JP2021165564A - スラストフォイル軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性を有する新たなトップフォイルの支持構造を提供する。【解決手段】スラストフォイル軸受3は、回転軸1が挿通される挿通孔30aを有するベースプレート30と、挿通孔30aの周囲に配置されたトップフォイル10と、トップフォイル10を片持ち支持するフォイル構造体20と、を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、スラストフォイル軸受に関するものである。
従来、高速回転体用の軸受として、回転軸に設けられたスラストカラーに対向して配置されるスラストフォイル軸受が知られている。スラストフォイル軸受は、振動や衝撃によって発生する回転軸の動き(スラストカラーの軸方向変位と傾き)を吸収できるように、軸受面が柔軟なフォイル(金属製薄板)によって形成されており、軸受面の下に軸受面を柔軟に支持するためのフォイル構造を有している。
スラストフォイル軸受には、周方向にトップフォイルとバックフォイルが配列された形態がある。トップフォイルは、バックフォイルに支持されており、スラストカラーの回転により、トップフォイルとスラストカラーとの間に潤滑流体が導入される。この潤滑流体がトップフォイルとスラストカラーとの間に楔状の流体潤滑膜を形成し、スラストフォイル軸受の負荷能力が発揮される。スラストフォイル軸受のバックフォイルとしては、薄板を波板状に成形したバンプフォイルが主として用いられている(特許文献1参照)。
特許第6065917号公報
しかしながら、バンプフォイルの高さに製作誤差があると、設計通りの性能が得られない可能性がある。
本開示は、弾性を有する新たなトップフォイルの支持構造を提供する。
上記の課題を解決するために、本開示のスラストフォイル軸受は、シャフトが挿通される挿通孔を有するベースプレートと、前記挿通孔の周囲に配置されたトップフォイルと、前記トップフォイルを片持ち支持するフォイル構造体と、を有する。
また、本開示においては、前記ベースプレートは、前記トップフォイルと前記挿通孔の軸方向で対向する平坦面に凹部を有し、前記フォイル構造体は、前記凹部の上で、前記トップフォイルを片持ち支持してもよい。
また、本開示においては、前記フォイル構造体は、前記挿通孔の周方向及び径方向の少なくともいずれか一方において厚みが変動するトップフォイル支持部を有してもよい。
また、本開示においては、前記トップフォイル支持部は、前記周方向において、前記シャフトの回転方向下流側に向かうに従って厚みが大きくなってもよい。
また、本開示においては、前記トップフォイル支持部は、前記径方向外側に向かうに従って厚みが大きくなってもよい。
また、本開示においては、前記トップフォイル支持部は、スリットを介して厚みが段階的に変動してもよい。
また、本開示においては、前記トップフォイルと前記フォイル構造体との間に介在するスペーサを有してもよい。
また、本開示においては、前記フォイル構造体は、前記挿通孔の軸方向において重なった複数の板状部材によって形成されていてもよい。
また、本開示においては、前記トップフォイル及び前記フォイル構造体の少なくともいずれか一方は、前記挿通孔の周囲に環状に配置可能な全周一体化構造を有してもよい。
本開示によれば、弾性を有する新たなトップフォイルの支持構造を提供できる。
本開示のスラストフォイル軸受が適用されるターボ機械の一例を示す側面図である。 本開示の第1実施形態に係るスラストフォイル軸受を示す側面図である。 本開示の第2実施形態に係るスラストフォイル軸受を軸方向から視た平面図である。 図3に示す矢視A−A図である。 本開示の第2実施形態の一変形例に係るスラストフォイル軸受の要部の軸方向断面図である。 図5に示す矢視B−B図である。 本開示の第2実施形態の一変形例に係るスラストフォイル軸受の要部の周方向断面図である。 本開示の第2実施形態の一変形例に係るスラストフォイル軸受の要部の周方向断面図である。 本開示の第3実施形態に係るスラストフォイル軸受の要部を軸方向から視た平面図である。 図9に示すスラストフォイル軸受からトップフォイルを取り除いた図である。 図9に示すスラストフォイル軸受からトップフォイル及びスペーサを取り除いた図である。 本開示の第3実施形態に係るトップフォイルの要部を軸方向から視た平面図である。 本開示の第3実施形態に係るスペーサの要部を軸方向から視た平面図である。 本開示の第3実施形態に係るフォイル構造体の一層目の板状部材の要部を軸方向から視た平面図である。 本開示の第3実施形態に係るフォイル構造体の二層目の板状部材の要部を軸方向から視た平面図である。 本開示の第3実施形態に係るフォイル構造体の三層目の板状部材の要部を軸方向から視た平面図である。 本開示の第3実施形態に係るベースプレートの要部を軸方向から視た平面図である。 本開示の第3実施形態の一変形例に係るフォイル構造体の一層目の板状部材の要部を軸方向から視た平面図である。 