JP2021165158A - リブ付き容器および二重容器 - Google Patents

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克巳 亀田
Katsumi Kameda
恒 相澤
Hisashi Aizawa
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Abstract

【課題】断熱性およびスタック性の両方を具備する容器を提供する。【解決手段】リブ付き容器20は,上方に開口し,下部から上部に向けて全体的に径が大きくなっている胴部21と底を塞ぐ底部とを備えている。胴部21の外周面に外向きに突出する複数の縦リブ25が形成されている。縦リブ25のそれぞれは,上段リブ25aと中段リブ25bと下段リブ25cから構成され,上段リブ25aの下端に段差27が形成されている。段差27は,上記胴部21の開口縁部26の開口縁よりも外側まで張り出している。【選択図】図3

Description

この発明はリブ付き容器および二重容器に関する。
ガラス瓶は,ガスバリア性があり,レトルト殺菌も可能であり,ネジ山を用いて蓋を着脱可能に取り付けることもできるので,長期保存リクローズ容器として好適である。しかしながら,ガラス瓶は割れやすく,断熱性がない。さらにスタック性がないので輸送効率が悪い。
特許文献1は外周面にリブが形成されたプラスチック製容器を開示する。容器にはラベルが外装され,ラベルと容器との間に断熱空間が形成されるので,手に熱さが伝わりにくい。また,容器の下部内周面には係止部が形成されており,容器に別の容器を重ね合わせると,別の容器の下端が容器内の係止部に係合する。
特開2000−153884号公報
特許文献1は断熱性およびスタック性の両方を具備するプラスチック製容器を開示する。しかしながら,スタック性を確保するための係止部が容器本体の下部内周面に形成されているので,容器内に入れられた内容物が係止部に引っかかり,外に出しにくくなるおそれがある。
この発明は,断熱性およびスタック性の両方を具備し,しかも内面全体を滑らかに形成することができる(内面に係止部,段部,凸部等を必要としない)容器を提供することを目的とする。
この発明によるリブ付き容器は,上方に開口し,下部から上部に向けて全体的に径が大きくなっている胴部と底を塞ぐ底部とを備え,上記胴部の外面に外向きに突出する複数のリブが形成されており,上記リブの一部または複数のリブのうちの一部のリブが,上記胴部の開口縁よりも外側まで張り出していることを特徴とする。
この発明によると,リブ付き容器の胴部の外側に外装スリーブを装着した場合に,装着スリーブが胴部の外面に形成された複数のリブによって支えられ,装着スリーブと胴部との間に空間(断熱空間)を形成することができる。また,このリブ付き容器に他のリブ付き容器を積み重ねた場合,上記リブの一部または複数のリブのうちの一部のリブが,上記胴部の開口縁よりも外側まで張り出しているので,上側のリブ付き容器のリブの一部または複数のリブのうちの一部のリブが下側のリブ付き容器の開口縁部上に乗り,複数のリブ付き容器をそれらの一部を重ね合わせた状態で積み重ねることができる。この発明によるリブ付き容器の胴部の外面の複数のリブは,装着スリーブとともに用いられる(二重容器とされる)ときにスペーサとして用いられることで断熱空間を形成することができるとともに,リブ付き容器同士を積み重ねるときには係止部として用いられることでリブ付き容器を積み重ねたときに上側の容器が下側の容器に深く入り込んでしまって,重ね合わせた上側の容器が取り出しにくくなることが防止される。
上記リブは,一実施態様では,上記胴部の高さ方向にのびる縦リブであり,複数の縦リブが上記胴部の周方向に間隔をあけて形成されており,上記縦リブのそれぞれに,上記リブ付き容器が積み重ねられたときに下側のリブ付き容器の開口縁部の上に乗る段差が形成されている。複数の縦リブのそれぞれの一部が,胴部の開口縁よりも外側まで張り出している態様である。リブに形成される段差の高さ位置を調整することによって,複数のリブ付き容器を積み重ねたときの全体の高さを調整することができる。
