JP2021166340A - 装置、撮像装置、撮像システム、移動体、方法、及びプログラム - Google Patents

装置、撮像装置、撮像システム、移動体、方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】PSFデータの記憶容量を削減しつつ、画像領域全体でのDFD法による合焦制御の精度を維持する。
【解決手段】撮像装置は、撮像装置が備える光学系の焦点位置を異ならせて撮像することにより得られた複数の画像データと光学系のぼけ特性情報とに基づいて、撮像対象の距離情報を取得する回路を備える。回路は、撮像装置の撮像面における特定の象限に対応する光学系のぼけ特性情報を記憶する。回路は、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する場合に、特定の象限における光学系のぼけ特性情報と複数の画像データのそれぞれにおける他の象限に対応する画像情報との一方に対して象限の変換処理を行い、変換処理によって得られた情報と、特定の象限における光学系のぼけ特性情報と他の象限に対応する画像情報との他方の情報とに基づいて、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する。
【選択図】図15

Description

本発明は、装置、撮像装置、撮像システム、移動体、方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、DFD法による距離算出の原理が記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2013−242617号公報
本発明の一態様に係る装置は、撮像装置が備える光学系の焦点位置を異ならせて撮像することにより得られた複数の画像データと光学系のぼけ特性情報とに基づいて、撮像対象の距離情報を取得するように構成された回路を備える。回路は、撮像装置の撮像面における特定の象限に対応する光学系のぼけ特性情報を記憶するように構成されている。回路は、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する場合に、特定の象限における光学系のぼけ特性情報と複数の画像データのそれぞれにおける他の象限に対応する画像情報との一方に対して象限の変換処理を行い、変換処理によって得られた情報と、特定の象限における光学系のぼけ特性情報と他の象限に対応する画像情報との他方の情報とに基づいて、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得するように構成されている。
回路は、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する場合に、複数の画像データのそれぞれにおける他の象限に対応する画像情報に対して特定の象限への変換処理を行い、特定の象限への変換処理によって得られた画像情報と、特定の象限における光学系のぼけ特性情報とに基づいて、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得するように構成されていてよい。
回路は、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する場合に、特定の象限における光学系のぼけ特性情報に対して他の象限への変換処理を行い、他の象限への変換処理によって得られたぼけ特性情報と、他の象限に対応する画像情報とに基づいて、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得するように構成されていてよい。
光学系のぼけ特性情報は点拡がり関数であってよい。回路は、特定の象限に含まれる複数の点における光学系の点拡がり関数を記憶するように構成されていてよい。
特定の象限は、光学系の光軸に対応する点を原点とし互いに直交する第1座標軸及び第2座標軸によって分けられる4個の象限のうち、第1座標軸の座標値及び第2座標軸の座標値が正となる領域である第1象限を含んでよい。回路は、第1座標軸の座標値が負であり第2座標軸の座標値が正である第2象限に対応する画像情報を第2座標軸について線対称に変換することによって、第1象限への変換処理を行ように構成されていてよい。回路は、第1座標軸の座標値が負であり第2座標軸の座標値が負である第3象限に対応する画像情報を原点について点対称に変換することによって、第1象限への変換処理を行ように構成されていてよい。回路は、第1座標軸の座標値が正であり第2座標軸の座標値が負である第4象限に対応する画像情報を、第1座標軸について線対称に変換することにより、第1象限への変換処理を行うように構成されていてよい。
光学系のぼけ特性情報は点拡がり関数であってよい。回路は、第1象限内の1以上の点における光学系の点拡がり関数と、第1座標軸上の1以上の点における光学系の点拡がり関数と、第2座標軸上の1以上の点における光学系の点拡がり関数とを記憶するように構成されていてよい。
回路は、第1象限内の第1領域及び第2領域のそれぞれにおける光学系のぼけ特性情報を記憶するように構成されていてよい。回路は、第1象限の画像情報と、第1領域における光学系のぼけ特性情報及び第2領域における光学系のぼけ特性情報の補間処理によって生成されたぼけ特性情報に基づいて、第1領域及び第2領域の間における撮像対象の距離情報を取得するように構成されていてよい。回路は、第2象限の画像情報を第2座標軸について線対称に変換することによって得られた画像情報と、第1領域における光学系のぼけ特性情報及び第2領域における光学系のぼけ特性情報の補間処理によって生成されたぼけ特性情報に基づいて、第2象限における第1領域及び第2領域の間の領域に対応する撮像対象の距離情報を取得するように構成されていてよい。回路は、第3象限の画像情報を原点について点対称に変換することによって得られた画像情報と、第1領域における光学系のぼけ特性情報及び第2領域における光学系のぼけ特性情報の補間処理によって生成されたぼけ特性情報に基づいて、第3象限における第1領域及び第2領域の間の領域に対応する撮像対象の距離情報を取得するように構成されていてよい。回路は、第4象限の画像情報を第1座標軸について線対称に変換することによって得られた画像情報と、第1領域における光学系のぼけ特性情報及び第2領域における光学系のぼけ特性情報の補間処理によって生成されたぼけ特性情報に基づいて、第4象限における第1領域及び第2領域の間の領域に対応する撮像対象の距離情報を取得するように構成されていてよい。
回路は、撮像対象の距離情報に基づいて、光学系の焦点調節を行うように構成されていてよい。
本発明の一態様に係る撮像装置は、上記の装置と、撮像面を備えるイメージセンサとを備える。
本発明の一態様に係る撮像システムは、上記の撮像装置と、撮像装置の姿勢を制御可能に支持する支持機構とを備える。
本発明の一態様に係る移動体は、上記の撮像装置を搭載して移動する移動体であってよい。
