JP2021197841A - 回転電機のコイル巻線方法及びコイル巻装用治具 - Google Patents

回転電機のコイル巻線方法及びコイル巻装用治具 Download PDF

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Abstract

【課題】アウター巻線方式を採用する分割コア構造のステータにおいて、同相コイル間の渡り線を短縮化し、ステータの組み付け性やモータ性能の向上を図る。【解決手段】分割コア構造の回転電機において、環状に配置した分割コア2を周方向に沿って移動させ、分割コア2間にコイル巻装用のノズル32が進入可能な隙間31bを形成する。分割コア2は、分割コア2を集結させたときステータコア1の内径φAよりも大きい内径で、かつ、分割コア2を等間隔で環状に配置したとき、隣接する分割コア間にノズル32が進入できない隙間31aが形成される内径寸法φCにて環状に配置される。内径寸法φCにて配置された分割コア2を周方向に移動させることにより、分割コア2間にノズル32が進入可能な隙間31bを形成し、この隙間31bを用いて、分割コア2のティース5にコイル9を巻装する。【選択図】図5

Description

本発明は、回転電機におけるステータコイルの巻線技術に関し、特に、分割コア構造を採用したステータに対するコイルの巻装技術に関する。
電動モータ等の回転電機では、近年、占積率向上による高出力化等のため、従来の一体コア型のステータに代わり、ステータコアをティースごとに周方向に分割したいわゆる分割コア構造を採用したものが増加している。このような分割コア構造のステータでは、各コアごとに巻線を行ってステータコイルを巻装し、巻線終了後にそれらを集結してステータ(固定子)を形成する。その際、分割コアへの巻線方式としては、図9(a)のように分割コア51を一列に並べて巻線を行うインナー巻線と、同図(b)のように分割コア51を放射状に並べて巻線を行うアウター巻線の2つの方式がある。
図9(a)に示すように、インナー巻線では、治具52を用いて分割コア51を直列に配し、巻線用のノズル53を直線的に移動させながら同相のコイル54を巻装してゆく。これに対し、アウター巻線は、同図(b)に示すように、集結後のステータ内径φAよりも大径の治具55(外径φB)を中央に配し、各分割コア51間にノズル53が入るに十分な隙間56を形成する。すなわち、各分割コア51間の角度が、コア集結時の角度(ここでは、コアが9個のため40°)よりも広い40°+αの角度となるように設定し、ノズル53の作動スペースを確保する。そして、周方向にノズル53を移動させて同相のコイル54を巻装する。
特開2011−91885号公報
前記巻線方式のうち、アウター巻線方式は、インナー巻線方式に比して、巻線終了後のコア集結時におけるコア移動量が小さいため、渡り線57の余り量を小さくでき、コイルの無駄が省ける利点がある。その一方、アウター巻線は、インナー巻線よりもノズル53の移動量が多くなり、その分、巻線に要する工数が大きくなるというデメリットがある。つまり、何れの方式もそれぞれ一長一短があり、従来より、各方式における短所の克服が課題となっていた。特に、渡り線57の余り部分は、コア集結時の挟み込みや、コア集結後の収容処理、銅損増大などの課題を内包しており、組み付け性やモータ性能に影響を及ぼす。この場合、渡り線の余剰量は、アウター巻線を採用することにより、インナー巻線よりは抑えられるものの、その更なる低減が求められていた。
本発明の目的は、アウター巻線方式を採用する分割コア構造のステータにおいて、同相コイル間の渡り線を短縮化し、ステータの組み付け性やモータ性能の向上を図ることにある。
本発明の回転電機のコイル巻線方法は、複数個の分割コアが周方向に沿って環状に集結されたステータコアを備え、前記各分割コアに形成されたティースにコイルが巻装された回転電機における前記コイルの巻線方法であって、前記分割コアを環状に配置し、所定の前記分割コアを周方向に沿って移動させ、前記分割コア間にコイル巻装用のノズルが進入可能な隙間を形成し、前記隙間を用いて、前記分割コアの前記ティースに前記コイルを巻装することを特徴とする。
本発明にあっては、分割コア構造の回転電機において、環状に配置した分割コアを適宜周方向に沿って移動させ、分割コア間にコイル巻装用のノズルが進入可能な隙間を形成する。そして、この隙間を用いて、分割コアのティースにコイルを巻装する。これにより、従来と同等のノズルスペースを確保しつつ、巻線作業時における分割コアの配置内径を小さくできる。このため、複数の同相コイルが存在する場合、それらを接続する渡り線の長さを短くでき、コア集結時における渡り線の余りが削減される。その結果、コイルの抵抗が小さくなり、銅損が減少し、モータ性能を向上させることが可能となる。また、コア集結の際に渡り線の余りを噛みこんでしまうリスクを低減でき、集結作業時のコイルの損傷や断線を防止できる。さらに、コア集結後における渡り線の処理も容易となる。
