JP2021192926A - 接合部品製造ライン及び接合部品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業効率を向上させることができる接合部品製造ライン及び接合部品の製造方法を提供する。【解決手段】アウタパネル11とインナ部品12とを第1接合部と第2接合部とにおいて接合する。第1治具112は、アウタパネル11を固定する第1固定部112Bと、第2治具122との位置合わせをする第1位置合わせ部112Cと、第1接合部及び第2接合部を第2治具122との間に挟んで固定する第1基準受け部112Dとを有する。第2治具122は、インナ部品12を固定する第2固定部122Bと、第1治具112との位置合わせをする第2位置合わせ部122Cと、第1接合部及び第2接合部を第1治具112との間に挟んで固定する第2基準受け部122Dとを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、自動車のサイドメンバの組み立て等に用いることができる接合部品製造ライン及び接合部品の製造方法に関する。
自動車のサイドメンバは、アウタパネルにインナ部品及び中間部品等を溶接することにより組み立てられる。例えば、特許文献1には、サイドメンバを倒した状態でアウタパネルを工程フロアの側にして保持し、溶接をする組立ラインが記載されている。しかし、この組立ラインでは、工程フロアの側から溶接ロボットを進入させることができないので、設置できる溶接ロボットの数が限定されてしまい、作業効率が悪いという問題があった。
また、例えば、特許文献2には、アウタパネル、インナ部品、及び中間部品を完成品と同様の状態で仮組した仮組体を溶接ステーションに搬送し、溶接ステーションで仮組体からインナ部品を取り外してアウタパネルと中間部品とを溶接した後、インナ部品を再びアウタパネルに装着してアウタパネルとインナ部品とを溶接する組立ラインが記載されている。しかし、この組立ラインでは、仮組体を溶接ステーションに搬送する際には位置決めされていないので、溶接ステーションにおいて、位置決めロボット等による位置決め作業が必要となる。そのため、位置決め作業の分だけ溶接にかけられる時間が短くなり、1サイクル中における打点数を増やすことができず、作業効率が悪いという問題があった。
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、作業効率を向上させることができる接合部品製造ライン及び接合部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の接合部品製造ラインは、第1接合部を有する第1部品と、第2接合部を有する第2部品とを、第1接合部と第2接合部とにおいて接合するものであって、第1部品を支持する第1治具と、第2部品を支持する第2治具と、第1治具と第2治具とを接近又は離間させるように相対的に移動させる移動手段と、第1部品と第2部品とを第1接合部と第2接合部において接合する接合手段とを備え、第1治具は、第1部品を位置決めして固定する第1固定部と、第2治具との位置合わせをすることにより第1接合部と第2接合部との位置合わせをするための第1位置合わせ部と、第1接合部及び第2接合部を第2治具との間に挟んで固定する第1基準受け部とを有し、第2治具は、第2部品を位置決めして固定する第2固定部と、第1治具との位置合わせをすることにより第1接合部と第2接合部との位置合わせをするための第2位置合わせ部と、第1接合部及び第2接合部を第1治具との間に挟んで固定する第2基準受け部とを有するものである。
本発明の接合部品の製造方法は、第1接合部を有する第1部品と、第2接合部を有する第2部品とを、第1接合部と第2接合部とにおいて接合するものであって、第1治具に第1部品を搬入し、第1治具により第1部品を位置決めして固定する第1搬入手順と、第1治具と間隔をあけて配置した第2治具に第2部品を搬入し、第2治具により第2部品を位置決めして固定する第2搬入手順と、第1部品を固定した第1治具と、第2部品を固定した第2部品とを接近させるように相対的に移動させ、第1治具に設けられた第1位置合わせ部と第2治具に設けられた第2位置合わせ部とを合わせることにより、第1接合部と第2接合部とを位置合わせして当接させ、かつ、第1治具に設けられた第1基準受け部と第2治具に設けられた第2基準受け部とにより第1接合部及び第2接合部を挟んで固定する移動手順と、第1接合部及び第2接合部を固定した後、第1接合部と第2接合部とを接合する接合手順と、第1部品又は第2部品の固定を解除する解除手順と、接合手順及び解除手順の後、第1治具又は第2治具のうち、解除手順において第1部品又は第2部品の固定を解除していないどちらか一方により接合部材を支持し、第1治具と第2治具とを離間させるように相対的に移動させる復帰手順とを含むものである。