本発明の一態様に係る方法は、撮像装置が備える光学系の焦点位置を異ならせて撮像することにより得られた複数の画像データと光学系のぼけ特性情報とに基づいて、撮像対象の距離情報を取得する段階を備える。撮像対象の距離情報を取得する段階は、撮像装置の撮像面における特定の象限に対応する光学系のぼけ特性情報を記憶する段階を備える。撮像対象の距離情報を取得する段階は、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する場合に、特定の象限における光学系のぼけ特性情報と複数の画像データのそれぞれにおける他の象限に対応する画像情報との一方に対して象限の変換処理を行う段階を備える。撮像対象の距離情報を取得する段階は、変換処理によって得られた情報と、特定の象限における光学系のぼけ特性情報と他の象限に対応する画像情報との他方の情報とに基づいて、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する段階を備える。
本発明の一態様に係るプログラムは、上記の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであってよい。
本発明の一態様によれば、ぼけ特性情報の記憶容量を削減することができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る撮像装置100の外観斜視図の一例を示す図である。 本実施形態に係る撮像装置100の機能ブロックを示す図である。 画像のぼけ量(Cost)とフォーカスレンズの位置との関係を示す曲線の一例を示す。 BDAF方式における距離算出手順の一例を示すフローチャートである。 被写体距離の算出手順を示す。 画像領域に設定されるROI(Region of Interest、関心領域)の位置を模式的に示す。 試験被写体700を用いて算出したデフォーカス量の検出誤差のグラフを示す。 試験被写体800を用いて算出したデフォーカス量の検出誤差のグラフを示す。 試験被写体900を用いて算出したデフォーカス量の検出誤差のグラフを示す。 各ROIの位置に対する口径食形状の計算結果を示す。 口径食の観察結果を、口径色形状の計算結果とともに示す。 試験被写体700を用いて、ROI毎のPSFデータを適用してDFD演算を行うことによって算出したデフォーカス量の検出誤差を示す。 試験被写体800を用いて、ROI毎のPSFデータを適用してDFD演算を行うことによって算出したデフォーカス量の検出誤差を示す。 試験被写体900を用いて、ROI毎のPSFデータを適用してDFD演算を行うことによって算出したデフォーカス量の検出誤差を示す。 撮像制御部110が予め記憶するPSFデータを示す。 象限変換を模式的に示す。 撮像制御部110が実行する合焦制御の処理手順を示すフローチャートである。 無人航空機(UAV)の一例を示す。 本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ1200の一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。以下の実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、図面、及び要約書には、著作権による保護の対象となる事項が含まれる。著作権者は、これらの書類の何人による複製に対しても、特許庁のファイルまたはレコードに表示される通りであれば異議を唱えない。ただし、それ以外の場合、一切の著作権を留保する。
本発明の様々な実施形態は、フローチャート及びブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、プログラマブル回路、及び/またはプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/またはアナログハードウェア回路を含んでよい。集積回路(IC)及び/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。再構成可能なハードウェア回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等の様なメモリ要素等を含んでよい。
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよい。その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードの何れかを含んでよい。ソースコードまたはオブジェクトコードは、従来の手続型プログラミング言語を含む。従来の手続型プログラミング言語は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語でよい。コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供されてよい。プロセッサまたはプログラマブル回路は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
図1は、本実施形態に係る撮像装置100の外観斜視図の一例を示す図である。図2は、本実施形態に係る撮像装置100の機能ブロックを示す図である。
撮像装置100は、撮像部102、レンズ部200を備える。撮像部102は、イメージセンサ120、撮像制御部110、メモリ130、指示部162、及び表示部160を有する。
イメージセンサ120は、CCDまたはCMOSにより構成されてよい。イメージセンサ120は、レンズ部200が有するレンズ210を介して光を受光する。イメージセンサ120は、レンズ210を介して結像された光学像の画像データを撮像制御部110に出力する。
撮像制御部110は、CPUまたはMPUなどのマイクロプロセッサ、MCUなどのマイクロコントローラなどにより構成されてよい。メモリ130は、コンピュータ可読可能な記録媒体でよく、SRAM、DRAM、EPROM、EEPROM、及びUSBメモリなどのフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。撮像制御部110は回路に対応する。メモリ130は、撮像制御部110がイメージセンサ120などを制御するのに必要なプログラム等を格納する。メモリ130は、撮像装置100の筐体の内部に設けられてよい。メモリ130は、撮像装置100の筐体から取り外し可能に設けられてよい。
指示部162は、撮像装置100に対する指示をユーザから受け付けるユーザインタフェースである。表示部160は、イメージセンサ120により撮像され、撮像制御部110により処理された画像、撮像装置100の各種設定情報などを表示する。表示部160は、タッチパネルで構成されてよい。
撮像制御部110は、レンズ部200及びイメージセンサ120を制御する。例えば、撮像制御部110は、レンズ210の焦点の位置や焦点距離を制御する。撮像制御部110は、ユーザからの指示を示す情報に基づいて、レンズ部200が備えるレンズ制御部220に制御命令を出力することにより、レンズ部200を制御する。
