JP2021180092A - レーザ照明システム及び照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】コアファイバの小径化と、光の強度分布の均一化との両立を行うことができるレーザ照明システム等を提供する。【解決手段】レーザ照明システム1は、レーザ光を出射するレーザ光源32と、レーザ光源32が出射したレーザ光を伝送するコアファイバ51と、コアファイバ51から出射されたレーザ光によって波長変換光を出射する波長変換素子62とを備える。また、レーザ光の伝送方向と直交する平面でコアファイバ51を切断した場合のコアファイバ51の断面形状は、多角形状である。そして、コアファイバ51の長さLは、断面形状の内接円の直径dに対して、3倍以上1000倍以下の長さである。【選択図】図2
Description
本開示は、レーザ照明システム及び照明器具に関する。
例えば特許文献1には、出射面から光を出射するレーザ光源と、レーザ光源が出射した光が入射面に入射するロッドインテグレータとを備えた照明装置が開示されている。
しかしながら、従来技術の照明装置として用いられるレーザ照明システムでは、ロッドインテグレータとしてのカレイドスコープをさらに小径化し、かつ、出射する光の強度分布を均一化することは困難であるという課題がある。
そこで、本開示は、カレイドスコープの小径化と、光の強度分布の均一化との両立を行うことができるレーザ照明システム及び照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一態様に係るレーザ照明システムは、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源が出射した前記レーザ光を伝送するコアファイバと、前記コアファイバから出射された前記レーザ光によって波長変換光を出射する波長変換素子とを備え、前記レーザ光の伝送方向と直交する平面で前記コアファイバを切断した場合の前記コアファイバの断面形状は、多角形状であり、前記コアファイバの長さは、断面形状の内接円の直径に対して、3倍以上1000倍以下の長さである。
また、本開示の一態様に係る照明器具は、レーザ照明システムと、前記レーザ照明システムが出射した光を絞る第1開口を有する第1スリット板と、前記第1スリット板と対向して配置され、前記第1開口を通過したレーザ光が通過する第2開口を有する第2スリット板と、前記第2スリット板と対向して配置され、前記第2開口を通過したレーザ光が通過する第3開口を有する第3スリット板とを備える。
本開示のレーザ照明システム等は、カレイドスコープの小径化と、光の強度分布の均一化との両立を行うことができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ、ステップの順序等は、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されてはいない。したがって、例えば、各図において縮尺等は必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、以下の実施の形態において、略一致等の表現を用いている。例えば、略一致は、完全に一致であることを意味するだけでなく、実質的に一致である、すなわち、例えば数%程度の誤差を含むことも意味する。また、略一致は、本開示による効果を奏し得る範囲において一致という意味である。他の「略」を用いた表現についても同様である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
<構成:レーザ照明システム1>
本実施の形態におけるレーザ照明システム1の構成を説明する。
<構成:レーザ照明システム1>
本実施の形態におけるレーザ照明システム1の構成を説明する。
図1は、実施の形態1に係るレーザ照明システム1を示す模式図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るレーザ照明システム1は、レーザ光を用いた照明器具であり、例えば室内の所定空間を照明するための照明器具、屋外施設等の空間を照明するための照明器具等に用いられる。照明器具としては、例えば、ダウンライト、スポットライト等である。
レーザ照明システム1が出射するレーザ光は、例えば青色系の光である。レーザ照明システム1は、青色系の光であるレーザ光と、レーザ光の一部を吸収して緑色〜黄色の波長変換光とを合わせて、疑似的な白色の二次光を出射する。レーザ照明システム1では、レーザ光を蛍光部60に照射することで、蛍光部60でレーザ光を波長変換した波長変換光(蛍光)を、蛍光部60の出射面(前面)から出射する。
レーザ照明システム1は、レーザ光源ユニット3と、光ファイバ40と、カレイドスコープ50と、フェルール59と、蛍光部60と、第1レンズ70とを備える。
[レーザ光源ユニット3]
レーザ光源ユニット3は、1以上のレーザ光源32を備え、レーザ光を出射する装置である。本実施の形態では、レーザ光源ユニット3は、4つのレーザ光源32を備える。レーザ光源ユニット3は、例えば収容体31と、レーザ光源32と、第2レンズ33と、ヒートシンク35と、駆動回路36とを有する。
レーザ光源ユニット3は、1以上のレーザ光源32を備え、レーザ光を出射する装置である。本実施の形態では、レーザ光源ユニット3は、4つのレーザ光源32を備える。レーザ光源ユニット3は、例えば収容体31と、レーザ光源32と、第2レンズ33と、ヒートシンク35と、駆動回路36とを有する。
収容体31は、図1に示すレーザ光源ユニット3の筐体部分である。収容体31は、複数のレーザ光源32と、第2レンズ33と、ヒートシンク35と、駆動回路36とを収容している。また、収容体31は、光ファイバ40の一部を収容している。なお、収容体31は、フェルールを介して光ファイバ40を固定してもよい。
複数のレーザ光源32それぞれは、一次光としてレーザ光を出射する固体発光素子とコリメートレンズとで構成されており、略コリメートされたレーザ光を出射する。複数のレーザ光源32は、基板に実装されており、基板を介してヒートシンク35に熱的に接続されている。なお、複数のレーザ素子を共通のマルチレンズアレイでコリメートする構成でもよい。
図1に示す例では、複数のレーザ光源32のうち一部のレーザ光源32を一組としている。一組のレーザ光源32は、第2レンズ33にレーザ光を入射させることで、光ファイバ40の一端面である入射面43にレーザ光を入射させる。一組のレーザ光源32で出射されたレーザ光は、第2レンズ33、光ファイバ40及びカレイドスコープ50を介して、蛍光部60に入射する。
なお、本実施の形態では、複数のレーザ光源32を用いているが、1つのレーザ光源32を用いるだけでもよい。なお、本実施の形態では、一組のレーザ光源32を用いているが、複数組のレーザ光源32を用いてもよい。この場合、第2レンズ33は、一組のレーザ光源32と一対一で対応する数だけ設けられる。
本実施の形態では、一組のレーザ光源32が出射するレーザ光は、紫色から青色までの波長帯域のうちの所定の波長の光である。紫色、青色等のレーザ光は、客観的に、紫色、青色等のレーザ光と認識することができる色である。なお、レーザ光は、蛍光部60での蛍光変換効率が高い波長の光が少なくとも含まれている事が望ましい。例えば、蛍光部60を構成している波長変換素子がCe:YAGであった場合、青色のレーザ光450~460nmの波長を用いると、変換効率が向上するため、望ましい。
複数のレーザ光源32のそれぞれは、例えばInGaN系レーザダイオード又はAlInGaN系レーザダイオード等の半導体レーザで構成されている。なお、レーザ光源32は、蛍光部60の波長変換素子62を励起できるのであれば、他の波長の半導体レーザ又はLED(Light Emitting Diode)であってもよい。
なお、複数のレーザ光源32のそれぞれが出射するレーザ光の出力は、駆動回路36によって制御される。また、複数のレーザ光源32のうちの少なくとも1つは、蛍光部60の波長変換素子62を励起しない波長帯域のレーザ光を出射してもよい。赤色のレーザー(例えば、630〜650nmの波長)をレーザ光源32に混ぜることにより、演色性の向上を図ることができ、色度のコントロールも用意となる。また、赤外レーザ(例えば、780nm)をレーザ光源32に混ぜることにより、赤外照明としても使用する事が可能となる。
