JP2021178127A - 清掃用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、優れた汚れ除去性能と水分放出性を有し、さらにその優れた汚れ除去性能を持続的に発揮することができる清掃用シートを提供するものである。【解決手段】本発明の清掃用シート(1)は、保水層(3)と、該保水層(3)の少なくとも片面に積層された、拭き取り面を形成する表面層(2)と、を含み、前記表面層(2)は、少なくとも前記拭き取り面において、前記表面層(2)を厚さ方向に貫通する複数の開口部(50)と、該開口部(50)以外の非開口部(53)と、を有し、前記保水層(3)と前記表面層(2)は、部分的に接合されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、床面や家具、家電などの清掃対象の埃やごみを拭き取るための使い捨ての清掃用シートに関する。
屋内の床面や家具、家電などを清掃するための清掃具として、清掃対象をウェット状態(湿潤状態)で清掃することのできる使い捨てタイプの清掃用シートが知られている。
そして、近年では種々の清掃用シートが提案されており、例えば、特許文献1には、清掃シート装着部材と清掃シートを備えた清掃用具であって、清掃シートの中央部が、疎水性を有する第1のシートと、疎水性を有する第2のシートと、親水性を有する第3のシートと、第4のシートとを有する清掃用具が開示されている。
また、特許文献2には、繊維ウエブを水流交絡させて形成された繊維集合体を具備した清掃用ウエットシートであって、繊維集合体の内部に網状シートが配されており、繊維集合体の少なくとも一面が、構成繊維の交絡によって形成された多数の凸部と、該凸部を取り囲む形状の凹部とを有し、さらに、繊維集合体の前記一面の静摩擦抵抗値が900〜2500cNである清掃用ウエットシートが開示されている。
そして、特許文献3には、水分散性繊維で形成された水解性の表面シート及び裏面シートと、これらのシートの間に配置された水解性の中間シートとを有する多重構造の水解性拭き取りシートであって、表面シート及び裏面シートには層を貫通する多数の開孔部が設けられ、該開孔部は中間シートとの境界部で中間シートにより塞がれており、シートの両面が拭き取り面とされている水解性拭き取りシートが開示されている。
特許第5777325号公報 特開2011−224385号公報 特開2001−275875号公報
特許文献1に開示された清掃シートは、第1のシート〜第4のシートを保水層(内層)及び表面層(外層)として用いた3層以上の構造を有し且つ中央部が接合されていない構成によって、優れた水分放出性を発揮し得るものの、表面層を形成する不織布の表面が平坦な構造であることにより、清掃対象の埃やごみなどの汚れを除去する性能(以下、単に「汚れ除去性能」と称する。)を十分に発揮できない恐れがあった。
一方、特許文献2に開示された清掃用ウエットシートは、単一層の繊維集合体(不織布)によって構成されており、さらにその内部に網状シートが配されていることによって、不織布の強度が高く、一定の汚れ除去性能を発揮し得るものの、不織布が単一層の構造であることにより、不織布からの清掃用薬液等の水分の放出性(以下、単に「水分放出性」と称する。)という点では、改善の余地があった。
そして、特許文献3に開示された水解性拭き取りシートは、表面シートに多数の開孔部が設けられ、さらにその開孔部が中間シートとの境界部で中間シートにより塞がれている構成によって、ゴミや埃等の汚れを開孔部内に保持しやすく、一定の強度やゴミの捕集能力(すなわち、汚れ除去性能)を発揮し得るものの、一度、開孔部内に汚れが保持されてしまうと、汚れがそのまま開孔部内に留まり続けてしまうことにより、清掃対象の汚れをそれ以上除去することができなくなるという問題、すなわち、汚れ除去性能を持続的に発揮することができないという問題があった。
そこで、本発明は、優れた汚れ除去性能と水分放出性を有し、さらにその優れた汚れ除去性能を持続的に発揮することができる清掃用シートを提供することを目的とする。
本発明の一態様(態様1)は、保水層と、前記保水層の少なくとも片面に積層された、拭き取り面を形成する表面層と、を含む清掃用シートであって、
前記表面層は、少なくとも前記拭き取り面において、前記表面層を厚さ方向に貫通する複数の開口部と、該開口部以外の非開口部と、を有し、
前記保水層と前記表面層は、部分的に接合されていることを特徴とする、前記清掃用シートである。
本態様1の清掃用シートは、表面層の少なくとも拭き取り面に複数の開口部を有していることによって、清掃対象を拭き取った時にゴミや埃等の汚れを開口部の縁部の段差で掻き取ることができ、優れた汚れ除去性能を発揮することができる。
また、本態様1の清掃用シートは、表面層の少なくとも拭き取り面において、隣り合う開口部の間などに存在する、上記複数の開口部以外の部分である非開口部を有していることによって、表面層や保水層に保持される清掃用薬液を適度に清掃対象へ放出することができ、優れた水分放出性を発揮することができる。
