JP2021189283A - 音声案内装置及び音声案内方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで設備を増設したり変更したりすることができる音声案内システムを構築することができる音声案内装置を提供する。【解決手段】データ抽出部302は、マイクロホン31が収音した音響透かしデータを含む音声信号の音響透かしデータを抽出する。記憶部304は、音響透かしデータの第1の識別情報に対応して実行させるべき動作が設定されている設定テーブルを記憶する。制御部303は、自己の機器を識別する第2の識別情報と第1の識別情報とが一致しないときには、マイクロホン31が収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう音声再生部305を制御する。制御部303は、第2の識別情報と第1の識別情報とが一致するときには、設定テーブルに設定されている動作を実行させるよう制御し、かつ、マイクロホン31が収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう音声再生部305を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、音声案内装置及び音声案内方法に関する。
特許文献1には、火災等の災害発生時にスピーカから避難誘導メッセージを出力する避難誘導システムが記載されている。
特開2018−73227号公報
特許文献1に記載されているような避難誘導システムにおいては、避難誘導メッセージを放送するエリアを増やすためには、放送制御装置に接続されたスピーカを増設しなければならない。また、スピーカの設置場所を変更するには配線をし直さなければならない。このように設備を増設または変更するには多額の費用がかかってしまう。多額の費用がかかることなく、設備を増設したり変更したりすることができる音声案内システムを構築することが望まれる。
本発明は、低コストで設備を増設したり変更したりすることができる音声案内システムを構築することができる音声案内装置及び音声案内方法を提供することを目的とする。
本発明は、マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号の前記音響透かしデータを抽出するデータ抽出部と、前記音響透かしデータの第1の識別情報に対応して実行させるべき動作が設定されている設定テーブルを記憶する記憶部と、スピーカより音声を出力させるために音声信号を再生する音声再生部と、自己の機器を識別する第2の識別情報と前記データ抽出部が抽出した前記第1の識別情報とが一致しないときには、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御し、前記第2の識別情報と前記データ抽出部が抽出した前記第1の識別情報とが一致するときには、前記設定テーブルに設定されている動作を実行させるよう制御し、かつ、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御する制御部とを備える音声案内装置を提供する。
本発明は、スピーカより出力された音響透かしデータを含む音声をマイクロホンによって収音し、データ抽出部が、前記マイクロホンより出力された前記音響透かしデータを含む音声信号の前記音響透かしデータを抽出し、制御部が、記憶部に記憶されている、前記音響透かしデータの第1の識別情報に対応して実行させるべき動作が設定されている設定テーブルを参照し、前記制御部が、自己の機器を識別する第2の識別情報と前記データ抽出部が抽出した前記第1の識別情報とが一致しないと判定したときには、前記マイクロホンが収音した前記音響透かしデータを含む音声をスピーカから出力させるために、前記音響透かしデータを含む音声信号を再生させるよう音声再生部を制御し、前記制御部が、前記第2の識別情報と前記データ抽出部が抽出した前記第1の識別情報とが一致すると判定したときには、前記設定テーブルに設定されている動作を実行させるよう制御し、かつ、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御する音声案内方法を提供する。
本発明は、識別情報が設定されている音響透かしデータを含む音声信号をマイクロホンが収音したとき、前記マイクロホンが収音した音声信号に基づいて前記音響透かしデータを抽出するデータ抽出部と、前記マイクロホンが収音する音声信号に含まれている音響透かしデータに設定されている識別情報に対応して実行させるべき動作が設定されている設定テーブルを記憶する記憶部と、スピーカより音声を出力させるために音声信号を再生する音声再生部と、前記データ抽出部が抽出した音響透かしデータに設定されている識別情報が前記設定テーブルに含まれていないときには、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御し、前記データ抽出部が抽出した音響透かしデータに設定されている識別情報が前記設定テーブルに含まれているときには、前記設定テーブルに設定されている動作を実行させるよう制御し、かつ、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御する制御部とを備える音声案内装置を提供する。