第2レンズ33は、複数のレーザ光源32と対向するように収容体31に配置される。第2レンズ33は、複数のレーザ光源32のそれぞれから出射された複数のレーザ光を集光して、光ファイバ40に入射させる集光レンズである。なお、第2レンズ33は、球面レンズ又は非球面レンズであるが、レーザ光を集光して、光ファイバ40に入射させる事ができる光学デバイスであればよく、これらに限定されない。また、第2レンズ33とレーザ光源32の間にミラーを挟んでも良く、その場合、第2レンズ33とレーザ光源32は、必ずしも、対向しない。ミラーを挟むことにより、配置の自由度が広がる。
ヒートシンク35は、複数のレーザ光源32に生じた熱を放熱するための放熱部材であり、複数のフィンを有する。
駆動回路36は、電力線等によって電力系統と電気的に接続され、電力を複数のレーザ光源32のそれぞれに供給する。また、駆動回路36は、複数のレーザ光源32のそれぞれが所定の波長のレーザ光を出射するように、複数のレーザ光源32のそれぞれの出力を駆動制御する。
駆動回路36は、複数のレーザ光源32のそれぞれが出射するレーザ光を調光する機能を有してもよい。また、駆動回路36は、パルス信号に基づいて、複数のレーザ光源32のそれぞれを駆動する発振器等で構成されていてもよい。
[光ファイバ40]
図2は、実施の形態1に係るレーザ照明システム1の光ファイバ40及びカレイドスコープ50を示す断面図である。
図2は、実施の形態1に係るレーザ照明システム1の光ファイバ40及びカレイドスコープ50を示す断面図である。
図1及び図2に示すように、光ファイバ40は、コア層41と、コア層41を被覆して形成されるクラッド層42とを有する。具体的には、光ファイバ40は、高屈折率のコア層41を、コア層41より低屈折率のクラッド層42が包んだ二重構造で構成される伝送体である。光ファイバ40は、例えば、石英ガラス、プラスチック等の材料で構成される。なお、図示は省略しているが、クラッド層42は、被覆で覆われる。
光ファイバ40において、レーザ光の導光方向と直行する平面でコア層41を切断した場合のコア層41の断面形状は、円形状である。円形状は、主に略真円であることが好ましいが、楕円状も含む意味である。
光ファイバ40は、レーザ光源32が出射したレーザ光を伝送させて、レーザ光をカレイドスコープ50に導く。本実施の形態では、光ファイバ40は、複数のレーザ光源32のそれぞれが出射したレーザ光を伝送させるマルチモードファイバーである。光ファイバ40の一端面には、複数のレーザ光源32のそれぞれの発するレーザ光が第2レンズ33を介して入射し、光ファイバ40の他端面から入射したレーザ光が他端面から出射される。
光ファイバ40は、第2レンズ33を介したレーザ光が出射する入射面43と、入射面43から入射して内部を伝送したレーザ光を出射する出射面44とを有する。入射面43は光ファイバ40の一端面であり、出射面44は光ファイバ40の他端面である。入射面43は第2レンズ33と対向する姿勢で配置される。具体的には、光ファイバ40は、入射面43の中心軸Oが第2レンズ33の中心軸Oと略一致するように、入射面43側がレーザ光源ユニット3に固定される。また、出射面44は、カレイドスコープ50と対向する姿勢で配置されてカレイドスコープ50と密着してカレイドスコープ50に固定される。なお、入射面43及び出射面44は、コア層41の両端面だけを意味していてもよいが、コア層41及びクラッド層42の両端面を含む意味であってもよい。
[カレイドスコープ50]
カレイドスコープ50は、レーザ光源32と波長変換素子62との間に配置され、レーザ光を伝送する伝送路50aを有する。カレイドスコープ50は、光ファイバ40によって伝送された(光ファイバ40を導光した)レーザ光を伝送させる光ファイバケーブルである。カレイドスコープ50は、コアファイバ51(コア層)とクラッド層52とを有し、例えば高屈折率のコアファイバ51を、コアファイバ51より低屈折率のクラッド層52が包んだ二重構造である。レーザ光の伝送方向と略直交する平面でコアファイバ51を切断した場合のコアファイバ51の断面形状は、多角形状である。本実施の形態では、カレイドスコープ50のコアファイバ51の断面形状は、4角形である。なお、伝送路50aは、コアファイバ51である事が信頼性の観点で望ましいが、コアファイバ51及びクラッド層52であってもよい。なお、本実施の形態ではクラッド層52を被覆していないが、クラッド層全体あるいは一部を被覆しても良い。
カレイドスコープ50は、レーザ光源32と波長変換素子62との間に配置され、レーザ光を伝送する伝送路50aを有する。カレイドスコープ50は、光ファイバ40によって伝送された(光ファイバ40を導光した)レーザ光を伝送させる光ファイバケーブルである。カレイドスコープ50は、コアファイバ51(コア層)とクラッド層52とを有し、例えば高屈折率のコアファイバ51を、コアファイバ51より低屈折率のクラッド層52が包んだ二重構造である。レーザ光の伝送方向と略直交する平面でコアファイバ51を切断した場合のコアファイバ51の断面形状は、多角形状である。本実施の形態では、カレイドスコープ50のコアファイバ51の断面形状は、4角形である。なお、伝送路50aは、コアファイバ51である事が信頼性の観点で望ましいが、コアファイバ51及びクラッド層52であってもよい。なお、本実施の形態ではクラッド層52を被覆していないが、クラッド層全体あるいは一部を被覆しても良い。
カレイドスコープ50の伝送路50aが多角形状であれば、導光するレーザ光がカレイドスコープ50の内部で、幾度も反射を繰り返しながら導光するため、内部を導光するレーザ光は、ミキシングされ易くなる。このように、カレイドスコープ50は、レーザ光をミキシングしながら伝送させる。つまり、カレイドスコープ50に光ファイバ40を導光したレーザ光が入射しても、カレイドスコープ50は、光ファイバ40により伝送されたレーザ光をミキシングし、ミキシングしたレーザ光を出射することができる。
カレイドスコープ50の長さLは、断面の内接円の直径dに対して、3倍以上1000倍以下の長さである。具体的には、カレイドスコープ50のコアファイバ51の長さLは、図2に二点鎖線Vで示すコアファイバ51の断面形状の内接円の直径dの3倍以上1000倍以下である。
本実施の形態では、カレイドスコープ50のコアファイバ51の断面形状の内接円の直径は、光ファイバ40のコア層41の断面形状の円の直径以上である。
カレイドスコープ50は、光ファイバ40によって伝送されたレーザ光が入射する入射面53と、入射面53から入射して伝送路50aを伝送した光を出射する出射面54とを有する。
入射面53はカレイドスコープ50の一端面であり、出射面54はカレイドスコープ50の他端面である。入射面53は、光ファイバ40の出射面44と対向する姿勢であり、光ファイバ40の出射面44と直接的に接続されて密着して配置される。具体的には、レーザ光が出射する光ファイバ40の出射面44と、出射面44から出射されたレーザ光が入射するカレイドスコープ50の伝送路50aの入射面53とは、融着されて光学的に接続される。カレイドスコープ50は、入射面53の中心軸Oが光ファイバ40の出射面44の中心軸Oと略一致するように、光ファイバ40に接続されて固定される。また、出射面54は、蛍光部60と対向する姿勢で配置される。本実施の形態では、カレイドスコープ50の出射面54側にはフェルール59が設けられ、カレイドスコープ50が伝送したレーザ光を蛍光部60に入射させるように、カレイドスコープ50の出射面54側は保持される。なお、入射面53及び出射面54は、コアファイバ51の両端面だけを意味していてもよいが、コアファイバ51及びクラッド層52の両端面を含む意味であってもよい。
図3は、実施の形態1に係るレーザ照明システム1の光ファイバ40及びカレイドスコープ50を示す斜視図である。
図3に示すように、カレイドスコープ50のコアファイバ51における入射面53の形状である二点鎖線Vで示す多角形状の内接円の直径は、光ファイバ40のコア層41における出射面44の形状である円の直径以上である。本実施の形態では、二点鎖線Vで示す多角形状の内接円の直径は、光ファイバ40のコア層41における出射面44の形状である円の直径と略同一である。