レンズ部200は、1以上のレンズ210、レンズ駆動部212、レンズ制御部220、及びメモリ222を有する。本実施形態において1以上のレンズ210のことを「レンズ210」と総称する。レンズ210は、フォーカスレンズ及びズームレンズを含んでよい。レンズ210が含むレンズのうちの少なくとも一部または全部は、レンズ210の光軸に沿って移動可能に配置される。レンズ部200は、撮像部102に対して着脱可能に設けられる交換レンズであってよい。
レンズ駆動部212は、レンズ210のうちの少なくとも一部または全部を、レンズ210の光軸に沿って移動させる。レンズ制御部220は、撮像部102からのレンズ制御命令に従って、レンズ駆動部212を駆動して、レンズ210全体又はレンズ210が含むズームレンズやフォーカスレンズを光軸方向に沿って移動させることで、ズーム動作やフォーカス動作の少なくとも一方を実行する。レンズ制御命令は、例えば、ズーム制御命令、及びフォーカス制御命令等である。
レンズ駆動部212は、複数のレンズ210の少なくとも一部または全部を光軸方向に移動させるボイスコイルモータ(VCM)を含んでよい。レンズ駆動部212は、DCモータ、コアレスモータ、または超音波モータ等の電動機を含んでよい。レンズ駆動部212は、電動機からの動力をカム環、ガイド軸等の機構部材を介して複数のレンズ210の少なくとも一部または全部に伝達して、レンズ210の少なくとも一部または全部を光軸に沿って移動させてよい。
メモリ222は、レンズ駆動部212を介して移動するフォーカスレンズやズームレンズ用の制御値を記憶する。メモリ222は、SRAM、DRAM、EPROM、EEPROM、及びUSBメモリなどのフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。
撮像制御部110は、指示部162等を通じて取得したユーザの指示を示す情報に基づいて、イメージセンサ120に制御命令を出力することにより、イメージセンサ120に撮像動作の制御を含む制御を実行する。撮像制御部110は、イメージセンサ120により撮像された画像を取得する。撮像制御部110は、イメージセンサ120から取得した画像に画像処理を施してメモリ130に格納する。
本実施形態における撮像制御部110の動作を説明する。撮像制御部110は、撮像装置100が備えるレンズ210の焦点位置を異ならせて撮像することにより得られた複数の画像データとレンズ210のぼけ特性情報とに基づいて、撮像対象の距離情報を取得する。具体的には、撮像制御部110は、撮像装置100の撮像面における特定の象限に対応するレンズ210のぼけ特性情報を記憶する。撮像制御部110は、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する場合に、特定の象限におけるレンズ210のぼけ特性情報と複数の画像データのそれぞれにおける他の象限に対応する画像情報との一方に対して象限の変換処理を行い、変換処理によって得られた情報と、特定の象限におけるレンズ210のぼけ特性情報と他の象限に対応する画像情報との他方の情報とに基づいて、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する。撮像制御部110は、撮像対象の距離情報に基づいて、レンズ210の焦点調節を行う。
例えば、撮像制御部110は、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する場合に、複数の画像データのそれぞれにおける他の象限に対応する画像情報に対して特定の象限への変換処理を行い、特定の象限への変換処理によって得られた画像情報と、特定の象限におけるレンズ210のぼけ特性情報とに基づいて、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する。
撮像制御部110は、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する場合に、特定の象限におけるレンズ210のぼけ特性情報に対して他の象限への変換処理を行い、他の象限への変換処理によって得られたぼけ特性情報と、他の象限に対応する画像情報とに基づいて、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得してもよい。
レンズ210のぼけ特性情報は、例えば点拡がり関数である。撮像制御部110は、特定の象限に含まれる複数の点におけるレンズ210の点拡がり関数を記憶するように構成されている。例えば、撮像制御部110は、内部に不揮発性記憶媒体を有しており、特定の象限に含まれる複数の点におけるレンズ210の点拡がり関数を記憶する。なお、撮像制御部110は、第1象限内の1以上の点におけるレンズ210の点拡がり関数と、第1座標軸上の1以上の点におけるレンズ210の点拡がり関数と、第2座標軸上の1以上の点におけるレンズ210の点拡がり関数とを記憶してよい。
特定の象限は、レンズ210の光軸に対応する点を原点とし互いに直交する第1座標軸及び第2座標軸によって分けられる4個の象限のうち、第1座標軸の座標値及び第2座標軸の座標値が正となる領域である第1象限を含んでよい。撮像制御部110は、第1座標軸の座標値が負であり第2座標軸の座標値が正である第2象限に対応する画像情報を第2座標軸について線対称に変換することによって、第1象限への変換処理を行う。撮像制御部110は、第1座標軸の座標値が負であり第2座標軸の座標値が負である第3象限に対応する画像情報を原点について点対称に変換することによって、第1象限への変換処理を行う。撮像制御部110は、第1座標軸の座標値が正であり第2座標軸の座標値が負である第4象限に対応する画像情報を、第1座標軸について線対称に変換することにより、第1象限への変換処理を行う。
撮像制御部110は、第1象限内の第1領域及び第2領域のそれぞれにおけるレンズ210のぼけ特性情報を記憶している。撮像制御部110は、第1象限の画像情報と、第1領域におけるレンズ210のぼけ特性情報及び第2領域におけるレンズ210のぼけ特性情報の補間処理によって生成されたぼけ特性情報に基づいて、第1領域及び第2領域の間における撮像対象の距離情報を取得する。撮像制御部110は、第2象限の画像情報を第2座標軸について線対称に変換することによって得られた画像情報と、第1領域におけるレンズ210のぼけ特性情報及び第2領域におけるレンズ210のぼけ特性情報の補間処理によって生成されたぼけ特性情報に基づいて、第2象限における第1領域及び第2領域の間の領域に対応する撮像対象の距離情報を取得する。撮像制御部110は、第3象限の画像情報を原点について点対称に変換することによって得られた画像情報と、第1領域におけるレンズ210のぼけ特性情報及び第2領域におけるレンズ210のぼけ特性情報の補間処理によって生成されたぼけ特性情報に基づいて、第3象限における第1領域及び第2領域の間の領域に対応する撮像対象の距離情報を取得する。撮像制御部110は、第4象限の画像情報を第1座標軸について線対称に変換することによって得られた画像情報と、第1領域におけるレンズ210のぼけ特性情報及び第2領域におけるレンズ210のぼけ特性情報の補間処理によって生成されたぼけ特性情報に基づいて、第4象限における第1領域及び第2領域の間の領域に対応する撮像対象の距離情報を取得する。
