に対する受諾としてACKパケットを伝送することができる。無線電力送信機1310と無線電力受信機1320は、電力伝送段階に移行して第3保障電力で無線充電を実行することができる。
よって、実施例に係る無線充電システムは、無線充電方法およびそのための装置およびシステムを提供することができる。また、実施例に係る無線充電システムは、異物質を正確に判断することができる。また、実施例に係る無線充電システムは、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。
図14aおよび図14bは、図13のさらに別の実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法を説明するための図面であり、図15aは、図14aの無線充電方法の異物質検出方法を説明するための図面であり、図15bは、図14aの無線充電方法の無線充電を行うのか否かを決定する方法を説明するための図面である。
図14aおよび図14bを参照すれば、無線電力送信機における無線充電方法は、充電領域の物体を感知する段階(S1401)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、アナログピングを送信して送信コイルの電流変化に基づいて物体を感知することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、ピング段階以前にQ値を測定する段階(S1402)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用してQ値を測定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準Q値を含む情報を受信する段階(S1403)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、基準Q値を含むFOD状態パケットを受信することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、測定されたQ値および基準Q値を利用して異物質を検出する段階(S1404〜S1405)を含むことができる。一例として、図15aのように、異物質検出段階は、臨界Q値を決定する段階(S1511)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、受信した基準Q値を利用して臨界Q値を算出することができる。無線電力送信機は、基準Q値において、少なくとも10%より小さい値を臨界Q値として決定することができる。10%は、基準Q値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定Q値が基準Q値より小さくなることを利用して異物質を検出することができる。また、異物質検出段階は、測定されたQ値が臨界Q値以上であるのかを判断する段階(S1512)を含むことができる。無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値以上であれば、異物質が検出されていないと判断することができる(S1513)。また、無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値未満であれば、異物質が検出されていると判断することができる(S1514)。
無線電力送信機における無線充電方法は、異物質が検出されていないと判断すると、ACKを無線電力受信機に送信することができる(S1406)。即ち、無線電力送信機は、FOD状態パケット受信に対する応答としてACKパケットを無線電力受信機に送信することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、ACKを送信すれば、第1保障電力値を含む情報を無線電力送信機に送信する段階(S1407)を含むことができる。この場合、無線電力送信機は、無線電力受信機と第1保障電力値に基づいて、パワー伝送契約が締結される。一例として、第1保障電力値は、5Wより大きくてもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、第1保障電力値を含む情報を送信すると、補正段階に移行して補正を実行する段階(S1408)を含むことができる。一例として、補正実行は、無線電力送信機が受信電力パケットの無線電力受信機の受信電力値と測定した送信電力値を利用して電力損失を予測することができる。また、補正実行は、無線電力送信機が予測された電力損失値を利用して送信電力の強度を増加させることができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、補正実行後電力伝送段階に移行して第1保障電力で無線充電を行う段階(S1409)を含むことができる。この場合、第1保障電力で無線充電を行うことは、第1保障電力値に基づいて締結されたパワー伝送契約による保障電力値に応じて無線充電を行うことを意味することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、S1405で異物質が検出されたと判断すると、NAKを無線電力受信機に送信することができる(S1410)。即ち、無線電力送信機は、FOD状態パケット受信に対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、NAKを送信すると、無線充電を行うのか否かを決定する段階(S1411〜S1412)を含むことができる。一例として、図15bのように、無線充電を行うのか否かを決定する段階は、許容Q値を決定する段階(S1521)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、決定された臨界Q値を利用して許容Q値を算出することができる。一例として、図7のように、無線電力送信機は、臨界Q値(Qth)において0%以上20%以下に減少した値を許容Q値(Qp)として決定することができる。より具体的には、無線電力送信機は、臨界Q値において20%減少した値を許容Q値として決定することができる。無線充電を行うのか否かの決定は、測定したQ値が決定された許容Q値以上であるのかを判断する段階(S1522)を含むことができる。無線電力送信機は、測定したQ値が許容Q値以上であれば、無線充電を行うと決定することができる(S1523)。また、無線電力送信機は、測定したQ値が許容Q値未満であれば、無線充電を行わないと決定することができる(S1524)。例えば、図8のように、送信電力の周波数が第1周波数である時、無線電力送信機は、測定したQ値が第1Q値(Q1)、第2Q値(Q2)、第3Q値(Q3)であってもよい。第1Q値(Q1)であると測定された場合、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在しない確率が非常に高いので、異物質が存在しないと判断することができる。第3Q値(Q3)であると測定された場合、第3Q値(Q3)は臨界Q値(Qth)より非常に低いので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在する確率が非常に高いので、異物質が存在すると判断することができる。第2Q値(Q2)であると測定された場合、第2Q値(Q2)は臨界Q値(Qth)と許容Q値(Qp)の間であるので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在すると誤認識する恐れがある。これを防止するために、無線電力送信機は、測定されたQ値が許容Q値以上であれば、無線充電を行うことができる。以後、無線電力送信機は、S1417で内部温度に基づいて無線充電を中止するのか否かを再判断することができる。よって、無線電力送信機は、Q値が許容Q値以上であれば、無線充電を行うと決定することができる。これによって、さらに別の実施例は、異物質を正確に判断することができる。また、さらに別の実施例は、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。また、さらに別の実施例は、従来異物質が存在すると誤認識して無線充電が行われない問題を解決することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機が無線充電を行わないと決定すると、無線充電を中止する段階(S1413)を含むことができる。より具体的には、この場合、無線電力送信機は、交渉段階で所定の時間が経過した後選択段階に移行することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線充電を行うと決定すると、第2保障電力値を含む情報を無線電力受信機に送信する段階(S1414)を含むことができる。この場合、無線電力送信機は、無線電力受信機と第2保障電力値に基づいて、パワー伝送契約が締結される。一例として、第1保障電力値は、第2保障電力値より大きくてもよい。特に、第2保障電力値は、無線電力送信機の最小保障電力強度であってもよい。別の例として、第2保障電力値は、5W以下であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、第2保障電力値として含む情報を送信した場合、補正段階なしに電力伝送段階に移行して第2保障電力で無線充電を行う段階(S1415)を含むことができる。この場合、第2保障電力で無線充電を行うことは、第2保障電力値に基づいて締結されたパワー伝送契約による保障電力値に応じて無線充電を行うことを意味することができる。
以下は、電力伝送段階以前に異物質が検出された以後、電力伝送段階における異物質検出に対する実施例である。異物質が存在すると判断された場合には、異物質によって発熱がさらに発生する可能性があるので、過熱保護手段が強化される必要がある。または、異物質に吸収される電力が多い可能性もあるので、予め設定された電力ロス値を受信機が受信する電力と送信電力の差と比較して異物質を検出することができる。このとき、予め設定された電力ロス値は、異物質がないと判断された状態の電力ロス臨界値より小さくてもよい。
