JP2021166797A - トイレ管理システム、管理装置及び便器装置 - Google Patents

トイレ管理システム、管理装置及び便器装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021166797A
JP2021166797A JP2021115552A JP2021115552A JP2021166797A JP 2021166797 A JP2021166797 A JP 2021166797A JP 2021115552 A JP2021115552 A JP 2021115552A JP 2021115552 A JP2021115552 A JP 2021115552A JP 2021166797 A JP2021166797 A JP 2021166797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toilet
toilet bowl
unit
function
abnormality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021115552A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021166797A5 (ja
JP7291748B2 (ja
Inventor
誠 猿田
Makoto Saruta
祥司 小川
Shoji Ogawa
洋樹 繁友
Hiroki Shigetomo
英之 井田
Hideyuki Ida
里奈 永井
Rina Nagai
圭太 松館
Keita Matsukata
美咲 長田
Misaki Osada
禎昭 七野
Teisho Shichino
敏季 橋田
Toshiki Hashida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lixil Corp
Original Assignee
Lixil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lixil Corp filed Critical Lixil Corp
Priority to JP2021115552A priority Critical patent/JP7291748B2/ja
Publication of JP2021166797A publication Critical patent/JP2021166797A/ja
Publication of JP2021166797A5 publication Critical patent/JP2021166797A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7291748B2 publication Critical patent/JP7291748B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Toilet Supplies (AREA)
  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

【課題】複数の便器装置を適切に管理する技術を提供する。
【解決手段】トイレ管理システム10は、トイレ室21に設置された複数の便器装置30と、複数の便器装置30を統括的に管理する管理装置50と、複数の便器装置30の使用状況に関連する使用状況情報を管理装置50に送信する通信装置22とを備える。管理装置50は、複数の便器装置30の使用状況情報を通信装置22から取得する取得部と、複数の便器装置30の使用状況情報に基づいて、便器装置30に所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定する決定部と、決定されたタイミングに、所定の動作又は機能の実行の指示を便器装置30に送信する指示送信部とを備える。便器装置30は、管理装置50から所定の動作又は機能の実行の指示を受信する指示受信部と、受信された指示に基づいて所定の動作又は機能を実行する制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の便器装置を管理するためのトイレ管理システム、及びそのトイレ管理システムに利用可能な管理装置及び便器装置に関する。
トイレは、人が居住する住宅においても、人が利用する施設においても、必要不可欠な設備である。汚れや臭いが発生しがちな設備であるからこそ、トイレを清潔に維持管理することが、住宅や施設を快適な空間にするための重要な鍵となる。とくに、多数の人が利用する商業施設、娯楽施設、複合施設、旅客駅施設などに設置されたトイレは、公衆衛生的な観点からも、適切に維持管理される必要がある。
近年、大型の商業施設や複合施設などが数多く開設されているが、施設を利用する人の数が多いほど、多くのトイレを設置する必要がある。多数設置されたトイレを日々適切に維持管理するためには多くの労力を要するため、複数のトイレを適切かつ効率的に維持管理するための技術が求められる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、複数の便器装置を適切に管理する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のトイレ管理システムは、トイレ室に設置された複数の便器装置と、複数の便器装置を統括的に管理する管理装置と、複数の便器装置の使用状況に関連する使用状況情報を管理装置に送信する通信装置と、を備える。管理装置は、複数の便器装置の使用状況情報を通信装置から取得する取得部と、取得部により取得された複数の便器装置の使用状況情報に基づいて、便器装置に所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定する決定部と、決定部により決定されたタイミングに、所定の動作又は機能の実行の指示を便器装置に送信する指示送信部と、を備える。便器装置は、管理装置から、所定の動作又は機能の実行の指示を受信する指示受信部と、指示受信部により受信された指示に基づいて、所定の動作又は機能を実行する制御部と、を備える。
本発明の別の態様は、管理装置である。この装置は、トイレ室に設置された複数の便器装置の使用状況情報を取得する取得部と、取得部により取得された複数の便器装置の使用状況情報に基づいて、便器装置に所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定する決定部と、決定部により決定されたタイミングに、所定の動作又は機能の実行の指示を便器装置に送信する指示送信部と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、便器装置である。この装置は、トイレ室に設置された複数の便器装置を統括的に管理する管理装置との間で通信するための通信部と、便器装置が実行可能な動作又は機能を実行する制御部と、を備える。制御部は、排水を伴う所定の動作又は機能を実行するにあたって、その動作又は機能を実行中の他の便器装置が周辺に存在するか否かを管理装置に問い合わせ、管理装置から存在する旨の回答があった場合、その動作又は機能の実行を中止又は延期する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、複数の便器装置を適切に管理する技術を提供することができる。
