JP2021167490A - マスクカバー - Google Patents

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茂貴 小田
Shigeki Oda
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Abstract

【課題】使い捨ての衛生マスクの全面を着脱可能に被覆し、衛生マスクに鼻や口や皮脂等を付着させないようにして衛生マスクを選択することなく衛生的に再使用可能にする。【解決手段】表側カバー部3は略矩形状のマスクカバー覆い部と下方になるに従い横幅が狭くなる顎覆い部とが連続的に設けられてなる。裏側カバー部4も表側カバー部と正背視が略同一形状に形成されている。表側カバー部3と裏側カバー部4は、上端縁と下端縁が連設され、左右に衛生マスク出し入れ口2、2が開設されている。裏側カバー部4の内側面にはパイル12が設けられ、外側面は平織りに形成されている。表側カバー部3は内外両面が平織りに形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、耳掛け紐を除く衛生マスク本体全体を覆い衛生マスク本体が直接皮膚に当たらないようにし衛生マスクを衛生的に再使用可能にするためのマスクカバーに関する。
衛生マスクは1回使用をすると口側の裏面には顔面の皮脂や鼻汁、唾液等が付着し、表面には大気中のウイルス、埃、黴、細菌等が吸着され、衛生的見地より再使用は危険である。また、衛生マスクを洗濯すると静電フィルターの性能が低下するため使い捨てであることが好ましい。近年、新型コロナウイルスやSARS等のウイルス感染症の拡大により衛生マスクの需要が世界的に高まり供給が追い付いていない。使い捨ての衛生マスクを機能を低下させることなく衛生的に数回の再使用を可能にすることが喫緊の課題である。
プリーツを具備するプリーツ付衛生マスクを再使用可能にするためのマスクカバーとしては、平織の布を材料とし上下方向に所定間隔を有して左右横方向に延びる複数のプリーツを設けた2枚の同一形状の表側カバー部と裏側カバー部の上下両端縁を縫着し左右両側は縫着しないでマスク出し入れ口を開設し、該マスク出し入れ口より内側にマスク本体を収容し、耳掛け紐はマスク出し入れ口より外部に引き出して使用するようにしたものが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。プリーツ付衛生マスクは、プリーツを下方に引き拡げて顎全体を覆い、衛生マスクと顔面との隙間を少なくしようとしているものである。非特許文献1のマスクカバーであると、内側に収容されたプリーツ付衛生マスクのプリーツを拡げる際に、着用者はマスクカバーと共に衛生マスクのプリーツを下げ拡げる必要がある。表側カバー部と裏側カバー部で衛生マスクを指先でサンドイッチ状に挟み同時に3枚を下方に引きプリーツを拡げることは、手指の感覚が鈍り、衛生マスクを伴わないで表裏側カバー部のみのプリーツを引き下げて拡げ、衛生マスクはプリーツが折り畳まれた状態でマスクカバー内に収容されているという事態が生じ、衛生マスクに覆われていない顎周辺より衛生マスクを通過しないが織目は通過するウイルス等が体内に侵入することがあるという問題点があった。
衛生マスクに取り付けるマスクカバーとしては、左右両側に耳掛け紐の固定端間よりも僅かばかり幅狭の延設部を設け、裏面の上下対向両端間に帯状部材を架設したカバー本体の裏面と帯状部材との間に衛生マスクと折り畳まれた延設部を配設して衛生マスクの表面を覆い、外部からの電磁波から口腔や鼻を保護しようとするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示のマスクカバーであると衛生マスクの表面を被覆しているので表面は大気汚染物質等から保護される可能性はあるが、衛生マスクの裏面のうち左右横方向中央の所定範囲部分はマスクカバーで被覆されていない。このマスクカバーで被覆されていない範囲は、直接使用者の鼻や口が接触し、皮脂、鼻水、唾液等が付着する。