JP2021196946A - 認証システムおよび認証方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】支店の運用コストを下げつつ、顧客との接点という銀行支店の役割および機能を維持または拡大する。【解決手段】認証システムでは、店舗の店員が装着する装着型端末と、認証サーバと、顧客が取引を行うために前記店舗内に設置された取引端末と、がネットワークを介して接続されている。装着型端末は、顧客の生体情報を取得する取得部と、認証サーバに対して、取得部によって取得された生体情報を用いた生体認証に基づいて顧客の本人確認を行い、顧客の個人情報を特定するように、生体情報を送信する認証要求部とを有する。認証サーバは、装着型端末から受信した生体情報に基づいて顧客の本人確認を行って顧客の顧客情報を特定し、特定した顧客情報を装着型端末へ送信する認証処理部を有する。装着型端末は、認証サーバから受信した顧客情報を表示部に表示する。【選択図】 図9

Description

本発明は、認証システムおよび認証方法に関する。
近年、IT技術の進化により、金融機関、例えば銀行の業務において、オムニチャネル化が進行し、インターネットバンキングや、スマートフォンアプリケーションを介した各種申し込み受け付け等、様々なサービスが普及してきている。その一方で、銀行支店は、大きな変化を見せておらず、昔ながらの店舗および運用の形態のままである場合が多い。
デジタル化や、オムニチャネル化、キャッシュレス化が進む中で、昔ながらの銀行支店は顧客にとっての相対価値が下がっており、顧客が銀行支店に足を運ぶ機会が減少している。銀行支店の運用コストは、テラーを含む店舗要員の人件費がかさむことから、銀行コストの中でも大きな割合を占める。近年の低金利等の経営環境の悪化に伴い、銀行の収益を向上し経営改善を図るため、銀行支店の統廃合が進められている。
しかし、テラーとの直接の接点を求めるため銀行支店が必要と考える顧客が一定数存在する。また、銀行支店は、銀行にとっても、顧客との大事なアクセスポイントの1つである。よって、銀行の経営上、業務改善により、銀行支店の運用コストを下げつつ、顧客との接点という銀行支店の役割を維持または拡大していくことが望ましい。
そこで、例えば特許文献1には、事務の効率化を図りつつ、顧客の満足度を向上し、セールス情報の提供を促進することができる営業店の取引支援システム及び方法が開示されている。
特開2016−9439号公報
しかしながら上述の従来技術では、顧客の満足度を向上することは開示されているものの、支店の運用コストを下げつつ、顧客との接点という銀行支店の役割および機能を維持または拡大する点については開示されていない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、顧客の満足度を向上することに加え、支店の運用コストを下げつつ、顧客との接点という銀行支店の役割および機能を維持または拡大することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、店舗の店員が装着する装着型端末と、認証サーバと、顧客が取引を行うために前記店舗内に設置された取引端末と、がネットワークを介して接続された認証システムであって、前記装着型端末は、前記顧客の生体情報を取得する取得部と、前記認証サーバに対して、前記取得部によって取得された生体情報を用いた生体認証に基づいて前記顧客の本人確認を行い、前記顧客の個人情報を特定するように、該生体情報を送信する認証要求部と、前記店員に対して情報を表示する表示部と、を有し、前記認証サーバは、前記装着型端末から受信した生体情報に基づいて前記顧客の本人確認を行って前記顧客の顧客情報を特定し、特定した顧客情報を前記装着型端末へ送信する認証処理部を有し、前記装着型端末は、前記認証サーバから受信した前記顧客情報を前記表示部に表示することを特徴とする。
本発明によれば、顧客の満足度を向上することに加え、支店の運用コストを下げつつ、顧客との接点という銀行支店の役割および機能を維持または拡大することができる。
実施形態を適用する銀行支店の平面図の一例である。 実施形態の店舗業務支援システムの構成の一例を示すブロック図である。 スマートグラスの構成の一例を示すブロック図である。 VTMの構成の一例を示すブロック図である。 ATMの構成の一例を示すブロック図である。 支店内サーバの構成の一例を示すブロック図である。 認証サーバの構成の一例を示すブロック図である。 オペレータセンタサーバの構成の一例を示すブロック図である。 実施形態の事前認証処理の一例を示すシーケンス図である。 相談処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 入出金取引処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 実施形態の営業支援処理の一例を示すシーケンス図である。 スマートグラスの顧客撮影画面の一例を示す図である。 スマートグラスの顧客情報表示画面の一例を示す図である。 VTMの取引開始画面の一例を示す図である。 ATMの一連の取引画面の一例を示す図である。 スマートグラスの顧客位置情報表示画面の一例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。以下において、同一又は類似の要素及び処理に同一の符号を付して差分を説明し、重複説明を省略する。また後出の実施形態では、既出の実施形態との差分を説明し、重複説明を省略する。
