JP2021167801A - 検査治具、及び検査装置 - Google Patents

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耕平 津村
Kohei Tsumura
秀和 山崎
Hidekazu Yamazaki
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Abstract

【課題】接触子を支持する支持部に加わるストレスを軽減することが容易な検査治具、及び検査装置を提供する。【解決手段】検査治具3は、棒状の接触子Prと、接触子Prの一端部側を支持する第一支持部311と、接触子Prの他端部側を支持する第二支持部312と、第一支持部311と第二支持部312とを互いに離間させて保持する離間保持部材7とを備え、第一支持部311は、接触子Prが挿通される貫通孔B2Hが形成された支持プレートB2を備え、支持プレートB2の第二支持部312に対する対向面には、支持プレートB2よりも曲げ強さが強い補強プレート5が配設されている。【選択図】図3

Description

本発明は、接触子を備えた検査治具、及びこれを用いた検査装置に関する。
従来より、ワイヤープローブの上部及び下部をそれぞれ位置決めして支持する上部支持穴及び下部支持穴を有する支持部材と、ワイヤープローブの中間部を一方向に撓ませて支持する柔軟性があるガイドフィルムとを備えたプローブカードが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この支持部材の下部支持穴は、積層された第1ボトム板と第2ボトム板とに形成されている。
特許文献1には、ガイドフィルムが柔軟すぎると、ワイヤープローブの弾力でガイドフィルムが伸びて上下に撓むことがあると記載されている。そこで、特許文献1に記載の技術では、ガイドフィルムの表面に、ガイドフィルムの伸縮に伴う撓みを抑える補強膜を施している。
特開2012−103125号公報
ところで、特許文献1において、ガイドフィルムを上下に撓ませている力は、ワイヤープローブが挿通される下部支持穴を有する第1及び第2ボトム板に対しても、ガイドフィルムと同様に加わる。そのため、第1及び第2ボトム板に対してストレスが加わるおそれがあった。
本発明の目的は、接触子を支持する支持部に加わるストレスを軽減することが容易な検査治具、及び検査装置を提供することである。
本発明の一例に係る検査治具は、棒状の接触子と、前記接触子の一端部側を支持する第一支持部と、前記接触子の他端部側を支持する第二支持部と、前記第一支持部と前記第二支持部とを互いに離間させて保持する離間保持部材とを備え、前記第一支持部は、前記接触子が挿通される貫通孔が形成された支持プレートを備え、前記支持プレートの前記第二支持部に対する対向面には、前記支持プレートよりも曲げ強さが強い補強プレートが配設されている。
本発明の一例に係る検査装置は、上述の検査治具と、前記接触子を検査対象物に設けられた検査点に接触させることにより得られる電気信号に基づき、前記検査対象物の検査を行う検査処理部とを備える。
このような構成の検査治具、及び検査装置は、接触子を支持する支持部に加わるストレスを軽減することが容易となる。
本発明の一実施形態に係る検査治具3を用いる検査装置1の構成の一例を概略的に示す概念図である。 図1に示す検査治具3を接触子Prの先端側から見た平面図である。 図2に示す検査治具3のIII−III線端面図である。 図2に示す検査治具3のIV−IV線端面図である。 図3、図4に示す補強プレート5の、Z方向から見た平面図である。 図5に示す補強プレート5の変形例を示す平面図である。 検査治具3を基板100に当接させた状態の一例を示す説明図である。 接触子Prが押し込まれたときのプレートPLの挙動を概念的に示す説明図である。 プレートPLに形成された貫通孔PLHと接触子Prとの拡大説明図である。 接触子Prの押し込み荷重が解除されたときのプレートPLの挙動を概念的に示す説明図である。 プレートPLに形成された貫通孔PLHと接触子Prとの拡大説明図である。 第一支持プレートB2の貫通孔B2H近傍を拡大して示す端面図である。 図3に示す検査治具3の変形例を示す端面図である。 補強プレートB2aの貫通孔B2H近傍を拡大して示す端面図である。 プレートPLに形成された滑層33の一例を示す断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。各図の向きを示すために適宜XYZ直交座標軸を記載している。図1に示す検査装置1は、検査対象物の一例である基板100を検査するための装置である。
基板100は、例えばプリント配線基板、フレキシブル基板、セラミック多層配線基板、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ用の電極板、半導体基板、及び半導体パッケージ用のパッケージ基板やフィルムキャリアなど種々の基板であってもよい。なお、検査対象物は、基板に限らず、例えば半導体素子(IC:Integrated Circuit)等の電子部品であってもよく、その他電気的な検査を行う対象となるものであればよい。
