JP2021186459A - 遊技機 - Google Patents

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達也 海野
Tatsuya Unno
雄司 加藤
Yuji Kato
弘修 福原
Koshu Fukuhara
竜二 中谷
Ryuji Nakatani
嘉中 水野
Yoshinaka Mizuno
治隆 大野
Harutaka Ono
一郎 安福
Ichiro Yasufuku
純一 徳岡
Junichi Tokuoka
祐士 小澤
Yuji Ozawa
友之 繁藤
Tomoyuki Shigefuji
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Abstract

【課題】大当り遊技の終了後以外に特定状態を発生可能なものにおいて、新たな遊技性を提供することで遊技興趣を向上させる。【解決手段】遊技機は、可変始動口への入球が容易となる特定状態として、第1特定状態と、可変始動口への遊技球の入球し易さが第1特定状態よりも通常状態に近く遊技者が通常状態と判別不能な第2特定状態とを有し、大当り遊技が終了した場合に第1特定状態を発生可能で、特定状態の発生を示す特定図柄で特別図柄が停止表示した場合に第2特定状態を発生可能であり、第2特定状態中に発生した大当り遊技が終了した場合には、通常状態中に発生した大当り遊技が終了した場合よりも、第1特定状態の発生可能性および継続期間の少なくとも一方が有利となる。そして、特別図柄が特定図柄で停止表示される旨を示す演出を実行せず、第2特定状態中である可能性を示唆する報知演出を実行する。【選択図】図24

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
従来、この種の遊技機としては、始動口に遊技球が入球したことに基づいて当否判定を行ない、図柄を変動表示させて当否判定の結果に応じた図柄で停止表示させ、当り図柄が停止表示すると大当り遊技を実行するものにおいて、大当り遊技の終了後に特定状態を発生させるものが知られている。例えば、特許文献1には、特定状態として、図柄の変動表示時間を短縮させる時短状態を発生させており、この時短状態を大当り遊技の終了後だけでなく時短抽選に当選した場合にも発生させることが記載されている。
特開2005−211430号公報
しかしながら、上述した遊技機では、大当り遊技の終了後に発生させる時短状態(特定状態)と、時短抽選などの判定により発生させる時短状態とで、遊技性に違いが生じるものではない。このため、大当り遊技の終了後以外に時短状態を発生させても、遊技性自体に目新しさはなく、遊技興趣を向上させるためにさらなる工夫が求められている。
本発明の遊技機は、大当り遊技の終了後以外に特定状態を発生可能なものにおいて、新たな遊技性を提供することで遊技興趣を向上させることを主目的とする。
本発明の遊技機は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の遊技機は、
遊技球の入球可能性が変化する可変始動口を含む始動口と、
前記始動口への遊技球の入球に基づいて当否の判定を行なう当否判定手段と、
特別図柄を変動表示させて判定結果を示す図柄で停止表示させる特別図柄変動表示手段と、
前記当否判定手段の判定結果として当りを示す図柄で前記特別図柄が停止表示した場合に大当り遊技を発生させる大当り遊技発生手段と、
前記大当り遊技が終了した場合に、所定の継続期間に亘り通常状態よりも前記可変始動口へ遊技球が入球し易い特定状態を発生可能な特定状態発生手段と、
前記大当り遊技を経ずに前記特定状態を発生させるか否かを判定する特定判定手段と、
所定の演出を実行する演出実行手段と、
を備える遊技機であって、
前記特定状態として、第1特定状態と、前記可変始動口への遊技球の入球し易さが前記第1特定状態よりも前記通常状態に近く遊技者が前記通常状態と判別不能な第2特定状態とを有し、
前記特定状態発生手段は、前記大当り遊技が終了した場合に前記第1特定状態を発生可能で、前記特定判定手段の判定結果として前記特定状態の発生を示す特定図柄で前記特別図柄が停止表示した場合に前記第2特定状態を発生可能であり、
前記第2特定状態中に発生した前記大当り遊技が終了した場合には、前記通常状態中に発生した前記大当り遊技が終了した場合よりも、前記第1特定状態の発生可能性および前記継続期間の少なくとも一方が遊技者に有利となるように設定されており、
前記演出実行手段は、前記特別図柄が前記特定図柄で停止表示される旨を示す演出を実行せず、前記第2特定状態中である可能性を示唆する報知演出を実行する
ことを要旨とする。
本発明の遊技機では、大当り遊技が終了した場合に、通常状態よりも可変始動口へ遊技球が入球し易い第1特定状態を発生可能で、特定状態の発生を示す特定図柄で特別図柄が停止表示した場合に、可変始動口への遊技球の入球し易さが第1特定状態よりも通常状態に近く遊技者が通常状態と判別不能な第2特定状態を発生可能である。また、第2特定状態中に発生した大当り遊技が終了した場合には、通常状態中に発生した大当り遊技が終了した場合よりも、第1特定状態の発生可能性および継続期間の少なくとも一方が遊技者に有利となり、特別図柄が特定図柄で停止表示される旨を示す演出を実行せず、第2特定状態中である可能性を示唆する報知演出を実行する。これにより、第2特定状態をいわゆる潜伏状態として通常状態と判別不能としつつ、報知演出が実行されて第2特定状態中の可能性が示唆されると、大当り遊技が発生すれば大当り遊技後の第1特定状態の発生や継続への期待感を抱かせることができる。したがって、大当り遊技の終了後以外に特定状態を発生可能なものにおいて、新たな遊技性を提供して遊技興趣を向上させることができる。なお、第2特定状態は、可変始動口への遊技球の入球し易さにおいて通常状態との違いが第1特定状態よりも小さい状態であり、可変始動口への遊技球の入球し易さが通常状態と略同じ状態とすることもできる。
本発明の遊技機において、前記報知演出として、第1報知演出と、前記第2特定状態中である可能性が前記第1報知演出よりも高いことを示唆する第2報知演出とを有するものとしてもよい。こうすれば、実行される報知演出の種類によって第2特定状態中である可能性が変化するから、報知演出により注目させて演出効果を高めることができる。また、実行される報知演出の種類によって遊技者に異なる期待感を抱かせることができる。
また、本発明の遊技機では、前記演出実行手段は、前記特別図柄が前記特定図柄で停止表示される旨を示す演出を実行せず、前記第2特定状態中である可能性を示唆する報知演出と、前記先読み手段による先読みの結果を示唆する報知演出とを実行可能であり、前記第2特定状態中である可能性を示唆する報知演出と、前記先読みの結果を示唆する報知演出とが共通の報知演出として実行されるように構成されている。このため、報知演出の実行頻度を高めると共に報知演出の実行により大当り発生の期待感を遊技者に抱かせることができる。したがって、報知演出の実行により、遊技興趣をさらに向上させることができる。
本発明の遊技機によれば、大当り遊技の終了後以外に特定状態を発生可能なものにおいて、新たな遊技性を提供することで遊技興趣を向上させることができる。
本発明の一実施例としてのパチンコ機1の正面図である。 パチンコ機1が有する遊技盤20の概略構成図である。 パチンコ機1の電気的な構成を示すブロック図である。 演出表示装置37の演出表示の一例を示す説明図である。 パチンコ機1の仕様を説明する説明図である。 主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。 始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。 普通図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 普通図柄変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。 普通図柄当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 第1特別図柄変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。 第2特別図柄変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。 図柄決定テーブルの一例を示す説明図である。 時短カウンタ更新処理の一例を示すフローチャートである。 大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 先読み報知演出用処理の一例を示すフローチャートである。 状態報知演出用処理の一例を示すフローチャートである。 図柄変動演出処理の一例を示すフローチャートである。 演出選択テーブルの一例を示す説明図である。 図柄変動演出中に実行される報知演出の様子の一例を示す説明図である。 遊技状態の一部の遷移の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのパチンコ機1の正面図であり、図2は、パチンコ機1が有する遊技盤20の概略構成図であり、図3は、パチンコ機1の電気的な構成を示すブロック図である。本実施例では、始動口に遊技球が入球したことを契機として特別図柄の変動表示を開始し、当該特別図柄が所定の大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技を開始する、いわゆるセブン機タイプの遊技機に本発明を適用した例について説明する。
[パチンコ機1の外観構成]
本実施例のパチンコ機1は、図1に示すように、前面枠(ガラス枠)3に嵌め込まれたガラス板(透明板)4を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤20と、遊技球を貯留する上受け皿11および下受け皿12と、上受け皿11に貯留されている遊技球を遊技盤20へ発射するための発射ハンドル13と、を備える。本実施例のパチンコ機1は、プリペイドカードに対応したCR機であり、当該パチンコ機1の左側には、プリペイドカードの読み書きを行なうためのCRユニット50が設けられている。
前面枠3は、内枠5に嵌め込まれており、左側の上下に設けられたヒンジを支点として内枠5に対して開閉可能となっている。また、内枠5は、外枠2に嵌め込まれており、左側の上下に設けられたヒンジを支点として外枠2に対して開閉可能となっている。前面枠3と内枠5は、略長方形状のプラスティック製の枠体として構成されている。一方、外枠2は、略長方形状の木製の枠体として構成されており、遊技ホールの島設備の島枠に固定される。
前面枠3の上部左右には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らしたり遊技者に対して注意喚起するための警告音を鳴らしたりするスピーカ14が設けられている。また、前面枠3には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ(ランプ)15が複数設けられている。
上受け皿11には賞球や貸球が払い出されるようになっている。上受け皿11の上面右部には、CRユニット50に挿入されたプリペイドカードの残高等を表示する精算表示装置52が配設され、当該精算表示装置52には、遊技球の貸し出しを指示する球貸ボタン53と、CRユニット50に挿入されているプリペイドカードの精算(返却)を指示する精算ボタン54と、が設けられている。また、上受け皿11の上面中央部には、遊技者の操作に応じて各種演出を行なうための演出ボタン16が配設されている。下受け皿12は上受け皿11から溢れた球を受けることができるようになっている。
発射ハンドル13は、下受け皿12の右方に設けられており、遊技者により時計回りに回動操作されると、図示しない発射装置が有する発射モータ83(図3参照)が作動し、発射ハンドル13の回動操作量に応じた発射威力で遊技球を1球ずつ遊技盤20へ向けて打ち出す。
[遊技盤20の構成]
遊技盤20は、図2に示すように、外レール21aと内レール21bとによって囲まれる遊技領域21が形成されている。この遊技盤20は、遊技領域21の略中央部に設けられた演出表示装置37と、演出表示装置37の周囲に配置されたワープ入口やワープ樋,ステージ等を含むセンター役物38と、センター役物38の右方に配置された普通図柄作動ゲート22と、遊技領域21の下部に配置された第1始動口23と、普通図柄作動ゲート22の下方に配置された開閉式の第2始動口24と、遊技領域21の右下部に配置された大入賞口25と、遊技領域21の左下部に配置された常時開放の普通入賞口26と、何れの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口29と、を備える。また、遊技盤20には、遊技領域21を流下する遊技球をガイドしたり弾いたりする多数の釘21cが植設されている。
第2始動口24は、普通電動役物として構成される可変式の入球口であり、左右一対の開閉羽根(開閉部材)24bと、開閉羽根24bを作動させる第2始動口ソレノイド24c(図3参照)と、を備える。この第2始動口24は、通常は、開閉羽根24bが直立して遊技球の入球が困難な通常状態とされており、普通図柄が当り図柄で停止表示されて当り遊技(普通図柄当り遊技)が実行されるときに、第2始動口ソレノイド24cによって開閉羽根24bが左右に開くことにより、遊技球の入球が容易な開放状態とされる。第2始動口24には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための第2始動口スイッチ24a(図3参照)が取り付けられている。第2始動口24は、第2始動口スイッチ24aが遊技球の入球を規定数カウントするか、規定数カウントする前に予め定められた最大開放時間が経過すると閉鎖される。
大入賞口25は、特別電動役物として構成される可変式の入球口であり、開閉板(開閉部材)25bと、開閉板25bを作動させる大入賞口ソレノイド25c(図3参照)と、を備える。この大入賞口25は、通常は、開閉板25bによって塞がれて遊技球の入球が不能な閉鎖状態とされており、特別図柄が大当り図柄で停止表示されて大当り遊技が実行されるときに、大入賞口ソレノイド25cによって開閉板25bが手前に開くことにより、遊技球の入球が可能な開放状態とされる。大入賞口25には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための大入賞口スイッチ25a(図3参照)が取り付けられている。大入賞口25は、大入賞口スイッチ25aが遊技球の入球を規定数カウントするか、規定数カウントする前に予め定められた最大開放時間(例えば、28.0秒)が経過すると閉鎖される(ラウンド遊技)。大当り遊技は、上記ラウンド遊技を予め定められた複数回繰り返すことにより行なわれる。