また以下の説明及び各図で示す構成及び処理は、本発明の理解及び実施に必要な程度で実施形態の概要を例示するものであり、本発明に係る実施の態様を限定することを意図する趣旨ではない。また各実施形態及び各変形例は、本発明の趣旨を逸脱せず、整合する範囲内で、一部又は全部を組合せることができる。
以下では、銀行支店を例とし、生体情報に基づく本人確認を行い、金融機関の店舗における顧客対応の店舗業務を支援する店舗業務支援システムおよび店舗業務支援方法を説明する。しかし、本発明は、店舗において、顧客の個人情報(顧客情報)に基づく顧客応対および顧客に対する営業活動が可能な業種であれば、金融機関に限らず、その他広い業種に適用可能である。
[実施形態]
図1は、実施形態を適用する銀行支店1の平面図の一例である。実施形態の銀行支店1は、従来の銀行支店に存在しているテラーカウンタが廃止されている。テラー2は、銀行支店1の銀行支店入口付近のコンシェルジュカウンタ3で待機している。銀行支店1では、顧客4は、従来の銀行支店のテラー業務である各取引を、リモートテレビ電話システムを利用したVTM(Video Teller Machine)14を使ったリモート取引を行うことができる。また銀行支店1では、顧客4は、ATM(Automatic Teller Machine)15を使ったセルフ取引を行うことができる。このように、顧客4は、銀行支店1において、テラー2を介さず取引を完結できる。VTM14は、例えば、ブース内に設置され、融資等の各種相談や、口座開設等の各種手続を、画面に表示されている担当者とあたかも対面しているかのようにリモート取引を行う場合に利用される。
図1では、顧客4は、銀行支店1に来店した際に、まずコンシェルジュカウンタ3にいるテラー2に来店理由を告げる。テラー2は、顧客4の来店理由に合わせて、VTM14およびATM15のうちの適切な端末に顧客を案内する。その後、顧客4は、VTM14を利用したセンタとのリモート取引、または、ATM5を利用したセルフ取引により、取引を完了させる。
また顧客4は、目的の取引を完了させた後に、あるいは目的の取引を行う前のVTM14またはATM15の待ち時間に、カフェ・相談コーナー7で待機している間、テラー2から、顧客4のそれぞれの個人情報に基づいて、適切な商品勧誘を受ける。
図2は、実施形態の店舗業務支援システムSの構成の一例を示すブロック図である。店舗業務支援システムSは、支店毎に設けられた支店システムS1、および銀行のセンタ内に設けられた全社システムS2を含む。
支店システムS1は、LAN等の支店内ネットワークN1に接続された支店内サーバ10、支店内監視カメラ11、スマートグラス12、窓口端末13、VTM14、およびATM15を含んで構成される。支店内監視カメラ11、スマートグラス12、窓口端末13、VTM14、およびATM15のそれぞれの数は、1または複数である。
全社システムS2は、企業内ネットワークや専用線網等の全社ネットワークN2に接続された認証サーバ20、オペレータセンタサーバ30、CBS(Core Banking System)40、およびMDN(Master Data Management)40を含む。また全社ネットワークN2には、支店内サーバ10が接続される。
CBS40は、新規口座の開設、現金の預け入れや引き出しの管理等の銀行業務をオンラインで行う勘定系ホストを含む基幹システムである。MDM50は、CBS40と連携し、顧客の属性情報や契約情報等を含む顧客毎のマスター情報を一元管理するデータベースシステムである。本実施形態では、認証サーバ20およびオペレータセンタサーバ30は、CBS40とは別システムであるとしているが、CBS40に含まれてもよい。
支店内監視カメラ11は、銀行支店1内を撮影するように所定位置に設置される。支店内監視カメラ11は、撮影した銀行支店1内の画像を支店内サーバ10へリアルタイムに送信する。
スマートグラス12は、銀行支店1内に在勤中のテラー2がそれぞれ装着する眼鏡型のウェラブルデバイスである。図3は、スマートグラス12の構成の一例を示すブロック図である。スマートグラス12は、制御部121、生体情報取得部122、表示部123、入力部124、通信部125、および記憶部126を有する。
生体情報取得部122は、例えば生体情報として顧客4の顔を撮影するカメラである。なお生体情報は、顔画像に限らず、指紋画像や、掌紋画像、静脈画像等のその他の生体情報であってもよい。また生体情報取得部122は、カメラに限らず、生体情報を取得可能なセンサであれば何れでもよい。
制御部121は、スマートグラス12の全体制御を行うプロセッサである。制御部121は、生体情報取得部122によって取得された生体情報を、通信部125および支店内サーバ10を介して認証サーバ20へ送信し、生体情報に基づく生体認証による顧客4の本人確認および顧客情報の取得を要求する認証依頼部121aを有する。
また制御部121は、支店内サーバ10または認証サーバ20から受信した情報を、表示部123に表示する。また制御部121は、入力部124から入力された情報に基づいてスマートグラス12を制御したり、入力情報を外部装置へ送信したりする。
表示部123は、スマートグラス12の装着者の視点側のレンズ面に、装着者の視界にオーバーレイするように画像を表示することで、スマートグラス12を装着中のテラー2が画像を視認可能なディスプレイである。入力部124は、スマートグラス12に対して各種の指示や情報を入力するためのコントローラやマイクロフォンである。