本発明は、スピーカより出力された、識別情報が設定されている音響透かしデータを含む音声をマイクロホンによって収音し、データ抽出部が、前記マイクロホンより出力された前記音響透かしデータを含む音声信号の前記音響透かしデータを抽出し、制御部が、記憶部に記憶されている、前記マイクロホンが収音する音声信号に含まれている音響透かしデータに設定されている識別情報に対応して実行させるべき動作が設定されている設定テーブルを参照し、前記制御部が、前記データ抽出部が抽出した音響透かしデータに設定されている識別情報が前記設定テーブルに含まれていないときには、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう音声再生部を制御し、前記制御部が、前記データ抽出部が抽出した音響透かしデータに設定されている識別情報が前記設定テーブルに含まれているときには、前記設定テーブルに設定されている動作を実行させるよう制御し、かつ、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御する音声案内方法を提供する。
本発明の音声案内装置及び音声案内方法によれば、低コストで設備を増設したり変更したりすることができる音声案内システムを構築することができる。
第1または第2実施形態の音声案内装置を備えて構成されている音声案内システムの構成例を示すブロック図である。 第1または第2実施形態の音声案内装置である図1の音声受信再生機30の具体的な構成例を示すブロック図である。 第1または第2実施形態の音声案内装置である図1のデジタルサイネージ機40の具体的な構成例を示すブロック図である。 第1実施形態の音声案内装置に記憶されている設定テーブルの一例を示す図である。 第1及び第2実施形態の音声案内方法であり、図1の音声受信再生機30が実行する処理を示すフローチャートである。 第1及び第2実施形態の音声案内方法であり、図1のデジタルサイネージ機40が実行する処理を示すフローチャートである。 第1または第2実施形態の音声案内装置を備えて構成されている音声案内システムを建物内に設けた構成例を示す図である。 音響透かしデータを含む音声の概念図である。 図7に示す音声案内システムで用いる設定テーブルの一例を示す図である。 放送設備において音響透かしデータに設定されている識別情報と、第2実施形態の各音声案内装置に記憶されている設定テーブルの一例を示す図である。
以下、第1及び第2実施形態の音声案内装置及び音声案内方法について、添付図面を参照して説明する。図1に示す音声案内システムは、第1または第2実施形態の音声案内装置を備えて構成されている。図1に示す音声案内システムのうち、放送設備10は、音声案内システムが設けられている建物内の所定の位置に配置されている。放送設備10は、設定部11、音響透かしデータ生成部12、音声再生部13、アンプ14、スピーカ15を備える。
設定部11は、音響透かしデータ生成部12が生成する音響透かしデータの種類を設定したり、複数種類の音響透かしデータの順番を設定したり、音響透かしデータを発生するタイミングを設定したりする。音響透かしデータの種類は後述するID(第1の識別情報)によって設定される。音声再生部13は、音響透かしデータ生成部12が生成した音響透かしデータを含む音声信号を再生する。音声再生部13は、音響透かしデータのみを含む音声信号を再生してもよいし、所定の楽曲等の音声信号に音響透かしデータを重畳した音声信号を再生してもよい。
典型的には、音響透かしデータの音は人の耳が聞こえない周波数帯域の音よりなる変調信号で構成されている。
アンプ14は音声再生部13が再生する音声信号を増幅して、スピーカ15に供給する。これにより、スピーカ15からは、音響透かしデータを含む音が出力される。
音声受信再生機20に接続されているマイクロホン21は、スピーカ15より出力された音響透かしデータを含む音を収音して、音響透かしデータを含む音声信号を音声受信再生機20に供給する。音声受信再生機20は音声案内装置の一構成例である。
音声受信再生機20は、音響透かしデータを含む音声信号を受信し、音響透かしデータを含む音声信号を再生してスピーカ22に供給する。ここでは、音声受信再生機20は、音響透かしデータを含む音声信号を後段の音声案内装置へと送信するための中継器として機能する。スピーカ22からは、音響透かしデータを含む音が出力される。
音声受信再生機30に接続されているマイクロホン31は、スピーカ22より出力された音響透かしデータを含む音を収音して、音響透かしデータを含む音声信号を音声受信再生機30に供給する。音声受信再生機30は音声案内装置の一構成例である。音声受信再生機30は、音響透かしデータを含む音声信号を受信する。