さらに、本態様1の清掃用シートは、保水層と表面層が部分的に接合されていることによって、表面層が保水層に対して相対的にずれるように移動しやすくなっているため、開口部内に掻き取った汚れが保持されても、拭き取り作業中に保水層と表面層とが相対的にずれるように移動することで、開口部内の汚れを保水層内又は保水層と表面層との境界部分に取り込みつつ、開口部の底面を新たに露出する保水層の表面によって形成することができる。このようにして、本態様1の清掃用シートは、上述の優れた汚れ除去性能を持続的に発揮することができる。
また、本発明の別の態様(態様2)では、上記態様1の清掃用シートにおいて、前記清掃用シートは、互いに直交する第1方向と第2方向を有し、
前記保水層と前記表面層は、前記第2方向の両端部領域において接合されていることを特徴とする。
本態様2の清掃用シートは、保水層と表面層が第2方向(例えば、幅方向)の両端部領域において接合されていることで、清掃用シートとしての構造を維持しながら、第2方向の中央部領域においては、表面層が保水層に対して第2方向(好ましくは、清掃時の拭き取り方向に対応する方向)へ相対的にずれるように移動しやすくなっている。これにより、本態様2の清掃用シートは、第2方向を清掃時の拭き取り方向とした場合に、上述の優れた汚れ除去性能をより持続的に且つ確実に発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様3)では、上記態様1又は2の清掃用シートにおいて、前記複数の開口部の開口面積率が4%〜60%の範囲内であることを特徴とする。
本態様3の清掃用シートは、複数の開口部の開口面積率が4%以上であることで、所定量以上の汚れを開口部の縁部の段差で掻き取ることができ、優れた汚れ除去性能をより確実に発揮することができる。
さらに、本態様3の清掃用シートは、複数の開口部の開口面積率が60%以下であることで、清掃用シートとして所定の剛性を確保しつつ、優れた水分放出性をより確実に発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様4)では、上記態様1〜3のいずれかの清掃用シートにおいて、前記清掃用シートは、互いに直交する第1方向と第2方向を有し、
前記表面層は、前記拭き取り面において、前記第2方向の中央部領域に位置する複数の開口部の開口形状と、前記第2方向の両端部領域に位置する複数の開口部の開口形状とが異なることを特徴とする。
本態様4の清掃用シートは、拭き取り面において、第2方向(例えば、幅方向)の中央部領域に位置する複数の開口部の開口形状と、第2方向の両端部領域に位置する複数の開口部の開口形状とが異なることで、ゴミや埃等の汚れをその形状やサイズに応じて捕捉することができ、特に第2方向を清掃時の拭き取り方向とした場合に、より優れた汚れ除去性能を発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様5)では、上記態様1〜4のいずれかの清掃用シートにおいて、前記表面層は、繊維シートによって形成され、前記非開口部において前記繊維シートの構成繊維が毛羽立ってなる毛羽立ち部を有することを特徴とする。
本態様5の清掃用シートは、表面層が非開口部に毛羽立ち部を有していることで、清掃対象のゴミや埃等の汚れを毛羽立ち部の毛羽立った繊維によって絡め取ることができ、更に優れた汚れ除去性能を発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様6)では、上記態様5の清掃用シートにおいて、前記毛羽立ち部は、毛羽立った繊維が疎水性を有することを特徴とする。
本態様6の清掃用シートは、毛羽立ち部において毛羽立った繊維が疎水性を有していることで、比較的弱い力でも清掃対象を拭き取ることができる上、清掃用シートが湿潤状態であっても繊維がへたりにくく、上述の優れた汚れ除去性能をより確実に発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様7)では、上記態様1〜6のいずれかの清掃用シートにおいて、前記表面層は、前記拭き取り面を形成する表面が0.20〜0.40の範囲内の静止摩擦係数を有することを特徴とする。
本態様7の清掃用シートは、表面層の拭き取り面を形成する表面が0.20以上の静止摩擦係数を有していることで、清掃対象のゴミや埃等の汚れを着実に拭き取ることができる。また、本態様7の清掃用シートは、表面層の拭き取り面を形成する表面が0.40以下の静止摩擦係数を有していることで、比較的弱い力でも清掃対象を拭き取ることができる。
本発明の更に別の態様(態様8)では、上記態様1〜7のいずれかの清掃用シートにおいて、前記表面層は、前記保水層の両面に積層されていることを特徴とする。
本態様8の清掃用シートは、表面層が保水層の両面に積層されていることで、清掃用シートの両面を拭き取り面として用いることができ、より効率的に清掃することができる。
本発明の更に別の態様(態様9)では、上記態様1〜8のいずれかの清掃用シートにおいて、前記表面層は、前記保水層に対向する第1表面と、厚さ方向において前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、を有し、
前記第2表面は、疎水性材料の配合比率が前記第1表面の疎水性材料の配合比率よりも高いことを特徴とする。