通信部125は、スマートグラス12が支店内ネットワークN1と接続し、外部装置と通信を行うためのインターフェースである。記憶部126は、揮発性および不揮発性の記憶領域を含み、スマートグラス12の制御やプログラム実行に必要なデータや、表示部123に表示するデータ等を格納する。
窓口端末13は、各種情報を表示し、各種情報を入力するための端末である。窓口端末13は、テラー2が持ち運び可能なモバイル型の端末であってもよい。窓口端末13は、有線または無線により支店内ネットワークN1と接続する。また窓口端末13は、スマートグラス12と連携し、スマートグラス12の外部入力装置として機能したり、表示部123に表示される情報と同一または関連する情報を表示する外部出力装置として機能したりすることもできる。
図4は、VTM14の構成の一例を示すブロック図である。VTM14は、制御部141、表示部142、入力部143、音声出力部144、音声入力部145、媒体出力部146、媒体読取部147、通信部148、および記憶部149を有する。
制御部141は、VTM14の全体制御を行うプロセッサである。表示部142は、顧客に対して提供するリモート応対サービスの画面等を表示する。入力部143は、VTM14に対する顧客の操作の入力を受け付ける。音声出力部144は、顧客に対してリモートで応対するセンタのオペレータ等の音声を出力するスピーカーである。音声入力部145は、顧客の音声の入力を受け付けるマイクロフォンである。
媒体出力部146は、リモート応対サービスで顧客に対して提供する紙等の媒体を出力する。例えばVTM14を用いた口座開設手続の場合、媒体出力部146は、顧客に対して、開設口座の通帳に必要事項を印字した用紙を、顧客に対して排出する。あるいは、VTM14を用いたローン相談を行う場合、媒体出力部146は、顧客に対して、ローンのシミュレーション結果等の情報を印刷した用紙を、顧客に対して排出する。
媒体読取部147は、リモート応対サービスで顧客によって必要事項が記入された用紙を受け付け、記入内容を読み取る。例えばVTM14を用いた口座開設手続の場合、媒体読取部147は、顧客によって開設口座に必要な事項が記入された用紙を受け付ける。あるいは、VTM14を用いたローン相談を行う場合、媒体読取部147は、顧客によって入力されたローンに関する事項が記入された用紙を受け付ける。
通信部148は、VTM14が支店内ネットワークN1と接続し、外部装置と通信を行うためのインターフェースである。記憶部149は、揮発性および不揮発性の記憶領域を含み、VTM14の制御やプログラム実行に必要なデータや、表示部142に表示するデータ等を格納する。
図5は、ATM15の構成の一例を示すブロック図である。ATM15は、制御部151、表示部152、入力部153、生体情報取得部154、貨幣処理ユニット155、紙幣処理ユニット156、通帳カード処理ユニット157、通信部158、および記憶部159を有する。
制御部151は、ATM15の全体制御を行うプロセッサである。表示部152は、顧客に対して提供するメニューの表示や、各種処理に関する情報を表示する。入力部153は、ATM15に対する顧客の操作の入力を受け付ける。
生体情報取得部154は、ATM15を操作する顧客4の生体情報、例えば顔画像を取得する。生体情報取得部154は、例えば生体情報として顧客4の顔を撮影するカメラである。なお生体情報は、顔画像に限らず、指紋画像や、掌紋画像、静脈画像等のその他の生体情報であってもよい。また生体情報取得部154は、カメラに限らず、生体情報を取得可能なセンサであれば何れでもよい。
貨幣処理ユニット155は、ATM15が取り扱う貨幣の管理および入出金を行う。紙幣処理ユニット156は、ATM15が取り扱う紙幣の管理および入出金を行う。通帳カード処理ユニット157は、ATM14が取り扱うキャッシュカードの読み取りや、通帳の読み取りおよび印字を行う。
通信部158は、ATM15が支店内ネットワークN1と接続し、外部装置と通信を行うためのインターフェースである。記憶部159は、揮発性および不揮発性の記憶領域を含み、ATM15の制御やプログラム実行に必要なデータや、表示部142に表示するデータを格納する。
図6は、支店内サーバ10の構成の一例を示すブロック図である。支店内サーバ10は、制御部101、通信部102、および記憶部103を有する。制御部101は、支店内サーバ10の全体制御を行うプロセッサであり、接続中継部101a、トラッキング処理部101b、認証依頼部101c、および端末管理部101dを有する。
接続中継部101aは、スマートグラス12と認証サーバ20との通信、スマートグラス12とVTM14およびATM15との通信、VTM14とオペレータセンタサーバ30の通信、ATM15とCBS40との通信のそれぞれの接続を中継する。
トラッキング処理部101bは、支店内監視カメラ11から受信した銀行支店1の店内画像を記憶部103に蓄積する。トラッキング処理部101bは、記憶部103に蓄積した画像のフレーム間差分から抽出される各顧客の移動軌跡を算出する。このとき、画像のフレーム間差分から抽出される各顧客は、来店時に行われたテラー2のスマートグラス12と認証サーバ20による本人確認の際に特定された個人情報と紐付けられているものとする。トラッキング処理部101bの処理により、認証サーバ20によって本人確認された顧客は、銀行支店1内のどこにいるかを把握できる。トラッキング処理部101bは、認証サーバ20によって本人確認された各顧客の銀行支店1内の位置情報を、スマートグラス12等へ配信する。
