JP2021169102A - レーザリフトオフ装置及びレーザリフトオフ方法 - Google Patents

レーザリフトオフ装置及びレーザリフトオフ方法 Download PDF

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厚志 下浦
Atsushi Shimoura
康一 梶山
Koichi Kajiyama
良和 鈴木
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Abstract

【課題】簡単な装置構成で複数のLEDチップに対するレーザ光の照射精度を向上する。【解決手段】サファイア基板9の第1面9aに複数のLEDチップ10を設けた加工対象物6を載置して保持するステージ1と、ステージ1に対向配置、複数のLEDチップ10に対応して複数の開口12を形成し、サファイア基板9の第1面9aとは反対側の第2面9bに近接対向配置され又は密着される遮光マスク2と、レーザヘッド13から放出されるレーザ光Lの横断面内のエネルギー分布を均一化して遮光マスク2に照射するレーザ照射装置3と、レーザヘッド13のパルス発振を制御する制御装置5と、を備えたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、LEDチップのレーザリフトオフ装置に関し、特に、簡単な装置構成で複数のLEDチップに対するレーザ光の照射精度を向上し得るレーザリフトオフ装置及びレーザリフトオフ方法に係るものである。
従来のレーザリフトオフ装置は、レーザ光を所定の形状に成形するためのレーザ光学系をシリンドリカルレンズと、レーザ光をワークの方向へ反射するミラーと、レーザ光を透過させる開口を有するマスクと、マスクを通過したレーザ光の像をワーク上に投影する投影レンズとを備えて構成し、レーザ源から発したレーザ光を分割し互いに離隔した複数の照射領域を形成することにより、照射面積を小さくして材料層を基板から剥離させるときに材料層に加わるダメージを低減するものとなっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−81478号公報
しかし、このような従来のレーザリフトオフ装置においては、一般に、図9に示すように対向配置された第1のフライアイレンズ18及び第2のフライアイレンズ19とコンデンサレンズ17とを備えて構成された均一光学系14を通してエネルギー分布が均一化される共に、マスク(遮光マスク2)を通過したレーザ光の像を縮小投影レンズ26によりワーク(加工対象物6)上に投影するものであったので、マスクを通過したレーザ光の投影像を材料層上に該材料層の形状に合わせて精度よく形成するためには、NAの大きい縮小投影レンズ26が必要であった。このような要求に対しては、径の大きい縮小投影レンズ26を使用するのが望ましい。又は、レンズの構成枚数が多い縮小投影レンズ26を設計することも考えられる。しかしながら、何れにしても縮小投影レンズ26のコストが高くなるという問題があった。また、図9に示す従来のレーザ照射装置の照明光学系は、マスク上の複数の開口が形成された一領域を照明するものである。この場合、開口が占める領域の面積が照明領域の面積に比して小さいため、光利用効率が低いという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題に対処し、簡単な装置構成で複数のLEDチップに対するレーザ光の照射精度を向上し得るレーザリフトオフ装置及びレーザリフトオフ方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるレーザリフトオフ装置は、サファイア基板の第1面に複数のLEDチップを設けた加工対象物を載置して保持するステージと、前記ステージに対向配置され、前記複数のLEDチップに対応して複数の開口を形成し、前記サファイア基板の前記第1面とは反対側の第2面に近接対向配置又は密着される遮光マスクと、レーザヘッドから放出されるレーザ光の横断面内のエネルギー分布を均一化して前記遮光マスクに照射するレーザ照射装置と、前記レーザヘッドのパルス発振を制御する制御装置と、を備えたものである。
