JP2021193275A - Egrシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気通路内及びEGR通路内の昇温状態に応じた適切なEGRガスの導入を行うことができるEGRシステムを提供する。【解決手段】本開示の一態様は、エンジン1から排気通路3へ排出される排気の一部をEGRガスとしてEGR通路12を介して吸気通路2へ導入してエンジン1へ還流させるEGRシステムにおいて、EGRガスが流れるEGRガス分配器15の内壁に設けられる発熱被膜と、発熱被膜の機能状態を判定し、判定した発熱被膜の機能状態に応じてEGRガス分配器15での凝縮水の発生を抑制する凝縮水抑制制御を行うECU80と、を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、エンジンから排気通路へ排出される排気の一部をEGRガスとしてEGR通路を介して吸気通路へ導入してエンジンへ還流させるEGRシステムに関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載される技術が知られている。この技術は、吸気マニホールドにおいて、エンジンの各気筒へ吸気を分配する複数の分岐管に、補助ガス(EGRガス、PCVガス等)を分配するガス分配部が設けられる。このガス分配部には、エンジンの冷却水を利用した温水が流れる温水通路部が隣接して設けられる。また、ガス分配部と温水通路部との間の隔壁には、熱伝導率の良い材料(カーボン粉含有樹脂や金属板のインサート成形)が設けられる。そして、温水通路部の温水熱によりガス分配部を効率よく保温し、ガス分配部の中での凝縮水の発生や凍結を抑えるようになっている。
特開2018−44518号公報
ところが、特許文献1に記載の技術では、ガス分配部と温水通路部との間の隔壁に熱伝導率の良い材料が設けられているものの、温水温度がエンジンの暖機状態に依存していることから、ガス分配部の温度上昇に時間がかかる上、ガス分配部の温度を精密に制御することが難しかった。
そこで、本出願人は、EGRガス分配器において、EGR通路を形成するケーシングの内壁に、発熱被膜と、当該発熱被膜に通電するための電極とを設けて、EGRガスが流れるEGR通路の内壁を応答性良く温度上昇させることを提案した(特願2020−060830)。このようなEGRガス分配器において、発熱被膜の機能状態によっては、EGRガス分配器内を昇温できず、EGRガス分配器内に凝縮水が発生するおそれがある。そうすると、エンジンへのEGRガスの導入時に、エンジンへ凝縮水が吸入されて、凝縮水によりエンジン1で燃焼が悪化(失火)するおそれがある。そのため、凝縮水によるエンジン1での燃焼の悪化を抑制できるように、EGRガス分配器内の昇温状態(吸気通路やEGR通路(EGRガス分配器を含む)に発熱被膜を設ける場合には吸気通路内及びEGR通路内の昇温状態)に応じた適切なEGRガスの導入を行うことが望まれる。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、吸気通路内及びEGR通路内の昇温状態に応じた適切なEGRガスの導入を行うことができるEGRシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、エンジンから排気通路へ排出される排気の一部をEGRガスとしてEGR通路を介して吸気通路へ導入して前記エンジンへ還流させるEGRシステムにおいて、前記EGRガスが流れる前記吸気通路及び前記EGR通路の少なくとも一方の内壁に設けられる発熱被膜と、前記発熱被膜の機能状態を判定し、判定した前記発熱被膜の機能状態に応じて前記吸気通路及び前記EGR通路での凝縮水の発生を抑制する凝縮水抑制制御を行う制御部と、を有すること、を特徴とする。
この態様によれば、発熱被膜の機能状態に応じて凝縮水の発生を抑制する制御を行うことにより、EGRガスの導入時における凝縮水によるエンジンでの燃焼の悪化を抑制できる。そのため、吸気通路内及びEGR通路内の昇温状態に応じた適切なEGRガスの導入を行うことができる。
上記の態様においては、前記制御部は、前記凝縮水抑制制御として、前記発熱被膜の機能状態に応じて前記EGRガスの前記吸気通路への導入を制御するEGR導入制御を行うこと、が好ましい。
この態様によれば、発熱被膜の機能状態に応じてEGRガスの吸気通路への導入を制御することにより、吸気通路内及びEGR通路内の昇温状態に応じた適切なEGRガスの導入を行うことができる。
上記の態様においては、前記制御部は、前記EGR導入制御として、前記発熱被膜の異常時に、前記発熱被膜の正常時よりも、前記吸気通路に導入される吸気の温度である吸気温に応じて、前記EGRガスの前記吸気通路への導入開始のタイミングを遅らせること、が好ましい。
この態様によれば、発熱被膜の異常時に、エンジンの暖機が十分に行われた後に、暖まったEGRガスを排気通路から吸気通路に導入できる。そのため、吸気通路及びEGR通路にて凝縮水の発生を抑制できるので、凝縮水によるエンジンでの燃焼の悪化を抑制できる。
上記の態様においては、前記制御部は、前記EGR導入制御として、前記発熱被膜の正常時に、前記発熱被膜の温度と、前記エンジンの内部を流れる冷却水の温度である水温とに基づいて前記EGRガスの前記吸気通路への導入開始のタイミングを制御すること、が好ましい。
この態様によれば、吸気通路内及びEGR通路内を適切な昇温状態にしながら、水温も考慮した最適なEGRガスの導入ができる。
上記の態様においては、前記制御部は、前記凝縮水抑制制御として、前記発熱被膜の機能状態に応じて前記発熱被膜への通電を制御する発熱被膜通電制御を行うこと、が好ましい。
この態様によれば、発熱被膜の加熱能力を判断し、加熱能力に応じて必要な発熱被膜への通電の制御を行うことにより、発熱被膜の機能状態に応じて適切に発熱被膜を昇温させることができる。
上記の態様においては、前記制御部は、前記発熱被膜通電制御として、前記発熱被膜の正常時に、前記発熱被膜の抵抗値または前記発熱被膜に対する通電時の電流値から推定した前記発熱被膜の温度に基づいて、前記発熱被膜への通電の要否を判断すること、が好ましい。
この態様によれば、発熱被膜の温度状態に応じて発熱被膜への通電の制御を行うことで、吸気通路内及びEGR通路内を適切に昇温させることができる。
上記の態様においては、前記制御部は、前記発熱被膜通電制御として、前記発熱被膜の機能低下状態に応じて、前記発熱被膜への通電を制御すること、が好ましい。
この態様によれば、発熱被膜の機能低下状態(亀裂や劣化等)に応じて発熱被膜への通電を制御できるので、発熱被膜の機能低下時であっても吸気通路内及びEGR通路内を適切に昇温させることができる。
本開示のEGRシステムによれば、吸気通路内及びEGR通路内の昇温状態に応じた適切なEGRガスの導入を行うことができる。
