JP2021177097A - トラックローラ部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】トラックローラ部材を提供する。【解決手段】本発明は、雌ねじを有するローラ本体と、ローラ本体に設けられる軸受と、軸受に貫通される輪軸と、雌ねじに対応する雄ねじを有するギャップ本体と、片側がギャップ本体に接続され、他側が輪軸に回転可能に当接される回転式オイルシールと、輪軸に接続されるエンドカバーと、ローラ本体、輪軸、ギャップ本体及び回転式オイルシールによって形成される収容空間の中に位置制限される油体と、を備える。これにより、ギャップ本体によりローラ本体に螺合されて、回転式オイルシールと組み合わせることで、油体の溢出を防ぎ、更に油漏れの可能性を大幅に低減することができる。また、重力の影響下で油体が収容空間の中に常に保持されるため、トラックローラ部材が故障しないように軸受を作動させ続けることができる。【選択図】図4

Description

本発明は、ローラ部材であり、特にトラックローラ部材に関する。
トラックローラ部材(例えば、掘削機又はトラクターのトラックローラ部材)は、多くの場合、極端な作業条件下で、非常に大きな応力と摩耗にさらされる。山岳地帯や岩場等の極限状態で作業する場合、トラックローラ部材は損傷しやすい。このため、トラックローラ部材には、高いメンテナンスコスト、摩耗による短寿命、及び他の構造上の問題が存在する。これらの問題の解決策は、トラックローラ部材を常に十分に潤滑状態に維持する必要があることにある。しかしながら、トラックローラ部材が困難な場所で作業する時、潤滑油体がトラックローラ部材の内部領域から外部領域に漏れることがよくあり、その結果、漏れ箇所の修理又はトラックローラ部材全体の交換によるメンテナンスコストが大幅に増加する。その他の構造上の問題は、部材を構築する部品が多く、製造プロセスが複雑で、構築時に油体潤滑剤を取り扱う必要があることである。
従来のトラックローラ部材は、横方向に間隔を置いて配置される1対のエンドキャップにより輪軸を接続し、円筒形の内壁と端壁によって画定される止まり穴にこの輪軸を支持することに用いられる。支持部材は、止まり穴内に取り付けられ、エンドカバーと輪軸との間に挿入され、且つ内壁によって固定して支持されるスリーブ型の円筒ブッシュ及び端壁に固定されるディスクスラストワッシャから形成される。端壁内の垂直方向に伸びるチャネルに、オリフィスを介してローラ部材に導入可能な油体のような油体潤滑剤が収容される。従来のトラックローラ部材にはブッシュ及びスラストワッシャが用いられているが、長期に存在する油漏れの問題が解決されず、極端な作業条件下で油体の漏れが発生しやすいという問題が解決されない。現在の市場には、油漏れを防ぐことができ且つ故障しないトラックローラ部材がない。
本発明は、上述に鑑みてなされたものであり、その目的は、ギャップ本体によりローラ本体に螺合されて、ギャップ本体と組み合わせて回転式オイルシールと結合することで、油体の溢出を防ぎ、更に油漏れの可能性を大幅に減らし、トラックローラ部材が故障しないようにすることができるトラックローラ部材を提供することにある。
本発明の一実施例のトラックローラ部材は、雌ねじを有するローラ本体と、ローラ本体に設けられる軸受と、軸受に穿設される輪軸と、雌ねじに対応して雌ねじに螺合される雄ねじを有するギャップ本体と、片側がギャップ本体に接続され、他側が輪軸に回転可能に当接される回転式オイルシールと、輪軸に接続されるエンドカバーと、ローラ本体、輪軸、ギャップ本体及び回転式オイルシールによって形成される収容空間の中に位置制限される油体と、を備える。
本発明の他の実施例によれば、前記トラックローラ部材は、前記ギャップ本体と前記ローラ本体との間に設けられ、プラスチック材料で作られるOリングを備える。更に、前記ローラ本体の内壁に環状溝が設けられ、前記Oリングは前記環状溝と前記ギャップ本体との間に設けられる。
本発明の他の実施例によれば、前記トラックローラ部材は、前記ギャップ本体と前記ローラ本体との間に設けられ前記ギャップ本体を位置制限する位置制限部材を備える。前記ローラ本体の内壁に位置制限溝が環設されてもよく、前記位置制限部材は前記位置制限溝と前記ギャップ本体との間に設けられる。更に、前記位置制限部材は第1の位置制限部分及び第2の位置制限部分を含み、前記第1の位置制限部分は前記第2の位置制限部分に接合され、且つ前記第1の位置制限部分は前記位置制限溝に嵌着される。前記ギャップ本体は少なくとも1つの固定溝を含み、前記第2の位置制限部分は少なくとも1つの前記固定溝に嵌着される。