本開示の第3実施形態の一変形例に係るフォイル構造体の二層目の板状部材の要部を軸方向から視た平面図である。 本開示の第3実施形態の一変形例に係るフォイル構造体の三層目の板状部材の要部を軸方向から視た平面図である。 本開示の第4実施形態に係るスラストフォイル軸受の要部を軸方向から視た平面図である。 図21に示すスラストフォイル軸受からトップフォイルを取り除いた図である。 図21に示すスラストフォイル軸受からトップフォイル及びスペーサを取り除いた図である。 本開示の第4実施形態に係るフォイル構造体の一層目の板状部材の要部を軸方向から視た平面図である。 本開示の第4実施形態に係るフォイル構造体の二層目の板状部材の要部を軸方向から視た平面図である。 本開示の第4実施形態に係るフォイル構造体の三層目の板状部材の要部を軸方向から視た平面図である。 本開示の第4実施形態の一変形例に係るスラストフォイル軸受の要部を軸方向から視た平面図である。 図27に示すスラストフォイル軸受からトップフォイルを取り除いた図である。 図27に示すスラストフォイル軸受からトップフォイル及びスペーサを取り除いた図である。
以下、本開示のスラストフォイル軸受について図面を参照して説明する。
図1は、本開示のスラストフォイル軸受が適用されるターボ機械の一例を示す側面図である。
図1中、符号1は回転軸(シャフト)、符号2は回転軸の先端部に設けられたインペラ、符号3は本開示に係るスラストフォイル軸受である。
回転軸1には、円板状のスラストカラー4が取り付けられている。スラストカラー4は、一対のスラストフォイル軸受3に挟まれている。インペラ2は、静止側となるハウジング5内に配置されており、ハウジング5との間にチップクリアランス6を有している。回転軸1は、ラジアルフォイル軸受7に支持されている。
(第1実施形態)
図2は、本開示の第1実施形態に係るスラストフォイル軸受3を示す側面図である。
スラストフォイル軸受3は、図2に示すように、スラストカラー4を挟んで両側に一対で設けられている。これら一対のスラストフォイル軸受3は、共に同じ構成となっている。スラストフォイル軸受3は、トップフォイル10と、フォイル構造体20と、ベースプレート30と、を備える。
一対のスラストフォイル軸受3のそれぞれのベースプレート30の間には、二点鎖線で示す円筒状の軸受スペーサ40(環状部材)が挟持されている。そして、これらベースプレート30は、締結ボルト41によって軸受スペーサ40を介して連結されている。ベースプレート30の外周部には、締結ボルト41を挿通するための貫通孔42が形成されている。なお、このように連結されたベースプレート30のうちの一方は、締結ボルト41による締め付けによってハウジング5に当接している。
ベースプレート30は、回転軸1が挿通される挿通孔30aを有する。なお、以下の説明においては、挿通孔30aを基準に各部材の位置関係を説明することがある。具体的に、「軸方向」とは、挿通孔30aが延びる方向(回転軸1が挿通される方向)を言う。また、「径方向」とは、挿通孔30aの径方向を言う。また、「周方向」とは、挿通孔30aの内周面に沿った周方向を言う。あるいは、挿通孔30aに挿通された回転軸1の軸心を基準に、当該軸心から視た「径方向」及び「周方向」とも言える。
ベースプレート30は、軸方向におけるスラストフォイル軸受3の最外部(反スラストカラー側)を構成している。ベースプレート30には、挿通孔30aが形成されている。すなわち、本開示のベースプレート30は、挿通孔30aが形成された円板状の部材である。しかし、挿通孔30aを有すれば、ベースプレート30は、円板状以外の部材(例えば矩形板状)であってもよい。また、挿通孔30aについても、必ずしも厳密な円筒形状である必要はない。
ベースプレート30は、例えば、金属板から形成されている。ベースプレート30は、挿通孔30aの軸方向に直交する方向に広がる平坦面30bを有する。スラストカラー4と対向する平坦面30b側における挿通孔30a(開口)の周囲には、軸方向外側(反スラストカラー側)に窪む凹部30cが形成されている。トップフォイル10は、凹部30c上に配置され、フォイル構造体20に片持ち支持されている。フォイル構造体20は、ベースプレート30の平坦面30bに支持されている。
トップフォイル10は、例えば、周方向に配列された複数枚の金属製の薄板(トップフォイル片)によって形成されている。ベースプレート30は、トップフォイル10の軸方向外側に凹部30cを有している。すなわち、ベースプレート30は、平坦面30bに周方向に配列された複数の凹部30cを有している。なお、複数の凹部30cは、周方向に接続されて、単一の環状溝になっていても構わない。凹部30cは、トップフォイル10の軸方向外側に空間を形成する。
フォイル構造体20は、軸方向において重なった複数枚の金属製の板状部材21(板バネ)によって形成されている。フォイル構造体20は、締結ボルト41によって、軸受スペーサ40とベースプレート30の間に挟持されている。フォイル構造体20は、軸受スペーサ40とベースプレート30との挟持位置から、平坦面30bと平行に径方向内側に延伸し、凹部30cの上でトップフォイル10を片持ち支持している。
