JP2019168224A - ガス検知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザー光を走査して2次元的なガス分布を取得するガス検知システムにおいて、ガスの2次元分布情報の時歴データに基づき、ガスの漏洩位置の判断などのガス分布状態の把握を助ける情報をユーザーに出力する。【解決手段】レーザー光の投光部と受光部とを備え前記受光部で受光した受光信号に基づきガスの測定値を算出するガス検知システムであり、測定点の位置を示す2次元座標とこれに対応する測定値とからなるガスの2次元分布情報を取得する2次元走査測定を制御する制御部と、2次元走査測定により取得された一面の2次元分布情報を1フレームとして複数のフレームに亘る2次元分布情報の時歴データに基づき、測定点ごとに平均値、高濃度頻度等の統計値を算出し、当該統計値の2次元分布情報を出力する演算部を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、レーザー光を走査して2次元的なガス分布を取得するガス検知システムに関する。
近年、ガス設備の老朽化や採掘現場のガスの漏えいが環境問題になっており、ガス漏えいの監視、ガス漏れ事故時のガス検知、ガス濃度分布の把握が求められている。
空間でガスを検出する方法としては、レーザー光による1点測定が知られている。この方法は、目的のガスの吸収帯と非吸収帯の波長のレーザー光を測定器から発して同じ空間に通し、壁などの任意の反射物に反射させて測定器に戻し、受光光量の強度比をみることで、ガス検知を行う。レーザー光の光路上に目的のガスが存在すれば、非吸収帯に対する吸収帯の強度比が低下するからである。
空間でガスを検出する方法としては、レーザー光による1点測定が知られている。この方法は、目的のガスの吸収帯と非吸収帯の波長のレーザー光を測定器から発して同じ空間に通し、壁などの任意の反射物に反射させて測定器に戻し、受光光量の強度比をみることで、ガス検知を行う。レーザー光の光路上に目的のガスが存在すれば、非吸収帯に対する吸収帯の強度比が低下するからである。
特許文献1に記載の発明にあっては、2次元センサーで受光し、漏洩の有無を閾値設定で判断する。2次元的な情報は扱うが、時刻歴でのデータの扱いはない。
特許文献2に記載の発明にあっては、赤外光を照射し、カメラを介してガスを2次元的に検出し可視化する。熱赤外画像にガス濃度画像を重ねて表示する。漏洩状態の可視化はできるが、瞬間の情報しか把握できない。
特許文献2に記載の発明にあっては、赤外光を照射し、カメラを介してガスを2次元的に検出し可視化する。熱赤外画像にガス濃度画像を重ねて表示する。漏洩状態の可視化はできるが、瞬間の情報しか把握できない。
ガスは漏洩状態が時刻歴で変化するため、あるタイミングでのガスの2次元分布情報のみでは、漏洩箇所を判断することが困難な場合があり、またガスの2次元分布情報の時歴データに基づきガスの分布の移り変わりを表示しても、これを参照するユーザーが漏洩箇所を判断することもまた困難な場合がある。
また、レーザー方式の場合、測定エリアの一面を同時に測定するものではなく、一測定点を測定するレーザーの投受光方向(測定方位)を2次元的に走査して測定エリアの一面の測定を行うので、測定エリアの一面の測定にある程度の時間を要する。そのため、そのような測定エリアの一面を2次元走査して得られるガスの2次元分布情報は、位置(座標)により時間差が生じる(1フレーム中の非同時性)。したがって、このことの影響を考慮してユーザーがガスの2次元分布情報を参照しなければならないとすると、漏洩箇所を判断することが困難になる。
また、レーザー方式の場合、測定エリアの一面を同時に測定するものではなく、一測定点を測定するレーザーの投受光方向(測定方位)を2次元的に走査して測定エリアの一面の測定を行うので、測定エリアの一面の測定にある程度の時間を要する。そのため、そのような測定エリアの一面を2次元走査して得られるガスの2次元分布情報は、位置(座標)により時間差が生じる(1フレーム中の非同時性)。したがって、このことの影響を考慮してユーザーがガスの2次元分布情報を参照しなければならないとすると、漏洩箇所を判断することが困難になる。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、レーザー光を走査して2次元的なガス分布を取得するガス検知システムにおいて、ガスの2次元分布情報の時歴データに基づき、ガスの漏洩位置の判断などのガス分布状態の把握を助ける情報をユーザーに出力することを課題とする。
