JP2021186074A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】引っ張る方向に関係なく切り離しやすく、接合ムラがなく、着用時に不意に破れないサイドシール部を有するパンツ型吸収性物品の提供。【解決手段】吸収パッド20と、腹側領域13と背側領域15と股下領域14と含む外装体30と、腹側領域13及び背側領域15を接合するサイドシール部304と、胴周り開口部11及び一対の脚周り開口部12とを備え、サイドシール部304は腹側領域13及び背側領域15の各幅方向両縁を超音波溶着したものであり、サイドシール部304は長手方向に1列に配置された、平面形状の異なる、主接合部17とそれよりも接合面積の小さい補助接合部18とを有する接合パターン群16Aを含み、主接合部17は長手方向に所定の間隔を空けて配設され、補助接合部18は主接合部17間に配設され、補助接合部18の幅方向位置は主接合部17の幅方向両端より内側にあるパンツ型吸収性物品1。【選択図】図4

Description

本発明は、パンツ型吸収性物品に関する。
パンツ型吸収性物品は、一般に、体液を吸収する吸収パッドと、吸収パッドを支持し、腹側領域と股下領域と背側領域とに区分される外装体と、腹側領域及び背側領域の各左右両縁を接合した一対のサイドシール部とを備え、外装体は複数の不織布の積層体であり、サイドシール部の接合に伴って形成された胴周り開口部及び一対の脚周り開口部を有する。使用後は、布製下着のようにパンツ型吸収性物品をそのまま下にずり落とす方法と、サイドシール部を分離(又は破壊)して脱ぐ方法とがある。しかしながら、着用者の要介護化の比率が増す現状では、介護者の負担を低減する上で、介護者がサイドシール部の接合を切り離して腹側領域と背側領域とを分離する後者の方法が主流になりつつある。そのため、サイドシール部は、通常、着用時には破れることがなく、使用後に切り離しやすいことがもとめられている。
サイドシール部は複数の接合部で構成されるが、その接合部の接合強度を決める一因として、背側領域及び腹側領域の外装体を構成する複数の不織布の積層体を溶着した際に溶融固化した不織布由来の樹脂量が挙げられる。この樹脂量は、外装体を構成する不織布の坪量や積層する不織布の層数等に影響されるが、不織布の層数は強度においてとりわけ重要である。例えば一般的な市販パンツ型吸収性物品では、図3に断面図で示すように、サイドシール部が形成される腹側領域及び背側領域の各両縁の長手方向で不織布の積層数が変化する。積層数の少ない領域では、積層数の多い領域に比べて接合強度が相対的に低くなり、着用中に不意の破断が生じやすくなる。これを回避するために、サイドシール部に沿った長手方向で接合部のパターンを変えることが提案されている。
例えば、特許文献1には、サイドシール部を多列の接合部で構成し、不織布の積層数が少ない胴周り開口部側では接合部の幅を広くすることで、接合強度の低下を防止することが開示されている。しかしながら、接合部が多列であるために、幅方向に力を加えて切り離すときに力のピークの出現が列の数だけあり、また長手方向に力を加えて切り離すときも、力のかかる方向は完全に真直ぐではないため、幅方向の切り離しと同様に多数の力のピークがあり、各接合部の接合強度が適切でも結果として切り離しづらくなるという欠点がある。
特許文献2では、不織布の積層数が多い部分で接合部の面積を小さくし溶融する樹脂量を少なくすることで、サイドシール部が溶融固化した樹脂により部分的に硬くなることを防いでいる。この接合部の構成は、接合強度のムラをなくしているが、サイドシール部を長手方向に切り離すことまでは想定していない。
また、平面形状の異なる複数の接合部を幅方向に設けたパンツ型吸収性物品が提案されている。特許文献3には、着用時にサイドシール部の幅方向内側に向けて破断が進行するのを防止することを目的として、吸収性本体と、吸収性本体を支持する外装体と、外装体の腹側領域及び背側領域の各幅方向両縁に超音波振動を印可することにより接合したサイドシール部と、サイドシール部を接合する複数の第1接合部と、サイドシール部の幅方向内側に隣接して設けられたギャザー形成用の複数の第2接合部とを備え、第1接合部の長手方向の範囲は、第2接合部の長手方向の両端部より内側に収まるように構成されたパンツ型吸収性物品が開示されている。特許文献3によれば、サイドシール部の破断が内側に進行し始めても、第2接合部が進行をブロックすることができる。特許文献3の第2接合部はサイドシール部を構成するものではないが、第1接合部と第2接合部とは、隣接する異なる平面形状という構造を形成する。しかしながら、この構造は接合部を単に多列に配列したに過ぎず、サイドシール部の剥離性を向上させるものではない。
特開2016−47307号公報 特開2010−115424号公報 特開2014−124477号公報
本発明者は、サイドシール部の接合強度と切り離し性との両立について、従来から鋭意研究を継続してきた。その過程で、介護者らがサイドシール部の接合を切り離すときの力の加え方を調査してみると、多くの介護者が幅方向(横方向)に引っ張ることできっかけを作った後、そのまま引っ張り続けることでサイドシール部をVの字状に拡げていくことがわかった。つまり、接合部にかかる剥がす力は、最初は幅方向、そのあとは長手方向(縦方向)にかかる。また少数ではあるが、最初から長手方向に引き裂くように力を加える人もいる一方で、つかみ位置をずらしながら常に幅方向に引き剥がす力を加えていく人もある。そのため縦方向、横方向どちらに力を加えても接合部を適度に切り離すことができる状態が理想であり、同時に求められている。
