JP2021190875A - 通信システム、および、通信方法 - Google Patents

通信システム、および、通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021190875A
JP2021190875A JP2020095053A JP2020095053A JP2021190875A JP 2021190875 A JP2021190875 A JP 2021190875A JP 2020095053 A JP2020095053 A JP 2020095053A JP 2020095053 A JP2020095053 A JP 2020095053A JP 2021190875 A JP2021190875 A JP 2021190875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
communication device
position information
unit
notification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020095053A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021190875A5 (ja
JP7422363B2 (ja
Inventor
雅一 辰己
Masakazu Tatsumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Silex Technology Inc
Original Assignee
Silex Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Silex Technology Inc filed Critical Silex Technology Inc
Priority to JP2020095053A priority Critical patent/JP7422363B2/ja
Publication of JP2021190875A publication Critical patent/JP2021190875A/ja
Publication of JP2021190875A5 publication Critical patent/JP2021190875A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7422363B2 publication Critical patent/JP7422363B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】近接して複数の通信装置が無線メッシュネットワークを構築する場合でも、メリットを損なうことの無い通信システムなどを提供する。【解決手段】通信システムは、少なくとも管理装置CLが複数の通信装置と通信を行う通信部21と、無人走行車の位置情報である走行車位置情報を取得する位置情報取得部22と、無人走行車が各位置において通信すべき通信装置が予め設定されている位置テーブルを備える記憶部23と、走行車位置情報をもとに、無人走行車と1ホップで通信する第一通信装置を変更する必要があるか否かを判断し、第一通信装置を変更する必要がある場合には通信先変更通知を無人走行車に向けて送信する判断部24と、通信先変更通知をもとに、新たに選定された第一通信装置までの通信経路上の通信装置以外の通信装置に対し不必要な通信を禁止させるための通知である通信制限通知を複数の通信装置に向けて送信する通信制御部25とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、無線メッシュネットワークにおける通信システム、および、通信方法に関する。
従来から、自動倉庫等における搬送システムとして、自動で走行する搬送車(無人走行車ともいう)を用いてラックに保管された荷物を搬送する搬送システムが知られている。
また、昨今、当該搬送システムを構築するにあたり、当該搬送システム全体を総合的に管理している制御装置において、搬送システム内の複数の無人走行車と通信を行い、例えば荷物のラックに保管されている荷物を取り出すなどの制御が無線ネットワーク通信によって行われ始めている。このような無線ネットワーク通信を構築すれば、有線ネットワーク通信の場合に必要になる有線ケーブルによる煩雑な配線作業を行わずに済み、また、ラックのレイアウト変更に柔軟に対応できる。
ここで、搬送システムの通信を無線ネットワークで構築する場合に、当該搬送システムの通信における信頼性向上を目的として、制御装置と無人走行車との無線通信を冗長化し、複数のアクセスポイントを互いに無線通信によって接続して、通信パケット(単にパケットともいう)をマルチホップ転送させる通信システムを利用することがある。
例えば、特許文献1には、マルチホップ転送する通信システムの一例として、無線メッシュネットワーク(単にメッシュネットワークともいう)を構成する複数のアクセスポイント(メッシュアクセスポイント)を備えるシステムが開示されている。特許文献1に記載のシステムは、バックホールリンク情報に基づいて、各アクセスポイントの性能値を算出し、算出した性能値に基づいて、マルチホップ転送させるアクセスポイントを選択することが記載されている。
特表2008−547266号公報
上述の自動倉庫等における搬送システムでは、無線メッシュネットワークを適用した場合に、当該ラックは近距離で向かい合って設置(近接して設置)されており、これらラックの構造上、制御装置と無人走行車との無線通信を中継する複数の通信装置(メッシュポイント又はMPともいう)をラックに一定間隔で配置するため、各メッシュポイントも近接して配置され、無線通信を行うことが多い。
しかしながら、各メッシュポイントは、近接して配置されるため、多くの不必要な無線通信がネットワーク内で行われると、当該無線通信によってネットワーク内で電波干渉が生じ、本来適切な通信経路を介して行われるべき必要な無線通信に悪影響を及ぼす状況が発生し得る。このように、自動倉庫等における搬送システムにおいては、無線メッシュネットワーク通信を構築したメリット(通信経路の冗長化など)が損なわれるという問題がある。このような問題は、例示する自動倉庫等における搬送システムに限らず、少なくとも近接して複数の通信装置が配置されるような場面で無線メッシュネットワークを構築する場合に生じ得る問題である。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、近接して複数の通信装置が配置されるような場面で無線メッシュネットワークを構築する場合でも、無線メッシュネットワークのメリットを損なうことの無い通信システムなどを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様にかかる通信システムは、管理装置と、管理装置に接続された複数の通信装置と、搬送物を搬送するための無人走行車と、を備える通信システムであって、管理装置は、複数の通信装置と通信を行う通信部と、無人走行車の位置情報である走行車位置情報を取得する位置情報取得部と、無人走行車が各位置において通信すべき通信装置が予め設定されている位置テーブルを備える記憶部と、走行車位置情報をもとに、無人走行車と1ホップで通信する第一通信装置を変更する必要があるか否かを判断し、第一通信装置を変更する必要がある場合には通信先変更通知を無人走行車に向けて送信する判断部と、通信先変更通知をもとに、新たに選定された第一通信装置までの通信経路上の通信装置以外の通信装置に対し、不必要な通信を禁止させるための通知である通信制限通知を複数の通信装置に向けて送信する通信制御部とを備え、無人走行車は、複数の通信装置のいずれかと無線通信を行う無線通信部と、通信先変更通知を受信した場合に第一通信装置を、通信先変更通知に格納された新たな通信装置に変更する制御部と、定期的に自車の位置情報を取得し走行車位置情報を生成位置情報生成部とを備える。
これによれば、通信システムは、管理装置が、無人走行車が移動したことにより、無人走行車が通信中の通信装置から他の通信装置に通信先を変更する旨の通知を無人走行車に行い、その後、不必要な通信を禁止する旨の通知を無人走行車との通信経路以外に存在する通信装置に送信する。このようにすることで、通信システムは、通信装置同士が近接して配置されることによる電波干渉を抑制でき、通信経路の冗長化のメリットを損なうことなく、通信品質の良い(例えば電波環境が良好など)通信を維持できる。