本発明の他の実施例によれば、前記ギャップ本体の外壁に複数の係止溝が設けられ、前記係止溝は互いに間隔を置いて配列される。前記ローラ本体の内壁に複数の位置制限凹溝が設けられ、前記位置制限部材は前記位置制限凹溝の1つと前記ギャップ本体の前記係止溝の1つとの間に設けられる。
本発明の他の実施例によれば、前記トラックローラ部材は、前記エンドカバーと前記輪軸を取り外し可能に接続する第1のプラグと、前記ギャップ本体と前記ローラ本体を接続する第2のプラグと、を備える。なお、前記回転式オイルシールは、前記輪軸に回転可能に当接され、且つ前記油体に接近する少なくとも1つのオイル遮断部と、前記輪軸に回転可能に当接され、且つ前記油体から離れる防塵部と、を備える。
これにより、本発明のトラックローラ部材は、ローラ本体によりギャップ本体に螺合されて、回転式オイルシールと組み合わせることで、油体の溢出を防ぎ、油漏れの可能性を大幅に低減し、トラックローラ部材が故障しないようにすることができる。
本発明の異なる実施例のトラックローラ部材は、互いに接続され、それぞれ雌ねじを有する2つのローラ本体と、それぞれ2つの前記ローラ本体に設けられる2つの軸受と、2つの前記軸受に貫通される輪軸と、それぞれ雌ねじに対応する雄ねじを有し、雄ねじが雌ねじに対応的に螺合される2つのギャップ本体と、片側が各前記ギャップ本体に接続され、他側が前記輪軸に回転可能に当接される2つの回転式オイルシールと、それぞれ輪軸の対向する両端に接続される2つのエンドカバーと、2つの前記ローラ本体、前記輪軸、2つの前記ギャップ本体及び2つの前記回転式オイルシールによって形成される収容空間の中に位置制限される油体と、を備える。
本発明の他の実施例によれば、前記トラックローラ部材は、各ギャップ本体と各ローラ本体との間に設けられプラスチック材料で作られる2つのOリングを備える。更に、各前記ローラ本体の内壁に環状溝が設けられ、各前記Oリングは前記環状溝と各前記ギャップ本体との間に設けられる。
本発明の他の実施例によれば、前記トラックローラ部材は、各前記ギャップ本体と各前記ローラ本体との間に設けられ、各前記ギャップ本体を位置制限する2つの位置制限部材を備える。なお、各前記ローラ本体の内壁に位置制限溝が環設され、各前記位置制限部材は前記位置制限溝と各前記ギャップ本体との間に設けられる。更に、各前記位置制限部材は、第1の位置制限部分及び第2の位置制限部分を含み、前記第1の位置制限部分は、前記第2の位置制限部分に接合され、且つ前記位置制限溝に嵌着される。各前記ギャップ本体は、少なくとも1つの固定溝を含み、前記第2の位置制限部分は、少なくとも1つの前記固定溝に嵌着される。
本発明の他の実施例によれば、各前記ギャップ本体の外壁に複数の係止溝が設けられ、前記係止溝は互いに間隔を置いて配列される。各前記ローラ本体の内壁に複数の位置制限凹溝が設けられ、各前記位置制限部材は前記位置制限凹溝の1つと前記ギャップ本体の前記係止溝の1つとの間に設けられる。
本発明の他の実施例によれば、前記トラックローラ部材は、それぞれ各前記エンドカバーと前記輪軸を取り外し可能に接続する2つの第1のプラグと、1つの前記ギャップ本体及び1つの前記ローラ本体を接続することができる少なくとも1つの第2のプラグと、を備える。更に、各前記回転式オイルシールは、前記輪軸に回転可能に当接され、且つ前記油体に接近する少なくとも1つのオイル遮断部と、前記輪軸に回転可能に当接され、且つ前記油体から離れる防塵部と、を備える。
本発明のトラックローラ部材は、2つのギャップ本体により2つのローラ本体にそれぞれ螺合されて、且つ2つの回転式オイルシールと組み合わせられ、対称構造により部材全体を実現して、油漏れの可能性を大幅に低減するだけでなく、トラックローラ部材が故障しないようにすることができる。