また、特許文献1〜3は、いずれも、サイドシール部の接合強度の向上を目的とするものであり、サイドシール部の切り離し易さの改良を目的とするものではない。
本発明の目的は、長手方向でも、幅方向でも切り離しやすく、接合ムラがなく、また着用時に不意に破れることがないサイドシール部を有するパンツ型吸収性物品を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するため、不織布の積層数に対応する接合部の強度と剥離し易さとの両立について鋭意研究を重ねた。その結果、本発明者は、サイドシール部を複数の所定の接合パターンで構成することで、サイドシール部の接合強度を損なうことなく、長手方向からでも幅方向からでも剥離可能なサイドシール部が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、下記の吸収性物品に係る。
(1)体液を吸収及び保持する吸収パッドと、前記吸収パッドを肌側面で支持し、着用者の腹部に主に当接する腹側領域と、前記着用者の背部に主に当接する背側領域と、これらの間に介在し、前記着用者の股間部に主に当接する股下領域とに区分される外装体と、前記腹側領域及び前記背側領域の幅方向の各両縁をそれぞれ接合するサイドシール部とを備え、前記サイドシール部により形成された胴周り開口部及び左右一対の脚周り開口部を有するパンツ型吸収性物品であって、
前記サイドシール部は、前記腹側領域の幅方向両縁の前記外装体と、前記背側領域における前記幅方向両縁の前記外装体とを超音波溶着することにより形成されており、
前記サイドシール部の全てが、その長手方向に沿って1列に配置された1又は複数の接合パターン群を含み、
前記接合パターン群は、
2つ以上の平面形状の異なる、主接合部と前記主接合部よりも接合面積の小さい補助接合部とが組み合わされた第1の接合パターン群を含み、
前記第1の接合パターン群において、前記主接合部は長手方向に所定の間隔を空けて配設され、且つ、前記補助接合部は前記主接合部間に配設され、
前記補助接合部の幅方向の位置は、前記主接合部の幅方向両端より内側にあることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
(2)前記接合パターン群は、前記第1の接合パターン群とともに、前記主接合部のみが長手方向に所定の間隔を空けて配設された第2の接合パターンをさらに含み、
前記サイドシール部において、前記胴周り開口部端から30mm以上50mm以下の区間は前記第2の接合パターンで接合され、前記区間よりも前記脚周り開口部側は前記第1の接合パターン群で接合された、上記(1)のパンツ型吸収性物品。
(3)長手方向に隣り合う前記主接合部の間隔は、前記主接合部が形成される厚み方向の領域に存在する不織布の坪量の合計が50g/m以下の場合は6mm以上であり、長手方向の前記補助接合部の位置は長手方向に隣り合う前記主接合部の前記間隔を等分する位置である、上記(1)又は(2)のパンツ型吸収性物品。
本発明によれば、長手方向でも、幅方向でも切り離しやすく、接合ムラがなく、また着用時に不意に破れることがないサイドシール部を有するパンツ型吸収性物品が提供される。
本発明の第1実施形態に係るパンツ型吸収性物品の外観構成を模式的に示す斜視図である。 図1に示すパンツ型吸収性物品のサイドシール部を分離した状態での模式展開平面図である。 サイドシール部形成前の腹側領域又は背側領域の一縁部の構成を模式的に示す断面図である。 第1の接合パターン群の第1実施形態を模式的に示す平面図である。 第1の接合パターン群の第2実施形態を模式的に示す平面図である。 第1の接合パターン群の第3実施形態を模式的に示す平面図である。 第1の接合パターン群と第2の接合パターンとを含む接合パターン群の1実施形態を模式的に示す平面図である。 超音波接合装置の要部を拡大して示す模式斜視図である。 サイドシール部の超音波接合後の状態を模式的に示す平面図である。
本明細書において、パンツ型吸収性物品1の着用とは、体液吸収の前後を問わず、着用者の身体に装着した状態をいう。パンツ型吸収性物品1の、長手方向(又は縦方向)とは、パンツ型吸収性物品1を着用したときに着用者の股間部を介して前後に亘る方向であり、幅方向(又は横方向)とは長手方向に対して略直交する方向であり、厚み方向とは外装体30や吸収パッド20等の各構成部材を積層する方向である。パンツ型吸収性物品1及びその各構成部材の肌側面とは着用者の肌に当接する表面又は該肌を臨む表面であり、非肌側面とは着用者の衣類に当接する表面又は衣類を臨む表面である。体液とは、尿、血液や軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。
<パンツ型吸収性物品>