また、通信装置は、他の複数の通信装置それぞれとの間で無線メッシュネットワーク通信を行う通信部と、他の複数の通信装置それぞれとの間で経路情報および次ホップ先の通信装置の装置情報を取得し共有する経路制御部と、判断部であって、(a)他の複数の通信装置または管理装置から通信制限通知を受信したか否かを判断し、(b)自装置の次ホップ先の通信装置に、管理装置から第一通信装置までの通信経路途上にない通信装置が含まれるか否かを判断する判断部と、通信制御部であって、(c)通信先変更通知を受信した場合に通信部を介して、通信先変更通知を無人走行車に送信し、(d)判断部(b)において、通信経路途上にない通信装置が含まれる場合には、自装置の次ホップ先の通信装置のうち通信経路途上にない通信装置との通信を停止し、かつ通信経路途上にない通信装置に対して他の通信装置との通信を停止させる通信制御部とを備える、としてもよい。
これによれば、通信システムの通信装置は、他の複数の通信装置それぞれとの間で経路情報および次ホップ先の通信装置の装置情報を取得し、他の複数の通信装置または管理装置から通信制限通知を受信したか否かを判断し、自装置の次ホップ先の通信装置に、管理装置から第一通信装置までの通信経路途上にない通信装置が含まれるか否かを判断できる。そして、通信装置は、通信先変更通知を受信した場合に通信部を介して、通信先変更通知を無人走行車に送信し、通信経路途上にない通信装置が含まれる場合には、自装置の次ホップ先の通信装置のうち通信経路途上にない通信装置との通信を停止し、かつ通信経路途上にない通信装置に対して他の通信装置との通信を停止させることができる。
また、さらに、通信装置は、他の複数の通信装置それぞれとの間で無線メッシュネットワーク通信を行う通信部と、他の複数の通信装置それぞれとの間で経路情報および次ホップ先の通信装置の装置情報を取得し共有する経路制御部と、判断部であって、(a)他の複数の通信装置または管理装置から通信制限通知を受信したか否かを判断し、(e)管理装置から第一通信装置までの通信経路途上に自装置が存在するか否かを判断する判断部と、通信制御部であって、(c)通信先変更通知を受信した場合に通信部を介して、通信先変更通知を無人走行車に送信し、(f)判断(e)において、自装置が通信経路途上に存在しないと判断した場合には自ら次ホップ通信装置と通信を停止する通信制御部とを備える、としてもよい。
これによれば、通信システムの通信装置は、他の複数の通信装置それぞれとの間で経路情報および次ホップ先の通信装置の装置情報を取得し共有し、他の複数の通信装置または管理装置から通信制限通知を受信したか否かを判断し、管理装置から第一通信装置までの通信経路途上に自装置が存在するか否かを判断する。そして、通信装置は、通信先変更通知を受信した場合に通信部を介して、通信先変更通知を無人走行車に送信し、自装置が通信経路途上に存在しないと判断した場合には自ら次ホップ通信装置と通信を停止できる。
さらに、経路制御部は、他の複数の通信装置から取得した経路情報を格納する経路情報テーブルおよび次ホップ先の通信装置から受信した装置情報を格納する装置情報テーブルとを備える、としてもよい。
これにより、通信システムの通信装置は、他の複数の通信装置または管理装置から通信制限通知を受信したか否かを判断し、自装置の次ホップ先の通信装置に、管理装置から第一通信装置までの通信経路途上にない通信装置が含まれるか否かを判断することができる。
上記課題を解決するために、本発明の別の一態様にかかる通信システムは、管理装置と、管理装置に接続された複数の通信装置と、搬送物を搬送するための無人走行車とを備える通信システムであって、管理装置は、複数の通信装置と通信を行う通信部を備え、通信装置は、無人走行車の位置情報である走行車位置情報を取得する位置情報取得部と、無人走行車が各位置において通信すべき通信装置が予め設定されている位置テーブルを備える記憶部と、他の複数の通信装置それぞれとの間で無線メッシュネットワーク通信を行う通信部と、他の複数の通信装置それぞれとの間で経路情報および次ホップ先の通信装置の装置情報を取得し共有する経路制御部と、判断部であって、(a)他の複数の通信装置または管理装置から通信制限通知を受信したか否かを判断し、(b)自装置の次ホップ先の通信装置に、管理装置から第一通信装置までの通信経路途上の各通信装置とは異なる通信装置が含まれるか否かを判断し、(g)走行車位置情報をもとに、無人走行車と1ホップで通信する第一通信装置を変更する必要があるか否かを判断し、第一通信装置を変更する必要がある場合には通信先変更通知を無人走行車に向けて送信する判断部と、通信制御部であって、(c)通信先変更通知を受信した場合に通信部を介して、通信先変更通知を無人走行車に送信し、(d)判断部(b)において、異なる通信装置が含まれる場合には、自装置の次ホップ先の通信装置のうち前記異なる通信装置との通信を停止し、(h)通信先変更通知をもとに、新たに選定された第一通信装置までの通信経路上の通信装置以外の通信装置に対し、不必要な通信を禁止させるための通知である通信制限通知を複数の通信装置に向けて送信する通信制御部とを備え、無人走行車は、複数の通信装置のいずれかと無線通信を行う無線通信部と、通信先変更通知を受信した場合に第一通信装置を、通信先変更通知に格納された新たな通信装置に変更する制御部と、定期的に自車の位置情報を取得し走行車位置情報を生成位置情報生成部とを備える。
これによれば、本発明の別の一態様にかかる通信システムは、通信装置が無人走行車の位置情報である走行車位置情報を取得し、無人走行車が各位置において通信すべき通信装置が予め設定されている位置テーブルを備えることで、管理装置からの通知によらず、通信装置自ら、無人走行車が移動したことにより、無人走行車が通信中の通信装置から他の通信装置に通信先を変更する旨の通知を無人走行車に行い、その後、不必要な通信を禁止する旨の通知を無人走行車との通信経路以外に存在する通信装置に送信する。このようにすることで、通信システムは、通信装置同士が近接して配置されることによる電波干渉を抑制でき、通信経路の冗長化のメリットを損なうことなく、通信品質の良い(例えば電波環境が良好など)通信を維持できる。
上記課題を解決するために、本発明の一態様にかかる通信方法は、管理装置と、管理装置に接続された複数の通信装置と、搬送物を搬送するための無人走行車と、を備える通信システムの通信方法であって、管理装置が、複数の通信装置と通信を行う通信ステップと、無人走行車の位置情報である走行車位置情報を取得する位置情報取得ステップと、無人走行車が各位置において通信すべき通信装置が予め設定されている位置テーブルを備える記憶ステップと、走行車位置情報をもとに、無人走行車と1ホップで通信する第一通信装置を変更する必要があるか否かを判断し、第一通信装置を変更する必要がある場合には通信先変更通知を無人走行車に向けて送信する判断ステップと、通信先変更通知をもとに、新たに選定された第一通信装置までの通信経路上の通信装置以外の通信装置に対し、不必要な通信を禁止させるための通知である通信制限通知を複数の通信装置のいずれかに向けて送信する通信制御ステップと、を含んで動作し、無人走行車が、複数の通信装置のいずれかと無線通信を行う無線通信ステップと、通信先変更通知を受信した場合に第一通信装置を、通信先変更通知に格納された新たな通信装置に変更する制御ステップと、定期的に自車の位置情報を取得し走行車位置情報を生成位置情報生成ステップと、を含んで動作する。
上記通信方法よれば、通信方法は、管理装置が、無人走行車が移動したことにより、無人走行車が通信中の通信装置から他の通信装置に通信先を変更する旨の通知を無人走行車に行い、その後、不必要な通信を禁止する旨の通知を無人走行車との通信経路以外に存在する通信装置に送信する。このようにすることで、通信システムは、通信装置同士が近接して配置されることによる電波干渉を抑制でき、通信経路の冗長化のメリットを損なうことなく、通信品質の良い(例えば電波環境が良好など)通信システムを維持できる。
上記課題を解決するために、本発明の別の一態様にかかる通信方法は、端末装置と、端末装置に接続された複数の通信装置と、通信装置と無線接続された移動可能な通信端末とを備える通信システムの通信方法であって、端末装置が、複数の通信装置と通信を行う通信ステップと、通信端末の位置情報である走行車位置情報を取得する位置情報取得ステップと、通信端末が各位置において通信すべき通信装置が予め設定されている位置テーブルを備える記憶ステップと、走行車位置情報をもとに、通信端末と1ホップで通信する第一通信装置を変更する必要があるか否かを判断し、第一通信装置を変更する必要がある場合には通信先変更通知を前記通信端末に向けて送信する判断ステップと、通信先変更通知をもとに、新たに選定された第一通信装置までの通信経路上の通信装置以外の通信装置に対し、不必要な通信を禁止させるための通知である通信制限通知を複数の通信装置に向けて送信する通信制御ステップと、を含んで動作し、通信端末が、複数の通信装置のいずれかと無線通信を行う無線通信ステップと、通信先変更通知を受信した場合に第一通信装置を、通信先変更通知に格納された新たな通信装置に変更する制御ステップと、定期的に自装置の位置情報を取得し走行車位置情報を生成位置情報生成ステップと、を含んで動作する。