本実施形態のEGRシステムを有するエンジンシステムの概略構成図である。 EGRガス分配器が設けられる吸気マニホールドの概略を示す側面図である。 EGRガス分配器を前側から視て示す斜視図である。 EGRガス分配器の平面図である。 EGRガス分配器の正面図である。 図4のA−A断面図である。 上ケーシングの外側を示す斜視図である。 上ケーシングの内側を示す平面図である。 下ケーシングの内側を示す斜視図である。 下ケーシングの内側を示す平面図である。 上電流センサの構成を示す図8に準ずる平面図である。 下電流センサの構成を示す図10に準ずる平面図である。 発熱被膜温度に対する電流値と抵抗値の特性と、発熱被膜の正常時と異常時における電流値と抵抗値の特性を示す図である。 第1実施例で行われる制御の内容を示すフローチャート図である。 上抵抗センサの構成を示す図8に準ずる平面図である。 下抵抗センサの構成を示す図10に準ずる平面図である。 第2実施例で行われる制御の内容を示すフローチャート図である。 発熱被膜の正常時における吸気温とEGR開始許可水温との関係を規定したマップである。 発熱被膜の異常時における吸気温とEGR開始許可水温との関係を規定したマップ。 第3実施例で行われる制御の内容を示すフローチャート図である。 第3実施例で行われる制御の内容を示すタイムチャート図である。 第4実施例で行われる制御の内容を示すフローチャート図である。 第4実施例で行われる制御の内容を示すフローチャート図である。 第5実施例で行われる制御の内容を示すフローチャート図である。 発熱被膜温度に対する抵抗値の特性を示す図(マップ)である。 補間係数と制御被膜温度の関係を規定したマップである。 第6実施例で行われる制御の内容を示すフローチャート図である。
以下、本開示のEGRシステムについて説明する。まず、本実施形態のEGRシステムについて説明する前に、当該EGRシステムを有するガソリンエンジンシステムの概要について説明する。
[エンジンシステムについて]
図1に、この実施形態のガソリンエンジンシステム(以下、単に「エンジンシステム」と言う。)を概略構成図により示す。自動車に搭載されたエンジンシステムは、複数の気筒を有するエンジン1を備える。このエンジン1は、4気筒、4サイクルのレシプロエンジンであり、ピストン及びクランクシャフト等の周知の構成を含む。エンジン1には、各気筒へ吸気を導入するための吸気通路2と、エンジン1の各気筒から排気を導出するための排気通路3が設けられる。吸気通路2には、その上流側からエアクリーナ9、スロットル装置4及び吸気マニホールド5が設けられる。加えて、このエンジンシステムは、高圧ループタイプのEGR装置11(排気還流装置)を備える。
スロットル装置4は、吸気マニホールド5より上流の吸気通路2に配置され、運転者のアクセル操作に応じてバタフライ式のスロットル弁4aを開度可変に開閉駆動させることで、吸気通路2を流れる吸気量を調節するようになっている。吸気マニホールド5は、主として樹脂材より構成され、エンジン1の直上流にて吸気通路2に配置され、吸気が導入される一つのサージタンク5aと、サージタンク5aに導入された吸気をエンジン1の各気筒へ分配するためにサージタンク5aから分岐した複数(4つ)の分岐管5bとを含む。排気通路3には、その上流側から順に排気マニホールド6及び触媒7が設けられる。触媒7には、排気を浄化するために、例えば、三元触媒が内蔵される。
エンジン1には、各気筒に対応して燃料を噴射するための燃料噴射装置(図示略)が設けられる。燃料噴射装置は、燃料供給装置(図示略)から供給される燃料をエンジン1の各気筒へ噴射するように構成される。各気筒では、燃料噴射装置から噴射される燃料と吸気マニホールド5から導入される吸気とにより可燃混合気が形成される。
エンジン1には、各気筒に対応して点火装置(図示略)が設けられる。点火装置は、各気筒で可燃混合気に点火するように構成される。各気筒内の可燃混合気は、点火装置の点火動作により爆発・燃焼し、燃焼後の排気は、各気筒から排気マニホールド6及び触媒7を経て外部へ排出される。このとき、各気筒でピストン(図示略)が上下運動し、クランクシャフト(図示略)が回転することにより、エンジン1に動力が得られる。
[EGRシステムについて]
本実施形態のEGRシステムは、EGR装置11を備える。EGR装置11は、エンジン1の各気筒から排気通路3へ排出される排気の一部を排気還流ガス(EGRガス)として吸気通路2へ流してエンジン1の各気筒へ還流させるように構成される。
EGR装置11は、EGR通路12(排気還流通路)と、EGR通路12を流れるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ13(排気還流クーラ)と、EGR通路12を流れるEGRガスの流量を調節するためのEGR弁14(排気還流弁)と、EGR通路12を流れるEGRガスをエンジン1の各気筒へ分配するために、吸気マニホールド5の各分岐管5bへEGRガスを分配するためのEGRガス分配器15(排気還流ガス分配器)とを備える。
EGR通路12は、入口12aと出口12bを含む。EGR通路12の入口12aは、触媒7より上流の排気通路3に接続され、EGR通路12の出口12bは、EGRガス分配器15に接続される。この実施形態で、EGRガス分配器15は、EGR通路12の終段を構成している。EGR通路12において、EGR弁14は、EGRクーラ13より下流に設けられ、EGRガス分配器15は、EGR弁14より下流に設けられる。
このEGR装置11では、EGR弁14が開弁状態になることにより、排気通路3を流れる排気の一部がEGRガスとしてEGR通路12を流れ、EGRクーラ13、EGR弁14及びEGRガス分配器15を介して吸気マニホールド5の各分岐管5bへ分配され、更にエンジン1の各気筒へ分配されて還流される。
[EGRガス分配器について]
図2に、EGRガス分配器15が設けられる吸気マニホールド5の概略を側面図により示す。図2に示す状態が、車両にてエンジン1に取り付けられた吸気マニホールド5の配置状態を示し、その上下は図2に示す通りである。吸気マニホールド5は、サージタンク5aと複数の分岐管5b(一つのみ図示する)の他に、各分岐管5bの出口をエンジン1へ接続するための出口フランジ5cを含む。この実施形態で、EGRガス分配器15は、各分岐管5bのそれぞれへEGRガスを分配するために、各分岐管5bの最上部近傍にて各分岐管5bの上側に設けられる。
図3に、EGRガス分配器15を前側から視た斜視図により示す。図4に、EGRガス分配器15を平面図により示す。図5に、EGRガス分配器15を正面図により示す。図6に、EGRガス分配器15のガスチャンバ22を、図4のA−A断面図により示す。図2〜図5に示す吸気マニホールド5とEGRガス分配器15の外観や構造は、本開示技術の一例を示すものである。
図3〜図5に示すように、EGRガス分配器15は、主として樹脂材により構成され、全体として横長な形状を有し、その長手方向Xにおいて、図1に示すように、吸気マニホールド5の複数の分岐管5bを横切るように配置される。この実施形態で、EGRガス分配器15は、予め吸気マニホールド5とは別に形成され、吸気マニホールド5に対し後付けされる。この実施形態で、EGRガス分配器15は、大きく分けて三つの部分、すなわち、EGRガスが導入されるガス導入通路21と、ガス導入通路21に導入されたEGRガスが集まる一つのガスチャンバ22(その内径が、ガス導入通路21のそれよりも大きい。)と、ガスチャンバ22から分岐され、ガスチャンバ22から各分岐管5bへEGRガスを分配する複数(4つ)のガス分配通路23(その内径が、ガス導入通路21やガスチャンバ22のそれよりも小さい。)とを含む。なお、EGRガス分配器15(詳しくは、ガス導入通路21とガスチャンバ22)は、EGR通路12と共に、本開示の「EGR通路」の一例である。