以上の課題を解決するための請求項1記載の発明は、周囲のガスを検知するためのレーザー光を測定光として対象域に向けて出射する投光部と、
前記投光部から出射し対象域の背景物体により反射して戻ってくる測定光を受光する受光部と、を備え前記受光部で受光した受光信号に基づきガスの測定値を算出するガス検知システムにおいて、
測定点の位置を示す2次元座標とこれに対応する前記測定値とからなるガスの2次元分布情報を取得する2次元走査測定を制御する制御部と、
前記2次元走査測定により取得された一面の前記2次元分布情報を1フレームとして複数のフレームに亘る前記2次元分布情報の時歴データに基づき、測定点ごとに統計値を算出し、当該統計値の2次元分布情報を出力する演算部を有することを特徴とするガス検知システムである。
前記投光部から出射し対象域の背景物体により反射して戻ってくる測定光を受光する受光部と、を備え前記受光部で受光した受光信号に基づきガスの測定値を算出するガス検知システムにおいて、
測定点の位置を示す2次元座標とこれに対応する前記測定値とからなるガスの2次元分布情報を取得する2次元走査測定を制御する制御部と、
前記2次元走査測定により取得された一面の前記2次元分布情報を1フレームとして複数のフレームに亘る前記2次元分布情報の時歴データに基づき、測定点ごとに統計値を算出し、当該統計値の2次元分布情報を出力する演算部を有することを特徴とするガス検知システムである。
請求項2記載の発明は、前記演算部は、前記統計値の一つして各測定点における統計対象の時歴データ内の平均値を算出する請求項1に記載のガス検知システムである。
請求項3記載の発明は、前記演算部は、前記統計値の一つして各測定点において閾値より上位の高濃度となった回数を示す高濃度頻度を算出する請求項1又は請求項2に記載のガス検知システムである。
請求項4記載の発明は、前記演算部は、前記高濃度頻度を算出するにあたり、前記閾値を一フレーム中の測定値群を一定割合で上位と下位を仕切る値に設定し、前記一定割合を統計対象の時歴データにおいて共通とする請求項3に記載のガス検知システムである。
請求項5記載の発明は、前記演算部は、前記高濃度頻度を算出するにあたり、前記閾値を統計対象の時歴データ内の全フレーム中の測定値群を一定割合で上位と下位を仕切る値に設定する請求項3に記載のガス検知システムである。
請求項6記載の発明は、前記演算部は、前記高濃度頻度を算出するにあたり、前記閾値を一フレーム中の測定値群を一定割合で上位と下位を仕切る値に設定し、前記一定割合を統計対象の時歴データにおいて共通として算出する1フレーム中高濃度頻度と、
前記高濃度頻度を算出するにあたり、前記閾値を統計対象の時歴データ内の全フレーム中の測定値群を一定割合で上位と下位を仕切る値に設定して算出する全フレーム中高濃度頻度と、
各測定点における統計対象の時歴データ内の平均値が、一定割合で上位と下位を仕切る閾値より高濃度である測定点に一律に付与する所定の正数である平均値高濃度度数の3つのうち少なくともいずれか2つを加算した総合スコアを算出し、当該総合スコアをそのまま又は最高スコアに満たない正数を減算して出力する請求項3に記載のガス検知システムである。
前記高濃度頻度を算出するにあたり、前記閾値を統計対象の時歴データ内の全フレーム中の測定値群を一定割合で上位と下位を仕切る値に設定して算出する全フレーム中高濃度頻度と、
各測定点における統計対象の時歴データ内の平均値が、一定割合で上位と下位を仕切る閾値より高濃度である測定点に一律に付与する所定の正数である平均値高濃度度数の3つのうち少なくともいずれか2つを加算した総合スコアを算出し、当該総合スコアをそのまま又は最高スコアに満たない正数を減算して出力する請求項3に記載のガス検知システムである。
