JP2021174292A - 配送システム、ならびに当該配送システムにおいて用いられる処理装置および処理方法 - Google Patents

配送システム、ならびに当該配送システムにおいて用いられる処理装置および処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より効率的な配送を実現する配送システム、ならびに当該配送システムにおいて用いられる処理装置および処理方法を提供する。【解決手段】無線給電システムにおいて、給電装置600は、一対の送電電極630と、送電電極630に交流電力を供給する送電回路640とを備える。送電回路は、インバータ回路を含む交流出力回路であり、電源から供給された直流電力を、交流電力に変換して一対の送電電極に出力する。送電回路は、送電電極とインバータ回路との間に、インピーダンス整合のための整合回路を備える。配送ロボット100は、一対の受電電極130と、受電回路140と、充放電制御回路190と、バッテリ180とを備える。受電回路は、受電電極が受け取った交流電力を、バッテリが要求する直流電力に変換して出力する。【選択図】図8

Description

本開示は、配送システム、ならびに当該配送システムにおいて用いられる処理装置および処理方法に関する。
世界的な電子商取引(EC)の普及に伴い、物品の配送の需要が急速に増加している。従来のトラック、乗用車、またはバイクなどの車両による配達に加え、近年では、自律移動ロボット(Autonomous Mobile Robot:AMR)を用いた物品の配送システムが検討されている。
例えば特許文献1は、通信販売においてユーザが購入を検討している商品を、自動運転車両が配達先に配達するシステムの例を開示している。また、特許文献2は、車両の走行経路の近傍にある店舗から、走行中の車両に、無人飛行体が商品を配送するシステムを開示している。
特開2019−121086号公報 特開2019−144865号公報
自律的に移動する車両または無人飛行体などのAMRを用いた配送システムにおいては、物品を最終的に受取人に届けるまでに、様々な課題が発生し得る。例えば、物品の受取人が指定する配達先が、AMRでは到達することが困難な場所である場合がある。また、受取人が不在の場合、物品を受取人に届けることができない。このように、全体の配送経路のうち、特に受取人に近いラスト数マイルの配達は、AMRには難しく、現状ではトラックまたはバイクなどの車両を用いて人が配達することが必要である。しかし、近年の配送需要の増加に伴い、人件費および燃料費などのコストが高騰しており、改善が求められている。
本開示は、物品の配送に伴うコストを低減するための技術を提供する。
本開示の一態様に係る処理装置は、複数の物品を、それぞれに指定された配送先に配送するシステムにおいて用いられる。前記システムは、自律的に移動することが可能な移動体であって、前記複数の物品の少なくとも一部を保持しながら、配送エリア内の指定された複数のポイントを、指定されたスケジュールで巡回する移動体と、前記複数のポイントのいずれかにおいて、前記移動体から1つ以上の物品を受け取り、それぞれの配送先に車両を用いて届ける配達人が使用する情報端末であって、前記複数のポイントの位置、および前記移動体が前記複数のポイントを巡回するスケジュールを示す情報を表示する情報端末と、前記処理装置と、を備える。前記処理装置は、前記複数の物品のそれぞれの配送先の分布に基づき、前記複数のポイントおよび前記スケジュールを決定する処理回路と、前記複数のポイントおよび前記スケジュールを示すデータを、前記移動体および前記情報端末に送信する通信回路と、を備える。
本開示の包括的または具体的な態様は、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または記録媒体で実現され得る。あるいは、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の技術によれば、物品の配送に伴うコストを低減することができる。
トラックとバイクとを用いて物品を配送するシステムの例を模式的に示す図である。 本開示の例示的な実施形態による配送システムを示す概念図である。 配送システムの構成を模式的に示す図である。 配送ロボットの構成例を示すブロック図である。 サーバの構成例を示すブロック図である。 バイク便の配達人が使用する情報端末の構成例を示すブロック図である。 無線給電システムの例を模式的に示す図である。 無線給電システムの構成を示すブロック図である。 学習された受渡ポイント間の経路の例を示す図である。 配送システムの動作の流れを示すフローチャートである。 2つの受渡ポイント間のルートの一例を示す図である。 タイムテーブルの例を示す図である。 各受渡ポイントと、座標との関係を記録するテーブルの例を示す図である。 荷物情報を記録するテーブルの例を示す図である。 ロボットの動作の例を示すフローチャートである。 バイク便の情報端末の動作の例を示すフローチャートである。
前述のように、物品の配送の現場には様々な課題がある。例えば、即日配達または時間指定の要望に応じるためのキャリアが不足する、あるいは交通渋滞または狭小な道幅によって配達が困難である、といった課題が生じ得る。これらの課題により、全体的な配送コストが増加する。特に、ラスト数マイルの配達に要するコストは配送コスト全体の半分程度を占めると言われている。例えば、配達時に受取人が不在であることが多く、再配達を行うために余分なコストが生じている。
効率化のため、自動運転車またはドローンなどの自律移動ロボット(AMR)を用いた配送も検討されているが、AMRのみを用いて物品を受取人に届けることは難しい。AMRが配達先に到達するまでには、交通渋滞、段差、狭隘な道路など、様々な障害があり得る。そのような障害が存在していたとしても、物品を受取人に正しく届けることが要求される。また、物品の受取人が不在の場合に、確実に再配達することも要求される。既存の技術では、このような要求を全て満たすことは難しく、人による配達をAMRによる配達に代替するにはまだ多くの時間を要すると考えられる。
図1は、トラックとバイクとを用いて物品を配送する既存のシステムの例を模式的に示す図である。この例では、トラックおよびバイクの運転者は、倉庫50に格納された配達対象物を、それぞれの配達先70に配達する。トラックおよびバイクは、配達先70と倉庫50とを頻繁に往復する。トラックについては、道路の渋滞、および狭い道幅の問題などにより、多くの時間と燃料をロスする。バイク便については、多くの荷物を積載することができないため、倉庫50に戻る頻度が多く、多くの時間と燃料をロスする。配達対象物が多い場合、限られた時間内に配達を完了するため、配達先に近い位置に中継倉庫60を設ける必要性が生じることがある。このことは、コストのさらなる増加を招く。
本発明者らは、以上の課題を解決するための効率的な配送方法および配送システムを検討した。本発明者らは、自律的に移動可能な移動体(以下、「自律移動体」とも称する。)と、有人の車両(例えばバイク、電動自転車、または小型自動車)とを併用して、配達の最適化を図る方法およびシステムを考案した。本開示の技術によれば、物品を積載した1台以上の自律移動体(例えば、自動運転車またはドローン)が、配送エリア内の指定された複数のポイント(以下、「受渡ポイント」とも称する。)を、指定されたスケジュールで巡回するように構成される。複数のポイントの巡回スケジュールは、例えば車両の配達人の配達スケジュールに合わせて自動で決定され得る。配達人は、自律移動体が特定のポイントに滞在しているときに、自律移動体から物品を受け取り、受取人が指定する配達先に配達する。受取人が不在の場合には、物品を自律移動体に戻すこともできる。自律移動体は、特定の時刻に、特定のポイントに到達するようにスケジューリングされる。これにより、車両が倉庫50に戻ったり、中継倉庫60を配置したりすることなく、効率的に物品を配達することができる。受取人が不在の場合には、配達人は物品を移動体に戻し、移動体は物品を適当なタイミングで特定の受渡ポイントに運んでもよい。その場合、受取人の使用する情報機器に不在通知が送信され得る。不在通知には、例えば、配達先に比較的近いポイントの場所と、当該ポイントに移動体が停止する時刻の情報が含まれ得る。受取人は、その情報を参照することで、当該ポイントで移動体から物品を受け取ることができる。
