JP2021195924A - オゾン供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車載可能なシステム体格で、オゾン供給量の高精度な制御をより簡易に実現可能なオゾン供給装置を提供する。【解決手段】オゾン供給装置10は、内燃機関40の排気管43に接続され、内燃機関からの排気を浄化する排気浄化触媒46,47の上流にオゾンを供給し、オゾン生成器12と、生成されたオゾンを貯蔵する貯蔵器13と、オゾン生成器から貯蔵器に向かう正方向の流れのみ許容する逆止弁110と、貯蔵器と排気管とを接続または遮断する供給弁111と、制御部15と、を備える。制御部は、オゾン供給の要求があった場合に、供給弁を接続状態に制御して貯蔵器に貯蔵されたオゾンを排気管に供給する供給モードを実行し、オゾン供給の要求がない場合に、供給弁を遮断状態に制御して、貯蔵器にオゾンを充填する充填モードと、オゾンを貯蔵器内に保持する保持モードとを、貯蔵器内のオゾンの貯蔵状態に基づいて切換えて実行する。【選択図】 図1
Description
本発明は、内燃機関の排気系にオゾンや活性酸素種を供給するオゾン供給装置に関する。
排気中の窒素酸化物(NOx)等を浄化するために、オゾンや活性酸素種を生成し、内燃機関の排気系に供給するオゾン供給装置が知られている。このようなオゾン供給装置においては、適時に適量のオゾンを内燃機関の排気管等に供給するために、オゾン供給量を高精度に制御することが求められる。特許文献1では、オゾン供給装置からのオゾン供給量を高精度に制御するために、エアフローセンサ、NOxセンサ、温度センサ、流量センサ、オゾン濃度センサおよび負荷センサ等、多種多様のセンサから得られる検出出力が用いられる。
特許文献1のように多種多様のセンサによって検出された多種多様のパラメータを用いる場合、センサ数が多いため、排気浄化システムが全体として大規模化することが懸念される。また、多種多様のパラメータを処理する必要から制御部が高負荷となった結果、要求されるオゾン供給量を適時に算出して制御することが困難となり、オゾン供給量の高精度な制御を却って阻害することも懸念される。
上記に鑑み、本発明は、車載可能なシステム体格で、オゾン供給量の高精度な制御をより簡易に実現可能なオゾン供給装置を提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関の排気管に接続され、前記内燃機関からの排気を浄化する排気浄化触媒の上流にオゾンを供給するオゾン供給装置を提供する。このオゾン供給装置は、前記オゾンを生成するオゾン生成器と、前記オゾン生成器により生成されたオゾンを貯蔵する貯蔵器と、前記オゾン生成器から前記貯蔵器に向かう正方向の流れを許容する逆止弁と、前記貯蔵器と前記排気管とを接続または遮断する供給弁と、制御部と、を備える。前記制御部は、前記排気浄化触媒へのオゾン供給の要求があった場合に、前記供給弁を接続状態に制御して前記貯蔵器に貯蔵された前記オゾンを前記排気管に供給する供給モードを実行し、前記排気浄化触媒へのオゾン供給の要求がない場合に、前記供給弁を遮断状態に制御して、前記オゾン生成器により生成したオゾンを前記貯蔵器に充填する充填モードと、前記充填モードにより充填された前記オゾンを前記貯蔵器内に保持する保持モードとを、前記貯蔵器内の前記オゾンの貯蔵状態に基づいて切換えて実行する。
上記のオゾン供給装置によれば、オゾン生成器により生成されたオゾンを貯蔵する貯蔵器を備える。オゾン生成器により生成されたオゾンは、逆止弁を通過して貯蔵器内に流入させることができる。供給弁が遮断状態にある場合には、逆止弁から流入したオゾンを貯蔵器内に貯蔵することができる。また、貯蔵器内に貯蔵されたオゾンの排気管への供給は、供給弁の制御により容易に制御できる。
そして、制御部は、排気浄化触媒へのオゾン供給の要求があった場合に、供給弁を接続状態に制御して貯蔵器内に貯蔵されたオゾンを排気管に供給する供給モードを実行する。このため、供給弁の制御により、簡易かつ速やかに要求量のオゾンを排気管(より具体的には排気浄化触媒の上流)に供給することができる。また、制御部は、排気浄化触媒へのオゾン供給の要求がない場合には、供給弁を遮断状態に制御して、貯蔵器内のオゾンの貯蔵状態に基づいて、充填モードと保持モードとを、切換えて実行する。充填モードにより、貯蔵器内にオゾンを充填することができ、保持モードにより、充填モードにより充填されたオゾンを貯蔵器内に保持することができる。上記のオゾン供給装置によれば、排気浄化触媒へのオゾン供給の要求がない場合に貯蔵器内にオゾンを充填して保持し、排気浄化触媒へのオゾン供給の要求があった場合に、供給弁の制御のみで簡易かつ速やかに供給モードを実行することができる。このため、多種多様のセンサによって検出された多種多様のパラメータを用いてオゾン生成器を制御することなく、適時に、要求量に応じたオゾンを排気浄化触媒に供給することができる。その結果、車載可能なシステム体格で、オゾン供給量の高精度な制御をより簡易に実現できる。
(第1実施形態)
