JP2021191081A - プラグインブレーカ固定構造 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1では、ブレーカを取り付ける取付板に、ブレーカに係止してブレーカの抜けを防止する突片を上方に突出させた抜け止め金具を配置して、取り付けられたブレーカのロックを実施している。
しかしながら、ブレーカの取り外し操作は、取付板に設けられた貫通孔にドライバ等を差し込んで、突片の係止を解除させた後、別途ブレーカを引き出す操作が必要であるため2工程を要した。特に取り外しは、突片の係止を解除させた状態を維持しながら抜き取りを行うため面倒であった。
この構成によれば、プラグイン端子から成る電源側端子を導体バーに接続するブレーカの挿入操作により、ブレーカは取付板に係止されると共にロックされるため、1工程の操作でブレーカを取り付けできる。また、操作手段によりロック解除操作した際に操作手段を前方へ傾倒すれば、ブレーカは前方へスライドするため、ロック解除操作と抜き取り操作を1工程で行うことができ、簡易な操作で着脱できる。
この構成によれば、ロック手段を構成する突起片は、上下方向に弾性を有する弾性片上に形成されているため、操作手段で押下操作すれば、弾性片の弾性により突起片が下方に移動してロック状態が解除される。よって、操作手段を押下操作する簡易な操作でロックを解除できる。
この構成によれば、弾性片の取付板から突出した部位を押下操作すれば、ブレーカのロック状態が解除されるため、操作手段を使用しなくてもロックを解除ができ、利便性が良い。
また前面側下部には、ブレーカ保持部材3によるロックを解除するための操作穴15が形成され、操作穴15の前側端部は挿入された操作手段としてのドライバ6(図6に示す)を当接させることで、ブレーカ1を前方へスライドさせる移動操作部16を構成している。尚、操作手段はドライバでなくとも良く、棒状部材であれば良い。
ブレーカ保持部材3は合成樹脂製で、ブレーカ1の奥行きを超える長さを有し、取り付けるブレーカ1の下面全体に対して配設される。
把持部31は、上方にコ字状に折り曲げて形成され、取付板2を把持することで、取付板2の下面に沿ってブレーカ保持部材3を配置するよう形成されている。
第1保持部材3aは、第2保持部材3bの左右に分離されて配設され、先端に係止部33が形成されて一体化されている。係止部33はゲート状に形成され、後方に向けて突出形成されているブレーカ1の固定用係止片14が挿入されるよう形成されている。
ブレーカ取付面2aには、ブレーカ保持部材3を取り付ける取付孔21、ブレーカ1を保持するための保持孔22、更に取り付けたブレーカ1を取り外し操作するための挿入孔23が開口されている。また垂下片2bには、解除操作部32を突出させる操作窓24が開口されている。
図5(a)に示すように、ブレーカ1の下部には、ブレーカ保持部材3の係止部33を収容する凹部17が形成されており、その凹部17の前側端部に、固定用係止片14が後方に向けて突設されている。ブレーカ保持部材3の係止部33は、この固定用係止片14を収容して保持する。
この状態で、次に後方にスライドさせると、プラグイン端子からなる電源側端子11に導体バー4が挿入される。そして、ゲート状に形成された係止部33に固定用係止片14が挿入される。
具体的に、操作穴15の下端奥側が突起片34が係止する段部18であり、ブレーカ1の挿入が完了すると、突起片34がこの段部18に係止してブレーカ1をロックする。こうして、ブレーカ1の抜けが防止される。図5(b)はこの接続完了のロック状態を示している。
図6(a)に示すように、ドライバ6を操作穴15に挿入して、挿入孔23を介してブレーカ保持部材3の第2保持部材3bを押下操作すると、第2保持部材3bが下方に弾性変形して、突起片34のブレーカ1への係止が外れてロック状態が解除される。
その後は、ブレーカ1を持ち上げれば、僅かに残る導体バー4との接続も解除され、ブレーカ1を抜き取りできる。
そして、操作手段であるドライバ6によりロック解除操作した際に、ドライバ6を前方へ傾倒すれば、ブレーカ1は前方へスライドするため、ロック解除操作と抜き取り操作を1工程で行うことができ、簡易な操作で着脱できる。
特に、突起片34は、上下方向に弾性を有する第2保持部材3b上に形成されているため、ドライバ6で押下操作すれば、第2保持部材3bの弾性により突起片34が下方に移動してロック状態が解除される。よって、ドライバ6を押下操作する簡易な操作でロックを解除できる。
更に、第2保持部材3bの取付板2から突出した解除操作部32を押下操作すれば、ブレーカ1のロック状態が解除されるため、ドライバ6を使用しなくてもロックを解除ができ、利便性が良い。また、ブレーカ保持部材3は、組み付けるブレーカ1の数だけ用意すれば良く、最小限の部材で構成できる。
Claims (3)
- 背部に設けられた電源側端子がプラグイン端子で構成されて、スライド操作で導体バーに前記プラグイン端子が接続されるブレーカが、前記導体バーへの接続の完了に伴い、取付対象の取付板に固定されるプラグインブレーカ固定構造であって、
前記ブレーカを係止する係止手段、及び前記係止手段の係止状態をロックするロック手段を具備するブレーカ保持部材が、前記取付板に取り付けられており、
前記ブレーカを前記取付板上で後方へスライドさせて、前記導体バーへの接続が完了すると、前記係止手段に係止すると共に、前記ロック手段が前記ブレーカをロックして、前記取付板に前記ブレーカが固定され、
更に前記ブレーカは、前記ロック手段によるロックを解除操作する操作手段を挿入するための操作穴、及び前記操作穴に挿入した前記操作手段を前方へ傾倒させると、前記操作手段に係合して前記ブレーカを前方へ移動させる移動操作部を具備しており、
前記操作手段を前記操作穴に挿入してロックを解除した状態で、前記操作手段を前方へ傾倒操作すると、前記プラグイン端子から前記導体バーが抜けることを特徴とするプラグインブレーカ固定構造。 - 前記ロック手段は、前記ブレーカの下部に形成された段部に係止する突起片であり、
前記突起片は、前記ブレーカ保持部材の一部を成して上下方向に弾性を有する弾性片に形成され、
前記操作穴に挿入された前記操作手段により、前記弾性片が下方に弾性変形することで、前記突起片の前記段部への係止が解除されることを特徴とする請求項1記載のプラグインブレーカ固定構造。 - 前記弾性片は前記取付板の下面に配置されて、且つ前記ブレーカに沿ってブレーカの前方に突出する長さを有し、その先端が前記取付板から突出して配置され、
突出した先端は、押下操作を受けると、前記突起片による前記ブレーカのロックが解除される解除操作部となっていることを特徴とする請求項2記載のプラグインブレーカ固定構造。
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