JP2021169319A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】背面部に起立片を設け、必要に応じて横向きに吊り下げて展示でき、起立片を立ち上げた際に包装箱内の物品収容スペースに外部からの光を入り難くする包装箱に関する。【解決手段】前後一対の正面部および背面部と、正面部の両側縁にそれぞれ連設する左右一対の側面部と、蓋面部と、底面部と、を含む中空の六面体形状を有し、物品を内部に収容可能な包装箱であって、背面部に接着接合部を介して連設された中仕切部と、背面部に設けられ、背面部と接着接合部との間の第1折曲線を介して接着接合部と連設され、背面部に設けられた第1易破断線および第1折曲線により囲まれる領域により画定される起立片と、を備え、起立片は、孔部形成領域を有しており、中仕切部は、接着接合部と中仕切部との間の第2折曲線において内折れされ、第1易破断線が破断されることにより起立片が背面部から切り離された起立状態となった場合、背面部に形成された窓部から中仕切部が視認できる。【選択図】図1A

Description

本発明は、包装箱に関し、物品を内部に収容して展示可能な包装箱に関する。
化粧品などの物品を収容し、且つ店頭に展示および陳列可能とする容器として、紙やプラスチック等で形成されたシートを折り曲げて箱状に組み立ててなる包装箱が用いられている。包装箱には、物品の形状に合わせて所定の位置に保持したり複数の物品を仕切って収納するのに、ケース内の収納空間を区画する仕切片を設けたり、また、展示のための吊り下げ片を備えた構成のものが利用されている。化粧品などの小間物を包装する容器として、物品を包装用箱に収納して店頭に陳列する際、例えば、特許文献1には、仕切片を設けることにより、折り畳まれた状態の包装用ケースを容易に立体化して箱型の包装用ケースを組み立て、包装用ケースを組み立てた後は、ケース内に商品を挿入すれば、仕切片により物品が案内されるとともに、挿入された物品が仕切片により押し付けられてケース内部で物品が保持されることが開示されている。また、特許文献1には、蓋部の形成される吊り下げ片が開示されている。
また、特許文献2には、蓋部にフックに吊り下げて陳列するための吊下片および吊下孔を有する縦長の包装用箱が開示されている。
特開2011−116402号公報 特開2011−230837号公報
包装箱を店頭の什器に展示する場合には、包装箱の蓋部を上向きとする所謂縦向きに置いて展示したり、包装箱の蓋面部分にフック穴を設け、縦向き状態で吊り下げて展示している。特にアイライナーやアイブロウなどの軸状、いわゆるペンシル型の縦長の物品の場合には、縦向きで陳列されていることが多い。
これに対して、店頭の什器のなかには包装箱を縦向き展示できないものがあったり、包装箱を、蓋部を横に向ける所謂横向き吊り下げ展示したい場合もあったりするため、必要に応じて横向き状態で吊り下げ展示できる包装箱が求められていた。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の包装用ケースおよび包装用箱では、物品の輸送の際には、物品を縦向きで輸送できるものの、物品を店頭の什器等に展示する際には、物品の蓋部を横に向ける横向きで吊り下げて展示することができなかった。
特許文献1に記載の包装用ケースでは、孔付きの吊り下げ片Ebを立ち上げると、上蓋面部Eにできた孔と差し込み面部Gの隙間とから包装用ケース内が露出してしまう。そのため、隙間から異物や埃が混入し易くなったり、光がケース内にまで到達して収容した物品によっては劣化し易くなることがあった。また、特許文献2に記載の包装用箱では、仕切片がないため、支えがなく、物品のサイズが小さい場合には、収容された物品が不安定な状態となるので、包装用箱内でがたつくことがあった。このため、特許文献1および特許文献2に開示の包装用箱には、横向きで吊り下げ展示ができないことだけでなく、改善の余地がある。
したがって、本発明は、背面部に起立片を設け、店頭の什器等に展示する際に必要に応じて横向きに吊り下げて展示でき、吊り下げ用の起立片を立ち上げた際には、包装箱内の物品収容スペースに外部からの光を入り難くする包装箱に関する。
