JP2021154849A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池の劣化を抑制しながら、車室内の空調快適性の向上を図ることが可能な車両用空調装置を提供する。【解決手段】車両用空調装置は、ヒートポンプシステムと、ヒートポンプシステムを制御するエアコンECUとを備える。ヒートポンプシステムは、室外熱交換器と室内熱交換器と圧縮機と中間熱交換器と電池用熱交換器とを含む。エアコンECUは、ヒートポンプシステムが運転されていない場合、および、ヒートポンプシステムによる車室内の冷房が行われている場合に、電池冷却要求レベルが「1」のときに、ヒートポンプシステムによる電池の冷却を許可するとともに、ヒートポンプシステムによる車室内の暖房が行われている場合に、電池冷却要求レベルが「3」のときに、ヒートポンプシステムによる電池の冷却を許可するように構成されている。【選択図】図10
Description
本発明は、車両用空調装置に関する。
従来、冷却モードと加熱モードとを切り替え可能な車両用のヒートポンプシステムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1のヒートポンプシステムは、乗員室の冷暖房を行うとともに、バッテリの冷却を行うように構成されている。このヒートポンプシステムは、室外熱交換器と、室内熱交換器と、コンプレッサと、中間熱交換器と、バッテリ冷却器とを備えている。そして、冷却モード時には、コンプレッサによって循環される冷媒が、室外熱交換器で凝縮されるとともに、室内熱交換器およびバッテリ冷却器で蒸発され、その冷媒の気化熱を利用して乗員室およびバッテリが冷やされる。なお、冷却モードでは、乗員室およびバッテリを、同時に冷やすことが可能であるとともに、選択的に冷やすことが可能である。加熱モード時には、コンプレッサによって循環される冷媒が、中間熱交換器で凝縮されるとともに、室外熱交換器で蒸発され、その冷媒の凝縮熱を利用して乗員室が暖められる。
ここで、上記した従来のヒートポンプシステムでは、バッテリを冷やしながら乗員室を暖めることができない。このため、バッテリの劣化を抑制しながら、乗員室内の空調快適性の向上を図ることについて改善の余地がある。たとえば、バッテリの冷却を許可する条件が、ヒートポンプシステムの運転モードにかかわらず同じであると、バッテリが劣化することや、乗員室内の空調快適性が低下することが考えられる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、電池の劣化を抑制しながら、車室内の空調快適性の向上を図ることが可能な車両用空調装置を提供することである。
本発明による車両用空調装置は、車両に搭載されたヒートポンプシステムと、ヒートポンプシステムを制御する制御装置とを備える。ヒートポンプシステムは、室外熱交換器と室内熱交換器と圧縮機と暖房用熱交換器と電池用熱交換器とを含んでおり、圧縮機によって循環される冷媒の室内熱交換器での気化熱を利用して車室内を冷房可能に構成され、圧縮機によって循環される冷媒の暖房用熱交換器での凝縮熱を利用して車室内を暖房可能に構成され、かつ、圧縮機によって循環される冷媒の電池用熱交換器での気化熱を利用して電池を冷却可能に構成されている。制御装置は、ヒートポンプシステムによる車室内の暖房が行われていない場合に、電池の温度が第1所定値以上のときに、ヒートポンプシステムによる電池の冷却を許可するとともに、ヒートポンプシステムによる車室内の暖房が行われている場合に、電池の温度が第1所定値よりも高い第2所定値以上のときに、ヒートポンプシステムによる電池の冷却を許可するように構成されている。なお、ヒートポンプシステムによる車室内の暖房が行われていない場合は、たとえば、ヒートポンプシステムが運転されていない場合、および、ヒートポンプシステムによる車室内の冷房が行われている場合を含む。
このように構成することによって、ヒートポンプシステムによる車室内の暖房が行われていない場合に、電池の温度が上昇して第1所定値を超えたときに、電池の冷却が許可されることにより、電池の冷却が早期に開始されるので、電池の劣化を抑制することができる。また、ヒートポンプシステムによる車室内の暖房が行われている場合に、電池の温度が上昇して第1所定値を超えても、電池の冷却が許可されずに車室内の暖房が継続されるので、車室内の空調快適性の向上を図ることができる。なお、ヒートポンプシステムによる車室内の暖房が行われている場合に、電池の温度がさらに上昇して第2所定値を超えたときには、電池の冷却が許可されるので、電池の劣化を抑制することができる。
本発明の車両用空調装置によれば、電池の劣化を抑制しながら、車室内の空調快適性の向上を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による車両用空調装置100の構成について説明する。
車両用空調装置100は、たとえば、車両走行用の駆動力源として内燃機関110および電動機(図示省略)を備えるプラグインハイブリッド車両に適用される。プラグインハイブリッド車両には電池パック120が搭載され、その電池パック120には電池121が収容されている。電池121は、充放電可能な高圧バッテリであり、車両走行用の電動機を駆動する電力を供給するとともに、その電動機で発電された電力を蓄電するように構成されている。車両用空調装置100は、図1に示すように、ヒートポンプシステム1と、エアコンECU2(図2参照)と、室内空調ユニット3とを備えている。
−ヒートポンプシステム−
ヒートポンプシステム1は、車室内の冷暖房を行うとともに、電池121の冷却を行うように構成されている。このヒートポンプシステム1の運転モードは、冷房モード、暖房モード、直列除湿暖房モード、並列除湿暖房モード、電池単独冷却モードおよび冷房電池冷却モードなどを含んでいる。各運転モードの詳細については後述する。ヒートポンプシステム1は、熱媒体である冷媒が循環される冷媒回路10と、熱媒体である冷却水が循環される冷却水回路20とを含んでいる。
ヒートポンプシステム1は、車室内の冷暖房を行うとともに、電池121の冷却を行うように構成されている。このヒートポンプシステム1の運転モードは、冷房モード、暖房モード、直列除湿暖房モード、並列除湿暖房モード、電池単独冷却モードおよび冷房電池冷却モードなどを含んでいる。各運転モードの詳細については後述する。ヒートポンプシステム1は、熱媒体である冷媒が循環される冷媒回路10と、熱媒体である冷却水が循環される冷却水回路20とを含んでいる。
[冷媒回路]
冷媒回路10には、冷媒通路10a〜10i、圧縮機11、中間熱交換器12、室外熱交換器13、室内熱交換器14、アキュムレータ15、電池用熱交換器16a、16bおよび膨張弁17a〜17dが設けられている。
冷媒回路10には、冷媒通路10a〜10i、圧縮機11、中間熱交換器12、室外熱交換器13、室内熱交換器14、アキュムレータ15、電池用熱交換器16a、16bおよび膨張弁17a〜17dが設けられている。
圧縮機11は、気体状の冷媒を高温高圧で吐出することにより、冷媒回路10において冷媒を循環させるように構成されている。圧縮機11は電動モータ(図示省略)によって駆動され、その電動モータは回転速度を調整可能である。圧縮機11の吐出口は、冷媒通路10aによって中間熱交換器12の冷媒入口と接続されている。
中間熱交換器12は、暖房モード時などにコンデンサとして機能して、冷却水回路20の冷却水を暖めるために設けられている。中間熱交換器12は、冷媒流通部および冷却水流通部を有し、冷媒流通部を流通する冷媒と冷却水流通部を流通する冷却水との間で熱交換するように構成されている。なお、中間熱交換器12は、本発明の「暖房用熱交換器」の一例である。中間熱交換器12の冷媒出口は、冷媒通路10bによって室外熱交換器13の冷媒入口と接続されている。冷媒通路10bには、膨張弁17aが設けられている。