実施の形態に係るトイレ管理システムの構成を示す図である。 実施の形態に係る管理装置の構成を示す図である。 異常検知条件保持部に保持された条件の例を示す図である。 通知条件保持部に保持された条件の例を示す図である。 実施の形態に係る便器装置の構成を示す図である。
図1は、実施の形態に係るトイレ管理システムの構成を示す。トイレ管理システム10は、施設20のトイレ室21に設置された便器装置30と、便器装置30の使用状況を管理する管理装置50と、便器装置30の使用状況に関連する使用状況情報を管理装置50に送信する通信装置22と、トイレ室21が設置された施設20を管理する主体の端末40と、トイレ室21の清掃を担当する主体の端末42と、便器装置30又はトイレ室21の内部若しくは周辺に設置された設備若しくは機器を製造した主体の端末44と、便器装置30又はトイレ室21の内部若しくは周辺に設置された設備若しくは機器の保守を担当する主体の端末46と、これらの装置の間で通信を行うための通信手段の一例であるインターネット12とを備える。
施設20には、1以上のトイレ室21が設けられる。トイレ室21には、トイレ室21のドア23と、洗面台26と、1以上の個室24と、それぞれの個室24のドア25と、それぞれの個室24に設置された便器装置30と、便器装置30の使用者が便器装置30に操作指示を入力するためのコントローラ31と、男性用のトイレ室21に設置された小便器32と、トイレ室21において異常が発生したときにトイレ室21の内部又は周囲に異常の発生を報知する異常報知手段27とが設けられる。管理装置50は、1以上の施設20の1以上のトイレ室21に設置された1以上の便器装置30の使用状況を管理する。便器装置30は、和式の便器装置であっても洋式の便器装置であってもよい。以下、小便器32も含めて「便器装置30」と総称する。
図2は、実施の形態に係る管理装置50の構成を示す。管理装置50は、通信装置51、表示装置52、入力装置53、記憶装置70、及び制御装置60を備える。管理装置50は、サーバ装置であってもよいし、パーソナルコンピューターなどの装置であってもよいし、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット端末などの携帯端末であってもよい。
通信装置51は、他の装置との間の通信を制御する。通信装置51は、有線又は無線の任意の通信方式により通信を行ってもよい。通信装置51は、インターネット12を介して通信装置22との間で通信を行い、便器装置30の使用状況情報を受信し、便器装置30に対する指示を送信する。また、インターネット12を介して、管理主体端末40、清掃主体端末42、製造主体端末44、及び保守主体端末46との間で通信を行う。
表示装置52は、制御装置60により生成される画面を表示する。表示装置52は、液晶表示装置、有機EL表示装置などであってもよい。入力装置53は、管理装置50の使用者による指示入力を制御装置60に伝達する。入力装置53は、マウス、キーボード、タッチパッドなどであってもよい。表示装置52及び入力装置53は、タッチパネルとして実装されてもよい。
記憶装置70は、制御装置60により使用されるプログラム、データなどを記憶する。記憶装置70は、半導体メモリ、ハードディスクなどであってもよい。記憶装置70には、トイレ情報データベース71、通知先情報データベース72、使用状況情報保持部73、通知履歴保持部74、異常検知条件保持部75、通知条件保持部76、遠隔制御条件保持部77、及び清掃実施条件保持部78が格納される。
トイレ情報データベース71は、管理装置50が管理する施設20、トイレ室21、便器装置30などの情報を格納する。トイレ情報データベース71には、例えば、施設20に設置されたトイレ室21の数、位置、階、トイレ室21に設置された個室24の数、位置、便器装置30の数、機種、製造番号、製造日、トイレ室21の平面図、便器装置30に接続された上下水道の配管の接続関係、トイレ室21の内部又は外部に設置された機器又は設備などの種類、数、位置などの情報が格納される。
通知先情報データベース72は、便器装置30などに異常が発生したときに通知すべき通知先の情報を格納する。通知先情報データベース72には、管理主体端末40、清掃主体端末42、製造主体端末44、保守主体端末46のIPアドレス、それぞれの主体の担当者のメールアドレス、電話番号、FAX番号、携帯電話番号、通知手段の優先順位、通知可能な時間帯などの情報が格納される。
使用状況情報保持部73は、施設20のトイレ室21に設けられた通信装置22から受信した使用状況情報を格納する。使用状況情報保持部73には、それぞれの通信装置22から受信した使用状況情報と、受信日時とが対応付けて格納される。使用状況情報保持部73に蓄積された使用状況情報は、便器装置30やトイレ室21などにおいて発生した異常を検知したり、便器装置30やトイレ室21の機器及び設備などに対する指示を決定したり、便器装置30やトイレ室21の清掃のタイミングや内容などを決定したり、トイレ室21の空き状況などを利用者に提示したり、過去の使用状況からトイレ室21や便器装置30の保守や増減などを検討したりするために使用される。
通知履歴保持部74は、管理装置50から管理主体端末40、清掃主体端末42、製造主体端末44、保守主体端末46、通信装置22などへ情報を通知した履歴を保持する。通知履歴保持部74には、通知日時、通知先、通知内容、通知先からの応答の有無、応答日時、応答内容などが格納される。
制御装置60は、使用状況情報取得部61、異常検知部62、通知部63、指示決定部64、指示送信部65、回答部66、清掃指示決定部67、及び清掃指示通知部68を備える。これらの構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIなどにより実現され、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、またはハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
使用状況情報取得部61は、施設20のトイレ室21に設置された便器装置30の使用状況情報を通信装置22から取得して、使用状況情報保持部73に格納する。使用状況情報取得部61は、便器装置30の使用状態を示す情報、コントローラ31の操作状況を示す情報、トイレ室21のドア23又は個室24のドア25に設置された開閉センサにより検知されたドアの開閉状況を示す情報、便器装置30又は小便器32の便鉢の内部又は外部に設置された水位センサにより検知された便鉢の内部の水位を示す情報、洗面台26の手洗鉢の内部又は外部に設置された水位センサにより検知された手洗鉢の内部の水位を示す情報、便器装置30、小便器32、又は洗面台26の周辺の床に設置された漏水センサにより検知された漏水状況を示す情報、トイレ室21の内部又は外部に設置された照明や換気扇などの設備又は機器の使用状況又は状態を示す情報、トイレ室21の内部又は外部に設置された人感センサ、温度センサ、臭気センサなどのセンサにより検知された情報、便器装置30に設けられた着座センサ、温度センサ、水位センサなどのセンサにより検知された情報、トイレ室21の内部又は外部に設置された撮像装置により撮像された画像、トイレ室21の内部又は外部に設置されたマイクロフォンにより取得された音声などを、便器装置30の使用状況情報として取得する。