音声受信再生機30は、受信した音響透かしデータが、音声受信再生機30が音声を出力することを示す音響透かしデータであるときには、所定の音声を示す音声信号を再生してスピーカ32に供給する。スピーカ32からは所定の音声が出力される。また、音声受信再生機30は、音響透かしデータを含む音声信号を再生してスピーカ32に供給する。スピーカ32からは、音響透かしデータを含む音が出力される。
デジタルサイネージ機40に接続されているマイクロホン41も、スピーカ22より出力された音響透かしデータを含む音を収音して、音響透かしデータを含む音声信号をデジタルサイネージ機40に供給する。デジタルサイネージ機40は音声案内装置の他の一構成例である。デジタルサイネージ機40は、音響透かしデータを含む音声信号を受信する。
デジタルサイネージ機40は、受信した音響透かしデータが、デジタルサイネージ機40が音声を出力することを示す音響透かしデータであるときには、所定の音声を示す音声信号を再生してスピーカ42に供給する。スピーカ42からは所定の音声が出力される。また、デジタルサイネージ機40は、音響透かしデータを含む音声信号を再生してスピーカ42に供給する。スピーカ42からは、音響透かしデータを含む音が出力される。
スピーカ42からの音が届く範囲内に、携帯端末50を所持している人51が位置している。携帯端末50は例えばスマートフォンである。携帯端末50は、マイクロホン及びスピーカを備える。携帯端末50のマイクロホンは、スピーカ42より出力された音響透かしデータを含む音を収音する。携帯端末50は、受信した音響透かしデータが、携帯端末50が音声を出力することを示す音響透かしデータであるときには、所定の音声を示す音声信号を再生してスピーカより出力させる。
図1は音声案内システムの単なる一構成例である。図1においては、マイクロホン31及び41がスピーカ22より出力された音を収音しているが、1つのスピーカより出力された音をいくつのマイクロホンが収音するかは任意である。マイクロホンとスピーカとが接続された複数の音声案内装置が全て直列的に繋げられていてもよいし、図1のように少なくとも一部で並列的に繋げられていてもよい。マイクロホンとスピーカとが接続された複数の音声案内装置をどのように配置して音声案内システムを構築するかは、建物の構造等によって決定すればよい。
音声受信再生機20と音声受信再生機30とは同様の構成である。代表して、図2を用いて、音声受信再生機30の具体的な構成及び動作を説明する。音声受信再生機30は、音声入力部301、データ抽出部302、制御部303、記憶部304、音声再生部305、アンプ306を備える。
音声入力部301には、マイクロホン31が生成した音声信号が入力される。音声入力部301に入力された音声信号をA/D変換してデータ抽出部302に供給する。データ抽出部302は、音響透かしデータを抽出して制御部303に供給する。
記憶部304には、音声受信再生機30(自己の機器)を識別する機器ID(第2の識別情報)と、設定テーブルとが記憶されている。
<第1実施形態>
第1実施形態の音声案内装置及び音声案内方法を説明する。図4は、第1実施形態の音声案内装置における記憶部304に記憶されている設定テーブルの一例を示す。設定テーブルには、音響透かしデータの種類を示すID、音声案内装置が設置されている場所、後述する制御種別、スピーカより出力させる案内メッセージ、端末種別、後述する制御データ、音響透かしデータのチャンネルが設定されている。設定テーブルに記述されている音響透かしデータのIDは機器IDと対応している。
音声受信再生機30の機器IDが003であり、音響透かしデータのIDが001であったとする。この場合、制御部303は、設定テーブルのID001に設定されている「ご案内申し上げます」なる案内メッセージを再生するよう音声再生部305を制御しない。音声受信再生機30の機器IDが003であり、音響透かしデータのIDが003であったとする。この場合、音響透かしデータのIDと機器IDとが一致するので、制御部303は、設定テーブルのID003に設定されている「手を挟まないようにご注意ください」なる案内メッセージを再生するよう音声再生部305を制御する。
制御部303は、案内メッセージを再生するか否かにかかわらず、データ抽出部302が抽出した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう音声再生部305を制御する。
アンプ306は、音声再生部305が案内メッセージの音声信号を再生するときには、案内メッセージの音声信号を増幅して、スピーカ32に供給する。これにより、スピーカ32からは、案内メッセージが出力される。アンプ306は、音響透かしデータを含む音声信号を増幅して、スピーカ32に供給する。これにより、スピーカ32からは、音響透かしデータを含む音が出力される。
制御部303は、案内メッセージを再生するよう音声再生部305を制御した後に音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう音声再生部305を制御してもよいし、案内メッセージと音響透かしデータとを含む音声信号を再生するよう音声再生部305を制御してもよい。
