JP2021167290A - 毛髪処理用組成物、毛髪処理方法、シスチン増加剤、毛髪のシスチンを増加する方法 - Google Patents

毛髪処理用組成物、毛髪処理方法、シスチン増加剤、毛髪のシスチンを増加する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、システイン酸の生成を抑制しつつ、シスチンを増加して毛髪の弾力性を向上するための毛髪処理用組成物及び毛髪処理方法を提供することである。【解決手段】上記課題を解決するために、ホウライシダ葉エキス又はモモ葉エキスの少なくとも1種を含有し、アルカリ性であることを特徴とする毛髪処理用組成物を提供する。この毛髪処理用組成物を毛髪に適用することにより、パーマ処理やカラーリング処理などにより損傷した毛髪に対して、しなやかな弾力性を与え、健康的な毛髪を再生することができる。本発明の毛髪処理用組成物は、パーマ処理後やカラーリング処理後のトリートメントや、システムトリートメントに利用することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪を処理するための毛髪処理用組成物に関するものである。より詳細には、本発明は、毛髪のシスチンを増加し、毛髪にしなやかな弾力性を付与するための毛髪処理用組成物に関するものである。
毛髪は、ブラッシングなどの摩擦やドライヤー乾燥時の熱、外出時の紫外線照射などにより毛髪の内部、外部を問わず日々ダメージを受けている。また、カラーリング処理やパーマ処理では、アルカリ剤によって毛髪にダメージを受けることがある。
通常の毛髪には、シスチンが多く含まれており、シスチンのジスルフィド結合が毛髪の強度に寄与している。パーマ処理では、第1剤による処理で、毛髪に還元剤を作用させて毛髪に含まれるシスチンのジスルフィド結合を開裂させ、チオール基を有するシステインとする。次いで、カーラーをセットした状態で、第2剤に含まれる過酸化水素等の酸化剤を作用させてシステインのチオール基からジスルフィド結合を生成してシスチンを再生する。過酸化水素等の酸化剤による毛髪の処理では、チオール基の一部がジスルフィド結合を再生することなく酸化され、スルホ基へと不可逆的な変化を起こし、システイン酸が生成する。このシステイン酸の生成により、毛髪は強度低下や損傷した状態となる。そこで、毛髪の損傷を低減し、しなやかな弾力性のある毛髪を得るための毛髪処理用組成物の開発が求められている。
例えば、特許文献1には、毛髪の保護や損傷の防止、又は損傷した毛髪の修復を目的とする毛髪処理用組成物として、カルボキシル基導入可溶性ケラチンを含有することを特徴とする毛髪用処理剤が開示されている。
特開2010−132595号公報
毛髪中のシスチンが減少して、システインとシステイン酸が増加すると、毛髪の強度は低くなる。特にシステイン酸はシスチンやシステインに可逆的に変化することがないため、システイン酸が生成すると、毛髪の強度を回復することができない。
そこで、本発明の課題は、システイン酸の生成を抑制しつつ、シスチンを増加して毛髪の弾力性を向上するための毛髪処理用組成物及び毛髪処理方法を提供することである。
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、植物エキス又はポリフェノールを毛髪に適用することにより、システイン酸の生成を抑制しつつ、毛髪中のシスチンを増加させることができるという知見に至り、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下のシスチン増加剤、毛髪のシスチンを増加する方法、毛髪処理用組成物及び毛髪処理方法を提供する。
本発明の毛髪処理用組成物は、毛髪を処理する毛髪処理用組成物であって、植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を含有し、毛髪のシスチンを増加することを特徴とする。
この毛髪処理用組成物によれば、毛髪にしなやかな弾力性を付与することができる。
本発明の毛髪処理用組成物は、毛髪を処理する毛髪処理用組成物であって、ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキス、サトウカエデ樹液、ムクロジエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス又はハマメリス葉エキスの少なくとも1種を含有し、使用時のpHが7.0以上であることを特徴とする。
この毛髪処理用組成物によれば、システイン酸の生成を抑制しつつ、シスチンを形成することができる。また、この毛髪処理用組成物を毛髪に適用することにより、毛髪にしなやかな弾力性を付与することができる。
また、本発明の毛髪処理用組成物の一実施態様によれば、毛髪処理用組成物は、ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキス、サトウカエデ樹液、ムクロジエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス又はハマメリス葉エキスの少なくとも1種を含有する植物エキス含有組成物と、アルカリ剤を含有するアルカリ含有組成物と、を備えることを特徴とする。