[トイレの異常検知・通知]
本実施の形態の管理装置50の特徴として、まず、便器装置30やトイレ室21などに発生した異常を検知し、検知した異常に関する情報を通知する技術について説明する。異常検知部62は、使用状況情報取得部61により取得された使用状況情報が、異常検知条件保持部75に格納された所定の条件に合致したときに、便器装置30又はトイレ室21の内部若しくは周辺に設置された設備若しくは機器の異常を検知する。
図3は、異常検知条件保持部75に保持された条件の例を示す。異常検知条件保持部75には、異常が発生したと判定すべき条件を示す使用状況情報の種類及び内容が格納される。異常検知部62は、使用状況情報取得部61により使用状況情報が取得されるたびに、又は、所定のタイミング、例えば所定の間隔で定期的に、使用状況情報保持部73及び異常検知条件保持部75を参照して、異常検知条件保持部75に保持された条件に合致する使用状況情報が取得されたか否かを判定し、取得されていた場合は、検知した異常に応じた主体に異常の発生を通知するよう通知部63に指示する。
通知部63は、異常検知部62により検知された異常の内容に応じた通知先を、通知条件保持部76を参照して決定し、決定した通知先に検知された異常に関する情報を通知する。通知部63は、発生した異常の種類を示すエラーコードに加えて、通知先が必要な措置を検討するために必要な情報を通知する。例えば、通知部63は、便器装置30やトイレ室21の状態を示す情報や、便器装置30やトイレ室21の撮像画像などを通知してもよい。通知部63は、検知された異常に関する情報を、通知すべき主体の端末に直接通知してもよいし、会社や事務所などの代表電話や直通電話に発信してもよいし、メールアドレスに電子メールを送信してもよいし、担当者の携帯電話番号やメールアドレスに通知してもよい。通知部63は、通知日時、通知先、通知内容などの情報を通知履歴保持部74に記録する。通知部63は、通知先から応答を受信すると、表示装置52に表示する。通知部63は、応答の有無、応答日時、応答内容などの情報を通知履歴保持部74に記録する。
図4は、通知条件保持部76に保持された条件の例を示す。通知条件保持部76には、発生した異常の種類を示すエラーコードと、異常の発生を通知すべき主体と、通知の優先順位が対応付けて格納される。通知部63は、異常検知部62により異常の発生が検知されたときに、通知条件保持部76を参照して、発生した異常を通知すべき通知先を取得し、トイレ情報データベース71及び通知先情報データベース72を参照して、通知先の情報を取得する。通知部63は、通知の優先順位にしたがって先順位の通知先に通知し、先順位の通知先から応答がなかったり、発呼しても受話しなかったりした場合、後順位の通知先に通知してもよいし、先順位の通知先に複数回通知を試みてもよいし、両者を並行して行ってもよい。通知部63は、複数の通知先に同時に並行して通知してもよい。
以下、検出すべき異常の内容と通知先の具体例について説明する。
異常検知部62は、便器装置30の使用状態を示す使用状況情報が、異常検知条件保持部75に保持された条件に合致した場合に、異常が発生したと判定してもよい。例えば、異常検知部62は、便器装置30の便鉢の内部の水量が所定値を超えたことを示す情報を取得したときに、異常が発生したと判定してもよい。排水管の詰まりなどにより汚水が便鉢からあふれ出ると、トイレ室21の内部だけでなく周辺にも多大な影響を及ぼしてしまい兼ねないので、汚水のあふれを迅速に検知し、必要な処置を講じることができるように適切な主体に通知する体制を整えておくことが、施設などを運営する上で非常に重要である。
便器装置30の便鉢の内部の水量は、便器装置30の便鉢の内面又は外面に設置された水位センサにより検知されてもよい。便鉢の外面に水位センサが設置される場合、静電容量方式などの非接触式の水位センサが設置されてもよい。また、便鉢の下部の排水口と排水管の間に設けられたトラップの外面に、静電容量方式などの非接触式の水位センサが設置されてもよい。便器装置30の使用後に、便鉢が洗浄水で洗浄されて汚水が排水された後、トラップの上端より低い部分の便鉢に溜水が残るが、排水から所定時間が経過した後にも、トラップの外面に設置された水位センサによりトラップの上端部分に水が残っていることが検知された場合は、排水管の詰まりなどにより便鉢内の汚水が排水管から排水されていない状況であることが推測されるので、異常が発生したと判定してもよい。
実際に汚水が便鉢からあふれ出ていた場合には、トイレ室21の清掃と、トイレ室21及びその周辺への利用者の立ち入りを一時的に制限する措置などが必要となるので、通知部63は、異常が発生した便器装置30が設置されたトイレ室21の清掃を担当する主体と、トイレ室21を管理する主体に、異常の発生を通知する。また、異常が発生した原因が、便器装置30などの機器の不具合によるものであることが別の情報などから推定される場合には、異常が発生した便器装置30を製造した主体にも異常の発生を通知し、不具合が生じた機器又は設備の情報の提供を要求したり、部品を発注したりしてもよい。また、異常が発生した原因が、排水管やポンプなどの機器又は設備の不具合によるものであることが別の情報などから推定される場合には、それらの機器又は設備の保守を担当する主体にも異常の発生を通知し、機器又は設備の補修又は交換を要求してもよい。
通知部63は、複数の階を有する建築物の上階に設置されたトイレ室21に設置された便器装置30において、汚水が便鉢からあふれる異常が検知されたときに、そのトイレ室21が設置された階を管理する主体に加えて、そのトイレ室21が設置された階よりも下の階を管理する主体や、トイレ室21が設置された階の周辺の店舗などを管理する主体にも、異常に関する情報を通知してもよい。実際に汚水があふれた場合には、トイレ室21の床に汚水が拡散し、階下の天井裏に浸水したり、階下の天井から漏水したりする恐れがあるので、階下や周辺を管理する主体にも異常を通知しておくことにより、必要な措置を迅速に講じさせることができ、影響を最小限に抑えることができる。
通知部63は、トイレ室21の内部又は周辺に設置された異常報知手段27に異常の発生を通知してもよい。これにより、トイレ室21を使用するためにトイレ室21に入室しようとしている使用者や、トイレ室21の周辺にいる施設20の利用者に、トイレ室21において異常が発生していることを報知し、トイレ室21への入室を回避させたり、トイレ室21の周辺から離れたりするよう促すことができる。また、トイレ室21の周辺に存在する店舗などの担当者に、換気や通報などの適切な措置を講じさせることができる。また、トイレ室21を巡回する管理担当者に、トイレ室21において異常が発生したことを迅速に報知することができる。
