JP2021171316A - 内視鏡用スネア - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で使い勝手の良い内視鏡用スネアを提供する。【解決手段】内視鏡用スネアは、可撓性を有する管状のシース10と、シース10内に進退自在に挿通される操作ワイヤ20と、両端が操作ワイヤ20の先端側に接続されるスネアワイヤ31によって形成されるループ状のスネアループ30と、操作ワイヤ20とスネアワイヤ31を接続する接続部材40と、を備え、スネアループ30は、接続部材40の先端から操作ワイヤ20の軸方向に延出する延出部32と、延出部32の先端においてスネアループ30の外側に向けて曲折する内凸曲折部33と、を有し、延出部32は、内凸曲折部33がシース10内に収容されている場合に自身のいずれかの部位がシース10の内周面に当接するように撓むことが可能な長さを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、内視鏡内に挿通されて使用される内視鏡用スネアに関する。
従来、内視鏡の鉗子口に挿入されて、ポリープ等の病変部を切除する内視鏡用処置具として内視鏡用スネアが知られている。この内視鏡用スネアは、管状のシース内に挿通された操作ワイヤの先端にループ状(輪状)のスネアワイヤから構成されるスネアループを備えており、このスネアループで病変部を絞扼して(締め付けて)切除するものである。
この内視鏡用スネアによる処置には、スネアループに高周波電圧を印加して病変部を焼灼する所謂ホットスネア(ホットポリペクトミー)と、スネアループの絞扼力のみで病変部を機械的に切除する所謂コールドスネア(コールドポリペクトミー)の2種類がある。現在のところ、ホットスネアが主流であるが、最近では病変部周辺の組織が熱の影響を受けないコールドスネアが適用される場合も徐々に増えてきている。
スネアループによる病変部の切除は、病変部をスネアループで取り囲んだ後に、シースを前方に移動させてスネアループの基端側をシース内に収容していき、シース外のループの大きさを徐々に絞っていく(小さくしていく)ことで行われる。従って、スネアループは、全体が略同一平面上に位置するように2次元的に構成されると共に、ループの大きさを絞っていく際にもこのスネアループ全体が略同一平面上に維持されることが望ましい。
但し、スネアワイヤおよび操作ワイヤは、通常ステンレス鋼等の素線を撚った撚り線から構成されると共に、スネアワイヤは操作ワイヤよりも小径であることから、両者の端部同士の方向を正確に揃えて接続することは難しく、操作ワイヤとの接続部分において傾いた状態や、捩じれた状態で接続される場合があった。そして、このような場合、スネアループが同一平面上から大きく逸脱するばかりか、絞扼の直前にスネアループが予想外の方向に反り返ったりして処置に支障をきたすことがあった。
このような問題に対し、スネアループの基端部がカシメ接合された連結部材を操作ワイヤの端面とアップセット抵抗溶接で接合することにより、スネアループを略同一平面上に維持する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−57418号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の手法は、内視鏡用処置具の製造コストが増大するという問題があった。特に近年では、各種感染症に対する安全性を高めると共に医療機関における洗浄や消毒の負担を軽減すべく、各種医療器具のディスポーザブル化が促進されており、内視鏡用スネアにおいても安価なディスポーザブル品が望まれている。
本発明は、このような実情に鑑み、安価で使い勝手の良い内視鏡用スネアを提供しようとするものである。
本発明の内視鏡用スネアは、可撓性を有する管状のシースと、前記シース内に進退自在に挿通される操作ワイヤと、両端が前記操作ワイヤの先端側に接続されるスネアワイヤによって形成されるループ状のスネアループと、前記操作ワイヤと前記スネアワイヤを接続する接続部材と、を備え、前記スネアループは、前記接続部材の先端から前記操作ワイヤの軸方向に延出する延出部と、前記延出部の先端において前記スネアループの外側に向けて曲折する内凸曲折部と、を有し、前記延出部は、前記内凸曲折部が前記シース内に収容されている場合に自身のいずれかの部位が前記シースの内周面に当接するように撓むことが可能な長さを有することを特徴とする内視鏡用スネア。
本発明によれば、操作ワイヤとの接続部分において傾いた状態や捩じれた状態でスネアワイヤが接続されている場合にも、延出部が適度に撓むことでこのような傾きや捩じれを吸収すると共に、内凸曲折部がシース内に収容されて弾性変形した場合に延出部のいずれかの部位が内周面に当接して支持されることで、傾きや捩じれを規制する拘束力が強められるため、処置中にスネアループを略同一平面上に維持することができる。従って、操作ワイヤとスネアワイヤの接続に特殊な接続方法を採用したり、接続の際に高精度な位置決め等を行ったりすることなく、安価に使い勝手の良い内視鏡用スネアを実現することができる。