図1に示す排気浄化システムは、車両に搭載され、内燃機関40から排出される排気を第1触媒層46および第2触媒層47により浄化可能な装置として構成されている。図1に示すように、オゾン供給装置10は、第1触媒層46の上流にオゾンを供給するために、排気浄化システムに搭載されている。
図1に示す排気浄化システムは、車両に搭載され、内燃機関40から排出される排気を第1触媒層46および第2触媒層47により浄化可能な装置として構成されている。図1に示すように、オゾン供給装置10は、第1触媒層46の上流にオゾンを供給するために、排気浄化システムに搭載されている。
内燃機関40は、ディーゼルエンジンであり、吸気管42から吸入した空気は、内燃機関40の燃焼室内に吸入され、この燃焼室内において、燃料噴射弁から噴射された燃料とともに燃焼に供される。内燃機関40からの排気は、排気管43から排出され、第1触媒層46および第2触媒層47により浄化された後、車両の外部に排出される。
排気管43と第1触媒層46との間に、第1NOxセンサ141および圧力センサ142が、この順序で設けられている。第1NOxセンサ141および圧力センサ142により、内燃機関40から排気管43に排出された排気中のNOx量と、排気の温度とを検出できる。第1触媒層46と第2触媒層47との間に温度センサ144が設けられている。温度センサ144により、第1触媒層46の出口かつ第2触媒層47の入口における排気の温度を検出できる。第2触媒層47の下流側に第2NOxセンサ145が設けられており、第2NOxセンサ145により、第2触媒層47の出口の排気中のNOx量を検出できる。第1触媒層46に触媒温度センサ143が設けられており、触媒温度センサ143により第1触媒層46の温度Tを検出できる。第2触媒層47に差圧センサ146が設けられており、差圧センサ146により第2触媒層47の入口と出口との差圧を検出できる。
オゾン供給装置10は、空気を原料ガスとして用い、空気中の酸素からオゾンや活性酸素種を生成する。オゾン供給装置10は、排気管43に接続され、生成したオゾンを排気管43内に供給する。すなわち、オゾン供給装置10は、第1触媒層46の上流側の排気管43内に、オゾンを供給することができる。
オゾン供給装置10は、空気の流れ方向の上流側から順に、エアコンプレッサ11と、オゾン生成器12と、貯蔵器13と、オゾン供給ECU15と、を備える。オゾン生成器12の下流側かつ貯蔵器13の上流側に逆止弁110が設けられている。逆止弁110は、オゾン生成器12から貯蔵器13に向かう正方向の流れを許容するとともに、貯蔵器13からオゾン生成器12に向かう逆方向の流れを遮断する。貯蔵器13の下流側かつ排気管43の上流側にタンク弁111が設けられている。本実施形態では、タンク弁111は、開閉制御が可能な電磁弁であるが、流体流量を調整可能な流量調整弁であってもよい。
エアコンプレッサ11は、配管61および電磁弁134を介して、車両吸気系50の得たエアクリーナ51と接続されている。車両の外部からの空気は、空気吸入管60からエアクリーナ51に流入し、スロットルバルブ44側の吸気管45と、電磁弁134側の吸気管62とに分配される。エアコンプレッサ11の上流側が車両吸気系50に接続していることにより、内燃機関40側と、オゾン供給装置10側とで、エアクリーナ51を共有することができる。電磁弁134が開状態でエアコンプレッサ11を駆動することにより、エアクリーナ51を通過した空気は、電磁弁134および配管61を通過してエアコンプレッサ11に流入する。エアコンプレッサ11は、オゾン生成器12に空気を圧送する。
オゾン生成器12は、ハウジング内に配置された複数の電極板と、電極板に電圧印加する電圧印加手段とを備えている。エアコンプレッサ11から供給された空気が複数の電極板によって隔てらえた流路を通過する際に、電圧印加手段によって複数の電極板間に高電圧が印加されて放電が起こると、電極板間の流路を流通する空気からオゾンや活性酸素種が生成される。
貯蔵器13は、オゾンに対する耐食性を有する材料をその内部に用いた容器であり、より具体的には、ステンレス製の中空の容器である。貯蔵器13として、中空の容器を用いると、タンク弁111を開放するだけで容易に貯蔵器13内のオゾンを排気管43に供給できる点において好ましい。なお、貯蔵器13は、中空の容器に限定されず、オゾンを貯蔵可能に構成されていればよい。例えば、貯蔵器13として、オゾンを吸着可能な吸着材を収容した吸着器を用いてもよい。貯蔵器13には、圧力センサ121およびオゾン濃度センサ122が設けられている。圧力センサ121により、貯蔵器13内の圧力Pを検出できる。オゾン濃度センサ122により、貯蔵器13内のオゾン濃度Cを検出できる。
貯蔵器13は、配管により、タンク弁111および電磁弁112を介して排気管43に接続されている。タンク弁111と電磁弁112との間に温度センサ123および圧力センサ124が設けられている。温度センサ123および圧力センサ124により、オゾン生成器12から排気管43に供給される気体(オゾン、空気等を含む)の温度および圧力を検出できる。オゾン生成器12は、第1触媒層46の上流側、かつ、第1NOxセンサ141および圧力センサ142の下流側となる位置において、排気管43に接続されている。電磁弁112は、排気管43に対してオゾンを供給する場合には開放され、オゾンを供給しない場合には閉鎖される。