第1始動口23は、遊技者が遊技球を遊技領域21の左側領域(第1遊技領域)に流下させるように発射ハンドル13を回動操作(いわゆる左打ち)することにより遊技球を入球させることができる。一方、第2始動口24と大入賞口25は、左打ちによって遊技球を入球させることは不可能であり、遊技球を遊技領域21の右側領域(第2遊技領域)に流下させるように発射ハンドル13を回動操作(いわゆる右打ち)することにより遊技球を入球させることができる。もっとも、第2始動口24および大入賞口25は、可変式の入賞口であり、それぞれ、普通図柄が当選した場合,特別図柄が大当りで当選した場合に開放されてはじめて遊技球が入球可能となる。
遊技盤20の右下部には、第1特別図柄表示装置(第1特図表示装置)31と、第2特別図柄表示装置(第2特図表示装置)32と、第1特別図柄保留数表示装置(第1特図保留数表示装置)33と、第2特別図柄保留数表示装置(第2特図保留数表示装置)34と、普通図柄表示装置(普図表示装置)35と、普通図柄保留数表示装置(普図保留数表示装置)36と、が配置されている。
第1特図表示装置31および第2特図表示装置32は、本実施例では、7セグメント表示装置として構成されており、各セグメントの点灯と消灯との組み合わせにより複数種類の表示態様を表現する。第1特図表示装置31および第2特図表示装置32は、始動口への遊技球の入球に基づいて表示態様を順次切り替えることにより特別図柄の変動表示を開始し、所定の変動時間が経過したときに予め定められた複数の停止表示態様の何れかで停止表示することにより特別図柄を停止表示する。そして、特別図柄が大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技が実行される。また、実施例では、特別図柄が所定の時短図柄(特定図柄)で確定表示(停止表示)されると、遊技状態が時短状態となる。第1特図表示装置31は、第1始動口23への遊技球の入球に基づいて特別図柄を変動表示する第1始動口入球用の表示装置であり、第2特図表示装置32は、第2始動口24への遊技球の入球に基づいて特別図柄を変動表示する第2始動口入球用の表示装置である。なお、第1特図表示装置31により表示される特別図柄を第1特別図柄(第1特図)とも呼び、第2特図表示装置32により表示される特別図柄を第2特別図柄(第2特図)とも呼ぶ。
ここで、特別図柄の大当り図柄には、通常大当りとなる通常大当り図柄と、時短大当りとなる時短大当り図柄と、確変大当りとなる確変大当り図柄とが含まれる。時短大当りは、大当り遊技の終了後の遊技状態として、特別図柄の変動表示回数が所定回数(実施例では50回や100回)に達するまで、時短状態(特定状態)が発生する当り態様である。時短状態は、普通図柄や特別図柄の変動時間が通常状態よりも短縮され、且つ、普通図柄が当選したときの第2始動口24の開放時間が通常状態よりも延長される状態であり、普通電動役物の作動頻度が通常状態よりも高くなる。時短状態で特別図柄の変動表示回数が所定回数に達すると、時短状態が終了して通常状態に戻る。確変大当りは、大当り遊技の終了後の遊技状態として、特別図柄の変動表示回数が所定回数(実施例では100回)に達するまで、特別図柄の当選確率(大当り確率)が通常状態よりも高確率に設定される確変状態が発生し、本実施例では合わせて時短状態が発生する当り態様である。確変状態で特別図柄の変動表示回数が所定回数に達すると、確変状態が終了して通常状態に戻る。通常大当りは、大当り遊技の終了後の遊技状態として通常状態が発生する当り態様である。なお、本実施例では、遊技状態(通常状態、時短状態、確変状態)に拘わらず、普通図柄の当選確率は一定であり、比較的高い確率(例えば1/1.1)となっている。
また、特別図柄には、大当り図柄の他に、大当りを発生させることなく時短状態を発生させる時短図柄を含む。時短図柄は、特別図柄の変動表示回数が所定回数(実施例では30回)に達するまで時短状態が継続し、所定回数に達すると時短状態は終了して通常状態に戻る。ここで、本実施例では、時短状態として、大当り遊技終了後に発生する第1時短状態(第1特定状態、第1入球容易状態)と、特別図柄(実施例では第1特別図柄)が時短図柄で停止表示することにより発生する第2時短状態(第2特定状態、第2入球容易状態)とを有し、両者の違いについては後述する。
なお、第1特別図柄の変動表示中や大当り遊技中に、第1始動口23に遊技球が入球した場合、第1特別図柄の変動表示を所定数(実施例では4回)まで保留し、現在の変動表示が終了した後に、保留している第1特別図柄の変動表示を順次開始する。第1特別図柄の保留数は、第1特図保留数表示装置33に表示される。一方、第2特別図柄の変動表示中や大当り遊技中に、第2始動口24に遊技球が入球した場合も、第2特別図柄の変動表示を所定数(例えば、4回)まで保留し、現在の変動表示が終了した後に、保留している第2特別図柄の変動表示を順次開始する。第2特別図柄の保留数は、第2特図保留数表示装置34に表示される。
普図表示装置35は、本実施例では、複数の表示部を有するLED表示装置として構成されている。普図表示装置35は、普通図柄作動ゲート22に設けられたゲートスイッチ22aのいずれかが遊技球を検知したことに基づいて、複数の表示部のそれぞれについて点灯と消灯とを繰り返すことにより普通図柄を変動表示し、所定の変動時間が経過すると、複数の表示部のそれぞれについて点灯あるいは消灯することにより普通図柄を停止表示する。そして、複数の表示部のうち特定の表示部が点灯している場合が当り図柄となり、それ以外の場合が外れ図柄となる。普通図柄が当り図柄で停止表示されると、第2始動口24が開放される。
なお、本実施例では、普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート22を通過したときには、普通図柄の変動表示を所定数(例えば、4個)まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留している普通図柄の変動表示を順次開始する。普通図柄の保留数は、普図保留数表示装置36に表示される。
演出表示装置37は、液晶ディスプレイ等により構成される画像表示装置であり、表示画面上で特別図柄に対応する疑似図柄としての演出図柄371L,371C,371Rの表示の他、リーチ演出や予告演出、キャラクタ演出(キャラクタ373の表示)等の様々な演出表示を行なう。図4は、演出表示装置37の演出表示の一例を示す説明図である。図示するように、演出表示装置37の表示画面の中央部には、数字や英字、文字、記号、キャラクタ等からなる左,中,右の3つの演出図柄371L,371C,371Rが表示される。3つの演出図柄371L,371C,371Rは、始動口(第1始動口23または第2始動口24)に遊技球が入球すると、上から下へスクロールするように変動表示され、所定の変動時間が経過すると、左,右,中の順に停止表示される。右の演出図柄371Rが停止表示されたときに当該右の演出図柄371Rが左の演出図柄371Lと一致しなかったときには、外れ(通常外れ)となる。一方、右の演出図柄371Rが左の演出図柄371Lと一致したときには、リーチとなり、リーチ演出に移行する。そして、当該リーチ演出を経て中の演出図柄371Cが停止表示されたときに当該中の演出図柄371Cが左右の演出図柄371L,371Rと一致しなかったとき(例えば、「767」など)には、外れとなり(リーチ外れ)、中の演出図柄371Cが左右の演出図柄371L,371Rと一致したとき(例えば、「777」など)には、大当りとなる。また、本実施例では、特別図柄が時短図柄で停止表示される場合も、3つの演出図柄371L,371C,371Rが外れ(通常外れやリーチ外れ)の組み合わせで停止表示される。このため、遊技者は、演出図柄371L,371C,371Rの停止図柄から、特別図柄が時短図柄で停止表示すること(第2時短状態が発生すること)を認識することはできない。なお、リーチには、ノーマルリーチや、ノーマルリーチから発展し大当り期待度の高いSPリーチ等がある。
更に、演出表示装置37の表示画面内には、図4に示すように、保留図柄372も表示される。保留図柄372は、現在の遊技状態が通常状態または第2時短状態のときには、第1特別図柄の保留記憶に対応する図柄となる。すなわち、現在の遊技状態が通常状態または第2時短状態のときには、第1特別図柄の変動表示中に第1始動口23に遊技球が入球する毎に右側から順に1つずつ追加表示され、第1特別図柄の変動表示が開始される毎に始動入球時とは逆側から1つずつ消去される。また、保留図柄372は、現在の遊技状態が第1時短状態または確変状態(第1時短状態を含む)のときには、第2特別図柄の保留記憶に対応する図柄となる。すなわち、遊技状態が第1時短状態または確変状態のときには、第2特別図柄の変動表示中に第2始動口24に遊技球が入球する毎に右側から順に1つずつ追加表示され、第2特別図柄の変動表示が開始される毎に始動入球時とは逆側から1つずつ消去される。
[制御回路の構成]
また、パチンコ機1は、図3に示すように、その制御回路として、主制御装置60と、払出制御装置70と、発射制御装置80と、サブ統合制御装置90と、演出表示制御装置91と、図示しない電源基板と、を備える。主制御装置60は、CPU60aを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU60aの他に、処理プログラムやテーブルを記憶するROM60b,処理プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM60c,入出力ポート,通信ポートなどを備える。なお、図示しないが、払出制御装置70や発射制御装置80も同様に、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPUの他に、ROM,RAM,入出力ポート,通信ポートなどを備える。また、パチンコ機1には外部接続端子板65が設けられており、外部接続端子板65により遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ100(図3参照)へ送信される。
主制御装置60は、遊技の基本的な進行の制御を行なうものである。図3に示すように、主制御装置60には、前面枠3の開放を検知する前面枠開放スイッチ3aや、内枠5の開放を検知する内枠開放スイッチ5a等からの検知信号が裏配線中継端子板64を介して入力される。また、主制御装置60には、普通図柄作動ゲート22への遊技球の通過を検知するゲートスイッチ22aや、第1始動口23への遊技球の入球を検知する第1始動口スイッチ23a、第2始動口24への遊技球の入球を検知する第2始動口スイッチ24a、大入賞口25への遊技球の入球を検知する大入賞口スイッチ25a、普通入賞口26への遊技球の入球を検知する普通入賞口スイッチ26a等からの検知信号が遊技盤中継端子板61を介して入力される。更に、主制御装置60には、パチンコ機1の裏側に設けられた設定キースイッチ67やRAMクリアスイッチ68からの操作信号が入力され、設定キースイッチ67やRAMクリアスイッチ68を用いた設定内容をパチンコ機1の裏側に設けられた設定表示装置(性能表示装置)69に表示可能となっている。
設定キースイッチ67は、特別図柄の大当り確率などの各種設定を行なう際に操作されるスイッチである。また、RAMクリアスイッチ68はRAMクリアを実行するためのスイッチであり、遊技ホールの管理者は、RAMクリアスイッチ68を押下した状態で電源を投入することでRAMクリアを実行することができる。本実施例では、各種設定を行なう際の設定値の選択にもRAMクリアスイッチ68が用いられる。設定表示装置69は、7セグメント表示装置として構成されており、各種設定における設定値やパチンコ機1の性能、エラー発生時のエラーコードなどを表示する。ここで、本実施例では、特別図柄の大当り確率としてそれぞれ異なる確率が定められた3つの設定1〜3の何れかを選択してセット可能な確率設定機能を有する。遊技ホールの管理者は、所定の鍵を設定キースイッチ67に挿入して回転させることで、設定値の変更が可能な状態とすると、現在の大当り確率の設定1〜3に対応する「1」〜「3」のいずれかの数字が設定表示装置69に表示される。また、設定表示装置69は、RAMクリアスイッチ68が押下される度に「1」〜「3」の数字を順番に表示する。このため、管理者は、設定表示装置69に表示される数字が所望の設定値に対応する数字となるようにRAMクリアスイッチ68を押下して所望の設定値を選択し、設定キースイッチ67に挿入した鍵を回転させて初期位置に戻すことにより、選択した設定値(設定1〜3の何れか)を確定して特別図柄の大当り確率としてセットすることができる。なお、本実施例では、設定キースイッチ67およびRAMクリアスイッチ68を用いて設定値の選択およびセットを行なう構成としたが、例えば、回転つまみ等、外部から操作できるものであれば、他の如何なる操作手段を用いて設定値の選択やセットを行なう構成であってもよく、設定値を選択する専用のスイッチを設ける構成であってもよい。また、パチンコ機1は、設定値を設定表示装置69に表示するものとしたが、他の表示装置に表示してもよいし、音声により報知してもよい。また、設定1〜3の3つに限られず、複数の設定値のうちから選択可能なものであれば幾つであっても構わない。
また、主制御装置60からは、第2始動口ソレノイド24cや大入賞口ソレノイド25c等への駆動信号が遊技盤中継端子板61を介して出力される。また、主制御装置60からは、第1特図表示装置31や第2特図表示装置32、第1特図保留数表示装置33、第2特図保留数表示装置34、普図表示装置35、普図保留数表示装置36等への表示信号が図柄表示装置中継端子板62を介して出力される。更に、主制御装置60からは、ホールコンピュータ100への信号が裏配線中継端子板64および外部接続端子板65を介して出力される。
払出制御装置70は、賞球や貸球の払い出しに関する制御を司るものである。この払出制御装置70には、上受け皿11に払い出す遊技球を貯留するための図示しない球タンクの球切れを検知する球切れスイッチ76からの検知信号が裏配線中継端子板64を介して入力され、上受け皿11に払い出される遊技球を検知する払出スイッチ74からの検知信号が払出中継端子板71および裏配線中継端子板64を介して入力され、下受け皿12の満杯を検知する満杯スイッチ75からの検知信号が直接に入力される。一方、払出制御装置70からは、払出モータ73への駆動信号が裏配線中継端子板64および払出中継端子板71を介して出力される。払出制御装置70は、主制御装置60と双方向通信が可能に構成されており、主制御装置60から送信されるコマンドに従って払出モータ73を駆動して賞球の払い出しを行なう。払出制御装置70は、球切れスイッチ76および満杯スイッチ75の何れかから検知信号を入力すると、その検知の状況が解消して検知信号を入力しなくなるまで、払出モータ73を駆動停止し、賞球の払出動作を中断する。