カレイドスコープ50は、光ファイバ40と同一の材料で構成されていてもよく、異なる材料で構成されていてもよい。光ファイバ40は、例えば、石英ガラス、プラスチック等の材料で構成される。但し、カレイドスコープ50のNA(開口数)は、光ファイバ40のNAよりも多きいことが光結合効率の観点から望ましい。
本実施の形態では、量産歩留り向上を目的とし、入射面53の中心軸Oが光ファイバ40の出射面44の中心軸Oと略一致するように光ファイバ40に接続されて固定されているが、ミキシング効果を上げるために、敢えて入射面53の中心軸Oと出射面44の中心軸Oとをずらして接続しても良い。光ファイバ40のコア層41の直径が、カレイドスコープ50の伝送路50aの入射面53に略内接する円の直径Vに対して、小さい場合、特に、略内接する円の直径がコア層41の直径の2/3以下の場合において、ミキシング効果を上げるために有効である。
本実施の形態では、カレイドスコープ50は、中実であるため、カレイドスコープ50と光ファイバ40を融着により強固に接合する事が可能となる。但し、カレイドスコープ50が、中空状のライトパイプ等である事を否定するものではない。また、カレイドスコープは、板材を張り合わせた構成ではなく、コアとクラッドが一体成型されたプリフォーム(中空状の場合、クラッド材のみが一体成型されたパイプ)を線引きして形成しているため、直径が小さくてもレーザ照明システム1の製造コストが高騰させずに製造する事が可能となる。また、光ファイバ40のコア層41の材料とカレイドスコープ50のコアファイバ51とは同一屈折率とすることにより、光ファイバ40とカレイドスコープ50との界面におけるフレネルロスをなくすことができ、光ファイバ40の入射面43からカレイドスコープ50の出射面54までの伝送効率を向上させることができる。
[フェルール59]
図1及び図2に示すように、フェルール59は、カレイドスコープ50の出射面54側を保持している。具体的には、フェルール59は、カレイドスコープ50の出射面54から出射されたレーザ光を、蛍光部60に入射させるように、カレイドスコープ50の出射面54側を保持している。なお、フェルール59は、光ファイバ40の出射面44側の他端を保持していてもよい。なお、フェルール59は、レーザ照明システム1の必須の構成要件ではない。
図1及び図2に示すように、フェルール59は、カレイドスコープ50の出射面54側を保持している。具体的には、フェルール59は、カレイドスコープ50の出射面54から出射されたレーザ光を、蛍光部60に入射させるように、カレイドスコープ50の出射面54側を保持している。なお、フェルール59は、光ファイバ40の出射面44側の他端を保持していてもよい。なお、フェルール59は、レーザ照明システム1の必須の構成要件ではない。
[蛍光部60]
蛍光部60は、カレイドスコープ50にミキシングされたレーザ光を蛍光に変換する波長変換体である。蛍光部60は、平板状のプレートである。本実施の形態では、蛍光部60は、例えば、透光性基板61と、透光性基板61上に積層された蛍光体層としての波長変換素子62とを有する構造体である。
蛍光部60は、カレイドスコープ50にミキシングされたレーザ光を蛍光に変換する波長変換体である。蛍光部60は、平板状のプレートである。本実施の形態では、蛍光部60は、例えば、透光性基板61と、透光性基板61上に積層された蛍光体層としての波長変換素子62とを有する構造体である。
透光性基板61は、フェルール59及びカレイドスコープ50の出射面54と対向するように配置される。透光性基板61には、カレイドスコープ50の出射面54から出射されたレーザ光が入射する。つまり、カレイドスコープ50の出射面54と対向する透光性基板61の面が蛍光部60の入射面となる。蛍光部60の入射面は、中心軸Oと直交する。
なお、蛍光部60は、蛍光部60よりも熱伝導率の高い材料から成る放熱体に接触した状態であり、放熱体に固定されていることが望ましい。これにより、蛍光部60では、波長変換素子がレーザ光を波長変換する際に生じる熱を放熱される。
透光性基板61は、透光性を有し、例えば単結晶サファイアである。本実施の形態では透光性基板61として、熱伝導率の高いサファイア基板を用いているが、ガラス等の透明基板を使用してもよい。
波長変換素子62は、伝送路50aから出射されたレーザ光によって波長変換光を出射する。具体的には、波長変換素子62は、一方面に入射されたレーザ光を波長変換して他方の面から出射する。より具体的には、波長変換素子62では、カレイドスコープ50等を伝送したレーザ光がカレイドスコープ50側の一方面に入射する。本実施の形態では、波長変換素子62の一方面に入射される光の強度分布は、均斉化されており、レーザ光の照射面で略均一である。波長変換素子62は、一方面に入射したレーザ光を波長変換し、他方側(第1レンズ70側)の他方面から波長変換した波長変換光を出射する。
波長変換素子62は、波長変換素子62が波長変換光を出射するとともに、一部のレーザ光が波長変換されずに拡散透過されることで、白色光を出射する。本実施の形態では、波長変換素子62は、カレイドスコープ50にある一方の面に青色のレーザ光が入射され、入射された青色のレーザ光の一部を吸収して緑色〜黄色に波長変換した波長変換光と、波長変換されなかったレーザ光(波長変換されずに波長変換素子62を通過したレーザ光)とが合わさり、疑似的な白色の波長変換光を他方の面から出射する。波長変換光及びレーザ光を纏めて、単に光と言うことがある。
波長変換素子62は、例えば平板状に形成される。波長変換素子62は、レーザ光によって波長変換光を出射する蛍光体を含み、当該蛍光体をガラス等のセラミック、シリコーン樹脂等からなる透明材料であるバインダに、分散されて保持されている。波長変換素子62は、例えばYAG(Yttrium Aluminum Garnet)系蛍光体、カズン系蛍光体、エスカズン系蛍光体あるいはBAM(Ba、Mg、Al)系蛍光体等であり、レーザ光の種類に応じて適宜選択することができる。なお、バインダは、セラミック、シリコーン樹脂に限定されるものではなく、透明ガラス等のその他の透明材料を用いてもよい。
なお、波長変換素子62は、例えば、赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体等であってもよく、レーザ光により、赤色光、緑色光、青色光等の波長変換光を発してもよい。この場合、これらの赤色光、緑色光、青色光の波長変換光を混ぜて白色光としてもよい。なお、波長変換素子62は、複数種類の蛍光体を含んでいてもよい。波長変換素子62は、バインダを使用しない焼結蛍光体でもよい。蛍光部60は、透光性基板61を用いず、波長変換素子62のみで構成されていても良い。
[第1レンズ70]
第1レンズ70は、波長変換素子62の他方面と対向するように配置される。第1レンズ70は、波長変換素子62から出射された光を集光して、周囲に照射するために所望の配光制御を行う集光レンズである。ここで単に光という場合、波長変換光とレーザ光とが合わさった光を意味するが、波長変換素子62がレーザ光を全て波長変換する場合、波長変換光だけを意味する。第1レンズ70は、球面レンズ又は非球面レンズである。第1レンズ70は、レーザ照明システム1の必須の構成要件ではない。
第1レンズ70は、波長変換素子62の他方面と対向するように配置される。第1レンズ70は、波長変換素子62から出射された光を集光して、周囲に照射するために所望の配光制御を行う集光レンズである。ここで単に光という場合、波長変換光とレーザ光とが合わさった光を意味するが、波長変換素子62がレーザ光を全て波長変換する場合、波長変換光だけを意味する。第1レンズ70は、球面レンズ又は非球面レンズである。第1レンズ70は、レーザ照明システム1の必須の構成要件ではない。
<作用効果>
次に、本実施の形態におけるレーザ照明システム1の作用効果について説明する。
次に、本実施の形態におけるレーザ照明システム1の作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係るレーザ照明システム1は、レーザ光を出射するレーザ光源32と、レーザ光源32が出射したレーザ光を伝送するコアファイバ51と、コアファイバ51から出射されたレーザ光によって波長変換光を出射する波長変換素子62とを備える。また、レーザ光の伝送方向と直交する平面でコアファイバ51を切断した場合のコアファイバ51の断面形状は、多角形状である。そして、コアファイバ51の長さLは、断面形状の内接円の直径dに対して、3倍以上1000倍以下の長さである。
