JP2021501874A - 飛行時間システムを較正する方法及び飛行時間システム - Google Patents

飛行時間システムを較正する方法及び飛行時間システム Download PDF

Info

Publication number
JP2021501874A
JP2021501874A JP2020515953A JP2020515953A JP2021501874A JP 2021501874 A JP2021501874 A JP 2021501874A JP 2020515953 A JP2020515953 A JP 2020515953A JP 2020515953 A JP2020515953 A JP 2020515953A JP 2021501874 A JP2021501874 A JP 2021501874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
histogram
flight time
pulses
bins
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020515953A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6960529B2 (ja
Inventor
グローバー、ケリー
ルエーガー、マンフレッド
カッペル、ロバート
マウチネル、クリスチャン
マンニンガー、マリオ
Original Assignee
アムス アーゲー
アムス アーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アムス アーゲー, アムス アーゲー filed Critical アムス アーゲー
Publication of JP2021501874A publication Critical patent/JP2021501874A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6960529B2 publication Critical patent/JP6960529B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/497Means for monitoring or calibrating
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/481Constructional features, e.g. arrangements of optical elements
    • G01S7/4811Constructional features, e.g. arrangements of optical elements common to transmitter and receiver
    • G01S7/4813Housing arrangements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/483Details of pulse systems
    • G01S7/486Receivers
    • G01S7/487Extracting wanted echo signals, e.g. pulse detection
    • G01S7/4876Extracting wanted echo signals, e.g. pulse detection by removing unwanted signals
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/497Means for monitoring or calibrating
    • G01S2007/4975Means for monitoring or calibrating of sensor obstruction by, e.g. dirt- or ice-coating, e.g. by reflection measurement on front-screen

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

カバープレート(CP)の後ろに配置された飛行時間センサを有する飛行時間システムを較正する方法が提供される。前記方法は、制御信号(CS1)の各トリガパルスに応じて複数の光の送信パルス(EP)を放射するステップと、複数の光の受信パルス(RP,RP’)を検出するステップとを含む。複数の送信パルス(EP)の1つと複数の受信パルス(RP,RP’)の1つとの間の期間を示す各差分値が決定される。前記差分値は、少なくとも1つのヒストグラムの幾つかのビン(1,...,N)に蓄積される。前記方法は、少なくとも1つのクロストーク応答(CTP)を所定範囲のビン(1,...,M)内のヒストグラムに記録するステップと、記録されたクロストーク応答(CTP)を用いてヒストグラムを較正するステップとをさらに含む。最後に、較正されたヒストグラムの評価に基づいて飛行時間を示す出力信号(OS)が生成される。