認証依頼部101cは、スマートグラス12から要求された顧客の本人確認および顧客情報の特定を、認証サーバ20へ依頼する。認証依頼部101cは、認証依頼部101cからの依頼に応じて認証サーバ20から返却された本人確認結果、および、特定された顧客情報を、スマートグラス12へ送信する。
端末管理部101dは、銀行支店1内の全ての取引端末(VTM14、ATM15)の稼働状況を管理している。また端末管理部101dは、各VTM14が例えば「保険相談」「ローン相談」「口座開設」といった複数の業務のうちの何れの業務が割り当てられているかを管理している。端末管理部101dは、スマートグラス12から受信した顧客4の希望取引の情報に基づいて、銀行支店1のフロア図上に現在空いている取引端末を示す端末情報を送信する。
通信部102は、支店内サーバ10が支店内ネットワークN1および全社ネットワークN2と接続し、外部装置と通信を行うためのインターフェースである。記憶部103は、揮発性および不揮発性の記憶領域を含み、支店内サーバ10の制御やプログラム実行に必要なデータや、トラッキング処理部101bが処理の際に用いるデータ等を格納する。
図7は、認証サーバ20の構成の一例を示すブロック図である。認証サーバ20は、制御部210、通信部202、および記憶部203を有する。
制御部201は、認証サーバ20の全体制御を行うプロセッサであり、認証処理部201aを有する。認証処理部210aは、スマートグラス12から依頼された顧客の生体情報に基づく本人確認を行う。認証処理部210aは、CBS40およびMDM50と連携して、スマートグラス12から受信した顧客の顔画像に基づいて顧客を顔認証し、顧客情報を特定する。
例えば認証処理部210aは、対象の顧客が顔画像に基づいてMDM50において顧客情報が特定可能な場合、顧客情報をMDM50から取得し、スマートグラス12へ送信する。認証処理部210aは、対象の顧客が顔画像に基づいてMDM50において顧客情報が特定不可の場合、顧客情報の登録がない旨をスマートグラス12へ送信する。
なお顧客の生体情報は、例えば顔画像であるとする。しかし、生体情報は、顔画像に限らず、指紋画像や、掌紋画像、静脈画像等のその他の生体情報であってもよい。
また認証処理部201aは、スマートグラス12から、顔写真入り身分証明書の画像を受信した場合、身分証明書の画像から抽出した顔写真を本人確認に用いてもよい。すなわち、支店内サーバ10は、顔画像および顔写真を認証サーバ20へ送信して認証依頼する。認証サーバ20は、顔画像と顔写真を併用して本人確認を行う。例えば顔画像を用いて行った本人確認結果と、顔写真を用いて行った本人確認結果とが一致する場合に、本人確認できたとすることで、本人確認の精度を向上させることができる。また顔画像を用いて行った本人確認と、顔写真を用いて行った本人確認とを並行処理し、先に本人確認できた方を本人確認結果として用いることで、本人確認にかかる時間を短縮できる。
通信部202は、認証サーバ20が全社ネットワークN2と接続し、外部装置と通信を行うためのインターフェースである。記憶部203は、揮発性および不揮発性の記憶領域を含み、認証サーバ20の制御やプログラム実行に必要なデータ、認証処理部201aが処理の際に用いるデータ等を格納する。
図8は、実施形態のオペレータセンタサーバ30の構成の一例を示すブロック図である。オペレータセンタサーバ30は、VTM14を介して顧客4に対してリモートで応対するオペレータの端末と通信可能に接続される。オペレータセンタサーバ30は、オペレータの端末とVTM14との接続を中継し、オペレータと顧客が、各種銀行業務に関してビデオ通話によってリモートで対話することができるようにする。
オペレータセンタサーバ30は、制御部301、通信部302、および記憶部303を有する。制御部301は、オペレータセンタサーバ30の全体制御を行うプロセッサであり、接続中継部301aを有する。接続中継部301aは、オペレータセンタサーバ30に接続されている各オペレータの端末とVTM14との接続を中継する。
通信部302は、オペレータセンタサーバ30が全社ネットワークN2と接続し、外部装置と通信を行うためのインターフェースである。記憶部303は、揮発性および不揮発性の記憶領域を含み、オペレータセンタサーバ30の制御やプログラム実行に必要なデータ、接続中継部301aが処理実行の際に用いるデータ等を格納する。
以下、顧客4が銀行支店1に来店した際に店舗業務支援システムSで行われる処理を説明する。図9は、実施形態の事前認証処理の一例を示すシーケンス図である。
事前認証処理では、銀行支店1内において、先ずS11では、テラー2が装着しているスマートグラス12は、テラー2がスマートグラス12のレンズ越しに見ている、来店した顧客4の顔を認識する。そして、テラー2によって入力部124が操作されたことに応じて認証が開始される。
図13は、スマートグラス12の顧客撮影画面1231の一例を示す図である。図13に示すように、S11では、テラー2がスマートグラス12のレンズ越しに見た顧客の画像は、表示部123の顧客撮影画面1231において、人物位置12311に位置合せされる。また顧客が提示する身分証明書の画像は、カード位置12312に位置合せされる。このように人物位置12311およびカード位置12312に位置合せされることで、顧客の顔画像、および、身分証明書の記載内容が正確に認識される。