以下、図面を参照しつつ、第1実施形態のパンツ型吸収性物品1について説明する。図1は、第1実施形態に係るパンツ型吸収性物品1の外観構成を示す。図2は、パンツ型吸収性物品1のサイドシール部304を分離した状態での展開図である。図4から図7は、サイドシール部304の接合を構成する第1の接合パターン群16A,16B、16C、及び第2の接合パターン16D(以下これらを総称して「接合パターン群16」ともいう)を示す。各図は、パンツ型吸収性物品1及び各構成部材の形状や、寸法の大小関係等を規定するものではない。
パンツ型吸収性物品1は、着用者の股間部を前後から覆う前後方向に略帯状の形状を有する吸収パッド(吸収性本体)20と、吸収パッド20の外側に重なりつつ吸収パッド20の周囲に延びてパンツ型吸収性物品1の外形形状を構成する外装体30と、を備える。パンツ型吸収性物品1の図2に示す展開時の長手方向寸法は例えば600mm以上1000mm以下の範囲であり、幅方向寸法は例えば450mm以上900mm以下の範囲である。この展開時寸法を有するパンツ型吸収性物品1は、必要に応じて所定領域に弾性伸縮部材を配設した後、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ等の各種サイズの成人用のパンツ型吸収性物品1とすることができる。パンツ型吸収性物品1は、例えば、紙おむつ、生理用ナプキン、失禁用使い捨ておむつ等として利用できる。
本実施形態のパンツ型吸収性物品1の外装体30及び吸収パッド20は、例えば、以下の構成を有する。
<外装体>
図1〜図3に示す外装体30は、着用者の腹部に主に当接する腹側領域13と、着用者の背部に主に当接する背側領域15と、腹側領域13と背側領域15との間に介在し、着用者の股間部に主に当接する股下領域14と、に区分される。股下領域14はその肌側面で吸収パッド20のバックシート25側の一部又は全部を支持する。また、後述するサイドシール部304を設ける領域(脚周り開口部12を形成しない領域)を腹側領域13又は背側領域15とし、サイドシール部304を設けない領域(脚周り開口部12を形成する領域)を股下領域14と区分してもよい。
図1及び図2に示す外装体30は、股下領域14の長手方向中央で幅方向に延びる仮想中心線を中心として略対称な腹側領域13と背側領域15とを有し、吸収パッド20も仮想中心線に対して略対称に配置されている。そして、吸収パッド20が内側となるように仮想中心線で二つ折りにされ、腹側領域13及び背側領域15の幅方向両側縁が一対のサイドシール部304で接合されている。
サイドシール部304は、後述する超音波溶着(所定周波数の超音波の印加)を利用した接合により、伸縮性を有する胴周り開口部11と、左右一対の脚周り開口部12とを外装体30に形成し、パンツ型吸収性物品1を全体として着脱可能なパンツ状に構成する。本実施形態のサイドシール部304は、着用時の破れ難さと使用後の切り離し易さとの強度バランスを両立させつつ、さらに肌触りを良好に保つことができるものである。
外装体30は、2枚以上の不織布により構成されている。本実施形態の外装体30は、図1〜図3のように、外装不織布シート301と、外装不織布シート301の肌側に配置される内装不織布シート302と、必要に応じて配置される補助シート303とを含む。補助シート303は、例えば、吸収パッド20の端部を覆い、吸収パッド20の肌へのあたりを和らげる。腹側領域13の長手方向端部の幅方向一縁では、図3に示すように、長手方向に沿って、外装不織布シート301と内装不織布シート302とを2層に積層した領域と、補助不織布シート303を含んで3層に積層した領域と、が存在する。このような不織布積層構造は、図示しないが、腹側領域13の幅方向他縁、及び背側領域15の幅方向両縁でも同様である。外装体30の不織布積層構造は本実施形態に限定されず、従来から公知の種々の実施形態を特に限定なく採用できる。
外装不織布シート301及び内装不織布シート302には、サーマルボンド不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布等の不織布、好ましくはスパンボンド不織布であって、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなる不織布を使用できる。これらの不織布を用いる場合、その坪量は、例えば、10g/m以上40g/m以下の範囲である。
外装体30の所定の領域には、図1及び図2に示すように必要に応じて、1又は複数の弾性伸縮部材311、312、313、314、315等を配設してもよい。例えば、腹側胴周り領域13Aと背側胴周り領域15Aには幅方向に沿って複数の胴周り領域弾性伸縮部材311、312を配設し、腹側胴周り領域13Bと背側胴周り領域15Bには幅方向に沿って複数の胴周り領域弾性伸縮部材313、314を配設し、脚周り開口部12の縁辺に沿って脚周り弾性伸縮部材315を配設している。弾性伸縮部材の配設により、外装体30の表面に複数のギャザーが形成される。弾性伸縮部材311、312、313、314、315としては公知のものをいずれも使用でき、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等からなる、糸状、紐状、帯状のものが挙げられ、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