制御種別とは、音声案内装置によって、案内メッセージの音声を出力させるか、音声を出力させ、さらに映像を表示するか、案内メッセージの音声を出力させることなく、中継動作のみを実行させるかを選択的に記述する情報である。
制御データとは、制御部303が音声受信再生機30をどのように制御するかを記述するデータである。音響透かしデータのID003に対応して設定されている制御データ00Cは、制御部303が音声再生部305を制御してどのように案内メッセージを再生するかの設定を示す。制御データ00Cは案内メッセージを再生する回数を示してもよいし、案内メッセージを再生するタイミングを示してもよいし、案内メッセージの再生時間または音量を示してもよい。
音響透かしデータのチャンネルとは、音響透かしデータの周波数帯域を示す。一例として、チャンネル1は18kHzの帯域で音響透かしデータを送信することを示し、チャンネル2は20kHzの帯域で音響透かしデータを送信することを示す。図4に示すように、音響透かしデータのチャンネルを異ならせることにより、音響透かしデータのIDが同じであっても異なる音声案内装置を制御することができる。
図3を用いて、デジタルサイネージ機40の具体的な構成及び動作を説明する。デジタルサイネージ機40は、音声入力部401、データ抽出部402、制御部403、記憶部404、音声再生部405、アンプ406、サイネージデータ再生部407、表示部408を備える。サイネージデータ再生部407は映像再生部の一例である。デジタルサイネージ機とは、スピーカより案内メッセージを出力する機能と、表示部に所定の案内メッセージを表示する機能とを有する音声案内装置である。
デジタルサイネージ機40の機器IDが001であり、音響透かしデータのIDが001であったとする。この場合、音響透かしデータのIDと機器IDとが一致するので、制御部403は、設定テーブルのID001に設定されている「ご案内申し上げます」なる案内メッセージを再生するよう音声再生部405を制御する。
音響透かしデータのID001に対応して記述されている制御データ01Aは、表示部408の電源をオンして、サイネージデータ再生部407によって所定の映像データを再生するという設定を示すとする。制御部403は、表示部408の電源をオンにするリモコンコードを表示部408に供給し、制御データ01Aで指定されている映像データを再生するようサイネージデータ再生部407を制御する。
制御部403は、一例として、シリアル通信方式のインタフェース規格RS-232Cを用いてサイネージデータ再生部407を制御してもよい。音声再生部405とアンプ406の動作は、図2の音声再生部305とアンプ306の動作と同様である。
デジタルサイネージ機40は、表示部408に所定の映像を表示し、かつ、スピーカ42から案内メッセージを出力することができる。表示部408に表示する映像はスピーカ42から出力する案内メッセージと同じ文章であってもよいし、案内メッセージに関連する映像であってもよい。例えば、火事が発生したときに「火事が発生しました。避難してください」なる案内メッセージをスピーカ42から出力し、表示部408に火事が発生していることを示す映像を表示してもよい。
携帯端末50にも、図4に示す設定テーブルが記憶されている。携帯端末50は、携帯端末50の位置に応じて、案内メッセージをスピーカから出力させる。例えば、ID002の音響透かしデータを含む音声信号を受信して、携帯端末50が入口Bの近傍に位置していれば、携帯端末50は、「いらっしゃいませ」なる案内メッセージを再生してスピーカから出力させる。携帯端末50が入口Aの近傍に位置していて、ID001の音響透かしデータを含む音声信号を受信したとしても、携帯端末50は「ご案内申し上げます」なる案内メッセージを再生してスピーカから出力させることはない。
図5に示すフローチャートを用いて、音声受信再生機30が実行する処理を説明する。処理が開始されると、制御部303は、ステップS31にて、データ抽出部302が音響透かしデータを抽出したか否かを判定する。音響透かしデータを抽出しなければ(NO)、制御部303はステップS31の処理を繰り返す。音響透かしデータを抽出すれば(YES)、制御部303は、ステップS32にて、当該機器である音声受信再生機30が再生する対象の音響透かしデータであるか否かを判定する。
ステップS32にて当該機器が再生する対象の音響透かしデータであれば(YES)、制御部303は、ステップS33にて、スピーカ32より案内メッセージの音声を出力するよう音声再生部305を制御する。続けて、制御部303は、ステップS34にて、スピーカ32より音響透かしデータを含む音声を出力するよう音声再生部305を制御して、処理をステップS35に移行させる。
ステップS32にて当該機器が再生する対象の音響透かしデータでなければ(NO)、制御部303は、ステップS34にて、スピーカ32より音響透かしデータを含む音声を出力するよう音声再生部305を制御して、処理をステップS35に移行させる。制御部303は、ステップS35にて、音声受信再生機30の図示していない電源をオフする指示がなされたか否かを判定する。電源をオフする指示がなされなければ(NO)、制御部303は、ステップS31〜S35の処理を繰り返す。電源をオフする指示がなされれば(YES)、制御部303は、処理を終了させる。