次にS12では、スマートグラス12は、S11で認識した顔画像を支店内サーバ10へ送信する。次にS13では、支店内サーバ10は、認証依頼部101cにおいて、スマートグラス12から要求された顧客の認証を、認証サーバ20へ依頼する。
次にS14では、認証サーバ20は、認証処理部201aにおいて、スマートグラス12から依頼された顧客の認証および顧客情報の特定を、CBS40およびMDM50と連携して行う。次にS15では、認証サーバ20は、認証処理部210aにおいて、S14で特定された顧客情報を、支店内サーバ10へ送信する。次にS16では、支店内サーバ10は、認証依頼部101cにおいて、認証サーバ20から受信した顧客情報を、スマートグラス12へ送信する。
次にS17では、スマートグラス12は、支店内サーバ10から、S14で特定された顧客情報を受信した場合には、受信した顧客情報を表示部123に表示し、顧客情報が特定できなかった旨を受信した場合には、新規顧客である旨を表示部123に表示する。
図14は、スマートグラス12の顧客情報表示画面1232の一例を示す図である。図14に示すように、S17では、S14で特定された顧客情報を受信した場合には、顧客情報表示エリア12321に顧客情報を表示し、顔画像表示エリア12322に該当する顧客の顔画像を表示する。スマートグラス12の表示部123に表示する顧客情報は、顧客4の氏名、年齢、性別、職業、年収、住所といった口座開設以降、日々の取引に依らない顧客情報、および、日々の取引により蓄積された顧客情報から任意に選択することができる。顔画像表示エリア12322に表示する顧客の顔画像は、S11でスマートグラス12が取得した顔画像でも、S15およびS16で認証サーバ20から顧客情報と共に受信した顔画像でも、何れでもよい。
テラー2は、表示部123に表示されている顔画像を基に、対応中の顧客が正しい顧客か確認し、顧客情報を見ながら顧客の応対をする。テラー2は、顧客から氏名等の個人情報を聞き出さなくても顧客の氏名等を把握して呼びかけることができるので、それぞれの顧客を認識して顧客に対して手厚いサポートをしているという好印象を与えることができる。なお新規顧客である場合には、テラー2は、顧客4から氏名等の顧客情報を聞き出すことになる。
次にS18では、スマートグラス12は、テラー2が顧客4から聞き出した希望取引の入力を入力部124から受け付ける。入力部124への希望取引の入力は、入力部124として、コントローラあるいはマイクロフォンを用いる。希望取引をマイクロフォンからの音声で入力する場合、スマートグラス12が予め特定ワード(「入金」「出金」「保険」「ローン」「口座開設」等)で動作するよう設定しておくことで、誤入力を防ぐことができる。
次にS19では、スマートグラス12は、支店内サーバ10へ、S18で入力された希望取引の情報を送信する。次にS20では、支店内サーバ10は、端末管理部101dにおいて、S19で送信された希望取引の内容に応じた適切な取引端末(VTM14、ATM15)を判断し、スマートグラス12へ端末情報を送信する。適切な取引端末とは、希望取引に対応可能かつ他の顧客が利用中でない空き状態の取引端末である。支店内サーバ10は、端末管理部101dにて、銀行支店1内の全ての取引端末の稼働状況を把握しているので、顧客4の希望取引が行える空き端末の最新情報をテラー2に報知でき、取引端末が空くまでの顧客4の待ち時間を短縮できる。
次にS21では、スマートグラス12は、支店内サーバ10から受信した端末情報に基づいて、顧客4を案内する適切な取引端末(ATM14、VTM15)を、表示部123に銀行支店1のフロア図上に他の端末と識別可能に表示する。テラー2は、表示部123の表示に基づいて、顧客4を適切な取引端末へ向かうよう案内する。
次にS22では、スマートグラス12は、S21の後、テラー2よって顧客4が案内された取引端末(VTM14、ATM15)に対して、顧客4の顧客情報を送信する。顧客情報の送信は、スマートグラス12の入力部124から入力されたテラー2の指示に応じて行われる。顧客情報は、顧客の用件の詳細を含む。例えばVTMの相談では、顧客情報は、顧客名等と共に、相談内容(保険、ローン等)を含む。またATMの入出金では、顧客情報は、顧客名等と共に、入出金予定額、顧客4の顔画像の情報を含む。
なお顧客4を案内する取引端末の選択は、スマートグラス12の表示部123の表示から、入力部124を介してテラー2によって選択された取引端末であってもよく、この選択された取引端末へ顧客情報が送信される。また顧客4を案内する取引端末の選択を省略し、支店内監視カメラ11により監視する顧客4の移動状況から、顧客4が利用すると判断できる取引端末に対して、顧客4の顧客情報を送信してもよい。
S23では、VTM14は、S22で送信された顧客情報を受信すると、受信した顧客情報に基づいて、オペレータセンタサーバ30と通信し、相談処理を行う。相談処理の詳細は、図10を参照して後述する。またS24では、ATM15は、S22で送信された顧客情報を受信すると、受信した顧客情報に基づいて、CBS40と通信し、入出金取引処理を行う。入出金取引処理の詳細は、図11を参照して後述する。
図10は、図9のS23の相談処理の詳細の一例を示すフローチャートである。先ずS23aでは、VTM14は、S22(図9)で受信した顧客情報と共に銀行支店1の支店名、取引内容をオペレータセンタサーバ30へ送信する。次にS23bでは、VTM14は、取引確認画面1421を表示部142に表示する。