また、払出制御装置70は、CRユニット端子板51を介してCRユニット50と通信可能に構成されている。CRユニット端子板51は精算表示装置52と双方向通信が可能に構成されており、払出制御装置70には、精算表示装置52に設けられた球貸スイッチ53aや精算スイッチ54aからの検知信号がCRユニット端子板51を介して入力される。なお、球貸スイッチ53aは、球貸ボタン53の操作を検知して検知信号を出力するものであり、精算スイッチ54aは、精算ボタン54の操作を検知して検知信号を出力するものである。払出制御装置70は、球貸コマンドを入力すると、払出モータ73を駆動して貸球の払い出しを行なう。また、払出制御装置70は、発射制御装置80とも双方向通信が可能に構成され、満杯スイッチ75から検知信号を入力する等の所定の発射停止条件が成立したときに、発射制御装置80に対して発射停止コマンドを送信する。
発射制御装置80は、遊技領域21への遊技球の発射に関する制御を司るものである。この発射制御装置80には、発射ハンドル13の回動操作に応じて出力される回動量信号や、発射停止ボタンの操作を検知する発射停止スイッチ81からの発射停止信号、遊技者が発射ハンドル13に触れていることを検知するタッチスイッチ82からのタッチ信号等が入力される。一方、発射制御装置80からは、発射モータ83への駆動信号が出力される。発射制御装置80は、回動量信号に基づいて遊技球が遊技領域21へ発射されるよう発射モータ83を制御する。なお、発射制御装置80は、タッチ信号を入力していないときや発射停止信号を入力しているときには、発射ハンドル13の操作に拘わらず発射モータ83の駆動を停止し、遊技球を発射させない。
サブ統合制御装置90は、遊技の演出に関する制御を司るものである。サブ統合制御装置90は、CPU90aを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU90aの他に、ROM90b,RAM90c,入出力ポート,通信ポートなどを備える。このサブ統合制御装置90は、演出中継端子板63を介して主制御装置60から一方向通信により各種コマンドを受信可能となっており、受信したコマンドに応じた演出制御を行なう。サブ統合制御装置90には、演出ボタン16の操作を検知する演出ボタンスイッチ16aからの検知信号が入力される。一方、サブ統合制御装置90からは、スピーカ14への音声信号や各種LEDやランプ15への点灯信号が出力される。また、サブ統合制御装置90からは、演出表示制御装置91への演出表示制御用のコマンドが一方向通信により出力される。演出表示制御装置91は、サブ統合制御装置90からの演出表示制御用のコマンドを受信し、そのコマンドに応じた演出画像が演出表示装置37に表示されるよう当該演出表示装置37の表示制御を行なう。
[パチンコ機1の遊技の概要]
次に、こうして構成されたパチンコ機1における遊技の概要について説明する。図5は、パチンコ機1の仕様を説明する説明図である。本実施例のパチンコ機1では、第1特別図柄には、大当り図柄と時短図柄とが含まれる。一方、第2特別図柄には、大当り図柄が含まれ、時短図柄が含まれない。本実施例のパチンコ機1では、特別図柄の大当り確率(特図大当り確率,特図当選確率)は、第1特別図柄と第2特別図柄で同じ確率となっており、設定値1の通常状態(低確率状態)では1/320、確変状態(高確率状態)では1/64であり、設定値2の通常状態では1/300、確変状態では1/60であり、設定値3の通常状態では1/280、確変状態では1/56である。即ち、設定値1,2,3の順に大当り確率が高いものとなる。なお、大当り確率の低確率状態には、確変状態にない時短状態を含む。上述したように、本実施例では時短状態として、大当り遊技終了後に発生する第1時短状態と、第1特別図柄の時短図柄の停止表示により発生する第2時短状態とを有する。第1特別図柄の時短確率(大当り遊技を介さずに第2時短状態が発生する確率)は、1/150である。また、特別図柄の変動時間(平均変動時間)は、通常状態の場合には15秒であり、第1時短状態の場合には8秒であり、第2時短状態の場合には14秒である。
また、普通図柄の当り確率(普図当り確率,普図当選確率)は、遊技状態に拘わらず、1/2である。また、普通図柄の変動時間は、通常状態の場合には5秒であり、第1時短状態の場合には1秒であり、第2時短状態の場合には4.8秒である。そして、普通図柄が当選したときの第2始動口24(普通電動役物)の開放時間は、通常状態の場合には最大0.01秒間で1回開放され、第1時短状態の場合には最大5秒間で1回開放され、第2時短状態の場合には最大0.02秒間で1回開放される。このように、第1時短状態は特別図柄や普通図柄の変動時間が通常状態よりも短縮され、普通図柄が当選したときの第2始動口24の開放時間が通常状態よりも延長されるから、通常状態に比して第2始動口24への遊技球の入球が容易となる。一方、第2時短状態は、特別図柄や普通図柄の変動時間が通常状態よりも僅かに短縮され、普通図柄が当選したときの第2始動口24の開放時間が通常状態よりも僅かに延長されるだけであるから、第2始動口24への遊技球の入球し易さは通常状態と殆ど変化がない。即ち、第2時短状態は、第2始動口24への遊技球の入球し易さが第1時短状態よりも通常状態に近く、通常状態との違いが小さい遊技状態である。
こうした仕様のパチンコ機1において、遊技状態が通常状態である場合には、左打ちにより遊技を進行させ、第1始動口23に遊技球が入球すると、第1特別図柄の変動表示が開始される。第1特別図柄が大当り図柄で確定表示されると、大当りとなり、大入賞口25が開放される大当り遊技が実行される。大入賞口25は、左打ちでは遊技球の入球が不能であり、右打ちすることにより遊技球の入球が可能となる。したがって、大当り遊技が実行されると、遊技者は右打ちすることにより大当り遊技が消化されることになる。
第1特別図柄の大当り図柄には、通常大当り図柄と時短大当り図柄とがあり、第1特別図柄が通常大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技の終了後の遊技状態は通常状態となる。即ち、特図大当り確率が低確率状態で時短なし状態となる。また、第1特別図柄が時短大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技の終了後の遊技状態は第1時短状態となる。上述したように、第1時短状態では、通常状態に比して第2始動口24への遊技球の入球が容易となる。したがって、第1時短状態では、遊技者は、右打ちして主に第2特別図柄を変動させる遊技を進行させることにより、通常状態に比して第2特別図柄を頻繁に変動表示させることができる。
また、第2特別図柄の大当り図柄には、通常大当り図柄と確変大当り図柄とがあり、第2特別図柄が確変大当り図柄で停止表示されると、大当り遊技の終了後の遊技状態は確変状態となる。本実施例では、確変状態と共に第1時短状態も発生する。このため、確変状態では、遊技者は、右打ちして主に第2特別図柄を変動させる遊技を進行させることにより、大当りを有利に発生させることができ、短時間で多くの出玉を獲得できるチャンスとなる。なお、第2特別図柄が通常大当り図柄で停止表示されると、第1時短状態や確変状態が終了して大当り遊技の終了後は通常状態となる。
さらに、実施例では、第1特別図柄に時短図柄が含まれており、第1特別図柄が時短図柄で停止表示されると、大当り遊技が実行されることなく第2時短状態へ移行する。上述したように、第2時短状態では、第2始動口24への遊技球の入球し易さが通常状態と殆ど変化しない。また、上述したように、特別図柄が時短図柄で停止表示される場合でも、演出図柄は外れの組み合わせで停止表示され、時短図柄が停止表示することは遊技者に報知されないものとなっている。このため、実施例のパチンコ機1では、第2時短状態は、遊技者が通常状態と判別不能な時短状態(潜伏時短状態)となり、第2時短状態中であることを遊技者が気付かないため、そのまま左打ちを継続して第1特別図柄を変動させる遊技が進行する。
[主制御処理]
次に、パチンコ機1の動作、特に主制御装置60の動作について更に詳細に説明する。図6は、主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機1の電源スイッチが操作されたときに実行される。主制御処理は、パチンコ機1の電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S10)、乱数更新処理(S20)と、入賞確認処理(S30)と、始動入賞処理(S40)と、普通図柄遊技処理(S50)と、普通図柄当り遊技処理(S60)と、特別図柄遊技処理(S70)と、大当り遊技処理(S80)と、を繰り返し実行することにより行なわれる。なお、本実施例では、S20〜S80の処理に要する時間は約2msecであり、これらの処理は、約2msecの間隔で繰り返し実行される。主制御装置60は、主制御処理の実行により、各種コマンドを担当する制御装置に送信してコマンドに応じた処理を実行させることで、パチンコ機1の全体の遊技を進行させている。
[乱数更新処理]
S20の乱数更新処理は、各種判定用乱数を更新する処理である。判定用乱数としては、例えば、始動口(第1始動口23または第2始動口24)への遊技球の入球に基づいて行なわれる大当り判定に用いる大当り判定用乱数や、始動口への遊技球の入球に基づいて行なわれる時短判定に用いる時短判定用乱数、大当り判定の結果が大当りであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる大当り図柄の決定に用いる大当り図柄決定用乱数、時短判定の結果が時短有り(当り)であった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31)に停止表示させる時短図柄の決定に用いる時短図柄決定用乱数、大当り判定および時短判定の結果がいずれも外れであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる外れ図柄の決定に用いる外れ図柄決定用乱数、特別図柄の変動表示パターン(変動時間)の決定に用いる変動パターン決定用乱数、普通図柄作動ゲート22への遊技球の通過に基づいて行なわれる当否判定に用いる普通図柄当否判定用乱数などを挙げることができる。乱数更新処理を終了すると、主制御処理に戻って次の入賞確認処理(S30)に進む。
[入賞確認処理]
S30の入賞確認処理は、各種センサ(ゲートスイッチ22aや第1始動口スイッチ23a、第2始動口スイッチ24a、大入賞口スイッチ25a、普通入賞口スイッチ26aなど)の状態を検出してRAM60cの所定の状態記憶領域に保存する。そして、上述のスイッチのいずれかにより遊技球が検知された否かを判定し、検知されたと判定すると、入球コマンドをサブ統合制御装置90に送信する。また、上述のスイッチのうち賞球に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ23a、第2始動口スイッチ24a、大入賞口スイッチ25a、普通入賞口スイッチ26a)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM60cの所定の賞球情報記憶領域に保存する。そして、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御装置70に送信して入賞確認処理を終了する。払出制御装置70は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ73を駆動して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出スイッチ74により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御装置60から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。入賞確認処理を終了すると、主制御処理に戻って次の始動入賞処理(S40)に進む。
[始動入賞処理]
図7は、始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。S40の始動入賞処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、第1始動口スイッチ23aからの検知信号を入力して第1始動口23に遊技球が入球したか否かを判定する(S100)。第1始動口23に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数(第1特図保留数)がその上限数(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S102)。第1特別図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第1特図保留数表示装置33の表示を更新し(S104)、第1特別図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S106)。ここで、S106で取得される判定用乱数としては、上述した大当り判定用乱数や時短判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、時短図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数など第1特別図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。次に、取得した判定用乱数に基づいて先読み判定処理を実行する(S108)。ここで、先読み判定処理は、S106で取得した判定用乱数に基づいて第1特別図柄を変動表示する直前に行なわれる判定に先立って当該判定用乱数に基づいて行なう処理であり、本実施例では、大当り判定用乱数の確認を行なう。また、確認の結果、大当りに該当するものであった場合には大当り図柄決定用乱数を用いていずれの大当り図柄に該当するかの確認を行なってもよい。また、変動パターン決定用乱数の確認を行なってもよく、いずれの変動パターンに該当するかやSPリーチの変動パターンに該当するかなどを確認してもよい。そして、第1特別図柄先読み判定コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S110)、第1特別図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S112)、S114の処理に進む。第1特別図柄先読み判定コマンドには、S108の先読み判定に係る確認の結果(先読み結果)などが含まれる。なお、遊技状態に応じて先読み判定処理を行なうか否かが異なるものなどとしてもよく、先読み判定処理を行なわない場合には、S108,S110の処理を省略すればよい。また、先読み判定コマンドに確認結果を含むものに限られず、取得した各判定用乱数の情報を含むものとし、そのコマンドを受信したサブ統合制御装置90がS108の先読み判定処理を実行するものなどとしてもよい。また、第1特別図柄保留数指示コマンドには、演出表示装置37に保留図柄372を表示させるための第1特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S100で第1始動口23に遊技球が入球していないと判定したり、S102で第1特別図柄の保留数が上限数に達していると判定したりすると、S104〜S112の処理をスキップして次のS114の処理に進む。