また、本発明によるレーザリフトオフ方法は、サファイア基板の第1面に複数のLEDチップを設けた加工対象物をステージに載置して保持する段階と、前記サファイア基板の前記第1面とは反対側の第2面に前記複数のLEDチップに対応して複数の開口を形成した遮光マスクを近接対向配置又は密着させる段階と、前記遮光マスクを介して横断面内のエネルギー分布が均一なレーザ光を前記加工対象物に照射し、前記遮光マスクの複数の開口を通過した前記レーザ光により前記LEDチップを前記サファイア基板からリフトオフする段階と、を含むものである。
本発明によれば、遮光マスクを加工対象物に近接又は密着させて使用するものであるため、高価な縮小投影レンズは必要とされない。また遮光マスクの開口は、例えばフォトリソグラフィ技術を使用して加工対象物のLEDチップの端面形状に合わせて高精度に形成することがきる。したがって、簡単な装置構成で複数のLEDチップに対するレーザ光の照射精度を向上することができ、レーザリフトオフ時にLEDチップの割れや欠け等の不良が発生するのを抑制することができる。
本発明によるレーザリフトオフ装置の一実施形態の概略構成を示すブロック図である。 加工対象物を説明する図であり、(a)は透視図、(b)はA−A線断面矢視図である。 遮光マスクを説明する図であり、(a)は遮光マスクの平面図、(b)は遮光マスクに対応するレーザ加工領域のLEDチップを示す平面図である。 本発明によるレーザリフトオフを示す説明図である。 一般的な均一光学系の構成例を示す説明図である。 図5の均一光学系の変形例であり、分割照明光学系の構成例を示す説明図である。 図6の分割照明光学系を使用したレーザ照射を示す説明図である。 図6の分割照明光学系の効果を説明する図であり、(a)は遮光マスクに照射されるレーザ光を示し、(b)はレーザ加工されるLEDチップを示す。 従来技術のレーザリフトオフ装置のレーザ照射装置を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明によるレーザリフトオフ装置の一実施形態の概略構成を示すブロック図である。このレーザリフトオフ装置は、例えばマイクロLEDチップ(以下、単に「LEDチップ」という)のレーザリフトオフに使用するもので、ステージ1と、遮光マスク2と、レーザ照射装置3と、アライメントカメラ4と、制御装置5と、を備えて構成されている。
上記ステージ1は、加工対象物6を載置して保持するもので、レーザ照射装置3の光軸に直交する面内をXY方向に移動すると共に、上記光軸に平行にZ方向に昇降し、載置面に垂直な中心軸回りに回動するXYZθテーブル7と、XYZθテーブル7に重ねて設けられ、上記加工対象物6を吸着保持するための吸着テーブル8とを備えて構成されている。
上記加工対象物6は、図2に示すように、サファイア基板9と、サファイア基板9の第1面9aに設けられた複数のLEDチップ10と、複数のLEDチップ10に接着された転写用フィルム11又は配線基板とを含むもので、転写用フィルム11又は配線基板が上記ステージ1の吸着テーブル8に吸着保持されるようになっている。
上記ステージ1の載置面に対向して遮光マスク2が配置されている。この遮光マスク2は、図3に示すように、複数のLEDチップ10に対応して複数の開口12を形成しており、サファイア基板9の上記第1面9aとは反対側の第2面9bに近接対向配置又は密着して使用されるもので、例えば石英基板のような透明基板の一面に設けられたクロム等の不透明な金属薄膜に、例えばフォトリソグラフィ技術を使用して複数の開口12を形成したものである。又は、薄い金属板に複数の開口12を形成したものであってもよい。そして、図4に示すようにレーザ光Lを複数の開口12で複数に分離し、分離された複数のレーザ光Lを対応するLEDチップ10に照射させるようになっている。
なお、図3においては、一例として、図3(a)に示すように遮光マスク2の複数の開口12が図3(b)に示すようにサファイア基板9の複数のLEDチップ10のうち、2列置きのLEDチップ列のLEDチップ10に対応して形成されている場合を示している。しかし、これに限定されるものではなく、開口12は、必要に応じて適宜の位置に設けるとよい。
遮光マスク2の開口12は、LEDチップ10の光取出し側の端面と同じ形状寸法に形成されている。これにより、開口12を通過したレーザ光Lは、LEDチップ10の上記端面から許容範囲を超えてはみ出すことなく上記端面を精度よく照射する。その結果、レーザリフトオフ時のLEDチップ10の割れや欠けを防止してLEDチップ10のレーザリフトオフが可能となる。