本発明によれば、2次元分布情報の時歴データに基づき、測定点ごとに統計値を算出し、当該統計値の2次元分布情報を出力することにより、ガスの漏洩位置の判断などのガス分布状態の把握を助ける情報をユーザーに出力することができる。
複数のフレームに亘る時歴データを統計処理するため、1フレーム中の非同時性の影響が緩和されて信頼性のある情報を提供することができる。
複数のフレームに亘る時歴データを統計処理するため、1フレーム中の非同時性の影響が緩和されて信頼性のある情報を提供することができる。
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
本実施形態のガス検知システムは、図1に示すガス検知装置1に構成される。
ガス検知装置1は、濃度測定部10と、走査部2と、背景撮像部3と、表示部4と、制御部5とを備える。濃度測定部10は、投光部11と、受光部12と、演算部13とを備える。
投光部11は、周囲のガスを検出するためのレーザー光を測定光として対象域に向けて出射する。投光部11は、制御部5からの制御指令に基づき発光する。
受光部12は、投光部11から出射し対象域の背景物体により反射して戻ってくる測定光を受光する。
演算部13は、受光部12による受光信号に基づき、ガスの測定値をガスの2次元分布情報の形式で算出する。また、本実施形態では、演算部13は測定点ごとに統計値を算出し、当該統計値の2次元分布情報を出力する演算部として機能する。演算部13と制御部5とを同一CPUで構成するなどハードウエア構成は問わない。
ガスの測定方式としては、目的のガスの吸収帯と非吸収帯の波長のレーザー光をガス検知装置1(投光部11)から発して同じ空間に通し、壁などの背景物体に反射させてガス検知装置1(受光部12)に戻し、その受光信号に基づき演算部13が、吸収帯と非吸収帯の受光光量の強度比をとって濃度厚み積を算出する方式を適用できる。
ガス検知装置1は、濃度測定部10と、走査部2と、背景撮像部3と、表示部4と、制御部5とを備える。濃度測定部10は、投光部11と、受光部12と、演算部13とを備える。
投光部11は、周囲のガスを検出するためのレーザー光を測定光として対象域に向けて出射する。投光部11は、制御部5からの制御指令に基づき発光する。
受光部12は、投光部11から出射し対象域の背景物体により反射して戻ってくる測定光を受光する。
演算部13は、受光部12による受光信号に基づき、ガスの測定値をガスの2次元分布情報の形式で算出する。また、本実施形態では、演算部13は測定点ごとに統計値を算出し、当該統計値の2次元分布情報を出力する演算部として機能する。演算部13と制御部5とを同一CPUで構成するなどハードウエア構成は問わない。
ガスの測定方式としては、目的のガスの吸収帯と非吸収帯の波長のレーザー光をガス検知装置1(投光部11)から発して同じ空間に通し、壁などの背景物体に反射させてガス検知装置1(受光部12)に戻し、その受光信号に基づき演算部13が、吸収帯と非吸収帯の受光光量の強度比をとって濃度厚み積を算出する方式を適用できる。
走査部2は、制御部5の制御に基づき、測定方位を偏向して測定点を移動させる。走査部2は、例えば、パン・チルト移動が可能な電動雲台や、ガルバノミラーなど、濃度測定部10内の投受光光路に組み込まれたミラーであってその反射方向を変更するアクチュエーターが付随した要素によって構成してもよい。
背景撮像部3は、カメラや3Dスキャナであって、その撮影画像や距離画像が制御部5に入力される。
背景撮像部3は、カメラや3Dスキャナであって、その撮影画像や距離画像が制御部5に入力される。
表示部4は、演算部13が算出したガスの2次元分布情報(測定値)や統計値の2次元分布情報を制御部5の制御に基づき表示する。
制御部5は、コンピューターのCPUでのプログラムの実行により構成され機能する。制御部5が、投光部11、走査部2を制御して2次元走査測定を制御する。この2次元走査測定により得られる受光信号に基づき演算部13が各測定点(座標)における測定値を算出することで、測定点の位置を示す2次元座標とこれに対応する測定値とからなるガスの2次元分布情報の演算し、制御部5に出力する。また、演算部13は、統計値の2次元分布情報を演算し、制御部5に出力する。制御部5は、表示部4に図2に示すようなガスの2次元分布情報(測定値、統計値)30を表示する。ガスの2次元走査測定と同時に背景撮像部3が取得した2次元画像又は3次元距離画像であるグラフィック20にガスの2次元分布情報(測定値、統計値)30を重畳表示することで、測定対象の実空間におけるガスの分布状態をユーザーに対して簡明に表示する。