図1に示す検査装置1は、検査部4U,4Dと、基板固定装置6と、検査処理部8とを備えている。基板固定装置6は、検査対象の基板100を所定の位置に固定するように構成されている。検査部4U,4Dは、検査治具3U,3Dを備えている。検査部4U,4Dは、図略の駆動機構によって、検査治具3U,3Dを、互いに直交するX,Y,Zの三軸方向に移動可能にされ、さらに検査治具3U,3Dを、Z軸を中心に回動可能にされている。
検査部4Uは、基板固定装置6に固定された基板100の上方に位置する。検査部4Dは、基板固定装置6に固定された基板100の下方に位置する。検査部4U,4Dは、基板100に形成された回路パターンを検査するための検査治具3U,3Dを着脱可能に構成されている。以下、検査部4U,4Dを総称して検査部4と称する。
検査治具3U,3Dは、それぞれ、複数の接触子Prと、複数の接触子Prの先端部を基板100へ向けて保持する支持部材31と、ベースプレート321とを備えている。ベースプレート321には、各接触子Prの後端部と接触して導通する電極が設けられている。検査部4U,4Dは、ベースプレート321の各電極を介して各接触子Prの後端部を、検査処理部8と電気的に接続したり、その接続を切り替えたりする図略の接続回路を備えている。
接触子Prは、全体として略棒状の形状を有している。支持部材31には、接触子Prを支持する複数の貫通孔が形成されている。各貫通孔は、検査対象となる基板100の配線パターン上に設定された検査点の位置と対応するように配置されている。これにより、接触子Prの先端部が基板100の検査点に接触するようにされている。検査点は、例えば配線パターン、パッド、半田バンプ、接続端子、スルーホール、ビア等とされている。
検査治具3U,3Dは、検査部4U,4Dへの取り付け方向が上下逆になる点を除き、互いに同様に構成されている。以下、検査治具3U,3Dを総称して検査治具3と称する。検査治具3は、検査対象の基板100に応じて取り替え可能にされている。
検査処理部8は、例えば電源回路、電圧計、電流計、及びマイクロコンピュータ等を備えている。検査処理部8は、図略の駆動機構を制御して検査部4U,4Dを移動、位置決めさせ、基板100の各検査点に、各接触子Prの先端を接触させる。これにより、各検査点と、検査処理部8とが電気的に接続される。この状態で、検査処理部8は、検査治具3の各接触子Prを介して基板100の各検査点に検査用の電流又は電圧を供給し、各接触子Prから得られた電圧信号又は電流信号に基づき、例えば回路パターンの断線や短絡等の基板100の検査を実行する。あるいは、検査処理部8は、交流の電流又は電圧を各検査点に供給することによって各接触子Prから得られた電圧信号又は電流信号に基づき、検査対象のインピーダンスを測定してもよい。
図2、図3、図4を参照して、支持部材31は、接触子Prの後端部側を支持する第一支持部311と、接触子Prの先端部側を支持する第二支持部312と、第一支持部311と第二支持部312とを互いに離間させて保持する離間保持部材7と、スペーサSと、補強プレート5とを備えている。
第一支持部311は、第一支持プレートB2と、第二支持プレートC1,D,E1,E2とがZ方向に積層されて構成されている。第二支持プレートC1,D,E1,E2は、第二支持部312に近い側からこの順に積層されている。第一支持プレートB2は、第二支持プレートC1に積層されている。すなわち、第一支持部311を構成する複数の支持プレートB2,C1,D,E1,E2のうち、第二支持部312に最も近い支持プレートが第一支持プレートB2(対向支持プレート)とされている。
なお、第二支持プレートは、三枚以下又は五枚以上の支持プレートにより構成されていてもよい。あるいは、第一支持部311は、一枚の支持プレートにより構成されていてもよい。
第一支持プレートB2には、各接触子Prを支持するための貫通孔B2Hが形成されている。
第二支持プレートC1,D,E1,E2には、各接触子Prを支持するための貫通孔C1H,DH,E1H,E2Hが形成されている。
接触子Prの後端側が、貫通孔B2H,C1H,DH,E1H,E2Hに挿通されている。これにより、接触子Prの後端側が、第一支持部311によって支持される。
第一支持プレートB2の、第二支持部312に対する対向面に、補強プレート5が配設されている。図5を参照して、補強プレート5は、略矩形の板状部材である。補強プレート5には、Y方向に長尺の、略矩形形状の開口部5Cが二箇所形成されている。二箇所の開口部5Cは、平面視で各開口内に、第一支持プレートB2の複数の貫通孔B2Hを含む領域を含むように開口されている。
検査治具3は、補強プレート5の代わりに図6に示す補強プレート5aを備えてもよい。補強プレート5aには、二箇所の開口部5Cの代わりに、第一支持プレートB2の複数の貫通孔B2Hに対して一対一で対応する複数の貫通孔5Hが形成されている。そして、各貫通孔5Hにそれぞれ接触子Prが挿通されるようにしてもよい。貫通孔5Hの内径は、貫通孔B2Hよりも大きい。
図3、図4を参照して、補強プレート5の外周部分に、略矩形枠状のスペーサSが積層されている。
第二支持部312は、支持プレートA,A2,A3が積層されて構成されている。支持プレートA,A2,A3は、第一支持部311から遠い側からこの順に積層されている。支持プレートA,A2には、各接触子Prを支持するための貫通孔AH,A2Hが形成されている。支持プレートA3には、各接触子Prを支持するための貫通孔A3Hが形成されている。
なお、第二支持部312は、二枚以下又は四枚以上の支持プレートにより構成されていてもよい。
