JP2021196749A - 非接触通信媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属に取り付けられた場合に金属による非接触通信への影響を簡易な構造で緩和する。【解決手段】ベース基材10の一方の面のうち領域10aに形成されたアンテナ12と、ベース基材10の一方の面にて2つの領域10a,10bに折り部15を跨いで形成された検知用配線13と、ベース基材10の一方の面にて領域10aに配置され、アンテナ12及び検知用配線13と接続され、検知用配線13の導通状態を検出し、その検出結果をアンテナ12を介して非接触送信するICチップ11とを有し、検知用配線13は、ベース基材10が折り部15を介して折り畳まれた場合に平面視にてアンテナ12を覆う形状のベタパターン14を具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、検知用配線を有し、検知用配線の導通状態を非接触送信する非接触通信媒体に関する。
従来、開封部分を具備する被検知体にラベルを貼着しておき、ラベルが剥離されたり破断されたりした場合にそれを検知することで、被検知体が開封されたことを検知するための様々な工夫がなされている。このような仕組みとして近年では、ICチップを用いて被検知体の開封を検知する仕組みが考えられている。ICチップを用いて被検知体の開封を検知する仕組みでは、被検知体の受け渡し時に目視によらずに容易に開封を検知することができるとともに、複数の被検知体について開封されたかどうかを同時に検知することもできる。
このようにICチップを用いて開封を検知するものとしては、例えば、断線検知機能を有するICチップにループ状の配線を接続しておき、配線の断線を検出することで被検知体の開封を検知可能とするICタグが、特許文献1に開示されている。このようなICタグにおいては、被検知体に対して、ループ状の配線が被検知体の開封部分に跨るように貼着しておけば、被検知体が開封された際に配線が断線し、その断線を検出することで被検知体が開封されたことを検知することができる。
特許第5682389号公報
上述したようなICタグのような非接触通信媒体においては、金属からなる物品に取り付けられた場合、アンテナが金属の影響を受け、通信距離が短くなってしまう。そこで、金属の影響を避けるために、非接触通信媒体とそれが取り付けられる被検知体との間に磁性体や金属シート等を配置し、非接触通信に対する金属の影響を低減することが考えられる。
しかしながら、非接触通信媒体とそれが取り付けられる被検知体との間に磁性体や金属シート等を配置する場合、磁性体や金属シートといった別部材が必要となるため、それらの位置合わせが必要となることで作業が煩雑になるとともに、構造が複雑となって高価なものとなってしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、検知用配線を有し、検知用配線の導通状態を非接触送信する非接触通信媒体において、金属に取り付けられた場合に金属による非接触通信への影響を簡易な構造で緩和することができる非接触通信媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
第1の領域と第2の領域とが折り部を介して連接したベース基材と、
前記ベース基材の一方の面のうち前記第1の領域に形成された通信用アンテナと、
前記ベース基材の一方の面にて前記第1の領域と前記第2の領域とに前記折り部を跨いで形成された検知用配線と、
前記ベース基材の一方の面にて前記第1の領域に配置され、前記通信用アンテナ及び検知用配線と接続され、前記検知用配線の導通状態を検出し、その検出結果を前記通信用アンテナを介して非接触送信する検知手段とを有し、
前記検知用配線は、前記ベース基材が前記折り部を介して折り畳まれた場合に平面視にて前記通信用アンテナを覆う形状の導電パターンを具備する。
上記のように構成された本発明においては、ベース基材が折り部を介して折り畳まれた場合に検知用配線の導電パターンが平面視にて通信用アンテナを覆っているため、ベース基材が折り部を介して折り畳まれた状態にて第2の領域が被検知体側となるように被検知体に取り付けられれば、被検知体と通信用アンテナとの間に、平面視にて通信用アンテナを覆う導電パターンが介在することとなり、それにより、検知用配線の導通状態が非接触送信される際に、金属からなる被検知体による非接触通信への影響が緩和される。この際、金属からなる被検知体による非接触通信への影響を緩和するための導電パターンは、検知用配線の一部として形成されているとともに、この検知用配線と通信用アンテナとがベース基材の同一面に形成されているため、製造工程が容易なものとなる。また、このような構成においても、検知用配線が、ベース基材が折り畳まれることで積層された状態となる第1の領域と第2の領域とのうち被検知体側となる第2の領域に形成されていることで、被検知体が開封されたりひび割れ等が生じたりした場合に、検知用配線が断線しやすくなり、被検知体の状態が検知しやすくなる。