上記リブは,他の実施態様では,上記胴部の周方向にのびる横リブであり,複数の横リブが高さ方向に間隔をあけて形成されており,複数の横リブの張り出し量(突出量)が異なっている。複数の横リブのうちの一部(いずれか)が胴部の開口縁よりも外側まで張り出している態様である。複数の横リブのうち,胴部の開口縁よりも外側まで張り出している横リブであって,かつ高さ方向においてより下方に形成されているものが,上記リブ付き容器を積み重ねたときに下側のリブ付き容器の開口縁部の上に乗る。上記リブ付き容器を積み重ねたときに下側のリブ付き容器の開口縁部の上に乗ることになる横リブの高さ位置を調整することによって,複数のリブ付き容器を積み重ねたときの全体の高さを調整することができる。張り出し量が胴部の開口縁よりも外側に達していない横リブは,上述した断熱空間を形成するためのスペーサとして機能する。
上記胴部の上端部分の外面にねじ山を形成してもよい。同様にねじ山を備える蓋体(キャップ)を胴部の上端部分にねじ結合することで,胴部開口をリクローズすることができる。
この発明は,上方に開口し,下部から上部に向けて全体的に径が大きくなっている胴部と底を塞ぐ底部とを備え,上記胴部の外面に外向きに突出する複数のリブが形成されており,上記リブの一部または複数のリブのうちの一部のリブが上記胴部の開口縁よりも外側まで張り出しているリブ付き容器と,上記リブ付き容器の胴部の外側に装着される,下部から上部に向けて全体的に径が大きくなっている外装スリーブと,を備えている二重容器も提供する。
一実施態様では,上記リブ付き容器の胴部の下部に,装着された外装スリーブの下向きの移動を留めるスリーブ留めが形成されている。たとえば,リブ付き容器の胴部の下端を伸ばして形成され,かつ下に向かうほど径が大きくなる逆テーパ状の脚部(糸尻)をスリーブ留として用いることができる。外装スリーブが下向きに移動したときに外装スリーブの下端が脚部に当接し,そこで外装スリーブの下向きの移動を留めることができる。もちろん,脚部(糸尻)の外周面に外装スリーブの下端周縁部が乗る突起またはリブを,スリーブ留めとして一体形成してもよい。外装スリーブが抜けてしまうことを確実に防止することができる。
他の実施態様では,上記リブが上記胴部の高さ方向にのびる縦リブであり,複数の縦リブが上記胴部の周方向に間隔をあけて形成されており,上記縦リブの外縁の一部のテーパ角度と上記外装スリーブのテーパ角度とが同一(ほぼ同一でもよい)である。ガタつきを生じさせることなく,外装スリーブをリブ付き容器に装着することができる。
さらに他の実施態様では,上記リブが上記胴部の周方向にのびる横リブであり,複数の横リブが高さ方向に間隔をあけて形成されており,上記複数の横リブの先端同士を結ぶ直線のテーパ角度と上記外装スリーブのテーパ角度とが同一(ほぼ同一でもよい)である。この場合も,ガタつきを生じさせることなく,外装スリーブをリブ付き容器に装着することができる。
第1実施例の二重容器(断熱容器)の一部破断正面図である。 第1実施例の二重容器を構成するリブ付き容器および外装スリーブの一部拡大断面図である。 第1実施例の二重容器を構成する蓋体およびリブ付き容器の分解正面図であり,蓋体の左側を断面で示している。 2つのリブ付き容器を重ね合わせた様子を示す一部拡大断面図である。 第1実施例の二重容器を構成する変形例のリブ付き容器の下部拡大断面図である。 第1実施例の二重容器を構成するさらなる変形例のリブ付き容器の下部拡大断面図である。 第2実施例の二重容器を構成するリブ付き容器の正面図である。 第2実施例の2つのリブ付き容器を重ね合わせた様子を示す一部拡大断面図である。 第2実施例の変形例の二重容器の一部拡大断面図である。
図1は,この発明の第1実施例による二重容器(断熱容器)1の一部を破断して示す正面図である。図2は,二重容器1を構成するリブ付き容器20および外装スリーブ30の一部拡大断面図である。図3は,二重容器1を構成する蓋体10およびリブ付き容器20の分解正面図であり,蓋体10についてその左側を断面で示している。図4は2つのリブ付き容器20を重ね合わせた様子を示す一部拡大断面図である。
図1および図2を参照して,二重容器1は,蓋体10と,リブ付き容器20と,リブ付き容器20の外周面を覆う外装スリーブ30とから構成される。
図1および図3を参照して,蓋体10は,たとえばポリプロピレン製のもので,円形の天面部11および天面部11の周縁に一体に形成された側面部12を備え,下向きに開口する。側面部12の内周面にはねじ山13が形成されている。