図15は、VTM14の取引確認画面1421の一例を示す図である。VTM14がS22(図9)で受信した顧客情報に基づく取引確認画面1421を表示するので、顧客4は、本人確認が完了したあとの手順からVTM14を利用開始することができ、取引時間を短縮することができる。
図15に示すように、取引確認画面1421は、相談内容確認表示14211、開始ボタン14212、およびキャンセルボタン14213を有する。相談内容確認表示14211は、相談を行う顧客4の氏名および相談内容を確認するために表示される。開始ボタン14212は、相談内容確認表示14211に沿って相談を開始する場合に顧客4によって押下される。キャンセルボタン14213は、相談内容確認表示14211に沿った相談をキャンセルする場合に顧客4によって押下される。
図10の説明に戻る。開始ボタン14212が押下されると(S23cYes)、VTM14は、オペレータセンタサーバ30を介してセンタのオペレータの端末と接続し、リモード相談が開始される。キャンセルボタン14213が押下されると(S23cNo)、VTM14は、オペレータセンタサーバ30を介したセンタのオペレータの端末との接続を行わず、相談処理を終了する。
図11は、図9のS24の入出金取引処理の詳細の一例を示すフローチャートである。先ずS24aでは、ATM15は、表示部152に、キャッシュカードの挿入を案内する取引開始画面1521を表示する。図16は、ATM15の一連の取引画面の一例を示す図である。ATM15がS22(図9)で受信した顧客情報に基づく取引開始画面1521を表示するので、顧客4は、本人確認が完了したあとの手順からATM15を利用開始することができ、取引時間を短縮することができる。
次にS24bでは、ATM15は、通帳カード処理ユニット157にて、キャッシュカードの挿入を受け付ける。次にS24cでは、ATM15は、生体情報取得部154にて、顧客4の顔を撮影し、事前に受信した顧客情報に含まれる顧客の顔画像と比較し、指定された入出金取引の正当な顧客4であるか否かを判別する。S24cにより、誤った相手と取引するという事故発生を防止し、セキュリティを高める。指定の顧客4である場合(S24cYes)、ATM15は、表示部152に指定の顧客4の氏名および取引額を含んだ取引確認画面1522を表示する。
図16に示すように、取引確認画面1522は、取引内容確認表示15221、出金ボタン15222、および金額訂正ボタン15223を有する。取引内容確認表示15221は、取引を行う顧客4の氏名および取引金額を確認するために表示される。出金ボタン15222は、取引内容確認表示15221に沿って取引を開始する場合に顧客4によって押下される。金額訂正ボタン15223は、取引内容確認表示15221に表示される金額を訂正して取引を行う場合に顧客4によって押下される。
S24eでは、ATM15は、出金ボタン15222または金額訂正ボタン15223が押下を受け付ける。ATM15は、取引確認画面1522の金額訂正ボタン15223が押下されると、図16に示す金額訂正画面1523を表示部152に表示する。ATM15は、金額訂正画面1523にてテンキー15231が操作され訂正金額が入力された後、確定ボタン15232が押下されると、“紙幣をお取りください”の出金表示画面1524を表示部152に表示し、訂正金額分の紙幣を出金する(S24f)。またATM15は、取引確認画面1522の出金ボタン15222が押下されると、出金表示画面1524を表示部152に表示し、取引内容確認表示15221に表示される金額の紙幣を出金する(S24f)。
一方ATM15は、指定の顧客4でない場合(S24cNo)、ATM15は、表示部152に、通常のATM画面を表示し(S24g)、通常のATM取引を行う(S24h)。
なお図16は、出金取引について示したか、入金処理でも概ね同様の画面構成となる。例えば、ATM15は、取引確認画面1522に代えて、“XXXX様 xxxxx円の入金でよろしいですか?”と“入金ボタン”表示する取引確認画面を表示する。またATM15は、出金表示画面1524に代えて、“入金が完了しました”等の表示を行う入金完了画面を表示する。
図12は、実施形態の営業支援処理の一例を示すシーケンス図である。図12のS31およびS32に示すように、支店内サーバ10は、支店内監視カメラ11で常時取得する銀行支店1内の店内画像に基づいて店内監視を行うと共に、各顧客4の現在位置を把握している。各顧客4の現在位置は、店内画像のフレーム間差分に基づいて検出した顧客4のトラッキングにより算出される。そして、S33に示すように、支店内サーバ10は、銀行支店1のフロアにおける各顧客4の現在の位置情報を、スマートグラス12へ送信する。S33の顧客位置情報の送信は、スマートグラス12へ入力部124を介してテラー2から取得要求されたときに行われる。
S34では、スマートグラス12は、支店内サーバ10から受信した顧客位置情報を表示部123に表示する。顧客位置情報は、支店内監視カメラ11の監視画像に基づいて支店内サーバ10によって計測された銀行支店1内での各顧客4の現在の位置情報である。また支店内サーバ10は、支店内監視カメラ11の監視画像に基づいて顧客4が来店してからの経過時間を計測する。
図17は、スマートグラス12の顧客位置情報表示画面1233の一例を示す図である。顧客位置情報表示画面1233は、顧客位置情報表示エリア12331、顧客情報表示エリア12332、および顔画像表示エリア12333を有する。
