JP2021172240A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池用膨張弁の故障を検出することが可能な車両用空調装置を提供する。【解決手段】車両用空調装置は、車両に搭載されたヒートポンプシステムと、ヒートポンプシステムを制御するエアコンECUとを備える。ヒートポンプシステムは、室外熱交換器と室内熱交換器と圧縮機と電池用熱交換器と電池用の膨張弁とを含んでおり、圧縮機によって循環される冷媒の室内熱交換器での気化熱を利用して車室内を冷房可能に構成され、かつ、圧縮機によって循環される冷媒の電池用熱交換器での気化熱を利用して電池を冷却可能に構成されている。エアコンECUは、圧縮機の回転速度が所定値以上であり、かつ、電池の出入口の温度差がないと判定された場合に、電池用の膨張弁が故障していると判定するように構成されている。【選択図】図10

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
従来、バッテリを冷却可能な車両用のヒートポンプシステムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1のヒートポンプシステムは、乗員室の冷暖房を行うとともに、バッテリの冷却を行うように構成されている。このヒートポンプシステムは、室外熱交換器と、室内熱交換器と、コンプレッサと、中間熱交換器と、バッテリ冷却器とを備えている。そして、冷却モード時には、コンプレッサによって循環される冷媒が、室外熱交換器で凝縮されるとともに、室内熱交換器およびバッテリ冷却器で蒸発され、その冷媒の気化熱を利用して乗員室およびバッテリが冷やされる。なお、冷却モードでは、乗員室およびバッテリを、同時に冷やすことが可能であるとともに、選択的に冷やすことが可能である。加熱モード時には、コンプレッサによって循環される冷媒が、中間熱交換器で凝縮されるとともに、室外熱交換器で蒸発され、その冷媒の凝縮熱を利用して乗員室が暖められる。
特開2017−171284号公報
ここで、上記した従来のヒートポンプシステムでは、バッテリ用の膨張弁の故障について考慮されておらず、この点について改善の余地がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、電池用膨張弁の故障を検出することが可能な車両用空調装置を提供することである。
本発明による車両用空調装置は、車両に搭載された冷凍サイクル装置と、冷凍サイクル装置を制御する制御装置とを備える。冷凍サイクル装置は、室外熱交換器と室内熱交換器と圧縮機と電池用熱交換器と電池用膨張弁とを含んでおり、圧縮機によって循環される冷媒の室内熱交換器での気化熱を利用して車室内を冷房可能に構成され、かつ、圧縮機によって循環される冷媒の電池用熱交換器での気化熱を利用して電池を冷却可能に構成されている。制御装置は、圧縮機の回転速度が所定値以上であり、かつ、電池の出入口の温度差がないと判定された場合に、電池用膨張弁が故障していると判定するように構成されている。なお、電池の出入口の温度差がないと判定された場合には、たとえば、電池の出入口の温度差がない場合に加えて、電池の出入口の温度差が小さい場合が含まれる。
このように構成することによって、電池用膨張弁の故障判定が行われることにより、電池用膨張弁の故障を検出することができる。
本発明の車両用空調装置によれば、電池用膨張弁の故障を検出することができる。
本実施形態による車両用空調装置のヒートポンプシステムの構成を示した図である。 本実施形態による車両用空調装置のエアコンECUを示したブロック図である。 図1のヒートポンプシステムにおける冷房モード時の冷媒の流れを説明するための図である。 図1のヒートポンプシステムにおける暖房モード時の冷媒の流れを説明するための図である。 図1のヒートポンプシステムにおける直列除湿暖房モード時の冷媒の流れを説明するための図である。 図1のヒートポンプシステムにおける並列除湿暖房モード時の冷媒の流れを説明するための図である。 図1のヒートポンプシステムにおける電池単独冷却モード時の冷媒の流れを説明するための図である。 図1のヒートポンプシステムにおける冷房電池冷却モード時の冷媒の流れを説明するための図である。 本実施形態のエアコンECUによる電池冷却が開始される際の膨張弁故障判定動作を説明するためのフローチャートである。 図9のステップS6の故障判定を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による車両用空調装置100の構成について説明する。
車両用空調装置100は、たとえば、車両走行用の駆動力源として内燃機関110および電動機(図示省略)を備えるプラグインハイブリッド車両に適用される。プラグインハイブリッド車両には電池パック120が搭載され、その電池パック120には電池121が収容されている。電池121は、充放電可能な高圧バッテリであり、車両走行用の電動機を駆動する電力を供給するとともに、その電動機で発電された電力を蓄電するように構成されている。車両用空調装置100は、図1に示すように、ヒートポンプシステム1と、エアコンECU2(図2参照)と、室内空調ユニット3とを備えている。
−ヒートポンプシステム−
ヒートポンプシステム1は、車室内の冷暖房を行うとともに、電池121の冷却を行うように構成されている。このヒートポンプシステム1の運転モードは、冷房モード、暖房モード、直列除湿暖房モード、並列除湿暖房モード、電池単独冷却モードおよび冷房電池冷却モードなどを含んでいる。各運転モードの詳細については後述する。ヒートポンプシステム1は、熱媒体である冷媒が循環される冷媒回路10と、熱媒体である冷却水が循環される冷却水回路20とを含んでいる。なお、ヒートポンプシステム1は、本発明の「冷凍サイクル装置」の一例である。
[冷媒回路]
冷媒回路10には、冷媒通路10a〜10i、圧縮機11、中間熱交換器12、室外熱交換器13、室内熱交換器14、アキュムレータ15、電池用熱交換器16a、16bおよび膨張弁17a〜17dが設けられている。冷媒回路10の冷媒には、圧縮機11を潤滑するための冷凍機油が含まれている。
圧縮機11は、気体状の冷媒を高温高圧で吐出することにより、冷媒回路10において冷媒を循環させるように構成されている。圧縮機11は電動モータ(図示省略)によって駆動され、その電動モータは回転速度を調整可能である。圧縮機11の吐出口は、冷媒通路10aによって中間熱交換器12の冷媒入口と接続されている。
中間熱交換器12は、暖房モード時などにコンデンサとして機能して、冷却水回路20の冷却水を暖めるために設けられている。中間熱交換器12は、冷媒流通部および冷却水流通部を有し、冷媒流通部を流通する冷媒と冷却水流通部を流通する冷却水との間で熱交換するように構成されている。中間熱交換器12の冷媒出口は、冷媒通路10bによって室外熱交換器13の冷媒入口と接続されている。冷媒通路10bには、膨張弁17aが設けられている。