Description

本発明は、飛行時間システムの較正の分野に関する。
飛行時間センサは、例えば、近接検出、デジタルカメラのオートフォーカス方式の支援、マルチゾーンオートフォーカス、ジェスチャ検出又は3Dカメラ用途を含む距離測定に関連した多くの用途を有する。飛行時間(ToF)は、電磁放射のパルスを放射し対象物からの反射を検出することより決定されうる。この技術は、複数期間にわたる複数のパルスを利用してより多くのデータを収集して信号対雑音比を改善できる。反射は、センサと対象物との距離を示す時間遅延と共に検出される。時間遅延(又は、以下では飛行時間t)は、次のように計算されうる。
D=2D/c,
ここで、Dはセンサと対象物間の距離、cは空気中の光の速度を示す。
この技術の難しい態様の1つは、光学的クロストークに関連する。カバーの後ろにある飛行時間センサの実装は、モバイル装置又はカメラのガラス上の汚れなどのカバー上の汚染物によって性能が損なわれることが多い。これは、多くの場合、歪みや精度低下の原因となる。
典型的な実施態様では、電磁放射のパルスを放射するための放射源として、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)などのレーザダイオード又は面放射源が使用される。パルス幅は広く、反射パルスは大きい距離を有効範囲とする。前述したように、対象物までの距離は、リターンパルスの遅延から決定される。しかしながら、放射パルスと反射パルスは両方とも、カバーを通り、カバー表面の汚染物による影響を受けうる。例えば、カバー上に汚れがあるとき、この汚れは、より多くの光をより早期に反射しうる。幾つかのToF方法は、距離を平均し、平均距離測定値を提供する。次に、汚染物は、センサのきわめて近くの対象物として現われ、測定値が短い距離に偏ることになりうる。したがって、測定値は、実際の距離より短い距離を示す。
そのようなシステムでは、カバーによるクロストークをなくすために複雑な較正が必要になりうる。更に、付加的なシステムクロストークは、補償できるようにきわめて低くなければならない。この較正は、複雑さを高めるシステム製造プロセス全体における追加ステップである。しかしながら、初期較正の後、付加的クロストークが導入されたことを知るのは難しいか不可能でさえある。したがって、システムを動的に較正してこの付加的クロストークを調整する方法はない。過度のクロストークが存在するかどうかを決定する方法が紹介されてきたが、動作中の付加的クロストークの影響を除去する概念はない。
したがって、本目的は、飛行時間システムのための改善された概念を提供し、あまり複雑でなくかつ改善された精度を可能にする飛行時間システムを較正する方法を提供することである。
この目的は、独立クレームの内容によって解決される。従属クレームの内容は、更なる実施態様と実施形態である。
いずれかの実施形態に関連して後述される特徴は、単独で使用されてもよく、後述される他の特徴との組み合わせで使用されてもよく、また、代替として明示されない限り、実施形態のいずれか他の実施形態の1つ以上の特徴との組み合わせ、又は、実施形態のいずれか他の実施形態との任意の組み合わせで使用されうることを理解されたい。更に、後述されない等価物及び修正は、また、添付の特許請求の範囲で定義されたような飛行時間システム及び飛行時間システムの較正方法の範囲から逸脱することなく使用されうる。
改善された概念は、例えばモバイル装置又はデジタルカメラに埋め込まれたカバープレートの後ろに配置された飛行時間(ToF)システムに関する。前記ToFシステムは、飛行時間センサに基づく。そのようなToFセンサは、送信パルスが外部標的から反射され、前記ToFセンサに再び達するのにかかる時間を測定するように構成される。前記センサは、信号対雑音比を改善するために、複数の時間期間にわたる複数の送信パルスを利用してより多くのデータを収集できる。前記データは、送信パルスの放射と反射パルスの検出の間の時間期間を表す差分値を含む。これらの値は、1つ以上のヒストグラムに収集され、次に処理されて飛行時間値が決定され、距離が導出される。
前記改善された概念の一態様は、前記ToFセンサの上に前記カバープレートを含むヒストグラム内の対象の複数の対象物の検出を可能にする送信パルスの狭いパルス幅を使用することである。前記狭いパルスは、対象の外部対象物からの反射を検出できる前にカバープレートからの反射が終わりうることを意味する。例えば、500ピコ秒の送信パルスの場合、前記パルス幅は、約75mmの距離にあり、対象の最も近い対象物が、多くのカメラシステムに典型的な200mmを超える位置にある場合、前記カバープレートからの反射は、前記対象物からの反射と干渉しない可能性がある。
近接検出などの他の場合には、例えば、較正値又はクロストーク応答を前記ToFセンサの出力信号から減算することによって、前記カバープレートからのクロストークを較正できる。しかしながら、これは、例えば対象物が近いか距離ゼロにあるときに、接近イベントを決定する能力に影響を及ぼしうる。更に、前記改善された概念は、前記ToFセンサの前記出力信号を動的に調整する手段を提供する。動的調整が利点を有する1つの例は、前記カバープレートが前記環境にさらされる状況を含む。例えば、携帯電話又はカメラにおいて、前記カバープレートが、ユーザの手又は顔と接する可能性があり、それにより、前記センサの上の前記プレート上に汚れ、指紋、化粧などが蓄積しうる。これは、クロストークを増大させうる半透明被覆として前記センサに現われうる。以前のシステムでは、半透明被覆は、距離測定の精度を低下させる。しかしながら、前記改善された概念は、半透明被覆の影響をなくし、高精度を維持しながらクロストークを減少させる手段を提供する。
少なくとも1つの実施形態では、前記飛行時間システムは、カバープレートの後ろに配置された飛行時間センサを有する。前記カバープレートは、ガラス又はプラスチックなどの他の透明材料でよい。
前記飛行時間システムを較正する方法は、制御信号のそれぞれのトリガパルスに応じて光の複数の送信パルスを放射することを伴う。次に、例えば、外部対象物における反射や前記カバープレートの反射によって、光の受信パルスが検出される。前記送信パルスの1つと前記受信パルスの1つの間の時間期間を表すそれぞれの差分値が決定される。前記差分値は、少なくとも1つのヒストグラムの幾つかのビンに蓄積される。
前記ヒストグラムに、少なくとも1つのクロストーク応答が記録される。前記クロストーク応答は、所定範囲のビン内に存在する。次に、前記ヒストグラムが、前記記録されたクロストーク応答を用いて較正される。最後に、前記飛行時間を示す出力信号が生成され、前記較正されたヒストグラムの評価に基づく飛行時間を示す。
前記ヒストグラム内の記録されたクロストーク応答によって、例えばクロストークピークを識別することによって、前記システムは、前記カバープレートと、更には前記カバープレート上の汚れなどの半透明被覆からのクロストークの影響を減少させるか更にはなくし、前記ToFシステムが、外部対象物までの距離を、半透明被覆が存在するときでも、汚染物による影響をほとんど受けない精度で測定することを可能にする。前記システムは、汚染物が存在する環境でも頑強である。前記システムは、前記距離の正確な測定値である前記TOFセンサからの結果に依存できる。更に、例えば初期製造工程で前記ToFシステムを較正する方が単純である。
前記クロストークは、距離ゼロ(又は、極めて小さい距離)にありうる前記飛行時間センサの上の前記カバープレートから生じると想定される。したがって、送信パルスは、すぐに前記飛行時間センサに反射されうる。ヒストグラムビンサイズが、前記送信パルスのパルス幅と同じで、前記パルスが方形パルスである場合、前記カバープレートでの反射による前記受信パルスは、主に、前記所定範囲のビン、例えば前記ヒストグラムの最初又は1組の最初のビンに入りうる。ほとんどの用途で、前記クロストーク応答は、前記最初の少数のビンに入りうる。前記パルス幅が狭く前記ヒストグラムの幅が広いほど、前記カバープレートでの反射による受信パルスは、前記ヒストグラムの後のビンに影響を与える可能性が低くなる。
少なくとも1つの実施形態で、前記ヒストグラムは、前記クロストーク応答を無視することによって較正される。前記出力信号は、前記所定範囲のビン以外のビン又は一連のビンにある前記ヒストグラム内のピークの飛行時間を示す。例えば、前記飛行時間システムは、デジタルカメラのオートフォーカスシステムに使用されうる。カメラレンズは、前記レンズの光学設計で既知の最短焦点長を有する。所定の焦点長が、前記ヒストグラム内のビン位置を決定する。前記クロストーク応答が、評価中に無視できるよりも小さいビン位置に記録された場合、前記オートフォーカスを支援する飛行時間の決定に影響を及ぼさないことがある。