トップフォイル10とフォイル構造体20との間には、スペーサ50が介在している。つまり、フォイル構造体20は、スペーサ50を介してトップフォイル10を片持ち支持している。スペーサ50は、フォイル構造体20に支持されるトップフォイル10の軸方向の高さを調整する。このようなスペーサ50は、例えば、金属製の薄板(フォイル)であってもよいし、耐熱性を有するシート、あるいは、トップフォイル10及びフォイル構造体20の少なくともいずれか一方の表面に形成されたコーティング層などであっても構わない。
次に、このような構成からなるスラストフォイル軸受3の作用について説明する。
スラストフォイル軸受3は、図2に示すように、スラストカラー4を挟んだ両側に設けている。そのため、回転軸1の軸方向両側の移動を抑制できる。
このような状態で回転軸1が回転し、スラストカラー4が回転を始めると、スラストカラー4とトップフォイル10は擦れ合いつつ、両者の間に周囲流体が押し込まれる。そして、スラストカラー4が一定の回転速度に達すると、両者の間に流体潤滑膜が形成される。この流体潤滑膜の圧力によってトップフォイル10はフォイル構造体20側へ押し付けられ、スラストカラー4はトップフォイル10との接触状態を脱し、非接触で回転するようになる。
本開示のフォイル構造体20は、トップフォイル10を片持ち支持している。この構成によれば、ベースプレート30の平坦面30bを基準としたトップフォイル10の軸方向の高さが、フォイル構造体20の複数の板状部材21やスペーサ50の板厚で決まる。板厚の製造誤差は極めて少ないため(プレス加工の1/100程度)、トップフォイル10の軸方向の高さにバラツキが生じ難くなり、スラストフォイル軸受3が本来有する負荷能力が発揮される。また、従来のバンプフォイルのような高精度なプレス加工や品質管理が不要となり、コスト低減化が可能になるため、量産にも適する。さらに、フォイル構造体20を片持ち支持構造としたことにより、トップフォイル10の支持剛性が平易な構造計算で算出できるようになり、設計が容易になる。
このように、上述した第1実施形態によれば、回転軸1が挿通される挿通孔30aを有するベースプレート30と、挿通孔30aの周囲に配置されたトップフォイル10と、トップフォイル10を片持ち支持するフォイル構造体20と、を有する、という構成を採用することによって、弾性を有する新たなトップフォイル10の支持構造を提供できる。
また、本開示のベースプレート30は、トップフォイル10と挿通孔30aの軸方向で対向する平坦面30bに凹部30cを有し、フォイル構造体20は、凹部30cの上で、トップフォイル10を片持ち支持している。この構成によれば、フォイル構造体20を曲げ加工することなく平板状のままでトップフォイル10を片持ち支持できる。また、平板状のフォイル構造体20は、軸受スペーサ40とベースプレート30との間における挟持も容易になる。つまり、スラストフォイル軸受3の溶接無し構造も可能である。これにより、溶接歪による影響が無くなって設計に近い軸受負荷能力が得られる。また、軸受製造時の溶接ミスによる不良品を無くすことができる。
また、本開示では、トップフォイル10とフォイル構造体20との間にスペーサ50が介在している。この構成によれば、トップフォイル10を支持する平板状のフォイル構造体20が、スラストカラー4に接触しないようにすることができる。
(第2実施形態)
次に、本開示の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図3は、本開示の第2実施形態に係るスラストフォイル軸受3を軸方向から視た平面図である。図4は、図3に示す矢視A−A図である。
図3に示すように、第2実施形態のトップフォイル10は、6枚のトップフォイル片11を備えている。なお、トップフォイル片11は、図3に示す6枚の構成に限定されるものではない。
トップフォイル片11は、スラストカラー4との間に流体潤滑膜を形成するパッド部11aと、パッド部11aの周方向一方側(回転軸1の回転方向上流側)に連設された曲げ部11bと、曲げ部11bの周方向一方側に連設され、環状接続部12に向かって径方向外側に延伸する延伸部11cと、を有している。
パッド部11aは、図3に示すように、扇形の頂点側を切り欠いて内周側、外周側をそれぞれ円弧状とした、略台形状に形成されている。すなわち、パッド部11aは、周方向に離隔し、内周側から外周側に延びる2つの端縁と、2つの端縁を内周側で接続する内周側の端縁と、2つの端縁を外周側で接続する外周側の端縁を備えている。パッド部11aの周方向他方側(回転軸1の回転方向下流側)の内周側から外周側に延びる端縁は、自由端となっている。