このような技術によれば、異常が発生してから適切な措置を講じるまでに要する時間を大幅に短縮することができるので、異常の影響を最小限に抑えることができる。また、トイレ室21を適切に維持管理することができるので、施設20の利用者の利便性を向上させ、施設20の快適性や運営状況を向上させることができる。
異常検知部62は、便器装置30の使用者が便器装置30に操作指示を入力するためのコントローラ31の操作状況を示す使用状況情報が、異常検知条件保持部75に保持された条件に合致した場合に、異常が発生したと判定してもよい。例えば、異常検知部62は、コントローラ31の同一のボタンが複数回連続して操作されたことを示す情報を取得したときに、異常が発生したと判定してもよい。通常複数回連続して実行することが想定されない機能を実行するためのボタンが複数回連続して操作された場合は、そのボタン又はその機能を実行するための構成に不具合が生じていて、使用者が望む機能が実行されていないことが推測されるので、そのコントローラ31又はそのコントローラ31により操作されている便器装置30に異常が発生したと判定してもよい。異常検知条件保持部75に、操作可能なボタンの種別と、異常が発生したと判定するボタンの操作回数と、連続して操作されたと判定するボタンの操作間隔とを、条件として対応付けて保持してもよい。複数回連続して操作されることが想定されるボタン、例えば、トイレ用擬音装置の音量を変更するためのボタンなどは、異常が発生したと判定するボタンの操作回数を、それ以外のボタンよりも多くしてもよい。
便器装置30の着座センサが着座を検知していない状態で、局部洗浄機能を実行するためのボタンが押下されたことを示す情報を取得した場合には、着座センサ又はボタンが故障していることが推測されるので、異常が発生したと判定してもよい。
便器装置30の局部洗浄機能が実行された後、局部洗浄機能を停止するボタンが所定時間以上押下されないことを示す情報を取得した場合には、局部洗浄機能又はボタンが故障していることが推測されるので、異常が発生したと判定してもよい。
コントローラ31と便器装置30との間で定期的に通信を行っている場合に、コントローラ31と便器装置30との間で所定時間以上通信ができないことを示す情報を取得した場合には、コントローラ31又は便器装置30の通信機能が故障しているか、コントローラ31が落下したり持ち出されたりして便器装置30との間で通信可能な範囲にないか、コントローラ31の電池の残量が十分でないことが推測されるので、異常が発生したと判定してもよい。
通知部63は、異常が発生したコントローラ31又は便器装置30が設置されたトイレ室21を管理する主体と、コントローラ31又は便器装置30の保守を担当する主体に、異常の発生を通知する。また、異常が発生したコントローラ31又は便器装置30の修理又は交換が必要であることが別の情報などから推定される場合には、コントローラ31又は便器装置30を製造した主体にも異常の発生を通知し、必要な部品を発注してもよい。
このように、コントローラ31の操作状況から、管理担当者がトイレ室21を巡回しても発見することが困難であるような異常を迅速に検知して通知し、必要な措置を講じさせることができるので、トイレ室21の利用者の利便性を向上させ、施設20の快適性や運営状況を向上させることができる。
便座の温度や局部洗浄のための温水の温度を変更する機能が管理者により停止されている場合に、温度を変更するためのボタンが所定回数以上操作されたことを示す情報を取得した場合には、多くの使用者が温度の変更を希望していると推測されることを、トイレ室21を管理する主体に通知してもよい。
このように、コントローラ31の操作状況から、便器装置30の使用者の要望を推定し、管理主体に通知することができるので、トイレ室21の環境を向上させ、使用者の利便性を向上させることができる。
異常検知部62は、トイレ室21の内部又は周辺に設置された設備又は機器の状態を示す使用状況情報が、異常検知条件保持部75に保持された条件に合致した場合に、異常が発生したと判定してもよい。例えば、異常検知部62は、トイレ室21のドア23又は個室24のドア25が閉じられてから再び開かれるまでの時間が所定値未満であったことを示す情報を取得したときに、異常が発生したと判定してもよい。異常検知部62は、個室24ごと、トイレ室21ごと、又は施設20ごとに、個室24又はトイレ室21の滞在時間の履歴から平均滞在時間などの統計値を算出し、異常が発生したと判定するための所定値を算出してもよい。
使用者がトイレ室21又は個室24に滞在したまま所定時間が経過した場合、使用者の体調不良などが懸念されるので、通知部63は、異常が発生したトイレ室21を管理する主体に異常の発生を通知し、トイレ室21に急行させる。また、ドア23又はドア25の不具合や、ドア23又はドア25の開閉センサの不具合であることが別の情報などから推定される場合には、不具合が発生したトイレ室21の保守を担当する主体に異常の発生を通知する。また、異常が発生したドア23、ドア25、又は開閉センサの修理又は交換が必要であることが別の情報などから推定される場合には、ドア23、ドア25、又は開閉センサを製造した主体にも異常の発生を通知し、必要な部品を発注してもよい。
これにより、トイレ室21の使用者に異常が発生した場合にも迅速に検知して適切な措置を講じることができるので、使用者が安心してトイレ室21及び施設20を利用することができ、施設20の快適性や運営状況を向上させることができる。また、便器装置30だけでなく、トイレ室21の内部又は周辺に設置された設備又は機器の異常も迅速に検知することができるので、トイレ室21を適切に維持管理することができる。
異常検知部62は、使用状況情報保持部73に保持された情報のうちいずれか2以上の組合せが所定の条件に合致した場合に、便器装置30又はトイレ室21の内部若しくは周辺に設置された設備若しくは機器に異常が発生したと判定してもよい。通知部63は、トイレ室21の管理を担当する主体に異常の発生を通知するとともに、設備又は機器の修理又は交換などが必要であると推測される場合には、設備又は機器の保守を担当する主体に修理又は交換を依頼し、設備又は機器を製造した主体に必要な部品を発注してもよい。
トイレ室21のドア23又は個室24のドア25が所定時間以上閉まっており、かつ、そのトイレ室21又は個室24に設置された便器装置30が所定時間以上使用されていないことを示す情報を取得した場合や、便器装置30が使用された後、所定時間以上経過してもトイレ室21のドア23又は個室24のドア25が開かないことを示す情報を取得した場合には、使用者に異常が発生したことが懸念されるので、異常が発生したと判定してもよい。
トイレ室21のドア23又は個室24のドア25が閉じた後、便器装置30が使用されず、所定時間経過するまでにドア23又はドア25が開かれた場合は、便器装置30に不具合が生じているか、便器装置30、個室24、又はトイレ室21が汚れていて便器装置30を使用することができない状態であることが推測されるので、異常が発生したと判定してもよい。
個室24のドア25が開いており、かつ、便器装置30が使用されたことを示す情報を取得した場合には、ドア25の開閉センサ又は便器装置30に不具合が生じていることが推測されるので、異常が発生したと判定してもよい。