少なくとも1つの実施形態において、前記ヒストグラムは、前記所定範囲のビンより高いビン又はそれ以外のビン番号だけのヒストグラムを評価することによって較正される。例えば、前記カバープレートでの反射から生じる前記クロストークビンは、前記飛行時間システムが決定できる最も近い距離を決定できる。したがって、対象となる任意の対象物は、典型的に、より大きい距離にあり、その差分値は、前記決定されたクロストーク応答と比較したときにより高いビンだけに蓄積されうる。
少なくとも1つの実施形態において、前記ヒストグラムは、前記ヒストグラムから前記クロストーク応答を減算することによって較正される。前記クロストーク応答に倍率を掛けることができる。前記倍率は、任意の数(例えば、1を含む)でよい。例えば、近接検出などの用途で、対象となる距離は、前記カバープレートまで距離ゼロを含みうる。次に、クロストークの量(例えば、前記所定範囲のビン内の前記クロストーク応答によって表された)を記録して、後でヒストグラムから減算して前記対象の出力信号だけを明らかにできる。単一ヒストグラム内のそれぞれのクロストーク応答は、平均化され、共通クロストーク応答として記録されうる。
少なくとも1つの実施形態において、複数の送信パルスの前記放射、受信パルスの前記検出及びそれぞれの差分値の前記決定が繰り返されて、一連のヒストグラムが差分値と共に蓄積される。例えば、前記複数の送信パルスの前記放射は、数個のパルスから千個又は更には何百万個の送信パルスまで繰り返されうる。受信パルスを検出し差分値を決定する後続ステップが、類似又は同じ方法で繰り返されうる。更に、所定のヒストグラムの蓄積は、前述のステップを、数個のパルスから何千個又は更に何百万個の送信パルスまで繰り返すことを必要としうる。各ヒストグラム又は一連のヒストグラムの繰り返しの実際の数は、用途、例えば所望の信号対雑音比によって決定される。
少なくとも1つの実施形態において、前記一連のヒストグラム、即ち前記ヒストグラムのそれぞれ又は幾つかで、1つ以上の更なるピークが決定される。前記決定された更なるピークは、前記一連のヒストグラム内で監視される。最終的に、前記監視されたピークの1つ以上が前記所定範囲のビンに入る場合に、前記一連のヒストグラムのうちのヒストグラムの1つ以上が較正される。
前記更なるピークを監視する1つの方法は、それぞれの差分値を決定しメモリに記録することである。このように、前記クロストーク応答から更なるピークが識別されうる。例えば、更なるピークは、近接センサ用途で外部対象物の距離を示しうる。そのような用途では、距離ゼロ、即ち外部対象物がカバープレートに接していることを検出できることが望ましいことがある。この場合、前記対象物が前記カバープレートに近づくとき、前記クロストーク応答と距離ゼロを示す前記更なるピークが区別できないか重なることがある。次に、前記監視は、この状態を決定する方法を提供する。
少なくとも1つの実施形態において、前記一連のヒストグラムが、繰り返されて、前記ヒストグラム蓄積が繰り返され、中間結果が、外部対象物の動きを記録するのに十分に早い速度で記憶される。
少なくとも1つの実施形態では、事前較正モードで、前記飛行時間システムの始動時に較正値が決定される。前記事前較正モードは、定義された較正条件を含む。1つのそのような条件は、前記カバープレート(CP)以外の対象物がない状態で定義されうる。このように、前記ヒストグラム内の任意の応答は、例えばカバープレートでの反射だけによる。別の条件は、クロストークと対象物寄与の識別を可能にする前記センサまでの定義距離に配置された外部対象物を含みうる。追加又は代替として、前記始動は、前記飛行時間システムが埋め込まれた装置の製造の初期始動又は始動でよい。前記較正値が、前記クロストーク応答及び/又は前記更なるピークを監視することによって動的に調整される。
例えば接近用途のために前記事前較正モードを実現する1つの方法は、前記クロストークヒストグラムが収集され平均化される初期ベースライン較正を有することになる。このベースラインは、ショットノイズを考慮するために倍率によって調整され、前記カバープレートでの反射による前記クロストークを減少又は除去するために、通常動作モード中に記録された将来のヒストグラムから減算されうる。前記ToFセンサに対する接近又は近い距離は、典型的には、前記ヒストグラム内でピークとして明らかである。そのようなピークは、前記クロストーク応答及びクロストーク影響を前記ヒストグラムから少なくとも減少又は除去できるようにより高くなければならない。
少なくとも1つの実施形態において、前記較正値が、前記所定範囲のビン内に入った前記監視ピークから決定される。この場合、前記監視されたピークは、前記較正ピークを定義する。追加又は代替として、前記較正値が、前記クロストーク応答と、前記所定範囲のビンに入った前記監視ピークとの比較から決定される。追加又は代替として、前記較正値が、前記クロストーク応答と、前記所定範囲のビン内に入った前記監視ピークとの両方を含む組み合わせクロストーク応答から決定される。
例えば、前記カバープレート上に付着した汚れやほこりなどの汚染物は、近づき遠ざかる対象物に関連した更なるピークを監視することによって考慮されうる。前記対象物が前記標的から離れるときに前記クロストーク応答が増大又は減少した場合、汚染物(例えば、汚れ又はほこり)によって生じた付加的クロストークの追加又は減算を考慮するために前記較正値を動的に変更するフィルタが適用されうる。
少なくとも1つの実施形態において、前記較正値が、時間平均フィルタを使用して前記組み合わせクロストーク応答から決定される。前記時間平均フィルタは、緩速アタック(slowattack)、即ち前記組み合わせクロストーク応答の信号振幅が増大するときの遅い時間平均を有する。前記時間平均フィルタは、前記組み合わせクロストーク応答の前記信号振幅が減少するときの高速平均である高速減衰(fastdecay)を有する。
少なくとも1つの実施形態において、前記制御信号が、一連のトリガパルスによって生成される。後続トリガパルス間の時間期間は、前記飛行時間センサの所望の最大検出範囲によって決定される。例えば、前記時間期間は、サンプルレートに対応する。前記飛行時間システムは、前記トリガパルスによって決定された期間内の反射パルスだけを識別しうる。より大きい距離からの反射は、前記ヒストグラム又は前記出力信号内の追加のクロストーク又はエイリアシングをもたらしうる。
少なくとも1つの実施形態において、前記送信パルスのパルス幅は、前記飛行時間センサの最小検出範囲を表す差分値以下である。例えば、前記送信パルスの前記パルス幅は、前記時間期間の1/10又は1/120など、後続トリガパルス間の時間期間の1/3以下でよい。前記パルス幅は、10ナノ秒、1ナノ秒、500ピコ秒、250ピコ秒又は100ピコ秒以下でよい。
「狭いパルス」は、前述の時間期間又はサンプル期間よりはるかに小さいパルス幅を有するパルスと見なされうる。これにより、前記クロストークが前記所定範囲のビン、例えば前記ヒストグラムの最初の少数のビンに入ることが可能になる。これは、例えば、前記サンプル期間の4分の1からはるかに小さいビンサイズまでのどこでもよい。前記4分の1の例では、前記クロストークが全て第1のビンに入った場合、第2、第3及び第4のビンのヒストグラムの評価は、前記ガラス上の追加の汚れによる影響を受けない。もっと小さいパルス幅でも同様である。前記対象の距離が、前記所定範囲のビン(例えば、前記ヒストグラムの最初の少数のビン)外にある場は、それらのビンが、飛行時間を決定する際に無視され、より高いビンだけが距離を決定するために使用される。
少なくとも1つの実施形態において、一連のヒストグラムが、前記所望の最大検出範囲によって決定される。前記ヒストグラムのビンサイズは、前記送信パルスの前記パルス幅以下になるように構成される。例えば、500ピコ秒のパルス幅の場合、前記ビンサイズは、1ナノ秒、5ナノ秒又は1ナノ秒幅でよい。
前記ヒストグラムは、幾つかのビンからなる。各ビンのサイズは、十分な解像度を提供する、例えば検出される実際の対象物に関連したピークなどの他の寄与から前記クロストーク応答を識別するために、前記パルス幅以下でなければならない。先行技術のパルス式間接飛行時間システムにおいて、前記VCSELパルスがサンプル期間の半分を占め、前記受け取った光は2つの時間期間に収集される。これは、ヒストグラム内に2つのビンしかない直接飛行時間システムと同じである。ヒストグラムベースシステムの1つの利点は、前記パルス幅の複数期間の情報が収集される限り、送信パルスの前記パルス幅が前記サンプル期間の半分未満でありうることである。時間デジタル変換器(TDC)を使用して、前記差分値が少なくともパルス幅と同じくらい高速でなければならないことを決定できる。
少なくとも1つの実施形態において、前記送信パルスのパルス幅、後続トリガパルス間の時間期間、及び/又は送信パルスの数が、調整可能又はプログラム可能となる。