付着物には経時的に細菌や黴が増殖し、再使用することは使用者にとって大変危険である。プリーツ付きマスクカバーに関しても、裏面に帯状部材を緊張状態で架設しているのでマスクカバーの下端縁は下がらない。つまり、プリーツ付マスクカバーにプリーツ付衛生マスクを装着しプリーツ付衛生マスクとプリーツ付マスクカバーのプリーツを共に拡げて使用者の顎を覆うようにしようとしても、衛生マスクのプリーツの拡がりに応じてマスクカバーのプリーツが拡がることは不可能で、マスクカバーと共に衛生マスクで顎をカバーすることはできないという問題点があった。
伸縮性を有する布で鼻の付け根から顎下までを覆う縦寸法を有し、顔面側から首の後ろに装着可能な内径を有する無端の環状マスクカバーが提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に開示のマスクカバーであると、衛生マスクの周縁を着用者の皮膚に密着させマスク周縁に隙間を形成しないという長所があるが、衛生マスクは裏面が鼻、口及び皮膚に密接し鼻水や唾液等で汚染され再使用は危険であり、また、顔面及び首が圧迫され長時間の着用には不適であるという問題点があった。
マスク本体を覆う大きさのマスクカバー体の上下両側縁に沿ってワイヤーを設け、ワイヤーの左右両側はみ出し部分をマスク本体の裏面側に折り、マスク本体の表面を被覆するものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に開示のマスクカバーであると、裏面が鼻、口に接触し汚染され再使用できないという問題点があった。
マスク裏面の上半部及び左右両側部を布で被覆し、肌触りを良好にしたものが提案されている(例えば、特許文献4参照)。特許文献4に開示の使い捨てマスク用カバーは裏面上半部のみを覆っているので、鼻や口は直接マスク裏面に接触し分泌物で汚染されマスクの再使用は危険であるという問題点があった。
尚、ガーゼ織物を重合して織物間に袋部を設け、該袋部に扁平片を収容可能にした袋付マスク(例えば、特許文献5参照)や、上下両端中央部にシャーリングを設け息苦しさの低減を図ったマスク(例えば、特許文献6参照)が提案されている。特許文献5や特許文献6に開示のマスクに関しても、衛生マスクの再利用を図るものではない。
特開2012−217660号公報 特許第4395194号の特許公報 第3062358号の登録実用新案公報 特開2013−184043号公報 実開昭61−94045号公報 特開2004−160123号公報
ミスターカード株式会社のインターネット上のホームページ
本発明は、衛生マスクを汚染させることなく鼻の付け根から着用者の顎下部分に亘り容易に覆うことを可能にし、着用者の顔由来の分泌物や大気由来のウイルスを含む汚染物質から衛生マスクを保護し、衛生マスクの静電フィルターの性能を保持し、衛生マスクを衛生状態及び汚染物質捕集機能を低下させることがなく何度も使用可能にし、又、内側に配設された衛生マスクが丸まらないようにし、着用者の性別や年齢等による異なる顔面サイズに対応可能な衛生マスク用マスクカバーを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、衛生マスクを衛生的に再使用可能にするための左右両側に衛生マスク出し入れ口を開設し内側に衛生マスクを配設可能な横長で略筒状のマスクカバーにおいて、マスクカバーはパイルを具備しない表側カバー部と、内側面にパイルを具備する裏側カバー部とよりなり、表側カバー部と裏側カバー部は、夫々衛生マスク本体を覆う大きさのマスク覆い部と、該マスク覆い部よりも幅狭な顎覆い部が連設されてなり、表側カバー部と裏側カバー部の夫々マスク覆い部の対応する上端縁が連設され、且つ、表側カバー部と裏側カバー部の夫々対応する顎覆い部の周縁が連設され、対向する表側カバー部のマスク覆い部と裏側カバー部のマスク覆い部との間に形成される空間部は衛生マスク本体収容部とし、対向する表側カバー部の顎覆い部と裏側カバー部の顎覆い部との間に形成される