前記強化された過熱保護手段のために、無線電力送信機における無線充電方法は、充電領域など無線電力送信機の温度を測定する段階(S1416)を含むことができる。送信機の温度は、表面温度または送信機内のセンサーが感知する温度を意味することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、予め設定された期間の間測定した内部温度が予め設定された温度未満であるのかを判断する段階(S1417)を含むことができる。予め設定された期間および予め設定された温度は、貯蔵された値であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、予め設定された期間の間内部温度が予め設定された温度以上になると、無線充電を中止する段階(S1418)を含むことができる。より具体的には、この場合、無線電力送信機は、電力伝送段階で所定の時間が経過した後選択段階に移行することができる。即ち、無線電力送信機は、予め設定された期間の間内部温度が予め設定された温度以上になると、異物質が存在すると判断して無線充電を中止させることができる。または、伝送電力を下げるための再交渉を行うことができる。一例として、無線電力送信機は、受信された受信電力パケットに対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信し、以後、無線電力送信機は、再交渉パケットを無線電力送信機に伝送して再交渉段階を行うことができる。即ち、無線電力送信機は、予め設定された期間の間内部温度が予め設定された温度以上であれば、異物質が存在すると判断して伝送電力強度を減少させることができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、予め設定された期間の間内部温度が予め設定された温度未満であれば、再交渉段階を行う段階(S1419)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、受信された受信電力パケットに対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信し、以後、無線電力送信機は、再交渉パケットを無線電力送信機に伝送して再交渉段階を行うことができる。即ち、無線電力送信機は、予め設定された期間の間内部温度が予め設定された温度未満であれば、異物質が存在しないと判断して伝送電力強度を増加させることができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、再交渉段階に移行すると、第3保障電力値を含む情報を無線電力受信機に送信する段階(S1420)を含むことができる。この場合、無線電力送信機は、無線電力受信機と第3保障電力値に基づいて、パワー伝送契約が締結される。一例として、第3保障電力値は、第2保障電力値より大きくてもよい。別の例として、第3保障電力値は、5Wより大きくてもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、電力伝送段階に移行して第3保障電力で無線充電を行う段階(S1421)を含むことができる。この場合、第3保障電力で無線充電を行うことは、第3保障電力値に基づいて締結されたパワー伝送契約による保障電力値に応じて無線充電を行うことを意味することができる。これによって、無線電力送信機は、交渉段階では、異物質が検出されたと判断して伝送電力強度を下げてシステムを保護するが、電力伝送段階で最終的に異物質が検出されていないと判断して伝送電力強度を上げて無線充電効率を増加させることができる。
さらに別の実施例として、NAK送信段階(S1410)で、無線電力受信機は、受信機がバッテリーを充電するために必要な最小電力を送信機に要求することができる(交渉段階)。
また、受信機は、一定時間経過した後、異物質がないと判断されると、再交渉を通じて保障電力を増加させることもできる。
図16は、さらに別の実施例に係る無線充電システムにおける無線充電方法を説明するための図面である。
図16を参照すれば、無線電力送信機1610は、選択段階で無線電力受信機1620にアナログピングを伝送することができる(S1601)。
無線電力送信機1610は、ピング段階以前にQ値を測定することができる(S1602)。一例として、無線電力送信機1610は、選択段階でQ値を測定することができる(S1602)。
無線電力送信機1610は、物体が感知されると、選択段階からピング段階に移行することができる。無線電力送信機1610は、無線電力受信機1620を活性化させ、受信機が無線電力受信機1620であるのかを識別するためのデジタルピングを伝送することができる(S1603)。無線電力受信機1620は、デジタルピングに対する応答として信号強度パケットを伝送することができる(S1604)。
ピング段階が完了すると、識別および構成段階で、無線電力受信機1620は、識別情報を知らせるための識別パケットと構成情報を知らせるための構成パケットを伝送することができる(S1605〜S1606)。無線電力送信機1610と無線電力受信機1620は、構成パケットの交渉フィールド値が交渉段階を実行しようと指示する値であれば、交渉段階に移行することができる。
交渉段階で、無線電力受信機1620は、FOを検出するためにFOD状態パケットを伝送することができる(S1607)。FOD状態パケットは、基準Q値を含むことができる。
無線電力送信機1610は、受信された基準Q値が予め設定されたQ値(例えば50未満であるのかを確認することができる(S1608)。基準Q値が予め設定されたQ値未満であれば、第1異物質検出をする段階が行われる。基準Q値が予め設定されたQ値以上であれば、第2異物質検出をする段階が行われる。即ち、基準Q値が設定されたQ値未満に低くなるほどQ値を利用した異物質検出のエラーが大きくなる。反面、基準Q値が設定されたQ値以上であれば、Q値を利用した異物質検出のエラーが小さくなる。よって、基準Q値の大きさに応じて、異物質検出後、無線電力送信方法の各段階が差があるようにして、より異物質検出の正確度を高め、不必要な消費電力減少させることができる。基準Q値の大きさに応じて、異物質を検出した後、無線電力送信方法は、図17aおよび図17bを参照して説明する。
無線電力送信機1610は、基準Q値が設定されたQ値未満であれば、第1異物質検出を行うことができる(S1609)。第1異物質検出は、測定したQ値、受信したFOD状態パケットの情報を利用して異物質を検出することができる。第1異物質検出は、図17aおよび図15aの無線充電方法に対する説明を参照する。
無線電力送信機1610は、第1異物質検出を行った後異物質が存在すると判断すると、FOD状態パケットに対する応答としてNAKを無線電力受信機1620に伝送することができる(S1610)。反面、無線電力送信機1610は、第1異物質検出を行った後異物質が存在しないと判断すると、FOD状態パケットに対する応答としてACKを無線電力受信機1620に伝送することができる。
無線電力送信機1610は、NAKを送信すると、無線充電を行うのか否かを決定することができる(S1611)。無線充電を行うのか否かの決定は、測定したQ値、受信したFOD状態パケットの情報を利用することができる。無線充電を行うのか否かの決定は、図16aおよび図15bの無線充電方法に対する説明を参照する。反面、第2異物質検出の後無線電力送信機1610がNAKを送信すると、無線充電を行うのか否かを決定する段階なしに無線充電を中止することができる。
さらい別の例として、前記基準Q値が無線電力送信機の予め設定されたQ値未満であれば、無線充電を中止することもできる。そして、前記基準Q値が無線電力送信機の予め設定されたQ値以上であれば、前記第1異物質検出を行うことができる。
無線電力受信機1620は、パワー伝送契約のために電力送信機能力(Capability)パケットを要請する一般要求パケットを伝送することができる(S1612)。
無線電力送信機1620は、NAKを送信した後無線充電を行うと決定すると、一般要求パケットの応答として電力送信機能力パケットを伝送することができる(S1613)。この場合、電力送信機能力パケットの保障(Guaranteed)電力は、第2保障電力値であってもよい。反面、無線電力送信機1620は、S1610でACKを送信すれば、電力送信機能力パケットの保障(Guaranteed)電力は、第1保障電力値であってもよい。一例として、第1保障電力値は、第2保障電力値より大きくてもよい。特に、第2保障電力値は、無線電力送信機1610の最小保障電力強度であってもよい。別の例として、第1保障電力値は、5W以上15W以下であってもよい。第2保障電力値は、5W以下であってもよい。
無線電力受信機1620は、電力送信機能力パケットの第2保障電力値に基づいて、パワー伝送契約の保障電力値を提案するための特別要求パケットを伝送することができる(S1614)。注意すべきことは、電力送信機能力パケットの第2保障電力とパワー伝送契約の保障電力は、区別されるものである。例えば、無線電力受信機1620は、電力送信機能力パケットの第2保障電力値と同一またはより小さい値でパワー伝送契約の保障電力値を要求することができる。説明の便宜を図り、無線電力受信機1620は、パワー伝送契約の保障電力値で電力送信機能力パケットの第2保障電力値と同じ値で要求する。無線電力送信機1610は、パワー伝送契約の保障電力値を要求するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S1615)。即ち、無線電力送信機1610は、無線電力受信機が提案したパワー伝送契約の保障電力値を受諾した場合である。即ち、パワー伝送契約は、第2保障電力値で完了することができる。以後、無線電力受信機1620は、パワー伝送契約が完了すると、交渉段階を終了するための特別要求パケットを伝送することができる(S1616)。無線電力送信機1610は、交渉段階を終了するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S1617)。即ち、無線電力送信機1610は、交渉段階終了に対する受諾としてACKパケットを伝送することができる。
無線電力送信機1610は、電力伝送段階に移行した後充電領域など無線電力送信機内の内部温度を測定することができる(S1618)。特に、無線電力送信機1610は、交渉段階でFOD状態パケットに対する応答としてNAKを送信すれば、交渉段階終了後補正段階ではなく電力伝送段階に移行することができる。