本発明によれば、第1治具に、第2治具との位置合わせをする第1位置合わせ部と、第1接合部及び第2接合部を第2治具との間に挟んで固定する第1基準受け部とを設け、第2治具に、第1治具との位置合わせをする第2位置合わせ部と、第1接合部及び第2接合部を第1治具との間に挟んで固定する第2基準受け部とを設けるようにしたので、第1治具と第2治具とを接近させることにより、第1位置合わせ部と第2位置合わせ部とで第1接合部と第2接合部との位置合わせをし、かつ、第1基準受け部と第2基準受け部とで第1接合部と第2接合部とを挟んで固定することができる。すなわち、移動と同時に位置合わせと固定をすることができる。よって、第1接合部と第2接合部との位置合わせ及び固定に要する時間を短くすることができ、1サイクル中の接合作業により多くの時間をかけることができる。また、第1接合部と第2接合部との位置決めをする位置決めロボット配置する必要がないので、空いたスペースに接合ロボットを配置することができると共に、接合作業時に、位置決めロボットのアーム等が邪魔になることを回避できる。従って、作業効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る接合部品製造ライン100の概略構成を表すものであり、(A)は上から見た概略構成図、(B)は搬送方向の後ろ側から見た概略構成図である。図2は、接合部品製造ライン100で製造するサイドメンバ10の構成を分解して表すものである。図3は、図1に示したI−I線に沿った第1位置合わせ部112C及び第2位置合わせ部122Cの断面構成を表すものである。図4は、図1に示したII−II線に沿った第1基準受け部112D及び第2基準受け部122Dの構成を表すものである。本実施の形態では、接合部品製造ライン100において、例えば、第1接合部を有する第1部品と、第2接合部を有する第2部品とを、第1接合部と第2接合部とにおいて接合し、接合部品としてサイドメンバ10を製造する場合について説明する。
サイドメンバ10は、例えば、第1部品であるアウタパネル11と、アウタパネル11に溶接等により接合する第2部品であるインナ部品12と、アウタパネル11とインナ部品12との間に配され、アウタパネル11に溶接等により接合する中間部品13とを有している。アウタパネル11には、インナ部品12又は中間部品13と接合するための第1接合部11Aが形成されており、インナ部品12には、アウタパネル11と接合するための第2接合部12Aが形成されており、中間部品13にはアウタパネル11と接合するための第3接合部が形成されている。アウタパネル11とインナ部品12又は中間部品13とは、第1接合部11Aと、第2接合部12A又は第3接合部とにおいて接合されるようになっている。なお、図1においては、分かりやすくするために、アウタパネル11、インナ部品12、及び、中間部品13は矩形状で表し、アウタパネル11には網掛けを付し、インナ部品12には細かい梨地を付し、中間部品13には粗い梨地を付している。
接合部品製造ライン100は、例えば、アウタパネル11を接合ステーション110に搬入する第1搬入手段111と、接合ステーション110に搬入されたアウタパネル11を支持する第1治具112と、インナ部品12を接合ステーション110と間隔をあけて設けた第2部品搬入位置120に搬入する第2搬入手段121と、第2部品搬入位置120に搬入されたインナ部品12を支持する第2治具122と、第2部品搬入位置120の外側から接合ステーション110と第2部品搬入位置120との間に設けた第3部品搬入位置130に中間部品13をアウタパネル11に対し傾けた状態で搬入する第3搬入手段131とを備えている。