本発明は、前後一対の正面部および背面部と、前記正面部の両側縁にそれぞれ連設する左右一対の側面部と、蓋面部と、底面部と、を含む中空の六面体形状を有し、物品を内部に収容可能な包装箱であって、前記背面部に接着接合部を介して連設された中仕切部と、前記背面部に設けられ、前記背面部と前記接着接合部との間の第1折曲線を介して前記接着接合部と連設され、前記背面部に設けられた第1易破断線および前記第1折曲線により囲まれる領域により画定される起立片と、を備え、前記起立片は、孔部形成領域を有しており、前記中仕切部は、前記接着接合部と前記中仕切部との間の第2折曲線において内折れされ、前記第1易破断線が破断されることにより前記起立片が前記背面部から切り離された起立状態となった場合、前記背面部に形成された窓部から前記中仕切部が視認できる、包装箱に関する。
本発明の包装箱によれば、包装箱の背面部に孔部形成領域を有する起立片を設けたので、必要に応じて横置きで吊り下げて展示でき、起立片を立ち上げた際に包装箱内の物品収容スペースに外部からの光を入り難くすることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る包装箱の(a)背面図、(b)正面図、(c)起立片を起立させた場合の背面図および(d)蓋面部を開けた状態の上面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る(a)包装箱を形成するためのブランクの展開図および(b)包装箱の上面図、(c)包装箱を組み立てた状態を示す図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る包装箱の使用状態を説明するための図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る包装箱の使用状態における中仕切部について説明するための模式図である。 本発明の(a)他の好ましい一実施形態に係る包装箱、(b)さらに他の好ましい一実施形態に係る包装箱を示す図である。 本発明の他の好ましい一実施形態に係る包装箱を形成するためのブランクの展開図である。
[第1実施形態]
図1Aを参照して本実施形態に係る包装箱10について説明する。包装箱10は、前後一対の正面部11および背面部12と、正面部11の両側縁にそれぞれ連設する左右一対の側面部13,14と、蓋面部15と、底面部16と、を含む中空の六面体形状を有し、物品81を内部に収容可能である。中仕切部17は、背面部12に接着接合部18を介して連設されている。起立片20は、背面部12に設けられ、背面部12と接着接合部18との間の第1折曲線12aを介して接着接合部18と連設され、背面部12に設けられた第1易破断線23および第1折曲線12aにより囲まれる領域により画定される。起立片20は、孔部形成領域21を有している。中仕切部17は、接着接合部18と中仕切部17との間の第2折曲線18aにおいて内折れされ、第1易破断線23が破断されることにより起立片20が背面部12から切り離された起立状態となった場合、背面部12に形成された窓部22から中仕切部17が視認できる。
本実施形態によれば、包装箱の一面に孔部形成領域を有する起立片を設けたので、必要に応じて横置きで吊り下げて展示でき、起立片を立ち上げた際に包装箱内の物品収容スペースに外部からの光を入り難くすることができる。また、包装箱内の物品収容スペースに埃が入り難くすることができる。そして、包装箱内に収容された物品が、内部でがたつくことがない。
[第2実施形態]
以下、図1B〜図5を参照しつつ、本発明を実施するための好適な実施形態について説明する。まず、図1Bおよび図2を参照して包装箱10の構成について詳細に説明する。
包装箱10は、物品を内部に収容可能な箱である。物品としては、例えば、アイライナーやアイブロウなどの軸状の化粧品や物品が収容される。なお、内部に収容される物品の形状は、特に制限はなく、軸状、棒状の形状であってもよく、例えば、円柱や三角柱、四角柱、多角柱、円錐、三角錐、四角錐であってもよい。
そして、図2示したように、包装箱10は、起立片20を起立させると、横置き状態で、つまり、蓋面部15が横に向くようにして置がれた状態で、店舗の商品棚のフック(不図示)に吊り下げて使用できる。なお、包装箱10は、縦と横の長さが異なっている。また、包装箱10の縦置きは、蓋面部15が上に向くようにして置かれた状態である。この場合、正面部11には、商品名などが表示され、背面部12には、成分や使い方等の物品の説明、注意事項、製造者情報、バーコードなどがプリントされる。顧客は、手前の包装箱10から順番にピックアップして、商品を購入する。
図1Bに示すように、包装箱10は、前後一対の正面部11および背面部12と、正面部11の両側縁にそれぞれ連設する左右一対の側面部13,14と、蓋面部15と、底面部16と、を含む中空の六面体形状を有している。