無線電力送信機1610は、伝送電力強度を増加させるのか否かを決定することができる(S1619)。伝送電力強度増加決定は、測定した内部温度、貯蔵された予め設定された期間と予め設定された温度を利用することができる。伝送電力強度増加決定は、図17bの無線充電方法に対する説明を参照する。無線電力送信機1610は、伝送電力強度を増加させると決定すると、再交渉段階を行うことができる。より具体的には、無線電力受信機1620は、受信電力パケットを無線電力送信機1610に伝送することができる(S1620)。この場合、受信電力パケットは、24ビット受信電力パケットであってもよい。無線電力送信機1610は、伝送電力強度を増加させると決定すると、受信電力パケットに対する応答としてNAKパケットを伝送することができる(S1621)。以後、無線電力送信機1610は、再交渉パケットを受信して再交渉段階への移行を受諾するACKパケットを送信することができる(S1622〜S1623)。無線電力受信機1620は、電力送信機能力パケットを要請する一般要求パケットを伝送することができる(S1624)。無線電力送信機1610は、一般要求パケットの応答として電力送信機能力パケットを伝送することができる(S1625)。この場合、電力送信機能力パケットの保障電力は、第3保障電力値であってもよい。一例として、第3保障電力値は、第2保障電力値より大きくてもよい。別の例として、第3保障電力値は、5W以上15W以下であってもよい。無線電力受信機1620は、電力送信機能力パケットの第3保障電力値に基づいて、パワー伝送契約の保障電力値を提案するための特別要求パケットを伝送することができる(S1626)。注意すべきことは、電力送信機能力パケットの保障電力とパワー伝送契約の保障電力は、区別されるものである。例えば、無線電力受信機1620は、電力送信機能力パケットの第3保障電力値と同一またはより小さい値でパワー伝送契約の保障電力値を提案することができる。説明の便宜を図り、無線電力受信機1620は、パワー伝送契約の保障電力値で電力送信機能力パケットの第3保障電力値と同じ値で提案する。無線電力送信機1610は、パワー伝送契約の保障電力値を提案するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S1627)。即ち、無線電力送信機1610は、無線電力受信機が提案したパワー伝送契約の保障電力値を受諾した場合である。即ち、パワー伝送契約は、第3保障電力値で完了することができる。以後、無線電力受信機1620は、パワー伝送契約が完了すると、再交渉段階を終了するための特別要求パケットを伝送することができる(S1628)。無線電力送信機1610は、再交渉段階を終了するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S1628)。即ち、無線電力送信機1610は、交渉段階終了に対する受諾としてACKパケットを伝送することができる。無線電力送信機1610と無線電力受信機1620は、電力伝送段階に移行して第3保障電力で無線充電を実行することができる。
よって、実施例に係る無線充電システムは、無線充電方法およびそのための装置およびシステムを提供することができる。また、実施例に係る無線充電システムは、異物質を正確に判断することができる。また、実施例に係る無線充電システムは、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。
図17aおよび図17bは、図16のさらに別の実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法を説明するための図面である。
図17aおよび図17bを参照すれば、無線電力送信機における無線充電方法は、充電領域の物体を感知する段階(S1701)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、アナログピングを送信して送信コイルの電流変化に基づいて物体を感知することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、ピング段階以前にQ値を測定する段階(S1702)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用してQ値を測定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準Q値を含む情報を受信する段階(S1703)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、基準Q値を含むFOD状態パケットを受信することができる。一例として、無線電力送信機は、交渉段階で通信部を利用してFOD状態パケットを受信することができる。基準Q値は、無線電力受信機に貯蔵されたQ値で特定コイルユニットで測定されるQ値であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準Q値が予め設定されたQ値(例えば50未満であるのかを判断する段階(S1704)を含むことができる。基準Q値が予め設定されたQ値未満であれば、第1異物質検出をする段階が行われる。基準Q値が予め設定されたQ値以上であれば、第2異物質検出をする段階が行われる。即ち、基準Q値が予め設定されたQ値(例えば、50未満に低くなるほどQ値を利用した異物質検出のエラーが大きくなる。反面、基準Q値が予め設定されたQ値以上であれば、Q値を利用した異物質検出のエラーが小さくなる。よって、基準Q値の大きさに応じて、異物質検出後、無線電力送信方法の各段階が差があるようにして、より異物質検出の正確度を高め、不必要な消費電力減少させることができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準Q値が予め設定されたQ値未満であれば、測定されたQ値および基準Q値を利用して第1異物質を検出する段階(S1705〜S1706)を含むことができる。
さらい別の例として、前記基準Q値が無線電力送信機の予め設定されたQ値未満であれば、無線充電を中止することもできる。前記基準Q値が無線電力送信機の予め設定されたQ値以上であれば、前記第1異物質検出を行うことができる。
さらい別の例として、無線電力送信機は、異物質検出状態パケットに対する応答信号としてPositive acknowledge(ACK)、Negative acknowledge(NAK)、Not defined(ND)、Caution(警告)信号を変調して無線電力受信機に伝送することができる。ACK信号は、異物質がない時無線充電手順を引き続き行うための応答信号である。NAK信号は、異物質が存在すると判断されて無線充電手順を中止するための応答信号であってもよい。Caution信号は、異物質が存在するのか否かを判断し難い時用いることができる。異物質が存在するのか否かを判断し難い場合は、無線電力受信機の基準Q値が予め設定された値(例えば50未満の場合であってもよい。Friendly metalによってQ値の変化が小さくなる場合(電力ロスによるQ値Dampingが遮られる現象)、基準Q値とおよび測定されたQ値の比較だけでは異物質が存在するのか否かを判断し難いことがある。このとき、Caution信号を伝送し、最小保障電力で充電しながら電力損失に基づく異物質検出を行うことができる。
さらい別の例として、前記Caution信号とNAK信号は、二種類の基準Q値の臨界レベルに応じて用いることができる。無線電力受信機から受信された基準Q値が予め設定された第1Q値臨界値と予め設定された第2Q値臨界値(第1臨界値より小さい)の間であれば、第1異物質検出を行い、第1異物質検出を行った結果異物質が存在すると判断されると、Caution信号を送信することができる。前記受信された基準Q値が第2Q値臨界値より小さいと、NAK信号を送信することができる。
一例として、図15aのように、異物質検出段階は、臨界Q値を決定する段階(S1511)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、受信した基準Q値を利用して臨界Q値を算出することができる。無線電力送信機は、基準Q値において、少なくとも10%より小さい値を臨界Q値として決定することができる。10%は、基準Q値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定Q値が基準Q値より小さくなることを利用して異物質を検出することができる。また、異物質検出段階は、測定されたQ値が臨界Q値以上であるのかを判断する段階(S1512)を含むことができる。無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値以上であれば、異物質が検出されていないと判断することができる(S1513)。また、無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値未満であれば、異物質が検出されていると判断することができる(S1514)。
無線電力送信機における無線充電方法は、第1異物質検出段階で異物質が検出されていないと判断すると、ACKを無線電力受信機に送信することができる(S1707)。即ち、無線電力送信機は、FOD状態パケット受信に対する応答としてACKパケットを無線電力受信機に送信することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、ACKを送信すれば、第1保障電力値を含む情報を無線電力送信機に送信する段階(S1708)を含むことができる。この場合、無線電力送信機は、無線電力受信機と第1保障電力値に基づいて、パワー伝送契約が締結される。一例として、第1保障電力値は、5W以上15W以下であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、第1保障電力値を含む情報を送信すると、補正段階に移行して補正を実行する段階(S1709)を含むことができる。一例として、補正実行は、無線電力送信機が受信電力パケットの無線電力受信機の受信電力値と測定した送信電力値を利用して電力損失を予測することができる。また、補正実行は、無線電力送信機が予測された電力損失値を利用して送信電力の強度を増加させることができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、補正実行後電力伝送段階に移行して第1保障電力で無線充電を行う段階(S1710を含むことができる。この場合、第1保障電力で無線充電を行うことは、第1保障電力値に基づいて締結されたパワー伝送契約による保障電力値に応じて無線充電を行うことを意味することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、S1706で異物質が検出されていないと判断すると、NAKを無線電力受信機に送信することができる(S1711)。即ち、無線電力送信機は、FOD状態パケット受信に対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、S1711でNAKを送信すると、無線充電を行うのか否かを決定する段階(S1712〜S1713)を含むことができる。