図2から図4を参照して,リブ付き容器20は胴部21および底部22を備える。胴部21は上の径が大きく,下にいくほど径が小さくなる逆円錐台状である。開口する胴部21の開口縁部26は外側に折り返され,胴部21の外周面との間に隙間をあけて筒部28が一体形成されている。また,筒部28の先端(下端)には側方にわずかに突出するフランジ部24がつながっている。胴部21の下面は底部22によって閉じられている。底部22は胴部21の下端部よりも少し高い位置に形成されており,底部22よりも下方に胴部21の下端部が突出する。胴部21の下端部が脚部(糸尻)23として二重容器1(リブ付き容器20)を支える。
リブ付き容器20の筒部28の外周面にねじ山29が形成されている。筒部28に蓋体10を嵌め込み,蓋体10を締付けることによって筒部28に蓋体10を着脱自在にねじ結合することができる。
図2および図4を参照して,リブ付き容器20の内面(胴部21の内面および底部22の内面)全体および胴部21の開口縁部26の上面の厚さ(幅)方向の半分程度までに,上端周縁部にフランジ部を持つ有底のカップ状シート成形体50が設けられている。カップ状シート成形体50を金型にインサートし,シート成形体50と金型の間に射出樹脂(たとえばポリプロピレン)を注入することによってリブ付き容器20は作られる。射出樹脂とシート成形体50とは一体化し,境界部分に段差はほとんど生じない。図2および図4には,分かりやすくするために,シート成形体50が太線によって強調して示されている。シート成形体50は,たとえばPP(ポリプロピレン)/EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)/PP(ポリプロピレン)の多層シートから構成され,優れたガスバリア性を発揮する。
図3を参照して,リブ付き容器20のフランジ部24よりも下側の胴部21の外周面に,胴部21の高さ方向に縦向きにのびる細長い縦リブ25が一体に複数形成されている。複数の縦リブ25は互いに所定間隔(所定角度間隔)をあけて胴部21の外周面の周方向に配列されるようにして形成される。縦リブ25の数は任意に設計することができるが,後述するように,縦リブ25はリブ付き容器20の外側に被せられる外装スリーブ30を支えることをその機能の一つとするので,少なくとも3つの縦リブ25が胴部21の外周面に形成される。図3には8つの縦リブ25が形成されているリブ付き容器20が示されている。
縦リブ25は,より詳細には,胴部21の外周面から外向きの張り出し量(突出量)の異なる,上段リブ25a,中段リブ25bおよび下段リブ25cに分けられる。
上段リブ25aは,胴部21のフランジ部24の直下から胴部21の下端に達する距離の1/3程度まで形成される。上段リブ25aの幅(張り出し量)は下に向かって先細りしており,下にいくほど小さくなっている。最も張り出し量の大きいフランジ部24の直下における上段リブ25aの張り出し量はフランジ部24の張り出し量よりも小さい。
中段リブ25bは上段リブ25aの下端に連続し,上段リブ25aとほぼ同じ長さを持つ。上段リブ25aと異なり,中段リブ25bの張り出し量はその全体にわたって同じであり,中段リブ25bの外縁は全体にわたって胴部21の外面と平行に形成される。
上段リブ25aの下端の張り出し量に比べて,中段リブ25bの張り出し量は小さく,上段リブ25aの下端の張り出し量の半分程度である。このため,上段リブ25aの下端には段差27が形成される。
下段リブ25cは中段リブ25bの下端に連続する。下段リブ25cの長さは,上段リブ25aおよび中段リブ25bよりも短く,下段リブ25cの下端は胴部21の下端までは達していない。中段リブ25bの下端の張り出し量と下段リブ25cの上端の張り出し量はほぼ同じであり,このため,上段リブ25aと中段リブ25bの境界に形成されるような段差は,中段リブ25bと下段リブ25cの境界には形成されない。
上段リブ25aと同様に,下段リブ25cもその張り出し量が下にいくほど小さくなっている。下段リブ25cの下端では突出は無く,胴部21の外周面に溶け込んでいる。
また,図2に明確に示されるように,上段リブ25aのテーパ角度と下段リブ25cの外縁のテーパ角度は同じであり,上段リブ25aの外縁と下段リブ25cの外縁は一直線上に設けられる。