また、本発明において、前記スネアループは、前記内凸曲折部よりも先端側に前記スネアループの内側に向けて曲折する外凸曲折部を有し、前記内凸曲折部から前記外凸曲折部までの間は、前記内凸曲折部が前記シース内に収容された状態からさらに前記スネアループ30が前記シース内に収容されていく場合に、前記外凸曲折部が前記シース内に収容される前に自身のいずれかの部位が前記シースの内周面に当接するように撓むことが可能な長さを有することが好ましい。
これによれば、スネアループの内凸曲折部と外凸曲折部の間においても、適度な撓みによる傾きや捩じれの吸収、およびシースの内周面への当接による拘束力が生じるため、処置中のスネアループをより確実に略同一平面上に維持することができる。
また、本発明において、前記延出部は、前記スネアループが前記シースから最も突出する状態において、前記延出部の長さの1/2以上が前記シース内に位置することが好ましい。
これによれば、延出部を長く設定しながらも、スネアループがシースから最も突出した状態からスネアループ全体をシース内に収容するまでの操作ワイヤの操作量が大きくならないようにすることができる。従って、処置中に略同一平面上に維持されるスネアループを安価に構成しながらも、内視鏡用スネアの操作性を向上させることができる。
また、本発明において、前記内凸曲折部は、前記スネアループが前記シースから最も突出する状態において、前記シース内に位置することが好ましい。
これによれば使用者の操作を必要とせずに、スネアループ30の初期状態において第1当接部30eによる拘束力を発生させることが可能となるため、より安定的に処置中のスネアループ30を略同一平面上に維持すると共に、内視鏡用スネア1の操作性を高めることができる。
本発明の内視鏡用スネアによれば、安価でありながらも使い勝手が良いという優れた効果を奏し得る。
本発明の一実施形態に係る内視鏡用スネアの外観図である。 シースの先端部を拡大して示した断面図である。 スネアループの形状の詳細を示した図である。 スネアループの作用を示した図である。 スネアループの作用を示した図である。 強化シースの他の構成例を示した断面図である。 スネアループの他の構成例を示した断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る内視鏡用スネア1の外観図である。図1に示されるように、内視鏡用スネア1は、内視鏡の鉗子口から挿入されて鉗子チャンネル内に挿通されるシース10と、シース内に進退自在に挿通される操作ワイヤ20と、操作ワイヤ20の先端側に接続されるスネアループ30と、操作ワイヤ20とスネアループ30を接続する接続部材40と、シース10および操作ワイヤ20の基端部が接続されるハンドル50とを備えている。
シース10は、柔軟性(可撓性)を有する管状の部材であり、先端部が内視鏡の鉗子チャンネルを通じて生体内における病変部の近傍まで導入されるものである。シース10は、内視鏡と共に適宜に屈曲する柔軟性と共に、内部に挿通された操作ワイヤ20をスムーズに進退させる摺動性(低摩擦性)を有することが要求される。
従って、本実施形態では、シース10を適宜の柔軟性および摺動性を有するフッ素樹脂の一種であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から構成している。また、本実施形態では、シース10の先端部に、シース10の他の部分(基端側の部分)よりも変形し難いように構成した難変形部11を設けることで、シース10の先端部を強化している。難変形部11の詳細については後述する。
なお、本実施形態では、シース10の外径D1(図2参照)を約2.5mm、内径D2(図2参照)を約1.5mm、全長(軸方向の長さ)を約2350mmに設定しているが、各寸法はこれに限定されるものではなく、共に使用される内視鏡の種類や用途等に応じた適宜の寸法を採用することができる。また、シース10の材質は、PTFE以外のフッ素樹脂や、その他の各種樹脂を採用可能である。
操作ワイヤ20は、ハンドル50とスネアループ30を繋いでスネアループ30のシース10からの突出およびシース10内への収容を操作するためのものである。本実施形態では、操作ワイヤ20をステンレス鋼の一種であるSUS304の素線を撚った撚り線から構成しているが、各種ステンレス鋼や各種チタン合金等のその他の金属の撚り線から操作ワイヤ20を構成するようにしてもよいし、各種金属の単線から操作ワイヤ20を構成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、操作ワイヤ20の外径を約0.8mmに設定しているが、操作ワイヤ20の外径はこれに限定されるものではなく、シース10の内径D2等に応じた適宜の外径を採用することができる。なお、撚り線である操作ワイヤ20の外径とは、横断面における外接円の直径である。
スネアループ30は、SUS304の素線を撚った撚り線からなるスネアワイヤ31を先端側で折り返してループ状に構成したものであり、病変部を絞扼して切除するためのものである。本実施形態では、スネアループ30を六角形状に構成しており、曲折部分を押し開くように弾性変形させることでシース10内に収容可能であると共に、シース10から突出させた場合に弾性変形の復元力によって元の六角形状に展開可能となっている。