これによれば、本発明の別の一態様にかかる通信方法は、端末装置が、通信装置と無線接続された移動可能な通信端末が移動したことにより、通信端末が通信中の通信装置から他の通信装置に通信先を変更する旨の通知を通信端末に行い、その後、不必要な通信を禁止する旨の通知を通信端末との通信経路以外に存在する通信装置に送信する。このようにすることで、通信システムは、通信装置同士が近接して配置されることによる電波干渉を抑制でき、通信経路の冗長化のメリットを損なうことなく、通信品質の良い(例えば電波環境が良好など)通信システムを維持できる。
本発明に係る通信システム等によれば、通信装置同士が近接して配置されることによる電波干渉を抑制でき、通信経路の冗長化のメリットを損なうことなく、通信品質の良い通信を維持できる。
図1は、実施の形態に係る通信システムの構成を示す模式図である。 図2は、実施の形態に係る管理装置の機能構成を示す図である。 図3は、実施の形態に係る通信装置の機能構成を示す図である。 図4は、実施の形態に係る通信装置の経路制御部が備える情報テーブルの一例である。 図5は、実施の形態に係る無人走行車の機能構成を示す図である。 図6は、実施の形態に係る通信システムの一態様を示す模式図である。 図7は、実施の形態に係る管理装置の動作の一例を示すフロー図である。 図8は、実施の形態に係る通信装置の動作の一例を示すフロー図である。 図9は、実施の形態に係る無人走行車の動作の一例を示すフロー図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
本実施の形態において、無線メッシュネットワークにおける通信経路を適切に切り替える通信システムについて説明する。
図1は、本実施の形態に係る通信システム1の構成を示す模式図である。図1は、通信システム100が配備された施設(例えば自動倉庫の搬送物を収納するラック110)を上面視した図と、ネットワーク構成図とを合わせて示すものである。なお、ラック110は、2つのラック110aおよび110bが向かい合うように平行に設置され、互いの距離は、無人走行車が移動できる程度の距離間を保ち設置されている。このように、ラック110は、ある程度互いに隣接して設置されている。また、図示しないが、ラックは通常紙面に対する垂直方向にも複数段重なって設置されている。
通信システム100は、施設内に予め設けられたラック110上に載置された搬送物Pを、管理装置CLによるコンピュータ制御により無人走行車STを走行させて積み込み任意の場所まで搬送させる搬送システムにおける通信システムである。無人走行車STは、管理装置CLによる制御に従って、指示された地点に移動したり、物品の搬送を行ったりする。
図1に示されるように、通信システム100は、無人走行車STと、通信装置MP1、MP2、MP3、およびMP4(以降、通信装置MP等ともいう)と、管理装置CLと、通信リンク10、11、および12とを備える。
無人走行車STは、人が乗車することなく(無人)ラック110aおよび110bの間を走行し、また、管理装置CLによる制御に基づいて走行する無人走行車である。より具体的には、無人走行車STは、例えば、自動倉庫などでラック間を上下左右に移動する、スタッカークレーンなどである。なお、無人走行車STの台数は、本実施の形態では1台で説明するが、1台以上の任意の台数であってよい。
無人走行車STは、管理装置CLによる制御に基づいてラック110aおよび110bの間を駆動装置200によって、図1においては左右自在に走行し、ラック110上に載置された搬送物Pの搬送などを行う。また、無人走行車STは、1以上の無線インタフェース(以降、無線IFともいう)115を有し、通信装置MP等と無線通信リンクを確立し、この通信リンクを用いた無線通信により管理装置CLからの指令を受信する。
また、無人走行車STは、通信リンクを確立する相手となる通信装置MP等を順次切り替えながら通信を行う。ここでは、無人走行車STが1つの無線IFを用いて、通信装置MP等と接続する場合を例として説明する。例えば、図1において無人走行車STは、MP1と通信リンク11を確立している。なお、本実施の形態で説明する無人走行車は、例えば、施設内をカバーするように複数配置された通信装置を順次に利用した無線通信により、管理装置と通信する無人走行車として実現され得る。ただし、本発明は、自動倉庫における無人走行車の代わりに、パーソナルコンピュータ、携帯電話端末(スマートフォン)又はタブレットなどの移動可能な通信端末を含む様な任意のシステムにおいて実現されてもよい。
通信装置MP1、MP2、MP3およびMP4は、それぞれ、無人走行車STの位置に応じて無人走行車STと通信リンクを確立して無線通信を行う中継装置である。なお、通信装置MP等の個数は、本実施の形態では4つで説明するが、2つ以上の任意の個数であってよい。
通信装置MP等は、例えば、IEEE802.11n、ac規格等に適合する無線LANなどの通信インタフェースにより無線通信を行う。通信装置MP等それぞれは、ラック110aおよび110b上に配置され、無人走行車STの無線通信エリアをカバーする位置に配置される。このとき、隣接する通信装置同士で無線通信の通信エリアが一部重なることは許容される。
また、通信装置MP等は、1以上の無線IFを備え、無線メッシュネットワークを構築しており、互いの装置情報および経路情報(後で詳細に説明する)などを定期的に送受信し、それぞれ通信装置MP等に格納された情報を随時更新する。これにより、通信装置MP等同士の通信は、通信経路を動的に構築しながら相互にデータ通信を行い、ある通信中の通信経路に支障が生じた場合でも動的に新たな通信経路を通じてデータ通信を維持できることから通信経路の冗長化を図れる。ここで、メッシュネットワーク通信は、既存技術であり詳細な説明は省略するが、例えばIEEE802.11s規格等に準拠していてもよい。
また、通信装置MP等のうちの1台(例えば通信装置MP1)は、通信リンク10に接続されており、無人走行車STと管理装置CLとの通信を中継する。なお、本実施の形態では、通信装置MP1が無人走行車STと管理装置CLとの通信を中継する例で説明する。
管理装置CLは、無人走行車STの動作をコンピュータにより制御する制御装置である。管理装置CLは、具体的には、無人走行車STに対して、無人走行車STを所定の位置に移動させる移動指令、及び、無人走行車STに搬送物Pの搬送をさせる搬送指令などを送信する。
通信リンク10は、通信装置MP等と管理装置CLが接続されたローカルエリアネットワークである。通信リンク10は、例えば、IEEE802.3規格等に適合する有線LAN、又は、IEEE802.11n、ac規格等に適合する無線LANなどである。
通信リンク11および12は、通信装置MP1と無人走行車STを無線接続するローカルエリアネットワークである。通信リンク11および12は、例えば、IEEE802.11n、ac規格等に適合する無線LANなどである。また、本実施の形態では、通信リンク11は通信装置MP1と無人走行車STとの通信において、通常利用される通信経路である。一方、通信リンク12は通信装置MP1と無人走行車STとの通信において、冗長化された通信経路である。つまり、通信装置MP1と無人走行車STとの通信に支障が生じると、通信リンク12を利用して、通信装置MP1と無人走行車STとの通信を継続できる。
図2は、本実施の形態に係る管理装置CLの機能構成を示すブロック図である。
図2に示す管理装置CLは、通信部21、位置情報取得部22、記憶部23、判断部24、通信制御部25などを備えている。さらに、記憶部23は、位置テーブル231を備えている。
管理装置CLの備える各機能は、例えば、図示しないCPU、ROM、RAM、HDD等を有する公知のコンピュータにおいて所定の各種プログラムを動作させることにより実現される。ROM、RAM、HDDには、各種プログラム、管理に関するデータ等が記憶されている。
通信部21は、通信リンク10を通じて通信装置MP等と通信を行う。具体的には、通信部21は、管理装置CLと通信装置MP等との間で、例えば、IEEE802.3規格等に適合する有線LAN、又は、IEEE802.11n、ac規格等に適合する無線LANなどにより、各種データを送受信する。
