JP2021165746A - テラヘルツ波検出装置、テラヘルツ波検出方法、及び情報処理装置 - Google Patents

テラヘルツ波検出装置、テラヘルツ波検出方法、及び情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】テラヘルツ波を用いた分析結果を見やすくする表示技術を提供する。
【解決手段】 テラヘルツ波を発信する発信器、及び分析対象物の背後に存在する背景反射物で反射された反射テラヘルツ波を受信する受信器を含むテラヘルツ波送受信器と、ディスプレイと、情報処理装置と、を備え、発信器は、分析対象物を含む2次元領域に、特定の周波数を含む送信信号に基づくテラヘルツ波を照射し、情報処理装置は、反射テラヘルツ波に基づいて分析対象物の濃度を解析し、背景反射物の画像に分析対象物の濃度画像を合成した合成画像を生成し、ディスプレイに表示する。
【選択図】図3

Description

本発明は、テラヘルツ波検出装置、テラヘルツ波検出方法、及びテラヘルツ波検出システムに関する。
種々のVCOガス等がテラヘルツ波(0.1THz〜10THz、以下「THz波」と記載する)の領域で、特徴的な周波数の吸収スペクトルを示すことが知られている。また、THz波は、赤外光よりも波長が長く、エアロゾルの影響を受けにくいことが知られている。そこで、非特許文献1は、THz波の性質を用いて、THz波をVCOガスの分析に応用するという研究について開示している。
ギャップレスTHzコム分光法(レーザー研究第42巻第9号 1〜6ページ、2014年9月)
非特許文献1は、スペクトル間ギャップの無いテラヘルツ波を発生させることに言及しているが、THz波で分析を行った結果の表示については提示していない。テラヘルツ波は、光に比べて波長が長く、テラヘルツ波の受信波を画像化すると可視光画像ほどの解像度は得られないので、THz波を用いた分析結果を画像として提示するためには更なる工夫の余地がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、テラヘルツ波を用いた分析結果を見やすくする表示技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、テラヘルツ波を発信する発信器、及び分析対象物の背後に存在する背景反射物で反射された反射テラヘルツ波を受信する受信器を含むテラヘルツ波送受信器と、ディスプレイと、前記テラヘルツ波送受信器、及び前記ディスプレイの其々に接続された情報処理装置と、を備え、前記発信器は、前記分析対象物を含む2次元領域に、特定の周波数を含む送信信号に基づくテラヘルツ波を照射し、前記情報処理装置は、前記反射テラヘルツ波に基づいて、前記分析対象物の濃度を解析する解析部と、前記解析部の解析結果に基づいて、前記背景反射物が撮像された背景画像に前記分析対象物の濃度画像を合成した合成画像を生成し、前記ディスプレイに表示する可視化部と、を含む、ことを特徴とする。
本発明によれば、テラヘルツ波を用いた分析結果を見やすくする表示技術を提供することができる。なお上記した以外の目的、構成、効果については下記実施形態にて明らかにする。
第一実施形態に係るTHz波検出装置の正面図 第一実施形態に係るTHz波検出装置の側方断面図 第一実施形態に係るTHz波検出装置のハードウェア構成図 第一実施形態に係るTHz波検出装置の機能ブロック図 THz波の送信信号と受信信号を説明する図 受信信号の信号強度を示した図 THz波検出装置の動作フローを示すフローチャート ガスの可視化方法を説明する図 画像合成処理の一例を示す図 画像合成処理の一例を示す図 第二実施形態に係るTHz波検出装置の外観図 コントローラの機能構成図 第二実施形態によるTHz波検出装置の応用例を示す図 THz波検出装置と分析対象ガスとの距離の関係を示す図 THz波検出装置と分析対象ガスとの距離の関係を示す図 第三実施形態に係るTHz波検出装置、特にガス可視化アプリ部の処理フローを示すフローチャート 分析対象ガスの濃度の分布の時間変化を表す特徴量を説明する図 濃度分布図の一例を示す図 合成画像を示す図 第四実施形態に係るガス可視化アプリ部の処理フローを示すフローチャート 第五実施形態によるTHz波検出装置の正面図 第五実施形態によるTHz波検出装置の側方断面図 第五実施形態におけるガス可視化アプリ部の処理フローを示すフローチャート
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。以下の説明において、同一の構成、処理ステップには同一の符号を付し、重複説明を省略する。
[第一実施形態]
第一実施形態は、THz波検出装置100がガスの可視化装置に適用された例について説明する。図1Aは、第一実施形態に係るTHz波検出装置の正面図である。図1Bは、第一実施形態に係るTHz波検出装置の側方断面図である。図2は、第一実施形態に係るTHz波検出装置のハードウェア構成図である。
図1Aに示すTHz波検出装置100は、情報処理装置としてのスマートフォン10にTHz波送受信器1を外付けして構成される。情報処理装置は、他の携帯情報端末、例えばタブレット端末でもよい。またTHz波検出装置100は、コンピュータにTHz波送受信器1を接続して構成してもよい。
図1Bに示すように、スマートフォン10は、拡張I/F125を備え、拡張インターフェイス125にTHz波送受信器1を接続する。
スマートフォン10は、前面にディスプレイ141、及び前面カメラ143を備える。更にスマートフォン10は、背面に背面カメラ144を備える。またスマートフォン10は、筐体内部にプロセッサ107を収容する。
図2は、スマートフォン10の内部構成の一例を示すブロック図である。図2において、スマートフォン10は、CPU(Central Processing Unit)101、システムバス102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104、ストレージ110、通信処理器120、拡張インターフェイス125、操作器130、ビデオプロセッサ140、オーディオプロセッサ150、センサ160で構成される。
CPU101は、スマートフォン10全体を制御するマイクロプロセッサユニットである。システムバス102はCPU101とスマートフォン10内の各動作ブロックとの間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。