<サイドシール部>
本実施形態の幅方向左右一対のサイドシール部304は、腹側領域13の幅方向一縁又は他縁の外装体30と、背側領域15の幅方向一縁又は他縁の外装体30とが、超音波溶着体である所定平面形状の接合パターン群16により接合したものである。図4〜図7に示すように、接合パターン群16は、後述する主接合部17と、補助接合部18とを含むものであり、主接合部17及び補助接合部18(以下これらを総称して単に「接合部17、18」ともいう)は超音波溶着により形成され、厚み方向に微小に窪んだエンボス形態を有するものである。なお、超音波溶着では一般的に接合部17、18の面積が小さいほうがより低負荷で溶着することができる。本明細書では、サイドシール部304の長手方向において、胴周り開口部11の端部側を上流とし、胴周り開口部11から脚周り開口部12に向かう側を下流とする。接合パターン群16を介する接合により、本実施形態のサイドシール部304は、着用中の意図しない分離を防止しつつ、使用後には長手方向(縦方向)及び幅方向(横方向)のいずれに力を加えて引っ張っても、容易に分離できるものになり、特に介護者の負担を大きく低減できる。
本実施形態では、サイドシール部304の接合を担う複数の接合パターン群16が、サイドシール304の全長にわたって長手方向に沿って1列に配置されている。本実施形態の接合パターン群16は、長手方向最上流側に位置する一の主接合部17と、一の主接合部17の長手方向下流側に配置された1又は複数の補助接合部18とを含み、一の接合パターン群16とその長手方向に続く他の接合パターン群16においては、1又は複数の補助接合部18は、一の接合パターン群16における先頭の主接合部17と、他の接合パターン群16における先頭の主接合部17との間に配置されている。本実施形態に限定されず、接合パターン群16は1つでもよく、サイドシール部304の長手方向の一部に配置されていてもよい。
(図4の接合パターン群)
接合パターン群16としては、例えば、図4に示す接合パターン群16Aが挙げられる。本実施形態では、複数の接合パターン16Aが、サイドシール304の長手方向全長にわたって配置されている。接合パターン群16Aは、平面形状が長円状である主接合部17と、平面形状が略円形であり、かつ接合面積が主接合部17よりも小さい補助接合部18とを含み、長手方向一端側から他端側に向けて1つの主接合部17と、一列(直線状)に並んだ3つの補助接合部18とが、それぞれx1、x2、x3、x4(以下これらを総称して「間隔x」ともいう)の間隔で配列されている。間隔x1及び間隔x4は、主接合部17と補助接合部18との間の長さ寸法であり、間隔x2及び間隔x3は、補助接合部18同士の長さ寸法である。本実施形態では、間隔xはすべて同じである。
一の主接合部17とそれに隣り合う他の主接合部17との間隔(x1+x2+x3+x4)は本実施形態では6mmであり、主接合部17の平面形状は幅方向長さ3.0mm、長手方向長さ約0.3mmであり、補助接合部18の平面形状は直径約0.6mmの略円形である。補助接合部18は主接合部17の吸収パッド20に向かう側の端部から0.2mmであり、吸収パッド20から遠ざかる方向に入った位置に補助接合部18の吸収パッド20に向かう側の端部が揃うような配置で並んでいる。以上のように構成することにより、サイドシール部304で積層する不織布の層数が少なくても、しっかりとした接合強度が得られるとともに、長手方向にむかってサイドシール部304を切り離すとき、主接合部17と補助接合部18とがミシン目のようになり不織布が破れながら切離される。なお、図4はパンツ型吸収性物品1を前側からみたときの、右側のサイドシール部304の図であり、図5〜図7も同様である。
複数の接合パターン群16Aをサイドシール部304の長手方向に一列に設けることで、サイドシール部304を切り離すときに、複数の接合パターン群16Aがミシン目のように機能し、切り離し性が顕著に向上する。間隔xは、接合パターン群16Aをミシン目のように機能させる観点から、例えば、4mm以下の範囲又は1mm以上4mm以下の範囲から選択される。また、間隔x1、x2、x3、x4は同じ長さでも異なる長さでもよいが、切り離し性をさらに向上させ快適に切り離しを行う観点からは、同じ長さであることが好ましい。
主接合部17及び補助接合部18の各平面形状は、本実施形態の長円(長方形の幅方向両端がその外方に向けて突出する半円状である形状)及び略円形に限定されず、主接合部17は例えば長方形状、4角が丸まった角丸四角形状、一方向に長い楕円形状等でもよく、補助接合部18は例えば正方形、4角が丸くなった角丸正方形、半円形、正三角形、ひし形等でもよい。また、補助接合部18の幅方向両端は、主接合部17の幅方向両端よりも幅方向内側に存在している。補助接合部18の接合面積は主接合部17の接合面積よりも小さいものであれば特に限定されないが、例えば、主接合部17の接合面積の17%以上30%以下の範囲である。
(主接合部)