本態様9の清掃用シートは、表面層の第2表面(すなわち、拭き取り面を形成する表面)の疎水性材料の配合比率が第1表面の疎水性材料の配合比率よりも高いことで、清掃用シートから放出される清掃用薬液が適度に制御され、より優れた水分放出性を発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様10)では、上記態様1〜9のいずれかの清掃用シートにおいて、清掃用薬液が含浸されていることを特徴とする。
本態様10の清掃用シートは、清掃用薬液が含浸されているので、当該清掃用薬液の成分(例えば、水、界面活性剤、アルコール、グリセリン等)に応じた効率的な又は機能的な清掃(例えば、殺菌効果を伴う清掃等)を行うことができる。
本発明の更に別の態様(態様11)では、上記態様10の清掃用シートにおいて、前記保水層の清掃用薬液の含浸量が、前記表面層の清掃用薬液の含浸量よりも多いことを特徴とする。
本態様11の清掃用シートは、保水層の清掃用薬液の含浸量が、表面層の清掃用薬液の含浸量よりも多く、保水層が清掃用薬液を相対的に多く保持していることで、清掃用薬液を清掃用シートから持続的に放出しやすく、優れた水分放出性をより持続的に発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様12)では、上記態様10又は11の清掃用シートにおいて、前記保水層の清掃用薬液の含浸量が、前記表面層の清掃用薬液の含浸量の1.5倍〜2.5倍であることを特徴とする。
本態様12の清掃用シートは、保水層の清掃用薬液の含浸量が表面層の清掃用薬液の含浸量の1.5倍〜2.5倍であるので、適度な量の清掃用薬液を清掃用シートから持続的に放出することができ、より一層優れた水分放出性をより持続的に発揮することができる。
本発明によれば、優れた汚れ除去性能と水分放出性を有し、さらにその優れた汚れ除去性能を持続的に発揮することができる清掃用シートを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る清掃用シート1を展開した状態で厚さ方向Dに見た平面図である。 図2は、清掃用シート1の要部拡大斜視図である。 図3は、図1における清掃用シート1のIII−III線に沿った切断面の端面図である。 図4は、清掃用シート1の要部拡大断面図である。 図5は、清掃用シート1の作用機序を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の清掃用シートの好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[清掃用シート]
図1は、本発明の一実施形態に係る清掃用シート1を展開した状態で厚さ方向Dに見た平面図であり、図2は、清掃用シート1の要部拡大斜視図であり、図3は、図1における清掃用シート1のIII−III線に沿った切断面の端面図である。
さらに、図4は、清掃用シート1の要部拡大断面図であり、図5は、清掃用シート1の作用機序を模式的に示す説明図である。
本発明の一実施形態に係る清掃用シート1は、床面や家具、家電などの清掃対象の埃やごみを拭き取ることにより、清掃対象の表面を清浄にする機能を備えたシート状の繊維構造体であり、図1に示すように、平面視にて、長さの長い第1方向Dと、該第1方向Dに直交する長さの短い第2方向Dと、を有する矩形状の外形形状を有している。なお、清掃用シート1の外形形状は特に限定されず、各種用途等に応じた任意の形状(例えば、長方形、正方形、台形、長円形など)を採用することができる。
清掃用シート1は、図1〜図3に示すように、清掃対象を拭き取るための拭き取り面を形成する表面層2と、該表面層2の拭き取り面(第2表面)と反対側の面(第1表面)に積層され、清掃用薬液が含侵される保水層3と、該保水層3の上記表面層2とは反対側の面に積層され、上記表面層2とは反対側の拭き取り面を形成する表面層4と、を主な構成部材として備えている。すなわち、清掃用シート1は、一方側の表面層2と、保水層3と、他方側の表面層4とがこの順で厚さ方向Dに積層されてなる3層の積層構造を有している。
そして、本実施形態の清掃用シート1においては、図1〜図3に示すように、表面層2、4は、少なくとも拭き取り面において、当該表面層2、4を厚さ方向Dに貫通する複数の開口部50と、該開口部50以外の非開口部53と、を有しており、さらに、保水層3と表面層2、4は、清掃用シート1の第2方向Dの一方側の端部領域A及び他方側の端部領域Aの各々に位置する接合部61、62において接合されており、さらに、第2方向Dの一方側の端部63及び他方側の端部64の各々においても、保水層3が含まれない形態で接合されている、すなわち保水層3と表面層2、4は、部分的に接合されている。
このように構成された清掃用シート1は、表面層2、4の少なくとも拭き取り面に複数の開口部50を有していることによって、清掃対象を拭き取った時にゴミや埃等の汚れを開口部50の縁部の段差で掻き取ることができ、優れた汚れ除去性能を発揮することができる。