本発明の一実施例のトラックローラ部材を示す斜視模式図である。 図1のトラックローラ部材を示す分解斜視図である。 図1のトラックローラ部材を示す断面模式図である。 図1のトラックローラ部材を示す断面模式図である。 図1のトラックローラ部材のローラ本体を示す模式図である。 図1のトラックローラ部材のローラ本体、ギャップ本体及び位置制限部材を示す模式図である。 本発明の異なる実施例のトラックローラ部材を示す断面模式図である。 本発明の異なる実施例のトラックローラ部材のローラ本体を示す模式図である。 図8のローラ本体を示す断面模式図である。 本発明の異なる実施例のトラックローラ部材のギャップ本体を示す模式図である。 図10のギャップ本体を示す断面模式図である。 本発明の異なる実施例のローラ本体、ギャップ本体及び位置制限部材を示す模式図である。 本発明の異なる実施例のトラックローラ部材を示す側面図である。 図13Aのトラックローラ部材の切断線A−Aに沿った断面模式図である。 本発明の異なる実施例のトラックローラ部材を示す側面図である。 図14Aのトラックローラ部材の切断線B−Bに沿った断面模式図である。
以下、複数の実施例によるトラックローラ部材を図面に基づき説明する。なお、複数の実施例において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
なお、本文において、ある素子(又は機構又はモジュール等)が別の素子に「接続」、「設置」又は「結合」される場合、素子が別の素子に直接接続、直接設置又は直接結合されることを指してもよく、ある素子が別の素子に間接接続、間接設置又は間接結合されることを指してもよく、即ち、素子と別の素子との間に他の素子が介在されることを意味する。ある素子が別の素子に「直接接続」、「直接設置」又は「直接結合」されることが明確に示される場合、素子と別の素子との間にある他の素子が介在されていないことを示す。「第1の」、「第2の」、「第3の」等の用語は、単に異なる素子又は成分を説明するためのものであり、素子/成分そのものを制限することはないため、第1の素子/成分を第2の素子/成分と言い換えてもよい。且つ、本文における素子/成分/機構/モジュールの組み合わせは、この分野において一般的に知られた、通常又は従来の組み合わせではないため、素子/成分/機構/モジュールそのものが従来のものであるかによって、その組み合わせ関係が当業者によって容易に完成されるかを判断することはできない。
図1から図6に示すように、トラックローラ部材100は、2つのローラ本体200、2つの軸受300、輪軸400、2つのギャップ本体500、2つの回転式オイルシール600、2つのエンドカバー700、油体800、2つのOリング900、2つの位置制限部材1000及び2つの第1のプラグ1100を備える。
2つのローラ本体200は互いに接続され、その一方が突出部を含み、他の一方が凹部を含み、2つのローラ本体200が緊密に結合されるように、突出部は凹部に対応して嵌着される。更に、各ローラ本体200は、中空の円筒形を呈して、雌ねじ210、環状溝220及び位置制限溝230を含む。雌ねじ210はギャップ本体500を螺合することに用いられ、環状溝220は、各ローラ本体200の内壁に設けられて、Oリング900を収容することに用いられ、位置制限溝230は、各ローラ本体200の内壁に設けられて、位置制限部材1000を収容することに用いられる。各ローラ本体200の外側面にトラックベルトが接続されるため、各ローラ本体200を回転させる。他の実施例において、2つのローラ本体は上記に限定されず、一体成形することができる。
2つの軸受300はそれぞれ2つのローラ本体200に設けられ、輪軸400は2つの軸受300に貫通される。2つの軸受300の構造は互いに同じであり、各軸受300は各ローラ本体200と輪軸400との間に枢着される。
各ギャップ本体500は雌ねじ210に対応する雄ねじ510を有し、雄ねじ510は雌ねじ210に対応的に螺合される。更に、各ギャップ本体500は中空のリングを呈して、各回転式オイルシール600に当接される内輪面及び各軸受300に当接される底面を含む。