主接合部17は、例えば、サイドシール部304が着用時に不意に破れるのを防止し、腹側領域13と背側領域15とで形成された胴周り開口部11及び左右一対の脚周り開口部12を維持する。市販のパンツ型吸収性物品の多くのサイドシール部は幅5mm程度の横線パターンの接合部が長手方向に2mm程度の等間隔で並んで配列されている。幅方向に線状の形状(横線)の接合パターンは幅が広くなるほど、着用による幅方向の力に対し強く安心である一方、剥離の抵抗となる繊維をより多く伴うことになる。そのため、本実施形態では、接合強度と切り離し性との高水準での両立との観点から、主接合部17の幅は例えば3mm以上4mm以下の範囲から適宜選択される。
主接合部17には、エンボスの周りに不織布が溶融固化して形成された樹脂塊(不図示)が存在する。樹脂塊は接合強度を高めるためには有利に働くが、サイドシール部304を切り離すための剥離のときには、この樹脂塊がその周りの不織布の繊維を引っ張ることで剥離しにくさにつながり不利となる。主接合部17の長手方向の間隔を調整することで、この不利を回避することができる。この観点から、1の主接合部17と長手方向に隣り合う他の主接合部17との間隔(以下単に「主接合部17の間隔」ともいう)は例えば4mm以上15mmの範囲から選択される。複数の主接合部17の幅方向長さや平面形状は、全て同じでもよく、補助接合部18よりも幅広であれば、一部が異なっていてもよい。
本発明者が、主接合部17(以下「接合部17」ともいう)だけからなるサイドシール部に長手方向に力を加えて接合部17を切り離す検証を行ったところ、サイドシール部をスムーズに切り離すことができた。このとき、2種類の現象が観察された。1つは、接合部17の樹脂塊内部が材破することで、各接合点(接合部17)が順に外れて切り離される現象である。もう一つは、隣り合う接合部17間の不織布が破れながら接合部17があたかもミシン目の役割を果たすように切り離される現象である。このとき接合部17では樹脂塊は材破せず、破れの進行が樹脂塊の境目にそって迂回して進んでいると考えられる。前者は接合部17が所定の強度を有するときに現れるが、溶着条件のコントロールが難しく、強度が少しでも下がると着用時の破れに繋がる。一方の後者の現象は接合部17の接合強度が強いほど認められ、着用中の破れの心配はない。溶着条件のコントロールと着用中の破れの心配がないことから、本実施形態では長手方向に接合部17を切り離しやすくするために後者の現象を利用しているが、幅方向に長い接合部17だけから構成され、後者の現象が起こるような接合強度の場合には、横方向に力を加えて接合部17を切り離す力が強くなりすぎる欠点があった。
(補助接合部)
本実施形態では、主接合部17よりも相対的に面積の小さい補助接合部18を、2つ隣り合う主接合部17間に配置することで、主接合部17のみで構成されたサイドシール部に比べ、接合部17、18のトータルの面積は相対的に小さくなるものの、サイドシール部304の着用中の分離を防止しつつ、使用後に長手方向及び幅方向のいずれに引っ張っても比較的軽い力で容易に分離できるという効果が得られる。また、接合面積が相対的に大きい主接合部17は着用感が硬くなりやすいが、面積が相対的に小さい補助接合部18を間に配置することで、サイドシール部304全体の柔軟性ひいては着用感が向上するという副次的な効果が得られる。
本実施形態では、隣り合う主接合部17の間に配する補助接合部18の数は特に制限されず、主接合部17の平面形状、接合面積、主接合部17の間隔、補助接合部18の平面形状、接合面積等の各条件に応じて接合強度と切り離し性とが両立するように、適宜選択すればよいが、所望の効果を得るためには、補助接合部18同士が幅方向で重ならないように配置することが必要である。また、サイドシール部304を切り離すときには、一番幅の広い主接合部17から補助接合部18へと不織布層の切断が続くため、前述のように、補助接合部18の幅方向両端は、主接合部17の幅方向両端より幅方向の内側であることが好ましい。
サイドシール部304を形成する領域である、腹側領域13の両縁の外装体30、及び背側領域15の両縁の外装体30に用いられる不織布は、引張強度が20N/50mm以下の範囲である。これより引張強度が強いと切り離し性が低下する傾向にある。また、サイドシール部304で接合する各不織布の坪量の合計が50g/m以下の場合、不織布の溶融により供給される接着用の樹脂量が少なくなる傾向にある。主接合部17の間隔を6mm以上と広くとり、接合面積をより小さくすることで、超音波溶着時の負荷が小さいまま、より樹脂の溶融を促進し十分な接合強度が得られる。
(図5の実施形態)
本実施形態の接合パターン群16Bは、3つの補助接合部18が長手方向に一列に並んだものではなく、幅方向の位置がずれるように配列され、主接合部17に対して斜め方向に一列に並んでいる以外は、接合パターン群16Aと同じ形態を有している。このように補助接合部18の配置を幅方向に略一定の割合でずらすことにより、図4のように幅方向の所定の位置にまっすぐ1列に配置されたときに比べ、超音波溶着時に後述するアンビル凸部とホーンとが接しているときの圧力のかかり方を分散することができる。本実施形態において、主接合部17の吸収パッド20に向かう側の幅方向端部と、主接合部17の幅方向中央部下流側に位置する補助接合部(上流側から2つ目に位置する補助接合部)18の中心と、の幅方向長さ(y)は、サイドシール部304を切り離すときの蛇行を防止する観点から、例えば、2mm以下の範囲又は1mm以上2mm以下の範囲である。
