JP2021196091A - 冷凍機、クライオポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップの偏摩耗を防止する。【解決手段】第1段ディスプレーサ2は、小径部33と大径部34とを有し、小径部33の外周面には第1段O−リング1と補助リング13aとが配置され、第1段O−リング1の外周には第1段キャップ21が配置されている。補助リング13aの外径と第1段キャップ21の外径とは大径部34の外径よりも大きく、シリンダ100が横設された際には、補助リング13aが第1シリンダ3の内周側面に接触して第1、第2ディスプレーサ2、4の重量が支持される。【選択図】図3

Description

本発明は、冷凍機と、その冷凍機を用いたクライオポンプとに関する。
従来の背景技術を、2段式ギフォード・マクマホン(GM)冷凍機を例として説明する。GM冷凍機では一般的に、図9に示すように、ヘリウムガスを圧縮するコンプレッサ206と、高圧側・低圧側を切り替えるバルブ機構207と、筒形形状の第1、第2段シリンダ203、205と、第1、第2段シリンダ203、205の内部にそれぞれ配置された第1、第2段ディスプレーサ202、204と、第1、第2段ディスプレーサ202、204の内部にそれぞれ配置された第1段、第2段蓄冷器208、210と、第1、第2段ディスプレーサ202、204を往復させる駆動機構213とを有している。
第1段シリンダ203の端面を塞ぐ第1段フランジ220と第1段ディスプレーサ202との間に形成される導入空間212に、コンプレッサ206によって第1段フランジ220に設けられたガス導入口を通過させてヘリウムガスを導入し、ヘリウムガスを、導入孔224、第1通過孔225、第2通過孔226、第3通過孔227とを通過させ、第1段膨張空間209と第2段膨張空間211に移動させた後、膨張させ、冷凍作用を発生させている。
第1段ディスプレーサ202では、第1段膨張空間209と室温部分とを隔てるシールとして、O−リング201と、O−リング201に被せた樹脂製の第1段キャップ221とが設けられている。
このようなGM冷凍機200を水平姿勢で使用するときには、第1段蓄冷器208が横倒しとなり、内蔵した第1、第2段ディスプレーサ202、204の自重によって第1段キャップ221の下方側に偏荷重が加わる。
すると、偏荷重により、第1段キャップ221に偏摩耗が発生する。その結果、偏摩耗によりシール性能が低下するため、シール交換のためのメンテナンスが必要となり、水平姿勢で使用した場合のメンテナンス間隔が短くなる。
上記の偏荷重に伴う偏摩耗を軽減する方策として、下記特許文献1に記載されたように、図9のGM冷凍機200では、O−リング201と第1段キャップ221の下方に円周方向の溝223を形成し、溝223の中に、図8(c)に示すような樹脂製のリングであるウェアーリング222をはめ込み、偏荷重を支えるようにしている。
ウェアーリング222について、下記特許文献1には、第1段キャップ221の偏摩耗を軽減するほかに、補助的シール作用を行うという効果が記載されている。
特許第3895552号公報
しかしながら上記ウェアーリング222は、第1段キャップ221と距離が離間しているため、ウェアーリング222を支点とする傾きによって第1段キャップ221に対する偏荷重が残ってしまう。
また、第1段ディスプレーサ202の溝223にはめ込むために、切れ込み214(図8(C))が形成されており、シール効果を十分に発揮できないという問題もある。
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、第1段キャップの偏摩耗を防止することにある。又、他の目的はシール効果を向上させることにある。
本発明は、上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、筒形形状の第1段シリンダと、前記第1段シリンダの内部に配置された筒形形状の第1段ディスプレーサと、前記第1段シリンダの端面である第1段フランジと、前記第1段シリンダ内に位置し、前記第1段ディスプレーサの端面に取り付けられた押え板と、前記第1段ディスプレーサの内部に配置された第1段蓄冷器と、前記第1段ディスプレーサを、前記第1段シリンダの中心軸線に沿った方向に往復移動させる往復移動機構と、を有し、前記第1段フランジと前記第1段ディスプレーサとの間に形成された導入空間に高圧ヘリウムガスが導入された後、前記第1段ディスプレーサが前記第1段フランジの方向に移動して、前記導入空間に導入された高圧ヘリウムガスを、前記第1段シリンダの内部のうち前記導入空間とは反対側に形成された第1段膨張空間に前記第1段ディスプレーサの内部を通過させて前記第1段蓄冷器に接触させながら移動させる往動と、前記第1段膨張空間に移動した前記高圧ヘリウムガスを、膨張させながら前記第1段ディスプレーサの内部を通過させて前記第1段蓄冷器を冷却した後、前記第1段ディスプレーサを前記第1段フランジから離間する方向に移動させる復動とを繰り返す冷凍機であって、前記第1段ディスプレーサは、一端が前記押え板に着脱可能に取り付けられた小径部と、前記小径部の他端に位置し、前記小径部よりも大径の大径部と、を有し、前記小径部には、第1段シール部材の内周と、樹脂製で環状形形状の補助リングとの内周面とが前記小径部の外周面に接触して配置され、前記第1段シール部材と前記補助リングとは外周面が前記第1段シリンダの内周面に接触する大きさに形成され、前記大径部は、外周面の径が前記第1段シリンダの内周面の径よりも小さい大きさに形成された冷凍機である。