一例として、図15bのように、無線充電を行うのか否かの決定は許容Q値を決定する段階(S1521)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、決定された臨界Q値を利用して許容Q値を算出することができる。一例として、図7のように、無線電力送信機は、臨界Q値(Qth)において0%以上20%以下に減少した値を許容Q値(Qp)として決定することができる。より具体的には、無線電力送信機は、臨界Q値において20%減少した値を許容Q値として決定することができる。無線充電を行うのか否かの決定は、測定したQ値が決定された許容Q値以上であるのかを判断する段階(S1522)を含むことができる。無線電力送信機は、測定したQ値が許容Q値以上であれば、無線充電を行うと決定することができる(S1523)。また、無線電力送信機は、測定したQ値が許容Q値未満であれば、無線充電を行わないと決定することができる(S1524)。例えば、図8のように、送信電力の周波数が第1周波数である時、無線電力送信機は、測定したQ値が第1Q値(Q1)、第2Q値(Q2)、第3Q値(Q3)であってもよい。第1Q値(Q1)であると測定された場合、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在しない確率が非常に高いので、異物質が存在しないと判断することができる。第3Q値(Q3)であると測定された場合、第3Q値(Q3)は臨界Q値(Qth)より非常に低いので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在する確率が非常に高いので、異物質が存在すると判断することができる。第2Q値(Q2)であると測定された場合、第2Q値(Q2)は臨界Q値(Qth)と許容Q値(Qp)の間であるので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在すると誤認識する恐れがある。これを防止するために、無線電力送信機は、測定されたQ値が許容Q値以上であれば、無線充電を行うことができる。以後、無線電力送信機は、S1718で内部温度に基づいて無線充電を中止するのか否かを再判断することができる。よって、無線電力送信機は、Q値が許容Q値以上であれば、無線充電を行うと決定することができる。これによって、さらに別の実施例は、異物質を正確に判断することができる。また、さらに別の実施例は、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。また、さらに別の実施例は、従来異物質が存在すると誤認識して無線充電が行われない問題を解決することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線電力送信機が無線充電を行わないと決定すると、無線充電を中止する段階(S1714)を含むことができる。より具体的には、この場合、無線電力送信機は、交渉段階で所定の時間が経過した後選択段階に移行することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、無線充電を行うと決定すると、第2保障電力値を含む情報を無線電力受信機に送信する段階(S1715)を含むことができる。この場合、無線電力送信機は、無線電力受信機と第2保障電力値に基づいて、パワー伝送契約が締結される。一例として、第1保障電力値は、第2保障電力値より大きくてもよい。特に、第2保障電力値は、無線電力送信機の最小保障電力強度であってもよい。別の例として、第2保障電力値は、5W以下であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、第2保障電力値として含む情報を送信した場合、補正段階なしに電力伝送段階に移行して第2保障電力で無線充電を行う段階(S1716)を含むことができる。この場合、第2保障電力で無線充電を行うことは、第2保障電力値に基づいて締結されたパワー伝送契約による保障電力値に応じて無線充電を行うことを意味することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、充電領域など無線電力送信機内の内部温度を測定する段階(S1717)を含むことができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、予め設定された期間の間内部温度が予め設定された温度未満であるのかを判断する段階(S1718)を含むことができる。予め設定された期間および予め設定された温度は、貯蔵された値であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、予め設定された期間の間内部温度が予め設定された温度以上になると、無線充電を中止する段階(S1719)を含むことができる。より具体的には、この場合、無線電力送信機は、電力伝送段階で所定の時間が経過した後選択段階に移行することができる。即ち、無線電力送信機は、予め設定された期間の間内部温度が予め設定された温度以上になると、異物質が存在すると判断して無線充電を中止させることができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、予め設定された期間の間内部温度が予め設定された温度未満であれば、再交渉段階を行う段階(S1720)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、受信された受信電力パケットに対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信し、以後、無線電力送信機は、再交渉パケットを無線電力送信機に伝送して再交渉段階を行うことができる。即ち、無線電力送信機は、予め設定された期間の間内部温度が予め設定された温度未満であれば、異物質が存在しないと判断して伝送電力強度を増加させることができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、再交渉段階に移行すると、第3保障電力値を含む情報を無線電力受信機に送信する段階(S1721)を含むことができる。この場合、無線電力送信機は、無線電力受信機と第3保障電力値に基づいて、パワー伝送契約が締結される。一例として、第3保障電力値は、第2保障電力値より大きくてもよい。別の例として、第3保障電力値は、5W以上15W以下であってもよい。また、Friendly metalによるNAKを送信したことを考慮して、第3保障電力値は、第1保障電力値より小さいか同一であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、電力伝送段階に移行して第3保障電力で無線充電を行う段階(S1722)を含むことができる。この場合、第3保障電力で無線充電を行うことは、第3保障電力値に基づいて締結されたパワー伝送契約による保障電力値に応じて無線充電を行うことを意味することができる。これによって、無線電力送信機は、交渉段階では、異物質が検出されたと判断して伝送電力強度を下げてシステムを保護するが、電力伝送段階で最終的に異物質が検出されていないと判断して伝送電力強度を上げて無線充電効率を増加させることができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、S1704で基準Q値が50未満でない場合、第2異物質検出する段階(S1723〜S1724)を含むことができる。一例として、図15aのように、異物質検出段階は、臨界Q値を決定する段階(S1511)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、受信した基準Q値を利用して臨界Q値を算出することができる。無線電力送信機は、基準Q値において、少なくとも10%より小さい値を臨界Q値として決定することができる。10%は、基準Q値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定Q値が基準Q値より小さくなることを利用して異物質を検出することができる。また、異物質検出段階は、測定されたQ値が臨界Q値以上であるのかを判断する段階(S1512)を含むことができる。無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値以上であれば、異物質が検出されていないと判断することができる(S1513)。また、無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値未満であれば、異物質が検出されていると判断することができる(S1514)。
無線電力送信機は、第2異物質検出段階で異物質が検出されていないと判断するとS1707に移行することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、S1724で異物質が検出されていないと判断すると、NAKを無線電力受信機に送信することができる(S1725)。即ち、無線電力送信機は、FOD状態パケット受信に対する応答としてNAKパケットを無線電力受信機に送信することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、S1725でNAKを送信すると、無線充電を中止する段階(S1726)を含むことができる。即ち、第2異物質検出の後無線電力送信機がNAKを送信すると、無線充電を行うのか否かを決定する段階なしに無線充電を中止することができる。より具体的には、この場合、無線電力送信機は、交渉段階で所定の時間が経過した後選択段階に移行することができる。
図18は、さらに別の実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法を説明するための図面である。