便器装置30が、所定時間以上使用されていない場合に、便器装置30又は便器装置30が設置されたトイレ室21に異常が発生したと判定してもよい。この所定時間は、便器装置30又はトイレ室21の過去の使用頻度から算出されてもよい。
局部洗浄用の温水タンクを備えた便器装置30において、局部洗浄機能が実行されたにもかかわらず、温水タンク内の温水の温度が所定値以上変化しなかった場合には、温水タンクの弁や局部洗浄ノズルなどが故障していることが推測されるので、異常が発生したと判定してもよい。
以上の例のような異常検知条件は、機械学習により自動的に獲得されてもよい。例えば、多数の施設20、トイレ室21、便器装置30から、実際に異常が発生したときの異常の内容と、そのときの使用状況情報を収集し、それらの実績データを教師データとして、教師あり学習を実行することにより、使用状況情報と異常の内容との関連を学習させてもよい。この機械学習は、サーバ装置により実行されてもよいし、クラウドコンピューティングなどの技術を用いて多数のコンピュータにより実行されてもよい。学習済みの条件が管理装置50に随時配信され、異常検知条件保持部75に格納されてもよい。管理装置50が機械学習を実行する学習部を備えてもよい。この場合、学習部は、異常検知部62により検知された異常を通知した通知先から、実際に異常が発生していたか否か、異常が発生していた場合は、異常の内容、トイレ室21や便器装置30などの状態、講じた措置、措置の結果などの情報を取得し、それらの情報と、異常が発生したと判定したときの使用状況情報とを教師データとして、教師あり学習を実行することにより異常検知条件を更に学習させ、異常検知条件保持部75を更新してもよい。
このように、本実施の形態の技術によれば、トイレ室21又は便器装置30に異常が発生しても、迅速に検知して適切な通知先に通知し、必要な措置を講じさせることができるので、異常の影響を最小限に抑えることができる。また、トイレ室21や便器装置30から収集可能な情報に基づいて異常の発生を検知するので、異常を検知するためのセンサなどを新たに設置するコストを抑えることができる。
[複数の便器装置の協調制御]
つづいて、本実施の形態の管理装置50の特徴として、トイレ室21に設置された複数の便器装置30を統括的に管理し、複数の便器装置30に所定の動作又は機能の実行を指示する技術について説明する。指示決定部64は、複数の便器装置30の使用状況情報に基づいて、便器装置30に所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定する。指示送信部65は、指示決定部64により決定されたタイミングに、所定の動作又は機能の実行の指示を便器装置30に送信する。
図5は、実施の形態に係る便器装置の構成を示す。便器装置30は、通信装置33及び制御装置34を備える。通信装置33は、他の装置との間の通信を制御する。通信装置51は、有線又は無線の任意の通信方式により通信を行ってもよい。通信装置51は、無線通信を介して通信装置22との間で通信を行い、便器装置30の使用状況情報を管理装置50に送信し、便器装置30に対する指示を管理装置50から送信する。
制御装置34は、指示受信部35、センサ情報取得部36、及び制御部37を備える。これらの機能ブロックは、ハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できる。
指示受信部35は、管理装置50から、所定の動作又は機能の実行の指示を受信する。センサ情報取得部36は、便器装置30に設けられた、着座センサ、温度センサ、水位センサなどの各種のセンサから、検知された情報を取得する。制御部37は、センサ情報取得部36により取得された各種センサにより検知された情報に基づいて、便器装置30の排水、局部洗浄などの機能を制御するとともに、指示受信部35により受信された指示に基づいて、所定の動作又は機能を実行する。
管理装置50の指示決定部64は、使用状況情報保持部73に保持された過去の便器装置30の使用状況を参照して、便器装置30に所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定する。例えば、施設20が開館する時刻の所定時間前に便座の加温機能をオンにするよう便器装置30に指示してもよい。また、施設20が閉館する時刻の所定時間前又は後に便座の加温機能をオフにするよう便器装置30に指示してもよい。日時、季節、天気、外気温、館内気温などに応じて、便座の温度を変更するよう便器装置30に指示してもよい。
指示決定部64は、所定値以上の電力を消費する所定の動作又は機能を複数の便器装置30に実行させる場合には、所定数以上の便器装置30が同時にその動作又は機能を実行しないように、便器装置30に所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定する。例えば、便座のヒーターをオンにする機能は、比較的大きな電力を必要とするので、施設20の電力供給能力や契約アンペア数などを超えないように、時間差を設けて複数の便器装置30に指示してもよい。
指示決定部64は、給水又は排水を伴う所定の動作又は機能を複数の便器装置に実行させる場合には、同一の給水管又は排水管に接続された所定数以上の便器装置30が同時にその動作又は機能を実行しないように、便器装置30に所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定する。例えば、便器を洗浄する機能は、比較的多量の洗浄水の排水を伴うので、トイレ室21及び施設20に設置された排水管の容量を超えないように、時間差を設けて複数の便器装置30に指示してもよい。
指示決定部64は、同一の排水管に接続された複数の便器装置30のうち、排水管の上流側に接続された便器装置30が排水する頻度、時間、又は排水量が、下流側に接続された便器装置30よりも多くなるように、便器装置30に排水を伴う所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定する。便器装置30への尿石の付着や、排水管の詰まりなどを防ぐために、定期的に便器装置30を洗浄する機能を実行させる場合に、下流側の排水管には上流側の便器装置30からの排水も流れるので、下流側の便器装置30の洗浄頻度が低くても下流側の排水管には十分な排水が流れるが、上流側の排水管には上流側の便器装置30からの排水しか流れない。したがって、下流側の排水管に接続された便器装置30よりも上流側の排水管に接続された便器装置30の洗浄頻度、時間、又は排水量が多くなるようにすることにより、無駄な洗浄水の消費を抑えつつ、上流側の排水管も下流側の排水管も適切に洗浄することができる。
このような技術によれば、管理装置50が複数の便器装置30を一括して遠隔制御する場合に、複数の便器装置30が一斉に同じ機能を実行することにより生じうる不具合を低減し、円滑かつ適切に複数の便器装置30を協調して遠隔制御することができる。