また、本発明は、筒形形状の第1段シリンダと、前記第1段シリンダの内部に配置された筒形形状の第1段ディスプレーサと、前記第1段シリンダの端面である第1段フランジと、前記第1段シリンダ内に位置し、前記第1段ディスプレーサの端面に取り付けられた押え板と、前記第1段ディスプレーサの内部に配置された第1段蓄冷器と、前記第1段ディスプレーサを、前記第1段シリンダの中心軸線に沿った方向に往復移動させる往復移動機構と、を有し、前記第1段フランジと前記第1段ディスプレーサとの間に形成された導入空間に高圧ヘリウムガスが導入された後、前記第1段ディスプレーサが前記第1段フランジの方向に移動して、前記導入空間に導入された高圧ヘリウムガスを、前記第1段シリンダの内部のうち前記導入空間とは反対側に形成された第1段膨張空間に前記第1段ディスプレーサの内部を通過させて前記第1段蓄冷器に接触させながら移動させる往動と、前記第1段膨張空間に移動した前記高圧ヘリウムガスを、膨張させながら前記第1段ディスプレーサの内部を通過させて前記第1段蓄冷器を冷却した後、前記第1段ディスプレーサを前記第1段フランジから離間する方向に移動させる復動とを繰り返す冷凍機であって、前記第1段ディスプレーサは、一端が前記押え板に着脱可能に取り付けられた小径部と、前記小径部の他端に位置し、前記小径部よりも大径の大径部と、を有し、前記小径部には、第1段シール部材の内周と、樹脂製で環状形形状の補助リングとの内周面とが前記小径部の外周面に接触して配置され、前記第1段シール部材と前記補助リングとは外周面が前記第1段シリンダの内周面に接触する大きさに形成され、前記大径部は、外周面の径が前記第1段シリンダの内周面の径よりも小さい大きさに形成され、前記押え板は、前記小径部と同じかわずかに小さい外径を有する板小径部と、前記板小径部より大きい外径を有する板大径部とを有し、前記小径部の端面と前記板小径部の端面とは接触され、前記補助リングは内周面が、前記小径部の外周面に接触し、外周面は前記第1段シリンダの内周面と接触するようにされた冷凍機である。
また、本発明は、筒形形状の第1段シリンダと、前記第1段シリンダの内部に配置された筒形形状の第1段ディスプレーサと、前記第1段シリンダの端面である第1段フランジと、前記第1段シリンダ内に位置し、前記第1段ディスプレーサの端面に取り付けられた押え板と、前記第1段ディスプレーサの内部に配置された第1段蓄冷器と、前記第1段ディスプレーサを、前記第1段シリンダの中心軸線に沿った方向に往復移動させる往復移動機構と、を有し、前記第1段フランジと前記第1段ディスプレーサとの間に形成された導入空間に高圧ヘリウムガスが導入された後、前記第1段ディスプレーサが前記第1段フランジの方向に移動して、前記導入空間に導入された高圧ヘリウムガスを、前記第1段シリンダの内部のうち前記導入空間とは反対側に形成された第1段膨張空間に前記第1段ディスプレーサの内部を通過させて前記第1段蓄冷器に接触させながら移動させる往動と、前記第1段膨張空間に移動した前記高圧ヘリウムガスを、膨張させながら前記第1段ディスプレーサの内部を通過させて前記第1段蓄冷器を冷却した後、前記第1段ディスプレーサを前記第1段フランジから離間する方向に移動させる復動とを繰り返す冷凍機であって、前記第1段ディスプレーサは、一端が前記押え板に着脱可能に取り付けられた小径部と、前記小径部の他端に位置し、前記小径部よりも大径の大径部と、を有し、前記小径部には、第1段シール部材の内周と、樹脂製で環状形形状の補助リングとの内周面とが前記小径部の外周面に接触して配置され、前記第1段シール部材と前記補助リングとは外周面が前記第1段シリンダの内周面に接触する大きさに形成され、前記大径部は、外周面の径が前記第1段シリンダの内周面の径よりも小さい大きさに形成され、前記押え板は、前記小径部より小さい外径を有する板小径部と、前記板小径部より大きい外径を有する板大径部とを有し、前記小径部の端面と前記板小径部の端面とは接触され、前記補助リングは、前記小径部の外周面に接触して配置された補助リング大内径部と前記板小径部の外径より大きく、前記補助リング大内径部よりも小さい内径の補助リング小内径部とを有し、前記補助リング大内径部の外径と前記補助リング小内径部の外径とは同じ大きさにされており、前記補助リング大内径部の外周面と前記補助リング小内径部の外周面とは前記第1段シリンダの内周面と接触する冷凍機である。
また、本発明は、上記いずれかの冷凍機であって、前記補助リングは前記第1段シール部材よりも前記押え板に近い位置に配置された冷凍機である。
