JP2021188519A - 給水装置および制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】給水装置に接続されるポンプ台数を正確かつ容易に設定すること。【解決手段】給水装置1は、少なくとも1つのポンプと、台数算出部151とを含む。台数算出部151は、前記ポンプを制御するインバータ12の数、または前記インバータ12を制御するインバータドライブ基板13の数をカウントすることにより、自装置に接続される前記ポンプの台数を算出することで、作業者が入力を誤るなどのミスが発生することを抑制する。【選択図】図2

Description

本発明は、給水装置の状態、特にポンプ台数を把握する技術に関する。
複数のポンプを有する給水装置は、設置する場所や状況により、水道直結方式または受水槽方式などの給水方式の違い、交互運転または並列運転などの運転方式の違いなどがあることから、誤作動や破損を防止するため、給水装置毎にポンプ台数と最大並列運転台数等の情報が給水装置の制御盤に設定される必要がある。
上記情報を設定するために、給水装置の出荷時または給水装置の設置時に、作業者が目視および手作業により制御基板のメモリにポンプ台数、給水方式などを記憶させている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−198161号公報
しかし、人手により上記情報の入力作業をしているため、人手による入力作業という工程のため制御盤の製造コストが増加するうえ、作業者が入力を誤るなどのミスが発生する可能性がある。
本発明は、給水装置に接続されるポンプ台数を正確かつ容易に設定することを目的とする。
本発明の一態様によれば、給水装置は、少なくとも1つのポンプと、算出部とを含む。算出部は、前記ポンプを制御するインバータの数、または前記インバータを制御するインバータドライブ基板の数をカウントすることにより、自装置に接続される前記ポンプの台数を算出する。
本発明によれば、給水装置に接続されるポンプ台数を正確かつ容易に設定することができる。
本実施形態に係る給水装置の一例を示す図。 本実施形態に係る給水装置の機能を示すブロック図。 本実施形態に係る端末を示すブロック図。 本実施形態に係る給水装置に含まれる通信装置の異常判定処理を示すフローチャート。 本実施形態に係る給水装置から送信されるデータを示すブロック図。
以下、図面を参照しながら実施形態に係る給水装置および制御プログラムについて説明する。なお、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号を付し、重複する説明については基本的に省略する。例えば、複数の同一または類似の要素が存在する場合に、各要素を区別せずに説明するために共通の符号を用いることがあるし、各要素を区別して説明するために当該共通の符号に加えて枝番号を用いることもある。
本実施形態で想定する給水装置の一例について、図1を参照して説明する。
図1に示す給水装置1は、複数のポンプ11と、複数のインバータ12と、複数のインバータドライブ基板13と、制御基板15を収容する制御盤14と、吐出側配管16と、アキュムレータ17と、圧力センサ18と、逆止弁20と、ボール弁21と、流量センサ22とを備える。なお、複数のポンプ11と、複数のインバータ12と、複数のインバータドライブ基板13と、逆止弁20と、ボール弁21と、流量センサ22とを備える構成をポンプ装置60とも呼ぶ。
給水装置1は、建物に給水する機械装置である。給水装置1は、例えば、水道本管に直結され、水道本管を流れる水を直接増圧し、建物に設けられた蛇口やシャワーヘッド等の供給先に給水する、いわゆる直結増圧型給水装置であるとする。なお、本実施形態に係る給水装置1の型は直結増圧型のみに限定されず、直結直圧型でもよいし、あるいは、受水槽型その他の如何なる型式でもよい。
給水装置1は、ポンプ装置60により、吸込側配管(図示せず)を介して一次側にある水を取り込み、吐出側配管16を介して二次側へ給水する。吸込側配管は、例えば、水道本管から分岐された水道分管およびポンプ装置60を接続する。吐出側配管16は、ポンプ装置60とその二次側の給水先とを接続する。