少なくとも1つの実施形態において、飛行時間システムが、前記カバープレートの後ろに配置された飛行時間センサを有する。前記飛行時間センサは、制御信号のそれぞれのトリガパルスに応じて光の複数の送信パルスを放射するように構成された光源を含む。前記検出器は、光の受信パルスを検出するように構成される。前記送信パルスの1つと前記受信パルスの1つの間の時間期間を表すそれぞれの差分値を決定するように測定ブロックが構成される。
前記差分値をヒストグラムの幾つかのビン内に蓄積するようにヒストグラムブロックが構成される。更に、前記処理回路は、所定範囲のビン内のヒストグラムに少なくとも1つのクロストーク応答を記録するように構成される。更に、前記処理回路は、前記記録されたクロストーク応答を使用して前記ヒストグラムを較正し、前記較正されたヒストグラムの評価に基づく飛行時間を示す出力信号を生成するように構成される。最後に、一連のトリガパルスによって前記制御信号を生成するために制御ユニットが構成される。
少なくとも1つの実施形態において、前記飛行時間システムが、モバイル装置及び/又はデジタルカメラのオートフォーカスシステムに埋め込まれる。前記飛行時間センサは、近接センサ及び/又は測距装置である。
少なくとも1つの実施形態において、前記飛行時間センサが、前記一連のトリガパルスに依存して前記光源を駆動するように構成されたドライバを含む。前記ドライバは、前記光源を駆動して、前記送信パルスのパルス幅の時間が狭くなるように構成される。前記送信パルスの狭パルス幅は、前記送信パルスの1つと前記カバープレートで反射された前記受信パルスの1つの間の時間期間を表す差分値以下である。例えば、前記送信パルスのパルス幅は、前記時間期間の1/10又は1/120など、後続トリガパルス間の時間期間の1/3以下でよい。前記パルス幅は、10ナノ秒、1ナノ秒、500ピコ秒、250ピコ秒又は100ピコ秒以下でよい。
前記飛行時間システムの更なる実施態様は、前記方法の様々な実施態様及び実施形態から容易に得られ、その逆も可能である。
前記改善された概念の更なる態様は、以下の態様に関連する。
少なくとも1つの実施形態において、前記光源は、VCSELなどのレーザダイオード又は面発光レーザダイオードを含む。
少なくとも1つの実施形態において、前記ドライバは、VCSELなどのレーザダイオード又は面発光レーザダイオードのためのドライバ回路を含む。前記ドライバは、前記レーザダイオード又は面発光レーザダイオードを駆動してピコ秒範囲の送信パルスを放射するように構成される。
少なくとも1つの実施形態において、前記検出器が、単一光子アバランシェダイオード、SPAD又はSPADアレイなどの光子センサを含む。
少なくとも1つの実施形態において、前記測定ブロックは、デジタル変換器(TDC)を含み、例えば更に1つ以上のリング発振器を含む。前記時間デジタル変換器又は幾つかの時間デジタル変換器は、1つ以上のヒストグラム内の前記差分値を決定するように構成される。
少なくとも1つの実施形態において、前記処理回路は、マイクロプロセッサ又はCPUを含む。前記処理回路は、前記飛行時間システムが埋め込まれたモバイル装置やデジタルカメラなどの大型装置の一部でよい。
少なくとも1つの実施形態において、前記送信パルスのパルス幅が、前記ヒストグラム内の最も低いビンの数によって決定された最小距離より狭い。
少なくとも1つの実施形態において、最初の最も低いビンの数がメモリに記録される。
少なくとも1つの実施形態において、また、前記記録された最初のビン、即ちその対応する差分値も前記ヒストグラムから外されて、前記第1のビン内にある対象物までの対応する距離、例えば距離ゼロが決定される。
少なくとも1つの実施形態において、変更されたクロストークが、前記カバープレート上の汚染物を示すために報告される。
ヒストグラムと結合された短いVCSELパルスを使用することによって、前記システムは、前記カバー上の汚れなどの汚染物の影響を減少させ、半透明被覆があるときでも前記ToFセンサが正確な距離を測定することを可能にできる。これを達成するために、前記ヒストグラムの最初のビンを無視することと、前記ヒストグラムのクロストーク応答を示す初期ピークを記録することと、次に進行中の値からそれぞれの差分値を減算することを含む幾つかの方法がある。更に、較正は、半透明被覆の前記カバープレートへの追加又は除去を動的に補償することを含みうる。2つの対象物などの更なるピークが報告される場合、前記方法は、1つのピークがクロストークによるものか、別のピークが外部対象物(例えば、移動する外部対象物)によるものかを決定できる。
以下では、改善された概念が、図面の参照による典型的な実施態様の支援により詳細に説明される。機能的に同一であるか又は同一効果を有する構成要素は、同一基準によって示されうる。同一構成要素及び/又は同一効果を有する構成要素は、それらの構成要素が最初に現れる図に関してのみ記述されることがあり、説明は、後の図で必ずしも繰り返されない。
改善された概念によるカバーの後ろの飛行時間センサの例示的実施形態を示す図である。 改善された概念による飛行時間センサの例示的実施形態を示す図である。 改善された概念による飛行時間センサの別の例示的実施形態を示す図である。 単一対象物の測定プロセスの概略例を示す図である。 単一対象物の測定プロセスの概略ヒストグラムを示す図である。 対象物とカバーの測定プロセスの概略例を示す図である。 対象物とカバーの測定プロセスの概略ヒストグラムを示す図である。
図1は、改善された概念によるカバーの後ろの飛行時間センサの例示的実施形態を示す。詳細には、図1は、光センサモジュールとして、例えば飛行時間システムの一部として実現された飛行時間センサの側面図を示す。モジュールは、支持体CAと、その支持体上に配置された不透明ハウジングとを有する。ハウジングは、ハウジングを第1及び第2の小室C1,C2に分割する光バリアLBを含む。第1及び第2の小室C1,C2は、更に、ハウジング内に配置されたフレーム体FBによって横方向に制限される。カバー部分CSは、支持体CAの反対側に配置され、それにより小室C1,C2を覆う。カバー部分CSは、本質的に支持体CAの主面に平行な主面MSを有する。
カバー部分CS、フレーム体FB及び光バリアLBは、例えばモールド材料などの連続材料片によって製造されうる。支持体CAは、光センサモジュールに組み込まれた電子部品に対する機械的支持と電気的接続を提供する。例えば、支持体CAは、プリント回路基板(PCB)を含む。しかしながら、他の実施形態(図示せず)では、支持体CAは、ハウジングの一部、例えば前述した連続材料片の一部(例えば、モールド材料)でもよく、電子部品は、ハウジングに埋め込まれる。
第1の小室C1内に光源OEが配置される。この特定の実施形態では、光源OEは、支持体CA(例えば、PCB)上に配置され、支持体CAに電気的に接続される。光源OEは、VCSELやVECSELなどのレーザダイオードである。これらのタイプのレーザは、例えば、電磁スペクトルの赤外線部分の光を放射するように構成されうる。
主検出器MDと基準検出器RDが、CMOSプロセスで製造された単一半導体集積回路などの単一検出器ダイに組み込まれる。検出器は、光バリアLBによって光学的かつ空間的に分離され、その結果、主検出器MDは、第2の小室C2内に配置され、基準検出器RDは、光源OEと共に第1の小室C1内に配置される。検出器MD,RDは、単一SPAD又はSPADアレイとして実現されうる。これらはそれぞれ、光基準信号の測定と測定信号(下を参照)の測定に使用される。
第1及び第2の開口A1,A2が、カバー部分CS内に配置される。第1及び第2の開口A1,A2はそれぞれ、光源OEと主検出器MDの上に位置決めされる。実際には、開口A1,A2はそれぞれ、光源OEの放射円錐内及び主検出器MDの視界内にある。ここで、放射円錐は、少なくとも理論上、例えば光センサモジュール内の固定された光源位置と向きに関して、光源OEによって照明されうる空間内の全ての点を含む。同様に、主検出器MDの視界は、少なくとも理論上、例えば光センサモジュール内の固定された検出器位置と向きに関して、外部標的TGで反射された後の光が主検出器MDを通りうる空間内の全ての点を含む。
必要に応じて、第1及び第2の開口A1,A2内に第1及び第2のレンズ(図示せず)がそれぞれ配置されうる。レンズは、球形や円筒形などの光学レンズ形状を有する。レンズは、凹及び/又は凸レンズ(又は、これらの組み合わせ)として働き、放射光又は反射光を標的TG及び/又は主検出器MD上に収束しうる。更に、カバー部分CSの主面MSは、光モジュールをその環境から密閉するために、透明又は透光性カバー(図示せず)で覆われうる。レンズは、カバーの一体部分でもよくカバーに接続されてもよい。
光センサモジュールは、例えばガラス又はプラスチック材料で作成された光学的に透明又は半透明のカバープレートCPの後ろにある。カバープレートCPは、光センサモジュールが組み込まれる光モジュールの一部ではなく、もっと大きい装置(モバイル装置やカメラなど)の一部でもよい。カバープレートCP、又は略してカバーは、カバー部分CSの主面MSからある距離に位置決めされ、これは、以下では空気ギャップと示される。