空間部は、着用者が顎を衛生マスク下部で覆うために衛生マスク本体のプリーツを下げ拡げて変化形成される顎カバー部を収容可能な顎カバー部収容部としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、衛生マスクを衛生的に再使用可能にするための左右両側に衛生マスク出し入れ口を開設し内側に衛生マスクを配設可能な横長で略筒状のマスクカバーにおいて、マスクカバーは表側カバー部と裏側カバー部よりなり、表側カバー部と裏側カバー部は、夫々衛生マスク本体を覆う大きさのマスク覆い部の下方に顎覆い部が連設されてなり、マスク覆い部には内外両側面にパイルを具備しないプリーツ部を具備し、表側カバー部のプリーツ部を除く範囲は内側面にパイルを具備し、裏側カバー部のプリーツ部を除く範囲は内側面にパイルを具備し、対向する表側カバー部のマスク覆い部と裏側カバー部のマスク覆い部との間に形成される空間部は衛生マスク本体収容部とし、対向する表側カバー部の顎覆い部と裏側カバー部の顎覆い部との間に形成される空間部は着用者が顎を衛生マスク下部で覆うために衛生マスク本体のプリーツを下げ拡げて変化形成される顎カバー部を収容可能な顎カバー部収容部とし、表側カバー部と裏側カバー部の対向するマスク覆い部の上端縁が連設され、表側カバー部と裏側カバー部の対向する顎覆い部の下端縁が連設されたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1又は2に記載の発明のマスク覆い部に、表側カバー部と裏側カバー部に貫通する孔が設けられていることを特徴とする。
裏側カバー部の内側面にパイルを設けているので、鼻汁や唾液等をパイル部が吸収して衛生マスクの裏面に分泌物が付着するのを防止し、衛生マスク裏面の衛生状態が保持されるという効果がある。
裏側カバー部の内側面にパイルを設け、口側の外側面にはパイルを設けていないので、鼻や口からの分泌物は内側面のパイルが吸収保持し、唇や鼻にはパイルを具備しない織物が接触し唇や鼻に湿り気を感じにくくさらさらとした快適な使用感を提供できるという効果がある。
パイルは空気層を形成する性質があり、呼気等で暖められた空気がパイル層に暖められた空気層として形成され空気の乾燥した冬等では乾燥した冷気が直接鼻や口に入らないので、喉を痛めにくい。
マスクカバーの下部は正背視が略逆三角形状の顎カバー部収容部を正背視が略矩形状のマスク本体収容部と連続的に設けられているので、顎を覆うために衛生マスクのプリーツを下げ拡げて形成される逆三角形状の顎カバー部が、形状が損なわれること無く顎カバー部収容部に収容できるという効果がある。
顎カバー部収容部には手指差し入れ孔を開設することで、顎カバー部収容部内に差し入れた指で衛生マスク下部を引き下げてプリーツを拡げ、正確に衛生マスク本体を鼻の付け根から顎下に亘る範囲にマスクカバー内に配設された状態で覆うことができるという効果がある。
マスク覆い部にプリーツ部を具備しているので、このプリーツ部を衛生マスクと共に下げ拡げることで衛生マスク本体が衛生マスク本体収容部で丸まらないという効果がある。
マスク覆い部に表裏側カバー部を貫通する孔を設けているので、衛生マスクの伸縮性耳掛け紐を通すことで耳掛け紐の長さ調整が可能で、年齢差や性別差等によるサイズの異なる顔面にも安定的且つ快適にマスクを着用できるという効果がある。
マスク覆い部にプリーツ部を設けることで縦方向の長さの調整を可能にし、また、孔をもうけることで耳掛け紐の長さを短くし横方向の長さ調整を可能にし、1種類のマスクカバーで顔の大小を問わず大人と子供兼用のマスクカバーを提供できるという効果がある。
マスクカバーの斜視図である。(実施例1) マスクカバーの正面図である。(実施例1) マスクカバーの背面図である。(実施例1) 図2のA−A線断面図である。(実施例1) マスクカバーの内側に衛生マスクを差し入れる使用状態を示す説明図である。(実施例1) マスクカバーのマスク収容部にマスクを収容した状態を示す説明図である。(実施例1) マスクカバーを取り付けたマスクの着用状態を示す説明図である。(実施例1) マスクカバーの底面説明図である。(実施例2) 手指差し入れ孔より顎カバー部収容部内に指を差し込んで衛生マスクを引き下げる使用状態を示す説明図である。(実施例2) マスクカバーの斜視図である。(実施例3) 図10の中央縦断面図である。(実施例3) 耳掛け紐を通した状態を示す正面説明図である(実施例4)