また、清掃用シート1は、表面層2、4の少なくとも拭き取り面において、隣り合う開口部50の間などに存在する、上記複数の開口部50以外の部分である非開口部53を有していることによって、表面層2、4や保水層3に保持される清掃用薬液を適度に清掃対象へ放出することができ、優れた水分放出性を発揮することができる。
さらに、清掃用シート1は、保水層3と表面層2、4が部分的に接合されていることによって、表面層2、4が保水層3に対して相対的にずれるように移動しやすくなっているため、図5に示すように、開口部50内に掻き取った汚れDが保持されても、拭き取り作業中に保水層3と表面層2とが相対的にずれるように移動することで(なお、図5(a)中のF及びFは、それぞれ表面層2及び保水層3の移動方向を示す。)、開口部50内の汚れDを保水層3内又は保水層3と表面層2との境界部分に取り込みつつ、開口部50の底面を新たに露出する保水層3の表面によって形成することができる(図5(b)を参照)。このようにして、清掃用シート1は、上述の優れた汚れ除去性能を持続的に発揮することができる。
なお、本実施形態においては、保水層3の両面に表面層2、4が積層されていることにより、清掃用シート1の両面が拭き取り面として形成されているが、本発明においてはこのような態様に限定されず、清掃用シートは、保水層の一方の表面のみに表面層が積層されて、清掃用シートの一方の表面のみが拭き取り面として形成されていてもよい。
ただし、上述の実施形態のように表面層が保水層の両面に積層されていると、清掃用シートの両面を拭き取り面として用いることができ、より効率的に清掃することができるという利点がある。
(使用形態)
清掃用シート1の使用形態は特に限定されないが、清掃用シート1は、表面層2、4の全面を拭き取り面として、雑巾や布巾のようにして清掃対象の拭き取り掃除に用いてもよいし、表面層2、4の第2方向Dの中央部に位置し且つ第1方向Dに延在する中央部領域Aを拭き取り面とし、第2方向Dの一方側の端部領域Aと他方側の端部領域A(すなわち、両端部領域)を保持具への取り付け部分として、該両端部領域を折り返して保持具の先端部に取り付けた状態で清掃対象の拭き取り掃除に用いてもよい。
なお、後者のように用いる場合、保持具としては、特に限定されないが、例えば、使用者が手で掴む把持部と、当該把持部とは反対側に位置し且つ清掃用シートを保持する先端部と、を備えた樹脂製(例えば、ポリプロピレン製など)又は金属製(例えば、アルミ製など)の棒状の保持具などが挙げられ、かかる保持具は、ハンディ用のものであっても、フローリング用のものであってもよい。
以下、本発明の清掃用シートを構成する各種部材について、上述の実施形態の清掃用シート1を用いて更に詳細に説明する。
[保水層]
上述の清掃用シート1において保水層3は、表面層2と表面層4の間に配置され、清掃用シート1の清掃用薬液を保持し得る親水性不織布によって形成されている。保水層3が親水性不織布によって形成されていることにより、清掃用シート1は、保水層3に保持される清掃用薬液を、表面層2、4の非開口部53を介して適度に清掃対象へ放出することができる。
保水層3を形成する親水性不織布は、清掃用薬液を保持し得るものであれば特に制限されず、任意の親水性不織布を用いることができる。かかる親水性不織布は、不織布として親水性を有していればよいため、親水性繊維のみからなる不織布であっても、親水性繊維と疎水性繊維からなる不織布であっても、疎水性繊維のみからなる不織布に親水化処理が施された不織布であってもよい。
そのような親水性不織布としては、特に限定されず、例えば、エアレイド不織布や湿式不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、サーマルボンド不織布(例えば、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布等)、ケミカルボンド不織布などが挙げられるが、エアレイド不織布が好ましい。
また、親水性不織布を構成する繊維も、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、例えば、セルロース系繊維や合成繊維などを用いることができる。これらセルロース系繊維及び合成繊維は、それぞれを単独で用いても、両者を併用してもよく、さらに、バインダー(例えば、EVA、SBR等)などを併用してもよい。
セルロース系繊維としては、例えば、パルプ、コットン、麻等の天然セルロース系繊維;レーヨン、リヨセル、キュプラ等の再生セルロース系繊維などが挙げられ、これらの繊維は、1種類の繊維を単独で用いても、2種類以上の繊維を併用してもよい。
また、合成繊維としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)等のポリエステル系繊維;ビニロン等のポリビニルアルコール系繊維;ポリアクリロニトリル等のポリアクリル系繊維;ポリウレタン(PU)系繊維;ナイロン等のポリアミド系繊維などが挙げられ、これらの繊維は、1種類の繊維を単独で用いても、2種類以上の繊維を併用してもよい。さらに、合成繊維の形態も特に限定されず、例えば、PP(芯部)/PE(鞘部)や高融点PP(芯部)/低融点PP(鞘部)、PET(芯部)/PE(鞘部)等の芯鞘型複合繊維;サイド・バイ・サイド型複合繊維;扁平、Y字形、C字形等の異形断面型繊維などの任意の形態の合成繊維を用いることができる。