ROM103は、オペレーティングシステムなどの基本動作プログラムやその他の動作プログラムが格納されたメモリであり、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)やフラッシュROMのような書き換え可能なROMが用いられる。RAM104は基本動作プログラムやその他の動作プログラム実行時のワークエリアとなる。ROM103及びRAM104はCPU101と一体構成であっても良い。また、ROM103は、図2に示したような独立構成とはせず、ストレージ110内の一部記憶領域を使用するようにしても良い。上記プロセッサ107は、CPU101、ROM103、RAM104、ストレージ110がシステムバス102で接続されて構成される。
ストレージ110は、スマートフォン10の動作プログラムや動作設定値、スマートフォン10で撮影した画像、スマートフォン10のユーザの情報等を記憶する。
ストレージ110の一部領域を以ってROM103の機能の全部又は一部を代替しても良い。また、ストレージ110は、スマートフォン10に外部から電源が供給されていない状態であっても記憶している情報を保持する必要がある。従って、例えば、フラッシュROMやSSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)等のデバイスが用いられる。
なお、ROM103やストレージ110に記憶された前記各動作プログラムは、広域公衆ネットワーク上の各サーバ装置(図示せず)からのダウンロード処理により更新及び機能拡張することが可能であるものとする。
通信処理器120は、LAN(Local Area Network)通信器121、電話網通信器122、NFC(Near Field Communication)通信器123、Bluetooth(登録商標)通信器124を含んで構成される。LAN通信器121はWi−Fi(登録商標)等による無線接続によりアクセスポイント(AP)装置(図示せず)を介して広域公衆ネットワークに接続され、広域公衆ネットワーク上の各サーバ装置とデータの送受信を行う。電話網通信器122は移動体電話通信網の基地局(図示せず)との無線通信により、電話通信(通話)及びデータの送受信を行う。NFC通信器123は対応するリーダ/ライタとの近接時に無線通信を行う。Bluetooth通信器124は対応する端末と無線通信によりデータの送受信を行う。LAN通信器121、電話網通信器122、NFC通信器123、Bluetooth通信器124は、それぞれ符号回路や復号回路、アンテナ等を備えるものとする。また、通信処理器120が、赤外線通信や、その他の通信器を更に備えていても良い。
拡張インターフェイス125は、スマートフォン10の機能を拡張するためのインターフェイス群であり、本実施形態では、映像/音声インターフェイス、USB(Universal Serial Bus)インターフェイス、メモリインタフェース等で構成されるものとする。映像/音声インターフェイスは、外部映像/音声出力機器からの映像信号/音声信号の入力、外部映像/音声入力機器への映像信号/音声信号の出力、等を行う。USBインターフェイスは、PC(Personal Computer)等と接続してデータの送受信を行う。また、キーボードやその他のUSB機器の接続を行っても良い。メモリインタフェースはメモリカードやその他のメモリ媒体を接続してデータの送受信を行う。
操作器130は、スマートフォン10に対する操作指示の入力を行う指示入力装置であり、本実施形態では、ディスプレイ141に重ねて配置したタッチパネル及びボタンスイッチを並べた操作キーで構成されるものとする。なお、そのいずれか一方のみであっても良いし、拡張インターフェイス125に接続したキーボード等を用いてスマートフォン10の操作を行っても良い。また、有線通信又は無線通信により接続された別体の携帯端末機器を用いてスマートフォン10の操作を行っても良い。また、前記タッチパネル機能はディスプレイ141が備え持っているものであっても良い。
ビデオプロセッサ140は、ディスプレイ141、画像信号プロセッサ142、前面カメラ143、背面カメラ144で構成される。前面カメラ143は、ディスプレイ141と同じ面(前面)に配置されたカメラであり、例えば前面カメラ143で撮影した自分の顔をディスプレイ141で確認して撮影する、所謂自撮りに使用される。背面カメラ144は、ディスプレイ141の反対側(背面)に配置されたカメラである。
ディスプレイ141は、例えば液晶パネル等の表示デバイスであり、画像信号プロセッサ142で処理した画像データを表示しスマートフォン10のユーザに提供する。画像信号プロセッサ142は図示を省略したビデオRAMを備え、ビデオRAMに入力された画像データに基づいてディスプレイ141が駆動される。また、画像信号プロセッサ142は、必要に応じてフォーマット変換、メニューやその他のOSD(On-Screen Display)信号の重畳処理等を行う機能を有するものとする。前面カメラ143及び背面カメラ144は、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の電子デバイスを用いてレンズから入力した光を電気信号に変換することにより、周囲や対象物の画像データを入力する撮像装置として機能するカメラユニットである。
オーディオプロセッサ150は、スピーカ151、音声信号プロセッサ152、マイク153を含んで構成される。スピーカ151は、音声信号プロセッサ152で処理した音声信号をスマートフォン10のユーザに提供する。マイク153は、ユーザの声などを音声データに変換して入力する。
センサ160は、スマートフォン10の状態を検出するためのセンサ群であり、本実施形態では、GPS(Global Positioning System)受信器161、ジャイロセンサ162、地磁気センサ163、加速度センサ164、照度センサ165、人感センサ166を含んで構成される。これらのセンサ群により、スマートフォン10の位置、傾き、方角、動き、及び周囲の明るさ等を検出することが可能となる。また、スマートフォン10が、気圧センサ等、圧力センサ他のセンサを更に備えていても良い。なお、位置情報の取得は、GPS受信器161により取得するが、GPS電波が入りにくい場所等で取得できない場合は、LAN通信器121によりWi−FiのAP装置での位置情報から取得してもよいし、電話網通信器122により基地局情報から取得してもよい。
なお、図2に示したスマートフォン10の構成例は、通信処理器120等、本実施形態に必須ではない構成も多数含んでいるが、これらが備えられていない構成であっても本実施形態の効果を損なうことはない。また、デジタル放送受信器能や電子マネー決済機能等、図示していない構成が更に加えられていても良い。
図3は、第一実施形態に係るTHz波検出装置100の機能ブロック図である。THz波検出装置100は、THz波送受信器1及び背面カメラ144がプロセッサ107の入力段に接続され、プロセッサ107の出力段にディスプレイ141が接続されて構成される。