前記コイル巻線方法において、前記コイルを巻装しようとする前記分割コアに隣接する前記分割コアを周方向に沿って移動させ、コイル巻装対象の前記分割コアと移動させた隣接する前記分割コアとの間に、コイル巻装用のノズルが進入可能な前記隙間を形成しても良い。また、前記分割コアを、該分割コアを集結させたときの前記ステータコアの内径よりも大きい内径で、かつ、前記分割コアを等間隔で環状に配置したとき、隣接する前記分割コア間に前記ノズルが進入できない隙間が形成される内径寸法にて環状に配置し、前記内径寸法にて配置された前記分割コアを周方向に移動させることにより、前記分割コア間に前記ノズルが進入可能な前記隙間を形成するようにしても良い。
さらに、前記分割コアを、前記分割コアを集結させたときの前記ステータコアの内径よりも大きい外径で、かつ、前記分割コアを等間隔で環状に配置したとき、隣接する前記分割コア間に前記ノズルが進入できない隙間が形成される外径寸法を有する治具に取り付け、前記治具を周方向に移動させることにより、前記分割コア間に前記ノズルが進入可能な前記隙間を形成するようにしても良い。
本発明の他の回転電機のコイル巻線方法は、複数個の分割コアを周方向に沿って環状に集結させたステータコアを備える回転電機の前記分割コアを、前記ステータコアの内径よりも大きい外径を有する治具に配置し、前記治具を用いて前記分割コアに形成されたティースに対しコイルを巻装する回転電機のコイル巻線方法であって、前記治具の外径は、前記分割コアを該治具に取り付け周方向に沿って等間隔に配置したとき、隣接する前記分割コア間にコイル巻装用のノズルが進入できない隙間が形成される寸法に設定され、前記分割コアを前記治具に取り付け、周方向に沿って環状に配置する工程と、前記治具を周方向に移動させることにより、前記分割コア間に前記ノズルが進入可能な隙間を形成する工程と、前記ノズルが進入可能な前記隙間を用いて前記ティースに前記コイルを巻装する工程と、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、分割コア構造の回転電機において、分割コアをステータコアの内径よりも大きい外径を有する治具に配置してコイルを巻装する回転電機のコイル巻線方法において、治具の外径を、分割コアを該治具に周方向に沿って等間隔に配置したとき、隣接する分割コア間にノズルが進入できない隙間が形成される寸法に設定する。そして、この治具に分割コアを環状に配置する工程と、治具を周方向に移動させて分割コア間にノズルが進入可能な隙間を形成する工程と、この隙間を用いてコイルを巻装する工程を行う。これにより、従来と同等のノズルスペースを確保しつつ、巻線作業時における分割コアの配置内径を小さくできる。このため、複数の同相コイルが存在する場合、それらを接続する渡り線の長さを短くでき、コア集結時における渡り線の余りが削減される。その結果、コイルの抵抗が小さくなり、銅損が減少し、モータ性能を向上させることが可能となる。また、コア集結の際に渡り線の余りを噛みこんでしまうリスクを低減でき、集結作業時のコイルの損傷や断線を防止できる。さらに、コア集結後における渡り線の処理も容易となる。
前述の回転電機のコイル巻線方法において、前記コイルが複数の通電相を構成し、同相に属する複数の前記コイル間を渡り線にて接続し、前記分割コアを移動させることにより、同相の前記コイルが巻装される各前記分割コアに臨んで前記ノズルが進入可能な前記隙間を形成し、前記コイルの一つを巻装した後、前記渡り線を形成し、他の同相の前記コイルを巻装するようにしても良い。
一方、本発明の回転電機のコイル巻装用治具は、回転電機のステータコアに対しコイルを巻装するための治具であって、前記ステータコアは、複数個の分割コアを周方向に沿って環状に集結させてなり、前記治具は、円筒状に形成された胴部を有する固定治具と、前記固定治具の前記胴部外周に周方向に沿って移動可能に配置され、前記分割コアが取り付けられる可動治具と、を備え、前記固定治具は、前記可動治具に取り付けられた分割コアの周方向の移動を規制するコア固定部を有し、前記可動治具は、前記分割コアが取り付けられるコア取付部を有し、前記コア取付部は、前記分割コアを集結させたときの前記ステータコアの内径よりも大きい外径で、かつ、前記分割コアを等間隔で環状に配置したとき、隣接する前記分割コア間にコイル巻装用のノズルが進入できない隙間が形成される外径寸法を有し、前記可動治具は、前記分割コアを等間隔で配置する基準位置と、前記分割コア間に前記ノズルが進入可能な隙間が形成される移動位置との間で移動可能であることを特徴とする。