なお、不織布が疎水性の合成繊維のみからなる場合は、不織布を形成する前の合成繊維に対して親水化処理剤等により親水化処理を施すか、形成後の不織布に対して親水化処理剤等により親水化処理を施せばよい。
保水層3を形成する親水性不織布の厚さや坪量等は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、任意の厚さや坪量等を採用することができるが、清掃用薬液の含浸性や放出性などの点から、坪量は、15g/m〜100g/mの範囲内の坪量が好ましく、30g/m〜80g/mの範囲内の坪量がより好ましい。
なお、本発明においては、保水層は、清掃用薬液を保持し得るものであれば、親水性不織布以外の任意の繊維シート(例えば、織布や編布等)や保水性を有する樹脂シートなどによって形成されていてもよい。
また、上述の清掃用シート1において保水層3は、図1〜図3に示すように、表面層2、4よりも第2方向長さが短く形成され、第2方向Dの両端部において表面層2、4と接合されている。
具体的には、図1〜図3に示すように、清掃用シート1において表面層2は、表面層4よりも第2方向長さが短く形成されており、この表面層2の第2方向Dの両端部と、保水層3の第2方向Dの両端部とが厚さ方向Dに重なる部分において、保水層3と表面層2、4とが第1方向Dに延在するそれぞれの接合部(すなわち、図1〜図3における第2方向Dの一方側の接合部61及び他方側の接合部62)によって接合されている。
なお、表面層4は、上述の接合部61、62の外方側に位置する第2方向Dの両端部(すなわち、図1〜図3における第2方向Dの一方側の端部63及び他方側の端部64)において、表面層2及び保水層3が積層されている表面側に折り返されて、その折り返し部分が接合されている。
また、上述の清掃用シート1において、保水層3と表面層2、4の接合部61、62は、図1に示すように、清掃用シート1の第2方向Dの一方側の端部領域A及び他方側の端部領域Aの各々に位置している、すなわち、保水層3と表面層2、4は、清掃用シート1の第2方向Dの両端部領域において接合されている。
清掃用シート1は、このように保水層3と表面層2、4が第2方向Dの両端部領域において接合されていることで、清掃用シートとしての構造を維持しながら、第2方向Dの中央部領域Aにおいては、図5に示すように表面層2、4が保水層3に対して第2方向D(好ましくは、清掃時の拭き取り方向に対応する方向)へ相対的にずれるように移動しやすくなっているため、第2方向Dを清掃時の拭き取り方向とした場合に、上述の優れた汚れ除去性能をより持続的に且つ確実に発揮することができる。
ここで、第2方向Dの中央部領域Aは、図1に示すように、清掃用シート1の第2方向Dの中央部を含むように第1方向Dに延在する領域であり、清掃用シート1の第2方向長さ(第2方向の全長)に対して約2/4の第2方向長さを有する領域として区分され、第2方向Dの一方側の端部領域A及び他方側の端部領域A(すなわち、両端部領域)は、図1に示すように、上記中央部領域Aを第2方向Dの両側から挟むようにして該中央部領域Aの第2方向Dに隣接する領域であり、それぞれ清掃用シート1の第2方向長さに対して約1/4ずつの第2方向長さを有する領域として区分される。
また、清掃用シート1は、少なくとも拭き取り面となる第2方向Dの中央部領域Aにおいて、表面層2、4が保水層3に対して第2方向Dへ相対的にずれるように移動しやすくなっていれば、保水層3と表面層2、4が中央部領域Aにおいて部分的に接合されていてもよく、或いは、中央部領域Aにおいては接合されておらず、両端部領域のみで接合されていてもよい。
保水層3と表面層2、4の接合部61、62の配置形態は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、例えば、接合部61、62の各々は、第2方向Dに所定の間隔で並び且つ第1方向Dに沿って延びる複数本の任意の線状(例えば、直線状、破線状、点線状、波線状、スパイラル状、オメガ状等)の形態で配置することができる。中でも、接合部61、62の各々は、汚れ除去性能の点などから、第2方向Dに10mm〜150mmの間隔で並び且つ第1方向Dに沿って直線状に延びる複数本の線状の形態で配置することが好ましい。
なお、接合部61、62の形成手段、すなわち保水層3と表面層2、4の接合手段は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、熱融着法や超音波融着法、接着剤による接着法等の任意の接合手段を採用することができる。
[表面層]
上述の清掃用シート1において表面層2、4は、保水層3を厚さ方向Dに挟むように配置され、清掃対象を拭き取るための拭き取り面を形成し且つ清掃用薬液を放出し得る疎水性不織布によって形成されている。なお、表面層2、4は、親水性不織布によって形成することもできるが、疎水性不織布によって形成されていると、比較的弱い力でも清掃対象を拭き取ることができる上、清掃用シートが湿潤状態であっても構成繊維がへたりにくく、より優れた汚れ除去性能を発揮することができる。