プロセッサ107は、主に解析部2及び可視化部4を含む。解析部2及び可視化部4は、プロセッサ107を構成するハードウェアがTHz波検出装置100の機能を実現するソフトウェアを実行することにより構成される。
THz波送受信器は、発信器11、受信器12、発信制御部13、及びアンテナ14を備える。
THz波送受信器1は、分析対象ガス6を含む3次元空間に向け、THz波送受信器1に付属するアンテナ14から送信波15aを照射する。分析対象ガス6は、特定の周波数スペクトルを吸収する。そして、分析対象ガス6を通過し背景反射物5で反射した反射テラヘルツ波15bをアンテナ14で受信する。
発信制御部13は、発信器11を制御し、スペクトルの周波数をスイープさせたTHz波(送信信号)を発信器11に出力させるように制御する。発信器11は、送信信号を送信波15a(THz波)に変換して、アンテナ14から分析対象ガス6を含む2次元領域に向けて照射する。受信器12は、アンテナ14が受信した反射テラヘルツ波15bを取得し、受信信号に変換して解析部2に送る。
送信波15aの2次元領域への照射は、スペクトルの周波数をスイープする期間を一単位として、一単位ごとに水平、あるいは垂直に照射方向を走査させることによって行う。照射方向の走査手段は、ガルバノミラー等を用いた機械的手段であってもよいし、複数のアンテナ素子をアレー状に配置させたフェーズド・アレイ・アンテナを用い、各アンテナ素子に入力するTHz波信号の位相を異ならせる電気的手段でもよい。走査の同期信号は、可視化部4と共有する。
解析部2は、周波数差検知器21、検波器22、周波数検知器23、反射距離算出部24、基準強度検知部25、減衰量検知部26、正規化濃度算出部27、減衰比算出部28、ガス識別部29を含む。
一方、可視化部4は、奥行画像生成部41、濃度画像生成部42、グラフィック画像生成部43、及び画像合成部44を含む。
周波数差検知器21は、送信信号と受信信号との干渉信号から送信信号と受信信号の周波数差Δf0を得て、反射距離算出部24に出力する。
反射距離算出部24は、Δf0からアンテナ14と背景反射物5との反射距離dを算出し、反射距離dを正規化濃度算出部27及び奥行画像生成部41の其々に出力する。
検波器22は、受信信号の包絡線を検波し、基準強度検知部25、減衰量検知部26の其々に出力する。
基準強度検知部25は、受信信号の包絡線に基づき、分析対象ガス6がTHz波のスペクトル吸収を行っていない周波数域で基準強度Rを検知する。基準強度検知部25は、基準強度Rを減衰比算出部28に出力する。
減衰量検知部26は、受信信号の包絡線に基づき、分析対象ガス6がスペクトル吸収を行っている特定の周波数での包絡線の窪みを検知し、窪み量から減衰量Sを検知する。減衰量検知部26は、減衰量Sを減衰比算出部28に出力する。
また減衰量検知部26は、窪みのタイミングを周波数検知器23に出力する。周波数検知器23は、窪みが発生する受信信号の周波数f1を検知し、ガス識別部29に出力する。
ガス識別部29は、吸収スペクトルの周波数がf1であるガスの種類を識別し、グラフィック画像生成部43に出力する。
減衰比算出部28は、基準強度R及び減衰量Sから、減衰比R/Sを算出し、正規化濃度算出部27に出力する。
正規化濃度算出部27は、減衰比R/Sを反射距離dで除した正規化濃度R/S/dを算出する。正規化濃度算出部27は、正規化濃度R/S/dを濃度画像生成部42に出力する。
背面カメラ144は、撮像部1441及びカメラ制御部1442を含む。撮像部1441は、例えばCMOSセンサ等の撮像デバイスや撮像レンズを含む。撮像部1441は、THz波が照射される2次元領域の可視光、あるいは赤外光画像を撮影する。カメラ制御部1442は、撮像部1441からの信号をRGB信号に変換する。なお、撮影領域の一部がTHz波信号の照射領域に相当するようにしても良い。前面カメラ143は背面カメラ144と同様、撮像部1431及びカメラ制御部1432を含む。前面カメラ143を用いた実施形態は、第三実施形態にて説明する。
奥行画像生成部41は、反射距離dを入力とし、THz波の照射走査同期に合わせて、反射距離dを単色の明暗度に変換するなどして、2次元画像を生成する。
濃度画像生成部42は、正規化濃度R/S/dを入力として、THz波の照射走査同期に合わせて、正規化濃度R/S/dを単色の明暗度に変換する、あるいは所定の色にマッピングさせる等して、2次元画像を生成する。
グラフィック画像生成部43は、ガスの種別情報としてテキストデータを得、さらにテキストデータをグラフィック画像データに変換してグラフィック画像を得る。
画像合成部44は、奥行画像、濃度画像、グラフィック画像、さらにはカメラ画像を入力とし、これらの画像を合成し、ディスプレイ141に出力する。
図4は、ガス及び匂いの分析方法を説明する図である。主に図1のTHz波送受信器1と解析部2に関連する。
図4Aは、THz波の送信信号201と受信信号202を説明する図であり、前記送信波15a、反射テラヘルツ波15bとは、それぞれアンテナ14の内と外にある関係である。図4Aは、時間、信号強度、周波数の3つの軸に対して、送信信号201と受信信号202とを示している。
破線で示した送信信号201は、単位時間Tmで、信号強度を一定に保ちながら、THz波領域で周波数を徐々に変えるスイープ動作を行っている。スイープの周波数範囲は、Bである。一単位のスイープを終えると、送信信号201は、次のスイープ動作を行うが、前述した照射の走査に従い、照射場所が異なる。
実線で示した受信信号202は、送信信号201に対して、僅かに遅れる。これは、反射距離dを往復することによるものである。この遅れにより、同じ時間で観測した場合、送信信号201と受信信号202には、周波数差Δf0が存在する。また、受信信号202の信号強度は、特定の周波数f1で窪む。これは分析対象ガス6が周波数f1にてスペクトル吸収を行うためである。
図4Bは、受信信号202の信号強度を示した図である。図4Bで説明したとおり、周波数f1にて窪みがある。基準強度Rは、ガスによる吸収がない場合の信号強度であり、窪み部を避けた平坦部を複数点サンプリングして、その平均として求めることができる。窪み部の信号強度Sは、ガスによる吸収により減衰した信号強度であり、ガスによる吸収度合いを表す。ガス濃度が高いほど、減衰が大きくSは小さくなる。ガス吸収による減衰率はR/Sである。
反射距離算出部24は、下式(1)により反射距離dを算出する。
Figure 2021165746
正規化濃度算出部27は、下式(2)により正規化ガス濃度(正規化濃度とも記す)を算出する。
Figure 2021165746
図5は、THz波検出装置100の動作フローを示すフローチャートである。