また、本発明は真空室内の気体を真空排気するクライオポンプであって、前記クライオポンプは、上述したいずれかの冷凍機と、前記冷凍機によって冷却され、前記真空室内の気体を凝縮もしくは吸着して除去するクライオパネルを有するクライオポンプである。
<冷凍機の動作原理>
1段式冷凍機を例にとって、冷凍機の冷凍サイクルを説明する。
図6(a)〜図6(d)は、冷凍機の動作を説明するための図であり、図7は、その冷凍機のGMサイクルの作動原理を説明するためのグラフである。
図6(a)〜図6(d)を参照し、冷凍機はシリンダ101を有しており、シリンダ101の内部には、ディスプレーサ102が配置されている。
ここで、シリンダ101の一端を低温部側113、他端を室温部側114とすると、1サイクルの開始時には、排出バルブ109と吸入バルブ118とは閉じられ、ディスプレーサ102はシリンダ101の低温部側113に位置しているものとする。この状態の体積と圧力の関係は、図7のグラフ上では、Aの点に位置している。
次いで、排出バルブ109は閉じられた状態で、図6(a)に示すように、ディスプレーサ102はシリンダ101の低温部側113に位置し、シリンダ101とディスプレーサ102との間に導入空間112が形成されている状態で吸入バルブ118を開け、圧縮機106の高圧部側116から高圧のHeガスを放出すると、高圧のHeガスは、導入空間112に導入され、導入空間112の圧力が上昇する。圧力が上昇中の状態では、体積と圧力の関係は、図7のグラフの(a)の直線上を移動する。
そして、シリンダ101が高圧のHeガスで充填されると、導入空間112は高圧になる。この状態は、図7のグラフのBの点に位置している。
次に、図6(b)に示すように、低温部側113に位置するディスプレーサ102の室温部側114への移動を開始すると、室温部側114に充填されたHeガスは、ディスプレーサ102の移動に伴って導入空間112から押し出され、蓄冷器104を通り、蓄冷器104で冷却されながら、低温部側113とディスプレーサ102の間の膨張空間107に充填される。充填中の状態は、図7のグラフの(b)の直線を移動する。
ディスプレーサ102が室温部側114に到着して導入空間112の容積が無くなったときには、膨張空間107は最大容積となる。このときは、図7のグラフのCの点に位置している。
次いで、吸入バルブ118を閉じ、排出バルブ109を開け、膨張空間107に位置する高圧のHeガスを膨張空間107から放出させる。放出中は、図7のグラフの(c)の直線上を移動する。
放出されたHeガスはサイモン膨張により温度が低下し、温度が低下したHeガスは、蓄冷器104を通るときに蓄冷器104を冷却しながら圧縮機106に戻り、膨張空間107内は、最低圧力になる。その状態では、図7のグラフのD点に位置している。
次いで、ディスプレーサ102を室温部側114から低温部側113に向けて移動させると、ディスプレーサ102の移動によって、膨張空間107内に位置するHeガスは膨張空間107から放出され、放出されたHeガスは、蓄冷器104を冷却しながら導入空間112並びに排出バルブ109を通過して圧縮機106の低圧側117に移動する。ディスプレーサ102の移動による放出中は、図7のグラフの(d)の直線上を移動する。
そして、ディスプレーサ102が低温部側113に到着すると、1サイクルが終了し、排出バルブ109が閉じられると、最初の状態に戻る。
GM冷凍機はこのような冷凍サイクルを繰り返すことで極低温が得られている。
以上は蓄冷器104をシリンダ101の外部に配置して説明したが、設置面積を小さくするために、実際の冷凍機では蓄冷器104はディスプレーサ102の内部に配置されている。
また、以上は1段式冷凍機について説明したが、2段式冷凍機の場合は1段目は冷凍能力が大きく低温端が80K以下に冷却され、2段目は冷凍能力は小さいが低温端は12Kまで冷却される。
クライオポンプに用いた場合は、1段目の蓄冷器では80Kの温度まで冷却される低温シールドと低温バッフルを冷却して主にH2Oを凝縮する。2段目の蓄冷器は15Kの温度まで冷却されるクライオパネルを冷却してN2,O2,Arを凝縮し、吸着剤によってNe、He、H2を吸着して排気する。
本発明によれば、キャップシールに近接するリングで偏荷重を支え、リングに切れ目を要しないので、ディスプレーサと蓄冷器とを有する冷凍機(ギフォード・マクマホン式冷凍機(以下GM冷凍機)、ソルベー冷凍機・スターリング冷凍機等)のディスプレーサ(2段式冷凍機では高温側の1段目のディスプレーサ)に設置されるキャップシールの寿命が長くなり、シール性も向上する。
特に、径方向の位置決めを数十μmの精度で実現できるので、キャップシールへの偏荷重軽減効果が大きく、キャップシールの偏摩耗減少効果も大きく、メンテナンス間隔を延長することができる。
また、リングに切れ目を要しないので、シール性増強効果が大きく、冷凍性能向上に貢献する。
