JP2021170163A - 学習プログラム、学習方法及び情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
1つの側面では、本発明は、設計対象の物理的特性を推定する学習モデルを短期間で生成可能な学習プログラム、学習方法及び情報処理装置を提供することを目的とする。
また、1つの実施態様では、情報処理装置が提供される。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の情報処理装置及び学習方法の一例を示す図である。
たとえば、プリント回路基板の設計において、配線は、他の素子との干渉を防ぐために、基本の長方形の形状に対して一部が除去された形状となる場合がある。以下の手法は、たとえば、そのような形状の配線パターンの物理的特性である電気的寄生特性(寄生抵抗など)を推定する際に適用可能である。また、製品の構造設計時において、様々な形状の鋼板の応力を推定する際にも以下の手法が適用可能である。
記憶部11は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置、または、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置である。
処理部12は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェアであるプロセッサにより実現される。ただし、処理部12は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの電子回路を含んでもよい。プロセッサは、RAMなどのメモリに記憶されたプログラムを実行する。たとえば、学習プログラムが実行される。なお、複数のプロセッサの集合を「マルチプロセッサ」または単に「プロセッサ」ということがある。
まず、処理部12は、設計対象の設計条件(以下基本設計条件という)を設定する。基本設計条件は、設計対象の物理的形状の情報や物理的特性値などを含む。設計対象がプリント回路基板である場合、基本設計条件は、たとえば、長方形の配線パターンの幅や長さなどの物理的形状の情報や、材質などについての物理的特性値など、数値計算シミュレーションで計算対象の物理的特性を計算するために用いる情報を含む。
処理部12は、さらに、上記の複数の設計変更条件のそれぞれを表す情報を説明変数、複数の設計変更条件のそれぞれに対応する評価値を目的変数に設定した訓練データ11aを記憶部11に記憶する。そして、処理部12は、記憶部11に記憶した訓練データ11aを用いた学習により、学習モデル11bを生成する。生成された学習モデル11bは、記憶部11に記憶される。設計変更条件を表す情報は、たとえば、設計変更形状を変換した画像データである。
次に、第2の実施の形態を説明する。
図2は、情報処理装置のハードウェア例を示すブロック図である。
図3は、情報処理装置の機能例を示すブロック図である。
情報処理装置20は、基本設計条件設定部31、設計変更条件設定部32、シミュレーション実行部33、変化率計算部34、訓練データ生成部35、訓練データ記憶部36、学習モデル生成部37、学習モデル記憶部38を有する。さらに、情報処理装置20は、推論部39、推論結果出力部40を有する。
訓練データ生成部35は、複数の設計変更条件のそれぞれを表す情報を説明変数、複数の設計変更条件のそれぞれに対応する変化率を目的変数に設定した訓練データを生成する。
学習モデル生成部37は、訓練データを用いた学習により学習モデルを生成する。学習モデルは、たとえば、ニューラルネットワークにより構築される。
推論部39は、生成された学習モデルを用い、任意の設計条件に対応する変化率を推定する。そして、推論部39は、基本設計条件に基づく物理的特性の計算値と、任意の設計条件に対応する変化率とに基づいて、任意の設計条件についての物理的特性の推定値を計算する。
情報処理装置20による処理は、基本設計条件設定処理(ステップS10)、設計変更条件設定処理(ステップS11)、変化率算出処理(ステップS12)、学習処理(ステップS13)、推論処理(ステップS14)の順に行われる。なお、図4の例では、数値計算シミュレーションは、ステップS10,S11の処理に含まれるものとしている。以下、各処理の例を説明する。