ガス導入通路21のガス入口24には、EGRガスが導入される。このガス入口24にはEGR通路12が接続される。ガス入口24の周囲には、EGR通路12を接続するための入口フランジ24aが設けられる。ガス導入通路21は、ガス入口24から伸びる通路部21aと、その通路部21aから二股に分岐した分岐通路部21bと分岐通路部21cとを含む。ガス入口24は、EGRガス分配器15の前側に開口する。通路部21aは、EGRガス分配器15の前側から後側へ回り込み、分岐通路部21bと分岐通路部21cに続く。ガスチャンバ22は、横長な筒形状をなす。ガスチャンバ22は、ガス入口24からガス導入通路21に導入されるEGRガスを集める。複数のガス分配通路23は、ガスチャンバ22の前側にて、ガスチャンバ22から分岐する。この実施形態で、各ガス分配通路23は、ガスチャンバ22から各分岐管5bへ向けて斜め下方へ傾斜して伸び、開口する。
図6に示すように、この実施形態で、EGRガス分配器15は、上ケーシング26及び下ケーシング27の二つの部材から構成される。上ケーシング26の外周には、上フランジ26aが形成され、下ケーシング27の外周には、下フランジ27aが形成される。上ケーシング26と下ケーシング27は、上フランジ26aと下フランジ27aとが溶着により接合されることで一体化し、EGRガス分配器15が構成される。
図6に示すように、この実施形態で、EGRガス分配器15の内壁には、上発熱被膜29と下発熱被膜30が設けられる。すなわち、上ケーシング26のガスチャンバ22を構成する部分の内壁には、上発熱被膜29が設けられる。下ケーシング27のガスチャンバ22を構成する部分には、下発熱被膜30が設けられる。また、上発熱被膜29の幅方向(図6左右方向)両端において、上ケーシング26の内壁と上発熱被膜29との間には、上発熱被膜29に通電するための一対をなす上プラス電極31と上マイナス電極32が設けられる。下発熱被膜30の幅方向両端において、下ケーシング27の内壁と下発熱被膜30との間には、下発熱被膜30に通電するための一対をなす下プラス電極33と下マイナス電極34が設けられる。
この実施形態で、上発熱被膜29と下発熱被膜30は、互いに同じ厚さを有し、上ケーシング26と下ケーシング27のガスチャンバ22を構成する部分の内壁のほぼ全部を覆うように設けられる。この実施形態では、図示はしないが、上ケーシング26及び下ケーシング27のガス導入通路21を構成する部分の内壁にも、ガスチャンバ22の内壁と同様に上発熱被膜29及び下発熱被膜30と、上プラス電極31及び上マイナス電極32と、下プラス電極33及び下マイナス電極34とが設けられる。
更に、図3〜図5に示すように、EGRガス分配器15において、ガス導入通路21の上流端部(入口フランジ24a近傍)及び下流端部(分岐通路部21b)と、ガスチャンバ22の一端部及び中間部のそれぞれには、上プラス電極31と下プラス電極33及び上マイナス電極32と下マイナス電極34から伸びる上プラス端子31a及び上マイナス端子32aと、下プラス端子33a及び下マイナス端子34aがそれぞれ設けられる。
これらの上プラス端子31aと上マイナス端子32aと下プラス端子33aと下マイナス端子34aから、上プラス電極31と下プラス電極33及び上マイナス電極32と下マイナス電極34を介して、上発熱被膜29と下発熱被膜30に通電することにより、上発熱被膜29と下発熱被膜30が発熱し、EGRガス分配器15のガス導入通路21及びガスチャンバ22の内壁を加熱するようになっている。そして、これにより、ガス導入通路21及びガスチャンバ22それぞれの内壁の温度を上昇させて、EGRガス分配器15(EGR通路)の内を保温できるので、EGRガス分配器15の内部での凝縮水(すなわち、EGRガスが冷やされることによりEGRガスに含まれる水分から発生する凝縮水)の発生を抑制できる。
図7に、上ケーシング26の外側を斜視図により示す。図8に、上ケーシング26の内側を平面図により示す。図9に、下ケーシング27の内側を斜視図により示す。図10に、下ケーシング27の内側を平面図により示す。図8に示すように、上プラス電極31(黒塗り線)及び上マイナス電極32(白抜き線)は、それぞれ上ケーシング26の内壁にて互いに対向するように上フランジ26aに沿って設けられる。図8に紗を付して示すように、上発熱被膜29は、対向する上プラス電極31及び上マイナス電極32の間で、上ケーシング26の内壁のほぼ全面を覆うように設けられる。図9、図10に示すように、下プラス電極33(黒塗り線)及び下マイナス電極34(白抜き線)は、それぞれ下ケーシング27の内壁にて下フランジ27aに沿って設けられる。図10に紗を付して示すように、下発熱被膜30は、対向する下プラス電極33及び下マイナス電極34の間で、下ケーシング27の内壁のほぼ全面を覆うように設けられる。
なお、上発熱被膜29と下発熱被膜30には、アース配線が設けられる。この実施形態では、EGRガス分配器15が、その入口フランジ24aを介してEGR通路12に接続される(取り付けられる)。図3に示すように、入口フランジ24aには、そのボルト穴に導電性の金属製カラー25が設けられる。この金属製カラー25に対し、上発熱被膜29と下発熱被膜30のアース配線25aが接続される。入口フランジ24aは、その金属製カラー25に挿通されたボルトを介してEGR通路12の上流側に設けられた別のフランジに接続される。この場合、EGR通路12の上流側は、導電性金属を介して車体に繋がりアースが施されている。従って、入口フランジ24aをEGR通路12の別のフランジに接続することで、上発熱被膜29と下発熱被膜30に対しアースを施すことが可能となる。
[発熱被膜について]
ここで、上発熱被膜29と下発熱被膜30について説明する。上発熱被膜29と下発熱被膜30としては、例えば、東洋ドライルーブ株式会社製の「発熱被膜コーティング」を使用することができる。この発熱被膜は、特殊バインダー内に、各種導通顔料を配合・分散した乾燥性被膜であり、被膜に電極を介して電力を供給することで、被膜全体を発熱させることが可能である。配合した導通顔料(導体)に与えられた電流が、熱エネルギー(ジュール熱)に変化し発熱効率を得ることができる。その特徴は、以下の通りである。(1)低電圧にて発熱特性を発現できること。(2)面状で発熱するため、ニクロム線に比べて均一に発熱すること。(3)薄膜化、軽量化が可能であること。(4)柔軟性に優れ、フィルム形態も可能であること。(5)塗布膜厚、電極長さ、電極間距離等を調整することで、任意の発熱特性が得られること。
[エンジンシステムの電気的構成について]
次に、エンジンシステムの電気的構成の一例について説明する。図1において、このエンジンシステムに設けられる各種センサ等は、エンジン1の運転状態を検出するための運転状態検出手段を構成する。エンジン1に設けられる水温センサ71は、エンジン1の内部を流れる冷却水の温度(冷却水温度、水温thw)を検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。エンジン1に設けられる回転数センサ72は、エンジン1のクランクシャフトの回転角(クランク角度)を検出すると共に、そのクランク角度の変化(クランク角速度)をエンジン1の回転数(エンジン回転数ne)として検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。回転数センサ72は、この開示技術におけるクランク角速度検出手段の一例に相当する。