本発明の冷凍機が使用される真空処理装置を説明するための図 本発明の冷凍機が使用されるクライオポンプを説明するためにその一部の断面を表した図 本発明の一例の冷凍機を説明するための図 本発明の他の例の冷凍機を説明するための図 本発明の他の例の冷凍機を説明するための図 (a)〜(d):冷凍サイクルを説明するための図 冷凍サイクルの体積−圧力の関係を示すグラフ (a):本発明の冷凍機の補助リングの一例、(b):本発明の冷凍機の補助リングの他の例、(c):従来技術の冷凍機のウエアリング(補助リングに相当) 従来技術の冷凍機を説明するための図
<本発明の冷凍機の応用装置>
図1の符号61は、本発明の冷凍機30a(図3)を有するクライオポンプを示しており、符号60は、そのクライオポンプ61が取り付けられた真空処理装置を示している。ここでは真空処理装置を例にあげているが、MRIやMCZに用いられる超伝導マグネットの冷却用冷凍機にも応用できる。
図1の様に横向きになった時に大きな効果がでるが、上向き、下向き、斜め向きの時も偏摩耗防止の効果を発揮することができる。
この真空処理装置60は真空室66を有しており、真空処理装置60は蒸着装置であるものとすると、真空室66の内部には蒸発源68が配置されており、蒸発源68の上方には、基板配置装置63が配置されている。
但し、真空処理装置60はスパッタリング装置やエッチング装置等、真空処理を行う装置であればよく、また、本発明の冷凍機30aは、ディスプレーサと蓄冷器とを有する冷凍機であればよく、ギフォード・マクマホン式冷凍機、ソルベー冷凍機・スターリング冷凍機等、シリンダ内でディスプレーサが往復移動する冷凍機であればよい。
基板配置装置63の上方にはカメラ64が配置されている。基板配置装置63上には、シャドウマスク65が配置されている。
真空室66には、粗引き用の真空ポンプ69とクライオポンプ61とが接続されており、先ず、真空室66の内部は粗引き用の真空ポンプ69によって真空排気され、所定圧力に低下したところで、本発明のクライオポンプ61が動作して真空室66の内部の圧力を高真空雰囲気の圧力まで低下させる。
真空室66は、搬送室97に接続されており、搬送室97には、他の真空処理装置90が複数台接続されている。
前工程の真空処理装置90内で処理された搬送対象物は、搬送室97を介して、真空雰囲気を維持しながら、真空室66の内部に搬入される。符号62は、搬入された処理対象物である。
カメラ64と、基板配置装置63を移動させる移動装置と、カメラ64の撮影結果と、移動装置による基板配置装置63の移動を制御する制御装置とによって、処理対象物62とシャドウマスク65とを位置合わせさせる位置合わせ装置が構成されており、処理対象物62とシャドウマスク65とは、カメラ64で撮影しながら相対的に移動され、位置合わせ装置によって処理対象物62とシャドウマスク65との間の位置合わせが行われ、処理対象物62はシャドウマスク65上に配置される。
基板配置装置63の中央には、貫通孔67が設けられており、蒸発源68から、気体にされた有機材料等の蒸気を放出させると、蒸気は貫通孔67を通過してシャドウマスク65に到達し、シャドウマスク65の開口を通過した蒸気が、処理対象物62に到達して開口のパターンに応じたパターンの薄膜が形成される。
<クライオポンプ>
次に、クライオポンプ61の構造を説明すると、図2を参照し、クライオポンプ61は、ポンプ本体部71と、冷凍機30aとを有しており、冷凍機30aは、モータ部53と冷凍部54とを有している。
ポンプ本体部71は、真空気密を保持できるポンプケース83(真空排気槽)の内部に、80Kに冷却される低温バッフル87と80Kに冷却される低温シールド82とが設けられており、真空処理装置60から流入する輻射熱を大部分吸収できるように配置されている。さらに内部には、極低温の15Kに冷却されるクライオパネル76(極低温板)が配置されている。
真空室66の底面には、排気口88が設けられており、排気口88とクライオポンプ61の間にバルブが配置され、バルブを開けるとクライオポンプ吸気口89にて高真空排気できるように取り付けられている。
モータ部53は、クライオポンプ61の真空雰囲気の外に配置されており、モータ部53には交流電源にて駆動するモータが内蔵されている。
冷凍部54は、輻射による入熱、熱伝導による入熱の影響を受けないように断熱真空雰囲気に配置される。
冷凍部54は、ポンプケース83側の筒体91と、ポンプケース側フランジ92と、ベローズ93と、モータ部側フランジ99と、冷凍ケース95とを有しており、全ての部品は溶接又は弾性体により気密が保持できるようになっている。
ポンプケース側フランジ92とモータ部側フランジ99とは、防振装置55を介して互いに固定されている。
ポンプケース側フランジ92とモータ部側フランジ99との間には、伸縮可能なベローズ93が配置されている。
冷凍部54を囲む空間はクライオポンプの内部と同様な真空状態となる。
冷凍ケース95の内部には第1シリンダ3が配置されており、ポンプケース83の内部には第2シリンダ5が配置されている。
第1シリンダ3と第2シリンダ5とは気密に接続されており、第1シリンダ3と第2シリンダ5とで、内部にヘリウムガスが導入されるシリンダ100が形成されている。