以下、本開示の実施形態の概要を説明する。
本開示の例示的な実施形態による処理装置は、複数の物品を、それぞれに指定された配送先に配送するシステムにおいて用いられる。前記システムは、自律的に移動することが可能な移動体と、前記複数のポイントのいずれかにおいて、前記移動体から1つ以上の物品を受け取り、それぞれの配送先に車両を用いて届ける配達人が使用する情報端末と、前記処理装置とを備える。前記移動体は、前記複数の物品の少なくとも一部を保持しながら、配送エリア内の指定された複数のポイントを、指定されたスケジュールで巡回する。前記情報端末は、前記複数のポイントの位置、および前記移動体が前記複数のポイントを巡回するスケジュールを示す情報を表示する。前記処理装置は、前記複数の物品のそれぞれの配送先の分布に基づき、前記複数のポイントおよび前記スケジュールを決定する処理回路と、前記複数のポイントおよび前記スケジュールを示すデータを、前記移動体および前記情報端末に送信する通信回路と、を備える。
上記構成によれば、前記処理装置は、前記複数の物品のそれぞれの配送先の分布に基づき、前記複数のポイントおよび前記スケジュールを決定し、前記複数のポイントおよび前記スケジュールを示すデータを、前記移動体および前記情報端末に送信する。前記移動体は、前記データによって指定される前記複数のポイントを、指定された前記スケジュールで巡回する。前記情報端末は、受信した前記データに基づいて、前記複数のポイントの位置、および前記移動体が前記複数のポイントを巡回するスケジュールを示す情報を表示する。これにより、前記情報端末を使用する配達人は、前記移動体の巡回スケジュールに合わせて、前記移動体から物品を受け取ったり、受取人が不在で届けられなかった物品を前記移動体に積載したりすることができる。その結果、配達人が倉庫と配送先とを往復する時間とコストを低減することができる。
ここで「自律的に移動可能な移動体」とは、与えられた指令に基づいて、自律的に移動することが可能な任意の可動装置を意味する。移動体は、例えば、自律移動ロボット(AMR)、無人搬送車(AGV)、自動運転車、無人飛行体(UAV)、または電動カートであり得る。「車両」は、運転者の操作によって移動する任意の車両を意味する。車両は、例えば、バイク、自動車、トラック、自転車、または手押し台車であり得る。
「ポイント」は、配送エリア内の任意の地点であり得る。ポイントとして、例えば交通量の少ない道路上、駐車場内、または店舗の前などの、荷物の受渡に適した任意の地点が選択され得る。以下の説明において、ポイントを「受渡ポイント」と称することがある。
「物品」は、配送の対象になり得る任意の物であり、例えば、宅配業者が配達する荷物、または郵便事業者が配達する郵便物であり得る。配達対象の物品の種類は限定されない。
前記システムには、上記の機能を有する移動体が複数台含まれていてもよい。その場合、処理装置は、複数台の移動体のそれぞれについて、巡回する複数のポイントと、巡回スケジュールとを決定する。同様に、有人の車両についても、複数台の車両が当該システムに含まれていてもよい。その場合、配達人ごとに上記の機能を有する情報端末が用意される。
前記通信回路から前記移動体および前記情報端末に送信される前記データは、前記複数のポイントの位置、および前記移動体が前記複数のポイントを巡回するスケジュールを示す情報を含み得る。前記処理回路は、前記移動体が前記複数のポイント間を移動するルートをさらに決定してもよい。前記通信回路は、決定された前記ルートを前記移動体に指示するためのデータを前記移動体に送信してもよい。前記移動体は、前記データに基づいて、決定された前記ルートを移動する。
前記通信回路は、前記配送エリアにおける交通状況を示すデータを取得してもよい。前記処理回路は、前記交通状況を示すデータに基づき、前記ルートおよび前記スケジュールを決定してもよい。前記交通状況を示すデータは、例えば外部のサーバコンピュータから取得することができる。
前記通信回路は、前記移動体が前記複数のポイント間を移動している間、前記交通状況を示すデータを繰り返し取得してもよい。前記処理回路は、前記交通状況に応じて、既に決定した前記複数のポイント間のルートおよび前記スケジュールを更新してもよい。これにより、時間の経過とともに変化する交通状況に応じて、移動体のルートおよび巡回スケジュールを最適化することができる。
前記移動体は、充電可能なバッテリを備える電動の移動体であってもよい。前記複数のポイントの少なくとも一部には、前記バッテリに電力を供給する給電装置が設けられていてもよい。前記通信回路は、前記移動体から、前記バッテリの充電状態を示すデータを取得してもよい。前記処理回路は、前記バッテリの充電状態にさらに基づき、前記複数のポイントおよび前記スケジュールを決定してもよい。そのような構成によれば、移動体は、給電装置を備えた受渡ポイントにおいて、バッテリを充電することができる。このため、移動体に搭載されるバッテリの容量を低減し、移動体の重量を抑制することができる。
給電装置(以下、「充電器」とも称する。)から移動体への給電は、有線および無線のいずれの方式で行われてもよい。無線給電が行われる場合、その方式は、磁界結合方式でも電界結合方式でもよい。磁界結合方式による無線給電が行われる場合、給電装置は送電コイルを備え、移動体は受電コイルを備える。送電コイルと受電コイルとの間の磁界結合により、無線で電力が伝送される。一方、電界結合方式による無線給電が行われる場合、給電装置は2つの送電電極を備え、移動体は2つの受電電極を備える。送電電極と受電電極との電界結合により、無線で電力が伝送される。送電電極は、受電電極よりも長くてもよい。その場合、移動体が移動しながらバッテリを充電することができる。
前記通信回路は、前記移動体が前記複数のポイント間を移動している間、前記バッテリの充電状態を示すデータを繰り返し取得してもよい。前記処理回路は、前記バッテリの充電状態に応じて、既に決定した前記複数のポイントおよび前記スケジュールを更新してもよい。そのような構成により、処理回路は、移動体のバッテリの充電状態を監視し、その充電状態に応じて、移動体の巡回スケジュールを最適化できる。例えば、移動体のバッテリの残量が少なくなったタイミングで、給電装置を備えた受渡ポイントに向かうように、移動体に指示することができる。
前記配送エリアは、前記移動体が移動しながら前記バッテリの充電を行うことが可能な1つ以上の無線給電エリアを含んでいてもよい。前記処理回路は、前記1つ以上の無線給電エリアが前記移動体のルートに含まれるように、前記ルートを決定してもよい。前記通信回路は、前記ルートを前記移動体に指示するためのデータを前記移動体に送信してもよい。