また、ベース基材が、少なくとも第2の領域に、検知用配線と交差する方向に当該第2の領域の端辺から検知用配線に向かって延び、検知用配線と交差する前に終端する切り離し線が形成されていれば、被検知体が開封されたりひび割れ等が生じたりした場合に、ベース基材が切り離し線をきっかけとなって破断しやすくなり、検知用配線がさらに破断しやすくなる。
また、第1の領域と第2の領域とが、ベース基材が折り部を介して折り畳まれた状態にて直接的または間接的に互いに貼着されていれば、被検知体に取り付けられた状態にて通信用アンテナが平面視にて導電パターンによって確実に覆われた状態となる。
また、通信用アンテナ、検知用配線及び検知手段が、ベース基材のうち、ベース基材が折り部を介して折り畳まれた状態にて内側となる面に設けられていれば、通信用アンテナ、検知用配線及び検知手段に外力が直接加わることが回避され、通信用アンテナ、検知用配線及び検知手段が保護される。
また、通信用アンテナ、検知用配線及び検知手段が、ベース基材のうち、ベース基材が折り部を介して折り畳まれた状態にて外側となる面に設けられている場合は、ベース基材の第1の領域上にて少なくとも通信用アンテナ及び検知手段を覆って積層された保護層と、ベース基材の第2の領域上にて少なくとも検知用配線を覆って積層された絶縁層とを有する構成とすれば、金属からなる被検知体と検知用配線とが短絡してしまうことが回避されるとともに、通信用アンテナ及び検知手段に外力が直接加わることが回避され、通信用アンテナ及び検知手段が保護される。
本発明によれば、検知用配線が、ベース基材が折り部を介して折り畳まれた場合に平面視にて通信用アンテナを覆う形状の導電パターンを具備するため、ベース基材が折り部を介して折り畳まれた状態にて第2の領域が被検知体側となるように被検知体に取り付けられれば、被検知体と通信用アンテナとの間に、平面視にて通信用アンテナを覆う導電パターンが介在することとなり、それにより、被検知体が金属からなるものである場合における検知用配線の導通状態の非接触通信への金属による影響を緩和することができる。その際、金属からなる被検知体による非接触通信への影響を緩和するための導電パターンは、検知用配線の一部として形成されているとともに、この検知用配線と通信用アンテナとがベース基材の同一面に形成されているため、金属に取り付けられた場合に金属による非接触通信への影響を簡易な構造で緩和することができるとともに、製造工程を容易なものとすることができる。また、このような構成においても、検知用配線が、ベース基材が折り畳まれることで積層された状態となる第1の領域と第2の領域とのうち被検知体側となる第2の領域に形成されていることで、被検知体が開封されたりひび割れ等が生じたりした場合に、検知用配線が断線しやすくなり、被検知体の状態を検知しやすくすることができる。
また、ベース基材が、少なくとも第2の領域に、検知用配線と交差する方向に当該第2の領域の端辺から検知用配線に向かって延び、検知用配線と交差する前に終端する切り離し線が形成されているものにおいては、被検知体が開封されたりひび割れ等が生じたりした場合に、ベース基材が切り離し線をきっかけとなって破断しやすくなり、検知用配線がさらに破断しやすくなる。
また、第1の領域と第2の領域とが、ベース基材が折り部を介して折り畳まれた状態にて直接的または間接的に互いに貼着されているものにおいては、被検知体に取り付けられた状態にて通信用アンテナが平面視にて導電パターンによって確実に覆われた状態とすることができる。
また、通信用アンテナ、検知用配線及び検知手段が、ベース基材のうち、ベース基材が折り部を介して折り畳まれた状態にて内側となる面に設けられているものにおいては、通信用アンテナ、検知用配線及び検知手段に外力が直接加わることが回避され、通信用アンテナ、検知用配線及び検知手段を保護することができる。