なお、判定用乱数記憶領域を当否判定用の記憶領域と先読み判定用の記憶領域とに分け、取得した判定用乱数をそれぞれの記憶領域に記憶する構成を採用することもできるし、判定用乱数記憶領域に記憶した判定用乱数を当否判定と先読み判定とで共用する構成を採用することもできる。また、判定用乱数を取得した際にそのまま先読み判定を実行し、その後に、取得した判定用乱数を当否判定のために判定用乱数記憶領域に記憶する構成を採用することもできる。いずれの構成を採用しても、先読み演出(前兆演出)のための先読み判定を問題なく実行することができる。
次に、第2始動口スイッチ24aからの検知信号を入力して第2始動口24に遊技球が入球したか否かを判定する(S114)。第2始動口24に遊技球が入球したと判定すると、現在の第2特別図柄の保留数(第2特図保留数)がその上限数(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S116)。第2特別図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、第2特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第2特図保留数表示装置34の表示を更新し(S118)、第2特別図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S120)。ここで、S120で取得される判定用乱数としては、上述した大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数など第2特別図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。次に、取得した判定用乱数に基づいて先読み判定処理を実行する(S122)。ここで、先読み判定処理は、S120で取得した判定用乱数に基づいて第2特別図柄を変動表示する直前に行なわれる判定に先立って当該判定用乱数に基づいて行なう処理であり、本実施例では、大当り判定用乱数の確認を行なう。また、確認の結果、大当りに該当するものであった場合には大当り図柄決定用乱数を用いていずれの大当り図柄に該当するかの確認を行なってもよい。また、変動パターン決定用乱数の確認を行なってもよく、いずれの変動パターンに該当するかやSPリーチの変動パターンに該当するかなどを確認してもよい。そして、第2特別図柄先読み判定コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S124)、第2特別図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S126)、S128の処理に進む。なお、遊技状態に応じて先読み判定処理を行なうか否かが異なるものなどとしてもよく、先読み判定処理を行なわない場合には、S122,S124の処理を省略すればよい。第2特別図柄先読み判定コマンドには、S122の先読み判定に係る確認の結果(先読み結果)などが含まれる。また、先読み判定コマンドに確認結果を含むものに限られず、取得した各判定用乱数の情報を含むものとし、そのコマンドを受信したサブ統合制御装置90がS122の先読み判定処理を実行するものなどとしてもよい。また、第2特別図柄保留数指示コマンドには、演出表示装置37に保留図柄372を表示させるための第2特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S114で第2始動口24に遊技球が入球していないと判定したり、S116で第2特別図柄の保留数が上限数に達していると判定したりすると、S118〜S126の処理をスキップして次のS128の処理に進む。
次に、ゲートスイッチ22aからの検知信号を入力して普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過したか否かを判定する(S128)。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過したと判定すると、現在の普通図柄の保留数がその上限数(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S130)。普通図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、普通図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に普図保留数表示装置36の表示を更新する(S132)。次に、普通図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S134)。なお、普通図柄の判定用乱数としては、上述した普通図柄当否判定用乱数などの普通図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。そして、普通図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S136)、始動入賞処理を終了する。S128で普通図柄作動ゲート22に遊技球が通過していないと判定したり、S130で普通図柄の保留数が上限値に達していると判定したりすると、S132〜S136の処理をスキップして、始動入賞処理を終了する。始動入賞処理を終了すると、主制御処理に戻って次の普通図柄遊技処理(S50)に進む。
[普通図柄遊技処理]
図8は、普通図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S50の普通図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、普通図柄当りフラグ(普図当りフラグ)が値1、すなわち普通図柄当り遊技中であるか否かを判定する(S200)。普図当りフラグが値1(普通図柄当り遊技中)であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。普通図柄遊技処理を終了すると、次のS60の普通図柄当り遊技処理に進む。一方、普図当りフラグが値1でないと判定すると、普通図柄が変動表示中であるか否か(S202)、普通図柄の確定図柄の表示時間中であるか否か(S204)、をそれぞれ判定する。普通図柄が変動表示中でなく、確定図柄の表示時間中でもないと判定すると、普通図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S206)。普通図柄の保留数が値0よりも多くない、すなわち値0であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。一方、普通図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている普通図柄当否判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S208)、普通図柄の変動表示を行なうための普通図柄変動表示関連処理を実行して(S210)、普通図柄遊技処理を終了する。以下、S210の普通図柄変動表示関連処理の詳細について図9のフローチャートを用いて説明する。
普通図柄変動表示関連処理では、S208で読み出した普通図柄当否判定用乱数に基づいて普通図柄当り判定テーブルを用いて当否判定を行なう(S230)。普通図柄の当否判定は、普通図柄当否判定用乱数と普通図柄当り判定テーブルに含まれる当り値とを比較することにより行ない、普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致したときには当りと判定し、一致しなかったときには外れと判定する。本実施例では、当り確率が1/2となるように普通図柄当否判定用乱数の当り値が定められている。当否判定の結果、当りと判定すると(S232の「YES」)、普通図柄の確定図柄に当り図柄を設定し(S234)、普通図柄の変動表示を開始してから当り図柄で確定表示するまでの普通図柄の変動時間(当り変動パターン)を決定する(S236)。また、当否判定の結果、外れと判定すると(S232の「NO」)、普通図柄の確定図柄に外れ図柄を設定し(S238)、普通図柄の変動表示を開始してから外れ図柄で確定表示するまでの普通図柄の変動時間(外れ変動パターン)を決定する(S240)。普通図柄の変動時間は、第1時短状態で最も短い変動時間(1秒)が設定され、第2時短状態の変動時間(4.8秒)と通常状態の変動時間(5秒)で殆ど同じ時間が設定される。こうして普通図柄の確定図柄と変動時間(変動パターン)とを決定すると、普通図柄の変動表示を開始し(S242)、普通図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に普図保留数表示装置36の表示を更新し(S244)、普通図柄変動開始コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S246)、普通図柄遊技処理を終了する。
図8の普通図柄遊技処理に戻って、普通図柄の変動表示を開始すると、次に普通図柄遊技処理が実行されたときに、主制御装置60のCPU60aは、S202で普通図柄が変動表示中であると判定するため、次に、S236またはS240で決定した普通図柄の変動時間が経過(変動パターンが終了)したか否かを判定する(S212)。普通図柄の変動時間が経過していないと判定すると、普通図柄遊技処理を一旦終了し、普通図柄の変動時間が経過したと判定すると、変動表示中の普通図柄の確定図柄を表示する確定図柄表示処理を行なう(S214)。そして、確定図柄表示時間(例えば0.5秒)が経過したか否かを判定する(S216)。確定図柄表示時間が経過していないと判定すると、普通図柄遊技処理を一旦終了する。普通図柄の確定図柄が表示された後に、普通図柄遊技処理が実行されると、S204で確定図柄の表示時間中であると判定するため、再びS216で確定図柄表示時間が経過したか否かを判定し、確定図柄表示時間が経過したと判定すると、確定図柄の表示を終了する(S218)。
そして、普通図柄の確定図柄が当り図柄であるか否かを判定する(S220)。普通図柄の確定図柄が当り図柄でなく外れ図柄であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。一方、普通図柄の確定図柄が当り図柄であると判定すると、普通図柄当りフラグに値1を設定し(S222)、普通図柄当り遊技開始コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S224)、普通図柄遊技処理を終了する。普通図柄遊技処理を終了すると、次のS60の普通図柄当り遊技処理に進む。
[普通図柄当り遊技処理]
図10は、普通図柄当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S60の普通図柄当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、普図当りフラグが値1であるか否かを判定する(S250)。普図当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、普図当りフラグが値1であると判定すると、第2始動口24が開放中であるか否かを判定する(S252)。第2始動口24が開放中でないと判定すると、開放待ち時間が経過したか否かを判定する(S254)。開放待ち時間が経過していないと判定すると、普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、開放待ち時間が経過したと判定すると、第2始動口24の開放パターンを設定すると共に(S256)、設定した開放パターンで第2始動口24が開放するよう第2始動口ソレノイド24cを制御して(S258)、普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。第2始動口24の開放パターンは、遊技状態によって異なる。本実施例では、通常状態の場合には、最大0.01秒間、1回開放される開放パターンが設定され、第1時短状態の場合には、最大5.0秒間、1回開放される開放パターンが設定され、第2時短状態の場合には、最大0.02秒間、1回開放される開放パターンが設定される。このため、遊技状態が通常状態と第2時短状態の場合、第2始動口24に遊技球が入球することは殆どない。
第2始動口24を開放すると、次に普通図柄当り遊技処理を実行したときに、S252で第2始動口24が開放中であると判定するため、第2始動口スイッチ24aからの検知信号に基づいて第2始動口24に遊技球が規定数(例えば4個)入球したか否か(S260)、第2始動口24の開放を開始してからの経過時間がS256で設定した最大開放時間に達したか否か(S262)、をそれぞれ判定する。第2始動口24に遊技球が規定数入球していないと判定するか、第2始動口24の開放を開始してからの経過時間が設定した最大開放時間に達してもいないと判定すると、第2始動口24の開放を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、第2始動口24に遊技球が規定数入球したと判定したり、第2始動口24の開放を開始してからの経過時間が設定した最大開放時間に達したと判定すると、第2始動口24を閉鎖(第2始動口ソレノイド24cの駆動を終了)する(S264)。そして、普通図柄当り遊技を終了させるために、普図当りフラグに値0を設定して(S266)、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、次に、S70の特別図柄遊技処理に進む。
[特別図柄遊技処理]
図11および図12は、特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S70の特別図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1であるか否かを判定する(S300)。大当りフラグが値1であると判定すると、大当り遊技中であると判断し、特別図柄遊技処理を終了する。本実施例では、特別図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の大当り遊技処理(S80)に進む。一方、大当りフラグが値1でないと判定すると、大当り遊技中でないと判断し、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが、変動表示中であるか否か(S302)、確定図柄表示中であるか否か(S304)、をそれぞれ判定する。第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中ではなく確定図柄表示中でもないと判定すると、第2特別図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S306)。第2特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている第2特別図柄の判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S308)、第2特別図柄の変動表示を行なうための変動表示関連処理を実行して(S310)、特別図柄遊技処理を終了する。