表面層2、4を形成する疎水性不織布は、清掃用シート1の拭き取り面を形成し得るものであれば特に制限されず、任意の疎水性不織布を用いることができる。かかる疎水性不織布は、不織布として疎水性を有していればよいため、疎水性繊維のみからなる不織布であっても、親水性繊維と疎水性繊維からなる不織布であってもよい。
そのような疎水性不織布としては、特に限定されず、例えば、ウォータージェット法(水流交絡法)により製造されたスパンレース不織布やエアレイド不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、サーマルボンド不織布(例えば、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布等)、ケミカルボンド不織布などが挙げられるが、エアスルー不織布やポイントボンド不織布等の乾式で製造された不織布及びスパンレース不織布が好ましく、スパンレース不織布が特に好ましい。このような乾式で製造された不織布及びスパンレース不織布は伸びやすい性質を有しているため(なお、乾式で製造された不織布については、MD方向に繊維配向するので、CD方向に伸びやすい性質を有している)、表面層2、4がこのような不織布によって形成されていると、表面層2、4が保水層3に対して相対的にずれるように移動しやすくなり、上述の優れた汚れ除去性能をより持続的に且つ確実に発揮することができる。
また、疎水性不織布を構成する繊維も、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、例えば、上述の保水層3を形成する親水性不織布の構成繊維として例示した合成繊維やセルロース系繊維などが挙げられる。
なお、疎水性不織布が、疎水性繊維と親水性繊維とによって構成される場合、疎水性繊維は、不織布全体の質量に対して50質量%以上の割合で存在し、好ましくは70質量%以上の割合で存在する。
表面層2、4を形成する疎水性不織布の厚さや坪量等は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、任意の厚さや坪量等を採用することができるが、表面層2、4の汚れ除去性能や非開口部53からの清掃用薬液の放出性などの点から、表面層1層当たり10g/m〜80g/mの範囲内の坪量が好ましく、30g/m〜60g/mの範囲内の坪量がより好ましい。
なお、本発明においては、表面層は、清掃用シートの拭き取り面を形成し且つ清掃用薬液を放出し得るものであれば、疎水性不織布以外の任意の繊維シート(例えば、織布や編布等)や多孔質樹脂シートなどによって形成されていてもよい。
(開口部)
上述の清掃用シート1において、表面層2、4は、図1〜図3に示すように、その全面にわたって、当該表面層2、4を厚さ方向Dに貫通する複数の開口部50〜52と、該開口部以外の非開口部53と、を有している。
さらに、複数の開口部50〜52は、図1〜図3に示すように、少なくとも拭き取り面となる第2方向Dの中央部領域Aの全面と第2方向Dの両端部領域の一部にわたって広く分散するように配置された開口部50と、第2方向Dの両端部領域(すなわち、第2方向Dの一方側の端部領域Aと他方側の端部領域A)の各々に分散するように配置された開口部51、52とを含み、開口部50と開口部51、52とは、図1に示すように異なる開口形状を有している。なお、開口部50と開口部51、52は、開口部の形成時には同じ開口形状を有しているものの、その後の製造工程において不織布が引っ張られることにより開口形状が変化し、上述の異なる開口形状を有することとなる。
複数の開口部50〜52の形成手段は、特に制限されず、例えば、複数の開口パターンを有するネットに水流を打ち付けるウォータージェット法、複数の針状部材を用いて穿孔するニードルパンチ法、カッター等の切断手段を用いて円形形状等に切り抜く切断法などが挙げられる。中でも、非開口部53に後述する毛羽立ち部54を形成しやすい点などから、ウォータージェット法やニードルパンチ法を用いることが好ましい。
本発明の清掃用シートにおいて、複数の開口部の開口面積率は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されないが、4%〜60%の範囲内であることが好ましい。
複数の開口部の開口面積率が4%以上であると、所定量以上の汚れを開口部の縁部の段差で掻き取ることができ、優れた汚れ除去性能をより確実に発揮することができる。さらに、複数の開口部の開口面積率が60%以下であると、清掃用シートとして所定の剛性を確保しつつ、優れた水分放出性をより確実に発揮することができる。
なお、複数の開口部の開口面積率は、4%〜50%の範囲であることがより好ましく、4%〜35%の範囲であることが更に好ましい。
なお、複数の開口部の開口面積は、次のようにして測定することができる。
測定対象となる試料(すなわち、清掃用シートや表面層を形成する不織布等)の表面をマイクロスコープ(KEYENCE社製 VHX−7000 DIGITAL MICROSCOPE)により倍率50倍で拡大観察し、得られた拡大画像の黒色部分の総面積率を、マイクロスコープに付属の計測ツール(明度をレンジ0〜70に設定)により計測する。この計測された黒色部分の総面積率が、複数の開口部の開口面積率となる。