位置情報取得部22は、通信装置MP等(例えば、通信装置MP1)を経由して無人走行車STの位置情報(走行車位置情報ともいう)を定期的(例えば、100ms毎など)に取得する。位置情報取得部22は、当該走行車位置情報を判断部24に通知する。
記憶部23は、通信に関する各種設定情報、通信処理において一時的に格納すべき情報などが格納されている。具体的には、記憶部23は、自装置の装置情報(例えば、MACアドレス、IPアドレス、無線通信に使用しているチャネル、認証方式、暗号方式など)を格納している。
また、記憶部23は、通信部21および位置情報取得部22が取得した、通信装置MP等からの通信データおよび通信装置MP等から定期的に取得した無人走行車STの走行車位置情報が格納され得る記憶装置でもある。
記憶部23に含まれる位置テーブル231は、無人走行車STの各位置(走行時、停車時を含む位置)において通信すべき通信装置MP等が予め設定されている情報テーブルである。具体的には、例えば、位置テーブル231は、管理装置CLの位置から無人走行車STの位置までを2次元(X座標、Y座標)で表した相対座標位置ごとに、無人走行車STとの直接通信を担う(すなわち、無人走行車STと1ホップ(次ホップともいう)で通信する)ことを予め割り振られた、それぞれ対応する通信装置MP(第一通信装置ともいう)等が設定されている。
判断部24は、通信装置MP等から取得した走行車位置情報をもとに、第一通信装置を、現在の通信装置から変更する必要があるか否かを判断する。より具体的には、判断部24は、位置テーブル231に格納された、無人走行車STの座標値の範囲ごとに通信を担うことを割り当てられた通信装置MP等の中から、取得した走行車位置情報から抽出される無人走行車STの座標値をもとに通信装置を選定する。そして、その選定された通信装置が現在通信中の通信装置(第一通信装置)とであるかそれとも異なるか否かを判断する。
また、判断部24は、第一通信装置が現在通信中の通信装置でなく、別の通信装置に変更する必要がある場合には、走行車位置情報から抽出される無人走行車STの座標値が含まれる範囲を担う通信装置(例えば、通信装置MP2)を第一通信装置に設定し、その旨を通信制御部25に通知する。
通信制御部25は、無人走行車STに対して、無人走行車STを所定の位置に移動させる移動指令、及び、無人走行車STに物品の搬送をさせる搬送指令などを送信する。
また、通信制御部25は、判断部の通知をもとに、第一通信装置を新たに選定された通信装置MP(例えば、通信装置MP2)に変更する通知(通信先変更通知)を、通信部21を介して無人走行車STに向けて送信する。
さらに、通信制御部25は、判断部の通知をもとに、新たに選定された通信装置MPまでの通信経路上の通信装置MP以外の通信装置MP(例えば、通信装置MP3)に対し、不必要な通信を禁止させるための通知(通信制限通知ともいう)を、通信装置のいずれかに向けて送信する。通信制限通知の送信は、ブロードキャストで行われてもよい。
図3は、本実施の形態に係る通信装置MP等の構成を示すブロック図である。
図3に示される通信装置MP等は、通信部31、経路制御部32、判断部33、通信制御部34などを備えている。さらに、経路制御部32は、経路情報テーブル321および装置情報テーブル322を備えている。通信装置MP等の備える各機能は、例えば、図示しないCPU、ROM、RAM、HDD等を有する公知のコンピュータとして構成される。ROM、RAM、HDDには、各種プログラム、管理に関するデータ等が記憶されている。
以下、図3に示される通信装置MP等について、図4を用いながら、詳細に説明する。
通信部31は、例えば、通信リンク11および12を通じて無人走行車STと通信を行う。具体的には、通信部31は、管理装置CLと無人走行車STとの間の通信を中継する。例えば、IEEE802.11n、ac規格等に適合する無線LANなどにより、管理装置CL、他の通信装置MP等、および無人走行車STとの間で各種データを送受信する。
また、通信部31は、他の通信装置MP等それぞれと、無線メッシュネットワークを構築し、相互にデータ通信を行う。
経路制御部32は、通信部31を介して、無線メッシュネットワークを構築するため、他の通信装置MP等との間で経路情報を取得し共有する処理部である。経路制御部32は、他の通信装置MP等(例えば、次ホップ先の通信装置など)から取得した経路情報を経路情報テーブル321に記憶する。より具体的には、経路制御部32は、経路情報テーブル321を参照し、次ホップ先の通信装置との間で装置情報および経路情報を定期的に送受信する。そして、経路制御部32は、次ホップ先の通信装置から受信した装置情報を装置情報テーブル322に格納する。
ここで、図4に示される経路情報テーブル321および装置情報テーブル322の一例について、説明する。
図4(a)は経路情報テーブル321の一例を示している。また、図4(b)は装置情報テーブル322の一例を示している。
経路情報テーブル321は、無線メッシュネットワークを構成する通信装置と、当該通信装置にフレームを送信するための次ホップの通信装置とを対応付けた情報である。具体的には、図4に示される経路情報テーブル321は、通信装置MP1の経路制御部32に記憶された情報であり、通信装置MP1の次ホップの通信装置を示す次ホップ装置41が通信装置MP2およびMP3であることを示している。また、経路情報テーブル321の宛先アドレス42は、次ホップ装置41それぞれのMACアドレス、あるいはIPアドレスが記憶されている。例えば、図4(a)に示される経路情報テーブル321では、次ホップ装置41のうちの一つはMP2であり、宛先アドレス42はMP2のIPアドレス(192.168.0.2)である。
経路情報テーブル321は、経路制御部32より参照され、経路制御部32によりフレームを転送する際の次ホップの通信装置を決定するために用いられ得る。
装置情報テーブル322は、通信装置MP等のそれぞれに無線メッシュネットワークによって接続されている通信装置(通信装置43)と当該通信装置に帰属する装置のアドレス(帰属装置アドレス44)と、を対応付けた情報である。具体的には、図4(b)に示される装置情報テーブル322では、通信装置MP1に無人走行車STと通信装置MP3が帰属していることを示している。また、装置情報テーブル322の帰属装置アドレス44は、通信装置に帰属する装置のそれぞれのMACアドレス、あるいはIPアドレスが記憶されている。例えば、図4(b)に示される装置情報テーブル322では、通信装置43はMP1であり、帰属装置アドレス44は当該通信装置43(MP1)に帰属する無人走行車STのIPアドレス(192.168.0.255)および通信装置MP3(192.168.0.3)である。
装置情報テーブル322は、経路制御部32が他の通信装置MP等(例えば、次ホップ先の通信装置など)から取得した装置情報を受信したときに、例えば装置情報のIPヘッダに含まれる情報に基づいて生成され、登録される。
再び図3に戻って、説明する。
判断部33は、通信部31を介して、無人走行車ST宛てのデータパケットを受信したか否かを判断する。
また、判断部33は、通信部31を介して、管理装置CLから通信先変更通知を受信したか否かを判断する。
判断部33は、経路テーブル321を参照し、次ホップ先が無人走行車であるか否かを判断する。判断部33は、次ホップ先が無人走行車でない場合は、次ホップ先に通信先変更通知を通知する旨を通信制御部33に通知する。
さらに、判断部33は、他の通信装置MP等または管理装置CLから通信制限通知を受信したか否かを判断する。判断部33は、通信制限通知を受信した場合は、通信制御部34にその旨(受信した旨)を通知する。
また、判断部33は、経路情報テーブル321および帰属装置アドレス322を参照し、新たに選定された第一通信装置までの通信経路途上の通信装置MP等以外の通信装置が存在するか否かを判断する。判断部33は、新たに選定された第一通信装置までの通信経路途上の通信装置MP等以外の通信装置が存在する場合には、通信制御部34に当該通信装置(次ホップ装置41のいずれか)の情報(例えば、宛先アドレス42)を通知する。
通信制御部34は、判断部33から通信先変更通知を受信したとの通知をもとに通信部31を介して、通信先変更通知を無人走行車に送信する。あるいは、通信制御部34は、次ホップ先に通信先変更通知を通知する旨の通知をもとに通信部31を介して、通信先変更通知を次ホップ先の通信装置に転送する。
通信制御部34は、判断部33から通信制限通知を受信したとの通知をもとに、次ホップ先の通信装置(通信経路途上の通信装置MP等以外のものに限る)との通信を一時停止し、かつ当該次ホップ先通信装置に通信を一時停止させる。停止は、無人走行車STが移動し第一通信装置が変更となるなど、何らかの理由により第一通信装置までの通信経路が変わるまで継続される。