一方で、パッド部11aの周方向一方側の内周側から外周側に延びる端縁は、曲げ部11bを介して延伸部11cに接続されている。曲げ部11bは、図4に示すように、第1の屈曲と、第1の屈曲の周方向他方側に位置する第2の屈曲とで構成されている。第1の屈曲は、トップフォイル10のベースプレート30に対向する面の背面側に屈曲している。第2の屈曲は、トップフォイル10のベースプレート30に対向する面側に屈曲している。つまり、曲げ部11bは、階段状となっている。なお、第1の屈曲、第2の屈曲は、いずれも鈍角となっている。
延伸部11cは、図3に示すように、曲げ部11bの周方向一方側(第1の屈曲側)に接続されている。本開示では、この延伸部11cは、径方向外側に延伸する帯状に形成され、環状接続部12に接続されている。
環状接続部12は、ベースプレート30の外縁に沿って円環状に形成されている。環状接続部12には、ベースプレート30の貫通孔42(図2参照)と軸方向において重なり、締結ボルト41を介した共締めを可能とする貫通孔12aが形成されている。環状接続部12は、トップフォイル片11の延伸部11c以外と離隔している。すなわち、環状接続部12の径方向内側の端縁と、パッド部11a及び曲げ部11bの径方向外側の端縁との間には、スリット13が形成されている。
図4に示すように、曲げ部11bよりも周方向他方側に位置するパッド部11aは、上述したスペーサ50を介してフォイル構造体20に支持されている。第2実施形態のフォイル構造体20は、凹部30c上に配置され、周方向において厚みが変動するトップフォイル支持部22を有している。図4に示すトップフォイル支持部22は、回転軸1(スラストカラー4)の回転方向下流側(すなわち周方向他方側)に向かうに従って厚みが大きくなっている。
具体的に、トップフォイル支持部22(フォイル構造体20)は、凹部30cの周方向他方側に位置する平坦面30bから、周方向一方側に向かって延伸する複数の板状部材21A〜21Cによって形成されている。板状部材21Aは、トップフォイル支持部22の一層目を形成し、その周方向一方側の端縁は、曲げ部11bの第2の屈曲付近まで周方向に延伸している。つまり、板状部材21Aは、パッド部11aの略全域と軸方向で重なっている。
板状部材21Bは、トップフォイル支持部22の二層目を形成し、その周方向一方側の端縁は、一層目の板状部材21Aの周方向一方側の端縁よりも周方向他方側に位置する。つまり、二層目の板状部材21Bの周方向一方側への周方向延伸部は、一層目の板状部材21Aの周方向延伸部よりも短い。板状部材21Bは、パッド部11aの略2/3の領域と軸方向で重なっている。
板状部材21Cは、トップフォイル支持部22の三層目を形成し、その周方向一方側の端縁は、二層目の板状部材21Bの周方向一方側の端縁よりも周方向他方側に位置する。つまり、三層目の板状部材21Cの周方向一方側への周方向延伸部は、二層目の板状部材21Bの周方向延伸部よりも短い。板状部材21Cは、パッド部11aの略1/3の領域と軸方向で重なっている。
上記構成によれば、トップフォイル支持部22の周方向他方側(スラストカラー4(回転軸1)の回転方向下流側)を高いバネ剛性で支えることができる。すなわち、上述した流体潤滑膜の圧力は、スラストカラー4とトップフォイル片11の軸受隙間の狭い側、つまりパッド部11aの周方向他方側で高くなるため、これをトップフォイル支持部22の厚い根本側(高いバネ剛性)で支えることができる。
逆に、トップフォイル支持部22の周方向一方側(スラストカラー4(回転軸1)の回転方向上流側)は、低いバネ剛性にすることにより、周方向一方側のトップフォイル片11を容易に軸方向外側に押し込めるようにして、くさび形の軸受隙間が形成され易いようにすることができる。くさび形の軸受隙間は、周囲流体をスラストカラー4とパッド部11aとの間に押し込み易くし、スラストカラー4とパッド部11aとの間に流体潤滑膜を形成し易くする。
このように、上述した第2実施形態によれば、フォイル構造体20は、挿通孔30aの周方向において厚みが変動するトップフォイル支持部22を有し、トップフォイル支持部22は、周方向において、スラストカラー4(回転軸1)の回転方向下流側に向かうに従って厚みが大きくなっているため、回転方向下流側をより高い剛性にし、流体潤滑膜の高い圧力を支えると共に、回転方向上流側を低い剛性にすることで、くさび形の軸受隙間を形成し易くすることができる。
また、第2実施形態によれば、図3に示すように、トップフォイル10が挿通孔30aの周囲に環状に配置可能な全周一体化構造を有している。このため、スラストフォイル軸受3の組み立てが容易になる。
また、上記第2実施形態のスラストフォイル軸受3は、以下の図5〜図8に示すような構成を採用してもよい。
図5は、本開示の第2実施形態の一変形例に係るスラストフォイル軸受3の要部の軸方向断面図である。図6は、図5に示す矢視B−B図である。
これらの図に示すように、トップフォイル支持部22は、スリット21aを介して厚みが段階的に変動している。