図6に示すフローチャートを用いて、デジタルサイネージ機40が実行する処理を説明する。処理が開始されると、制御部403は、ステップS41にて、データ抽出部402が音響透かしデータを抽出したか否かを判定する。音響透かしデータを抽出しなければ(NO)、制御部403はステップS41の処理を繰り返す。音響透かしデータを抽出すれば(YES)、制御部403は、ステップS42にて、当該機器であるデジタルサイネージ機40が再生する対象の音響透かしデータであるか否かを判定する。
ステップS42にて当該機器が再生する対象の音響透かしデータであれば(YES)、制御部403は、ステップS43にて、設定テーブルに記述されている制御データに基づき、表示部408に映像を表示する設定であるか否かを判定する。表示部408に映像を表示する設定であれば(YES)、制御部403は、ステップS44にて、表示部408をオンするリモコンコードを表示部408に供給する。続けて、制御部403は、ステップS45にて、サイネージデータ再生部407によって所定の映像であるサイネージデータを再生して、処理をステップS46に移行させる。
ステップS45からステップS46に移行したら、また、ステップS43にて表示部408に映像を表示する設定でなければ(NO)、制御部403は、ステップS46にて、スピーカ32より案内メッセージの音声を出力するよう音声再生部305を制御する。続けて、制御部403は、ステップS47にて、スピーカ42より音響透かしデータを含む音声を出力するよう音声再生部405を制御して、処理をステップS48に移行させる。
ステップS42にて当該機器が再生する対象の音響透かしデータでなければ(NO)、制御部403は、ステップS47にて、スピーカ42より音響透かしデータを含む音声を出力するよう音声再生部405を制御して、処理をステップS48に移行させる。制御部403は、ステップS48にて、デジタルサイネージ機40の図示していない電源をオフする指示がなされたか否かを判定する。電源をオフする指示がなされなければ(NO)、制御部403は、ステップS41〜S48の処理を繰り返す。電源をオフする指示がなされれば(YES)、制御部403は、処理を終了させる。
図7〜図9を用いて、地震が発生したときを例として、音声案内システムが避難を案内する場合の、放送設備10、音声受信再生機20及び30、デジタルサイネージ機40の動作の具体例を説明する。図7に示す建物100の廊下101の端部には、放送設備10のスピーカ15が取り付けられている。廊下101の中央部には、中継器として機能する音声受信再生機20が配置されている。廊下101の出口Aの近くには、音声受信再生機30が配置されている。
デジタルサイネージ機40に接続されたマイクロホン41は、廊下101の出口Aの近くに取り付けられており、壁102より外側のエレベータホール103には、デジタルサイネージ機40とスピーカ42が配置されている。
図7においては、音声受信再生機20の機器IDは101、音声受信再生機30の機器IDは102、デジタルサイネージ機40の機器IDは103であるとする。図8の概念図に示すように、放送設備10は、設定部11による設定によって、地震発生時に、スピーカ15より、音響透かしデータのIDとして101〜103を繰り返す音響透かしデータを含む音声を出力するように構成されている。
図9に示すように、音響透かしデータのID101は制御種別として中継と設定され、案内メッセージは設定されていない。音響透かしデータのID102は、制御種別として音声と設定され、「出口Aから避難してください」なる案内メッセージが設定されている。音響透かしデータのID103は、制御種別として音声・映像と設定され、「階段Bで避難してください エレベータを使わないでください」なる案内メッセージが設定されている。図9では、制御データ等の他の情報の図示を省略している。
図7において、スピーカ15が図8に示す音響透かしデータを含む音声を出力すると、音声受信再生機20に接続されたマイクロホン21が収音して、スピーカ22は同じ音響透かしデータを含む音声を出力する。音声受信再生機20は案内メッセージを再生せず、後段のマイクロホン31及び41へと音響透かしデータを含む音声を伝達させる中継動作を実行する。
音声受信再生機30は、図9に示す設定テーブルでの設定に従って、スピーカ32より、「出口Aから避難してください」なる案内メッセージの音声を出力する。デジタルサイネージ機40は、図9に示す設定テーブルでの設定に従って、スピーカ42より、「階段Bで避難してください エレベータを使わないでください」なる案内メッセージの音声を出力する。
図7において、例えば、廊下101に案内メッセージの音声を出力する音声案内装置を増設することは容易であり、各音声案内装置の設置場所を変更することも容易である。互いの音声案内装置間がケーブルによって接続されていないため、配線をし直すという設備の変更が必要なく、各音声案内装置の設置場所を変更することができる。