上記の特徴によれば、植物エキスとアルカリ剤を別々の組成物として流通するため、植物エキスの保存安定性に優れ、長期間保存後も本発明の効果を十分に発揮することができる。
本発明の毛髪のシスチンを増加する方法は、植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を毛髪に適用する塗布ステップを備えることを特徴とする。
この方法によれば、システイン酸の生成を抑制しつつ、シスチンを形成することができる。また、この方法によれば、毛髪にしなやかな弾力性を付与することができる。
本発明の毛髪処理方法は、毛髪を処理する毛髪処理方法において、ホウライシダ葉エキス又はモモ葉エキスの少なくとも1種をpH7.0以上に調整するpH調整ステップと、ホウライシダ葉エキス又はモモ葉エキスの少なくとも1種を毛髪に適用する塗布ステップと、を備えることを特徴とする。
この毛髪処理方法によれば、システイン酸の生成を抑制しつつ、シスチンを形成することができる。また、この毛髪処理方法によれば、毛髪にしなやかな弾力性を付与することができる。
また、本発明の毛髪処理方法の一実施態様によれば、ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキス、サトウカエデ樹液、ムクロジエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス又はハマメリス葉エキスの少なくとも1種を含有する植物エキス含有組成物を準備するステップと、アルカリ剤を含有するアルカリ含有組成物を準備するステップと、前記植物エキス含有組成物と前記アルカリ含有組成物を使用時に混合するステップと、を備えることを特徴とする。
この特徴によれば、植物エキスとアルカリ剤を別々の組成物として流通するため、植物エキスの保存安定性に優れ、長期間保存後も本発明の効果を十分に発揮することができる。
本発明のシスチン増加剤は、植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を含有し、シスチンを増加することを特徴とする。
このシスチン増加剤によれば、システイン酸の生成を抑制しつつ、シスチンを増加させることができる。
また、本発明のシスチン増加剤の一実施態様によれば、毛髪のシスチンを増加することを特徴とする。
このシスチン増加剤によれば、システイン酸の生成を抑制しつつ、シスチンを形成することができる。また、このシスチン増加剤を毛髪に適用することにより、毛髪にしなやかな弾力性を付与することができる。
また、本発明のシスチン増加剤の一実施態様によれば、植物エキスは、ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキス、サトウカエデ樹液、ムクロジエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス又はハマメリス葉エキスであることを特徴とする。
この特徴によれば、本発明の効果をより一層発揮することができる。
本発明によれば、システイン酸の生成を抑制しつつ、シスチンを増加して毛髪の弾力性を向上するための毛髪処理用組成物及び毛髪処理方法を提供することである。
以下に、本発明の毛髪処理用組成物、毛髪処理方法、シスチン増加剤、シスチンを増加する方法について説明する。なお、本明細書において、「シスチン」、「システイン」、「システイン酸」は、蛋白質を構成するアミノ酸残基を示し、「シスチン」、「システイン」、「システイン酸」の増減は、蛋白質のアミノ酸組成における増減を意味する。
[毛髪処理用組成物]
本発明の毛髪処理用組成物は、ポリフェノール又は植物エキスの少なくとも1種を含有することを特徴とする。本発明の毛髪処理用組成物によれば、システイン酸の生成を抑制しつつ、シスチンを増加させることができる。また、本発明の毛髪処理用組成物によれば、毛髪に対して、しなやかな弾力性を与え、健康的な毛髪を再生することができる。
本発明における毛髪とは、ケラチン繊維であり、例えば、ヒトの毛髪、髭、眉毛、すね毛などの体毛の他、ペットなどの動物の体毛なども含まれる。特に、ブラッシングなどの摩擦やドライヤー乾燥時の熱、外出時の紫外線照射などによりダメージを受けた毛髪、カラーリング処理やパーマ処理によりダメージを受けた毛髪などに好適に利用することができる。
また、本発明の毛髪処理用組成物は、カラーリング剤、パーマ剤、シャンプー、トリートメント、整髪剤などの用途に利用することができる。毛髪にしなやかな弾力性を付与することができるという観点から、トリートメントに利用することが好ましく、カラーリング処理後やパーマ処理後に適用するためのトリートメントに利用することが特に好ましい。
(ポリフェノール)
ポリフェノールは、分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基を有する物質である。例えば、カテキン、アントシアニン、プロアントシアニジン、タンニン、ルチン、イソフラボンなどのフラボノイド、クロロゲン酸、フェルラ酸などのフェノール酸、セサミンなどのリグナン、エラグ酸、クルクミン、クマリンなどが挙げられる。本発明の毛髪処理用組成物は、これらのポリフェノールの1種又は2種以上を含有することができる。