第1搬入手段111は、例えば、第1支持部111Aによりアウタパネル11を立てた状態(起立状態;いわゆる縦置き)で支持し、レールや溝等の第1案内手段111Bに沿って、第1支持部111Aを図示しない駆動手段により移動させるように構成されている。第1治具112は、例えば、アウタパネル11を立てた状態で支持する第1枠体112Aと、第1枠体112Aに配設され、アウタパネル11を第1治具112の所定の位置に位置決めして固定する第1固定部112Bとを有している。第1固定部112Bは、例えば、ピンクランプにより構成されることが好ましく、ピンクランプと真空パッドとにより構成すればより好ましい。
第2搬入手段121は、例えば、第2支持部121Aによりインナ部品12を立てた状態で支持し、レールや溝等の第2案内手段121Bに沿って、第2支持部121Aを図示しない駆動手段により移動させるように構成されている。第2治具122は、例えば、インナ部品12を立てた状態で支持する第2枠体122Aと、第2枠体122Aに配設され、インナ部品12を第2治具122の所定の位置に位置決めして固定する第2固定部122Bとを有している。第2固定部122Bは、例えば、ピンクランプにより構成されることが好ましく、ピンクランプと真空パッドとにより構成すればより好ましい。
第1搬入手段111と第2搬入手段121とは、例えば、間隔をあけて平行に配置されている。また、第1治具112及び第2治具122は、例えば、アウタパネル11とインナ部品12とが互いに対向するように、それらを支持するように構成されている。第1治具112は、例えば、アウタパネル11とインナ部品12との対向方向において、アウタパネル11の外側、すなわち、アウタパネル11に対してインナ部品12の反対側からアウタパネル11を支持するように配設されている。第2治具122は、例えば、アウタパネル11とインナ部品12との対向方向において、インナ部品12の外側、すなわち、インナ部品12に対してアウタパネル11の反対側からインナ部品12を支持するように配設されている。
また、例えば、第1治具112は、第1枠体112Aに配設され、第2治具122との位置合わせをするための第1位置合わせ部112Cを有しており、第2治具122は、第2枠体122Aに配設され、第1治具112との位置合わせをするための第2位置合わせ部122Cを有している。これにより、第1治具112にアウタパネル11を固定し、第2治具122にインナ部材12を固定して接近させる時に、第1位置合わせ部112Cと第2位置合わせ部122Cとを合わせることにより、アウタパネル11の第1接合部11Aとインナ部品12の第2接合部12Aとの位置合わせをすることができるようになっている。
第1位置合わせ部112Cは、例えば、第2位置合わせ部122Cに当接される第1当接部112C1を有しており、この第1当接部112C1の中に、第1配設部材112C2を介して第1基準ピン112C3が配設されている。第2位置合わせ部122Cは、例えば、第1位置合わせ部112Cに当接される第2当接部122C1を有しており、この第2当接部122C1の中に、第2配設部材122C2を介して第2基準ピン122C3が配設されている。第1基準ピン112C3の径が第2基準ピン122C3の径よりも大きい場合、第1基準ピン112C3の先端側(第2基準ピン122C3の側)には、第2基準ピン122C3を挿入する位置決め穴112C4が設けられており、第2基準ピン122C3を位置決め穴112C4に挿入することにより、位置合わせをすることができるようになっている。なお、本実施の形態では、第1基準ピン112C3の径が第2基準ピン122C3の径よりも大きい場合に、第1基準ピン112C3に位置決め穴112C4を設ける例について説明したが、第2基準ピン122C3の径が第1基準ピン112C3の径よりも大きい場合は、第2基準ピン122C3に位置決め穴を設け、第1基準ピン112C3を位置決め穴に挿入することにより位置合わせするようにしてもよい。
更に、例えば、第1治具112は、第1枠体112Aに配設され、アウタパネル11の第1接合部11A及びインナ部品12の第2接合部12Aを第2治具122との間に挟んで固定する第1基準受け部112Dを有しており、第2治具122は、第2枠体122Aに配設され、アウタパネル11の第1接合部11A及びインナ部品12の第2接合部12Aを第1治具112との間に挟んで固定する第2基準受け部122Dを有している。これにより、第1基準受け部112Dと第2基準受け部122Dとで、第1接合部11Aと第2接合部12Aとを当接させた状態で間に挟み、固定することができるようになっている。