例えば、従来のレーザ照明システムでは、光の強度分布を均一化した光を出射するために、レーザ光をミキシングする作用があるライトパイプ、ガラスロッド、折り曲げミラー等を用いた場合がある。しかし、ライトパイプ、ガラスロッド、折り曲げミラー等を小径化することは、技術的に困難である。このため、ライトパイプ、ガラスロッド、折り曲げミラーを用いずに、光ファイバのみとする事も考えられるが、光の強度分布を均一化した光を出射できないため、蛍光部を均一な強度で励起する事ができず、励起効率の低下を招く。また、演色性を高めるために複数の蛍光体(例えば、Ce:YAGとEu:SCASN)を蛍光部に採用した場合、機器間における色度ずれを招く。
本実施の形態によれば、レーザ光は、多角形状のコアファイバ51に伝送される際に、コアファイバ51によってミキシングされる。このため、コアファイバ51は、ミキシングしたレーザ光を波長変換素子62に入射させることができる。つまり、レーザ照明システム1では、コアファイバ51がレーザ光を十分にミキシングすることができるため、輝度ムラ及び色ムラを抑制したレーザ光を波長変換素子62に照射することができ、励起効率を向上させることができる。
また、コアファイバ51の長さを、コアファイバ51の断面形状の内接円の直径に対して、3倍以上1000倍以下の長さに設定することで、レーザ光をミキシングする距離を確保することができる。
したがって、カレイドスコープ50の小径化と、光の強度分布の均一化との両立を行うことができる。その結果、レーザ照明システム1では、カレイドスコープ50を小径化(例えば1mm以下)しても、輝度ムラ及び色ムラを抑制したレーザ光を波長変換素子62に照射することができるため、波長変換素子62からは、光の強度分布が均一化された(ホモジナイズドされた)光を出射することができる。
特に、このレーザ照明システム1では、コアファイバ51の長さをコアファイバ51の断面形状の内接円の直径に対して、3倍以上1000倍以下の長さに設定することで、カレイドスコープ50が長くなり難くなる。このため、このレーザ照明システム1では、製造コストの高騰化を抑制することができる。
また、本実施の形態に係るレーザ照明システム1において、コアファイバ51の断面形状は、4角形である。
これによれば、コアファイバ51の断面形状が4角形であれば、角数が少ないため、多角形の一辺あたりの長さを長くすることができるため、レーザ光がコアファイバ51の中心軸に集まり難くなる。したがって、レーザ照明システム1は、出射する光をより確実に均一化することができる。
また、本実施の形態に係るレーザ照明システム1は、コア層41と、コア層41を被覆して形成されるクラッド層42とを有し、レーザ光をコアファイバ51に導く光ファイバ40を備える。そして、レーザ光の導光方向と直行する平面でコア層41を切断した場合のコア層41の断面形状は、円形状である。
これによれば、コア層41の断面形状が円形状の光ファイバ40であっても、光ファイバ40を伝送したレーザ光をコアファイバ51がミキシングすることができる。このため、このレーザ照明システム1は、出射する光をより確実に均一化することができる。
また、本実施の形態に係るレーザ照明システム1において、レーザ光が出射する光ファイバ40の出射面44と、出射面44から出射されたレーザ光が入射するコアファイバ51の入射面53とは融着される。
これによれば、光ファイバ40の出射面44とコアファイバ51の入射面53との界面を通過するレーザ光が光損失し難くなる。このため、レーザ照明システム1では、レーザ光の強度が低下し難くなり、レーザ光を効率よく波長変換素子62に入射させることができる。
また、本実施の形態に係るレーザ照明システム1において、コアファイバ51の断面形状の内接円の直径は、コア層41の断面形状の円の直径以上である。
これによれば、光ファイバ40に伝送されたレーザ光をカレイドスコープ50のコアファイバ51に確実に伝送させることができるため、光ファイバ40とカレイドスコープ50との間でのレーザ光の強度が低下し難くなる。
(実施の形態2)
<構成:照明器具1a>
本実施の形態における照明器具1aの構成を説明する。照明器具1aは、スポットライトである。例えば、天井に設置した場合、ダウンライトとなる。一般的なスポットライトは、スポットライトの光射出部とスポットライトにより照射される明部により形成される光のコーンの外側からスポットライト射出部を見た際に、スポットライトにより射出される迷光により、スポットライトの射出部が認識できる。また、スポットライト射出部の面積の方が、スポットライトにより照射される明部の面積よりも狭いため、迷光とは言え、輝度が高くなり、まぶしさ(グレア)を感じることすらある。建築家又は空間デザイナー等のユーザからは、グレアが無く、どこから光が射出されているかわからないが、照らしたいところを照らすスティルス照明が要望されており、本構成はスティルス照明を実現するための構成である。
<構成:照明器具1a>
本実施の形態における照明器具1aの構成を説明する。照明器具1aは、スポットライトである。例えば、天井に設置した場合、ダウンライトとなる。一般的なスポットライトは、スポットライトの光射出部とスポットライトにより照射される明部により形成される光のコーンの外側からスポットライト射出部を見た際に、スポットライトにより射出される迷光により、スポットライトの射出部が認識できる。また、スポットライト射出部の面積の方が、スポットライトにより照射される明部の面積よりも狭いため、迷光とは言え、輝度が高くなり、まぶしさ(グレア)を感じることすらある。建築家又は空間デザイナー等のユーザからは、グレアが無く、どこから光が射出されているかわからないが、照らしたいところを照らすスティルス照明が要望されており、本構成はスティルス照明を実現するための構成である。
図4は、実施の形態2に係る照明器具1aを示す斜視図である。図5は、図4のV−V線における実施の形態2に係る照明器具1aを示す断面図である。
本実施の形態では、レーザ照明システム1を搭載した照明器具1aである点で実施の形態1のレーザ照明システムと相違する。本実施の形態における他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
図4及び図5に示すように、本実施の形態では、レーザ照明システム1は、照明器具1aに適用される。
照明器具1aは、長尺な筒状をなし、例えば、天井、壁等の造営材に固定される。照明器具1aは、上述のレーザ照明システム1と、第1筐体110と、第2筐体120と、ホルダ131と、楕円ミラー132と、ピンホールモジュール140と、支持体150と、光コネクタ160とを有する。
[第1筐体110及び第2筐体120]
第1筐体110は、管状をなし、ホルダ131及び楕円ミラー132を収容する収容体であり、レーザ照明システム1が出射した光が内部を通過する。本実施の形態では、第1筐体110は、長尺な円筒状である。第1筐体110は、内部に配置されるホルダ131によって固定された楕円ミラー132を支持する。
第1筐体110は、管状をなし、ホルダ131及び楕円ミラー132を収容する収容体であり、レーザ照明システム1が出射した光が内部を通過する。本実施の形態では、第1筐体110は、長尺な円筒状である。第1筐体110は、内部に配置されるホルダ131によって固定された楕円ミラー132を支持する。
第1筐体110は、長さ方向の一端側に接続された連結体155によって、支持体150と接続される。第1筐体110は、支持体150と所定間隔を開けた状態で支持体150と並ぶように、連結体155に接続される。つまり、第1筐体110は、連結体155を介して支持体150と連結される。連結体155は、第1筐体110の長さ方向と直行する平面で切断した場合の断面形状と同様の形状であり、第1筐体110と支持体150とを対向する姿勢で指示する。本実施の形態では、連結体155は、管状又は環状の構造体である。なお、長さ方向は、中心軸Oの軸方向と略平行である。
また、第1筐体110は、長さ方向の他端側に第2筐体120が接続されて、第2筐体120と連結される。