ここで、撮像装置100が実行するAF方式について説明する。撮像装置100は、AF処理を実行するために、レンズ210から被写体までの距離(被写体距離)を決定する。被写体距離を決定するための方式として、フォーカスレンズを移動させることによって、フォーカスレンズとイメージセンサ120の受光面との位置関係が異なる状態で撮像された複数の画像のぼけ量に基づいて決定する方式がある。ここで、この方式を用いたAFを、ぼけ検出オートフォーカス(Bokeh Detection Auto Foucus:BDAF)方式と称する。具体的には、BDAFでは、DFD(Depth From Defocus)演算を行ってAFを行う。
例えば、画像のぼけ量は、ガウシアン関数を用いて次式(1)で表すことができる。すなわち、ある特定のフォーカスレンズ位置で取得した画像に式(1)を適用することでぼけ量の分布を計算することができる。式(1)において、xは、水平方向における画素位置を示す。σは、標準偏差値を示す。
Figure 2021166340
図3は、式(1)を用いて計算したCostとフォーカスレンズの位置との関係を示す曲線の一例を示す。フォーカスレンズを例えば異なる2つの位置に動かすことでぼけ量の分布を計算し、この2点を通る曲線を描いたのが図3である。C1は、フォーカスレンズがx1に位置するときに得られた画像のCostである。C2は、フォーカスレンズがx2に位置するときに得られた画像のCostである。C1及びC2からレンズ210の光学特性を考慮して定められる曲線500の極小点502に対応するレンズ位置x0にフォーカスレンズを合わせることで、被写体に焦点を合わせることができる。
図4は、BDAF方式における距離算出手順の一例を示すフローチャートである。撮像制御部110は、レンズ210とイメージセンサ120の撮像面とが第1位置関係にある状態で、第1画像を撮像してメモリ130に格納する。撮像制御部110は、レンズ210を光軸方向に移動させることで、レンズ210と撮像面とが第2位置関係にある状態にして、撮像装置100で第2画像を撮像してメモリ130に格納する(S201)。例えば、撮像制御部110は、フォーカスレンズを光軸方向に移動させることで、レンズ210と撮像面との位置関係を第1位置関係から第2位置関係に変更する。レンズの移動量は、例えば、10μm程度でよい。
次いで、撮像制御部110は、第1画像を複数の領域に分割する(S202)。撮像制御部110は、第1画像内の画素ごとに特徴量を算出して、類似する特徴量を有する画素群を一つの領域として第1画像を複数の領域に分割してよい。撮像制御部110は、第1画像のうちAF処理枠に設定されている範囲の画素群を複数の領域に分割してもよい。撮像制御部110は、第2画像を、第1画像の複数の領域に対応する複数の領域に分割する。撮像制御部110は、第1画像の複数の領域のそれぞれのぼけ量と、第2画像の複数の領域のそれぞれのぼけ量とに基づいて、複数の領域ごとに複数の領域のそれぞれに含まれるオブジェクトに対応する被写体までの距離を算出する(S203)。
なお、レンズ210とイメージセンサ120の撮像面との位置関係を変える方法は、レンズ210が備えるフォーカスレンズを移動させる方法に限られない。例えば、撮像制御部110は、レンズ210の全体を光軸方向に移動させてよい。撮像制御部110は、イメージセンサ120の撮像面を光軸方向に移動させてよい。撮像制御部110は、レンズ210が備える少なくとも一部のレンズ及びイメージセンサ120の撮像面の双方を光軸方向に移動させてよい。撮像制御部110は、レンズ210の焦点とイメージセンサ120の撮像面の相対的な位置関係を光学的に変えるための任意の方法を用いてよい。
図5を参照して被写体距離の算出手順についてさらに説明する。レンズLの主点から被写体510(物面)までの距離をA、レンズLの主点から被写体510からの光束が結像する位置(像面)までの距離をB、レンズLの焦点距離をFとする。この場合、距離A、距離B、及び焦点距離Fの関係は、レンズの公式から次式(2)で表すことができる。
Figure 2021166340
焦点距離FはレンズLが備える各レンズの位置から定まる。したがって、被写体510からの光束が結像する距離Bが特定できれば、式(2)を用いて、レンズLの主点から被写体510までの距離Aを特定することができる。
ここで、レンズLと撮像面との位置関係を、イメージセンサの撮像面をレンズL側に移動させることによって変えたとする。図5に示すように、レンズLの主点から距離D1の位置やレンズLの主点から距離D2の位置に撮像面があるとすると、撮像面上に投影された被写体510の像にはぼけが生じる。撮像面上に投影された被写体510の像のぼけの大きさ(錯乱円512及び514)から被写体510が結像する位置を算出することで、距離Bを特定し、さらに距離Aを特定することができる。つまり、ぼけの大きさ(ぼけ量)が撮像面と結像位置とに比例することを考慮して、ぼけの量の差から結像位置を特定できる。
ここで、撮像面から距離D1の位置の像I及び撮像面から距離D2の位置の像Iのそれぞれの画像はぼけている。像Iについて、点像分布関数(Point Spread Function)をPSF、被写体像をId1とすると、像Iは、畳み込み演算により次式(3)で表すことができる。
Figure 2021166340
像IもPSFによる畳み込み演算によって同様に表される。被写体像のフーリエ変換をfとして、点像分布関数PSF及びPSFをフーリエ変換した光学伝達関数(Optical Transfer Function)をOTF及びOTFとして、次式(4)のように比をとる。
Figure 2021166340
式(4)に示す値Cは、レンズLの主点から距離D1の位置の像及びレンズLの主点から距離D2の位置の像のそれぞれのぼけ量の変化量、つまり、値Cは、レンズLの主点から距離D1の位置の像とレンズLの主点から距離D2の位置の像のぼけ量との差に相当する。
図5において、撮像面をレンズL側に移動させることによって、レンズLと撮像面との位置関係を変えた場合について説明した。フォーカスレンズを撮像面に対して移動させることによって、レンズLの焦点の位置と撮像面との位置関係を変えることによっても、ぼけ量に違いが生じる。本実施形態では、主にフォーカスレンズを撮像面に対して移動させることによってぼけ量が異なる画像を取得し、取得した画像に基づいてDFD演算を行ってデフォーカス量を表すDFD演算値を取得して、DFD演算値に基づいて被写体に合焦するためのフォーカスレンズの位置の目標値を算出するものとする。
図6は、画像領域に設定されるROI(Region of Interest、関心領域)の位置を模式的に示す。図6に示す画像領域600は、撮像装置100により撮像される画像の全領域を示す。図6の例では、画像領域600に15個のROI00〜ROI14が設定されている。