動作において、光源OEが、赤外線または紫外線/可視光の放射波長又は放射スペクトルを有する光を放射する。多くの用途において、赤外線放射は、人間の視覚では見えないので好まれる。光源OEの放射は、典型的には、変調され、例えば、放射は、正弦波や矩形波などの持続波によってパルス化又は変調される。実際の変調周波数は、例えばセンサが接近用途に使用されるかオートフォーカスを含む測距用途に使用されるかに依存し、飛行時間の範囲を決定する。
光源OEは、放射光の少なくとも一部分が第1の開口A1を介してモジュールから出るようにハウジング内に配置される。光のこの部分(示された測定部分)は、最終的に、少なくとも部分的に、外部対象物又は標的TGによって反射される。主検出器MDは、モジュール内に配置されて、反射光が第2の開口A2によって第2の小室C2に入り、その結果、主検出器MDによって検出されうる。主検出器MDは、検出光に応じて測定信号を生成する。標的TGを介して光源OEを主検出器MDに接続する光路は、測定経路P1を確立し、測定経路P1に沿って伝わる光は、測定光ビームを形成する。
しかしながら、別の測定経路P2(図面で矢印によって示された)は、カバーCPによって確立されうる。例えば、出射光の一部分が、カバーCPで反射され、空気ギャップに沿って導かれ、最終的に主検出器MDに到達しうる。次に、主検出器MDは、カバーCPで反射された光に応じて測定信号を生成しうる。測定経路P2に沿って伝わる光は、別の測定光ビームを形成する。
更に、基準経路P3が確立され、外部標的を介することなく光源OEを基準検出器RDに光学的に結ぶ。例えば、基準経路P3は、光源OEと基準検出器RDが両方とも同一小室内にあるように第1の小室C1内に留まる。しかしながら、主検出器MDと基準検出器RDが両方とも同一小室内又は互いに近くに配置されて、例えば基準経路RPが第1と第2の小室の間に伸びる実施態様が可能である。
飛行時間測定のために、別の部分(以下では基準部分と示される)が基準経路P3に沿って伝わり、基準ビームの光を形成する。基準ビームの光は、少なくとも部分的に基準検出器RDによって検出され、基準検出器RDは、検出光に基づいて基準信号を生成する。
測定信号と基準信号は、測定経路P1の飛行時間特性の尺度であり、距離(モジュールと標的の間の)に変換されうる。しかしながら、カバーCPで反射されて測定経路P2となる光は、測定信号に寄与する。このクロストークは、後述されるような専用信号処理を受ける。
信号処理と飛行時間計算は、図2で検討されるように、主検出器MDと基準検出器RDを含む同一チップ上で行なわれる。必要な構成要素は、同一半導体ダイSDから作成された集積回路ICに一体化され、主検出器MDと基準検出器RDを含む。
図2は、改善された概念による飛行時間センサの例示的実施形態を示す。飛行時間センサ機構は、例えば図1に検討された光センサモジュールとして実現される。集積回路ICは、光源OEを駆動するドライバDRVを含む。しかしながら、典型的には、光源OEは、半導体ダイに電気的に接続されるが組み込まれないことがある外部構成要素を構成する。この実施形態では、ドライバDRVだけが集積回路ICに組み込まれ、光源OEは、モジュールの支持体CA上に配置されたVCSELレーザダイオードである。
集積回路ICは、更に、主検出器MDと基準検出器RDを含む。主検出器MDの出力は、測定ブロックMBに結合される。集積回路ICは、更に、測定ブロックMBと処理回路PRCに結合されたヒストグラムブロックHISTを含む。制御ユニットCTRLは、処理回路PRCと測定ブロックMBに接続される。制御ユニットCTRLは、光源OEを駆動するドライバDRVに制御信号SC1を提供する。
図2は、更に、必須でないビームスプリッタBS(基準経路RPの一部分でありうる)、第1のレンズL1及び第2のレンズL2、並びに必須でないフィルタFを示し、これらは、集積回路ICに組み込まれないが光モジュールに含まれる構成要素である。図面は、また、モジュール外にある外部標的TGを示す。
例えば、ドライバDRVは、制御信号CS1に応じて光源OEを駆動するように構成される。次に、光源OEは、制御信号のそれぞれのトリガパルスに応じて電磁放射の検出パルス列を放射する。典型的には、光源OEは、制御信号CS1内のトリガパルスごとに1つの送信パルスを放射する。電磁放射は、スペクトルの可視光、赤外線又は紫外線部分からの波長を有する。
送信パルスは、第1の開口A1内を通され、測定経路P1,P2に沿って伝わる(以後、放射パルスEPと示す)。反射パルスは、反射パルスRP,RP’と示される。最終的に、反射パルスは、測定検出器MDによって検出される。第1の小室C1内の反射によって、又はビームスプリッタBSによって、送信パルスの一部分が、送信パルス(それぞれ放射パルスEP)の放射の時刻を光学的に示す開始パルスSPとして基準検出器RDに結合され導かれる。開始パルスSPを検出すると、基準検出器RDは、パルスを放射してから受け取るまでの時間期間の測定を開始するための開始信号を測定ブロックMBに提供する。従って、検出器MDは、受信パルスの検出時に測定ブロックMBに停止信号を提供する。測定ブロックMBは、送信パルスと受信パルスの間の時間期間を表すそれぞれの差分値を決定する。
開始信号と停止信号の使用が、前記時間期間を決定するために可能な幾つかの選択肢の1つに過ぎないことは当業者には明らかなはずである。例えば、開始は、例えば制御信号CS1のそれぞれのトリガパルスによってもトリガされうる。
測定ブロックは、以前に決定された差分値を、ヒストグラムに値を蓄積するためのヒストグラムブロックHISTに提供する。処理回路PRCは、ヒストグラムの評価に基づいて飛行時間を示す出力信号OSを生成するように構成される。制御ユニットCTRLは、一連のトリガパルスによって制御信号CS1を生成するように構成される。この一連のトリガパルスは、最初のトリガパルスと複数の後続トリガパルスとを含む。制御信号CS1は、後続トリガパルスのそれぞれで、それぞれの先行トリガパルス間の時間期間が同じになるように生成される。しかしながら、前記時間期間は、エイリアシング効果を低減するために、このトリガパルスとそれぞれの連続トリガパルスの間の更なる時間期間とは異なってもよい。
図3は、単一対象物の測定プロセスの概略例を示す。測定プロセスは、飛行時間値とそれに関連した距離の決定を可能にする。この例で、ToFセンサは、カメラと、この例では人によって表された外部対象物TGとの距離を測定するためにカメラに組み込まれうる。従って、光の送信パルスは、パルスEPとして放射され、対象物TGで反射され、受信パルスRPとしてToFセンサに戻される。飛行時間センサを含むカメラと対象物との間の距離は、パルスEP,RPの飛行時間に基づいて決定されうる。これは、図4Bで考察されたようなヒストグラムの評価により達成されうる。
図4Aは、一連の5つの送信パルスEP1〜EP5と、対象物TGから反射された関連反射パルスRP1及びRP2と、ノイズ又は背景光の光子から生じる付加的反射パルスRP3とを有する信号タイムチャートを示す。更に、全ての間隔が受信パルスを受け取りうるとは限らないことは明白である。
単なる例として、図4Aに示されたパルスのパルス幅は、約500ピコ秒以下であり、単一放射パルスとその反射パルスRPの飛行時間は6ナノ秒の一定値(パルスの光速cを使用して、0.9メートルのセンサ機構と対象物TGとの間の距離に対応する)を有する。図1に戻って参照すると、これは、制御信号CS1内のそれぞれのトリガパルスによって達成される。
図4Bは、単一対象物の測定プロセスの概略ヒストグラムを示す。図2に示されたように、差分値は、測定ブロックMBで決定され、ヒストグラムブロックHISTでヒストグラムのビンに蓄積される。従って、本例では、6ナノ秒の時間値を有する5つの受信パルスが、ヒストグラムの単一ビンに振り分けられるか蓄積される。ビンは、1〜Nの数で示され、典型的には同じビンサイズを有する。それぞれの同じ差分値が同じビンに振り分けられる。所定のビン内の異なる差分値の数が、オカレンスOCC又はイベント数として示される。
この例では、500ピコ秒のパルス幅は、約75mm又は約3インチの距離となる。ヒストグラムは、約4.8mの最大距離を表す64のビンを有する。対象物は0.9mにある。周囲の光やノイズなどの背景ノイズは、一定の背景レベルとして現われる。そのようなシステムの利点の1つは、利用されたパルス幅とビンサイズによって決定できる距離だけ対象物が離されている限り複数の対象物を検出する能力である。任意の付加的な反射パルスとそれぞれの差分値が、別個のビンに振り分けられる。
次に処理回路PRCがヒストグラムを評価できる。それぞれのビン内のより高いカウント(例えば、平均レベル又は背景レベルより高い)によってピークが決定される。処理回路は、出力信号として、6ナノ秒に対応するビンの値を出力できる。この値が、時間値、計算された距離値、又はヒストグラムビンと関連付けられた時間値から導出できる他の値の形でよいことは明白である。