第1基準受け部112Dは、例えば、アウタパネル11を第1固定部112Bにより固定した時に、第1接合部11Aに対して第2接合部12Aと対向する方向から当接し、かつ、第1治具112と第2治具122とを接近させて第1接合部11Aと第2接合部12Aとを当接させた時に、第2基準受け部122Dと対向する位置に形成されている。同様に、第2基準受け部122Dは、インナ部材12を第2固定部122Bにより固定した時に、第2接合部12Aに対して第1接合部11Aと対向する方向から当接し、かつ、第1治具112と第2治具122とを接近させて第1接合部11Aと第2接合部12Aとを当接させた時に、第1基準受け部112Dと対向する位置に形成されている。
第3搬入手段131は、例えば、第3支持部131Aにより中間部品13をアウタパネル11に対し傾けた状態、具体的には、倒した状態(いわゆる平置き)で支持し、レールや溝等の第3案内手段131Bに沿って、第3支持部131Aを図示しない駆動手段により移動させるように構成されている。第3搬入手段131は、第2治具122よりも下側において、中間部品13を倒した状態で搬入するように構成されていることが好ましい。
接合部品製造ライン100は、また、例えば、第3部品搬入位置130に搬入された中間部品13をアウタパネル11に対し平行な状態とする第3部品起立手段132と、第2治具122を第2部品搬入位置120から接合ステーション110、又は、接合ステーション110から第2部品搬入位置120に移動させる移動手段123と、接合ステーション110において、アウタパネル11に中間部品13を溶接等により接合すると共に、中間部品13を接合したアウタパネル11にインナ部品12を溶接等により接合する接合手段113とを備えている。
第3部品起立手段132は、例えば、冶具により構成されており、中間部品13をアウタパネル11に対し傾けた状態から平行な状態、すなわち、倒した状態から立てて、アウタパネル11に対して溶接する位置に保持するように構成されている。移動手段123は、例えば、インナ部品12を支持する第2治具122をレールや溝等の移動案内手段123Aに沿って、図示しない駆動手段により移動させるように構成されている。また、移動手段123は、第3搬入手段131よりも上側において、第2治具122を移動させるように構成されていることが好ましい。接合手段113は、例えば、複数の溶接ロボットにより構成されており、中間部品13の複数の溶接個所、又は、インナ部品12の複数の溶接個所をそれぞれ同時に打点できるようにすることが好ましい。
接合部品製造ライン100は、更に、例えば、アウタパネル11に中間部品13及びインナ部品12を接合したサイドメンバ10を第2治具122から搬出する搬出手段140を備えている。搬出手段140は、例えば、サイドメンバ10を立てた状態で第2治具122から受け取り、吊り下げた状態で支持して移動させるように構成されている。なお、接合部品製造ライン100において、第1搬入手段111、第1治具112、接合手段113、第2搬入手段121、第2治具122、移動手段123、第3搬入手段131、第3部品起立手段132、及び、搬出手段140は、例えば、図示しない制御手段により駆動が制御されており、以下に説明するように自動で製造工程を行うように構成されている。
図5から図9は、接合部品製造ライン100によるサイドメンバ10の製造方法の手順を表すものである。なお、図5から図9は上から見た図であり、図1と同様に、アウタパネル11、インナ部品12、及び、中間部品13は矩形状で表し、アウタパネル11には網掛けを付し、インナ部品12には細かい梨地を付し、中間部品13には粗い梨地を付している。
まず、例えば、図5に示したように、第3搬入手段131により、第2部品搬入位置120の外側から第3部品搬入位置130に、中間部品13を倒した状態で搬入する(第3部品搬入手順)。次いで、第1搬入手段111により、アウタパネル11を立てた状態で接合ステーション110の第1治具112に搬入し、第1固定部112Bにより位置決めして固定する(第1搬入手順)。また、例えば、第2搬入手段121により、インナ部品12を立てた状態で第1治具112と間隔をあけて配置した第2部品搬入位置120の第2治具122に搬入し、第2固定部122Bにより位置決めして固定する(第2搬入手順)。その際、第1搬入手順と、第2搬入手順とは少なくとも一部を並行して行うことが好ましい。