膨張弁17aは、たとえば電動アクチュエータ(図示省略)によって開度を調整可能な電子弁であり、暖房モード時などに開度を絞ることにより、通過する冷媒を減圧して膨張させるように構成されている。なお、膨張弁17aは、冷房モード時などに開度が全開にされることにより、減圧作用が発揮されないようになっている。
室外熱交換器13は、エンジンコンパートメントに配置され、内部を通過する冷媒と外気との間で熱交換するように構成されている。室外熱交換器13は、たとえば、冷房モード時にコンデンサとして機能し、暖房モード時にエバポレータとして機能する。室外熱交換器13の冷媒出口は、冷媒通路10cによって室内熱交換器14の冷媒入口と接続されている。冷媒通路10cには、冷媒の流れ方向の上流側から順に、逆止弁18a、電磁弁19aおよび膨張弁17bが設けられている。
逆止弁18aは、冷媒の逆流(室外熱交換器13側に向かう流れ)を防止するために設けられている。電磁弁19aは、冷媒通路10cを開閉可能に構成され、冷媒の循環経路を切り替えるために設けられている。膨張弁17bは、たとえば電動アクチュエータ(図示省略)によって開度を調整可能な電子弁であり、冷房モード時などに開度を絞ることにより、通過する冷媒を減圧して膨張させるように構成されている。
室内熱交換器14は、室内空調ユニット3のケーシング33内に配置され、ケーシング33内の送風空気を冷却および除湿するために設けられている。室内熱交換器14は、冷房モード時などにエバポレータとして機能し、内部を通過する冷媒と送風空気との間で熱交換するように構成されている。室内熱交換器14の冷媒出口は、冷媒通路10dによってアキュムレータ15の冷媒入口と接続されている。冷媒通路10dには、蒸発圧力調整弁14aが設けられている。蒸発圧力調整弁14aは、室内熱交換器14での冷媒の蒸発圧力を調整するために設けられている。
アキュムレータ15は、冷媒の気液を分離するために設けられている。アキュムレータ15の冷媒出口は、冷媒通路10eによって圧縮機11の吸入口と接続されている。このため、圧縮機11には、気体状の冷媒のみが吸入されるようになっている。
冷媒通路10fは、室内熱交換器14を迂回するように設けられている。冷媒通路10fの一方端部(上流側の端部)は、室外熱交換器13の冷媒出口と逆止弁18aとの間の冷媒通路10cに接続され、冷媒通路10fの他方端部(下流側の端部)は、蒸発圧力調整弁14aとアキュムレータ15の冷媒入口との間の冷媒通路10dに接続されている。冷媒通路10fには、電磁弁19bが設けられている。電磁弁19bは、冷媒通路10fを開閉可能に構成され、冷媒の循環経路を切り替えるために設けられている。
冷媒通路10gは、室外熱交換器13を迂回するように設けられている。冷媒通路10gの一方端部(上流側の端部)は、中間熱交換器12の冷媒出口と膨張弁17aとの間の冷媒通路10bに接続され、冷媒通路10gの他方端部(下流側の端部)は、逆止弁18aと電磁弁19aとの間の冷媒通路10cに接続されている。冷媒通路10gには、電磁弁19cが設けられている。電磁弁19cは、冷媒通路10gを開閉可能に構成され、冷媒の循環経路を切り替えるために設けられている。
冷媒通路10hは、室内熱交換器14を迂回するように設けられている。冷媒通路10hの一方端部(上流側の端部)は、逆止弁18aと電磁弁19aとの間の冷媒通路10cに接続され、冷媒通路10hの他方端部(下流側の端部)は、蒸発圧力調整弁14aとアキュムレータ15の冷媒入口との間の冷媒通路10dに接続されている。冷媒通路10hには、冷媒の流れ方向の上流側から順に、電磁弁19d、膨張弁17c、電池用熱交換器16aおよび逆止弁18bが設けられている。
冷媒通路10iは、電磁弁19dおよび逆止弁18bの間の冷媒通路10hと並列に設けられている。冷媒通路10iには、冷媒の流れ方向の上流側から順に、膨張弁17dおよび電池用熱交換器16bが設けられている。
電磁弁19dは、冷媒通路10hを開閉可能に構成され、冷媒の循環経路を切り替えるために設けられている。膨張弁17cおよび17dは、たとえば電動アクチュエータ(図示省略)によって開度を調整可能な電子弁であり、電池単独冷却モードおよび冷房電池冷却モード時に開度を絞ることにより、通過する冷媒を減圧して膨張させるように構成されている。逆止弁18bは、冷媒の逆流(電池用熱交換器16aおよび16b側に向かう流れ)を防止するために設けられている。
電池用熱交換器16aおよび16bは、電池パック120内に配置され、電池パック120に収容された電池121を冷却するために設けられている。具体的には、電池用熱交換器16aが電池121aを冷却するために設けられ、電池用熱交換器16bが電池121bを冷却するために設けられている。すなわち、電池121は、電池用熱交換器16aによって冷却される電池121aと、電池用熱交換器16bによって冷却される電池121bとを含んでいる。
電池用熱交換器16aおよび16bは、電池パック120内に並列に設けられ、内部に冷媒が流通する冷媒流通部が形成されている。電池用熱交換器16aは、冷媒入口が膨張弁17cに接続され、冷媒出口が逆止弁18bに接続されている。電池用熱交換器16bは、冷媒入口が膨張弁17dに接続され、冷媒出口が逆止弁18bに接続されている。電池用熱交換器16aおよび16bは、電池単独冷却モードおよび冷房電池冷却モード時にエバポレータとして機能し、その気化熱を利用して電池121aおよび121bを冷やすように構成されている。たとえば、電池用熱交換器16aに電池121aが載置されるとともに、電池用熱交換器16bに電池121bが載置されており、電池121aおよび121bがそれぞれ直接冷やされるようになっている。
なお、冷媒回路10には、温度センサ41〜47bおよび圧力センサ48および49が設けられている。温度センサ41は、圧縮機11から吐出された冷媒の温度を検出するために設けられている。温度センサ42および圧力センサ48は、それぞれ、中間熱交換器12を通過した冷媒の温度および圧力を検出するために設けられている。温度センサ43は、室外熱交換器13を通過した冷媒の温度を検出するために設けられ、温度センサ45は、室内熱交換器14を通過した冷媒の温度を検出するために設けられている。温度センサ44は、室内熱交換器14の温度(蒸発器温度)を検出するために設けられている。温度センサ46aおよび47aは、電池用熱交換器16aを通過する前後の冷媒の温度を検出するために設けられ、温度センサ46bおよび47bは、電池用熱交換器16bを通過する前後の冷媒の温度を検出するために設けられている。圧力センサ49は、電池用熱交換器16aおよび16bを通過した冷媒の圧力を検出するために設けられている。
[冷却水回路]
冷却水回路20には、冷却水通路20a〜20d、ウォータポンプ21、中間熱交換器12、三方弁22およびヒータコア23が設けられている。
冷却水回路20には、冷却水通路20a〜20d、ウォータポンプ21、中間熱交換器12、三方弁22およびヒータコア23が設けられている。
ウォータポンプ21は、内燃機関110の停止時に冷却水回路20において冷却水を循環させるように構成されている。ウォータポンプ21は電動モータ(図示省略)によって駆動され、その電動モータは回転速度を調整可能である。ウォータポンプ21の吐出口は、冷却水通路20aによって中間熱交換器12の冷却水入口と接続されている。
中間熱交換器12の冷却水出口は、冷却水通路20bによって三方弁22の冷却水入口と接続されている。なお、冷却水通路20bには、中間熱交換器12を通過した冷却水の温度を検出する温度センサ40が設けられている。