図18を参照すれば、無線電力送信機における無線充電方法は、充電領域の物体を感知する段階(S1801)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、アナログピングを送信して送信コイルの電流変化に基づいて物体を感知することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、ピング段階以前にQ値を測定する段階(S1802)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用してQ値を測定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準Q値を含む情報を受信する段階(S1803)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、基準Q値を含むFOD状態パケットを受信することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、測定されたQ値および基準Q値を利用して異物質を検出する段階(S1804〜S1805)を含むことができる。一例として、図15aのように、異物質検出段階は、臨界Q値を決定する段階(S1511)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、受信した基準Q値を利用して臨界Q値を算出することができる。無線電力送信機は、基準Q値において、少なくとも10%より小さい値を臨界Q値として決定することができる。10%は、基準Q値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定Q値が基準Q値より小さくなることを利用して異物質を検出することができる。また、異物質検出段階は、測定されたQ値が臨界Q値以上であるのかを判断する段階(S1512)を含むことができる。無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値以上であれば、異物質が検出されていないと判断することができる(S1513)。また、無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値未満であれば、異物質が検出されていると判断することができる(S1514)。
無線電力送信機における無線充電方法は、異物質が検出されていないと判断すると、第1保障電力値を含む情報を無線電力送信機に送信する段階(S1807)を含むことができる。この場合、無線電力送信機は、無線電力受信機と第1保障電力値に基づいて、パワー伝送契約が締結される。一例として、第1保障電力値は、5Wより大きくてもよい。以後、無線電力送信機は、電力伝送段階に移行して第1保障電力で無線充電を行うことができる。この場合、第1保障電力で無線充電を行うことは、第1保障電力値に基づいて締結されたパワー伝送契約による保障電力値に応じて無線充電を行うことを意味することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、S1805で異物質が検出されたと判断すると、第2保障電力値を含む情報を無線電力受信機に送信する段階(S1807)を含むことができる。この場合、無線電力送信機は、無線電力受信機と第2保障電力値に基づいて、パワー伝送契約が締結される。一例として、第1保障電力値は、第2保障電力値より大きくてもよい。特に、第2保障電力値は、無線電力送信機の最小保障電力強度であってもよい。別の例として、第2保障電力値は、5W以下であってもよい。以後、無線電力送信機は補正段階なしに電力伝送段階に移行して第2保障電力で無線充電を行うことができる。この場合、第2保障電力で無線充電を行うことは、第2保障電力値に基づいて締結されたパワー伝送契約による保障電力値に応じて無線充電を行うことを意味することができる。また、受信機は、一定時間経過した後、異物質がないと判断されると、再交渉を通じて保障電力を増加させることもできる。
図19は、さらに別の一実施例に係る無線充電システムにおける無線充電方法を説明するための図面である。
図19を参照すれば、無線電力送信機1910は、選択段階で無線電力受信機1920にアナログピングを伝送することができる(S1901)。
無線電力送信機1910は、ピング段階以前にQ値を測定することができる(S1902)。一例として、無線電力送信機1910は、選択段階でQ値を測定することができる。
無線電力送信機1910は、物体が感知されると、選択段階からピング段階に移行することができる。無線電力送信機1910は、無線電力受信機1920を活性化させ、受信機が無線電力受信機1920であるのかを識別するためのデジタルピングを伝送することができる(S1903)。無線電力受信機1920は、デジタルピングに対する応答として信号強度パケットを伝送することができる(S1904)。
ピング段階が完了すると、識別および構成段階で、無線電力受信機1920は、識別情報を知らせるための識別パケットと構成情報を知らせるための構成パケットを伝送することができる(S1905〜S1906)。無線電力送信機1910と無線電力受信機1920は、構成パケットの交渉フィールド値が交渉段階を実行しようと指示する値であれば、交渉段階に移行することができる。
交渉段階で、無線電力受信機1920は、FOを検出するためにFOD状態パケットを伝送することができる(S1907)。FOD状態パケットは、基準Q値を含むことができる。
無線電力送信機1910は、異物質検出を行うことができる(S1908)。異物質検出は、測定したQ値、受信したFOD状態パケットの情報を利用して異物質を検出することができる。異物質検出は、図20の無線充電方法に対する説明を参照する。
無線電力送信機1910は、異物質検出を行った後異物質が存在すると判断すると、FOD状態パケットに対する応答としてNAKを無線電力受信機1920に伝送することができる(S1909)。反面、無線電力送信機1910は、異物質検出を行った後異物質が存在しないと判断すると、FOD状態パケットに対する応答としてACKを無線電力受信機1920に伝送することができる。また、無線電力送信機1910は、異物質が存在すると判断すると、無線充電を中止することができる。即ち、無線電力送信機1910は、交渉段階で所定の時間が経過した後選択段階に移行することができる。
図20は、図19の一実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法を説明するための図面であり、図21は、図20におけるQ値に応じた異物質検出方法を説明するための図面である。
図20を参照すれば、一実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法は、充電領域の物体を感知する段階(S2001)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、アナログピングを送信して送信コイルの電流変化に基づいて物体を感知することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、ピング段階以前にQ値を測定する段階(S2002)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用してQ値を測定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準Q値を含む情報を受信する段階(S2003)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、基準Q値を含むFOD状態パケットを受信することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、臨界Q値を決定する段階(S2004)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、受信した基準Q値を利用して臨界Q値を算出することができる。一例として、図21のように、無線電力送信機は、基準Q値(Qr)において少なくとも10%より小さい値を臨界Q値(Qth)であると決定することができる。10%は、基準Q値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定Q値が基準Q値より小さくなることを利用して異物質を検出することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、測定されたQ値が臨界Q値以下であるのかを判断する段階(S2005)を含むことができる。無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値以下であれば、異物質が存在すると判断することができる。反面、無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値以下ではない場合、異物質が存在しないと判断することができる。一例として、図21のように、送信電力の周波数が第1周波数(f1)である時、無線電力送信機は、測定したQ値が第1Q値(Q1)、第2Q値(Q2)であってもよい。第1Q値(Q1)は臨界Q値(Qth)より大きいので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在しないと判断することができる。第2Q値(Q2)は臨界Q値(Qth)より小さいので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在すると判断することができる。
無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値以下であれば、無線充電を中止させることができる(S2006)。即ち、無線電力送信機は、異物質が存在すると判断すると、無線充電を中止させることができる。反面、無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値以下ではない場合、無線充電を行うことができる(S2007)。即ち、無線電力送信機は、異物質が存在しないと判断すると、無線充電を行うことができる。
よって、一実施例は、異物質を正確に判断することができる。また、一実施例は、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。
図22は、さらに別の実施例に係る無線充電システムにおける無線充電方法を説明するための図面である。
図22を参照すれば、無線電力送信機2210は、選択段階で無線電力受信機2220にアナログピングを伝送することができる(S2201)。
無線電力送信機2210は、ピング段階以前に等価直列抵抗値を測定することができる(S2202)。一例として、無線電力送信機2210は、選択段階で等価直列抵抗値を測定することができる(S2202)。
無線電力送信機2210は、物体が感知されると、選択段階からピング段階に移行することができる。無線電力送信機2210は、無線電力受信機2220を活性化させ、受信機が無線電力受信機2220であるのかを識別するためのデジタルピングを伝送することができる(S2203)。無線電力受信機2220は、デジタルピングに対する応答として信号強度パケットを伝送することができる(S2204)。