上記の構成においては、無線給電エリアには、例えば一方向に長く延びた2つの送電電極と、それらの送電電極に交流電力を供給するインバータ回路とを備える給電装置が配置され得る。移動体は、送電電極から無線で電力を受け取る2つの受電電極と、受電電極が受け取った電力を整流してバッテリに供給する整流回路とを備え得る。そのような構成により、移動体は、移動しながらバッテリを充電することができる。このため、受渡ポイントで停止しながら充電する時間を削減し、より効率的な配送を実現できる。このような移動中充電が可能なエリアは、充電器が設置された受渡ポイントとは別に設けることができる。
前記通信回路は、前記配達人によって配達が試みられた物品の受取人が不在であるときに前記配達人の操作によって前記情報端末から送信された、前記受取人が不在であることを示すデータを受信するように構成されていてもよい。前記処理回路は、前記データが受信されたとき、前記通信回路を介して、前記物品の配達先の近傍のポイントに移動するように前記移動体に指示し、前記受取人が使用する情報機器に、前記移動体が前記ポイントに滞在する時刻を通知してもよい。この通知には、物品の受け取りに必要なID情報が含まれ得る。この構成によれば、受取人が不在である場合に、配達先の近傍のポイントに移動体が物品を届けに来ることを受取人が知ることができる。これにより、受取人は、当該ポイントで物品を受け取ることができる。配達人が再配達を行うことなく、受取人に物品を届けることができるため、配送コストを低減することができる。
以下、本開示のより具体的な実施形態を説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明および実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。以下の説明において、同一または類似する機能を有する構成要素については、同じ参照符号を付している。
(実施形態)
図2は、本開示の例示的な実施形態による配送システムを示す概念図である。この配送システムでは、自律移動体の一例として配送ロボット100が用いられ、車両の一例としてバイク90が用いられる。配送ロボット100とバイク90とを併用することで、荷物または郵便物などの物品が配達先70に届けられる。なお、バイク90に代えて、電動自転車または小型の乗用車などの他の種類の車両が使用されてもよい。また、配送ロボット100に代えて、無人飛行体などの他の種類の移動体が用いられてもよい。
本実施形態では、配送エリア内に複数の受渡ポイント80が設定される。各ポイント80は、例えば交通量の少ない道路上、駐車場内、または店舗の空きスペースなどの適切な場所に設定され得る。配送ロボット100は、倉庫50で必要な荷物を積載した後、予め指定されたスケジュールに従い、複数のポイント80を巡回する。バイク90の運転者すなわち配達人は、配達スケジュールに合わせて、特定のポイント80で配送ロボット100から荷物を受け取り、それぞれの配達先70に配達する。バイク90は、配達対象の物品が少なくなると、他のポイント80に移動し、配送ロボット100から新たな荷物を受け取り、配達を継続する。配送ロボット100の巡回スケジュールは、バイク便の配達スケジュールに合わせて予め最適化されている。そのため、バイク便は、効率的に荷物を配達先70に届けることができる。
本システムでは、図1に示す例とは異なり、トラックは用いられず、中継倉庫も設けられていない。配送ロボット100は、倉庫50と受渡ポイント80との間の比較的長い距離を移動する。一方、バイク90は、受渡ポイント80と配達先70との間の比較的短い距離を移動する。バイク90は、倉庫50と配達先70とを往復する必要がない。このため、図1に示す例と比較して、配達に要する時間と燃料のコストを大幅に低減することができる。
配達人は、受取人が不在の場合に、特定のポイント80で配送ロボット100に荷物を戻すこともできる。配送ロボット100は、その荷物を倉庫50まで運ぶことができる。あるいは、受取人が不在の場合に、配送ロボット100は、配達先の近傍の他のポイント80に移動し、受取人が直接その荷物を受け取れるようにしてもよい。その場合、受取人が使用する情報機器に、配送ロボット100がどの時刻にどのポイント80に滞在するかを示す通知が送信されてもよい。
<構成>
図3は、本システムの構成を模式的に示す図である。本システムは、配送ロボット100と、配送ロボット100の運行を管理する処理装置であるサーバ200とを備える。図3には、バイク90の運転者が使用する情報端末300、配送ロボット100の状態を監視するモニター端末400、および荷物の受取人が使用するユーザ端末500も示されている。情報端末300、モニター端末400、およびユーザ端末500は、システムの外部の要素であってもよいし、システムに含まれていてもよい。配送ロボット100、情報端末300、モニター端末400、およびユーザ端末500は、無線または有線のネットワークを介してサーバ200と互いに通信可能な態様で接続されている。サーバ200は、例えばインターネット上のクラウドサーバであってもよい。配送ロボット100、情報端末300、モニター端末400、およびユーザ端末500と、サーバ200との間には、図示されていない1つ以上のルータおよびスイッチなどの通信機器が介在し得る。
図3には、1台の配送ロボット100および1台のバイク90が示されているが、配送ロボット100およびバイク90のそれぞれの数は2台以上であってもよい。サーバ200は、各配送ロボット100および各バイク90の運行スケジュールを決定し、そのデータを各配送ロボット100および各バイク90に配信する。
サーバ200には、外部の装置から、配達対象の物品の配達先住所を示すデータと、交通状態を示すデータとが入力される。サーバ200は、それらのデータに基づいて、配送ロボット100およびバイク90のルートおよびタイムテーブルを計算し、計算結果を示すデータを配送ロボット100および情報端末300に送信する。このデータは、例えば、どの受渡ポイント80にどの経路で進むかを示すルート情報と、各受渡ポイント80に配送ロボット100が到達する時刻の情報とを含み得る。このように、サーバ200は、配達対象の各物品の配送先の分布に基づき、配送ロボット100が停止する複数の受渡ポイント80および巡回のスケジュールを決定する。サーバ200は、例えばディープラーニングなどの機械学習を行うことにより、入力されたデータから最適なルートおよびタイムテーブルを決定してもよい。
配送ロボット100は、自動運転機能を備え、無人で自律的に移動することができる。配送ロボット100は、サーバ200から送信されたデータに基づき、決定された複数の受渡ポイントを、タイムテーブルに従って巡回する。配送ロボット100は、イメージセンサまたはLIDAR(LIght Detection And Ranging)センサなどの各種のセンサを備え得る。これらのセンサによって障害物を検出して回避しながら、目的のポイントまで順次移動する。配送ロボット100は、例えばイメージセンサによって取得した画像データを逐次サーバ200に送信してもよい。当該画像データに基づいて、ロボット100の周囲の環境を監視することができる。配送ロボット100は、例えば歩道、自転車道、または車道の端を走行する。本実施形態における配送ロボット100は、トラックおよび乗用車と比較して小型である。このため、渋滞時でも円滑に走行することができる。配送ロボット100は、車道を走行してもよい。その場合、配送ロボット100は、トラックまたは乗用車と同程度の大きさを有していてもよい。
情報端末300は、バイク90の運転者すなわち配達人が使用する携帯機器である。情報端末300は、バイク90またはその他の車両に搭載されたコンピュータであってもよい。情報端末300は、サーバ200によって決定された受渡ポイントの位置、およびロボット100が各ポイントに到達する時刻を示す情報を表示する。配達人は、情報端末300を参照しながら各荷物を配達先まで配達する。配達人は、情報端末300を操作することにより、現在地および配達状況(例えば、物品ごとの配達完了の有無)などの情報をサーバ200に送信することができる。