図5は、本実施の形態に係る無人走行車STの説明図である。
図5に示される無人走行車STは、無線通信部51、制御部52、位置情報生成部53、走行制御部54などを備えている。
無線通信部51は、通信装置MP等と無線通信を行う。具体的には、無線通信部51は、通信装置MP等の内で、の自装置から1ホップ(次ホップ)の通信装置MP等(第一通信装置。例えば図6における通信装置MP2など)との間で無線通信規格(例えばIEEE802.11n、ac規格など)に準じて、各種無線フレーム(例えば、データフレーム、Actionフレームなど)を送受信する。
制御部52は、自車の位置情報(走行車位置情報)を管理装置宛てに第一通信装置を介して送信する。
また、制御部52は、管理装置CLから第一通信装置を介して通信先変更通知を受信したか否かを判断する。
さらに、制御部52は第一通信装置を、通信先変更通知に格納された新たな通信装置に変更する。
位置情報生成部53は、定期的に自車の位置情報を取得し、走行車位置情報を生成し、制御部52に通知する。位置情報生成部53は、自装置(無人走行車ST)の位置を示す位置情報を取得する位置センサを含んでもよい。
また、位置情報生成部53が自車の位置情報を取得する方法は、例えば、ラック110に貼られたバーコード等のマーキング情報を光学的に読み取り変換することで位置情報を取得する方法でもよいし、屋内GPS(Global Position System)により位置情報を取得する方法でもよい。また、走行車の車輪に搭載されている駆動モータからのフィードバック情報(モータ回転数)を管理している走行制御部54からの情報、若しくは、無人走行車に備わる加速度センサ、方位センサなどからの情報に基づいて位置情報を取得する方法でもよい。さらに、前述の取得方法の組み合わせでもよい。
走行制御部54は、ラック110に沿って無人走行車STを走行させる処理部である。
走行制御部54は、無線通信部51を介して管理装置CLからの走行指令および搬送指令を受信し、受信した移動指令、および搬送指令に従い、無人走行車STを走行させる。
図6は、実施の形態に係る通信システムの一態様を示す模式図である。
図6は、無人走行車STが図1に示す状態から無人走行車STが図1に示す矢印の方向に移動し、無人走行車STが通信装置MP2およびMP4を通り過ぎた状態を示している場合における通信システム101を示している。以下、図6を用いて詳細に説明する。図1と同じ符号については、詳細な説明を省略する。
通信リンク111および112は、例えば、IEEE802.11n、ac規格等に適合する無線LANなどである。また、本実施の形態では、通信リンク111は通信装置MP1、MP2、および無人走行車STとの通信において、通常利用される通信経路である。一方、通信リンク112は通信装置MP1、MP4、および無人走行車STとの通信において、通信リンク111が利用できない場合を考慮した冗長化された通信経路の一例である。
図6に示す通信システム101において、管理装置CLは、通信装置MP1を介して通信リンク111を通じて、無人走行車STを所定の位置に移動させる移動指令、及び、無人走行車STに物品の搬送をさせる搬送指令などを送信する。また、図6に示す通信システム101では、管理装置CLが無人走行車STと通信中の通信経路に支障(例えば、MP2のトラブル)が生じた場合でも、通信装置MP等同士で動的に新たな通信経路(例えば、通信リンク112)を通じてデータ通信を維持できるように通信経路が冗長化されている。
図7は、実施の形態に係る管理装置CLの動作の一例を示すフロー図である。
図7に示される処理は、無人走行車STが図1に示す位置から図6に示す位置まで移動したことにより、管理装置CLが、無人走行車STに対して、現在通信中の通信装置MP等(例えば、通信装置MP1)から他の通信装置MP等(例えば、通信装置MP2)に通信先を変更する旨の通知(通信先変更通知)を無人走行車STに行い、その後、不必要な通信を禁止する旨の通知(通信制限通知)を無人走行車STとの通信経路以外に存在する通信装置に送信するまでの処理である。
ステップS71にて、管理装置CLの位置情報取得部22は、通信部21を介して、通信装置MP1から無人走行車STの位置情報(走行車位置情報)を定期的に取得する。位置情報取得部22は、当該走行車位置情報を判断部24に通知する。
ステップS72にて、判断部24は、ステップS71で取得した走行車位置情報をもとに、無人走行車STと1ホップ(次ホップ)で通信する通信装置(第一通信装置)を、現在通信中の通信装置MP等から別の通信装置に変更する必要があるか否かを判断する。より具体的には、判断部24は、位置テーブル231に格納された、無人走行車の位置座標値の範囲ごとに通信を担うことを割り当てられた通信装置MP等の中から、ステップS71で取得した走行車位置情報から抽出される無人走行車の座標が含まれる範囲を担う通信装置MP等を選定し、その選定された通信装置MP等が現在の第一通信装置と異なるか否かを判断する。ここで、判断部24は、第一通信装置が通信中の通信装置MP等から変更する必要がある場合には、通信制御部25にその旨を通知しステップS73に遷移する(ステップS72のYes)。一方、変更する必要が無い場合には、ステップS71に戻り、一連の処理を繰り返す(ステップS72のNo)。
ステップS73にて、通信装置の通信制御部25は、ステップS72の通知(ステップS72のYes)をもとに、ステップS71で取得した走行車位置情報から抽出される無人走行車STの座標が含まれる範囲を担う通信装置MP等(例えば、通信装置MP2)を第一通信装置に設定する。
ステップS74にて、通信制御部25は、第一通信装置を新たに選定された通信装置MP等(例えば、通信装置MP2)に変更する通知(通信先変更通知)を、通信部21を介して無人走行車STに向けて送信する。
ステップS75にて、通信制御部25は、新たに選定された第一通信装置までの通信経路途上の通信装置MP等以外の通信装置(例えば通信装置MP3)に対して、不必要な通信を禁止する通知(通信制限通知)を通信装置MP等(例えば通信装置MP1)に送信する。
図8は、実施の形態に係る通信装置MP等の動作の一例を示すフロー図である。
図8に示される処理は、通信システム100において、無人走行車STが図1に示す位置から図6に示す位置まで移動したことにより、管理装置CLが、無人走行車STに対して、現在通信中の通信装置MP等(例えば、通信装置MP1)から他の通信装置MP等(例えば、通信装置MP2)に通信先を変更する旨の通知(通信先変更通知)を行い、その後、不必要な通信を禁止する旨の通知(通信制限通知)を無人走行車STとの通信経路以外に存在する通信装置MP等に送信するまでのあいだに、通信装置MP等が行う動作である。
ステップS81にて、通信装置の経路制御部32は、経路情報テーブル321を参照し、次ホップ先の通信装置MP等との間で装置情報および経路情報を定期的に送受信する。そして、経路制御部32は、次ホップ先の通信装置MP等からの経路情報を経路情報テーブル321に格納し、装置情報を装置情報テーブル322に格納する。
ステップS82にて、判断部33は、通信部31を介して、無人走行車ST宛てのデータパケットを受信したか否かを判断する。判断部33は、無人走行車ST宛てのデータパケットを受信した場合は、ステップS83に遷移する(ステップS82のYes)。一方、データパケットを受信していない場合は、ステップS81に戻って一連の処理を繰り返す(ステップS82のNo)。
ステップS83にて、判断部33は、通信部31を介して、管理装置CLから通信先変更通知を受信したか否かを判断する。判断部33は、通信先変更通知を受信した場合は、ステップS84に遷移する(ステップS83のYes)。一方、通信先変更通知を受信していない場合は、ステップS83を繰り返す(ステップS83のNo)。
ステップS84にて、判断部33は、経路情報テーブル321を参照し、次ホップ先が無人走行車STであるか否かを判断する。判断部33は、次ホップ先が無人走行車STである場合は、通信先変更通知を無人走行車STに転送する旨その旨を通信制御部34に通知しステップS85に遷移する(ステップS84のYes)。一方、次ホップ先が無人走行車STでない場合は、次ホップ先の通信装置MP等に通信先変更通知を転送通知する旨を通信制御部34に通知しステップS86に遷移する(ステップS84のNo)。
ステップS85にて、通信制御部34は、ステップS84の判断部からの通知(ステップS84のYes)をもとに通信部31を介して、通信先変更通知を無人走行車STに送信する。