図7から図9に、試験被写体を用いてDFD演算によって算出したデフォーカス量の検出誤差を示す。図7は、試験被写体700を用いて算出したデフォーカス量の検出誤差のグラフを示す。試験被写体700は垂直方向に延伸する複数のバー状のパターンである。図8は、試験被写体800を用いて算出したデフォーカス量の検出誤差のグラフを示す。試験被写体800は水平方向に延伸する複数のバー状のパターンである。図9は、試験被写体900を用いて算出したデフォーカス量の検出誤差のグラフを示す。試験被写体900は水平方向及び垂直方向成分を持つ混合パターンである。
図7から図9に示す各グラフの横軸はデフォーカス量であり、縦軸は、DFD演算によって算出されたデフォーカス量の誤差である。縦軸及び横軸の単位はfδである。なお、図7から図9のそれぞれには15個のグラフが示されている。これらの15個のグラフは、図6に示す15個のROIと一対一に対応する。これらの15個のグラフは、紙面に向かって見た場合に、図6に示す15個のROIのうちの対応するROIと同じ並びで配置されている。
なお、DFD演算において、全てのROIについて同一のPSFを用いてデフォーカス量を算出した。具体的には、光軸に対応する位置のROI07の円形状のPSFを用いてデフォーカス量を算出した。
図7から図9のグラフから分かるように、光軸に対応するROIについては、どの試験パターンでも検出誤差が小さい。しかし、光軸から離れた位置のROI(以後、「周辺ROI」と呼ぶ)については、被写体のパターンによって誤差の大小が異なる。これは、被写体パターンが変わると、周辺ROIではDFD演算結果が変わることを意味する。そのため、仮に各ROIに対応する校正値を用いてDFD演算の演算結果を較正したとしても、被写体によって検出精度が低くなる可能性があることを意味する。
図10は、各ROIの位置に対する口径食(vignetting)の形状の計算結果を示す。図10には、各ROIに対応づけて2つのサークルが示されている。この2つのサークルは、光学系の径等によって制約される範囲を示す。2つサークルの重なり部分がPSF形状となる。
図11は、ROI05における口径食の観察結果1100を、口径食形状の計算結果とともに示す。図11に示されるように、口径色の観察結果1100は計算結果とほぼ一致する。一般に、口径食は、像高が高くなるにつれてシフトする複数の円状の重なりとなることが予測される。図10の計算結果から、この予測どおり、像高が高くなるにつれて2つの円がシフトしていく様子が分かる。
図12、図13及び図14は、それぞれ試験被写体700、800及び900を用いて、図10に示すROI毎のPSFデータを適用してDFD演算を行うことによって算出したデフォーカス量の検出誤差を示す。図12から図14に示す各グラフの横軸はデフォーカス量であり、縦軸はDFD演算によって算出されたデフォーカス量の誤差である。縦軸及び横軸の単位はfδである。
図12から図14から分かるように、周辺ROIにおいても、被写体パターンによらず、DFD演算の検出誤差を小さい。このことから、図7から図9に示したように周辺ROIでのDFD演算の検出誤差が被写体パターンによって違いが生じた主な原因は、図10に関連して説明したようなPSFの違いにあるということができる。
そこで、撮像制御部110は、画像領域毎に異なるPSFを適用してDFD演算を行う。DFD演算に用いるPSFは、デフォーカス量に対応する多数のPSFデータを記憶する必要がある。例えば、−100fδから+100fδの範囲のデフォーカス量のPSFを用いる場合、レンズ駆動の間隔を2fδとすると、101個のPSFデータを用いる必要がある。したがって、画像領域全体についてPSFデータを持つことは記憶容量の点で現実的とはいえない。そこで、例えば画像領域全体で15個のROIのPSFデータを記憶しておき、ROIの間の座標については、近隣のROIのPSFデータを補間してDFD演算を行う方法を採用する。15個のROIのPSFを記憶する場合でも、15×101=1515個のPSFデータを記憶する必要があるため、DFD演算を高精度化するためにROIの数を増やすと、PSFデータを記憶するための不揮発性記憶媒体の記憶容量を圧迫する要因となる。
一般に、PSFの形状は概ね光軸を中心として対称性を持つ。一方、イメージセンサには、一般に水平方向及び垂直方向に一定間隔で画素が配置されている。よって、例えば512×512画素のROIに対するPSFは光軸中心からの長さ(像高)が同じであっても、対角像高、水平像高及び垂直像高によってPSFの形状が異なることになる。
図15は、撮像制御部110がPSFデータを記憶する範囲を模式的に示す。図15に示されるように、撮像制御部110は、口径食を考慮したPSFデータを不揮発性記憶媒体に記憶している。撮像制御部110は、第1象限に対応する15個のPSFデータを不揮発性記憶媒体に記憶している。撮像制御部110は、第2象限、第3象限及び第4象限に対応するPSFデータを不揮発性記憶媒体に記憶していない。
より具体的には、撮像制御部110は、第1象限内のPSFデータと、第1象限に接するX軸上のPSFデータと、第1象限に接するY軸上のPSFデータとを不揮発性記憶媒体に記憶する。第1象限の撮像対象についてDFD演算を行う場合は、不揮発性記憶媒体に記憶されている第1象限に対応するPSFデータと、第1象限に対応する画像情報とを用いて、DFD演算を行う。他の象限の撮像対象についてDFD演算を行う場合は、他の象限の画像情報に第1象限への象限変換を施してから、第1象限のPSFデータを用いてDFD演算を行う。
図16は、象限変換を模式的に示す。撮像制御部110は、第2象限の撮像対象についてDFD演算を行う場合は、第2象限の画像情報1620を第1象限への象限変換を行うことによって得られた画像情報1622と第1象限に対応するPSFデータとを用いて、DFD演算を行う。具体的には、撮像制御部110は、第2象限の画像情報1620をY軸について線対称に変換することによって、第1象限への変換処理を行う。すなわち、撮像制御部110は、第2象限の画像情報1620をY軸について水平方向に反転させることによって第1象限への変換処理を行う。
また、第3象限の撮像対象についてDFD演算を行う場合、撮像制御部110は、第3象限の画像情報1630を第1象限への象限変換を行うことによって得られた画像情報1632と第1象限に対応するPSFデータとを用いて、DFD演算を行う。具体的には、撮像制御部110は、第3象限の画像情報1630を原点について点対称に変換することによって、第1象限への変換処理を行う。すなわち、撮像制御部110は、第3象限の画像情報1630を原点まわりに180度回転させることによって、第1象限への変換処理を行う。
また、第4象限の撮像対象についてDFD演算を行う場合は、第4象限の画像情報1640を第1象限への象限変換を行うことによって得られた画像情報1642と第1象限に対応するPSFデータとを用いて、DFD演算を行う。具体的には、撮像制御部110は、第4象限の画像情報1640をX軸について線対称に変換することによって、第1象限への変換処理を行う。すなわち、撮像制御部110は、第4象限の画像情報1640をX軸について垂直方向に反転させることによって第1象限への変換処理を行う。