モニター端末400は、ロボット100の運行状況を監視する管理者が使用するコンピュータである。モニター端末400は、ロボット100の現在地、およびロボット100の周囲の映像、運転状況などを示すデータをサーバ200から受信する。管理者は、モニター端末400を用いて、ロボット100の状況を監視する。管理者は、自動運転が正常に行われていない場合に、モニター端末400からロボット100を遠隔操作することができる。遠隔操作は、管理者がモニター端末400を操作してサーバ200からロボット100に遠隔操作信号を送信させることによって実現され得る。これに代えて、遠隔操作信号は、モニター端末400からロボット100に直接送信されてもよい。
ユーザ端末500は、物品の受取人が使用する情報機器である。ユーザ端末500には、例えば不在連絡などの通知がサーバ200または情報端末300から送信される。不在連絡通知には、当該物品を保持するロボット100がどの受渡ポイントにどの時刻に滞在するかを示す情報が含まれ得る。そのような通知を受け取った受取人は、指定された時刻に指定されたポイントに行くことにより、ロボット100から荷物を受け取ることができる。
以下、配送ロボット100、処理装置200、情報端末300、モニター端末400、およびユーザ端末500のハードウェア構成の例を説明する。
図4は、配送ロボット100の構成例を示す図である。この配送ロボット100は、走行制御装置110と、センサ120と、駆動用電気モータ160と、モータ駆動回路170と、バッテリ180と、充放電制御回路190とを備える。
走行制御装置110は、ロボット100の走行動作を制御する装置である。走行制御装置110は、マイクロコントローラユニット(MCU)111と、メモリ112と、記憶装置113と、通信回路114と、位置推定装置115とを備える。MCU111、メモリ112、記憶装置113、通信回路114、および位置推定装置115は、バスで接続されており、相互にデータを授受することができる。センサ120もバスに接続されている。センサ120は、周囲の環境をセンシングすることによって取得したデータを、MCU111、位置推定装置115、およびメモリ112に送る。
MCU111は、配送ロボット100の動作を制御するための演算を行う回路である。MCU111は、モータ駆動回路170を制御し、モータ160に印加される電圧を調整することにより、モータ160の回転を制御する。
メモリ112は、MCU111が実行するコンピュータプログラムを記憶する記憶媒体である。メモリ112は、MCU111および位置推定装置115が演算を行う際のワークメモリとしても利用される。
記憶装置113は、不揮発性の半導体メモリ装置であり得る。記憶装置113は、ハードディスクなどの磁気記憶媒体または光ディスクなどの光学式記憶媒体にデータを記録する装置であってもよい。記憶装置113は、配送エリアの地図、配送エリア内の全受渡ポイントの位置、および、処理装置200によって生成された走行経路を示すデータを記憶する。地図データおよび全受渡ポイントの位置データは、予め他の装置によって生成され、記憶装置113に記録される。走行経路データは、ロボット100が立ち寄る受渡ポイントのタイムテーブルの情報を含む。記憶装置113は、受渡ポイント間の自動運転のための学習結果を示すデータを格納してもよい。例えば、試運転中にディープラーニングによる学習をサーバ200が行い、その結果生成された学習済みモデルのデータを記憶装置113に格納してもよい。このデータは、本運転中にサーバ200がディープラーニングを行うことで更新されてもよい。
位置推定装置115は、移動中の配送ロボット100の位置を逐次推定する。位置推定装置115は、例えばGPSなどの衛星測位システムから取得した信号と、センサ120が取得した信号とに基づいて、配送ロボット100の位置および姿勢を推定する。センサ120は、例えばステレオカメラ、レーザレンジファインダ、もしくはLIDARスキャナ、またはこれらの組み合わせであり得る。これらのセンサから出力されたデータに基づき、位置推定装置115は、配送ロボット100の位置および姿勢を推定することができる。推定された位置および姿勢を示すデータは、MCU111に送られる。MCU111は、当該データに基づいて、ロボット100の動作を調整する。
通信回路114は、ネットワークを介して他の通信機器(例えばサーバ200)と通信する回路である。通信回路114は、例えば3G、4G、または5Gなどの移動体通信規格に準拠した無線通信を行う。通信回路114は、Wi−Fi(登録商標)などの他の無線通信規格に準拠した通信を行うように構成されていてもよい。通信回路114は、さらに、有線通信を行うように構成されていてもよい。
モータ160は、配送ロボット100が備える複数の駆動輪に連結され、それらの駆動輪を回転させる。モータ駆動回路170は、モータ160に印加される電圧を調整する。モータ駆動回路170は、インバータ回路を含む。モータ駆動回路170は、MCU111から送信された制御信号によってモータ160に流れる電流を制御し、それによりモータ160の回転速度を調整する。図4には示されていないが、配送ロボット100は、ステアリング機構を備え、左右に方向転換することができる。ステアリング機構に換えて、左右の駆動輪を独立に駆動する2つのモータを設けてもよい。それらの駆動機構の動作は、MCU111によって制御される。
バッテリ180は、例えばリチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池であり得る。二次電池に代えて、蓄電可能なキャパシタを用いてもよい。充放電制御回路190は、バッテリ180の充電状態を監視し、バッテリ180の充電および放電を制御する。充放電制御回路190は、バッテリ180に蓄積された電気エネルギをモータ駆動回路170に供給する役割も果たす。モータ160は、バッテリ180に蓄積された電気エネルギによって駆動される。
図5は、サーバ200の構成例を示すブロック図である。サーバ200は、処理回路210と、通信回路220と、記憶装置230とを備える。処理回路210は、CPU212と、コンピュータプログラム216を格納したメモリ214とを備える。CPU212、メモリ214、通信回路220、および記憶装置230は、バスで接続されており、相互にデータを授受することができる。
通信回路220は、ネットワークを介して他の通信機器(例えば図3に示す配送ロボット100、情報端末300、モニター端末400、およびユーザ端末500)と通信する回路である。通信回路220は、任意の有線または無線通信規格に準拠した通信を行う。
通信回路220は、外部の装置から、交通状況を示すデータ、および配達対象の荷物の配達先住所の一覧を示すデータを取得する。交通状況を示すデータは、例えばインターネット上の配信サーバから配信される。当該データは、例えば渋滞および工事などの道路の封鎖に関する情報を含み得る。通信回路220はまた、ロボット100から、現在地、速度、周囲の映像、バッテリ残量、機器の状態(例えば、故障などの異常の有無)、および各種センサ120のモニタ値を示すデータを取得する。それらのセンサデータは、学習またはモニター用に用いられる。通信回路220はまた、配達者が使用する情報端末300から、現在地、荷物の配達状況(例えば再配達の有無等)、機器の状態(例えば、故障などの異常の有無)を示すデータを取得する。通信回路220は、ロボット100および情報端末300に、オペレーション中にロボット100が立ち寄る受渡ポイントの位置、タイムテーブル、各受渡ポイントの周囲で配達される荷物の住所を示すデータを送信する。情報端末300には、さらに、ロボット100の現在地を示すデータも併せて送信される。サーバ200からモニター端末400に送信されるデータは、例えば、配送エリアの地図、決定された各受渡ポイントの位置、ロボット100の速度、ロボット100の周囲の映像、ロボット100の現在地、バイク90の現在地、およびロボット100およびバイク90の機器の状態を示す情報を含み得る。