図1を参照して,外装スリーブ30は,リブ付き容器20の胴部21と同様,上部の径が大きく,下にいくほど径が小さくなる逆円錐台状である。図2を参照して,外装スリーブ30のテーパ角度は,上述した上段リブ25aおよび下段リブ25cの外縁のテーパ角度と等しくされる。外装スリーブ30には,たとえば 150〜300g/m2程度の坪量の板紙,ミルクカートン原紙,カップ原紙などの紙材を用いることができる。外装スリーブ30の下縁周端部を内側に折り返して折り返し部を形成してもよい。折り返し部に代えて内側に巻かれたカール部を外装スリーブ30の下縁周端部に形成してもよい。
外装スリーブ30内にリブ付き容器20をその底部22から入れる(嵌入する)。外装スリーブ30の上縁周端部がリブ付き容器20のフランジ部24の下面に当たり,そこで嵌入は止まる。外装スリーブ30の高さはリブ付き容器20のフランジ部24よりも下側の高さより低く,外装スリーブ30の上縁周端部がリブ付き容器20のフランジ部24にあたって嵌入が止まったとき,外装スリーブ30の下縁からリブ付き容器20の下部がわずかにはみ出す。
上述したように,リブ付き容器20の胴部21の外周面に複数の縦リブ25が形成されているので,複数の縦リブ25は,リブ付き容器20の胴部21に外側から被せられる外装スリーブ30を内側から支えるスペーサとして用いられ,胴部21の外周面と外装スリーブ30の内周面との間には空隙(断熱空間)Sが形成される。上述したように,縦リブ25の上段リブ25aおよび下段リブ25cの外縁のテーパ角度と外装スリーブ30のテーパ角度が同じ(平行)であるので,外装スリーブ30の内面が上段リブ25aの外縁および下段リブ25cの外縁に接し,ガタつきを生じさせることなく,外装スリーブ30をリブ付き容器20の胴部21の外周面に装着することができる。また,胴部21と外周面と外装スリーブ30の内周面の間に形成される断熱空間Sによって,容器1が手で掴まれたときにリブ付き容器20の熱が外装スリーブ30に伝わりにくくなるので,二重容器1を持つ手に熱さを感じずに済む。
リブ付き容器20の胴部21の外周面の複数の縦リブ25は,上述した断熱空間Sを形成するためのスペーサとして用いられるとともに,複数のリブ付き容器20をそれらの一部を重ね合わせた状態で積み重ねるときにも用いられる。
図4を参照して,リブ付き容器20内に他のリブ付き容器20を入れて重ねると,下側のリブ付き容器20の開口縁部26の上に,上側のリブ付き容器20の上段リブ25aの下端の段差27が乗る。すなわち,上段リブ25aの下端の段差27は,リブ付き容器20(胴部21)の開口縁部26の開口縁26A(開口縁部26の内端)よりも外側まで張り出している。上側のリブ付き容器20が下側のリブ付き容器20に深く入り込んでしまって,重ね合わせた上側のリブ付き容器20が取り出しにくくなる(分離しにくくなる)ことが防止される。良好なスタック性と取出し易さとを実現することができる。
取り出しやすさを実現するために,リブ付き容器20を重ね合わせたとき,上側のリブ付き容器20の中段リブ25bの外縁と下側のリブ付き容器20の胴部21の内面との間にはわずかに隙間があけられる(以下,隙間間隔という)(もっとも,上側のリブ付き容器20の中心軸と下側のリブ付き容器20の中心軸を偏心させる(偏らせる)ことで上側のリブ付き容器20の中段リブ25bの外縁と下側のリブ付き容器20の胴部21の内面とが部分的に接することはある。)。中段リブ25bの張り出し量を小さくすればするほど隙間間隔は広がり,大きくすればするほど隙間間隔は狭くなる。リブ付き容器20を重ね合わせたときのガタツキを抑え,スタックずれを防ぎ,さらに重ね合わせた上側のリブ付き容器20を取り出しやすくする観点から,中段リブ25bの張り出し量は適宜決定すればよい。
上側のリブ付き容器20の中心軸と下側のリブ付き容器20の中心軸が最大に偏心させられたとき,上側のリブ付き容器20の中段リブ25bの外縁と下側のリブ付き容器20の胴部21の内面とが部分的に接し,その反対側において最大の隙間間隔が形成される。最大隙間間隔が形成されるのは局所的であるから,その最大隙間間隔が形成される局所的部分において,下側のリブ付き容器20の開口縁部26の上に上側のリブ付き容器20の上段リブ25aの下端の段差27が乗る必要は必ずしもない。すなわち,リブ付き容器20内に他のリブ付き容器20を入れて重ねたときに,下側のリブ付き容器20の開口縁部26の上に,上側のリブ付き容器20の上段リブ25aの下端の段差27が乗るようにするために,上段リブ25aの下端の段差27は,リブ付き容器20(胴部21)の開口縁部26の開口縁26A(開口縁部26の内端)よりも外側まで張り出しているが,上述した偏心状態で2つのリブ付き容器20が重ね合わされたときには,下側のリブ付き容器20の開口縁部26の上に上側のリブ付き容器20の上段リブ25aの下端の段差27が乗らない範囲が部分的に存在してもよく,それは許容されることを理解されたい。