一方、第2特別図柄の保留数が値0であると判定すると、第1特別図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S312)。第1特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている第1特別図柄の判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S314)、第1特別図柄の変動表示を行なうための変動表示関連処理を実行して(S316)、特別図柄遊技処理を終了する。S312で第1特別図柄の保留数が値0であると判定すると、特別図柄遊技処理を終了する。S306〜S316では、第1特別図柄の保留数と第2特別図柄の保留数がいずれも値0よりも多いときには第2特別図柄の変動表示(保留の消化)が優先して実行される(特図2優先変動)。勿論、これに限定されるものではなく、第1特別図柄の変動表示(保留の消化)を優先して行なうものとしてもよいし(特図1優先変動)、特別図柄の変動表示を始動口(第1始動口23,第2始動口24)への遊技球の入球順に行なうものとしてもよいし(入球順変動)、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行して行なうものとしてもよい(同時変動)。以下、S316の第1特別図柄の変動表示関連処理およびS310の第2特別図柄の変動表示関連処理の詳細について説明する。図13は、第1特別図柄変動表示関連処理の一例を示すフローチャートであり、図14は、第2特別図柄変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。
図13の第1特別図柄変動表示関連処理では、まず、確変フラグが値0(低確率状態)であるか否かを判定する(S400)。確変フラグが値0であると判定すると、S314で読み出した当否判定用乱数に基づいて大当り確率が低確率である低確率用の大当り判定処理(当否判定)を行ない(S402)、確変フラグが値1(高確率状態,確変状態)であると判定すると、S314で読み出した当否判定用乱数に基づいて大当り確率が高確率である高確率用の大当り判定処理を行なう(S404)。大当り判定処理は、大当り判定用乱数と大当り判定テーブルに含まれる大当り値とを比較することにより行ない、大当り判定用乱数がいずれかの大当り値と一致したときには大当りと判定し、一致しなかったときには大当りでないと判定する。大当り判定テーブルは、大当り確率の現在の設定値(設定値1〜3のいずれか)に応じた低確率用および高確率用の大当り判定テーブルのうち、確変フラグが値0(低確率状態)のときには大当り値の少ない低確率用の大当り判定テーブルが用いられ、確変フラグが値1(高確率状態)のときには大当り値の多い高確率用の大当り判定テーブルが用いられる。大当り判定処理を行なうと、大当り判定処理の結果が大当りであるか否かを判定する(S406)。
S406で大当り判定処理の結果が大当りであると判定すると、S314で読み出した大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する(S408)。この処理は、大当り図柄決定用乱数と図15(a),(b)に示す第1特別図柄用大当り図柄決定テーブルとを用いて大当り遊技の内容(ラウンド数)や大当り遊技終了後の遊技状態(時短状態,時短回数)が異なる複数の大当り図柄の中から一の図柄を選択することにより行なう。また、本実施例では、第1特別図柄の大当り発生時の遊技状態に応じて異なる大当り図柄決定テーブルを用いて大当り図柄を選択する。大当り発生時が通常状態の場合、図15(a)に示す通常状態時の第1特別図柄用大当り図柄決定テーブルを用い、大当り発生時が時短状態の場合、図15(b)に示す時短状態時の第1特別図柄用大当り図柄決定テーブルを用いる。図15(a)に示すように、通常状態時の第1特別図柄の大当り図柄には、6R大当り遊技を実行して大当り遊技終了後を通常状態とする特図1_通常大当り図柄と、8R大当り遊技を実行して大当り遊技終了後を第1時短状態とする特図1_時短大当り図柄Aと、を含む。特図1_時短大当り図柄Aは、50回の時短回数が付与される。なお、時短回数は、時短状態を維持する特別図柄の残り変動回数である。特図1_通常大当り図柄,特図1_時短大当り図柄Aは、それぞれ20%,80%の割合で選択される。時短状態時の第1特別図柄の大当り図柄には、図15(b)に示すように、8R大当り遊技を実行して大当り遊技終了後を第1時短状態とする特図1_時短大当り図柄Bを含む。特図1_時短大当り図柄Bは、特図1_時短大当り図柄Aよりも付与される時短回数が多く、100回の時短回数が付与される。時短状態時の第1特別図柄用大当り図柄決定テーブルでは特図1_時短大当り図柄Bのみが選択可能であり、特図1_時短大当り図柄Bが100%の割合で選択される。
なお、本実施例では、少なくとも通常状態時に図15(a)の大当り図柄決定テーブルを用いて第1特別図柄の大当り図柄を決定し、少なくとも第2時短状態時に図15(b)の大当り図柄決定テーブルを用いて第1特別図柄の大当り図柄を決定すればよい。確変状態時や第1時短状態時は、主に第2特別図柄の遊技が進行するが、第1特別図柄の大当りが発生すれば図15(b)の大当り図柄決定テーブルを用いて大当り図柄を決定すればよい。ただし、図15(a)の大当り図柄決定テーブルを用いて第1特別図柄の大当り図柄を決定してもよい。なお、決定した大当り図柄は、大当り遊技終了後の遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで保存される。大当り図柄を決定すると、第1特別図柄の変動表示を開始してから決定した大当り図柄で確定表示するまでの第1特別図柄の変動表示時間(大当り変動パターン)を、読み出した変動パターン決定用乱数と大当り変動パターンテーブルとを用いて決定する(S410)。
一方、S406で大当り判定処理の結果が大当りでないと判定すると、S314で読み出した時短判定用乱数に基づいて時短判定処理を行なう(S412)。時短判定処理は、読み出した時短判定用乱数と時短判定テーブルに含まれる当り値とを比較することにより行ない、時短判定用乱数がいずれかの当り値と一致したときには時短有りと判定し、一致しなかったときには時短無しと判定する。なお、時短判定用乱数に代えて大当り判定用乱数を用いて時短判定を行なってもよい。大当り判定用乱数を用いて時短判定を行なう場合、時短判定の当り値は、大当り判定の当り値以外の値の中から定められる。時短判定処理を行なうと、時短判定処理の結果が時短有りであるか否かを判定する(S414)。
S414で時短判定処理の結果が時短有りであると判定すると、S314で読み出した時短図柄決定用乱数に基づいて時短図柄を決定する(S416)。この処理は、時短図柄決定用乱数と図15(c)に示す第1特別図柄用時短図柄決定テーブルとを用いて行なう。本実施例では、図示するように1種類の特図1_時短図柄のみが選択可能であり、この特図1_時短図柄が100%の割合で選択される。上述したように、時短図柄の停止表示により発生する時短状態は、第2時短状態であり、特図1_時短図柄が停止表示すると、時短回数が30回の第2時短状態が発生する。なお、第1特別図柄用時短図柄決定テーブルに時短回数が異なる複数の時短図柄を含み、複数の時短図柄の中から一の図柄を選択するものとしてもよい。なお、時短判定に用いられる時短判定用乱数(上述したように大当り判定用乱数でもよい)に予め時短回数が設定付けられている構成としてもよい。次に、各時短フラグ(第1時短フラグ,第2時短フラグ)および確変フラグのいずれもが値0であるか否かを判定する(S418)。第1時短フラグは、現在の遊技状態が第1時短状態であれば値1が設定され、第1時短状態でなければ値0が設定される。第2時短フラグは、現在の遊技状態が第2時短状態であれば値1が設定され、第2時短状態でなければ値0が設定される。確変フラグは、現在の遊技状態が確変状態であれば値1が設定され、確変状態でなければ値0が設定される。したがって、S418の判定は、現在の遊技状態が第1時短状態でも第2時短状態でも確変状態でもない、すなわち通常状態であるか否かを判定するものといえる。各時短フラグ(第1時短フラグ,第2時短フラグ)および確変フラグのいずれもが値0であると判定すると、第1特別図柄の変動表示を開始してから決定した時短図柄で確定表示するまでの第1特別図柄の変動表示時間(時短変動パターン)を、読み出した変動パターン決定用乱数と時短変動パターンテーブルとを用いて決定する(S420)。
一方、S414で時短判定処理の結果が時短有りでなく時短無しである即ち大当りでも時短でもないと判定すると、外れ図柄を決定し(S422)、外れ変動パターンを決定する(S424)。また、S418で各時短フラグ(第1時短フラグ,第2時短フラグ)および確変フラグの少なくともいずれかが値1である(現在の遊技状態が第1時短状態か第2時短状態か確変状態である)と判定すると、外れ変動パターンを決定する(S424)。即ち、現在の遊技状態が第1時短状態か第2時短状態か確変状態である場合、時短判定処理で時短有りの判定がされて時短図柄を決定しても、時短有りを無効として外れ変動パターンを決定するのである。なお、S410,S420,S424の変動パターン決定処理では、遊技状態が通常状態と第1時短状態と第2時短状態とで異なる変動パターンテーブルを用いるものなどとする。
こうして第1特別図柄の確定図柄と変動時間(変動パターン)とを決定すると、第1特別図柄の変動表示を開始し(S426)、第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に第1特図保留数表示装置33の表示を更新する(S428)。第1特別図柄の保留数の更新に伴って今回消化する保留に係る判定用乱数をクリアする。そして、第1特別図柄変動指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S430)、第1特別図柄変動表示関連処理を終了する。変動指示コマンドには、大当り判定の結果や時短判定の結果、第1特別図柄の変動表示時間(変動パターン)、確定図柄(大当り図柄、時短図柄あるいは外れ図柄)などが含まれる。
図14の第2特別図柄変動表示関連処理では、時短判定に関する処理を行なわない点を除いて、第1特別図柄変動表示関連処理と同様の処理が行なわれる。即ち、第2特別図柄変動表示関連処理では、まず、確変フラグが値0であるか否かを判定する(S450)。確変フラグが値0であると判定すると、S308で読み出した当否判定用乱数に基づいて低確率用の大当り判定処理(当否判定)を行ない(S452)、確変フラグが値1であると判定すると、S308で読み出した当否判定用乱数に基づいて高確率用の大当り判定処理を行ない(S454)、大当り判定処理の結果が大当りであるか否かを判定する(S456)。
S456で大当り判定処理の結果が大当りであると判定すると、S308で読み出した大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する(S458)。この処理は、大当り図柄決定用乱数と図15(d)に示す第2特別図柄用大当り図柄決定テーブルとを用いて大当り遊技の内容(ラウンド数)や大当り遊技終了後の遊技状態(確変状態)が異なる複数の大当り図柄の中から一の図柄を選択することにより行なう。図15(d)に示すように、第2特別図柄の大当り図柄には、6R大当り遊技を実行して大当り遊技終了後を通常状態とする特図2_通常大当り図柄と、12R大当り遊技を実行して大当り遊技終了後を確変状態とする特図2_確変大当り図柄とを含み、特図2_通常大当り図柄,特図2_確変大当り図柄は、それぞれ50%の割合で選択される。特図2_確変大当り図柄は、100回の確変回数と100回の時短回数とが付与される。確変回数は、確変状態を維持する特別図柄の残り変動回数である。特図2_確変大当り図柄の大当り遊技終了後に発生する確変状態(第1時短状態を含む)は、特別図柄の変動回数が100回に到達するまで継続する。なお、決定した大当り図柄は、大当り遊技終了後の遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで保存される。大当り図柄を決定すると、第2特別図柄の変動表示を開始してから決定した大当り図柄で確定表示するまでの第2特別図柄の変動表示時間(大当り変動パターン)を、読み出した変動パターン決定用乱数と大当り変動パターンテーブルとを用いて決定する(S460)。一方、S456で大当り判定処理の結果が大当りでないと判定すると、外れ図柄を決定し(S462)、外れ変動パターンを決定する(S464)。なお、S460,S464の変動パターン決定処理では、遊技状態が通常状態と第1時短状態と第2時短状態とで異なる変動パターンテーブルを用いるものなどとする。
こうして第2特別図柄の確定図柄と変動時間(変動パターン)とを決定すると、第2特別図柄の変動表示を開始し(S466)、第2特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に第2特図保留数表示装置34の表示を更新する(S468)。第2特別図柄の保留数の更新に伴って今回消化する保留に係る判定用乱数をクリアする。そして、第2特別図柄変動指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S470)、第2特別図柄変動表示関連処理を終了する。変動指示コマンドには、大当り判定の結果や第2特別図柄の変動表示時間(変動パターン)、確定図柄(大当り図柄あるいは外れ図柄)などが含まれる。
図11および図12の特別図柄遊技処理に戻って、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の変動表示が開始された後に特別図柄遊技処理が実行されると、S302で第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中と判定するため、主制御装置60のCPU60aは、変動時間が経過したか否かを判定する(S318)。変動時間はS410,S420,S424,S460,S464のいずれかで決定した特別図柄の変動パターンに応じて設定されるから、変動時間が経過したか否かは、特別図柄の変動表示が開始されてからの経過時間と、変動パターンに対応する変動時間とを比較することにより行なうことができる。変動時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間が経過していると判定すると、図柄停止コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S320)、変動表示中の特別図柄の確定図柄を表示する(S322)。図柄停止コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出表示装置37で図柄変動演出を終了するように演出表示制御装置91に制御コマンドを送信する。そして、確定図柄表示時間が経過したか否かを判定する(S324)。ここで、確定図柄表示時間は、本実施例では0.5秒に設定される。確定図柄表示時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。特別図柄の停止表示がなされた後に、特別図柄遊技処理が実行されると、S304で確定図柄表示中と判定するため、再びS324で確定図柄表示時間が経過したか否かを判定し、確定図柄表示時間が経過していると判定すると、確定図柄の表示を終了し(S326)、確定図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(S328)。