CPU212は、サーバ200の動作を制御する。CPU212は、メモリ214に展開されたコンピュータプログラム216に記述された命令群を実行する。これにより、CPU212は種々の機能を実現することができる。コンピュータプログラム216には、サーバ200が後述する動作を実現するための命令群が記述されている。
コンピュータプログラム216は、DVD−ROMまたはCD−ROM等の記録媒体に記録されて製品として市場に流通され得る。あるいは、コンピュータプログラム216は、インターネット等の電気通信回線を通じて配信されてもよい。図5に示すハードウェアを備えた処理機器(例えばパーソナルコンピュータ:PC)は、当該コンピュータプログラム216を読み込むことにより、本実施形態におけるサーバ200として機能し得る。
CPU212およびメモリ214の機能は、1つの半導体回路にコンピュータプログラムを組み込んだDSP(Digital Signal Processor)等のハードウェアによって実現されてもよい。そのようなDSPは、コンピュータプログラム216を実行するCPU212によって行われる全ての処理を1つの集積回路で実現することができる。図5に示すCPU212およびメモリ214に代えて、そのようなDSPを処理回路210として用いてもよい。
記憶装置230は、処理回路210の処理に必要なデータ、および処理回路210が生成したデータを記憶する。処理に必要なデータは、例えば、配送エリアの地図、配送エリアに応じて予め設定された複数の受渡ポイントの位置、各荷物の住所、およびロボット100のバッテリ容量の初期値と走行可能距離を示すデータを含み得る。処理回路210が生成するデータは、例えば、配送ロボット100の移動経路、配送ロボット100が立ち寄る受渡ポイントの位置、および各受渡ポイントへの到達時刻を示すデータを含み得る。
図6は、情報端末300のハードウェア構成を示すブロック図である。情報端末300は、ユーザインターフェース310、ディスプレイ320、記憶装置330、処理回路340、および通信回路350を備える。処理回路340は、CPU341と、プログラム343を格納したメモリ342とを備える。
ユーザインターフェース310は、配達者からの入力を受け付けるデバイスである。ユーザインターフェース310は、例えばタッチスクリーン、ハードウェアボタン、キーボード、もしくはマウス、またはこれらの組み合わせであり得る。ディスプレイ320は、処理回路340からの指令に応じて要求された画像を表示するデバイスである。ディスプレイ320は、例えば液晶や有機ELによって実現され得る。ディスプレイ320としてタッチスクリーンを採用する場合、ディスプレイ320は、ユーザインターフェース310の機能も兼ねる。
通信回路350は、ネットワークを介して他の通信機器(例えば処理装置200)と通信する回路である。通信回路350は、例えば3G、4G、または5Gなどの移動体通信規格に準拠した無線通信を行う。通信回路350は、Wi−Fi(登録商標)などの他の無線通信規格に準拠した通信を行うように構成されていてもよい。通信回路350は、さらに、有線通信を行うように構成されていてもよい。
CPU341は、情報端末300の動作を制御する。CPU341は、メモリ342に展開されたコンピュータプログラム343に記述された命令群を実行する。これにより、CPU341は種々の機能を実現することができる。コンピュータプログラム343には、情報端末300が後述する動作を実現するための命令群が記述されている。
記憶装置330は、配送エリアの地図、配送エリア内の全受渡ポイントの位置、および、処理装置200によって生成された走行経路を示すデータを記憶する。地図データおよび全受渡ポイントの位置データは、予め他の装置によって生成され、記憶装置330に記録される。走行経路データは、ロボット100が立ち寄る受渡ポイントのタイムテーブルの情報を含む。
モニター端末400およびユーザ端末500は、図6に示す情報端末300と同様のハードウェア構成を有する。このため、モニター端末400およびユーザ端末500のハードウェア構成についての説明は省略する。
次に、配送ロボット100の充電に関する機能を説明する。
本実施形態では、いくつかの受渡ポイント80に、有線または無線の給電装置すなわち充電器を設置してもよい。それにより、ロボット100が受渡ポイントで待機する間に自動でバッテリ180を充電することができる。
図7は、ロボット100に無線で電力を供給する給電システムの例を模式的に示す図である。図8は、給電システムの構成を示すブロック図である。ここでは、電界結合方式によるワイヤレス給電システムの例を説明する。給電方式は磁界結合方式でも有線による方式でもよい。「電界結合方式」とは、複数の送電電極を含む送電電極群と複数の受電電極を含む受電電極群との間の電界結合(「容量結合」とも称する。)により、送電電極群から受電電極群に無線で電力が伝送される方式をいう。簡単のため、送電電極群および受電電極群の各々が、2つの電極の対によって構成される例を説明する。
図7に示すシステムでは、地面に平板状の一対の送電電極630が配置されている。一対の送電電極630には、交流電力が入力される。配送ロボット100は、電力伝送時に一対の送電電極630に対向する一対の受電電極130を備える。配送ロボット100は、一対の送電電極630から伝送された交流電力を、一対の受電電極130によって受け取る。受け取られた電力は、配送ロボット100が備えるバッテリ180に供給される。これにより、配送ロボット100の充電が行われる。
図8に示すように、給電装置600は、一対の送電電極630と、送電電極630に交流電力を供給する送電回路640とを備える。送電回路640は、例えばインバータ回路を含む交流出力回路である。送電回路640は、不図示の電源から供給された直流電力を、交流電力に変換して一対の送電電極630に出力する。送電回路640は、送電電極630とインバータ回路との間に、インピーダンス整合のための整合回路を備えていてもよい。電源は、直流電源に限らず交流電源であってもよい。電源が交流電源である場合、インバータ回路に代えて、入力された交流電力を、例えば異なる周波数または電圧を有する他の交流電力に変換して出力する電力変換回路が用いられ得る。
配送ロボット100は、一対の受電電極130と、受電回路140とを備える。図8には、図4に示す構成要素のうち、充放電制御回路190と、バッテリ180とが示され、他の構成要素の図示は省略されている。受電回路140は、受電電極130が受け取った交流電力を、バッテリ180が要求する電圧、例えば所定の電圧の直流電力に変換して出力する。受電回路140は、例えば整流回路およびインピーダンス整合回路などの、各種の回路を含み得る。一対の送電電極630と、一対の受電電極130との間の容量結合により、両者が対向した状態で電力が無線で伝送される。