シリンダ100は一端はモータ部53に固定されており、シリンダ100のモータ部53に取りつけられた部分を根元側とすると、シリンダ100の根元側に対する反対の先端側は、低温シールド82まで非接触の状態で挿入され、低温シールド82と接続されている。また、低温バッフル87と低温シールド82も接続されており、その荷重は全てシリンダ100の1段目で受ける。
真空室66、排気口88、バルブから、クライオポンプ吸気口89に入射した気体は、冷凍部54のシリンダ100の1段目により低温バッフル87と、低温シールド82により、蒸気圧の低い気体、主にH2Oを凝縮し、その他の蒸気圧の高いN2,O2,Ar,H2等は、低温バッフル87を通過して、さらにシリンダ100の2段目により15K以下に冷却されているクライオパネル76により凝縮又は吸着して真空排気するようになっている。
クライオパネル76は、取付部材84を介してシリンダ100の先端部で接続されており、シリンダ100の二段目で荷重を受けている。
従って、クライオポンプの内部部品は全てシリンダ100で荷重を受けており、そのシリンダ100の根元となるモータ部53により支持されている。
モータ部53は、冷凍ケース95によってモータ部側フランジ99に固定されており、モータ部側フランジ99は、防振装置55によって、ポンプケース側フランジ92に固定されている。
ポンプケース側フランジ92は、ポンプケース83側の筒体91によって、ポンプケース83に固定されており、従って、クライオパネル76と、冷凍部54及びその内部に配置されたシリンダ100と、モータ部53とは、防振装置55を介してポンプケース83によって支持されている。
<冷凍機>
次に、冷凍機30aの内部を説明する。
図3を参照し、上述の第1段シリンダ3と第2段シリンダ5とは筒形形状であり、第2段シリンダ5は第1段シリンダ3よりも小内径にされている。第1段シリンダ3の一端と第2段シリンダ5の一端とは接続されており、上述したように、1個のシリンダ100が形成されている。接続部分にはフランジ35が設けられている。
第1段シリンダ3の他端の上面を第1段フランジ20とし、第2段シリンダ5の他端の底面を第2外底板37とすると、第1段シリンダ3の内部と第2段シリンダ5との内部とは第1段フランジ20とフランジ35と第2外底板37とによって気密にされ、第1段シリンダ3の内部と第2段シリンダ5との内部には、冷凍機の動作気体である高純度ヘリウムガスが密封されている。
第1段フランジ20には貫通孔が設けられ、貫通孔にはロッド31が気密に移動可能に挿通されている。
ロッド31の先端は第1段シリンダ3内に位置しており、ロッド31の先端には押え板(アッパーキャップ)32aが設けられている。
第1段シリンダ3の内部には筒形形状の第1段ディスプレーサ2が配置されており、第2段シリンダ5の内部には、第1段ディスプレーサ2よりも小内径及び小外径で一端が第1段ディスプレーサ2に連結された筒形形状の第2段ディスプレーサ4が配置されている。
第1段シリンダ3と第2段シリンダ5と第1段ディスプレーサ2と第2段ディスプレーサ4は、第1、第2段シリンダ3、5の中心軸線と、第1、第2段ディスプレーサ2、4の中心軸線とは一致するように配置されている。
第1段ディスプレーサ2の内部空間には第1段蓄冷器8が配置され、第2段ディスプレーサ4の内部空間には第2段蓄冷器10が配置されている。
第1段ディスプレーサ2は筒形形状の小径部33と、小径部33よりも大径の筒形形状の大径部34とを有している。大径部34の小径部33と反対側の端面には、第2段ディスプレーサ4の上端部が連結されている。モータ部53によってロッド31が軸方向に往復移動すると、押え板32aと第1段ディスプレーサ2と第2段ディスプレーサ4とは、第1段シリンダ3の内部と第2段シリンダ5の内部とが形成する空間内を一緒に往復移動する。従って、ここではモータ部53とロッド31とによって、第1、第2段シリンダ3、5を往復移動させる往復移動機構が構成されている。
小径部33には、第1段O−リング1と、樹脂製で環状形形状の補助リング13aとが、それらの内周を小径部33の外周に接触して配置されている。第1段O−リング1には樹脂製で環状形形状の第1段キャップ21の内周が第1段O−リング1の外周と接触して配置されており、第1段O−リング1と第1段キャップ21とで第1段シール部材22が構成されている。
補助リング13aの形状は図8(a)に示す。環状形形状の補助リング13aの材質は樹脂製が好ましく、例えばキャップシールと同等かそれ以上の硬度を持つフッ素樹脂を採用することができる。
第1段O−リング1と、第1段キャップ21と、補助リング13aとを小径部33に配置する際には、まず、第1段フランジ20が取り外されて第1段シリンダ3に開口が形成された状態にして第1、第2段ディスプレーサ2、4を第1、第2段シリンダ3、5から取り出す。
次に、押え板32aを小径部33から取り外す。第1段ディスプレーサ2に第1段O−リング1と、第1段キャップ21と、補助リング13aとが配置されていた場合はそれらを取り外し小径部33の外周面を露出させる。
新しく用意した第1段O−リング1と、第1段キャップ21と、補助リング13aを、小径部33に次の手順で装着する。