ここで、包装箱10は、図1Bに示すような、例えば、一枚の紙製のブランク1を用いて形成される。ブランク1は、六面体形状の包装箱10を展開した形状となるように、薄板状の紙製のシート材料を打ち抜いて裁断して得られる。ブランク1は、例えば、側縁部を把持して片持ち状に水平に延設させた場合であっても、折れ曲がることがなく緩やかに湾曲した状態を保てる程度の剛性および弾性を有するのが好ましい。また、手の力で容易に折り曲げることができる程度の変形性を有するのが好ましい。さらに、ブランク1には、例えば、罫線等からなる折曲線11a,11b,11c,12a,13a,13b,13c,14a,14b,14c,15a,16a,18a,や、ミシン目等からなる易破断線23,24や、全切れ線等からなる切れ込み15b,15c,16b,16cが設けられている。折曲線11a,12a,13a,14a,18aは互いに平行に形成されており、折曲線11b,11c,13b,13c,14b,14c,15a,16aは互いに平行に形成されている。このように、ブランク1に折曲線や易破断線、切れ込みを適宜の位置に設けることにより、ブランク1から中空の六面体形状の包装箱10を容易に組み立てることができる。なお、折曲線は、例えば切れ刃ではない先端が丸みを帯びた刃で刻印されて形成される。また、ブランク1を裁断する際、同時に刻印して形成してもよい。また、折曲線は、ブランク1の厚さ方向の途中まで切断された、ハーフカットであってもよい。
そして、包装箱10は、以下のように形成される。正面部11の両側縁に連接された側面部13,14を折曲線11a,14aに沿って折り曲げ、背面部12、接着接合部18および中仕切部17をそれぞれ、折曲線12a,13a,18aに沿って折り曲げる。そして、側面部14が表側、つまり、外側から見える面となり、接着接合部18が裏側、つまり、外側から見えない面となるように、接着接合部18と側面部14とを貼り合わせる。ここで、接着接合部18の表面には、例えば、接着剤30が塗布されており、側面部14の裏面と接着接合部18の表面とが、接着剤30を介して重ね合わされ、接合される。なお、接着剤30は、例えば、糊や両面テープであるが、これらには限定されない。また、接着接合部18の表面に接着剤30を塗布する代わりに、側面部14の裏面または接着接合部18の表面および側面部14の裏面に接着剤30を塗布してもよい。
蓋面部15および底面部16をそれぞれ、折曲線11bおよび11cに沿って折り曲げ、蓋面側面フラップ33,34および底面側面フラップ35,36をそれぞれ、折曲線13b,13c,14b,14cに沿って折り曲げる。最後に蓋面フラップ31および底面フラップ32をそれぞれ、折曲線15a,16aに沿って折り曲げる。そして、蓋面フラップ31の表面と背面部12の裏面とが正対するように蓋面フラップ31を包装箱10の内部に差し込む。同様に、底面フラップ32の表面と背面部12の裏面とが正対するように底面フラップ32を包装箱10の内部に差し込む。これにより、包装箱10の蓋面及び底面が塞がれ、包装箱10が形成される。このようにして、中空の六面体形状の包装箱10が組み立てられる。なお、蓋面フラップ31および底面フラップ32を包装箱10に差し込み、包装箱10から引き抜きをすることにより、包装箱10の蓋面部15および底面部16を開閉することができる。そして、包装箱10に物品を入れるタイミングは、例えば、ブランク1に物品をおいて自動機で巻き込むことにより、包装箱10の製造と物品の包装とを同時に行う方法がる。また、正面部11、背面部12、側面部13,14が折り畳まれ、接着接合部18と側面部14とが接合されたタイミング、つまり、包装箱10の胴部が完成したタイミングで、蓋面部15側または底面部16側から物品を入れて、物品を包装する方法もある。
次に、包装箱10の各パーツについて説明する。本実施形態の包装箱10は、正面部11および背面部12を有し、正面部11および背面部12は、縦長の矩形形状をしており、包装箱10が組み立てられた状態で、正面部11を前側とすると、背面部12が後側に配置され、対となる。側面部13,14は、正面部11の両側の縁にそれぞれ連設される、縦長の矩形形状をしており、包装箱10が組み立てられた状態で、正面部11側から見て、左右に配置され、対となる。正面部11を前側とすると、側面部13が左側、側面部14が右側にそれぞれ配置される。本実施形態においては、側面部13,14は、正面部11および背面部12と比べて、幅狭の矩形形状となっている。