ピング段階が完了すると、識別および構成段階で、無線電力受信機2220は、識別情報を知らせるための識別パケットと構成情報を知らせるための構成パケットを伝送することができる(S2205〜S2206)。無線電力送信機2210と無線電力受信機2220は、構成パケットの交渉フィールド値が交渉段階を実行しようと指示する値であれば、交渉段階に移行することができる。
交渉段階で、無線電力受信機2220は、FOを検出するためにFOD状態パケットを伝送することができる(S2207)。FOD状態パケットは、基準Q値および基準ピーク周波数値を含むことができる。
無線電力送信機2210は、異物質検出を行うことができる(S2208)。異物質検出は、測定した等価直列抵抗値、受信したFOD状態パケットの情報を利用して異物質を検出することができる。異物質検出は、図23の無線充電方法に対する説明を参照する。
無線電力送信機2210は、異物質検出を行った後異物質が存在すると判断すると、FOD状態パケットに対する応答としてNAKを無線電力受信機2220に伝送することができる(S2209)。反面、無線電力送信機2210は、異物質検出を行った後異物質が存在しないと判断すると、FOD状態パケットに対する応答としてACKを無線電力受信機2220に伝送することができる。また、無線電力送信機2210は、異物質が存在すると判断すると、無線充電を中止することができる。即ち、無線電力送信機2210は、交渉段階で所定の時間が経過した後選択段階に移行することができる。
図23は、図22の別の実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法を説明するための図面であり、図24は、等価直列抵抗値に応じた異物質検出方法を説明するための図面である。
図23を参照すれば、一実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法は、充電領域の物体を感知する段階(S2301)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、アナログピングを送信して送信コイルの電流変化に基づいて物体を感知することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、ピング段階以前に等価直列抵抗値を測定する段階(S2302)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用して等価直列抵抗値を測定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準Q値および基準ピーク周波数値を含む情報を受信する段階(S2303)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、基準Q値および基準ピーク周波数値を含むFOD状態パケットを受信することができる。一例として、無線電力送信機は、交渉段階で通信部を利用してFOD状態パケットを受信することができる。基準Q値と基準ピーク周波数値は、無線電力受信機に貯蔵されたQ値とピーク周波数値であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、第1臨界等価直列抵抗値を決定する段階(S2304)を含むことができる。ここで、第1臨界等価直列抵抗値は、基準等価直列抵抗値を基準として決定される。前記基準等価直列抵抗値は、前記数学式2および3に基づいて既に説明したので、これに対する詳細な説明は省略する。
図24を参照すれば、一例として、無線電力送信機は、基準等価直列抵抗値(ESRr)において所定の割合で増加した値を第1臨界等価直列抵抗値(ESRth1)であると決定することができる。このとき、所定の割合は10%であってもよい。無線電力送信機は、基準等価直列抵抗値(ESRr)において所定の割合で減少した値を第2臨界等価直列抵抗値(ESRth2)であると決定することができる。このとき、所定の割合は10%であってもよい。10%は、基準等価直列抵抗値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定等価直列抵抗値が基準等価直列抵抗値より大きくなることを利用して異物質を検出することができる。別の例として、無線電力送信機は、基準等価直列抵抗(ESRr)の最大値を第1臨界等価直列抵抗値(ESRth1)であると決定し、基準等価直列抵抗(ESRr)の最小値を第2臨界等価直列抵抗値(ESRth2)であると決定することができる。さらい別の例として、第1臨界等価直列抵抗値(ESRth1)は50mΩ以下の値であり、第2臨界等価直列抵抗値(ESRth2)は500mΩ以上の値であってもよい。さらい別の例として、第1臨界等価直列抵抗値(ESRth1)は、第2臨界等価直列抵抗値(ESRth2)より小さくてもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、測定された等価直列抵抗値が第1臨界等価直列抵抗値以上であるのかを判断する段階(S2305)を含むことができる。無線電力送信機は、測定された等価直列抵抗値が第1等価直列抵抗値以上であれば、異物質が存在すると判断することができる。反面、無線電力送信機は、測定された等価直列抵抗値が第1臨界等価直列抵抗値以上ではない場合、異物質が存在しないと判断することができる。一例として、図24のように、無線電力送信機は、測定した等価直列抵抗値が第1等価直列抵抗値(ESR1)、第2等価直列抵抗値(ESR2)であってもよい。第1等価直列抵抗値(ESR1)は第1臨界等価直列抵抗値(ESRth1)より小さいので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在しないと判断することができる。第2等価直列抵抗値(ESR2)は第1臨界等価直列抵抗値(ESRth1)より大きいので、無線電力送信機と無線電力受信機の間に異物質が存在すると判断することができる。
無線電力送信機は、測定された等価直列抵抗値が第1臨界等価直列抵抗値以上であれば、無線充電を中止させることができる(S2306)。即ち、無線電力送信機は、異物質が存在すると判断すると、無線充電を中止させることができる。反面、無線電力送信機は、測定された等価直列抵抗値が第1臨界等価直列抵抗値以上ではない場合、無線充電を中止させることができる(S2307)。即ち、無線電力送信機は、異物質が存在しないと判断すると、無線充電を行うことができる。
よって、別の実施例は、異物質を正確に判断することができる。また、別の実施例は、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。
図25は、さらに別の実施例に係る無線充電システムにおける無線充電方法を説明するための図面である。
図25を参照すれば、無線電力送信機2510は、選択段階で無線電力受信機2520にアナログピングを伝送することができる(S2501)。
無線電力送信機2510は、ピング段階以前に等価直列抵抗値を測定することができる(S2502)。一例として、無線電力送信機2510は、選択段階で等価直列抵抗値を測定することができる(S2502)。
また、無線電力送信機2510は、ピング段階以前にピーク周波数値を測定することができる(S2503)。一例として、無線電力送信機2510は、選択段階でピーク周波数値を測定することができる(S2502)。別の例として、無線電力送信機2510は、選択段階で送信コイルのピーク周波数を測定してインダクタンス値を決定することができる。
無線電力送信機2510は、物体が感知されると、選択段階からピング段階に移行することができる。無線電力送信機2510は、無線電力受信機2520を活性化させ、受信機が無線電力受信機2520であるのかを識別するためのデジタルピングを伝送することができる(S2504)。無線電力受信機2520は、デジタルピングに対する応答として信号強度パケットを伝送することができる(S2505)。
ピング段階が完了すると、識別および構成段階で、無線電力受信機2520は、識別情報を知らせるための識別パケットと構成情報を知らせるための構成パケットを伝送することができる(S2506〜S2507)。無線電力送信機2510と無線電力受信機2520は、構成パケットの交渉フィールド値が交渉段階を実行しようと指示する値であれば、交渉段階に移行することができる。
交渉段階で、無線電力受信機2520は、FOを検出するためにFOD状態パケットを伝送することができる(S2508)。FOD状態パケットは、基準Q値および基準ピーク周波数値のうちいずれか1つ以上の値を含むことができる。
無線電力送信機2510は、異物質検出を行うことができる(S2509)。異物質検出は、測定したピーク周波数値、測定した等価直列抵抗値、受信したFOD状態パケットの情報を利用して異物質を検出することができる。異物質検出は、図26の無線充電方法に対する説明を参照する。
無線電力送信機2510は、異物質検出を行った後異物質が存在しないと判断すると、FOD状態パケットに対する応答としてACKを無線電力受信機2520に伝送することができる(S2510)。反面、無線電力送信機2510は、異物質検出を行った後異物質が存在すると判断すると、FOD状態パケットに対する応答としてNAKを無線電力受信機2520に伝送することができる。
無線電力受信機2520は、パワー伝送契約のために電力送信機能力(Capability)パケットを要請する一般要求パケットを伝送することができる(S2511)。無線電力送信機2520は、一般要求パケットの応答として電力送信機能力パケットを伝送することができる(S2512)。この場合、電力送信機能力パケットの保障(Guaranteed)電力は、第1保障電力値であってもよい。無線電力受信機1120は、電力送信機能力パケットの第1保障電力値に基づいて、パワー伝送契約の保障電力値を提案するための特別要求パケットを伝送することができる(S2513)。無線電力送信機2510は、パワー伝送契約の保障電力値を要求するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S2514)。即ち、無線電力送信機2510は、無線電力受信機が提案したパワー伝送契約の保障電力値を受諾した場合である。即ち、パワー伝送契約は、第1保障電力値で完了することができる。以後、無線電力受信機2520は、パワー伝送契約が完了すると、交渉段階を終了するための特別要求パケットを伝送することができる(S2515)。無線電力送信機2510は、交渉段階を終了するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S2516)。即ち、無線電力送信機2510は、交渉段階終了に対する受諾としてACKパケットを伝送することができる。