また、本実施形態では、スネアワイヤ31の外径を操作ワイヤ20の外径の1/2より少し小さい約0.35mmに設定しているが、スネアワイヤ31の外径はこれに限定されるものではなく、シース10の内径D2や操作ワイヤ20の外径等に応じた適宜の外径を採用することができる。ここで、撚り線であるスネアワイヤ31の外径とは、操作ワイヤ20と同様に横断面における外接円の直径である。
本実施形態では、スネアループ30の構成を工夫することで、スネアループ30をシース10内に収容してループの大きさを絞っていく際にも、シース10外のスネアループ30全体が略同一平面上に位置するようにしている。スネアループ30の構成の詳細については後述する。
接続部材40は、SUS304からなる円筒状の部材から構成され、操作ワイヤ20の先端部とスネアワイヤ31の両端部(すなわち、スネアループ30の基端部)を接続するものである。本実施形態では、操作ワイヤ20の先端部を基端側から接続部材40内に挿入してかしめると共に、スネアワイヤ31の両端部を先端側から接続部材40内に挿入してかしめることによって操作ワイヤ20とスネアループ30を接続している。
なお、接続部材40は、ろう付けによって操作ワイヤ20とスネアワイヤ31を接続するものであってもよいし、かしめおよびろう付けを併用して操作ワイヤ20とスネアワイヤ31を接続するものであってもよい。
ハンドル50は、医師等の使用者が把持してスネアループ30のシース10に対する進退(シース10外への突出およびシース10内への収容)を操作するためのものである。ハンドル50は、シース10が接続される本体51と、操作ワイヤ20が接続されるスライダ52と、を備えている。なお、本体51およびスライダ52は、本実施形態ではポリカーボネート(PC)から構成されている。
本体51は、横断面がコの字状に構成されており、軸方向に連続して操作ワイヤ20を収容する溝51aを備えている。本体51の先端側には、溝51aを塞ぐキャップ51bが嵌合されており、このキャップ51bには、シース10の基端部が保護チューブ51cに覆われた状態で接続されている。この保護チューブ51cは、本実施形態ではポリ塩化ビニル(PVC)から構成されており、シース10の基端側を所定の範囲に亘って覆うことで、シース10の折損等を防止するものである。
スライダ52は、本体51の外周に遊嵌されており、本体51に対して軸方向に相対的に移動自在となっている。上述のように、シース10は本体51に接続され、操作ワイヤ20はスライダ52に接続されているため、本体51に対してスライダ52を相対的に移動させることで操作ワイヤ20をシース10に対して相対的に進退させ、スネアループ30のシース10からの突出量を変化させることが可能となっている。
詳細な図示は省略するが、操作ワイヤ20は、SUS304からなる管状の支持部材52a内に挿通された状態でスライダ52に接続されている。この支持部材52aは、スライダ52が可動範囲の最も基端側に位置する状態で、先端部がキャップ51bから先端側に僅かに突出する長さを有しており、溝51a内における操作ワイヤ20の撓みを防止してスライダ52および操作ワイヤ20のスムーズな進退を可能にするためのものである。
また、溝51a内のスライダ52とキャップ51bの間には、PTFEからなる円筒状のストッパ部材53が配置されており、支持部材52aはこのストッパ部材53内に挿通されている。すなわち、このストッパ部材53がスライダ52に押されてキャップ51bに当接することで、スライダ52の可動範囲の最も先端側の位置が設定され、これによりスネアループ30の最大の突出量が設定されるようになっている。なお、図1では、スライダ52が可動範囲の最も先端側に位置し、スネアループ30が最も突出した状態を示している。
本体51の基端側(後端側)には、使用者が親指を挿入するためのリング51dが設けられている。また、スライダ52には、本体51の軸方向に直交する方向の両側に、使用者の例えば人差し指および中指を挿入するための2つのリング52bが設けられている。これにより、ハンドル50は片手での操作が可能となっている。なお、リング51dは、スライダ52と当接して可動範囲の最も基端側の位置を設定すると共に、スライダ52の抜け止めとしても機能している。
また、スライダ52には、支持部材52aを介して操作ワイヤ20と電気的に接続された電極54が設けられている。すなわち、本実施形態の内視鏡用スネア1は、ホットスネアおよびコールドスネアのいずれも行うことが可能に構成されており、ホットスネアを行う場合には、この電極54に高周波電源が接続される。
図2は、シース10の先端部を拡大して示した断面図であり、絞扼時のスネアループ30の状態を二点鎖線で示している。図2に示されるように、難変形部11は、PTFEよりも変形し難い材質から構成された円筒状の強化シース12をシース10内に配置する(強化シース12の外周面をシース10の内周面に嵌合させる)ことにより構成されている。本実施形態では、この強化シース12をポリエーテルエーテルケトン(PEEK)から構成している。PEEKは、PTFEよりも塑性変形および弾性変形のいずれもし難いため、PEEKから構成された強化シース12を配置することで、シース10の先端部を変形し難くすることができる。