膨張弁17aは、たとえば電動アクチュエータ(図示省略)によって開度を調整可能な電子弁であり、暖房モード時などに開度を絞ることにより、通過する冷媒を減圧して膨張させるように構成されている。なお、膨張弁17aは、冷房モード時などに開度が全開にされることにより、減圧作用が発揮されないようになっている。
室外熱交換器13は、エンジンコンパートメントに配置され、内部を通過する冷媒と外気との間で熱交換するように構成されている。室外熱交換器13は、たとえば、冷房モード時にコンデンサとして機能し、暖房モード時にエバポレータとして機能する。室外熱交換器13の冷媒出口は、冷媒通路10cによって室内熱交換器14の冷媒入口と接続されている。冷媒通路10cには、冷媒の流れ方向の上流側から順に、逆止弁18a、電磁弁19aおよび膨張弁17bが設けられている。
逆止弁18aは、冷媒の逆流(室外熱交換器13側に向かう流れ)を防止するために設けられている。電磁弁19aは、冷媒通路10cを開閉可能に構成され、冷媒の循環経路を切り替えるために設けられている。膨張弁17bは、たとえば電動アクチュエータ(図示省略)によって開度を調整可能な電子弁であり、冷房モード時などに開度を絞ることにより、通過する冷媒を減圧して膨張させるように構成されている。
室内熱交換器14は、室内空調ユニット3のケーシング33内に配置され、ケーシング33内の送風空気を冷却および除湿するために設けられている。室内熱交換器14は、冷房モード時などにエバポレータとして機能し、内部を通過する冷媒と送風空気との間で熱交換するように構成されている。室内熱交換器14の冷媒出口は、冷媒通路10dによってアキュムレータ15の冷媒入口と接続されている。冷媒通路10dには、蒸発圧力調整弁14aが設けられている。蒸発圧力調整弁14aは、室内熱交換器14での冷媒の蒸発圧力を調整するために設けられている。
アキュムレータ15は、冷媒の気液を分離するために設けられている。アキュムレータ15の冷媒出口は、冷媒通路10eによって圧縮機11の吸入口と接続されている。このため、圧縮機11には、気体状の冷媒のみが吸入されるようになっている。
冷媒通路10fは、室内熱交換器14を迂回するように設けられている。冷媒通路10fの一方端部(上流側の端部)は、室外熱交換器13の冷媒出口と逆止弁18aとの間の冷媒通路10cに接続され、冷媒通路10fの他方端部(下流側の端部)は、蒸発圧力調整弁14aとアキュムレータ15の冷媒入口との間の冷媒通路10dに接続されている。冷媒通路10fには、電磁弁19bが設けられている。電磁弁19bは、冷媒通路10fを開閉可能に構成され、冷媒の循環経路を切り替えるために設けられている。
冷媒通路10gは、室外熱交換器13を迂回するように設けられている。冷媒通路10gの一方端部(上流側の端部)は、中間熱交換器12の冷媒出口と膨張弁17aとの間の冷媒通路10bに接続され、冷媒通路10gの他方端部(下流側の端部)は、逆止弁18aと電磁弁19aとの間の冷媒通路10cに接続されている。冷媒通路10gには、電磁弁19cが設けられている。電磁弁19cは、冷媒通路10gを開閉可能に構成され、冷媒の循環経路を切り替えるために設けられている。
冷媒通路10hは、室内熱交換器14を迂回するように設けられている。冷媒通路10hの一方端部(上流側の端部)は、逆止弁18aと電磁弁19aとの間の冷媒通路10cに接続され、冷媒通路10hの他方端部(下流側の端部)は、蒸発圧力調整弁14aとアキュムレータ15の冷媒入口との間の冷媒通路10dに接続されている。冷媒通路10hには、冷媒の流れ方向の上流側から順に、電磁弁19d、膨張弁17c、電池用熱交換器16aおよび逆止弁18bが設けられている。
冷媒通路10iは、電磁弁19dおよび逆止弁18bの間の冷媒通路10hと並列に設けられている。冷媒通路10iには、冷媒の流れ方向の上流側から順に、膨張弁17dおよび電池用熱交換器16bが設けられている。
電磁弁19dは、冷媒通路10hを開閉可能に構成され、冷媒の循環経路を切り替えるために設けられている。膨張弁17cおよび17dは、たとえば電動アクチュエータ(図示省略)によって開度を調整可能な電子弁であり、電池単独冷却モードおよび冷房電池冷却モード時に開度を絞ることにより、通過する冷媒を減圧して膨張させるように構成されている。なお、膨張弁17cおよび17dは、本発明の「電池用膨張弁」の一例である。逆止弁18bは、冷媒の逆流(電池用熱交換器16aおよび16b側に向かう流れ)を防止するために設けられている。
電池用熱交換器16aおよび16bは、電池パック120内に配置され、電池パック120に収容された電池121を冷却するために設けられている。具体的には、電池用熱交換器16aが電池121aを冷却するために設けられ、電池用熱交換器16bが電池121bを冷却するために設けられている。すなわち、電池121は、電池用熱交換器16aによって冷却される電池121aと、電池用熱交換器16bによって冷却される電池121bとを含んでいる。
電池用熱交換器16aおよび16bは、電池パック120内に並列に設けられ、内部に冷媒が流通する冷媒流通部が形成されている。電池用熱交換器16aは、冷媒入口が膨張弁17cに接続され、冷媒出口が逆止弁18bに接続されている。電池用熱交換器16bは、冷媒入口が膨張弁17dに接続され、冷媒出口が逆止弁18bに接続されている。電池用熱交換器16aおよび16bは、電池単独冷却モードおよび冷房電池冷却モード時にエバポレータとして機能し、その気化熱を利用して電池121aおよび121bを冷やすように構成されている。たとえば、電池用熱交換器16aに電池121aが載置されるとともに、電池用熱交換器16bに電池121bが載置されており、電池121aおよび121bがそれぞれ直接冷やされるようになっている。
なお、冷媒回路10には、温度センサ41〜47bおよび圧力センサ48および49が設けられている。温度センサ41は、圧縮機11から吐出された冷媒の温度を検出するために設けられている。温度センサ42および圧力センサ48は、それぞれ、中間熱交換器12を通過した冷媒の温度および圧力を検出するために設けられている。温度センサ43は、室外熱交換器13を通過した冷媒の温度を検出するために設けられ、温度センサ45は、室内熱交換器14を通過した冷媒の温度を検出するために設けられている。温度センサ44は、室内熱交換器14の温度(蒸発器温度)を検出するために設けられている。温度センサ46aおよび47aは、電池用熱交換器16aを通過する前後の冷媒の温度を検出するために設けられ、温度センサ46bおよび47bは、電池用熱交換器16bを通過する前後の冷媒の温度を検出するために設けられている。圧力センサ49は、電池用熱交換器16aおよび16bを通過した冷媒の圧力を検出するために設けられている。