本発明にあっては、分割コア構造の回転電機のステータコアに対しコイルを巻装するための治具において、固定治具と、固定治具に対し移動可能に配置され分割コアが取り付けられる可動治具と、を設ける。固定治具には、可動治具に取り付けられた分割コアの周方向の移動を規制するコア固定部、可動治具には、分割コアが取り付けられるコア取付部をそれぞれ設ける。コア取付部は、分割コア集結時のステータコアの内径よりも大きい外径で、かつ、分割コアを等間隔に配置したとき、隣接する分割コア間にノズルが進入できない隙間が形成される外径寸法を有する構成とする。また、可動治具を、分割コアを等間隔で配置する基準位置と、分割コア間にノズルが進入可能な隙間が形成される移動位置との間で移動可能とする。そして、可動治具を周方向に移動させて分割コア間にノズルが進入可能な隙間を形成し、この隙間を用いてコイルを巻装する。これにより、従来と同等のノズルスペースを確保しつつ、巻線作業時における分割コアの配置内径を小さくできる。このため、複数の同相コイルが存在する場合、それらを接続する渡り線の長さを短くでき、コア集結時における渡り線の余りが削減される。その結果、コイルの抵抗が小さくなり、銅損が減少し、モータ性能を向上させることが可能となる。また、コア集結の際に渡り線の余りを噛みこんでしまうリスクを低減でき、集結作業時のコイルの損傷や断線を防止できる。さらに、コア集結後における渡り線の処理も容易となる。
前記コイル巻装用治具において、前記コア固定部として、前記固定治具に形成されたピン取付孔と、該ピン取付孔に挿通されるコア固定ピンと、を設け、前記コア固定ピンを、前記可動治具に取り付けられた分割コアに当接させ、前記分割コアの周方向の移動を規制するようにしても良い。
本発明の回転電機のコイル巻線方法によれば、環状に配置した分割コアを周方向に沿って移動させ、分割コア間にコイル巻装用のノズルが進入可能な隙間を形成し、この隙間を用いて、分割コアのティースにコイルを巻装するようにしたので、従来と同等のノズルスペースを確保しつつ、巻線作業時における分割コアの配置内径を小さくすることが可能となる。このため、例えば、複数の同相コイルが存在する場合、それらを接続する渡り線の長さを短くすることが可能となり、コア集結時における渡り線の余りも削減される。
また、本発明の他の回転電機のコイル巻線方法によれば、分割コア構造の回転電機において、分割コアをステータコアの内径よりも大きい外径を有する治具に配置してコイルを巻装する回転電機のコイル巻線方法において、治具の外径を、分割コアを該治具に周方向に沿って等間隔に配置したとき、隣接する分割コア間にノズルが進入できない隙間が形成される寸法に設定する。そして、この治具に分割コアを環状に配置する工程と、治具を周方向に移動させて分割コア間にノズルが進入可能な隙間を形成する工程と、この隙間を用いてコイルを巻装する工程を行うようにしたので、従来と同等のノズルスペースを確保しつつ、巻線作業時における分割コアの配置内径を小さくすることが可能となる。このため、例えば、複数の同相コイルが存在する場合、それらを接続する渡り線の長さを短くすることが可能となり、コア集結時における渡り線の余りも削減される。
一方、本発明の回転電機のコイル巻装用治具によれば、分割コア構造の回転電機のステータコアに対しコイルを巻装するための治具において、固定治具と、固定治具に対し移動可能に配置され分割コアが取り付けられる可動治具と、を設け、可動治具を、分割コアを等間隔で配置する基準位置と、分割コア間にノズルが進入可能な隙間が形成される移動位置との間で移動可能とする。そして、可動治具を周方向に移動させて分割コア間にノズルが進入可能な隙間を形成し、この隙間を用いてコイルを巻装するので、従来と同等のノズルスペースを確保しつつ、巻線作業時における分割コアの配置内径を小さくすることが可能となる。このため、例えば、複数の同相コイルが存在する場合、それらを接続する渡り線の長さを短くすることが可能となり、コア集結時における渡り線の余りも削減される。