各回転式オイルシール600の片側(外側)は各ギャップ本体500の内輪面に接続され、各回転式オイルシール600の他側(内側)は輪軸400に回転可能に当接される。詳しくは、各回転式オイルシール600は3つのオイル遮断部610及び1つの防塵部620を含み、オイル遮断部610は輪軸400に回転可能に当接され、油体800に接近しており、オイル遮断部610は、油体800が収容空間110から離れることを遮断することができる。収容空間110は2つのローラ本体200、輪軸400、2つのギャップ本体500及び2つの回転式オイルシール600の間に形成される空間である。防塵部620は輪軸400に回転可能に当接され、且つ油体800から離れ、防塵部620はX軸の方向(即ち輪軸400の軸方向)に向かって傾斜して外部のほこりが収容空間110に入ることを防ぐことができる。各オイル遮断部610及び防塵部620は柔軟性のある材料で作られ、且ついずれも輪軸400に直接接続される。トラックベルトが移動する場合、各ローラ本体200、各ギャップ本体500及び各回転式オイルシール600は連動されて、いずれも輪軸400に対して回転し、換言すれば、トラックベルトが移動する場合、各オイル遮断部610及び防塵部620は輪軸400に対して回転し、輪軸400と互いに摩擦する。他の実施例において、オイル遮断部の数は必要に応じて調整されてもよく、上記に限定されない。
2つのエンドカバー700は、それぞれ輪軸400の対向する2つの端部に接続され、螺合によりトラックベルトのシャーシに固定され、その螺合構造が従来技術であるため、説明を省略する。
油体800は2つのローラ本体200、輪軸400、2つのギャップ本体500及び2つの回転式オイルシール600によって形成される収容空間110の中に位置制限される。油体800は、トラックローラ部材100を正常に回転させるように、2つの軸受300を潤滑することに用いられる。
各Oリング900は、各ギャップ本体500と各ローラ本体200との間に設けられ、プラスチック材料で作られる。各Oリング900は各ローラ本体200の環状溝220と各ギャップ本体500との間に設けられる。各ギャップ本体500の雄ねじ510が各ローラ本体200の雌ねじ210に対応的に螺合される場合、各Oリング900は、各ギャップ本体500と各ローラ本体200の環状溝220とが互いに押圧することで変形して各ギャップ本体500と各ローラ本体200との間の隙間を満たして、油体800の漏れを防ぎ、油密効果を発揮することができる。
各位置制限部材1000は、各ギャップ本体500と各ローラ本体200との間に設けられ、各ギャップ本体500を位置制限する。即ち、各位置制限部材1000は、各ギャップ本体500のX軸の方向に向かう変位を阻止し、位置制限溝230と各ギャップ本体500との間に設けられる。各位置制限部材1000は、第1の位置制限部分1002及び第2の位置制限部分1004を含み、第1の位置制限部分1002は第2の位置制限部分1004に結合され、且つ第1の位置制限部分1002は位置制限溝230に嵌着される。更に、各ギャップ本体500は、複数本の固定溝520を含み、ギャップ本体500が固定されてローラ本体200に緊密に当接されて逸脱しないように、第2の位置制限部分1004が固定溝520の1つに嵌着される。
各第1のプラグ1100は各エンドカバー700と輪軸400を取り外し可能に接続する。各エンドカバー700及び輪軸400はいずれも穴を含み、各第1のプラグ1100が各エンドカバー700及び輪軸400の穴に貫通されてもよいため、輪軸400は各エンドカバー700に固定される。
更に、油体800の油面がオイル遮断部610よりも低い場合でも、軸受300は依然として油体800に浸って潤滑されることが可能であり、且つ油体800の油面がオイル遮断部610よりも低い場合、重力の影響下で油体800が収容空間110の下半部に常に保持されるため、ギャップ本体500がローラ本体200及び回転式オイルシール600に接合されて油漏れがない条件で、油体800を収容空間110内で溢出しないことを確保することができる。他の実施例において、トラックローラ部材はローラ本体、軸受、輪軸、ギャップ本体、回転式オイルシール、エンドカバー及び油体を含んでよく、ローラ本体は円形の溝の形を呈しており、各部材の数は用途によって異なり、上記に限定されない。従って、本発明のトラックローラ部材100は、2つのギャップ本体500により2つのローラ本体200にそれぞれ螺合され、2つの回転式オイルシール600と組み合わせられ、対称構造により部材全体を実現して、油体800の溢出を防止し、更に油漏れの可能性を大幅に低減することができる。なお、重力の影響下で、油体800が収容空間110の下半部に常に保持されるため、トラックローラ部材100が故障しないように軸受300を作動させ続けることができる。