上記遮光マスク2は、ステージ1の載置面に対向配置された図示省略のマスクステージに吸着保持される。詳細には、上記マスクステージは、遮光マスク2の複数の開口12を内包する大きさの厚み方向に貫通する開口部を有しており、上記ステージ1側の面に遮光マスク2の外形に合わせて凹部を形成している。又は、ステージ1側の面に遮光マスク2の縁部の位置を規制する位置決めピンを設けてもよい。そして、マスクステージには、遮光マスク2の周縁近傍領域を吸着して保持することができるように複数の吸引口が設けられている。
上記ステージ1の上方には、レーザ照射装置3が設けられている。このレーザ照射装置3は、レーザヘッドから放出されるレーザ光Lの横断面内のエネルギー分布を均一化して遮光マスク2に照射するもので、レーザヘッド13と、均一光学系14とを含んで構成されている。
ここで、レーザヘッド13は、紫外光を放出する紫外線レーザである。好ましくは、例えば波長が200nm〜300nmである深紫外(Deep Ultraviolet: DUV)のレーザ光Lを放出する例えばエキシマレーザやYAG第4高調波等であるとよい。また、均一光学系14は、ビーム径を拡張するビームエキスパンダ15と、径が拡張されたレーザ光Lの横断面内のエネルギー分布を均一化する例えばフライアイレンズ等から成るホモジナイザ16と、ホモジナイザ16を射出したレーザ光Lを遮光マスク2上に集光するコンデンサレンズ17とを含んで構成されている。
図5は一般的な均一光学系14の構成例を示す説明図である。図5に示すように、通常の均一光学系14は、同一平面内に複数のレンズエレメントを配置した第1のフライアイレンズ18と、該第1のフライアイレンズ18の各レンズエレメントに対応させて複数のレンズエレメントを配置した第2のフライアイレンズ19とを対向配置したもので、第1のフライアイレンズ18の焦点が第2のフライアイレンズ19の主面に位置するようにされている。これにより、フライアイレンズの各レンズエレメントの入射側の端面像(第1のフライアイレンズ18の各レンズエレメントの入射側の端面像)が後段のコンデンサレンズ17により同軸上に重ね合わされて遮光マスク2上に結像され、各レンズエレメントを通過したレーザ光Lのエネルギー分布が平均化されて均一化される。
一方、図6に示す均一光学系14は、図5に示す均一光学系14の変形例であり、ホモジナイザ16としての分割照明光学系20の構成例を示す説明図である。この分割照明光学系20は、径が拡張されたレーザ光Lを複数に分割すると同時に均一化し、分割された複数のレーザ光Lを遮光マスク2の複数領域に照射させるようにしたもので、図5の第1のフライアイレンズ18に替えて各レンズエレメントが縦横に複数に分割(図6においては、一例として縦方向に2つに分割した場合を示す。)された第3のフライアイレンズ21を使用すると共に、第3のフライアイレンズ21は、第1のフライアイレンズ18を配置した位置よりも光源側にシフトした状態で配置されている。この場合、図6に示す「光線が分割された面」は、図5における第1のフライアイレンズ18の入射側の面に一致し、遮光マスク2と共役の面となっている。したがって、「光線が分割された面」上での光束の断面形状が遮光マスク2上に結像する。
具体的には、図6において、上側の分割レンズエレメントを通過したレーザ光Lが遮光マスク2上の同図において下側に集光し、下側の分割レンズエレメントを通過したレーザ光Lが遮光マスク2上の同図において上側に集光する。このように、分割照明光学系20においては、2つに分割されたストライプ状のレーザ光Lを夫々、遮光マスク2の2つの領域に独立して照射させることができる。
図7においては、第3のフライアイレンズ21の分割レンズエレメントは、横方向(X方向に対応)に4つに分割されているから、遮光マスク2上には、4つに分割されたストライプ状のレーザ光Lが照射する。したがって、図8(a)に示すように、遮光マスク2に例えば4列の開口12が設けられているときには、各列の開口12にストライプ状のレーザ光Lを独立して照射させることができ、遮光マスク2の全面にレーザ光Lを照射させる場合に比して光利用効率を向上することができる。図8(b)は、図8(a)の遮光マスク2の各開口12に対応したサファイア基板9上のレーザ加工領域を示しており、網掛けの領域がレーザリフトオフされるLEDチップ10を示している。
なお、上記分割照明光学系20は、分割された複数のレーザ光Lが夫々、遮光マスク2の隣接する複数の開口12又は隣接する複数列の開口12を照射するように設計されてもよい。又は、遮光マスク2に形成された複数の開口12のうち、いずれかの開口12を選択的にレーザ照射できるように設計することもでき、光量ロスを減らすことができる。