S328で確定図柄が大当り図柄であると判定すると、大当りを発生させるために、条件装置の作動を開始すると共に(S330)、役物連続作動装置の作動を開始し(S332)、大当りフラグに値1を設定する(S334)。また、大当り発生時の遊技状態をRAM60cの所定の遊技状態記憶領域に格納する(S336)。なお、大当り発生時の遊技状態として、通常状態か第1時短状態か第2時短状態か確変状態のいずれの状態であるかが格納される。そして、大当り遊技中には確変機能や時短機能を停止させるために、確変フラグが値1のときには確変フラグを値0とし(S338,S340)、第1時短フラグが値1のときには第1時短フラグを値0とし(S342,S344)、第2時短フラグが値1のときには第2時短フラグを値0とし(S346,S348)、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S350)、特別図柄遊技処理を終了する。なお、遊技状態指定コマンドには、大当りフラグの値や確変フラグの値、各時短フラグの値や確変カウンタの値、各時短カウンタの値などが含まれる。特別図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS80の大当り遊技処理に進む。
一方、S328で確定図柄が大当り図柄でないと判定すると、確定図柄が時短図柄であるか否か(S352)、各時短フラグ(第1時短フラグ,第2時短フラグ)および確変フラグのいずれもが値0であるか否か(S354)、をそれぞれ判定する。確定図柄が時短図柄でないと判定するか、確定図柄が時短図柄であっても各時短フラグ(第1時短フラグ,第2時短フラグ)および確変フラグの少なくともいずれかが値1である(現在の遊技状態が第1時短状態か第2時短状態か確変状態である)と判定すると、S360の処理に進む。また、確定図柄が時短図柄であり、各時短フラグ(第1時短フラグ,第2時短フラグ)および確変フラグのいずれもが値0である(現在の遊技状態が通常状態である)と判定すると、第2時短フラグに値1を設定すると共に(S356)、第2時短カウンタに時短図柄に応じた所定値(例えば値30)を設定する(S358)。なお、本実施例では、第2特別図柄に時短図柄を含まないから、現在の特別図柄遊技処理の対象が第2特別図柄の場合にS352で時短図柄と判定することはないため、S352〜S358の処理を省略してもよい。
次に、確変フラグが値1(確変状態中)であるか否かを判定し(S360)、確変フラグが値1でなく値0であると判定すると、S368の処理に進む。確変フラグが値1であると判定すると、確変カウンタを値1だけデクリメントして(S362)、確変カウンタが値0であるか否かを判定する(S364)。ここで、確変カウンタは、確変状態を維持する特別図柄の残り変動回数(継続期間)を示すものであり、確変カウンタには、確変大当り図柄が確定表示されることで実行された大当り遊技の終了時に予め定められた値(例えば値100)がセットされる。確変カウンタが値0でないと判定すると、確変状態を維持したまま次のS368の処理に進み、確変カウンタが値0であると判定すると、確変状態を終了させるために、確変フラグを値0とする(S366)。
次に、時短カウンタ更新処理を実行する(S368)。図16は、時短カウンタ更新処理の一例を示すフローチャートである。時短カウンタ更新処理では、まず、第1時短フラグが値1(第1時短状態中)であるか否か(S480)、第2時短フラグが値1(第2時短状態中)であるか否か(S482)、をそれぞれ判定する。第1時短フラグが値1であると判定すると、第1時短カウンタを値1だけデクリメントし(S484)、第1時短カウンタが値0であるか否かを判定する(S486)。ここで、第1時短カウンタは、第1時短状態を維持する特別図柄の残り変動回数(継続期間)を示すものであり、第1時短カウンタには、特別図柄が大当り図柄で確定表示されることで実行された大当り遊技の終了時に大当り図柄に応じた所定値(値50や値100)がセットされる。第1時短カウンタが値0でないと判定すると、第1時短状態を維持したまま時短カウンタ更新処理を終了し、第1時短カウンタが値0であると判定すると、第1時短状態を終了させるために、第1時短フラグを値0として(S488)、時短カウンタ更新処理を終了する。
また、S480で第1時短フラグが値0であると判定してS482で第2時短フラグが値1であると判定すると、第2時短カウンタを値1だけデクリメントし(S490)、第2時短カウンタが値0であるか否かを判定する(S492)。ここで、第2時短カウンタは、第2時短状態を維持する特別図柄の残り変動回数(継続期間)を示すものであり、第2時短カウンタには、特別図柄が時短図柄で確定表示された場合に時短図柄に応じた所定値(値30)がセットされる。第2時短カウンタが値0でないと判定すると、第2時短状態を維持したまま時短カウンタ更新処理を終了し、第2時短カウンタが値0であると判定すると、第2時短状態を終了させるために、第2時短フラグを値0として(S494)、時短カウンタ更新処理を終了する。なお、S482で第2時短フラグが値0であると判定すると、そのまま時短カウンタ更新処理を終了する。
[大当り遊技処理]
図17および図18は、大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S80の大当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1(大当り遊技中)であるか否かを判定する(S500)。大当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、大当り遊技処理を終了する。一方、大当りフラグが値1であると判定すると、大入賞口25が開放中であるか否か(S502)、大当り遊技開始演出中であるか否か(S504)、大当り遊技終了演出中であるか否か(S506)、開放間インターバル中であるか否か(S508)、をそれぞれ判定する。S502〜S508のいずれも否定的な判定がなされると、大当り遊技開始演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S510)、大当り遊技処理を終了する。大当り遊技開始演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、大当り遊技開始演出を開始する。大当り遊技開始演出が開始されると、次に大当り遊技処理が実行されたときに、S504で大当り遊技開始演出中であると判定されるため、大当り遊技開始演出時間が経過したか否を判定する(S512)。大当り遊技開始演出時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了し、大当り遊技開始演出時間が経過したと判定すると、大入賞口ソレノイド25cの駆動により大入賞口25を開放して(S514)、大当り遊技処理を終了する。
大入賞口25を開放すると、次に大当り遊技処理が実行されたときに、S502で大入賞口25が開放中であると判定するため、大入賞口スイッチ25aからの検知信号に基づいて大入賞口25への遊技球の入球数が規定数(実施例では9個)に達したか否か(S516)、大入賞口25を開放してからの経過時間(開放時間)が最大開放時間(実施例では28秒)に達したか否か(S518)、をそれぞれ判定する。大入賞口25への遊技球の入球数が規定数に達しておらず、大入賞口25の開放時間が最大開放時間にも達していないと判定すると、大入賞口25の開放を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、大入賞口25への遊技球の入球数が規定数に達したと判定したり、当該入球数が規定数に達していなくても大入賞口25の開放時間が最大開放時間に達したと判定したりすると、大入賞口25を閉鎖し(S520)、今回のラウンド遊技が最終ラウンドであるか否かを判定する(S522)。大当り遊技のラウンド数は、大当り図柄(特図1_通常大当り図柄や特図1_時短大当り図柄、特図2_通常大当り図柄、特図2_確変大当り図柄)によって設定されるため、今回のラウンド遊技が最終ラウンドであるか否かの判定は、ラウンド遊技の繰り返し回数が大当り図柄に応じて定まる回数に達しているか否かを判定することにより行なわれる。今回のラウンド遊技が最終ラウンドでないと判定すると、開放間インターバルを発生させて(S524)、大当り遊技処理を終了する。開放間インターバルが発生すると、次に大当り遊技処理が実行されたときに、S508で開放間インターバル中であると判定されるため、開放間インターバル時間が経過したか否かを判定する(S526)。開放間インターバル時間が経過していないと判定すると、大入賞口25を閉鎖したまま大当り遊技処理を一旦終了し、開放間インターバル時間が経過したと判定すると、再度、大入賞口25を開放して(S514)、大当り遊技処理を終了する。
こうして開放間インターバルを挟んで大入賞口25を開閉するラウンド遊技を繰り返した後、S522で今回のラウンド遊技が最終ラウンドであると判定すると、大当り遊技終了演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S528)、大当り遊技処理を終了する。大当り遊技終了演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は大当り遊技終了演出を開始する。大当り遊技終了演出が開始されると、次に大当り遊技処理が開始されたときに、S506で大当り遊技終了演出中であると判定されるため、大当り遊技終了演出時間が経過したか否かを判定する(S530)。大当り遊技終了演出時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了し、大当り遊技終了演出時間が経過したと判定すると、役物連続作動装置の作動を停止すると共に(S532)、条件装置の作動を停止する(S534)。続いて、今回の大当りが確変大当りであるか否か(S536)、時短大当りであるか否か(S538)、をそれぞれ判定する。確変大当りであると判定すると、確変回数が100回の確変状態を発生させるために、確変フラグに値1を設定すると共に(S540)、確変カウンタに値100を設定する確変カウンタ設定処理を行ない(S542)、時短回数が100回の第1時短状態を発生させるために、第1時短フラグに値1を設定すると共に(S544)、第1時短カウンタに値100を設定する時短カウンタ設定処理を行なう(S546)。
一方、S538で今回の大当りが時短大当りであると判定すると、特別図柄遊技処理のS336で遊技状態記憶領域に格納された大当り発生時の遊技状態を読み出して、今回の大当りが第2時短状態で発生したか否かを判定する(S548)。今回の時短大当りが第2時短状態で発生した時短大当り(本実施例では特図1_時短大当り図柄B)であると判定すると、時短回数が100回の第1時短状態を発生させるために、第1時短フラグに値1を設定すると共に(S544)、第1時短カウンタに値100を設定する時短カウンタ設定処理を行なう(S546)。また、今回の大当りが第2時短状態以外で発生した時短大当り(本実施例では特図1_時短大当り図柄A)であると判定すると、時短回数が50回の第1時短状態を発生させるために、第1時短フラグに値1を設定すると共に(S550)、第1時短カウンタに値50を設定する時短カウンタ設定処理を行なう(S552)。このように、第2時短状態で発生した時短大当りの大当り遊技終了後は、第2時短状態以外(通常状態など)で発生した時短大当りの大当り遊技終了後よりも、時短回数が多い(継続期間の長い)第1時短状態を設定するのである。また、今回の大当りが時短大当りでなく通常大当りであると判定すると、S548〜S552の処理をスキップする。そして、大当りフラグに値0を設定し(S554)、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S556)、大当り遊技処理を終了する。なお、遊技状態指定コマンドには、確変フラグの値や各時短フラグの値、大当りフラグの値や確変カウンタの値、各時短カウンタの値が含まれる。
次に、主制御装置60から各種コマンドを受信したサブ統合制御装置90により実行される処理について説明する。サブ統合制御装置90が主制御装置60から受信するコマンドとしては、上述したように、先読み判定コマンド、保留数指示コマンド、特別図柄変動指示コマンド、図柄停止コマンド、遊技状態指定コマンド、大当り遊技開始演出コマンド、ラウンド遊技演出コマンド、大当り遊技終了演出コマンドなどがある。本実施例では、これらのコマンドの受信に基づいて、順に実行される先読み報知演出用処理と、状態報知演出用処理と、図柄変動演出処理について説明する。なお、サブ統合制御装置90は、これらの処理の他に、保留数および現在の遊技状態に応じて第1特別図柄または第2特別図柄の保留図柄372を表示する保留表示演出処理や、大当り遊技の開始に合わせて演出表示装置37で大当り遊技演出を開始し大当り遊技の終了に合わせて大当り遊技演出を終了する大当り遊技演出処理などの各種演出処理を実行する。図19は、先読み報知演出用処理の一例を示すフローチャートであり、図20は、状態報知演出用処理の一例を示すフローチャートであり、図21は、図柄変動演出処理の一例を示すフローチャートである。これらの処理は、サブ統合制御装置90のCPU90aにより、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
[先読み報知演出用処理]
図19の先読み報知演出用処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、報知演出フラグが値1であるか否かを判定する(S600)。報知演出フラグは、報知演出を実行する際に値1が設定されるものである。なお、本実施例では、後述するように先読み報知演出用および状態報知演出用で共通の報知演出が実行され、その報知演出が実行される際に報知演出フラグが値1となる。報知演出フラグが値1であると判定すると、先読み報知演出用処理を終了する。このため、例えば状態報知演出用に報知演出フラグが値1に設定されている場合には、先読み報知演出用に報知演出フラグが重複して値1に設定されることはない。