背面部12には、起立片20が設けられている。起立片20は、背面部12と接着接合部18との間の折曲線12aを介して接着接合部18と連設され、背面部12に設けられた易破断線23および折曲線12aにより囲まれる領域により画定される。詳細には、易破断線23の両端部は、折曲線12a近傍に接続している。近傍に接続とは、易破断線がミシン目状の不連続な切り込みの場合、切り込みが折曲線12aと実際に接続している必要はなく、起立片20として折曲線12aより起立可能に近傍まで切り込まれていればよい。また、起立片20は、折曲線12aの中央領域に配置されていることが好ましい。中央領域は、折曲線12aに沿う方向の中心を含む領域であり、この領域に起立片20が配置されていることを意味する。さらに、起立片20は、易破断線24で形成された孔部形成領域21を有しており、易破断線24を破断させて、丸片を取り除くと、商品棚等に設けられたフックを通すための孔が形成されるようになっている。なお、孔部形成領域21は、U字形状の易破断線24で形成されていてもよく、この場合、易破断線24を破断させても、U字片は取り除かれず、ブランク1に付いたままで、孔が形成される。
また、易破断線23を破断させて、起立片20を折曲線12aに沿って折り曲げて、起立させた状態にすると、包装箱10の背面部12に台形形状の孔が形成される。なお、起立片20の形状は台形形状には限定されず、矩形や三角形であってもよい。易破断線23,24は、いわゆるミシン目状の不連続な切り込みである。起立片20や孔部形成領域21は、指などで軽く押せば、背面部12から容易に分離させることができる。また、易破断線23,24は、ブランク1の表面から裏面まで切り込みが貫通していない、ハーフカットの切り込みであってもよい。
中仕切部17は、背面部12に接着接合部18を介して連設されている。中仕切部17は、接着接合部18と中仕切部17との間の折曲線18aにおいて内折れされる。そして、易破断線23が破断されることにより起立片20が背面部12から切り離された起立状態となった場合、中仕切部17を視認できる台形形状の孔、すなわち、窓部22が背面部12に形成される。
中仕切部17は、図1Bに示すように、先端縁部(接着接合部18と連設していない側の縁部)の角部が円弧形状になっていることが好ましい。詳細には、上辺17aおよび下辺17bの短辺(台形の上底)に近い側の角の輪郭が円弧形状となっている。つまり、中仕切部17は、全体として、台形形状となっており、台形の上底の両角が面取りされて丸まった形状となっている。中仕切部17をこのような形状とすることにより、物品を収容する際に、物品をスムーズに収容したり、物品への傷付けを防止したりすることができる。
図1B(b)に示したように、中仕切部17は、第2折曲線18aに直交する長さ(h)が、包装箱10の第2折曲線18aに直交する断面の対角線19の長さに比べて短いことが好ましい。詳細には、短手方向の長さ(h)(台形の高さに相当)が、正面部11、背面部12、正面部11と背面部12との間に配置される側面部13および接着接合部18(または側面部14)により囲まれる領域において、背面部12の長手方向に対して垂直な面25の対角線19の長さ未満である。なお、図1B(b)においては、蓋面部15を閉じていない(蓋面部15が開かれた)状態を示している。
中仕切部17の短手方向の長さ(h)をこのように設定することにより、中空が中仕切部17により仕切られる空間が、均等な空間ではなく、不均等な空間になる。不均等な空間に仕切ることにより、不均等な空間のうち、大きい方の空間には、均等な空間よりも大きな物品を収容することが可能となる。そして、物品は、中仕切部17、正面部11および正面部11と背面部12との間の側面部13により形成される空間26に収容される。
包装箱10のサイズは、図1Bに示した展開図において、幅100.2mm、高さ161.7mm(最長箇所)である。正面部11および背面部12は、幅24mm×高さ120mm、側面部13は、幅11.5mm×高さ120mm、側面部14は、幅10.7mm×高さ120mm、である。接着接合部18は、台形形状であり、幅10mm×高さ120mm、中仕切部17も同様に台形形状であり、幅20mm(h)である。なお、ここに示した包装箱10のサイズは一例に過ぎず、ここに示した数値には限定されない。
包装箱10は、本実施形態においては、蒸着紙を用いて形成される。ここで、蒸着紙は、基材(紙)の表面に金属層を持つ真空蒸着箔を転写したり、金属層を真空蒸着したフイルムを貼ったりして、金属調の装飾効果を付与した紙である。蒸着紙は、光を反射するので、普通紙などと比べて高級感を演出することが可能となる。