接触子Prの先端側が、貫通孔AH,A2H,A3Hに挿通されている。これにより、接触子Prの先端側が、第二支持部312によって支持される。
支持プレートA3の外周部分から、略矩形筒状の離間保持部材7が延設されている。支持プレートA3と離間保持部材7とは、一体に形成されている。これにより、支持プレートA3と離間保持部材7とから離間ブロックBが構成されている。なお、支持プレートA3と離間保持部材7とは、別体であってもよい。
離間保持部材7の端面は、スペーサSの第二支持部312側の面に、取り付けられている。これにより、第一支持プレートB2と支持プレートA3、すなわち第一支持部311と第二支持部312が、離間保持部材7のZ方向の長さとスペーサSの厚さと補強プレート5の厚さとを加算した距離離間して保持される。支持プレートA,A2,A3、補強プレート5、第一支持プレートB2、第二支持プレートC1,D,E1,E2は、平行に保持されている。
なお、スペーサSは、第一支持部311と第二支持部312との間隔を微調整するための部材であり、検査治具3は、スペーサSを備えなくてもよい。
また、離間保持部材7は、矩形筒状の部材に限らない。離間保持部材は、第一支持部311と第二支持部312とを互いに離間させて保持するものであればよい。例えば棒状の支柱を離間保持部材として用いてもよい。
貫通孔AH,A2H,A3H,B2H,C1H,DH,E1H,E2Hは、同一の一本の接触子Prが挿通されるように相対応して、各プレートに対してそれぞれ垂直に設けられている。相対応する貫通孔AH,A2H,A3H,B2H,C1H,DH,E1H,E2Hの各貫通孔は、支持プレートA,A2,A3、第一支持プレートB2、及び第二支持プレートC1,D,E1,E2の垂線方向(Z方向)に対して接触子Prを傾斜させるように、各貫通孔の位置が、垂線の方向(Z方向)に対してX方向にずれている。
これにより、各接触子Prは、Z方向に対して、X方向に同じ方向に傾斜して支持される。各接触子Prの先端は、基板100に接触しない状態では支持プレートAから突出するようになっている。以下、貫通孔AH,A2H,A3H,B2H,C1H,DH,E1H,E2H,5Hを総称して、貫通孔Hと称する。なお、貫通孔Hは、各プレートの垂線方向に対して傾斜して貫通していてもよい。
図2を参照して、検査治具3を支持プレートA側から見て、複数の貫通孔Hは、Y方向に長尺の略矩形状に広がる第一領域P1と第二領域P2とに、それぞれ分布している。X方向は第一方向の一例に相当し、Y方向は第二方向の一例に相当している。
第一領域P1及び第二領域P2内で、貫通孔Hは等間隔で配置されている。第一領域P1と第二領域P2とは、同一領域内での貫通孔Hの間隔よりも大きな距離、離れている。
図2に示す例では、貫通孔Hは、第一領域P1内で、X方向(第一方向)にジグザグに5列、Y方向(第二方向)にジグザグに11列設けられている。同様に、貫通孔Hは、第二領域P2内で、X方向(第一方向)にジグザグに5列、Y方向(第二方向)にジグザグに11列設けられている。
すなわち、貫通孔Hが等間隔で並ぶ第一領域P1及び第二領域P2内において、X方向(第一方向)に対応する貫通孔Hの列数は、Y方向(第二方向)に対応する貫通孔Hの列数よりも少ない。なお、貫通孔Hはジグザグに配置される例に限られず、X方向、Y方向に対して直線状に、すなわち格子状に配置されていてもよい。また、貫通孔Hが等間隔で配置される領域が二つの例を示したが、このような領域は一つであってもよく、三つ以上であってもよい。
上述したように、各貫通孔Hの位置は、垂線の方向(Z方向)に対してX方向にずれているから、貫通孔Hのずれの方向は、貫通孔Hの列数が少ないX方向(第一方向)に沿っている。
基板100を検査するべく検査治具3を基板100に当接させると、図7に示すように、各接触子Prの先端が第二支持部312に押し込まれる。このとき、各接触子Prは、X方向に同じ方向に傾斜して支持されているので、X方向に撓んで接触子Prの押し込み量を吸収する。
ここで、接触子Prの傾斜は貫通孔Hのずれの方向によって決まり、貫通孔Hのずれの方向は、貫通孔Hの列数が少ないX方向(第一方向)に沿っているので、接触子Prの傾斜方向、及び接触子Prの撓み方向もまた、貫通孔Hの列数が少ないX方向となる。
接触子Prが撓むと、撓み方向に隣接する接触子Pr同士で接触するおそれが増大する。しかしながら、検査治具3は、貫通孔Hの列数が少ないX方向(第一方向)に沿って各接触子Prが撓むので、貫通孔Hの列数が多いY方向(第二方向)に沿って撓む場合よりも接触子Pr同士で接触するおそれが低減する。
なお、貫通孔Hのずれの方向は、必ずしも貫通孔Hの列数が少ない第一方向に沿っていなくてもよい。
図3、図7を参照して、支持プレートA,A2,A3、離間保持部材7、スペーサS、第一支持プレートB2、及び第二支持プレートC1,D,E1,E2は、絶縁材料、例えば樹脂材料によって構成されている。補強プレート5,5aは、第一支持プレートB2、及び第二支持プレートC1,D,E1,E2よりも曲げ強さが強い。補強プレート5,5aは、例えばセラミックス、ファインセラミックス等の材料によって構成することができる。