三方弁22は、冷却水の循環経路を切り替えるために設けられている。三方弁22の冷却水出口の一方は、冷却水通路20cによってヒータコア23の冷却水入口と接続されている。
ヒータコア23は、室内空調ユニット3のケーシング33内に配置され、ケーシング33内の送風空気を加熱するために設けられている。ヒータコア23は、暖房モード時などに内部を通過する冷却水と送風空気との間で熱交換するように構成されている。ヒータコア23の冷却水出口は、冷却水通路20dによってウォータポンプ21の吸入口と接続されている。
また、冷却水回路20には、冷却水通路20eが設けられている。冷却水通路20eには、冷却水の流れ方向の上流側から順に、ウォータポンプ24、内燃機関110のウォータジャケットおよび切替弁25が設けられている。冷却水通路20eの一方端部(上流側の端部)は、冷却水通路20dに接続され、冷却水通路20eの他方端部(下流側の端部)は、冷却水通路20cに接続されている。また、ウォータポンプ24よりも上流側の冷却水通路20eは、冷却水通路20fによって三方弁22の冷却水出口の他方と接続されている。
ウォータポンプ24は、内燃機関110の運転時に冷却水回路20において冷却水を循環させるように構成されている。ウォータジャケットは、内燃機関110に形成された冷却水流通部であり、流通する冷却水によって内燃機関110の熱を奪うために設けられている。すなわち、ウォータジャケットを流通する冷却水が内燃機関110によって暖められるようになっている。切替弁25は、FSV(Flow Shutting Valve)であり、冷却水通路20eを開閉するために設けられている。
なお、冷却水回路20には、冷却水の熱を外気に排出するためのラジエータ(図示省略)などが設けられているが、簡略化のために説明を省略する。
このような冷却水回路20では、内燃機関110の運転時に、切替弁25が開かれるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の他方と接続されている。そして、ウォータポンプ24が駆動されることにより、ウォータポンプ24から吐出された冷却水がウォータジャケットを通過する際に暖められ、その暖められた冷却水がヒータコア23に流れ込む。ヒータコア23から流出する冷却水は、中間熱交換器12および三方弁22を介してウォータポンプ24に吸入されるとともに、中間熱交換器12および三方弁22を迂回してウォータポンプ24に吸入される。
また、内燃機関110の停止時には、切替弁25が閉じられるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の一方と接続されている。このため、冷却水回路20では、内燃機関110を経由しない冷却水の循環経路が形成されている。そして、たとえば暖房モード時には、ウォータポンプ21が駆動されることにより、ウォータポンプ21から吐出された冷却水が中間熱交換器12を通過する際に暖められ、その暖められた冷却水が三方弁22を介してヒータコア23に流れ込み、ヒータコア23から流出する冷却水がウォータポンプ21に吸入される。
−室内空調ユニット−
室内空調ユニット3は、ヒートポンプシステム1などによって温度が調整された空調風を車室内に吹き出すために設けられている。この室内空調ユニット3は、送風機31と、室内熱交換器14と、ヒータコア23と、PTCヒータ32と、それらを収容するケーシング33とを含んでいる。
室内空調ユニット3は、ヒートポンプシステム1などによって温度が調整された空調風を車室内に吹き出すために設けられている。この室内空調ユニット3は、送風機31と、室内熱交換器14と、ヒータコア23と、PTCヒータ32と、それらを収容するケーシング33とを含んでいる。
ケーシング33は、送風機31によって生成される送風空気の通路を構成している。ケーシング33には、送風空気の流れ方向における上流端部に外気導入口34aおよび内気導入口34bが形成されている。外気導入口34aは、ケーシング33の内部に外気(車室外空気)を導入するために設けられ、内気導入口34bは、ケーシング33の内部に内気(車室内空気)を導入するために設けられている。外気導入口34aおよび内気導入口34bの近傍には、内外気切替ドア34および送風機31が設けられている。内外気切替ドア34は、外気導入口34aおよび内気導入口34bの開口面積を調整することにより、ケーシング33に導入される内外気の割合を調整するように構成されている。送風機31は電動モータ(図示省略)によって駆動され、その電動モータは回転速度を調整可能である。
送風機31に対して送風空気の流れ方向における下流側には、室内熱交換器14が配置されている。ケーシング33内における室内熱交換器14の下流側には、エアミックスドア35および仕切壁36が設けられている。仕切壁36により、ケーシング33内に加熱用通路33aおよびバイパス通路33bが形成されている。
加熱用通路33aには、ヒータコア23およびPTCヒータ32が配置されている。このため、加熱用通路33aを通過する送風空気は、ヒータコア23の冷却水の温度が送風空気の温度よりも高い場合に加熱されるとともに、PTCヒータ32が作動中の場合に加熱される。バイパス通路33bは、送風空気がヒータコア23およびPTCヒータ32を迂回可能なように設けられている。エアミックスドア35は、加熱用通路33aおよびバイパス通路33bを通過する風量の割合を調整することにより、車室内に供給される空調風の温度を調整するように構成されている。
PTCヒータ32は、ヒータコア23に対して送風空気の流れ方向における下流側に配置され、ヒータコア23による送風空気の加熱を補助するために設けられている。PTCヒータ32は複数のPTC素子を有し、各PTC素子は通電によって発熱する発熱体である。このため、PTCヒータ32は、通電するPTC素子の数を調整することにより、加熱能力を調整することが可能である。
また、ケーシング33には、送風空気の流れ方向における下流端部に吹出口37a〜39aが形成されている。吹出口37aは、車室内の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイス吹出口であり、吹出口38aは、車室内の乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフット吹出口であり、吹出口39aは、フロントガラス(図示省略)の内面に向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口である。吹出口37a〜39aには、それぞれ、開口面積を調整するためのドア37〜39が設けられている。ドア37は吹出口37aを開閉するフェイスドアであり、ドア38は吹出口38aを開閉するフットドアであり、ドア39は吹出口39aを開閉するデフロスタドアである。
−エアコンECU−
エアコンECU2は、CPU、ROMおよびRAMなどを含むマイクロコンピュータであり、ヒートポンプシステム1および室内空調ユニット3を制御するように構成されている。なお、エアコンECU2は、本発明の「制御装置」の一例である。
エアコンECU2は、CPU、ROMおよびRAMなどを含むマイクロコンピュータであり、ヒートポンプシステム1および室内空調ユニット3を制御するように構成されている。なお、エアコンECU2は、本発明の「制御装置」の一例である。