分割コア構造を採用した回転電機用ステータの構成を示す説明図である。 本発明によるコイル巻装工程にて使用される巻線治具の構成を示す斜視図である。 図2の巻線治具の構成を示す説明図であり、(a)は巻線治具の断面、(b)は巻線治具を側面方向から見た様子をそれぞれ示している。 図2の巻線治具における可動治具の構成を示す説明図である。 本発明によるコイル巻装工程を示す説明図である。 インナーロータタイプのモータにおける、ロータ磁石の飛散防止用のカバーの構成を示す説明図である。 ロータ端部に、カバーとステータコアの干渉を防止するためのキャップを取り付けた構成を示す説明図である。 同相コイルを接続する渡り線の構成を示す説明図である。 分割コアに対するコイル巻線方式に関する説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、分割コア構造を採用した回転電機用ステータの構成を示す説明図である。ここでは、電動パワーステアリング装置用のインナーロータタイプのブラシレスモータに用いられるステータに対し、本発明の巻線方法によってコイルを巻装する場合を例にとって説明する。図1に示すように、ステータコア1は、周方向に等間隔に分割された9つの分割コア2からなり、複数個の分割コア2を環状に集結した構成となっている。各分割コア2は、電磁鋼板からなるコアピース3を積層して形成されており、外周部4と、外周部4から中心方向に向かって突設されたティース5とを備えている。ティース5は、ロータ6と対向する内周部7と、内周部7と外周部4との間をつなぐブリッジ部8とを備えている。ティース5にはコイル9が巻装され、コイル9は隣接するティース5の間に形成されるスロット10内に収容される。コイル9は、複数の通電相(ここでは3相)を構成し、同相に属するコイル9間は渡り線33(図5参照)にて接続されている。なお、分割コア2に合成樹脂製のインシュレータを取り付け、その上にコイル9を巻装しても良い。
このようなステータコア1に対し、本発明の巻線方法では、前述のアウター巻線方式によってコイル9を形成する。図2〜4は本発明によるコイル巻装工程にて使用される巻線治具の構成を示す説明図、図5は本発明によるコイル巻装工程を示す説明図である。図2,3に示すように、巻線治具11は、固定治具12と、固定治具12に対し周方向に移動可能に設けられた可動治具13とから構成されている。巻線治具11では、分割コア2を装着した可動治具13を固定治具12に取り付け、分割コア2を環状に配置した状態で各コアのティース5にコイル9を巻装する。本発明の巻線方法においては、可動治具13を周方向にずらすことにより、隣接する分割コア2の間を巻線が可能な隙間に調整しつつ、各相巻線を連続的に形成する。その際、巻線に関係しない分割コア2間の隙間は狭くし、巻線を行うコア間の距離を縮め渡り線の長さを極力短くする。
固定治具12は、図2,3に示すように、円筒状に形成された胴部14と、胴部14の上下に取り付けられた円板状のフランジプレート15a,15bと、各フランジプレート15a,15bの外周縁に周方向に沿って取り付けられたエッジプレート16a,16bとから構成されている。フランジプレート15a,15bの外径は胴部14の外径よりも大径となっており、フランジプレート15a,15bの外端部は、胴部14から径方向に突出した延出部17a,17bとなっている。上下の延出部17a,17bの間は、周方向に沿って可動治具収容部18の空間となっている。延出部17a,17bの外周部にはエッジプレート16a,16bが着脱可能に配されており、可動治具収容部18の上下部分はエッジプレート16a,16bによって覆われた状態となっている。また、フランジプレート15a,15bの延出部17a,17bには、コア固定部として、周方向に沿って複数のピン取付孔19が設けられている。ピン取付孔19は、延出部17a,17bを上下方向に貫通し、可動治具収容部18に開口連通している。
可動治具13は、胴部14の外周に周方向に沿って移動可能に配置されている。図4に示すように、可動治具13の中央部には、分割コア2が装着されるコア取付部21が設けられている。コア取付部21は、周方向の両端部が側壁22(22a,22b)にて囲まれた凹部となっており、径方向奥部は底壁23となっている。すなわち、可動治具13のコア取付部21の部分は、図3(c)に示すように、断面コの字型となっており、そこに分割コア2の内周部7が取り付けられる。コア取付部21に装着された分割コア2は、固定治具12のピン取付孔19から挿入されるコア固定ピン24によって、内周部7の中央を上下からにて押さえられる形で巻線治具11に固定される。
可動治具13における底壁23の外径寸法φCは、分割コア2を集結させたときのステータコア1の内径φAよりも大きい外径で、かつ、巻線治具11に分割コア2を等間隔で環状に配置したとき、隣接する分割コア2間に巻線用のノズル32が進入できない隙間が形成される寸法に設定されている。この場合、寸法φCは、従来の治具(外径φB:図9(b)参照)よりも小さく形成されている(φC<φB)。