また、蒸着紙は、表面がコーティングされているので、遮光性にも優れている。ダンボールも同様に遮光性に優れている。また、着色して遮光性を持たせたプラスチックなどを用いてもよい。この他にも、包装箱10を形成するものとして、遮光性のある材質であれば、いずれのものであってもよい。
次に、図3を参照して、包装箱10の使用状態について説明する。図3は、本発明の好ましい一実施形態に係る包装箱の使用状態における中仕切部について説明するための模式図である。図3は、包装箱10を横向きに配置した場合の、蓋面部15側から見た側面図である。
易破断線23を破断させて、起立片20を起こして(図4の点線矢印参照)、起立状態とさせると、背面部12に包装箱10の内部を視認可能な窓部22が形成される。しかしながら、包装箱10には、中仕切部17が設けられており、背面部12に窓部22が形成されたとしても、包装箱10の外部から中仕切部17が見られるようになるだけである。すなわち、中仕切部17、正面部11、背面部12および側面部13で囲まれる内部空間に収容される物品40は、中仕切部17が目隠しの役割を果たすので、外部からは見えないようになっている。
また、包装箱10が中仕切部17を備えていることにより、埃50は、包装箱10の内部に侵入することは可能であっても、物品40が収容されている、中仕切部17、正面部11、背面部12および側面部13で囲まれる領域までは侵入し難くなる。すなわち、中仕切部17が、防塵壁の役割を果たすため、埃50は、物品40が収容されている空間には到達し難くなる。したがって、収容されている物品40の品質が低下を効果的に抑制できる。
さらに、中仕切部17が存在することにより、外部からの光60が遮られるので、起立片20が起立状態となって窓部22が形成されても、光60は、物品40が収容されている空間には到達し難くなる。つまり、中仕切部17が遮光物の役割を果たすので、光60は、物品40が収容されている空間には到達し難くなる。したがって、収容されている物品40が光の影響を受けやすい場合には、その品質の低下を効果的に抑制できる。
また、中仕切部17が存在することにより、形成された窓部22から内部に収容されている物品40に直接触れることができなくなるので、物品40に指紋やその他の汚れが付着することがなく、見た目の清潔感を維持できる。さらに、中仕切部17が存在することにより、内部に収容されている物品40が押さえられるので、包装箱10の内部で物品40がたつくことを効果的に防止できる。
例えば、図4(a)に示すように、包装箱70の奥行、つまり、側面部13,14の幅が、図1Bに示した幅よりも幅広であれば、包装箱70の奥行方向により大きな物品71を包装箱70に収容することが可能となる。また、図4(b)に示すように、包装箱80の奥行は、図1Bに示したものと大差ない場合であっても、正面部11および背面部12の幅を図1Bに示したものよりも幅広とすることで、包装箱80の幅方向により大きな物品81を包装箱80に収容することが可能となる。
図5は、本発明の他の好ましい一実施形態に係る包装箱を形成するためのブランクの展開図である。図5に示した包装箱は、包装箱10に対して、蓋面部91が背面部12に連設されている点で異なる。また、蓋面側面フラップ93は側面部13に、蓋面側面フラップ94は、接着接合部18にそれぞれ連設されている点で異なる。蓋面フラップ92は、蓋面部91に連設されている点で異なる。その他の構成は包装箱10と同様であるため、同じ構成については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
ブランク90は、蓋面部91、蓋面フラップ92および蓋面側面フラップ93,94を有する。蓋面部91およびこれに付随する蓋面フラップ92、蓋面側面フラップ93,94と、底面部16およびこれらに付随する底面部16、底面側面フラップ35,36とが、図1Bに示したブランク1とは異なり、正面部11を挟んで対向する位置に配置されていない。このように、蓋面部91および底面部16は、図1Bに示したブランク1のように、対向する位置関係に配置されていても、図5に示したブランク90のように、対角線上の位置関係に配置されていてもよい。
蓋面部91は、図1B又は図5に示すように、正面部11および背面部12のいずれか一方に折曲線91a(蓋面部側折曲線)を介して連設され、底面部16は、正面部11および背面部12のいずれか一方に折曲線11c(底面部側折曲線)を介して連設されている。蓋面部91と底面部16とが互い違いとなるように配置すると、板紙上におけるブランク1同士の間隔を詰めて配置できるので、ブランク1のサイズによっては、1枚の板紙から取れるブランク1の取り数が変わる。