[冷却水回路]
冷却水回路20には、冷却水通路20a〜20d、ウォータポンプ21、中間熱交換器12、三方弁22およびヒータコア23が設けられている。
ウォータポンプ21は、内燃機関110の停止時に冷却水回路20において冷却水を循環させるように構成されている。ウォータポンプ21は電動モータ(図示省略)によって駆動され、その電動モータは回転速度を調整可能である。ウォータポンプ21の吐出口は、冷却水通路20aによって中間熱交換器12の冷却水入口と接続されている。
中間熱交換器12の冷却水出口は、冷却水通路20bによって三方弁22の冷却水入口と接続されている。なお、冷却水通路20bには、中間熱交換器12を通過した冷却水の温度を検出する温度センサ40が設けられている。
三方弁22は、冷却水の循環経路を切り替えるために設けられている。三方弁22の冷却水出口の一方は、冷却水通路20cによってヒータコア23の冷却水入口と接続されている。
ヒータコア23は、室内空調ユニット3のケーシング33内に配置され、ケーシング33内の送風空気を加熱するために設けられている。ヒータコア23は、暖房モード時などに内部を通過する冷却水と送風空気との間で熱交換するように構成されている。ヒータコア23の冷却水出口は、冷却水通路20dによってウォータポンプ21の吸入口と接続されている。
また、冷却水回路20には、冷却水通路20eが設けられている。冷却水通路20eには、冷却水の流れ方向の上流側から順に、ウォータポンプ24、内燃機関110のウォータジャケットおよび切替弁25が設けられている。冷却水通路20eの一方端部(上流側の端部)は、冷却水通路20dに接続され、冷却水通路20eの他方端部(下流側の端部)は、冷却水通路20cに接続されている。また、ウォータポンプ24よりも上流側の冷却水通路20eは、冷却水通路20fによって三方弁22の冷却水出口の他方と接続されている。
ウォータポンプ24は、内燃機関110の運転時に冷却水回路20において冷却水を循環させるように構成されている。ウォータジャケットは、内燃機関110に形成された冷却水流通部であり、流通する冷却水によって内燃機関110の熱を奪うために設けられている。すなわち、ウォータジャケットを流通する冷却水が内燃機関110によって暖められるようになっている。切替弁25は、FSV(Flow Shutting Valve)であり、冷却水通路20eを開閉するために設けられている。
なお、冷却水回路20には、冷却水の熱を外気に排出するためのラジエータ(図示省略)などが設けられているが、簡略化のために説明を省略する。
このような冷却水回路20では、内燃機関110の運転時に、切替弁25が開かれるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の他方と接続されている。そして、ウォータポンプ24が駆動されることにより、ウォータポンプ24から吐出された冷却水がウォータジャケットを通過する際に暖められ、その暖められた冷却水がヒータコア23に流れ込む。ヒータコア23から流出する冷却水は、中間熱交換器12および三方弁22を介してウォータポンプ24に吸入されるとともに、中間熱交換器12および三方弁22を迂回してウォータポンプ24に吸入される。
また、内燃機関110の停止時には、切替弁25が閉じられるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の一方と接続されている。このため、冷却水回路20では、内燃機関110を経由しない冷却水の循環経路が形成されている。そして、たとえば暖房モード時には、ウォータポンプ21が駆動されることにより、ウォータポンプ21から吐出された冷却水が中間熱交換器12を通過する際に暖められ、その暖められた冷却水が三方弁22を介してヒータコア23に流れ込み、ヒータコア23から流出する冷却水がウォータポンプ21に吸入される。
−室内空調ユニット−
室内空調ユニット3は、ヒートポンプシステム1などによって温度が調整された空調風を車室内に吹き出すために設けられている。この室内空調ユニット3は、送風機31と、室内熱交換器14と、ヒータコア23と、PTCヒータ32と、それらを収容するケーシング33とを含んでいる。
ケーシング33は、送風機31によって生成される送風空気の通路を構成している。ケーシング33には、送風空気の流れ方向における上流端部に外気導入口34aおよび内気導入口34bが形成されている。外気導入口34aは、ケーシング33の内部に外気(車室外空気)を導入するために設けられ、内気導入口34bは、ケーシング33の内部に内気(車室内空気)を導入するために設けられている。外気導入口34aおよび内気導入口34bの近傍には、内外気切替ドア34および送風機31が設けられている。内外気切替ドア34は、外気導入口34aおよび内気導入口34bの開口面積を調整することにより、ケーシング33に導入される内外気の割合を調整するように構成されている。送風機31は電動モータ(図示省略)によって駆動され、その電動モータは回転速度を調整可能である。
送風機31に対して送風空気の流れ方向における下流側には、室内熱交換器14が配置されている。ケーシング33内における室内熱交換器14の下流側には、エアミックスドア35および仕切壁36が設けられている。仕切壁36により、ケーシング33内に加熱用通路33aおよびバイパス通路33bが形成されている。
加熱用通路33aには、ヒータコア23およびPTCヒータ32が配置されている。このため、加熱用通路33aを通過する送風空気は、ヒータコア23の冷却水の温度が送風空気の温度よりも高い場合に加熱されるとともに、PTCヒータ32が作動中の場合に加熱される。バイパス通路33bは、送風空気がヒータコア23およびPTCヒータ32を迂回可能なように設けられている。エアミックスドア35は、加熱用通路33aおよびバイパス通路33bを通過する風量の割合を調整することにより、車室内に供給される空調風の温度を調整するように構成されている。
PTCヒータ32は、ヒータコア23に対して送風空気の流れ方向における下流側に配置され、ヒータコア23による送風空気の加熱を補助するために設けられている。PTCヒータ32は複数のPTC素子を有し、各PTC素子は通電によって発熱する発熱体である。このため、PTCヒータ32は、通電するPTC素子の数を調整することにより、加熱能力を調整することが可能である。