本実施形態では、給水装置1には複数台のポンプ装置60が備わることを想定するが、1つのポンプ装置60だけを有する場合でもよい。複数台のポンプ装置60が給水装置1に備わる場合、複数台のポンプ装置60を交互に駆動する交互運転、複数台のポンプ装置60を同時に駆動する並列運転などを行うことができる。
ポンプ11は、図示しないが、モータと、モータに接続されたインペラとを備える。本実施形態では、4台のポンプ11がベース19上の所定の設置箇所に横置きで支持され、ベース19上に沿って水平に並んで設置される。モータは、インバータ12を介して、主電源に接続され、インバータドライブ基板13はインバータ12に接続される。
ポンプ11は、モータの回転に伴ってインペラが回転することにより、水道配管に接続されたポンプ吸込口から液体を吸込み、給水先に接続される吐出側配管16を介してポンプ吐出口から吐出する。ポンプ吸込口は、吸込側配管を介して、受水槽または水道配管に接続される。
複数のインバータ12はそれぞれ、ポンプ11と一対一対応で設けられ、シリアル通信用の信号線を介してインバータドライブ基板13に接続される。本実施形態では、シリアル通信には、インバータメーカー標準プロトコル、またはMODBUS RTU通信プロトコルが採用されることを想定するが、他の通信プロトコルおよび接続機能により通信してもよい。
インバータ12は、後述するインバータドライブ基板13からのインバータ制御信号に応じて、ポンプ11を作動する動力を発生する。具体的には、インバータ12は、ポンプ11のモータに所定周波数の交流電力を供給して、ポンプ11のモータの回転速度などを制御する。また、インバータ12は、後述の制御基板15からの指示により、インバータドライブ基板13を介してポンプ11の運転停止または運転開始に関する運転制御信号を受け取り、運転制御信号に応じて動作する。例えば、インバータ12は、運転制御信号に応じて、モータを停止または回転させる。
インバータ12は、局番を記憶するためにメモリを備えてもよい。局番は、例えばポンプナンバーに対応した通信用の番号である。
インバータドライブ基板13は、回路基板であり、各連結管161の周壁の一部に、インバータ12と一対一対応で設けられる。インバータドライブ基板13は、電源供給及びシリアル通信可能に、制御盤14に格納される制御基板15に接続される。インバータドライブ基板13は、図示しないが、各種の処理回路、変換回路、メモリなどを備える。処理回路および変換回路は、例えば、CPU、GPU、FPGA、ASICまたはこれらの組合せで実現されればよい。メモリは、RAM、ROM等で実現されればよい。
インバータドライブ基板13の処理回路および変換回路は、制御基板15の制御部156からのデータ要求に基づいて、インバータの駆動電圧、駆動電流などを制御する。また、インバータドライブ基板13は、信号をデジタル化したデジタルデータを、シリアル通信にて制御基板15に送信する。例えば、インバータドライブ基板13のメモリは、後述の制御基板15の制御部156から与えられた局番を記憶する。インバータドライブ基板13は、各流量センサ22から受信して変換したデジタルデータについて、記憶された局番と関連づけて通信を行う。
また、インバータドライブ基板13は、流量センサ22を含む。流量センサ22として、磁気検出素子が実装される。なお、インバータドライブ基板13は、流量センサに限らず、他のセンサを含んでもよく、信号線により各種センサから信号受信可能に接続される。
制御盤14は、例えば複数のポンプ装置60の側方に1つ設けられる。制御盤14は、制御基板15を備える。制御基板15により、給水装置1全体が制御される。制御基板15は、物理スイッチを備える。物理スイッチにより、ポンプ11の運転台数における減台設定の有無、ポンプ11の給水方式が受水槽方式であるか直結給水方式であるかを切り換える。なお、本実施形態では、物理スイッチとしてディップスイッチを想定するが、これに限らず、基板に搭載可能な、押しボタン式スイッチ、ロータリースイッチ、トグルスイッチ、スライドスイッチなどの基板上に配置される物理スイッチであればよい。また、基板上に配置される物理スイッチに限らず、制御基板15に接続され制御基板15へ信号を送り込む形式であれば、値を記憶し参照可能な不揮発性メモリなどのソフトウェアスイッチでもよい。また、制御基板15の外部に配置され、減台設定の有無などの選択されるべき情報が記録される媒体でもよい。