補正段階で、無線電力受信機2520は、受信電力パケットを無線電力送信機2510に伝送することができる(S2517)。この場合、受信電力パケットは、24ビット受信電力パケットであってもよい。無線電力送信機2510は、無線充電を行うために受信電力パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S2518)。
補正段階が完了すれば、第1保障電力で電力伝送段階を行うことができる。無線電力受信機2520は、無線電力送信機2510の送出電力を制御するために1つ以上の制御エラーパケットを伝送することができる(S2519)。無線電力受信機2520は、定期的にまたは任意に受信電力パケットを伝送することができる(S2520)。
図26は、図25のさらに別の実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法を説明するための図面であり、図27、は図26における周波数値に応じた異物質検出方法を説明するための図面である。
図26を参照すれば、また、実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法は、充電領域の物体を感知する段階(S2601)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、アナログピングを送信して送信コイルの電流変化に基づいて物体を感知することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、ピング段階以前に等価直列抵抗値およびピーク周波数値を測定する段階(S2602)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用して等価直列抵抗値を測定することができる。また、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用して送信電力のピーク周波数値を測定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準Q値および基準ピーク周波数値を含む情報を受信する段階(S2603)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、基準Q値および基準ピーク周波数値を含むFOD状態パケットを受信することができる。一例として、無線電力送信機は、交渉段階で通信部を利用してFOD状態パケットを受信することができる。基準Q値と基準ピーク周波数値は、無線電力受信機に貯蔵されたQ値とピーク周波数値であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、第2臨界等価直列抵抗値および臨界ピーク周波数値を決定する段階(S2604)を含むことができる。より具体的には、第2臨界等価直列抵抗値を決定する方法は、図23の第2臨界等価直列抵抗値を決定する方法と同一であってもよい。無線電力送信機は、受信した基準ピーク周波数値を利用して臨界ピーク周波数値を算出することができる。一例として、図27のように、無線電力送信機は、基準ピーク周波数値(fr)において少なくとも5kHz大きい値を臨界ピーク周波数値(Fth)であると決定することができる。5kHzは、基準ピーク周波数値の許容誤差であり、異物質がある場合、少なくとも許容誤差以上測定ピーク周波数値が基準ピーク周波数値より大きくなることを利用して異物質を検出することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、測定したピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以上であるのかを判断する段階(S2605)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、測定されたピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以上ではない場合、異物質が存在しないと判断することができる。無線電力送信機は、S2605で測定されたピーク周波数値が臨界ピーク周波数値ではない場合、無線充電を行うことができる(S2606)。一例として、図27のように、無線電力送信機は、測定したピーク周波数値が第1ピーク周波数値(f1)であってもよい。第1ピーク周波数値(f1)は臨界ピーク周波数値(Fth)より小さいので、異物質が存在しないと判断することができる。この場合、無線電力送信機は、測定されたピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以上ではないので、異物質が存在しないと判断して異物質が検出されていないことを指示する情報を無線電力受信機に伝送することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、測定されたピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以上であれば、測定した等価直列抵抗値が第2臨界等価直列抵抗値以下であるのかを判断する段階(S2607)を含むことができる。無線電力送信機は、測定されたピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以上であり、測定された等価直列抵抗値が第2臨界等価直列抵抗値以下であれば、無線充電を行うことができる(S2606)。無線電力送信機は、測定されたピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以上であり、測定された等価直列抵抗値が第2臨界等価直列抵抗値以下ではない場合、無線充電を中止することができる(S2608)。より具体的には、無線電力送信機は、測定されたピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以上であり、測定された等価直列抵抗値が第2臨界等価直列抵抗値以下であれば、異物質が存在しないと判断して異物質が検出されていないことを指示する情報を無線電力受信機に伝送することができる。無線電力送信機は、測定されたピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以上であり、測定された等価直列抵抗値が第2臨界等価直列抵抗値以下ではない場合、異物質が存在すると判断して異物質が検出されたことを指示する情報を無線電力受信機に伝送することができる。より具体的には、無線電力送信機と無線電力受信機の充電距離が増加、例えば無線電力送信機から無線電力受信機の高さが上昇すると、無線電力送信機で測定されるピーク周波数値は増加し、等価直列抵抗値は減少する。無線電力送信機と無線電力受信機の充電領域に異物質が存在すると、ピーク周波数値が増加し、等価直列抵抗値も増加する。よって、無線電力送信機は、測定した等価直列抵抗値が低く、測定したピーク周波数値が高い条件を全部満足する時、無線電力送信機と無線電力受信機の充電距離増加したのであり、異物質が存在しないと判断することができる。これによって、無線電力送信機は、測定したピーク周波数値が高まって異物質が存在すると誤認識されることを防止することができる。一例として、図27のように、無線電力送信機は、測定したピーク周波数値が第2ピーク周波数値(f2)であってもよい。第2ピーク周波数値(f2)は臨界ピーク周波数値(Fth)より大きいので、異物質が存在する状況または充電距離増加状況である可能性がある。これと同時に、図24のように、無線電力送信機は、測定した等価直列抵抗値が第3等価直列抵抗値(ESR3)であってもよい。第3等価直列抵抗値(ESR3)は第2臨界等価直列抵抗値(ESRth2)より小さいので、最終的に異物質が存在する状況ではなく、充電距離が増加した状況であると判断することができる。
よって、さらに別の実施例は、異物質を正確に判断することができる。また、さらに別の実施例は、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。さらに別の実施例は、無線電力送信機と無線電力受信機の間の充電距離が増加することと異物質が存在することを区分して判断することで、不必要に無線充電が行われない問題を解決することができる。
図28は、さらに別の実施例に係る無線充電システムにおける無線充電方法を説明するための図面である。
図28を参照すれば、無線電力送信機2810は、選択段階で無線電力受信機2820にアナログピングを伝送することができる(S2801)。
無線電力送信機2810は、ピング段階以前にQ値、等価直列抵抗値およびピーク周波数値を測定することができる(S2802)。一例として、無線電力送信機2810は、選択段階で等価直列抵抗値を測定することができる(S2802)。ピーク周波数値測定は、図25の説明と同一であってもよい。
無線電力送信機2810は、物体が感知されると、選択段階からピング段階に移行することができる。無線電力送信機2810は、無線電力受信機2820を活性化させ、受信機が無線電力受信機2820であるのかを識別するためのデジタルピングを伝送することができる(S2803)。無線電力受信機2820は、デジタルピングに対する応答として信号強度パケットを伝送することができる(S2804)。
ピング段階が完了すると、識別および構成段階で、無線電力受信機2820は、識別情報を知らせるための識別パケットと構成情報を知らせるための構成パケットを伝送することができる(S2805〜S2806)。無線電力送信機2810と無線電力受信機2820は、構成パケットの交渉フィールド値が交渉段階を実行しようと指示する値であれば、交渉段階に移行することができる。
交渉段階で、無線電力受信機2820は、FOを検出するためにFOD状態パケットを伝送することができる(S2808)。FOD状態パケットは、基準Q値および基準ピーク周波数値のうちいずれか1つ以上の値を含むことができる。
無線電力送信機2810は、第1異物質検出を行うことができる(S2808)。異物質検出は、Q値および等価直列抵抗値のうちいずれか1つの測定値と受信したFOD状態パケットの情報を利用して異物質を検出することができる。第1異物質検出は、図20の異物質検出方法、図23の異物質検出方法、図29の無線充電方法に対する説明を参照する。