その他、ガス検知装置1は、図示しない記憶部、操作部等を備える。
制御部5は、コンピューターのCPUでのプログラムの実行により構成され機能する。制御部5が、投光部11、走査部2を制御して2次元走査測定を制御する。この2次元走査測定により得られる受光信号に基づき演算部13が各測定点(座標)における測定値を算出することで、測定点の位置を示す2次元座標とこれに対応する測定値とからなるガスの2次元分布情報の演算し、制御部5に出力する。また、演算部13は、統計値の2次元分布情報を演算し、制御部5に出力する。制御部5は、表示部4に図2に示すようなガスの2次元分布情報(測定値、統計値)30を表示する。ガスの2次元走査測定と同時に背景撮像部3が取得した2次元画像又は3次元距離画像であるグラフィック20にガスの2次元分布情報(測定値、統計値)30を重畳表示することで、測定対象の実空間におけるガスの分布状態をユーザーに対して簡明に表示する。
その他、ガス検知装置1は、図示しない記憶部、操作部等を備える。
次に、図3から図5を参照して、統計値の2次元分布情報の演算過程につき説明する。
まず、演算部13は、上述した2次元走査測定により取得された一面の2次元分布情報を1フレームとして複数のフレームに亘る測定値の2次元分布情報の時歴データを生成する(S1)。
制御部5は、複数のフレームを所定のフレームレートで表示部4に再生表示し、ユーザーの選択により統計対象とするフレームが選択される(S2)。フレーム選択の過程を設けずに連続した所定数の全フレームを統計対象として実施してもよい。しかし、ユーザーが上記再生表示等で確認した際に明らかに測定エラーであるとわかるフレームが統計対象に含まれることは好ましくない。そのため、フレーム選択の過程を設けてユーザーに除外するフレームを選択させる手段を与える。ユーザーがフレームを除外しなかった場合は、連続した所定数の全フレームが統計対象となる。
まず、演算部13は、上述した2次元走査測定により取得された一面の2次元分布情報を1フレームとして複数のフレームに亘る測定値の2次元分布情報の時歴データを生成する(S1)。
制御部5は、複数のフレームを所定のフレームレートで表示部4に再生表示し、ユーザーの選択により統計対象とするフレームが選択される(S2)。フレーム選択の過程を設けずに連続した所定数の全フレームを統計対象として実施してもよい。しかし、ユーザーが上記再生表示等で確認した際に明らかに測定エラーであるとわかるフレームが統計対象に含まれることは好ましくない。そのため、フレーム選択の過程を設けてユーザーに除外するフレームを選択させる手段を与える。ユーザーがフレームを除外しなかった場合は、連続した所定数の全フレームが統計対象となる。
図4(a)(b)(c)(d)は、4フレームに亘る2次元分布情報の時歴データの例である。説明の簡単のため、統計対象の時歴データに含まれるフレーム数を4とする。また、1フレームは、縦10マス×横8マスに分布する80の測定値を有するものとする。図4において各マス目に高濃度ほど高い数値を表示する。フレーム数、2次元座標の分解能、測定値の分解能は一例にすぎない。また、データを低分解能化してから統計処理を実施してもよい。
演算部13は、各フレームの測定値を正規化し(S3)、正規化したデータを用いて各測定点において閾値より上位の高濃度となった回数を示す高濃度頻度を算出する。その際、閾値を一フレーム中の測定値群を一定割合で上位と下位を仕切る値に設定し、前記一定割合を統計対象の時歴データにおいて共通とする(S4)。これによって、得られた高濃度頻度を1フレーム中高濃度頻度と呼ぶ。また、1フレーム中高濃度頻度の2次元分布情報を示すと図5(b)のようになる。図4、図5の例では、各フレームにおいて上位20%なったマス目は1回をカウントし、4フレームあるので0〜4の範囲の頻度が図5(b)のように示される。図4(a)の1フレーム目で上位20%なったマス目に1回のカウント数を与える。他のフレームについても同様である。そのフレームでの上位20%であるので、他のフレームの上位20%の閾値とは必ずしも一致しない。