第1触媒層46は、NOxを浄化するNOx浄化触媒を触媒として含む触媒層である。本実施形態では、第1触媒層46は、NOx浄化触媒として選択還元(Selective Catalytic Reduction:SCR)触媒を含む触媒層であるが、リーンノックストラップ(Lean NOx Trap:LNT)触媒等のNOxを浄化する浄化触媒を用いることもできる。NOx浄化触媒において、NOxを浄化するためのNOx浄化反応の触媒活性は、触媒温度等に依存する。例えば、NOx浄化触媒の温度が活性温度に達していない場合には、NOx浄化反応が十分でなく、NOx浄化率が低くなることが懸念される。このような場合に、NOx浄化触媒に対してオゾンを供給すると、NOx浄化触媒に吸着するNOx量を向上させる効果などが得られることにより、NOx浄化率を向上させることができる。
第2触媒層47は、主として排気中のNOx以外の成分を浄化する機能を有する非NOx浄化触媒を触媒として含む触媒層である。例えば、排気中の未反応燃料や粒子成分を浄化する機能を有する触媒を第2触媒層47に用いることができる。本実施形態では、第2触媒層47は、ディーゼル微粒子捕集フィルタ(Diesel Particulate Filter;DPF)であるが、ディーゼル酸化触媒(Diesel Oxidation Catalyst:DOC)等の排気中の未反応燃料や粒子成分を浄化する機能を有する触媒を用いることもできる。
圧力センサ121、オゾン濃度センサ122、温度センサ123、圧力センサ124、圧力センサ142からの検出信号は、オゾン供給ECU15に出力される。第1NOxセンサ141、触媒温度センサ143、温度センサ144、第2NOxセンサ145、差圧センサ146からの検出信号は、エンジンECU41に出力される。
オゾン供給ECU15およびエンジンECU41は、CPU、ROM、RAM等を含むマイクロコンピュータを主体として構成された電子制御ユニットである。オゾン供給ECU15は、前述した各種センサの検出信号に基づいて、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、オゾン供給装置10を制御する機能を有する。より具体的には、オゾン供給ECU15は、エアコンプレッサ11、オゾン生成器12、タンク弁111を制御する。エンジンECU41は、前述した各種センサの検出信号に基づいて、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、内燃機関40の燃焼状態や第1触媒層46および第2触媒層47の温度等を制御する機能を有する。直流電源63は、オゾン供給ECU15、エンジンECU41、およびオゾン生成器12に電力を供給する。
オゾン供給ECU15は、供給モードと、充填モードと、保持モードとを選択的に実行可能に構成されている。供給モードでは、タンク弁111および電磁弁112を接続状態に制御して貯蔵器13に貯蔵されたオゾンを排気管43に供給する。充填モードでは、タンク弁111を遮断状態に制御して、貯蔵器13にオゾンを充填する。保持モードでは、充填モードにより充填されたオゾンを貯蔵器13内に保持する。
図2に、オゾン供給ECU15が実行するオゾン供給装置10の駆動制御処理のフローチャートを示す。図2に示す処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS101では、第1触媒層46の温度Tが所定の温度閾値Tcより低いか否か、および、内燃機関40がエンジンオンの状態にあるか否かについて判断する。第1触媒層46の温度Tとしては、触媒温度センサ143の検出値を用いることができる。また、温度閾値Tcとしては、第1触媒層46に含まれる排気浄化触媒である、NOx浄化触媒の活性温度を用いることができる。T<Tcかつエンジンオンである場合には、ステップS101について肯定判定を行い、ステップS102に進み、供給モードの実行を決定する。T≧Tcである場合、もしくは、エンジンオフである場合には、ステップS101について否定判定を行い、ステップS109に進む。
ステップS102〜S105に示す各処理は、供給モードに係る処理である。ステップS102において、供給モードの実行を決定した後、ステップS103に進み、オゾン生成器12をオフ状態に制御する。オゾン生成器12がオン状態の場合にはオフ状態に切り替え、オフ状態の場合にはその状態を維持する。続いて、ステップS104に進み、タンク弁111を開状態に制御する。タンク弁111が閉状態の場合には開状態に切り替え、開状態の場合にはその状態を維持する。なお、タンク弁111の下流に配置された電磁弁112は、タンク弁111と開閉状態が一致するように制御される。その後、ステップS105に進み、エアコンプレッサ11をオフ状態に制御する。エアコンプレッサ11がオン状態の場合にはオフ状態に切り替え、オフ状態の場合にはその状態を維持する。これによって、排気管43に対して、専ら、貯蔵器13内に保持されていたオゾンが供給される。ステップS105の後、図2に示す処理を終了する。