本発明の毛髪処理用組成物に対するポリフェノールの含有量は、特に制限されないが、例えば、0.00001〜10質量%である。ポリフェノールの含有量の下限値は、好ましくは0.0005質量%以上であり、より好ましくは0.001質量%以上である。ポリフェノールの含有量の上限値は、好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以下である。
ポリフェノールを含有することにより、システイン酸の生成を抑制しつつ、シスチンを増加させることができる。また、シスチンが増加することにより、しなやかな弾力性を与え、健康的な毛髪を再生することができる。つまりは、ポリフェノールを含有する組成物は、毛髪のシスチンを増加するためのシスチン増加剤として利用することができる。
本発明の作用は明らかではないが、ポリフェノールは、フェノールが酸化してキノン体となることが知られており、このキノン体がチオール基を酸化してジスルフィド結合を形成することでシスチンを増加させると推察される。また、このキノン体の酸化力は弱いため、チオール基がスルホ基へ酸化されることを抑制することでシステイン酸の生成が抑制できると推察される。
(植物エキス)
植物エキスは、ポリフェノールを含有する植物抽出物である。植物エキスは、植物から得られたエキス成分であれば、どのように取得してもよい。例えば、植物から搾汁した搾汁液として取得してもよく、水やエタノールなどの有機溶媒で抽出した抽出液として取得してもよい。また、植物エキスを得るための植物原料は、どの部位を用いてもよく、例えば、葉、茎、根、花、樹皮、果皮、果実、種、樹液などが挙げられる。
そのほか、商業的に流通する植物エキス原料を使用してもよい。商業的に流通する植物エキス原料は、例えば、ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、サトウカエデ樹液、ハマメリス葉エキス、ムクロジエキス、ロブスタコーヒーノキ種子エキスなどが挙げられる。本発明の効果を一層発揮するという観点から、好ましくは、ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキスである。
なお、ホウライシダ葉エキス純分(メタノールにより抽出された粗抽出物として)に含まれるポリフェノールの総含有量は、没食子酸当量として10〜25質量%である。
植物エキス中のポリフェノールの含有量は、「Screening for Bioactive Compounds from Adiantum capillus-veneris L.」(Journal of The Chemical Society of Pakistan, Vol.34, No.1, 2012)に準じて測定することができる。
本発明の毛髪処理用組成物に対する植物エキスの含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.0001〜100質量%である。植物エキスの含有量の下限値は、シスチンの増加効果を高めるという観点から、好ましくは0.0005質量%以上であり、より好ましくは0.001質量%以上であり、更に好ましくは0.005質量%以上であり、特に好ましくは0.01質量%以上である。植物エキスの含有量の上限値は、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、更に好ましくは3質量%以下であり、特に好ましくは1質量%以下である。なお、植物エキスの含有量は、植物エキス純分として算出したものである。
植物エキスを含有することにより、システイン酸の生成を抑制しつつ、シスチンを増加させることができる。また、シスチンが増加することにより、しなやかな弾力性を与え、健康的な毛髪を再生することができる。つまりは、植物エキスを含有する組成物は、毛髪のシスチンを増加するためのシスチン増加剤として利用することができる。
(アルカリ剤)
毛髪処理用組成物は、pHをアルカリ性条件下とするために、アルカリ剤を含有することが好ましい。ポリフェノールは、アルカリ性条件下においてキノン体への変換が促進されるため、pHをアルカリ性条件下とすることにより、本発明の効果をより一層発揮することができる。
アルカリ剤は、例えば、アンモニア、アルカノールアミン、アンモニウム塩、ケイ酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、メタケイ酸塩、リン酸塩、塩基性アミノ酸、水酸化物、及びそれらの塩などが挙げられる。アルカノールアミンは、例えば、アミノメチルプロパノール、エタノールアミンなどが挙げられる。炭酸塩は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げられる。水酸化物は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられる。アルカリ剤は特に制限されないが、好ましくは水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、アミノメチルプロパノールである。