また、通信用アンテナ、検知用配線及び検知手段が、ベース基材のうち、ベース基材が折り部を介して折り畳まれた状態にて外側となる面に設けられている場合に、ベース基材の第1の領域上にて少なくとも通信用アンテナ及び検知手段を覆って積層された保護層と、ベース基材の第2の領域上にて少なくとも検知用配線を覆って積層された絶縁層とを有する構成としたものにおいては、金属からなる被検知体と検知用配線とが短絡してしまうことを回避できるとともに、通信用アンテナ及び検知手段に外力が直接加わることが回避され、通信用アンテナ及び検知手段を保護することができる。
本発明の非接触通信媒体の実施の一形態を示す図であり、(a)は積層構造を示す図、(b)は(a)に示したベース基材の第1の領域上の構成を示す図、(c)は(a)に示したベース基材の第2の領域上の構成を示す図である。 図1に示した開封検知ラベルのベース基材を見開いた状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図1に示した開封検知ラベルの使用状態の一例を示す図である。 図1に示した開封検知ラベルが図3に示した箱に貼着された状態で箱が開封された際の作用を説明するための図である。 図1に示した開封検知ラベルが貼着された箱の開封を検知するためのシステムの一例を示す図である。 図5に示したシステムにおいて図1に示した開封検知ラベルを用いて図3に示した箱の開封を検知する方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示した開封検知ラベルアンテナとベタパターンとの相対位置を示す図である。 図1に示した開封検知ラベルについてベタパターンを設けたことによる効果を説明するための図であり、(a)はベタパターンが設けられていない開封検知ラベルの一例の積層構造を示す図、(b)は図1に示した開封検知ラベルと図8(a)に示した開封検知ラベルとを金属からなる被検知体に貼着した場合にその通信距離を測定した結果を示す図である。 本発明の非接触通信媒体の他の実施の形態を示す図である。 本発明の非接触通信媒体の他の実施の形態を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の非接触通信媒体の実施の一形態を示す図であり、(a)は積層構造を示す図、(b)は(a)に示したベース基材10の領域10a上の構成を示す図、(c)は(a)に示したベース基材10の領域10b上の構成を示す図である。図2は、図1に示した開封検知ラベル1のベース基材10を見開いた状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
本形態における非接触通信媒体は図1に示すように、ベース基材10が折り畳まれ、その一方の側にタック紙40が積層、貼着されるとともに、他方の側に粘着剤20bが塗布されて構成された開封検知ラベル1である。
ベース基材10は、例えばフィルムシート等の非導電性材料からなり、図2に示すように、第1の領域10aと第2の領域20bとが折り部15を介して連接して構成されている。ベース基材10の一方の面には、通信用のアンテナ12及び検知用配線13が形成されているとともに、検知手段となるICチップ11が搭載されている。ベース基材10は、通信用のアンテナ12及び検知用配線13が形成されているとともにICチップ11が搭載された面が内側となるように折り部15を介して折り畳まれ、領域10aと領域10bとが、フィルムシート等からなるコア基材30を介して対向して粘着剤20aによって間接的に貼着されている。
アンテナ12は、ベース基材10の領域10aに、2つの二等辺三角形の導体が空隙を介して並ぶようにして形成されている。
検知用配線13は、一方の端部がベース基材10の領域10a上にてICチップ11に接続され、そこから折り部15を跨いで領域10bまで延び、領域10bにて折り返して折り部15を跨いで領域10aまで延び、他方の端部が領域10a上にてICチップ11に接続されることで、一部が開放されたループ状に形成されている。これにより、検知用配線13は、ICチップ11に接続された端部側が開放側となり、互いに並行して延びる2本の直線部分を有するU字状となっている。検知用配線13は、領域10bに、導電パターンとなるベタパターン14を具備している。ベタパターン14は、検知用配線13のU字状の2本の直線部分のそれぞれに設けられている。これにより、ベタパターン14は、ベース基材10が折り部15を介して折り畳まれた状態において平面視した場合にてアンテナ12を覆う形状を有している。