巻線治具11では、可動治具13が固定治具12に対し周方向に移動可能に設けられている。可動治具13は、固定治具12の可動治具収容部18に、エッジプレート16a,16bによって径方向への移動は規制されつつ、周方向に移動可能な状態で配置される。一方、可動治具13に取り付けられた分割コア2の上下の端面には、ピン取付孔19から挿入されたコア固定ピン24が当接する。これにより、可動治具13及び分割コア2は、所定の位置にて周方向の移動が規制された状態で固定される。この場合、ピン取付孔19は、分割コア2の個数に対応して等間隔に設けられた基準位置Pと、この基準位置から左右に所定角度離れた部位に設定された移動位置Q,Rに設けられている。
ここでは、分割コア2が9個であることから、基準位置Pのピン取付孔19pが9個と、その両側の移動位置Q,Rのピン取付孔19q,19rが各2個の合計27個のピン取付孔19が設けられている。これにより、1つの可動治具13は、各ピン取付孔19p,q,rに対応して、周方向に沿って3カ所の位置で固定可能となっている。したがって、巻線治具11では、固定治具12の周囲に、分割コア2が基準位置Pと2つ移動位置Q,Rの間で移動可能に配置される。なお、図5の巻線工程では、分割コア2によっては、1つの移動位置QorRにしか移動する必要がない場合もあり、ピン取付孔19q,19rの一部は省くことが可能である。ただし、当該実施形態では、作業性や汎用性を考慮し、固定治具12には、3つのピン取付孔19p,19q,19rが設けられている。
本発明による巻線方法は、このような巻線治具11を用いて次のように実施される。ここではまず、分割コア2を装着した可動治具13を固定治具12の可動治具収容部18に取り付ける。この際、図5(a)のように、各分割コア2を基準位置Pに配すると、分割コア2が等間隔で配置されコア間の隙間31は、巻線用のノズル32が進入できない狭い寸法Gとなる(隙間31a)。なお、図5では、説明を分かりやすくするため、可動治具13などの治具の細かな構成は省き要部のみを示す。ここで、隙間31の寸法は、固定治具12の胴部14の外径、コア取付部21の外径(底壁23の外径寸法)に依存している。ノズル作動スペースを確保するため、従来、治具の外径は、図9(b)のようにステータの内径φAより大きいφBとしている。この場合、隙間31の寸法は、治具外径を小さくするほど小さくなり、隙間が小さくなれば分割コア間の距離も縮まり、その分、同相コイル間の渡り線33は短くなる。
そこで、本発明の巻線方法では、治具外径(底壁23の外径寸法φC)が従来よりも小さい(<φB)図2のような巻線治具11を使用し、渡り線33の短縮化を図る。その際、そのままでは分割コア2間にノズル32が入らず、巻線作業が行えないことから、巻線に関係しない所定の分割コア2を周方向に移動させ、コイル9を巻装しようとする分割コア2の両側の隙間31のみを拡大し、巻線作業を可能にする。例えば、U相のコイル9Uを形成する場合は、図5(b)のように、コイル巻装対象の分割コア2Uは基準位置Pに配置した状態で、隣接するV,W相の分割コア2V,2Wをそれぞれ移動位置Q,Rに移動させる。すなわち、分割コア2V,2W間の隙間を縮小して最小限化し、分割コア2Uの両側の隙間31を拡大してノズル32が進入可能な間隔Fとし(隙間31b)、ノズル作動スペースを生み出す。ここでは、分割コア2V,2Wを当接状態(=隙間0)とし、分割コア2Uの両側の隙間31を最大限大きくしている。その際、分割コア2V,2Wの移動と固定は、それぞれが装着された可動治具13を周方向に移動させ、ピン取付孔19q,19rにコア固定ピン24を挿入することによって行われる。
このようにしてV,W相の分割コア2V,2Wを移動させることにより、U相コイル9Uが巻装される各分割コア2Uに臨む隙間31が、ノズル32が進入し作動可能な最小限の寸法Fに拡大される(隙間31b)。そして、その状態でノズル32により、分割コア2にコイル9を巻回し、同相の分割コア2U間を渡り線33Uにて接続しつつ、U相コイル9Uを順に巻装する(図5(b))。この場合、3つの分割コア2Uはそれぞれ基準位置Pに配置されており、相互間の角度は120°となっている。すなわち、従来の図9(b)の場合に比して、コイルが巻装されるコア間の角度が2α°分だけ小さくなっている。したがって、分割コア2U間の渡り線33Uも、コア間角度の縮小に伴い、その分、従来よりも短くなる。