本発明の毛髪処理用組成物に対するアルカリ剤の含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.001〜5質量%である。アルカリ剤の含有量の下限値は、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上である。アルカリ剤の含有量の上限値は、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下である。
(pH調整剤)
毛髪処理用組成物は、pHを所望のpHに調整するために、pH調整剤を含有することが好ましい。pH調整剤は、アルカリ剤と共にpHを調整するものであり、例えば、無機酸又は有機酸が挙げられる。無機酸は、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などが挙げられる。有機酸は、例えば、クエン酸、酢酸などが挙げられる。アルカリ性条件下で緩衝能を有するという観点から、リン酸が好ましい。
本発明の毛髪処理用組成物に対するpH調整剤の含有量は、特に制限されないが、好ましくは0.001〜5質量%である。pH調整剤の含有量の下限値は、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上である。pH調整剤の含有量の上限値は、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、更に好ましくは0.5質量%以下である。
本発明の毛髪処理用組成物の使用時のpHは、7.0以上であることが好ましい。pHの下限値は、好ましくは7.5以上であり、より好ましくは8.0以上であり、更に好ましくは8.5以上であり、特に好ましくは9.0以上である。pHの上限値は、好ましくは11.5以下であり、より好ましくは11.0以下であり、更に好ましくは10.5以下である。pHを7.0以上とすることにより、ポリフェノールのキノン体への変換が促進されるため、本発明の効果をより一層発揮することができる。pHを11.5以下とすることにより、毛髪の蛋白質のアルカリ変性が抑制されるため、しなやかな弾力性を有し良好な感触の毛髪を得ることができる。
(その他の成分)
本発明の毛髪処理用組成物は、その用途に応じて上記成分以外のその他の成分を含有することができる。その他の成分としては、例えば、界面活性剤、油性成分、多価アルコール、高分子化合物、ペプチド、アミノ酸、糖類、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤、キレート剤、直接染料、酸化剤、酸化防止剤、防腐剤、安定剤、無機塩、有機溶剤、水などが挙げられる。
(剤型)
本発明の毛髪処理用組成物は、植物エキスを含有する植物エキス含有組成物又はポリフェノールを含有するポリフェノール含有組成物の少なくとも1種と、アルカリ剤を含有するアルカリ含有組成物と、を備えることが好ましい。植物エキス及びポリフェノールとアルカリ剤とを別々の組成物として流通することにより、植物エキス及びポリフェノールの保存安定性が優れ、長期間保存後も本発明の効果を十分に発揮することができる。
毛髪処理用組成物の剤型は、特に制限されないが、例えば、液状、乳液状(OW乳化液、WO乳化液、多重乳化液)、クリーム状、粉状、粒状、ゲル状、泡状などが挙げられる。塗布性に優れるという観点から、好ましくはクリーム状又は泡状である。なお、泡状の剤型は、公知のフォーマー用具により泡状とすることができる。公知のフォーマー用具としては、例えば、ノンエアゾール型フォーマー、エアゾール型フォーマー、シェーカーなどが挙げられる。
また、植物エキス含有組成物又はポリフェノール含有組成物とアルカリ含有組成物は、混合可能な剤型であればよく、同一の剤型でも異なる剤型でもよい。なお、植物エキス含有組成物又はポリフェノール含有組成物とアルカリ含有組成物の混合は、毛髪へ適用する前に混合してもよいし、各組成物をそれぞれ毛髪に適用して毛髪上で混合してもよい。混合比率(質量比)は特に制限されないが、例えば、アルカリ剤含有組成物を1とした時に植物エキス含有組成物又はポリフェノール含有組成物が0.5から50倍量である。
[毛髪処理方法]
本発明の毛髪処理方法は、毛髪を処理する毛髪処理方法において、植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種をpH7.0以上に調整するpH調整ステップと、植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を毛髪に適用する塗布ステップと、を備えることを特徴とする。なお、塗布ステップ、pH調整ステップの手順は、特に制限されず、いずれのステップを先に実行してもよい。
この毛髪処理方法によれば、システイン酸の生成を抑制しつつ、シスチンを増加させることができる。また、この毛髪処理方法によれば、毛髪にしなやかな弾力性を付与することができる。
塗布ステップは、植物エキス又はポリフェノールを毛髪に適用する操作を行うステップである。植物エキス又はポリフェノールを毛髪に適用する操作は、特に制限されないが、例えば、刷毛を用いて毛髪に組成物を塗布する操作、手袋を装着した手で毛髪に組成物を塗布する操作、櫛を用いて毛髪に組成物を塗布する操作、組成物をミストとして毛髪に塗布する操作などが挙げられる。