図2、図4及び図7に示すように、図7は、本発明の異なる実施例のトラックローラ部材100aを示す断面模式図である。トラックローラ部材100aはローラ本体200a、軸受300、輪軸400、ギャップ本体500a、回転式オイルシール600、エンドカバー(図示せず)、油体800、Oリング900、位置制限部材1000a及び第1のプラグ(図示せず)を含む。
図7の実施例において、軸受300、輪軸400、回転式オイルシール600、エンドカバー、油体800、Oリング900及び第1のプラグは、図2及び図4における軸受300、輪軸400、回転式オイルシール600、エンドカバー700、油体800、Oリング900及び第1のプラグ1100の構造と同じであるため、説明を省略する。特に、図7の実施例のトラックローラ部材100aは、ローラ本体200a、ギャップ本体500a及び位置制限部材1000aを更に含み、ローラ本体200aは雌ねじ210、環状溝220及び位置制限溝230aを備え、ギャップ本体500aが雄ねじ510及び位置制限部530を含む。雄ねじ510は雌ねじ210に対応的に螺合され、環状溝220はOリング900を収容することに用いられる。位置制限部530は位置制限孔を有し、位置制限部材1000aが対応的に位置制限部530の位置制限孔を通過して位置制限溝230aに螺合されて、ローラ本体200aとギャップ本体500aを互いに位置決めさせる。これにより、本発明のトラックローラ部材100aは、位置制限部材1000a、位置制限溝230a及び位置制限部530の係着により、同時にOリング900のオイルシールによる密着及び雄ねじ510と雌ねじ210との間の螺合と組み合わせることにより、油体800が外部へ漏れなく且つトラックローラ部材100aが故障しないようにすることができる。
図8、図9、図10、図11及び図12に示すように、位置制限部材1000bは、ローラ本体200bとギャップ本体500bとの間に設けられ、ローラ本体200bの内壁に複数の位置制限凹溝240が設けられ、ギャップ本体500bの外壁に複数の係止溝540が設けられ、係止溝540が互いに間隔を置いて配列され、位置制限部材1000bは、位置制限凹溝240の1つとギャップ本体500bの係止溝540の1つとの間に設けられる。本実施例の位置制限部材1000bはバネプラグであり、ギャップ本体500bの係止溝540の数は6つであり、位置制限凹溝240は順次に隣接しているが、上記の開示に限定されない。これにより、本発明は、ローラ本体200b、ギャップ本体500b及び位置制限部材1000bの係合によって、ローラ本体200bとギャップ本体500bの相対回転を防止することができ、且つ雌ねじ210と雄ねじ510との螺合に合わせて、ギャップ本体500bのX軸の方向に向かう変位を更に防止することができる。
図3、図13A及び図13Bに示すように、トラックローラ部材100cは、2つのローラ本体200c、2つの軸受300、輪軸400、2つのギャップ本体500c、2つの回転式オイルシール600、2つのエンドカバー(図示せず)、油体(図示せず)、2つのOリング900、2つの位置制限部材1000、2つの第1のプラグ(図示せず)及び第2のプラグ1200cを備える。
図13Bの実施例において、軸受300、輪軸400、回転式オイルシール600、エンドカバー、油体、Oリング900、位置制限部材1000及び第1のプラグは、図3の実施例における軸受300、輪軸400、回転式オイルシール600、エンドカバー700、油体800、Oリング900、位置制限部材1000及び第1のプラグと同じであるため、説明を省略する。特に、図13A及び図13Bの実施例のトラックローラ部材100cは第2のプラグ1200cを含み、第2のプラグ1200cがギャップ本体500cとローラ本体200cを接続する。詳しくは、ギャップ本体500c及びローラ本体200cはいずれも貫通孔(図示せず)を含み、第2のプラグ1200cは、ギャップ本体500c及びローラ本体200cの貫通孔に貫通されてもよく、且つローラ本体200cの凹溝(図示せず)に当接されて、ギャップ本体500cをローラ本体200cに固定する。しかしながら、第2のプラグ1200cは、ギャップ本体500c及びローラ本体200cに挿入された後に溶接されてもよく、又は第2のプラグ1200cは雄ねじを含んでよく、且つギャップ本体500c及びローラ本体200cの貫通孔に雌ねじがあり、雄ねじは雌ねじに対応的に螺合され、第2のプラグ1200cをギャップ本体500c及びローラ本体200cに溶接してもよい。