スネアループ30による病変部の切除は、病変部をスネアループ30で取り囲んだ後に、シース10を前方に移動させてスネアループ30の基端側をシース10内に収容していき、シース10外のループの大きさを徐々に絞っていく(小さくしていく)ことで行われる。従って、病変部を絞扼する際、図2に示されるように、シース10の先端部にはスネアループ30によって開口を押し広げる方向に力が加わり、特に病変部を機械的に切除するコールドスネアにおいてはシース10の先端部に大きな力が加わることとなる。
このとき、シース10の先端が変形、特に塑性変形を起こして大きく変形すると、ハンドル50の操作量(本体51とスライダ52の相対移動量)に対するシース10外のスネアループ30の絞り込み量が減少することとなる。さらに、病変部の切除に必要な力に加えてシース10を変形させる力が必要となるため、ハンドル50の操作力(本体51とスライダ52の相対移動に要する力)が増大することとなる。
すなわち、シース10の先端部が変形すると、スネアループ30の切れ味が悪化することとなるが、本実施形態では、シース10の先端部に強化シース12を配置して難変形部11を設けることで、このような不具合を防止している。これにより、本実施形態では、例えば一度の処置で複数の病変部を順に絞扼して切除するような場合にも、スネアループ30の切れ味が維持されるようになっている。従って、使用者は、切れ味の悪化に対応して操作力や操作量を増大させる等の調整をする必要がなく、このような調整に伴う手ぶれ等の不具合の発生が防止されるため、病変部の絞扼および切除を高精度且つ安全に行うことができる。すなわち、本実施形態の内視鏡用スネア1は、病変部の絞扼及び切除を行うに際して非常に使い勝手の良いものとなっている。
強化シース12の材質は、シース10の材質よりも塑性変形し難く、且つ弾性変形し難いものであればよい。具体的には、強化シース12の材質は、シース10の材質よりも引張降伏応力および引張弾性率が高いものであればよく、さらに圧縮降伏応力および圧縮弾性率が高いものであれば、より好ましい。
強化シース12の材質としては、PEEK以外にも、例えばアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂(ABS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネイト(PC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリスルホン(PSU)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、フェノール樹脂(PF)、またはエポキシ樹脂(EP)等を採用することができる。また、強化シース12の材質として、各種樹脂にガラス繊維等を添加したものや繊維強化樹脂(FRP)を採用してもよいし、ステンレス鋼やチタン合金等の金属を採用してもよい。
強化シース12の各寸法は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、強化シース12の外径D3をシース10の内径D2(約1.5mm)よりもやや大きい約1.66mmに設定することで、強化シース12の圧入による固定を可能とし、これにより生産性の向上およびコストの低減を図っている。近年では、各種感染症に対する安全性を高めると共に医療機関における洗浄や消毒の負担を軽減すべく、各種医療器具のディスポーザブル化が促進されているが、本実施形態の内視鏡用スネア1は、安価なディスポーザブル品とすることが可能となっている。なお、強化シース12の圧入によって、難変形部11におけるシース10の外径D1は0.1mm程度増大するが、図2では外径D1の変化の図示を省略している。
また、本実施形態では、強化シース12の内径D4をスネアワイヤ31の外径の約3.6倍となる1.26mmに設定することで、シース10内に収容された2本のスネアワイヤ31のスムーズな相対移動を可能にすると共に、後述するスネアワイヤ31の適度な撓みが阻害されないようにしている。
また、本実施形態では、難変形部11の軸方向の長さ(すなわち、強化シース12の軸方向の長さ)L1を約5mmに設定することで、シース10の柔軟性が強化シース12によって阻害されないようにしている。なお、シース10の柔軟性を阻害しないためには、難変形部11の軸方向の長さL1は、シース10の外径の10倍以下であることが好ましく、5倍以下であればより好ましく、2.5倍以下であることが最も好ましい。
また、難変形部11の軸方向の長さL1の下限は、難変形部11の材質の強度および半径方向の寸法、ならびに想定される応力に応じて難変形部11が破壊されない寸法により決定されるが、スネアワイヤ31と安定的に接触して力を受け止めるためには、難変形部11の軸方向の長さL1は、スネアワイヤ31の外径の1倍以上であることが好ましく、5倍以上であればより好ましく、10倍以上であることが最も好ましい。
また、強化シース12は、接着剤や溶着等によってシース10に固定されるものであってもよい。また、シース10の外周を覆うように強化シース12を配置することで、難変形部11を構成してもよい。また、本実施形態では、シース10の先端と強化シース12の先端が一致するように強化シース12を配置しているが、シース10の先端と強化シース12の先端は一致していなくてもよい。