pH調整ステップは、植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種をpH7.0以上に調整する操作を行うステップである。pH調整ステップにおけるpHの下限値は、好ましくは7.5以上であり、より好ましくは8.0以上であり、更に好ましくは8.5以上であり、特に好ましくは9.0以上である。pHを7.0以上に保持することにより、ポリフェノールのキノン体への変換が促進されるため、本発明の効果をより一層発揮することができる。pH調整ステップにおけるpHの上限値は、好ましくは11.5以下であり、より好ましくは11.0以下であり、更に好ましくは10.5以下である。pHを11.5以下とすることにより、毛髪の蛋白質のアルカリ変性が抑制されるため、しなやかな弾力性を有し良好な感触の毛髪を得ることができる。
本発明の毛髪処理方法は、pH調整ステップによりpHが調整された植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を毛髪上で保持する保持ステップを備えることが好ましい。保持ステップの時間は、特に制限されないが、例えば1分間〜60分間である。保持ステップの時間の下限値は、好ましくは3分間以上である。保持ステップの時間の上限値は、好ましくは30分間以下であり、より好ましくは20分間以下であり、更に好ましくは10分間以下である。なお、保持ステップの開始時間は、pH調整ステップ及び塗布ステップの終了時であり、保持ステップの終了時間は、毛髪から植物エキス又はポリフェノールを洗い流すための洗髪ステップの開始までである。なお、洗髪ステップについては、後述する。
また、保持ステップにおける毛髪の温度は、特に制限されないが、例えば0℃〜100℃である。毛髪の温度の下限値は、好ましくは10℃以上であり、より好ましくは20℃以上であり、更に好ましくは30℃以上であり、特に好ましくは35℃以上である。毛髪の温度を上昇させることにより、本発明の効果を一層発揮することができる。また、保持ステップにおける毛髪の温度の上限値は、好ましくは80℃以下であり、より好ましくは60℃以下であり、更に好ましくは50℃以下であり、特に好ましくは45℃以下である。温度の上限値を80℃以下とすることにより、毛髪の蛋白質の熱変性が抑制されるため、しなやかな弾力性を有し良好な感触の毛髪を得ることができる。なお、毛髪の温度は、赤外線温度計により測定することができる。
本発明の毛髪処理方法は、毛髪から植物エキス又はポリフェノールを洗い流す洗髪ステップを備えることが好ましい。毛髪から植物エキス又はポリフェノールを洗い流すための操作は、特に制限されないが、例えば、水又はお湯で毛髪を濯ぐ操作、シャンプーなどの毛髪洗浄組成物を用いて植物エキス又はポリフェノールを洗い落す操作などが挙げられる。
また、本発明の毛髪処理方法は、植物エキス含有組成物又はポリフェノール含有組成物の少なくとも1種を準備するステップと、アルカリ剤を含有するアルカリ含有組成物を準備するステップと、植物エキス含有組成物又はポリフェノール含有組成物の少なくとも1種とアルカリ含有組成物を使用時に混合するステップと、を備えることが好ましい。
これにより、植物エキス又はポリフェノールとアルカリ剤を別々の組成物として流通するため、植物エキス又はポリフェノールの保存安定性に優れ、長期間保存後も本発明の効果を十分に発揮することができる。
植物エキス含有組成物又はポリフェノール含有組成物の少なくとも1種とアルカリ含有組成物を使用時に混合するステップは、どのような操作でもよく、例えば、毛髪へ適用する前に混合する操作のほか、植物エキス含有組成物又はポリフェノール含有組成物と、アルカリ含有組成物をそれぞれ毛髪に塗布し、毛髪上で混合する操作でもよい。植物エキス含有組成物又はポリフェノール含有組成物と、アルカリ含有組成物を均一に混合するという観点から、毛髪へ適用する前に混合する操作が好ましい。
[シスチン増加剤]
本発明のシスチン増加剤は、植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を含有し、シスチンを増加することを特徴とする。シスチン増加剤は、シスチンを増加する目的に使用されるものであり、例えば、毛髪処理用組成物に添加して使用したり、食品組成物に添加して蛋白質の物性を変えることにより食感を調整したり、羊毛などの動物由来の繊維組成物およびそれを利用して製造された被服に適用してダメージを補修したり、生化学的な試験に使用したりすることができる。本発明のシスチン増加剤は、毛髪処理用組成物に添加して使用することが好ましい。
シスチン増加剤の形態は、特に限定されないが、例えば、粉末、顆粒、錠剤、液体などが挙げられる。毛髪処理用組成物への添加のしやすさの観点から、粉末、顆粒、液体などが好ましい。
[シスチンを増加する方法]
本発明のシスチンを増加する方法は、システインを含む蛋白質若しくはペプチド、又はシステインに対して、植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を適用するステップを備えることを特徴とする。このシスチンを増加させる方法によれば、蛋白質、ペプチド又はシステインのチオール基からジスルフィド結合を生成することができる。