設定部11によって複数種類の音響透かしデータの順番または音響透かしデータを発生するタイミングを適宜に設定することにより、複数の音声案内装置のスピーカより案内メッセージの音声を出力させる順番を容易に設定することができる。例えば、人が避難する順路に従って、複数の音声案内装置のスピーカより順番に案内メッセージの音声を出力させることも可能である。
<第2実施形態>
第2実施形態の音声案内装置及び音声案内方法を説明する。第1実施形態の音声案内装置及び音声案内方法においては、音声案内装置に設定されている機器IDと同じIDを有する音響透かしデータを含む音声信号を受信したときに、案内メッセージの再生等の設定テーブルに設定されている所定の動作を実行させるよう制御している。
第2実施形態の音声案内装置及び音声案内方法においては、音響透かしデータに設定されているIDに対応して実行させるべき動作が設定されている設定テーブルを用いる。第2実施形態の音声案内装置及び音声案内方法においては、音声案内装置に機器IDが設定されている必要はない。または、第2実施形態の音声案内装置及び音声案内方法においては、音声案内装置に機器IDが設定されていたとしても、機器IDとは無関係に音声案内装置に実行させるべき動作を設定することができる。
図10に示すように、放送設備10の設定部11には、101、102、103等の音響透かしデータのIDが設定されている。音響透かしデータ生成部12は、設定部11に設定されているいずれかのIDが設定されている音響透かしデータを生成する。
一例として、音声受信再生機20の記憶部に記憶されている設定テーブルには、ID101に対応して音声受信再生機20に実行させるべき動作として中継が設定されている。音声受信再生機20は、ID101が設定されている音響透かしデータを受信すれば、上述した中継動作のみを実行する。
一例として、音声受信再生機30の記憶部304に記憶されている設定テーブルには、ID101に対応して音声受信再生機30に実行させるべき動作として案内メッセージ#1の再生が設定され、ID102に対応して音声受信再生機30に実行させるべき動作として案内メッセージ#2の再生が設定されている。案内メッセージ#1及び#2は、図4または図9に例示されているような任意の案内メッセージである。
一例として、デジタルサイネージ機40の記憶部404に記憶されている設定テーブルには、ID102に対応してデジタルサイネージ機40に実行させるべき動作として案内メッセージ#1の再生が設定され、ID103に対応してデジタルサイネージ機40に実行させるべき動作として映像再生が設定されている。
音声受信再生機20と音声受信再生機30とデジタルサイネージ機40の設定テーブルを比較すれば分かるように、第2実施形態の音声案内装置及び音声案内方法においては、音響透かしデータの同じIDに互いに異なる動作を対応付けることが可能である。設定テーブルの設定の仕方によって、音響透かしデータの同じIDであっても、異なる案内メッセージを設定することができる。
第2実施形態の音声案内装置及び音声案内方法によれば、音声案内装置に機器IDを設定する必要がないという効果、及び、音響透かしデータのIDをさほど多くする必要がないという効果を奏することができる。
第2実施形態の音声案内方法においても、図5及び図6に示すフローチャートのように音声受信再生機30またはデジタルサイネージ機40による処理が実行される。ステップS32及びS42の当該機器が再生する対象の音響透かしデータであるか否かの判定とは、音響透かしデータのIDが設定テーブルに設定されているか否かということである。
本発明は以上説明した第1または第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。図2及び図3において、音声再生部305及び405は、データ抽出部302が抽出した音響透かしデータを含む音声信号と同じ音声信号を復元して再生している。音声入力部301及び401に入力された音声信号をそのまま再生してもよい。
10 放送設備
11 設定部
12 音響透かしデータ生成部
13,305,405 音声再生部
14,306,406 アンプ
15,22,32,42 スピーカ
20,30 音声受信再生機
21,31,41 マイクロホン
40 デジタルサイネージ機
301,401 音声入力部
302,402 データ抽出部
303,403 制御部
304,404 記憶部
407 サイネージデータ再生部
408 表示部

Claims (5)

  1. マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号の前記音響透かしデータを抽出するデータ抽出部と、
    前記音響透かしデータの第1の識別情報に対応して実行させるべき動作が設定されている設定テーブルを記憶する記憶部と、
    スピーカより音声を出力させるために音声信号を再生する音声再生部と、