S600で報知演出フラグが値1でなく値0であると、特別図柄遊技処理のS350や大当り遊技処理のS556で主制御装置60により送信される遊技状態指定コマンドに基づく現在の遊技状態が通常状態または第2時短状態であるか否か(S602)、始動入賞処理のS110やS124で主制御装置60により送信される先読み判定コマンド(第1特別図柄先読み判定コマンド,第2特別図柄先読み判定コマンド)を受信したか否か(S604)、をそれぞれ判定する。S602で現在の遊技状態が通常状態や第2時短状態でなく第1時短状態や確変状態であると判定したり、S604で先読み判定コマンドを受信していないと判定すると、先読み報知演出用処理を終了する。一方、S602,S604で通常状態中または第2時短状態中に先読み判定コマンドを受信したと判定すると、先読み報知演出の実行有無の決定処理を行ない(S606)、実行有りが決定されたか否かを判定し(S608)、実行有りでなく実行無しが決定されたと判定すると、先読み報知演出用処理を終了する。S606の報知演出の実行有無の決定処理では、例えば、所定の抽選用乱数を用いた抽選に当選すると報知演出の実行有りと決定する。なお、抽選用乱数に限られず、先読み判定コマンドに判定用乱数などが含まれる場合にはその乱数を用いて抽選してもよい。また、先読み判定の結果が大当りの場合やSPリーチの変動パターンに該当する場合などには当選確率を高確率とし、先読み判定の結果が外れの場合やSPリーチの変動パターンに該当しない場合などには当選確率を低確率とする。なお、大当りの場合には必ず当選するように例えば当選確率を1/1(100%)などとし、外れの場合には概ね100回の変動表示につき1回当選するように例えば当選確率を1/100(1%)などとしてもよい。
S608で実行有りが決定されたと判定すると、今回の先読み判定の結果が大当りであるか否かを判定し(S610)、大当りであると判定した場合、有利時の演出選択テーブルを用いて報知演出を選択し(S612)、大当りでなく外れであると判定した場合、通常時の演出選択テーブルを用いて報知演出を選択する(S614)。
ここで、図22は、演出選択テーブルの一例を示す説明図であり、図23は、図柄変動演出中に実行される報知演出の様子の一例を示す説明図である。本実施例では、報知演出として、「達吉ZONE」のバナー表示を変動表示(スクロール表示)させる第1報知演出と、「真・達吉ZONE」のバナー表示を変動表示(スクロール表示)させる第2報知演出とを実行可能となっている。第1報知演出は、図23(a)に示すように、演出表示装置37の表示画面における左右両端の領域で「達吉ZONE」のバナー表示を縦方向にスクロール表示させる演出であり、例えば左側のバナー表示375Lは上方にスクロール表示し、右側のバナー表示375Rは下方にスクロール表示する。一方、第2報知演出は、図23(b)に示すように、演出表示装置37の表示画面における上下両端の領域で「真・達吉ZONE」のバナー表示を横方向にスクロール表示させる演出であり、例えば上側のバナー表示375Uは右方にスクロール表示し、下側のバナー表示375Dは左方にスクロール表示する。また、上述したように、第1報知演出と第2報知演出とは、先読み報知演出用と状態報知演出用に実行される共通の報知演出となっている。
また、図22では、図22(a)に有利時の演出選択テーブルを示し、図22(b)に通常時の演出選択テーブルを示す。有利時の演出選択テーブルでは、第1報知演出が30%の割合で選択され、第2報知演出が70%の割合で選択される。また、通常時の演出選択テーブルでは、第1報知演出が90%の割合で選択され、第2報知演出が10%の割合で選択される。このため、先読み判定の結果が大当りの場合には第2報知演出の選択割合が高く、先読み判定の結果が外れの場合には第1報知演出の選択割合が高くなるから、大当りの期待度は、第1報知演出が実行される場合よりも第2報知演出が実行される場合で高くなる。
こうしてS612,S614で報知演出を選択すると、現在の第1特別図柄の保留数を演出カウンタKに設定すると共に(S616)、報知演出フラグに値1を設定して(S618)、先読み報知演出用処理を終了する。これにより、S604で受信した先読み判定コマンドに係る保留までの保留数が演出カウンタKに設定されることになる。
[状態報知演出用処理]
図20の状態報知演出用処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、報知演出フラグが値1であるか否かを判定し(S700)、報知演出フラグが値1であると判定すると、状態報知演出用処理を終了する。このため、例えば先読み報知演出用に報知演出フラグが値1に設定されている場合には、状態報知演出用に報知演出フラグが重複して値1に設定されることはない。
S700で報知演出フラグが値1でなく値0であると、現在の遊技状態が通常状態または第2時短状態であるか否か(S702)、第1特別図柄変動表示関連処理のS430や第2特別図柄変動表示関連処理のS470で主制御装置60により送信される特別図柄変動指示コマンド(第1特別図柄,第2特別図柄)を受信したか否か(S704)、をそれぞれ判定する。S702で現在の遊技状態が通常状態や第2時短状態でなく第1時短状態や確変状態であると判定したり、S704で変動指示コマンドを受信していないと判定すると、状態報知演出用処理を終了する。一方、S702,S704で通常状態または第2時短状態中に特別図柄変動指示コマンドを受信したと判定すると、状態報知演出の実行有無の決定処理を行ない(S706)、実行有りが決定されたか否かを判定し(S708)、実行有りでなく実行無しが決定されたと判定すると、先読み報知演出用処理を終了する。S706の報知演出の実行有無の決定処理は、S606と同様に、所定の抽選用乱数などを用いて行なわれる。また、現在の遊技状態が第2時短状態の場合には当選確率を高確率とし、通常状態の場合には当選確率を低確率とする。例えば、第2時短状態の場合には概ね30回の変動表示につき1回当選するように当選確率を1/30(3.3%)などとし、通常状態の場合には概ね100回の変動表示につき1回当選するように当選確率を1/100(1%)などとしてもよい。
S708で実行有りが決定されたと判定すると、現在の遊技状態が第2時短状態であるか否かを判定し(S710)、第2時短状態であると判定した場合、S612と同様に有利時の演出選択テーブル(図22(a))を用いて報知演出を選択し(S712)、第2時短状態でなく通常状態であると判定した場合、S614と同様に通常時の演出選択テーブル(図22(b))を用いて報知演出を選択する(S714)。このため、第2時短状態の場合には、第2報知演出の選択割合が高く、通常状態の場合には、第1報知演出の選択割合が高くなるから、第2時短状態の期待度は、第1報知演出が実行される場合よりも第2報知演出が実行される場合で高くなる。
こうしてS712,S714で報知演出を選択すると、演出カウンタKを設定すると共に(S716)、報知演出フラグに値1を設定して(S718)、状態報知演出用処理を終了する。S716では、例えば値1〜値30のうちいずれかの値を設定する。値30は、第2時短状態の付与回数(最大時短回数)である第2時短カウンタの最大値に相当する。なお、第2時短状態の場合には、残りの時短回数(第2時短カウンタの値)を演出カウンタKに設定してもよい。
[図柄変動演出処理]
図21の図柄変動演出処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、特別図柄変動指示コマンド(第1特別図柄,第2特別図柄)を受信したか否かを判定し(S800)、受信していないと判定すると、S818に進む。一方、変動指示コマンドを受信したと判定すると、今回の変動指示コマンドに含まれる当否判定の判定結果や時短判定の判定結果が時短または外れであるか否かを判定する(S802)。S802で時短および外れのいずれでもない即ち大当りであると判定すると、演出図柄の停止図柄に大当り図柄を決定する(S804)。また、S802で時短または外れであると判定すると、演出図柄の停止図柄に外れ図柄を決定する(S806)。次に、今回の変動指示コマンドに含まれる特別図柄の変動パターン(変動時間)に基づいて図柄変動演出の演出パターンを決定する(S808)。上述したように、変動指示コマンドには、大当り判定の結果や時短判定の結果、特別図柄の変動パターン(変動時間)、確定図柄(通常大当り図柄、時短大当り図柄、確変大当り図柄、時短図柄または外れ図柄)などが含まれる。このため、演出図柄の決定は、ROM90bに予め記憶されている演出図柄設定テーブルの中から特別図柄の確定図柄や特別図柄の変動パターンに対応する演出図柄の停止図柄を決定することにより行なうことができる。ただし、確定図柄が時短図柄の場合には、演出図柄の停止図柄としてS806で外れ図柄の演出図柄(外れ図柄と共通の演出図柄)が決定される。また、演出パターンの決定は、ROM90bに予め記憶されている演出パターンテーブルの中から現在の遊技状態および特別図柄の変動パターンに対応する演出パターンを決定することにより行なうことができる。
続いて、報知演出フラグが値0であるか否かを判定する(S810)。報知演出フラグが値0であると判定すると、演出表示装置37の表示画面の領域全体(表示領域全体)で演出図柄を変動表示させることにより図柄変動演出を開始する(S812)。一方、報知演出フラグが値1であると判定すると、演出表示装置37の表示画面の左右両端または上下両端の領域でバナー表示を変動表示(スクロール表示)させて報知演出を開始すると共に(S814)、バナー表示の領域を除いた中央領域で演出図柄を変動表示させることにより図柄変動演出を開始する(S816)。上述したように、報知演出として第1報知演出が選択されていれば、図23(a)のように報知演出と図柄変動演出とが行なわれ、報知演出として第2報知演出が選択されていれば、図23(b)のように報知演出と図柄変動演出とが行なわれる。また、本実施例の報知演出は、先読み報知演出用と状態報知演出用とに共通の演出であるから、報知演出を見た遊技者は、大当り発生の可能性が高いことの期待感と、第2時短状態中である可能性が高いことの期待感とを抱くことになる。
S812,S816で図柄変動演出を開始するか、S800で変動指示コマンドを受信していないと判定すると、特別図柄遊技処理のS320で主制御装置60により送信される図柄停止コマンドを受信したか否かを判定し(S818)、受信していないと判定すると、図柄変動演出処理を終了する。一方、図柄停止コマンドを受信したと判定すると、報知演出フラグが値0であるか否かを判定する(S820)。報知演出フラグが値0であると判定すると、S804またはS806で決定した停止図柄で演出図柄を停止表示させることで図柄変動演出を終了して(S822)、図柄変動演出処理を終了する。
また、報知演出フラグが値1であると判定すると、図柄変動演出処理中に報知演出が行なわれているから、バナー表示を消去して報知演出を終了すると共に(S824)、S804またはS806で決定した停止図柄で演出図柄を停止表示させることで図柄変動演出を終了する(S826)。続いて、今回の変動指示コマンドに含まれる当否判定の結果が大当りであるか(S804で大当り図柄を決定したか)否かを判定し(S828)、大当りでないと判定すると、演出カウンタKを値1だけデクリメントして(S830)、演出カウンタKが値0であるか否かを判定する(S832)。演出カウンタKが値0でないと判定すると、報知演出フラグを値1としたまま図柄変動演出処理を終了する。このため、次に図柄変動演出が開始される場合も、報知演出が開始されるから、報知演出が複数の変動演出に跨がって実行されることになる。なお、報知演出フラグを値1のままとする場合、バナー表示を消去せずに表示したままとしてもよい。その場合、例えばS824ではバナー表示のスクロールを一旦停止させてバナー表示を表示しておくものとしてもよい。
一方、S832で演出カウンタKが値0であると判定すると、報知演出フラグを値0として(S834)、図柄変動演出処理を終了する。このように、演出カウンタKで定められた報知演出の継続回数が終了(変動回数が終了)すると、報知演出フラグが値0にリセットされるから、次に図柄変動演出が開始されても報知演出は実行されないものとなる。また、S828で大当りであると判定すると、報知演出フラグを値0として(S834)、図柄変動演出処理を終了する。大当りが発生した場合も報知演出フラグが値0にリセットされるから、大当り遊技を跨いで報知演出は実行されないものとなる。なお、S834で報知演出フラグを値0としても、先読み報知演出用処理または状態報知演出用処理で再び報知演出フラグが値1に設定されると、新たに報知演出が実行される。
続いて、パチンコ機1における遊技状態の遷移について説明する。図24は、遊技状態の一部の遷移の一例を示す説明図である。図24では、説明の便宜上、主に第1特別図柄(特図1)で遊技を進行させる通常状態や第2時短状態から、第1時短状態に遷移する様子を示し、第1時短状態で第2特別図柄(特図2)で遊技を進行させて、確変状態などに遷移する様子の図示は省略する。
まず、通常状態(低確率時短なし状態)で第1特別図柄の大当りが発生した場合、特図1_通常大当り図柄であれば、大当り遊技終了後に通常状態に戻り(図24(1))、特図1_時短大当り図柄Aであれば、大当り遊技終了後に時短回数が50回の第1時短状態に移行する(図24(2))。この第1時短状態で、大当りが発生することなく特別図柄の変動回数(当否判定)が50回に到達した場合と、特図2_通常大当りが発生して大当り遊技が終了した場合に、通常状態に戻る(図24(3))。なお、上述したように、第1時短状態で特図2_確変大当りが発生した場合の遷移は省略する。
また、通常状態で第1特別図柄が時短図柄(特図1時短図柄)で停止表示した場合、時短回数が30回の第2時短状態に移行する(図24(4))。この第2時短状態は、通常状態と遊技者が判別不能な潜伏時短状態であるため、遊技者が左打ちを継続して第1特別図柄で遊技が進行する。第2時短状態で、大当りが発生することなく特別図柄の変動回数(当否判定)が30回に到達した場合は通常状態に戻る(図24(5))。また、第2時短状態で第1特別図柄の大当りが発生した場合、全て特図1_時短大当りBであり、大当り遊技終了後に時短回数が100回の第1時短状態に移行する(図24(6))。この第1時短状態で、大当りが発生することなく特別図柄の変動回数(当否判定)が100回に到達した場合と、特図2_通常大当りが発生して大当り遊技が終了した場合に、通常状態に戻る(図24(7))。