この例において、送電電極630は、地面にほぼ平行に配置されるが、地面に交差して配置されていてもよい。例えば、壁または柱に配置される場合には、送電電極630は、地面にほぼ垂直に配置され得る。配送ロボット100における受電電極130も同様に、地面に交差して配置されていてもよい。受電電極130は、受電時に送電電極630に対向するように配置される。
図7および図8に示す例においては、送電電極群は2つの送電電極630を含み、受電電極群は2つの受電電極130を含む。このような構成に限定されず、送電電極群および受電電極群の各々は、3つ以上の電極を含んでいてもよい。その場合、隣り合う2つの電極には互いに逆位相の電圧が印加される。
電界結合方式ではなく磁界結合方式によるワイヤレス給電を採用してもよい。磁界結合方式のワイヤレス給電が利用される場合、送電電極630および受電電極130に代えて、送電コイルおよび受電コイルがそれぞれ使用される。送電コイルは交流電力を出力する送電回路に接続され、受電コイルは受電された交流電力を整流する受電回路に接続され得る。磁界結合方式によるワイヤレス給電によっても、上記と同様の充電機能が実現される。
給電装置600は、ロボット100が移動するルート上に配置されていてもよい。特に、前述の電界結合方式による送電を行う給電装置600がルート上に配置される場合、ロボット100の移動方向に長く延びた送電電極630から、ロボット100が移動しながらバッテリ180を充電することができる。配送エリアは、そのような給電装置600が設けられた1つ以上の無線給電エリアを含んでいてもよい。その場合、サーバ200の処理回路210は、1つ以上の無線給電エリアがロボット100の経路に含まれるように、ルートを決定し、通信回路220に、そのルートをロボット100に指示するためのデータをロボット100に送信させる。
<動作>
次に、本実施形態の配送システムの動作を説明する。
オペレーションの開始に先立って、配送エリアが決定される。配送エリアは、配送ロボット100およびバイク90によって配達される全物品の配達先を含むエリアである。例えば、配送業者、宅配業者、または郵便局の1つの拠点が担当する数キロメートル四方から十数キロメートル四方程度の面積のエリアが配送エリアとして決定され得る。次に、決定された配送エリアに含まれる全受渡ポイントが決定される。受渡ポイントは、過去の貨物または郵便物の量に基づいて、配送効率が極力高くなるように決定される。続いて、ロボット100による受渡ポイント間のルート学習が行われる。ロボット100を試運転させ、ロボット100にポイント間のルートを学習させる。ここで、道路の渋滞または通行止めなどの障害に対応できるように、ポイント間で複数のルートを学習させてもよい。
図9は、学習された受渡ポイント80間の経路の例を示す図である。図中の実線矢印は通常時に使用される経路を示している。破線矢印は、通常時には使用されないが、必要なときに走行できるように学習させておく経路を示している。このように、全ての受渡ポイント80間の経路を配送ロボット100に予め学習させ、配送ロボット100のプロセッサが実行するルート計算アルゴリズムにインプットしておいてもよい。全ての受渡ポイント80間の経路をロボット100に学習させておくことにより、運用時の自動運転を円滑に行うことができる。
複数の配送ロボット100を組み合わせて運用する場合は、その組み合わせを考慮したアルゴリズムを採用してもよい。例えば、2台の配送ロボット100を同じエリア内で運転させ、1台目のロボット100の荷物がなくなったら2台目のロボット100からバイク便が荷物をピックアップするようなアルゴリズムを用いてもよい。また、複数のバイク90が配達を行う場合、複数のバイク90の各々が、1つまたは複数のロボット100から荷物をピックアップするようなアルゴリズムが用いられ得る。配送ロボット100およびバイク90の各々の数は、配送エリアの広さおよび配達される物品の数によって調整される。
図10は、本実施形態における配送システムの動作の流れを示すフローチャートである。図10に示す動作は、サーバ200の処理回路210によって実行される。処理回路210は、配送エリア内の全受渡ポイントのうち、配送ロボット100が実際に立ち寄る複数の受渡ポイント、および配送ロボット100が移動するルートを決定する。ルートが決定されると、配送ロボット100およびバイク便による配達のオペレーションが開始される。以下、各ステップの処理を説明する。
まず、処理回路210は、配送エリア内の全受渡ポイントの中から、配送ロボット100が立ち寄る受渡ポイントを決定する(ステップS101〜S104)。処理回路210は、全受渡ポイントの中からまだ判定していない1つの受渡ポイントを選択する(ステップS101)。処理回路210は、選択した受渡ポイントの近隣に配達すべき荷物の量が所定量以上かを判定する(ステップS102)。選択した受渡ポイントの近隣に配達すべき荷物の量は、その受渡ポイントの住所と、各荷物の配達先の住所とに基づいて決定され得る。例えば、その受渡ポイントから所定距離未満の配達先に配達すべき荷物の量が所定量以上であるか否かが判定され得る。この判定がYesの場合、処理回路210は、その受渡ポイントを、配送ロボット100が立ち寄る受渡ポイントとして設定し(ステップS103)、ステップS104に進む。上記判定がNoの場合、ステップS103を実行せずにステップS104に進む。ステップS104において、処理回路210は、配送エリア内の全ての受渡ポイントについて判定が完了したかを判定する。全ての受渡ポイントについて判定が完了していない場合、ステップS101に戻る。全ての受渡ポイントについて判定が完了した場合、ステップS105に進む。
ステップS105において、処理回路210は、配送ロボット100が立ち寄る受渡ポイントとして設定した受渡ポイント間のルートを仮決定する(ステップS105)。処理回路210は、例えばロボット100の総移動距離が最小になるように受渡ポイント間のルートを最適化することによってロボット100のルートを仮決定する。ここで、処理回路210は、ロボット100のバッテリ残量も考慮してルートを決定してもよい。例えば、受渡ポイントの少なくとも一部、またはルート上に給電装置が配置されている場合、処理回路210は、バッテリ残量が低下したときに充電できるようにルートを最適化してもよい。
続くステップS106において、処理回路210は、通信回路220を介して、仮決定したルート内の交通情報を取得する。交通情報は、例えば道路交通情報を配信する外部のサーバから取得される。交通情報は、例えば渋滞および通行止めなどの道路上の障害に関する情報を含む。処理回路210は、取得した交通情報に基づいて、ルート上に障害があるか否かを判定する(ステップS107)。障害がある場合、処理回路210は、迂回路を設定して再度ルートを最適化する(ステップS108)。障害がない場合は、仮決定したルートをそのまま使用する。
次に、処理回路210は、ルート情報およびタイムテーブルのデータを生成する(ステップS109)。ルート情報は、ステップS105またはS108で最適化されたルートを示す。タイムテーブルは、ロボット100が各受渡ポイントに滞在する時刻を示す。
図11は、2つの受渡ポイント間のルートの一例を示している。2つの受渡ポイント間のルートは、それらの受渡ポイントと、例えば交差点などの特徴的な点を結ぶルートとして決定され得る。図11の例では、受渡ポイント80Aから受渡ポイント80Bまでの経路上にある複数の交差点上の中間地点81、82、83、84が設定され、それらの中間地点の座標によって受渡ポイント80A、80B間のルートが指定される。他の受渡ポイント間のルートも、同様の方法で指定され得る。これにより、最初の受渡ポイントから最後の受渡ポイントまでのルートが指定される。交通状況が変化した場合には、処理回路210は、受渡ポイント間の中間地点の座標を変更することにより、ルートを更新することができる。