エアクリーナ9の近傍に設けられるエアフローメータ73は、エアクリーナ9を流れる吸気量gaを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。サージタンク5aに設けられる吸気圧センサ74は、スロットル装置4より下流の吸気通路2(サージタンク5a)における吸気圧pmを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。スロットル装置4に設けられるスロットルセンサ75は、スロットル弁4aの開度(スロットル開度ta)を検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。
EGR通路12の入口12aと触媒7との間の排気通路3に設けられる酸素センサ76は、排気中の酸素濃度oxを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。エアクリーナ9の入口に設けられる吸気温センサ77は、エアクリーナ9に吸入される(すなわち、吸気通路2に導入される)吸気(外気)の温度(吸気温tha)を検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。
また、EGRガス分配器15の近傍に設けられる電流センサ78Aと電流センサ78Bは、上発熱被膜29と下発熱被膜30に対する通電時の電流値amperを検出し、その検出値に応じた電気信号を出力する。すなわち、電流センサ78Aは、上発熱被膜29の電流値amperを検出し、電流センサ78Bは、下発熱被膜30の電流値amperを検出するようになっている。
図11に、電流センサ78Aの構成を、図8に準ずる平面図により示す。図12に、電流センサ78Bの構成を、図10に準ずる平面図により示す。図11に示すように、各上プラス端子31aには、上プラス配線41が接続され、その上プラス配線41には、電流センサ78Aが設けられる。同様に、図12に示すように、各下プラス端子33aには、下プラス配線43が接続され、その下プラス配線43には、電流センサ78Bが設けられる。上マイナス端子32a及び下マイナス端子34aのそれぞれには、アース配線25aが接続される。電流センサ78Aと電流センサ78Bは、この開示技術における電流検出部の一例に相当する。
更に、運転席に設けられるIGスイッチ79(イグニションスイッチ)は、運転者の捜査によるエンジン1の始動又は停止を検出し、その検出信号を出力するようになっている。
このエンジンシステムは、同システムの制御を司るECU80(電子制御装置、本開示の「制御部」の一例)を更に備える。ECU80には、各種センサ等がそれぞれ接続される。また、ECU80には、EGR弁14とEGRガス分配器15の上発熱被膜29と下発熱被膜30の他、インジェクタ(図示略)及びイグニションコイル(図示略)が接続される。周知のようにECU80は、中央処理装置(CPU)、各種メモリ、外部入力回路及び外部出力回路等を備える。メモリには、各種制御に関する所定の制御プログラムが格納される。CPUは、入力回路を介して入力される各種センサ等の検出信号に基づき、所定の制御プログラムに基づいて燃料噴射制御、点火時期制御、EGR制御、上発熱被膜29と下発熱被膜30に対する通電制御及び上発熱被膜29と下発熱被膜30の故障診断の制御等を実行するようになっている。
この実施形態で、ECU80は、EGR制御において、エンジン1の運転状態に応じてEGR弁14を制御するようになっている。具体的には、ECU80は、エンジン1の冷間時、停止時、アイドル運転時、減速運転時及び加速運転時には、EGR弁14を全閉状態に制御し、それ以外の運転時には、その運転状態に応じて目標EGR開度を求め、EGR弁14をその目標EGR開度に制御するようになっている。このときEGR弁14が開弁状態になることにより、エンジン1から排気通路3へ排出され、その排気の一部が、EGRガスとしてEGR通路12、EGRクーラ13、EGR弁14及びEGRガス分配器15等を介して吸気通路2(吸気マニホールド5)へ流れ、エンジン1の各気筒へ還流される。
[本実施形態で行われる制御について]
(第1実施例)
図13に示すように、発熱被膜(上発熱被膜29や下発熱被膜30の総称)の異常時(例えば、亀裂発生時)は、発熱被膜の正常時よりも、発熱被膜に対する通電時の電流値amperが低下する。なお、図13では、発熱被膜温度heatertemp(発熱被膜の温度)に関わらず、電流値amperは、発熱被膜の正常時よりも発熱被膜の異常時の方が低下することを示している。
このような電流値amperの特性に鑑みて、本実施例では、ECU80は、発熱被膜への通電後に、電流値amperに基づいて発熱被膜の正異常判定(故障診断)を行う。
具体的には図14に示すように、ECU80は、まず、IGスイッチ79からの検出信号に基づき、IGオンしたか否か、すなわち、エンジン1が始動を開始したか否かを判断する(ステップS101)。
そして、ECU80は、IGオンした場合(ステップS101:YES)には、吸気温tha、水温thw、始動時吸気温stha、始動時水温sthwを取り込む(ステップS102)。なお、吸気温thaと始動時吸気温sthaは吸気温センサ77により検出され、水温thwと始動時水温sthwは水温センサ71により検出される。
次に、ECU80は、始動後通電条件を満たしたか否かを判断する(ステップS103)。
そして、ECU80は、始動後通電条件を満たした場合(ステップS103:YES)には、ステップS102で取り込んだ吸気温thaに応じた基準電流値kamperを取り込み(ステップS104)、発熱被膜への通電を実行する(ステップS105)。
次に、ECU80は、発熱被膜への通電後1秒間経過したら(ステップS106:YES)、電流値amperを取り込み(ステップS107)、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKが「0」であるか否かを判断する(ステップS108)。
なお、ステップS106において発熱被膜への通電後1秒間経過するまで待つことにより、突入電流(すなわち、通電開始時の電流値amper)が大きく変動しても、安定した後の電流値amperを用いて後述する発熱被膜の正異常判定行うことができる。
また、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKは、未だ発熱被膜が正常と判定されていない場合に「0」とされ、既に発熱被膜が正常と判定されている場合に「1」とされる。
そして、ECU80は、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKが「0」である場合(ステップS108:YES)には、以下の数式([数1])の条件を満たすか否かを判断する(ステップS109)。なお、αは、所定電流値であり、基準電流値kamperよりも非常に小さい値(例えば、基準電流値kamperの10%の大きさの値)である。
[数1]
kamper−α<amper