続いて、例えば、図6に示したように、第3部品起立手段132により、第3部品搬入位置130に搬入された中間部品13を立てた状態にして、中間部品13をアウタパネル11に対して接合する位置に保持し、接合手段113により、アウタパネル11に中間部品13を溶接等により接合する(第3部品接合手順)。次に、例えば、図7に示したように、移動手段123により、インナ部品12を固定した第2治具122を第2部品搬入位置120から接合ステーション110に移動させ、アウタパネル11を固定した第1治具112に接近させる(移動手順)。
その際、第1治具112の第1位置合わせ部112Cと第2治具122の第2位置合わせ部122Cとを合わせる。具体的には、第1位置合わせ部112Cの位置決め穴112C4に第2位置合わせ部122Cの第2基準ピン122C3を挿入し、第1位置合わせ部112Cの第1当接部112C1と第2位置合わせ部122Cの第2当接部122C2とを当接させる(図3参照)。これにより、アウタパネル11の第1接合部11Aとインナ部品12の第2接合部12Aとが位置合わせされて当接される。また、第1接合部11A及び第2接合部12Aは、第1治具112の第1基準受け部112Dと第2治具122の第2基準受け部122Dとにより挟まれて固定される(図4参照)。すなわち、インナ部品12を移動させる移動手順において、第1接合部11Aと第2接合部12Aの位置合わせ及び固定がされる。
第1接合部11A及び第2接合部12Aを固定した後、例えば、接合手段113により、第1接合部11Aと第2接合部12Aとを溶接などにより接合する(接合手順)。これにより、サイドメンバ10が組み立てられる。また、第1固定部112Bによるアウタパネル11の固定を解除する(第1解除手順)。この第1解除手順は、例えば、接合手順の後に行うようにしてもよいが、接合手順の途中において、第1固定部112Bによるアウタパネル11の固定を解除してもアウタパネル11を固定した状態に保持できるまで第1接合部11Aと第2接合部12Aとの接合が進んだ後に、接合手順と並行して行うことが好ましい。時間を短縮することができるからである。なお、第1固定部112Bによる固定が解除されても、アウタパネル11は第1治具112により支持され、第1接合部11A及び第2接合部12Aは第1基準受け部112Dと第2基準受け部122Dとにより挟まれて固定されている。また、例えば、図8に示したように、接合手順と少なくとも一部において並行するように、上述した第3部品搬入手順を行うことが好ましく、更に、第1搬入手段111の後端側には、次のアウタパネル11が供給され、第2搬入手段121の後端側には、次のインナ部品12を供給することが好ましい。
接合手順及び第1解除手順の後、例えば、図9に示したように、第2治具122によりインナ部品12を固定した状態で支持して、接合したサイドメンバ10を支持し、移動手段123により第2治具122を接合ステーション110から第2部品搬入位置120に移動させ、第1治具112から離間させる(復帰手順)。また、第2固定部122Bによるインナ部品12の固定を解除する(第2解除手順)。この第2解除手順は、復帰手順の後に行うようにしてもよいが、復帰手順の途中において、例えば、第2治具122が第2部品搬入位置120に戻る直前に、復帰手順と並行して行うことが好ましい。時間を短縮することができるからである。なお、第2固定部122Bによる固定が解除されても、インナ部品12、すなわちサイドメンバ10は第2治具122により支持されている。
復帰手順及び第2解除手順の後、例えば、図1(A)に示したように、搬出手段140により第2治具122からサイドメンバ10を受け取り、第2部品搬入位置120から搬出する(搬出手順)。その際、この搬出手順と少なくとも一部において並行するように、上述した第1搬入手順により次のアウタパネル11を搬入するとともに、上述した第2搬入手順により次のインナ部品12を搬入することが好ましい。