ステップS86にて、通信制御部34は、ステップS84の次ホップ先の通信装置MP等に通信先変更通知を通知する旨の判断部からの通知(ステップS84のNo)をもとに通信部31を介して、通信先変更通知を次ホップ先の通信装置MP等に転送する。
ステップS87にて、判断部33は、他の通信装置MP等または管理装置CLから通信制限通知を受信したか否かを判断する。判断部33は、通信制限通知を受信した場合は、通信制御部34にその旨を通知し、ステップS88に遷移する(ステップS87のYes)。一方、通信制限通知を受信していない場合は、一連の処理を終了する(ステップS87のNo)。
ステップS88にて、判断部33は、経路情報テーブル321および帰属装置アドレス322を参照し、新たに選定された第一通信装置までの通信経路途上の通信装置MP等以外の通信装置が存在するか否かを判断する。具体的には、判断部33は、帰属装置アドレス322に格納された各通信装置43の帰属装置アドレス44をもとに(言い換えれば、管理装置CLから第一通信装置を経由して無人走行車STまでの経路を参照して)、経路情報テーブル321に格納される自装置の次ホップ装置41のうち、管理装置CLから新たに選定された第一通信装置までの通信経路途上の各通信装置MP等とは異なる通信装置が含まれるか否かを判断する。判断部33は、新たに選定された第一通信装置までの通信経路途上の通信装置MP等以外の通信装置が存在する場合には、通信制御部34に当該通信装置(次ホップ装置41のいずれか)の情報(例えば、宛先アドレス42)を通知する(ステップS88のYes)。一方、当該通信装置が存在しない場合には、一連の処理を終了する(ステップS88のNo)。
ステップS89にて、通信制御部34は、判断部33からの通知(ステップS88のYes)をもとに、当該次ホップ先の通信装置MP等との通信を停止し、かつ当該次ホップ先の通信装置に対して他の通信装置との通信を停止させる。ここで、次ホップ先の通信装置MP等との通信を停止状態であっても、通信装置間の無線接続は維持されている。つまり、通信を停止する次ホップ先の通信装置MP等は、当該通信装置との通信が必要な状況になれば、即座に通信を開始できる状態である。
図9は、実施の形態に係る無人走行車STの動作の一例を示すフロー図である。
図9に示される処理は、通信システム100において、無人走行車STが図1に示す位置から図6に示す位置まで移動したことにより、管理装置CLが、無人走行車STに対して、現在通信中の通信装置MP等(例えば、通信装置MP1)から他の通信装置MP等(例えば、通信装置MP2)に通信先を変更する旨の通知(通信先変更通知)を無人走行車STに行い、その後、不必要な通信を禁止する旨の通知(通信制限通知)を無人走行車STとの通信経路以外に存在する通信装置MP等に送信するまでのあいだに、無人走行車STが行う動作である。
ステップS91にて、位置情報生成部53は、定期的に自車の位置情報を取得し、走行車位置情報を生成し、通信制御部52に通知する。
ステップS92にて、制御部52は、走行車位置情報を管理装置CL宛てに第一通信装置を介して送信する。
ステップS93にて、制御部52は、管理装置CLから第一通信装置を介して通信先変更通知を受信したか否かを判断する。制御部52は、通信先変更通知を受信した場合は、ステップS94に遷移する(ステップS93のYes)。一方、通信先変更通知を受信していない場合は、ステップS91に戻り、一連の処理を繰り返す(ステップS93のNo)。
ステップS94にて、制御部52は第一通信装置を通信先変更通知に格納された、新たな通信装置MP等(例えば、通信装置MP2)に変更する。
以上のように、本実施の形態の通信システムは、管理装置が、無人走行車が移動したことにより、無人走行車が通信中の通信装置から他の通信装置に通信先を変更する旨の通知を無人走行車に行い、その後、不必要な通信を禁止する旨の通知を無人走行車との通信経路以外に存在する通信装置に送信する。よって、通信システムは、例えば自動倉庫などのラック上に複数の通信装置で構築される無線メッシュネットワークにおいて、通信装置同士が近距離で配置されることによる電波干渉を抑制でき、通信経路の冗長化を損なうことなく、また、不必要な通信を行わないことによる冗長な通信経路生成の抑制が可能となり、通信品質の良い(例えば電波環境が良好など)通信システムを維持できる。
(他の変形例等)
本発明の通信システムにおける、他の変形例1にかかる実施の形態について、以下に説明をする。
他の変形例1にかかる実施の形態は、上記実施の形態の通信システムでは図7のステップS74およびS75において、管理装置CLの通信制御部25が通信装置MP等を経由して通信先変更通知を無人走行車STに向けて送信したが、管理装置CLからの通知ではなく、通信装置MP等が無人走行車STに通信先変更通知を送信する。ここで、通信装置MP等は、実施の形態の通信システムの管理装置CLが備えている位置テーブル231、位置情報取得部22、記憶部23、および判断部24と同等の機能を通信装置MP等が備える。具体的には、通信装置MP等は、無人走行車STから走行車位置情報を取得し、当該走行車位置情報と位置テーブルの情報をもとに、第一通信装置が通信中の通信装置MP等から変更する必要があるか否かを判断し(図7のステップS72相当)、変更する必要がある場合は第一通信装置を新たに選定(図7のステップS73相当)する。そして、通信装置MP等の通信制御部34は、無人走行車STに通信先変更通知を送信する。このようにすることで、他の変形例1にかかる実施の形態では、管理装置CLの通信負荷を軽減できる。また、例えば施設内に複数の当該通信システムが稼働している場合には、施設内全体の無線通信環境において、不必要な無線通信による通信品質の劣化を抑制できる。
つぎに、本発明の通信システムにおける、他の変形例2にかかる実施の形態について、以下に説明をする。
他の変形例2にかかる実施の形態は、上記実施の形態の通信システムでは、通信制限通知を受けた通信装置MP等が、次ホップの通信装置を対象として通信経路上に存在する装置か否かを判断し、通信経路上に存在しない場合は、当該次ホップ通信装置への通信を停止し、かつ次ホップ通信装置に対して他の通信装置との通信を停止させるとしたが、通信制限通知を受けた通信装置MP等自らが通信経路上に存在するか否かを判断し、通信経路途上に存在しない場合は、自ら通信を停止する。具体的には、通信装置MP等は、上記実施の形態の通信システムで説明した図8に示すステップS88およびS89を置き換えて、新たに選定された第一通信装置までの通信経路途上に自装置が存在するか否かを判断し(図8のステップS88と置き換え)、当該通信経路途上に自装置が存在しないと判断した場合には自ら次ホップ通信装置と通信を停止する(図8のステップS89と置き換え)。このようにすることで、次ホップ通信装置から指示(図8のステップS89など)に依存することなく、通信制限通知を受けると自らの判断で次ホップ通信装置との通信を停止できる。
また、本発明は、自動倉庫における無人走行車のみならず、パーソナルコンピュータ、携帯電話端末(スマートフォン)又はタブレットなどの移動可能な通信端末と、任意の端末装置との間の通信を、互いに比較的近接して無線メッシュネットワークを構成する通信端末を介して行う様なシステムにおいても具現化され得る。
以上、本発明の通信システムについて、実施の形態および他の変形例にかかる実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これら実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、メッシュネットワークにおける通信経路を適切に切り替える通信装置およびその通信システムに適用され得る。具体的には、メッシュネットワークを構成する基地局である、いわゆるメッシュポイントに適用され得る。
100、101 通信システム
CL 管理装置
MP1、MP2、MP3、MP4 通信装置
ST 無人走行車
P 搬送物(物品)
10、11、12、111、112 通信リンク
110、110a、110b ラック
115 無線インタフェース
200 駆動装置
21、31 通信部
22 位置情報取得部
23 記憶部
231 位置テーブル
24、33 判断部
25、34 通信制御部
32 経路制御部
321 経路情報テーブル
322 装置情報テーブル
51 無線通信部
52 制御部
53 位置情報生成部
54 走行制御部

Claims (7)

  1. 管理装置と、前記管理装置に接続された複数の通信装置と、搬送物を搬送するための無人走行車と、を備える通信システムであって、
    前記管理装置は、