このように、第2時短状態で第1特別図柄の大当りが発生した場合は、通常状態で第1特別図柄の大当りが発生した場合と異なり通常大当りが含まれず、全て時短大当りである。また、通常状態で第1特別図柄の時短大当りが発生した場合よりも、第2時短状態で第1特別図柄の時短大当りが発生した場合の方が、大当り遊技終了後の第1時短状態の時短回数が多い。このため、第2時短状態は、図柄の変動時間や第2始動口24への遊技球の入球し易さの点では通常状態と殆ど違いがなく通常状態と判別不能であるが、大当り発生時に第1時短状態となる割合と第1時短状態の継続期間の点で、通常状態よりも遊技者に有利な遊技状態といえる。また、本実施例では、通常状態と第2時短状態とで報知演出を実行可能であり(図24中の点線参照)、第2時短状態中であることを示唆する状態報知演出と、先読み判定の結果が大当りであることを示唆する先読み報知演出とが、共通の報知演出として実行される。このため、報知演出が実行されると、大当り発生時に遊技者に有利な第2時短状態中であることの期待感を遊技者に与えると共に、新たに発生した第1特別図柄の保留で大当りが発生することへの期待感を遊技者に与えることができる。このように、報知演出の実行により、大当りが発生すれば大当り遊技終了後の第1時短状態の発生割合や時短回数(継続期間)が有利になって多くの遊技利益を獲得できるかもしれないという期待を遊技者に抱かせることができる。
以上説明した本実施例のパチンコ機1では、大当り遊技終了後に発生する第1時短状態と、第1特別図柄が時短図柄で停止表示することにより発生し通常状態と判別不能な第2時短状態とを有し、第2時短状態中である可能性を示唆する報知演出(状態報知演出)を実行する。また、第2時短状態中に大当りが発生すれば、通常状態中に大当りが発生した場合よりも、大当り遊技終了後の第1時短状態の発生割合と時短回数の両方が遊技者に有利となるように設定されている。これにより、第2特定状態を潜伏時短状態として通常状態と判別不能としつつ、報知演出の実行により第2時短状態中である可能性を遊技者に示唆することで、大当りが発生すれば大当り遊技後の第1時短状態の発生可能性が高く第1時短状態の時短回数が多いことへの期待感を抱かせることができる。
また、報知演出として、「達吉ZONE」のバナー表示を縦方向にスクロール表示させる第1報知演出と、「真・達吉ZONE」のバナー表示を横方向にスクロール表示させて第2時短状態中である可能性が第1報知演出よりも高い第2報知演出とを有するから、報知演出の種類によって遊技者に異なる期待感を抱かせることができる。また、第2時短状態中であることを示唆する報知演出と、先読み判定の結果を示唆する報知演出とが共通の報知演出として実行される。このため、報知演出の実行頻度を高めると共に報知演出の実行により大当り発生の期待感を遊技者に抱かせることができる。第2報知演出は、第1報知演出よりも、第2時短状態中である可能性が高く、先読み判定の結果が大当りである可能性も高いから、第2報知演出が実行されることにより大当り発生やその後の第1時短状態の発生への期待感を一層高めることができる。
実施例では、報知演出として第1報知演出と第2報知演出との2種類の演出を有するものとしたが、これに限られず、3種類以上の演出を有するものでもよい。あるいは、報知演出として1種類の演出のみを有するものでもよい。また、報知演出としてバナー表示を用いるものを例示したが、これに限られず、キャラクタ373を用いる報知演出としてもよいし、演出図柄の色や形状、サイズを変えたり、画面の背景などを変えることにより報知演出を行なうものとしてもよい。
実施例では、第2報知演出は、第1報知演出よりも第2時短状態中である可能性と先読み判定の結果が大当りである可能性のいずれも高いことを示唆するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、第2報知演出は、第2時短状態中である可能性が高いが先読み判定の結果が大当りである可能性が低く、第1報知演出は、第2時短状態中である可能性が低いが先読み判定の結果が大当りである可能性が高いものなどとしてもよい。このようにする場合、先読み報知演出用処理のS612では、図22(b)の通常時の演出選択テーブルを用いて報知演出を選択し、S614では図22(a)の有利時の演出選択テーブルを用いて報知演出を選択するものなどとすればよい。
実施例では、第2時短状態中であることを示唆する報知演出と、先読み判定の結果を示唆する報知演出とを共通の報知演出としたが、これに限られず、それぞれ専用の報知演出としてもよい。また、先読み判定の結果を示唆する報知演出を行なうものに限られず、先読み判定の結果を示唆する報知演出を行なわなくてもよく、図19の先読み報知演出用処理を省略してもよい。
実施例では、第2時短状態で第1特別図柄の大当りが発生した場合には、通常状態で第1特別図柄の大当りが発生した場合よりも、時短大当りの選択割合(発生の可能性)および発生した時短大当りの時短回数(継続期間)のいずれも有利としたが、これに限られず、時短大当りの選択割合および発生した時短大当りの時短回数の少なくとも一方が有利であればよい。即ち、第2時短状態では、通常状態よりも、時短大当りの選択割合が高いが時短回数は同じでもよいし、時短回数が多いが時短大当りの選択割合は同じでもよい。なお、第2時短状態では時短回数の多い時短大当りが選択されるものとしたが、これに限られず、時短回数の選択割合が異なるものなどとしてもよい。即ち、第2時短状態で第1特別図柄の大当りが発生した場合には、通常状態で第1特別図柄の大当りが発生した場合よりも、時短回数の多い時短大当りを選択する割合が高いものなどとしてもよい。
実施例では、第1特別図柄に確変大当りを含まず第2特別図柄に確変大当りを含むものとしたが、これに限られず、第2特別図柄だけでなく第1特別図柄に確変大当りを含んでもよい。あるいは、第1特別図柄および第2特別図柄に確変大当りを含まないものとしてもよい。
実施例では、先読み報知演出用処理のS600で状態報知演出中(報知演出フラグが値1)と判定した場合には先読み判定の結果に拘わらず先読み報知演出を実行しないものとしたが、これに限られるものではない。例えば、先読み判定の結果が大当りの場合には、これを優先して、状態報知演出の実行中であっても先読み報知演出を実行するようにしてもよい。これにより、例えば状態報知演出として第1報知演出を実行中であっても、その第1報知演出を終了し、先読み報知演出として第2報知演出が実行される場合があるから、大当り発生などの期待感を高めることができる。
実施例では、時短状態(第1時短状態)は、第2始動口24に遊技球が入球するのに有利な状態として、普通図柄や特別図柄の変動時間を通常状態よりも短縮させ(変動短縮機能)、且つ、普通図柄が当選したときに開放する第2始動口24の開放時間を通常状態よりも延長する(開放延長機能)ものとしたが、少なくとも図柄の変動時間を通常状態よりも短縮するものであればよい。また、時短状態では、普通図柄の当選確率を通常状態よりも高確率にする機能を備えてもよい。
実施例では、時短図柄の確定表示で発生する時短状態の時短回数を1種類としたが、これに限られず、複数種類としてもよい。また、大当り遊技の実行後に発生する第1時短状態と、大当り遊技を実行することなく時短図柄の確定表示で発生する第2時短状態とにおいて、時短回数が異なるものとしたが、時短回数が同じものとしてもよい。
実施例では、現在の遊技状態が時短状態(第1時短状態または第2時短状態)である場合や確変状態である場合には時短判定処理で時短有りと判定した結果を無効としたが(第1特別図柄変動表示関連処理のS418)、これに限られず、現在の遊技状態が時短状態である場合や確変状態である場合には、時短判定処理を行なわないものとしてもよい。あるいは、現在の遊技状態が時短状態である場合や確変状態である場合にも、時短有りと判定した結果を有効としてもよい。例えば、時短回数(時短カウンタ)がある回数(例えば5回)残存している第2時短状態で時短判定処理を行ない、時短有りの判定がなされて新たに第2時短状態を発生させる場合、新たに発生させる第2時短状態の時短回数(時短カウンタ)には、本来の回数(例えば30回)に残存している回数(5回)を加えた値(35回)が設定されてもよいし、本来の回数(30回)が設定されてもよい。なお、大当り遊技起因の第1時短状態と時短図柄起因の第2時短状態とにおいて、時短判定処理の実行の有無や時短有りと判定した結果の有効の有無が異なるものなどとしてもよい。
実施例では、第1特別図柄に時短図柄が含まれ、第2特別図柄に時短図柄が含まれないものとしたが、第1特別図柄と第2特別図柄の両方に時短図柄が含まれてもよい。また、第2特別図柄の時短図柄の停止表示に基づく時短回数を、第1特別図柄の時短図柄の停止表示に基づく時短回数よりも多くすることで遊技者に有利なものとしてもよい。また、第1特別図柄の時短図柄の停止表示に基づいて第2時短状態を発生させ、第2特別図柄の時短図柄の停止表示に基づいて第1時短状態を発生させるなど、第1特別図柄の時短図柄と第2特別図柄の時短図柄で異なる時短状態を発生させるものとしてもよい。
実施例では、パチンコ機1がいわゆるセブン機タイプの遊技機として構成されたが、これに限定されるものではなく、小当り遊技中に開放する大入賞口の内部に特定領域を備え、小当り遊技中に大入賞口に遊技球が入球し、入球した遊技球が当該特定領域を通過すると、大当り遊技に発展するいわゆる1種2種混合機として構成されてもよい。
実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を賞球や貸球として上受け皿11に払い出す構成としたが、いわゆる封入式のパチンコ機であってもよい。封入式のパチンコ機は、内部に封入した遊技球を循環させることにより遊技を行なうものである。また、実施例や変形例のパチンコ機は、いわゆる管理遊技機に適用されてもよい。管理遊技機は、主制御装置への外部からのアクセスを制限するものであり、枠制御装置(実施例の払出制御装置に相当)から主制御装置へは特定情報(遊技の性能に影響を与える情報や、遊技の結果に影響を及ぼす虞のある情報)以外を送信可能とし、枠制御装置はCRユニットと接続され、枠制御装置を介してのみ外部と通信可能に構成されたものである。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、第2始動口24が「可変始動口」に相当し、第1始動口23や第2始動口24が「始動口」に相当し、第1特別図柄変動表示関連処理のS400〜S406や第2特別図柄変動表示関連処理のS450〜S456を実行する主制御装置60のCPU60aが「当否判定手段」に相当し、第1特別図柄変動表示関連処理のS426や第2特別図柄変動表示関連処理のS466,特別図柄遊技処理(S352〜S358を除く)を実行する主制御装置60のCPU60aが「特別図柄変動表示手段」に相当し、特別図柄遊技処理のS328〜S334を実行する主制御装置60のCPU60aが「大当り遊技発生手段」に相当し、特別図柄遊技処理のS352〜S358と大当り遊技処理のS538,S544〜S552を実行する主制御装置60のCPU60aが「特定状態発生手段」に相当し、第1特別図柄変動表示関連処理のS412〜S420を実行する主制御装置60のCPU60aが「特定判定手段」に相当し、先読み報知演出用処理と状態報知演出用処理と図柄変動演出処理のS814,S824を実行するサブ統合制御装置90と演出表示制御装置91が「演出実行手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1 パチンコ機、2 外枠、3 前面枠、3a 前面枠開放スイッチ、4 ガラス板、5 内枠、5a 内枠開放スイッチ、11 上受け皿、12 下受け皿、13 発射ハンドル、14 スピーカ、15 枠側装飾ランプ、16 演出ボタン、16a 演出ボタンスイッチ、20 遊技盤、21 遊技領域、21a 外レール、21b 内レール、21c 釘、22 普通図柄作動ゲート、22a ゲートスイッチ、23 第1始動口、23a 第1始動口スイッチ、24 第2始動口、24a 第2始動口スイッチ、24b 開閉羽根、24c 第2始動口ソレノイド、25 大入賞口、25a 大入賞口スイッチ、25b 開閉板、25c 大入賞口ソレノイド、26 普通入賞口、26a 普通入賞口スイッチ、29 アウト口、31 第1特別図柄表示装置(第1特図表示装置)、32 第2特別図柄表示装置(第2特図表示装置)、33 第1特別図柄保留数表示装置(第1特図保留数表示装置)、34 第2特別図柄保留数表示装置(第2特図保留数表示装置)、35 普通図柄表示装置(普図表示装置)、36 普通図柄保留数表示装置(普図保留数表示装置)、37 演出表示装置、371L,371C,371R 演出図柄(疑似図柄)、372 保留図柄、373 キャラクタ、375D,375L,375R,375U バナー表示、38 センター役物、50 CRユニット、51 CRユニット端子板、52 精算表示装置、53 球貸ボタン、53a 球貸スイッチ、54 精算ボタン、54a 精算スイッチ、60 主制御装置、60a CPU、60b ROM、60c RAM、61 遊技盤中継端子板、62 図柄表示装置中継端子板、63 演出中継端子板、64 裏配線中継端子板、65 外部接続端子板、70 払出制御装置、71 払出中継端子板、73 払出モータ、74 払出スイッチ、75 満杯スイッチ、76 球切れスイッチ、80 発射制御装置、81 発射停止スイッチ、82 タッチスイッチ、83 発射モータ、90 サブ統合制御装置、90a CPU、90b ROM、90c RAM、91 演出表示制御装置、100 ホールコンピュータ。

Claims (1)

  1. 遊技球の入球可能性が変化する可変始動口を含む始動口と、
    前記始動口への遊技球の入球に基づいて当否の判定を行なう当否判定手段と、
    特別図柄を変動表示させて判定結果を示す図柄で停止表示させる特別図柄変動表示手段と、
    前記当否判定手段の判定結果として当りを示す図柄で前記特別図柄が停止表示した場合に大当り遊技を発生させる大当り遊技発生手段と、
    前記大当り遊技が終了した場合に、所定の継続期間に亘り通常状態よりも前記可変始動口へ遊技球が入球し易い特定状態を発生可能な特定状態発生手段と、
    前記大当り遊技を経ずに前記特定状態を発生させるか否かを判定する特定判定手段と、
    前記当否判定手段による前記当否の判定が行なわれる前に、前記当否の判定結果を先読みする先読み手段と、
    所定の演出を実行する演出実行手段と、
    を備える遊技機であって、
    前記特定状態として、第1特定状態と、前記可変始動口への遊技球の入球し易さが前記第1特定状態よりも前記通常状態に近く遊技者が前記通常状態と判別不能な第2特定状態とを有し、
    前記特定状態発生手段は、前記大当り遊技が終了した場合に前記第1特定状態を発生可能で、前記特定判定手段の判定結果として前記特定状態の発生を示す特定図柄で前記特別図柄が停止表示した場合に前記第2特定状態を発生可能であり、
    前記第2特定状態中に発生した前記大当り遊技が終了した場合には、前記通常状態中に発生した前記大当り遊技が終了した場合よりも、前記第1特定状態の発生可能性および前記継続期間の少なくとも一方が遊技者に有利となるように設定されており、
    前記演出実行手段は、前記特別図柄が前記特定図柄で停止表示される旨を示す演出を実行せず、前記第2特定状態中である可能性を示唆する報知演出と、前記先読み手段による先読みの結果を示唆する報知演出とを実行可能であり、
    前記第2特定状態中である可能性を示唆する報知演出と、前記先読みの結果を示唆する報知演出とが共通の報知演出として実行される
    遊技機。
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