また、本発明の清掃用シートにおいて、複数の開口部の開口密度は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されないが、汚れ除去性能の点などから1個/cm〜100個/cmの範囲内であることが好ましい。
さらに、開口部の開口形状も特に限定されず、例えば、楕円形、円形、三角形、四角形、多角形、星形などの任意の形状を採用することができる。
また、開口形状のサイズも特に制限されず、例えば、開口形状が円形の場合は、直径が1mm〜5mmとなるサイズが挙げられ、開口形状が楕円形の場合は、長径が1mm〜5mm、短径が0.1mm〜4mmとなるサイズが挙げられる。
また、本発明の清掃用シートにおいては、表面層は、拭き取り面において、第2方向の中央部領域に位置する複数の開口部の開口形状と、第2方向の両端部領域に位置する複数の開口部の開口形状とが異なるように形成されていてもよい。
第2方向の中央部領域に位置する複数の開口部の開口形状と、第2方向の両端部領域に位置する複数の開口部の開口形状とが異なっていると、ゴミや埃等の汚れをその形状やサイズに応じて捕捉することができるので、特に第2方向を清掃時の拭き取り方向とした場合に、より優れた汚れ除去性能を発揮することができる。
例えば、清掃時の拭き取り方向となる第2方向の両端部領域に位置する複数の開口部が、縦横比の小さい第1方向に長い開口形状又は円形の開口形状であり、第2方向の中央部領域に位置する複数の開口部が、縦横比の大きい第1方向に長い開口形状である場合は、両端部領域に位置する複数の開口部において埃や粒ゴミを捕捉し、中央部領域に位置する複数の開口部において上記両端部領域に位置する複数の開口部で逃したゴミを捕捉することができる。
(非開口部)
上述の清掃用シート1において、表面層2、4は、図1〜図3に示すように、その全面にわたって、上記複数の開口部50〜52以外の非開口部53を有している。
そして、清掃用シート1においては、非開口部53は、図4に示すように、表面層2、4を構成する疎水性不織布の構成繊維が毛羽立ってなる毛羽立ち部54を有している。
このように表面層2、4の非開口部53が毛羽立ち部54を有していると、清掃対象のゴミや埃等の汚れを毛羽立ち部54の毛羽立った繊維54Fによって絡め取ることができるので、更に優れた汚れ除去性能を発揮することができる。
なお、本実施形態においては、毛羽立ち部54は、表面層2、4を形成する疎水性不織布の構成繊維によって形成されているが、本発明においては、表面層の毛羽立ち部は、不織布や織布、編布等の繊維シートの構成繊維によって形成されていてもよい。
ここで、本明細書において毛羽立ち部は、表面層を形成する繊維シート(例えば、不織布、織布、編布等)を厚さ方向に切断した切断面を拡大観察したときに、繊維シートの表面に露出する構成繊維(すなわち、毛羽立った繊維)の切断端子が、繊維シートのシート面に平行な方向の5mmの範囲内において5本以上存在する部分を意味する。
なお、本発明の清掃用シートにおいて、毛羽立ち部は、汚れ除去性能の点などから、繊維シートの表面に露出する構成繊維の切断端子が、非開口部の全体にわたって略均等に存在していることが好ましく、例えば、上述のシート面に平行な方向の1mmの範囲内に1本以上存在していることが好ましい。
また、上述の清掃用シート1においては、表面層2、4が疎水性不織布によって形成されているため、毛羽立ち部54の毛羽立った繊維54Fは、疎水性を有している。
このように毛羽立ち部54の毛羽立った繊維54Fが疎水性を有していると、比較的弱い力でも清掃対象を拭き取ることができる上、清掃用シート1が湿潤状態であっても繊維がへたりにくく、上述の優れた汚れ除去性能をより確実に発揮することができる。
なお、本発明において、毛羽立った繊維が疎水性を有するとは、毛羽立った全ての繊維のうち、疎水性を有する繊維の質量割合が50質量%以上であることを意味し、かかる疎水性を有する繊維の質量割合は、70質量%以上であることが好ましい。
また、本発明においては、表面層は、拭き取り面を形成する表面が0.20〜0.40の範囲内の静止摩擦係数を有していることが好ましい。
表面層の拭き取り面を形成する表面が0.20以上の静止摩擦係数を有していると、清掃対象のゴミや埃等の汚れを着実に拭き取ることができ、表面層の拭き取り面を形成する表面が0.40以下の静止摩擦係数を有していると、比較的弱い力でも清掃対象を拭き取ることができる。
なお、表面層の表面の静止摩擦係数は、市販の摩擦計(例えば、株式会社日進機械製、ポータブル摩擦計 ミューズ)を用いて測定することができる。
また、本発明においては、表面層が、保水層に対向する第1表面と、厚さ方向において第1表面の反対側に位置する第2表面と、を有し、さらに、第2表面の疎水性材料(例えば、疎水性繊維等)の配合比率が、第1表面の疎水性材料の配合比率よりも高いことが好ましい。
表面層の第2表面(すなわち、拭き取り面を形成する表面)の疎水性材料の配合比率が第1表面の疎水性材料の配合比率よりも高いと、清掃用シートから放出される清掃用薬液が適度に制御され、より優れた水分放出性を発揮することができる。