また、ケーシング33には、送風空気の流れ方向における下流端部に吹出口37a〜39aが形成されている。吹出口37aは、車室内の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイス吹出口であり、吹出口38aは、車室内の乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフット吹出口であり、吹出口39aは、フロントガラス(図示省略)の内面に向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口である。吹出口37a〜39aには、それぞれ、開口面積を調整するためのドア37〜39が設けられている。ドア37は吹出口37aを開閉するフェイスドアであり、ドア38は吹出口38aを開閉するフットドアであり、ドア39は吹出口39aを開閉するデフロスタドアである。
−エアコンECU−
エアコンECU2は、CPU、ROMおよびRAMなどを含むマイクロコンピュータであり、ヒートポンプシステム1および室内空調ユニット3を制御するように構成されている。なお、エアコンECU2は、本発明の「制御装置」の一例である。
エアコンECU2には、図2に示すように、上記した温度センサ40〜47bおよび圧力センサ48および49と、内気温センサ51と、外気温センサ52と、日射センサ53と、窓表面湿度センサ54とが接続され、各センサの検出結果が入力されるようになっている。内気温センサ51は、車室内の空気の温度(内気温)を検出するために設けられ、外気温センサ52は、車室外の空気の温度(外気温)を検出するために設けられている。日射センサ53は、車室内に照射される日射量を検出するために設けられている。窓表面湿度センサ54は、フロントガラス近傍の車室内の空気の相対湿度を算出するために設けられている。
また、エアコンECU2には、電池ECU6が接続されている。電池ECU6は、CPU、ROMおよびRAMなどを含むマイクロコンピュータであり、電池121を管理するように構成されている。
そして、エアコンECU2は、各センサおよび電池ECU6からの入力などに基づいて、ヒートポンプシステム1および室内空調ユニット3を制御するように構成されている。
たとえば、室内空調ユニット3に関して、エアコンECU2は、内外気切替ドア34を制御することにより、ケーシング33に導入される内外気の割合を調整する。エアコンECU2は、送風機31による送風量を調整するとともに、PTCヒータ32を制御する。エアコンECU2は、エアミックスドア35を制御することにより、加熱用通路33aを通過する風量を調整する。エアコンECU2は、ドア37〜39を制御して吹出口37a〜39aを開閉する。
また、エアコンECU2は、ヒートポンプシステム1の各部を制御することにより、ヒートポンプシステム1を運転モードに応じて作動させるように構成されている。
−ヒートポンプシステムの運転モード−
次に、図3〜図8を参照して、ヒートポンプシステム1の運転モードについて説明する。以下では、内燃機関110が停止状態であり、PTCヒータ32が非作動状態(非通電状態)である場合について説明する。また、冷房モード、暖房モード、直列除湿暖房モード、並列除湿暖房モード、電池単独冷却モードおよび冷房電池冷却モードの順に説明する。
[冷房モード]
冷房モードは、送風空気を冷却して車室内を冷房するモードである。図3に示すように、冷房モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、電磁弁19aが開かれ、電磁弁19b〜19dが閉じられ、膨張弁17aが全開状態にされており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17bが絞り状態で制御される。なお、膨張弁17cおよび17dは、閉じられていてもよいし、開かれていてもよい。
これにより、圧縮機11から吐出された冷媒は、中間熱交換器12、室外熱交換器13、電磁弁19a、膨張弁17b、室内熱交換器14およびアキュムレータ15の順に流れ、圧縮機11に戻される。このとき、室外熱交換器13がコンデンサとして機能するとともに、室内熱交換器14がエバポレータとして機能することから、室内熱交換器14での冷媒の気化熱により、室内熱交換器14を通過する送風空気が冷やされる。
[暖房モード]
暖房モードは、送風空気を加熱して車室内を暖房するモードである。図4に示すように、暖房モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、切替弁25が閉じられるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の一方と接続された状態で、ウォータポンプ21が駆動される。これにより、ウォータポンプ21から吐出された冷却水は、中間熱交換器12、三方弁22およびヒータコア23の順に流れ、ウォータポンプ21に戻される。
また、エアコンECU2により、電磁弁19bが開かれ、電磁弁19a、19cおよび19dが閉じられており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17aが絞り状態で制御される。なお、膨張弁17b〜17dは、閉じられていてもよいし、開かれていてもよい。
これにより、圧縮機11から吐出された冷媒は、中間熱交換器12、膨張弁17a、室外熱交換器13、電磁弁19bおよびアキュムレータ15の順に流れ、圧縮機11に戻される。このとき、中間熱交換器12がコンデンサとして機能するとともに、室外熱交換器13がエバポレータとして機能することから、中間熱交換器12での冷媒の凝縮熱により、中間熱交換器12を通過する冷却水が暖められる。そして、ヒータコア23において冷却水と送風空気とが熱交換することにより、ヒータコア23を通過する送風空気が暖められる。
[直列除湿暖房モード]
直列除湿暖房モードは、送風空気を冷却して除湿した後に加熱することにより車室内を除湿暖房するモードである。図5に示すように、直列除湿暖房モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、切替弁25が閉じられるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の一方と接続された状態で、ウォータポンプ21が駆動される。これにより、ウォータポンプ21から吐出された冷却水は、中間熱交換器12、三方弁22およびヒータコア23の順に流れ、ウォータポンプ21に戻される。
また、エアコンECU2により、電磁弁19aが開かれ、電磁弁19b〜19dが閉じられており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17aおよび17bが絞り状態で制御される。なお、膨張弁17cおよび17dは、閉じられていてもよいし、開かれていてもよい。