遮光マスク2の上方には、アライメントカメラ4が設けられている。このアライメントカメラ4は、遮光マスク2のアライメントマークと加工対象物6に設けられたアライメントマークとを同時に撮影して、両アライメントマークが所定の関係となるように位置合わせするもので、例えばCCDカメラやCMOSカメラ等である。アライメントカメラ4を使用したアライメントの実施により、加工対象物6の複数のLEDチップ10を遮光マスク2の複数の開口12に位置精度よく合致させることができる。
上記ステージ1と、レーザ照射装置3のレーザヘッド13と、アライメントカメラ4とに電気的に接続して制御装置5が設けられている。この制御装置5は、レーザヘッド13のパルス発振を制御すると共に、ステージ1のXY方向への移動及びZ方向への昇降並びにθ回動を制御して遮光マスク2と加工対象物6とのアライメントを実施させるものであり、ステージ制御部22と、レーザ電源・制御部23と、中央制御部24と、を備えて構成されている。
上記ステージ制御部22は、ステージ1の駆動部及び各種センサに電気的に接続して設けられている。このステージ制御部22は、ステージ1の移動を制御すると共に、ステージ1の移動に同期してレーザ発振させる制御パルスとしてのレーザ同期パルスを生成するものであり、例えばモータコントローラと、モータドライバと、分周回路と、を備えて構成されている。
ここで、モータコントローラは、後述の中央制御部24からの指示に基づいて、ステージ1の移動方向や移動速度等を設定及び制御するためのモータ制御パルスを生成するものである。
また、モータドライバは、上記モータ制御パルスに基づいてステージ1をXY方向へ移動させると共に回動させるモータ(X,Y,θ軸用を含む)を駆動するものである。具体的には、モータドライバは、ステージ1に備える、例えばエンコーダ等の移動量検出センサから出力する一定周期のパルスから成るスケール信号(エンコーダ信号)を入力してステージ1の移動を制御するようになっている。
さらに、分周回路は、後述のレーザ電源・制御部23を通してレーザヘッド13のパルス発振を制御するレーザ同期パルスをステージ1がX方向に予め定められた距離移動する毎に生成するものであり、ステージ1のX方向への移動に伴って生じるスケール信号(エンコーダ信号)を分周して上記レーザ同期パルスを生成するようになっている。例えば、遮光マスク2を通して照射されるサファイア基板9上のレーザ加工領域がX方向にピッチPで設定されている場合には、ステージ1がX方向に距離Pだけ進む毎に上記レーザ同期パルスが生成されるようになっている。
上記レーザ電源・制御部23は、ステージ制御部22に電気的に接続して設けられている。このレーザ電源・制御部23は、レーザヘッド13への電源供給及びレーザヘッド13のパルス発振を制御するものであり、ステージ制御部22から入力するレーザ同期パルスをトリガとしてレーザヘッド13をパルス発振させ、レーザヘッド13から1パルスのレーザ光L又は高周波発振するレーザ光Lを放出させるようになっている。
上記中央制御部24は、アライメントカメラ4、ステージ制御部22及びレーザ電源・制御部23に電気的に接続して設けられている。この中央制御部24は、レーザリフトオフ装置全体を統合して制御するものであり、パーソナルコンピュータである。
なお、図1において符号25は、レーザ光Lの光路を遮光マスク2に向けて折り曲げる平面反射ミラーである。
次に、このように構成されたレーザリフトオフ装置を使用して行うレーザリフトオフ方法について説明する。
先ず、サファイア基板9の第1面9aに設けられた複数のLEDチップ10を転写用フィルム11又は配線基板に接着した加工対象物6が準備される。そして、この加工対象物6は、レーザ照射装置3の光軸に直交するXY平面に平行なステージ1の載置面に転写用フィルム11又は配線基板が吸着されて保持される。
一方、サファイア基板9に形成された複数のLEDチップ10に対応して複数の開口12を形成した遮光マスク2が準備される。そして、この遮光マスク2は、ステージ1に対向配置され、遮光マスク2の複数の開口12を内包する開口部を有するマスクステージに取り付けられる。具体的には、遮光マスク2は、例えばマスクステージのステージ1側の面に遮光マスク2の外形に合わせて形成された凹部に収められ、遮光マスク2の周縁近傍領域が吸着されてマスクステージに保持される。又は、遮光マスク2は、マスクステージのステージ1側の面に設けられた遮光マスク2の縁部の位置を規制する位置決めピンにより位置決めされてマスクステージに吸着保持されてもよい。