なお、制御盤14の具体的な動作については、図2を参照して後述する。
吐出側配管16は、複数の連結管161と、複数の連結管161同士を連結する合流管162とを備える。複数の連結管161はそれぞれ、一端側がポンプ11のポンプ吐出口に接続され、他端側が共通の合流管に接続される。各連結管は、ポンプ吐出口から合流管162に至る流路を形成する。
合流管162は、複数の連結管161内に連通する連結流路を形成する配管であり、連結管161と交差する方向に延びる。合流管162の二次側は給水先である蛇口等の水道機器に接続される。
逆止弁20は、各連結管161における、流量センサ22の一次側であって合流管162との合流部よりも一次側に、それぞれ設けられる。逆止弁20は、連結管161内の流路の流れを、一次側から二次側に向かう1方向となるように規制する。
ボール弁21は、各連結管161の、インバータドライブ基板13および逆止弁20よりも二次側であって合流管162との合流部よりも一次側に、それぞれ設けられる。ボール弁21は回転により流路を開閉するボールと、ボールを回転させるレバーとを備え、レバーの回動操作によって、流路を開閉する開閉弁である。
アキュムレータ17は、例えば窒素ガス、空気が所定の封入圧により封入された圧力タンクである。アキュムレータ17は、配管内の圧力の瞬時的変動を緩和、吸収するように機能する。
圧力センサ18は、合流管162内部の流路の圧力を検出する。圧力センサ18は、信号送信可能に、インバータドライブ基板13に接続される。圧力センサ18は、検出した圧力信号をインバータドライブ基板13に送信する。
次に、本実施形態に係る給水装置1の機能について図2のブロック図を参照して説明する。
図2は、特に制御盤14における機能ブロックを示し、制御盤14は、制御基板15と、近距離通信器141と、遠距離通信器142と、入力機器143と、インタフェース144と、表示機器145と、メモリ146とを含む。近距離通信器141と、遠距離通信器142とは、あわせて送信部ともいう。
制御基板15は、台数算出部151と、判定部152と、取得部153と、設定部154と、パラメータ算出部155と、制御部156とを含む。制御基板15は、例えば、CPU、GPU、FPGA等のプロセッサを備え、当該プロセッサにより、各部(台数算出部151、判定部152、取得部153、設定部154、パラメータ算出部155、制御部156)の構成を実現させる。なお、制御基板15に接続される他のユニット、またはプロセッサと他のユニットとの組合せにより、各部の構成が実現されてもよい。
台数算出部151は、ポンプ11を制御するインバータ12の数、またはインバータ12を駆動するインバータドライブ基板13の数をカウントすることにより、自装置に接続されるポンプ11の台数を算出する。また、台数算出部151は、最大並列運転台数を算出する。
判定部152は、制御基板15上の物理スイッチの状態を参照することで、ポンプ11の運転台数における減台設定があるか否か、またはポンプ11の給水方式が、受水槽方式であるか直結給水方式であるかを判定する。
取得部153は、作業者により入力された給水装置1の機種コードを取得する。
設定部154は、機種コードに基づき、機種コードに対応する定格圧力および単位流量のうちの少なくとも1つを設定する。定格圧力は、推定末端圧一定制御方式における定格流量時の目標圧力である。
パラメータ算出部155は、定格圧力に所定比率を乗算して末端圧力を算出し、末端圧力から所定値を減算して始動圧力を算出する。さらにパラメータ算出部155は、設定部154により機種コードに基づいて単位流量を設定した場合、単位流量にポンプの最大並列運転台数を乗算して自装置の定格流量を算出する。
制御部156は、複数のポンプ装置60の動作を制御する。例えば制御部156は、流量センサ22からの検出情報に基づき、複数のインバータドライブ基板13に制御信号を送信し、各ポンプ装置60に対応するインバータ12の周波数制御を行う。制御部156は、電源投入時にシリアル通信にて、各インバータドライブ基板13に、ポンプ11のポンプナンバーに対応した通信用の局番を付与する。