エアコンECU2には、図2に示すように、上記した温度センサ40〜47bおよび圧力センサ48および49と、内気温センサ51と、外気温センサ52と、日射センサ53と、窓表面湿度センサ54とが接続され、各センサの検出結果が入力されるようになっている。内気温センサ51は、車室内の空気の温度(内気温)を検出するために設けられ、外気温センサ52は、車室外の空気の温度(外気温)を検出するために設けられている。日射センサ53は、車室内に照射される日射量を検出するために設けられている。窓表面湿度センサ54は、フロントガラス近傍の車室内の空気の相対湿度を算出するために設けられている。
また、エアコンECU2には、電池ECU6が接続されている。電池ECU6は、CPU、ROMおよびRAMなどを含むマイクロコンピュータであり、電池121を管理するように構成されている。
そして、エアコンECU2は、各センサおよび電池ECU6からの入力などに基づいて、ヒートポンプシステム1および室内空調ユニット3を制御するように構成されている。
たとえば、室内空調ユニット3に関して、エアコンECU2は、内外気切替ドア34を制御することにより、ケーシング33に導入される内外気の割合を調整する。エアコンECU2は、送風機31による送風量を調整するとともに、PTCヒータ32を制御する。エアコンECU2は、エアミックスドア35を制御することにより、加熱用通路33aを通過する風量を調整する。エアコンECU2は、ドア37〜39を制御して吹出口37a〜39aを開閉する。
また、エアコンECU2は、ヒートポンプシステム1の各部を制御することにより、ヒートポンプシステム1を運転モードに応じて作動させるように構成されている。
−ヒートポンプシステムの運転モード−
次に、図3〜図8を参照して、ヒートポンプシステム1の運転モードについて説明する。以下では、内燃機関110が停止状態であり、PTCヒータ32が非作動状態(非通電状態)である場合について説明する。また、冷房モード、暖房モード、直列除湿暖房モード、並列除湿暖房モード、電池単独冷却モードおよび冷房電池冷却モードの順に説明する。
次に、図3〜図8を参照して、ヒートポンプシステム1の運転モードについて説明する。以下では、内燃機関110が停止状態であり、PTCヒータ32が非作動状態(非通電状態)である場合について説明する。また、冷房モード、暖房モード、直列除湿暖房モード、並列除湿暖房モード、電池単独冷却モードおよび冷房電池冷却モードの順に説明する。
[冷房モード]
冷房モードは、送風空気を冷却して車室内を冷房するモードである。図3に示すように、冷房モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、電磁弁19aが開かれ、電磁弁19b〜19dが閉じられ、膨張弁17aが全開状態にされており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17bが絞り状態で制御される。なお、膨張弁17cおよび17dは、閉じられていてもよいし、開かれていてもよい。
冷房モードは、送風空気を冷却して車室内を冷房するモードである。図3に示すように、冷房モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、電磁弁19aが開かれ、電磁弁19b〜19dが閉じられ、膨張弁17aが全開状態にされており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17bが絞り状態で制御される。なお、膨張弁17cおよび17dは、閉じられていてもよいし、開かれていてもよい。
これにより、圧縮機11から吐出された冷媒は、中間熱交換器12、室外熱交換器13、電磁弁19a、膨張弁17b、室内熱交換器14およびアキュムレータ15の順に流れ、圧縮機11に戻される。このとき、室外熱交換器13がコンデンサとして機能するとともに、室内熱交換器14がエバポレータとして機能することから、室内熱交換器14での冷媒の気化熱により、室内熱交換器14を通過する送風空気が冷やされる。
[暖房モード]
暖房モードは、送風空気を加熱して車室内を暖房するモードである。図4に示すように、暖房モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、切替弁25が閉じられるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の一方と接続された状態で、ウォータポンプ21が駆動される。これにより、ウォータポンプ21から吐出された冷却水は、中間熱交換器12、三方弁22およびヒータコア23の順に流れ、ウォータポンプ21に戻される。
暖房モードは、送風空気を加熱して車室内を暖房するモードである。図4に示すように、暖房モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、切替弁25が閉じられるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の一方と接続された状態で、ウォータポンプ21が駆動される。これにより、ウォータポンプ21から吐出された冷却水は、中間熱交換器12、三方弁22およびヒータコア23の順に流れ、ウォータポンプ21に戻される。
また、エアコンECU2により、電磁弁19bが開かれ、電磁弁19a、19cおよび19dが閉じられており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17aが絞り状態で制御される。なお、膨張弁17b〜17dは、閉じられていてもよいし、開かれていてもよい。
これにより、圧縮機11から吐出された冷媒は、中間熱交換器12、膨張弁17a、室外熱交換器13、電磁弁19bおよびアキュムレータ15の順に流れ、圧縮機11に戻される。このとき、中間熱交換器12がコンデンサとして機能するとともに、室外熱交換器13がエバポレータとして機能することから、中間熱交換器12での冷媒の凝縮熱により、中間熱交換器12を通過する冷却水が暖められる。そして、ヒータコア23において冷却水と送風空気とが熱交換することにより、ヒータコア23を通過する送風空気が暖められる。
[直列除湿暖房モード]
直列除湿暖房モードは、送風空気を冷却して除湿した後に加熱することにより車室内を除湿暖房するモードである。図5に示すように、直列除湿暖房モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、切替弁25が閉じられるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の一方と接続された状態で、ウォータポンプ21が駆動される。これにより、ウォータポンプ21から吐出された冷却水は、中間熱交換器12、三方弁22およびヒータコア23の順に流れ、ウォータポンプ21に戻される。
直列除湿暖房モードは、送風空気を冷却して除湿した後に加熱することにより車室内を除湿暖房するモードである。図5に示すように、直列除湿暖房モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、切替弁25が閉じられるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の一方と接続された状態で、ウォータポンプ21が駆動される。これにより、ウォータポンプ21から吐出された冷却水は、中間熱交換器12、三方弁22およびヒータコア23の順に流れ、ウォータポンプ21に戻される。
また、エアコンECU2により、電磁弁19aが開かれ、電磁弁19b〜19dが閉じられており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17aおよび17bが絞り状態で制御される。なお、膨張弁17cおよび17dは、閉じられていてもよいし、開かれていてもよい。