加工対象物6及び遮光マスク2がレーザ照射装置3に設置されると、ステージ1がステージ制御部22によって制御されてXY平面に平行な面内を移動され、加工対象物6の第1のレーザ加工領域が遮光マスク2の真下に位置付けられる。
次に、サファイア基板9の複数のLEDチップ10を形成した第1面9aとは反対側の第2面9bが遮光マスク2に近接対向する位置まで、ステージ1がステージ制御部22によって制御されてZ方向に上昇する。
次いで、アライメントカメラ4により、遮光マスク2に設けられたアライメントマークと、加工対象物6のサファイア基板9に設けられたアライメントマークとが撮影される。その撮影画像は中央制御部24に取り込まれ、中央制御部24により両アライメントマークのずれ量及びずれ方向が演算される。その演算結果はステージ制御部22に送られる。ステージ制御部22は、演算結果に基づいてステージ1をXY方向に微動及び載置面に垂直な中心軸回りにθ回動して、両アライメントマークが所定の位置関係となるように調整し、遮光マスク2と加工対象物6とのアライメントを実施する。
遮光マスク2と加工対象物6とのアライメントが終了すると、ステージ制御部22からレーザ同期パルスがレーザ電源・制御部23に出力され、該レーザ同期パルスをトリガとしてレーザ電源・制御部23によりレーザヘッド13が駆動される。そして、レーザヘッド13からDUVの1パルスのレーザ光L又は高周波のレーザ光Lが放出される。
レーザヘッド13から出力したレーザ光Lは、均一光学系14のビームエキスパンダ15を経てビーム径が拡張され、ホモジナイザ16に入射する。
ホモジナイザ16に入射したレーザ光Lは、図5に示す第1のフライアイレンズ18の複数のレンズエレメントにより複数に分割されて、夫々、第2のフライアイレンズ19の対応するレンズエレメントに入射する。そして、第1のフライアイレンズ18の各レンズエレメントの、入射側(光源側)の端面の像がコンデンサレンズ17により、遮光マスク2上に重ね合わされて形成される。これにより、遮光マスク2に照射するレーザ光Lの横断面内のエネルギー分布が均一化される。
図4に示すように、遮光マスク2に入射したレーザ光Lは、遮光マスク2の複数の開口12を通過して微小な複数のレーザ光Lに分離される。そして、サファイア基板9を透過して対応するLEDチップ10の光取出し側の端面に照射する。該端面のGaN層は、DUVのレーザ光Lを吸収して、Ga(ガリウム)とN(窒素)に分解される。これにより、LEDチップ10がサファイア基板9から隔離される。
1回目のレーザ照射が終了すると、ステージ1は、XY平面に平行にX方向に距離Pだけ移動して加工対象物6の第2のレーザ加工領域が遮光マスク2の真下の位置に位置付けられる。ステージ1が距離Pだけ移動するとステージ制御部22からレーザ同期パルスが生成されてレーザ電源・制御部23に向けて出力される。
レーザ電源・制御部23は、ステージ制御部22から入力するレーザ同期パルスをトリガとしてレーザヘッド13をパルス発振させ、レーザヘッド13から1パルスのレーザ光L又は高周波発振するレーザ光Lを放出させる。そして、上述と同様にして遮光マスク2を通して第2のレーザ加工領域の複数のLEDチップ10にレーザ光Lが照射され、サファイア基板9から第2のレーザ加工領域の複数のLEDチップ10がレーザリフトオフされる。
以降、上記動作が繰り返し実行され、所定のレーザ加工領域のLEDチップ10に対するレーザリフトオフが終了すると、サファイア基板9が転写用フィルム11又は配線基板から引き剥がされる。これにより、レーザリフトオフされた複数のLEDチップ10が転写用フィルム11又は配線基板に接着されて残る。
本発明によれば、例えばLEDチップ10をリフトオフするのに必要なエネルギー密度が300mJ/cmであり、加工エリアサイズが12.5mm×12.5mmであるとすると、加工面上に照射されるエネルギーは約470mJとなる。この場合、レーザ照射装置の効率が70%である時には、約770mJのDUVレーザが必要となる。
また、上記加工エリア内にLEDチップ10が縦横に80μmピッチで設けられている場合には、1回のレーザショットで約25000個のLEDチップ10をレーザリフトオフすることができ、タクトタイムを短縮することができる。
さらに、レーザ照射装置3として、遮光マスク2上の複数の領域を分割照明することができる分割照明光学系20を使用すれば、遮光マスク2上の複数の開口12を選択的に照明することができ、光利用効率を向上することができる。