植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を適用するステップは、蛋白質、ペプチド又はシステインと植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を接触させる操作である。例えば、固体状の蛋白質、ペプチド又はシステインに対して、植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を塗布する操作や、蛋白質、ペプチド又はシステインの溶液に、植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を添加する操作などが挙げられる。
蛋白質、ペプチドは、チオール基を有するものであれば特に限定されない。例えば、毛髪、食品、繊維などが挙げられる。また、シスチンは、アミノ酸でもよい。
本発明のシスチンを増加する方法は、蛋白質として毛髪のケラチンに使用することが好ましい。つまりは、本発明の毛髪のシスチンを増加する方法は、植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を毛髪に適用する塗布ステップを備えることを特徴とする。
なお、シスチンを増加する方法において好適な態様を得るために、上述した毛髪処理方法における各ステップを準用することができる。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。
[毛髪処理用組成物の組成]
表1〜表4に示す各成分を含有する毛髪処理用組成物を調製した。なお、各表における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。
実施例1〜20、比較例1、2の毛髪処理用組成物は、植物エキスを含有する植物エキス含有組成物と、アルカリ剤を含有するアルカリ含有組成物とを用時混合した。実施例21の毛髪処理用組成物は、全成分を混合して調製したものであり、調製後、1日間経過したものを使用した。なお、実施例1〜20、比較例1、2の毛髪処理用組成物において、植物エキス含有組成物は、植物エキス又は酸化剤、プロピレングリコール、エタノール、ラウリルベタイン、リン酸、精製水を含有する組成物であり、アルカリ含有組成物は、アルカリ剤、精製水を含有する組成物である。そして、植物エキス含有組成物とアルカリ含有組成物との混合比(質量比として)は、1:1である。
植物エキスは、以下の原料を使用した。なお、各表における植物エキスの含有量はエキス純分を示す。
ホウライシダ葉エキス:(商品名)「ハンスラージュエキス」、香栄興業(株)製、エキス純分0.5質量%、総ポリフェノール0.088質量%(没食子酸当量として)
モモ葉エキス:(商品名)「モモ抽出液」、丸善製薬(株)製、エキス純分1.4質量%
マンダリンオレンジ果皮エキス:(商品名)「マンダリンクリア」、一丸ファルコス(株)製、エキス純分3質量%
サトウカエデ樹液:(商品名)「メープルウォーター」、一丸ファルコス(株)製、エキス純分99.2質量%
ハマメリス葉エキス:(商品名)「ハマメリス抽出液」、丸善製薬(株)製、エキス純分1.5質量%
ムクロジエキス:(商品名)「ムクロジエキスパウダー」、丸善製薬(株)製、エキス純分100質量%
[毛髪処理用組成物の評価]
ビューラックス社の長さ30cmの黒髪の毛束に対して、市販のパーマ1液を塗布し、30℃の温度下で15分間処理した。次に、水洗によりパーマ1液を洗い流し、評価用の毛髪を得た。この評価用の毛髪に、表1〜表4に示す毛髪処理用組成物を塗布し、表中に記載する温度及びpHの環境下で5分間放置した後に水洗した。なお、表中に示すpHは、毛髪処理用組成物のpHをpHメーター「F−22」(HORIBA社製)により測定した値である。pHの測定は、毛髪処理用組成物を希釈せずに、そのまま上記pHメーターに供して測定した。毛髪処理用組成物により処理した毛髪について、シスチンの増加効果、システインの減少効果、システイン酸の生成抑制効果、毛髪の状態(しなやかな弾力性)について評価した。
<シスチンの増加効果、システインの減少効果、システイン酸の生成抑制効果の評価方法>
シスチンの増加効果、システインの減少効果、システイン酸の生成抑制効果は、毛髪処理用組成物による処理前後における毛髪中のシスチン(ジスルフィド結合)の含有量の変化量、システイン(チオール基)の含有量の変化量、システイン酸(スルホ基)の含有量の変化量により評価した。なお、毛髪中のシスチン、システイン、システイン酸の含有量の測定法は、次のとおりである。
(毛髪中のシスチン、システイン、システイン酸の含有量の測定法)
分析操作中にシステインがシスチンに変換しないように、毛髪をN−エチルマレイミドで処理し、チオール基をマレイミド修飾する。次に毛髪を凍結粉砕し、6N塩酸中で110℃、24時間加熱することにより毛髪をアミノ酸まで加水分解する。得られたアミノ酸溶液に対して、キャピラリー電気泳動法「機器名:7100 Capillary Electrophoresis(Agilent Technologies社製)」にてシスチンを定量し、液体クロマトグラフィー法「機器名:2695 Separations Module(Waters社製)、検出器:2996 Photodiode Array Detector(Waters社製)」にてシステインを定量する。システイン酸は、凍結粉砕後の毛髪パウダーに対して赤外分光法「機器名:Spectrum Two(PerkinElmer社製)」にて測定する。