無線電力送信機2810は、第1異物質検出を通じて異物質が検出されていないと判断すると、第2異物質検出を行うことができる(S2809)。異物質検出は、測定したピーク周波数値、受信したFOD状態パケットの情報を利用して異物質を検出することができる。前記第2異物質検出は、図26の異物質検出方法および図29の無線充電方法に対する説明を参照する。
無線電力送信機2810は、第2異物質検出を行った後異物質が存在しないと判断すると、FOD状態パケットに対する応答としてACKを無線電力受信機2820に伝送することができる(S2810)。反面、無線電力送信機2810は、第2異物質検出を行った後異物質が存在すると判断すると、FOD状態パケットに対する応答としてNAKを無線電力受信機2820に伝送することができる。
無線電力受信機2820は、パワー伝送契約のために電力送信機能力(Capability)パケットを要請する一般要求パケットを伝送することができる(S2811)。無線電力送信機2820は、一般要求パケットの応答として電力送信機能力パケットを伝送することができる(S2812)。この場合、電力送信機能力パケットの保障(Guaranteed)電力は、第1保障電力値であってもよい。潜在的な電力値は、周辺要件などによる電力制限に関係なく無線電力送信機が送出できる最大送出電力値であってもよい。一例として、第1保障電力値は、無線電力送信機の電源部から提供される供給電源に基づいて、無線電力送信機の数や無線電力受信機の数による電力制限などを受けない潜在的な電力値に近い値であってもよい。別の例として、第1保障電力値は、無線電力送信機の数や無線電力受信機の数による電力制限などの条件(環境条件)において無線電力送信機が送出できる最大送出電力値であってもよい。環境条件とは、送信機の温度、送信機の電力ソースの可用量、異物質の存在またはフレンドリーメタルの影響などを意味することができる。無線電力受信機1420は、電力送信機能力パケットの第1保障電力値に基づいて、パワー伝送契約の保障電力値を提案するための特別要求パケットを伝送することができる(S2813)。注意すべきことは、電力送信機能力パケットの第1保障電力とパワー伝送契約の保障電力は、区別されるものである。例えば、無線電力受信機2820は、電力送信機能力パケットの第1保障電力値と同一またはより小さい値でパワー伝送契約の保障電力値を要求することができる。説明の便宜を図り、無線電力受信機2820は、パワー伝送契約の保障電力値で電力送信機能力パケットの第1保障電力値と同じ値で要求する。無線電力送信機2810は、パワー伝送契約の保障電力値を要求するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S2814)。即ち、無線電力送信機2810は、無線電力受信機が提案したパワー伝送契約の保障電力値を受諾した場合である。即ち、パワー伝送契約は、第1保障電力値で完了することができる。以後、無線電力受信機2820は、パワー伝送契約が完了すると、交渉段階を終了するための特別要求パケットを伝送することができる(S2815)。無線電力送信機2810は、交渉段階を終了するための特別要求パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S2816)。即ち、無線電力送信機2810は、交渉段階終了に対する受諾としてACKパケットを伝送することができる。
補正段階で、無線電力受信機2820は、受信電力パケットを無線電力送信機2810に伝送することができる(S2817)。この場合、受信電力パケットは、24ビット受信電力パケットであってもよい。無線電力送信機2810は、無線充電を行うために受信電力パケットに対する応答としてACKパケットを伝送することができる(S2818)。
補正段階が完了すれば、第1保障電力で電力伝送段階を行うことができる。無線電力受信機2820は、無線電力送信機2810の送出電力を制御するために1つ以上の制御エラーパケットを伝送することができる(S2819)。無線電力受信機2820は、定期的にまたは任意に受信電力パケットを伝送することができる(S2820)。
図29は、図28の別の実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法を説明するための図面である。
図29を参照すれば、また、実施例に係る無線電力送信機における無線充電方法は、充電領域の物体を感知する段階(S2901)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、アナログピングを送信して送信コイルの電流変化に基づいて物体を感知することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、ピング段階以前にQ値、等価直列抵抗値およびピーク周波数値を測定する段階(S2902)を含むことができる。一例として、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用してQ値を測定することができる。また、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用して等価直列抵抗値を測定することができる。また、無線電力送信機は、選択段階でセンシング部を利用して送信電力のピーク周波数値を測定することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、基準Q値および基準ピーク周波数値を含む情報を受信する段階(S2903)を含むことができる。より具体的には、無線電力送信機は、基準Q値および基準ピーク周波数値を含むFOD状態パケットを受信することができる。一例として、無線電力送信機は、交渉段階で通信部を利用してFOD状態パケットを受信することができる。基準Q値と基準ピーク周波数値は、無線電力受信機に貯蔵されたQ値とピーク周波数値であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、臨界Q値、第1臨界等価直列抵抗値、第2臨界等価直列抵抗値および臨界ピーク周波数値を決定する段階(S2904)を含むことができる。臨界Q値を決定する方法は、図20の臨界Q値を決定する方法と同一であってもよい。また、第1臨界等価直列抵抗値および第2臨界等価直列抵抗値を決定する方法は、図23の第1および第2臨界等価直列抵抗値を決定する方法と同一であってもよい。また、臨界ピーク周波数値を決定する方法は、図26の臨界ピーク周波数値を決定する方法と同一であってもよい。
無線電力送信機における無線充電方法は、第1異物質検出段階(S2905、S2906)を含むことができる。一例として、第1異物質検出段階は、図20の異物質検出方法と同一であってもよい。即ち、無線電力送信機は、測定されたQ値が臨界Q値以下であれば、異物質が存在すると判断することができる。別の例として、第1異物質検出段階は、図23の異物質検出方法と同一であってもよい。即ち、無線電力送信機は、測定された等価直列抵抗値が第1臨界等価直列抵抗値以上であれば、異物質が存在すると判断することができる。無線電力送信機は、S2906で異物質が存在すると判断すると、無線充電を中止することができる(S2907)。この場合、無線電力送信機は、異物質が存在すると判断して異物質が検出されたことを指示する情報を無線電力受信機に伝送することができる。
無線電力送信機における無線充電方法は、第1異物質検出で異物質が存在しないと判断すると、第2異物質検出段階(S2908、S2909)を含むことができる。第2異物質検出段階は、図26の第2異物質検出方法と同一であってもよい。即ち、無線電力送信機は、測定したピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以上ではないか、測定した等価直列抵抗値が第2臨界等価直列抵抗値以下であり測定したピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以上であれば、異物質が存在しないと判断することができる。無線電力送信機は、第2異物質検出を通じて異物質が存在しないと判断すると、無線充電を行うことができる(S2910)。この場合、無線電力送信機は、異物質が検出されていないことを指示する情報を無線電力受信機に伝送することができる。反面、無線電力送信機は、測定したピーク周波数値が臨界ピーク周波数値以上であり測定した等価直列抵抗値が第2臨界等価直列抵抗値以下ではない場合、異物質が存在すると判断することができる。無線電力送信機は、第2異物質検出を通じて異物質が存在すると判断すると、無線充電を中止することができる(S2907)。この場合、無線電力送信機は、異物質が検出されたことを指示する情報を無線電力受信機に伝送することができる。
よって、さらに別の実施例は、異物質を正確に判断することができる。また、さらに別の実施例は、異物質を正確に判断して、発熱現象、充電効率減少現象、消費電力の無駄遣いを防止することができる。さらに別の実施例は、無線電力送信機と無線電力受信機の間の充電距離が増加することと異物質が存在することを区分して判断することで、不必要に無線充電が行われない問題を解決することができる。
上述した実施例に係る方法は、コンピュータで実行するためのプログラムとして製作されて、コンピュータが読み取ることができる記録媒体に貯蔵することができる。コンピュータが読み取ることができる記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD‐ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ貯蔵装置などがあり、また、キャリアウェーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)の形態で具現されるものも含む。
コンピュータが読み取ることができる記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータが読み取ることができるコードが貯蔵されて実行される。そして、上述した方法を具現するための機能的な(function)プログラム、コードおよびコードセグメントは、実施例が属する技術分野のプログラマによって容易に推論できるだろう。
本発明は、本発明の思想と必須的な特徴を逸脱しない範囲内で他の特定形態に具体化可能であることは、当業者に理解されるところである。
よって、上記した詳細な説明は、あらゆる面で制限的に解釈されではならず、例示的なものであると考慮されるべきである。本発明の範囲は、添付された請求の範囲の合理的解釈によって決定されるべきであり、本発明の等価的範囲内での全ての変更は、本発明の範囲に含まれる。