なお、強化シース12をシース10内に配置することで、強化シース12を直接スネアワイヤ31に接触させることが可能となるため、シース10の圧縮変形(潰れ)による切れ味の悪化を防止することができる。また、強化シース12によってシース10の先端部の内径が縮小することから、スネアループ30をより小さい幅に絞り込むことが可能となり、スネアループ30の切れ味を向上させることができる。また、シース10の外周を覆うように強化シース12を配置した場合、鉗子チャンネルの出口に引っ掛かる等の不具合が生じる可能性があるが、本実施形態では、そのような不具合は発生しないようになっている。
図3は、スネアループ30の形状の詳細を示した図である。図3では、スネアループ30が最も突出した状態を示すと共に、シース10を断面で示している。スネアループ30は、1本のスネアワイヤ31の両端部が接続部材40を介して操作ワイヤ20に接続されており、複数個所で折り曲げることで病変部を取り囲む六角形状の取り囲み部30aを形成するように構成されている。
具体的にスネアループ30は、接続部材40から略操作ワイヤ20の軸方向に延出する一対の延出部32と、延出部32の先端においてスネアループ30の外側に向けて曲折された一対の第1内凸曲折部33と、第1内凸曲折部33より先端側の位置においてスネアループ30の内側に向けて曲折された一対の第1外凸曲折部34と、第1外凸曲折部34より先端側の位置においてスネアループ30の内側に向けて曲折された一対の第2外凸曲折部35と、第2外凸曲折部35より先端側の位置においてスネアループ30の外側に向けて曲折された一対の第2内凸曲折部36と、スネアループ30の最先端位置において折り返された先端折り返し部37と、を備えている。
本実施形態では、延出部32の長さ(接続部材40の先端から第1内凸曲折部33までのスネアワイヤ31の長さ)L2を約28mmに設定し、第1内凸曲折部33から第1外凸曲折部34までのスネアワイヤ31の長さL3を約28mmに設定し、第1外凸曲折部34から第2外凸曲折部35までのスネアワイヤ31の長さL4を約17mmに設定し、第2外凸曲折部35から第2内凸曲折部36までのスネアワイヤ31の長さL5を約16mmに設定し、第2内凸曲折部36から先端折り返し部37までのスネアワイヤ31の長さL6を約1.8mmに設定している。
また、本実施形態では、取り囲み部30aの基端側の開き角度(一対の第1内凸曲折部33から第1外凸曲折部34までの部分の開き角度)θ1を約54°に設定し、取り囲み部30aの先端側の開き角度(一対の第2外凸曲折部35から第2内凸曲折部36までの部分の開き角度)θ2を約95°に設定している。また、第1内凸曲折部33における曲折角度θ3を約153°に設定し、第1外凸曲折部34における曲折角度θ4を約150°に設定し、第2外凸曲折部35における曲折角度θ5を約135°に設定している。また、符号は省略するが、第2内凸曲折部36における曲折角度を約150°に設定し、先端折り返し部37における曲折角度を約30°に設定している。
この結果、取り囲み部30aの長手方向の長さ(第1内凸曲折部33と第2内凸曲折部36の間の操作ワイヤ20の軸方向の距離)L7は約53mmとなり、取り囲み部30aの幅方向の長さ(一対の第1外凸曲折部34の間の距離)L8は約25mmとなり、一対の第2外凸曲折部35の間の距離L9は約23mmとなっている。また、第2内凸曲折部36と先端折り返し部37の間の操作ワイヤ20の軸方向の距離L10は約1.7mmとなっている。なお、長さまたは距離L2〜L10は、全てスネアワイヤ31の中心における長さまたは中心間の距離である。
また、図3に示されるように、本実施形態では、スネアループ30が最も突出した状態においても延出部32の略全体がシース10内に収容されたままとなっている。
図4AおよびBならびに図5AおよびBは、スネアループ30の作用を示した図である。なお、図4AおよびBならびに図5AおよびBでは、シース10を断面で示すと共に、理解を容易にすべくスネアワイヤ31を1本の実戦で示している。また、図4AおよびBならびに図5AおよびBに示されるスネアループ30の状態は必ずしも正確なものではなく、誇張して記載している部分もある。
本実施形態では、延出部32の長さL2および第1内凸曲折部33から第1外凸曲折部34までの長さL3を従来よりも長く設定することで、処置中にスネアループ30が略同一平面上に維持されるようにしている。
上述のように、スネアワイヤ31および操作ワイヤ20は、SUS304の素線を撚った撚り線から構成されると共に、スネアワイヤ31は操作ワイヤ20よりも小径であることから、両者の端部同士の方向を正確に揃えて接続することは難しく、操作ワイヤ20との接続部分(接続部材40)において傾いた状態や、捩じれた状態で接続される場合があった。そして、このような場合、スネアループ30が同一平面上から大きく逸脱するばかりか、絞扼の直前にスネアループ30が予想外の方向に反り返ったりして処置に支障をきたすことがあった。
本実施形態では、延出部32の長さL2を約28mmに設定することで、図4Aに示されるように延出部32におけるスネアワイヤ31の適度な撓みを許容し、これにより、接続部材40における傾きや捩じれが第1内凸曲折部33よりも先端側に影響しないようにしている。すなわち、接続部材40における傾きや捩じれに基づいて延出部32が撓むことでこれらを吸収し、第1内凸曲折部33よりも先端側の部分が適切な形状を維持し、スネアループ30が略同一平面上に位置するようにしている。