補強プレート5,5a,B2aの曲げ強さは、例えばJIS R 1601「ファインセラミックスの室温曲げ強さ試験方法」、あるいはISO14704に準じて評価することができる。第一支持プレートB2、及び第二支持プレートC1,D,E1,E2の曲げ強さは、例えばJIS K 7171「プラスチック−曲げ特性の求め方」、あるいはISO178に準じて評価することができる。各プレートの曲げ強さの評価方法は以下の通りである。検査治具に組み込まれたときに、支持プレートを接触子が貫通することが予定されている貫通孔を挟む2か所であって、支持プレートと補強プレートとの積層体が離間保持部材と対向する2箇所を外部支点とし、当該2箇所の外部支点の略中央を荷重点とする。荷重測定器の圧子より大きな開口が当該2箇所の外部支点の略中央にあって荷重測定器の荷重をかけられないプレート形状である場合、当該2箇所の外部支点の略中央の近傍でプレートに荷重をかけられる箇所を荷重点とすれば良い。当該荷重点にプレートが破壊されない程度の所定の荷重をかけたときの荷重測定器のストロークを測定する。当該ストロークが小さいほど曲げ強さが強いと評価できる。当該所定の荷重は任意の値を選べばよく、上記規格における測定条件に拘束されない。上記規格における試験片の形状、寸法、表面粗さ等の規定にかかわらず、プレートを加工することなくそのままの形状および寸法で曲げ強さを評価すれば足る。上記規格における試験片の数の規定にかかわらず、曲げ強さの評価に用いるプレートは1枚で良い。
接触子を支持する支持部である第一支持プレートB2及び第二支持プレートC1,D,E1,E2よりも、補強プレート5,5aの曲げ強さが強い。その結果、補強プレート5,5aによって第一支持プレートB2及び第二支持プレートC1,D,E1,E2の撓みが低減され、接触子を支持する支持部に加わるストレスを軽減することができる。
以下、補強プレート5,5aを備えていない検査治具において、接触子を支持する支持部にストレスが加わるメカニズムについて説明する。
具体的には、図8に示すように、検査対象物に検査治具が当接されて接触子Prが押し込まれて撓むと、撓んだ接触子PrによってプレートPLが押されて撓む。より詳細には、図9に示すように、撓んだ接触子Prは、プレートPLの貫通孔PLHの開口縁部に当たって引っかかり、プレートPLを強く押し込む。
この状態で、検査対象物から検査治具が離間して接触子Prが元に戻ろうとすると、図10に示すように、接触子PrによってプレートPLが引っ張られ、逆向きに撓む。より詳細には、撓んだ接触子Prは貫通孔PLHの内壁に強く押し当てられている。そのため、貫通孔PLHとの間で大きな摩擦力が生じ、図11に示すように接触子Prが元に戻る際に、接触子PrがプレートPLを引っ張り、プレートPLが逆向きに撓む。このように、プレートPLが撓むことで、接触子Prを支持する支持部であるプレートPLにストレスが加わる。
一方、検査治具3は、第一支持プレートB2及び第二支持プレートC1,D,E1,E2よりも曲げ強さが強い補強プレート5,5aを備えているので、第一支持プレートB2及び第二支持プレートC1,D,E1,E2の撓みが補強プレート5,5aによって抑えられる。従って、第一支持プレートB2及び第二支持プレートC1,D,E1,E2の撓みが減少する結果、接触子Prを支持する支持部である第一支持プレートB2及び第二支持プレートC1,D,E1,E2に加わるストレスを軽減することが容易となる。
また、第一支持プレートB2は、第二支持プレートC1,D,E1,E2よりも硬度が軟らかい。第一支持プレートB2及び第二支持プレートC1,D,E1,E2の硬度としては、例えばビッカース硬さ、ブリネル硬さ、ヌーブ硬さ、ロックウェル硬さ、スーパーフィシャル硬さ、マイヤ硬さ、ジュロメータ硬さ、バーコール硬さ、モノトロン硬さ、ショア硬さ、及びモース硬度等、種々の指標を用いることができる。第一支持プレートB2及び第二支持プレートC1,D,E1,E2の硬度は、例えば、JIS Z 2244「ビッカース硬さ試験−試験方法」、あるいはISO6507によって評価することができる。
図12では、補強プレート5aを用いる例を示しているが、補強プレート5を用いてもむろんよい。接触子Prが撓んだとき、撓みにより第一支持部311に加わる荷重は、第一支持プレートB2の貫通孔B2Hの開口縁部H1にその大部分が加わる。そのため、接触子Prが摩擦する摩擦力は、貫通孔B2H,C1H,DH,E1H,E2Hのうち、貫通孔B2Hで最も大きくなる。そこで、第一支持プレートB2の硬度を、第二支持プレートC1,D,E1,E2よりも軟らかくすることによって、接触子Prが傷つくおそれを低減することができる。
また、第二支持プレートC1,D,E1,E2は、第一支持プレートB2より曲げ強さが強い。上述したように、第一支持プレートB2は、第二支持プレートC1,D,E1,E2よりも硬度が軟らかいので、接触子Prが傷つくおそれを低減することができる。一方、軟らかい材料は、一般的に曲げ強さが弱い。
そこで、第二支持プレートC1,D,E1,E2よりも硬度が軟らかい第一支持プレートB2と、第一支持プレートB2より曲げ強さが強い第二支持プレートC1,D,E1,E2とを組み合わせることによって、第一支持部311全体の曲げ強さを確保しつつ、接触子Prが傷つくおそれを低減することができる。
また、第一支持プレートB2の貫通孔B2Hにおける開口縁部H1,H2は面取りされている。これにより、開口縁部H1,H2の滑らかさが増すので、開口縁部H1,H2との摩擦で接触子Prが傷つくおそれを低減することができる。面取りは、角を丸くする丸面、角を斜めに削る角面、その他種々の面取り形状とすることができる。図12に示すように、各支持プレートの貫通孔Hは、大径部と小径部とが連結されていてもよい。この場合、貫通孔Hの小径部分の開口縁部が面取り形状とされることが好ましい。