基本設計条件設定部31は、基本設計条件の設定を行う(ステップS20)。設計対象がプリント回路基板である場合、たとえば、基本設計形状である長方形の配線パターンの幅や長さなどの物理的形状の情報や、材質などについての物理的特性の値などが設定される。なお、基本設計条件は複数設定されてもよい。
基本設計条件設定部31は、基本設計条件と、その基本設計条件に基づいて得られた数値計算シミュレーションの結果である物理的特性の計算値の組合せを設定し(ステップS22)、基本設計条件設定処理を終える。
設計変更条件設定部32は、設計変更パラメータの設定を行う(ステップS30)。設計対象がプリント回路基板である場合、たとえば、基本設計形状である長方形の配線パターンから除去した切欠き形状の数、大きさ、位置などの1種類以上を設計パラメータとして設定する。
設計変更条件設定部32は、全組合せ条件について処理が行われたか否かを判定し(ステップS35)、全組合せ条件について処理が行われていないと判定した場合、ステップS33からの処理を繰り返す。設計変更条件設定部32は、全組合せ条件について処理が行われたと判定した場合、設計変更条件設定処理を終える。
変化率計算部34は、基本設計条件及び各設計変更条件に基づいた物理的特性の計算値を、取得する(ステップS40)。なお、変化率計算部34は、基本設計条件に基づいた物理的特性の計算値を、基本設計条件設定処理においてステップS21の処理後に取得してもよい。また、変化率計算部34は、設計変更条件に基づいた物理的特性の計算値を、設計変更条件設定処理においてステップS34の処理後に取得してもよい。
訓練データ生成部35は、変化率計算部34によって設定された設計変更条件と変化率の組合せに基づいて、1つの設計変更条件で表される設計変更形状を画像データに変換する(ステップS50)。そして、訓練データ生成部35は、変換した画像データと変化率の組合せを訓練データとして設定する(ステップS51)。設定された訓練データは、訓練データ記憶部36に記憶される。
図9では、基本設計条件において、設計対象の物理的形状として長方形の配線パターンが規定されている場合の訓練データの例が示されている。長方形の配線パターンの幅は、10mm、長さは20mmとなっている。設計変更形状である配線パターン50の形状は、長方形の配線パターンから複数の切欠き形状を除去した形状となっている。複雑な切欠き形状は、単純な長方形の切欠き形状を組合せた形状として考えることができるため、図9の例では、単純な長方形の切欠き形状51を複数個、組合わせた形状が用いられている。
上記のような設計変更パラメータの全組合せによって、前述の複数の設計変更条件が表される。
図10には、データセット数=65536のうちの400の訓練データに含まれる設計変更形状を変換した画像データが示されている。
図11には、図9に示したような条件で生成した訓練データにおける抵抗増加率の分布が示されている。横軸は抵抗増加率[%]を表し、縦軸は相対度数[%]を表している。
推論部39は、任意の設計条件で表される設計形状を画像データに変換する(ステップS60)。そして、推論部39は、生成済みの学習モデルにより、その設計条件に対応する変化率を推定する(ステップS61)。推論部39は、たとえば、学習モデルの一例である訓練済ニューラルネットワークの入力層に上記の画像データを設定し、出力層から変化率の推定値を得る。
図13は、生成した訓練済ニューラルネットワークによる推論誤差分布の例を示す図である。
図14では、図13に示した推論誤差の最大値を最大シミュレーション誤差として、その分布が示されている。最大シミュレーション誤差の分布において、横軸は抵抗増加率[%]を表し、縦軸は最大シミュレーション誤差[%]を表している。また、図14には、誤差発生頻度を表す分布が示されている。誤差発生頻度を表す分布において、横軸は概算のシミュレーション誤差[%]、縦軸は相対度数[%]を表している。
プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(たとえば、記録媒体26a)に記録しておくことができる。記録媒体として、たとえば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどを使用できる。磁気ディスクには、FD及びHDDが含まれる。光ディスクには、CD、CD−R(Recordable)/RW(Rewritable)、DVD及びDVD−R/RWが含まれる。プログラムは、可搬型の記録媒体に記録されて配布されることがある。その場合、可搬型の記録媒体から他の記録媒体(たとえば、HDD23)にプログラムをコピーして実行してもよい。