そして、ECU80は、[数1]の数式の条件を満たす場合(ステップS109:YES)には、発熱被膜が正常と判定し、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKを「1」にする(ステップS110)。
一方、ECU80は、[数1]の数式の条件を満たさない場合(ステップS109:NO)には、発熱被膜が異常と判定し、発熱被膜異常判定フラグXHEATERNGを「1」にする(ステップS111)。
なお、ECU80は、ステップS101においてIGオンしていない場合(ステップS101:NO)や、ステップS103において始動後通電条件を満たしていない場合(ステップS103:NO)には、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKと発熱被膜異常判定フラグXHEATERNGを「0」にする(ステップS112)。
また、ECU80は、ステップS108において発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKが「1」である場合(ステップS108:NO)には、ステップS107で取り込んだ電流値amperに基づいて発熱被膜温度heatertempを求める(ステップS113)。
以上のように、本実施例では、ECU80は、電流値amperに基づいて、発熱被膜の正異常判定を行う。
これにより、ECU80は、判定結果に基づいて発熱被膜温度heatertempを制御することにより、EGRガス分配器15内の昇温状態を制御して、EGRガス分配器15内にて凝縮水の発生を抑制できる。そのため、エンジン1へのEGRガスの導入時に、凝縮水がエンジン1に吸入され難くなり、凝縮水によるエンジン1での燃焼の悪化(失火)の発生を抑制できる。したがって、EGRガス分配器15(本開示の「EGR通路」の一例)内の昇温状態に応じた適切なEGRガスの導入を行うことができる。
(第2実施例)
次に、第2実施例について説明する。前記の図13に示すように、発熱被膜の異常時は、発熱被膜の正常時よりも、発熱被膜の抵抗値ohmが上昇する。なお、図13では、被膜温度heatertempに関わらず、抵抗値ohmは、発熱被膜の正常時よりも発熱被膜の異常時の方が上昇することを示している。
このような抵抗値ohmの特性に鑑みて、本実施例では、ECU80は、発熱被膜への通電前に、抵抗値ohmに基づいて発熱被膜の正異常判定を行う。なお、抵抗値ohmは、上プラス配線41とアース配線25aとの間に設けられる抵抗センサ88A(図15参照)、または、下プラス配線43とアース配線25aとの間に設けられる抵抗センサ88B(図16参照)により検出される。そして、ECU80は、発熱被膜の正異常判定の結果に応じて、EGR開始許可水温を設定して、EGR開始のタイミングを制御する。ここで、EGR開始とは、EGR弁14を開弁状態にして、EGR通路12から吸気通路2へのEGRガスの導入を開始することである。
具体的には、図17に示すように、第1実施例(図14)と異なる点として、ECU80は、ステップS203において始動後通電条件を満たす場合(ステップS203:YES)には、ステップS202で取り込んだ吸気温thaに応じた基準抵抗値kohmを取り込み(ステップS204)、抵抗値ohmを取り込む(ステップS205)。
次に、ECU80は、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKが「0」であるか否かを判断する(ステップS206)。
そして、ECU80は、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKが「0」である場合(ステップS206:YES)には、以下の数式([数2])の条件を満たすか否かを判断する(ステップS207)。なお、βは、所定抵抗値であり、基準抵抗値kohmよりも非常に小さい値(例えば、基準抵抗値kohmの10%の大きさの値)である。
[数2]
kohm+β>ohm
そして、ECU80は、[数2]の数式の条件を満たす場合(ステップS207:YES)には、発熱被膜への通電を実行し(ステップS208)、発熱被膜が正常と判定して、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKを「1」にする(ステップS209)。
次に、ECU80は、図18のマップを参照して、発熱被膜の正常時における吸気温thaに応じたEGR開始許可水温thathwegrを設定する(ステップS210)。
一方、ECU80は、ステップS207において[数2]の数式の条件を満たさない場合(ステップS207:NO)には、発熱被膜への通電を禁止(停止)し(ステップS211)、発熱被膜が異常と判定して、発熱被膜異常判定フラグXHEATERNGを「1」にする(ステップS212)。
次に、ECU80は、図19のマップを参照して、発熱被膜の異常時における吸気温thaに応じたEGR開始許可水温thathwegrを設定する(ステップS213)。
ここで、図18と図19に示すように、EGR開始許可水温thathwegrは、同じ吸気温thaの条件下で、発熱被膜の正常時よりも、発熱被膜の異常時の方が高く規定されている。これにより、発熱被膜の正常時よりも発熱被膜の異常時のほうがEGR開始を許可するタイミングを遅らせることができるようになっている。
以上のように、本実施例では、ECU80は、発熱被膜の機能状態に応じてEGRガスの吸気通路2への導入を制御するEGR導入制御として、発熱被膜の異常時に、発熱被膜の正常時よりも、吸気温thaに応じたEGR開始許可水温thathwegrを高くして、EGRガスの吸気通路2への導入開始のタイミングを遅らせる。なお、EGR導入制御は、本開示の「凝縮水抑制制御(発熱被膜の機能状態に応じてEGRガス分配器15での凝縮水の発生を抑制する制御)」の一例である。
これにより、EGRガス分配器15内を昇温できないなどの発熱被膜の異常時に、エンジン1の暖機が十分に行われた後に、暖まったEGRガスを排気通路3からEGR通路12等を介して吸気通路2に導入できる。そのため、EGRガス分配器15内にて凝縮水の発生を抑制できるので、エンジン1への凝縮水の吸入が抑制されて、凝縮水によるエンジン1での燃焼の悪化(失火)を抑制できる。したがって、EGRガス分配器15内の昇温状態に応じた適切なEGRガスの導入を行うことができる。
また、本実施例のような抵抗値ohmに基づく発熱被膜の正異常判定は、発熱被膜への通電前に行うことができる。そのため、発熱被膜の異常時に、発熱被膜への通電を防止することができる。なお、本実施例のような抵抗値ohmに基づく発熱被膜の正異常判定は、発熱被膜への通電後に行ってもよい。
(第3実施例)
次に、第3実施例について説明する。本実施例では、ECU80は、抵抗値ohmから発熱被膜温度heatertempを推定し、発熱被膜の正常時に、推定した発熱被膜温度heatertempに応じて発熱被膜への通電の制御を行う。
具体的には、図20に示すように、ECU80は、IGオンしたか否かを判断する(ステップS301)。