ステップS109では、貯蔵器13内の圧力Pが、所定の圧力閾値Pt未満であるか否かを判定する。圧力Pとしては、例えば、圧力センサ121の検出値を用いることができる。圧力閾値Ptは、例えば、排気浄化触媒の温度Tが、内燃機関40の停止時における低温状態から触媒活性温度に到達するまでの間に第1触媒層46に供給すべきオゾン量に基づいて設定することができる。P<Ptである場合には、ステップS111に進み、充填モードの実行を決定する。P≧Ptである場合には、ステップS121に進み、保持モードの実行を決定する。
ステップS111〜S114に示す各処理は、充填モードに係る処理である。ステップS111において、充填モードの実行を決定した後、ステップS112に進み、エアコンプレッサ11をオン状態に制御する。エアコンプレッサ11がオフ状態の場合にはオン状態に切り替え、オン状態の場合にはその状態を維持する。続いて、ステップS113に進み、オゾン生成器12をオン状態に制御する。オゾン生成器12がオフ状態の場合にはオン状態に切り替え、オン状態の場合にはその状態を維持する。その後、ステップS114に進み、タンク弁111を閉状態に制御する。タンク弁111が開状態の場合には閉状態に切り替え、閉状態の場合にはその状態を維持する。ステップS114の後、図2に示す処理を終了する。
ステップS121〜S124に示す各処理は、保持モードに係る処理である。ステップS121において、保持モードの実行を決定した後、ステップS122に進み、オゾン生成器12をオフ状態に制御する。オゾン生成器12がオン状態の場合にはオフ状態に切り替え、オフ状態の場合にはその状態を維持する。続いて、ステップS123では、タンク弁111を閉状態に制御する。タンク弁111が開状態の場合には閉状態に切り替え、閉状態の場合にはその状態を維持する。続いて、ステップS124では、エアコンプレッサ11をオフ状態に制御する。エアコンプレッサ11がオン状態の場合にはオフ状態に切り替え、オフ状態の場合にはその状態を維持する。ステップS122〜ステップS124に示す処理により、貯蔵器13が密閉状態となり、貯蔵器13内に原料ガスが保持される。ステップS124の後、図2に示す処理を終了する。
図1に示すオゾン供給装置10の概略図を、図3に示す。また、図2に示す供給モード、充填モード、および保持モードにおける制御の概要を図4に示す。
図2〜4に示すように、供給モードでは、オゾン生成器12がオフ状態に制御されるとともに、タンク弁111が開状態に制御され、貯蔵器13からのオゾンが排気管43に供給されて、さらにその下流の第1触媒層46へとオゾンを供給できる。
また、充填モードでは、エアコンプレッサ11およびオゾン生成器12はオン状態に制御されるとともに、タンク弁111が閉状態に制御されて、オゾン生成器12からのオゾンを貯蔵器13に充填できる。
また、保持モードでは、オゾン生成器12およびエアコンプレッサ11をオフ状態に制御するとともに、タンク弁111を閉状態に制御することにより、貯蔵器13を密閉状態にして、貯蔵器13内に充填されたオゾンを保持できる。
図2〜4に示すように、供給モードは、第1触媒層46へのオゾン供給の要求があった場合に選択される。具体的には、エンジンオンの状態、すなわち、内燃機関40から排気が排出されているが、第1触媒層46の温度Tが十分高くないため、第1触媒層46にオゾンを供給する必要がある場合に選択される。
供給モードの実行中に、オゾン供給の要求が無くなった場合、すなわち、ステップS101において否定判定された場合には、ステップS109に進む。供給モード中に貯蔵器13内のオゾンは減少しているため、ステップS109において肯定判定されて、供給モードから充填モードに切り替わる。
充填モードの実行により、貯蔵器13内に十分な量のオゾンが充填されると、ステップS109において否定判定され、充填モードから保持モードに切り替わる。保持モードでは、貯蔵器13内にオゾンが保持されており、貯蔵器13内の圧力Pは減少しないため、保持モードから充填モードに切り替わることは実質的に無く、次にオゾン要求が発生するまで、保持モードが継続する。保持モードの実行中に、オゾン供給の要求が発生すると、ステップS101において肯定判定され、供給モードに切り替わる。このため、供給モードでは、タンク弁111が開状態に制御されて、充填モードにより充填され、保持モードに保持された貯蔵器13内のオゾンを第1触媒層46において利用できる。