ICチップ11は、2つのアンテナ端子(不図示)と、2つの検知用端子(不図示)とが設けられており、これらアンテナ端子及び検知用端子が設けられた面が搭載面となって、ベース基材10の領域10aに搭載されている。ICチップ11のアンテナ端子はそれぞれ、アンテナ12に接続されており、ICチップ11の検知用端子は、検知用配線13の両端部にそれぞれに接続されている。ICチップ11は、アンテナ12を介した非接触通信によって得た電力による電流を検知用配線13に流すことで検知用配線13の抵抗値を検出し、その抵抗値に基づいて検知用配線13の導通状態を検出し、その検出結果をデジタル情報に変換してアンテナ12を介して非接触送信する。
タック紙40は、ベース基材10の領域10aに積層、貼着され、粘着剤20bは領域10bに塗布されている。
ベース基材10、コア基材30及び粘着剤20a,20bには、それらの互いに対向する端辺から延びたスリット16が形成されている。スリット16は、本願発明における切り離し線となるものである。スリット16は、ベース基材10、コア基材30及び粘着剤20a,20bのそれぞれの互いに対向する端辺から、検知用配線13と交差する方向に延び、検知用配線13に交差する前に終端している。
以下に、上記のように構成された開封検知ラベル1の使用方法及びその際の作用について説明する。
図3は、図1に示した開封検知ラベル1の使用状態の一例を示す図である。
図1に示した開封検知ラベル1は、例えば図3(a)に示すような箱2の開封検知に使用される。
本例における箱2は図3(a)に示すように、ともに金属からなる蓋2aと本体bとから構成されており、蓋2aの一辺に設けられたフラップ部2cを摘まんで開封される。そのため、図1に示した開封検知ラベル1を用いて図3(a)に示す箱2の開封を検知する場合は、図3(b)に示すように、開封検知ラベル1をフラップ部2cと本体2bとに跨るように粘着剤20bによって貼着する。その際、フラップ部2cの端部にスリット16が重なるように、開封検知ラベル1を貼着する。
図4は、図1に示した開封検知ラベル1が図3に示した箱2に貼着された状態で箱2が開封された際の作用を説明するための図である。
図1に示した開封検知ラベル1が図3に示した箱2に貼着された状態で箱2が開封されていない場合は、図4(a)に示すように、検知用配線13が断線しておらず、導通状態となっている。
一方、図1に示した開封検知ラベル1が図3に示した箱2に貼着された状態で箱2が開封されると、図4(b)に示すように、フラップ部2cが本体2bから持ち上げられることで開封検知ラベル1が破断し、それに伴って検知用配線13が断線して非導通状態となる。そして、この検知用配線13の非導通状態を検出することで、箱2が開封された旨が検知されることになる。この際、開封検知ラベル1には、ベース基材10、コア基材30及び粘着剤20a,20bに、それらの互いに対向する端辺から延びたスリット16が検知用配線13に向かって形成されているため、箱2のフラップ部2cの端部にスリット16が重なるように開封検知ラベル1を貼着することで、フラップ部2cが本体2bから持ち上げられて箱2が開封された場合に、スリット16がきっかけとなって開封検知ラベル1が破断して検知用配線13を断線させることができる。なお、スリット16は、上述したように開封検知ラベル1の破断のきっかけとするには、少なくとも領域10bに形成されていればよいが、折り畳み状態にてアンテナ12と重ならない領域に形成されていることが好ましい。
このように、開封検知ラベル1が貼着された箱2が開封されていない場合は、検知用配線13が導通状態となっており、一方、開封検知ラベル1が貼着された箱2が開封された場合は、検知用配線13が非導通状態となるため、検知用配線13の導通状態を検出することで、開封検知ラベル1が貼着された箱2が開封されたことを検知することができる。
その際、検知用配線13が、ベース基材10が折り畳まれることで積層された状態となる2つの領域10a,10bのうち箱2側となる領域10bに形成されていることで、箱2が開封された場合に、検知用配線13が断線しやすくなり、箱2が開封された旨を検知しやすくすることができる。
また、ベース基材10が、通信用のアンテナ12及び検知用配線13が形成されているとともにICチップ11が搭載された面が内側となるように折り部15を介して折り畳まれていることにより、アンテナ12や検知用配線13、ICチップ11に外力が直接加わることが回避され、アンテナ12、検知用配線13及びICチップ11を保護することができる。
以下に、上述した作用を利用して開封検知ラベル1が貼着された箱2の開封を検知する具体的な方法について説明する。