本実施形態によれば、撮像制御部110は、垂直像高及び水平像高が保持されるように、第2象限、第3象限及び第4象限に画像情報の象限変換を行う。これにより、撮像制御部110は、第2象限、第3象限及び第4象限のPSFデータを保持する必要がない。図15に示されるように、撮像制御部110は、第1象限に対応するPSFデータとして、15個のPSFデータを記憶する。これにより、例えば図6に示すように全画像領域で15個のROIを設定する場合に比べて、周辺ROIのPSFを補間演算によってより正しく取得することが可能になる。そのため、DFD演算の検出精度を高めることができる。仮に同程度の検出精度を得るために全象限のPSFデータを記憶すると、45個のPSFデータを記憶する必要が生じる。よって、本実施形態によれば、PSFデータの記憶容量を1/3に削減することができる。
図17は、撮像制御部110が実行する合焦制御の処理手順を示すフローチャートである。撮像制御部110は、合焦制御を行うためのアルゴリズムにより実装される合焦制御処理1700と、DFD演算を行うためのアルゴリズムにより実装されるDFD処理1750とを並行して実行する。
なお、焦点調節の対象となる領域は、ユーザによって指定された領域であってよい。焦点調節の対象となる領域は、撮像制御部110が顔検出等の画像解析によって主被写体が検出された領域であってよい。焦点調節の対象となる領域は、撮像制御部110が画像解析等によって主被写体が検出された複数の領域であってもよい。本実施形態においては、焦点調節の対象となる領域を特定する方法は特に限定されない。
合焦制御処理1700において、撮像制御部110は、現在のレンズ位置でイメージセンサ120に撮像させて、第1画像の画像データを取得する(S1702)。
撮像制御部110は、DFD処理1750において、第1画像の画像データについて、第2象限、第3象限及び第4象限の画像情報を必要に応じて象限変換処理を行う(S1752)。例えば、撮像制御部110は、焦点調節の対象となる領域が第2象限、第3象限及び第4象限のいずれかに含まれる場合に、焦点調節の対象となる領域を含む象限の画像情報を象限変換する。
S1754において、撮像制御部110は、第1画像について、S1752の象限変換処理を経た画像情報に対して、第1象限のPSFデータを用いてコンボリューション演算を行う。撮像制御部110は、デフォーカス量毎にコンボリューション演算を行い、デフォーカス量毎にコンボリューション演算の結果をメモリに保持する。なお、撮像制御部110は、焦点調節の対象となる領域の位置に応じて、近隣PSFデータを用いて補間処理を行うことによって焦点調節の対象となる領域に対応するPSFデータを生成して、コンボリューション演算を行ってよい。デコンボリューション演算は、ハードウェアにより実装されていることが望ましいが、ソフトウェアで実装されていてもよい。
合焦制御処理1700において、撮像制御部110は、レンズ210のフォーカスレンズの位置を予め定められた移動量だけ移動させ(S1704)、イメージセンサ120に撮像させて、第2画像の画像データを取得する(S1706)。撮像制御部110は、DFD処理1750において、第2画像の画像データについて、第2象限、第3象限及び第4象限の画像情報を必要に応じて象限変換処理を行い(S1752)、第2画像について、S1752の象限変換処理を経た画像情報に対して、第1象限のPSFデータを用いてコンボリューション演算を行う(S1754)。
続いて、S1756において、撮像制御部110は、第1画像及び第2画像のコンボリューション演算の結果を用いてコスト関数によりコストを演算することによって、コスト関数を最小化するデフォーカス量を算出し、第1画像と第2画像とのデフォーカス量に基づいてレンズ移動量を算出する。
撮像制御部110は、合焦制御処理1700において、レンズ210のフォーカスレンズの位置を予め定められた移動量だけ移動させ(S1708)、イメージセンサ120に撮像させて、第3画像の画像データを取得する(S1710)。
撮像制御部110は、DFD処理1750において、S1752と同様に、第3画像の画像データについて、第2象限、第3象限及び第4象限の画像情報を必要に応じて象限変換する(S1762)。撮像制御部110は、第3画像について、S1762の象限変換処理を経た画像情報に対して第1象限のPSFデータを用いてコンボリューション演算を行う(S1764)。S1766において、撮像制御部110は、第2画像及び第3画像のコンボリューション演算の結果を用いてコスト関数によりコストを演算することによって、コスト関数を最小化するデフォーカス量を算出する。S1766で算出したデフォーカス量に基づいて、撮像対象に対して合焦状態にあるか否かを判断できる。
撮像制御部110は、S1768において、S1766の演算結果に基づいて、撮像対象に対して合焦状態にあるか否かを判断する。合焦状態にあると判断した場合、合焦制御を終了する。
S1768の判断において合焦状態にないと判断した場合、デフォーカス量に基づいてレンズ移動量を算出し(S1770)、合焦制御処理1700のS1708に処理を移動する。以後、フローチャートに従って、合焦状態となるまで、DFD処理1750とフォーカスレンズの移動を繰り返す。なお、DFD処理1750においては、新たな画像が撮像される毎に、最新の2つの画像に対するコンボリューション演算結果を用いて、S1766及びS1768の処理を行う。また、DFD処理1750において、DFD演算の信頼性評価値を算出して、信頼性評価値が予め定められた値より小さい場合には、DFDに基づく合焦制御を停止して、コントラストAF等の他の合焦制御方式に切り替えてもよい。なお、撮像制御部110は、DFD演算の信頼性評価値を画像内の被写体のぼけ量に基づいて算出してよい。撮像制御部110は、例えば、式(1)で表される画像のぼけ量に基づいて、DFD演算の信頼性評価値を算出してよい。撮像制御部110は、ぼけ量が小さいほど信頼性評価値を高くしてよい。また、信頼性評価値が小さい場合でも、フォーカスレンズの位置を変えなくても複数の画像でDFD演算を行うことによりDFD演算の精度が高まる場合がある。そのため、信頼性評価値が予め定められた値より小さい場合には、フォーカスレンズの位置を変えずに複数の画像でDFD演算を行うことによって、DFDに基づく合焦制御を継続してもよい。
なお、図15から図17においては、第1象限以外の象限の画像情報に対して第1象限への象限変換を行い、象限変換により得られた画像情報と第1象限のPSFデータを用いてDFD演算を行う形態を説明した。しかし、第1象限のPSFデータに対して第2象限への象限変換を行い、象限変換されたPSFデータと第2象限の画像情報を用いてDFD演算を行ってもよい。同様に、第1象限のPSFデータに対して第3象限への象限変換を行い、象限変換されたPSFデータと第3象限の画像情報を用いてDFD演算を行ってもよく、第1象限のPSFデータに対して第4象限への象限変換を行い、象限変換されたPSFデータと第4象限の画像情報を用いてDFD演算を行ってもよい。
以上に説明したように、撮像装置100によれば、特定の象限に対応するPSFデータを用いて、画像領域全体での合焦制御を行うことが可能となる。そのため、PSFデータの記憶容量を削減することができる。また、DFD演算の精度を保持することができる。また、画像領域全体での合焦制御を行うことができる。