上記のとおり、オゾン供給ECU15は、ステップS101,S102〜S105に示すように、排気浄化触媒の温度情報が、第1触媒層46が備える排気浄化触媒の温度Tが所定の温度閾値未満であることを示す状態である場合に、排気浄化触媒へのオゾン供給の要求があったと判断して供給モードを実行する。排気浄化触媒の温度Tが所定の温度閾値未満であり、触媒活性が十分に高くない場合に、オゾンを供給する供給モードを実行できる。そして、オゾン供給ECU15は、ステップS109,S111〜S114に示すように、貯蔵器13内の圧力情報が、貯蔵器13内の圧力Pが所定の圧力閾値未満であることを示す状態である場合に、充填モードを実行する。また、オゾン供給ECU15は、ステップS109,S121〜S124に示すように、貯蔵器13内の圧力情報が、貯蔵器13内の圧力Pが所定の圧力閾値以上であることを示す状態である場合に、保持モードを実行する。貯蔵器13内の圧力情報を参照することにより、貯蔵器13内の乾燥原料ガスの充填量が十分ではないと判断される場合には充填モードを選択し、貯蔵器13内の乾燥原料ガスの充填量が十分であると判断される場合には保持モードを選択することができる。
上記のように、オゾン供給装置10によれば、ステップS101,S109に示すような所定の条件に基づいて各モードを選択的に実行することにより、複雑な制御を要さず、第1触媒層46が備える排気浄化触媒であるNOx浄化触媒が要するオゾンを貯蔵器13内に確保し、必要に応じて供給できる。貯蔵器13からのオゾンの供給は、タンク弁111の開閉によって簡易に実行できる。このため、多種多様のセンサによって検出された多種多様のパラメータを用いてオゾン生成器12を制御することなく、適時に、要求量に応じたオゾンを第1触媒層46のNOx浄化触媒に供給することができる。その結果、車載可能なシステム体格で、オゾン供給量の高精度な制御をより簡易に実現できる。
なお、ステップS101では、触媒温度センサ143の検出値を第1触媒層46の温度Tとして用い、温度閾値Tcと比較したが、これに限定されない。ステップS101は、第1触媒層46の温度情報が、第1触媒層46の温度Tが所定の温度閾値Tc未満であることを示す状態である場合に、第1触媒層46へのオゾン供給の要求があったと判断して供給モードを選択するように構成されていればよい。なお、温度情報とは、第1触媒層46の温度Tおよびこれに関連する他のパラメータを意味し、例えば、第1触媒層46の昇温開始時からの経過時間、内燃機関40の暖機の完了、内燃機関40の冷却戻り水の水温、内燃機関40の始動時からの燃料消費量、経過時間、走行距離等を挙げることができる。
また、ステップS109では、圧力センサ121の検出値を貯蔵器13内の圧力Pとして用い、圧力閾値Ptと比較したが、これに限定されない。ステップS109は、貯蔵器13内の圧力情報が、貯蔵器13内の圧力Pが所定の圧力閾値Pt未満であることを示す状態であるか否かに基づいて、充填モードまたは保持モードを選択するように構成されていればよい。なお、圧力情報とは、貯蔵器13内の圧力Pおよびこれに関連する他のパラメータを意味し、例えば、供給モードおよび充填モードの実行時間の累計等を挙げることができる。
(変形例)
図5に、変形例に係るオゾン供給装置10aの概略図を示す。オゾン供給装置10aでは、エアコンプレッサ11に替えて、タンク弁111の下流側に配置された吸引機11aが備えられている点において、図1,3に示すオゾン供給装置10と相違している。オゾン供給装置10aにおいても、吸引機11aをエアコンプレッサ11と同様にオン/オフ制御することにより、オゾン供給装置10と同様に、図2,4に示すような供給モードと、充填モードと、保持モードとを選択的に実行できる。このため、変形例によっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図5に、変形例に係るオゾン供給装置10aの概略図を示す。オゾン供給装置10aでは、エアコンプレッサ11に替えて、タンク弁111の下流側に配置された吸引機11aが備えられている点において、図1,3に示すオゾン供給装置10と相違している。オゾン供給装置10aにおいても、吸引機11aをエアコンプレッサ11と同様にオン/オフ制御することにより、オゾン供給装置10と同様に、図2,4に示すような供給モードと、充填モードと、保持モードとを選択的に実行できる。このため、変形例によっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第2実施形態)
図6に、第2実施形態に係るオゾン供給装置10の駆動制御処理のフローチャートを示す。第2実施形態に係る駆動制御処理は、タンク弁111が貯蔵器13から排気管43に供給する流体流量を調整可能な流量調整弁である場合に好適に用いることができる。図6に示す処理は、所定の周期で繰り返し実行される。モードの選択を行うステップS201,S209の処理、充填モードに係るステップS211〜S214の処理、および保持モードに係るステップS221〜S224の処理は、図2に示すステップS101,S109,S111〜S114,S121〜S114に係る処理と同様であるため、説明を省略する。
図6に、第2実施形態に係るオゾン供給装置10の駆動制御処理のフローチャートを示す。第2実施形態に係る駆動制御処理は、タンク弁111が貯蔵器13から排気管43に供給する流体流量を調整可能な流量調整弁である場合に好適に用いることができる。図6に示す処理は、所定の周期で繰り返し実行される。モードの選択を行うステップS201,S209の処理、充填モードに係るステップS211〜S214の処理、および保持モードに係るステップS221〜S224の処理は、図2に示すステップS101,S109,S111〜S114,S121〜S114に係る処理と同様であるため、説明を省略する。