演算部13は、各測定点において他の閾値より上位の高濃度となった回数を示す高濃度頻度を算出する。その際、閾値を統計対象の時歴データ内の全フレーム中の測定値群を一定割合で上位と下位を仕切る値に設定する(S5)。これによって、得られた高濃度頻度を全フレーム中高濃度頻度と呼ぶ。また、全フレーム中高濃度頻度の2次元分布情報を示すと図5(c)のようになる。4フレームあるので0〜4の頻度をとり得る。本例では閾値を上位20%としている。統計対象の時歴データ内の全フレーム中の測定値群における上位20%であるので、値として閾値が全フレームで共通している。したがって、全フレーム中高濃度頻度によると、ある1フレームで上位20%に入ったマス目がカウントされない場合も、ある1フレームで上位20%に入らなかったマス目がカウントされる場合もある。そのため、1フレーム中高濃度頻度と比較すると、全体的に低濃度となった1フレーム中の上位(ガスの漏洩位置から離れる可能性が高い)は除かれるなど、瞬間的な偏りの影響を除去してガスの漏洩位置を判断するためのデータとして信頼度を高めることができる。
また、演算部13は、各測定点における統計対象の時歴データ内の平均値を算出する(S6)。この平均値は、本例では、各測定点(図中のマス目)で4つの測定値があるので、この4つの測定値の平均値である。図4(a)(b)(c)(d)の時歴データに基づき算出した平均値の2次元分布情報を示すと図4(e)のようになる。
また、演算部13は、各測定点における統計対象の時歴データ内の平均値が、一定割合で上位と下位を仕切る閾値より高濃度である測定点に一律に付与する所定の正数である平均値高濃度度数の2次元分布情報を生成する(S7)。本例では、閾値を上位20%とし、所定の正数を1としており、結果を示すと図5(a)のようになる。図5(a)のように、平均値での高濃度領域がわかりやすく表示できる。
平均値の2次元分布情報のみによると、平均値が高い領域はわかるが、定常的に高い値だったのか、瞬間的に高い値だったのかなどの変化の性質までは把握できない。ガスの漏洩位置は、定常的に高い値である傾向が強いと考えられるから、瞬間的に高い値だったために平均値が高くなった領域はガスの漏洩位置である可能性は低く評価する必要がある。
また、演算部13は、各測定点における統計対象の時歴データ内の平均値が、一定割合で上位と下位を仕切る閾値より高濃度である測定点に一律に付与する所定の正数である平均値高濃度度数の2次元分布情報を生成する(S7)。本例では、閾値を上位20%とし、所定の正数を1としており、結果を示すと図5(a)のようになる。図5(a)のように、平均値での高濃度領域がわかりやすく表示できる。
平均値の2次元分布情報のみによると、平均値が高い領域はわかるが、定常的に高い値だったのか、瞬間的に高い値だったのかなどの変化の性質までは把握できない。ガスの漏洩位置は、定常的に高い値である傾向が強いと考えられるから、瞬間的に高い値だったために平均値が高くなった領域はガスの漏洩位置である可能性は低く評価する必要がある。
さらに、演算部13は、以上の1フレーム中高濃度頻度(図5(b))、全フレーム中高濃度頻度(図5(c))及び平均値高濃度度数(図5(a))のうち少なくともいずれか2つを加算した総合スコアを算出し、当該総合スコアをそのまま又は最高スコアに満たない正数を減算して出力する(S8)。本例では、3つを加算し、その結果から1を減算して出力して、図5(d)のようになる。減算後に負の値になるスコアは0とする。
以上により複数の統計値の統計的性質を考慮して、ガスの漏洩位置を判断するためのデータとして信頼度を高めることができる。
総合スコアをそのまま出力してもよいが、最高スコア(図5(a)(b)(c)の例で8点)に満たない正数(本例では1とした)を減算して出力することで、低い値をカットして、ガスの漏洩位置である可能性の低い領域を除外することができる。
以上により複数の統計値の統計的性質を考慮して、ガスの漏洩位置を判断するためのデータとして信頼度を高めることができる。