(図6の実施の形態)
本実施形態の接合パターン群16Cは、補助接合部18の数を3から1に変更する以外は、接合パターン群16Aと同じ形態を有している。また、図6に示すように、接合パターン群16Aとは異なり、補助接合部18を、主接合部17の幅方向中央付近の下流側に配置している。本実施形態は、補助接合部18が幅方向のどちらかに偏っているよりも超音波溶着時にアンビル凸部とホーンの圧のかかりかたがバランスよく望ましい。
(図7の実施形態)
本実施形態は、図7に示すように、接合パターン群16が、接合パターン群16Cとともに、平面形状が長円状である主接合部17のみが長手方向に所定の間隔を空けて配設された接合パターン16Dをさらに含む。そして、サイドシール部304において、胴周り開口部11端から30mm以上50mm以下の第1の区間は接合パターン16Dで接合され、該区間よりも脚周り開口部12端までの第2の区間は接合パターン群16Cで接合されている。第1の区間が30mm未満及び50mmを超えるときは、サイドシール部304を切り離すときに、一定の方向に力を加えることが必要になり、本実施形態の所望の効果が得られない傾向がある。
本実施形態では、例えば、胴回り開口部11端から40mmまでの第1の区間は、幅方向長さ3.6mm、長手方向長さ0.3mmの主接合部17が長手方向に1.5mm間隔で並んだ接合パターン16Dで接合されている。第2の区間は幅方向長さ3.6mm、長手方向長さ0.3mmの主接合部17と直径0.6mmの略円形の補助接合部18とが長手方向に交互に一つずつ配列された接合パターン群16Cで接合されている。本実施形態によれば、介護者が胴回り開口部11端部から指を入れ第1の区間を幅方向に引張ることで切り離したあと、そのまま幅方向に広げ続けると、第2の区間では長手方向に力が伝わり切り離されていく。
本実施形態では胴回り開口部11側からサイドシール部304の切り離しを行うことを想定している。前述のとおり、多くの場合、胴回り開口部11側で最初にサイドシール部304を幅方向に引っ張り切り離すことで、きっかけを作る。そのため、胴回り開口部304の端部付近では接合パターン群16A、16B、16C等を用いる必要がない。胴回り開口部11付近は、他の部分に比べて太い糸ゴム(外装体用弾性伸縮部材)が密に配されることが多いため、補助接合部18が糸ゴムの位置と重なると、接合部17、18全体の強度が極端に弱まり、不意にサイドシール部304が破断することがある。以上の理由から、好ましい実施形態では、胴回り開口部11端部から補助接合部18を設けていない第1の区間を設ける。第1の区間の長さは指でつかむ距離、パンツ型吸収性物品1の形状を考慮した結果、例えば30mm以上50mm以下の範囲又は35mm以上45mm以下の範囲である。
<サイドシール部の形成方法>
以下、図8及び図9を参照しながら、本実施形態のサイドシール部304の形成方法について説明する。
サイドシール部304の形成方法としては、例えば、図8に示す一対のアンビルロール5とホーン6とを用いる方法が挙げられる。本実施形態のアンビルロール5は、回転軸(不図示)により回転可能に軸支され、その周面に4個の凸部取付けブロック502が周方向に等間隔で設けられ、凸部取付けブロック502にはアンビル凸部501がそれぞれ取り付けられている。アンビル凸部501の頂面には、該頂面の長手方向に延びる2列の超音波被印可面が該頂面の幅方向に所定の間隔を空けて設けられている。ホーン6は、アンビルロール5と対向する側の先端に平坦な超音波印可面を有し、アンビルロール5に対して進退可能に設けられ、該超音波印可面がアンビルロール5のアンビル凸部501の頂面に当接する。当接圧は適宜選択できる。以下、ホーン6の超音波印可面の、アンビルロール5のアンビル凸部501の頂面に対する当接圧を「溶着圧力」とも呼ぶ。
ここで、主接合部17及び補助接合部18の平面形状に対応して、アンビル凸部501の形状を選択することにより、所望の平面形状を有する主接合部17及び補助接合部18を形成し、サイドシール部304を得ることができる。
サイドシール部304を工業的に量産するには、アンビルロール5(凸部501の頂面)とホーン6(アンビルロール5と対向する側の先端の超音波印可面)との当接部に、連設体を通過させ、超音波溶着を実施すればよい。連設体とは、図2に示す展開状態のパンツ型吸収性物品1(サイドシール部304が未形成のもの)を長手方向に2つ折りして腹側領域13の外装体30と背側領域15の外装体30とを重ね合わせたものを一単位とし、複数の単位が幅方向に連設されたものである。1の単位と幅方向に隣り合う他の単位とは、1の単位の一方のサイドシール部304が形成される第1の接合領域と、他の単位の他方のサイドシール部304が形成される第2の接合領域とで繋がっている。アンビルロール5のアンビル凸部501の頂面と、ホーン6の超音波印可面との当接部に連設体の第1の接合領域及び第2の接合領域を同時に搬送し、ホーン6を当接させて超音波を印可すると、不織布同士の溶着が起こり、一方の単位の幅方向右縁のサイドシール部304と、他方の単位の幅方向左縁のサイドシール部304とが同時に形成される。