第1段O−リング1の内径の大きさと、補助リング13aの内径の大きさとは、小径部33の外径の大きさと略等しくなるようにされており、先ず第1段O−リング1の外周に第1段キャップ21を被せて、第1段O−リング1に小径部33の先端位置が挿入されるように、第1段O−リング1を移動させて小径部33の上端面付近の部分を第1段O−リング1に嵌め込み、次いで、第1段O−リング1を上端面付近の部分から大径部34が位置する方向に移動させ、第1段O−リング1の側面を大径部34の上端面に接触させる。第1段O−リング1の内周は小径部33の外周面に接触している。
次に、補助リング13aに小径部33の上端面付近の部分が挿入されるように補助リング13aを移動させ、補助リング13aに小径部33の上端面付近の部分を嵌め込み、次いで、補助リング13aを大径部34が位置する方向に移動させる。
補助リング13aの外径は、大径部34の外径よりわずかに大きい。
従って、第1段キャップ21のうち、直径が大径部34の外径以下の部分は、少なくとも大径部34の上端面と補助リング13aとに接触する。
補助リング13aと第1段キャップ21のうち、直径が大径部34の外径よりもわずかに大きい部分は、大径部34の外周面上にわずかに突き出される。
その状態で押え板32aを小径部33の一端に取り付け、押え板32aを小径部33に固定する。
ここで、補助リング13aの高さと第1段キャップ21の高さとを合計した値は、小径部33の高さよりも等しいかわずかに小さくなるようにされており、補助リング13aと第1段キャップ21とは、押え板32aの底面と大径部34の底面とに挟まれて移動できないようになる。
第1段キャップ21の外径と補助リング13aの外径とは、第1段キャップ21の外周面と補助リング13aの外周面とが第1段シリンダ3の内周面に接触する大きさに形成されており、他方、大径部34の外径は、第1段シリンダ3の内径よりも小さくされている。
この状態の第1、第2段ディスプレーサ2、4を第1、第2段シリンダ3、5の内部に挿入すると、第1段キャップ21の外周面と補助リング13aの外周面とが第1段シリンダ3の内周面に接触する。
この例では、第2段ディスプレーサ4と第2段シリンダ5との間の微小な間隙を用いてシールを行っているが、第2段ディスプレーサ4にシールリングを備えても良い。いずれにせよ、第2段ディスプレーサ4の重量は小さいので、大きな重量の第1段ディスプレーサ2による偏荷重が問題で、補助リング13aで支えている。
第1段シリンダ3の開口は第1段フランジ20で塞ぐ。
第1段フランジ20に形成された貫通孔にはロッド31が気密に移動可能に挿通されており、モータ部53がロッド31と押え板32aと第1、第2段ディスプレーサ2、4とを軸方向で往復移動できるようにする。
<冷凍動作>
冷凍機30aには制御装置が設けられており、下記の冷凍動作は制御装置によって行われる。
第1、第2段ディスプレーサ2、4を第1段フランジ20から離間させ、第1、第2段シリンダ3、5の内部のうち、第1段フランジ20と第1段ディスプレーサ2との間に導入空間12を形成する。
この冷凍機30aはコンプレッサ(不図示)を有しており、第1段フランジ20には導入口23が設けられている。
導入口23は、コンプレッサの高圧ヘリウムガス供給部に接続されており、導入空間12には、コンプレッサが供給する高圧ヘリウムガスが導入口23を通過して導入される。
導入空間12に高圧ヘリウムガスが導入された後、ロッド31の移動によって第1段ディスプレーサ2を第1段フランジ20の方向に移動させると、第1段シリンダ3の内部のうち導入空間12とは反対側に第1段膨張空間9が形成され、第2段シリンダ5の内部のうち、第2段ディスプレーサ4と第2段シリンダ5の底面との間に第2段膨張空間11が形成される。第1、第2段膨張空間9、11が最大容積となったときには導入空間12の容積は最小になっている。
押え板32aと小径部33とには貫通孔が形成されており、押え板32aと小径部33とにはこの貫通孔から成る第1流路24が設けられている。また、第1段ディスプレーサ2には、第1段蓄冷器8が配置された空間と第1段膨張空間9とを接続する第2流路25が設けられており、第2段ディスプレーサ4には、第1段膨張空間9と第2段蓄冷器10が設けられた空間とを接続する第3流路26と、第2段膨張空間11と第2段蓄冷器10が設けられた空間とを接続する第4流路27とが設けられている。
第1、第2段膨張空間9、11が形成される際には、導入空間12に導入された高圧ヘリウムガスが第1流路24を通過して第1段蓄冷器8が配置された空間に流入し、第1段蓄冷器8で冷却された後、第2流路25を通過して第1段膨張空間9に流入すると共に、第1段膨張空間9に流入した高圧ヘリウムガスは、第3流路26を通過して第2段蓄冷器10が配置された空間に流入し、第2段蓄冷器10で冷却された後、第4流路27を通過して第2段膨張空間11に流入する。
その状態で、導入口23がコンプレッサに設けられたタンクに接続されると、第1、第2段膨張空間9、11に流入した高圧ヘリウムガスは、第1〜第4流路24〜27を逆流して膨張しながら第1、第2段蓄冷器8、10が配置された空間を流れ、第1、第2段蓄冷器8、10を冷却しながら圧力が低下したヘリウムガスとしてコンプレッサのタンクに移動する。