これにより、圧縮機11から吐出された冷媒は、中間熱交換器12、膨張弁17a、室外熱交換器13、電磁弁19a、膨張弁17b、室内熱交換器14およびアキュムレータ15の順に流れ、圧縮機11に戻される。このとき、中間熱交換器12がコンデンサとして機能するとともに、室内熱交換器14がエバポレータとして機能する。また、室外熱交換器13での冷媒の飽和温度が外気温よりも高い場合には、室外熱交換器13がコンデンサとして機能し、室外熱交換器13での冷媒の飽和温度が外気温よりも低い場合には、室外熱交換器13がエバポレータとして機能する。そして、室内熱交換器14での冷媒の気化熱により、室内熱交換器14を通過する送風空気が冷却されて除湿される。また、中間熱交換器12での冷媒の凝縮熱により、中間熱交換器12を通過する冷却水が暖められる。そして、ヒータコア23において冷却水と送風空気とが熱交換することにより、除湿された後にヒータコア23を通過する送風空気が暖められる。
[並列除湿暖房モード]
並列除湿暖房モードは、送風空気を冷却して除湿した後に加熱することにより車室内を除湿暖房するモードであり、直列除湿暖房モードよりも高い暖房能力を有するモードである。図6に示すように、並列除湿暖房モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、切替弁25が閉じられるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の一方と接続された状態で、ウォータポンプ21が駆動される。これにより、ウォータポンプ21から吐出された冷却水は、中間熱交換器12、三方弁22およびヒータコア23の順に流れ、ウォータポンプ21に戻される。
また、エアコンECU2により、電磁弁19a〜19cが開かれ、電磁弁19dが閉じられており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17aおよび17bが絞り状態で制御される。なお、膨張弁17cおよび17dは、閉じられていてもよいし、開かれていてもよい。
これにより、圧縮機11から吐出された冷媒は、中間熱交換器12、膨張弁17a、室外熱交換器13、電磁弁19bおよびアキュムレータ15の順に流れるとともに、中間熱交換器12、電磁弁19c、19a、膨張弁17b、室内熱交換器14およびアキュムレータ15の順に流れ、圧縮機11に戻される。すなわち、中間熱交換器12を通過した冷媒が、膨張弁17aおよび室外熱交換器13を介して圧縮機11に戻る経路と、膨張弁17bおよび室内熱交換器14を介して圧縮機11に戻る経路とに分岐される。このとき、中間熱交換器12がコンデンサとして機能するとともに、室外熱交換器13および室内熱交換器14がエバポレータとして機能する。そして、室内熱交換器14での冷媒の気化熱により、室内熱交換器14を通過する送風空気が冷却されて除湿される。また、中間熱交換器12での冷媒の凝縮熱により、中間熱交換器12を通過する冷却水が暖められる。そして、ヒータコア23において冷却水と送風空気とが熱交換することにより、除湿された後にヒータコア23を通過する送風空気が暖められる。
[電池単独冷却モード]
電池単独冷却モードは、電池121の冷却のみを行うモードである。図7に示すように、電池単独冷却モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、電磁弁19dが開かれ、電磁弁19a〜19cが閉じられ、膨張弁17aが全開状態にされており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17cおよび17dが絞り状態で制御される。なお、膨張弁17bは、閉じられていてもよいし、開かれていてもよい。
これにより、圧縮機11から吐出された冷媒は、中間熱交換器12、室外熱交換器13および電磁弁19dの順に流れ、電池用熱交換器16aまたは16bを介して圧縮機11に戻される。すなわち、電磁弁19dを通過した冷媒は、膨張弁17cおよび電池用熱交換器16aを通る冷媒と、膨張弁17dおよび電池用熱交換器16bを通る冷媒とに分けられる。このとき、室外熱交換器13がコンデンサとして機能するとともに、電池用熱交換器16aおよび16bがエバポレータとして機能することから、電池用熱交換器16aでの冷媒の気化熱により電池121aが冷やされるとともに、電池用熱交換器16bでの冷媒の気化熱により電池121bが冷やされる。
[冷房電池冷却モード]
冷房電池冷却モードは、送風空気を冷却して車室内を冷房しながら、電池121の冷却を行うモードである。図8に示すように、冷房電池冷却モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、電磁弁19aおよび19dが開かれ、電磁弁19bおよび19cが閉じられ、膨張弁17aが全開状態にされており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17b〜17dが絞り状態で制御される。
これにより、圧縮機11から吐出された冷媒は、中間熱交換器12および室外熱交換器13の順に流れ、室内熱交換器14、電池用熱交換器16aまたは16bを介して圧縮機11に戻される。すなわち、室外熱交換器13を通過した冷媒は、膨張弁17bおよび室内熱交換器14を通る冷媒と、膨張弁17cおよび電池用熱交換器16aを通る冷媒と、膨張弁17dおよび電池用熱交換器16bを通る冷媒とに分けられる。このとき、室外熱交換器13がコンデンサとして機能するとともに、室内熱交換器14、電池用熱交換器16aおよび16bがエバポレータとして機能する。そして、室内熱交換器14での冷媒の気化熱により、室内熱交換器14を通過する送風空気が冷やされるとともに、電池用熱交換器16aおよび16bでの冷媒の気化熱により、電池121aおよび121bが冷やされる。
−電池冷却開始時動作−
ここで、エアコンECU2は、電池121の温度などに応じて電池121の冷却の可否を判定するように構成されている。図2に示すように、電池ECU6には、電池121aおよび121bの温度を検出する電池温度センサ61が接続され、その電池温度センサ61の検出結果が入力されている。電池ECU6は、電池温度センサ61の検出結果をエアコンECU2に出力するように構成されている。エアコンECU2は、電池温度センサ61の検出結果を用いて電池121の温度(代表温度)を算出可能に構成されている。
そして、エアコンECU2は、電池121の冷却が許可され、電池121の冷却が開始されるときに、電池121a用の膨張弁17cおよび電池121b用の膨張弁17dの故障判定を行うように構成されている。この故障判定は、膨張弁17cおよび17dが開固着しているか否かを判定するものである。