図14A及び図14Bを参照する。図14Bの実施例のトラックローラ部材100dの素子の設置及び作用は、図13Bの実施例のトラックローラ部材100cと同じであるため、説明を省略する。説明すべきものとして、トラックローラ部材100dの第2のプラグ1200dの数は2つであり、各第2のプラグ1200dは各ギャップ本体500d及び各ローラ本体200dの中に傾斜して挿入され、各第2のプラグ1200dは輪軸400の軸方向へ60°傾斜する。
図13Bの実施例のトラックローラ部材100cにおける第2のプラグ1200cはギャップ本体500cの中に垂直に挿入され、図14Bの実施例のトラックローラ部材100dにおける第2のプラグ1200dは各ギャップ本体500dの中に傾斜して挿入され、ただし、第2のプラグの挿入形態及び数は、本開示内容に限定されない。更に、他の実施例において、トラックローラ部材はローラ本体、軸受、輪軸、ギャップ本体、回転式オイルシール、エンドカバー、油体及び第2のプラグを含んでよく、ローラ本体は円形の溝の形を呈しており、各部材の数は用途によって異なり、上記に限定されない。
上記実施例から分かるように、本発明の利点としては、第1に、2つのギャップ本体により2つのローラ本体にそれぞれ螺合され、且つ2つの回転式オイルシールと組み合わせられ、対称構造により部材全体を実現して、油体の溢出を防止し、更に油漏れの可能性を大幅に減らすことができる。なお、重力の影響下で、油体が収容空間の下半部に常に保持されるため、トラックローラ部材が故障しないように軸受を作動させ続けることができる。第2に、位置制限部材、位置制限溝、位置制限部の係着によって、同時にOリングのオイルシール接続及び雄ねじと雌ねじとの間の螺合と組み合わせて、油体が外部へ漏れなく且つトラックローラ部材が故障しないようにすることができる。第3に、ローラ本体、ギャップ本体及び位置制限部材の係合によって、ローラ本体とギャップ本体との相対回転を防止することができ、且つそれは雌ねじと雄ねじとの螺合に合わせて、ギャップ本体のX軸の方向に向かう変位を更に防止することができる。
以上、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
100、100a、100c、100d トラックローラ部材
110 収容空間
200、200a、200b、200c、200d ローラ本体
210 雌ねじ
220 環状溝
230、230a 位置制限溝
240 位置制限凹溝
300 軸受
400 輪軸
500、500a、500b、500c、500d ギャップ本体
510 雄ねじ
520 固定溝
530 位置制限部
540 係止溝
600 回転式オイルシール
610 オイル遮断部
620 防塵部
700 エンドカバー
800 油体
900 Oリング
1000、1000a、1000b 位置制限部材
1002 第1の位置制限部分
1004 第2の位置制限部分
1100 第1のプラグ
1200c、1200d 第2のプラグ

Claims (20)

  1. 雌ねじを有するローラ本体と、
    前記ローラ本体に設けられる軸受と、
    前記軸受に貫通される輪軸と、
    前記雌ねじに対応する雄ねじを有し、前記雄ねじが前記雌ねじに対応的に螺合されるギャップ本体と、
    片側が前記ギャップ本体に接続され、他側が前記輪軸に回転可能に当接される回転式オイルシールと、
    前記輪軸に接続されるエンドカバーと、
    前記ローラ本体、前記輪軸、前記ギャップ本体及び前記回転式オイルシールによって形成される収容空間に位置制限される油体と、
    を備えるトラックローラ部材。
  2. 前記ギャップ本体と前記ローラ本体との間に設けられ、プラスチック材料で作られるOリングを備える請求項1に記載のトラックローラ部材。
  3. 前記ローラ本体の内壁に環状溝が設けられ、前記Oリングは、前記環状溝と前記ギャップ本体との間に設けられる請求項2に記載のトラックローラ部材。
  4. 前記ギャップ本体と前記ローラ本体との間に設けられ、前記ギャップ本体を位置制限する位置制限部材を備える請求項1に記載のトラックローラ部材。
  5. 前記ローラ本体の内壁に位置制限溝が環設され、前記位置制限部材は、前記位置制限溝と前記ギャップ本体との間に設けられる請求項4に記載のトラックローラ部材。