第2筐体120は、管状をなし、レーザ照明システム1が出射した光であり、第1筐体110を通過した光が内部を通過する。第2筐体120の中心軸Oは、第1筐体110の中心軸Oと略一致するように、第1筐体110に固定される。本実施の形態では、第2筐体120は、長尺な円管状である。なお、第2筐体120は、内面が鏡面加工又は光吸収材料が塗布されていてもよい。
[ホルダ131]
ホルダ131は、楕円ミラー132を支持するように、第1筐体110の他端側に配置される。具体的には、ホルダ131は、ネジ等の固定部材によって、第1筐体110の内部の他端側に固定される。そして、ホルダ131は、楕円ミラー132の他端縁と当接することで、楕円ミラー132の他端縁側を第1筐体110の内部に支持する。ホルダ131は、第1筐体110の形状に応じた形状であり、例えば、環状の部材である。
ホルダ131は、楕円ミラー132を支持するように、第1筐体110の他端側に配置される。具体的には、ホルダ131は、ネジ等の固定部材によって、第1筐体110の内部の他端側に固定される。そして、ホルダ131は、楕円ミラー132の他端縁と当接することで、楕円ミラー132の他端縁側を第1筐体110の内部に支持する。ホルダ131は、第1筐体110の形状に応じた形状であり、例えば、環状の部材である。
[楕円ミラー132]
楕円ミラー132は、レーザ照明システム1が出射した光を反射することで、第1開口141aに導く光反射体である。楕円ミラー132は、管状をなし、レーザ照明システム1の出射した光が内部を通過する。また、楕円ミラー132の内面は、レーザ照明システム1が出射した光を第2筐体120側に反射させるための鏡面である。本実施の形態では、楕円ミラー132の内面は、放物面状であり、第1筐体110の長さ方向に沿って長尺である。楕円ミラー132は、略楕円体形状の一部であり、楕円ミラー132を通過する光の入射方向側の略第1焦点位置(楕円ミラー132の放物面を断面視したときの焦点)に蛍光部60を設置しており、楕円ミラー132を通過した光の出射方向側の略第2焦点位置に、第2開口142aが設置されている。よって、蛍光部60から出射し楕円ミラー132に入射した光は、第2開口142aに集光される。
楕円ミラー132は、レーザ照明システム1が出射した光を反射することで、第1開口141aに導く光反射体である。楕円ミラー132は、管状をなし、レーザ照明システム1の出射した光が内部を通過する。また、楕円ミラー132の内面は、レーザ照明システム1が出射した光を第2筐体120側に反射させるための鏡面である。本実施の形態では、楕円ミラー132の内面は、放物面状であり、第1筐体110の長さ方向に沿って長尺である。楕円ミラー132は、略楕円体形状の一部であり、楕円ミラー132を通過する光の入射方向側の略第1焦点位置(楕円ミラー132の放物面を断面視したときの焦点)に蛍光部60を設置しており、楕円ミラー132を通過した光の出射方向側の略第2焦点位置に、第2開口142aが設置されている。よって、蛍光部60から出射し楕円ミラー132に入射した光は、第2開口142aに集光される。
楕円ミラー132は、一端側が第1筐体110の一端縁に形成された開口に挿入した状態で支持され、他端側がホルダ131に支持される。つまり、楕円ミラー132は、ホルダ131が第1筐体110に固定されることで、第1筐体110から離間しないようにホルダ131及び第1筐体110に支持される。楕円ミラー132の中心軸Oは、第1筐体110の中心軸Oと略一致し、かつ、蛍光体が出射する光の光軸と略一致するように、第1筐体110に支持される。
[ピンホールモジュール140]
ピンホールモジュール140は、楕円ミラー132及び第2筐体120を通過した、レーザ照明システム1の出射した光が内部を通過する。ピンホールモジュール140は、1以上のスリット板と、スリット支持体145とを有する。
ピンホールモジュール140は、楕円ミラー132及び第2筐体120を通過した、レーザ照明システム1の出射した光が内部を通過する。ピンホールモジュール140は、1以上のスリット板と、スリット支持体145とを有する。
1以上のスリット板のそれぞれは、楕円ミラー132及び第2筐体120を通過したレーザ照明システム1が出射した光が通過するための開口が形成される。それぞれの開口は、レーザ照明システム1が出射した光を絞るためのスリットである。本実施の形態では、開口の開口面の形状は、円形状である。
本実施の形態では、3つのスリット板は、中心軸O方向に沿って並び、それぞれの開口の開口面が対向して重なるように、スリット支持体145に所定間隔を空けて配置される。3つのスリット板は、第2筐体120に近い側から順番に、第1スリット板141、第2スリット板142及び第3スリット板143である。第1スリット板141は、レーザ照明システム1が出射した光を絞る第1開口141aを有する。第2スリット板142は、第1スリット板141と対向して配置され、第1開口141aを通過したレーザ光が通過する第2開口142aを有する。第3スリット板143は、第2スリット板142と対向して配置され、第2開口142aを通過したレーザ光が通過する第3開口143aを有する。第3スリット板143は、照明器具1aの外郭を構成する。第3開口143aは照明器具1aの外部と連通し、レーザ照明システム1の光が通過する。
第2筐体120に最も近い第1スリット板141の第1開口141aの開口面の直径は、第2スリット板142の第2開口142aの開口面の直径よりも大きい。これにより、第1スリット板141及び第2スリット板142は、第2筐体120を通過した光のうちの迷光をカットする。
図6は、実施の形態2に係る照明器具1aのピンホールモジュール140を示す部分拡大断面図である。
図6に示すように、第1開口141aと第2開口142aとを結ぶ直線V1と、中心軸Oとの鋭角の角度θ1は、第2開口142aと第3開口143aとを結ぶ直線V2と中心軸Oとの鋭角の角度θ2よりも大きい。具体的には、本実施の形態では、第1スリット板141、第2スリット板142及び第3スリット板143を断面で見た場合、第1スリット板141の第1開口141aの端部(図6の第1開口141aの左側である一方端部)P1と、第2スリット板142の第2開口142aの端部(図6の第2開口142aの左側である一方端部)P2とを通過する直線V1と中心軸Oとの角度をθ1とする。また、第3スリット板143の第3開口143aの端部(図6の第3開口143aの左側である一方端部)P3と、第2スリット板142の第2開口142aの端部P2とを通過する直線V2と中心軸Oとの角度をθ2とする。この場合、角度θ1は、角度θ2よりも小さい。つまり、第2筐体120に最も遠い第3スリット板143の第3開口143aの開口面の直径は、第2スリット板142の第2開口142aの開口面の直径よりも大きく設定される。また、第1スリット板141と第2スリット板142との間の距離は、第2スリット板142と第3スリット板143との間の距離よりも小さく設定される。これによれば、第2スリット板142の第2開口142aを通過した光が、第3スリット板143の第3開口143aの内壁に照射され難くなるため、照明器具1aから出射された光によるグレアの発生が抑制される。なお、照明器具1aで必要とされる配光角をαとした場合、2×θ1≦αと成る様、設定されている。
[支持体150]
図4及び図5に示すように、支持体150は、光コネクタ160及び蛍光部60を支持する。また、支持体150は、第1筐体110の一端側と対向するように、連結体155に接続されて固定される。
図4及び図5に示すように、支持体150は、光コネクタ160及び蛍光部60を支持する。また、支持体150は、第1筐体110の一端側と対向するように、連結体155に接続されて固定される。
支持体150は、光コネクタ160及び蛍光部60に生じた熱を放熱する放熱部材でもある。支持体150は、第1筐体110に支持される楕円ミラー132の一端側の開口と対向するように、蛍光部60を支持する。つまり、支持体150は、他端面に蛍光部60を配置して固定する。蛍光部60は、後述するコネクタ部151の他端側の開口を覆うように配置される。