図6のステップS202〜S206に示す各処理は、供給モードに係る処理である。ステップS202において、供給モードの実行を決定した後、ステップS203に進み、ステップS103と同様に、オゾン生成器12をオフ状態に制御する。続いて、ステップS204に進み、ステップS105と同様に、エアコンプレッサ11をオフ状態に制御する。その後、ステップS205に進む。
ステップS205では、第1触媒層46のNOx浄化触媒に供給すべきオゾン量である要求オゾン量Xと、貯蔵器13内のオゾン濃度Cとに基づいて、貯蔵器13からタンク弁111を介して供給する流体流量である供給流量Qを算出する。例えば、要求オゾン量Xの単位が「mg/s」であり、オゾン濃度Cの単位が「ppm」である場合、供給流量Q(単位は「l/min」)は、下記式(1)により算出できる。なお、下記式(1)における「10^−3」の表記は、10の−3乗を示している。
Q=(X×22.4×60)/(48×C×10^−3) … (1)
ステップS206では、S205で算出した供給流量Qに基づいて、タンク弁111を制御する。その後、処理を終了する。
第2実施形態によれば、ステップS205,S206に示すように、要求オゾン量Xおよびオゾン濃度Cに基づいて、タンク弁111における供給流量Qを調整することができる。タンク弁111の流量調整という簡易かつ応答性に優れた制御により、第1触媒層46に供給するオゾン量を制御できるため、第1触媒層46の触媒温度や排気中のNOx量に応じて経時的に変化する要求オゾン量Xに応じて、適量のオゾンを適時に供給できる。
(第3実施形態)
図7に、第3実施形態に係るオゾン供給装置10の駆動制御処理のフローチャートを示す。図7に示す処理は、所定の周期で繰り返し実行される。モードの選択を行うステップS301の処理、供給モードに係るステップS302〜S305に充填モードに係るステップS311〜S314の処理、および保持モードに係るステップS321〜S324の処理は、図2に示すステップS101,S102〜S105,S111〜S114,S121〜S124の処理と同様であるため、説明を省略する。
図7に、第3実施形態に係るオゾン供給装置10の駆動制御処理のフローチャートを示す。図7に示す処理は、所定の周期で繰り返し実行される。モードの選択を行うステップS301の処理、供給モードに係るステップS302〜S305に充填モードに係るステップS311〜S314の処理、および保持モードに係るステップS321〜S324の処理は、図2に示すステップS101,S102〜S105,S111〜S114,S121〜S124の処理と同様であるため、説明を省略する。
図7に示すように、第3実施形態では、ステップS309において、図2に示すステップS109と同様の判定を行うが、否定判定となった場合にはステップS310に進む。ステップS310では、貯蔵器13内のオゾン濃度Cが所定のオゾン濃度閾値Ct以下であるか否かを判定する。オゾン濃度Cとしては、例えば、オゾン濃度センサ122の検出値を用いることができる。オゾン濃度閾値Ctは、例えば、排気浄化触媒の温度Tが、内燃機関40の停止時における低温状態から触媒活性温度に到達するまでの間に第1触媒層46に供給すべきオゾン量に基づいて設定することができる。より具体的には、オゾン濃度閾値Ctは、例えば、オゾン濃度センサ122の検出下限値に設定してもよいし、零に設定してもよい。C≦Ctである場合には、ステップS311に進み、充填モードに係る各処理を実行する。C>Ctである場合には、ステップS321に進み、保持モードに係る各処理を実行する。
貯蔵器13内にオゾンを充填した後、相当な時間が経過すると、貯蔵器13内でオゾンが分解する等により、貯蔵器13内のオゾン濃度Cが低下する場合がある。貯蔵器13内のオゾン量は、貯蔵器13内に貯蔵されたガスの量と、貯蔵器13内のオゾン濃度Cとに依存する。貯蔵器13内においてオゾンの分解が進行する等により、貯蔵器内のオゾン濃度Cが低下している場合には、貯蔵器13内の圧力Pが十分に高く、貯蔵されたガス量が多くても、貯蔵器13内には十分な量のオゾンが存在していないことが懸念される。第3実施形態によれば、保持モード時に、貯蔵器13内のオゾン濃度情報が、貯蔵器13内のオゾン濃度Cが所定のオゾン濃度閾値Ct未満であることを示す状態である場合に、タンク弁111を接続状態に制御した後で保持モードから充填モードへの切換えを実行する。具体的には、図7に示すように、ステップS309に示す貯蔵器13内の圧力Pを用いた判定に加えて,S310に示す貯蔵器13内のオゾン濃度Cを用いた判定を実行する。これにより、貯蔵器13内のオゾン量に応じて、より適切に充填モードと保持モードとの選択を実行することができる。ステップS309において圧力Pが十分に高いと判定されても、ステップS310においてオゾン濃度Cが低いと判定された場合には、保持モードではなく充填モードが選択され、貯蔵器13内にオゾンを補充できる。充填モードは、オゾン濃度Cがオゾン濃度閾値Ctを超えるまで継続されるため、貯蔵器13内のオゾン濃度を維持した状態で保持モードを実行することができる。