図5(b)のような形で分割コア2V,2Wを退避させ、U相コイル9Uを巻装した後、次に、V相のコイル9Vを巻装する。この場合は、図5(c)に示すように、分割コア2U,2Vはそのままの位置(図5(b)のU相巻装時と同じ位置)とし、W相の分割コア2Wを、移動位置Rから基準位置Pを通り越して移動位置Qまで移動させる。すなわち、コイル巻装対象の分割コア2Vに隣接する分割コア2Wを周方向に沿って移動させ、分割コア2Vと分割コア2W,2Uとの間に、ノズル32が進入可能な隙間31bを形成する。これにより、分割コア2Vの両側の隙間31が寸法Fに拡大される。そして、その状態でノズル32により、分割コア2にコイル9を巻回し、同相の分割コア2V間を渡り線33Vにて接続しつつ、V相コイル9Vを順に巻装する(図5(c))。この場合も、3つの分割コア2V間の角度は120°となっており、従来に比して渡り線33Vが短くなる。なお、図5(c)では、説明を分かりやすくするため、U相の渡り線33Uは省略して示している。
V相コイル9Vを巻装した後、W相のコイル9Wを巻装する。この場合は、図5(d)に示すように、分割コア2V,2Wはそのままの位置(図5(c)のV相巻装時と同じ位置)とし、U相の分割コア2Uを、基準位置Pから移動位置Qに移動させる。これにより、分割コア2Wの両側の隙間31が寸法Fに拡大される。そして、その状態でノズル32により、分割コア2にコイル9を巻回し、同相の分割コア2W間を渡り線33Wにて接続しつつ、W相コイル9Wを順に巻装する(図5(d))。前述同様、この場合も、3つの分割コア2W間の角度は120°となっており、従来に比して渡り線33Wが短くなる。なお、図5(d)においても、U,V相の渡り線33U,Vは省略して示している。
このようにして、各相のコイル9U,V,Wを巻装した後、移動していた分割コア2をそれぞれ基準位置Pに戻し、巻線作業を完了する。このとき、各分割コア2は40°間隔にて配置され、図5(a)の状態と同様に、コア間の隙間31は狭い寸法Gとなる。そして、巻線治具11からコイル9が巻装された分割コア2を取り外し、図1のような状態に集結させる。この際、本発明による巻線方法では、ノズルの作動スペースを確保するために分割コア2の内径を広げていた治具の外径を小さく(φB→φC)する一方、巻線治具11内で分割コア2を移動可能とする。すなわち、分割コア2を、ステータコア1の内径(φA)よりも大きい内径で、かつ、分割コア2を等間隔で環状に配置したとき、隣接する分割コア2間にノズル32が進入できない隙間31a(寸法G)が形成される内径寸法(φC>φA)にて環状に配置する。そして、この内径寸法にて配置された分割コア2を周方向に移動させることにより、ノズル32が進入可能な隙間31b(寸法F)を形成する。
これにより、治具外径を広げたのと同等のノズルスペースを確保しつつ、巻線作業時における分割コアの配置内径を小さくできる。したがって、渡り線33の長さが最小化され、渡り線33を従来よりも短くすることが可能となり、コア集結時における渡り線の余りも削減される。その結果、コイルの抵抗が小さくなり、銅損が減少し、モータ性能を向上させることが可能となる。また、コア集結の際に渡り線の余りを噛みこんでしまうリスクを低減でき、集結作業時のコイルの損傷や断線を防止できる。さらに、コア集結後における渡り線の処理が容易となり、モータ仕様によってはその処理自体をなくすことも可能となる。
一方、インナーロータタイプのモータでは、図6(a)に示すように、ロータ41に取り付けられた磁石42の飛散防止のため、磁石42の外周を覆うカバー43が設けられている。カバー43は、薄肉の熱収縮チューブや薄い樹脂コーティング(例えば、フッ素樹脂)などにて形成されている。ところが、薄肉のチューブや樹脂コーティングは安価ではあるものの、傷付きやすく、ロータ41をステータ44に組み付ける際に、図6(b)のように、ステータコア45の角に干渉するなどして損傷してしまう場合がある。すると、図6(c)のように、その傷がカバー43から「ささくれ」のようにめくれ上がり、モータ内部で異物化し、結果的にモータロックが生じてしまうおそれがある。このような傷は、モータを一度組み付けてしまうと発見が難しく、事前に確認もできないため、組み付け時に確実に傷がつかないようにする必要がある。