このように本実施の形態によれば、第1治具112に、第2治具122との位置合わせをする第1位置合わせ部112Cと、第1接合部11A及び第2接合部12Aを第2治具122との間に挟んで固定する第1基準受け部112Dとを設け、第2治具122に、第1治具112との位置合わせをする第2位置合わせ部122Cと、第1接合部11A及び第2接合部12Aを第1治具112との間に挟んで固定する第2基準受け部122Dとを設けるようにしたので、第1治具112と第2治具122とを接近させることにより、第1位置合わせ部112Cと第2位置合わせ部122Cとで第1接合部11Aと第2接合部12Aとの位置合わせをし、かつ、第1基準受け部112Dと第2基準受け部122Dとで第1接合部11Aと第2接合部12Aとを挟んで固定することができる。すなわち、移動と同時に位置合わせと固定をすることができる。よって、第1接合部11Aと第2接合部12Aとの位置合わせ及び固定に要する時間を短くすることができ、1サイクル中の接合作業により多くの時間をかけることができる。また、第1接合部11Aと第2接合部12Aとの位置決めをする位置決めロボット配置する必要がないので、空いたスペースに接合ロボットを配置することができると共に、接合作業時に、位置決めロボットのアーム等が邪魔になることを回避できる。従って、作業効率を向上させることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、サイドメンバ10を製造する場合について説明したが、第1接合部11Aを有する第1部品と、第2接合部12Aを有する第2部品とを、第1接合部11Aと第2接合部12Aとにおいて接合して接合部品を製造する場合に広く適用することができる。
また、上記実施の形態では、移動手段123により、第2治具122を第1治具112に対して接近又は離間させる場合について説明したが、第1治具112を第2治具122に対して接近又は離間させるようにしてもよい。すなわち、移動手段123により、第1治具112と第2治具122とを相対的に移動させて接近又は離間させるようにすればよい。その場合、復帰手順の前に、解除手順により第1部品又は第2部品の固定を解除し、復帰手順において、第1治具112又は第2治具122のうち、第1部品又は第2部品の固定を解除していないどちらか一方により接合部材を支持し、第1治具112と第2治具122とを離間させるように相対的に移動させればよい。
更に、上記実施の形態では、各構成要素について具体的に説明したが、各構成要素の具体的な構成は異なっていてもよい。加えて、上述した各構成要素の全てを備えていなくてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
10…サイドメンバ、11…アウタパネル(第1部品)、12…インナ部品(第2部品)、13…中間部品、100…接合部品製造ライン、110…接合ステーション、111…第1搬入手段、111A…第1支持部、111B…第1案内手段、112…第1治具、112A…第1枠体、112B…第1固定部、112C…第1位置合わせ部、112C1…第1当接部、112C2…第1配設部材、112C3…第1基準ピン、112C4…位置決め穴、112D…第1基準受け部、113…接合手段、120…第2部品搬入位置、121…第2搬入手段、121A…第2支持部、121B…第2案内手段、122…第2治具、122A…第2枠体、122B…第2固定部、122C…第2位置合わせ部、122C1…第2当接部、122C2…第2配設部材、122C3…第2基準ピン、122D…第2基準受け部、123…移動手段、123A…移動案内手段、130…第3部品搬入位置、131…第3搬入手段、131A…第3支持部、131B…第3案内手段、132…第3部品起立手段、140…搬出手段
Claims (3)
- 第1接合部を有する第1部品と、第2接合部を有する第2部品とを、前記第1接合部と前記第2接合部とにおいて接合する接合部品製造ラインであって、
前記第1部品を支持する第1治具と、
前記第2部品を支持する第2治具と、
前記第1治具と前記第2治具とを接近又は離間させるように相対的に移動させる移動手段と、
前記第1部品と前記第2部品とを前記第1接合部と前記第2接合部において接合する接合手段とを備え、