なお、接触子Prは、第一支持プレートB2の第二支持部312側で撓むので、第二支持部312側の開口縁部H1と接触子Prとの摩擦の方が、第二支持プレートC1側の開口縁部H2と接触子Prとの摩擦よりも大きい。従って、図12では、開口縁部H1,H2が両方とも面取りされる例を示したが、開口縁部H1,H2のうち、接触子Prとの摩擦がより大きい第二支持部312側の開口縁部H1のみが面取りされていてもよい。
あるいは、第一支持プレートB2の貫通孔B2Hにおける開口縁部H1,H2は面取りされていなくてもよい。
また、各支持プレートの貫通孔Hの位置は、必ずしもずれていなくてもよく、接触子Prは傾斜して支持される例に限らない。また、第二支持プレートC1,D,E1,E2は、第一支持プレートB2より曲げ強さが強い例に限られず、第一支持プレートB2は、第二支持プレートC1,D,E1,E2より硬度が軟らかい例に限られない。
また、支持部材31は、補強プレート5を備えず、第一支持プレートB2が補強プレートとして機能する構成としてもよい。
図13、図14に示すように、検査治具3aの支持部材31aは、補強プレート5,5aの代わりに補強プレートB2aを備える。補強プレートB2aは、第一支持プレートB2と同様の形状を有している。また、補強プレートB2aは、補強プレート5,5aと同様の材料で構成され、あるいは補強プレート5,5aと同様の曲げ強度を有している。
支持部材31aの第一支持部311aは、第一支持プレートB2を備えず、第二支持プレートC1,D,E1,E2(一又は複数の支持プレート)がZ方向に積層されて構成されている。この場合、第二支持プレートC1が、一又は複数の支持プレートのうち第二支持部312に最も近い対向支持プレートに相当する。
検査治具3aによれば、補強プレートB2aによって第二支持プレートC1,D,E1,E2の撓みが低減され、接触子Prを支持する支持部に加わるストレスを軽減することができる。また、検査治具3における補強プレート5又は補強プレート5aと第一支持プレートB2との代わりに、検査治具3aは補強プレートB2aを備えるだけでよい。従って、検査治具3aの構成を簡素化することができる。
補強プレートB2aは、第一支持プレートB2と同様の形状を有する。従って、検査治具3aは、検査治具3と同様、各接触子Prを、X方向に同じ方向に傾斜させることによって、各接触子Prを、X方向に撓ませることができる。また、検査治具3aは、検査治具3と同様、貫通孔Hの列数が少ないX方向(第一方向)に沿って各接触子Prが撓むので、接触子Pr同士で接触するおそれが低減する。
なお、第一支持部311aが支持プレートとして四枚の第二支持プレートC1,D,E1,E2を備える例を示したが、第一支持部311aが備える支持プレートは、一枚であってもよく、五枚以上であってもよい。第一支持部311aが備える支持プレートが一枚の場合、その支持プレートが対向支持プレートに相当する。
また、第一支持プレートB2と同様、補強プレートB2aの貫通孔B2Hにおける開口縁部H1,H2は面取りされているので、開口縁部H1,H2との摩擦で接触子Prが傷つくおそれを低減することができる。また、補強プレートB2aの開口縁部H1,H2のうち、接触子Prとの摩擦がより大きい第二支持部312側の開口縁部H1のみが面取りされていてもよい。
あるいは、補強プレートB2aの貫通孔B2Hにおける開口縁部H1,H2は面取りされていなくてもよい。
また、検査治具3,3aにおける、各支持プレート又は補強プレート5a,B2aの各貫通孔Hの内面には、摩擦を軽減するための例えばコーティング層である滑層33が形成されることが好ましい。図15では、各支持プレート又は補強プレート5a,B2aをプレートPLとして示し、貫通孔Hをより詳細に示している。プレートPLの貫通孔Hの内面は、面取りされた開口縁部H1,H2(面取部)と、貫通孔Hの内面における開口縁部H1,H2を除く部分である貫通孔本体部H3とを含む。プレートPLには、例えば貫通孔Hと同軸で、貫通孔Hよりも大径の大径部H4が、貫通孔Hに連結されている。
図15に示すように、滑層33は、各貫通孔Hの内面を含む、プレートPLの表面全体に形成されていてもよい。しかしながら、各貫通孔Hの内面以外の部分には接触子Prが接触しないので、滑層33は、各貫通孔Hの内面以外の部分には形成されていなくてもよい。
また、滑層33は、各貫通孔Hの内面のうち、貫通孔本体部H3及び開口縁部H1の少なくとも一方に形成されていればよい。
滑層33の厚さは、例えば1μm程度とされる。滑層33の接触子Prに対する摩擦係数は、プレートPLにおける滑層33の土台部分34の摩擦係数よりも小さい。滑層33は、摩擦係数の小さい材料を、例えば蒸着することによって形成することができる。摩擦係数の大小は、動摩擦係数同士、又は静摩擦係数同士のいずれかで比較すればよい。
滑層33の材料としては、例えばパラキシリレン系ポリマーを用いることができ、パリレン(登録商標)、フッ素、ポリエステル、アクリル等、摩擦係数の小さい絶縁材料が好ましい。
このように、貫通孔Hの内面に滑層33を形成することによって、貫通孔Hと接触子Prとの摩擦を低減することができる。