なお、ステップS310では、オゾン濃度センサ122の検出値を貯蔵器13内のオゾン濃度Cとして用い、圧力閾値Ptと比較したが、これに限定されない。ステップS310は、貯蔵器13内のオゾン濃度情報が、貯蔵器13内のオゾン濃度Cが所定のオゾン濃度閾値Ct以下であることを示す状態であるか否かに基づいて、充填モードまたは保持モードを選択するように構成されていればよい。なお、オゾン濃度情報とは、貯蔵器13内のオゾン濃度Cおよびこれに関連する他のパラメータを意味し、例えば、充填モードから保持モードに切り替えた時点からの経過時間等を挙げることができる。
上記の各実施形態によれば、下記の効果を得ることができる。
オゾン供給装置10、10aは、内燃機関40の排気管43に接続され、内燃機関40からの排気を浄化する排気浄化触媒を備える第1触媒層46の上流にオゾンを供給するオゾン供給装置として機能する。オゾン供給装置10、10aは、原料ガスからオゾンを生成するオゾン生成器12と、オゾン生成器12により生成されたオゾンを貯蔵する貯蔵器13と、オゾン生成器12から貯蔵器13に向かう正方向の流れのみ許容する逆止弁110と、貯蔵器13と排気管43とを接続または遮断する供給弁としてのタンク弁111と、制御部として機能するオゾン供給ECU15と、を備える。オゾン生成器12により生成されたオゾンは、逆止弁110を通過して貯蔵器内に流入する。タンク弁111が遮断状態にある場合には、逆止弁110から流入したオゾンを貯蔵器13内に貯蔵することができる。オゾン供給装置10、10aによれば、タンク弁111の制御により、貯蔵器13に貯蔵したオゾンを必要に応じて的確に排気管43に供給できる。
オゾン供給ECU15は、第1触媒層46に備えられた排気浄化触媒へのオゾン供給の要求があった場合に、タンク弁111を接続状態に制御して貯蔵器13に貯蔵されたオゾンを排気管43に供給する供給モードを実行する。また、オゾン供給ECU15は、排気浄化触媒へのオゾン供給の要求がない場合に、タンク弁111を遮断状態に制御して、オゾン生成器12により生成したオゾンを貯蔵器13に充填する充填モードと、充填モードにより充填されたオゾンを貯蔵器13内に保持する保持モードとを、貯蔵器13内のオゾンの貯蔵状態に基づいて切換えて実行する。すなわち、オゾン供給ECU15は、排気浄化触媒へのオゾン供給の要求がない場合に貯蔵器13内にオゾンを充填して保持し、排気浄化触媒へのオゾン供給の要求があった場合に、タンク弁111の制御のみにより簡易かつ速やかに供給モードを実行することができる。このため、多種多様のセンサによって検出された多種多様のパラメータを用いてオゾン生成器12を制御することなく、適時に、要求量に応じたオゾンを排気浄化触媒に供給することができる。その結果、車載可能なシステム体格で、オゾン供給量の高精度な制御をより簡易に実現できる。
上記のオゾン供給装置10、10aでは、貯蔵器13は、中空の貯蔵容器であってもよい。より具体的には、貯蔵器13としては、オゾンに対して耐食性を有する材料が内壁に用いられた貯蔵容器であることが好ましい。
オゾン供給ECU15は、第1触媒層46の排気浄化触媒の温度情報に基づいて、排気浄化触媒へのオゾン供給の要求の有無を判断するように構成されていてもよい。排気浄化触媒の活性度は、排気浄化触媒の温度Tに依存するため、排気浄化触媒の温度情報に基づくことにより簡易にオゾン供給の要求の有無を判断することができる。より具体的には、オゾン供給ECU15は、排気浄化触媒の温度情報が、排気浄化触媒の温度Tが所定の温度閾値Tc(例えば、活性温度)未満であることを示す状態である場合に、排気浄化触媒へのオゾン供給の要求があったと判断するように構成されていてもよい。また、オゾン供給ECU15は、排気浄化触媒の温度情報が、排気浄化触媒の温度Tが所定の温度閾値以上であることを示す状態である場合に、排気浄化触媒へのオゾン供給の要求が無いと判断するように構成されていてもよい。
オゾン供給ECU15は、貯蔵器13内の圧力情報に基づいて、充填モードと、保持モードとを切換えるように構成されていてもよい。より具体的には、オゾン供給ECU15は、貯蔵器13内の圧力情報が、貯蔵器13内の圧力Pが所定の圧力閾値未満であることを示す状態である場合に、充填モードを実行し、貯蔵器内の圧力情報が、貯蔵器内の圧力Pが所定の圧力閾値以上であることを示す状態である場合に、保持モードを実行するように構精されていてもよい。