これにより、圧縮機11から吐出された冷媒は、中間熱交換器12、膨張弁17a、室外熱交換器13、電磁弁19a、膨張弁17b、室内熱交換器14およびアキュムレータ15の順に流れ、圧縮機11に戻される。このとき、中間熱交換器12がコンデンサとして機能するとともに、室内熱交換器14がエバポレータとして機能する。また、室外熱交換器13での冷媒の飽和温度が外気温よりも高い場合には、室外熱交換器13がコンデンサとして機能し、室外熱交換器13での冷媒の飽和温度が外気温よりも低い場合には、室外熱交換器13がエバポレータとして機能する。そして、室内熱交換器14での冷媒の気化熱により、室内熱交換器14を通過する送風空気が冷却されて除湿される。また、中間熱交換器12での冷媒の凝縮熱により、中間熱交換器12を通過する冷却水が暖められる。そして、ヒータコア23において冷却水と送風空気とが熱交換することにより、除湿された後にヒータコア23を通過する送風空気が暖められる。
[並列除湿暖房モード]
並列除湿暖房モードは、送風空気を冷却して除湿した後に加熱することにより車室内を除湿暖房するモードであり、直列除湿暖房モードよりも高い暖房能力を有するモードである。図6に示すように、並列除湿暖房モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、切替弁25が閉じられるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の一方と接続された状態で、ウォータポンプ21が駆動される。これにより、ウォータポンプ21から吐出された冷却水は、中間熱交換器12、三方弁22およびヒータコア23の順に流れ、ウォータポンプ21に戻される。
並列除湿暖房モードは、送風空気を冷却して除湿した後に加熱することにより車室内を除湿暖房するモードであり、直列除湿暖房モードよりも高い暖房能力を有するモードである。図6に示すように、並列除湿暖房モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、切替弁25が閉じられるとともに、三方弁22の冷却水入口が冷却水出口の一方と接続された状態で、ウォータポンプ21が駆動される。これにより、ウォータポンプ21から吐出された冷却水は、中間熱交換器12、三方弁22およびヒータコア23の順に流れ、ウォータポンプ21に戻される。
また、エアコンECU2により、電磁弁19a〜19cが開かれ、電磁弁19dが閉じられており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17aおよび17bが絞り状態で制御される。なお、膨張弁17cおよび17dは、閉じられていてもよいし、開かれていてもよい。
これにより、圧縮機11から吐出された冷媒は、中間熱交換器12、膨張弁17a、室外熱交換器13、電磁弁19bおよびアキュムレータ15の順に流れるとともに、中間熱交換器12、電磁弁19c、19a、膨張弁17b、室内熱交換器14およびアキュムレータ15の順に流れ、圧縮機11に戻される。すなわち、中間熱交換器12を通過した冷媒が、膨張弁17aおよび室外熱交換器13を介して圧縮機11に戻る経路と、膨張弁17bおよび室内熱交換器14を介して圧縮機11に戻る経路とに分岐される。このとき、中間熱交換器12がコンデンサとして機能するとともに、室外熱交換器13および室内熱交換器14がエバポレータとして機能する。そして、室内熱交換器14での冷媒の気化熱により、室内熱交換器14を通過する送風空気が冷却されて除湿される。また、中間熱交換器12での冷媒の凝縮熱により、中間熱交換器12を通過する冷却水が暖められる。そして、ヒータコア23において冷却水と送風空気とが熱交換することにより、除湿された後にヒータコア23を通過する送風空気が暖められる。
[電池単独冷却モード]
電池単独冷却モードは、電池121の冷却のみを行うモードである。図7に示すように、電池単独冷却モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、電磁弁19dが開かれ、電磁弁19a〜19cが閉じられ、膨張弁17aが全開状態にされており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17cおよび17dが絞り状態で制御される。なお、膨張弁17bは、閉じられていてもよいし、開かれていてもよい。
電池単独冷却モードは、電池121の冷却のみを行うモードである。図7に示すように、電池単独冷却モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、電磁弁19dが開かれ、電磁弁19a〜19cが閉じられ、膨張弁17aが全開状態にされており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17cおよび17dが絞り状態で制御される。なお、膨張弁17bは、閉じられていてもよいし、開かれていてもよい。
これにより、圧縮機11から吐出された冷媒は、中間熱交換器12、室外熱交換器13および電磁弁19dの順に流れ、電池用熱交換器16aまたは16bを介して圧縮機11に戻される。すなわち、電磁弁19dを通過した冷媒は、膨張弁17cおよび電池用熱交換器16aを通る冷媒と、膨張弁17dおよび電池用熱交換器16bを通る冷媒とに分けられる。このとき、室外熱交換器13がコンデンサとして機能するとともに、電池用熱交換器16aおよび16bがエバポレータとして機能することから、電池用熱交換器16aでの冷媒の気化熱により電池121aが冷やされるとともに、電池用熱交換器16bでの冷媒の気化熱により電池121bが冷やされる。
[冷房電池冷却モード]
冷房電池冷却モードは、送風空気を冷却して車室内を冷房しながら、電池121の冷却を行うモードである。図8に示すように、冷房電池冷却モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、電磁弁19aおよび19dが開かれ、電磁弁19bおよび19cが閉じられ、膨張弁17aが全開状態にされており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17b〜17dが絞り状態で制御される。
冷房電池冷却モードは、送風空気を冷却して車室内を冷房しながら、電池121の冷却を行うモードである。図8に示すように、冷房電池冷却モード時には、エアコンECU2(図2参照)により、電磁弁19aおよび19dが開かれ、電磁弁19bおよび19cが閉じられ、膨張弁17aが全開状態にされており、圧縮機11が駆動されるとともに、膨張弁17b〜17dが絞り状態で制御される。
これにより、圧縮機11から吐出された冷媒は、中間熱交換器12および室外熱交換器13の順に流れ、室内熱交換器14、電池用熱交換器16aまたは16bを介して圧縮機11に戻される。すなわち、室外熱交換器13を通過した冷媒は、膨張弁17bおよび室内熱交換器14を通る冷媒と、膨張弁17cおよび電池用熱交換器16aを通る冷媒と、膨張弁17dおよび電池用熱交換器16bを通る冷媒とに分けられる。このとき、室外熱交換器13がコンデンサとして機能するとともに、室内熱交換器14、電池用熱交換器16aおよび16bがエバポレータとして機能する。そして、室内熱交換器14での冷媒の気化熱により、室内熱交換器14を通過する送風空気が冷やされるとともに、電池用熱交換器16aおよび16bでの冷媒の気化熱により、電池121aおよび121bが冷やされる。
−電池冷却可否判定−
ここで、本実施形態のエアコンECU2は、ヒートポンプシステム1の状態および電池121の温度などに応じて、電池121の冷却の可否を判定するように構成されている。図2に示すように、電池ECU6には、電池121aおよび121bの温度を検出する電池温度センサ61が接続され、その電池温度センサ61の検出結果が入力されている。電池ECU6は、電池121aの温度と電池121bの温度とを用いて電池121の温度(代表温度)を算出するように構成されている。