超音波溶着後には、図9に示すような、幅方向両縁にサイドシール部304が形成されたパンツ型吸収性物品1の連設体が得られる。この連設体を右縁のサイドシール部304と左縁のサイドシール部304との幅方向中間であるY−Y’切断線に沿って切断することにより、個々のパンツ型吸収性物品1が得られる。こうして、本実施形態のパンツ型吸収性物品1を工業的に量産できる。
<吸収パッド>
図2に示すように、吸収パッド20は、液透過性のトップシート24と、液不透過性のバックシート25と、トップシート24及びバックシート25の間に配置される吸収体29と、漏れ防止を目的に設けられた立体ギャザー40と、を含む。
各種サイズの成人用のパンツ型吸収性物品1を提供する観点から、例えば、吸収パッド20の長手方向の寸法は300mm以上550mm以下の範囲、幅方向の寸法は100mm以上200mm以下の範囲である。
(トップシート)
トップシート24は、体液が吸収体29へと移動するような液透過性を備えた基材から形成すればよく、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布等の親水性の不織布材料等、感触が柔らかで肌に刺激を与えない材料から構成される。また、トップシート24には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート24には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。さらに、強度及び加工性の点から、トップシート24の坪量は、例えば、18g/m以上40g/m以下の範囲である。トップシート24の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体29へと誘導するために必要とされる、吸収体29を覆う形状であればよい。
(バックシート)
バックシート25には、吸収体29が保持する体液が衣類を濡らさないように液不透過性の基材、例えば通気性又は非通気性の樹脂フィルムを使用できる。樹脂フィルムとしては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなる樹脂フィルム、ポリエチレンとポリプロピレンとの複合フィルム等が挙げられる。強度及び加工性の観点から、バックシート25の坪量は、例えば15g/m以上40g/m以下の範囲である。着用時の蒸れを防止するため、通気性の樹脂フィルムをバックシート25として使用することが好ましい。樹脂フィルムに通気性を付与するには、樹脂フィルムへのフィラーの配合、樹脂フィルムのエンボス加工等を実施すればよい。炭酸カルシウム等のフィラーを、公知の方法に従って樹脂フィルムに配合できる。
(吸収体)
吸収パッド20は、トップシート24及びバックシート25の間に配置される吸収体29を有している。吸収体29は、基材としての吸収性繊維と、高吸水性ポリマー(SAP)と、を含有する。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンやおむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点からフラッフパルプが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものが挙げられる。吸収体29の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りの観点から、その坪量は例えば50g/m以上800g/m以下の範囲である。吸収体29の長手方向の寸法は270mm以上500mm以下の範囲、幅方向の寸法は90mm以上190mm以下の範囲である。また、吸収体29の形状は図2に示したように長方形でもかまわないが、幅が150mm以上になる場合には、砂時計型のように股間の部分の幅を狭くすることで、着用者が足を動かしやすくすることがより望ましい。その場合、一番幅が狭い部分の寸法は例えば80mm以上120mm以下の範囲である。
吸収体29に使用される高吸水性ポリマー(以下「SAP」ともいう)としては、体液を吸収しかつ逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸塩、ポリアスパラギン酸塩、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等が挙げられる。これらの中でも、重量あたりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩が好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムがより好ましい。SAPは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。吸収体29におけるSAPの坪量は、吸収性能及び肌触りの観点から、例えば10g/m以上500g/m以下の範囲であり、吸収体29中のSAP含有量は例えば吸収体29全量の15質量%以上50質量%以下の範囲である。