オゾン供給ECU15は、供給モード時に、貯蔵器13内のオゾン濃度情報に基づいてタンク弁111を制御するように構成されていてもよい。より具体的には、タンク弁111は、貯蔵器13から排気管43に供給する流体流量を調整可能に構成されていてもよく、オゾン供給ECU15は、供給モード時に、貯蔵器内のオゾン濃度情報に基づいてタンク弁111を調整することにより貯蔵器13から排気管43に供給する流体流量である供給流量Qを制御するように構成されていてもよい。より具体的には、オゾン供給ECU15は、供給モード時に、排気浄化触媒に供給すべきオゾン量である要求オゾン量Xと、貯蔵器13内のオゾン濃度情報とに基づいて、貯蔵器13から供給する流体流量である供給流量Qを算出するように構成されていてもよい。そして、算出した供給流量Qに基づいて、タンク弁111を制御するように構成されていてもよい。供給流量Qとなるようにタンク弁111の流量制御を行うという簡易な制御により、要求オゾン量Xに応じてオゾン供給量を適切に制御できる。
オゾン供給ECU15は、保持モード時に、貯蔵器13内のオゾン濃度情報が、貯蔵器13内のオゾン濃度Cが所定のオゾン濃度閾値未満であることを示す状態である場合に、タンク弁111を接続状態に制御した後で保持モードから充填モードへの切換えを実行するように構成されていてもよい。保持モード中に貯蔵器13内のオゾン濃度が低下した場合には、充填モードに切り替えて、貯蔵器13内にオゾンを補充できるため、貯蔵器13内のオゾン濃度が低くなり過ぎないように維持しながら貯蔵器13内にオゾンを保持できる。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
10,10a…オゾン供給装置、12…オゾン生成器、13…貯蔵器、15…オゾン供給ECU、40…内燃機関、43…排気管、46…第1触媒層、47…第2触媒層、110…逆止弁、111…供給弁
Claims (11)
- 内燃機関(40)の排気管(43)に接続され、前記内燃機関からの排気を浄化する排気浄化触媒(46,47)の上流にオゾンを供給するオゾン供給装置(10,10a)であって、
前記オゾンを生成するオゾン生成器(12)と、
前記オゾン生成器により生成されたオゾンを貯蔵する貯蔵器(13)と、
前記オゾン生成器から前記貯蔵器に向かう正方向の流れを許容する逆止弁(110)と、
前記貯蔵器と前記排気管とを接続または遮断する供給弁(111)と、
制御部(15)と、を備え、
前記制御部は、
前記排気浄化触媒へのオゾン供給の要求があった場合に、前記供給弁を接続状態に制御して前記貯蔵器に貯蔵された前記オゾンを前記排気管に供給する供給モードを実行し、
前記排気浄化触媒へのオゾン供給の要求がない場合に、前記供給弁を遮断状態に制御して、前記オゾン生成器により生成したオゾンを前記貯蔵器に充填する充填モードと、前記充填モードにより充填された前記オゾンを前記貯蔵器内に保持する保持モードとを、前記貯蔵器内の前記オゾンの貯蔵状態に基づいて切換えて実行する、オゾン供給装置。 - 前記貯蔵器は、中空の貯蔵容器である請求項1に記載のオゾン供給装置。
- 前記制御部は、前記排気浄化触媒の温度情報に基づいて、前記排気浄化触媒へのオゾン供給の要求の有無を判断する請求項1または2に記載のオゾン供給装置。
- 前記制御部は、前記排気浄化触媒の温度情報が、前記排気浄化触媒の温度が所定の温度閾値未満であることを示す状態である場合に、前記排気浄化触媒へのオゾン供給の要求があったと判断する請求項3に記載のオゾン供給装置。
- 前記制御部は、前記排気浄化触媒の温度情報が、前記排気浄化触媒の温度が所定の温度閾値以上であることを示す状態である場合に、前記排気浄化触媒へのオゾン供給の要求が無いと判断する請求項3または4に記載のオゾン供給装置。
- 前記制御部は、前記貯蔵器内の圧力情報に基づいて、前記充填モードと、前記保持モードとを切換える請求項1〜5のいずれかに記載のオゾン供給装置。
- 前記制御部は、前記貯蔵器内の圧力情報が、前記貯蔵器内の圧力が所定の圧力閾値未満であることを示す状態である場合に、前記充填モードを実行し、前記貯蔵器内の圧力情報が、前記貯蔵器内の圧力が所定の圧力閾値以上であることを示す状態である場合に、前記保持モードを実行する請求項6に記載のオゾン供給装置。
- 前記制御部は、前記供給モード時に、前記貯蔵器内のオゾン濃度情報に基づいて前記供給弁を制御する請求項1〜7のいずれかに記載のオゾン供給装置。
- 前記供給弁は、前記貯蔵器から前記排気管に供給する流体流量を調整可能に構成されており、
前記制御部は、前記供給モード時に、前記貯蔵器内のオゾン濃度情報に基づいて前記供給弁を調整することにより前記貯蔵器から前記排気管に供給する流体の流量である供給流量を制御する請求項8に記載のオゾン供給装置。 - 前記制御部は、前記供給モード時に、前記排気浄化触媒に供給すべきオゾン量である要求オゾン量と、前記貯蔵器内のオゾン濃度情報とに基づいて、前記供給流量を算出し、前記算出した供給流量に基づいて、前記供給弁を制御する請求項9に記載のオゾン供給装置。
- 前記制御部は、前記保持モード時に、前記貯蔵器内のオゾン濃度情報が、前記貯蔵器内のオゾン濃度が所定のオゾン濃度閾値未満であることを示す状態である場合に、前記供給弁を接続状態に制御した後で前記保持モードから前記充填モードへの切換えを実行する請求項1〜10のいずれかに記載のオゾン供給装置。
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