なお、上記実施形態において、レーザ照射は、サファイア基板9が遮光マスク2から離隔した近接対向状態でなされる場合について説明したが、本発明はこれに限られず、レーザ照射は、サファイア基板9と遮光マスク2とを密着させた状態で行ってもよい。この場合、例えばステージ1に設けた圧力センサによりサファイア基板9と遮光マスク2との密着を検知してレーザ同期パルスを生成するようにしてもよい。
本発明によれば、レーザ光Lは、サファイア基板9を通してLEDチップ10に照射されるため、遮光マスク2がサファイア基板9に近接対向配置又は密着されていても遮光マスク2がリフトオフ時のデブリの影響を受けない。
上記実施形態は、本発明が理解及び実施できる程度に概略的に示したものであり、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲を逸脱しない限り種々に変更及び修正をすることができる。
1…ステージ
2…遮光マスク
3…レーザ照射装置
5…制御装置
6…加工対象物
7…XYZθテーブル
9…サファイア基板
9a…第1面
9b…第2面
10…LEDチップ
11…転写用フィルム
12…開口
13…レーザヘッド
14…均一光学系
16…ホモジナイザ
L…レーザ光

Claims (8)

  1. サファイア基板の第1面に複数のLEDチップを設けた加工対象物を載置して保持するステージと、
    前記ステージに対向配置され、前記複数のLEDチップに対応して複数の開口を形成し、前記サファイア基板の前記第1面とは反対側の第2面に近接対向配置又は密着される遮光マスクと、
    レーザヘッドから放出されるレーザ光の横断面内のエネルギー分布を均一化して前記遮光マスクに照射するレーザ照射装置と、
    前記レーザヘッドのパルス発振を制御する制御装置と、
    を備えたことを特徴とするレーザリフトオフ装置。
  2. 前記ステージは、前記レーザ照射装置の光軸に直交する面内をXY方向に移動すると共に、前記光軸に平行にZ方向に昇降し、載置面に垂直な中心軸回りに回動するXYZθテーブルを備えていることを特徴とする請求項1記載のレーザリフトオフ装置。
  3. 前記加工対象物は、前記複数のLEDチップに接着された転写用フィルム又は配線基板を含み、前記転写用フィルム又は配線基板が前記ステージに吸着保持されることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザリフトオフ装置。
  4. 前記遮光マスクの前記複数の開口を内包する大きさの開口部を有し、前記遮光マスクの周縁近傍領域を吸着して保持するマスクステージをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザリフトオフ装置。
  5. 前記レーザ照射装置は、均一光学系として2つのフライアイレンズを対向配置したホモジナイザを含み、光入射側のフライアイレンズは、レンズエレメントが縦及び横方向の少なくとも一方向に複数に分割されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーザリフトオフ装置。
  6. 前記制御装置は、前記ステージのXY方向への移動及びZ方向への昇降並びにθ回動を制御して前記遮光マスクと前記加工対象物とのアライメントを実施することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーザリフトオフ装置。
  7. 前記レーザヘッドは、深紫外(Deep Ultraviolet: DUV)レーザであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のレーザリフトオフ装置。
  8. サファイア基板の第1面に複数のLEDチップを設けた加工対象物をステージに載置して保持する段階と、
    前記サファイア基板の前記第1面とは反対側の第2面に前記複数のLEDチップに対応して複数の開口を形成した遮光マスクを近接対向配置又は密着させる段階と、
    前記遮光マスクを介して横断面内のエネルギー分布が均一なレーザ光を前記加工対象物に照射し、前記遮光マスクの複数の開口を通過した前記レーザ光により前記LEDチップを前記サファイア基板からリフトオフする段階と、
    を含むレーザリフトオフ方法。
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