図5は、図1に示した開封検知ラベル1が貼着された箱2の開封を検知するためのシステムの一例を示す図である。
図1に示した開封検知ラベル1を用いて図3に示した箱2の開封を検知するためのシステムとしては、図5に示すように、開封検知ラベル1に対して非接触通信が可能な読取手段となるリーダライタ5と、リーダライタ5と有線または無線を介して接続された処理手段となる管理用パソコン6とを有するシステムが考えられる。なお、読取手段のみならず処理手段が内蔵されたハンディターミナルをリーダライタとして用いることも考えられ、その場合、管理用パソコンが不要となる。
図6は、図5に示したシステムにおいて図1に示した開封検知ラベル1を用いて図3に示した箱2の開封を検知する方法を説明するためのフローチャートである。
図1に示した開封検知ラベル1においては、リーダライタ5が開封検知ラベル1に近接され、リーダライタ5にて開封検知ラベル1が検出されると(ステップ1)、まず、リーダライタ5から、開封検知ラベル1に電力が供給されるとともに、検知用配線13の導通状態の検出及びその検出結果の送信をする旨の命令が開封検知ラベル1に対して送信される(ステップ2)。
リーダライタ5から供給された電力が開封検知ラベル1にて得られるとともに、リーダライタ5から送信された命令が開封検知ラベル1のアンテナ12を介してICチップ11にて受信されると(ステップ3)、リーダライタ5から供給された電力によって検知用配線13に電流が供給される。
ICチップ11においては、供給された電流を用いて検知用配線13の抵抗値が検出されることで、検知用配線13の導通状態が検出されることになる(ステップ4)。ここで、開封検知ラベル1が図3(b)に示したように箱2に貼着され、箱2が開封されていない場合は、検知用配線13が導通状態となっているため、ICチップ11においては検知用配線13自体の抵抗値が検出されることになる。
ICチップ11においては、検出された抵抗値が検知用配線13自体の抵抗値である場合は、検知用配線13が導通状態にあると判断され、その判断結果が検知用配線13の導通状態の検出結果としてデジタル情報に変換されてアンテナ12を介してリーダライタ5に非接触送信される(ステップ5)。なお、検知用配線13が非導通状態となっている場合にICチップ11にて検出される抵抗値が、後述するようにほぼ無限大となることから、ICチップ11において、検知用配線13が導通状態にあると判断するための抵抗値として、検知用配線13自体の抵抗値ではなく、一定の閾値以下のものを用いてもよい。
一方、開封検知ラベル1が図3(b)に示したように箱2に貼着され、箱2が開封されることにより図4(b)に示したように開封検知ラベル1が破断して検知用配線13が断線している場合は、検知用配線13が非導通状態となっている。その状態においては、リーダライタ5から供給された電力によって検知用配線13に電流が供給されても、検知用配線13が非導通状態となっていることから検知用配線13には電流が流れず、それにより、ICチップ11において検出される抵抗値は、ほぼ無限大となる。
ICチップ11においては、検出された抵抗値がほぼ無限大である場合は、検知用配線13が非導通状態になっていると判断され、その判断結果が検知用配線13の導通状態の検出結果としてデジタル情報に変換されてアンテナ12を介してリーダライタ5に非接触送信される。なお、検知用配線13が導通状態である場合にICチップ11にて検出される抵抗値が、上述したように検知用配線13自体の抵抗値となることから、ICチップ11において、検知用配線13が非導通状態であると判断するための抵抗値としてほぼ無限大ではなく、検知用配線13自体の抵抗値よりも大きな一定の閾値以上のものを用いてもよい。
このように、リーダライタ5においては、開封検知ラベル1にて検出された検知用配線13の導通状態を、アンテナ12を介して非接触送信させることになる。
上記のようにして開封検知ラベル1からリーダライタ5に非接触送信された検出結果がリーダライタ5にて受信されると(ステップ6)、リーダライタ5にて受信された検出結果は管理用パソコン6に転送される(ステップ7)。
リーダライタ5から転送されてきた検出結果が管理用パソコン6にて受信されると(ステップ8)、管理用パソコン6において、開封検知ラベル1からリーダライタ5に非接触送信され、管理用パソコン6に転送されてきた検出結果に基づいて、箱2が開封されたかどうかが判断されることになる(ステップ9)。具体的には、リーダライタ5から管理用パソコン6に転送されてきた検出結果において、検知用配線13が導通状態である場合は箱2が開封されていないと判断され、検知用配線13が非導通状態である場合は箱2が開封されたと判断されることになる。