なお、本発明において、清掃用薬液は、清掃用シートの製造時に含浸させてもよいし、清掃用シートの製造時には含浸させず、使用時に清掃用薬液を含浸させてもよい。
ただし、前者のように清掃用薬液が予め含浸されている清掃用シートは、清掃用薬液の成分(例えば、水、界面活性剤、アルコール、グリセリン等)に応じた効率的な又は機能的な清掃(例えば、殺菌効果を伴う清掃等)を行うことができるという利点がある。
また、本発明においては、保水層の清掃用薬液の含浸量が、表面層の清掃用薬液の含浸量よりも多いことが好ましい。
保水層の清掃用薬液の含浸量(質量)が表面層の清掃用薬液の含浸量よりも多く、保水層が清掃用薬液を相対的に多く保持していると、清掃用薬液を清掃用シートから更に持続的に放出しやすくなるため、優れた水分放出性をより持続的に発揮することができる。
なお、表面層が保水層の両面に積層されている場合、表面層の清掃用薬液の含浸量は、両方の表面層の合計の含浸量ではなく、それぞれの表面層の含浸量を意味する。
さらに、本発明においては、保水層の清掃用薬液の含浸量が、表面層の清掃用薬液の含浸量の1.5倍〜2.5倍であることが好ましい。
保水層の清掃用薬液の含浸量が表面層の清掃用薬液の含浸量の1.5倍〜2.5倍であると、適度な量の清掃用薬液を清掃用シートから持続的に放出することができ、より一層優れた水分放出性をより持続的に発揮することができる。
なお、本発明の清掃用シートは、上述の実施形態等に制限されることなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内において、適宜組み合わせや代替、変更等が可能である。なお、本明細書において、「第1」、「第2」等の序数は、当該序数が付された事項を区別するためのものであり、各事項の順序や優先度、重要度等を意味するものではない。
1 清掃用シート
2 一方側の表面層
3 保水層
4 他方側の表面層
50 開口部
51、52 開口部
53 非開口部
54 毛羽立ち部
61、62 接合部

Claims (12)

  1. 保水層と、前記保水層の少なくとも片面に積層された、拭き取り面を形成する表面層と、を含む清掃用シートであって、
    前記表面層は、少なくとも前記拭き取り面において、前記表面層を厚さ方向に貫通する複数の開口部と、該開口部以外の非開口部と、を有し、
    前記保水層と前記表面層は、部分的に接合されていることを特徴とする、前記清掃用シート。
  2. 前記清掃用シートは、互いに直交する第1方向と第2方向を有し、
    前記保水層と前記表面層は、前記第2方向の両端部領域において接合されていることを特徴とする、請求項1に記載の清掃用シート。
  3. 前記複数の開口部の開口面積率が4%〜60%の範囲内であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の清掃用シート。
  4. 前記清掃用シートは、互いに直交する第1方向と第2方向を有し、
    前記表面層は、前記拭き取り面において、前記第2方向の中央部領域に位置する複数の開口部の開口形状と、前記第2方向の両端部領域に位置する複数の開口部の開口形状とが異なることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の清掃用シート。
  5. 前記表面層は、繊維シートによって形成され、前記非開口部において前記繊維シートの構成繊維が毛羽立ってなる毛羽立ち部を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の清掃用シート。
  6. 前記毛羽立ち部は、毛羽立った繊維が疎水性を有することを特徴とする、請求項5に記載の清掃用シート。
  7. 前記表面層は、前記拭き取り面を形成する表面が0.20〜0.40の範囲内の静止摩擦係数を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の清掃用シート。
  8. 前記表面層は、前記保水層の両面に積層されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の清掃用シート。
  9. 前記表面層は、前記保水層に対向する第1表面と、厚さ方向において前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、を有し、
    前記第2表面は、疎水性材料の配合比率が前記第1表面の疎水性材料の配合比率よりも高いことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の清掃用シート。
  10. 清掃用薬液が含浸されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の清掃用シート。
  11. 前記保水層の清掃用薬液の含浸量が、前記表面層の清掃用薬液の含浸量よりも多いことを特徴とする、請求項10に記載の清掃用シート。
  12. 前記保水層の清掃用薬液の含浸量が、前記表面層の清掃用薬液の含浸量の1.5倍〜2.5倍であることを特徴とする、請求項10又は11に記載の清掃用シート。
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