なお、接触子Prは、第一支持プレートB2又は補強プレート5a,B2aの第二支持部312側で撓む。そのため、第一支持プレートB2の貫通孔B2H、補強プレートB2aの貫通孔B2H、又は補強プレート5aの貫通孔5Hと接触子Prとの接触圧力が、他の貫通孔Hと接触子Prとの接触圧力よりも大きくなり易く、摩擦が生じやすい。
従って、滑層33は、少なくとも、第一支持プレートB2の貫通孔B2H、補強プレートB2aの貫通孔B2H、又は補強プレート5aの貫通孔5Hの内面に形成されていればよい。
すなわち、本発明の一例に係る検査治具は、棒状の接触子と、前記接触子の一端部側を支持する第一支持部と、前記接触子の他端部側を支持する第二支持部と、前記第一支持部と前記第二支持部とを互いに離間させて保持する離間保持部材とを備え、前記第一支持部は、前記接触子が挿通される貫通孔が形成された支持プレートを備え、前記支持プレートの前記第二支持部に対する対向面には、前記支持プレートよりも曲げ強さが強い補強プレートが配設されている。
この構成によれば、支持プレートの第二支持部に対する対向面には、支持プレートよりも曲げ強さが強い補強プレートが配設されているので、補強プレートによって支持プレートの撓みが低減される。その結果、接触子を支持する支持部である支持プレートに加わるストレスを軽減することが容易となる。
また、前記第一支持部は、積層された複数の前記支持プレートを含み、前記複数の支持プレートには、前記第二支持部に最も近い支持プレートである第一支持プレートと、前記第一支持プレート以外の支持プレートである第二支持プレートとが含まれ、前記第一支持プレートの前記第二支持部に対する対向面に前記補強プレートが配設されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の支持プレートが積層されて第一支持部が構成されている。そして、接触子は第一支持部と第二支持部の間で大きく撓むので、第一支持部の複数の支持プレートのうち第二支持部に最も近い支持プレートである第一支持プレートが、接触子の撓みによる力を最も受けやすい。この接触子の撓みによる力を最も受けやすい第一支持プレートに補強プレートが配設されている。このように、接触子の撓みによる力を最も受けやすい支持プレートが補強されることによって、支持部に加わるストレスを軽減することが容易となる。
また、前記第一支持プレートは、前記第二支持プレートより硬度が軟らかいことが好ましい。
接触子は第一支持部と第二支持部の間で大きく撓むので、接触子が撓んだとき、第二支持プレートの貫通孔と接触子の摩擦よりも、第一支持プレートの貫通孔と接触子の摩擦の方が大きい。そこで、摩擦の大きな第一支持プレートの硬度を第二支持プレートより軟らかくすることによって、接触子が傷つくおそれを低減することが容易となる。
また、前記第二支持プレートは、前記第一支持プレートより曲げ強さが強いことが好ましい。
硬度が軟らかい材料は、一般的に曲げ強さが弱い傾向がある。そこで、硬度が軟らかい第一支持プレートと、曲げ強さが強い第二支持プレートとを組み合わせることによって、第一支持部全体の曲げ強さを確保しつつ、接触子が傷つくおそれを低減することが容易となる。
また、同一の接触子が挿通されるように相対応する前記第一支持プレートの前記貫通孔と前記第二支持プレートの前記貫通孔とは、前記第一及び第二支持プレートの垂線に対して前記接触子を傾斜させるように、前記第一支持プレートの前記貫通孔の位置と前記第二支持プレートの前記貫通孔の位置とが、前記垂線の方向に対してずれていることが好ましい。
この構成によれば、第一及び第二支持プレートに空けた貫通孔によって、接触子を傾斜させて支持することが容易となる。
また、前記第一及び第二支持プレートには、前記貫通孔が複数形成され、前記複数の貫通孔は、所定の第一方向に対応して複数列配置され、かつ前記第一方向と交差する第二方向に対応して複数列配置され、前記貫通孔が等間隔で並ぶ領域内において、前記第一方向に対応する列数は前記第二方向に対応する列数よりも少なく、前記ずれの方向は、前記第一方向に沿うことが好ましい。
この構成によれば、貫通孔のずれの方向は、貫通孔の列数が少ない第一方向に沿う。接触子は貫通孔のずれの方向である第一方向に沿って傾斜するので、接触子は第一方向に沿って撓む。従って、接触子は、貫通孔の列数が少ない、すなわち接触子の列数が少ない方向に撓むので、列数が多い第二方向に沿って撓む場合よりも接触子同士で接触するおそれが低減する。
また、前記第一支持プレートの前記貫通孔における、前記第二支持部側の開口縁部は、面取りされていることが好ましい。
この構成によれば、撓んだ接触子との摩擦が生じやすい第二支持部側の開口縁部が面取りされ、滑らかさが増すので、開口縁部との摩擦で接触子が傷つくおそれを低減することが容易である。
また、前記第一及び第二支持プレートには、前記貫通孔が複数形成され、前記補強プレートには、開口内に前記第一支持プレートの前記複数の貫通孔を含む領域を含むように開口した開口部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、補強プレートには、接触子の数の貫通孔を空ける必要がないので、補強プレートの作成が容易である。
また、前記第一支持プレートの前記貫通孔の内面には摩擦を軽減するための滑層が形成され、前記滑層の前記接触子に対する摩擦係数は、前記第一支持プレートにおける前記滑層の土台部分の摩擦係数よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、貫通孔に挿通された接触子と貫通孔内面との摩擦が低減される。