(毛髪中のシスチンの含有量の変化量)
毛髪中のシスチンの含有量の変化量は、以下の(式1)により算出した。なお、式中、「処理後シスチン」は、毛髪処理用組成物による処理後の毛髪中のシスチンの含有量を意味し、「処理前シスチン」は、毛髪処理用組成物による処理前の毛髪中のシスチンの含有量を意味する。
Figure 2021167290
(毛髪中のシステインの含有量の変化量)
毛髪中のシステインの含有量の変化量は、以下の(式2)により算出した。なお、式中、「処理後システイン」は、毛髪処理用組成物による処理後の毛髪中のシステインの含有量を意味し、「処理前システイン」は、毛髪処理用組成物による処理前の毛髪中のシステインの含有量を意味する。
Figure 2021167290
(毛髪処理用組成物による処理後の毛髪中のシスチン、システイン、システイン酸の含有量の合計に対する、システイン酸の含有量の割合)
毛髪中のシスチン、システイン、システイン酸の含有量の合計に対する、システイン酸の含有量の割合は、以下の(式3)により算出した。なお、式中、「処理後シスチン」は、毛髪処理用組成物による処理後の毛髪中のシスチンの含有量を意味し、「処理後システイン」は、毛髪処理用組成物による処理後の毛髪中のシステインの含有量を意味し、「処理後システイン酸」は、毛髪処理用組成物による処理後の毛髪中のシステイン酸の含有量を意味する。
Figure 2021167290
そして、シスチンの増加効果、システインの減少効果、システイン酸の生成抑制効果は、以下の評価基準により評価した。
(シスチンの増加効果の評価基準)
◎:シスチンの含有量の変化量が10%以上である。
〇:シスチンの含有量の変化量が5%以上10%未満である。
△:シスチンの含有量の変化量が0%以上5%未満である。
×:シスチンの含有量の変化量が0%未満である。
(システインの減少効果の評価基準)
◎:システインの含有量の変化量が−10%以下である。
〇:システインの含有量の変化量が−10%超から−5%以下である。
△:システインの含有量の変化量が−5%超から0%以下である。
×:システインの含有量の変化量が0%超である。
(システイン酸の生成抑制効果の評価基準)
○:毛髪処理組成物による処理後、毛髪中のシスチン、システイン、システイン酸の含有量の合計に対する、システイン酸の含有量の割合が5%未満であった。
×:毛髪処理組成物による処理後、毛髪中のシスチン、システイン、システイン酸の含有量の合計に対する、システイン酸の含有量の割合が5%以上であった。
<毛髪の状態(しなやかな弾力性)の評価方法>
毛髪の状態(しなやかな弾力性)は、毛髪処理用組成物による処理前後における毛髪の状態の変化を5名の専門パネラーの官能試験により評価した。5名の専門パネラーは、毛髪の感触を以下の評価基準で評価し、5名のスコアの平均値を評価点とした。
(毛髪の状態(しなやかな弾力性)の評価基準)
5:毛髪処理組成物で処理後、しなやかな弾力性が大幅に向上した。
4:毛髪処理組成物で処理後、しなやかな弾力性が十分に向上した。
3:毛髪処理組成物で処理後、しなやかな弾力性が少し向上した。
2:毛髪処理組成物で処理前後において弾力性の変化を感じなかった。
1:毛髪処理組成物で処理後、しなやかな弾力性が低下した。
Figure 2021167290
表1に示すように、実施例1〜3と比較例1を比較すると、ホウライシダ葉エキスを含有する毛髪処理用組成物で毛髪を処理することにより、シスチンの増加効果、システインの減少効果に優れることが分かった。また、実施例1〜3では、システイン酸の生成が抑制されていることから、システインの減少は、シスチンへの変換であることが認められた。
さらには、実施例1〜3は、官能評価においても優れた効果が認められており、シスチンの増加効果は、毛髪の状態の改善を裏付けるものであることがわかった。
なお、比較例2では、酸化剤によりシスチンの増加とシステインの減少が認められるが、システイン酸も生成することから、システインの減少はシスチンとシステイン酸に変換されていることがわかる。
Figure 2021167290
実施例4〜11では、種々の植物エキスやポリフェノール、種々のアルカリ剤を含有する毛髪処理用組成物について評価した結果、いずれもシスチンの増加効果、システインの減少効果、システイン酸の生成抑制効果が認められ、毛髪の状態もしなやかな弾力性が向上するという結果となった。
また、実施例1、4〜9を見ると、ホウライシダ葉エキスとモモ葉エキスでは、特に優れた効果が認められた。
Figure 2021167290
実施例12〜16では、毛髪処理用組成物による毛髪処理条件として、pHについて検討した。その結果、pHが7.5〜11の環境下で毛髪を処理することにより、特に優れた効果が認められた。
Figure 2021167290
実施例17〜21では、毛髪処理用組成物による毛髪処理条件として、処理時の温度について検討した。その結果、処理時の温度が30〜80℃の環境下で毛髪を処理することにより、特に優れた効果が認められた。