顧客位置情報表示エリア12331には、銀行支店1のフロアに滞在する各顧客4の位置が、フロアマップ上に示される。顧客位置情報表示エリア12331では、顧客位置情報と共に、顧客4が入店したのち認証されて以降の経過時間を示す店舗内滞在時間を表示する。店舗内滞在時間は、支店内サーバ10から送信される顧客位置情報に含まれる。
図17の例では、位置情報p1で示される顧客4は、店舗内滞在時間が20分であり、銀行支店1内のカフェ・相談コーナー7(図1)のテーブルについていることが示されている。また位置情報p2で示される顧客4は、店舗内滞在時間が5分であり、銀行支店1内のATMコーナーのATM15(図1)を操作していることが示されている。
このように、支店内監視カメラ11の店内画像に基づいて各顧客4の動線や来店してからの時間を計測し、時間に余裕のある顧客4を判別し、その顧客情報と推奨商品をテラー2のスマートグラス12に送信することで、顧客4へスムーズに商品紹介を行える。
次にS35では、スマートグラス12は、スマートグラス12を装着するテラー2の入力部124の操作によって、顧客位置情報表示エリア12331に位置情報が表示されている顧客4の選択を受け付ける。次にS38では、スマートグラス12は、S35で受け付けた顧客4の選択情報を、支店内サーバ10へ送信する。
次にS37では、支店内サーバ10は、S36でスマートグラス12から受信した選択情報に該当する顧客4の顧客情報、およびこの顧客4に対する推奨商品の情報等を含む営業支援情報を、スマートグラス12へ送信する。営業支援情報は、顧客4に対して商品を販売する等の営業活動を支援する表情であり、営業活動をスムーズに行い、営業成功の確率を高める得る有用な情報である。S37でスマートグラス12へ送信される顧客情報は、顧客4の本人確認時に取得され支店内サーバ10にキャッシュされていた情報でも、S36の選択情報の受信時にCBS40およびMDM50から改めて取得する情報でも、何れでもよい。
次にS38では、スマートグラス12は、支店内サーバ10から受信した顧客情報およびこの顧客に対する営業支援情報を表示部123に表示する。図17に示す顧客情報表示エリア12332には、支店内サーバ10から受信した、顧客情報および該当顧客に対するおすすめ商品の情報が示される。
図17の例では、顧客情報表示エリア12332には、顧客4の氏名、年齢、および性別と共に、この顧客4に対するおすすめ商品の情報が示される。また顔画像表示エリア12333には、選択した顧客4の顔画像が表示される。顔画像は、支店内サーバ10から送信される顧客情報に含まれる。
おすすめ商品の情報は、CBS40で、顧客4の年齢、預金高、来店頻度等から分析された、その顧客4に最適な保険やローン等の商品である。スマートグラス12を装着しているテラー2は、顔画像表示エリア12333に表示されている顔画像をもとに顧客4に声掛けし、おすすめ商品の紹介等の営業活動を行うことができる。営業活動の際、テラー2は、スマートグラス12と連携したモバイル型の端末(タブレット端末等)等を用い、顧客4に対して説明することができる。
次にS39では、スマートグラス12は、顧客応対記録の入力を受け付ける。顧客応対記録とは、顧客4に対する営業日時、営業内容、顧客4の反応等を含んだ営業記録である。スマートグラス12は、キーボードやタッチパネルを備える外部機器(スマートグラス12と連携したタブレット端末等)と連携し、外部機器を介して応対記録の入力を受付けてもよい。
次にS40では、スマートグラス12は、S39で受け付けた顧客応対記録を支店内サーバ10へ送信する。支店内サーバ10は、スマートグラス12から受信した顧客応対記録を保存するため、CBS40へ送信する。
次にS41では、スマートグラス12は、営業活動が成功し契約締結となった場合に、S22(図9)と同様に、顧客4を案内するVTM14に対して、顧客4の顧客情報を送信する。次にS42では、VTM14は、S23(図9)と同様に、S41で送信された顧客情報を受信すると、受信した顧客情報に基づいて、オペレータセンタサーバ30と通信し、相談処理を行う。
本実施形態では、顧客4がテラー2に自ら個人情報を申告しなくても、取引に必要な顧客4の顧客情報が銀行側に事前に特定され、取引開始前に自動的に事前登録される。このため、事前登録に必要なキャッシュカードの読み取りや口座番号の個人情報の入力等を省き、取引時間を短縮できる。またテラー2は、顧客4から個人情報を聞き出さなくても、特定された顧客4の顧客情報に基づいて顧客4に応対できるため、顧客4に親近感を与えることができる。また従来のように、プレカウンタに設置された事前登録端末に顧客情報を事前登録する場合と比較して、事前登録端末の操作という煩雑さをなくし、端末操作に不慣れな顧客に対しても、同様に利便性が高く取引時間が短縮できるという利益を提供できる。
また顧客4は、待ち時間等に、自ら申し出せずとも、スマートグラス12に表示された情報を基にテラー2から顧客4に合った商品紹介を受けることが可能となり、従来よりもテラー2や銀行支店1と密な関係を作るきっかけを作り出すことができる。銀行側は、テラー2の人数を従来よりも少ない数としても顧客4に対する営業機会を逃さない。このように、銀行は、店舗の付加価値を高めて効率的に店舗運営を行うことができる。
このように本実施形態では、顧客の満足度を向上することに加え、顧客一人当たりの取引時間を短縮し、単位時間あたりに1人のテラーが応対できる顧客数を増やして1支店あたりのテラー人数を削減する。よって、支店の運用コストを下げつつ、顧客との接点という銀行支店の機能や役割を維持または拡大することができる。