本実施形態ではさらに、スネアループ30が最も突出した状態においても延出部32の略全体がシース10内に収容されるようにすることで、常に延出部32を緩く拘束して支持するようにしている。また、強化シース12を設けてシース10の先端部の内径を縮小することで、シース10の先端部における拘束を強め、2本のスネアワイヤ31を適宜に整列させるようにしている。これにより、スネアループ30は、より確実に適切な形状に維持されるようになっている。
取り囲み部30aで病変部を取り囲んだ後に、シース10を先端側にスネアループ30に対して相対移動させていくと、第1内凸曲折部33が押し広げられるようにしてシース10内に収容されることとなる。すると、図4Bに示されるように、スネアワイヤ31の弾性変形の復元力により、一対の第1内凸曲折部33が互いに相手を乗り越えてスネアループ30が交差することとなる。
具体的には、第1内凸曲折部33の凸側がシース10の内面に当接し、第1内凸曲折部33の基端側において(すなわち、延出部32において)第1交差部30bが生じると共に、第1内凸曲折部33の先端側において(すなわち、第1内凸曲折部33と第1外凸曲折部34の間において)第2交差部30cが生じることとなる。また、第2交差部30cの先端側においてシース10先端部の内周面に当接する先端当接部30dが生じることとなる。このとき、第1内凸曲折部33の近傍のスネアワイヤ31には交差に起因して捩じれが発生することとなるが、本実施形態では、延出部32が適度に撓むことで大きな捩じれが発生しないようになっている。
具体的には、第1交差部30bよりも基端側においてスネアループ30がシース10の内周面に当接する第1当接部30eが生じるように撓みが生じることで、スネアループ30の傾きや捩じれが吸収されると共に、第1当接部30eがシース10によって支持されることで、傾きや捩じれを規制する拘束力が強まるため、第1交差部30bおよび第2交差部30cの発生に起因して大きな捩じれが発生しないようになっている。
また、従来のスネアループでは、接続部分の捩じれと交差に起因する捩じれが相乗的に作用する場合があったが、本実施形態では、第1当接部30eによって接続部材40と第1当接部30eの間の拘束力が強まることで、接続部分の捩じれが第1内凸曲折部33の近傍に影響しないようになっている。
図4Bの状態からさらに先端側にシース10をスネアループ30に対して相対移動させていくと、一対の第1外凸曲折部34が互いの間の距離を縮めながらシース10の先端に近接していくこととなる。このとき、第1内凸曲折部33の近傍の交差に起因する捩じれが第1外凸曲折部34まで影響すると、例えば一対の第1外凸曲折部34が共に図の奥側が凸となるように捩じれる場合があり、この場合、第1外凸曲折部34よりも先端側の部分が図の手前側に反り返った状態となる。
本実施形態では、延出部32による第1内凸曲折部33の近傍における捩じれの低減に基づく反り返りの防止に加え、さらに第1内凸曲折部33から第1外凸曲折部34までの長さL3を延出部32と同一の約28mmに設定することで、図5Aに示されるように、第1内凸曲折部33と第1外凸曲折部34の間でも適度な撓みを発生させ、第1外凸曲折部34の近傍における上述のような捩じれおよびこれに起因する反り返りが発生しないようにしている。
具体的には、先端当接部30dよりも基端側においてスネアループ30がシース10の内周面に当接する第2当接部30fが生じる程度の緩やかなS字状の撓みが生じることで、スネアループ30の傾きや捩じれが吸収されると共に、第2当接部30fがシース10によって支持されて拘束力が強まるため、第1外凸曲折部34の近傍における捩じれが低減されるようになっている。これにより、第2外凸曲折部35がシース10の先端に近接した場合にも、上述のような反り返りが発生しないようになっている。
なお、図5Aに示す例では、第2交差部30cよりも先端側に第3交差部30gが生じ、第3交差部30gよりも先端側に第4交差部30hが生じると共に、第2交差部30cと第3交差部30gの間に第2当接部30fが生じた場合を示しているが、スネアループ30の状態によっては第3交差部30gおよび第4交差部30hが生じない撓みが発生する場合もある。
図5Aの状態からさらに先端側にシース10をスネアループ30に対して相対移動させると、図5Bに示されるように、第1外凸曲折部34がシース10内に収容されることとなる。このときにも、本実施形態では、第2当接部30fによる拘束力に加え、例えば第3交差部30gと第4交差部30hの間でスネアループ30がシース10の内周面に当接する第3当接部30iが生じる等して、第1内凸曲折部33と先端当接部30dの間における拘束力が強められるようになっており、これにより、第1外凸曲折部34の近傍における捩じれが低減されるようになっている。
なお、第1当接部30eは、第1内凸曲折部33がシース10内に収容された場合に延出部32の第1交差部30bよりも基端側のいずれかの部位において少なくとも1箇所に生じればよい。すなわち、延出部32は、第1内凸曲折部33がシース10内に収容された場合にいずれかの部位がシース10の内周面に当接するように撓むことが可能な長さに設定されていればよい。