ここで、本実施形態のエアコンECU2は、ヒートポンプシステム1の状態および電池121の温度などに応じて、電池121の冷却の可否を判定するように構成されている。図2に示すように、電池ECU6には、電池121aおよび121bの温度を検出する電池温度センサ61が接続され、その電池温度センサ61の検出結果が入力されている。電池ECU6は、電池121aの温度と電池121bの温度とを用いて電池121の温度(代表温度)を算出するように構成されている。
電池ECU6は、電池121の温度に応じて電池冷却要求レベルを決定し、その決定された電池冷却要求レベルをエアコンECU2に出力するように構成されている。たとえば、電池冷却要求レベルは、図9に示すようなマップを用いて導出される。このマップでは、電池冷却要求レベルが「0」〜「7」の8段階で設定され、電池121の温度が高くなるに連れて電池冷却要求レベルが高くなる。
具体的には、電池温度がt1未満の場合に電池冷却要求レベルが「0」であり、電池温度がt1以上t2未満の場合に電池冷却要求レベルが「1」であり、電池温度がt2以上t3未満の場合に電池冷却要求レベルが「2」であり、電池温度がt3以上t4未満の場合に電池冷却要求レベルが「3」であり、電池温度がt4以上t5未満の場合に電池冷却要求レベルが「4」であり、電池温度がt5以上t6未満の場合に電池冷却要求レベルが「5」であり、電池温度がt6以上t7未満の場合に電池冷却要求レベルが「6」であり、電池温度がt7以上の場合に電池冷却要求レベルが「7」である。電池冷却要求レベルが「0」のときは、電池121の冷却が要求されない状態である。電池冷却要求レベルが「1」〜「7」のときは、電池121の温度上昇によって冷却が要求される状態であり、レベルが高くなるに連れて要求度合いが高くなる。なお、電池冷却要求レベルのハンチングを抑制するためにヒステリシスが設定されていてもよい。
そして、エアコンECU2は、ヒートポンプシステム1が運転されていない場合に、電池冷却要求レベルが「0」から「1」になったときに、ヒートポンプシステム1による電池121の冷却を許可するように構成されている。この場合、ヒートポンプシステム1の運転モードがたとえば電池単独冷却モードに設定される。また、エアコンECU2は、ヒートポンプシステム1による車室内の冷房が行われている場合に、電池冷却要求レベルが「0」から「1」になったときに、ヒートポンプシステム1による電池121の冷却を許可するように構成されている。この場合、ヒートポンプシステム1の運転モードがたとえば冷房電池冷却モードに切り替えられる。なお、ヒートポンプシステム1が運転されていない場合、および、ヒートポンプシステム1による車室内の冷房が行われている場合は、本発明の「前記ヒートポンプシステムによる前記車室内の暖房が行われていない場合」の一例である。また、電池温度がt1以上になると電池冷却要求レベルが「1」になることから、t1は本発明の「第1所定値」の一例である。
また、エアコンECU2は、ヒートポンプシステム1による車室内の暖房が行われている場合に、電池冷却要求レベルが「2」から「3」になったときに、ヒートポンプシステム1による電池121の冷却を許可するように構成されている。すなわち、ヒートポンプシステム1による暖房時には、電池冷却が開始される電池温度が高くされている。この場合、ヒートポンプシステム1の運転モードがたとえば電池単独冷却モードに切り替えられる。これにより、ヒートポンプシステム1による暖房時に電池冷却要求レベルが「1」または「2」になっても、電池121の冷却が許可されずに車室内の暖房が継続される。なお、電池温度がt3以上になると電池冷却要求レベルが「3」になることから、t3は本発明の「第2所定値」の一例である。
また、エアコンECU2は、車室内の暖房が要求されている場合に、電池冷却要求レベルが「3」から「4」になったときに、内燃機関110の始動を要求するとともに、ヒートポンプシステム1による電池121の冷却を許可するように構成されている。この場合、内燃機関110の排熱を利用して車室内が暖房されるとともに、ヒートポンプシステム1の運転モードがたとえば電池単独冷却モードに設定される。
[電池冷却可否判定フロー]
次に、図10を参照して、本実施形態のエアコンECU2による電池冷却可否判定について説明する。なお、以下の各ステップは、エアコンECU2によって実行される。
次に、図10を参照して、本実施形態のエアコンECU2による電池冷却可否判定について説明する。なお、以下の各ステップは、エアコンECU2によって実行される。
まず、図10のステップS1において、ヒートポンプシステム1が作動中であるか否かが判断される。そして、ヒートポンプシステム1が作動中であると判断された場合には、ステップS2に移る。その一方、ヒートポンプシステム1が作動中ではないと判断された場合(ヒートポンプシステム1が停止中の場合)には、ステップS8に移る。
次に、ステップS2において、ヒートポンプシステム1による車室内の冷房が行われているか否かが判断される。たとえば、ヒートポンプシステム1の運転モードが冷房モードである場合に、ヒートポンプシステム1による車室内の冷房が行われていると判断される。そして、ヒートポンプシステム1による冷房中ではないと判断された場合には、ステップS3に移る。その一方、ヒートポンプシステム1による冷房中であると判断された場合には、ステップS7に移る。
次に、ステップS3において、ヒートポンプシステム1による車室内の暖房が行われているか否かが判断される。たとえば、ヒートポンプシステム1の運転モードが暖房モード、直列除湿暖房モードまたは並列除湿暖房モードである場合に、ヒートポンプシステム1による車室内の暖房が行われていると判断される。そして、ヒートポンプシステム1による暖房中であると判断された場合には、ステップS4に移る。その一方、ヒートポンプシステム1による暖房中ではないと判断された場合には、リターンに移る。
次に、ステップS4において、電池冷却要求レベルが「0」であるか否かが判断される。電池冷却要求レベルは電池ECU6から入力され、電池ECU6は電池冷却要求レベルを電池121の温度に応じて決定する。そして、電池冷却要求レベルが「0」ではないと判断された場合(電池冷却要求レベルが「1」以上の場合)には、ステップS5に移る。その一方、電池冷却要求レベルが「0」であると判断された場合には、ステップS9に移る。
次に、ステップS5において、暖房負荷が高いか否かが判断される。たとえば、目標吹出温度が所定値以上の場合に、暖房負荷が高いと判断される。そして、暖房負荷が高いと判断された場合には、ステップS6に移る。その一方、暖房負荷が高くないと判断された場合(暖房負荷が低い場合)には、ステップS10に移る。
次に、ステップS6において、電池冷却要求レベルが「2」以下であるか否かが判断される。そして、電池冷却要求レベルが「2」以下であると判断された場合(電池冷却要求レベルが「1」または「2」の場合)には、ステップS9に移る。その一方、電池冷却要求レベルが「2」以下ではないと判断された場合(電池冷却要求レベルが「3」以上の場合)には、ステップS10に移る。
また、ステップS7において、車室内のクールダウンが優先される状態であるか否かが判断される。たとえば、冷房負荷が高く、かつ、車両始動からの経過時間が冷房優先時間を経過していない場合に、車室内のクールダウンが優先される状態であると判断される。そして、クールダウンが優先される状態ではないと判断された場合には、ステップS8に移る。その一方、クールダウンが優先される状態であると判断された場合には、ステップS9に移る。