便器装置30の制御部37は、所定の動作若しくは機能を実行するにあたって、その動作又は機能を実行中の他の便器装置30が周辺に存在するか否かを管理装置50に問い合わせる。管理装置50の回答部66は、複数の便器装置30から、実行中の動作又は機能に関する情報を取得して使用状況情報保持部73に格納し、便器装置30から所定の動作又は機能を実行中の他の便器装置30が周辺に存在するか否かを問い合わせられたときに、その便器装置30の周辺に所定の動作又は機能を実行中の他の便器装置30が存在するか否かを確認して回答する。便器装置30の制御部37は、管理装置50からの回答に応じて、その動作又は機能の実行の可否又はタイミングを決定する。例えば、制御部37は、排水を伴う所定の動作又は機能を実行するにあたって、その動作又は機能を実行中の他の便器装置30が周辺に存在するか否かを管理装置50に問い合わせ、50管理装置から存在する旨の回答があった場合、その動作又は機能の実行を中止又は延期する。
このような技術によれば、個々の便器装置30が独立して動作する場合であっても、周囲の便器装置30との干渉により生じうる不具合を低減し、適切に協調して動作することができる。
[トイレの清掃管理]
本実施の形態の管理装置50の更なる特徴として、トイレ室を清掃するタイミング又は内容を管理する技術について説明する。清掃指示決定部67は、便器装置30の使用状況情報に基づいて、トイレ室21を清掃するタイミング又は内容を決定する。清掃指示通知部68は、清掃指示決定部67により決定されたタイミング又は内容を、トイレ室21の清掃を担当する主体に通知する。
清掃指示決定部67は、使用状況情報保持部73を参照して、設置された便器装置30の使用頻度が高いトイレ室21の清掃の頻度が、設置された便器装置30の使用頻度が低いトイレ室21の清掃の頻度よりも高くなるように、トイレ室21を清掃するタイミングを決定する。便器装置30の使用頻度は、使用状況情報保持部73に格納されている人感センサにより検知された情報や、トイレ室21のドア23及び個室24のドア25の開閉状況や、コントローラ31又は排水レバーの使用状況などから算出してもよい。清掃担当者が、管理装置50から指示されたタイミングでトイレ室21の清掃を実施すると、清掃主体端末42から清掃状況を示す情報を管理装置50へ送信する。使用状況情報取得部61は、清掃主体端末42から受信した清掃状況を示す情報を使用状況情報保持部73に格納する。清掃指示決定部67は、使用状況情報保持部73を参照して、トイレ室21の清掃の頻度を取得する。
清掃指示決定部67は、設置された便器装置30の使用頻度が高いトイレ室21の清掃の項目数又は範囲が、設置された便器装置30の使用頻度が低いトイレ室21よりも多くなるように、トイレ室21を清掃する内容を決定してもよい。
このような技術によれば、使用頻度の高いトイレ室21の清掃の頻度及び内容を充実させることにより、汚れが生じやすいトイレ室21を清潔に維持しつつ、使用頻度の低いトイレ室21の清掃の頻度を抑え、清掃担当者の工数及び負担を軽減させることができる。また、トイレ室21の清掃の頻度及び内容を、自動的かつ動的に変更することができるので、トイレ室21を管理する主体の負担も軽減させることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
実施の形態においては、施設のトイレ室に設置された便器装置を管理する例について説明したが、本実施の形態の技術は、一般的な住宅のトイレや、公園や路上などに設置された公衆トイレなどを管理する場合にも適用可能である。
以上の実施形態、変形例により具体化される発明を一般化すると、以下の技術的思想が導かれる。
本発明のある態様のトイレ管理システムは、トイレ室に設置された複数の便器装置と、複数の便器装置を統括的に管理する管理装置と、複数の便器装置の使用状況に関連する使用状況情報を管理装置に送信する通信装置と、を備える。管理装置は、複数の便器装置の使用状況情報を通信装置から取得する取得部と、取得部により取得された複数の便器装置の使用状況情報に基づいて、便器装置に所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定する決定部と、決定部により決定されたタイミングに、所定の動作又は機能の実行の指示を便器装置に送信する指示送信部と、を備える。便器装置は、管理装置から、所定の動作又は機能の実行の指示を受信する指示受信部と、指示受信部により受信された指示に基づいて、所定の動作又は機能を実行する制御部と、を備える。この態様によると、複数の便器装置を一元的に遠隔制御することができるので、複数の便器装置を維持管理するための工数を低減させることができる。
決定部は、所定値以上の電力を消費する所定の動作又は機能を複数の便器装置に実行させる場合には、所定数以上の便器装置が同時にその動作又は機能を実行しないように、便器装置に所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定してもよい。この態様によると、施設などの電力供給に多大な影響を及ぼすことなく、複数の便器装置を一元的に遠隔制御することができる。
決定部は、給水又は排水を伴う所定の動作又は機能を複数の便器装置に実行させる場合には、同一の給水管又は排水管に接続された所定数以上の便器装置が同時にその動作又は機能を実行しないように、便器装置に所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定してもよい。この態様によると、施設などの排水性能に多大な影響を及ぼすことなく、複数の便器装置を一元的に遠隔制御することができる。
決定部は、同一の排水管に接続された複数の便器装置のうち、排水管の上流側に接続された便器装置が排水する頻度、時間、又は排水量が、下流側に接続された便器装置よりも多くなるように、便器装置に排水を伴う所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定してもよい。この態様によると、無駄な洗浄水を消費することなく、排水管の上流側も下流側も適切に洗浄することができる。
制御部は、所定の動作若しくは機能を実行するにあたって、その動作又は機能を実行中の他の便器装置が周辺に存在するか否かを管理装置に問い合わせ、管理装置は、複数の便器装置から、実行中の動作又は機能に関する情報を取得し、便器装置から所定の動作又は機能を実行中の他の便器装置が周辺に存在するか否かを問い合わせられたときに、その便器装置の周辺に所定の動作又は機能を実行中の他の便器装置が存在するか否かを確認して回答する回答部を更に備えてもよい。制御部は、管理装置からの回答に応じて、その動作又は機能の実行の可否又はタイミングを決定してもよい。制御部は、排水を伴う所定の動作又は機能を実行するにあたって、その動作又は機能を実行中の他の便器装置が周辺に存在するか否かを管理装置に問い合わせ、管理装置から存在する旨の回答があった場合、その動作又は機能の実行を中止又は延期してもよい。この態様によると、複数の制御装置が互いに排他制御を行いながら協調的に動作することができる。
本発明の別の態様は、管理装置である。この装置は、トイレ室に設置された複数の便器装置の使用状況情報を取得する取得部と、取得部により取得された複数の便器装置の使用状況情報に基づいて、便器装置に所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定する決定部と、決定部により決定されたタイミングに、所定の動作又は機能の実行の指示を便器装置に送信する指示送信部と、を備える。この態様によると、複数の便器装置を一元的に遠隔制御することができるので、複数の便器装置を維持管理するための工数を低減させることができる。