段差27の胴部21における高さ位置によって複数のリブ付き容器20を重ねたときの全体の高さは変動する。段差27の高さ位置は任意に調整することができる。
図5は第1実施例の変形例のリブ付き容器の下端部の拡大断面を示している。
胴部21の下端部の脚部(糸尻)23Aが,胴部21が伸びる方向に沿ってテーパ状に斜めにのびずに,下に向かうほど逆テーパ状に径が大きくなっている。胴部21に外側から被せられる外装スリーブ30の下端周縁部が脚部23Aの外面に接するので,そこで外装スリーブ30の下向きの移動を留め,外装スリーブ30の装着が下向きに外れるのを防止することができる。
図6は第1実施例の他の変形例のリブ付き容器の下端部の拡大断面を示している。
胴部21の下端部の脚部(糸尻)23Bの外周面に,外向きに突出する台座突起23Cが一体に形成されている。外装スリーブ30の下端周縁部が台座突起23Cの上に乗るので,外装スリーブ30が下向きに抜けてしまうのを確実に防止することができる。
図7および図8は第2実施例のリブ付き容器40を示している。
リブ付き容器40は,細長リブ45a〜45cが横方向(周方向)に形成されている点において,縦リブ25が形成されている上述したリブ付き容器20と異なっている。以下,リブ付き容器40が備える細長リブ45a〜45cを横リブ45a〜45cと呼ぶ。
リブ付き容器40も,逆円錐台状の胴部41およびその底面を閉じる底部42を備え,脚部43によって支えられる。脚部43は図5と同様にして下に向かうほど逆テーパ状に大きくしてもよいし,図6と同様に台座突起を外周面に一体形成してもよい。リブ付き容器20と異なり,リブ付き容器40の胴部41の上端部分に,胴部41と離れた筒部は形成されてはいない。リブ付き容器40では,フランジ部44から上側の胴部41がやや肉厚に形成されており,この肉厚部分が筒部48とされる。筒部48の外周面にねじ山49が形成され,このねじ山49に蓋体10(図1参照)がねじ結合されるのはリブ付き容器20と同様である。
リブ付き容器40が備えるフランジ部44から近い順に,横リブ45a,45b,45cが,間隔をあけてこの順番に縦方向に並んで形成されている。一番上の横リブ45aの張り出し量が最も大きく,一番下の横リブ45cの張り出し量が最も小さい。真ん中の横リブ45bの張り出し量はこれらの中間である。
リブ付き容器40の横リブ45a,45b,45cは,リブ付き容器20の縦リブ25と同様に,リブ付き容器40の胴部41に外側から外装スリーブ30が被せられたときに,外装スリーブ30を内側から支えるスペーサとして用いられる。横リブ45a,45b,45cの先端は一直線上に並び,横リブ45a,45b,45cの先端同士を結ぶ直線のテーパ角度と同じテーパ角度を持つ外装スリーブ30を用いることで,外装スリーブ30の内面が横リブ45a,45b,45cの先端に接し,ガタつきを生じさせることなく外装スリーブ30をリブ付き容器40の胴部41の外周面に装着することができる。また,胴部41の外周面と外装スリーブ30の内周面との間に断熱空間が形成されるので,リブ付き容器40の熱を手に伝わりにくくすることができる。
図8を参照して,リブ付き容器40内に他のリブ付き容器40を入れて重ねると,下側のリブ付き容器40の開口縁部46の上に,上側のリブ付き容器40の中央の横リブ45bが乗る。すなわち,中央の横リブ45bは,リブ付き容器40(胴部41)の開口縁部46の開口縁46A(開口縁部46の内端)よりも外側まで張り出している。他のリブ付き容器40がリブ付き容器40に深く入り込んでしまって,重ね合わせた他のリブ付き容器40が取り出しにくくなる(分離しにくくなる)ことが防止され,良好なスタック性と取出し易さとを実現することができる。下側の横リブ45cについては,開口縁部46の開口縁46Aまでの張り出し量はない。リブ付き容器40を重ね合わせたとき,横リブ45cは下側のリブ付き容器40の開口縁部46に掛からずに胴部41内に入る。