具体的には、エアコンECU2は、電池冷却が開始される際に故障判定の準備を行い、その準備が完了した後に故障判定を行うように構成されている。故障判定の準備では、膨張弁17cおよび17dが全閉になるように制御され、その状態で所定時間保持されるようになっている。これは、膨張弁17cおよび17dが開固着している場合に、開固着の解消を図るためのものである。また、エアコンECU2は、準備が完了した後に、圧縮機11の回転速度が所定値になるとともに、膨張弁17cおよび17dの開度が所定値になるようにした状態で、故障判定を行うように構成されている。故障判定では、電池出入口の温度差の有無から膨張弁17cまたは17dが開固着しているか否かが判定される。なお、電池出入口の温度差とは、たとえば、電池用熱交換器16aの入口温度と電池121aの温度との差、および、電池用熱交換器16bの入口温度と電池121bの温度との差である。
[膨張弁故障判定動作]
次に、図9および図10を参照して、本実施形態のエアコンECU2による膨張弁故障判定動作について説明する。なお、以下のフローは、車両システムがオンされた後に繰り返し行われる。また、以下の各ステップは、エアコンECU2によって実行される。
まず、図9のステップS1において、膨張弁17cおよび17dの故障判定の準備開始条件が成立したか否かが判断される。たとえば、電池温度などに基づく電池冷却の可否判定で電池121の冷却が許可され、かつ、運転モードの最終目標が電池単独冷却モードおよび冷房電池冷却モード以外から電池単独冷却モードまたは冷房電池冷却モードに切り替えられた場合に、準備開始条件が成立したと判断される。なお、電池温度などに基づく電池冷却の可否判定で電池121の冷却が許可され、かつ、車両システムがオンされた後の最初の運転モードの最終目標が電池単独冷却モードまたは冷房電池冷却モードである場合にも、準備開始条件が成立したと判断される。そして、準備開始条件が成立したと判断された場合には、ステップS2に移る。その一方、準備開始条件が成立していないと判断された場合には、リターンに移る。
次に、ステップS2において、電動アクチュエータ(図示省略)により膨張弁17cおよび17dが全閉になるように制御される。すなわち、膨張弁17cおよび17dの目標開度が0%に設定され、その目標開度になるように膨張弁17cおよび17dが電動アクチュエータによって駆動される。
次に、ステップS3において、膨張弁17cおよび17dの故障判定の準備中断条件が成立したか否かが判断される。たとえば、運転モードの最終目標が電池単独冷却モードおよび冷房電池冷却モード以外の場合に、準備中断条件が成立したと判断される。すなわち、運転モードの最終目標が電池単独冷却モードまたは冷房電池冷却モードである場合に、準備中断条件が成立していないと判断される。そして、準備中断条件が成立したと判断された場合には、準備が中断され、リターンに移る。その一方、準備中断条件が成立していないと判断された場合には、ステップS4に移る。
次に、ステップS4において、膨張弁17cおよび17dの故障判定の準備完了条件が成立したか否かが判断される。たとえば、均圧中以外の状態(均圧が不要な状態または均圧が完了した状態)で所定時間が経過した場合に、準備完了条件が成立したと判断される。この所定時間は、予め設定された値(たとえば数秒)である。そして、準備完了条件が成立したと判断された場合には、準備が完了され、ステップS5に移る。その一方、準備完了条件が成立していないと判断された場合には、ステップS3に戻る。すなわち、完了または中断されるまで準備が継続される。
次に、ステップS5において、膨張弁17cおよび17dの目標開度が所定値に設定されるとともに、圧縮機11の目標回転速度が所定値に設定される。このため、膨張弁17cおよび17dの開度が所定値になるように、膨張弁17cおよび17dが電動アクチュエータによって駆動される。この所定値は、予め設定された値(たとえば数十%)である。また、圧縮機11の回転速度が所定値になるように、圧縮機11が電動モータ(図示省略)によって駆動される。この所定値は、冷凍機油を回収可能な予め設定された値(たとえば数百rpm)である。なお、電磁弁19dが開弁される。
次に、ステップS6では、膨張弁17cおよび17dの故障判定が行われる。すなわち、膨張弁17cおよび17dの開度が所定値になるとともに、圧縮機11の回転速度が所定値になるようにした状態で、膨張弁17cおよび17dの故障判定が行われる。そして、故障判定において正常と判定された場合に、電池単独冷却モードまたは冷房電池冷却モードに移行され、電池121の冷却が開始される。
<ステップS6の故障判定>
故障判定では、まず、図10のステップS11において、前提条件が成立したか否かが判断される。この前提条件の詳細については後述する。そして、前提条件が成立したと判断された場合には、ステップS12に移る。その一方、前提条件が成立していないと判断された場合には、ステップS11が繰り返し行われる。
次に、ステップS12において、電池入口温度の低下判定が行われる。この電池入口温度の低下判定は、電池用熱交換器16aまたは16bでの冷媒の流れを確認するためのものであり、詳細については後述する。そして、ステップS13で電池入口温度の低下ありと判定された場合(冷媒が流れていると判断された場合)には、ステップS14に移る。その一方、ステップS13で電池入口温度の低下なしと判定された場合(冷媒が流れていないと判断された場合)には、ステップS19に移る。
次に、ステップS14において、電池出入口温度差の有無判定が行われる。この電池出入口温度差の有無判定は、膨張弁17cおよび17dで冷媒が減圧されているか否かを判定するためのものであり、詳細については後述する。そして、ステップS15で電池出入口の温度差なしと判定された場合には、膨張弁17cまたは17dの開度が絞られておらず減圧できていないため、ステップS16で故障と判定される。また、ステップS17で電池出入口の温度差ありと判定された場合には、膨張弁17cおよび17dの開度が所定値となり減圧できているため、ステップS18で正常と判定される。なお、ステップS15で温度差なしと判定されずに、ステップS17で温度差ありと判定されない場合には、ステップS19に移る。
また、ステップS19において、前回の判定結果が正常であり、前提条件が不成立になったか否かが判断される。この前提条件は、ステップS11の前提条件と同じである。そして、前回の判定結果が正常であり、前提条件が不成立になったと判断された場合には、ステップS20に移る。その一方、前回の判定結果がないと判断された場合、および、前提条件が不成立になっていないと判断された場合には、ステップS21に移る。
次に、ステップS20において、前提条件が成立したか否かが判断される。この前提条件は、ステップS11の前提条件と若干異なり、詳細については後述する。そして、前提条件が成立したと判断された場合には、ステップS12に戻る。その一方、前提条件が成立していないと判断された場合には、ステップS20が繰り返し行われる。