上記のような撮像装置100は、移動体に搭載されてもよい。撮像装置100は、図18に示すような、無人航空機(UAV)に搭載されてもよい。UAV10は、UAV本体20、ジンバル50、複数の撮像装置60、及び撮像装置100を備えてよい。ジンバル50、及び撮像装置100は、撮像システムの一例である。UAV10は、推進部により推進される移動体の一例である。移動体とは、UAVの他、空中を移動する他の航空機などの飛行体、地上を移動する車両、水上を移動する船舶等を含む概念である。
UAV本体20は、複数の回転翼を備える。複数の回転翼は、推進部の一例である。UAV本体20は、複数の回転翼の回転を制御することでUAV10を飛行させる。UAV本体20は、例えば、4つの回転翼を用いてUAV10を飛行させる。回転翼の数は、4つには限定されない。また、UAV10は、回転翼を有さない固定翼機でもよい。
撮像装置100は、所望の撮像範囲に含まれる被写体を撮像する撮像用のカメラである。ジンバル50は、撮像装置100を回転可能に支持する。ジンバル50は、支持機構の一例である。例えば、ジンバル50は、撮像装置100を、アクチュエータを用いてピッチ軸で回転可能に支持する。ジンバル50は、撮像装置100を、アクチュエータを用いて更にロール軸及びヨー軸のそれぞれを中心に回転可能に支持する。ジンバル50は、ヨー軸、ピッチ軸、及びロール軸の少なくとも1つを中心に撮像装置100を回転させることで、撮像装置100の姿勢を変更してよい。
複数の撮像装置60は、UAV10の飛行を制御するためにUAV10の周囲を撮像するセンシング用のカメラである。2つの撮像装置60が、UAV10の機首である正面に設けられてよい。更に他の2つの撮像装置60が、UAV10の底面に設けられてよい。正面側の2つの撮像装置60はペアとなり、いわゆるステレオカメラとして機能してよい。底面側の2つの撮像装置60もペアとなり、ステレオカメラとして機能してよい。複数の撮像装置60により撮像された画像に基づいて、UAV10の周囲の3次元空間データが生成されてよい。UAV10が備える撮像装置60の数は4つには限定されない。UAV10は、少なくとも1つの撮像装置60を備えていればよい。UAV10は、UAV10の機首、機尾、側面、底面、及び天井面のそれぞれに少なくとも1つの撮像装置60を備えてもよい。撮像装置60で設定できる画角は、撮像装置100で設定できる画角より広くてよい。撮像装置60は、単焦点レンズまたは魚眼レンズを有してもよい。
遠隔操作装置300は、UAV10と通信して、UAV10を遠隔操作する。遠隔操作装置300は、UAV10と無線で通信してよい。遠隔操作装置300は、UAV10に上昇、下降、加速、減速、前進、後進、回転などのUAV10の移動に関する各種命令を示す指示情報を送信する。指示情報は、例えば、UAV10の高度を上昇させる指示情報を含む。指示情報は、UAV10が位置すべき高度を示してよい。UAV10は、遠隔操作装置300から受信した指示情報により示される高度に位置するように移動する。指示情報は、UAV10を上昇させる上昇命令を含んでよい。UAV10は、上昇命令を受け付けている間、上昇する。UAV10は、上昇命令を受け付けても、UAV10の高度が上限高度に達している場合には、上昇を制限してよい。
図19は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ1200の一例を示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーションまたは当該装置の1または複数の「部」として機能させることができる。例えば、コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200に、撮像制御部110として機能させることができる。または、当該プログラムは、コンピュータ1200に当該オペレーションまたは当該1または複数の「部」の機能を実行させることができる。当該プログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、及びRAM1214を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、入力/出力ユニットを含み、それらは入力/出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。コンピュータ1200はまた、ROM1230を含む。CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブが、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納してよい。ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/またはコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。プログラムが、CR−ROM、USBメモリまたはICカードのようなコンピュータ可読記録媒体またはネットワークを介して提供される。プログラムは、コンピュータ可読記録媒体の例でもあるRAM1214、またはROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーションまたは処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、またはUSBメモリのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU1212は、USBメモリ等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上またはコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 UAV
20 UAV本体
50 ジンバル
60 撮像装置
100 撮像装置
102 撮像部
110 撮像制御部
120 イメージセンサ
130 メモリ
160 表示部
162 指示部
200 レンズ部
210 レンズ
212 レンズ駆動部
220 レンズ制御部
222 メモリ
300 遠隔操作装置
600 画像領域
700、800、900
1620、1622、1630、1632、1640、1642 画像情報
1700 合焦制御処理
1750 DFD処理
1200 コンピュータ
1210 ホストコントローラ
1212 CPU
1214 RAM
1220 入力/出力コントローラ
1222 通信インタフェース
1230 ROM

Claims (13)

  1. 撮像装置が備える光学系の焦点位置を異ならせて撮像することにより得られた複数の画像データと前記光学系のぼけ特性情報とに基づいて、撮像対象の距離情報を取得するように構成された回路
    を備え、