左右にマスク本体出し入れ口を開設した略筒状マスクカバーの内側にマスク本体収容部と顎カバー部収容部を連通接続することで、プリーツ付衛生マスク本体のプリーツを拡げた形状が損なわれることがなくプリーツを拡げたままの形状で衛生マスクを顎部分を含む顔面の皮膚に直接接触させることなく着用可能にし、又、裏側カバー部の内側面にパイルを具備させることで鼻や口からの分泌物をパイルに吸収させ衛生マスク本体の裏面には分泌物等を付着させず、顔面にはパイルを有しない織物を接触させて着用者にはさらさらとした爽快感を与え、マスク本体に大気由来の物質や顔面由来の分泌物を付着させないで衛生マスク本体の衛生的な再使用を実現した。
内側面にパイル部を具備する表裏側カバー部に内外両面の何処にもパイルを具備しない織物で形成されたプリーツ部を設けることで、プリーツ部を拡げ易くし、マスクカバーにより衛生マスクの形状が阻害されることなくマスクカバーの中空部に装着保持されることを実現した。
図1〜図7に示される実施例1について説明する。
マスクカバー1は、左右に衛生マスク出し出し入れ口2、2が開設されている。マスクカバー1は、正背視が略同一形状の表側カバー部3と裏側カバー部4とよりなる。
表側カバー部3は衛生マスク本体5を覆う大きさの正背視が略矩形状のマスク覆い部6と顎覆い部7が連続的に設けられたパイルを具備しない平織の1枚の布よりなる。詳しくは、衛生マスク本体5を覆う大きさの正背視が略矩形状のマスク覆い部6の下端左右両端から内傾する左右両側縁と、該左右両側縁の下端間を結ぶ下端縁がマスク覆い部6の上端縁と略平行な形状の1枚の両面平織り織物よりなる。
裏側カバー部4は、高吸水性を有する繊維を材料とし、外側面は平織りに形成され、内側面はパイル12を具備する。パイル12の毛の長さは問わないが、着用者の咳の度合いによりパイル12の毛の長さを選択することができる。裏側カバー部4は、衛生マスク本体5を覆う大きさの略矩形状のマスク覆い部8と、下方になるに従い漸次横幅を狭くした略台形状の顎覆い部9が連続的に設けられた1枚の布よりなる。詳しくは、略矩形状マスク覆い部8の下端左右両端から内傾する左右両側縁と、該左右両側縁の下端間を結ぶ下端縁がマスク覆い部8の上端縁と略平行な形状の1枚の片面パイル織物よりなる。
マスクカバー1は、表側カバー部3と裏側カバー部4の上端縁が連設され、表側カバー部3と裏側カバー部4の下端縁が連設されている。マスク覆い部6とマスク覆い部8との内側に形成される空間部をマスク本体収容部とする。顎覆い部7と顎覆い部9との内側に形成される空間部を顎カバー部収容部としている。
次に作用について説明する。衛生マスク本体5はプリーツ10を設け、左右両端縁には上下方向に所定間隔を有して耳掛け紐11の端部を固着している。図5に示すように、衛生マスクを衛生マスク出し入れ口2、2のうち一方の衛生マスク出し入れ口2からマスクカバー1の内側に入れる。図6に示すように、衛生マスク本体5をマスク覆い部6、8との間に設けられたマスク本体収容部に配設し、耳掛け紐11、11は衛生マスク出し入れ口2、2より外部に夫々引き出す。耳掛け紐11、11を着用者の左右の耳に夫々掛けて着用するものである。衛生マスク出し入れ口2よりマスクカバー1の内側に指を入れ衛生マスク本体5の下部を引き下げプリーツ10を下げ拡げる。衛生マスク本体5の下部はプリーツを下げ拡げて変化し、衛生マスク本体5の下部に顎カバー部が形成される。顎カバー部は着用者の顎を顎下に亘り包み込むように下端縁が背面方を向けて彎曲している。顎カバー部で顎を包み、衛生マスク本体5の下端縁は顎下に位置させる。