    前記複数の通信装置と通信を行う通信部と、
    前記無人走行車の位置情報である走行車位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記無人走行車が各位置において通信すべき通信装置が予め設定されている位置テーブルを備える記憶部と、
    前記走行車位置情報をもとに、無人走行車と1ホップで通信する第一通信装置を変更する必要があるか否かを判断し、第一通信装置を変更する必要がある場合には通信先変更通知を前記無人走行車に向けて送信する判断部と、
    前記通信先変更通知をもとに、新たに選定された前記第一通信装置までの通信経路上の通信装置以外の通信装置に対し、不必要な通信を禁止させるための通知である通信制限通知を前記複数の通信装置に向けて送信する通信制御部と、
    を備え、
    前記無人走行車は、
    前記複数の通信装置のいずれかと無線通信を行う無線通信部と、
    前記通信先変更通知を受信した場合に前記第一通信装置を、通信先変更通知に格納された新たな通信装置に変更する制御部と、
    定期的に自車の位置情報を取得し前記走行車位置情報を生成位置情報生成部と、
    を備える、
    通信システム。
  2. 前記通信装置は、
    他の前記複数の通信装置それぞれとの間で無線メッシュネットワーク通信を行う通信部と、
    他の前記複数の通信装置それぞれとの間で経路情報および次ホップ先の通信装置の装置情報を取得し共有する経路制御部と、
    判断部であって、
    (a)他の前記複数の通信装置または前記管理装置から前記通信制限通知を受信したか否かを判断し、
    (b)自装置の次ホップ先の通信装置に、前記管理装置から前記第一通信装置までの通信経路途上にない通信装置が含まれるか否かを判断する、
    判断部と、
    通信制御部であって、
    (c)前記通信先変更通知を受信した場合に前記通信部を介して、通信先変更通知を無人走行車に送信し、
    (d)前記判断部(b)において、前記通信経路途上にない通信装置が含まれる場合には、前記自装置の次ホップ先の通信装置のうち前記通信経路途上にない通信装置との通信を停止し、かつ前記通信経路途上にない通信装置に対して他の通信装置との通信を停止させる通信制御部と、
    を備える請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記通信装置は、
    他の前記複数の通信装置それぞれとの間で無線メッシュネットワーク通信を行う通信部と、
    他の前記複数の通信装置それぞれとの間で経路情報および次ホップ先の通信装置の装置情報を取得し共有する経路制御部と、
    判断部であって、
    (a)他の前記複数の通信装置または前記管理装置から前記通信制限通知を受信したか否かを判断し、
    (e)前記管理装置から前記第一通信装置までの通信経路途上に自装置が存在するか否かを判断する判断部と、
    通信制御部であって、
    (c)前記通信先変更通知を受信した場合に通信部を介して、通信先変更通知を無人走行車に送信し、
    (f)前記判断部(e)において、自装置が通信経路途上に存在しないと判断した場合には自ら次ホップ通信装置と通信を停止する通信制御部と、
    を備える請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記経路制御部は、他の前記複数の通信装置から取得した経路情報を格納する経路情報テーブルおよび次ホップ先の通信装置から受信した装置情報を格納する装置情報テーブルと、
    を備える請求項1から3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 管理装置と、前記管理装置に接続された複数の通信装置と、搬送物を搬送するための無人走行車と、を備える通信システムであって、
    前記管理装置は、
    前記複数の通信装置と通信を行う通信部を備え、
    前記通信装置は、
    前記無人走行車の位置情報である走行車位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記無人走行車が各位置において通信すべき通信装置が予め設定されている位置テーブルを備える記憶部と、
    他の前記複数の通信装置それぞれとの間で無線メッシュネットワーク通信を行う通信部と、
    他の前記複数の通信装置それぞれとの間で経路情報および次ホップ先の通信装置の装置情報を取得し共有する経路制御部と、
    判断部であって、
    (a)他の前記複数の通信装置または前記管理装置から前記通信制限通知を受信したか否かを判断し、
    (b)自装置の次ホップ先の通信装置に、前記管理装置から前記第一通信装置までの通信経路途上の各前記通信装置とは異なる通信装置が含まれるか否かを判断し、
    (g)前記走行車位置情報をもとに、無人走行車と1ホップで通信する第一通信装置を変更する必要があるか否かを判断し、第一通信装置を変更する必要がある場合には通信先変更通知を前記無人走行車に向けて送信する判断部と、
    通信制御部であって、
    (c)前記通信先変更通知を受信した場合に前記通信部を介して、通信先変更通知を無人走行車に送信し、
    (d)前記判断部(b)において、前記異なる通信装置が含まれる場合には、前記自装置の次ホップ先の通信装置のうち前記異なる通信装置との通信を停止し、
    (h)前記通信先変更通知をもとに、新たに選定された前記第一通信装置までの通信経路上の通信装置以外の通信装置に対し、不必要な通信を禁止させるための通知である通信制限通知を前記複数の通信装置に向けて送信する、通信制御部とを備え、
    前記無人走行車は、
    前記複数の通信装置のいずれかと無線通信を行う無線通信部と、
    前記通信先変更通知を受信した場合に前記第一通信装置を、通信先変更通知に格納された新たな通信装置に変更する制御部と、
    定期的に自車の位置情報を取得し前記走行車位置情報を生成位置情報生成部と、
    を備える、
    通信システム。
  6. 管理装置と、前記管理装置に接続された複数の通信装置と、搬送物を搬送するための無人走行車と、を備える通信システムの通信方法であって、
    前記管理装置が、
    前記複数の通信装置と通信を行う通信ステップと、
    前記無人走行車の位置情報である走行車位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記無人走行車が各位置において通信すべき通信装置が予め設定されている位置テーブルを備える記憶ステップと、
    前記走行車位置情報をもとに、無人走行車と1ホップで通信する第一通信装置を変更する必要があるか否かを判断し、第一通信装置を変更する必要がある場合には通信先変更通知を前記無人走行車に向けて送信する判断ステップと、
    前記通信先変更通知をもとに、新たに選定された前記第一通信装置までの通信経路上の通信装置以外の通信装置に対し、不必要な通信を禁止させるための通知である通信制限通知を前記複数の通信装置に向けて送信する通信制御ステップと、
    を含んで動作し、
    前記無人走行車が、
    前記複数の通信装置のいずれかと無線通信を行う無線通信ステップと、
    前記通信先変更通知を受信した場合に前記第一通信装置を、通信先変更通知に格納された新たな通信装置に変更する制御ステップと、
    定期的に自車の位置情報を取得し前記走行車位置情報を生成位置情報生成ステップと、
    を含んで動作する通信方法。
  7. 端末装置と、前記端末装置に接続された複数の通信装置と、前記通信装置と無線接続された移動可能な通信端末と、を備える通信システムの通信方法であって、
    前記端末装置が、
    前記複数の通信装置と通信を行う通信ステップと、
    前記通信端末の位置情報である走行車位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記通信端末が各位置において通信すべき通信装置が予め設定されている位置テーブルを備える記憶ステップと、
    前記走行車位置情報をもとに、通信端末と1ホップで通信する第一通信装置を変更する必要があるか否かを判断し、第一通信装置を変更する必要がある場合には通信先変更通知を前記通信端末に向けて送信する判断ステップと、
    前記通信先変更通知をもとに、新たに選定された前記第一通信装置までの通信経路上の通信装置以外の通信装置に対し、不必要な通信を禁止させるための通知である通信制限通知を前記複数の通信装置のいずれかに向けて送信する通信制御ステップと、
