JP2021181736A - 地盤補強工法 - Google Patents
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Abstract
Description
これによれば、予め円筒状カプラが取り付けられた第2の鋼管を第1の鋼管と軸心の位置合わせ、差し込む動作を行うだけで、打設された第1の鋼管に対して円筒状カプラと第2の鋼管を取り付けることができ、工程全体として軸心合わせ及び嵌合の作業に要する労力を大きく減らすことができる。即ち、鋼管の差し込みによる連結作業は作業精度を要求されることなく所望の連結状態の品質が担保される為、連結作業が必要とされる地盤補強工1本あたりの施工に要する時間を短くすることが出来、その分全体工期が短縮され、換言すると地盤補強工1本あたりの労務コストを下げることができる。従って、挿入・嵌合式の円筒状カプラを用いて鋼管を連結する地盤補強において、短時間且つ高い精度で鋼管と円筒状カプラを軸心を合わせた状態で確実に地盤に打設することができると共に、鋼管連結作業に要する労力を大幅に低減することができる。
これによれば、鋼管内に内挿される削孔ロッドのインナーロッドを順次接続すると共に鋼管を順次接続して鋼管を地盤に打設する二重管削孔方式の地盤補強工法において、第1の鋼管と第2の鋼管の円筒状カプラを介した連結作業、第1のインナーロッドと第2のインナーロッドのネジ結合による連結作業をスムーズに行うことができる。また、第1の鋼管と第2の鋼管を円筒状カプラを介して連結する際に、第1の鋼管内の第1のインナーロッドと第2の鋼管内の第2のインナーロッドは連結されていないことから、円筒状カプラが取り付けられた第2の鋼管が、軸方向への相対的移動が可能で、軸方向への移動の自由度を有する状態にあり、二重管削孔方式における第1の鋼管と第2の鋼管の円筒状カプラを介した連結作業の作業性、円筒状カプラが取り付けられた第2の鋼管の連結時の取扱い性を高めることができる。
これによれば、第1、第2のインナーロッドを突き当てて配置状態を安定させ、第1、第2のインナーロッドを突き当てた状態をベースに第2の鋼管を打設した第1の鋼管と軸心が一致するように行う位置決めすることができ、第2の鋼管と第1の鋼管の軸心が一致するように行う位置決めを一層容易化することができる。
これによれば、重力落下を利用して第2の鋼管に取り付けられた円筒状カプラの先端側の嵌込部材を第1の鋼管の後端部の鋼管周溝に嵌合することにより、第1の鋼管と第2の鋼管の円筒状カプラを介しての連結作業に要する駆動源の動力を省力化することができる。
これによれば、円筒状カプラを第1の鋼管と第2の鋼管の内側に配置することが可能となり、第2の鋼管と円筒状カプラの打設抵抗、換言すれば鋼管打設作業における打設抵抗を低減することができる。また、例えば地盤補強工法がプレボーリング方式等の場合,第1の鋼管と第2の鋼管の内側で嵌合する内嵌合の円筒状カプラは外嵌合の円筒状カプラを用いる場合と比較し、地盤への削孔径を小さくすることが可能となり、施工コストを低減することができる。
これによれば、円筒状カプラを第1の鋼管と第2の鋼管の外側に配置し、連結された連結鋼管全体において円筒状カプラが局所的に内方へ突出することを防止することができ、連結鋼管の全長にわたって略平滑な内面を確保することができる。従って、例えば連結鋼管全体の打設後に、連結鋼管の内部に注入管やパッカーを入れて、固結注入材を注入する際に、よりスムーズな注入作業を行うことができる。
本発明による第1実施形態の地盤補強工法は、図1及び図2に示すように、地盤に先に打設される第1の鋼管に相当する鋼管1mと、地盤に後に打設される第2の鋼管に相当する鋼管1nを円筒状カプラ2で連結するようにして施工される。鋼管1mと鋼管1nは同一構成、同一形状であり、本例では全長に亘って円筒状に形成されている。鋼管1m、1nの軸方向の先端部と後端部に相当する両端部にはそれぞれ鋼管周溝11m、11nが形成されており、第1実施形態における鋼管周溝11m、11nは、軸方向の端縁12m、12nより鋼管中央寄りの位置の端部において内周面に円周状に形成された内周溝になっている。
本発明による第2実施形態の地盤補強工法は、図8及び図9に示すように、地盤に先に打設される第1の鋼管に相当する鋼管5mと、地盤に後に打設される第2の鋼管に相当する鋼管5nを円筒状カプラ6で連結するようにして施工される。鋼管5mと鋼管5nは同一構成、同一形状であり、本例では全長に亘って円筒状に形成されている。鋼管5m、5nの軸方向の先端部と後端部に相当する両端部にはそれぞれ鋼管周溝51m、51nが形成されており、第2実施形態における鋼管周溝51m、51nは、軸方向の端縁52m、52nより鋼管中央寄りの位置の端部において外周面に円周状に形成された外周溝になっている。
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、各実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記内容や変形例も含まれる。
Claims (6)
- 軸方向の両側に鋼管の端部に挿入される挿入筒部が設けられ、前記挿入筒部のそれぞれに形成されたカプラ周溝に前記カプラ周溝に略倣うように嵌込部材が嵌合された円筒状カプラで、鋼管を接続して地盤に打設する地盤補強工法であって、
地盤に第1の鋼管を打設する第1工程と、
第2の鋼管の先端部の鋼管周溝と前記カプラ周溝に前記嵌込部材を嵌合して予め前記第2の鋼管に前記円筒状カプラを取り付け、前記円筒状カプラが取り付けられた前記第2の鋼管を打設した前記第1の鋼管と軸心が一致するように直列配置する第2工程と、
前記第2の鋼管を前記第1の鋼管に差し込む動作により、前記円筒状カプラの先端側の前記嵌込部材を前記第1の鋼管の後端部の鋼管周溝に嵌合し、前記第1の鋼管と前記第2の鋼管を前記円筒状カプラを介して連結する第3工程を備えることを特徴とする地盤補強工法。 - 鋼管内に内挿される削孔ロッドのインナーロッドを順次接続すると共に鋼管を順次接続して鋼管を地盤に打設する請求項1記載の地盤補強工法であって、
前記第3工程の後に、前記第1の鋼管に内挿されている第1のインナーロッドに前記第2の鋼管に内挿されている第2のインナーロッドをネジ結合して連結することを特徴とする地盤補強工法。 - 前記第2工程において、前記第2の鋼管に内挿されている前記第2のインナーロッドの先端を前記第1の鋼管に内挿されている前記第1のインナーロッドの後端に未ネジ結合で突き当てて位置決めすることを特徴とする請求項2記載の地盤補強工法。
- 前記第3工程において、空中に吊った前記第2の鋼管の重力落下を利用する差し込む動作により、前記第2の鋼管に取り付けられた前記円筒状カプラの先端側の前記嵌込部材を前記第1の鋼管の後端部の鋼管周溝に嵌合することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の地盤補強工法。
- 前記カプラ周溝が前記挿入筒部の外周面に形成された外周溝であり、前記鋼管周溝が鋼管の端部の内周面に形成された内周溝であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の地盤補強工法。
- 前記カプラ周溝が前記挿入筒部の内周面に形成された内周溝であり、前記鋼管周溝が鋼管の端部の外周面に形成された外周溝であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の地盤補強工法。
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