近距離通信器141は、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Filed Communication)などの無線通信の規格に準拠した無線通信モジュール(図示せず)を搭載し、近距離無線通信を行なう。無線通信モジュールは、通信規格としてBluetoothを採用する場合は、BLEモジュールともいう。近距離通信器141は、USB等の有線通信の規格を用いた近距離通信を行なってもよい。近距離通信器141は、作業者が携帯する無線端末との間で、近距離通信回線を介して各種データの送受信を行なう。また、近距離通信器141は、自身の位置情報(緯度情報および経度情報)を計測するセンサを含み、位置情報を保持してもよい。
遠距離通信器142は、LTE(登録商標)、4Gまたは5Gなどの携帯通信網、WimaxおよびWi−Fi(登録商標)等の無線通信の規格を用いた遠距離通信を行なう。遠距離通信器142は、無線端末との間で、遠距離通信回線を介して各種データの送受信を行なう。
入力機器143は、作業者の指示を電気信号に変換する。入力機器143としては、例えば、操作パネルやタッチパネル、キーボード、マウス、各種スイッチ等が用いられればよい。なお、入力機器143としては、音声入力装置が用いられてもよい。入力機器143からの電気信号はバスを介して制御基板15に供給される。
インタフェース144は、例えば、ポート等の入出力インタフェースである。インタフェース144は、例えば、制御盤14とポンプ装置60(具体的には、例えばインバータドライブ基板13)とを接続し、各種データを送受信する。
表示機器145は、各種データを表示する。表示機器145としては、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ、有機EL(electroluminescence)ディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ等の任意のディスプレイが用いられればよい。なお、表示機器145として、プロジェクタが用いられてもよい。
メモリ146は、例えば、各種データを記憶するROMやRAM、HDD、SSD、集積回路記憶装置で実現される。メモリ146は、物理的に1つのメモリ装置により実現されてもよいし、給水装置1内に物理的に分離された複数のメモリ装置により実現されてもよい。
なお、制御盤14を構成する基板の枚数は任意に設計可能であり、各基板が近距離通信器141、遠距離通信器142、入力機器143、インタフェース144、表示機器145、メモリ146のうちの何れの機器を物理的に装備するのかも任意に設計可能である。また、台数算出部151と、判定部152と、取得部153と、設定部154と、パラメータ算出部155と、制御部156とは、一のプロセッサが担うものとしたが、物理的に分離した複数のプロセッサが分担してもよい。
次に、本実施形態に係る給水装置1に接続されるポンプ装置60の台数決定処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。
ステップS301では、給水装置1の電源がオンとなり、給水装置1の制御盤14が通電状態となる。
ステップS302では、台数算出部151が、電源が供給されたインバータドライブ基板13に基づき、接続されるインバータドライブ基板13の数をカウントする。なお、インバータドライブ基板13を介さず制御基板15とインバータ12とが直接接続される場合は、台数算出部151は、電源が供給されたインバータ12に基づき、接続されるインバータ12の数をカウントする。
具体的には、台数算出部151は、制御基板15の各ポートに接続されるインバータドライブ基板13へ確認信号を送信し、レスポンスとなるACK信号(確認応答信号)が受信できるか否かを判定すればよい。当該ポートの接続先からのACK信号を受信した場合、インバータドライブ基板13が接続されていると判定し、ポンプ台数として「1」をカウントする。当該ポートの接続先からのACK信号を受信できない場合、インバータドライブ基板13が接続されていないと判定し、ポンプ台数としてカウントしない。