支持体150は、光コネクタ160を保持するコネクタ部151を有する。コネクタ部151は、一端側の開口から光コネクタ160が挿入された状態で、光コネクタ160を保持する挿入孔である。コネクタ部151は、光コネクタ160に固定された光ファイバ40及びカレイドスコープ50、つまりカレイドスコープ50の出射面54が蛍光部60と対向するように、光コネクタ160を所定の姿勢で固定する。
[光コネクタ160]
光コネクタ160は、支持体150に対して着脱自在に固定される。光コネクタ160は、例えば、ネジ等の固定部材によって支持体150に固定される。
光コネクタ160は、支持体150に対して着脱自在に固定される。光コネクタ160は、例えば、ネジ等の固定部材によって支持体150に固定される。
光コネクタ160は、光ファイバ40に設けられるソケットと連結され、内部に光ファイバ40が挿通される。光コネクタ160は、支持体150のコネクタ部151に接続されることで、蛍光部60に対する光ファイバ40及びカレイドスコープ50の姿勢を支持する。また、光コネクタ160の内部には、光ファイバ40の一端である出射面44側を保持するためのフェルール59が設けられる。
カレイドスコープ50は、光コネクタ160つまりフェルール59の先端(蛍光部60側の面)から蛍光部60までの間に配置され、フェルール59の先端から突出している。カレイドスコープ50は、光ファイバ40に連結されているため、光コネクタ160によってその姿勢が支持される。カレイドスコープ50の中心軸Oは、楕円ミラー132の中心軸Oと略一致するように、光コネクタ160及び支持体150に支持される。
[動作]
このような照明器具1aでは、レーザ光源ユニット3が出射したレーザ光は、光ファイバ40の入射面43から入射して光ファイバ40で伝送され、光ファイバ40の出射面44から出射する。光ファイバ40の出射面44から出射したレーザ光は、カレイドスコープ50の入射面53から入射してカレイドスコープ50で伝送され、カレイドスコープ50の出射面54から出射する。カレイドスコープ50の出射面54から出射したレーザ光は、蛍光部60の入射面に入射し、透光性基板61を透光して波長変換素子に入射して一部が吸収されて緑色〜赤色に波長変換されて波長変換光として出射され、残りが波長変換されずに蛍光部60を透光して出射する。波長変換光とレーザ光を合わせた光であり、蛍光部60から出射された光は、第1筐体110の楕円ミラー132の一端縁の開口から入射して、楕円ミラー132の内部を通過した後に、第2筐体120も通過する。第2筐体120を通過した光の一部は、ピンホールモジュール140の第1スリット板141、第2スリット板142及び第3スリット板143のそれぞれの第1開口141a、第2開口142a及び第3開口143aを順番に通過し照明器具1aの外部に出射される。
このような照明器具1aでは、レーザ光源ユニット3が出射したレーザ光は、光ファイバ40の入射面43から入射して光ファイバ40で伝送され、光ファイバ40の出射面44から出射する。光ファイバ40の出射面44から出射したレーザ光は、カレイドスコープ50の入射面53から入射してカレイドスコープ50で伝送され、カレイドスコープ50の出射面54から出射する。カレイドスコープ50の出射面54から出射したレーザ光は、蛍光部60の入射面に入射し、透光性基板61を透光して波長変換素子に入射して一部が吸収されて緑色〜赤色に波長変換されて波長変換光として出射され、残りが波長変換されずに蛍光部60を透光して出射する。波長変換光とレーザ光を合わせた光であり、蛍光部60から出射された光は、第1筐体110の楕円ミラー132の一端縁の開口から入射して、楕円ミラー132の内部を通過した後に、第2筐体120も通過する。第2筐体120を通過した光の一部は、ピンホールモジュール140の第1スリット板141、第2スリット板142及び第3スリット板143のそれぞれの第1開口141a、第2開口142a及び第3開口143aを順番に通過し照明器具1aの外部に出射される。
この照明器具1aでは、楕円ミラー132は略楕円体形状の一部であり、楕円体の略第1焦点位置に蛍光部60を設置しており、略第2焦点位置に、第2開口142aが設置されている。よって、蛍光部60から出射し楕円ミラー132に入射した光は、第2開口142aに集光される。第2スリット板142の第2開口142aの開口面の開口面積(以下、第2開口142aの開口面積ということがある)は、第1スリット板141の第1開口141aの開口面の開口面積(以下、第1開口141aの開口面積ということがある)よりも小さいため、第2スリット板142での迷光の発生を抑制する。迷光となる残りの光は照明器具1a内部で吸収される。よって、第1開口141aと第2開口142aにより、照明器具1aで必要とされる配光角αより大きな角度で第2開口142aより出射する迷光を低減している。なお、第1開口141aと第2開口142aの間に、第1開口141aと第2開口142aとを結ぶ直線V1に沿う開口のスリットを追加しても良い。より迷光を低減する事が可能となる。
また、この照明器具1aでは、第3スリット板143の第3開口143aの開口面の開口面積(以下、第3開口143aの開口面積ということがある)は、第2スリット板142の第2開口142aの開口面積よりも大きいため、第2スリット板142の第2開口142aを通過した光が第3スリット板143の第3開口143aのエッジに照射され難くなる。このため、第3スリット板143の第3開口143aのエッジが眩しく見える等のグレアの発生が抑制される。照明器具1aは、第3スリット板143の第3開口143aと対向する対象物に対してスポット的に光を照射する。
なお、本実施の形態において、第3開口143aは8mmであり、カレイドスコープ50のコアファイバ51は、0.4mm角、光ファイバ40のコア層41の直径は0.35mmであり、本構成は、照明器具1aの2m先を約Φ40cmの円形状に効率よく照射するスティルス照明である。カレイドスコープ50のコアファイバ51の大きさを大きくすると、効率が下がるため、一般的な、ライトパイプ、ガラスロッド、折り曲げミラーといったカレイドスコープを使用する事が難しい。なお、各寸法は上述した構成に限定されるものではなく、照明の仕様により、適切に設定可能である。
<作用効果>
次に、本実施の形態における照明器具1aの作用効果について説明する。
次に、本実施の形態における照明器具1aの作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る照明器具1aは、レーザ照明システム1と、レーザ照明システム1が出射した光を絞る第1開口141aを有する第1スリット板141と、第1スリット板141と対向して配置され、第1開口141aを通過したレーザ光が通過する第2開口142aを有する第2スリット板142と、第2スリット板142と対向して配置され、第2開口142aを通過したレーザ光が通過する第3開口143aを有する第3スリット板143とを備える。
これによれば、照明器具1aでは、グレアの発生を抑制することができるとともに、対象物に対してスポット的に光を照射することができる。このため、照明器具1aでは、照明器具1aが点灯しても、ユーザに対して不快な眩しさを感じさせ難くし、照明器具1aの存在を知覚させ難くするとともに、所定空間を照明することができる。
また、本実施の形態に係る照明器具1aにおいて、第1開口141aの開口面の直径は、第2開口142aの開口面の直径よりも大きい。そして、第3開口143aの開口面の直径は、第2開口142aの直径よりも大きい。
これによれば、第1スリット板141及び第2スリット板142によって、レーザ照明システム1が出射した光を絞ることができる。
また、本実施の形態に係る照明器具1aは、レーザ照明システム1が出射した光を反射することで、第1開口141aに導く楕円ミラー132を備える。
これによれば、楕円ミラー132は、レーザ照明システム1が出射した光を第1開口141aに案内することができる。
本実施の形態においても上述と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態3)
<構成:照明器具1b>
本実施の形態における照明器具1bの構成を説明する。照明器具1bも照明器具1aと同様にスティルス照明である。
<構成:照明器具1b>
本実施の形態における照明器具1bの構成を説明する。照明器具1bも照明器具1aと同様にスティルス照明である。