    自己の機器を識別する第2の識別情報と前記データ抽出部が抽出した前記第1の識別情報とが一致しないときには、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御し、前記第2の識別情報と前記データ抽出部が抽出した前記第1の識別情報とが一致するときには、前記設定テーブルに設定されている動作を実行させるよう制御し、かつ、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御する制御部と、
    を備える音声案内装置。
  2. 前記設定テーブルに、前記第1の識別情報に対応して実行させるべき動作として、音声案内のための案内メッセージを前記スピーカより出力させるための、前記音声再生部による前記案内メッセージの音声信号の再生と、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声を他のマイクロホンで収音させるための、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号の中継とが選択的に設定されており、
    前記第2の識別情報と前記データ抽出部が抽出した前記第1の識別情報とが一致し、前記設定テーブルに音響透かしデータを含む音声信号の中継が設定されているとき、前記制御部は、音声案内のための案内メッセージを前記スピーカより出力させることなく、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御する
    請求項1に記載の音声案内装置。
  3. スピーカより出力された音響透かしデータを含む音声をマイクロホンによって収音し、
    データ抽出部が、前記マイクロホンより出力された前記音響透かしデータを含む音声信号の前記音響透かしデータを抽出し、
    制御部が、記憶部に記憶されている、前記音響透かしデータの第1の識別情報に対応して実行させるべき動作が設定されている設定テーブルを参照し、
    前記制御部が、自己の機器を識別する第2の識別情報と前記データ抽出部が抽出した前記第1の識別情報とが一致しないと判定したときには、前記マイクロホンが収音した前記音響透かしデータを含む音声をスピーカから出力させるために、前記音響透かしデータを含む音声信号を再生させるよう音声再生部を制御し、
    前記制御部が、前記第2の識別情報と前記データ抽出部が抽出した前記第1の識別情報とが一致すると判定したときには、前記設定テーブルに設定されている動作を実行させるよう制御し、かつ、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御する
    音声案内方法。
  4. 識別情報が設定されている音響透かしデータを含む音声信号をマイクロホンが収音したとき、前記マイクロホンが収音した音声信号に基づいて前記音響透かしデータを抽出するデータ抽出部と、
    前記マイクロホンが収音する音声信号に含まれている音響透かしデータに設定されている識別情報に対応して実行させるべき動作が設定されている設定テーブルを記憶する記憶部と、
    スピーカより音声を出力させるために音声信号を再生する音声再生部と、
    前記データ抽出部が抽出した音響透かしデータに設定されている識別情報が前記設定テーブルに含まれていないときには、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御し、前記データ抽出部が抽出した音響透かしデータに設定されている識別情報が前記設定テーブルに含まれているときには、前記設定テーブルに設定されている動作を実行させるよう制御し、かつ、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御する制御部と、
    を備える音声案内装置。
  5. スピーカより出力された、識別情報が設定されている音響透かしデータを含む音声をマイクロホンによって収音し、
    データ抽出部が、前記マイクロホンより出力された前記音響透かしデータを含む音声信号の前記音響透かしデータを抽出し、
    制御部が、記憶部に記憶されている、前記マイクロホンが収音する音声信号に含まれている音響透かしデータに設定されている識別情報に対応して実行させるべき動作が設定されている設定テーブルを参照し、
    前記制御部が、前記データ抽出部が抽出した音響透かしデータに設定されている識別情報が前記設定テーブルに含まれていないときには、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう音声再生部を制御し、
    前記制御部が、前記データ抽出部が抽出した音響透かしデータに設定されている識別情報が前記設定テーブルに含まれているときには、前記設定テーブルに設定されている動作を実行させるよう制御し、かつ、前記マイクロホンが収音した音響透かしデータを含む音声信号を再生するよう前記音声再生部を制御する
    音声案内方法。
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