  6. 前記位置制限部材は、第1の位置制限部分及び第2の位置制限部分を含み、前記第1の位置制限部分は、前記第2の位置制限部分に接合され、且つ前記位置制限溝に嵌着され、
    前記ギャップ本体は、少なくとも1つの固定溝を含み、前記第2の位置制限部分は、少なくとも1つの前記固定溝に嵌着される請求項5に記載のトラックローラ部材。
  7. 前記ギャップ本体の外壁に複数の係止溝が設けられ、前記係止溝は、互いに間隔を置いて配列され、
    前記ローラ本体の内壁に複数の位置制限凹溝が設けられ、前記位置制限部材は、前記位置制限凹溝の1つと前記ギャップ本体の前記係止溝の1つとの間に設けられる請求項4に記載のトラックローラ部材。
  8. 前記エンドカバーと前記輪軸を取り外し可能に接続する第1のプラグを備える請求項1に記載のトラックローラ部材。
  9. 前記回転式オイルシールは、
    前記輪軸に回転可能に当接され、且つ前記油体に接近する少なくとも1つのオイル遮断部と、
    前記輪軸に回転可能に当接され、且つ前記油体から離れる防塵部と、
    を備える請求項1に記載のトラックローラ部材。
  10. 前記ギャップ本体と前記ローラ本体を接続する第2のプラグを備える請求項1に記載のトラックローラ部材。
  11. 互いに接続され、それぞれ雌ねじを有する2つのローラ本体と、
    それぞれ2つの前記ローラ本体に設けられる2つの軸受と、
    2つの前記軸受に貫通される輪軸と、
    それぞれ前記雌ねじに対応する雄ねじを有し、前記雄ねじが前記雌ねじに対応的に螺合される2つのギャップ本体と、
    それぞれの片側が各前記ギャップ本体に接続され、他側が前記輪軸に回転可能に当接される2つの回転式オイルシールと、
    それぞれ前記輪軸の対向する2つの端部に接続される2つのエンドカバーと、
    2つの前記ローラ本体、前記輪軸、2つの前記ギャップ本体及び2つの前記回転式オイルシールによって形成される収容空間の中に位置制限される油体と、
    を備えるトラックローラ部材。
  12. 各前記ギャップ本体と各前記ローラ本体との間に設けられ、プラスチック材料で作られる2つのOリングを備える請求項11に記載のトラックローラ部材。
  13. 各前記ローラ本体の内壁に環状溝が設けられ、各前記Oリングは、前記環状溝と各前記ギャップ本体との間に設けられる請求項12に記載のトラックローラ部材。
  14. 各前記ギャップ本体と各前記ローラ本体との間に設けられ、各前記ギャップ本体を位置制限する2つの位置制限部材を備える請求項11に記載のトラックローラ部材。
  15. 各前記ローラ本体の内壁に位置制限溝が環設され、各前記位置制限部材は、前記位置制限溝と各前記ギャップ本体との間に設けられる請求項14に記載のトラックローラ部材。
  16. 各前記位置制限部材は、第1の位置制限部分及び第2の位置制限部分を含み、前記第1の位置制限部分は、前記第2の位置制限部分に接合され、且つ前記第1の位置制限部分は、前記位置制限溝に嵌着され、
    各前記ギャップ本体は、少なくとも1つの固定溝を含み、前記第2の位置制限部分は、少なくとも1つの前記固定溝に嵌着される請求項15に記載のトラックローラ部材。
  17. 各前記ギャップ本体の外壁に複数の係止溝が設けられ、前記係止溝は、互いに間隔を置いて配列され、
    各前記ローラ本体の内壁に複数の位置制限凹溝が設けられ、各前記位置制限部材は、前記位置制限凹溝の1つと前記ギャップ本体の前記係止溝の1つとの間に設けられる請求項14に記載のトラックローラ部材。
  18. 各前記エンドカバーと前記輪軸を取り外し可能に接続する2つの第1のプラグを備える請求項11に記載のトラックローラ部材。
  19. 各前記回転式オイルシールは、
    前記輪軸に回転可能に当接され、且つ前記油体に接近する少なくとも1つのオイル遮断部と、
    前記輪軸に回転可能に当接され、且つ前記油体から離れる防塵部と、
    を備える請求項11に記載のトラックローラ部材。
  20. 前記ギャップ本体と前記ローラ本体を接続する少なくとも1つの第2のプラグを備える請求項11に記載のトラックローラ部材。
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