THz波検出装置100が起動すると初期設定を行う(S10)。THz波検出装置100は、背面カメラ144による撮像処理(S11)と、THz波送受信器1による計測、即ち分析対象(本実施形態では分析対象ガスがある領域一体である)に向けてTHz波照射制御(S12)、THz波照射(S13)、及び反射テラヘルツ波受信(S14)の一連の処理とを並行して実行する。S12からS14は、THz波制御プロセスS1であり、S12で対象領域にTHz波を照射するための制御を行う。例えば、THz波の照射レベル、スイープの時間単位、周波数幅などである。S13でTHz波の照射の実行し指示し、S14で反射テラヘルツ波である受信信号の検波信号を得る。
反射テラヘルツ波受信(S14)後、周波数差検知器21による周波数差検出処理(S15)、基準強度検知部25による基準強度検出処理(S16)、減衰量検知部26による減衰強度検出処理(S17)、及び周波数検知器23による周波数検出処理(S18)と並行して実行される。S15からS25は、解析プロセスS2を構成する。
周波数差検出処理(S15)後、反射距離算出部24による反射距離dの算出処理が実行され(S19)、RAM104やストレージ110に記録する(S23)。そして反射距離算出部24は奥行画像生成部41に反射距離dを出力し、奥行画像生成部41が奥行画像51(図6参照)を生成する(S26)。
基準強度検出処理(S16)後、減衰比算出部28によるガス減衰率R/Sの算出処理が実行される(S20)。次いで、正規化濃度算出部27による正規化濃度算出処理(S21)が実行され、RAM104やストレージ110に記録する(S24)。そして正規化濃度算出部27は、濃度画像生成部42に正規化濃度R/S/dを出力し、濃度画像生成部42が濃度画像52(図6参照)を生成する(S27)。
減衰強度検出処理(S17)後、周波数検知器23が窪んだ(減衰した)周波数f1を検出し(S18)、その周波数f1に基づいてガス識別部29はガスの種類を特定、即ちガスの成分を識別し(S22)、RAM104やストレージ110に記録する(S25)。そしてガス識別部29は、グラフィック画像生成部43に成分の識別結果をテキストデータで出力し、グラフィック画像生成部43がグラフィック画像53(図6参照)を生成する(S28)。
背面カメラ144は、背景画像を撮像し(S11)、カメラ画像を取得する(S29)。
画像合成部44は、奥行画像51、濃度画像52、グラフィック画像53、及びカメラ画像54を取得し、これらの4つの画像を合成し(S30)、ディスプレイ141に表示する(S31)。
CPU101は、繰り返し要否の判断条件、例えば、走査が完了しているかとか、アプリを継続するかどうかの条件充足の判断を行い(S32)、繰返し要と判断すると(S32/Yes)S11、S12に戻る。繰返し不要と判断すると(S32/No)処理を終了する。
図6は、ガスの可視化方法を説明する図である。
奥行画像51は、THz波の照射走査同期に合わせて、反射距離dを単色の明暗度に変換する等して、2次元画像化したものである。奥行画像51は、THz波は可視光に対して長波長であり、可視光で撮影するカメラ画像に比べ精細度では劣る。奥行画像51は、背景反射物までの反射距離dを可視化したものであり、エアロゾル等に覆われた背景を観測することが可能である。このため、避難における障害物や非常口等を、カメラ画像54と併用して認識するのに役立つ。なお、THz波を2次元的にスキャンする範囲と、カメラ画像の画角の関係は、予め対応する範囲について検知し記憶しておく。
ガスの濃度画像52は、同様にTHz波の照射走査同期に合わせて、正規化濃度R/S/dを単色の明暗度に変換する、あるいは色マッピングさせる等して、2次元画像化したものである。ガス濃度R/Sを反射距離dで正規化することにより、ガスの危険性を、濃度と距離の観点から視覚化できる。
グラフィック画像53は、ガスの種別情報のテキストデータをグラフィック画像データに変換したものである。ガスの種別のほかに、危険性の度合いに応じた警告メッセージやガスの時間変化をわかりやすく見せるなどの視覚化の補助画像としても有用である。
カメラ画像54は、背面カメラ144で撮像したカメラ画像である。背景反射物5が反射した可視光を画像化した画像であるので、背景画像と称する。
合成・表示画像55は、奥行画像51、濃度画像52、グラフィック画像53、さらにはカメラ画像54を合成して得る画像であり、表示画像となる。4つの画像は合成画像の4つのレイヤー画像を構成し、合成方法としてはアルファブレンディングにより、視認しやすい合成画像を得ることができる。また奥行画像51とカメラ画像54は相補的に用いることができる。エアロゾル等の環境下で、カメラ画像54が不安定な場合には、奥行画像51を主に表示させたり、カメラ画像54の一部を奥行画像51に置き換えたりする合成も可能である。また、カメラ画像54と奥行画像51から、カメラ画像54の出口ドアなどの特徴箇所や避難経路の障害物を認識して表示させてもよい。
画像合成部44は、奥行画像51、濃度画像52、グラフィック画像53、及びカメラ画像54を取得する。そしてカメラ画像54と奥行画像51とを比較して、カメラ画像54の被写体距離を取得する。次いで画像合成部44は、濃度画像52と奥行画像51とを比較し、濃度画像52で表示されたガス520がカメラ画像54の被写体の手前又は奥側にあるかを判定する。図6の合成・表示画像55では、THz波検出装置100から奥行画像51の椅子までの距離とTHz波検出装置100からガス520までの距離とを比較すると、THz波検出装置100からガス520までの距離が短いので、奥行画像51に撮像された椅子の上に重畳してガス520が手前に見えるように描画される。
図7A、図7Bは画像合成処理の一例を示す図である。図7A、図7Bにおいて、濃度画像521、カメラ画像541は同じ画像である。一方、奥行画像511、512は異なっており、奥行画像511ではガスよりも遠い位置にテーブルがあり、奥行画像512ではガスよりも近い位置にテーブルがある。この場合、画像合成部44は、図7Aではテーブルの手前にガスを描画した合成・表示画像551を生成する。また画像合成部44は、図7Bではテーブルの背面にガスを描画した合成・表示画像552を生成する。
以上説明したように、第一実施形態によれば、奥行画像51又はカメラ画像54による背景画像に重畳して、ガスの濃度画像52を表示することで、背景画像に対してガスがどの位置にあるかを可視化することができる。カメラ画像54では、解像度の高い背景画像を得ることができ、またエアロゾル等の環境化においては、奥行画像51で背景の確認が可能であり、多様な環境化において背景画像が得られる。さらに本実施形態は、ガスの分析だけでなく、キッチン等の悪臭を発生する場所での分析にも活用可能である。
[第二実施形態]