マスクカバー1には対向する顎覆い部7、9間に設けられる顎カバー部収容部がマスク本体収容部と連通して設けられているので、衛生マスク本体5を鼻の付け根から顎下まで被覆後は、衛生マスク出し入れ口2から指を抜き出せば顎カバー部は顎カバー部収容部に収容される。図7に示すように、衛生マスク本体5をマスクカバー1に収容状態で衛生マスクを着用する。衛生マスク本体5は、着用者の頭部皮膚等の何処とも接触することがなく、衛生的である。衛生マスク本体5はマスクカバー1より取り出し、マスクカバー1のみを洗濯すれば皮脂、鼻水若しくは唾液等の汚れを落とすことができ、衛生マスクを1回限りの使い捨てではなく数回の使用が可能である。
表側カバー部3は両面が平織りに織成された布を用いているので、市販のガーゼ製マスクに近似した外観を呈する。裏側カバー部4は口側である外側面は平織りであるので肌触りも良好で、内側にパイル12を形成しているので、唾液や鼻水等の体液が外側面を経て更にパイル12が吸収し、着用者の皮膚が接触する外側面は唾液等を保持しないので唾液等の分泌物による不快感を感じないという効果がある。
裏側カバー部4の内側面に設けたパイル12が、着用者の咳による風圧を抑制するという効果がある。実施例1のマスクカバー1をパイル12の毛足の長さ別に衛生マスクに装着し、裏側カバー4の外側面に向け直接風を射出し、表側カバー部3の外側面の外側で風圧を測定する実験を行った。その結果、軽度の咳であればパイル12の毛足長さは4.5mm程度で、重度の咳であればパイル12の毛足の長さは7.0mm程度であれば表側カバー部3の外側面で測定する咳による風圧は殆ど0であるということが判明した。逆に、パイル12の毛足長さが長いと着用者が呼吸をしにくくなるため、着用者の咳の程度に応じてパイル12の毛足の長さを設定すると、周囲の人に咳による被害を与えない。
市販の多重ガーゼマスクに代表される多重布製マスクに関しても、重ねる枚数と咳の風圧抑制効果が比例している。従来の多重布製マスクは重ねる量の布を材料とし、重合し縫製する作業が必要で、コスト高で手間を要し製造時間がかかる。これに対し、本実施例であると、片面がガーゼで片面がパイル面の一重の織物を使用すればよいので材料である布の量が少なく、重合縫製作業も不必要であるので、経済的で作業効率がよいという効果がある。
マスクカバー1は裏返してパイル12を表面に出すことで、マスクカバーとしての用途以外にもハンカチや雑巾に使用することができ有効利用後に環境汚染等の社会問題を起すことがなく廃棄できる。
図8及び図9に示す実施例2について説明する。説明を簡単にするために、図1から図7と同様の作用をなす部分は同一符号で説明する。図1から図7に示される実施例1と異なる部分は、表側カバー3と裏側カバー4との境界部分である底部に手指差し入れ孔13が開設されている点である。他の構成は実施例1と同様であるので、説明を省略する。手指差し入れ孔13より、マスクカバー1の内側に指を入れて衛生マスク本体5のプリーツ10を下げ拡げて顎下に掛けることができる。実施例2では、表側カバー部3と裏側カバー部4の下方に延びる下端縁の略中央部所定横幅を非縫着することで手指差し入れ孔13としている。手指差し入れ孔13は、略矩形状のマスク本体収容部に連設される顎カバー部収容部の底部に開設することに限定しない、顎覆い部7、9の内傾する対向部分の所定位置を悲縫着部にすることや、顎覆い部7、9の何れかに切り口を形成して設けること等も本発明に包含される。
図10及び図11に示す実施例3について説明する。
表側カバー部15と裏側カバー部16は正背視が略同一形状に形成されている。表側カバー部15と裏側カバー部16には、衛生マスク本体5を覆う大きさの正背視が略矩形状のマスク覆い部17、18と顎覆い部19、20が夫々連設されている。マスク覆い部17、18と顎覆い部19、20は外側面が平織で内側面にはパイル21を具備する。マスク覆い部17、18は下部にプリーツ部22を有する。プリーツ部22を構成する部分はパイルを何処にも有しない。例えば、両面平織や綾織に織成された織物でプリーツ部22を形成する。プリーツ部22の左右両端重合部分は縫合23されている。マスク覆い部17、18の上端縁は連設され、顎覆い部19、20の下端縁は連設されている。