本例では、制御信号CS1のそれぞれのトリガパルスによってそれぞれトリガされた5つの送信パルスだけが使用される。しかしながら、これより多いか少ないトリガパルス(それぞれ送信パルス)も使用できる。典型的には、飛行時間システムにおいて、パルスは、場合によっては数百万パルスまで何度も繰り返される。パルスは、1つ以上のヒストグラムに蓄積されうる。例えば、ヒストグラムは、背景光子と標的対象物からの反射光子を記録する。更に、例えば距離測定の所望の最大距離を考慮するトリガパルス(それぞれ送信パルス)間のタイミングも適応される。従って、図4Bの図内の全ての数や値は、単に非限定的な例として解釈されるべきである。
図5Aは、対象物とカバーの測定プロセスの概略例を示す。多くのシステムで、飛行時間センサは、モバイル装置又はカメラのガラスカバーなどのカバープレートのすぐ後ろになければならない。この場合、カバーは、光源と検出器の間のクロストークの発生源になりえる。汚れやほこりなどのカバー上のこの汚染物がある場合、これによりクロストークが更に増える可能性がある。
本図は、外部対象物TGに向けて放射された送信パルスEPが測定経路P1に沿って伝わる様子を示す。更に、送信パルスEPは、カバープレートCPに向けて放射され、測定経路P2に沿って伝わる。反射パルスは、反射パルスRP,RP’で示され、それぞれ標的TGとカバープレートCPで反射される。更に、本図は、ヒストグラムのビン(点線で示され、1〜12で番号付けされた)を示す。受信パルスRP’(即ち、それぞれの差分値)は、ビン1に振り分けられ、カバープレートCPでの反射に対応する。別の受信パルスRPは、ビン9に振り分けられ、対象物TGでの反射に対応する。
図5Bは、対象物とカバーの測定プロセスの概略的なヒストグラムを示す。受信パルスRP’は、カバープレートCPでの反射によるある範囲の差分値を発生させる。この範囲は、クロストーク応答で示される。これは、ヒストグラムのビン1内のピークとして現れる。このピークは、以下でクロストークピークと示される。例えば、受信パルスRPは、標的対象物TGでの反射による差分値を発生させる。このピークは、以下ではピークPK1と示される。飛行時間システムを較正するために、クロストーク応答が、識別され、実際の対象物からの距離を表すピークPK1から分離されなければならない。
ヒストグラム内の差分値の表現の1つの利点は、ピークの識別を容易にすることである。例えば、狭いパルス幅と小さいビンサイズを使用することによって、クロストーク応答をヒストグラムの最初又は2つのビンに入れることができる。一般に、飛行時間システムの設計と、詳細には飛行時間センサに対するカバープレートCPの距離が、カバープレートでの反射(及びそれぞれの差分値)が予想される所定範囲のビン1,...,Mを決定する。クロストーク応答の高さ(又はオカレンス)は、クロストークピークから得られ、その時間との変化は、クロストークの測定及びカバープレート上の汚染物として使用されうる。クロストークと汚染物は、以下で考察されるような様々な方法で検討されうる。方法は、一般に、実施態様と距離ゼロを測定する必要性の有無に依存する。距離ゼロにある実際の対象物から生じるピークは、クロストーク応答と重なることがあり、したがって、追加の方法ステップなしに互いから識別できないことがある。
最初に、クロストーク応答を表すビン又は一連のビンを無視することによって、クロストークをヒストグラムから除去できる。例えば、飛行時間システムがデジタルカメラに埋め込まれたとき、これを使用してオートフォーカスを支援できる。典型的な光学レンズは、基本的にシステムの最小距離を定義する最短合焦距離を有する。これより小さい距離を表すビン内に蓄積された全ての情報又は差分値は、最小距離より小さい距離を表すので無視されうる。換言すると、カメラオートフォーカスシステムは、最小焦点距離を有し、ゼロまでの距離を知る必要がない。150mmの最小距離を有することによって、例えば、ヒストグラムの最初の2つのビンを無視できる。
次に、クロストーク応答によって定義された定常状態の量又はオカレンスも、所定範囲のビン内のビンから減算されうる。例えば、クロストーク応答は、ヒストグラムの最初の2つのビンから減算されうる。例えば、ヒストグラムからベースラインを確立し減算できる。
飛行時間システムの幾つかの実施態様では、飛行時間センサは、近接センサとして使用される。近接センサの場合、所定範囲のビンのうちのビンが、ヒストグラムの評価で考慮されうる差分値を記録できるように、ゼロまでの距離を検出することが重要でありうる。
1つの可能な方法は、事前較正で(製造時又は飛行時間システムの始動時に)クロストーク応答を検出し、例えばベースラインによって、ヒストグラムから事前較正したクロストーク応答を減算することを必要とする。この追加の較正及び減算は、CPUやマイクロコントローラなどの処理回路PRCを使用して実行されうる。そのような事前較正を行う能力は、所定範囲のビンのうちのビン(例えば、装置が最初に始動されたときは最初の2つのビン)の較正値を決定するために使用されうる。この較正値は、クロストークとして予想される最小値を表す。
接近用途に使用されうる別の実施態様は、対象物が飛行時間センサに近づくときに動的較正を提供する。例えば、一連のヒストグラムのうちの幾つかのヒストグラムを記録することによってピークPK1を監視できる。ピークは移動でき、その動きが一連のヒストグラムによって検出されうる。最終的に、ピークは、所定範囲のビンと、距離ゼロに対応するビンに入る。そのような場合、ピークPK1とクロストーク応答が判別できないことがある。事前較正で記録された較正値を使用して、カバーでの反射による差分値の数と、所定範囲のビン内の標的対象物による差分値の数を決定できる。これらの値と測定ピークの比較から、カバープレートに汚染物があるどうか、更にはそれが増えたか減ったかを決定できる。
更に、対象物(及び、監視されたピークPK1)がセンサ(又はヒストグラム内のビン)から遠ざかるとき、残りのクロストーク応答を使用して新しい較正値を再較正できる。この方法は、クロストーク応答の高さ(又は、オカレンス)が同じままか増減した場合に確認されうる。較正値の変化は、カバープレートの汚染物の指示を提供する。更に、それぞれのビン内に蓄積された値は、例えば増減した較正値で調整されうる。
別の実施態様は、ヒストグラム内で2つ以上の対象物とそれぞれのピークが識別されたこと(即ち、クロストーク応答と監視ピークPK1)を、飛行時間システムが埋め込まれた装置のオペレーティングシステムに報告する。システムは、どのピークがクロストークと実際の対象物に対応するかを決定するように構成される。したがって、提案された方法の少なくとも一部分は、装置のオペレーティングシステムによって実行又は補完されうる。
例えば、携帯電話システムにおいて、飛行時間センサは、接近検出器とカメラオートフォーカス用の距離測定システムの両方として使用されうる。カメラオートフォーカスとして動作する飛行時間センサの場合、最小焦点距離より小さい距離に対応するものを無視しうる。しかしながら、飛行時間システムが複数の対象物を報告した場合、システムは、近い対象物を無視し、焦点範囲内の対象物に対応するピークだけに焦点を当てる。他方、近接センサとして使用される飛行時間センサの場合、複数の対象物が、ヒストグラム内にその強度(例えば、差分値のオカレンス)と共に記録されうる。システムが、動作状態のより多くの知識を有するので、強度の増減並びに対象物が現実のものかカバープレート上の汚染物のような一時的対象物かを決定をするためにより多くの情報を有しうる。
別の実施態様において、処理回路PRCは、クロストーク応答の変化(例えば、異なる較正値によって示された)をセンサの汚染物の指示として報告する。センサが、カメラシステムに埋め込まれ、カメラの近くに配置された場合、センサ上の汚染物もカメラの汚染物を示しうる。例えば専用の出力信号による汚染物の報告は、潜在的な汚染物とユーザがカメラサブシステムの上のレンズを洗浄しなければならない可能性をユーザに知らせるために使用されうる。
A1 開口
A2 開口
BS ビームスプリッタ
C1 小室
C2 小室
CR 支持体
CS カバー部分
CS1 制御信号
CTRL 制御ユニット
CTP クロストークピーク
DRV ドライバ
EP 放射パルス
EP1 放射パルス
EP2 放射パルス
EP3 放射パルス
EP4 放射パルス
EP5 放射パルス
FB フレーム体
HIST ヒストグラムブロック
IC 集積回路
L1 レンズ
L2 レンズ
LB 光バリア
MB 測定ブロック
MD 主検出器
MS 主面
OCC オカレンス
OE 光源
OS 出力信号
P1 測定経路
P2 測定経路
P3 測定経路
PK1 ピーク
PRC 処理回路
RD 基準検出器
RP 反射パルス
RP’ 反射パルス
RP’’ 反射パルス
SP 開始パルス
TG 標的