図8から図10を参照して、第二実施形態について説明する。第二実施形態は、ウェアラブル端末300にTHz波送受信器1を装着して、THz波検出装置100aを構成する例である。ウェアラブル端末300にTHz波送受信器1を一体化して構成しても良い。THz波検出装置100aの利用者は、身体にTHz波検出装置100aを取り付けた状態でTHz波検出装置100aを利用可能でき、両手を自由にさせることできる。
図8は、第二実施形態に係るTHz波検出装置100aの外観図である。図8に示すように、THz波検出装置100aはウェアラブル端末300にTHz波送受信器1a、及びカメラ3を装着して構成される。
ウェアラブル端末300は、頭頂部ホルダー303及び側頭部ホルダー304と、側頭部ホルダー304の前面に設けられためがね型光学部302と、めがね型光学部302の更に前面に備えられたスクリーン305と、頭頂部ホルダー303に備えられた画像プロジェクタ301とを含む。
THz波送受信器1a及びカメラ3は、例えば頭頂部ホルダー303の頂上部に取り付けられる。
更にTHz波検出装置100aは、THz波送受信器1a、カメラ3、画像プロジェクタ301、めがね型光学部302、及びスクリーン305に電気的又は通信接続されたコントローラ7bを備える。
コントローラ7は、スマートフォン10からカメラ3、ディスプレイの機能を省いたものである。スクリーン305、画像プロジェクタ301、めがね型光学部302はディスプレイ141に相当する。また、頭頂部ホルダー303、側頭部ホルダー304は、THz波検出装置100aの利用者の頭部にカメラ3、THz波送受信器1a、及びディスプレイを装着するために用いられる。
画像プロジェクタ301は、スクリーン305に合成・表示画像55を投射する。この時、奥行画像51を、反射距離dに応じて、遠近を与える3D表示とすることができる。このため合成・表示画像55を、左目の視認画像と右目の視認画像とで構成する。そして、めがね型光学部302に電子シャッター102a(図9参照)を内蔵し、左目の視認画像を投射する時には、めがね型光学部302で、左目側を透過状態に、右目側を電子シャッターで遮断状態に制御する。右目の視認画像を投射する時には、めがね型光学部302で、右目側を透過状態に、左目側を電子シャッターで遮断状態に制御する。
スクリーン305を半透過型のスクリーンとしても良い。この場合、カメラ画像54は、合成・表示画像55には含めない。半透過型のスクリーン305越しにみえる背景画像と、画像プロジェクタ301で半透過型のスクリーン305に投射する奥行画像51、濃度画像52、グラフィック画像53の少なくとも1つから成る合成・表示画像55とを一緒に視認させる。カメラ画像54は、合成・表示画像55を得るのに際し、位置合わせ等に用いる。使用者は、半透過型のスクリーン305越し背景の実像を見ながら、安全にTHz波検出装置100aを利用できる。
図9は、コントローラ7の機能構成図である。コントローラ7は、CPU71、RAM72、FROM73、SDI/F74a、SDメモリ74b、通信I/F75、グラフィックプロセッサ76、タッチパネル付ディスプレイ45a、USB(R)I/F77、光学系制御部78を備える。USB(R)I/F77には、THz波送受信器1a及びカメラ3が接続される。また光学系制御部78は電子シャッター102aに接続され、電子シャッター102aの開閉を制御する。
THz波送受信器1aは、14はUSBI/F14を備える。
コントローラは、FROM73に格納しているプログラムをRAM72に展開し、CPU71で実行する。FROM73には、ガス及び匂いの分析、及び可視化に係るプログラムとして、THz波制御プロセス部731、カメラ制御プロセス部732、解析プロセス部733、可視化プロセス部734、ガス可視化アプリ部(アプリケーションの略)735を含む。ここで、THz波制御プロセス部731は、図3におけるTHz波送受信器1の特に発信制御部13の動作に関わる。また、カメラ制御プロセス部732は図3の前面カメラ143もしくは背面カメラ144におけるカメラ制御部1432もしくは1442の動作に関わる。解析プロセス部733は図3の解析部2の動作に関わる。可視化プロセス部734及びガス可視化アプリ部735は図3の可視化部4に相当する。
ガス可視化アプリ部735は起動後、ユーザインターフェースを司るほか、THz波制御プロセス部731、カメラ制御プロセス部732、解析プロセス部733、可視化プロセス部734を呼び出し、ガス及び匂いの分析及び可視化を実行する。
SDメモリ74bは、アプリケーションデータなどを格納するもので、SDI/F74aを介し、CPU71とデータの送受を行う。通信I/F75は、3Gや4Gのモバイル通信、あるいは無線LAN等の通信インターフェースであり、インターネットを介し、図示はしていないサーバ等に接続する。コントローラ7は、実行するプログラムの一部をサーバに実行させ、自身の処理負荷を低減させることもある。
グラフィックプロセッサ76は、プログラムが生成するアプリケーションデータからタッチパネル付ディスプレイ45aの表示画面に表示する画像を生成する。また、カメラ3で得るカメラ画像データも取り込み、表示させる。また、タッチパネル付ディスプレイ45aは、表示画面に加え、ユーザ入力操作部としてタッチパネルを有する。
USBI/F77は、シリアルバスインタフェースであり、コントローラ7とTHz波送受信器1a、カメラ3の其々とを接続する。
THz波送受信器1aは、第一実施形態に係るTHz波送受信器1にUSBI/F14を備えさせたものである。USBI/F14とコントローラ7のUSBIF77との間でデータの送受信を行う。なおこの時、THz波の受信信号を送受信せず、例えば検波した包絡線をデジタルデータ化して送受信してもよい。
図10は、第二実施形態によるTHz波検出装置100aの応用例を示す図である。図10のTHz波検出装置100bは、THz波送受信器1及びカメラ3をTHz波検出装置100aに内蔵又は密着して取り付ける等、一体的に構成する点で異なる。THz波検出装置100bは、カメラ3の開口部31a、THz波送受信器1のアンテナ14aである。THz波検出装置100bは、コントローラ7aも内蔵する。
THz波検出装置100bは、通信信号75aを送受信し、通信基地局90を介してインターネット91を経由しサーバ装置92に通信接続される。
サーバ装置92は、コントローラ7で実行させるべきプログラムの一部をサーバ装置92で実行し、コントローラ7aの処理負荷を低減させることができる。例えば、吸収スペクトルの周波数f1をサーバ装置92に通知し、サーバ装置92内のデータベースを用いて、周波数f1に対応するガス種別を識別し、その結果をコントローラ7aに返信してもよい。
また奥行画像51やカメラ画像54をサーバ装置92に送信し、サーバ装置92で背景画像の特徴的な部分を認識させてもよい。