図7は、実施の形態3に係る照明器具1bを示す斜視図である。図8は、実施の形態3に係る照明器具1bのピンホールモジュール140を示す部分拡大断面図である。
本実施の形態では、楕円ミラーを有していない点等で実施の形態2の照明器具と相違する。本実施の形態における他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態2と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
図7及び図8に示すように、本実施の形態では、レーザ照明システム1は、照明器具1bに適用される。
照明器具1bは、造営材200に形成される孔200aから照明器具1bの出射する光が通過するように、固定部材201によって造営材200に固定される。照明器具1bは、照明器具1bの第3開口143aと造営材200の孔200aとは対向する姿勢で、造営材200に配置される。造営材200には孔200aが多数空いているが、一部の孔200aは光射出する孔200aを目立たなくするためのものであり、光射出する孔200aだけが造営材200に形成されていても良い。なお、本実施例における光射出光の穴径は8mmであるが、制限されるものではない。
照明器具1bは、上述のレーザ照明システム1、第1筐体110、第2筐体120、ピンホールモジュール140、支持体150、及び、光コネクタ160の他に、第1集光レンズ171と、第2集光レンズ172と、2つのホルダ173とを有する。
[第1集光レンズ171及び第2集光レンズ172]
第1集光レンズ171は、蛍光部60の出射面と対向し、かつ、第2集光レンズ172の入射面と対向するように、第1筐体110に配置される。つまり、第1集光レンズ171は、蛍光部60と第2集光レンズ172との間に配置される。第1集光レンズ171は、蛍光部60の出射面から出射される光の光軸上に配置される。第1集光レンズ171の中心軸Oは、カレイドスコープ50の中心軸Oと略一致する。第1集光レンズ171は、第1筐体110に固定されたホルダ173によって、第1筐体110に保持される。なお、第1集光レンズ171は、球面レンズレンズであるこれらに限定されない。第1集光レンズ171は、集光レンズの一例であってもよい。なお、蛍光部60はレンズへの取り込み効率を向上させるために、第1集光レンズ171の焦点距離よりも第1集光レンズに近い側に設置されている。
第1集光レンズ171は、蛍光部60の出射面と対向し、かつ、第2集光レンズ172の入射面と対向するように、第1筐体110に配置される。つまり、第1集光レンズ171は、蛍光部60と第2集光レンズ172との間に配置される。第1集光レンズ171は、蛍光部60の出射面から出射される光の光軸上に配置される。第1集光レンズ171の中心軸Oは、カレイドスコープ50の中心軸Oと略一致する。第1集光レンズ171は、第1筐体110に固定されたホルダ173によって、第1筐体110に保持される。なお、第1集光レンズ171は、球面レンズレンズであるこれらに限定されない。第1集光レンズ171は、集光レンズの一例であってもよい。なお、蛍光部60はレンズへの取り込み効率を向上させるために、第1集光レンズ171の焦点距離よりも第1集光レンズに近い側に設置されている。
第2集光レンズ172は、第1集光レンズ171が出射した光を集光し、出射する光の焦点を第2開口142aに位置させるように設けられる。具体的には、第2集光レンズ172は、第1集光レンズ171の出射面と対向するように、第1筐体110に配置される。第2集光レンズ172の中心軸Oは、第1集光レンズ171の中心軸Oと略一致する。第2集光レンズ172は、第2筐体120に固定されたホルダ173によって、第2筐体120に保持される。なお、第2集光レンズ172は、は非球面レンズであるが、第1集光レンズ171と共同して、蛍光部60から射出した光を第2開口142aに効率よく集光できる光学デバイスであればよく、これらに限定されない。第2集光レンズ172は、集光レンズの一例である。なお、第1集光レンズ171は、照射面での色収差を低減するためにアクロマートレンズを用いることが好ましい。色収差を低減するために、第1集光レンズ171と第2集光レンズ172の間に凹レンズを挟む構成としても良い。
本実施の形態では、第2集光レンズ172の出射面から出射した光の焦点は、ピンホールモジュール140の第2スリット板142の第2開口142a内に位置する。本実施の形態では、実施の形態2の第2筐体120よりも長く設定される。
なお、本実施の形態では、第1集光レンズ171及び第2集光レンズ172の2つを用いているが、上述したように、集光レンズが3つ以上であってもよく、集光レンズが1つであってもよい。この場合、集光レンズを保持するホルダ173も、集光レンズの数に応じて設けられてもよい。
[動作]
このような照明器具1bでは、レーザ光源ユニット3が出射したレーザ光は、光ファイバ40の入射面43から入射して光ファイバ40で伝送され、光ファイバ40の出射面44から出射する。光ファイバ40の出射面44から出射したレーザ光は、カレイドスコープ50の入射面53から入射してカレイドスコープ50で伝送され、カレイドスコープ50の出射面54から出射する。カレイドスコープ50の出射面54から出射したレーザ光は、蛍光部60の入射面に入射し、透光性基板を透光して波長変換素子に入射して一部が吸収されて緑色〜黄色に波長変換されて波長変換光として出射され、残りが波長変換されずに蛍光部60を透光して出射する。波長変換光とレーザ光を合わせた光であり、蛍光部60から出射された光は、第1筐体110の第1集光レンズ171の入射面から入射して、第1集光レンズ171の出射面から出射した後に、第1筐体110の第2集光レンズ172の入射面に入射する。第2集光レンズ172の入射面に入射した光は、第2集光レンズ172の出射面から出射した後に、第2筐体120を通過する。第2筐体120を通過した光の一部は、ピンホールモジュール140の第1スリット板141、第2スリット板142及び第3スリット板143のそれぞれの第1開口141a、第2開口142a及び第3開口143aを順番に通過し照明器具1bの外部に出射される。
このような照明器具1bでは、レーザ光源ユニット3が出射したレーザ光は、光ファイバ40の入射面43から入射して光ファイバ40で伝送され、光ファイバ40の出射面44から出射する。光ファイバ40の出射面44から出射したレーザ光は、カレイドスコープ50の入射面53から入射してカレイドスコープ50で伝送され、カレイドスコープ50の出射面54から出射する。カレイドスコープ50の出射面54から出射したレーザ光は、蛍光部60の入射面に入射し、透光性基板を透光して波長変換素子に入射して一部が吸収されて緑色〜黄色に波長変換されて波長変換光として出射され、残りが波長変換されずに蛍光部60を透光して出射する。波長変換光とレーザ光を合わせた光であり、蛍光部60から出射された光は、第1筐体110の第1集光レンズ171の入射面から入射して、第1集光レンズ171の出射面から出射した後に、第1筐体110の第2集光レンズ172の入射面に入射する。第2集光レンズ172の入射面に入射した光は、第2集光レンズ172の出射面から出射した後に、第2筐体120を通過する。第2筐体120を通過した光の一部は、ピンホールモジュール140の第1スリット板141、第2スリット板142及び第3スリット板143のそれぞれの第1開口141a、第2開口142a及び第3開口143aを順番に通過し照明器具1bの外部に出射される。
この照明器具1bでは、第2スリット板142の第2開口142aの開口面積は、第1スリット板141の第1開口141aの開口面積よりも小さいため、第2スリット板142によって迷光の発生を抑制する。迷光となる残りの光は照明器具1b内部で吸収される。また、この照明器具1bでは、第3スリット板143の第3開口143aの開口面積は、第2スリット板142の第2開口142aの開口面積よりも大きいため、第2スリット板142の第2開口142aを通過した光が第3スリット板143の第3開口143aのエッジに照射され難くなる。このため、第3スリット板143の第3開口143aのエッジが眩しく見える等のグレアの発生が抑制される。照明器具1bは、第3スリット板143の第3開口143aと対向する対象物に対してスポット的に光を照射する。