総合スコアをそのまま出力してもよいが、最高スコア(図5(a)(b)(c)の例で8点)に満たない正数(本例では1とした)を減算して出力することで、低い値をカットして、ガスの漏洩位置である可能性の低い領域を除外することができる。
制御部5は、以上の図4(e)、図5(a)(b)(c)(d)の2次元分布情報を適宜表示部4に表示出力しユーザーの参照に供する。後続する4フレームごとに対しても順次同様の処理を繰り返し実施する。
図4(a)(b)(c)(d)の例に限らず、漏洩するガスの分布状態は様々に変化するので、図4(a)(b)(c)(d)の再生表示では把握しづらい場合にも、以上の統計値の2次元分布情報によりガスの漏洩位置を把握しやすくすることができる。
図4(a)(b)(c)(d)の例に限らず、漏洩するガスの分布状態は様々に変化するので、図4(a)(b)(c)(d)の再生表示では把握しづらい場合にも、以上の統計値の2次元分布情報によりガスの漏洩位置を把握しやすくすることができる。
以上のように本実施形態のガス検知システムによれば、2次元分布情報の時歴データに基づき、測定点ごとに統計値を算出し、当該統計値の2次元分布情報を出力することにより、ガスの漏洩位置の判断などのガス分布状態の把握を助ける情報をユーザーに出力することができる。配管設備などからのガスの漏洩位置に限らず、高濃度にガスが存在する領域を把握するために利用することができる。
1 ガス検知装置
2 走査部
3 背景撮像部
4 表示部
5 制御部
10 濃度測定部
11 投光部
12 受光部
13 演算部
2 走査部
3 背景撮像部
4 表示部
5 制御部
10 濃度測定部
11 投光部
12 受光部
13 演算部
Claims (6)
- 周囲のガスを検知するためのレーザー光を測定光として対象域に向けて出射する投光部と、
前記投光部から出射し対象域の背景物体により反射して戻ってくる測定光を受光する受光部と、を備え前記受光部で受光した受光信号に基づきガスの測定値を算出するガス検知システムにおいて、
測定点の位置を示す2次元座標とこれに対応する前記測定値とからなるガスの2次元分布情報を取得する2次元走査測定を制御する制御部と、
前記2次元走査測定により取得された一面の前記2次元分布情報を1フレームとして複数のフレームに亘る前記2次元分布情報の時歴データに基づき、測定点ごとに統計値を算出し、当該統計値の2次元分布情報を出力する演算部を有することを特徴とするガス検知システム。 - 前記演算部は、前記統計値の一つして各測定点における統計対象の時歴データ内の平均値を算出する請求項1に記載のガス検知システム。
- 前記演算部は、前記統計値の一つして各測定点において閾値より上位の高濃度となった回数を示す高濃度頻度を算出する請求項1又は請求項2に記載のガス検知システム。
- 前記演算部は、前記高濃度頻度を算出するにあたり、前記閾値を一フレーム中の測定値群を一定割合で上位と下位を仕切る値に設定し、前記一定割合を統計対象の時歴データにおいて共通とする請求項3に記載のガス検知システム。
- 前記演算部は、前記高濃度頻度を算出するにあたり、前記閾値を統計対象の時歴データ内の全フレーム中の測定値群を一定割合で上位と下位を仕切る値に設定する請求項3に記載のガス検知システム。
- 前記演算部は、前記高濃度頻度を算出するにあたり、前記閾値を一フレーム中の測定値群を一定割合で上位と下位を仕切る値に設定し、前記一定割合を統計対象の時歴データにおいて共通として算出する1フレーム中高濃度頻度と、
前記高濃度頻度を算出するにあたり、前記閾値を統計対象の時歴データ内の全フレーム中の測定値群を一定割合で上位と下位を仕切る値に設定して算出する全フレーム中高濃度頻度と、
各測定点における統計対象の時歴データ内の平均値が、一定割合で上位と下位を仕切る閾値より高濃度である測定点に一律に付与する所定の正数である平均値高濃度度数の3つのうち少なくともいずれか2つを加算した総合スコアを算出し、当該総合スコアをそのまま又は最高スコアに満たない正数を減算して出力する請求項3に記載のガス検知システム。
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