次に、ステップS8において、電池冷却要求レベルが「0」であるか否かが判断される。そして、電池冷却要求レベルが「0」ではないと判断された場合(電池冷却要求レベルが「1」以上の場合)には、ステップS10に移る。その一方、電池冷却要求レベルが「0」であると判断された場合には、ステップS9に移る。
そして、ステップS9では、電池121の冷却が禁止される。たとえば、ヒートポンプシステム1による冷房中に(ステップS2:Yes)、クールダウンが優先される場合には(ステップS7:Yes)、電池冷却が許可されずに車室内の冷房が優先される。また、ヒートポンプシステム1による暖房中に(ステップS3:Yes)、電池冷却要求レベルが「2」以下の場合には(ステップS6:Yes)、電池冷却が許可されずに車室内の暖房が優先される。
また、ステップS10では、電池121の冷却が許可される。たとえば、ヒートポンプシステム1の停止中に(ステップS1:No)、電池冷却要求レベルが「1」になった場合には(ステップS8:No)、電池冷却が許可され、ヒートポンプシステム1が電池単独冷却モードに設定される。また、ヒートポンプシステム1による冷房中に(ステップS2:Yes)、電池冷却要求レベルが「1」になった場合には(ステップS8:No)、電池冷却が許可され、ヒートポンプシステム1が冷房電池冷却モードに切り替えられる。また、ヒートポンプシステム1による暖房中に(ステップS3:Yes)、電池冷却要求レベルが「3」になった場合には(ステップS6:No)、電池冷却が許可され、ヒートポンプシステム1が電池単独冷却モードに切り替えられる。また、ヒートポンプシステム1による暖房中に(ステップS3:Yes)、暖房負荷が低い場合には(ステップS5:No)、電池冷却が許可され、ヒートポンプシステム1が電池単独冷却モードに切り替えられる。
−電池冷却時制御−
また、エアコンECU2は、ヒートポンプシステム1による電池冷却時に、電池121aおよび121bのうち高温のものを積極的に冷却するように構成されている。エアコンECU2には、電池121aの温度と電池121bの温度とが電池ECU6から入力されており、エアコンECU2は、電池121aおよび121bの温度偏差を算出可能である。そして、エアコンECU2は、電池121aおよび121b間で温度偏差が生じた場合に、高温側の電池121aまたは121b用の電池用熱交換器16aまたは16bの冷却能力を高くするように構成されている。
また、エアコンECU2は、ヒートポンプシステム1による電池冷却時に、電池121aおよび121bのうち高温のものを積極的に冷却するように構成されている。エアコンECU2には、電池121aの温度と電池121bの温度とが電池ECU6から入力されており、エアコンECU2は、電池121aおよび121bの温度偏差を算出可能である。そして、エアコンECU2は、電池121aおよび121b間で温度偏差が生じた場合に、高温側の電池121aまたは121b用の電池用熱交換器16aまたは16bの冷却能力を高くするように構成されている。
たとえば、電池121aの温度が電池121bの温度に比べて高くなることによって温度偏差が生じていると判断される場合には、膨張弁17cの開度が大きくされることにより、電池用熱交換器16aの冷却能力が高くされる。その一方、電池121bの温度が電池121aの温度に比べて高くなることによって温度偏差が生じていると判断される場合には、膨張弁17dの開度が大きくされることにより、電池用熱交換器16bの冷却能力が高くされる。なお、電池冷却時における膨張弁17cおよび17dの開度は、電池121aおよび121b間で温度偏差が生じていない場合、たとえば電池冷却要求レベルなどに応じて基本開度に調整される。
[電池冷却時制御フロー]
次に、図11を参照して、本実施形態のエアコンECU2による電池冷却時制御について説明する。なお、以下の各ステップは、エアコンECU2によって実行される。
次に、図11を参照して、本実施形態のエアコンECU2による電池冷却時制御について説明する。なお、以下の各ステップは、エアコンECU2によって実行される。
まず、図11のステップS11において、ヒートポンプシステム1による電池冷却が行われているか否かが判断される。たとえば、ヒートポンプシステム1の運転モードが電池単独冷却モードまたは冷房電池冷却モードである場合に、ヒートポンプシステム1による電池冷却が行われていると判断される。そして、ヒートポンプシステム1による電池冷却中であると判断された場合には、ステップS12に移る。その一方、ヒートポンプシステム1による電池冷却中ではないと判断された場合には、リターンに移る。
次に、ステップS12において、電池121aおよび121b間で温度偏差が生じているか否かが判断される。たとえば、電池121aの温度と電池121bの温度との差の絶対値が所定値以上の場合に、温度偏差が生じていると判断される。そして、温度偏差が生じていると判断された場合には、ステップS13に移る。その一方、温度偏差が生じていないと判断された場合には、リターンに移る。
次に、ステップS13において、高温側の電池121aまたは121bが積極的に冷却される。たとえば、電池121aが高温である場合には、膨張弁17cの開度が基本開度から大きくなるように補正されることにより、電池用熱交換器16aの冷却能力が高くされるので、電池121aがより一層冷やされる。その一方、電池121bが高温である場合には、膨張弁17dの開度が基本開度から大きくなるように補正されることにより、電池用熱交換器16bの冷却能力が高くされるので、電池121bがより一層冷やされる。
−効果−
本実施形態では、上記のように、ヒートポンプシステム1が運転されていない場合に、電池冷却要求レベルが「1」のときに、ヒートポンプシステム1による電池冷却が許可されることによって、電池121の冷却が早期に開始されるので、電池121の劣化を抑制することができる。
本実施形態では、上記のように、ヒートポンプシステム1が運転されていない場合に、電池冷却要求レベルが「1」のときに、ヒートポンプシステム1による電池冷却が許可されることによって、電池121の冷却が早期に開始されるので、電池121の劣化を抑制することができる。
また、ヒートポンプシステム1による車室内の冷房が行われている場合に、電池冷却要求レベルが「1」のときに、ヒートポンプシステム1による電池冷却が許可されることによって、電池121の冷却が早期に開始されるので、電池121の劣化を抑制することができる。さらに、電池冷却を行いながら車室内を冷房することにより、車室内の空調快適性が低下するのを抑制することができる。
また、ヒートポンプシステム1による車室内の暖房が行われている場合に、電池冷却要求レベルが「3」のときに、ヒートポンプシステム1による電池冷却が許可されることによって、電池冷却要求レベルが「2」以下のときは電池冷却が許可されずに車室内の暖房が優先されるので、車室内の空調快適性の向上を図ることができる。なお、電池冷却要求レベルが「3」になると、電池冷却が行われるので、電池121の劣化を抑制することができる。
したがって、本実施形態の車両用空調装置100では、電池121の劣化を抑制しながら、車室内の空調快適性の向上を図ることができる。
ここで、本実施形態では、車室内の暖房が要求されている場合に、電池冷却要求レベルが「4」になったときに、内燃機関110が始動されて排熱を利用した車室内の暖房が開始されるとともに、ヒートポンプシステム1による電池冷却が行われる。この場合、電池冷却を行いながら車室内を暖房することが可能であるが、内燃機関110の運転によって燃料が消費される。そこで、上記したように、ヒートポンプシステム1による暖房時に電池冷却要求レベルが「3」になった場合に、ヒートポンプシステム1による電池冷却が行われることによって、電池121の温度上昇が抑制されるので、電池冷却要求レベルが「4」になりにくくすることができる。このため、内燃機関110が始動されにくくなるので、燃費の改善を図ることができる。