また、前記第一支持プレートの前記貫通孔における、前記第二支持部側の開口縁部は、面取りされた面取部とされており、前記貫通孔における前記面取部を含む内面のうち、前記面取部を除く部分である貫通孔本体部及び前記面取部の少なくとも一方には、摩擦を軽減するための滑層が形成され、前記滑層の前記接触子に対する摩擦係数は、前記第一支持プレートにおける前記滑層の土台部分の摩擦係数よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、貫通孔内の、貫通孔本体部及び面取部の少なくとも一方と、接触子との摩擦を軽減することができる。
また、一又は複数の前記支持プレートには、前記貫通孔が複数形成され、前記補強プレートには、前記一又は複数の支持プレートのうち前記第二支持部に最も近い支持プレートである対向支持プレートの前記複数の貫通孔に対して一対一で対応する複数の貫通孔が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、支持プレートに貫通孔が形成されている領域についても、補強プレートで補強することができるので、接触子を支持する支持部に加わるストレスを軽減する効果が向上する。
また、同一の接触子が挿通されるように相対応する前記補強プレートの前記貫通孔と前記対向支持プレートの前記貫通孔とは、前記補強プレート及び前記対向支持プレートの垂線に対して前記接触子を傾斜させるように、前記補強プレートの前記貫通孔の位置と前記対向支持プレートの前記貫通孔の位置とが、前記垂線の方向に対してずれていることが好ましい。
この構成によれば、補強プレート及び対向支持プレートに空けた貫通孔によって、接触子を傾斜させて支持することが容易となる。
また、前記補強プレート及び前記対向支持プレートの前記複数の貫通孔は、所定の第一方向に対応して複数列配置され、かつ前記第一方向と交差する第二方向に対応して複数列配置され、前記第一方向に対応する列数は、前記第二方向に対応する列数よりも少なく、前記ずれの方向は、前記第一方向に沿うことが好ましい。
この構成によれば、貫通孔のずれの方向は、貫通孔の列数が少ない第一方向に沿う。接触子は貫通孔のずれの方向である第一方向に沿って傾斜するので、接触子は第一方向に沿って撓む。従って、接触子は、貫通孔の列数が少ない、すなわち接触子の列数が少ない方向に撓むので、列数が多い第二方向に沿って撓む場合よりも接触子同士で接触するおそれが低減する。
また、前記補強プレートの前記貫通孔における、前記第二支持部側の開口縁部は、面取りされていることが好ましい。
この構成によれば、撓んだ接触子との摩擦が生じやすい第二支持部側の開口縁部が面取りされ、滑らかさが増すので、開口縁部との摩擦で接触子が傷つくおそれを低減することが容易である。
また、前記補強プレートの前記貫通孔の内面には摩擦を軽減するための滑層が形成され、前記滑層の前記接触子に対する摩擦係数は、前記補強プレートにおける前記滑層の土台部分の摩擦係数よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、貫通孔に挿通された接触子と貫通孔内面との摩擦が低減される。
また、前記補強プレートの前記貫通孔における、前記第二支持部側の開口縁部は、面取りされた面取部とされており、前記貫通孔における前記面取部を含む内面のうち、前記面取部を除く部分である貫通孔本体部及び前記面取部の少なくとも一方には、摩擦を軽減するための滑層が形成され、前記滑層の前記接触子に対する摩擦係数は、前記補強プレートにおける前記滑層の土台部分の摩擦係数よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、貫通孔内の、貫通孔本体部及び面取部の少なくとも一方と、接触子との摩擦を軽減することができる。
本発明の一例に係る検査装置は、上述の検査治具と、前記接触子を検査対象物に設けられた検査点に接触させることにより得られる電気信号に基づき、前記検査対象物の検査を行う検査処理部とを備える。
この構成によれば、検査に用いる検査治具において、接触子を支持する支持部に加わるストレスを軽減することが容易となる。
1 検査装置
3,3a,3U,3D 検査治具
4,4U,4D 検査部
5,5a,B2a 補強プレート
5C 開口部
6 基板固定装置
7 離間保持部材
8 検査処理部
31,31a 支持部材
100 基板(検査対象物)
311,311a 第一支持部
312 第二支持部
321 ベースプレート
A,A2,A3 支持プレート
H,5H,AH,A2H,A3H,B2H,C1H,DH,E1H,E2H 貫通孔
B 離間ブロック
B2 第一支持プレート(支持プレート,対向支持プレート)
C1 第二支持プレート(支持プレート,対向支持プレート)
D,E1,E2 第二支持プレート(支持プレート)
H1,H2 開口縁部(面取部)
P1 第一領域
P2 第二領域
PL プレート
PLH 貫通孔
Pr 接触子
S スペーサ

Claims (17)

  1. 棒状の接触子と、
    前記接触子の一端部側を支持する第一支持部と、
    前記接触子の他端部側を支持する第二支持部と、
    前記第一支持部と前記第二支持部とを互いに離間させて保持する離間保持部材とを備え、
    前記第一支持部は、前記接触子が挿通される貫通孔が形成された支持プレートを備え、