本発明のさらに別の態様は、便器装置である。この装置は、トイレ室に設置された複数の便器装置を統括的に管理する管理装置との間で通信するための通信部と、便器装置が実行可能な動作又は機能を実行する制御部と、を備える。制御部は、排水を伴う所定の動作又は機能を実行するにあたって、その動作又は機能を実行中の他の便器装置が周辺に存在するか否かを管理装置に問い合わせ、管理装置から存在する旨の回答があった場合、その動作又は機能の実行を中止又は延期する。この態様によると、複数の制御装置が互いに排他制御を行いながら協調的に動作することができる。
10 トイレ管理システム、20 施設、21 トイレ室、22 通信装置、23 ドア、24 個室、25 ドア、26 洗面台、27 異常報知手段、30 便器装置、31 コントローラ、32 小便器、33 通信装置、34 制御装置、35 指示受信部、36 センサ情報取得部、37 制御部、40 管理主体端末、42 清掃主体端末、44 製造主体端末、46 保守主体端末、50 管理装置、51 通信装置、52 表示装置、53 入力装置、60 制御装置、61 使用状況情報取得部、62 異常検知部、63 通知部、64 指示決定部、65 指示送信部、66 回答部、67 清掃指示決定部、68 清掃指示通知部、70 記憶装置、71 トイレ情報データベース、72 通知先情報データベース、73 使用状況情報保持部、74 通知履歴保持部、75 異常検知条件保持部、76 通知条件保持部、77 遠隔制御条件保持部、78 清掃実施条件保持部。

Claims (1)

  1. トイレ室に設置された複数の便器装置と、
    前記複数の便器装置を統括的に管理する管理装置と、
    前記複数の便器装置の使用状況に関連する使用状況情報を前記管理装置に送信する通信装置と、
    を備え、
    前記管理装置は、
    前記複数の便器装置の使用状況情報を前記通信装置から取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記複数の便器装置の使用状況情報に基づいて、前記便器装置に所定の動作又は機能の実行を指示するタイミングを決定する決定部と、
    前記決定部により決定されたタイミングに、前記所定の動作又は機能の実行の指示を便器装置に送信する指示送信部と、
    を備え、
    前記便器装置は、
    前記管理装置から、前記所定の動作又は機能の実行の指示を受信する指示受信部と、
    前記指示受信部により受信された指示に基づいて、前記所定の動作又は機能を実行する制御部と、
    を備えることを特徴とするトイレ管理システム。
JP2021115552A 2018-02-20 2021-07-13 トイレ管理システム、管理装置及び便器装置 Active JP7291748B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021115552A JP7291748B2 (ja) 2018-02-20 2021-07-13 トイレ管理システム、管理装置及び便器装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018028233A JP6917323B2 (ja) 2018-02-20 2018-02-20 トイレ管理システム、管理装置及び便器装置
JP2021115552A JP7291748B2 (ja) 2018-02-20 2021-07-13 トイレ管理システム、管理装置及び便器装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018028233A Division JP6917323B2 (ja) 2018-02-20 2018-02-20 トイレ管理システム、管理装置及び便器装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2021166797A true JP2021166797A (ja) 2021-10-21
JP2021166797A5 JP2021166797A5 (ja) 2022-01-11
JP7291748B2 JP7291748B2 (ja) 2023-06-15

Family

ID=67771494

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018028233A Active JP6917323B2 (ja) 2018-02-20 2018-02-20 トイレ管理システム、管理装置及び便器装置
JP2021115552A Active JP7291748B2 (ja) 2018-02-20 2021-07-13 トイレ管理システム、管理装置及び便器装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018028233A Active JP6917323B2 (ja) 2018-02-20 2018-02-20 トイレ管理システム、管理装置及び便器装置

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP6917323B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11866922B2 (en) 2020-01-16 2024-01-09 Hydraze, Inc. Programmable toilet flush initiating, monitoring and management system and method thereof
JP7342612B2 (ja) * 2019-10-25 2023-09-12 Toto株式会社 水まわり機器管理システム

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51140347A (en) * 1975-05-28 1976-12-03 Toto Ltd Closet flushing device
JPH05161571A (ja) * 1991-12-13 1993-06-29 Matsushita Electric Works Ltd 暖房便座の温度制御装置
JPH05161572A (ja) * 1991-12-13 1993-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd トイレ装置
JPH10262871A (ja) * 1997-03-26 1998-10-06 Matsushita Electric Works Ltd 便座用通電制御装置
JPH1193243A (ja) * 1997-09-16 1999-04-06 Koito Ind Ltd 衛生洗浄装置