Claims (18)

  1. カバープレート(CP)の後ろに配置された飛行時間センサを有する飛行時間システムを較正する方法であって、
    当該方法は、
    制御信号(CS1)の各トリガパルスに応じて複数の光の送信パルス(EP)を放射するステップと、
    複数の光の受信パルス(RP,RP’)を検出するステップと、
    前記複数の送信パルス(EP)の1つと前記複数の受信パルス(RP,RP’)の1つとの間の期間を示す各差分値を決定するステップと、
    前記複数の差分値を少なくとも1つのヒストグラムの幾つかのビン(1,...,N)に蓄積するステップと、
    少なくとも1つのクロストーク応答(CTP)を、所定範囲のビン(1,...,M)内の前記ヒストグラムに記録するステップと、
    前記記録されたクロストーク応答(CTP)を用いて前記ヒストグラムを較正するステップと、
    前記較正されたヒストグラムの評価に基づいて飛行時間を示す出力信号(OS)を生成するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記ヒストグラムは、前記クロストーク応答(CTP)を無視することよって較正され、
    前記出力信号(OS)は、前記所定範囲のビン(1,...,M)以外のビン又は範囲のビンにある前記ヒストグラム内のピーク(PK1)の飛行時間を示す、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記ヒストグラムは、前記所定範囲のビン(1,...,M)より高いビンの前記ヒストグラムだけを評価することによって較正される、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記ヒストグラムは、前記クロストーク応答(CTP)に倍率を掛けたものを前記ヒストグラムから減算することによって較正される、
    請求項1に記載の方法。
  5. 複数の送信パルス(EP)を放射するステップと、複数の受信パルス(RP)を検出するステップと、各差分値を決定するステップは、繰り返されることで、一連のヒストグラムが差分値と共に蓄積され、且つ/又は各クロストーク応答が平均化されてクロストーク応答として記録される、
    請求項1から4のうちいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記一連のヒストグラム内の1以上の更なるピーク(PK1)を決定するステップと、
    前記一連のヒストグラム全体にわたる少なくとも前記更なるピーク(PK1)を監視するステップと、
    を更に含み、
    前記監視されたピーク(PK1)の1以上が前記所定範囲のビン(1,...,M)に移動する場合に、前記一連のヒストグラムのうちの前記ヒストグラムの1つ以上が較正される、
    請求項5に記載の方法。
  7. 事前較正モードにおいて、規定の較正条件、特に前記カバープレート(CP)以外の対象物がない条件で前記飛行時間システムの始動時に較正値が決定され、且つ/又は、
    前記較正値は、前記クロストーク応答(CTP)及び/又は前記更なるピーク(PK1)を監視することによって動的に調整される、
    請求項1から6のうちいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記較正値は、前記所定範囲のビン内に移動した前記監視ピーク(PK1)から決定され、
    前記較正値は、前記クロストーク応答(CTP)と、前記所定範囲のビンに移動した前記監視されたピーク(PK1)との比較から決定され、かつ/又は、
    前記較正値は、前記クロストーク応答(CTP)と、前記所定範囲のビン内に移動した前記監視されたピーク(PK1)との両方を含んだ組み合わせクロストーク応答から決定される、
    請求項6に記載の方法。
  9. 前記組み合わせクロストーク応答の信号振幅が増大するときの緩速時間平均である緩速アタック及び/又は前記組み合わせクロストーク応答の前記信号振幅が減少するときの高速平均である高速減衰を有する時間平均フィルタを用いて、前記組み合わせクロストーク応答から前記較正値が決定される、
    請求項8に記載の方法。
  10. 前記制御信号(CS1)が、一連のトリガパルスによって生成され、
    後続トリガパルス間の期間が、前記飛行時間センサの所望の最大検出範囲によって決定される、
    請求項1から9のうちいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記送信パルス(EP)のパルス幅は、前記飛行時間センサの最小検出範囲を示す差分値以下である、
    請求項1から10のうちいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記ヒストグラムの範囲は、前記所望の最大検出範囲によって決定され、
    ビンサイズは、前記送信パルス(EP)の前記パルス幅以下になるように構成される、
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記送信パルス(EP)の前記パルス幅、後続トリガパルス間の時間間隔、及び/又は送信パルス(EP)の数が調整可能である、
    請求項12に記載の方法。
  14. カバープレート(CP)の後ろに配置された飛行時間センサを含む飛行時間システムであって、
    前記飛行時間センサは、
    制御信号(CS1)の各トリガパルスに応じて複数の光の送信パルス(EP)を放射するように構成された光源(OE)と、
    複数の光の受信パルス(RP)を検出するように構成された検出器(MD)と、
    前記複数の送信パルス(EP)の1つと前記複数の受信パルス(RP)の1つとの間の期間を示す各差分値を決定するように構成された測定ブロック(MB)と、
    前記複数の差分値をヒストグラムの幾つかのビン(1,...,N)内に蓄積するように構成されたヒストグラムブロック(HIST)と、
    前記ヒストグラムの評価に基づいて飛行時間を示す出力信号(OS)を生成し、
    少なくとも1つのクロストーク応答を所定範囲のビン(1,...,M)内の前記ヒストグラムに記録し、
    前記記録されたクロストーク応答を用いて前記ヒストグラムを較正し、
    前記較正されたヒストグラムの評価に基づいて飛行時間を示す出力信号(OS)を生成する、
    ように構成された処理回路(PRC)と、
    一連のトリガパルスにより前記制御信号(CS1)を生成するように構成された制御ユニット(CTRL)と、
    を備えた飛行時間システム。
  15. 前記飛行時間システムは、モバイル装置及び/又はデジタルカメラのオートフォーカスシステムに埋め込まれ、
    前記飛行時間センサは、近接センサ及び/又は測距装置である、
    請求項14に記載の飛行時間システム。
  16. 前記飛行時間センサは、前記一連のトリガパルスに応じて前記光源(EM)を駆動するドライバ(DRV)を備え、
    前記ドライバ(DRV)は、前記送信パルスのパルス幅が狭くなるように前記光源を駆動するように配置され、
    前記送信パルスの狭いパルス幅は、前記複数の送信パルス(EP)の1つと前記カバープレート(CP)で反射された前記複数の受信パルス(RP,RP’)の1つの間の期間を示す差分値以下である、
    請求項15に記載の飛行時間システム。
  17. カバープレート(CP)の後ろに配置された飛行時間センサを有する飛行時間システムを較正する方法であって、
    前記方法は、
    制御信号(CS1)の各トリガパルスに応じて複数の光の送信パルス(EP)を放射するステップと、
    複数の光の受信パルス(RP,RP’)を検出するステップと、
    前記複数の送信パルス(EP)の1つと前記複数の受信パルス(RP,RP’)の1つとの間の期間を示す各差分値を決定するステップと、
    前記複数の差分値を少なくとも1つのヒストグラムの幾つかのビン(1,...,N)に蓄積するステップと、
    少なくとも1つのクロストーク応答(CTP)を、所定範囲のビン(1,...,M)内の前記ヒストグラムに記録するステップと、
    前記記録されたクロストーク応答(CTP)を用いて前記ヒストグラムを較正するステップと、
    前記較正されたヒストグラムの評価に基づいて飛行時間を示す出力信号(OS)を生成するステップと、
    を含み、
    複数の送信パルス(EP)を放射するステップと、複数の受信パルス(RP)を検出するステップと、各差分値を決定するステップは、繰り返されることで、一連のヒストグラムが差分値と共に蓄積され、且つ/又は各クロストーク応答が平均化されクロストーク応答として記録され、
    前記方法は、
    前記一連のヒストグラム内の1以上の更なるピーク(PK1)を決定するステップと、
    前記一連のヒストグラム全体にわたる少なくとも前記更なるピーク(PK1)を監視するステップと、
    をさらに含み、
    前記監視されたピーク(PK1)の1以上が前記所定範囲のビン(1,...,M)に移動する場合に、前記一連のヒストグラムのうちの前記ヒストグラムの1つ以上が較正される、方法。
  18. 前記較正値は、前記所定範囲のビン内に移動した前記監視ピーク(PK1)から決定され、
    前記較正値は、前記クロストーク応答(CTP)と、前記所定範囲のビンに移動した前記監視ピーク(PK1)との比較から決定され、且つ/又は、
    前記較正値は、前記クロストーク応答(CTP)と、前記所定範囲のビン内に移動した前記監視ピーク(PK1)との両方を含んだ組み合わせクロストーク応答から決定される、
    請求項17に記載の方法。
JP2020515953A 2017-09-22 2018-09-21 飛行時間システムを較正する方法及び飛行時間システム Active JP6960529B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762562307P 2017-09-22 2017-09-22
US62/562,307 2017-09-22
EP17198595.5A EP3460509A1 (en) 2017-09-22 2017-10-26 Method for calibrating a time-of-flight system and time-of-flight system
EP17198595.5 2017-10-26
PCT/EP2018/075608 WO2019057897A1 (en) 2017-09-22 2018-09-21 CALIBRATION METHOD OF FLIGHT TIME SYSTEM AND FLIGHT TIME TYPE SYSTEM