本発明によれば、必要に応じて横向きに吊り下げて展示できる。起立片を立ち上げた際には、背面部に形成された窓部22から中仕切部17が視認でき、この中仕切部17により、包装箱内の物品収容スペースに外部からの光が入り難くしたり、包装箱内の物品収容スペースに埃が入り難くしたりすることができる。また、窓部22から視認できる中仕切部17により、店の従業員や消費者が内部に収容された物品に直接触れることができないので、指紋の付着し難くなり、物品をクリーンな状態の保つことができる。またさらに、中仕切部が包装箱と一体となっているので、後から中仕切部を包装箱内に挿入する差し込み式の包装箱と比べて、包装箱を手作業で生産する場合、生産時の人員を減らすことができる。また、中仕切部が包装箱と一体に成形されるので、追加のパーツ等を必要としない。
本発明は、上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。また、上述した実施形態を組み合わせてもよい。本発明の効果が奏される限りにおいて、例えば、中仕切部の長さは、対角線の長さと同じであってもよい。
1 ブランク
10 包装箱
11 正面部
11a,11b,11c 折曲線
12 背面部
12a 折曲線
13 側面部
13a 折曲線
14 側面部
14a 折曲線
15 蓋面部
15a 折曲線
15b,15c 切れ込み
16 底面部
16a 折曲線
16b,16c 切れ込み
17 中仕切部
17a 上辺
17b 下辺
17c 上底
18 接着接合部
18a 折曲線
19 対角線
20 起立片
21 孔部形成領域
22 窓部
23,24 易破断線
25 面
26 空間
30 接着剤
31 蓋面フラップ
32 底面フラップ
33,34 蓋面側面フラップ
35,36 底面側面フラップ
40 物品
50 埃
60 光
70 包装箱
71 物品
80 包装箱
81 物品
90 ブランク
91 蓋面部
91a 折曲線
92 蓋面フラップ
93,94 蓋面側面フラップ

Claims (6)

  1. 前後一対の正面部および背面部と、前記正面部の両側縁にそれぞれ連設する左右一対の側面部と、蓋面部と、底面部と、を含む中空の六面体形状を有し、物品を内部に収容可能な包装箱であって、
    前記背面部に接着接合部を介して連設された中仕切部と、
    前記背面部に設けられ、前記背面部と前記接着接合部との間の第1折曲線を介して前記接着接合部と連設され、前記背面部に設けられた第1易破断線および前記第1折曲線により囲まれる領域により画定される起立片と、
    を備え、
    前記起立片は、孔部形成領域を有しており、
    前記中仕切部は、前記接着接合部と前記中仕切部との間の第2折曲線において内折れされ、前記第1易破断線が破断されることにより前記起立片が前記背面部から切り離された起立状態となった場合、前記背面部に形成された窓部から前記中仕切部が視認できる、包装箱。
  2. 前記中仕切部の前記第2折曲線に直交する方向の長さは、前記正面部、前記背面部、前記正面部と前記背面部との間に配置される側面部および前記接着接合部により囲まれる領域において、前記第2折曲線に直交する断面の対角線の長さ未満である請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記中仕切部は、前記第2折曲線に沿う長さが前記窓部よりも長い請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 前記中仕切部は、先端縁部の角部が円弧形状である請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装箱。
  5. 前記蓋面部は、前記正面部および前記背面部のいずれか一方に蓋面部側折曲線を介して連設され、
    前記底面部は、前記正面部および前記背面部のいずれか一方に底面部側折曲線を介して連設されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装箱。
  6. 前記物品は、前記中仕切部、前記正面部および前記正面部と前記背面部との間の前記側面部により形成される空間に収容される請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装箱。
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