また、第2当接部30fおよび第3当接部30iは、第1外凸曲折部34がシース10内に収容される直前までに少なくともいずれか一方が生じればよく、さらに上述のように、第1内凸曲折部33と第1外凸曲折部34の間の撓み方によっては、第3交差部30gおよび第4交差部30hは生じない場合がある。すなわち、第1内凸曲折部33と第1外凸曲折部34の間は、第1内凸曲折部33がシース10内に収容された後に第1外凸曲折部34がシース10内に収容される直前までにいずれかの部位がシース10の内周面に当接するように撓むことが可能な長さに設定されていればよい。
このように、本実施形態では、延出部32および第1内凸曲折部33と第1外凸曲折部34の間を適宜に撓ませることによってスネアループ30を最も突出させた状態においてスネアループ30が略同一平面上に位置するだけでなく、シース10外のスネアループ30の大きさを絞っていく際にも、反り返り等が発生することなくスネアループ30が略同一平面上に維持されるようになっている。
また、本実施形態では、操作ワイヤ20とスネアループ30の接続に特殊な接続方法を用いたり、接続の際に高精度な位置決め等を行ったりする必要がないため、製造コストが増大するようなこともない。すなわち、本実施形態の内視鏡用スネア1は、安価なディスポーザブル品でありながらも病変部の絞扼及び切除を行うに際して非常に使い勝手の良いものとなっている。
なお、延出部32の長さL2は、特に限定されるものではないが、適度な撓みを発生させるためには、スネアワイヤ31の外径の30倍以上であることが好ましく、50倍以上であればより好ましく、70倍以上であることが最も好ましい。また、操作ワイヤ20よりも細径のスネアワイヤ31は絞扼時に操作ワイヤ20よりも伸びやすく、延出部32を長くするほど絞扼時のスネアワイヤ31の伸び量が増大することとなる。従って、絞扼時のスネアワイヤ31の伸び量を低減してハンドル50に適切な操作感を伝えるためには、延出部32の長さは、スネアワイヤ31の外径の200倍以下であることが好ましく、150倍以下であればより好ましく、100倍以下であることが最も好ましい。
また、第1内凸曲折部33から第1外凸曲折部34までの長さL3は、特に限定されるものではないが、適度な撓みを発生させるためには、スネアワイヤ31の外径の20倍以上であることが好ましく、40倍以上であればより好ましく、60倍以上であることが最も好ましい。また、使いやすいサイズおよび形状の取り囲み部30aを構成するためには、第1内凸曲折部33から第1外凸曲折部34までの長さL3は、スネアワイヤ31の外径の150倍以下であることが好ましく、130倍以下であればより好ましく、100倍以下であることが最も好ましい。
なお、第1内凸曲折部33から第1外凸曲折部34までの長さL3を比較的長く設定することで、取り囲み部30aの幅方向の長さL8を使いやすい大きさに設定しながらも、第1内凸曲折部33における曲折角度θ3および第1外凸曲折部34における曲折角度θ4を比較的大きく設定することが可能となる。これにより、第1内凸曲折部33および第1外凸曲折部34をシース10内に収容した際の弾性変形の復元力を低減してスムーズな操作を可能にすると共に、第1内凸曲折部33および第1外凸曲折部34の近傍が交差した際の捩じれの発生を低減することができる。
また、本実施形態では、スネアループ30がシース10から最も突出した状態においても延出部32の略全体がシース10内に収容されるようにしているが、スネアループ30が最も突出した状態において延出部32の一部または全部がシース10から突出するようにしてもよい。但し、この場合、絞扼時のハンドル50の操作量が大きくなることから、操作性の観点からは、延出部32は、スネアループ30がシース10から最も突出した状態において延出部32の長さL2の1/2以上がシース10内に収容されることが好ましく、2/3以上がシース10内に収容されればより好ましく、3/4以上がシース10内に収容されることがより好ましい。
なお、スネアループ30がシース10から最も突出した状態においても延出部32の少なくとも一部がシース10内に収容されるようにし、接続部材40が強化シース12よりも基端側に位置する(強化シース12の位置まで到達しない)ようにすることで、強化シース12と接続部材40の引っ掛かりを防止することができる。
また、スネアループ30がシース10から最も突出した状態において、延出部32と共に第1内凸曲折部33がシース10内に収容されるようにしてもよい。このようにすることで、絞扼を行う際に使用者の操作を必要とすることなく、スネアループ30の初期状態において第1当接部30eによる拘束力を発生させておくことが可能となるため、より安定的に処置中のスネアループ30を略同一平面上に維持すると共に、内視鏡用スネア1の操作性を高めることができる。なお、この場合、第1内凸曲折部33は、難変形部11に位置していてもよいし、図4Bに示されるように、難変形部11よりも基端側に位置していてもよい。