図5に示すように、トップフォイル支持部22は、軸受スペーサ40とベースプレート30との挟持位置から、径方向内側に向かって延伸する複数の板状部材21A〜21Cによって形成されている。一層目の板状部材21Aの径方向内側への径方向延伸部には、径方向内側の端縁から径方向外側に向かって延びるスリット21aが、周方向に離隔して複数形成されている(図6参照)。
図6に示す一層目の板状部材21Aの径方向延伸部は、周方向に離隔する2つのスリット21aによって3つの帯体に分岐している。3つの帯体の周方向両側には、平坦面30bに支持されている部分と離隔するスリット21cが形成され、それぞれの帯体が独立に変形できるようになっている。
二層目の板状部材21Bの径方向延伸部は、1つのスリット21aによって2つの帯体に分岐しており、一層目の板状部材21Aと同様に、2つの帯体が独立に変形できるようになっている。なお、二層目の板状部材21Bの径方向延伸部は、一層目の板状部材21Aの径方向延伸部の3つの帯体うち、周方向一方側に配置された帯体を無くした形状とも言える。
三層目の板状部材21Cの径方向延伸部には、スリット21aが形成されておらず、1つの帯体として変形できるようになっている。なお、三層目の板状部材21Cの径方向延伸部は、二層目の板状部材21Bの径方向延伸部の2つの帯体うち、周方向一方側に配置された帯体を無くした形状とも言える。また、三層目の板状部材21Cの径方向延伸部は、一層目の板状部材21Aの径方向延伸部の3つの帯体うち、周方向一方側と周方向中央に配置された2つの帯体を無くした形状とも言える。
上記構成によっても、トップフォイル支持部22において、スラストカラー4(回転軸1)の回転方向下流側をより高い剛性にし、流体潤滑膜の高い圧力を支えると共に、回転方向上流側を低い剛性にし、くさび形の軸受隙間を形成し易くすることができる。また、流体潤滑膜の圧力は、パッド部11aの周方向他方側且つパッド部11aの径方向外側において高くなる傾向にあるため、図5に示すように、トップフォイル支持部22を径方向外側の平坦面30bで支持することで、径方向外側のパッド部11aを高いバネ剛性で支持できる。
図7は、本開示の第2実施形態の一変形例に係るスラストフォイル軸受3の要部の周方向断面図である。
図7に示すように、ベースプレート30の凹部30cには、冷却流体の放出孔30dが形成されている。この構成によれば、トップフォイル10及びフォイル構造体20を軸方向外側から冷却できる。
図8は、本開示の第2実施形態の一変形例に係るスラストフォイル軸受3の要部の周方向断面図である。
図8に示すように、ベースプレート30の凹部30cには、スペーサ31が配置されている。スペーサ31は、凹部30cの底の全面に配置され、凹部30cの軸方向深さを調整する。なお、スペーサ31は、凹部30cの底の一部のみ浅くする構成であっても構わない。この構成によれば、大きな外乱などによって軸受荷重が大きくなった際、トップフォイル10及びフォイル構造体20の過大な変位を抑制できる。
(第3実施形態)
次に、本開示の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図9は、本開示の第3実施形態に係るスラストフォイル軸受3の要部を軸方向から視た平面図である。図10は、図9に示すスラストフォイル軸受3からトップフォイル10を取り除いた図である。図11は、図9に示すスラストフォイル軸受3からトップフォイル10及びスペーサ50を取り除いた図である。
これらの図に示すように、第3実施形態のスラストフォイル軸受3は、トップフォイル10だけでなく、スペーサ50及びフォイル構造体20も挿通孔30aの周囲に環状に配置可能な全周一体化構造を有している。
図12は、本開示の第3実施形態に係るトップフォイル10の要部を軸方向から視た平面図である。
図12に示すように、トップフォイル10は、周方向に配列された複数のトップフォイル片11と、複数のトップフォイル片11を径方向外側で環状に接続する環状接続部12と、を有している。上述したようにトップフォイル片11は、パッド部11aと、曲げ部11bと、延伸部11cと、を有している。また、延伸部11c以外の箇所においては、トップフォイル片11と環状接続部12との間にスリット13が形成されている。
図13は、本開示の第3実施形態に係るスペーサ50の要部を軸方向から視た平面図である。
図13に示すように、スペーサ50は、周方向に配列された複数のスペーサフォイル片51と、複数のスペーサフォイル片51を径方向外側で環状に接続する環状接続部52と、周方向で隣り合うスペーサフォイル片51の間の周方向位置において環状接続部52から径方向内側に延伸するフォイル押え片53と、を有している。
スペーサフォイル片51は、上述したトップフォイル片11のパッド部11a(図12参照)と同様に、扇形の頂点側を切り欠いて内周側、外周側をそれぞれ円弧状とした、略台形状に形成されている。すなわち、スペーサフォイル片51は、周方向に離隔し、内周側から外周側に延びる2つの端縁と、2つの端縁を内周側で接続する内周側の端縁と、2つの端縁を外周側で接続する外周側の端縁を備えている。スペーサフォイル片51の外周側の端縁の周方向他方側の端部には、径方向外側に延伸する接続部51aが設けられ、環状接続部52と接続されている。