この他、コントローラ7aが発報するアラートに対し、サーバ装置92で危険度を識別して、警察・消防への通知を行い、コントローラ7aに対しては、避難指示の具体的な案を提示させてもよい。
以上説明したように、第二実施形態によれば、汎用の情報機器を活用して、ガス及び匂いの可視化装置を実現できる。
[第三実施形態]
図11A、図11B、及び図12を参照して、第三実施形態について説明する。第三実施形態は、特にガスまでの距離を計測する機能について特徴がある。
図11Aは、THz波検出装置100bと分析対象ガス6との距離の関係を示す図である。
図11Aの伸縮装置80は、取手83と、その一端側に取り付けらえた長さが伸縮する伸縮棒82と、伸縮棒82の先端側(取手83とは反対側)に取り付けられた支持台81とを備える。支持台81にTHz波検出装置100bを固定する。ユーザは取手83を握り、伸縮棒82の長さを調整して、支持台81に取り付けたTHz波検出装置100bで分析対象ガス6を測定し、可視化する。伸縮棒82の長さによって、THz波検出装置100bと分析対象ガス6との距離を異ならせることができる。ここで、伸縮棒82が伸びた状態か縮んだ状態かも、測定データと併せて取り込む。
図11Bは、THz波検出装置100bと分析対象ガス6との距離の関係を示す図を示す。
THz波検出装置100bの位置P1では、伸縮棒82は縮んだ状態であり、分析対象ガス6を臨む角度はθ1である。一方、THz波検出装置100bの位置P2では、伸縮棒82は伸びた状態であり、分析対象ガス6までの距離は分析距離差l(エル)だけ短くなり、分析対象ガス6を臨む角度はθ2である。この時、分析対象ガス6までの距離Lgは式(3)で与えられる。
Figure 2021165746
図12は、第三実施形態に係るTHz波検出装置100b、特にガス可視化アプリ部735の処理フローを示すフローチャートである。
ガス可視化アプリ部735が起動し、初期設定を行うと(S10)、引き続きTHz波制御プロセス(S1)、解析プロセスS2を実行する。この時、伸縮棒82は縮んだ状態であり、分析対象ガス6の第一の濃度画像を生成する(S34)。
次にユーザが伸縮棒82を伸ばして、計測距離を変更し(S35)、再びTHz波制御プロセス(S1)、解析プロセスS2を実行する。
そして、可視化プロセス部734が分析対象ガス6の第二の濃度画像を生成する(S36)。
解析プロセス部733が、前記式(3)を計算し、ガスまでの距離Lgを求める(S37)。
次いで解析プロセス部733が、正規化濃度R/S/Lgの再計算を行う(S38)。
解析プロセス部733は、正規化濃度R/S/Lgの濃度記録を行い(S24)、第三の濃度画像を得る(S39)。S34〜S38は、解析プロセスS2の第一の拡張されたプロセスS4を構成する。
可視化プロセス部734が、第三の濃度画像(S39)に加え、奥行画像51を生成し(S26)、グラフィック画像53を生成し(S28)、カメラ画像54を生成する(S29)。そして、第三の濃度画像と、奥行画像51、グラフィック画像53、カメラ画像54の少なくとも1つとを用いて画像合成処理(S30)を行い、合成・表示画像55を表示する(S31)。繰り返し条件を充足していれば(S32/Yes)、一連の処理を繰り返し、繰り返し条件を非充足していれば(S32/No)終了する。
以上説明したように、第三実施形態によれば、ガスの濃度を正規化するときに、背景反射物までの反射距離dに代えて、分析対象ガスまでの距離Lgを用いる。これにより、正規化ガス濃度が表す危険度の度合い等が、より正確なものとなる。
[第四実施形態]
図13A〜図15を用いて、第四実施形態について説明する。図13Aは、分析対象ガス6の濃度の分布の時間変化を表す特徴量を説明する図である。図13Aは、分析対象ガス6の2次元領域の分布を表しており、濃度のピーク値を有する点を基準とし、X+とX−軸、Y+とY−軸、V+とV−軸、U+とU−軸の4つの方向で、濃度分布を評価する。
図13Bは、濃度分布図の一例を示す。図13Bの濃度分布図はX+とX−軸の例であり、濃度のピーク値D0の点を0地点として、X+方向に濃度分析値がD1、D2、…、X−方向にD−1,D−2、…と続く分布図である。
図13BにおけるS**(**は、X+やX−などの軸方向を表す)は、図13Aの濃度分布図の広がりの程度を評価する値であり、式(4)で求められる。広がりの評価はX+、X−のそれぞれに対して行われる。
Figure 2021165746
図13Bは、濃度ピーク値を有する座標値、ピーク濃度値、広がり評価値SX−、SX+、SY−、SY+、SU−、SU+、SV−、SV+の現在時刻t1の値と、1つ前の時刻t0での値を記録した表であり、ガス濃度分布の広がりの時刻変化評価値を右列に計算する。
図14は、本実施形態で表示される合成・表示画像553を示す。第一実施形態の合成・表示画像55(図6参照)に対して、分布の広がりを見やすく工夫するグラフィック画像が重畳される。合成・表示画像553は、G10、G11、G12、G13が重畳されたグラフィック画像であり、G10は濃度ピーク座標の変化(R、φ)、G11とG12は、前記SX−〜SV+の時間変化の評価値のうち変化が大きいものを選択したものを、評価値に応じた大きさの矢印で示している。これらガスの広がりの時間変化を危険な領域の予測に用いて、G13によって、避難方向をアドバイスする。
図15は、第四実施形態に係るガス可視化アプリ部735の処理フローを示すフローチャートである。ガス可視化アプリ部735は、起動し、初期設定を行い(S10)、引き続きTHz波制御プロセスS1、解析プロセスS2を実行する。
ガス可視化アプリ部735は、記録した濃度データを読み出し(S40)、濃度がピーク値となる箇所を検出する(S41)。ガス可視化アプリ部735は、分析対象とするガスが複数個存在する場合には、それぞれに行う。
次にガス可視化アプリ部735は、分布の広がり等の評価パラメータを計算し(S42)、記録する(S43)。
ガス可視化アプリ部735は、前時刻の分布の広がり等の評価パラメータを読み出し(S44)、パラメータの時間変化を計算する(S45)。ガス可視化アプリ部735は、評価パラメータの時間変化の有意なものを選択する(S46)。
ガス可視化アプリ部735は、背景画像から避難経路の出口や障害物を検知し(S47)、推奨避難方向を決定する(S48)。S40からS49は、解析プロセスS2の第二の拡張された解析プロセスS5を構成する。
ガス可視化アプリ部735は、有意な評価パラメータや避難方向を、表示プロセスS3に送出する(S49)。
ガス可視化アプリ部735は、図14に示した合成・表示画像553を生成し、ディスプレイ141に表示する(S3)。さらに、S32で継続を判断し終了する。