図12は、タイムテーブルの例を示す図である。図12に示すタイムテーブルは、ロボット100が立ち寄る各受渡ポイントのID、到着時刻、および出発時刻の情報を含む。タイムテーブルは、受渡ポイントごとにロボット100が立ち寄るタイミングを規定する。到着時刻および出発時刻は、例えば年、月、日、時、分、秒の単位で記録され得る。タイムテーブルは、受渡ポイントごとの到着時刻の情報のみを含んでいてもよい。タイムテーブルは、記憶装置230に記録される。各受渡ポイントのIDは、座標情報と関連付けられて記憶装置230に記録されている。
図13は、各受渡ポイントのIDと、座標との関係を記録するテーブルの例を示す図である。各受渡ポイントの座標は、例えば緯度および経度などの、そのポイントの位置が特定できる任意の形式で表現され得る。
サーバ200は、生成したルート情報およびタイムテーブルを、荷物情報とともにロボット100およびバイク便の情報端末300に送信する(ステップS110)。ここで、荷物情報は、配達対象の各荷物と、対応する受渡ポイントと、配達先の住所とを関連付ける情報である。
図14は、荷物情報を記録するテーブルの例を示している。このようなテーブルが、予め記憶装置230に記録され、サーバ200からロボット100および情報端末300に送信される。ロボット100およびバイク90は、受信したルート情報およびタイムテーブルに従って、配達を開始する。
処理回路210は、ロボット100およびバイク90が配達を行っている間、交通情報を定期的に取得し、ルート上の交通情報にアップデートがあるか否かを判定する(ステップS111)。アップデートがある場合、処理回路210は、ロボット100およびバイク90の現在地を取得し、ルートを再計算する(ステップS112)。例えば、渋滞、事故、通行止めなどの障害がある場合には、迂回路を設定してルートを最適化し、タイムテーブルを更新する。そして、更新したルート情報およびタイムテーブルを、ロボット100およびバイク便の情報端末300に送信する。処理回路210は、ステップS114においてロボット100が受渡ポイントに到達したと判断するまで、ステップS111からS113の動作を繰り返す。
ロボット100が受渡ポイントに到達すると、処理回路210は、再配達すべき荷物があるか否かを判定する(ステップS115)。再配達すべき荷物がある場合、再配達処理が行われる(ステップS116)。再配達すべき荷物がある場合、バイク便の配達人は、受渡ポイントで、その荷物をロボット100に戻し、情報端末300に当該荷物の再配達が必要である旨を入力する。すると、情報端末300からサーバ200にその旨の信号が送信される。サーバ200は、その信号を受信すると、ロボット100に、配達先の住所に最も近い受渡ポイントに移動させる指令を出し、ロボット100がその受渡ポイントに滞在する時刻をユーザ端末500に通知する。これにより、受取人は、指定された時刻に指定された受渡ポイントに行くことで、荷物を受け取ることができる。続いて、処理回路210は、ロボット100が最終の受渡ポイントに到達したかを判定する(ステップS117)。この判定がNoの場合、ロボット100は、荷物を引き渡した後、次のポイントに向かい、ステップS111に戻る。ステップS117の判定がYesの場合、処理を終了する。
図15は、ロボット100の動作の例を示すフローチャートである。ロボット100は、まず、サーバからルート情報、タイムテーブル、および荷物情報を取得する(ステップS201)。次に、ロボット100は、ルートおよびタイムテーブルを設定し(ステップS202)、運転を開始する(ステップS203)。運転中、ロボット100は、サーバ200からルート情報を再取得したか否かを繰り返し判定する(ステップS204)。ルート情報を再取得した場合には、ロボット100は、ルートおよびタイムテーブルを更新する(ステップS205)。続いて、ロボット100は、経路上に障害があるか否かを判定する(ステップS206)。障害がある場合、ロボット100は、リルートが可能か否かを判定する(ステップS207)。リルートが可能な場合、ロボット100は、学習済みの経路内でリルートする(ステップS208)。リルートが不可能な場合、ロボット100は、異常を示す信号をサーバ200に送信し、遠隔操作による障害回避モードに移行する(ステップS209)。この場合、モニター端末400から遠隔操作によってロボット100の運転が行われる。ステップS208、S209の後、ステップS206に戻る。
ステップS206において、経路上に障害がない場合、ロボット100は、受渡ポイントに到着したか否かを判定する(ステップS210)。まだ到着していない場合、ステップS204に戻る。受渡ポイントに到着した場合、そのポイントが最終のポイントであるか否かを判定する(ステップS211)。そのポイントが最終ポイントでない場合、ロボット100は、荷物をバイク便の配達人に渡して次のポイントに向かって出発する(ステップS212)。最終ポイントに到達した場合、ロボット100は拠点(例えば倉庫50)に戻る(ステップS213)。
図16は、バイク便の情報端末300の動作の例を示すフローチャートである。情報端末300は、オペレーション開始後、サーバ200からルート情報、タイムテーブル、および荷物情報を取得する(ステップS301)。次に、情報端末300は、ルートおよびタイムテーブルを設定する(ステップS302)。バイク便の配達人は、ルートおよびタイムテーブルの設定が完了したことを確認すると、最初の受渡ポイントに向かい、ロボット100から荷物を受け取って配達を開始する。
配達中、情報端末300は、サーバ200からルート情報を再取得したかを繰り返し判定する(ステップS304)。ルート情報を再取得した場合、情報端末300は、ルートおよびタイムテーブルを更新する(ステップS305)。配達人は、配達を実行し、荷物が少なくなると、次の受渡ポイントに向かう。
配達人が受渡ポイントに到着するまで、ステップS304、S305の動作が繰り返される。配達人が受渡ポイントに到達すると、配達人は、配送ロボット100から次のエリア分の荷物をピックアップする。ここで、再配達すべき荷物がある場合、配達人は、ロボット100に再配達対象の荷物を載せ、情報端末300に再配達が必要である旨を入力する。情報端末300は、この入力を受けて、サーバ200に情報を送信する(ステップS310)。配達人がエリア全体の配達を完了するまで、ステップS304からS310の動作が繰り返される。エリア全体の配達が完了すると、バイク便は拠点(例えば倉庫50)に戻る。
以上の動作により、配送ロボット100およびバイク便は、サーバ200のアルゴリズムによって最適化された受渡ポイント間のルートおよびタイムテーブルに従って配達を行うことができる。バイク便は、配達先の近くの受渡ポイントで必要な荷物を受け取ることができるため、バイク便は、倉庫に戻ることなく、効率的に配達を実行することができる。本実施形態によれば、図1に示すシステムとは異なり、トラックを用いる必要がなく、中継倉庫を設ける必要もない。このため、コストを大幅に低減することができる。
また、道路交通情報を随時取得することによる配送ルートおよび受渡ポイントの更新が可能である。このため、状況の変化に応じて効率的な配送を実現することができる。また、配送ロボット100のバッテリ180を、受渡ポイントまたは経路上で充電することができる。このため、配送ロボット100に搭載するバッテリ180を小型化することができる。さらに、バッテリ180の残量および充電に必要な時間も考慮して配送ルートおよび受渡ポイントが最適化される場合、さらに効率的な配送が実現される。