下側の横リブ45cの張り出し量は,リブ付き容器40を重ね合わせたときに,横リブ45cの先端が下側のリブ付き容器40の内面に接する程度であってもよいし,接しない程度であってもよい。リブ付き容器40を重ね合わせたときに下側の横リブ45cの先端が下側のリブ付き容器40の内面に接しても,接する範囲が狭く,したがって強い摩擦力は生じず,重ね合わせた上側のリブ付き容器40を取り出しにくくならないからである。もっとも下側の横リブ45cの張り出し量を,リブ付き容器40を重ね合わせたときにその先端が下側のリブ付き容器40の内面に接しない程度にしてもよく,この場合には,第1実施例のリブ付き容器20の中段リブ25bと同様に,リブ付き容器40を重ね合わせたときのガタツキを抑え,かつスタックずれを防ぐ観点から,横リブ45cの張り出し量は適宜決定すればよい。
図9は第2実施例の変形例のリブ付き容器を示している。
横リブ45cの下方に,横リブ45cと間隔をあけて,横リブ45dがさらに形成されている。横リブ45a〜45cと異なり,最下段の横リブ45dはスペーサとしてではなく,リブ付き容器40の胴部41に外側から被せられる外装スリーブ30の下向きの移動を留めるために用いられる。外装スリーブ30が下向きに移動したときに外装スリーブ30の下端周縁部が横リブ45dの上に乗るので,そこで外装スリーブ30の下向きの移動を留め,外装スリーブ30の装着が外れるのを防止することができる。
1 二重容器
10 蓋体
13,29,49 ねじ山
15 外装スリーブ
20,40 リブ付き容器
21,41 胴部
22,42 底部
23,23A,23B 脚部(糸尻)
25 縦リブ
25a 上段リブ
25b 中段リブ
25c 下段リブ
26,46 開口縁部
26A,46A 開口縁
27 段差
30 外装スリーブ
45a,45b,45c,45d 横リブ
S 断熱空間

Claims (8)

  1. 上方に開口し,下部から上部に向けて全体的に径が大きくなっている胴部と底を塞ぐ底部とを備え,
    上記胴部の外面に外向きに突出する複数のリブが形成されており,
    上記リブの一部または複数のリブのうちの一部のリブが,上記胴部の開口縁よりも外側まで張り出していることを特徴とする,
    リブ付き容器。
  2. 上記リブが上記胴部の高さ方向にのびる縦リブであり,複数の縦リブが上記胴部の周方向に間隔をあけて形成されており,
    上記縦リブのそれぞれに,上記リブ付き容器が積み重ねられたときに下側のリブ付き容器の開口縁部の上に乗る段差が形成されている,
    請求項1に記載のリブ付き容器。
  3. 上記リブが上記胴部の周方向にのびる横リブであり,複数の横リブが高さ方向に間隔をあけて形成されており,
    複数の横リブの張り出し量が異なっている,
    請求項1に記載のリブ付き容器。
  4. 上記胴部の上端部分の外面にねじ山が形成されている,
    請求項1から3のいずれか一項に記載のリブ付き容器。
  5. 上方に開口し,下部から上部に向けて全体的に径が大きくなっている胴部と底を塞ぐ底部とを備え,上記胴部の外面に外向きに突出する複数のリブが形成されており,上記リブの一部または複数のリブのうちの一部のリブが上記胴部の開口縁よりも外側まで張り出しているリブ付き容器と,
    上記リブ付き容器の胴部の外側に装着される,下部から上部に向けて全体的に径が大きくなっている外装スリーブと,を備えている,
    二重容器。
  6. 上記リブ付き容器の胴部の下部に,装着された外装スリーブの下向きの移動を留めるスリーブ留めが形成されている,
    請求項5に記載の二重容器。
  7. 上記リブが上記胴部の高さ方向にのびる縦リブであり,複数の縦リブが上記胴部の周方向に間隔をあけて形成されており,
    上記縦リブの外縁の一部のテーパ角度と上記外装スリーブのテーパ角度とが同一である,
    請求項5または6に記載の二重容器。
  8. 上記リブが上記胴部の周方向にのびる横リブであり,複数の横リブが高さ方向に間隔をあけて形成されており,
    上記複数の横リブの先端同士を結ぶ直線のテーパ角度と上記外装スリーブのテーパ角度とが同一である,
    請求項5または6に記載の二重容器。
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