以上説明したように、第四実施形態によれば、ガス濃度分布の時間変化に対応する評価値を算出し、危険領域の時間的変化を予測し、有効な避難経路等の指示を、合成画像内に提示可能となる。
[第五実施形態]
図16、図17を用いて、第五実施形態について説明する。図16Aは、第五実施形態によるTHz波検出装置100cの正面図である。図16Bは、第五実施形態によるTHz波検出装置100cでの側断面図である。
図16AにTHz波検出装置100cは、コントローラ7を覆うように筐体カバー410に収容し、THz波送受信器1aを装着している。THz波検出装置100cは、前面カメラ143で利用者自身を撮影しながら、利用者の匂い等を分析する。例えば洗濯用の柔軟剤に含まれる芳香剤の成分を検出し、周りに迷惑をかけないよう気配りするのを補助する。
THz波検出装置100cは、タッチパネル付ディスプレイ45aを備える。タッチパネル付ディスプレイ45a上には、人物が写し出され、人物上にマークG14が重畳される。マークG14の形状は、事前に登録された匂いの原因に対応していて、画面上部には、その強さが水平バーG15の数で示される。
図17は、第五実施形態におけるガス可視化アプリ部735の処理フローを示すフローチャートである。ガス可視化アプリ部735は、起動後、初期設定を行い(S10)、引き続きTHz波制御プロセスS1、解析プロセスS2を実行する。
ガス可視化アプリ部735は、S29から受け取るカメラ画像から人物領域を認識し(S50)、人物領域の濃度画像を生成する(S27)。ガス可視化アプリ部735は、濃度画像を用いてグラフィック画像を作成し(S28)、図16Aで記したマークG14等を作成する(S29)。
ガス可視化アプリ部735は、画像合成処理を行い、合成・表示画像554を作成し(S30)、合成・表示画像554をタッチパネル付ディスプレイ45aに表示する(S31)。さらに、S32で継続を判断し、終了する。
以上説明したように、第五実施形態によれば、スマートフォンなどの自己撮影用のカメラ部を活用して、撮影者自身の匂い等を分析することが容易にできる。
本発明は、図1から図17を参照して説明した各実施形態に限定されず、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の構成に、他の実施形態の構成を加えることも可能である。これらは全て本発明の範疇に属するものであり、さらに文中や図中に現れる数値やメッセージ等もあくまで一例であり、異なるものを用いても本発明の効果を損なうものでない。
また、本発明の機能等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実装しても良い。また、マイクロプロセッサユニット、CPU等が動作プログラムを解釈して実行することによりソフトウェアで実装しても良い。また、ソフトウェアの実装範囲を限定するものでなく、ハードウェアとソフトウェアを併用しても良い。
また、上記実施形態では、被検出体は分析対象ガス6とし、背景反射物を分析対象ガス6が浮遊する実空間内の風景、例えば乗り物内、居室等の構造物としたが、THz波検出装置100を製品出荷時の検査装置として用いてもよい。その場合、製品が背景反射物、被検出体は製品内にある異物とし、例えば食品に混入した異物を検出してもよい。また、タイヤ等非食品への異物の混入検査として用いてもよい。更に、製薬出荷検査装置として用い、多層コーティングされた薬品のコーティング検査に用いてもよい。また、空港等の手荷物検査場において、ペットボトルの内容物の特定に用いたり、スーツケースを開錠することなく内容物を特定する検査に用いてもよい。
1 :THz波送受信器
2 :解析部
3 :カメラ
4 :可視化部
5 :背景反射物
6 :分析対象ガス
7 :コントローラ
10 :スマートフォン
11 :発信器
12 :受信器
13 :発信制御部
14 :アンテナ
15a :送信波
15b :反射テラヘルツ波
45a :タッチパネル付ディスプレイ
上記課題を解決するために、本発明は、テラヘルツ波を発信する発信器、及び反射物で反射された反射テラヘルツ波を受信する受信器を含むテラヘルツ波送受信器と、カメラと、ディスプレイと、前記テラヘルツ波送受信器、前記カメラ、及び前記ディスプレイを備えた情報処理装置と、を備え、前記発信器は、特定の周波数を含む周波数をスイープさせた送信信号に基づくテラヘルツ波を照射し、前記情報処理装置は、受信したテラヘルツ波を解析する解析処理と、前記解析処理の解析結果に基づいて、前記カメラで撮像された画像に前記解析結果に基づく画像を重畳するための表示画像を生成し、前記ディスプレイに表示する表示画像生成処理と、を実行し、前記解析処理では、前記発信器が発信したテラヘルツ波の周波数と、前記受信器が受信しテラヘルツ波の周波数との周波数差を検知、前記周波数差に基づいて、前記テラヘルツ波送受信器から前記反射物までの距離を算出す距離算出処理と前記受信したテラヘルツ波において減衰した周波数に基づいて、対象物の種類を特定する対象物識別処理と、前記発信器から発した前記テラヘルツ波の強度、前記発信器から照射されたテラヘルツ波に対する受信したテラヘルツ波の減衰量、及び前記距離に基づいて、前記対象物の分布状態を算出する分布算出処理、を実行し、前記表示画像生成処理では、前記カメラで撮影された画像の背景に合わせて、前記分布状態に応じた表示画像を生成し画像に前記表示画像重畳して記ディスプレイに表示する、ことを特徴とする。

Claims (12)

  1. テラヘルツ波を発信する発信器、及び分析対象物の背後に存在する背景反射物で反射された反射テラヘルツ波を受信する受信器を含むテラヘルツ波送受信器と、
    ディスプレイと、
    前記テラヘルツ波送受信器、及び前記ディスプレイの其々に接続された情報処理装置と、を備え、
    前記発信器は、前記分析対象物を含む2次元領域に、特定の周波数を含む送信信号に基づくテラヘルツ波を照射し、
    前記情報処理装置は、
    前記反射テラヘルツ波に基づいて、前記分析対象物の濃度を解析する解析部と、
    前記解析部の解析結果に基づいて、前記背景反射物が撮像された背景画像に前記分析対象物の濃度画像を合成した合成画像を生成し、前記ディスプレイに表示する可視化部と、を含む、
    ことを特徴とするテラヘルツ波検出装置。
  2. 請求項1に記載のテラヘルツ波検出装置において、
    前記発信器は、周波数をスイープさせた送信信号に基づくテラヘルツ波を照射し、
    前記解析部は、
    前記発信器が発信したテラヘルツ波の周波数と、前記受信器が受信した前記反射テラヘルツ波の周波数との周波数差を検知する周波数差検知部と、
    前記周波数差に基づいて、前記テラヘルツ波送受信器から前記背景反射物までの反射距離を算出する反射距離算出部と、