また、本実施形態では、シース10の内径D2をスネアワイヤ31の外径の約4.3倍に設定し、強化シース12の内径D4をスネアワイヤ31の外径の約3.6倍に設定しているが、シース10の内径D2および強化シース12の内径D4はその他の寸法に設定されるものであってもよい。但し、延出部32を適度に撓ませつつ適度に拘束するためには、シース10の内径D2および強化シース12の内径D4は、スネアワイヤ31の外径の2.5倍以上8倍以下であることが好ましく、3倍以上6倍以下であればより好ましく、3.5倍以上5倍以下であることが最も好ましい。
図6A〜Cは、強化シース12の他の構成例を示した断面図である。強化シース12は、図6Aに示されるように、フランジ部12aを有するものであってもよい。この場合、絞扼時にスネアワイヤ31に押されて強化シース12の位置がシース10の基端側にずれるのを確実に防止することができる。また、強化シース12は、図6Bに示されるように、貫通孔12bが設けられた底部12cを有する有底円筒状に構成され、筒部12dがシース10の外周面を覆うように配置されるものであってもよい。この場合にも、絞扼時に強化シース12の位置がずれるのを確実に防止することができる。また、強化シース12は、図6Cに示されるように、リング状または筒状に構成され、シース10の先端面に接着または溶着等されるものであってもよい。
また、図示は省略するが、難変形部11は、別部材の強化シース12をシース10の先端部に配置することによって構成されるものに限定されず、例えばシース10の先端部にガラス繊維等の添加剤を部分的に混入することで、他の部分よりも塑性変形および弾性変形し難いように構成されるものであってもよい。
図7AおよびBは、スネアループ30の他の構成例を示した断面図である。スネアループ30は、例えば図7Aに示されるように第2外凸曲折部35を備えないものであってもよいし、例えば図7Bに示されるように、第1外凸曲折部34および第2外凸曲折部35を備えないものであってもよい。
また、図示は省略するが、スネアループ30の取り囲み部30aの形状は、特に限定されるものではなく、例えば四角形状や七角形状等、その他の形状であってもよい。また、例えば図7Bに示される例において図の右側にのみ第1外凸曲折部34および第2外凸曲折部35を設ける等、取り囲み部30aを非対称形状に構成するようにしてもよい。また、本実施形態では、第2内凸曲折部36よりも先端側の形状をV字状に構成しているが、例えばU字状に構成するようにしてもよい。また、スネアループ30の大きさが特に限定されないことは、言うまでもない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の内視鏡用スネアは、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ハンドル50の構造は、上述の実施形態において示したものに限定されず、その他の既知の構造のものを採用することができる。また、難変形部11は必要に応じて設ければよい。
また、上述の実施形態において示した作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したものに過ぎず、本発明による作用および効果は、これらに限定されるものではない。
1 内視鏡用スネア
10 シース
20 操作ワイヤ
30 スネアループ
31 スネアワイヤ
32 延出部
33 第1内凸曲折部
34 第1外凸曲折部
40 接続部材

Claims (4)

  1. 可撓性を有する管状のシースと、
    前記シース内に進退自在に挿通される操作ワイヤと、
    両端が前記操作ワイヤの先端側に接続されるスネアワイヤによって形成されるループ状のスネアループと、
    前記操作ワイヤと前記スネアワイヤを接続する接続部材と、を備え、
    前記スネアループは、前記接続部材の先端から前記操作ワイヤの軸方向に延出する延出部と、前記延出部の先端において前記スネアループの外側に向けて曲折する内凸曲折部と、を有し、
    前記延出部は、前記内凸曲折部が前記シース内に収容されている場合に自身のいずれかの部位が前記シースの内周面に当接するように撓むことが可能な長さを有することを特徴とする内視鏡用スネア。
  2. 請求項1に記載の内視鏡用スネアにおいて、
    前記スネアループは、前記内凸曲折部よりも先端側に前記スネアループの内側に向けて曲折する外凸曲折部を有し、
    前記内凸曲折部から前記外凸曲折部までの間は、前記内凸曲折部が前記シース内に収容された状態からさらに前記スネアループ30が前記シース内に収容されていく場合に、前記外凸曲折部が前記シース内に収容される前に自身のいずれかの部位が前記シースの内周面に当接するように撓むことが可能な長さを有することを特徴とする内視鏡用スネア。
  3. 請求項1または2に記載の内視鏡用スネアにおいて、
    前記延出部は、前記スネアループが前記シースから最も突出する状態において、前記延出部の長さの1/2以上が前記シース内に位置することを特徴とする内視鏡用スネア。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の内視鏡用スネアにおいて、
    前記内凸曲折部は、前記スネアループが前記シースから最も突出する状態において、前記シース内に位置することを特徴とする内視鏡用スネア。
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