スペーサ50の環状接続部52は、トップフォイル10の環状接続部12と同様に、円環状に形成されている。フォイル押え片53は、スペーサフォイル片51の径方向外側の端縁の径方向位置近傍まで延伸する短尺の略台形状に形成されている。フォイル押え片53は、上述したトップフォイル片11の延伸部11cと軸方向において重なる周方向位置に形成されている。
上記構成のスペーサ50は、スペーサフォイル片51のみが、上述したトップフォイル10のスリット13を通って、パッド部11aの軸方向外側(反スラストカラー側)に配置され、環状接続部52及びフォイル押え片53が、トップフォイル10の軸方向内側(スラストカラー側)に配置される(図9参照)。
図14は、本開示の第3実施形態に係るフォイル構造体20の一層目の板状部材21Aの要部を軸方向から視た平面図である。
図14に示すように、一層目の板状部材21Aは、周方向に配列された複数のトップフォイル支持部22と、複数のトップフォイル支持部22を径方向外側で環状に接続する環状接続部23と、を有している。
トップフォイル支持部22は、上述したトップフォイル片11のパッド部11a(図12参照)と同様に、扇形の頂点側を切り欠いて内周側、外周側をそれぞれ円弧状とした、略台形状に形成されている。すなわち、トップフォイル支持部22は、周方向に離隔し、内周側から外周側に延びる2つの端縁と、2つの端縁を内周側で接続する内周側の端縁と、2つの端縁を外周側で接続する外周側の端縁を備えている。トップフォイル支持部22の外周側の端縁の周方向他方側の端部には、径方向外側に延伸する接続部22aが設けられ、環状接続部23と接続されている。
トップフォイル支持部22には、周方向一方側の端縁から周方向他方側の端縁に向かい周方向に延伸する複数のスリット21bが形成されている。つまり、トップフォイル支持部22は、複数のスリット21bによって、周方向一方側に向かって延伸する複数の帯体に分岐しているとも言える。図14に示す一層目の板状部材21Aのトップフォイル支持部22は、径方向に離隔する3つのスリット21bによって、4つの帯体に分岐している。一層目の板状部材21Aのトップフォイル支持部22は、上述したトップフォイル10のパッド部11aの略全域と軸方向で重なっている。
図15は、本開示の第3実施形態に係るフォイル構造体20の二層目の板状部材21Bの要部を軸方向から視た平面図である。
図15に示すように、二層目の板状部材21Bは、上述した一層目の板状部材21Aと同様に、周方向に配列された複数のトップフォイル支持部22と、複数のトップフォイル支持部22を径方向外側で環状に接続する環状接続部23と、を有している。
二層目の板状部材21Bのトップフォイル支持部22(上述した4つの帯体)は、その周方向一方側の端縁が、一層目の板状部材21Aのトップフォイル支持部22の周方向一方側の端縁よりも周方向他方側に位置する。つまり、二層目の板状部材21Bのトップフォイル支持部22は、一層目の板状部材21Aのトップフォイル支持部22よりも短い。二層目の板状部材21Bのトップフォイル支持部22は、上述したトップフォイル10のパッド部11aの略2/3の領域と軸方向で重なっている。
図16は、本開示の第3実施形態に係るフォイル構造体20の三層目の板状部材21Cの要部を軸方向から視た平面図である。
図16に示すように、三層目の板状部材21Cは、上述した一層目の板状部材21A及び二層目の板状部材21Bと同様に、周方向に配列された複数のトップフォイル支持部22と、複数のトップフォイル支持部22を径方向外側で環状に接続する環状接続部23と、を有している。
三層目の板状部材21Cのトップフォイル支持部22(上述した4つの帯体)は、その周方向一方側の端縁が、二層目の板状部材21Bのトップフォイル支持部22の周方向一方側の端縁よりも周方向他方側に位置する。つまり、三層目の板状部材21Cのトップフォイル支持部22は、二層目の板状部材21Bのトップフォイル支持部22よりも短い。三層目の板状部材21Cのトップフォイル支持部22は、上述したトップフォイル10のパッド部11aの略1/3の領域と軸方向で重なっている。
図17は、本開示の第3実施形態に係るベースプレート30の要部を軸方向から視た平面図である。
図17に示すように、ベースプレート30は、回転軸1が挿通される挿通孔30aと、挿通孔30aの軸方向に直交する方向に広がる平坦面30bと、平坦面30bに周方向に配列された複数の凹部30cと、を有している。
凹部30cは、上述したトップフォイル片11のパッド部11a(図12参照)と同様に、扇形の頂点側を切り欠いて内周側、外周側をそれぞれ円弧状とした、略台形状に形成されている。すなわち、凹部30cは、周方向に離隔し、内周側から外周側に延びる2つの端縁と、2つの端縁を内周側で接続する内周側の端縁と、2つの端縁を外周側で接続する外周側の端縁を備えている。