また、ステップS21において、前回の判定結果がなく、前提条件が不成立になったか否かが判断される。この前提条件は、ステップS11の前提条件と同じである。なお、前回の判定結果がない場合とは、たとえば故障判定が初めて行われる場合である。そして、前回の判定結果がなく、前提条件が不成立になったと判断された場合には、ステップS11に戻る。その一方、前提条件が不成立になっていないと判断された場合には、ステップS12に戻る。
[ステップS11の前提条件]
この前提条件は、たとえば、以下の2つの要件(a)および(b)に基づいて判断される。具体的には、要件(a)および(b)の両方が成立する場合に前提条件が成立すると判断され、要件(a)および(b)の少なくとも一方が成立しない場合に前提条件が成立しないと判断される。すなわち、要件(a)および(b)が成立する場合にステップS11でYesと判断され、要件(a)または(b)が不成立する場合にステップS11でNoと判断される。
(a)空調要件
(b)検出前提要件
また、(a)の空調要件は、たとえば、以下の2つの要件(a1)および(a2)に基づいて判断される。具体的には、要件(a1)および(a2)の両方が成立する場合に空調要件が成立すると判断され、要件(a1)および(a2)の少なくとも一方が成立しない場合に空調要件が成立しないと判断される。
(a1)運転モードが冷房モードまたは並列除湿暖房モードであること
(a2)均圧中以外の状態(均圧が不要な状態または均圧が完了した状態)であること
また、(b)の検出前提要件は、たとえば、以下の5つの要件(b1)〜(b5)に基づいて判断される。具体的には、要件(b1)〜(b5)の全てが成立する場合に検出前提要件が成立すると判断され、要件(b1)〜(b5)の少なくとも1つが成立しない場合に検出前提要件が成立しないと判断される。
(b1)センサ系要件
(b2)バルブ系要件
(b3)通信状態が正常であること
(b4)外気温が所定値以上であること
(b5)バルブ系のダイアグが許容される状態であること
また、(b1)のセンサ系要件は、たとえば、以下の4つの要件(b11)〜(b14)に基づいて判断される。具体的には、要件(b11)〜(b14)の全てが成立する場合にセンサ系要件が成立すると判断され、要件(b11)〜(b14)の少なくとも1つが成立しない場合にセンサ系要件が成立しないと判断される。
(b11)外気温センサ52が異常ではないこと
(b12)温度センサ46aが異常ではないこと
(b13)温度センサ46bが異常ではないこと
(b14)圧力センサ49が異常ではないこと
また、(b2)のバルブ系要件は、たとえば、以下の3つの要件(b21)〜(b23)に基づいて判断される。具体的には、要件(b21)〜(b23)の全てが成立する場合にバルブ系要件が成立すると判断され、要件(b21)〜(b23)の少なくとも1つが成立しない場合にバルブ系要件が成立しないと判断される。
(b21)膨張弁17aが異常ではないこと
(b22)電磁弁19bが異常ではないこと
(b23)膨張弁17bが異常ではないこと
また、(b4)の所定値は、予め設定された値(たとえば数℃)である。
[電池入口温度の低下判定]
電池入口温度の低下判定は、たとえば、以下の2つの要件(b)および(c)に基づいて判断される。具体的には、要件(b)および(c)の両方が成立する場合に電池入口温度の低下ありと判定され、要件(b)および(c)の少なくとも一方が成立しない場合に電池入口温度の低下なしと判定される。すなわち、要件(b)および(c)が成立する場合にステップS13でYesと判断され、要件(b)または(c)が不成立する場合にステップS13でNoと判断される。
(b)検出前提要件
(c)電池入口温度低下要件
なお、(b)の検出前提要件は、上記した前提条件の検出前提要件と同じである。また、(c)の電池入口温度低下要件は、たとえば、以下の3つの要件(c1)〜(c3)に基づいて判断される。具体的には、要件(c1)および(c2)が成立する場合に電池入口温度低下要件が成立すると判断され、要件(c1)および(c3)が成立する場合に電池入口温度低下要件が成立しないと判断される。
(c1)低下判定の開始から所定時間が経過していること
(c2)電池入口温度の低下履歴がありであること
(c3)電池入口温度の低下履歴がなしであること
なお、(c1)の所定時間は、予め設定された値(たとえば百数十秒)である。また、(c2)および(c3)の低下履歴は、たとえば、電池入口温度(電池用熱交換器16aおよび16bの入口の冷媒の温度)を用いて判断される。具体的には、低下判定の開始から所定時間が経過するまでの間に以下の要件(c41)または(c42)が成立する場合に低下履歴がありと判断され、低下判定の開始から所定時間が経過するまでの間に要件(c41)および(c42)が成立しない場合に低下履歴がなしと判断される。この所定時間は、予め設定された値(たとえば数十秒)である。また、低下履歴がありと判断された場合には、低下判定が終了されるまで低下履歴ありのまま保持される。
(c41)Tbai−Tbap≧V1a
(c42)Tbbi−Tbbp≧V1b
なお、要件(c41)において、Tbaiは、電池用熱交換器16aの入口の初期温度であり、たとえば低下判定の開始時の温度センサ46aの検出結果である。Tbapは、電池用熱交換器16aの入口の現在温度であり、たとえば現時点の温度センサ46aの検出結果である。V1aは、電池用熱交換器16aの入口の温度低下を検出するために予め設定された値(たとえば数℃)である。また、要件(c42)において、Tbbiは、電池用熱交換器16bの入口の初期温度であり、たとえば低下判定の開始時の温度センサ46bの検出結果である。Tbbpは、電池用熱交換器16bの入口の現在温度であり、たとえば現時点の温度センサ46bの検出結果である。V1bは、電池用熱交換器16bの入口の温度低下を検出するために予め設定された値であり、たとえばV1aと同じ値である。
[電池出入口温度差の有無判定]
電池出入口温度差の有無判定は、たとえば、電池出入口温度差および圧縮機11の回転速度などを用いて判断される。具体的には、以下の要件(b)、(d)および(e1)が成立する状態で所定時間が経過した場合に、電池出入口の温度差なしと判定される。この場合、ステップS15でYesと判断される。また、以下の要件(b)、(d)および(e2)が成立する状態で所定時間が経過した場合に、電池出入口の温度差ありと判定される。この場合、ステップS17でYesと判断される。所定時間は、予め設定された値(たとえば数十秒)である。
(b)検出前提要件
(d)圧縮機11の回転速度が所定値以上であること
(e1)電池出入口温度差要件がなしであること
(e2)電池出入口温度差要件がありであること