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021501874A true JP2021501874A (ja) 2021-01-21
JP6960529B2 JP6960529B2 (ja) 2021-11-05

Family

ID=60186173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020515953A Active JP6960529B2 (ja) 2017-09-22 2018-09-21 飛行時間システムを較正する方法及び飛行時間システム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20200271765A1 (ja)
EP (1) EP3460509A1 (ja)
JP (1) JP6960529B2 (ja)
KR (1) KR102342944B1 (ja)
CN (2) CN117930194A (ja)
WO (1) WO2019057897A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023162733A1 (ja) * 2022-02-22 2023-08-31 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 測距装置及び測距方法

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3471152A1 (en) * 2017-10-12 2019-04-17 ams AG Method for fabricating a plurality of time-of-flight sensor devices
US11259002B2 (en) 2019-02-15 2022-02-22 Analog Devices International Unlimited Company Time-of-flight camera and proximity detector
DE112020001783T5 (de) * 2019-04-02 2021-12-30 Ams International Ag Flugzeitsensor
EP4042192A4 (en) * 2019-10-10 2023-04-12 Ouster, Inc. TIMELINE MEASUREMENT PROCESSING FOR LIDAR ACCURACY
EP3816657B1 (en) * 2019-10-29 2024-04-24 Hexagon Technology Center GmbH Multi-beam measuring device for 3d scanning of an environment having seamlessly stacked reception modules
KR102333240B1 (ko) * 2019-12-18 2021-12-01 현대모비스 주식회사 차량용 물체 인식 장치 및 방법
JP7417859B2 (ja) 2020-03-19 2024-01-19 株式会社リコー 距離補正情報の算出方法、測距装置、移動体及びステレオカメラ装置
GB202009945D0 (en) * 2020-06-30 2020-08-12 Ams Int Ag Time-of-flight window and mirror detection
EP3943977A1 (en) * 2020-07-20 2022-01-26 Infineon Technologies AG Apparatus comprising a time-of-flight sensor and method for characterizing a time-of-flight sensor
DE102020123557A1 (de) * 2020-09-09 2022-03-10 OSRAM Opto Semiconductors Gesellschaft mit beschränkter Haftung Optisches messsystem und verfahren zum messen einer entfernung oder einer geschwindigkeit eines objekts
US11490000B2 (en) 2020-10-13 2022-11-01 Qualcomm Incorporated Depth-assisted auto focus
EP4256290A1 (en) 2020-12-02 2023-10-11 trinamiX GmbH Spectral sensing device and method for measuring optical radiation
US20240004069A1 (en) * 2020-12-11 2024-01-04 Sony Semiconductor Solutions Corporation Distance measuring device
GB202112099D0 (en) * 2021-08-24 2021-10-06 Ams Int Ag Time of flight sensor
DE102022131218A1 (de) 2021-11-26 2023-06-01 Ifm Electronic Gmbh Kamerasystem mit Cross-Talk-Kompensation
WO2023144161A1 (en) 2022-01-26 2023-08-03 Trinamix Gmbh Portable spectrometer device
CN117665741A (zh) * 2022-08-26 2024-03-08 上海禾赛科技有限公司 激光雷达回波信号处理方法及装置、激光雷达探测系统
CN115754979B (zh) * 2023-01-05 2023-05-23 北京亮道智能汽车技术有限公司 一种激光雷达控制方法、装置、控制芯片及激光雷达

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002328166A (ja) * 2001-05-01 2002-11-15 Nikon Corp 測距装置および方法
JP2012132917A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Sick Ag 光電センサ並びに物体検出及び距離測定方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7379186B2 (en) * 2005-06-10 2008-05-27 Osaka University Chirp indicator of ultrashort optical pulse
US20130122525A1 (en) * 2010-05-13 2013-05-16 Cornell University smFRET WITH MEMBRANE PROTEINS
JP5928768B2 (ja) * 2011-08-10 2016-06-01 ソニー株式会社 非接触通信装置
US9262216B2 (en) * 2012-02-14 2016-02-16 Microsoft Technologies Licensing, LLC Computing cluster with latency control
DE102012101909B3 (de) * 2012-03-07 2013-01-03 Sick Ag Entfernungsmessender Sensor und Verfahren zur Synchronisierung
AT513402B1 (de) * 2012-10-05 2014-09-15 Riegl Laser Measurement Sys Verfahren zur Entfernungsmessung
WO2015136099A2 (en) * 2014-03-14 2015-09-17 Mesa Imaging Ag Optical imaging modules and optical detection modules including a time-of-flight sensor
WO2016010481A1 (en) * 2014-07-14 2016-01-21 Heptagon Micro Optics Pte. Ltd. Optoelectronic modules operable to distinguish between signals indicative of reflections from an object of interest and signals indicative of a spurious reflection
US11143750B2 (en) * 2015-10-22 2021-10-12 Ams Sensors Singapore Pte. Ltd. Optical crosstalk calibration for ranging systems
WO2017115247A1 (en) * 2015-12-28 2017-07-06 Leddartech Inc. Intrinsic static noise characterization and removal
EP3225977B1 (en) * 2016-03-31 2019-03-13 ams AG Method and sensor system for detecting particles

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002328166A (ja) * 2001-05-01 2002-11-15 Nikon Corp 測距装置および方法
JP2012132917A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Sick Ag 光電センサ並びに物体検出及び距離測定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023162733A1 (ja) * 2022-02-22 2023-08-31 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 測距装置及び測距方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3460509A1 (en) 2019-03-27
CN111133329A (zh) 2020-05-08
US20200271765A1 (en) 2020-08-27
CN111133329B (zh) 2024-03-08
CN117930194A (zh) 2024-04-26
KR20200037382A (ko) 2020-04-08
JP6960529B2 (ja) 2021-11-05
WO2019057897A1 (en) 2019-03-28
KR102342944B1 (ko) 2021-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6960529B2 (ja) 飛行時間システムを較正する方法及び飛行時間システム
US20220196812A1 (en) Time of flight sensor
US10261175B2 (en) Ranging apparatus
CN110402397B (zh) 飞行时间深度测量的实时校准
US8891068B2 (en) Optical distance measuring device with calibration device
KR100770805B1 (ko) 3차원 거리측정 이미지를 기록하기 위한 방법 및 장치
US7554652B1 (en) Light-integrating rangefinding device and method
US10948575B2 (en) Optoelectronic sensor and method of measuring the distance from an object
JP5439684B2 (ja) レーザスキャンセンサ
US20190361098A1 (en) Parallel Photon Counting
EP3614174B1 (en) Distance measuring device and distance measuring method
EP3225977B1 (en) Method and sensor system for detecting particles
CA2716980C (en) Light-integrating rangefinding device and method
KR20010033549A (ko) 3차원 거리 측정 이미지를 기록하기 위한 방법 및 장치
US10871448B2 (en) Fluorescence lifetime sensor module and method of determining a fluorescence lifetime using a sensor module
US10705212B2 (en) Optical sensor and electronic device
US20230058113A1 (en) Differentiating close-range measurements of time of flight
CN113206442A (zh) 激光驱动器脉冲成形控制
JP3486223B2 (ja) 距離計測装置
US20230052228A1 (en) Time of flight sensor
WO2021059638A1 (ja) 距離測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200508

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211011

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6960529

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150