    を含んで動作し、
    前記通信端末が、
    前記複数の通信装置のいずれかと無線通信を行う無線通信ステップと、
    前記通信先変更通知を受信した場合に前記第一通信装置を、通信先変更通知に格納された新たな通信装置に変更する制御ステップと、
    定期的に自装置の位置情報を取得し前記走行車位置情報を生成位置情報生成ステップと、
    を含んで動作する通信方法。

JP2020095053A 2020-05-29 2020-05-29 通信システム、および、通信方法 Active JP7422363B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020095053A JP7422363B2 (ja) 2020-05-29 2020-05-29 通信システム、および、通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020095053A JP7422363B2 (ja) 2020-05-29 2020-05-29 通信システム、および、通信方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2021190875A true JP2021190875A (ja) 2021-12-13
JP2021190875A5 JP2021190875A5 (ja) 2023-01-20
JP7422363B2 JP7422363B2 (ja) 2024-01-26

Family

ID=78847665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020095053A Active JP7422363B2 (ja) 2020-05-29 2020-05-29 通信システム、および、通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7422363B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001112043A (ja) * 1999-10-14 2001-04-20 Mitsubishi Electric Corp 無線端末交信方法
US20140192781A1 (en) * 2011-08-16 2014-07-10 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (pulb) Mobility State Aware Mobile Relay Operation
WO2016139807A1 (ja) * 2015-03-05 2016-09-09 三菱電機株式会社 列車制御システム、基地局制御装置、地上無線基地局及び車上無線局
JP2020053888A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 サイレックス・テクノロジー株式会社 アクセスポイント、通信方法、及び、プログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001112043A (ja) * 1999-10-14 2001-04-20 Mitsubishi Electric Corp 無線端末交信方法
US20140192781A1 (en) * 2011-08-16 2014-07-10 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (pulb) Mobility State Aware Mobile Relay Operation
WO2016139807A1 (ja) * 2015-03-05 2016-09-09 三菱電機株式会社 列車制御システム、基地局制御装置、地上無線基地局及び車上無線局
JP2020053888A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 サイレックス・テクノロジー株式会社 アクセスポイント、通信方法、及び、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP7422363B2 (ja) 2024-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7974658B2 (en) Method and system for subterranean wireless data transmission between at least one mobile station and a fixed network by means of a radio network
US20160057004A1 (en) Systems and methods for machine-to-machine ad-hoc communication
US20070195713A1 (en) Communication node and routing method
JP6854498B2 (ja) 搬送システムの制御方法、搬送システム及び管理装置
KR101139733B1 (ko) 교차로 상에서 자동운송차량의 충돌 방지 시스템 및 방법
US8611892B2 (en) Mobile communication network system and a mobility managing unit
JP4498377B2 (ja) 通信経路設定装置
CN114793351B (zh) 移动自组网通信方法、装置、系统及计算机存储介质
JP6895657B2 (ja) 無人走行車、走行システム、及び、無人走行車の制御方法
WO2018043245A1 (ja) 無人走行車、無人走行車の走行システム、及び、無人走行車の制御方法
US7519367B2 (en) Handover control apparatus, radio terminal device, edge router, router, mobile communication system, and handover control method
JP7422363B2 (ja) 通信システム、および、通信方法
US11569899B2 (en) System information processing apparatus and information processing method
JP4839993B2 (ja) マルチホップネットワーク及びその経路情報管理方法並びにそれに用いる通信端末
US20070189204A1 (en) Method for communication in a wlan with a group of relay stations and radio access points
JP2018170596A (ja) 移動体、制御装置、移動体システム、及び、移動体の制御方法
CN111201803A (zh) 通信方法以及通信系统
CN101810016B (zh) 为移动本地代理提供分布式转发平面的方法和设备
JP7283706B2 (ja) 通信システム及び通信方法
JP4569544B2 (ja) 無線マルチホップネットワークの経路制御システム
EP4009675A1 (en) Wireless backhauling system using a mono-tunnel for fast-moving mobile domains
US10091704B2 (en) Radio communication system and radio base station
JP2004349779A (ja) 無線lanの高速ローミング処理手段を備えた無線端末装置
US20240111285A1 (en) Autonomous vehicle delivery system
JP5079033B2 (ja) 通信経路設定装置、マルチホップネットワークシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230110

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230110

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230410

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7422363

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150