    前記回路は、前記撮像装置の撮像面における特定の象限に対応する前記光学系のぼけ特性情報を記憶するように構成され、他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する場合に、前記特定の象限における前記光学系のぼけ特性情報と前記複数の画像データのそれぞれにおける前記他の象限に対応する画像情報との一方に対して象限の変換処理を行い、前記変換処理によって得られた情報と、前記特定の象限における前記光学系のぼけ特性情報と前記他の象限に対応する画像情報との他方の情報とに基づいて、前記他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得するように構成されている
    装置。
  2. 前記回路は、前記他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する場合に、前記複数の画像データのそれぞれにおける前記他の象限に対応する画像情報に対して前記特定の象限への変換処理を行い、前記特定の象限への変換処理によって得られた画像情報と、前記特定の象限における前記光学系のぼけ特性情報とに基づいて、前記他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得するように構成されている
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記回路は、前記他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する場合に、前記特定の象限における前記光学系のぼけ特性情報に対して前記他の象限への変換処理を行い、前記他の象限への変換処理によって得られたぼけ特性情報と、前記他の象限に対応する画像情報とに基づいて、前記他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得するように構成されている
    請求項1に記載の装置。
  4. 前記光学系のぼけ特性情報は点拡がり関数であり、
    前記回路は、前記特定の象限に含まれる複数の点における前記光学系の点拡がり関数を記憶するように構成されている
    請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記特定の象限は、前記光学系の光軸に対応する点を原点とし互いに直交する第1座標軸及び第2座標軸によって分けられる4個の象限のうち、前記第1座標軸の座標値及び前記第2座標軸の座標値が正となる領域である第1象限を含み、
    前記回路は、
    前記第1座標軸の座標値が負であり前記第2座標軸の座標値が正である第2象限に対応する画像情報を前記第2座標軸について線対称に変換することによって、前記第1象限への変換処理を行い、
    前記第1座標軸の座標値が負であり前記第2座標軸の座標値が負である第3象限に対応する画像情報を原点について点対称に変換することによって、前記第1象限への変換処理を行い、
    前記第1座標軸の座標値が正であり前記第2座標軸の座標値が負である第4象限に対応する画像情報を、前記第1座標軸について線対称に変換することにより、前記第1象限への変換処理を行うように構成されている
    請求項1又は2に記載の装置。
  6. 前記光学系のぼけ特性情報は点拡がり関数であり、
    前記回路は、前記第1象限内の1以上の点における前記光学系の点拡がり関数と、前記第1座標軸上の1以上の点における前記光学系の点拡がり関数と、第2座標軸上の1以上の点における前記光学系の点拡がり関数とを記憶するように構成されている
    請求項5に記載の装置。
  7. 前記回路は、
    前記第1象限内の第1領域及び第2領域のそれぞれにおける前記光学系のぼけ特性情報を記憶しており、
    前記第1象限の画像情報と、前記第1領域における前記光学系のぼけ特性情報及び前記第2領域における前記光学系のぼけ特性情報の補間処理によって生成されたぼけ特性情報に基づいて、前記第1領域及び前記第2領域の間における撮像対象の距離情報を取得し、
    前記第2象限の画像情報を前記第2座標軸について線対称に変換することによって得られた画像情報と、前記第1領域における前記光学系のぼけ特性情報及び前記第2領域における前記光学系のぼけ特性情報の補間処理によって生成されたぼけ特性情報に基づいて、前記第2象限における前記第1領域及び前記第2領域の間の領域に対応する撮像対象の距離情報を取得し、
    前記第3象限の画像情報を前記原点について点対称に変換することによって得られた画像情報と、前記第1領域における前記光学系のぼけ特性情報及び前記第2領域における前記光学系のぼけ特性情報の補間処理によって生成されたぼけ特性情報に基づいて、前記第3象限における前記第1領域及び前記第2領域の間の領域に対応する撮像対象の距離情報を取得し、
    前記第4象限の画像情報を前記第1座標軸について線対称に変換することによって得られた画像情報と、前記第1領域における前記光学系のぼけ特性情報及び前記第2領域における前記光学系のぼけ特性情報の補間処理によって生成されたぼけ特性情報に基づいて、前記第4象限における前記第1領域及び前記第2領域の間の領域に対応する撮像対象の距離情報を取得するように構成されている
    請求項5に記載の装置。
  8. 前記回路は、前記撮像対象の距離情報に基づいて、前記光学系の焦点調節を行うように構成されている
    請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
  9. 請求項1から3のいずれか一項に記載の装置と、
    前記撮像面を備えるイメージセンサと
    を備える撮像装置。
  10. 請求項9に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置の姿勢を制御可能に支持する支持機構と
    を備える撮像システム。
  11. 請求項9に記載の撮像装置を搭載して移動する移動体。
  12. 撮像装置が備える光学系の焦点位置を異ならせて撮像することにより得られた複数の画像データと前記光学系のぼけ特性情報とに基づいて、撮像対象の距離情報を取得する段階
    を備え、
    前記撮像対象の距離情報を取得する段階は、前記撮像装置の撮像面における特定の象限に対応する前記光学系のぼけ特性情報を記憶する段階と、
    他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する場合に、前記特定の象限における前記光学系のぼけ特性情報と前記複数の画像データのそれぞれにおける前記他の象限に対応する画像情報との一方に対して象限の変換処理を行う段階と、
    前記変換処理によって得られた情報と、前記特定の象限における前記光学系のぼけ特性情報と前記他の象限に対応する画像情報との他方の情報とに基づいて、前記他の象限に対応する撮像対象の距離情報を取得する段階と
    を備える方法。
  13. 請求項12に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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