上記構成の第3実施形態のスラストフォイル軸受3によれば、全周一体構造のトップフォイル10、スペーサ50、フォイル構造体20(板状部材21A〜21C)を、ベースプレート30上に積み重ねることで組み立てることができる。また、トップフォイル支持部22(板バネ)にスリット21bを設けたり、多層化したりするだけで、周方向や径方向の剛性配分を変えることができる。このため、スラストフォイル軸受3の高負荷能力化(膜圧配分の最適化)のための設計の自由度が増す。すなわち、従来のバンプフォイルではコスト的な制約により、全て同一の山形状にせざるを得ないため、剛性配分の自由度が少ない。
また、上記第3実施形態のスラストフォイル軸受3は、以下の図18〜図20に示すような構成を採用してもよい。
図18は、本開示の第3実施形態の一変形例に係るフォイル構造体20の一層目の板状部材21Aの要部を軸方向から視た平面図である。図19は、本開示の第3実施形態の一変形例に係るフォイル構造体20の二層目の板状部材21Bの要部を軸方向から視た平面図である。図20は、本開示の第3実施形態の一変形例に係るフォイル構造体20の三層目の板状部材21Cの要部を軸方向から視た平面図である。
図19に示すように、二層目の板状部材21Bのトップフォイル支持部22は、上述した図15に示す4つの帯体のうち、最内周側の帯体がなく、3つの帯体によって形成されている。また、図20に示すように、三層目の板状部材21Cのトップフォイル支持部22は、上述した図15に示す4つの帯体のうち、内周側の2つ帯体がなく、外周側の2つの帯体によって形成されている。
上記構成によれば、トップフォイル支持部22の周方向他方側のバネ剛性を高めると共に周方向一方側のバネ剛性を低くしつつ、また、トップフォイル支持部22の径方向外側のバネ剛性を高めると共に径方向内側のバネ剛性を低くすることができる。すなわち、流体潤滑膜の圧力は、パッド部11aの周方向他方側且つ径方向外側において高くなる傾向があるため、この部分を支えるトップフォイル支持部22のバネ剛性を高めることができる。
(第4実施形態)
次に、本開示の第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図21は、本開示の第4実施形態に係るスラストフォイル軸受3の要部を軸方向から視た平面図である。図22は、図21に示すスラストフォイル軸受3からトップフォイル10を取り除いた図である。図23は、図21に示すスラストフォイル軸受3からトップフォイル10及びスペーサ50を取り除いた図である。
これらの図に示すように、第4実施形態のスラストフォイル軸受3は、トップフォイル10、スペーサ50及びフォイル構造体20が全周一体化構造を有すると共に、フォイル構造体20が径方向内側に延伸する片持ち支持構造を有している。
図24は、本開示の第4実施形態に係るフォイル構造体20の一層目の板状部材21Aの要部を軸方向から視た平面図である。
図24に示すように、一層目の板状部材21Aのトップフォイル支持部22には、周方向内側の端縁から周方向外側の端縁に向かい径方向に延伸する複数のスリット21a(上述した図6に示すスリット21aと同様)が形成されている。周方向で隣り合うトップフォイル支持部22の間には、スリット21c(上述した図6に示すスリット21cと同様)を介してベースプレート30の平坦面30b上に支持される被支持部24が形成されている。
トップフォイル支持部22は、複数のスリット21aによって、径方向内側に向かって延伸する複数の帯体に分岐している。図24に示す一層目の板状部材21Aのトップフォイル支持部22は、周方向に離隔する2つのスリット21aによって、3つの帯体に分岐している。一層目の板状部材21Aのトップフォイル支持部22は、上述したトップフォイル10のパッド部11aの略全域と軸方向で重なっている。
図25は、本開示の第4実施形態に係るフォイル構造体20の二層目の板状部材21Bの要部を軸方向から視た平面図である。
図25に示すように、二層目の板状部材21Bのトップフォイル支持部22は、1つのスリット21aによって2つの帯体に分岐している。なお、二層目の板状部材21Bのトップフォイル支持部22は、一層目の板状部材21Aのトップフォイル支持部22の3つの帯体うち、周方向一方側に配置された帯体を無くした形状とも言える。
図26は、本開示の第4実施形態に係るフォイル構造体20の三層目の板状部材21Cの要部を軸方向から視た平面図である。
図26に示すように、三層目の板状部材21Cのトップフォイル支持部22は、スリット21aが形成されておらず、1つの帯体として変形できるようになっている。なお、三層目の板状部材21Cのトップフォイル支持部22は、二層目の板状部材21Bのトップフォイル支持部22の2つの帯体うち、周方向一方側に配置された帯体を無くした形状とも言える。また、三層目の板状部材21Cのトップフォイル支持部22は、一層目の板状部材21Aのトップフォイル支持部22の3つの帯体うち、周方向一方側と周方向中央に配置された2つの帯体を無くした形状とも言える。