コンプレッサのタンクに戻ったヘリウムガスは、コンプレッサ内部で放熱しながら圧縮され、高圧ヘリウムガスとなる。
第1、第2段膨張空間9、11を形成するときの移動であって、第1、第2段ディスプレーサ2、4が第1段フランジ20に近づく方向への移動を往動とし、導入空間12を形成するときの移動であって、第1、第2段ディスプレーサ2、4の第1段フランジ20から離間する方向移動を復動とすると、高圧ヘリウムガスの導入空間12への導入と、往動と、第1、第2段膨張空間9、11に移動した高圧ヘリウムガスのコンプレッサーへの移動と、復動とを繰り返すことで、第1、第2段蓄冷器8,10内に温度勾配が形成され、第1、第2段シリンダ3、5の下端が冷却され、低温バッフル87、低温シールド82、クライオパネル76等が冷却される。
<補助リングの他の例>
図4は、押え板32bが、第1段シリンダ3の内径よりわずかに小さい外径を有する板大径部41と、小径部33と同じかわずかに小さい外径を有する板小径部42とを有しており、第1段ディスプレーサ2の小径部33の端面と板小径部42の端面とは接触されている。
補助リング13bは内周面が、第1段ディスプレーサ2の小径部33の外周面に接触し、外周面は第1段シリンダ3の内周面と接触するようにされている。
したがって、図4の補助リング13bの高さは、図3の補助リング13aの高さよりも板小径部42の高さだけ長くされ、偏摩耗が一層防止できるようにされている。
図5は、押え板32cが、第1段シリンダ3の内径よりわずかに小さい外径を有する板大径部43と、小径部33よりも小さい外径を有する板小径部44とを有しており、第1段ディスプレーサ2の小径部33の上端面と板小径部44の下端面とは接触されている。
図5の補助リング13cは、図8(b)に示す様に、第1段ディスプレーサ2の小径部33の外周面に接触して配置された大内径部46と、押え板32cの板小径部44の外周面とわずかな間隙をもって配置され、大内径部46よりも小内径の小内径部45とを有している。大内径部46の外径と小内径部45の外径とは同じ大きさにされており、大内径部46の外周面と小内径部45の外周面とは第1段シリンダ3の内周面と接触するようにされている。
小内径部45は、押え板32cの板大径部43と第1段ディスプレーサ2の小径部33によって挟まれるので、補助リング13cが安定する。
1……第1段O−リング
2……第1段ディスプレーサ
3……第1段シリンダ
8……第1段蓄冷器
9……第1段膨脹空間
12……導入空間
13a〜13c……補助リング
20……第1段フランジ
22……第1段シール部材
60……真空処理装置
61……クライオポンプ
30a〜30c……冷凍機
32a〜32c……押え板
33……小径部
34……大径部
41……板大径部
42……板小径部

Claims (5)

  1. 筒形形状の第1段シリンダと、
    前記第1段シリンダの内部に配置された筒形形状の第1段ディスプレーサと、
    前記第1段シリンダの端面である第1段フランジと、
    前記第1段シリンダ内に位置し、前記第1段ディスプレーサの端面に取り付けられた押え板と、
    前記第1段ディスプレーサの内部に配置された第1段蓄冷器と、
    前記第1段ディスプレーサを、前記第1段シリンダの中心軸線に沿った方向に往復移動させる往復移動機構と、
    を有し、
    前記第1段フランジと前記第1段ディスプレーサとの間に形成された導入空間に高圧ヘリウムガスが導入された後、前記第1段ディスプレーサが前記第1段フランジの方向に移動して、前記導入空間に導入された高圧ヘリウムガスを、前記第1段シリンダの内部のうち前記導入空間とは反対側に形成された第1段膨張空間に前記第1段ディスプレーサの内部を通過させて前記第1段蓄冷器に接触させながら移動させる往動と、
    前記第1段膨張空間に移動した前記高圧ヘリウムガスを、膨張させながら前記第1段ディスプレーサの内部を通過させて前記第1段蓄冷器を冷却した後、前記第1段ディスプレーサを前記第1段フランジから離間する方向に移動させる復動とを繰り返す冷凍機であって、
    前記第1段ディスプレーサは、
    一端が前記押え板に着脱可能に取り付けられた小径部と、
    前記小径部の他端に位置し、前記小径部よりも大径の大径部と、
    を有し、
    前記小径部には、第1段シール部材の内周と、樹脂製で環状形形状の補助リングとの内周面とが前記小径部の外周面に接触して配置され、
    前記第1段シール部材と前記補助リングとは外周面が前記第1段シリンダの内周面に接触する大きさに形成され、前記大径部は、外周面の径が前記第1段シリンダの内周面の径よりも小さい大きさに形成された冷凍機。
  2. 筒形形状の第1段シリンダと、
    前記第1段シリンダの内部に配置された筒形形状の第1段ディスプレーサと、
    前記第1段シリンダの端面である第1段フランジと、
    前記第1段シリンダ内に位置し、前記第1段ディスプレーサの端面に取り付けられた押え板と、