前記第1治具は、前記第1部品を位置決めして固定する第1固定部と、前記第2治具との位置合わせをすることにより前記第1接合部と前記第2接合部との位置合わせをするための第1位置合わせ部と、前記第1接合部及び前記第2接合部を前記第2治具との間に挟んで固定する第1基準受け部とを有し、
前記第2治具は、前記第2部品を位置決めして固定する第2固定部と、前記第1治具との位置合わせをすることにより前記第1接合部と前記第2接合部との位置合わせをするための第2位置合わせ部と、前記第1接合部及び前記第2接合部を前記第1治具との間に挟んで固定する第2基準受け部とを有する
ことを特徴とする接合部品製造ライン。 - 前記第1基準受け部は、前記第1部品を前記第1固定部により固定した時に、前記第1接合部に対して前記第2接合部と対向する方向から当接し、かつ、前記第1治具と前記第2治具とを接近させて前記第1接合部と前記第2接合部とを当接させた時に、前記第2基準受け部と対向する位置に形成され、
前記第2基準受け部は、前記第2部品を前記第2固定部により固定した時に、前記第2接合部に対して前記第1接合部と対向する方向から当接し、かつ、前記第1治具と前記第2治具とを接近させて前記第1接合部と前記第2接合部とを当接させた時に、前記第1基準受け部と対向する位置に形成された
ことを特徴とする請求項1記載の接合部品製造ライン。 - 第1接合部を有する第1部品と、第2接合部を有する第2部品とを、前記第1接合部と前記第2接合部とにおいて接合する接合部品の製造方法であって、
第1治具に前記第1部品を搬入し、前記第1治具により前記第1部品を位置決めして固定する第1搬入手順と、
前記第1治具と間隔をあけて配置した第2治具に前記第2部品を搬入し、前記第2治具により前記第2部品を位置決めして固定する第2搬入手順と、
前記第1部品を固定した前記第1治具と、前記第2部品を固定した前記第2部品とを接近させるように相対的に移動させ、前記第1治具に設けられた第1位置合わせ部と前記第2治具に設けられた第2位置合わせ部とを合わせることにより、前記第1接合部と前記第2接合部とを位置合わせして当接させ、かつ、前記第1治具に設けられた第1基準受け部と前記第2治具に設けられた第2基準受け部とにより前記第1接合部及び前記第2接合部を挟んで固定する移動手順と、
前記第1接合部及び前記第2接合部を固定した後、前記第1接合部と前記第2接合部とを接合する接合手順と、
前記第1部品又は前記第2部品の固定を解除する解除手順と、
前記接合手順及び前記解除手順の後、前記第1治具又は前記第2治具のうち、前記解除手順において前記第1部品又は前記第2部品の固定を解除していないどちらか一方により前記接合部材を支持し、前記第1治具と前記第2治具とを離間させるように相対的に移動させる復帰手順と
を含むことを特徴とする接合部品の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020099068A JP2021192926A (ja) | 2020-06-08 | 2020-06-08 | 接合部品製造ライン及び接合部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020099068A JP2021192926A (ja) | 2020-06-08 | 2020-06-08 | 接合部品製造ライン及び接合部品の製造方法 |
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ID=79168579
Family Applications (1)
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JP2020099068A Pending JP2021192926A (ja) | 2020-06-08 | 2020-06-08 | 接合部品製造ライン及び接合部品の製造方法 |
Country Status (1)
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2020
- 2020-06-08 JP JP2020099068A patent/JP2021192926A/ja active Pending
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