本実施の形態においても上述と同様の作用効果を奏する。
なお、本実施の形態において、第3開口143aは8mmであり、カレイドスコープ50のコアファイバ51は0.4mm角、光ファイバ40のコア層41の直径は0.35mmであり、本構成は、照明器具1aの2m先を約Φ40cmの円形状に効率よく照射するスティルス照明であるが、本構成に限定されるものではなく、照明の仕様により、適切に設定可能である。
<作用効果>
次に、本実施の形態における照明器具1bの作用効果について説明する。
次に、本実施の形態における照明器具1bの作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る照明器具1bは、レーザ照明システム1が出射した光を集光し、出射する光の焦点を第2開口142aに位置するように設けられる集光レンズを備える。
これによれば、照明器具1bは、対象物に対してスポット的に光を照射することができる。
(その他変形例等)
以上、本開示について、実施の形態1〜3に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態1〜3に限定されるものではない。
以上、本開示について、実施の形態1〜3に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態1〜3に限定されるものではない。
例えば、実施の形態1〜3に係るレーザ照明システム及び照明器具では、伝送路の断面形状の内接円の直径は、光ファイバのコア層の断面形状の円の直径未満であってもよい。この場合、光ファイバの出射面と伝送路の入射面との間にレンズを配置していてもよい。光ファイバと伝送路との間に、光ファイバのコア層の直径をD1とし、光ファイバのコア層における出射面の開口数をNA1とし、伝送路の内接円の直径をD2とし、伝送路の入射面の開口数をNA2とすると、D1×NA12>D2×NA22の関係になる当該レンズを配置してもよい。この関係が満たされれば、光ファイバと伝送路との間での漏れ光を抑制することができる。
また、実施の形態1〜3に係るレーザ照明システム及び照明器具では、光ファイバとカレイドスコープとを融着する場合、光ファイバのコア層と、カレイドスコープのコア層とはフレネルロス低減のために同一の材質であることが好ましいが、異なっていてもよい。光ファイバとカレイドスコープとを融着しない場合は、光ファイバのコア層と、カレイドスコープのコア層との材質が異なっていてもよい。また、光ファイバのクラッド層と、カレイドスコープのクラッド層とは、同一の材質であってもよく、異なっていてもよい。
また、本発明では、レーザ光源ユニットと照明器具を分離し、レーザーユニットと照明器具をファイバにて接続する、照明器具部分が電気フリーで小型化されるスティルス照明を開示したが、スティルス照明を実現という観点では、ファイバは必ずしも必要ではなく、レーザ光源ユニットと照明器具を一体化し、カレイドスコープ入射面にレーザ光をファイバを介さず直接入射する事でも実現される。
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の実施の形態1〜3は例示された数字に制限されない。
その他、実施の形態1〜3に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態1〜3における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
1 レーザ照明システム
1b、1c 照明器具
32 レーザ光源
40 光ファイバ
41 コア層
42 クラッド層
44 光ファイバの出射面
50 カレイドスコープ
53 コアファイバの入射面
62 波長変換素子
132 楕円ミラー
141a 第1開口
141 第1スリット板
142a 第2開口
142 第2スリット板
143a 第3開口
143 第3スリット板
172 第2集光レンズ(集光レンズ)
1b、1c 照明器具
32 レーザ光源
40 光ファイバ
41 コア層
42 クラッド層
44 光ファイバの出射面
50 カレイドスコープ
53 コアファイバの入射面
62 波長変換素子
132 楕円ミラー
141a 第1開口
141 第1スリット板
142a 第2開口
142 第2スリット板
143a 第3開口
143 第3スリット板
172 第2集光レンズ(集光レンズ)
Claims (9)
- レーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光源が出射した前記レーザ光を伝送するコアファイバと、
前記コアファイバから出射された前記レーザ光によって波長変換光を出射する波長変換素子とを備え、
前記レーザ光の伝送方向と直交する平面で前記コアファイバを切断した場合の前記コアファイバの断面形状は、多角形状であり、
前記コアファイバの長さは、断面形状の内接円の直径に対して、3倍以上1000倍以下の長さである
レーザ照明システム。 - 前記コアファイバの断面形状は、4角形である
請求項1に記載のレーザ照明システム。 - コア層と、前記コア層を被覆して形成されるクラッド層とを有し、前記レーザ光を前記コアファイバに導く光ファイバを備え、
前記レーザ光の導光方向と直行する平面で前記コア層を切断した場合の前記コア層の断面形状は、円形状である
請求項1又は2に記載のレーザ照明システム。 - 前記レーザ光が出射する前記光ファイバの出射面と、前記出射面から出射されたレーザ光が入射する前記コアファイバの入射面とは融着される
請求項3に記載のレーザ照明システム。 - 前記コアファイバの断面形状の内接円の直径は、前記コア層の断面形状の円の直径以上である
請求項3又は4に記載のレーザ照明システム。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーザ照明システムと、
前記レーザ照明システムが出射した光を絞る第1開口を有する第1スリット板と、
前記第1スリット板と対向して配置され、前記第1開口を通過したレーザ光が通過する第2開口を有する第2スリット板と、
前記第2スリット板と対向して配置され、前記第2開口を通過したレーザ光が通過する第3開口を有する第3スリット板とを備える
照明器具。 - 前記第1開口の開口面の直径は、前記第2開口の開口面の直径よりも大きく、
前記第3開口の開口面の直径は、前記第2開口の直径よりも大きい
請求項6に記載の照明器具。 - 前記レーザ照明システムが出射した光を反射することで、前記第1開口に導く楕円ミラーを備える
請求項6又は7に記載の照明器具。 - 前記レーザ照明システムが出射した光を集光し、出射する光の焦点を前記第2開口に位置するように設けられる集光レンズを備える
請求項6又は7に記載の照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020084154A JP2021180092A (ja) | 2020-05-12 | 2020-05-12 | レーザ照明システム及び照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020084154A JP2021180092A (ja) | 2020-05-12 | 2020-05-12 | レーザ照明システム及び照明器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021180092A true JP2021180092A (ja) | 2021-11-18 |
Family
ID=78510416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020084154A Pending JP2021180092A (ja) | 2020-05-12 | 2020-05-12 | レーザ照明システム及び照明器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021180092A (ja) |
-
2020
- 2020-05-12 JP JP2020084154A patent/JP2021180092A/ja active Pending
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