    前記第1段ディスプレーサの内部に配置された第1段蓄冷器と、
    前記第1段ディスプレーサを、前記第1段シリンダの中心軸線に沿った方向に往復移動させる往復移動機構と、
    を有し、
    前記第1段フランジと前記第1段ディスプレーサとの間に形成された導入空間に高圧ヘリウムガスが導入された後、前記第1段ディスプレーサが前記第1段フランジの方向に移動して、前記導入空間に導入された高圧ヘリウムガスを、前記第1段シリンダの内部のうち前記導入空間とは反対側に形成された第1段膨張空間に前記第1段ディスプレーサの内部を通過させて前記第1段蓄冷器に接触させながら移動させる往動と、
    前記第1段膨張空間に移動した前記高圧ヘリウムガスを、膨張させながら前記第1段ディスプレーサの内部を通過させて前記第1段蓄冷器を冷却した後、前記第1段ディスプレーサを前記第1段フランジから離間する方向に移動させる復動とを繰り返す冷凍機であって、
    前記第1段ディスプレーサは、
    一端が前記押え板に着脱可能に取り付けられた小径部と、
    前記小径部の他端に位置し、前記小径部よりも大径の大径部と、
    を有し、
    前記小径部には、第1段シール部材の内周と、樹脂製で環状形形状の補助リングとの内周面とが前記小径部の外周面に接触して配置され、
    前記第1段シール部材と前記補助リングとは外周面が前記第1段シリンダの内周面に接触する大きさに形成され、前記大径部は、外周面の径が前記第1段シリンダの内周面の径よりも小さい大きさに形成され、
    前記押え板は、前記小径部と同じかわずかに小さい外径を有する板小径部と、前記板小径部より大きい外径を有する板大径部とを有し、
    前記小径部の端面と前記板小径部の端面とは接触され、前記補助リングは内周面が、前記小径部の外周面に接触し、外周面は前記第1段シリンダの内周面と接触するようにされた冷凍機。
  3. 筒形形状の第1段シリンダと、
    前記第1段シリンダの内部に配置された筒形形状の第1段ディスプレーサと、
    前記第1段シリンダの端面である第1段フランジと、
    前記第1段シリンダ内に位置し、前記第1段ディスプレーサの端面に取り付けられた押え板と、
    前記第1段ディスプレーサの内部に配置された第1段蓄冷器と、
    前記第1段ディスプレーサを、前記第1段シリンダの中心軸線に沿った方向に往復移動させる往復移動機構と、
    を有し、
    前記第1段フランジと前記第1段ディスプレーサとの間に形成された導入空間に高圧ヘリウムガスが導入された後、前記第1段ディスプレーサが前記第1段フランジの方向に移動して、前記導入空間に導入された高圧ヘリウムガスを、前記第1段シリンダの内部のうち前記導入空間とは反対側に形成された第1段膨張空間に前記第1段ディスプレーサの内部を通過させて前記第1段蓄冷器に接触させながら移動させる往動と、
    前記第1段膨張空間に移動した前記高圧ヘリウムガスを、膨張させながら前記第1段ディスプレーサの内部を通過させて前記第1段蓄冷器を冷却した後、前記第1段ディスプレーサを前記第1段フランジから離間する方向に移動させる復動とを繰り返す冷凍機であって、
    前記第1段ディスプレーサは、
    一端が前記押え板に着脱可能に取り付けられた小径部と、
    前記小径部の他端に位置し、前記小径部よりも大径の大径部と、
    を有し、
    前記小径部には、第1段シール部材の内周と、樹脂製で環状形形状の補助リングとの内周面とが前記小径部の外周面に接触して配置され、
    前記第1段シール部材と前記補助リングとは外周面が前記第1段シリンダの内周面に接触する大きさに形成され、前記大径部は、外周面の径が前記第1段シリンダの内周面の径よりも小さい大きさに形成され、
    前記押え板は、前記小径部より小さい外径を有する板小径部と、前記板小径部より大きい外径を有する板大径部とを有し、前記小径部の端面と前記板小径部の端面とは接触され、
    前記補助リングは、前記小径部の外周面に接触して配置された補助リング大内径部と前記板小径部の外径より大きく、前記補助リング大内径部よりも小さい内径の補助リング小内径部とを有し、
    前記補助リング大内径部の外径と前記補助リング小内径部の外径とは同じ大きさにされており、前記補助リング大内径部の外周面と前記補助リング小内径部の外周面とは前記第1段シリンダの内周面と接触する冷凍機。
  4. 前記補助リングは前記第1段シール部材よりも前記押え板に近い位置に配置された請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の冷凍機。
  5. 真空室内の気体を真空排気するクライオポンプであって、
    前記クライオポンプは、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の冷凍機と、
    前記冷凍機によって冷却され、前記真空室内の気体を凝縮もしくは吸着して除去するクライオパネルを有するクライオポンプ。
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