ここで、ベタパターン14を設けたことによる効果について説明する。
図7は、図1に示した開封検知ラベル1のアンテナ12とベタパターン14との相対位置を示す図である。
図7に示すように、図1に示した開封検知ラベル1は、ベース基材10が折り部15を介して折り畳まれた状態において、ベタパターン14が開封検知ラベル1を平面視した場合にてアンテナ12を覆う形状を有している。
そこで、図1に示した開封検知ラベル1の通信特性を、ベタパターン14を有さない開封検知ラベルの通信特性と比較した。
図8は、図1に示した開封検知ラベル1についてベタパターン14を設けたことによる効果を説明するための図であり、(a)はベタパターン14が設けられていない開封検知ラベルの一例の積層構造を示す図、(b)は図1に示した開封検知ラベル1と図8(a)に示した開封検知ラベル501とを金属からなる被検知体に貼着した場合にその通信距離を測定した結果を示す図である。
図1に示した開封検知ラベル1とその通信特性を比較する開封検知ラベルとして、図8(a)に示すような開封検知ラベル501を用いた。図8(a)に示す開封検知ラベル501は、非導電性材料からなるベース基材510の一方の面の全面にタック紙540が貼着されているとともに、ベース基材510の反対側の面の一部に非導電性材料からなるスペーサ550が積層、貼着されて構成されている。ベース基材510のスペーサ550が貼着された面には、図1に示した開封検知ラベル1と同様に、通信用のアンテナ512及び検知用配線513が形成されているとともに、これらに接続されたICチップ511が搭載されている。ベース基材510の通信用のアンテナ512及び検知用配線513が形成されているとともにICチップ511が搭載された面にはその全面に粘着剤520aが塗布されており、この粘着剤520aによってベース基材510のICチップ511及びアンテナ512に対向する領域にスペーサ550が貼着されている。スペーサ550のベース基材510との貼着面とは反対側の面にはその全面に粘着剤520bが塗布されており、これら粘着剤520a,520bによって開封検知ラベル501が被検知体に貼着されることになる。
これら図1に示した開封検知ラベル1と図8(a)に示した開封検知ラベル501について、金属からなる被検知体に貼着した状態における通信距離を、コア基材30及びスペーサ550の厚みを変えて測定した。なお、通信距離の測定は、読み取り機として、デンソーウェーブ社製BHT1281QULWB−CEを用い、リーダライタを開封検知ラベル1,501に正対させ、250mWの出力で行った。
コア基材30及びスペーサ550の厚みを5mmとした場合、図8(b)に示すように、図8(a)に示した開封検知ラベル501においては、その通信距離が217mmであった。これに対して、図1に示した開封検知ラベル1においては、その通信距離が342mmであった。
また、コア基材30及びスペーサ550の厚みを10mmとした場合、図8(b)に示すように、図8(a)に示した開封検知ラベル501においては、その通信距離が482mmであった。これに対して、図1に示した開封検知ラベル1においては、その通信距離が814mmであった。
このように、図1に示した開封検知ラベル1においては、検知用配線13が平面視にてアンテナ12を覆う形状のベタパターン14を具備することにより、ベース基材10のベタパターン14が形成された領域10bが被検知体側となるように被検知体に取り付けられれば、被検知体とアンテナ12との間に、平面視にてアンテナ12を覆うベタパターン14が介在することとなり、それにより、金属に取り付けられた場合における検知用配線13の導通状態の非接触通信への金属による影響を緩和することができる。その際、金属からなる被検知体による非接触通信への影響を緩和するためのベタパターン14が、検知用配線13の一部として形成されているとともに、この検知用配線13とアンテナ12とがベース基材10の同一面に形成されていることにより、金属に取り付けられた場合に金属による非接触通信への影響を簡易な構造で緩和することができるとともに、製造工程を容易なものとすることができる。なお、コア基材30の厚み等によるアンテナ12とベタパターン14との間隔は、上述したものに限らず、0.5mm〜10mmが好ましい。