そこで、図7(a)のモータ46では、ロータ41の端部に、カバー43とステータコア45の干渉を防止するためのキャップ47が設けられている。このキャップ47は、合成樹脂やステンレス鋼などの非磁性体にて形成されており、その外径D1は、図7(b)に示すように、ステータ44の内径D2より小さく、カバー43の外径D3よりは大きく設定されている(D2>D1>D3)。このようなキャップ47をロータ41に取り付けることにより、図7(c)のように、ロータ41をステータ44に組み付ける際にロータ41が片寄っても、キャップ47がステータコア45に当接し、カバー43とステータコア45の干渉を回避できる。したがって、モータ組み付け時におけるカバー43の損傷を確実に防ぐことができ、カバー43の傷や破れによる不具合を防止することが可能となる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施の形態では、ブラシレスモータに対し本発明を適用した例を示したが、ブラシ付きモータに本発明を適用することも可能である。また、実施の形態では、(6極)9スロット構成のモータに本発明を適用した例を示したが、2P3S×n構成の回転電機のみならず、他の極・スロット構成の回転電機にも本発明は適用可能である。
さらに、実施の形態では、図8(a)のように、渡り線33を引出線34と同じコイル上側に設けた構成について述べたが、渡り線33は上下どちらの側に引き回しても良く、例えば、図8(b)のように、渡り線33を引出線34の反対側のコイル下側に配する構成にも本発明は適用可能である。また、巻線治具11では、コア固定部にコア固定ピン24を使用し、コア固定ピン24によって分割コア2を固定する構成を示したが、ピンに代えてネジを使用することも可能である。加えて、コア固定ピン24は必ずしも上下両方に設ける必要はなく、少なくとも上下の何れか一方に設けられていれば良い。
一方、コア固定ピン24が分割コア2を押さえる位置は、内周部7の中央ではなく、内周部7の左右にずれた位置でも良い。その場合、ピン取付孔19は基準位置P一カ所に設ければ足りる。すなわち、基準位置Pのみにピン取付孔19を設けた場合、可動治具13をQ,Rの位置にずらし、その位置で基準位置Pに設けたピン取付孔19からコア固定ピン24を挿入して分割コア2を固定する。この場合、コア固定ピン24は、可動治具13をずらした分、内周部7の中央から周方向にずれた位置で分割コア2に当接する。なお、内周部7の中央をコア固定ピン24にて押圧する方が、コイルをティース5に巻回する際に安定性が高いため、前述の実施形態の構成の方がコイル巻線には好適ではある。
さらに、コア固定ピン24の抜き差しは適宜自動化することが可能であり、例えば、全てのピン取付孔19にコア固定ピン24を挿入しておき、必要に応じて、コア固定ピン24を可動治具13側に押し込むような構成も可能である。
本発明は、電動パワーステアリング装置用モータ以外にも、電動サーボブレーキや電動オイルポンプなどに使用されるモータなどにも広く適用可能である。また、発電機のような電動モータ以外の回転電機にも適用可能である。
1 ステータコア
2 分割コア
2U,2V,2W 分割コア
3 コアピース
4 外周部
5 ティース
6 ロータ
7 内周部
8 ブリッジ部
9 コイル
9U U相コイル
9V V相コイル
9W W相コイル
10 スロット
11 巻線治具
12 固定治具
13 可動治具
14 胴部
15a,15b フランジプレート
16a,16b エッジプレート
17a,17b 延出部
18 可動治具収容部
19 ピン取付孔(コア固定部)
19p,19q,19r ピン取付孔
21 コア取付部
22a,22b 端壁
23 底壁
24 コア固定ピン(コア固定部)
31 隙間
31a 隙間
31b 隙間
32 ノズル
33 渡り線
33U,33V,33W 渡り線
34 引出線
41 ロータ
42 磁石
43 カバー
44 ステータ
45 ステータコア
46 モータ
47 キャップ
51 分割コア
52 治具
53 ノズル
54 コイル
55 治具
56 隙間
57 渡り線
D1 キャップ外径
D2 ステータ内径
D3 カバー外径
F 隙間寸法(ノズル進入可能)
G 隙間寸法(ノズル進入不可)
P 基準位置
Q 移動位置
R 移動位置
φA ステータコア内径
φB 治具外径(従来)
φC 治具外径

Claims (8)

  1. 複数個の分割コアが周方向に沿って環状に集結されたステータコアを備え、前記各分割コアに形成されたティースにコイルが巻装された回転電機における前記コイルの巻線方法であって、
    前記分割コアを環状に配置し、
    所定の前記分割コアを周方向に沿って移動させ、前記分割コア間にコイル巻装用のノズルが進入可能な隙間を形成し、
    前記隙間を用いて、前記分割コアの前記ティースに前記コイルを巻装することを特徴とする回転電機のコイル巻線方法。