なお本実施形態では、テラー2が用いる装着型端末は、スマートグラス12であるとしたが、生体情報が取得可能であり、入力部、表示部、および通信部を有する機器であれば、スマートグラス12に限られるものではない。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また矛盾しない限りにおいて、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成で置き換え、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また各実施形態の構成の一部について、構成の追加、削除、置換、統合、又は分散をすることが可能である。また実施形態で示した構成及び処理は、処理効率又は実装効率に基づいて適宜分散、統合、又は入れ替えることが可能である。
S:店舗業務支援システム、10:支店内サーバ、12:スマートグラス、14:VTM、15:ATM、20:認証サーバ,30:オペレータセンタサーバ

Claims (8)

  1. 店舗の店員が装着する装着型端末と、認証サーバと、顧客が取引を行うために前記店舗内に設置された取引端末と、がネットワークを介して接続された認証システムであって、
    前記装着型端末は、
    前記顧客の生体情報を取得する取得部と、
    前記認証サーバに対して、前記取得部によって取得された生体情報を用いた生体認証に基づいて前記顧客の本人確認を行い、前記顧客の個人情報を特定するように、該生体情報を送信する認証要求部と、
    前記店員に対して情報を表示する表示部と、を有し、
    前記認証サーバは、
    前記装着型端末から受信した生体情報に基づいて前記顧客の本人確認を行って前記顧客の顧客情報を特定し、特定した顧客情報を前記装着型端末へ送信する認証処理部を有し、
    前記装着型端末は、
    前記認証サーバから受信した前記顧客情報を前記表示部に表示する
    ことを特徴とする認証システム。
  2. 前記生体情報は、顔画像であり、
    前記装着型端末は、
    前記認証サーバから受信した前記顧客情報と共に、前記顧客の顔画像を前記表示部に表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の認証システム。
  3. 前記装着型端末は、スマートグラスである
    ことを特徴とする請求項1に記載の認証システム。
  4. 前記装着型端末は、
    前記顧客が希望取引に応じた取引端末で取引を行うに先立って前記顧客情報を該取引端末へ送信し、
    前記取引端末は、
    前記顧客情報に基づいて前記顧客との取引を開始する
    ことを特徴とする請求項1に記載の認証システム。
  5. 前記装着型端末は、
    前記顧客が希望取引に応じた取引端末で取引を行うに先立って、前記顧客情報と共に前記顧客の生体情報を該取引端末へ送信し、
    前記取引端末は、
    前記顧客の生体情報を取得し、
    取得した前記生体情報と、前記装着型端末から受信した生体情報とを比較し、これらの生体情報が一致する場合に、前記顧客情報に基づいて前記顧客との取引を開始する
    ことを特徴とする請求項1に記載の認証システム。
  6. 前記店舗内の前記取引端末を管理するサーバを有し、
    前記サーバは、
    前記装着型端末から受信した前記顧客の希望取引に基づいて該希望取引が可能な取引端末を判断し、該希望取引が可能な取引端末の情報を前記装着型端末へ送信し、
    前記装着型端末は、
    前記情報に基づいて前記希望取引が可能な取引端末を前記表示部に表示し、
    前記店員による前記装着型端末への入力操作に応じて前記希望取引が可能な取引端末の中から選択された取引端末へ、前記顧客が該選択された取引端末で取引を行うに先立って、前記顧客情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の認証システム。
  7. 前記店舗内における各顧客の移動を追跡し、前記店舗内での各顧客の現在の位置情報を管理するサーバを有し、
    前記サーバは、
    前記店舗内での各顧客の位置情報を前記装着型端末へ送信し、
    前記装着型端末は、
    前記サーバから受信した前記店舗内での各顧客の位置情報を、前記顧客情報および各顧客に対する営業活動を支援するための営業支援情報と共に前記表示部に表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の認証システム。
  8. 店舗の店員が装着する装着型端末と、認証サーバと、顧客が取引を行うために前記店舗内に設置された取引端末と、がネットワークを介して接続された認証システムが行う認証方法であって、
    前記装着型端末が、
    前記顧客の生体情報を取得し、
    前記認証サーバに対して、前記取得した生体情報を用いた生体認証に基づいて前記顧客の本人確認を行い、前記顧客の個人情報を特定するように、該生体情報を送信し、
    前記認証サーバが、
    前記装着型端末から受信した生体情報に基づいて前記顧客の本人確認を行って前記顧客の顧客情報を特定し、特定した顧客情報を前記装着型端末へ送信し、
    前記装着型端末が、
    前記認証サーバから受信した前記顧客情報を表示部に表示する
    ことを特徴とする認証方法。
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