マスク覆い部17、18の下部にパイルを具備しない織地でプリーツ部22を設けているので、プリーツ部22が下へ拡げ易い。衛生マスクのプリーツと共にプリーツ部22を下げ拡げることで、衛生マスクが丸まらない。
子顔の着用者は、プリーツ部22を下げ拡げる量を調整することで、顔の長さに調整することができる。換言すれば、マスクカバーの縦方向の長さを調整可能にしている。
プリーツ部の重合面に文字や絵を表現することもできる。プリーツ部22を拡げた場合、文字や絵が露呈して面白味のあるマスクカバーとなる。
図12に示す実施例4について説明する。説明を簡単にするために、図8及び図9と同様の作用をなす部分は同一符号で説明する。マスク覆い部17、18を貫通する孔24が設けられている。孔24、24に耳掛け紐11、11を夫々通すことで、耳掛け紐11、11の長さを調整することができ、子供や子顔の顔面横幅が狭い着用者であっても快適に着用できる。
1 マスクカバー
2 衛生マスク出し入れ口
3、15 表側カバー部
4、16 裏側カバー部
5 衛生マスク本体
6、8、17、18 マスク覆い部
7、9、19、20 顎覆い部
10 プリーツ
12、21 パイル
22 プリーツ部
24 孔

Claims (3)

  1. 衛生マスクを衛生的に再使用可能にするための左右両側に衛生マスク出し入れ口を開設し内側に衛生マスクを配設可能な横長で略筒状のマスクカバーにおいて、
    マスクカバーはパイルを具備しない表側カバー部と、内側面にパイルを具備する裏側カバー部とよりなり、
    表側カバー部と裏側カバー部は、夫々衛生マスク本体を覆う大きさのマスク覆い部と、該マスク覆い部よりも幅狭な顎覆い部が連設されてなり、
    表側カバー部と裏側カバー部の夫々マスク覆い部の対応する上端縁が連設され、且つ、表側カバー部と裏側カバー部の夫々対応する顎覆い部の周縁が連設され、
    対向する表側カバー部のマスク覆い部と裏側カバー部のマスク覆い部との間に形成される空間部は衛生マスク本体収容部とし、
    対向する表側カバー部の顎覆い部と裏側カバー部の顎覆い部との間に形成される空間部は、着用者が顎を衛生マスク下部で覆うために衛生マスク本体のプリーツを下げ拡げて変化形成される顎カバー部を収容可能な顎カバー部収容部としたことを特徴とするマスクカバー。
  2. 衛生マスクを衛生的に再使用可能にするための左右両側に衛生マスク出し入れ口を開設し内側に衛生マスクを配設可能な横長で略筒状のマスクカバーにおいて、
    マスクカバーは表側カバー部と裏側カバー部よりなり、
    前記表側カバー部と裏側カバー部は、夫々衛生マスク本体を覆う大きさのマスク覆い部の下方に顎覆い部が連設されてなり、
    前記マスク覆い部には内外両側面にパイルを具備しないプリーツ部を具備し、
    前記表側カバー部のプリーツ部を除く範囲は内側面にパイルを具備し、
    前記裏側カバー部のプリーツ部を除く範囲は内側面にパイルを具備し、
    対向する表側カバー部のマスク覆い部と裏側カバー部のマスク覆い部との間に形成される空間部は衛生マスク本体収容部とし、
    対向する表側カバー部の顎覆い部と裏側カバー部の顎覆い部との間に形成される空間部は、着用者が顎を衛生マスク下部で覆うために衛生マスク本体のプリーツを下げ拡げて変化形成される顎カバー部を収容可能な顎カバー部収容部とし、
    表側カバー部と裏側カバー部の対向するマスク覆い部の上端縁が連設され、表側カバー部と裏側カバー部の対向する顎覆い部の下端縁が連設されたことを特徴とするマスクカバー。
  3. 上記マスク覆い部に、表側カバー部と裏側カバー部に貫通する孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマスクカバー。
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