台数算出部151が受信したACK信号をカウントすることにより、合計値がポンプ台数となる。このように、制御基板15に接続されるインバータドライブ基板13またはインバータ12の数から、ポンプ台数を決定できる。なお、各ポートから接続先への電流の有無を検出し、接続先への電流が生じたポートの数をカウントすることで、ポンプ台数を算出してもよい。
また、台数算出部151は、各インバータドライブ基板13または各インバータ12とシリアル通信により接続される場合、付与した通信用の局番に基づきポンプ台数を算出してもよい。
つまり、制御部156がシリアル通信を介して、各インバータドライブ基板13または各インバータ12に対して、それぞれ局番を付与する。付与された局番は連番であるため、局番の最大値がポンプ台数に対応することになる。よって、台数算出部151は、通信用の局番をカウントすることにより、ポンプ台数を算出できる。
なお、各インバータドライブ基板13または各インバータ12に対しての局番の付与は、制御盤14の初回の電源投入時(例えば、試運転時)に行われてもよい。これにより、各インバータに対し、個別に所定の通信用局番を付与するという煩雑な処理をすることなく、各インバータに対して同じ設定でパラメータを書き込んでおき、制御基板15から局番が付与されることで、ポンプ装置60をそれぞれ区別して認識し、個別に制御できる。
ステップS303では、判定部152が、制御基板15の物理スイッチの状態を読み込む。物理スイッチで示される情報としては、受水槽方式か直結給水方式かを示す給水方式の種類、減台設定の有無を想定する。
ステップS304では、判定部152が、減台設定として減台有りであるか否かを判定する。減台無しの信号であれば減台無しであると判定し、ステップS305に進み、減台有りの信号であれば減台有りと判定し、ステップS306に進む。
ステップS305では、減台無しと設定されているため、台数算出部151が、ステップS302で算出したポンプ台数Mをそのまま最大並列運転台数Nとして設定する。
ステップS306では、減台有りと設定されているため、台数算出部151が、ステップS302で算出したポンプ台数Mから1つ減算した値(M−1)を、最大並列運転台数Nとして算出する。
このように、制御盤14の電源を投入した時に自動的にポンプ台数および最大並列運転台数を判定できるため、制御盤の出荷時に、作業者が手入力で制御盤にポンプ台数などをメモリに記憶させる必要がなくなり、ミスを防止できる。
また、物理スイッチにより、給水方式の種別を読み込むことができるため、制御盤14単体の電源投入時にも給水方式の種別を読み込むことができる。これにより、給水装置1の製造工場における給水装置1の試運転時には、給水方式の種別を確定できるため、制御盤の製造工場において、誤って、吸込側の圧力センサを接続せずに制御盤を通電しても、給水方式の種別の決定には影響がないことから、問題を生じないというメリットがある。
次に、本実施形態に係る給水装置1の制御パラメータ決定処理について図4のフローチャートを参照して説明する。制御パラメータとは、給水装置1を自動制御するために必要なパラメータであり、本実施形態では、定格流量、定格電圧、始動電圧および末端圧力を想定する。なお、制御パラメータはこれらに限らず、他の値を含んでもよい。
ステップS401では、取得部153が、作業者により入力された機種コードを取得する。
ステップS402では、取得部153が、機種コードに紐付けられた定格圧力およびポンプ1台の単位流量qを決定する。例えば、メモリ146に機種コードと定格圧力及び単位流量qとの対応関係を格納しておき、取得部153が取得した機種コードに基づいて対応する定格圧力および単位流量qの値を取得すればよい。対応関係は、例えばテーブルを想定するが、CSVデータなど、対応関係が一意に識別できればどのようなデータ形式でもよい。なお、対応関係として、機種コードと、ポンプ流量に比例したパルスを出力する羽根車式の流量センサの出力特性との関係を格納してもよい。
これにより、作業者が入力した機種コードに基づいて、単位流量qと流量センサの出力特性とが自動的に設定できるため、設定作業を簡略化できる。
ステップS403では、パラメータ算出部155が、給水装置1の定格流量Q1を決定する。定格流量Q1は、ポンプ1台の単位流量qと最大並列運転台数Nとを乗算することで算出される。ここで最大並列運転台数Nは、ステップS305またはステップS306で算出された値を用いればよい。