また、本実施形態では、暖房負荷が低い場合に電池冷却が許可されることによって、車室内の快適性が悪くないので、電池冷却を優先して行うことができる。
また、本実施形態では、クールダウンが優先される場合に電池冷却が禁止されることによって、車室内の快適性の改善を優先することができる。
また、本実施形態では、電池121aおよび121b間で温度偏差が生じている場合に、電池121aおよび121bのうち高温のものが積極的に冷却されることによって、電池温度の均一化を図ることができるので、電池121aおよび121bの劣化度合いのばらつきを抑制することができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、車両走行用の駆動力源として内燃機関110および電動機(図示省略)を備えるプラグインハイブリッド車両に本発明の車両用空調装置が適用される例を示したが、これに限らず、車両走行用の駆動力源として電動機のみを備える電動車両に本発明の車両用空調装置が適用されていてもよい。
また、上記実施形態では、中間熱交換器12が設けられ、その中間熱交換器12での凝縮熱が冷却水を介して送風空気に伝達される例を示したが、これに限らず、中間熱交換器に代えて、室内コンデンサが室内空調ユニットのケーシングに設けられ、室内コンデンサでの凝縮熱によって送風空気が暖められるようにしてもよい。この場合、室内コンデンサは、本発明の「暖房用熱交換器」の一例である。
また、上記実施形態では、電池用熱交換器16aおよび16bでの気化熱によって電池121aおよび121bが直接冷却される例を示したが、これに限らず、電池冷却用の冷却水回路が設けられ、その冷却水回路の冷却水を電池用熱交換器で冷やすようにしてもよい。すなわち、電池が冷却水を介して間接的に冷やされるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、2つの電池用熱交換器16aおよび16bが設けられる例を示したが、これに限らず、電池用熱交換器の数がいくつであってもよい。
また、上記実施形態では、暖房モード、直列除湿暖房モードまたは並列除湿暖房モードである場合に、ヒートポンプシステム1による車室内の暖房が行われていると判断される例を示したが、これに限らず、暖房モードである場合に(暖房モードのときだけ)ヒートポンプシステム1による車室内の暖房が行われていると判断されるようにしてもよいし、暖房モードまたは並列除湿暖房モードである場合に(暖房モードまたは並列除湿暖房モードのときだけ)ヒートポンプシステム1による車室内の暖房が行われていると判断されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、暖房負荷が高いか否かが判断される例を示したが、これに限らず、暖房負荷が高いか否かの判断が行われないようにしてもよい。すなわち、図10のフローチャートにおけるステップS5が省略されていてもよい。
また、上記実施形態では、目標吹出温度が所定値以上の場合に、暖房負荷が高いと判断される例を示したが、これに限らず、目標冷却水温度が所定値以上の場合に、暖房負荷が高いと判断されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、電池121aの温度と電池121bの温度とがエアコンECU2に入力され、エアコンECU2が電池121aおよび121bの温度偏差を算出する例を示したが、これに限らず、電池ECUが電池間の温度偏差を算出し、その温度偏差がエアコンECUに入力されるようにしてもよい。すなわち、エアコンECUの一部の機能を電池ECUが担うようにしてもよいし、電池ECUの一部の機能をエアコンECUが担うようにしてもよい。
また、上記実施形態において、電池ECU6は、電池121aの温度と電池121bの温度とのうち高い方を電池121の温度(代表温度)として採用するようにしてもよいし、その他の方法を用いて電池121の温度を算出するように構成されていてもよい。
本発明は、車両に搭載されたヒートポンプシステムと、ヒートポンプシステムを制御する制御装置とを備える車両用空調装置に利用可能である。
1 ヒートポンプシステム
2 エアコンECU(制御装置)
11 圧縮機
12 中間熱交換器(暖房用熱交換器)
13 室外熱交換器
14 室内熱交換器
16a、16b 電池用熱交換器
100 車両用空調装置
121、121a、121b 電池
2 エアコンECU(制御装置)
11 圧縮機
12 中間熱交換器(暖房用熱交換器)
13 室外熱交換器
14 室内熱交換器
16a、16b 電池用熱交換器
100 車両用空調装置
121、121a、121b 電池
Claims (1)
- 車両に搭載されたヒートポンプシステムと、
前記ヒートポンプシステムを制御する制御装置とを備える車両用空調装置であって、
前記ヒートポンプシステムは、室外熱交換器と室内熱交換器と圧縮機と暖房用熱交換器と電池用熱交換器とを含んでおり、前記圧縮機によって循環される冷媒の前記室内熱交換器での気化熱を利用して車室内を冷房可能に構成され、前記圧縮機によって循環される冷媒の前記暖房用熱交換器での凝縮熱を利用して前記車室内を暖房可能に構成され、かつ、前記圧縮機によって循環される冷媒の前記電池用熱交換器での気化熱を利用して電池を冷却可能に構成され、
前記制御装置は、前記ヒートポンプシステムによる前記車室内の暖房が行われていない場合に、前記電池の温度が第1所定値以上のときに、前記ヒートポンプシステムによる前記電池の冷却を許可するとともに、前記ヒートポンプシステムによる前記車室内の暖房が行われている場合に、前記電池の温度が前記第1所定値よりも高い第2所定値以上のときに、前記ヒートポンプシステムによる前記電池の冷却を許可するように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020056500A JP2021154849A (ja) | 2020-03-26 | 2020-03-26 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020056500A JP2021154849A (ja) | 2020-03-26 | 2020-03-26 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021154849A true JP2021154849A (ja) | 2021-10-07 |
Family
ID=77916560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020056500A Pending JP2021154849A (ja) | 2020-03-26 | 2020-03-26 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021154849A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7481309B2 (ja) | 2021-10-25 | 2024-05-10 | トヨタ自動車株式会社 | 車両および車両の制御方法 |
-
2020
- 2020-03-26 JP JP2020056500A patent/JP2021154849A/ja active Pending
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