また、ベース基材10が折り部15を介して折り畳まれているものの、折り部15を介した2つの領域10a,10bがコア基材30を介して粘着剤20aによって間接的に互いに貼着されていることにより、被検知体に取り付けられた状態にてアンテナ12が平面視にてベタパターン14によって確実に覆われた状態とすることができる。
(他の実施の形態)
図9及び図10は、本発明の非接触通信媒体の他の実施の形態を示す図であり、積層構造を示す。
本発明の非接触通信媒体としては、図9に示す開封検知ラベル101も考えられる。
本形態における開封検知ラベル101は図9に示すように、図1に示した開封検知ラベル1に対して、ベース基材110のアンテナ112及び検知用配線113が形成されるとともにICチップ111が搭載された面が外側となるようにベース基材110が折り部115を介して折り畳まれているとともに、ベース基材110の2つの領域が粘着剤120aによって直接貼着されている点が異なるものである。なお、本形態においては、タック紙140が本願発明における保護層となり、ICチップ111及びアンテナ112がタック紙140によって覆われているとともに、粘着剤120bが本願発明における絶縁層となり、検知用配線113と被検知体とが短絡することが回避される。
上記のように構成された開封検知ラベル101においても、検知用配線113が平面視にてアンテナ112を覆う形状のベタパターン114を具備するため、ベース基材110のベタパターン114が形成された領域110bが被検知体側となるように粘着剤120bによって被検知体に貼着されれば、被検知体とアンテナ112との間に、平面視にてアンテナ112を覆うベタパターン114が介在することとなり、それにより、被検知体が金属からなるものである場合における検知用配線113の導通状態の非接触通信への金属による影響を緩和することができる。その際、金属からなる被検知体による非接触通信への影響を緩和するためのベタパターン114が、検知用配線113の一部として形成されているとともに、この検知用配線113とアンテナ112とがベース基材110の同一面に形成されているため、金属に貼着された場合に金属による非接触通信への影響を簡易な構造で緩和することができるとともに、製造工程を容易なものとすることができる。また、このような構成においても、検知用配線113が、ベース基材110が折り畳まれることで積層された状態となる2つの領域110a,110bのうち被検知体側となる領域110bに形成されていることで、被検知体が開封された場合に、検知用配線113が断線しやすくなり、被検知体の状態を検知しやすくすることができる。
また、ICチップ111及びアンテナ112が、ベース基材110が折り部115を介して折り畳まれた状態にて外側となる面に設けられているものの、タック紙140によって覆われているため、ICチップ111及びアンテナ112に外力が直接加わることが回避され、ICチップ111及びアンテナ112を保護することができる。すなわち、タック紙140は、ベース基材110の領域110aのうち、少なくともICチップ111及びアンテナ112を覆っていればよい。また、粘着剤120bは、検知用配線113と被検知体とが短絡することを回避するためには、ベース基材110の領域110bのうち、少なくとも検知用配線113を覆っていればよい。
本発明の非接触通信媒体としては、図10に示す開封検知ラベル201も考えられる。
本形態における開封検知ラベル201は図10に示すように、図9に示した開封検知ラベル101に対して、ベース基材210の領域210aにタック紙140が貼着されておらず、粘着剤220bが塗布されている点が異なるものである。なお、本形態においては、粘着剤220bが本願発明における保護層及び絶縁層となり、ICチップ111及びアンテナ112が粘着剤220bによって覆われているとともに、検知用配線213と被検知体とが短絡することが回避される。