そして、ECU80は、IGオンした場合(ステップS301:YES)には、吸気温tha、水温thw、抵抗値ohmを取り込み(ステップS302)、ステップS302で取り込んだ吸気温thaに応じた基準抵抗値kohmを取り込む(ステップS303)。次に、ECU80は、図13を参照して、ステップS302で取り込んだ抵抗値ohmより、発熱被膜温度heatertempを求める(推定する)(ステップS304)。
次に、ECU80は、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKが「0」であるか否かを判断する(ステップS305)。
そして、ECU80は、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKが「0」である場合(ステップS305:YES)には、前記の数式([数2])の条件を満たすか否かを判断する(ステップS306)。
そして、ECU80は、[数2]の数式の条件を満たす場合(ステップS306:YES)には、発熱被膜が正常と判断して、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKを「1」にする(ステップS307)。
次に、ECU80は、発熱被膜温度heatertempが70℃未満であるか否かを判断する(ステップS308)。なお、判断基準の温度について、ここでは一例として70℃としたが、これに限定されず、70℃以外を含む所定温度(第1所定温度)としてもよい。
そして、ECU80は、発熱被膜温度heatertempが70℃未満である場合(ステップS308:YES)には、図18のマップに基づいて、発熱被膜の正常時における吸気温thaに応じたEGR開始許可水温thathwegrを設定し(ステップS309)、発熱被膜への通電を実行する(ステップS310)。
一方、ECU80は、発熱被膜温度heatertempが70℃以上である場合(ステップS308:NO)には、発熱被膜への通電を禁止(停止)する(ステップS313)。
このようにして、ECU80は、発熱被膜の正常時に、発熱被膜温度heatertempが所定温度(例えば、70℃)未満である場合には発熱被膜への通電を実行し、発熱被膜温度heatertempが所定温度以上である場合には発熱被膜への通電を停止する。すなわち、ECU80は、発熱被膜の正常時に、抵抗値ohmから推定した発熱被膜温度heatertempに基づいて、発熱被膜への通電の要否を判断する。
また、ECU80は、ステップS305において、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKが「1」である場合(ステップS305:NO)には、発熱被膜温度heatertempが100℃以上であるか否かを判断する(ステップS314)。なお、判断基準の温度について、ここでは一例として100℃としたが、これに限定されず、100℃以外を含む所定温度(第2所定温度)としてもよい。ただし、第2所定温度は、前記の第1所定温度よりも高い。
そして、ECU80は、発熱被膜温度heatertempが100℃以上である場合(ステップS314:YES)には、発熱被膜100℃到達判定フラグXHEATER100を「1」として(ステップS315)、発熱被膜への通電を停止する(ステップS316)。
一方、ECU80は、発熱被膜温度heatertempが100℃未満である場合(ステップS314:NO)には、発熱被膜100℃到達判定フラグXHEATER100が「1」であるか否かを判断する(ステップS317)。
そして、ECU80は、発熱被膜100℃到達判定フラグXHEATER100が「1」である場合(ステップS317:YES)、すなわち、発熱被膜への通電が停止状態である場合には、発熱被膜温度heatertempが60℃以上であるか否かを判断する(ステップS318)。なお、判断基準の温度について、ここでは一例として60℃としたが、これに限定されず、60℃以外を含む所定温度(第3所定温度)としてもよい。ただし、第3所定温度は、前記の第2所定温度よりも低い。
そして、ECU80は、発熱被膜温度heatertempが60℃以上である場合(ステップS318:YES)には、発熱被膜への通電を停止する(ステップS316)。
一方、ECU80は、発熱被膜温度heatertempが60℃未満である場合(ステップS318:NO)には、発熱被膜100℃到達判定フラグXHEATER100を「0」にして(ステップS319)、発熱被膜への通電を実行する(ステップS310)。
このようにして、ECU80は、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKが「1」である場合に、すなわち、発熱被膜の正常時に、発熱被膜温度heatertempが所定温度(例えば、60℃)未満である場合には発熱被膜への通電を実行し、発熱被膜温度heatertempが所定温度以上である場合には発熱被膜への通電を停止する。すなわち、ECU80は、発熱被膜の正常時に、抵抗値ohmから推定した発熱被膜温度heatertempに基づいて、発熱被膜への通電の要否を判断する。
また、上記の図20の制御フローチャートに基づく制御が実行されることにより、例えば、図21に示すような制御タイムチャートで表される制御が実行される。図21に示すように、抵抗値ohmから推定した発熱被膜温度heatertemp(図中、「発熱被膜推定温度」と表記)が上昇して100℃に到達するまでの間(時間T1〜時間T3、時間T4〜時間T6、時間T7〜時間T8)は、発熱被膜への通電が実行される。一方、発熱被膜温度heatertempが100℃に到達後から60℃に低下するまでの間(時間T3〜時間T4、時間T6〜時間T7、時間T8〜時間T10)は、発熱被膜への通電が停止される。
以上のように、本実施例では、ECU80は、発熱被膜の機能状態に応じて発熱被膜への通電を制御する発熱被膜通電制御として、発熱被膜の正常時に、抵抗値ohmから推定した発熱被膜温度heatertempに基づいて、発熱被膜への通電の要否を判断する。なお、発熱被膜通電制御は、本開示の「凝縮水抑制制御」の一例である。
このようにして発熱被膜の温度状態に応じて発熱被膜への通電の制御を行うことで、EGRガス分配器15内を適切に昇温させることができる。そのため、EGRガス分配器15内にて凝縮水の発生を抑制できるので、エンジン1への凝縮水の吸入が抑制されて、凝縮水によるエンジン1での燃焼の悪化を抑制できる。
なお、本実施例の変形例として、ECU80は、抵抗値ohmの代わりに、電流値amperから発熱被膜温度heatertempを推定してもよい。このとき、発熱被膜への通電の停止時(例えば、発熱被膜への通電前)においては、ECU80は、電流値amperから発熱被膜温度heatertempを推定できない。そこで、ECU80は、発熱被膜への通電の停止時において、例えば、熱被膜温度heatertempを推定するために一定時間間隔で発熱被膜への通電を行う。
(第4実施例)
次に、第4実施例について説明する。本実施例では、ECU80は、発熱被膜の正常時に、発熱被膜温度heatertempと水温thwが所定の条件を満たした場合に、EGR開始を許可する。
具体的には、図22に示すように、ECU80は、吸気温tha、水温thw、発熱被膜温度heatertempを取り込み(ステップS401)、図18のマップを参照して、ステップS401で取り込んだ吸気温thaに応じたEGR開始許可水温thathwegrを求める(ステップS402)。