なお、(b)の検出前提要件は、上記した前提条件の検出前提要件と同じである。(d)の所定値は、冷凍機油を回収可能な予め設定された値(たとえば数百rpm)である。(e1)および(e2)の電池出入口温度差要件は、たとえば、電池入口温度(電池用熱交換器16aおよび16bの入口の冷媒の温度)と、電池121の基準温度とを用いて判断される。具体的には、以下の要件(e31)または(e32)が成立する場合に電池出入口温度差要件がなしと判断され、以下の要件(e31)および(e32)が成立しない場合に電池出入口温度差要件がありと判断される。
(e31)|Tbap−Tbr|≦V2a
(e32)|Tbbp−Tbr|≦V2b
なお、要件(e31)において、Tbapは、電池用熱交換器16aの入口の温度であり、たとえば温度センサ46aの検出結果である。V2aは、電池用熱交換器16aの出入口の温度差を検出するために予め設定された値(たとえば数℃)である。要件(e32)において、Tbbpは、電池用熱交換器16bの入口の温度であり、たとえば温度センサ46bの検出結果である。V2bは、電池用熱交換器16bの出入口の温度差を検出するために予め設定された値であり、たとえばV2aと同じ値である。要件(e31)および(e32)のTbrは、電池121の基準温度であり、電池冷却が許可される予め設定された値(たとえば数十℃)である。このため、Tbrは、電池出入口温度差の有無判定時における電池121aおよび121bの温度に相当するものである。
すなわち、要件(e31)では、電池用熱交換器16aの入口温度と電池121aの温度に相当する基準温度との差の絶対値がV2a以下であるか否かが判断される。要件(e32)では、電池用熱交換器16bの入口温度と電池121bの温度に相当する基準温度との差の絶対値がV2b以下であるか否かが判断される。つまり、基準温度に対する電池用熱交換器16aの入口温度の低下量が小さい場合に要件(e31)が成立すると判断され、基準温度に対する電池用熱交換器16bの入口温度の低下量が小さい場合に要件(e32)が成立すると判断される。
[ステップS20の前提条件]
この前提条件は、たとえば、以下の2つの要件(b)および(f)に基づいて判断される。具体的には、要件(b)および(f)の両方が成立する場合に前提条件が成立すると判断され、要件(b)および(f)の少なくとも一方が成立しない場合に前提条件が成立しないと判断される。すなわち、要件(b)および(f)が成立する場合にステップS20でYesと判断され、要件(b)または(f)が不成立する場合にステップS20でNoと判断される。
(b)検出前提要件
(f)運転モードが冷房モードおよび並列除湿暖房モード以外から冷房モードまたは並列除湿暖房モードに切り替えられたこと
−効果−
本実施形態では、上記のように、電池冷却が開始される際に、膨張弁17cおよび17dの故障判定が行われることによって、電池単独冷却モードまたは冷房電池冷却モードに移行される前に、膨張弁17cおよび17dの故障を検出することができる。具体的には、圧縮機11の回転速度が所定値以上であり、かつ、電池出入口温度差要件がなしの場合に、膨張弁17cまたは17dが開固着していると判定される。すなわち、電池出入口温度差から膨張弁17cまたは17dで減圧できていないと判断される場合に、膨張弁17cまたは17dが開固着していると判定される。
また、本実施形態では、故障判定の準備時に膨張弁17cおよび17dが全閉になるように制御されることによって、故障判定前に開固着の解消を図ることができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、車両走行用の駆動力源として内燃機関110および電動機(図示省略)を備えるプラグインハイブリッド車両に本発明の車両用空調装置が適用される例を示したが、これに限らず、車両走行用の駆動力源として電動機のみを備える電動車両に本発明の車両用空調装置が適用されていてもよい。
また、上記実施形態では、中間熱交換器12が設けられ、その中間熱交換器12での凝縮熱が冷却水を介して送風空気に伝達される例を示したが、これに限らず、中間熱交換器が設けられていなくてもよい。また、中間熱交換器に代えて、室内コンデンサが室内空調ユニットのケーシングに設けられ、室内コンデンサでの凝縮熱によって送風空気が暖められるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、電池用熱交換器16aおよび16bでの気化熱によって電池121aおよび121bが直接冷却される例を示したが、これに限らず、電池冷却用の冷却水回路が設けられ、その冷却水回路の冷却水を電池用熱交換器で冷やすようにしてもよい。すなわち、電池が冷却水を介して間接的に冷やされるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、2つの電池用熱交換器16aおよび16bが設けられる例を示したが、これに限らず、電池用熱交換器の数がいくつであってもよい。
また、上記実施形態では、電池用熱交換器16aの入口温度と電池121の基準温度とに基づいて電池121aの出入口温度差が判断される例を示したが、これに限らず、電池用熱交換器16aの入口温度と電池121aの温度とに基づいて電池121aの出入口温度差が判断されるようにしてもよいし、電池用熱交換器16aの入口温度および出口温度に基づいて電池121aの出入口温度差が判断されるようにしてもよい。なお、電池121bの出入口温度差についても同様である。
また、上記実施形態において、膨張弁17cおよび17dの目標開度の所定値は、外気温にかかわらずに設定されていてもよいし、外気温に応じて設定されていてもよい。
本発明は、車両に搭載された冷凍サイクル装置と、冷凍サイクル装置を制御する制御装置とを備える車両用空調装置に利用可能である。
1 ヒートポンプシステム(冷凍サイクル装置)
2 エアコンECU(制御装置)
11 圧縮機
13 室外熱交換器
14 室内熱交換器
16a、16b 電池用熱交換器
17c、17d 膨張弁(電池用膨張弁)
100 車両用空調装置
121、121a、121b 電池

Claims (1)

  1. 車両に搭載された冷凍サイクル装置と、
    前記冷凍サイクル装置を制御する制御装置とを備える車両用空調装置であって、
    前記冷凍サイクル装置は、室外熱交換器と室内熱交換器と圧縮機と電池用熱交換器と電池用膨張弁とを含んでおり、前記圧縮機によって循環される冷媒の前記室内熱交換器での気化熱を利用して車室内を冷房可能に構成され、かつ、前記圧縮機によって循環される冷媒の前記電池用熱交換器での気化熱を利用して電池を冷却可能に構成され、
    前記制御装置は、前記圧縮機の回転速度が所定値以上であり、かつ、前記電池の出入口の温度差がないと判定された場合に、前記電池用膨張弁が故障していると判定するように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。
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