JP2001200568A (ja) * 2000-01-18 2001-07-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd トイレ装置
JP2002021148A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Toto Ltd トイレ管理装置
JP2005299092A (ja) * 2004-04-06 2005-10-27 Toto Ltd 便器洗浄装置
JP2010084482A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Inax Corp 便器洗浄制御装置及びトイレ設備
JP2012205845A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Toto Ltd 暖房便座装置
JP2014214594A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 株式会社Nttファシリティーズ トイレシステム

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51140347A (en) * 1975-05-28 1976-12-03 Toto Ltd Closet flushing device
JPH05161571A (ja) * 1991-12-13 1993-06-29 Matsushita Electric Works Ltd 暖房便座の温度制御装置
JPH05161572A (ja) * 1991-12-13 1993-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd トイレ装置
JPH10262871A (ja) * 1997-03-26 1998-10-06 Matsushita Electric Works Ltd 便座用通電制御装置
JPH1193243A (ja) * 1997-09-16 1999-04-06 Koito Ind Ltd 衛生洗浄装置
JP2001200568A (ja) * 2000-01-18 2001-07-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd トイレ装置
JP2002021148A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Toto Ltd トイレ管理装置
JP2005299092A (ja) * 2004-04-06 2005-10-27 Toto Ltd 便器洗浄装置
JP2010084482A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Inax Corp 便器洗浄制御装置及びトイレ設備
JP2012205845A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Toto Ltd 暖房便座装置
JP2014214594A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 株式会社Nttファシリティーズ トイレシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6917323B2 (ja) 2021-08-11
JP7291748B2 (ja) 2023-06-15
JP2019141306A (ja) 2019-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102553099B1 (ko) 화장실 관리 시스템, 관리 장치 및 관리 방법
JP7261552B2 (ja) トイレ管理システム及び管理装置
US11886213B2 (en) Connected sanitaryware systems and methods
JP7291748B2 (ja) トイレ管理システム、管理装置及び便器装置
KR20200123125A (ko) 화장실 관리 시스템 및 관리 장치
JP7385988B2 (ja) 情報提供装置及び情報提供プログラム
CN102216537A (zh) 智能冲洗系统
US20160376773A1 (en) Method for Automatic Water Leak Detection and Mitigation of Residential and Commercial Water Supply Systems
CA3047800A1 (en) Maintenance management system and method
CA2935824A1 (en) Wireless automation systems and methods for controlling fluid pressure in a building
JP6990599B2 (ja) トイレ管理システム及び管理装置
JP6914215B2 (ja) トイレ管理システム及び管理装置
WO2023063045A1 (ja) 管理システム、管理装置、端末装置、及び管理プログラム
US20240152839A1 (en) Management apparatus, management system, terminal device, and non-transitory computer-readable storage medium storing management program for managing work on lavatory equipment
JP7183239B2 (ja) 管理装置、管理システム、管理方法、及び管理プログラム
US20240153622A1 (en) Management apparatus, management system, terminal device, and non-transitory computer-readable storage medium storing management program for managing work on lavatory equipment
JP7482389B2 (ja) トイレ管理方法、トイレ管理システム、トイレ管理装置、及びトイレ管理プログラム
JP2021129954A (ja) トイレ管理方法、トイレ管理システム、トイレ管理装置、及びトイレ管理プログラム
KR20240018502A (ko) 연결된 수전 시스템
CN118014236A (en) Management device, management system, terminal device, and management program
Buradkar et al. ECO FLUSH INNOVATION FOR SWACHCHA BHARAT MISSION OF INDIA

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7291748

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150