次に、ECU80は、ステップS401で取り込んだ発熱被膜温度heatertempが60℃以上であるか否かを判断する(ステップS403)。なお、判断基準の温度について、ここでは一例として60℃としたが、これに限定されず、60℃以外を含む所定温度(第4所定温度)としてもよい。
そして、ECU80は、発熱被膜温度heatertempが60℃以上である場合(ステップS403:YES)には、ステップS401で取り込んだ水温thwがEGR開始許可水温thathwegr以上であるか否かを判断する(ステップS404)。
そして、ECU80は、水温thwがEGR開始許可水温thathwegr以上である場合(ステップS404:YES)には、EGR開始を許可して、EGR開始許可フラグXEGRONを「1」にする(ステップS405)。
一方、ECU80は、ステップS403において発熱被膜温度heatertempが60℃未満である場合(ステップS403:NO)や、ステップS404において水温thwがEGR開始許可水温thathwegr未満である場合(ステップS404:NO)には、EGR開始を禁止して、EGR開始許可フラグXEGRONを「0」にする(ステップS406)。
このように、ECU80は、発熱被膜の正常時に、発熱被膜温度heatertempが60℃以上であり、かつ、水温thwがEGR開始許可水温thathwegr以上である場合に、EGR開始を許可する。すなわち、ECU80は、発熱被膜の正常時に、発熱被膜温度heatertempと水温thwとに基づいて、EGRガスの吸気通路2への導入開始のタイミングを制御する。
なお、ECU80は、EGR開始を許可または禁止した場合には、以下のような制御を行う。
図23に示すように、ECU80は、まず、吸気温tha、水温thw、発熱被膜温度heatertemp、エンジン回転数ne、エンジン負荷klを取り込み(ステップS411)、EGR開始許可フラグXEGRONが「1」であるか否かを判断する(ステップS412)。
そして、ECU80は、EGR開始許可フラグXEGRONが「1」である場合(ステップS412:YES)には、EGR開始が許可されているので、まず、エンジン回転数neとエンジン負荷klに応じた目標EGR開度tegrstepを求める(ステップS413)。次に、ECU80は、EGR開度(すなわち、EGR弁14の開度)をステップS413で求めた目標EGR開度tegrstepに制御する(ステップS414)。
一方、ECU80は、EGR開始許可フラグXEGRONが「0」である場合(ステップS412:NO)には、EGR開始が禁止されているので、EGRカットを行う(すなわち、EGRガスの吸気通路2への導入を停止する)(ステップS415)。
以上のように、本実施例では、ECU80は、EGR導入制御として、発熱被膜の正常時に、発熱被膜温度heatertempと水温thwとに基づいて、EGRガスの吸気通路2への導入開始のタイミングを制御する。
これにより、発熱被膜の正常時に、発熱被膜温度heatertempを所定温度としてEGRガス分配器15内での凝縮水の発生を抑制しながら、水温thwがEGR開始許可水温thathwegr(すなわち、EGRガスを吸気通路2へ導入してもエンジン1での燃焼を安定させることができる温度)以上になった場合に、EGR開始を許可することにより、凝縮水がエンジン1に吸入され難くなり、凝縮水によるエンジン1での燃焼の悪化を抑制できる。そのため、発熱被膜の正常時に、発熱被膜によりEGRガス分配器15内を適切な昇温状態にしながら、水温thwも考慮した最適なEGRガスの導入ができる。
(第5実施例)
次に、第5実施例について説明する。本実施例では、ECU80は、発熱被膜の異常時ではない発熱被膜の機能低下(例えば、劣化)時において、発熱被膜の機能低下の状態に応じて発熱被膜温度heatertempを制御する。
具体的には、図24に示すように、ECU80は、第2実施例と異なる点として、ステップS507において以下の数式([数3])の数式の条件を満たさない場合(ステップS507:NO)には、ステップS505で取り込んだ抵抗値ohmが異常判定値kohmng(図25参照)以上であるか否かを判断する(ステップS514)。なお、図25に示すように、kohmok+βを正常判定値としたときにkohmokは正常値である。
[数3]
kohmok+β>ohm
そして、ECU80は、抵抗値ohmが異常判定値kohmng未満である場合には(ステップS514:NO)、発熱被膜は半正常と判定して、以下の数式([数4])を用いて補間係数を求める(ステップS518)。なお、半正常とは、異常ではないが、機能が低下しているということである。また、ステップS505で取り込んだ抵抗値ohmを半正常値kohmtupとする。
[数4]
補間係数=(kohmtup−kohmok)/(kohmng−kohmok)
次に、ECU80は、図26のマップを参照して補間係数に応じた発熱被膜への通電を実行する(ステップS519)。すなわち、ECU80は、補間係数に応じて発熱被膜温度heatertempを図26に示す制御被膜温度の制御範囲内に収まるように発熱被膜への通電を制御する。そして、ECU80は、発熱被膜温度heatertempを補間係数に応じた制御被膜温度まで上昇させて、発熱被膜昇温フラグXHEATERTUPを「1」にする(ステップS520)。
一方、ECU80は、ステップS514において抵抗値ohmが異常判定値kohmng以上である場合には(ステップS514:YES)、発熱被膜への通電を禁止(停止)する(ステップS515)。
また、ステップS506において発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKが「1」である場合(ステップS506:NO)には、発熱被膜昇温フラグXHEATERTUPが「0」であるか否かを判断する(ステップS511)。
そして、ECU80は、発熱被膜昇温フラグXHEATERTUPが「0」である場合(ステップS511:YES)には、図25のマップ(詳しくは、図25における正常値kohmokの特性を示す曲線)を参照して、抵抗値ohmより発熱被膜温度heatertempを求める(ステップS512)。
一方、ECU80は、発熱被膜昇温フラグXHEATERTUPが「1」である場合(ステップS511:NO)には、図25のマップ(詳しくは、図25における半正常値kohmtupの特性を示す曲線)を参照して、抵抗値ohmより発熱被膜温度heatertempを求める(ステップS513)。
なお、ECU80は、ステップS501においてIGオンしていない場合(ステップS501:NO)には、発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKと、発熱被膜昇温フラグXHEATERTUPと、発熱被膜異常判定フラグXHEATERNGを「0」にする(ステップS521)。
以上のようにして、本実施例では、ECU80は、発熱被膜通電制御として、発熱被膜の機能低下状態に対応する補間係数に応じて、発熱被膜への通電を制御する。具体的には、ECU80は、発熱被膜の機能が低下しているほど、発熱被膜温度heatertempを上昇させるように通電を制御することで、実発熱被膜温度を正常の温度に近づける。