    前記支持プレートの前記第二支持部に対する対向面には、前記支持プレートよりも曲げ強さが強い補強プレートが配設されている検査治具。
  2. 前記第一支持部は、積層された複数の前記支持プレートを含み、
    前記複数の支持プレートには、前記第二支持部に最も近い支持プレートである第一支持プレートと、前記第一支持プレート以外の支持プレートである第二支持プレートとが含まれ、
    前記第一支持プレートの前記第二支持部に対する対向面に前記補強プレートが配設されている請求項1に記載の検査治具。
  3. 前記第一支持プレートは、前記第二支持プレートより硬度が軟らかい請求項2に記載の検査治具。
  4. 前記第二支持プレートは、前記第一支持プレートより曲げ強さが強い請求項3に記載の検査治具。
  5. 同一の接触子が挿通されるように相対応する前記第一支持プレートの前記貫通孔と前記第二支持プレートの前記貫通孔とは、前記第一及び第二支持プレートの垂線に対して前記接触子を傾斜させるように、前記第一支持プレートの前記貫通孔の位置と前記第二支持プレートの前記貫通孔の位置とが、前記垂線の方向に対してずれている請求項2〜4のいずれか1項に記載の検査治具。
  6. 前記第一及び第二支持プレートには、前記貫通孔が複数形成され、
    前記複数の貫通孔は、所定の第一方向に対応して複数列配置され、かつ前記第一方向と交差する第二方向に対応して複数列配置され、前記貫通孔が等間隔で並ぶ領域内において、前記第一方向に対応する列数は前記第二方向に対応する列数よりも少なく、
    前記ずれの方向は、前記第一方向に沿う請求項5に記載の検査治具。
  7. 前記第一支持プレートの前記貫通孔における、前記第二支持部側の開口縁部は、面取りされている請求項2〜6のいずれか1項に記載の検査治具。
  8. 前記第一及び第二支持プレートには、前記貫通孔が複数形成され、
    前記補強プレートには、開口内に前記第一支持プレートの前記複数の貫通孔を含む領域を含むように開口した開口部が形成されている請求項2〜7のいずれか1項に記載の検査治具。
  9. 前記第一支持プレートの前記貫通孔の内面には摩擦を軽減するための滑層が形成され、
    前記滑層の前記接触子に対する摩擦係数は、前記第一支持プレートにおける前記滑層の土台部分の摩擦係数よりも小さい請求項2〜8のいずれか1項に記載の検査治具。
  10. 前記第一支持プレートの前記貫通孔における、前記第二支持部側の開口縁部は、面取りされた面取部とされており、
    前記貫通孔における前記面取部を含む内面のうち、前記面取部を除く部分である貫通孔本体部及び前記面取部の少なくとも一方には、摩擦を軽減するための滑層が形成され、
    前記滑層の前記接触子に対する摩擦係数は、前記第一支持プレートにおける前記滑層の土台部分の摩擦係数よりも小さい請求項7に記載の検査治具。
  11. 一又は複数の前記支持プレートには、前記貫通孔が複数形成され、
    前記補強プレートには、前記一又は複数の支持プレートのうち前記第二支持部に最も近い支持プレートである対向支持プレートの前記複数の貫通孔に対して一対一で対応する複数の貫通孔が形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の検査治具。
  12. 同一の接触子が挿通されるように相対応する前記補強プレートの前記貫通孔と前記対向支持プレートの前記貫通孔とは、前記補強プレート及び前記対向支持プレートの垂線に対して前記接触子を傾斜させるように、前記補強プレートの前記貫通孔の位置と前記対向支持プレートの前記貫通孔の位置とが、前記垂線の方向に対してずれている請求項11に記載の検査治具。
  13. 前記補強プレート及び前記対向支持プレートの前記複数の貫通孔は、所定の第一方向に対応して複数列配置され、かつ前記第一方向と交差する第二方向に対応して複数列配置され、前記第一方向に対応する列数は、前記第二方向に対応する列数よりも少なく、
    前記ずれの方向は、前記第一方向に沿う請求項12に記載の検査治具。
  14. 前記補強プレートの前記貫通孔における、前記第二支持部側の開口縁部は、面取りされている請求項11〜13のいずれか1項に記載の検査治具。
  15. 前記補強プレートの前記貫通孔の内面には摩擦を軽減するための滑層が形成され、
    前記滑層の前記接触子に対する摩擦係数は、前記補強プレートにおける前記滑層の土台部分の摩擦係数よりも小さい請求項11〜14のいずれか1項に記載の検査治具。
  16. 前記補強プレートの前記貫通孔における、前記第二支持部側の開口縁部は、面取りされた面取部とされており、
    前記貫通孔における前記面取部を含む内面のうち、前記面取部を除く部分である貫通孔本体部及び前記面取部の少なくとも一方には、摩擦を軽減するための滑層が形成され、
    前記滑層の前記接触子に対する摩擦係数は、前記補強プレートにおける前記滑層の土台部分の摩擦係数よりも小さい請求項14に記載の検査治具。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の検査治具と、
    前記接触子を検査対象物に設けられた検査点に接触させることにより得られる電気信号に基づき、前記検査対象物の検査を行う検査処理部とを備える検査装置。
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