上記構成の第4実施形態のスラストフォイル軸受3によっても、全周一体構造のトップフォイル10、スペーサ50、フォイル構造体20(板状部材21A〜21C)を、ベースプレート30上に積み重ねることで組み立てることができる。また、板状部材21A〜21Cが径方向外側で支持され、径方向内側に延伸しているので、トップフォイル支持部22の径方向外側のバネ剛性が高くなっており、径方向外側の流体潤滑膜の高い膜圧にも耐えられる。さらに、第4実施形態では、トップフォイル支持部22に径方向のスリット21aが設けられ、スリット21aによって分割された帯体が各々独立に撓むことができ、また、回転方向下流側に向けて軸方向に重なる帯体の枚数を増してあるので、回転方向下流側の流体潤滑膜の高い膜圧にも耐えられる。
また、上記第4実施形態のスラストフォイル軸受3は、以下の図27〜図29に示すような構成を採用してもよい。
図27は、本開示の第4実施形態の一変形例に係るスラストフォイル軸受3の要部を軸方向から視た平面図である。図28は、図27に示すスラストフォイル軸受3からトップフォイル10を取り除いた図である。図29は、図27に示すスラストフォイル軸受3からトップフォイル10及びスペーサ50を取り除いた図である。
これらの図に示すように、第4実施形態の一変形例に係るスラストフォイル軸受3は、トップフォイル10、スペーサ50及びフォイル構造体20が全周一体化構造を有すると共に、フォイル構造体20が2枚の板状部材21D,21Eによって形成されている。
一層目の板状部材21Dは、図29に示すように、径方向内側に延伸する3つの帯体を有する。すなわち、一層目の板状部材21Dは、上述した図24に示す一層目の板状部材21Aと同じ構成を有している。二層目の板状部材21Eは、図29に示すように、周方向一方側に延伸する4つ帯体を有する。すなわち、二層目の板状部材21Eは、上述した図18に示す一層目の板状部材21Aと同じ構成を有している。
上記構成によれば、2枚の板状部材21D,21Eによって、パッド部11aの周方向他方側且つ径方向外側において圧力が高くなる流体潤滑膜に耐えるバネ剛性をトップフォイル支持部22に付与できる。
以上、図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本開示の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記各実施形態及び各変形例の構成の置換、組み合わせは適宜行うことができる。
1 回転軸(シャフト)
3 スラストフォイル軸受
10 トップフォイル
20 フォイル構造体
21 板状部材
21a スリット
22 トップフォイル支持部
30 ベースプレート
30a 挿通孔
30b 平坦面
30c 凹部
50 スペーサ

Claims (9)

  1. シャフトが挿通される挿通孔を有するベースプレートと、
    前記挿通孔の周囲に配置されたトップフォイルと、
    前記トップフォイルを片持ち支持するフォイル構造体と、を有する、スラストフォイル軸受。
  2. 前記ベースプレートは、前記トップフォイルと前記挿通孔の軸方向で対向する平坦面に凹部を有し、
    前記フォイル構造体は、前記凹部の上で、前記トップフォイルを片持ち支持する、請求項1に記載のスラストフォイル軸受。
  3. 前記フォイル構造体は、前記挿通孔の周方向及び径方向の少なくともいずれか一方において厚みが変動するトップフォイル支持部を有する、請求項1または2に記載のスラストフォイル軸受。
  4. 前記トップフォイル支持部は、前記周方向において、前記シャフトの回転方向下流側に向かうに従って厚みが大きくなる、請求項3に記載のスラストフォイル軸受。
  5. 前記トップフォイル支持部は、前記径方向外側に向かうに従って厚みが大きくなる、請求項3または4に記載のスラストフォイル軸受。
  6. 前記トップフォイル支持部は、スリットを介して厚みが段階的に変動している、請求項3〜5のいずれか一項に記載のスラストフォイル軸受。
  7. 前記トップフォイルと前記フォイル構造体との間に介在するスペーサを有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のスラストフォイル軸受。
  8. 前記フォイル構造体は、前記挿通孔の軸方向において重なった複数の板状部材によって形成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のスラストフォイル軸受。
  9. 前記トップフォイル及び前記フォイル構造体の少なくともいずれか一方は、前記挿通孔の周囲に環状に配置可能な全周一体化構造を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のスラストフォイル軸受。
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