ステップS404では、パラメータ算出部155が、定格圧力P1に基づいて、末端圧力P2と始動圧力P3とを算出する。末端圧力P2は、例えば、配管抵抗を定格圧力P1の20〜10パーセントに設定することで、定格圧力P1の80〜90パーセントを末端圧力P2と決定すればよい。これにより、吐出圧力一定制御よりも省エネルギーで制御しつつ、所要圧力を維持できる。
また、始動圧力P3は、例えば、所要の揚程を4mとして、末端圧力P2から減算することで算出される(つまり、末端圧力P2−4=始動圧力P3)。なお、所要の揚程の値は4mに限らず、適宜変更されてもよい。
このように、機種コードを選択するだけで、給水装置1の定格流量Q1が最大並列運転台数から自動的に算出されて設定される。また、定格圧力が取得されれば、末端圧力P2と始動圧力P3とが自動的に算出されて設定される。よって、制御パラメータの設定作業を簡略化できる。
また、決定した制御パラメータの値は、ポンプ運転情報として、制御盤14の有線ポートを介して、コンピュータ、遠方監視装置または他の表示装置に表示されてもよい。また、制御盤14に接続される無線通信モジュールから、給水装置1に関する作業者が携帯する無線端末にポンプ運転情報が送信されてもよい。無線端末は、作業者が持ち運び可能な通信端末であり、例えば、ノートPC、モバイル端末(スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット)が挙げられる。なお、無線端末は、給水装置1の管理専用に構成された通信デバイスであってもよい。
上述の遠方監視装置、表示装置及び無線端末に表示されるデータの一例について図5に示す。
図5は、遠方監視装置、表示装置及び無線端末に表示される、表示項目および項目に対応する単位を関連づけたテーブルである。図5に示すように、ポンプ運転情報として、上述した制御パラメータに限らず、他のデータも遠方監視装置、表示装置および携帯端末に表示されるように、データが送信されてもよい。他のデータとしては、例えば、運転号機、各ポンプの故障の有無および故障内容、給水装置1全体の総通電時間、吐出圧力、瞬時流量、総消費電力、総合効率、ポンプ個別の出力電流、出力電圧、消費電力が挙げられる。
また、ポンプ運転情報の他に、記録データも遠方監視装置、表示装置および携帯端末に送信されてもよい。記録データは、積算始動回数、積算運転時間、総積算流量、瞬時最大流量、最高吐出圧力、最低吐出圧力、渇水・減水・満水に関する情報、直結給水方式の場合は,最高吸込圧力,最低吸込圧力の少なくとも1つを含む情報である。
以上に示した本実施形態によれば、給水装置の電源を投入したときに、制御盤に接続されるポンプの台数を、電流、局番などから決定し、さらに物理スイッチなどから減台設定の有無などを読み込むことで、最大並列運転台数を決定する。これによって、作業者が手作業によりポンプ台数および最大並列運転台数を設定する必要がなく、ポンプ台数および最大並列運転台数を正確かつ容易に設定することができる。
さらに、作業者が入力した機種コードから、ポンプ1台当たりの単位流量を設定し、単位流量に最大並列運転台数を乗算することで、給水装置の定格流量を算出できる。給水装置の推定末端圧一定制御において、目標圧力を給水装置の流量に対応して設定する場合、定格流量の設定が必要となるが、本実施形態に係る給水装置によれば、試運転時に作業者が定格流量を入力する必要がなく、自動的に設定できる。よって、作業者が手入力することによるご設定の恐れがなく、設定作業が簡便なものとなる。
上記各実施形態の処理の少なくとも一部は、例えば汎用のコンピュータに搭載されたプロセッサを基本ハードウェアとして用いることでも実現可能である。上記処理を実現するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納して提供されてもよい。プログラムは、インストール可能な形式のファイルまたは実行可能な形式のファイルとして記録媒体に記憶される。記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリなどである。記録媒体は、プログラムを記憶でき、かつ、コンピュータが読み取り可能であれば、何れであってもよい。