上記のように構成された開封検知ラベル201においても、検知用配線213が平面視にてアンテナ212を覆う形状のベタパターン214を具備するため、ベース基材210のベタパターン214が形成された領域210bが被検知体側となるように粘着剤220bによって被検知体に貼着されれば、被検知体とアンテナ212との間に、平面視にてアンテナ212を覆うベタパターン214が介在することとなり、それにより、被検知体が金属からなるものである場合における検知用配線213の導通状態の非接触通信への金属による影響を緩和することができる。その際、金属からなる被検知体による非接触通信への影響を緩和するためのベタパターン214が、検知用配線213の一部として形成されているとともに、この検知用配線213とアンテナ212とがベース基材210の同一面に形成されているため、金属に貼着された場合に金属による非接触通信への影響を簡易な構造で緩和することができるとともに、製造工程を容易なものとすることができる。また、このような構成においても、検知用配線213が、ベース基材210が折り畳まれることで積層された状態となる2つの領域210a,210bのうち被検知体側となる領域210bに形成されていることで、被検知体が開封された場合に、検知用配線213が断線しやすくなり、被検知体の状態を検知しやすくすることができる。
なお、上述した実施の形態においては、検知用配線13,113,213が、1本のみ設けられているものを例に挙げて説明したが、複数本の検知用配線が、例えば互いに並行して形成されたものであってもよい。
また、アンテナ12,112,212の形状は、上述したように2つの二等辺三角形の導体が空隙を介して並ぶように形成されたものに限らない。
また、上述した実施の形態においては、非接触通信媒体として、図3に示したような箱2に貼着して箱2の開封を検知する開封検知ラベル1,101,201を例に挙げて説明したが、被検知体の破断を検知したい箇所に検知用配線13,113,213が跨るように貼着し、破断の発生に伴って検知用配線13,113,213が断線することを利用して被検知体の破断を検知する破断検知ラベルとして用いてもよい。
1,101,201 開封検知ラベル
2 箱
2a 蓋
2b 本体
2c フラップ部
10,110,210 ベース基材
10a,10b,110a,110b,210a,210b 領域
11,111,211 ICチップ
12,112,212 アンテナ
13,113,213 検知用配線
14,114,214 ベタパターン
15,115,215 折り部
20a,20b,120a,120b,220a,220b 粘着剤
30 コア基材
40,140 タック紙

Claims (5)

  1. 第1の領域と第2の領域とが折り部を介して連接したベース基材と、
    前記ベース基材の一方の面のうち前記第1の領域に形成された通信用アンテナと、
    前記ベース基材の一方の面にて前記第1の領域と前記第2の領域とに前記折り部を跨いで形成された検知用配線と、
    前記ベース基材の一方の面にて前記第1の領域に配置され、前記通信用アンテナ及び検知用配線と接続され、前記検知用配線の導通状態を検出し、その検出結果を前記通信用アンテナを介して非接触送信する検知手段とを有し、
    前記検知用配線は、前記ベース基材が前記折り部を介して折り畳まれた場合に平面視にて前記通信用アンテナを覆う形状の導電パターンを具備する、非接触通信媒体。
  2. 請求項1に記載の非接触通信媒体において、
    前記ベース基材は、少なくとも前記第2の領域に、前記検知用配線と交差する方向に当該第2の領域の端辺から前記検知用配線に向かって延び、前記検知用配線と交差する前に終端する切り離し線が形成されている、非接触通信媒体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の非接触通信媒体において、
    前記第1の領域と前記第2の領域とは、前記ベース基材が前記折り部を介して折り畳まれた状態にて直接的または間接的に互いに貼着されている、非接触通信媒体。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の非接触通信媒体において、
    前記通信用アンテナ、前記検知用配線及び前記検知手段は、前記ベース基材のうち、前記ベース基材が前記折り部を介して折り畳まれた状態にて内側となる面に設けられている、非接触通信媒体。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の非接触通信媒体において、
    前記通信用アンテナ、前記検知用配線及び前記検知手段は、前記ベース基材のうち、前記ベース基材が前記折り部を介して折り畳まれた状態にて外側となる面に設けられ、
    前記ベース基材の前記第1の領域上にて少なくとも前記通信用アンテナ及び前記検知手段を覆って積層された保護層と、
    前記ベース基材の前記第2の領域上にて少なくとも前記検知用配線を覆って積層された絶縁層とを有する、非接触通信媒体。
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