    前記発信器から発した前記テラヘルツ波の強度、前記発信器から照射されたテラヘルツ波に対する前記反射テラヘルツ波の減衰量、及び前記反射距離に基づいて、距離で正規化された前記分析対象物の正規化濃度を算出する正規化濃度算出部と、
    前記反射テラヘルツ波において減衰した周波数に基づいて、前記分析対象物の種類を特定する対象物識別部と、を含み、
    前記可視化部は、
    前記正規化濃度に応じて表示態様を異ならせた濃度画像を生成する濃度画像生成部と、
    前記分析対象物の種類を示すグラフィック画像を生成するグラフィック画像生成部と、
    前記背景画像に前記濃度画像及び前記グラフィック画像を合成して合成画像を生成し、前記ディスプレイに表示させる画像合成部と、を含む、
    ことを特徴とするテラヘルツ波検出装置。
  3. 請求項2に記載のテラヘルツ波検出装置において、
    前記可視化部は、
    前記反射距離に応じて表示態様を異ならせた奥行画像を生成する奥行画像生成部を更に含み、
    前記画像合成部は、前記背景画像として前記奥行画像を用い、前記奥行画像に前記濃度画像を合成して前記合成画像を生成する、
    ことを特徴とするテラヘルツ波検出装置。
  4. 請求項2に記載のテラヘルツ波検出装置において、
    前記情報処理装置は、可視光を撮像してカメラ画像を生成するカメラに接続され、
    前記画像合成部は、前記背景画像として前記カメラ画像を用い、前記カメラ画像に前記濃度画像を合成して前記合成画像を生成する、
    ことを特徴とするテラヘルツ波検出装置。
  5. 請求項2に記載のテラヘルツ波検出装置において、
    前記正規化濃度算出部は、前記分析対象物による吸収がない平坦部の信号強度をR、前記分析対象物が前記テラヘルツ波を吸収することにより減衰した周波数の信号強度をS、及び前記反射距離をdとした際に、下式(1)により前記正規化濃度を算出する、
    正規化濃度=R/S/d・・・(1)
    ことを特徴とするテラヘルツ波検出装置。
  6. 請求項1に記載のテラヘルツ波検出装置において、
    前記分析対象物は不可視のガスであり、
    前記濃度画像は、前記ガスの濃度分布を図示した画像であり、
    前記合成画像は、前記背景画像に前記ガスの濃度分布を図示した画像を重畳した画像である、
    ことを特徴とするテラヘルツ波検出装置。
  7. 請求項2に記載のテラヘルツ波検出装置において、
    前記テラヘルツ波検出装置は、当該テラヘルツ波検出装置を支持する支持台、及び当該支持台に連結された伸縮棒を含む伸縮装置に取り付けられ、
    前記テラヘルツ波検出装置により前記伸縮棒の伸縮量を異ならせて前記分析対象物を複数回測定させ、
    前記正規化濃度算出部は、各回の測定において前記テラヘルツ波検出装置から前記分析対象物の幅方向端部を計測した際の最大角度をθ、θを算出し、前記複数回の測定間における前記伸縮量の差からなる分析距離差をlとした際に、下式(2)により前記テラヘルツ波検出装置から前記分析対象物までの距離Lgを算出し、
    前記分析対象物による吸収がない平坦部の信号強度をR、前記分析対象物が前記テラヘルツ波を吸収することにより減衰した周波数の信号強度をS、及び前記距離Lgとした際に、下式(3)により前記正規化濃度を算出し、
    Lg=ltanθ/(tanθ2−tanθ)・・・(2)
    正規化濃度=R/S/Lg・・・(3)
    前記濃度画像生成部は、前記正規化濃度を更新した新たな濃度画像を生成する、
    ことを特徴とするテラヘルツ波検出装置。
  8. 請求項1に記載のテラヘルツ波検出装置において、
    前記可視化部は、
    時系列に沿って生成された複数の濃度画像の其々について、複数の軸で濃度分布を取得し、当該濃度分布の中心、及び当該濃度分布の広がりに対応した評価パラメータを求め、前記評価パラメータの時系列変化を示すグラフィック画像データを生成するグラフィック画像生成部と、
    前記背景画像に前記グラフィック画像データを合成して合成画像を生成し、前記ディスプレイに表示させる画像合成部と、を含む、
    ことを特徴とするテラヘルツ波検出装置。
  9. 請求項8に記載のテラヘルツ波検出装置であって、
    前記グラフィック画像生成部は、前記評価パラメータの時系列変化に基づいて、前記濃度分布の位置の時系列に沿った変化方向とは異なる方向に向かう経路を示すグラフィック画像を更に生成し、前記背景画像に合成して前記合成画像を生成する、
    ことを特徴とするテラヘルツ波検出装置。
  10. 請求項4に記載のテラヘルツ波検出装置であって、
    前記分析対象物は、匂い成分であって、
    前記対象物識別部は、前記反射テラヘルツ波に基づいて匂い成分を特定し、
    前記グラフィック画像生成部は、前記特定された匂い成分の種類を示すグラフィック画像を生成し、
    前記画像合成部は、前記カメラ画像において前記匂い成分が検知された実空間が撮像された領域を特定し、当該領域上に前記特定された匂い成分の種類を示すグラフィック画像を重畳した合成画像を生成する、
    ことを特徴とするテラヘルツ波検出装置。
  11. 分析対象物を含む2次元領域に、特定の周波数を含む送信信号に基づくテラヘルツ波を照射するステップと、
    前記分析対象物の背後に存在する背景反射物で反射された反射テラヘルツ波を受信するステップと、
    前記反射テラヘルツ波に基づいて、前記分析対象物の濃度を解析するステップと、
    前記分析対象物の濃度を解析した結果に基づいて、前記背景反射物の画像に前記分析対象物の濃度画像を合成した合成画像を生成するステップと、
    ディスプレイに前記合成画像を表示するステップと、を含む、
    ことを特徴とするテラヘルツ波検出方法。
  12. テラヘルツ波を発信する発信器、及び分析対象物の背後に存在する背景反射物で反射された反射テラヘルツ波を受信する受信器を含むテラヘルツ波送受信器と、
    ディスプレイを有するウェアラブル端末と、
    前記テラヘルツ波送受信器、及び前記ウェアラブル端末の其々に接続された情報処理装置と、を備え、
    前記テラヘルツ波送受信器は、前記分析対象物を含む2次元領域に、特定の周波数を含む送信信号に基づくテラヘルツ波を照射し、
    前記情報処理装置は、
    前記反射テラヘルツ波に基づいて、前記分析対象物の濃度を解析する解析部と、
    前記解析部の解析結果に基づいて、前記背景反射物の画像に前記分析対象物の濃度画像を合成した合成画像を生成し、前記ウェアラブル端末に出力する可視化部と、を含む、
    ことを特徴とするテラヘルツ波検出システム。
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