また、上記処理を実現するプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ(サーバ)上に格納し、ネットワーク経由でコンピュータ(クライアント)にダウンロードさせてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…給水装置、11…ポンプ、12…インバータ、13…インバータドライブ基板、14…制御盤、15…制御基板、16…吐出側配管、17…アキュムレータ、18…圧力センサ、19…ベース、20…逆止弁、21…ボール弁、22…流量センサ、60…ポンプ装置、141…近距離通信器、142…遠距離通信器、143…入力機器、144…インタフェース、145…表示機器、146…メモリ、151…台数算出部、152…判定部、153…取得部、154…設定部、155…パラメータ算出部、156…制御部、161…連結管、162…合流管

Claims (10)

  1. 少なくとも1つのポンプと、
    前記ポンプを制御するインバータの数、または前記インバータを駆動するインバータドライブ基板の数をカウントすることにより、自装置に接続される前記ポンプの台数を算出する台数算出部と、
    を具備する給水装置。
  2. 前記台数算出部は、前記インバータドライブ基板に電源が供給された結果、接続が確認できたインバータドライブ基板の数を前記ポンプの台数として算出する、請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記台数算出部は、前記インバータまたは前記インバータドライブ基板とシリアル通信により接続され、付与された通信用の局番に基づき前記ポンプの台数を算出する、請求項1に記載の給水装置。
  4. 基板上の物理スイッチの状態を参照することで、前記ポンプの運転台数において減台設定があるか否かを判定する判定部をさらに具備し、
    前記台数算出部は、判定された前記減台設定に基づき、前記ポンプの最大並列運転台数を算出する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の給水装置。
  5. 基板上の物理スイッチの状態を参照することで、前記ポンプの給水方式が、受水槽方式であるか直結給水方式であるかを判定する判定部をさらに具備する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の給水装置。
  6. 給水装置の機種コードと、定格圧力および前記ポンプ1台当たりの単位流量との対応関係を記憶する記憶部と、
    作業者により入力された機種コードに基づき、前記機種コードに対応する前記定格圧力および前記単位流量のうちの少なくとも1つを設定する設定部と、をさらに具備する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の給水装置。
  7. 前記定格圧力に所定比率を乗算して末端圧力を算出し、前記末端圧力から所定値を減算して始動圧力を算出するパラメータ算出部をさらに具備する、請求項6に記載の給水装置。
  8. 前記設定部が前記機種コードに基づいて前記単位流量を設定した場合、前記単位流量に前記ポンプの最大並列運転台数を乗算して自装置の定格流量を算出するパラメータ算出部をさらに具備する、請求項7に記載の給水装置。
  9. 前記ポンプの台数、前記最大並列運転台数、前記単位流量、前記定格流量、前記定格圧力、前記末端圧力、前記始動圧力の少なくとも1つを含むポンプ運転情報を外部に送信する送信部をさらに具備する、請求項8に記載の給水装置。
  10. コンピュータを、
    ポンプを制御するインバータの数、または前記インバータを制御するインバータドライブ基板の数をカウントすることにより、自装置に接続される前記ポンプの台数を算出する第1算出手段と、
    基板上の物理スイッチの状態を参照することで、前記ポンプの運転台数において減台設定があるか否かを判定する判定手段と、
    判定された前記減台設定に基づき、前記ポンプの最大並列運転台数を算出する第2算出手段として機能させるための給水装置の制御プログラム。
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