本実施形態においては、再配達が必要な場合、受取人および配送ロボット100に再配達通知が送信され、配送ロボット100は配達先の近傍の受渡ポイントまで移動する。受取人は、通知されたIDなどの情報に基づき、物品をロボット100からピックアップできる。このため、再配達に要するバイク便の稼働を低減し、配送コストを大きく低減することができる。
上記の実施形態は、例示であり、本開示は、様々な変形例を含む。例えば、上記の実施形態では、自律移動体として、複数の駆動輪を備えた配送ロボットが用いられているが、配送ロボットに代えて、ドローンなどの無人飛行体を用いてもよい。また、バイク便に代えて、小型の乗用車または自転車を用いてもよい。受渡ポイントの決定およびルート最適化のアルゴリズムは上記のものに限定されず、必要に応じてカスタマイズすることができる。
本開示の技術は、例えば配送業、宅配業、および郵便事業において、物品を効率的に配送する用途に広く利用することができる。
50 倉庫
60 中継倉庫
70 配達先
80 受渡ポイント
90 バイク
100 配送ロボット
110 走行制御装置
120 センサ
130 受電電極
140 受電回路
160 モータ
170 モータ駆動回路
180 バッテリ
190 充放電制御回路
200 サーバ(処理装置)
210 処理回路
220 通信回路
230 データベース
300 情報端末
400 モニター端末
500 ユーザ端末
600 送電装置
630 送電電極
640 送電回路

Claims (11)

  1. 複数の物品を、それぞれに指定された配送先に配送するシステムにおいて用いられる処理装置であって、
    前記システムは、
    自律的に移動することが可能な移動体であって、前記複数の物品の少なくとも一部を保持しながら、配送エリア内の指定された複数のポイントを、指定されたスケジュールで巡回する移動体と、
    前記複数のポイントのいずれかにおいて、前記移動体から1つ以上の物品を受け取り、それぞれの配送先に車両を用いて届ける配達人が使用する情報端末であって、前記複数のポイントの位置、および前記移動体が前記複数のポイントを巡回するスケジュールを示す情報を表示する情報端末と、
    前記処理装置と、
    を備え、
    前記処理装置は、
    前記複数の物品のそれぞれの配送先の分布に基づき、前記複数のポイントおよび前記スケジュールを決定する処理回路と、
    前記複数のポイントおよび前記スケジュールを示すデータを、前記移動体および前記情報端末に送信する通信回路と、
    を備える処理装置。
  2. 前記データは、前記複数のポイントの位置、および前記移動体が前記複数のポイントの各々に到達する時刻を示す情報を含む、請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記処理回路は、前記移動体が前記複数のポイント間を移動するルートを決定し、
    前記通信回路は、前記ルートを前記移動体に指示するためのデータを前記移動体に送信する、
    請求項1または2に記載の処理装置。
  4. 前記通信回路は、前記配送エリアにおける交通状況を示すデータを取得し、
    前記処理回路は、前記交通状況を示すデータに基づき、前記ルートおよび前記スケジュールを決定する、
    請求項3に記載の処理装置。
  5. 前記通信回路は、前記移動体が前記複数のポイント間を移動している間、前記交通状況を示すデータを繰り返し取得し、
    前記処理回路は、前記交通状況に応じて、既に決定した前記複数のポイント間のルートおよび前記スケジュールを更新する、
    請求項4に記載の処理装置。
  6. 前記移動体は、充電可能なバッテリを備える電動の移動体であり、
    前記複数のポイントの少なくとも一部には、前記バッテリに電力を供給する給電装置が設けられ、
    前記通信回路は、前記移動体から、前記バッテリの充電状態を示すデータを取得し、
    前記処理回路は、前記バッテリの充電状態にさらに基づき、前記複数のポイントおよび前記スケジュールを決定する、
    請求項1から5のいずれかに記載の処理装置。
  7. 前記通信回路は、前記移動体が前記複数のポイント間を移動している間、前記バッテリの充電状態を示すデータを繰り返し取得し、
    前記処理回路は、前記バッテリの充電状態に応じて、既に決定した前記複数のポイントおよび前記スケジュールを更新する、
    請求項6に記載の処理装置。
  8. 前記配送エリアは、前記移動体が移動しながら前記バッテリの充電を行うことが可能な1つ以上の無線給電エリアを含み、
    前記処理回路は、前記1つ以上の無線給電エリアが前記移動体のルートに含まれるように、前記ルートを決定し、
    前記通信回路は、前記ルートを前記移動体に指示するためのデータを前記移動体に送信する、
    請求項6または8に記載の処理装置。
  9. 前記通信回路は、前記配達人によって配達が試みられた物品の受取人が不在であるときに前記配達人の操作によって前記情報端末から送信された、前記受取人が不在であることを示すデータを受信し、
    前記処理回路は、前記データが受信されたとき、前記物品の配達先の近傍のポイントに移動するように前記移動体に指示し、前記受取人が使用する情報機器に、前記移動体が前記ポイントに滞在する時刻を通知する、
    請求項1から8のいずれかに記載の処理装置。
  10. 複数の物品を、それぞれに指定された配送先に配送するシステムであって、
    自律的に移動することが可能な移動体であって、前記複数の物品の少なくとも一部を保持しながら、配送エリア内の指定された複数のポイントを、指定されたスケジュールで巡回する移動体と、
    前記複数のポイントのいずれかにおいて、前記移動体から1つ以上の物品を受け取り、それぞれの配送先に届ける車両を用いて届ける配達人が使用する情報端末であって、前記複数のポイントの位置、および前記移動体が前記複数のポイントを巡回するスケジュールを示す情報を表示する情報端末と、
    前記処理装置と、
    を備え、
    前記処理装置は、
    前記複数の物品のそれぞれの配送先の分布に基づき、前記複数のポイントおよび前記スケジュールを決定する処理回路と、
    前記複数のポイントおよび前記スケジュールを示すデータを、前記移動体および前記情報端末に送信する通信回路と、
    を備える、システム。
  11. 複数の物品を、それぞれに指定された配送先に配送するシステムにおける情報を処理する方法であって、
    前記システムは、
    自律的に移動することが可能な移動体であって、前記複数の物品の少なくとも一部を保持しながら、配送エリア内の指定された複数のポイントを、指定されたスケジュールで巡回する移動体と、
    前記複数のポイントのいずれかにおいて、前記移動体から1つ以上の物品を受け取り、それぞれの配送先に届ける車両を用いて届ける配達人が使用する情報端末であって、前記複数のポイントの位置、および前記移動体が前記複数のポイントを巡回するスケジュールを示す情報を表示する情報端末と、
    を備え、
    前記方法は、
    前記複数の物品のそれぞれの配送先の分布に基づき、前記複数のポイントおよび前記スケジュールを決定するステップと、
    前記複数のポイントおよび前記スケジュールを示すデータを、前記移動体および前記情報端末に送信するステップと、
    を含む、方法。
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