このようにして、発熱被膜の機能低下状態(亀裂や劣化等)に応じて発熱被膜への通電が制御されるので、発熱被膜の機能低下時であっても発熱被膜によりEGRガス分配器15内を適切に昇温させることができる。
(第6実施例)
次に、第6実施例について説明する。本実施例においても、ECU80は、発熱被膜の機能低下時において、発熱被膜の機能低下状態に応じて発熱被膜温度heatertempを制御する。
具体的には、図27に示すように、第3実施例と異なる点として、ECU80は、ステップS605において発熱被膜正常判定フラグXHEATEROKが「1」である場合(ステップS605:NO)には、発熱被膜は正常または半正常と判定して、補間係数を取り込む(ステップS614)。なお、補間係数は、第5実施例と同様にして求められる。
次に、ECU80は、図26のマップを参照して、補間係数に応じた制御上限温度heatermax(図中、「制御ヒス上限」と表記)と制御下限温度heatermin(図中、「制御ヒス下限」と表記)を求め(ステップS615)、ステップS604にて求めた発熱被膜温度heatertempが制御上限温度heatermax以上であるか否かを判断する(ステップS616)。
そして、ECU80は、発熱被膜温度heatertempが制御上限温度heatermax以上である場合(ステップS616:YES)には、発熱被膜最高温到達判定フラグXHEATERMAXを「1」とし(ステップS617)、発熱被膜への通電を停止する(ステップS618)。
一方、ECU80は、発熱被膜温度heatertempが制御上限温度heatermax未満である場合(ステップS616:NO)には、発熱被膜最高温到達判定フラグXHEATERMAXが「1」であるか否かを判断する(ステップS619)。
そして、ECU80は、発熱被膜最高温到達判定フラグXHEATERMAXが「1」である場合(ステップS619:YES)には、ステップS604にて電流値amperより求めた発熱被膜温度heatertempが制御下限温度heatermin以上であるか否かを判断する(ステップS620)。
そして、ECU80は、発熱被膜温度heatertempが制御下限温度heatermin以上である場合(ステップS620:YES)には、発熱被膜への通電を停止する(ステップS618)。
一方、ECU80は、発熱被膜温度heatertempが制御下限温度heatermin未満である場合(ステップS620:NO)には、発熱被膜最高温到達判定フラグXHEATERMAXを「0」にして(ステップS621)、発熱被膜への通電を実行する(ステップS610)。
以上のようにして、本実施例では、ECU80は、発熱被膜通電制御として、発熱被膜の機能低下状態に対応する補間係数に応じて、発熱被膜への通電を制御する。具体的には、ECU80は、発熱被膜の機能低下状態に応じて、発熱被膜温度heatertempを所定の制御範囲(図26参照)内に収めるように制御する。
このようにして、発熱被膜の機能低下状態(亀裂や劣化等)に応じて発熱被膜への通電が制御されるので、発熱被膜の機能低下時であっても発熱被膜によりEGRガス分配器15内を適切に昇温させることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、発熱被膜は、EGR通路12や吸気マニホールド5(本開示の「吸気通路」の一例)や吸気通路2に設けられていてもよい。
1 エンジン
2 吸気通路
3 排気通路
5 吸気マニホールド
5b 分岐管
11 EGR装置
12 EGR通路
14 EGR弁
15 EGRガス分配器
21 ガス導入通路
22 ガスチャンバ
23 ガス分配通路
26 上ケーシング
27 下ケーシング
29 上発熱被膜
30 下発熱被膜
31 上プラス電極
32 上マイナス電極
33 下プラス電極
34 下マイナス電極
71 水温センサ
72 回転数センサ
77 吸気温センサ
78A 電流センサ
78B 電流センサ
79 IGスイッチ
80 電子制御装置(ECU)
88A 抵抗センサ
88B 抵抗センサ
thw 水温
ne エンジン回転数
tha 吸気温
amper 電流値
heatertemp 発熱被膜温度
kamper 基準電流値
XHEATEROK 発熱被膜正常判定フラグ
XHEATERNG 発熱被膜異常判定フラグ
ohm 抵抗値
kohm 基準抵抗値
thathwegr EGR開始許可水温
XHEATER100 発熱被膜100℃到達判定フラグ
XEGRON EGR開始許可フラグ
XHEATERTUP 発熱被膜昇温フラグ
tegrstep 目標EGR開度
kohmng 異常判定値
kohmtup 補間被膜温度・抵抗値特性
kohmok 正常値
heatermax 制御上限温度
heatermin 制御下限温度

Claims (7)

  1. エンジンから排気通路へ排出される排気の一部をEGRガスとしてEGR通路を介して吸気通路へ導入して前記エンジンへ還流させるEGRシステムにおいて、
    前記EGRガスが流れる前記吸気通路及び前記EGR通路の少なくとも一方の内壁に設けられる発熱被膜と、
    前記発熱被膜の機能状態を判定し、判定した前記発熱被膜の機能状態に応じて前記吸気通路及び前記EGR通路での凝縮水の発生を抑制する凝縮水抑制制御を行う制御部と、を有すること、
    を特徴とするEGRシステム。
  2. 請求項1のEGRシステムにおいて、
    前記制御部は、前記凝縮水抑制制御として、前記発熱被膜の機能状態に応じて前記EGRガスの前記吸気通路への導入を制御するEGR導入制御を行うこと、
    を特徴とするEGRシステム。
  3. 請求項2のEGRシステムにおいて、
    前記制御部は、前記EGR導入制御として、前記発熱被膜の異常時に、前記発熱被膜の正常時よりも、前記吸気通路に導入される吸気の温度である吸気温に応じて、前記EGRガスの前記吸気通路への導入開始のタイミングを遅らせること、
    を特徴とするEGRシステム。
  4. 請求項2または3のEGRシステムにおいて、
    前記制御部は、前記EGR導入制御として、前記発熱被膜の正常時に、前記発熱被膜の温度と、前記エンジンの内部を流れる冷却水の温度である水温とに基づいて前記EGRガスの前記吸気通路への導入開始のタイミングを制御すること、
    を特徴とするEGRシステム。
  5. 請求項1のEGRシステムにおいて、
    前記制御部は、前記凝縮水抑制制御として、前記発熱被膜の機能状態に応じて前記発熱被膜への通電を制御する発熱被膜通電制御を行うこと、
    を特徴とするEGRシステム。
  6. 請求項5のEGRシステムにおいて、
    前記制御部は、前記発熱被膜通電制御として、前記発熱被膜の正常時に、前記発熱被膜の抵抗値または前記発熱被膜に対する通電時の電流値から推定した前記発熱被膜の温度に基づいて、前記発熱被膜への通電の要否を判断すること、
    を特徴とするEGRシステム。
  7. 請求項5または6のEGRシステムにおいて、
    前記制御部は、前記発熱被膜通電制御として、前記発熱被膜の機能低下状態に応じて、前記発熱被膜への通電を制御すること、
    を特徴とするEGRシステム。
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