11 記憶部
11a 訓練データ
11b 学習モデル
12 処理部
15a 基本設計形状
15b1,15b2,…,15bn 設計変更形状
Claims (6)
- 設計対象の第1の設計条件に基づく数値計算シミュレーションにより計算される前記設計対象の物理的特性の第1の計算値を取得し、
前記第1の設計条件を変更した複数の第2の設計条件を生成し、
前記複数の第2の設計条件のそれぞれに基づく前記数値計算シミュレーションにより計算される前記物理的特性の複数の第2の計算値を取得し、
前記第1の計算値に対する前記複数の第2の計算値のそれぞれの変化の大きさを表す第1の評価値を計算し、
前記複数の第2の設計条件のそれぞれを表す情報を説明変数、前記複数の第2の設計条件のそれぞれに対応する前記第1の評価値を目的変数に設定した訓練データを用いた学習により、学習モデルを生成する、
処理をコンピュータに実行させる学習プログラム。 - 前記学習モデルを用いて、第3の設計条件に対応する、前記第1の計算値に対する前記物理的特性の値の変化の大きさを表す第2の評価値を推定し、
前記第1の計算値と前記第2の評価値とに基づいて、前記第3の設計条件についての前記物理的特性の推定値を計算する、
処理を前記コンピュータに実行させる請求項1に記載の学習プログラム。 - 前記複数の第2の設計条件のそれぞれは、前記第1の設計条件により表される設計形状から、位置または大きさが異なる複数の部分形状の何れかを除いた形状で表される、
請求項1または2に記載の学習プログラム。 - 前記複数の第2の設計条件のそれぞれは、前記第1の設計条件により表される設計形状に、位置または大きさが異なる複数の部分形状の何れかを加えた形状で表される、
請求項1または2に記載の学習プログラム。 - コンピュータが、
設計対象の第1の設計条件に基づく数値計算シミュレーションにより計算される前記設計対象の物理的特性の第1の計算値を取得し、
前記第1の設計条件を変更した複数の第2の設計条件を生成し、
前記複数の第2の設計条件のそれぞれに基づく前記数値計算シミュレーションにより計算される前記物理的特性の複数の第2の計算値を取得し、
前記第1の計算値に対する前記複数の第2の計算値のそれぞれの変化の大きさを表す第1の評価値を計算し、
前記複数の第2の設計条件のそれぞれを表す情報を説明変数、前記複数の第2の設計条件のそれぞれに対応する前記第1の評価値を目的変数に設定した訓練データを用いた学習により、学習モデルを生成する、
学習方法。 - 記憶部と、
設計対象の第1の設計条件に基づく数値計算シミュレーションにより計算される前記設計対象の物理的特性の第1の計算値を取得し、前記第1の設計条件を変更した複数の第2の設計条件を生成し、前記複数の第2の設計条件のそれぞれに基づく前記数値計算シミュレーションにより計算される前記物理的特性の複数の第2の計算値を取得し、前記第1の計算値に対する前記複数の第2の計算値のそれぞれの変化の大きさを表す第1の評価値を計算し、前記複数の第2の設計条件のそれぞれを表す情報を説明変数、前記複数の第2の設計条件のそれぞれに対応する前記第1の評価値を目的変数に設定した訓練データを前記記憶部に記憶し、前記訓練データを用いた学習により、学習モデルを生成する処理部と、
を有する情報処理装置。
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JP2020072211A JP2021170163A (ja) | 2020-04-14 | 2020-04-14 | 学習プログラム、学習方法及び情報処理装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7362000B1 (ja) * | 2023-01-18 | 2023-10-16 | 三菱電機株式会社 | 処理システム、処理方法及びプログラム |
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2020
- 2020-04-14 JP JP2020072211A patent/JP2021170163A/ja active Pending
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