吸収体29における吸収性繊維及びSAPの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成した積層マットの形態であることが好ましい。また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体29の形状の安定化の目的から、吸収体29をキャリアシートに包むことが好ましい。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができる。キャリアシートを複数備える場合は、キャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
(立体ギャザー)
立体ギャザー40としては、疎水性繊維にて形成された撥水性又は液不透過性のシート、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、ポリエチレンフィルムを用いることができる。これらの基材から適宜選択し、二重に接合したものを用いることもできる。また、立体ギャザー40の坪量は、加工性及び強度の観点から、15g/m以上100g/m以下の範囲である。
また、立体ギャザー40には、自由端側に少なくとも1本の弾性伸縮部材401を長手方向に沿って配設してもよい。これにより、自由端に起立性が付与され、着用者の体型に合わせて変形可能になり、フィット性が向上することで、尿等の体液の漏れを効果的に防止することができる。弾性伸縮部材としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状又は帯状の天然ゴム等が使用される。なお、吸収パッド20の長手方向両端部においては、立体ギャザー40は、トップシート24上に固定されていることが好ましい。これにより、立体ギャザー40は、長手方向両端部を除く部位のみにおいて起立することとなる。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の発明の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 吸収性物品
5 アンビルロール
501 アンビル凸部
502 凸部取付けブロック
6 ホーン
11 胴周り開口部
12 脚周り開口部
13 腹側領域
13A 腹側胴周り領域(上側)
13B 腹側胴周り領域(下側)
14 股下領域
15 背側領域
15A 背側胴周り領域(上側)
15B 背側胴周り領域(下側)
16、16A、16B、16C、16D 接合パターン群
17 主接合部
18 補助接合部
20 吸収パッド
24 トップシート
25 バックシート
29 吸収体
30 外装体
301 外装不織布シート
302 内装不織布シート
303 補助不織布シート
304 サイドシール部
311、312、313、314、315 弾性伸縮部材
40 立体ギャザー

Claims (3)

  1. 体液を吸収及び保持する吸収パッドと、前記吸収パッドを肌側面で支持し、着用者の腹部に主に当接する腹側領域と、前記着用者の背部に主に当接する背側領域と、これらの間に介在し、前記着用者の股間部に主に当接する股下領域とに区分される外装体と、前記腹側領域及び前記背側領域の幅方向の各両縁をそれぞれ接合するサイドシール部とを備え、前記サイドシール部により形成された胴周り開口部及び左右一対の脚周り開口部を有するパンツ型吸収性物品であって、
    前記サイドシール部は、前記腹側領域の幅方向両縁の前記外装体と、前記背側領域における前記幅方向両縁の前記外装体とを超音波溶着することにより形成されており、
    前記サイドシール部の全てが、その長手方向に沿って1列に配置された1又は複数の接合パターン群を含み、
    前記接合パターン群は、
    2つ以上の平面形状の異なる、主接合部と前記主接合部よりも接合面積の小さい補助接合部とが組み合わされた第1の接合パターン群を含み、
    前記第1の接合パターン群において、前記主接合部は長手方向に所定の間隔を空けて配設され、且つ、前記補助接合部は前記主接合部間に配設され、
    前記補助接合部の幅方向の位置は、前記主接合部の幅方向両端より内側にあることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  2. 前記接合パターン群は、前記第1の接合パターン群とともに、前記主接合部のみが長手方向に所定の間隔を空けて配設された第2の接合パターンをさらに含み、
    前記サイドシール部において、前記胴周り開口部端から30mm以上50mm以下の区間は前記第2の接合パターンで接合され、前記区間よりも前記脚周り開口部側は前記第1の接合パターン群で接合された、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 長手方向に隣り合う前記主接合部の間隔は、前記主接合部が形成される厚み方向の領域に存在する不織布の坪量の合計が50g/m以下の場合は6mm以上であり、長手方向の前記補助接合部の位置は長手方向に隣り合う前記主接合部の前記間隔を等分する位置である請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
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