  2. 請求項1記載の回転電機のコイル巻線方法において、
    前記コイルを巻装しようとする前記分割コアに隣接する前記分割コアを周方向に沿って移動させ、コイル巻装対象の前記分割コアと移動させた隣接する前記分割コアとの間に、コイル巻装用のノズルが進入可能な前記隙間を形成することを特徴とする回転電機のコイル巻線方法。
  3. 請求項1又は2記載の回転電機のコイル巻線方法において、
    前記分割コアは、該分割コアを集結させたときの前記ステータコアの内径よりも大きい内径で、かつ、前記分割コアを等間隔で環状に配置したとき、隣接する前記分割コア間に前記ノズルが進入できない隙間が形成される内径寸法にて環状に配置され、
    前記内径寸法にて配置された前記分割コアを周方向に移動させることにより、前記分割コア間に前記ノズルが進入可能な前記隙間を形成することを特徴とする回転電機のコイル巻線方法。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の回転電機のコイル巻線方法において、
    前記分割コアは、前記分割コアを集結させたときの前記ステータコアの内径よりも大きい外径で、かつ、前記分割コアを等間隔で環状に配置したとき、隣接する前記分割コア間に前記ノズルが進入できない隙間が形成される外径寸法を有する治具に取り付けられ、
    前記治具を周方向に移動させることにより、前記分割コア間に前記ノズルが進入可能な前記隙間が形成されることを特徴とする回転電機のコイル巻線方法。
  5. 複数個の分割コアを周方向に沿って環状に集結させたステータコアを備える回転電機の前記分割コアを、前記ステータコアの内径よりも大きい外径を有する治具に配置し、前記治具を用いて前記分割コアに形成されたティースに対しコイルを巻装する回転電機のコイル巻線方法であって、
    前記治具の外径は、前記分割コアを該治具に取り付け周方向に沿って等間隔に配置したとき、隣接する前記分割コア間にコイル巻装用のノズルが進入できない隙間が形成される寸法に設定され、
    前記分割コアを前記治具に取り付け、周方向に沿って環状に配置する工程と、
    前記治具を周方向に移動させることにより、前記分割コア間に前記ノズルが進入可能な隙間を形成する工程と、
    前記ノズルが進入可能な前記隙間を用いて前記ティースに前記コイルを巻装する工程と、を有することを特徴とする回転電機のコイル巻線方法。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の回転電機のコイル巻線方法において、
    前記コイルは複数の通電相を構成し、同相に属する複数の前記コイル間は渡り線にて接続され、
    前記分割コアを移動させることにより、同相の前記コイルが巻装される各前記分割コアに臨んで前記ノズルが進入可能な前記隙間を形成し、
    前記コイルの一つを巻装した後、前記渡り線を形成し、他の同相の前記コイルを巻装することを特徴とする回転電機のコイル巻線方法。
  7. 回転電機のステータコアに対しコイルを巻装するための治具であって、
    前記ステータコアは、複数個の分割コアを周方向に沿って環状に集結させてなり、
    前記治具は、
    円筒状に形成された胴部を有する固定治具と、
    前記固定治具の前記胴部外周に周方向に沿って移動可能に配置され、前記分割コアが取り付けられる可動治具と、を備え、
    前記固定治具は、前記可動治具に取り付けられた分割コアの周方向の移動を規制するコア固定部を有し、
    前記可動治具は、前記分割コアが取り付けられるコア取付部を有し、
    前記コア取付部は、前記分割コアを集結させたときの前記ステータコアの内径よりも大きい外径で、かつ、前記分割コアを等間隔で環状に配置したとき、隣接する前記分割コア間にコイル巻装用のノズルが進入できない隙間が形成される外径寸法を有し、
    前記可動治具は、前記分割コアを等間隔で配置する基準位置と、前記分割コア間に前記ノズルが進入可能な隙間が形成される移動位置との間で移動可能であることを特徴とする回転電機のコイル巻装用治具。
  8. 請求項7記載の回転電機のコイル巻装用治具において、
    前記コア固定部は、前記固定治具に形成されたピン取付孔と、該ピン取付孔に挿通されるコア固定ピンと、を有し、
    前記コア固定ピンは、前記可動治具に取り付けられた分割コアに当接し、前記分割コアの周方向の移動を規制することを特徴とする回転電機のコイル巻装用治具。
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