また、実施例22では、植物エキスとアルカリ剤との共存における本発明の効果への影響を検討した。その結果、植物エキスとアルカリ剤は、用時混合することにより特に優れた効果が認められた。
本発明によれば、毛髪のシスチンを増加するためのシスチン増加剤及びシスチンを増加する方法を提供することができる。
また、本発明によれば、毛髪にしなやかな弾力性を付与するための毛髪処理用組成物及び毛髪処理方法を提供できる。
本発明の毛髪処理用組成物及び毛髪処理方法は、ヒトの毛髪、髭、眉毛、すね毛などの体毛に弾力性を付与するために利用することができる。その他、ペットなどの動物の体毛に弾力性を付与するために利用してもよい。
本発明の毛髪処理用組成物及び毛髪処理方法は、美容室、理容室などのサロンにおけるカラーリング処理、パーマ処理、洗髪処理、トリートメント処理、整髪処理や、家庭におけるカラーリング処理や、洗髪処理、トリートメント処理、整髪処理などに適用することができる。特に、カラーリング処理後やパーマ処理後のトリートメント処理に用いることにより、パーマ処理やカラーリング処理などにより損傷した毛髪に対して、しなやかな弾力性を与え、健康的な毛髪を再生することができる。また、複数剤のトリートメント処理剤で処理するシステムトリートメントにも利用することができる。
本発明の毛髪処理用組成物は、カラーリング剤、パーマ剤、シャンプー、トリートメント、整髪剤などに利用することができる。毛髪にしなやかな弾力性を付与することができるという観点から、トリートメントに利用することが好ましく、カラーリング処理後やパーマ処理後に適用するためのトリートメントに利用することが特に好ましい。
本発明のシスチン増加剤は、シスチンを増加する目的に利用することができる。例えば、毛髪処理用組成物に添加して使用したり、羊毛などの動物由来の繊維組成物およびそれを利用して製造された被服に適用してダメージを補修したり、食品組成物に添加して蛋白質の物性を変えることにより食感を調整したり、生化学的な試験に使用したりすることができる。

Claims (7)

  1. 毛髪を処理する毛髪処理用組成物であって、
    植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を含有し、毛髪のシスチンを増加させることを特徴とする、毛髪処理用組成物。
  2. 毛髪を処理する毛髪処理用組成物であって、
    ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキス、サトウカエデ樹液、ムクロジエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス又はハマメリス葉エキスの少なくとも1種を含有し、使用時のpHが7.0以上であることを特徴とする、毛髪処理用組成物。
  3. ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキス、サトウカエデ樹液、ムクロジエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス又はハマメリス葉エキスの少なくとも1種を含有する植物エキス含有組成物と、アルカリ剤を含有するアルカリ含有組成物と、を備えることを特徴とする、請求項2に記載の毛髪処理用組成物。
  4. 毛髪を処理する毛髪処理方法において、
    ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキス、サトウカエデ樹液、ムクロジエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス又はハマメリス葉エキスの少なくとも1種をpH7.0以上に調整するpH調整ステップと、
    ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキス、サトウカエデ樹液、ムクロジエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス又はハマメリス葉エキスの少なくとも1種を毛髪に適用する塗布ステップと、
    を備えることを特徴とする、毛髪処理方法。
  5. ホウライシダ葉エキス、モモ葉エキス、サトウカエデ樹液、ムクロジエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス又はハマメリス葉エキスの少なくとも1種を含有する植物エキス含有組成物を準備するステップと、
    アルカリ剤を含有するアルカリ含有組成物を準備するステップと、
    前記植物エキス含有組成物と前記アルカリ含有組成物を使用時に混合するステップと、
    を備えることを特徴とする、請求項4に記載の毛髪処理方法。
  6. 植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を含有し、シスチンを増加することを特徴とする、シスチン増加剤。
  7. 植物エキス又はポリフェノールの少なくとも1種を毛髪に適用する塗布ステップを備えることを特徴とする、毛髪のシスチンを増加する方法。
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